JP2019210680A - シャッター用ガイドレールの防火構造 - Google Patents

シャッター用ガイドレールの防火構造 Download PDF

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Abstract

【課題】簡素な構造で、火炎による外枠の変形を抑制し、防火性能を向上させることができるシャッター用ガイドレールの防火構造を提供する。【解決手段】シャッター用ガイドレール37の防火構造において、開口部13の外側で昇降するシャッターカーテン21と、シャッターカーテン21の昇降方向に延在し、シャッターカーテン21のそれぞれの側部35を挿入して案内するガイドレール23と、ガイドレール23に沿って延在し外壁15に平行な取付片部63が外壁15に固定され取付片部63に接続する外側板部53がガイドレール23の外側を支持するとともに、取付片部63に接続される内側板部47がガイドレール23の内側を支持するアルミ製の外枠25と、鋼材からなり取付片部63とともに外壁15に固定される固定片部65を有し、この固定片部65には内側板部47の少なくとも一部分と平行に重ねられる支持片部67が折り曲げられて形成される補強部材27と、を設けた。【選択図】 図2

Description

本発明は、シャッター用ガイドレールの防火構造に関する。
シャッターカーテンの両側縁を案内するガイドレールや、ガイドレールを支持する外枠は、アルミ合金などによる押出成形品が用いられることが多い。アルミ製のガイドレールや外枠は、意匠性を持たせることができ、また防錆性もあり住宅用には好適となる。反面、アルミ製のガイドレールや外枠は、火災発生時に過度の熱を受けると変形を起こし、さらには溶ける可能性があり、シャッター装置の本来の防火性能を十分に発揮できない虞がある。
そこで特許文献1のシャッター用ガイドレール構造は、ガイドレールの内側にスチール製の補強材を設けた抜け止め構造を備える。
また、特許文献2のシャッター用ガイドレールの防火構造は、ガイド部補強材の一方の係止先端縁部が、ガイド部の内表面の開口縁側における内面に形成された係止溝にガイド部の内側から係入される。ガイド部補強材の他方の係止先端部とガイド部とは、抜け止め片に対して抜け止め部材とは反対側の位置において、固定手段により固定される。ガイド部は、その壁部の一部がガイド部補強材と枠部に連結された内側補強材によって挟持されており、この挟持部分において、ガイド部、ガイド部補強材及び内側補強材が固定手段によって固定されている。
特開2018−3543号公報 特許第6227713号公報
しかしながら、特許文献1のシャッター用ガイドレール構造は、ガイドレール部分の内側のみにスチール製の抜け止め構造を有するため、火災でアルミ製の外枠の全体が変形、溶融しやすい課題がある。また、特許文献2のシャッター用ガイドレールの防火構造は、建物躯体からガイド部までを鋼材で連続して繋ぎたいための構造であるため、そのための鋼材部分を覆う化粧枠材などを有し、部品点数が多く、構造が複雑となり、重量が増加した。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、簡素な構造で、火炎による外枠の変形を抑制し、防火性能を向上させることができるシャッター用ガイドレールの防火構造を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載のシャッター用ガイドレール37の防火構造は、外壁15に開口する開口部13を前記外壁15の外側で昇降して覆うシャッターカーテン21と、
前記シャッターカーテン21の昇降方向に延在するとともに、前記シャッターカーテン21のそれぞれの側部35をスリット39に挿入して昇降を案内する平断面視略コ字形状に形成される一対のガイドレール23と、
前記ガイドレール23に沿って延在し前記外壁15に平行な取付片部63が前記外壁15に固定され、前記取付片部63に接続する前記外壁15に垂直な外側板部53の先端が前記シャッターカーテン21よりも前記ガイドレール23の外側を支持するとともに、前記外側板部53と反対側で前記取付片部63に接続され前記外壁15に垂直な内側板部47の先端が前記シャッターカーテン21よりも前記ガイドレール23の内側を支持するアルミ製の外枠25と、
鋼材からなり前記取付片部63を挟んで前記取付片部63とともに前記外壁15に固定される固定片部65を有し、この固定片部65の前記外側板部53と反対側の端には前記内側板部47の少なくとも一部分と平行に重ねられる支持片部67が折り曲げられて平断面視L字形状に形成される補強部材27と、
