JP2019209437A - 基軸ホルダ及び電動工具、並びに調心ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を調心して前記回転治具の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を防止できる基軸ホルダ及び、基軸ホルダを備えた電動ドライバ並びに調心ユニットを提供することを目的とする。【解決手段】基軸挿入孔11,11xにおいて、回転治具5の基軸6が軸方向先端側Lfから挿入される基軸挿入孔11,11xを有するホルダーボディ10と、基軸挿入孔11,11xに挿入された基軸6における少なくとも三方向から当接して調心するアライメントボール51と、アライメントボール51と当接するとともに、軸方向Lに対して傾斜するテーパ内壁面17と、アライメントボール51とテーパ内壁面17とが近接する方向に付勢する第2コイルスプリング26とが備えられ、テーパ内壁面17が基軸挿入孔11,11xを有するホルダーボディ10の内部に配置された。【選択図】図5

Description

この発明は、例えば、ドライバビットやドリルビット等の回転治具の基軸を挿入して保持する基軸ホルダ及び、基軸ホルダを備えた電動工具並びに調心ユニットに関する。
従来より、電動ドライバ等の先端に配置する基軸ホルダとして、保持した回転治具の基軸が不用意に抜け出さない基軸ホルダが提案されている(特許文献1参照)。
この基軸ホルダは、回転治具の基軸を着脱自在に挿着可能な基軸挿入孔及び基軸の外表面に形成した係止溝に係止する鋼球を移動可能に配置する貫通孔を有するホルダ本体と、貫通孔に配置する鋼球と、ホルダ本体に対してスライド自在に被嵌した筒状の外嵌部材と、該外嵌部材をホルダ本体の基端側に向けて付勢するバネで構成されている。
この基軸ホルダの基軸挿入孔に基軸を挿入すると、外嵌部材は鋼球を基軸挿入孔の内周面から出没させて係止溝と係止して、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸の不用意な抜け出しを防止することができる。
しかしながら、このような基軸を挿入できる基軸挿入孔は、基軸よりわずかに大きく形成しているため、挿着状態や使用の際において、基軸の挿着位置や挿着方向が回転中心からわずかにズレると、いわゆるランアウト(Lunout)と言われる芯ブレが生じることがあった。
特開2006−198755号公報
そこでこの発明は、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を調心して前記回転治具の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を防止できる基軸ホルダ及び、基軸ホルダを備えた電動ドライバ並びに調心ユニットを提供することを目的とする。
この発明は、回転治具の基軸が先端側から挿入される基軸挿入孔を有するホルダ本体と、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸における少なくとも三方向から当接して調心する調心手段と、当接する前記調心手段を前記基軸挿入孔の径内側に案内する向きで軸方向に対して傾斜する軸方向傾斜面と、前記調心手段と前記軸方向傾斜面とが近接する方向に付勢する付勢手段とが備えられ、前記軸方向傾斜面が、前記基軸挿入孔を有する前記ホルダ本体の内部に配置された基軸ホルダであることを特徴とする。
上記回転治具とは、手動工具あるいは電動工具に装着され、回転するドリルビットや、プラスやマイナスのドライバビットなどとすることができ、上記回転治具の基軸は工具シャンクともいう。
また、基軸は、断面六角形などの多角形断面、円形断面など様々な断面形状のものが含まれる。
上記調心手段は、径中心方向に移動して基軸の外表面に当接する手段、あるいは径中心方向に延びるなどの変形によって基軸の外表面に当接する手段とすることができる。また、前記基軸における少なくとも三方向から当接して調心する調心手段は、複数の調心手段が前記基軸における少なくとも三方向から当接して調心してもよいし、ひとつの調心手段における少なくとも三か所が前記基軸における少なくとも三方向から当接して調心してもよい。なお、少なくとも三方向とは、周方向において略等間隔であることが好ましく、例えば、六角形断面の基軸に対しては三方向か六方向から当接することが好ましい。
上記軸方向傾斜面は、当接する前記調心手段を前記基軸挿入孔の径内側に案内する向きで軸方向に対して傾斜していれば曲面あるいは平面、またはこれらの組み合わせであってもよい。
上述の前記軸方向傾斜面が、前記基軸挿入孔を有する前記ホルダ本体の内部に配置されとは、前記基軸挿入孔を有するホルダ本体の一部または全部であってもよいし、ホルダ本体の内部にアッセンブリされた部品の一部であってもよい。
上述の前記調心手段と前記軸方向傾斜面とが近接する方向に付勢する付勢手段は、前記調心手段に直接当接して付勢してもよいし、後述するような複数の前記調心手段の周方向の間隔を保持するとともに、前記軸方向に貫通する軸方向貫通孔を有するリング状の保持部材に当接し、保持部材を介して付勢してもよい。
この発明により、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を調心して前記回転治具の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を防止することができる。
詳述すると、前記付勢手段によって付勢された調心手段が、前記基軸挿入孔を有する前記ホルダ本体の内部に配置された前記軸方向傾斜面に当接し、前記軸方向傾斜面により径中心方向に移動する、あるいは前記付勢手段の付勢力が前記調心手段を介して径中心方向に作用するため、ホルダ本体の基軸挿入孔に挿入された前記基軸における少なくとも三方向から当接して調心することができる。したがって、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を調心して前記回転治具の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を防止することができる。
また、前記基軸挿入孔を有する前記ホルダ本体の内部に配置された前記軸方向傾斜面に対して前記調心手段が当接して調心するため、つまりホルダ本体の内部に配置された構成によって調心できるため、コンパクトな構造で調心することができる。
この発明の態様として、前記ホルダ本体の内部に、前記軸方向傾斜面によって前記基軸挿入孔の径内側に案内される前記調心手段を配置する調心手段配置空間が設けられ、前記軸方向傾斜面は、前記調心手段配置空間を構成する壁部に設けられてもよい。
この発明により、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を精度よく調心して前記回転治具の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生をより防止することができる。
詳述すると、前記軸方向傾斜面は、前記ホルダ本体の内部において前記基軸挿入孔の径内側に案内される前記調心手段を配置する調心手段配置空間を構成する壁部に設けられる、換言すると、前記基軸挿入孔を有するホルダ本体の一部で前記軸方向傾斜面を構成するため、内部にアッセンブリされた部品の一部で前記軸方向傾斜面を構成する場合に比べ、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を精度よく調心して前記回転治具の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生をより防止することができる。
またこの発明は、回転治具の基軸が先端側から挿入される基軸挿入孔を有するホルダ本体と、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸における少なくとも三方向から当接して調心する調心手段と、当接する前記調心手段を前記基軸挿入孔の径内側に案内する向きで軸方向に対して傾斜する軸方向傾斜面を有するとともに、前記ホルダ本体に固定される固定部材と、前記調心手段と前記軸方向傾斜面とが近接する方向に付勢する付勢手段とが備えられ、前記軸方向傾斜面が、前記固定部材において、前記基軸挿入孔の径内側に案内される前記調心手段の径外側に配置された基軸ホルダであることを特徴とする。
この発明により、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を調心して前記回転治具の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を防止することができる。
詳述すると、前記付勢手段によって付勢された調心手段が、前記ホルダ本体に固定される固定部材において前記調心手段の径外側に配置された前記軸方向傾斜面に当接し、前記軸方向傾斜面により径中心方向に移動する、あるいは前記付勢手段の付勢力が前記調心手段を介して径中心方向に作用するため、ホルダ本体の基軸挿入孔に挿入された前記基軸における少なくとも三方向から当接して調心することができる。したがって、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を調心して前記回転治具の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を防止することができる。
また、前記調心手段を前記基軸挿入孔の径内側に案内する前記軸方向傾斜面を前記ホルダ本体に固定される固定部材における前記調心手段の径外側に配置しているため、前記ホルダ本体にアッセンブリされた部品の一部で前記軸方向傾斜面を構成する場合に比べ、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を精度よく調心して前記回転治具の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生をより防止することができる。
