JP2019210800A - ビーム支持装置 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち本発明に係るビーム支持装置は、設置面に設置される台材と、該台材と別体に形成されて台材上に立設される支持部材と、該支持部材に支持されるビームとを備え、
前記支持部材は、前記台材へ係脱可能に係合する係合部と、該係合部から上方へ突出して前記ビームを支持する支持部とを備え、
前記支持部は全体の形状が板状に形成され、
前記係合部を前記台材へ係合させて前記支持部材が前記台材上に立設されていることを特徴とするものである。
また、前記支持部材の支持部の全体の形状を板状に形成するので、ビーム支持装置に車両などが接触して前記支持部材へ大きな外力が加えられたときに、前記支持部が撓み変形や折れ曲がるように変形して、前記台材へ伝わる力を低減させるので、前記台材が設置面から外れるような問題を抑制させる。
また、係合部を台材へ係合させて前記支持部材を台材上に立設させるので、前記支持部の変形では低減できない大きな外力が支持部材へ加えられたときに、前記係合部の係合が外れて支持部材が台材から脱離し、台材へ加えられる力を低減させて、前記台材が設置面から外れるような問題を抑制させる。
図1は本発明に係るビーム支持装置1の実施の一形態を示す斜視図であり、図2は図1の左端部分を拡大した図である。
ビーム支持装置1は、台材2、支持部材3、ビーム4、及びブロック体6を備えている。
支持部材3は、長手方向へ間隔をあけて複数設置させており、設置面Gに設置させた台材2の上に立設させている。
ブロック体6は、各支持部材3の間に配置して、台材2の上に設置させている。
ビーム4は、前記各支持部材3を貫通するように取り付けており、各支持部材3に支持される前記ビーム4は前記台材2の上方に配置される。
前記台材2は、図1、2においてブロック体6に隠れた位置に設置されているため、図示されていない。
尚、図面において、ビーム支持装置1の長手方向に対して垂直な図中上下方向を縦方向とし、長手方向および縦方向に対して垂直な方向を幅方向とする。
支持部材3は、全体を平板状に形成しており、具体的には金属板で形成している。
支持部材3は、幅方向の大きさが一定の略矩形形状の支持部31を上部に設け、下部に係合部32を形成している。
前記支持部31は、上部に略矩形形状の貫通孔33を形成している。
貫通孔33は、前記ビーム4を挿通可能な大きさに形成しており、その下方の縁部分を受部34として機能させて、挿通させたビーム4を支持するように設けている。
前記係合部32は、幅方向の両縁が下方に至るほど外側へ向かう略台形形状に設けており、その下端の中央に上方へ窪む角丸矩形状の凹部35を形成している。
前記ビーム4は、断面矩形の筒状体であり、具体的には、金属製の角パイプで形成している。
ビーム4の端部には、長孔形状の貫通孔41を形成しており、貫通孔41はビーム4の上方から下方へ貫通するように上下の筒壁にそれぞれ形成している。
前記貫通孔41は、長手方向へ間隔をあけて2個1組で形成しており、ビーム4の両側の端部にそれぞれ1組づつ合計4個の貫通孔41を形成している。
連結部材5aは、断面矩形の筒状体であり、具体的には、金属製の角パイプで形成している。
連結部材5aは、前記ビーム4の端から内側へ挿入可能に形成しており、ビーム4の筒壁の内側形状より小さな外形の角パイプで形成している。
連結部材5aの端部には、貫通孔51aと、雌ねじ孔51bとをそれぞれ形成している。
前記貫通孔51aは、連結部材5aの上側の筒壁を貫通する丸孔形状に形成している。
また、前記雌ねじ孔51bは、前記貫通孔51aの縦方向真下に配置して、連結部材5aの下側の筒壁に形成している。
前記貫通孔51a及び雌ねじ孔51bは、長手方向へ間隔をあけてそれぞれ2個1組づつ形成しており、連結部材5aの両側の端部にそれぞれ1組づつ、合計2組4個づつ形成している。
即ち、前記連結部材5aは、その両側の端部を長手方向に配置した各ビーム4の内側へそれぞれ挿入させた後、各ビーム4の上方から貫通孔41へ挿入させたボルトB2の雄ねじ部分を、貫通孔51aへ挿通させると共に、雌ねじ孔51bへ螺結させて、各ビーム4を連結させるように設けている。
ブロック体6は、内側が中空の略矩形箱状に形成している。
ブロック体6の上面には、下方へ窪む断面矩形の溝部64を長手方向の全長に亘って形成しており、溝部64はその内側へ前記ビーム4を挿入可能な大きさに形成している。
ブロック体6の下面には、上方へ窪む係合溝62を長手方向の全長に亘って形成しており、係合溝62は上方に至るほど溝幅が小さくなる略台形形状の断面に形成している。