を具備することを特徴とする。
このシャッター用ガイドレール37の防火構造では、それぞれのガイドレール23が、外枠25を介して外壁15に固定される。この外枠25は、外壁15に平行な取付片部63が外壁15に固定される。取付片部63には、シャッターカーテン21に近接する側の端と、その反対側の端に、外壁15に垂直な外側板部53及び内側板部47が形成される。この内、外側板部53は、先端がシャッターカーテン21よりも外側のガイドレール23を支持する。内側板部47は、先端がシャッターカーテン21よりも内側のガイドレール23の一部を支持する。つまり、シャッターカーテン21の両側の側部35を案内するそれぞれのガイドレール23は、アルミ製の外枠25を介して外壁15に固定される。外枠25は、アルミ製とすることにより、シャッター用ガイドレール37の意匠性や防錆性を高め、軽量化を可能とすることができる。ここで、シャッター用ガイドレール37は、火災等により外側から火炎にさらされると、外枠25の外側板部53が最初に熱を受ける。外側板部53は、入熱量が所定値を越えると、変形しやすくなる。外側板部53は、この変形が生じると、ガイドレール23に対する支持が解除され、ガイドレール23と反対側へ開く。すなわち、取付片部63を支点として外側へ開いた外側板部53は、ガイドレール23に対する支持機能が消失する。一方、内側板部47は、外側板部53と対向する空間部73における内面が、鋼材からなる補強部材27の支持片部67により覆われている。内側板部47は、アルミより融点の高い鋼材の補強部材27により、シャッターカーテン21と反対側の外側から押さえられることで、シャッターカーテン21から離れる外側への変形が抑制される。このため、シャッター用ガイドレール37は、補強部材27が設けられていない場合に比べ、外枠25の全体が外側へ変形することが抑制される。つまり、シャッター用ガイドレール37は、補強部材27のみを追加する簡素な構造で、防火性能が高められる。その結果、シャッターカーテン21は、外枠25の全体が外側へ変形し、ガイドレール23のスリット39からシャッターカーテン21の側部35が抜け出すことが抑制される。
本発明の請求項2記載のシャッター用ガイドレール37の防火構造は、請求項1記載のシャッター用ガイドレール37の防火構造であって、
前記補強部材27が、前記外枠25の延在方向に断続して複数箇所に配置されることを特徴とする。
このシャッター用ガイドレール37の防火構造では、複数の補強部材27が、ガイドレール23に沿って間隔を有して取り付けられる。これにより、補強部材27は、ガイドレール23の全長に渡る長尺で形成される場合に比べ、総重量が軽量となる。
本発明の請求項3記載のシャッター用ガイドレール37の防火構造は、請求項2記載のシャッター用ガイドレール37の防火構造であって、
複数の前記補強部材27のそれぞれが、前記外枠25の前記取付片部63を前記外壁15へ固定するための固定ビス69により前記取付片部63とともに前記外壁15に共締めされることを特徴とする。
このシャッター用ガイドレール37の防火構造では、外枠25を外壁15へ取り付ける際、補強部材27が外枠25とともに固定ビス69により共締めされて外壁15へ固定される。このため、防火性能を高めるための補強部材27を単独で外壁15へ取り付ける作業や固定具が不要となる。
本発明の請求項4記載のシャッター用ガイドレール37の防火構造は、請求項1〜3のいずれか1つに記載のシャッター用ガイドレール37の防火構造であって、
前記補強部材27の前記支持片部67が、前記共締めされる前に前記外枠25の前記内側板部47に予め固定されていることを特徴とする。
このシャッター用ガイドレール37の防火構造では、補強部材27が、外枠25の所定位置に予め固定される。補強部材27は、固定片部65が、外枠25の取付片部63と重ねられて固定ビス69により外壁15へ固定される。補強部材27の固定片部65と、外枠25の取付片部63とには、固定ビス69が貫通するビス貫通孔71が穿設される。補強部材27は、このビス貫通孔71を取付片部63のビス貫通孔71に一致させて、支持片部67が外枠25の内側板部47に固定される。支持片部67と内側板部47との固定は、例えばリベット75などにより行うことができる。これにより、補強部材27は、特に手で支えることなく、固定片部65と取付片部63とのビス貫通孔71に固定ビス69を貫通させて外壁15へ締結することで、外枠25と同時に取り付けることができる。