この発明の態様として、前記調心手段と前記付勢手段との間に配置され、前記軸方向に対して傾斜する傾斜方向が前記軸方向傾斜面と逆向きである軸方向逆傾斜面で前記調心手段と当接する逆傾斜当接部材が備えられてもよい。
この発明により、前記付勢手段の付勢力を、前記調心手段を前記軸方向傾斜面に付勢する方向と、前記調心手段が前記基軸に当接する方向である径方向とに分力して付勢することができる。そのため、駆動する前記基軸側から前記調心手段に径方向外向きの力が作用しても、前記付勢手段の付勢力によって抗することができる。
また、基軸に当接した調心状態の調心手段の径外側を、前記軸方向傾斜面及び前記軸方向逆傾斜面とが、前記付勢手段の付勢力が作用した状態で軸方向断面においてハの字状となって規制しているため、駆動する前記基軸側から前記調心手段に径方向外向きの力が作用しても、前記付勢手段の付勢力によって抗することができる。
したがって、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を調心して前記回転治具の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を確実に防止することができる。
またこの発明の態様として、前記基軸が六角形断面であり、前記調心手段が複数備えられるとともに、複数の前記調心手段の周方向の間隔を保持するとともに、前記軸方向に貫通する軸方向貫通孔を有するリング状の保持部材が備えられ、前記軸方向貫通孔が前記基軸挿入孔の一部を構成するとともに、複数の前記調心手段が同期して径中心方向に向かって移動し、前記基軸における少なくとも三方向の角部を形成する外表面に対して、前記角部を挟むように当接して調心してもよい。
この発明により、保持部材によって周方向の間隔が保持された複数の前記調心手段が同期して前記基軸における少なくとも三方向の角部を挟むように外表面に当接して基軸を、保持部材の軸方向貫通孔でその一部を構成する基軸挿入孔において精度よく調心して保持する、つまり前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を調心して前記回転治具の回転時の芯ブレの発生をより確実に防止することができる。
またこの発明の態様として、前記ホルダ本体に対して外嵌するとともに、前記軸方向に移動可能な外嵌部材と、前記外嵌部材を前記軸方向の基端側に向かって付勢する外嵌部材付勢手段と、前記ホルダ本体に設けられた収容部において径方向に移動可能に収容されるとともに、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸の外周面に形成された周方向の係止溝に対して係止する係止手段とが備えられるとともに、前記外嵌部材に、該係止手段を径中心方向に向かって押圧する押圧手段が備えられてもよい。
この発明により、前記収容部において径方向に移動可能に収容された前記係止手段が前記基軸の外周面に形成された前記係止溝に対して係止することで、前記基軸挿入孔において正確な挿着位置及び挿着方向で保持された前記基軸が不用意に抜け出ることを防止することができる。
またこの発明の態様として、前記外嵌部材に、前記収容部において径外側の非係止位置にある前記係止手段を保持する非係止位置保持手段が備えられてもよい。
この発明により、係止溝に係止して基軸の抜け出しを防止する係止手段による係止を解除するとともに、係止溝に係止できない位置に係止手段を保持できるため、基軸を抜き出した後の基軸挿入孔への基軸の挿入において係止手段が支障することなく、スムーズに挿入することができる。
また、移動させた外嵌部材によって係止手段を非係止位置に保持する非係止位置保持手段を外嵌部材の一部で構成することで、係止手段を非係止位置に保持する状態で外嵌部材自体を保持することができる。
またこの発明の態様として、前記基軸の軸基端部が基端側の中心に向かって突出する先細り状の突出形状であり、前記基軸挿入孔の孔基端部に、少なくとも使用状態において、前記軸基端部の頂部を、前記軸方向を中心として支持する頂部調心支持手段が設けられてもよい。
上記頂部調心支持手段は、前記基軸挿入孔の孔基端部を構成する部分であってもよいし、前記基軸挿入孔の孔基端部に配置された別部品で構成されてもよい。
上記頂部調心支持手段は、前記軸基端部の頂部あるいは近傍を調心支持することをいう。
この発明により、前記基軸挿入孔に挿入され、前記調心手段によって調心された前記基軸の軸基端部を前記基軸挿入孔の孔基端部で調心するため、前記回転治具の回転時の芯ブレの発生を防止することができる。
なお、少なくとも使用状態で調心支持するとは、回転する回転治具を作用させた使用状態のみならず、使用状態に加えて回転治具を回転させた状態においても調心支持することや、使用状態に加えて回転させない挿着状態(通常状態)においても調心支持することを含むものとする。
またこの発明は、回転治具の基軸が先端側から挿入される基軸挿入孔に挿入された前記基軸における少なくとも三方向から当接して調心する複数の調心手段と、複数の前記調心手段の周方向の間隔を保持するとともに、軸方向に貫通する軸方向貫通孔を有するリング状の保持部材と、当接する前記調心手段を前記基軸挿入孔の径内側に案内する向きで前記軸方向に対して傾斜する軸方向傾斜面に向かって付勢する付勢手段と、前記調心手段と前記付勢手段との間に配置され、前記軸方向に対して傾斜する傾斜方向が前記軸方向傾斜面と逆向きである軸方向逆傾斜面で前記調心手段と当接する逆傾斜当接部材とが備えられ、前記軸方向貫通孔が前記基軸挿入孔の一部を構成するとともに、ホルダ本体の内部において前記基軸挿入孔の径内側に案内される前記調心手段を配置する調心手段配置空間を構成する壁部に設けられた前記軸方向傾斜面に前記調心手段が当接するように組み付けられる調心ユニットであることを特徴とする。
この発明により、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を調心して前記回転治具の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を防止することができる。
詳述すると、前記付勢手段によって付勢された調心手段が、保持部材の軸方向貫通孔でその一部を構成する前記基軸挿入孔を有する前記ホルダ本体の内部において前記基軸挿入孔の径内側に案内される前記調心手段を配置する調心手段配置空間を構成する壁部に設けられた前記軸方向傾斜面に当接し、前記軸方向傾斜面により径中心方向に移動する、あるいは前記付勢手段の付勢力が前記調心手段を介して径中心方向に作用するため、ホルダ本体の基軸挿入孔に挿入された前記基軸における少なくとも三方向から当接して調心することができる。したがって、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を調心して前記回転治具の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を防止することができる。
また、前記軸方向傾斜面が、前記基軸挿入孔を有する前記ホルダ本体の内部に配置されるとともに、保持部材の軸方向貫通孔でその一部を構成する前記基軸挿入孔を有する前記ホルダ本体の内部に配置された前記軸方向傾斜面に対して前記調心手段が当接して調心するため、つまりホルダ本体の内部に配置に組み付けられた構成によって調心できるため、コンパクトな構造で調心することができる。
またこの発明は、回転治具の基軸が先端側から挿入される基軸挿入孔に挿入された前記基軸における少なくとも三方向から当接して調心する複数の調心手段と、複数の前記調心手段の周方向の間隔を保持するとともに、軸方向に貫通する軸方向貫通孔を有するリング状の保持部材と、当接する前記調心手段を前記基軸挿入孔の径内側に案内する向きで前記軸方向に対して傾斜する軸方向傾斜面を有するとともに、ホルダ本体に固定される固定部材と、前記調心手段と前記軸方向傾斜面とが近接する方向に付勢する付勢手段と、前記調心手段と前記付勢手段との間に配置され、前記軸方向に対して傾斜する傾斜方向が前記軸方向傾斜面と逆向きである軸方向逆傾斜面で前記調心手段と当接する逆傾斜当接部材とが備えられ、前記軸方向傾斜面が、前記固定部材において、前記基軸挿入孔の径内側に案内される前記調心手段の径外側に配置された調心ユニットであることを特徴とする。
この発明により、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を調心して前記回転治具の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を防止することができる。
詳述すると、前記付勢手段によって付勢された調心手段が、前記ホルダ本体に固定される固定部材において前記調心手段の径外側に配置された前記軸方向傾斜面に当接し、前記軸方向傾斜面により径中心方向に移動する、あるいは前記付勢手段の付勢力が前記調心手段を介して径中心方向に作用するため、ホルダ本体の基軸挿入孔に挿入された前記基軸における少なくとも三方向から当接して調心することができる。したがって、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を調心して前記回転治具の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を防止することができる。
また、前記調心手段を前記基軸挿入孔の径内側に案内する前記軸方向傾斜面を前記ホルダ本体に固定される固定部材における前記調心手段の径外側に配置しているため、前記ホルダ本体にアッセンブリされた部品の一部で前記軸方向傾斜面を構成する場合に比べ、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を精度よく調心して前記回転治具の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生をより防止することができる。
またこの発明は、駆動装置と、該駆動装置の回転力を軸心上に伝達する回転伝達手段とが備えられるとともに、上述の基軸ホルダが前記回転伝達手段によって回転可能に備えられた電動工具であることを特徴とする。