ブロック体6の幅方向両側の各側面には、内側へ窪む溝61を長手方向の全長に亘って形成しており、各溝61を形成することで、ブロック体6の剛性を向上させている。
また、ブロック体6の長手方向の両端を構成する前面及び後面は、長手方向に対して垂直な平面に形成している。
前記台材2は、レール状の長尺体であり、板面を縦方向へ向けた平板状の基部21と、この基部21の幅方向の両端から上方へそれぞれ延設させる平板状の係止部22とを備えた、略Uの字形状の断面に形成している。
前記各係止部22は、下方から上方に至るほど間隔が小さくなる傾斜状にそれぞれ配置させており、各係止部22の間に開口部分の幅が溝の内側の幅よりも小さく形成されて上方へ開口する蟻溝状の係止溝22aが形成されるように設けている。
前記台材2は、金属板を曲げ加工して形成しているが、押出成形など他の加工方法によって形成してもよい。
また、前記各係止部22は、その外側形状を前記ブロック体6の係合溝62の内側形状に対応する形状に形成している。換言すると、前記台材2は、ブロック体6の係合溝62の内側に各係止部22を収納可能に形成している。
前記台材2は、基部21の下面を設置面Gへ当接させ、基部21を貫通させたアンカーボルトB1の雄ねじ部分を設置面Gへ埋設固定させたアンカーナットNへ螺結させて、設置させている。
図15では、複数の台材2を長手方向へ並設させており、各台材2の端を相対させて配置させている。
図15に示す各台材2は、長手方向の両端にアンカーボルトB1をそれぞれ1個づつ合計2個取り付けているが、3個以上のアンカーボルトB1を用いてもよい。
尚、図13に示す台材2は、基部21に前記アンカーボルトB1を挿通させるための貫通孔などを図示していないが、前記貫通孔をあらかじめ形成しておいてもよい。
支持部材3の係合部32は、台材2の縦方向上方から係止溝22aの内側へ挿入可能であり、具体的には、平板状の係合部32の向きを係止溝22aに沿う方向へ向けて、上方の開口部分から挿入できる。
図16において、支持部材3は、係合部32の下端を、台材2の基部21へ当接させている。
この支持部材3を回転させ、係合部32の板面が長手方向へ向かう配置にすることで、係合部32と台材2の各係止部22とが係合状態となされて、前記支持部材3が台材2の上に立設される。
図17の支持部材3は、係止溝22aの内側へ挿入させた係合部32の幅方向の大きさが、係止溝22aの開口部分の溝幅よりも大きく設けられているので、係止溝22aから縦方向上方への脱抜が不能な状態となされる。
換言すると、台材2上に立設させた支持部材3は、係合部32と各係止部22との係合によって、長手方向に対して垂直な幅方向や縦方向への移動が規制される。
また、前記支持部材3は、係合部32を各係止部22へ係合させて台材2上に立設させた状態において、台材2の長手方向へ移動させることができ、支持部材3の立設位置を容易に調整できるように設けている。
更に、前記支持部材3は、係合部32に設けた凹部35を、台材2の基部21上に配置されるアンカーボルトB1のボルト頭部よりも大きく形成することで、台材2上に立設させた支持部材3の長手方向への移動が前記ボルト頭部によって阻害されないように設けている。
尚、前記支持部材3は、係合部32を各係止部22へ係合させた状態において台材2の長手方向へ移動させることができるので、その係合部32を係止溝22aの上方からではなく、台材2の長手方向の端から係止溝22aの内側へ差し入れて、挿入させてもよい。
図19は図17の台材2上に図10のブロック体6を設置させた状態を示す図であり、図20は図19の正面図である。
図19において、ブロック体6は支持部材3の近傍に配置させており、具体的には、ブロック体6の後面を支持部材3の支持部31の板面へ当接させて設置させている。
前記支持部材3は、支持部31の板面をブロック体6の後面へ当接させることで傾きが抑制され、長手方向に対して略垂直に立設させることができる。
具体的には、図20に示すように、台材2の上方に設置させたブロック体6の係合溝62の内側面が、各係止部22の外側面へ当接するように設けており、ブロック体6を安定して設置できる。
尚、台材2の上方にブロック体6を設置させた状態において、係合溝62の内側面と各係止部22との間に若干の隙間が生じていてもよい。
図21は、図19の台材2上へブロック体6と支持部材3とを複数設置させた状態を示す図である。
図21では、支持部材3とブロック体6とを交互に配置して設置させた状態を示しており、換言すると、1個の支持部材3に対しブロック体6を1個配置して設置させている。