本発明に係る請求項1記載のシャッター用ガイドレールの防火構造によれば、簡素な構造で、火炎による外枠の変形を抑制し、防火性能を向上させることができる。また、外枠の内側で補強構造を構成していることから、外枠の外観意匠性を低下させない。
本発明に係る請求項2記載のシャッター用ガイドレールの防火構造によれば、重量の増加を抑制しながら防火性能を向上させることができる。
本発明に係る請求項3記載のシャッター用ガイドレールの防火構造によれば、防火構造施工のための手間を軽減することができる。
本発明に係る請求項4記載のシャッター用ガイドレールの防火構造によれば、防火構造施工のための手間をなくすことができる。
本発明の実施の形態に係るシャッター用ガイドレールの防火構造を備えたシャッター装置の外観を表す斜視図である。 図1に示したガイドレール及び外枠の平断面図である。 ガイドレールを省略した外枠及び補強部材の正面図である。 図3に示した外枠及び補強部材の一部分を切り欠いた要部拡大斜視図である。 火炎により外側板部が開いたシャッター用ガイドレールの作用説明図である。 変形例に係るシャッター用ガイドレールの防火構造の要部平断面図である。 (a)は図6に示した変形例に係るシャッター用ガイドレールの防火構造のガイドレールを省略した正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るシャッター用ガイドレールの防火構造を備えたシャッター装置11の外観を表す斜視図である。
本実施の形態に係るシャッター用ガイドレールの防火構造は、例えば住宅など建物の開口部13(図2参照)を覆うシャッター装置11に好適に用いることができる。住宅の外壁15には、開口部13が設けられる。この開口部13には、例えばサッシ窓17が取り付けられる。シャッター装置11は、サッシ窓17の外側に取り付けられる。サッシ窓17の取り付けられた開口部13の上方には、シャッター装置11の収納部19が取り付けられる。
本実施の形態に係るシャッター用ガイドレールの防火構造は、シャッターカーテン21と、ガイドレール23と、外枠25と、補強部材27と、を主要な構成として有する。
シャッターカーテン21は、外壁15に開口する開口部13を外壁15の外側で昇降して覆う。つまり、シャッターカーテン21は、サッシ窓17を外壁15の外側から覆う。シャッターカーテン21は、アルミ製やスチール製のスラット29を複数連結して構成される。
シャッターカーテン21は、複数のスラット29が、隣接する長手方向に沿う両端縁同士を係合することにより、巻回可能な面状に連結構成される。シャッターカーテン21は、操り出し方向の先端となる下縁に、座板31が取り付けられる。座板31は、シャッターカーテン21が下降した際、下枠33に着座する。この座板31の近傍には、収納部19への引き込みを規制するためのストッパー(図示略)が設けられてもよい。
ガイドレール23は、シャッターカーテン21を挟んで、開口部13の左右に一対が設けられる。ガイドレール23は、シャッターカーテン21の昇降方向に延在するとともに、シャッターカーテン21のそれぞれの側部35(図2参照)を表裏面から挟んで案内する。
図2は図1に示したガイドレール23及び外枠25の平断面図である。
シャッター用ガイドレールの防火構造は、ガイドレール23と、外枠25と、補強部材27とが、シャッター用ガイドレール37を構成する。
それぞれのガイドレール23は、シャッターカーテン21の側部35をスリット39に挿入して昇降を案内する平断面視略コ字形状に形成される。より具体的には、平断面視略コ字形状のガイドレール23は、スリット開口側から外壁15へ向かって垂直に突出する内固定片41と、スリット開口側と反対側の背側から外壁15と平行に突出する外係合片43と、により平断面視略h字形状に形成される。
ガイドレール23の内固定片41は、連結ビス45が貫通可能となる。内固定片41には、外枠25の内側板部47に形成された固定座部49が連結ビス45により固定される。また、ガイドレール23の外係合片43は、突出先端に係合溝51を有する。この係合溝51には、外枠25の外側板部53に形成された係合爪部55が係合する。
ガイドレール23のスリット開口57を挟む対向内面には、消音帯取付溝59が形成される。この消音帯取付溝59には、シャッターカーテン21の側部35における表裏面に接するモヘア等の消音帯61が取り付けられる。