この発明により、基軸が調心され、回転治具を芯ブレなく回転させることができる。なお、上記電動工具としては、ドライバビットやドリルビットなどの回転治具が装着できれば電動ドライバやインパクトドライバなど回転冶具を回転可能な電動工具であればよい。
この発明によれば、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸を調心して前記回転治具の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を防止できる基軸ホルダ及び、基軸ホルダを備えた電動ドライバ並びに調心ユニットを提供することができる。
基軸ホルダを備えた電動工具の正面図。 基軸ホルダの斜視図。 基軸ホルダの各構成要素の正面や背面、及び側面や断面を併記した分解説明図。 基軸ホルダの各構成要素の分解斜視図による説明図。 調心ユニットの片断面斜視図。 基軸ホルダの縦断面図。 基軸ホルダの縦断面図による説明図。 基軸ホルダの縦断面図による説明図。 基軸ホルダの縦断面図による説明図。 第2実施形態の基軸ホルダの各構成要素の正面や背面、及び側面や断面を併記した分解説明図。 第2実施形態の基軸ホルダの各構成要素の分解斜視図による説明図。 第2実施形態の調心ユニットの片断面斜視図。 第2実施形態の基軸ホルダの縦断面図。 第2実施形態の基軸ホルダの縦断面図による説明図。 第2実施形態の基軸ホルダの縦断面図による説明図。
この発明の一実施の形態を以下図面に基づいて詳述する。
図1は基軸ホルダ1を備えた電動工具Kの正面図を示し、図2は基軸ホルダ1の斜視図を示している。なお、図1では基軸ホルダ1を概略形状で図示しており、図2では基軸挿入孔11に挿入する基軸6の軸方向基端側Lbの一部を図示している。
また、図3は基軸ホルダ1の各構成要素の正面や背面、及び側面や断面を併記した分解説明図を示している。
詳しくは、ホルダーボディ10、抜止めボール21、固定ボール25は平面方向断面図と正面図とを示し、スリーブ30、第1コイルスプリング22、固定リング23、グリップリング24、当接リング60及び第2コイルスプリング26は縦断面図と正面図とを示し、先端キャップ70は平面方向縦断面図及び背面図を示している。また、調心ベアリング50を構成するアライメントボール51及びリテーナ52は、リング状のリテーナ52における収容部55を通る断面、つまりアライメントボール51及びリテーナ52の正面図のa−a矢視断面図を示している。
図4は基軸ホルダ1の各構成要素の分解斜視図による説明図を示している。詳しくは、図4(a)は基軸ホルダ1の各構成要素の正面側からの分解斜視図を示し、図4(b)は基軸ホルダ1の各構成要素の背面側からの分解斜視図を示している。
図5は調心ユニット40の片断面斜視図を示し、図6は基軸ホルダ1の縦断面図を示し、図7乃至図9は基軸ホルダの縦断面図による説明図を示している。
詳述すると、図7(a)は基軸挿入孔11に基軸6を挿入する際の基軸ホルダ1の縦断面図を示し、図7(b)は基軸挿入孔11に基軸6を挿入し、基端傾斜部8がアライメントボール51に当接した状態の基軸ホルダ1の縦断面図を示し、図7(c)は基軸6をさらに挿入し、基端傾斜部8によって径外側に移動したアライメントボール51が調心空間111においてテーパ内壁面17に当接した状態の基軸ホルダ1の縦断面図を示している。
図8(a)はさらに基軸6が挿入され、基軸6の外平面6aによってアライメントボール51がさらに径外側に移動し、第2コイルスプリング26の付勢力に抗して、当接リング60を前方移動させた調心状態の基軸ホルダ1の縦断面図を示し、図8(b)はさらなる基軸6の挿入によって、抜け止めホール18に収容された抜止めボール21に基端傾斜部8が当接した状態の基軸ホルダ1の縦断面図を示し、図8(c)はスリーブ30の前方移動によって径外側の規制が解消された抜止めボール21が径外側に移動して、基軸6をさらに挿入した状態の基軸ホルダ1の縦断面図を示している。
図9(a)は抜け止めホール18に収容された抜止めボール21が基軸6の係止溝7に係合した装着完了状態の基軸ホルダ1の縦断面図を示し、図9(b)は基軸6の取り外し状態の基軸ホルダ1の縦断面図を示し、図9(c)は抜け止めホール18において径外側の非係止位置に抜止めボール21が保持された状態の基軸ホルダ1の縦断面図を示している。なお、図6乃至図9に示す縦断面図は、下半が抜け止めホール18を通る縦断面図を示し、上半が調心ベアリング50のアライメントボール51を通る縦断面図を示している。
本発明の基軸ホルダ1は、電動工具Kの先端に装備されるものである。例えば、この電動工具Kは、利用者が使用時に握るハンドル部2aを備えたハウジング2、及び該ハウジング2の内部に配置された正逆転回転可能なモータMと、図示省略する回転伝達機構を備えている。
そして、基軸ホルダ1はハウジング2の前方に配置され、回転治具5の基軸6を保持するものである。なお、ハンドル部2aに配置したトリガ2bを操作することで、ハウジング内部に設置された、正逆転回転可能なモータMの回転駆動力が回転伝達機構によって伝達され、基軸ホルダ1が回転する構成である。
基軸ホルダ1について説明する前に、基軸ホルダ1で保持する回転治具5について説明する。図2、図7乃至図9に示すように、ドライバビットやドリルビットなどの回転治具5の軸方向先端側Lfの基軸6は断面六角形状であり、縦断面において円弧状の溝である係止溝7が周方向に形成され、基軸6における軸方向基端側Lbの基端傾斜部8は後端側に向かって先細り状の略円錐状に突出されている。
なお、基軸6において六角形断面に形成する平面状の外表面を外平面6aとし、外平面6a同士の間を角部6bとしている。また、基端傾斜部8の軸方向基端側Lbを頂部8aとしている。また、係止溝7は、後述する抜止めボール21の径よりわずかに大きな径の断面円弧状で形成されている。
上述の電動工具Kに装備される基軸ホルダ1は、図3及び図4に示すように、主要部品であるホルダーボディ10、抜止めボール21、スリーブ30、第1コイルスプリング22、固定リング23、調心ベアリング50、グリップリング24、固定ボール25及び調心ユニット40を組み付けて構成している。
なお、図3において、これら基軸ホルダ1を構成する要素の中心を通る軸方向Lにおけるホルダーボディ10側を軸方向基端側Lbとし、調心ユニット40を構成する先端キャップ70側を軸方向先端側Lfとしている。
ホルダーボディ10は、軸方向先端側Lfから軸方向基端側Lbに向かう軸方向Lの基軸挿入孔11が内部に形成された略円筒状であり、軸方向先端側Lfに配置された小径前胴部12と、小径前胴部12より軸方向基端側Lbに配置され、径外側に向かって二方向に延びるフランジ14を軸方向基端側Lbに設けた大径後胴部13とで構成されている。
ホルダーボディ10を軸方向先端側Lfから軸方向基端側Lbに向かう軸方向Lの基軸挿入孔11は、軸方向先端側Lf側の調心ユニット40を収容する略円筒状の調心空間111、調心空間111の後端から後述する抜け止めホール18の前方まで延びるとともに、六角形空間113の先端の径に合うように形成される断面テーパ状の縮径空間112、後述する抜け止めホール18の前方から大径後胴部13の中間部分まで形成され、基軸6が収容される六角形断面の六角形空間113、六角形空間113の基端より軸方向基端側Lbに向かってテーパ状に縮径されるテーパ空間114がこの順で配置されている。
小径前胴部12の外周面には、後述するグリップリング24が係合する周方向の係合溝15が形成され、周方向の係合溝15における対向する二カ所には係合溝15の溝底部から基軸挿入孔11の調心空間111に向かって径方向に貫通し、固定ボール25を収容する貫通孔16を形成している。
また、調心空間111の基端と、六角形空間113の先端とを結ぶともに縮径された縮径空間112を構成するホルダーボディ10の内側面、つまり縮径空間112を構成する壁面は、軸方向基端側Lbから軸方向先端側Lfに向かって縮径される、軸方向Lに対して軸方向基端側Lbに向かって徐々に径内側に傾斜するテーパ内壁面17が形成されている。
また、小径前胴部12における係合溝15より軸方向基端側Lbには、ホルダーボディ10の外側と後述する基軸挿入孔11における六角形空間113とを径方向に連通し、後述する抜止めボール21が収容される抜け止めホール18を周方向に等間隔で二カ所設けている。なお、抜け止めホール18における軸方向基端側Lbは径外側に向かって軸方向基端側Lbに傾斜する傾斜側面181を設けている。
抜け止めホール18は、後述する抜止めボール21を径方向に移動可能に収容するとともに、ホルダーボディ10の径外側と基軸挿入孔11とを連通する径方向の貫通孔であり、周方向において対向する二カ所に設けられていたが、周方向に等間隔に例えば三カ所設けてもよい。
なお、抜け止めホール18は、収容される抜止めボール21よりわずかに大きな径で形成し、抜け止めホール18の径内側には、収容された抜止めボール21が基軸挿入孔11に落下しないようにストッパ(図示省略)を設けている。また、抜け止めホール18は、収容する抜止めボール21の直径より短い溝深さで形成されており、収容した抜止めボール21の径内側が基軸挿入孔11における六角形空間113に露出することとなる。
ホルダーボディ10の抜け止めホール18に収容される抜止めボール21は、基軸6に形成された係止溝7に係止する鋼球であり、抜け止めホール18の数に合わせて2個設けている。なお、上述したように、抜止めボール21は、係止溝7の円弧径に比べて小さな径で形成している。
スリーブ30は、軸方向先端側Lfからホルダーボディ10の小径前胴部12に外嵌する略円筒状であり、詳しくは、前胴部30aと、前胴部30aより小径な後胴部30bとが軸方向Lに沿って軸方向先端側Lfからこの順で配置され、一体化されている。そして、軸方向Lに貫通する貫通空間31を内部に形成している。
そして、貫通空間31において、前胴部30aに対応する箇所を先端側収容空間31aとし、後胴部30bに対応する箇所を後端側収容空間31bとしている。なお、前胴部30aは、小径前胴部12の外径よりひとまわり大きな内径を有している。
また、前胴部30aと後胴部30bとの間の内面には、縦断面において径方向内側かつ軸方向先端側Lf側に突出する突出規制部32を設けている。
