JP2019208709A - 内視鏡プロセッサ、および内視鏡システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑なメカ的機構を使用せず、かつ繰り返しの使用によっても除電機能を劣化させずに保持する技術を提供する。【解決手段】本開示によるプロセッサは、一例として、内視鏡が接続され、内視鏡からの映像を処理するプロセッサであって、内視鏡が接続されるコネクタ部と、コネクタ部を外部に露出させるための開口部を有するフロントパネルと、コネクタ部近傍に設けられ、接地された金属製の避雷部材と、を備える。そして、当該避雷部材は、コネクタ部に挿入される内視鏡のコネクタ端子とは常に非接触となる位置に配置されている。【選択図】図5

Description

本開示は、内視鏡プロセッサ、および内視鏡システムに関する。
内視鏡システムは、内視鏡プロセッサと内視鏡(電子スコープ)によって構成され、電子スコープのコネクタ部(端子)を内視鏡プロセッサのコネクタ部(端子)に接続することによって使用される。内視鏡システムはノイズ(静電気)に弱く、コネクタ部の外部からノイズ(静電気)が侵入してしまうと、内部の電子部品の誤動作や故障を引き起こしやすい。コネクタ部自体にも金属による構成部分が含まれているが、患者の安全を保つために耐圧を満たす必要があり、コネクタ部自体をフレームGNDに落とすことができないという課題がある。また、ライトガイドスリーブも光源の熱を伝導させるために金属で構成されているため、静電気耐圧性を保てないという課題もある。
この点、特許文献1は、内視鏡の非接続状態であっても内視鏡プロセッサの接続部及び電子部品(IC)の静電気破壊を防止することを課題として、内視鏡プロセッサのコネクタ部分に、グラウンドに接続された保護接地部と、保護接地部と導通され、内視鏡と内視鏡プロセッサの非接続状態で両者の接続部の接続空間に位置する静電気誘導部とを設けた内視鏡プロセッサについて開示する。
特開2017−064040号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術は、電子スコープが内視鏡プロセッサに挿入される際に除電機能を有する金属部(内視鏡プロセッサ側に設けられている)が押し込まれて開閉するメカ的機構を採用している。従って、電子スコープを内視鏡プロセッサに繰り返し挿抜すると、このメカ的機構が経時的に劣化していく可能性があり、その結果除電機能の劣化が懸念される。また、複雑なメカ機構および電気部品を構成要素とするため、基板などが必要となり、メカ機構のサイズが大きくなり、製造コストが高くなってしまう。
本開示はこのような状況に鑑みてなされたものであり、複雑なメカ的機構を使用せず、かつ繰り返しの使用によっても除電機能を劣化させずに保持する技術を提供する。
上記課題を解決するために、本実施形態によるプロセッサは、一例として、内視鏡が接続され、内視鏡からの映像を処理するプロセッサであって、内視鏡が接続されるコネクタ部と、コネクタ部を外部に露出させるための開口部を有するフロントパネルと、コネクタ部近傍に設けられ、接地された金属製の避雷部材と、を備える。そして、当該避雷部材は、コネクタ部に挿入される内視鏡のコネクタ端子とは常に非接触となる位置に配置されている。
本開示に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本開示は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される特許請求の範囲の様態により達成され実現される。
本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味に於いても限定するものではないことを理解する必要がある。
本開示によれば、複雑なメカ的機構を使用せず、かつ繰り返しの使用によっても除電機能を劣化させずに保持することができるようになる。
本実施形態による電子内視鏡システム1の構成例を示すブロック図である。 電子スコープ100およびプロセッサ200の内部構成例を示す図である。 本実施形態によるプロセッサ200のフロントパネル部分の外観構成例を示す図である。 本実施形態による金属製部材270の構成例を示す図である。図4Aは、金属製部材270の基本構成を示し、図4Bは、金属製部材270の変形例を示している。 固定部材280に取り付けられた金属製部材270の周辺部分をプロセッサ200の側面から見た状態(プロセッサの内部の状態)を示す横面図である。図5Aは、電子スコープ100がプロセッサ200に接続される前の状態を示し、図5Bは、電子スコープ100がプロセッサ200に接続された後の状態を示している。 プロセッサ200からフロントパネル260を取り外したときのコネクタ部250部分を正面から見た図である。 変形例による避雷部材(金属製部材270に相当)の構成例を示す図である。