ガイドレール23には、アルミ合金などによる押出成形品を用いることができる。
外枠25は、取付片部63を有する。取付片部63は、外壁15に平行となって、ガイドレール23に沿って延在する。取付片部63は、シャッターカーテン側の端と、その反対側の端とに、平行に内側板部47と外側板部53とが接続される。
外側板部53は、外壁15に垂直に突出し、先端がシャッターカーテン21よりもガイドレール23の外側を支持する。この外側板部53の先端には、上記の係合爪部55が形成される。外側板部53は、この係合爪部55をガイドレール23の外係合片43に形成された係合溝51に係合して、ガイドレール23の外側を支持する。
内側板部47は、外壁15に垂直に突出した後、さらに直角に二回曲げされてZ曲げ形状となる。内側板部47は、先端がシャッターカーテン21よりもガイドレール23の内側を支持する。この内側板部47の先端には、上記の固定座部49が形成される。内側板部47は、この固定座部49にガイドレール23の内固定片41が連結ビス45により締結され、ガイドレール23の内側を支持する。
外枠25には、これら取付片部63、外側板部53及び内側板部47を一体に成形したアルミ合金などによる押出成形品を用いることができる。
補強部材27は、固定片部65を有する。固定片部65は、外枠25の取付片部63を挟んで、取付片部63とともに外壁15に固定される。補強部材27は、この固定片部65の外側板部53と反対側の端に、内側板部47の少なくとも一部分と平行に重ねられる支持片部67が折り曲げられている。従って、補強部材27は、外壁15に平行な固定片部65に、外壁15に垂直な支持片部67が折り曲げられた平断面視L字形状に形成されている。
補強部材27は、鋼材からなる。鋼材の材質としては、例えばSGMCCを用いることができる。また、補強部材27の板厚は、例えば1.2mm程度とすることができる。
図3はガイドレール23を省略した外枠25及び補強部材27の正面図である。
本実施の形態において、シャッター用ガイドレールの防火構造は、補強部材27が、外枠25の延在方向に断続して複数箇所に配置される。補強部材27は、延在方向の長さを60〜100mm程度で形成することができる。この場合、補強部材27は、隣接する補強部材同士の間隔を例えば350mm程度のピッチで取り付けることができる。
なお、補強部材27は、ガイドレール23の長手方向の全長に渡って長尺で形成されていてもよい。この場合、シャッター用ガイドレール37は、重量が増加するが、後述するように防火性能をさらに高めることができる。
図4は図3に示した外枠25及び補強部材27の一部分を切り欠いた要部拡大斜視図である。
シャッター用ガイドレールの防火構造は、複数の補強部材27のそれぞれが、外枠25の取付片部63を外壁15へ固定するための固定ビス69により取付片部63とともに外壁15に共締めされる。補強部材27は、取付片部63に穿設した少なくとも1箇所のビス貫通孔71に、固定ビス69を貫通させて、固定片部65とともに外壁15に共締めされる。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本実施の形態に係るシャッター用ガイドレールの防火構造では、シャッターカーテン21の両側の側部35が、それぞれガイドレール23により案内される。シャッターカーテン21は、両側の側部35がガイドレール23に案内されることにより、ガイドレール23に沿って昇降し、開口部13を開閉可能としている。
それぞれのガイドレール23は、外枠25を介して外壁15に固定される。それぞれの外枠25は、外壁15に平行な取付片部63が外壁15に固定される。取付片部63には、シャッターカーテン21に近接する側の端と、その反対側の端に、外壁15に垂直な外側板部53及び内側板部47が形成される。この内、外側板部53は、先端がシャッターカーテン21よりもガイドレール23の外側を支持する。内側板部47は、先端がシャッターカーテン21よりもガイドレール23の内側を支持する。
外側板部53は、取付片部63の外端で直角に折り曲げられて外壁15から垂直に突出するように形成され、平断面視で略直線形状となる。内側板部47は、取付片部63の内端で折り曲げられて垂直となって外壁15から突出した後にさらに曲げられ、平断面視で略Z曲げ形状に形成される。外側板部53と内側板部47は、取付片部63を挟んで双方が外壁15から垂直に突出し、双方の間に空間部73が形成される。この空間部73は、外側板部53の先端(係合爪部55)と、内側板部47の先端(固定座部49)とにガイドレール23が取り付けられることにより閉塞される。
