JP2019209622A - ヘッド清掃装置、液体を吐出する装置 - Google Patents

ヘッド清掃装置、液体を吐出する装置 Download PDF

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Abstract

【課題】払拭不良の発生を抑制することができるヘッド清掃装置を提供する。【解決手段】ヘッド清掃装置200は、液体吐出ヘッド100のノズル面100aを払拭する払拭部材202A、202Bと、払拭部材202A、202Bを保持する保持部材201と、保持部材201の払拭方向への移動を案内するレール部材210とを備え、保持部材201は、レール部材210に当接するコロ205を有している。保持部材201のコロ205は、レール部材210の段差部212を通過するときに払拭部材202A、202Bはノズル面100aに接触しない位置に配置されている。【選択図】図5

Description

本発明はヘッド清掃装置、液体を吐出する装置に関する。
液体吐出ヘッドを搭載する液体を吐出する装置においては、液体吐出ヘッドの状態を維持回復するため、ノズル面を払拭する払拭部材を有するヘッド清掃装置(維持回復装置)を備える。
従来、複数のワイパを保持するキャリッジを往復移動可能に支持する支持フレームを有し、キャリッジの4隅に配置した摺動コロが支持フレームに配置されたレール部上を当接しながら移動することで複数のヘッドが配列されたラインヘッドの払拭を行うものが知られている(特許文献1)。
特開2014−237324号公報
ところで、払拭部材を保持する保持部材の往復移動を案内するレール部材に段差があると、保持部材のレール部材と接触する当接部が段差を通過するときに、ノズル面を払拭している払拭部材に衝撃が加わり、払拭不良が発生するという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、払拭不良の発生を抑制することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係るヘッド清掃装置は、
液体吐出ヘッドのノズル面を払拭する払拭部材と、
前記払拭部材を保持する保持部材と、
前記保持部材の払拭方向への移動を案内するレール部材と、を備え、
前記保持部材は、前記レール部材に当接する当接部を有し、
前記保持部材の前記当接部が前記レール部材の段差部を通過するときに前記払拭部材は前記ノズル面に接触しない
本発明によれば、払拭不良を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る液体を吐出する装置としての印刷装置の概略説明図である。 吐出ユニットの要部平面説明図である。 ヘッド清掃装置周りの要部平面説明図である。 同じく側面説明図である。 同ヘッド清掃装置による払拭動作の説明に供する側面説明図である。 比較例1の払拭動作の説明に供する側面説明図である。 本発明の第2実施形態に係るヘッド清掃装置の正面説明図である。 本発明の第3実施形態におけるレール部材のつなぎ目位置の調整構造の説明に供する説明図である。 同じくレールと印刷装置筐体との固定構造の説明に供する斜視説明図である。 本発明の第4実施形態におけるコロの取り付け位置の調整構造の説明に供する斜視説明図である。 本発明の第5実施形態に係るヘッド清掃装置の側面説明図である。 本発明の第6実施形態に係るヘッド清掃装置の側面説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明の第1実施形態について図1を参照して説明する。図1は同実施形態に係る液体を吐出する装置としての印刷装置の概略説明図である。
印刷装置1は、搬入部10と、印刷部20と、乾燥部30と、搬出部40とを備えている。印刷装置1は、搬入部10から搬入されるシート状部材であるシート材Pに対し、印刷部20で液体を付与して所要の印刷を行い、乾燥部30でシート材Pに付着した液体を乾燥させた後、シート材Pを搬出部40に排出する。
搬入部10は、複数のシート材Pが積載される搬入トレイ11と、搬入トレイ11からシート材Pを1枚ずつ分離して送り出す給送装置12と、シート材Pを印刷部20へ送り込むレジストローラ対13とを備えている。
給送装置12には、ローラやコロを用いた装置や、エア吸引を利用した装置など、あらゆる給送装置を用いることが可能である。給送装置12により搬入トレイ11から送り出されたシート材Pは、その先端がレジストローラ対13に到達した後、レジストローラ対13が所定のタイミングで駆動することにより、印刷部20へ送り出される。
印刷部20は、シート材Pを外周面に担持して搬送する搬送手段である搬送ドラム21と、搬送ドラム21に担持されたシート材Pに向けて液体を吐出する液体吐出部22とを備えている。