本実施形態は、静電気放電によるプロセッサや電子スコープの内部の電子部品の破壊や誤動作の発生を防止するため技術であって、具体的には、プロセッサのコネクタ部の近傍に接地された金属製の避雷部材(常に(電子スコープの挿入前後において)コネクタ端子と非接触な状態が保たれている)を設けることを開示する。なお、本実施形態は当該課題を解決するための一例であり、本開示の技術的思想は特許請求の範囲に表され、本開示の技術的思想を限定するものではない。
<電子内視鏡システム1の外観構成例>
図1は、本実施形態による電子内視鏡システム1の構成例を示す図である。図1に示されるように、電子内視鏡システム1は、例えば、医療用に特化されたシステムであり、電子スコープ100と、プロセッサ200と、モニタ300(図1には簡略化のため省略)と、を備えている。
図1に示されるように、電子スコープ100は、可撓性を有するシース(外皮)11aによって外装された可撓管11を備えている。可撓管11の先端には、硬質性を有する樹脂製筐体によって外装された先端部12が連結されている。可撓管11と先端部12との連結箇所にある湾曲部14は、可撓管11の基端に連結された把持操作部13からの遠隔操作(例えば、湾曲操作ノブ13aの回転操作)によって屈曲自在に構成されている。この屈曲機構は、一般的な電子スコープに組み込まれている周知の機構であり、湾曲操作ノブ13aの回転操作に連動した操作ワイヤの牽引によって湾曲部14を屈曲させるように構成されている。先端部12の方向が上記操作による屈曲動作に応じて変わることにより、電子スコープ100による撮影領域が移動する。
また、電子スコープ100は、その基端に、プロセッサ200に電子スコープ100を接続するためのコネクタ部110を有している。コネクタ部110は、プロセッサ200側のコネクタ端子と電気的に接続される電子スコープ100側のコネクタ端子121と、ライトガイドファイバを内蔵し、コネクタ部110から突出するライトガイドスリーブ122と、を有している。電子スコープ100にはライトガイドファイバ(図示せず)が内蔵されている。ライトガイドファイバは、先端部12、湾曲部14、可撓管11、把持操作部13、およびユニバーサルチューブを通って、コネクタ部110から突出するライトガイドスリーブ122内まで延設されている。コネクタ部110のコネクタ端子121がプロセッサ200のコネクタ部250のコネクタ端子251(図3参照)に接続されると、ライトガイドファイバは、プロセッサ200に内蔵されたランプ(光源)208と光学的に接続される。そして、このランプ208から発せられた照明光は、ライトガイドファイバ内を導かれ、先端部12の前端面に設けられた配光レンズ104によって所定の配光で外方に出射される。
プロセッサ200は、電子スコープ100からの信号を処理する信号処理装置と、電子スコープ100を介して自然光が届かない体腔内で光を照射する光源装置とを一体に備えた装置である。なお、別の実施形態として、信号処理装置と光源装置を別体で構成してもよい。
プロセッサ200は、電子スコープ100の基端に設けられたコネクタ部110に対応するコネクタ部250を備えている。コネクタ部250は、コネクタ部110に対応する連結構造を有し、電子スコープ100とプロセッサ200とを電気的にかつ光学的に接続するように構成されている。
また、詳細については後述するが、プロセッサ200は、コネクタ部250の近傍に所定の形状をなす金属製部材(金属製部材270:避雷部材と呼ぶことも可能:図4、5参照)を備えている。ただし、この金属製部材270は、フロントパネル(カバー)によって外部からは確認できない(外部に露出されていない)ようになっている。つまり、この金属部材(避雷部材)270は、フロントパネルの後方に配置されている。また、金属製部材270は、当該フロントパネルのコネクタ部を露出させるための開口部と、当該フロントパネルとの間に形成される微小な隙間の周辺に配置するのが好ましい。そして、金属製部材270は、フレームGNDに接続されている(他の金属には触れないように接地されている)。さらに、金属製部材270は、挿入される電子スコープ100のコネクタ端子121およびライトガイドスリーブ122と常に(挿入時および挿入後)非接触となるように配置されている。このように、フロントパネルのコネクタ部を露出させるための開口部と、当該フロントパネルとの間に微小な隙間が形成されてしまったとしても、フレームGNDに接続された金属製部材をこの微小な隙間近傍(隙間を取り囲むように)配置することにより、オペレータの身体に帯電した静電気がオペレータの指から金属製部材270に放電されるため、電子スコープ100やプロセッサ200に含まれる電子部品を保護することができるようになる。
<電子内視鏡システム1の内部構成例>