つまり、シャッターカーテン21の両側の側部35を案内する一対のガイドレール23は、それぞれがアルミ製の外枠25を介して外壁15に固定される。外枠25は、アルミ製とすることにより、シャッター用ガイドレール37の意匠性や防錆性を高め、軽量化を可能とすることができる。
シャッターカーテン21は、両側の側部35が外枠25を介して外壁15に支持されたガイドレール23により案内されることにより、下降することで開口部13を覆う。これにより、建物の開口部13に設けられているサッシ窓17を外壁15の屋外側から覆うことができる。外枠25は、シャッターカーテン21が下降されると、外枠25が屋外側に露出するのに対し、内側板部47がシャッターカーテン21の内側となって屋外からは遮断される。
図5は火炎により外側板部53が開いたシャッター用ガイドレール37の作用説明図である。
ここで、シャッター用ガイドレール37は、火災等により外側から火炎にさらされると、外枠25の外側板部53が最初に熱を受ける。外側板部53は、入熱量が所定値を越えると、すなわち、外枠の素材であるアルミ合金の融点に近づくと変形しやすくなる。
シャッター用ガイドレール37は、火炎を受けると、特にアルミの部材が変形しやすくなるが、この時、シャッターカーテン21を押さえている外枠25がシャッターカーテン21の荷重を受けたり、膨張・融解の影響を受けたりして、外側に開くように変形してしまう。外側板部53は、この変形が生じると、ガイドレール23に対する支持が解除され、ガイドレール23と反対側へ開く。すなわち、取付片部63を支点として外側へ開いた外側板部53は、ガイドレール23に対する支持機能が消失する。
一方、内側板部47は、外側板部53と対向する空間部73における内面が、鋼材からなる補強部材27の支持片部67により覆われ、支持されている。内側板部47は、アルミより融点の高い鋼材の補強部材27により、シャッターカーテン21と反対側の外側から押さえられることで、シャッターカーテン21から離れる外側への変形が抑制される。
このように、シャッター用ガイドレール37では、平断面視L字形状でスチールの補強部材27を設けることで、外枠25の全体が外側に開くことを防止している。この補強部材27は、外枠25を介して外壁15に締結されていて、外枠25が火炎の影響を受けて変形しやすくなっても、外枠25の形状を保持することができる。
このため、シャッター用ガイドレール37は、補強部材27が設けられていない場合に比べ、外枠25の全体が外側へ変形することが抑制される。つまり、シャッター用ガイドレール37は、補強部材27のみを追加する簡素な構造で、防火性能が高められる。その結果、シャッターカーテン21は、外枠25の全体が外側へ変形し、ガイドレール23のスリット39からシャッターカーテン21の側部35が抜け出すことが抑制される。
これにより、シャッター用ガイドレールの防火構造は、シャッターカーテン21がガイドレール23から外れて開放され、サッシ窓17が直接火炎にさらされるまでの時間を遅延させることができる。
また、補強部材27がガイドレール23に沿って長尺に形成されている場合には、外側板部53が開き、火炎が空間部73へ侵入しても、火炎が内側板部47へ直接当たらないように、補強部材27の支持片部67によって火炎を遮蔽することができる。これにより、シャッター用ガイドレール37は、防火性能がさらに高められることになる。
このように、シャッター用ガイドレールの防火構造では、シャッターカーテン21の側部35を案内する特有の支持構造において、要所のみを鋼材の補強部材27で補強することにより、意匠性を高めながら、少ない部品点数及び簡素な構造で且つ軽量化を損ねることなく、防火性能を高めることができる。
また、実施の形態に係るシャッター用ガイドレールの防火構造では、複数の補強部材27が、ガイドレール23に沿って間隔を有して取り付けられる。これにより、補強部材27は、ガイドレール23の全長に渡る長尺で形成される場合に比べ、総重量が軽量となる。その結果、重量の増加を抑制しながら防火性能を向上させることができる。
また、シャッター用ガイドレールの防火構造では、外枠25を外壁15へ取り付ける際、補強部材27が外枠25とともに固定ビス69により共締めされて外壁15へ固定される。このため、防火性能を高めるための補強部材27を単独で外壁15へ取り付ける作業や固定具が不要となる。その結果、防火構造施工のための手間を軽減することができる。