図22は図21の支持部材3へ図5のビーム4を取り付けた状態を示す図である。
各支持部材3へ取り付けた前記ビーム4は、貫通孔33の内側に挿入されているので、長手方向に対して垂直な幅方向や縦方向への移動が規制される。
また、前記ビーム4は、貫通孔33へ挿入させて各支持部材3へ取り付けた状態において、支持部材3に並設させた各ブロック体6の前記溝部64の内側に収納されるように配置される。
即ち、前記各ブロック体6は、係合溝62の内側に配置される台材2の各係止部22と、溝部64の内側に配置されるビーム4によって、長手方向に対して垂直な幅方向や縦方向への移動が規制される。
具体的には、図22に示すビーム4の端部から内側へ連結部材5aの一方の端部を挿入させると共に、この連結部材5aの他方の端部を他のビーム4の端部から内側へ挿入させ、各ビーム4の貫通孔41へ挿入させたボルトB2の雄ねじ部分を前記連結部材5aの貫通孔51aへ挿入させ、雌ねじ孔51bへ螺結させる。
図23は、図22のビーム4の端部に図8の連結部材5aを取り付け、この連結部材5aへ他のビーム4を取り付けた状態を示す図である。
図23に示す連結部材5aは、各貫通孔51aと雌ねじ孔51bとが、それぞれ各ビーム4の各貫通孔41の縦方向に配置されており、この雌ねじ孔51bへボルトB2を螺結させることで、図2に示す各ビーム4のように連結される。
また、図2や図23に示す各ビーム4の上面には、内側の連結部材5aの雌ねじ孔51bへ螺結させたボルト2のボルト頭部が配置されているが、このボルト頭部の上端が、支持部材3の貫通孔33の上縁よりも縦方向上方に位置するように設けている。
即ち、図2や図23に示す各ビーム4を長手方向へ移動させたときに、ボルトB2のボルト頭部が支持部材3の支持部31へ当接し、それ以上の移動を規制するように設けている。
また、図23に示すビーム4へ他のブロック体6を取り付ける場合は、ビーム4や台材2の端に配置させたブロック体6を長手方向へ移動させ、ビーム4を溝部64へ挿入させると共に、台材2の各係止部22を係合溝62の内側へ挿入させ、更にブロック体6を長手方向へ移動させて設置位置へ設置させることができる。
尚、図23において、連結部材5aを介して連結させる各ビーム4の端部を、支持部材3の長手方向両側に配置しているが、ブロック体6の上部など他の位置に配置させてもよい。
また、前記台材2へ取り付けた支持部材3やブロック体6や、支持部材3へ取り付けたビーム4や、ビーム4を連結させる連結部材5aは、上記と逆の手順で設置場所から取り外すことができる。
図24は、図2と同様に、2個のビーム4を連結させている状態を示しているが、各ビーム4を連結させる連結部材5bの長手方向の大きさが前記連結部材5aよりも大きい点と、前記連結部材5bの上方にカバー体7と標示体Mとを取り付けている点とが、図2に示す各ビーム4の連結と異なる主な事項である。
図25は、図24のビーム支持装置1から標示体Mとカバー体7を取り外した状態を示す図である。
前記連結部材5aよりも長手方向の大きさを大きく形成した連結部材5bを介して連結される各ビーム4の端部は、ブロック6の長手方向の大きさよりも大きな間隔で配置される。
連結部材5bの両側の端部には、前記連結部材5aと同様に、ビーム4に設けた貫通孔41に対応する配置で上側の筒壁に貫通孔51aを形成すると共に、下側の筒壁に雌ねじ孔51bを形成している。
また、連結部材5bの上側の筒壁には、前記標示体Mを取り付けるための雌ねじ孔58を長手方向の中央に形成し、雌ねじ孔58の長手方向両側へ間隔をあけて前記カバー体7を取り付けるための雌ねじ孔57をそれぞれ1個づつ、合計2個形成している。
前記カバー体7は、平板状の上板部71と、その幅方向両端からそれぞれ下方へ延設させる側板部72を備えた略逆Uの字の形状の断面に形成しており、具体的には、各側板部72の間へ前記連結部材5bを収納可能な形状に形成している。
前記上板部71には、長手方向の中央に長孔形状の貫通孔78を形成し、両側の端部には長孔形状の貫通孔77をそれぞれ形成している。前記各貫通孔77は、前記連結部材5bの各雌ねじ孔57と同じ配置で形成しており、貫通孔77へ挿入させたボルトB3の雄ねじ部分を雌ねじ孔57へ螺結させて、カバー体7を連結部材5bへ取り付けるように設けている。
また、前記貫通孔78は、前記連結部材5bの雌ねじ孔58に対応する配置で形成しており、貫通孔78へ挿通させた標示体Mの取付ボルトをカバー体7を取り付けた連結部材5bの雌ねじ孔58へ螺結させて、前記標示体Mをカバー体7の上へ取り付けるように設けている。
尚、カバー体7は、長手方向の大きさを、図10に示す前記ブロック体6の長手方向の大きさより若干小さく形成している。