第1コイルスプリング22は、軸方向Lに付勢するいわゆるコイルバネであり、ホルダーボディ10の小径前胴部12に外嵌するとともに、装着状態において、スリーブ30の前胴部30aを構成する内面との間に配置される径で形成している。
固定リング23は、ホルダーボディ10の小径前胴部12の係合溝15より軸方向基端側Lbに外嵌する板状のリング体であり、グリップリング24は、小径前胴部12の係合溝15に係合する弾性リング体であり、固定ボール25は、係合溝15に設けられた貫通孔16に収容され、調心空間111に装着される調心ユニット40における対応箇所に設けた固定貫通孔77に係合し、調心ユニット40が調心空間111から不用意に外れないようにする球体である。
上述のように、係合溝15にグリップリング24が係合することで、小径前胴部12に外嵌する固定リング23の軸方向先端側Lfの移動を規制し、固定リング23は第1コイルスプリング22の軸方向先端側Lfの反力となる。組み付け状態において、固定リング23は、スリーブ30の先端側収容空間31aの軸方向先端側Lfを塞ぐように構成している。また、貫通孔16に収容され、調心ユニット40における対応箇所に設けた固定貫通孔77に係合する固定ボール25の抜け出しを規制している。
調心ユニット40は、調心ベアリング50、当接リング60、第2コイルスプリング26及び先端キャップ70を組み付けて構成している。
調心ユニット40を構成する調心ベアリング50は、複数のアライメントボール51と、アライメントボール51を収容して、周方向の位置を保持する配置したリテーナ52とで構成している。
調心ベアリング50を構成するアライメントボール51は、基軸6の角部6bを跨ぐ両外平面6aに当接する鋼球であり、基軸6が六角形断面で構成された本実施形態では、12個のアライメントボール51が設けられている。
複数のアライメントボール51を収容して、それぞれの位置を保持するリテーナ52は、略円筒状の筒状本体部53で構成し、軸方向Lに貫通する軸方向貫通空間56を有している。
筒状本体部53は、厚み(径方向)に対して軸方向Lに長く、軸方向Lの中央部分に厚みが厚い厚肉部54が形成された断面略ハット状の寝位の円筒状であり、周方向に等間隔で配置した収容部55を形成している。
また、略円筒状の筒状本体部53の内側において、軸方向Lに貫通する軸方向貫通空間56は、六角形空間113と同形状である、正面視六角形状に形成しており、基軸挿入孔11の一部を構成している。
収容部55は、筒状本体部53を径方向に貫通する円柱状の貫通孔であり、収容するアライメントボール51の径に応じた径で形成しており、径内側に収容するアライメントボール51の抜け落ちを防止するストッパ(図示省略)を設けている。
また、収容部55は、厚み(径方向)に対して軸方向Lに長い断面略ハット状の筒状本体部53における厚肉部54において、12個のアライメントボール51に対応し、六角形状の軸方向貫通空間56における各角部の両側に設け、全部で12個設けている。
また、厚肉部54の軸方向Lの両側は、軸方向Lに対して傾斜する傾斜面を形成している。
当接リング60は、後述する先端キャップ70の内周筒部73に外嵌する前側筒部61と、調心ベアリング50の軸方向先端側Lfの半分を収容する基端側筒部62とが一体構成された略筒状態である。前側筒部61の外周側には、軸方向先端側Lfから第2コイルスプリング26が外嵌するスプリング溝63が形成されている。
基端側筒部62は、前側筒部61より径外側に突出するとともに、内面が軸方向基端側Lbに向かってラッパ状に拡がるテーパ面64を形成している。軸方向基端側Lbに向かってラッパ状に拡がるテーパ面64は、縦断面において、軸方向基端側Lbが径外側となる向きに軸方向Lに対して形成しており、この傾斜方向は、ホルダーボディ10の縮径空間112に形成したテーパ内壁面17と軸方向Lに対する傾斜方向が逆向きとなるものの、その傾斜角度は略同じ程度で傾斜している。
第2コイルスプリング26は、第1コイルスプリング22より小径で、軸方向Lに付勢するいわゆるコイルバネであり、当接リング60の前側筒部61に形成されたスプリング溝63に軸方向先端側Lfより外嵌する。
先端キャップ70は、ホルダーボディ10の基軸挿入孔11を構成する調心空間111に装着される、軸方向Lに貫通する正面視六角形の貫通孔71を有する略リング状である。
詳しくは、先端キャップ70は、外周面を構成する外出筒部72と、外出筒部72に対して径方向に所定間隔を隔てて配置された内周筒部73と、外出筒部72と内周筒部73との軸方向先端側Lfの端部同士を径方向に連結する先端連結面74とで、片断面が寝位の略U字状を構成する略リング状である。
内周筒部73の内面は、貫通孔71を構成する正面視六角形状で形成されるとともに、軸方向先端側Lfが軸方向先端側Lfに向かってラッパ状に拡がる先端傾斜面75を形成している。
また、外出筒部72乃至先端連結面74とで片断面が寝位の略U字状に形成された先端キャップ70において、外出筒部72に対して径方向に所定の間隔を隔てて配置された内周筒部73の外周面と、外出筒部72の内周面と、先端連結面74の軸方向基端側Lbの側面とで囲われた、背面視円形状の空間を装着空間76としている。また、外出筒部72において、径外側と装着空間76とを径方向に連通する径内側が径小となる固定貫通孔77を、周方向において対向する二カ所に設けている。
装着空間76は、上述の当接リング60の前側筒部61が軸方向基端側Lbから挿入可能な径及び間隔で形成され、スプリング溝63に第2コイルスプリング26が外嵌された前側筒部61が装着空間76に軸方向基端側Lbから挿入される。この状態では、第2コイルスプリング26の軸方向先端側Lfの端部は先端連結面74の軸方向基端側Lbの側面に規制され、第2コイルスプリング26の軸方向基端側Lbは当接リング60によって規制されている。
このように各要素が構成された基軸ホルダ1では、まず、リテーナ52の収容部55にアライメントボール51を収容して調心ベアリング50を構成する。
また、当接リング60のスプリング溝63に軸方向先端側Lfから第2コイルスプリング26を外嵌し、スプリング溝63に外嵌した第2コイルスプリング26ごと前側筒部61を、先端キャップ70の装着空間76に軸方向基端側Lbから挿入する。
そして、内周筒部73の軸方向基端側Lbの端面と、筒状本体部53の軸方向先端側Lf側の端面とを対向させるとともに、接着等によって先端キャップ70と調心ベアリング50とを一体化させて、調心ユニット40を構成する。
このように構成された調心ユニット40では、内周筒部73に外嵌する当接リング60が第2コイルスプリング26によって軸方向基端側Lbに付勢されるとともに、調心ベアリング50の筒状本体部53に形成した厚肉部54によって当接リング60は、軸方向基端側Lbが規制されることとなる。
この状態では、当接リング60のスプリング溝63が調心ベアリング50の軸方向先端側Lfの半分の軸方向先端側Lfの斜め上方を覆うため、リテーナ52の収容部55に挿入されたアライメントボール51は、スプリング溝63によって不用意に抜け出すことがない。
このように構成された調心ユニット40は、軸方向先端側Lfからホルダーボディ10の基軸挿入孔11を構成する調心空間111及び縮径空間112を跨いで装着する。このとき、調心ユニット40を構成する先端キャップ70の外出筒部72に形成した固定貫通孔77が、ホルダーボディ10の係合溝15の溝底部に設けた貫通孔16と対向する位置に配置する。
また、抜け止めホール18に抜止めボール21を収容するとともに、小径前胴部12に対して軸方向先端側Lfからスリーブ30を装着し、小径前胴部12の外径よりひとまわり大きな内径である前胴部30aと小径前胴部12との間の空間に対して、第1コイルスプリング22を軸方向先端側Lfから挿入し、そのうえで、固定リング23を軸方向先端側Lfから挿入する。
さらに、第1コイルスプリング22の軸方向Lの付勢力に抗して固定リング23を、係合溝15の軸方向基端側Lbまで押し込み、貫通孔16に固定ボール25を挿入させるとともに、その径外側となる係合溝15にグリップリング24をはめ込む。
これにより、貫通孔16に挿入された固定ボール25が、調心ユニット40を構成する先端キャップ70の外出筒部72に形成した固定貫通孔77に係合するため、基軸挿入孔11を構成する調心空間111及び縮径空間112に対して位置規制され、基軸ホルダ1の組み付けを完了する(図6参照)。
この組み付け状態の基軸ホルダ1では、係合溝15にはめ込まれたグリップリング24によって軸方向先端側Lfが規制された固定リング23を反力として、第1コイルスプリング22がスリーブ30を軸方向基端側Lbに付勢している。
そのため、スリーブ30は小径前胴部12に対して後方の位置に位置することとなる。そして、この後方の位置にあるスリーブ30の突出規制部32は、抜け止めホール18に径方向に移動可能に収容した抜止めボール21の径外側を規制することとなる。
また、貫通孔16に収容され、その径外側が係合溝15にはめ込まれたグリップリング24によって規制された固定ボール25により、基軸挿入孔11を構成する調心空間111及び縮径空間112に位置固定された調心ユニット40を構成する調心ベアリング50のアライメントボール51の径外側の軸方向基端側Lbが、縮径空間112の壁面であるテーパ内壁面17やテーパ面64と当接、あるいはわずかに接触しない位置に配置される。
続いて、基軸ホルダ1に対する回転治具5(基軸6)の脱着及び基軸6の調心について図7乃至図9とともに説明する。
図7(a)に示すように、基軸ホルダ1に対して軸方向先端側Lfから基軸6を挿入すると、図7(b)のa部拡大図に示すように、基軸6の基端傾斜部8が調心ベアリング50の収容部55に収容したアライメントボール51の径内側に当接する。
そして、図7(c)のb部拡大図に示すように、さらに挿入された基軸6の基端傾斜部8によってアライメントボール51が径外側に押し出され、調心ユニット40を構成する当接リング60のテーパ面64及びテーパ内壁面17のうち少なくとも一方に当接する。