次に、上記した実施の形態の変形例に係る構成を説明する。
図6は変形例に係るシャッター用ガイドレールの防火構造の要部平断面図である。
この変形例に係るシャッター用ガイドレールの防火構造は、補強部材27の支持片部67が、共締めされる前に外枠25の内側板部47に予め固定されている。支持片部67は、リベット75などを用いて内側板部47に固定できる。リベット75の材質としては、例えばSUS305を用いることができる。
図7(a)は図6に示した変形例に係るシャッター用ガイドレールの防火構造のガイドレール23を省略した正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
変形例に係るシャッター用ガイドレールの防火構造において、補強部材27の固定片部65と、外枠25の取付片部63とには、固定ビス69の貫通するビス貫通孔71が穿設される。補強部材27は、このビス貫通孔71を取付片部63のビス貫通孔71に一致させて、支持片部67がリベット75により外枠25の内側板部47に固定される。
この変形例に係るシャッター用ガイドレールの防火構造では、補強部材27が、外枠25の所定位置に予め固定される。補強部材27は、固定片部65が、外枠25の取付片部63と重ねられて固定ビス69により外壁15へ固定される。支持片部67と内側板部47との固定は、リベット75などにより行われる。リベット75は、内側板部47の側を挿入側とすることにより見栄えを良くすることができる。これにより、補強部材27は、特に手で支えることなく、固定片部65と取付片部63とのビス貫通孔71に固定ビス69を貫通させて外壁15へ締結することで、外枠25と同時に取り付けることができる。その結果、防火構造施工のための取付現場での手間をなくすことができる。
従って、本実施の形態に係るシャッター用ガイドレールの防火構造によれば、簡素な構造で、火炎による外枠25の変形を抑制し、防火性能を向上させることができる。
13…開口部
15…外壁
21…シャッターカーテン
23…ガイドレール
25…外枠
27…補強部材
35…側部
37…シャッター用ガイドレール
39…スリット
47…内側板部
53…外側板部
63…取付片部
65…固定片部
67…支持片部
69…固定ビス

Claims (4)

  1. 外壁に開口する開口部を前記外壁の外側で昇降して覆うシャッターカーテンと、
    前記シャッターカーテンの昇降方向に延在するとともに、前記シャッターカーテンのそれぞれの側部をスリットに挿入して昇降を案内する平断面視略コ字形状に形成される一対のガイドレールと、
    前記ガイドレールに沿って延在し前記外壁に平行な取付片部が前記外壁に固定され、前記取付片部に接続する前記外壁に垂直な外側板部の先端が前記シャッターカーテンよりも前記ガイドレールの外側を支持するとともに、前記外側板部と反対側で前記取付片部に接続され前記外壁に垂直な内側板部の先端が前記シャッターカーテンよりも前記ガイドレールの内側を支持するアルミ製の外枠と、
    鋼材からなり前記取付片部を挟んで前記取付片部とともに前記外壁に固定される固定片部を有し、この固定片部の前記外側板部と反対側の端には前記内側板部の少なくとも一部分と平行に重ねられる支持片部が折り曲げられて平断面視L字形状に形成される補強部材と、
    を具備することを特徴とするシャッター用ガイドレールの防火構造。
  2. 請求項1記載のシャッター用ガイドレールの防火構造であって、
    前記補強部材が、前記外枠の延在方向に断続して複数箇所に配置されることを特徴とするシャッター用ガイドレールの防火構造。
  3. 請求項2記載のシャッター用ガイドレールの防火構造であって、
    複数の前記補強部材のそれぞれが、前記外枠の前記取付片部を前記外壁へ固定するための固定ビスにより前記取付片部とともに前記外壁に共締めされることを特徴とするシャッター用ガイドレールの防火構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のシャッター用ガイドレールの防火構造であって、
    前記補強部材の前記支持片部が、前記共締めされる前に前記外枠の前記内側板部に予め固定されていることを特徴とするシャッター用ガイドレールの防火構造。
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