図30に示すビーム4は、端部間の間隔を、ブロック体6の長手方向の大きさよりも若干大きく配置させている。
具体的には、ブロック体6を1個設置できる間隔をあけて、台材2上に立設させた2個の支持部材3の長手方向外側に、各ビーム4の端部を配置して、各ビーム4を他の支持部材3へ取り付けている。
また、図30において、間隔をあけて配置させた2個のビーム4のうち、一方のビーム4の内側に図26に示す前記連結部材5bを1個収納させている。
また、図25の連結部材5bの上面に、図28に示すカバー体7の上板部71を載置させると共に、貫通孔77へ挿入させたボルトB3の雄ねじ部分を前記連結部材5bの雌ねじ孔57へ螺結させることで、前記カバー体7を連結部材5bへ取り付けることができる。
更に、標示体Mの下端から下方へ突出させた取付ボルトの雄ねじ部分を、前記カバー体7の貫通孔78へ挿通させると共に、前記連結部材5bの雌ねじ孔58へ螺結させることで、図24に示すように、標示体Mをカバー体7の上へ取り付けることができる。
また、図30において、ビーム4の端部近傍に配置させた各支持部材3は、長手方向へ移動させ、各係止部22へ係合させた板状の係合部32の向きが係止溝22aの方向へ沿うように支持部材3を回転させることで係合部32と各係止部22との係合が外れ、台材2から取り外すことができる。
更に、前記支持部材3を台材2から取り外せば、その近傍に設置させたブロック体6を長手方向へ移動させ、各ビーム4間の隙間から上方へ抜き取り、台材2上から取り外すことができる。
換言すると、ブロック体6の長手方向の大きさよりも大きな間隔で配置させた2個のビーム4を、前記連結部材5bで連結させる図24に示すビーム支持装置1の構造は、前記連結部材5bを各ビーム4から取り外すことで、台材2上に設置させた前記支持部材3やブロック体6を、設置場所から容易に取り外すことができる。
図31に示すビーム支持装置1は、ブロック体6とは異なる形状のブロック体8を用いている点のみが、図1に示すビーム支持装置1と異なる事項である。
即ち、図31に示すビーム支持装置1は、図1に示す前記ビーム支持装置1と同様に、図13に示す前記台材2と、図3に示す前記支持部材3、図5に示す前記ビーム4と、ブロック体8を備え、設置面G上に設置させた前記台材2上に前記支持部材3を長手方向へ間隔をあけて複数立設させ、各支持部材3の貫通孔33に挿通させて前記ビーム4を取り付けている。
また、前記ビーム4は、図8に示す前記連結部材5aや、図26に示す前記連結部材5bを利用し、図1に示すビーム支持装置1と同様の構成で、長手方向へ連結させている。
前記ブロック体8は、上壁部80a、下壁部80bと、左右の側壁部80cを備える略筒状に形成している。
前記上壁部80aと下壁部80bの間や、各側壁部80cの間には、補強リブ部80dを架設させるように形成し、ブロック体8の剛性を向上させている。
ブロック体8の長手方向の両端を構成する、前記各壁部80a〜80c、及び補強リブ部80dの端面は、面一に形成させると共に、長手方向に対して垂直に形成している。
前記ブロック体8は、長手方向の大きさを、図10に示す前記ブロック体6の長手方向の大きさの4分の1の大きさに形成している。
前記溝部84は、図10に示す前記ブロック体6の溝部64と同様に、その内側部分が前記支持部材3の貫通孔33に対応する位置に配置されるように形成しており、その内側に前記ビーム4を挿入可能な大きさに形成している。
前記係合溝82は、図10に示す前記ブロック体6の係合溝62と同様に、前記台材2の各係止部22を内側に挿入可能な大きさに形成している。
前記係合溝82の内側には、下壁部80bの下面から下方へ突出する溝内凸部82aを形成している。溝内凸部82aは、断面矩形の筒形状に形成しており、ブロック体8の長手方向の全長に亘って形成している。
また、前記係合溝82の内側には、各側壁部80cから幅方向内側へ突出する溝内突部82bを形成している。各突部82は、側壁部80cと下壁部80bとが接続する係合溝82の隅部から斜め下方へ突出する平板突片形状に形成しており、ブロック体8の長手方向の全長に亘って形成している。
図35は、図33のブロック体8を台材2上に設置させた状態を示す正面図であり、図36は図33のブロック体8と図3の支持部材3を台材2上に設置させた状態を示す正面図である。
前記ブロック体8は、図33に示すように、台材2上に立設させた支持部材3の支持部3の板面へ長手方向の端部を当接させて設置させており、このようにブロック体8を設置させることで、立設する支持部材3の傾きが抑制される。