さらなる基軸6の挿入によって、アライメントボール51が基端傾斜部8を超えて基軸6の外平面6aに当接すると、図8(a)のa部拡大図に示すように、アライメントボール51の径外側は、当接リング60のテーパ面64、及び縮径空間112を構成するテーパ内壁面17の両方に確実に当接する。
このとき、テーパ内壁面17はホルダーボディ10の一部であるため、移動できず、テーパ面64を構成する当接リング60が第2コイルスプリング26の付勢力に抗して軸方向先端側Lfに移動し、アライメントボール51は径外側において、軸方向基端側Lbがテーパ内壁面17に当接し、軸方向先端側Lfがテーパ面64に当接することとなる。
このように、アライメントボール51の径外側で当接するテーパ内壁面17とテーパ面64とは軸方向Lに対する傾斜方向が逆向きであるため、アライメントボール51の径外側は、縦断面においてハの字状にとなるテーパ内壁面17とテーパ面64によって規制されることとなる。
さらに、アライメントボール51の径外側をハの字状になって規制するテーパ面64は、第2コイルスプリング26によって軸方向基端側Lbに付勢されているため、テーパ面64を介する第2コイルスプリング26の付勢力は、アライメントボール51に対して径内側向きに作用する。
このように、第2コイルスプリング26の付勢力が径外側に作用するアライメントボール51は、リテーナ52によって、基軸6の角部6bを跨ぐ両側の外平面6aに当接するため、つまり、角部6bの両側に当接する複数のアライメントボール51によって、基軸6を調心することができる。
図8(b)のb部拡大図に示すように、さらに基軸6を挿入すると、基端傾斜部8が抜け止めホール18に収容され、基軸挿入孔11の六角形空間113に露出する抜止めボール21に当接する。しかしながら、基端傾斜部8が当接した抜止めボール21の径外側は突出規制部32によって、径外側の移動が規制されている。
そこで、スリーブ30の前方移動によって径外側の規制が解消された抜止めボール21が径外側に移動して、図8(c)のc部拡大図に示すように、第1コイルスプリング22による軸方向基端側Lbの付勢力に抗してスリーブ30を軸方向先端側Lfに移動する。このスリーブ30の前方移動に伴って突出規制部32も前方移動するため、突出規制部32による抜止めボール21の径外側の規制が解消される。
そして、図9(a)のa部拡大図に示すように、係止溝7が抜け止めホール18に対応する位置まで基軸6を挿入すると、頂部8aが抜止めボール21は係止溝7に係合するように径中心側に移動し、基軸挿入孔11からの基軸6の不用意な抜け出しを防止することができる。このとき、基軸6における基端傾斜部8の頂部8aは、基軸挿入孔11のテーパ空間114に収容され、フランジ14によって、基軸6の基端部である基端傾斜部8を調心することができる。
ここで、スリーブ30の前方移動を解消すると、スリーブ30は第1コイルスプリング22の軸方向基端側Lbの付勢力によって後方移動し、係止溝7に係合した抜止めボール21の径外側を突出規制部32で規制し、抜止めボール21が係止溝7から不用意に抜け出ることを防止することができる。
このような基軸挿入孔11への基軸6の挿着では、当接リング60は調心ユニット40で調心されるとともに、基軸6の基端部である基端傾斜部8がテーパ空間114によって調心され、係止溝7に係合する抜止めボール21によって基軸挿入孔11からの基軸6の不用意な抜け出しを防止することができる。
調心され、抜止めボール21によって基軸挿入孔11からの不用意な抜け出しが規制された基軸6を取り外すには、基軸6の取り外し状態の基軸ホルダ1の縦断面図である図9(b)に示すように、スリーブ30を前方移動することで、係止溝7に係合する抜止めボール21の径外側を規制する突出規制部32を前方移動させて抜止めボール21の径外側へ移動規制を解消した状態で、基軸6を軸方向先端側Lfに移動させて取り外す。このとき、外平面6aによって、抜止めボール21は抜け止めホール18において径外側の非係止位置に位置することとなる
この状態で、スリーブ30の前方移動を解消すると、抜け止めホール18において径外側の非係止位置に抜止めボール21が保持された状態の基軸ホルダ1の縦断面図である図9(c)のb部拡大図に示すように、第1コイルスプリング22の付勢力によってスリーブ30は後方移動する。
このスリーブ30の後方移動によって、抜け止めホール18において径外側の非係止位置にある抜止めボール21は、突出規制部32によって後方移動し、径外側に向かって軸方向基端側Lbに傾斜する傾斜側面181に押付けられる。そのため、抜止めボール21は、径外側に向かって軸方向基端側Lbに傾斜する傾斜側面181と突出規制部32とで軸方向Lの両側から挟み込まれ、抜止めボール21を非係止位置で保持することができる。したがって、次に基軸挿入孔11に対して基軸6を挿入する際に、上述したように、スリーブ30を一旦前方移動させるという手間を省くことができる。
上述のように、回転治具5の基軸6が軸方向先端側Lfから挿入される基軸挿入孔11を有するホルダーボディ10と、基軸挿入孔11に挿入された基軸6における少なくとも三方向から当接して調心するアライメントボール51と、アライメントボール51と当接するとともに、軸方向Lに対して傾斜するテーパ内壁面17と、アライメントボール51とテーパ内壁面17とが近接する方向に付勢する第2コイルスプリング26とが備えられ、テーパ内壁面17が、基軸挿入孔11を有するホルダーボディ10の内部に配置された基軸ホルダ1あるいは、ホルダーボディ10に対して組み付ける調心ユニット40は、基軸挿入孔11に挿入された基軸6を調心して回転治具5の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を防止することができる。
詳述すると、第2コイルスプリング26によって付勢されたアライメントボール51が、基軸挿入孔11を有するホルダーボディ10の内部に配置されたテーパ内壁面17に当接し、テーパ内壁面17により径中心方向に移動する、あるいは第2コイルスプリング26の付勢力がアライメントボール51を介して径中心方向に作用するため、ホルダーボディ10の基軸挿入孔11に挿入された基軸6における少なくとも三方向から当接して調心することができる。したがって、基軸挿入孔11に挿入された基軸6を調心して回転治具5の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を防止することができる。
また、テーパ内壁面17が、基軸挿入孔11を有するホルダーボディ10の内部に配置されるとともに、基軸挿入孔11を有するホルダーボディ10の内部に配置されたテーパ内壁面17に対してアライメントボール51が当接して調心するため、つまりホルダーボディ10の内部に配置に組み付けられた構成によって調心できるため、コンパクトな構造で調心することができる。
また、ホルダーボディ10の内部に、テーパ内壁面17によって基軸挿入孔11の径内側に案内されるアライメントボール51を配置する縮径空間112が設けられ、テーパ内壁面17は、縮径空間112を構成する壁部に設けられているため、基軸挿入孔11に挿入された基軸6を精度よく調心して回転治具5の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生をより防止することができる。
詳述すると、テーパ内壁面17は、ホルダーボディ10の内部において基軸挿入孔11の径内側に案内されるアライメントボール51を配置する調心空間111を構成する壁部に設けられる、換言すると、基軸挿入孔11を有するホルダーボディ10の一部でテーパ内壁面17を構成するため、内部にアッセンブリされた部品の一部で軸方向傾斜面を構成する場合に比べ、基軸挿入孔11に挿入された基軸6を精度よく調心して回転治具5の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生をより防止することができる。
また、アライメントボール51と第2コイルスプリング26との間に配置され、軸方向Lに対して傾斜する傾斜方向がテーパ内壁面17と逆向きであるテーパ面64でアライメントボール51と当接する当接リング60が備えられるため、第2コイルスプリング26の付勢力を、アライメントボール51をテーパ内壁面17に付勢する方向と、アライメントボール51が基軸6に当接する方向である径方向とに分力して付勢することができる。そのため、駆動する基軸6側からアライメントボール51に径方向外向きの力が作用しても、第2コイルスプリング26の付勢力によって抗することができる。
また、基軸6に当接した調心状態のアライメントボール51の径外側を、テーパ内壁面17及びテーパ面64が、第2コイルスプリング26の付勢力が作用した状態で軸方向L断面においてハの字状となって規制しているため、駆動する基軸6側からアライメントボール51に径方向外向きの力が作用しても、第2コイルスプリング26の付勢力によって抗することができる。
したがって、基軸挿入孔11に挿入された基軸6を調心して回転治具5の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を確実に防止することができる。
また、基軸6が六角形断面であり、アライメントボール51が複数備えられるとともに、複数のアライメントボール51の周方向の間隔を保持するとともに、軸方向Lに貫通する軸方向貫通空間56を有するリング状のリテーナ52が備えられ、軸方向貫通空間56が基軸挿入孔11の一部を構成するとともに、複数のアライメントボール51が同期して径中心方向に向かって移動し、基軸6における少なくとも三方向の角部6bを形成する外平面6aに対して、角部6bを挟むように当接して調心するため、リテーナ52によって周方向の間隔が保持された複数のアライメントボール51が同期して基軸6における少なくとも三方向の角部6bを挟むように外平面6aに当接して基軸6を基軸挿入孔11において精度よく調心して保持する、つまり基軸挿入孔11に挿入された基軸6を調心して回転治具5の回転時の芯ブレの発生をより確実に防止することができる。