また、印刷部20は、送り込まれたシート材Pを受け取って搬送ドラム21へ渡す渡し胴24と、搬送ドラム21によって搬送されたシート材Pを乾燥部30へ受け渡す受け渡し胴25を備えている。
搬入部10から印刷部20へ搬送されてきたシート材Pは、渡し胴24の表面に設けられたシートグリッパによって先端が把持され、渡し胴24の回転に伴って搬送される。渡し胴24により搬送されたシート材Pは、搬送ドラム21との対向位置で搬送ドラム21へ受け渡される。
搬送ドラム21の表面にもシートグリッパが設けられており、シート材Pの先端がシートグリッパによって把持される。搬送ドラム21の表面には、複数の吸引孔が分散して形成されており、各吸引孔には吸引装置26によって搬送ドラム21の内側へ向かう吸い込み気流が発生する。
そして、渡し胴24から搬送ドラム21へ受け渡されたシート材Pは、シートグリッパによって先端が把持されるとともに、吸い込み気流によって搬送ドラム21の表面に吸着され、搬送ドラム21の回転に伴って搬送される。
液体吐出部22は、吐出ユニット23(23A、23B、23C、23D)を備えている。例えば、吐出ユニット23Aはシアン(C)の液体を、吐出ユニット23Bはマゼンタ(M)の液体を、吐出ユニット23Cはイエロー(Y)の液体を、吐出ユニット23Dはブラック(K)の液体を、それぞれ吐出する。なお、必要に応じて、白色、金色、銀色などの特殊な液体、表面コート液などの処理液を吐出する吐出ユニットを設けることもできる。
液体吐出部22の各吐出ユニット23は、印刷情報に応じた駆動信号によりそれぞれ吐出動作が制御される。搬送ドラムに担持されたシート材Pが液体吐出部22との対向領域を通過するときに、吐出ユニット23から各色の液体が吐出され、当該印刷情報に応じた画像が印刷される。
乾燥部30は、印刷部20でシート材P上に付着した液体を乾燥させるための乾燥機構部31と、印刷部20から搬送されてくるシート材Pを吸引した状態で搬送する(吸引搬送する)吸引搬送機構部32とを備えている。
印刷部20から搬送されてきたシート材Pは、吸引搬送機構部32に受け取られた後、乾燥機構部31を通過するように搬送され、搬出部40へ受け渡される。
乾燥機構部31を通過するとき、シート材P上の液体には乾燥処理が施される。これにより液体中の水分等の液分が蒸発し、シート材P上に液体中に含まれる着色剤が定着し、また、シート材Pのカールが抑制される。
搬出部40は、複数のシート材Pが積載される搬出トレイ41を備えている。乾燥部30から搬送されてくるシート材Pは、搬出トレイ41上に順次積み重ねられて保持される。
なお、印刷装置1には、例えば、シート材Pに対して前処理を行う前処理部を印刷部20の上流側に配置したり、液体が付着したシート材Pに対して後処理を行う後処理部を乾燥部30と搬出部40との間に配置したりすることもできる。
前処理部としては、例えば、液体と反応して滲みを抑制するための処理液をシート材Pに塗布する先塗り処理を行うものが挙げられる。また、後処理部としては、例えば、印刷部20で印刷されたシートを反転させて再び印刷部20へ送ってシート材Pの両面に印刷するためのシート反転搬送処理や、複数枚のシートを綴じる処理などを行うものが挙げられる。
次に、吐出ユニットについて図2を参照して説明する。図2は吐出ユニットの要部平面説明図である。
吐出ユニット23は、液体を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列101が設けられたノズル面100aを有する複数の液体吐出ヘッド(これを、単に「ヘッド」ともいう。)100を、ベース部材52上に千鳥状に並べて配置している。
千鳥状に配置されたヘッド100の並びの内、シート材Pの搬送方向と直交する方向で一列に並ぶヘッド100の列をそれぞれ第1ヘッド列110A、第2ヘッド列110Bとする。
次に、ヘッド清掃装置について図3及び図4を参照して説明する。図3はヘッド清掃装置周りの要部平面説明図、図4は同じく側面説明図である。
ヘッド清掃装置200は、保持部材201上に、各ノズル面100aを払拭する払拭部材(ワイパ)202(200A、202B)と、ヘッド100のノズル面100aをキャピングするキャップ203とを備えている。
払拭部材202Aは、第1ヘッド列110Aのヘッド100のノズル面100aを払拭する位置に配置されている。払拭部材202Bは、第2ヘッド列110Bのヘッド100のノズル面100aを払拭する位置に配置されている。
保持部材201は、レール部材210(210A,210B)上に払拭方向に往復移動可能に配置されている。ここでは、払拭方向はヘッド100の並び方向(シート材Pの搬送方向と直交する方向)とする。