また、前記ブロック体8を台材2上へ設置させた状態において、前記溝内凸部82aが各係止部22で構成される前記係止溝22aの内側へ挿入されるように設けている。前記溝内凸部82aは、その幅方向の大きさを、前記係止溝22aの開口部分の溝幅よりも若干小さく形成しており、各係止部22の上端の近傍に溝内凸部82aが配置されるように設けている。このように溝内凸部82aを設けて配置することで、ビーム支持装置1へ接触した車両の車輪などが台材2の係止部22へ乗り上げたとき、幅方向内側へ向けて変形する係止部22の上端が溝内凸部82aへ当接して、係止部22の変形を抑制する効果が期待できる。
このように各溝内突部82bを設けて配置することで、ビーム支持装置1の支持部材3やビーム4へ車両が接触し、支持部材3を台材2から引き抜くような外力が加えられたときに、係止溝22aの溝幅が拡幅するように幅方向外側へ向けて変形する係止部22の上端が溝内突部82bへ当接して、係止部22の変形を抑制する効果が期待できる。
具体的には、長手方向の大きさをブロック体6の4分の1に形成しているブロック体8を4個1組で設置させることで、図1のビーム支持装置1と同じ配置で設置させた台材2、支持部材3、ビーム4、連結部材5a、連結部材5b、カバー体7、及び標示体Mに、前記ブロック体6と同様の手順で、ブロック体8を設置させている。
図31に示すビーム支持装置1は、1個の支持部材3に対して4個のブロック体8を並設させているが、これに限るものではなく、各支持部材3の立設間隔をより小さく設けて1個の支持部材3に対し3個以下のブロック体8を並設させてもよく、各支持部材3の立設間隔をより大きく設けて1個の支持部材3に対し5個以上のブロック体8を並設させてもよい。
また、1個の支持部材3に対して1個のブロック体6を並設させた図1のビーム支持装置1についても、これに限るものではなく、各支持部材3の立設間隔をより大きく設け1個の支持部材3に対して2個以上のブロック体6を並設させてもよい。
尚、図31に示す前記ビーム支持装置1は、設置させるブロック体8が前記ブロック体6ではないことのみが、図1に示す前記ビーム装置1と異なっており、前記連結部材5bの形状は同一である。前記連結部材5bは、連結させる各ビーム4の端部の間隔をブロック体の長手方向の大きさよりも大きく設けて、設置させた前記支持部材3やブロック体を台材2上から容易に取り外せるように設けたものであるので、長手方向の大きさを前記ブロック体6の4分の1に形成したブロック体8を用いる図31のビーム支持装置1においては、前記連結部材5bの長手方向の大きさを図26のものより小さく形成しても、機能させることができる。
図37に示すブロック体8は、長手方向の一方の端に、長手方向へ突出する突部85を形成している点のみが、図33に示す前記ブロック体8と異なる事項である。
前記突部85は、突出する先に至るほど細くなる断面三角形の突条形状に形成しており、上壁部80a、下壁部80b、各側壁部80c、補強リブ部80d、溝内凸部82a、及び溝内突部82bに沿ってその端面から突出するように設けており、ブロック体8の端部全体に形成している。
台材2上に設置させた前記ブロック体8は、長手方向へ突出する前記突部85の先端を、並設させた他のブロック体8の端面や、並設させた支持部材3の板面へ当接させた状態となされる。
図39は図37のブロック体8を複数並設させた状態を示す図である。
図39のブロック体8は、その突部85の先端を、隣のブロック体8の端面へ当接させている。
このようにブロック体8を設置させたビーム支持装置1へ車両などが接触して、前記ブロック体8に長手方向へ向かう外力が加えられたとき、隣のブロック体8へ当接させた突部85の先端が潰れて前記外力を低減させ、ブロック体8全体の破損や、並設させた支持部材の破損を抑制できる。
即ち、図1や図31に示すように、前記各ビーム支持装置1は、1個のビーム4を4個の支持部材3へ取り付けて支持させているが、各支持部材3の間隔を拡大または縮小させて、1個のビーム4を3個以下の支持部材3へ取り付けて支持させてもよく、1個のビーム4を5個以上の支持部材3へ取り付けて支持させてもよい。
また、台材2上に立設させた支持部材3が長手方向へ移動可能に設けることで、ビーム支持装置1へ車両などが接触して支持部材3に長手方向へ向かう外力が加えられたときに、支持部材3が長手方向へ移動することで係合部32と係合溝22aとの係合部分にかかる負荷を低減させ、支持部材3の台材2からの脱離を抑制する効果が期待できる。