また、ホルダーボディ10に対して外嵌するとともに、軸方向Lに移動可能なスリーブ30と、スリーブ30を軸方向基端側Lbに向かって付勢する第1コイルスプリング22と、ホルダーボディ10に設けられた抜け止めホール18において径方向に移動可能に収容されるとともに、基軸挿入孔11に挿入された基軸6の外平面6aに形成された周方向の係止溝7に対して係止する抜止めボール21とが備えられるとともに、スリーブ30に、抜止めボール21を径中心方向に向かって押圧する突出規制部32が備えられるため、抜け止めホール18において径方向に移動可能に収容された抜止めボール21が基軸6の外平面6aに形成された係止溝7に対して係止することで、基軸挿入孔11において正確な挿着位置及び挿着方向で保持された基軸6が不用意に抜け出ることを防止することができる。
また、スリーブ30に、抜け止めホール18において径外側の非係止位置にある抜止めボール21を保持する突出規制部32が備えられるため、係止溝7に係止して基軸6の抜け出しを防止する抜止めボール21による係止を解除するとともに、係止溝7に係止できない位置に抜止めボール21を保持でき、基軸6を抜き出した後の基軸挿入孔11への基軸6の挿入において抜止めボール21が支障することなく、スムーズに挿入することができる。
また、移動させたスリーブ30によって抜止めボール21を非係止位置に保持する突出規制部32はスリーブ30の一部で構成されているため、抜止めボール21を非係止位置に保持する状態でスリーブ30自体を保持することができる。
また、基軸6の基端傾斜部8が基端側の中心に向かって突出する先細り状の突出形状であり、基軸挿入孔11の孔基端部に、少なくとも使用状態において、基端傾斜部8の頂部8aを、軸方向Lを中心として支持するテーパ空間114が設けられるため、基軸挿入孔11に挿入され、アライメントボール51によって調心された基軸6の基端傾斜部8を基軸挿入孔11の孔基端部で調心するため、回転治具5の回転時の芯ブレの発生を防止することができる。
また、モータMと、モータMの回転力を軸心上に伝達する回転伝達機構とが備えられるとともに、上述の基軸ホルダ1が回転伝達機構によって回転可能に備えられた電動工具Kは、基軸6が調心され、回転治具5を芯ブレなく回転させることができる。
続いて、第2実施形態の基軸ホルダ1xについて、図10乃至図15とともに説明する。
なお、以下の説明では、第2実施形態の基軸ホルダ1xについて、上述の基軸ホルダ1と同様の構成については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。具体的には、抜止めボール21、第1コイルスプリング22、第2コイルスプリング26及びスリーブ30は、上述の基軸ホルダ1における各要素と同じ構成であるため、その説明は省略する。
なお、当接リング60xは、上述の基軸ホルダ1における当接リング60と、細かな構成の違いがあるとともに、基軸ホルダ1における前後逆向きに配置されている。また、固定リング23、グリップリング24及び固定ボール25に対応する構成要素は基軸ホルダ1xに備えていない。
また、図10は基軸ホルダ1xの各構成要素の正面や背面、及び側面や断面を併記した分解説明図を示している。
詳しくは、ホルダーボディ10x、抜止めボール21は平面方向断面図と正面図とを示し、スリーブ30、第1コイルスプリング22、当接リング60x、第2コイルスプリング26及び先端キャップ70xは縦断面図と正面図とを示している。また、調心ベアリング50xを構成するアライメントボール51及びリテーナ52xは、リング状のリテーナ52xにおける厚肉部54を通る断面、つまりアライメントボール51及びリテーナ52xの正面図のa−a矢視断面図を示している。
図11は基軸ホルダ1xの各構成要素の分解斜視図による説明図を示している。詳しくは、図11(a)は基軸ホルダ1xの各構成要素の正面側からの分解斜視図を示し、図11(b)は基軸ホルダ1xの各構成要素の背面側からの分解斜視図を示している。
図12は調心ユニット40xの片断面斜視図を示し、図13は基軸ホルダ1xの縦断面図を示し、図14及び図15は基軸ホルダの縦断面図による説明図を示している。
詳述すると、図14(a)は基軸挿入孔11xに基軸6を挿入する際の基軸ホルダ1xの縦断面図を示し、図14(b)は基軸挿入孔11xに基軸6を挿入し、基端傾斜部8がアライメントボール51に当接した状態の基軸ホルダ1xの縦断面図を示し、図14(c)は基軸6をさらに挿入し、基端傾斜部8によって径外側に移動したアライメントボール51が調心空間111xにおいて内側傾斜面75xに当接した状態の基軸ホルダ1xの縦断面図を示している。
図15(a)はさらに基軸6が挿入され、基軸6の外平面6aによってさらに径外側に移動し、第2コイルスプリング26の付勢力に抗して、当接リング60xを前方移動させた調心状態の基軸ホルダ1xの縦断面図を示し、図15(b)はさらなる基軸6の挿入によって、抜け止めホール18に収容された抜止めボール21に基端傾斜部8が当接した状態の基軸ホルダ1xの縦断面図を示している。なお、図13乃至図15に示す縦断面図は、下半が抜け止めホール18を通る縦断面図を示し、上半が調心ベアリング50のアライメントボール51を通る縦断面図を示している。
ホルダーボディ10xは、上述のホルダーボディ10と同様に、小径前胴部12、大径後胴部13、及びフランジ14で構成されている。
ホルダーボディ10xを軸方向先端側Lfから軸方向基端側Lbに向かう軸方向Lの基軸挿入孔11xは、調心ユニット40xの一部を収容する略円筒状の調心空間111x、調心空間111xの後端から大径後胴部13の中間部分まで形成され、基軸6が収容される六角形断面の六角形空間113、六角形空間113の基端より軸方向基端側Lbに向かってテーパ状に縮径されるテーパ空間114がこの順で配置されている。
また、調心空間111xを構成する小径前胴部12の外周面には、後述する先端キャップ70xの内周面に設けたネジ溝78と螺合するネジ山19を設けている。さらにまた、小径前胴部12の先端の外周面には、軸方向先端側Lfに向かって縮径する方向に傾斜する先端傾斜面12aを設けている。
また、小径前胴部12における調心空間111xより軸方向基端側Lbには、ホルダーボディ10xの外側と後述する基軸挿入孔11xにおける六角形空間113とを径方向に連通し、後述する抜止めボール21が収容される抜け止めホール18を周方向に等間隔で二カ所設けている。なお、抜け止めホール18における軸方向基端側Lbは径外側に向かって軸方向基端側Lbに傾斜する傾斜側面181を設けている。
抜け止めホール18は、後述する抜止めボール21を径方向に移動可能に収容するとともに、ホルダーボディ10xの径外側と基軸挿入孔11xとを連通する径方向の貫通孔であり、周方向において対向する二カ所に設けられているが、周方向に等間隔に例えば三カ所設けてもよい。
調心ユニット40xは、調心ベアリング50x、当接リング60x、第2コイルスプリング26及び先端キャップ70xを組み付けて構成している。
調心ユニット40xを構成する調心ベアリング50xは、複数のアライメントボール51と、アライメントボール51を収容して、周方向の位置を保持する配置したリテーナ52xとで構成している。
複数のアライメントボール51を収容して、それぞれの位置を保持するリテーナ52xは、略円筒状の筒状本体部53xで構成し、軸方向Lに貫通する軸方向貫通空間56を有している。
筒状本体部53xは、軸方向Lの中央より少し軸方向先端側Lfが最も厚く、軸方向先端側Lfと軸方向基端側Lbの径外側端部が軸方向Lに対して傾斜するように面取りされた寝位の円筒状であり、周方向に等間隔で配置した収容部55を形成している。
また、略円筒状の筒状本体部53xの内側において、軸方向Lに貫通する軸方向貫通空間56は、六角形空間113と同形状である、正面視六角形状に形成しており、基軸挿入孔11xの一部を構成している。
収容部55は、筒状本体部53xを径方向に貫通する円柱状の貫通孔であり、収容するアライメントボール51の径に応じた径で形成しており、径内側に収容するアライメントボール51の抜け落ちを防止するストッパ(図示省略)を設けている。
また、収容部55は、厚み(径方向)に対して軸方向Lに長い断面略山型状の筒状本体部53xにおける略中央部分において、12個のアライメントボール51に対応し、六角形状の軸方向貫通空間56における各角部の両側に設け、全部で12個設けている。
先端キャップ70xは、ホルダーボディ10xの基軸挿入孔11xを構成する調心空間111xに装着される、軸方向Lに貫通する正面視六角形の貫通孔71xを有する略リング状である。
詳しくは、先端キャップ70xは、軸方向先端側Lfの前側筒部72xと、軸方向基端側Lbの後側筒部73xとで構成された略リング状である。
外出筒部72の内面には、軸方向先端側Lfから軸方向基端側Lbに向かってラッパ状に拡がる内側傾斜面75xを形成している。
また、後側筒部73xの外周面には、上述の19と螺合するネジ溝78を設け、ネジ溝78より軸方向先端側Lfに、軸方向先端側Lfに向かって径外側に拡がり、ホルダーボディ10xの小径前胴部12に形成した先端傾斜面12aと当接する当接傾斜面79を設けている。
このように各要素が構成された基軸ホルダ1では、まず、リテーナ52xの収容部55にアライメントボール51を収容して調心ベアリング50xを構成し、先端キャップ70xの軸方向基端側Lbより貫通孔71xに収容するように調心ベアリング50xを配置する。
貫通孔71xに配置した調心ベアリング50xの軸方向基端側Lbに、スプリング溝63xに軸方向基端側Lbから第2コイルスプリング26を外嵌した当接リング60xを配置して調心ユニット40xを構成する。
このように構成された調心ユニット40xでは、当接リング60xのスプリング溝63xが調心ベアリング50xの軸方向基端側Lbの半分の軸方向基端側Lbの斜め上方を覆うようにテーパ面64xが配置されることとなる。
なお、上述の調心ユニット40xを構成する先端キャップ70xの後側筒部73xに第1コイルスプリング22を軸方向基端側Lbから外嵌して調心ユニット40xとしてもよい。