図2は、主に、電子スコープ100およびプロセッサ200の内部構成例を示す図である。
電子スコープ(内視鏡装置)100は、ドライバ信号処理回路112と、メモリ114と、を備えている。ドライバ信号処理回路112には、照射光Lにより照射された生体組織を撮像した各画素の画素データが固体撮像素子108よりフレーム周期で入力される。ドライバ信号処理回路112は、固体撮像素子108より入力される画素データに対して欠陥画素補正、デモザイク、固体撮像素子108固有の補正処理等の処理を施して画素データをプロセッサ200の信号処理回路220に出力する。
ドライバ信号処理回路112は、メモリ114にアクセスして電子スコープ100の固有情報を読み出す。メモリ114に記録される電子スコープ100の固有情報には、例えば、固体撮像素子108の画素数や感度、動作可能なフレームレート、型番等が含まれる。ドライバ信号処理回路112は、メモリ114より読み出された固有情報をシステムコントローラ202に出力する。
プロセッサ200側の絞り212を通過した照射光Lは、LCB(Light Carrying Bundle)102の入射端面に集光されてLCB102内に入射される。入射端面よりLCB102内に入射された照射光Lは、LCB102内を伝播する。
LCB102内を伝播した照射光Lは、電子スコープ100の先端に配置されたLCB102の射出端面より射出され、配光レンズ104を介して体腔内の生体組織を照射する。照射光Lにより照射された生体組織からの戻り光は、対物レンズ106を介して固体撮像素子108の受光面上で光学像を結ぶ。
固体撮像素子108は、ベイヤ型画素配置を有する単板式カラーCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサである。固体撮像素子108は、受光面上の各画素で結像した光学像を光量に応じた電荷として蓄積して、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の画素データ(撮影画像データ)を生成して出力する。なお、固体撮像素子108は、CCDイメージセンサに限らず、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやその他の種類の撮像装置に置き換えられてもよい。固体撮像素子108はまた、補色系フィルタを搭載したものであってもよい。
図2に示されるように、電子内視鏡システム1は、電子スコープ100に接続されるプロセッサ200と、所定のケーブルを介してプロセッサ200に接続されたモニタ300と、を備えている。
プロセッサ200は、システムコントローラ202及びタイミングコントローラ204を備えている。システムコントローラ202は、メモリ230に記憶された各種プログラムを実行し、電子内視鏡システム1全体を統合的に制御する電子内視鏡システム1の各構成要素を制御する。また、システムコントローラ202は、操作パネル218に接続されている。システムコントローラ202は、操作パネル218より入力される術者あるいは操作者(オペレータ)からの指示に応じて、電子内視鏡システム1の各動作の実行及び各動作のためのパラメータの変更を行う。術者による入力指示には、例えば電子内視鏡システム1の動作モードの切替指示がある。本実施形態では、動作モードとして、低周波強調モード、中間周波数強調モード、高周波強調モード等がある。タイミングコントローラ204は、各部の動作のタイミングを調整するクロックパルスを電子内視鏡システム1内の各回路に出力する。
ランプ208は、ランプ電源イグナイタ206による始動後、主に可視光領域から不可視である赤外光領域に広がるスペクトルを持つ光(あるいは少なくとも可視光領域を含む光)を放射する。ランプ208としては、例えば、キセノンランプ、ハロゲンランプ、水銀ランプ、メタルハライドランプ等の高輝度ランプ又はLED(Light Emitting Diode)を用いることができる。ランプ208より放射された照射光(白色光)Lは、集光レンズ210によって集光されつつ絞り212を介して適正な光量に制限される。
絞り212には、図示省略されたアームやギヤ等の伝達機構を介してモータ214が機械的に連結している。モータ214は例えばDCモータであり、ドライバ216のドライブ制御下で駆動する。絞り212は、モニタ300の表示画面に表示される映像を適正な明るさにするため、モータ214により動作され開度が変えられる。ランプ208より照射された白色光Lの光量は、絞り212の開度に応じて制限される。適正とされる映像の明るさの基準は、術者による操作パネル218の輝度調節操作に応じて設定変更される。なお、ドライバ216を制御して輝度調整を行う調光回路は周知の回路であり、本明細書においては省略することとする。