保持部材201のシート材Pの搬送方向の両側には、レール部材210に移動可能に当接する当接部である2つのコロ205が、払拭方向の3か所にそれぞれ配置されている。なお、本実施形態では、当接部は回転可能な部材としてのコロ205を使用していることで、保持部材201が移動するときの移動抵抗を低減しているが、当接部はレール部材210を摺動する(回転しない)部材であってもよい。
レール部材210は払拭方向に並ぶ2以上のレール211をつないで構成している。本実施形態では、レール部材210は2つのレール211、211をつないで構成している。レール部材210を複数のレール211をつないで構成することにより、吐出ユニット23の長尺化に対応することができる。
ここで、保持部材201のコロ205の配置位置は、払拭部材202(202A、202B)がヘッド100のノズル面100aから離間する位置にあるときに、レール211、211のつなぎ目212を通過する位置としている。
なお、「離間する位置にある」とは、払拭部材202が1つのヘッド100のノズル面100aの払拭を終了してから次のヘッド100のノズル面100aに接触して払拭を介する位置までの領域にあることを意味する。また、払拭を終了する位置には、1つのヘッド100のノズル面100aを最後まで拭き切って離間させる位置、あるいは、ノズル面100aの端部で拭き切らないで離間させる位置のいずれも含まれる。
また、レール211,211をつなぐことでつなぎ目212に段差が生じている場合には、つなぎ目212は段差部となり、保持部材201のコロ205の配置位置は、払拭部材202(202A、202B)がヘッド100のノズル面100aから離間する位置にあるときに、レール211、211の段差部を通過する位置としていることになる。
次に、本実施形態のヘッド清掃装置による払拭動作について図5を参照して説明する。図5は同払拭動作の説明に供する側面説明図である。
ヘッド清掃装置200によってヘッド100のノズル面100aを払拭するときには、図5(a)に示すように、ヘッド清掃装置200は、払拭部材202A、202Bによる払拭を開始する位置に移動する。
そして、図5(b)に示すように、払拭部材202A、202Bを上昇させて、保持部材201を払拭方向に移動させることで、第1ヘッド列110A、第2ヘッド列110Bの各ヘッド100のノズル面100aがそれぞれ払拭される。
その後、図5(c)に示すように、払拭部材202が払拭終了位置に移動したときに、払拭部材202を下降させる。
次いで、図5(d)に示すように、次のヘッド100の払拭開始位置まで保持部材201を払拭方向に移動させる。
ここで、保持部材201の各コロ205は、図5(c)の位置から図5(d)の位置までの間で、レール部材210のレール211、211のつなぎ目212を通過する位置に配置されている。
したがって、払拭部材202がノズル面100aに接触して払拭しているときに、コロ205がつなぎ目212を通過し、つなぎ目212に段差があるような場合に払拭部材202に衝撃が伝わることがない。
これにより、払拭部材202による払拭中に、当接部であるコロ205がレール部材210のつなぎ目を払拭中に通過することによる払拭不良を抑制できる。
ここで、比較例1について図6を参照して説明する。図6は比較例1の払拭動作の説明に供する側面説明図である。
上記実施形態と同様に、ヘッド清掃装置200によってヘッド100のノズル面100aを払拭するときには、図6(a)に示すように、ヘッド清掃装置200は、払拭部材202A、202Bによる払拭を開始する位置に移動する。
そして、図6(b)に示すように、払拭部材202A、202Bを上昇させて、保持部材201を払拭方向に移動させることで、第1ヘッド列110A、第2ヘッド列110Bの各ヘッド100のノズル面100aがそれぞれ払拭される。
その後、図7(c)に示すように、払拭部材202が払拭終了位置に移動したときに、払拭部材202を下降させる。
次いで、図8(d)に示すように、次のヘッド100の払拭開始位置まで保持部材201を払拭方向に移動させる。
ここで、保持部材201の各コロ205は、図5(b)の位置で、レール部材210のレール211、211のつなぎ目212を通過する位置に配置されている。
そのため、比較例1の構成では、払拭部材202がノズル面100aに接触して払拭しているときに、コロ205がつなぎ目212を通過し、つなぎ目212に段差があるような場合に払拭部材202に衝撃が伝わって払拭不良が発生するという不都合がある。
なお、上記実施形態では、払拭部材202を上下動させる構成で説明しているが、払拭部材202を回転させてノズル面100aに対して接触、離間させる構成、あるいは、吐出ユニット23側を払拭部材202に対して移動させる構成とすることもできる。