そして、抜け止めホール18に抜止めボール21を収容するとともに、小径前胴部12に対してスリーブ30を軸方向先端側Lfから外嵌する。そのうえで、先端キャップ70xの後側筒部73xに軸方向基端側Lbから第1コイルスプリング22を外嵌した調心ユニット40xのうち軸方向基端側Lbの第2コイルスプリング26及び当接リング60xを調心空間111xに収容するとともに、調心ユニット40xを構成する先端キャップ70の内周面に設けたネジ溝78と、小径前胴部12の外周面に設けたネジ山19とを螺合させる。
このとき、先端キャップ70xの内面側に形成した当接傾斜面79がホルダーボディ10xの小径前胴部12の先端に設けた先端傾斜面12aに当接するまで螺入する。これにより、先端キャップ70xはホルダーボディ10xに対して調心される。このようにして、基軸ホルダ1xの組み付けを完了する。
このように組み付けられた基軸ホルダ1xでは、小径前胴部12の先端側のネジ山19にネジ溝78が螺合してホルダーボディ10xと一体化された先端キャップ70を反力として、第1コイルスプリング22がスリーブ30を軸方向基端側Lbに向かって付勢した状態となる。
また、調心空間111xと六角形空間113との境界となる軸方向先端側Lfに向いた側面を反力として、第2コイルスプリング26が当接リング60xを軸方向先端側Lfに付勢した状態となる。
続いて、基軸ホルダ1xに対する基軸6の調心について図14及び図15とともに説明する。なお、基軸ホルダ1xにおける抜止めボール21による基軸6の抜け出し防止、頂部8aのテーパ空間114による頂部の調心、並びに抜止めボール21の非係止位置での突出規制部32による保持は基軸ホルダ1と同様であるため、その説明は省略する。
図14(a)に示すように、基軸ホルダ1に対して軸方向先端側Lfから基軸6を挿入すると、図14(b)のa部拡大図に示すように、基軸6の基端傾斜部8が調心ベアリング50xの収容部55に収容したアライメントボール51の径内側に当接する。
そして、さらに基軸6を挿入すると、図14(c)のb部拡大図に示すように、さらに挿入された基軸6の基端傾斜部8によってアライメントボール51が径外側に押し出され、調心ユニット40xを構成する当接リング60xのテーパ面64x及び先端キャップ70xの内側傾斜面75xのうち少なくとも一方に当接する。
さらなる基軸6の挿入によって、アライメントボール51が基端傾斜部8を超えて基軸6の外平面6aに当接すると、図15(a)のa部拡大図に示すように、アライメントボール51の径外側は、当接リング60xのテーパ面64x、及び縮径空間112を構成する内側傾斜面75xの両方に確実に当接する。
このとき、内側傾斜面75xはホルダーボディ10xに組み付けて一体化された先端キャップ70xの一部であるため、移動できず、テーパ面64xを構成する当接リング60xが第2コイルスプリング26の付勢力に抗して軸方向基端側Lbに移動し、アライメントボール51は径外側において、軸方向先端側Lfが内側傾斜面75xに当接し、軸方向基端側Lbがテーパ面64xに当接することとなる。
このように、アライメントボール51の径外側で当接する内側傾斜面75xとテーパ面64xとは軸方向Lに対する傾斜方向が逆向きであるため、アライメントボール51の径外側は、縦断面においてハの字状にとなる内側傾斜面75xとテーパ面64xによって規制されることとなる。
さらに、アライメントボール51の径外側をハの字状になって規制するテーパ面64xは、第2コイルスプリング26によって軸方向基端側Lbに付勢されているため、テーパ面64xを介する第2コイルスプリング26の付勢力は、アライメントボール51に対して径内側向きに作用する。
このように、第2コイルスプリング26の付勢力が径外側に作用するアライメントボール51は、リテーナ52xによって、基軸6の角部6bを跨ぐ両側の外平面6aに当接するため、つまり、角部6bの両側に当接する複数のアライメントボール51によって、基軸6を調心することができる。なお、ホルダーボディ10xの先端に設けた先端傾斜面12aに当接傾斜面79が当接する先端キャップ70xの内側傾斜面75xによって調心されるアライメントボール51は、ホルダーボディ10xに対して高精度で調心することができる。
このように、回転治具5の基軸6が先端側から挿入される基軸挿入孔11xを有するホルダーボディ10xと、基軸挿入孔11xに挿入された基軸6における少なくとも三方向から当接して調心するアライメントボール51と、当接するアライメントボール51を基軸挿入孔11xの径内側に案内する向きで軸方向に対して傾斜する内側傾斜面75xを有するとともに、ホルダーボディ10xに固定される先端キャップ70xと、アライメントボール51と内側傾斜面75xとが近接する方向に付勢する第2コイルスプリング26とが備えられ、内側傾斜面75xが、先端キャップ70xにおいて、基軸挿入孔11xの径内側に案内されるアライメントボール51の径外側に配置された基軸ホルダ1xは、基軸挿入孔11xに挿入された基軸6を調心して回転治具5の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を防止することができる。
詳述すると、第2コイルスプリング26によって付勢されたアライメントボール51が、ホルダーボディ10xに固定される先端キャップ70xにおいてアライメントボール51の径外側に配置された内側傾斜面75xに当接し、内側傾斜面75xにより径中心方向に移動する、あるいは第2コイルスプリング26の付勢力がアライメントボール51を介して径中心方向に作用するため、ホルダーボディ10xの基軸挿入孔11xに挿入された基軸6における少なくとも三方向から当接して調心することができる。したがって、基軸挿入孔11xに挿入された基軸6を調心して回転治具5の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を防止することができる。
また、アライメントボール51を基軸挿入孔11xの径内側に案内する内側傾斜面75xをホルダーボディ10xに固定される先端キャップ70xにおけるアライメントボール51の径外側に配置しているため、ホルダーボディ10xにアッセンブリされた部品の一部で内側傾斜面を構成する場合に比べ、基軸挿入孔11xに挿入された基軸6を精度よく調心して回転治具5の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生をより防止することができる。
また、回転治具5の基軸6が先端側から挿入される基軸挿入孔11xに挿入された基軸6における少なくとも三方向から当接して調心する複数のアライメントボール51と、複数のアライメントボール51の周方向の間隔を保持するとともに、軸方向に貫通する軸方向貫通空間56を有するリング状のリテーナ52xと、当接するアライメントボール51を基軸挿入孔11xの径内側に案内する向きで軸方向に対して傾斜する内側傾斜面75xを有するとともに、ホルダーボディ10xに固定される先端キャップ70xと、アライメントボール51と内側傾斜面75xとが近接する方向に付勢する第2コイルスプリング26と、アライメントボール51と第2コイルスプリング26との間に配置され、軸方向に対して傾斜する傾斜方向が内側傾斜面75xと逆向きであるテーパ面64xでアライメントボール51と当接する当接リング60とが備えられ、内側傾斜面75xが、先端キャップ70xにおいて、基軸挿入孔11xの径内側に案内されるアライメントボール51の径外側に配置された調心ユニット40xは、基軸挿入孔11xに挿入された基軸6を調心して回転治具5の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を防止することができる。
詳述すると、第2コイルスプリング26によって付勢されたアライメントボール51が、ホルダーボディ10xに固定される先端キャップ70xにおいてアライメントボール51の径外側に配置された内側傾斜面75xに当接し、内側傾斜面75xにより径中心方向に移動する、あるいは第2コイルスプリング26の付勢力がアライメントボール51を介して径中心方向に作用するため、ホルダーボディ10xの基軸挿入孔11xに挿入された基軸6における少なくとも三方向から当接して調心することができる。したがって、基軸挿入孔11xに挿入された基軸6を調心して回転治具5の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生を防止することができる。
また、アライメントボール51を基軸挿入孔11xの径内側に案内する内側傾斜面75xをホルダーボディ10xに固定される先端キャップ70xにおけるアライメントボール51の径外側に配置しているため、ホルダーボディ10xにアッセンブリされた部品の一部で内側傾斜面75xを構成する場合に比べ、基軸挿入孔11xに挿入された基軸6を精度よく調心して回転治具5の回転時の芯ブレ(ランアウト)の発生をより防止することができる。
その他の作用・効果は上述の基軸ホルダ1及び調心ユニット40と同様の作用・効果を奏するため、その説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、この発明の回転治具は回転治具5に対応し、
以下同様に、
基軸は基軸6に対応し、
先端側は軸方向先端側Lfに対応し、
基軸挿入孔は基軸挿入孔11,11x,11xに対応し、
ホルダ本体はホルダーボディ10,10xに対応し、
調心手段はアライメントボール51に対応し、
調心手段配置空間は,縮径空間112に対応し、
軸方向傾斜面はテーパ内壁面17,内側傾斜面75xに対応し、
付勢手段は第2コイルスプリング26に対応し、
基軸ホルダは基軸挿入孔11,11xに対応し、
固定部材は先端キャップ70xに対応し、
軸方向逆傾斜面はテーパ面64,64xに対応し、
逆傾斜当接部材は当接リング60,60xに対応し、
保持部材はリテーナ52,52xに対応し、
軸方向貫通孔は軸方向貫通空間56に対応し、
角部は角部6bに対応し、
外表面は外平面6aに対応し、
外嵌部材はスリーブ30に対応し、
軸方向は軸方向Lに対応し、
外嵌部材付勢手段は第1コイルスプリング22に対応し、
収容部は抜け止めホール18に対応し、
係止溝は係止溝7に対応し、
係止手段は抜止めボール21に対応し、
押圧手段は突出規制部32に対応し、
非係止位置保持手段は突出規制部32に対応し、
軸基端部は基端傾斜部8に対応し、