尚、ビーム支持装置1へ車両などが接触して、長手方向へ向かう外力に加えて、幅方向や縦方向へ向かう外力が加えられたときに、撓み変形や折れ曲がるような変形に加えて、支持部31がねじれるような変形などが生じて係合部32が受ける力を低減させ、支持部材3の台材2からの脱離を抑制させる。
例えば、前記ビーム支持装置1は、台材2の各係止部22を支持部材3の係合部32の外側に配置させて係合するように設けているが、これに限るものでなく、支持部材3の係合部32を台材2の係止部22の外側に配置させて係合するように設けてもよい。
図40に示すビーム支持装置1は、支持部材3の支持部31に形成する貫通孔33を上下方向に間隔をあけて2個設け、前記各貫通孔33にそれぞれビーム4を挿通させて支持すると共に、前記支持部材3に対応する形状に形成したブロック体6を各支持部材3の間に配置している点が、図1に示す前記ビーム支持装置1と異なる主な事項である。
即ち、図40に示すビーム支持装置1は、図1に示す前記ビーム支持装置1と同様に、図13に示す前記台材2を設置面Gに設置させ、その上に前記各支持部材3を取り付けて立設させている。長手方向へ間隔をあけて複数立設させた前記各支持部材3の間には、図5に示す前記ビーム4を貫通孔33に挿通させて支持させている。
また、前記ブロック体6は各支持部材32の間に配置して、台材2の上に設置させている。
図41に示す支持部材3は、支持部31の縦方向の大きさがより大きく形成されると共に、貫通孔33が支持部31に2個形成されている点のみが、図3に示す前記支持部材3と異なる事項である。
即ち、図41に示す支持部材3は、図3に示す前記支持部材3と同様に、全体を平板状に形成している。支持部材3は、上部に略矩形形状の前記支持部31を形成し、下部に略台形状の係合部32を設け、その下端の中央に上方へ窪む角丸矩形状の凹部35を形成している。
前記係合部32は、図3に示す支持部材3の前記係合部32と同一形状に形成しており、同様の方法で台材2へ取り付けられる。具体的には、図41に示す支持部材3は、図15〜17に示す方法で、その係合部32を係止溝22aの内側へ挿入させて係合状態とし、台材2の上に立設される。
図43は図41の支持部材3を台材2へ立設させた状態を示す正面図である。
また、前記支持部材3は、その係合部32を係止溝22aの上方からではなく、台材2の長手方向の端から係止溝22aの内側へ差し入れ、挿入させて係合状態にすることができる。
各貫通孔33a、33bは、各々の下方の縁部分を受部34として機能させ、図5に示す前記ビーム4を挿通させて支持するように設けている。
図44は図43の支持部材3の貫通孔33bへビーム4を挿入させた状態を示す図である。
各貫通孔33a、33bに挿入されて支持される各ビーム4は、図1に示す前記ビーム支持装置1のビーム4と同様に、図8に示す前記連結部材5aや、図26に示す前記連結部材5bを介して、長手方向へ複数連結される。
図45に示すブロック体6は、縦方向の大きさがより大きく形成されている点と、下面に形成して上方へ窪む係合溝62の形状とが、図10に示す前記ロック体6と異なる主な事項である。
即ち、図45に示すブロック体6は、図10に示す前記ブロック体6と同様に、内側が中空の略矩形箱状に形成され、その上面には下方へ窪む断面矩形の溝部64を長手方向の全長に亘って形成している。溝部64はその内側へ前記ビーム4を挿入可能な大きさに形成しており、具体的には、溝部64は、支持部材3の前記貫通孔33aに対応する位置に形成して、貫通孔33aに挿入されて支持されるビーム4を内側へ挿入させるように形成している。
係合溝62は、上方に至るほど溝幅が小さくなる形状の溝下係合部62aを下部に備え、溝幅が一定の大きさに形成された断面矩形形状の溝上係合部62bを上部に備える形状に形成されている。
前記係合溝62の溝下係合部62aは、図10に示すブロック体6の前記係合部62と同様に、図13に示す前記台材2の係止部22と係合可能な形状に形成させている。
また、前記係合溝62の溝上係合部62bは、図5に示す前記ビーム4を内側に収納可能な大きさに形成しており、具体的には、支持部材3の前記貫通孔33bに対応する位置に形成して、貫通孔33bに挿入されて支持されるビーム4を内側へ収納させるように形成している。
具体的には、設置面Gへ台材2を設置させ、この台材2上に図41に示す前記支持部材3を立設させた状態において、前記ブロック体6を縦方向上方から台材2の上へ載置させ、係合溝62の溝下係合部62aと台材2の係止部22とを係合状態にして、取り付けることができる。このとき、前記支持部材3の貫通孔33bにビーム4が挿通されて支持されている状態でも、このビーム4が溝下係合部62aの内側を通過して、係合溝62の溝上係合部62bの内側に収納させることができる。即ち、貫通孔33bに挿入されたビーム4が係合溝62の内側に収納されて、ビーム4とブロック体6が係合状態となされる