次に、本発明の第2実施形態について図7を参照して説明する。図7は同実施形態に係るヘッド清掃装置の正面説明図である。
ヘッド清掃装置200の保持部材201には、レール部材210の面210aに当接する当接部205と、レール部材210の面210bに当接する当接部206とを有している。つまり、保持部材201は、レール部材210に対して2方向で当接する少なくとも2つの当接部であるコロ205と当接部206を有している構成としている。
第1実施形態のように搬送ドラム21の周囲に吐出ユニット23を放射状に傾斜させて配置した場合、ヘッド清掃装置200の保持部材201も傾いた状態でレール部材210に沿って往復移動することになる。
このとき、1つのコロ205(当接部)がレール部材210の直交する2つの面210a、210bに当接する構成とした場合、下側に位置するコロ205が保持部材201の荷重を受けた状態になり、負荷が大きくなり、スムーズに移動できなくなる。
そこで、2つのコロ205、206がそれぞれレール部材210の面210a、210bに当接して移動する構成とすることで、負荷が分散されて、保持部材201のスムーズな移動が可能になり、安定した払拭動作を行うことができる。
なお、当接部としてボールを使用して2つの面210a、210bの接触した状態で保持部材201の移動を案内する構成とすることもできる。
この場合、コロ205bも、コロ205aと同様に、レール部材210のつなぎ目を通過するときに払拭部材202がノズル面100aに接触していない位置になるように配置する。
次に、本発明の第3実施形態について図8及び図9を参照して説明する。図8は同実施形態におけるレール部材のつなぎ目位置の調整構造の説明に供する説明図、図9は同じくレールと印刷装置筐体との固定構造の説明に供する斜視説明図である。
レール部材210を構成するレール211、211は、印刷装置筐体220にL字ブラケット214とネジ215で固定されている。L字ブラケット214のレール211と固定する側の取り付け穴214aは長穴としている。
これにより、印刷装置筐体220に対するレール211の相対的位置を長手方向(レール211の並び方向、搬送ドラム21の軸方向)で調整可能としている。なお、L字ブラケット214を印刷装置筐体220に固定する側の穴214bはキメ穴となっており、吐出方向ではレール部材210の位置を定めている。
ここで、レール部材210の全長は、吐出ユニット23による作像領域よりも長くしており、L字ブラケット214によるレール211の固定位置をずらすことにより、レール211と211のつなぎ目212を調整することができる。
次に、本発明の第4実施形態について図10を参照して説明する。図10は同実施形態におけるコロの取り付け位置の調整構造の説明に供する斜視説明図である。
保持部材201のコロ205は、保持部材201にネジで固定されるピン部材208に取り付けている。ここで、払拭方向において、コロ205を保持するピン部材208の取付ける取付け穴207が複数設けられている。
これにより、コロ205の払拭方向における取り付け位置を変更調整することができる。
次に、本発明の第5実施形態について図11を参照して説明する。図11は同実施形態に係るヘッド清掃装置の側面説明図である。
本実施形態においては、保持部材201のコロ205は、払拭方向において並ぶ2つの払拭部材202A、202Bの間の下方に配置している。
つまり、払拭を行うときには、払拭部材202をノズル面100aに押し付けて変形させているため、ヘッド100からの反力により、保持部材201が撓んでしまうおそれがある。
そこで、上記のように、保持部材201のコロ205は、払拭方向において並ぶ2つの払拭部材202A、202Bの間の下方に配置することで、保持部材の撓みが抑制される。
なお、払拭部材202が1つである場合には、払拭方向において、払拭部材202の直下に対応する位置に配置することが好ましい。
次に、本発明の第6実施形態について図12を参照して説明する。図12は同実施形態に係るヘッド清掃装置の側面説明図である。
本実施形態では、保持部材201の前後に2つのコロ205を配置している構成としている。そして、図12(a)に示すように、払拭方向下流側のコロ205bは、払拭を開始するときにつなぎ目212よりも払拭方向下流側になる位置に配置している。
また、図12(b)に示すように、払拭方向上流側のコロ205aは、すべてのヘッド100の払拭が終了する前につなぎ目212を越えない払拭方向上流側になる位置に配置している。
つまり、複数の当接部であるコロ205a、205bは、それぞれ1つのレール211内でのみ往復移動可能な位置に配置されている。若しくは、1つのレール211は1つの当接部が往復移動するときに、つなぎ目212を通過しない長さを有している構成としている。