頂部は頂部8aに対応し、
駆動装置はモータMに対応し、
回転伝達手段は回転伝達機構に対応し、
電動工具は電動工具Kに対応し、
調心ユニットは調心ユニット40,40xに対応するも、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述の基軸ホルダ1は、電動工具Kのみならず、振動ドリルや電動ドライバ等の回転電動工具に装着してもよいし、電動のみならず、手動や内燃機などを駆動源とする工具に装着してもよい。
上記回転治具5とは、回転するドリルビットや、プラスやマイナスのドライバビットなどとすることができ、上記回転治具5の基軸6は工具シャンクともいう。なお、基軸6は、断面六角形以外でも矩形などの多角形断面や、円形断面など様々な断面形状であっても基軸ホルダ1,1xで確実に調心することができる。
径中心方向に移動して基軸6の外平面6aに当接して調心するアライメントボール51の代わりに、複数の部品を組み付けて構成してもよい。さらには、径中心方向に延びるなどの変形によって基軸6の外平面6aに当接する手段としてもよい。
また、上述の基軸ホルダ1(1x)では、12個のアライメントボール51を周方向に等間隔に配置し、六角形断面の基軸6の角部6bを跨ぐ外平面6aに当接させて調心したが、基軸6における6つの角部6bのうち周方向に等間隔な3か所の角部6bを跨ぐ外平面6aに対し、6個のアライメントボール51を当接させて調心してもよい。
上述の基軸ホルダ1では、縦断面においてハの字状にとなるテーパ内壁面17とテーパ面64によってアライメントボール51の径外側を規制し、基軸ホルダ1xでは、縦断面においてハの字状にとなる内側傾斜面75xとテーパ面64xによってアライメントボール51の径外側を規制したが、例えば、基軸ホルダ1における当接リング60のテーパ面64で軸方向傾斜面を構成し、軸方向傾斜面を構成するテーパ面64でアライメントボール51を径方向中心に向かうように規制してもよい。
また、軸方向傾斜面をテーパ内壁面17や内側傾斜面75xで構成し、軸方向逆傾斜面をテーパ面64,64xで構成したが、これらは軸方向Lに傾斜する平面のみならず曲面であってもよいし、平面と局面とを組み合わせて構成してもよい。
上述のテーパ内壁面17,内側傾斜面75xが、基軸挿入孔11,11xを有するホルダーボディ10,10xの内部に配置され、とは、基軸挿入孔11,11xを構成するホルダーボディ10,10xの一部であってもよいし、ホルダーボディ10,10xに組み付けて一体化された壁部の一部であってもよい。
上述のアライメントボール51とテーパ内壁面17,内側傾斜面75xとが近接する方向に付勢する第2コイルスプリング26は、アライメントボール51に直接当接して付勢してもよいし、後述するような複数のアライメントボール51の周方向の間隔を保持するリテーナ52,52xに当接し、リテーナ52,52xを介して付勢してもよい。
上記頂部調心支持手段は、基軸挿入孔11,11xの孔基端部を構成するテーパ空間114で構成したが、基軸挿入孔11,11xの孔基端部に配置された別部品で構成されてもよく、基端傾斜部8の頂部8aあるいは頂部8aの近傍を調心支持するように構成してもよい。
また、上述の基軸ホルダ1xに関する説明では、先端キャップ70xは、軸方向Lに貫通する正面視六角形の貫通孔71xを有する略リング状として説明したが、先端キャップ70xを構成する前側筒部72xにおいて、前側筒部の本体と、正面視六角形の貫通孔71xの周囲と、回転可能に組み付けて構成してもよい。
1,1x…基軸ホルダ
5…回転治具
6…基軸
6a…外平面
6b…角部
7…係止溝
8…基端傾斜部
8a…頂部
10,10x…ホルダーボディ
11,11x…基軸挿入孔
17…テーパ内壁面
18…抜け止めホール
21…抜止めボール
22…第1コイルスプリング
26…第2コイルスプリング
30…スリーブ
32…突出規制部
40,40x…調心ユニット
51…アライメントボール
52,52x…リテーナ
56…軸方向貫通空間
60,60x…当接リング
64,64x…テーパ面
70x…先端キャップ
75x…内側傾斜面
112…縮径空間
L…軸方向
Lf…軸方向先端側
K…電動工具
M…モータ

Claims (11)

  1. 回転治具の基軸が先端側から挿入される基軸挿入孔を有するホルダ本体と、
    前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸における少なくとも三方向から当接して調心する調心手段と、
    当接する前記調心手段を前記基軸挿入孔の径内側に案内する向きで軸方向に対して傾斜する軸方向傾斜面と、
    前記調心手段と前記軸方向傾斜面とが近接する方向に付勢する付勢手段とが備えられ、
    前記軸方向傾斜面が、前記基軸挿入孔を有する前記ホルダ本体の内部に配置された
    基軸ホルダ。
  2. 前記ホルダ本体の内部に、
    前記軸方向傾斜面によって前記基軸挿入孔の径内側に案内される前記調心手段を配置する調心手段配置空間が設けられ、
    前記軸方向傾斜面は、前記調心手段配置空間を構成する壁部に設けられた
    請求項1に記載の基軸ホルダ。
  3. 回転治具の基軸が先端側から挿入される基軸挿入孔を有するホルダ本体と、
    前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸における少なくとも三方向から当接して調心する調心手段と、
    当接する前記調心手段を前記基軸挿入孔の径内側に案内する向きで軸方向に対して傾斜する軸方向傾斜面を有するとともに、前記ホルダ本体に固定される固定部材と、
    前記調心手段と前記軸方向傾斜面とが近接する方向に付勢する付勢手段とが備えられ、
    前記軸方向傾斜面が、前記固定部材において、前記基軸挿入孔の径内側に案内される前記調心手段の径外側に配置された
    基軸ホルダ。
  4. 前記調心手段と前記付勢手段との間に配置され、前記軸方向に対して傾斜する傾斜方向が前記軸方向傾斜面と逆向きである軸方向逆傾斜面で前記調心手段と当接する逆傾斜当接部材が備えられた
    請求項1乃至3のうちいずれかに記載の基軸ホルダ。
  5. 前記基軸が六角形断面であり、
    前記調心手段が複数備えられるとともに、
    複数の前記調心手段の周方向の間隔を保持するとともに、前記軸方向に貫通する軸方向貫通孔を有するリング状の保持部材が備えられ、
    前記軸方向貫通孔が前記基軸挿入孔の一部を構成するとともに、
    複数の前記調心手段が同期して径中心方向に向かって移動し、前記基軸における少なくとも三方向の角部を形成する外表面に対して、前記角部を挟むように当接して調心する
    請求項1乃至4のうちいずれかに記載の基軸ホルダ。
  6. 前記ホルダ本体に対して外嵌するとともに、前記軸方向に移動可能な外嵌部材と、
    前記外嵌部材を前記軸方向の基端側に向かって付勢する外嵌部材付勢手段と、
    前記ホルダ本体に設けられた収容部において径方向に移動可能に収容されるとともに、前記基軸挿入孔に挿入された前記基軸の外周面に形成された周方向の係止溝に対して係止する係止手段とが備えられるとともに、
    前記外嵌部材に、該係止手段を径中心方向に向かって押圧する押圧手段が備えられた
    請求項1乃至5のうちいずれかに記載の基軸ホルダ。
  7. 前記外嵌部材に、
    前記収容部において径外側の非係止位置にある前記係止手段を保持する非係止位置保持手段が備えられた
    請求項6に記載の基軸ホルダ。
  8. 前記基軸の軸基端部が基端側の中心に向かって突出する先細り状の突出形状であり、
    前記基軸挿入孔の孔基端部に、少なくとも使用状態において、前記軸基端部の頂部を、前記軸方向を中心として支持する頂部調心支持手段が設けられた
    請求項1乃至7のうちいずれかに記載の基軸ホルダ。
  9. 駆動装置と、該駆動装置の回転力を軸心上に伝達する回転伝達手段とが備えられるとともに、
    請求項1乃至8のうちいずれかひとつに記載の基軸ホルダが前記回転伝達手段によって回転可能に備えられた
    電動工具。
  10. 回転治具の基軸が先端側から挿入される基軸挿入孔に挿入された前記基軸における少なくとも三方向から当接して調心する複数の調心手段と、
    複数の前記調心手段の周方向の間隔を保持するとともに、軸方向に貫通する軸方向貫通孔を有するリング状の保持部材と、
    当接する前記調心手段を前記基軸挿入孔の径内側に案内する向きで前記軸方向に対して傾斜する軸方向傾斜面に向かって付勢する付勢手段と、
    前記調心手段と前記付勢手段との間に配置され、前記軸方向に対して傾斜する傾斜方向が前記軸方向傾斜面と逆向きである軸方向逆傾斜面で前記調心手段と当接する逆傾斜当接部材とが備えられ、
    前記軸方向貫通孔が前記基軸挿入孔の一部を構成するとともに、
    ホルダ本体の内部において前記基軸挿入孔の径内側に案内される前記調心手段を配置する調心手段配置空間を構成する壁部に設けられた前記軸方向傾斜面に前記調心手段が当接するように組み付けられる
    調心ユニット。
  11. 回転治具の基軸が先端側から挿入される基軸挿入孔に挿入された前記基軸における少なくとも三方向から当接して調心する複数の調心手段と、
    複数の前記調心手段の周方向の間隔を保持するとともに、軸方向に貫通する軸方向貫通孔を有するリング状の保持部材と、
    当接する前記調心手段を前記基軸挿入孔の径内側に案内する向きで前記軸方向に対して傾斜する軸方向傾斜面を有するとともに、ホルダ本体に固定される固定部材と、
    前記調心手段と前記軸方向傾斜面とが近接する方向に付勢する付勢手段と、
    前記調心手段と前記付勢手段との間に配置され、前記軸方向に対して傾斜する傾斜方向が前記軸方向傾斜面と逆向きである軸方向逆傾斜面で前記調心手段と当接する逆傾斜当接部材とが備えられ、
    前記軸方向傾斜面が、前記固定部材において、前記基軸挿入孔の径内側に案内される前記調心手段の径外側に配置された
    調心ユニット。
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