図48は図44の支持部材3の長手方向側に図46のブロック体6を設置させる前の状態を示す図であり、図49は図48の支持部材3の長手方向にブロック体6を設置させた状態を示す図である。
上記の手順を繰り返して、台材2上に支持部材3とブロック体6とを複数取り付けて並設させた後、ブロック体6の溝部64に挿入させたビーム4を、貫通孔33aへ挿入させて前記支持部材3に支持させることで、前記ブロック体6の縦方向上方への移動を規制し、台材2上へ安定的に設置することができる。
尚、台材2上へのブロック体6の取り付けは、支持部材3の貫通孔33bにビーム4を取り付けていない状態で行っても良く、台材2上に支持部材3とブロック体6を取り付けた後、ビーム4を長手方向へ移動させて、ブロック体6の溝上係合部62bと支持部材3の貫通孔33bとに挿入させてもよい。
また、前記ブロック体6の台材2へ取り付けは、ブロック体6を台材2の縦方向上方から載置させるのではなく、ブロック体6を長手方向へ移動させて行ってもよい。
図50に示すビーム支持装置1は、支持部材3に形成する係合部32の形状と、台材2に形成する係止溝22aの形状とが、図1に示す前記ビーム支持装置1と異なる主な事項である。
図51に示す台材2はレール状の長尺体であり、図13に示す台材2と同様に、板面を縦方向へ向けた平板状の基部21と、この基部21の幅方向の両端から上方へそれぞれ延設させる板状の係止部22とを備えている。
前記各係止部22は、下方から上方に至るほど間隔が小さくなる傾斜状に配置される傾斜部22cを備えると共に、各傾斜部22cの下部と基部21との間に中間部22bが設けられている。
各中間部22bは、それぞれ基部21に対して垂直に配置され、互いの間隔が均一となるように平行に配置されている。
各係止部22の間に形成される係止溝22aは、開口部分の幅が溝の内側の幅よりも小さく形成されて上方へ開口するように設けられる。
図53に示す支持部材3は、図3に示す前記支持部材3と同様に、全体を平板状に形成しており、ビーム4を挿通可能な貫通孔33を備える支持部31を上部に設け、貫通孔33の下方の縁部分を受部34として機能させて、挿通させたビーム4を支持するように設けている。
また、前記係合部32の下端の中央には、図3に示す前記支持部材3と同様に、上方へ窪む凹部35を形成している。
図55に示す台材2は、図15に示す前記台材2と同様の方法で設置面Gに設置されている。また、図55に示す支持部材3は、図16〜18に示す前記支持部材3と同様の方法で、その係合部32を台材2の係止溝22aへ係合させている。
図55に示す支持部材3は、図18に示す前記支持部材3と同様に、係合部32と各係止部22との係合によって、長手方向に対して垂直な幅方向や縦方向への移動が規制されると共に、台材2の長手方向へ移動させて支持部材3の立設位置を容易に調整できる。
図56に示すブロック体6は、図10に示す前記ブロック体6と同一であり、図17〜20に示すブロック体6と同様の方法で、台材2の上に設置させている。
前記ブロック体6は、図56に示すように、下面に設けた係合溝62の内側へ、各係止部22の傾斜部22cを挿入させて、係合させている。
また、前記ブロック体6は、その下端が設置面Gから離間するように配置されており、ブロック体6と設置面Gとの間に台材2の係止部22の中間部22bが配置されるように設けられている。
前記台材2は、図56に示すように、台材2の中間部22bの外面と、上方に設置させたブロック体6の幅方向側の外面とが略面一に配置されるように設けている。
また、図4に示すビーム4、図8に示す連結部材5a、図26に示す連結部材5bを利用し、図21〜23に示す方法や、図24、図25、図30に示す方法と同様の手順で取り付けることで、図50に示すビーム支持装置1を形成することができる。
このように中間部22bが踏みつけられることで、各係止部22で構成される係止溝22aの溝幅が狭められ、その開口縁の幅が小さくなされて、係止溝22aへ係合部32を係合させた支持部材3の台材2からの脱離を抑制する効果が期待できる。
貫通孔33に前記凹部34aを設けることで、貫通孔33へ挿通させて支持されるビーム4を長手方向へ移動させたときに、ビーム4の端部へ連結部材5a、5bを取り付けるボルトB2のボルト頭部やねじ先端部分が支持部31へ当接せずに、ビーム4の移動が規制されないように設けている。
図57に示す支持部材3は、係合部32に接続する当接部36が形成されている点のみが、図53に示す前記支持部材3と異なる事項である。