これにより、保持部材201のコロ205が、払拭部材202による払拭中につなぎ目212を通過することがなく、つなぎ目を通過することによる払拭不良が生じない。
本願において、吐出される液体は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
「液体を吐出する装置」には、液体吐出ヘッドを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて液体を吐出させる装置が含まれる。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を 気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては、他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
なお、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
1 印刷装置
10 搬入部
20 印刷部
21 搬送ドラム
22 液体吐出部
23 吐出ユニット
100 ヘッド
100a ノズル面
200 ヘッド清掃装置
201 保持部材
202、202A、202B 払拭部材
205、205a、205b コロ(当接部)
210 レール部材
211 レール
212 つなぎ目

Claims (10)

  1. 液体吐出ヘッドのノズル面を払拭する払拭部材と、
    前記払拭部材を保持する保持部材と、
    前記保持部材の払拭方向への移動を案内するレール部材と、を備え、
    前記保持部材は、前記レール部材に当接する当接部を有し、
    前記保持部材の前記当接部が前記レール部材の段差部を通過するときに前記払拭部材は前記ノズル面に接触しない
    ことを特徴とするヘッド清掃装置。
  2. 前記レール部材は、払拭方向に沿って2以上のレールをつないで構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッド清掃装置。
  3. 液体吐出ヘッドのノズル面を払拭する払拭部材と、
    前記払拭部材を保持する保持部材と、
    前記保持部材の払拭方向への移動を案内するレール部材と、を備え、
    前記レール部材は、払拭方向に沿って2以上のレールをつないで構成され、
    前記保持部材は、前記レール部材に当接する当接部を有し、
    前記保持部材の前記当接部が前記レールのつなぎ目を通過するときに前記払拭部材は前記ノズル面に接触しない
    ことを特徴とするヘッド清掃装置。
  4. 前記レール部材は、前記レールのつなぎ目の払拭方向における位置を調整可能である
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のヘッド清掃装置。
  5. 前記保持部材と前記レール部材に対して2方向で当接する少なくとも2つの前記当接部を有している
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のヘッド清掃装置。
  6. 前記保持部材の前記当接部は、回転可能な部材である
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のヘッド清掃装置。
  7. 前記保持部材の前記当接部は、前記払拭部材の下方に配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のヘッド清掃装置。
  8. 前記保持部材の前記当接部は、複数の前記払拭部材の間の下方に配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のヘッド清掃装置。
  9. 液体吐出ヘッドのノズル面を払拭する払拭部材と、
    前記払拭部材を保持する保持部材と、
    前記保持部材の払拭方向への移動を案内するレール部材と、を備え、
    前記レール部材は、払拭方向に沿って2以上のレールをつないで構成され、
    前記保持部材は、前記レール部材に当接する複数の当接部を有し、
    前記保持部材の前記複数の当接部は、それぞれ1つの前記レール内で往復移動可能な位置に配置されている
    ことを特徴とするヘッド清掃装置。
  10. 液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    請求項1ないし9のいずれかに記載のヘッド清掃装置と、を備えている
    ことを特徴とする液体を吐出する装置。
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