当接部36は支持部材3を構成する金属板を曲げ加工して形成しており、係合傾斜部32cの縁から延出して長手方向へ突出する矩形板状に形成させており、幅方向両側に配置させ長手方向の異なる方向へ向けて1個づつ形成している。
図60は図57の支持部材3を図51の台材2へ立設させた状態を示す正面図である。
図60に示すように、係合部32と各係止部22とが係合状態となされたとき、前記各当接部36の板面が係止部22の傾斜部22cの内側面と相対するようにそれぞれ配置される。
図61に示すブロック体6は、図10に示す前記ブロック体6と同一であり、図56に示すブロック体6と同様に、その下端が設置面Gから離間するように配置されており、ブロック体6と設置面Gとの間に台材2の係止部22の中間部22bが配置される。
また、前記当接部36を係合部32に形成することで、係合部32の剛性が向上するので、ビーム支持装置1が外力を受けたときの係合部32の変形が低減され、台材2の係止溝22aの開口を係合部32が通過して支持部材3が脱抜することを抑制する効果が期待できる。
図62に示す支持部材3は、係合部32の形状のみが図53に示す前記支持部材3と異なる事項である。
具体的には、係合部32の下端において、角丸形状に形成した角部分の曲率を、図53に示す支持部材3よりも小さく設けている。
角部分の曲率を小さく設けると、幅方向側から車両が接触し、その車輪が前記中間部22bへ接触した際、図51の支持部材3と比較して、角部分が長手方向へ折れ曲がるような変形が生じにくくなされる効果が期待できる。
図62に示す支持部材3は、図53に示す前記支持部材3と同様の方法で利用することができる。
図64に示す台材2は、基部21と係止部22とが接続する幅方向両側の角部分の形状のみが図51に示す前記台材2と異なる事項である。
具体的には、図64の台材2は、基部21と中間部22bとが接続する角部分の曲率を、図51に示す台材2よりも小さく設けており、詳細には、図62に示す支持部材3の下端両端の角部分の角丸形状に対応する形状に形成している。
図62に示す支持部材3は、図53に示す支持部材3と同様の方法で図51に示す台材2へ係合させて設置可能であるが、図64に示す台材2へ係合させて好適に設置できる。
図66に示す支持部材3は、係合部32の形状のみが図57に示す前記支持部材3と異なる事項であり、具体的には、係合部32の下端両端の角部分の曲率を、図62に示す支持部材3と同じ大きさに設けている。
図62に示す支持部材3は、図57に示す前記支持部材3と同様の方法で図51に示す台材2へ係合させて設置可能であるが、図64に示す台材2へ係合させて好適に設置できる。
2 台材
21 基部
22 係止部
3 支持部材
31 支持部
32 係合部
33 貫通孔
34 受部
35 凹部
36 当接部
4 ビーム
41 貫通孔
5a 連結部材
5b 連結部材
51a 貫通孔
51b 雌ねじ孔
57 雌ねじ孔
58 雌ねじ孔
6 ブロック体
61 溝
62 係合溝
64 溝部
7 カバー体
71 上板部
72 側板部
77 貫通孔
78 貫通孔
8 ブロック体
82 係合溝
84 溝部
85 突部
Claims (4)
- 設置面に設置される台材と、該台材と別体に形成されて台材上に立設される支持部材と、該支持部材に支持されるビームとを備え、
前記支持部材は、前記台材へ係脱可能に係合する係合部と、該係合部から上方へ突出して前記ビームを支持する支持部とを備え、
前記支持部は全体の形状が板状に形成され、
前記係合部を前記台材へ係合させて前記支持部材が前記台材上に立設されていることを特徴とするビーム支持装置。 - 前記台材が長尺体からなるレール体で形成され、
前記支持部材の前記係合部と前記台材とが係合した状態において、前記支持部材を前記台材の長手方向へ移動可能に設けていることを特徴とする請求項1に記載のビーム支持装置。 - 前記支持部材は、前記支持部にビームを支持する受部が形成され、該受部と前記ビームとが固定されていないことを特徴とする請求項1又は2に記載のビーム支持装置。
- 前記支持部材は、前記台材の長手方向へ間隔をあけて複数立設され、
各支持部材の間にブロック体が設置されると共に、該ブロック体の幅方向の外面が前記ビームの外面及び前記支持部材の外面よりも外側に配置されるように設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のビーム支持装置。
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