操作パネル218の構成には様々な形態が想定されうる。操作パネル218は、例えば、プロセッサ200のフロント面に実装された機能毎のハードウェアキー、タッチパネル式GUI(Graphical User Interface)や、ハードウェアキーとGUIとの組み合わせ等によって構成することができる。
システムコントローラ202は、電子スコープ100の固有情報に基づいて各種演算を行い、制御信号を生成する。システムコントローラ202は、生成された制御信号を用いて、プロセッサ200に接続されている電子スコープに適した処理がなされるようにプロセッサ200内の各種回路の動作やタイミングを制御する。
プロセッサ200のタイミングコントローラ204は、システムコントローラ202によるタイミング制御に従って、ドライバ信号処理回路112にクロックパルスを供給する。ドライバ信号処理回路112は、タイミングコントローラ204から供給されるクロックパルスに従って、固体撮像素子108をプロセッサ200側で処理される映像のフレームレートに同期したタイミングで駆動制御する。
プロセッサ200に備えられる信号処理回路220は、マトリックス回路222、YUV変換回路224、輪郭強調回路226及び出力回路228を有している。
マトリックス回路222は、ドライバ信号処理回路112よりフレーム周期で入力されるRGB形式の画素データにマトリックス処理を施して、YUV変換回路224に出力する。YUV変換回路224は、マトリックス回路222より入力されるマトリックス処理後の画素データ(RGB形式)をYUV形式に変換し、変換処理によって得られた輝度信号(Y)、色差信号(U,V)を、それぞれ、輪郭強調回路226、出力回路228に出力する。輪郭強調回路226は、ラプラシアンフィルタ、ローパスフィルタ、ゲイン回路、クリップ回路、および強調量計算回路などで構成され、画像における所定の周波数成分を強調する処理を行う。出力回路228は、輪郭強調回路226より入力される輝度信号(Y)及びYUV変換回路224より入力される色差信号(U,V)を所定のビデオフォーマット信号に変換する。出力回路228が順次入力される各画素のデータを所定のビデオフォーマット信号に変換してモニタ300に出力することにより、生体組織の特定の周波数成分を強調した強調画像を通常のカラー画像に重ね合わせたものがモニタ300の表示画面に表示される。
<プロセッサのフロントパネルの外観構成>
図3は、本実施形態によるプロセッサ200のフロントパネル部分の外観構成例を示す図である。
図3に示されるように、プロセッサ200のフロントパネル部分には、コネクタ部250および操作パネル218が設けられている。
コネクタ部250は、外部に露出しており、電子スコープ100のコネクタ部110と電気的な接続を実現する。操作パネル218は、オペレータが電子内視鏡システム1の各動作の実行および各動作のパラメータの変更を行うための指示を入力するためのユーザインターフェースである。
また、図3に示されるように、プロセッサ200のフロントパネル260には、プロセッサ200のコネクタ部250を外部に露出させるための開口部が設けられている。この開口部は、コネクタ部250を構成する部材(部品やプラスティック部材など)によってほぼ塞がれているが、非常に微小な隙間(本実施形態では、8の字形状の隙間が形成される)が機械構造上形成されてしまう。この微小な隙間に、オペレータに帯電した静電気が入り込み、プロセッサ200や電子スコープ100の内部の電子部品を破壊してしまう可能性がある。そのため、本実施形態では、フロントパネル260をプロセッサ筐体に固定するための固定部材(例えば、金属製)280に、上記微小な隙間を囲む(隙間の形状に沿う)ように、静電気保護用の金属製部材270が設置されている。
<金属製部材の構成>
図4は、本実施形態による金属製部材270の構成例を示す図である。図4Aは、金属製部材270の基本構成を示し、図4Bは、金属製部材270の変形例を示している。
図4Aにおいて、金属製部材270は、例えば鉄や銅などの導電性材料の、枠体(基体)271および複数の針状部272によって構成される。この針状部272の設置個数は任意である。また、針状部272の先端は、その幅が基端(根元)の幅よりも狭くなっており、鋭利に尖っている(避雷針構造となっている)ことが好ましい。金属製部材270をプロセッサ200(上記微小な隙間の形状に沿うように)取り付ける場合には、フレームGNDに接続される。図4では、枠体(基体)271は8の字形状をなしているが、これはコネクタ部250を露出させるためのフロントパネル260の開口部の形状(即ち、上記隙間の形状)に合わせたためである。従って、隙間の形状が8の字形状でなければ枠体(基体)271の形状も別の形状となる。
図4Bの変形例による金属製部材270は、筒状枠体(筒状部材)273のみによって構成され、図4Aの基本構成とは異なり、針状部272を有していない。筒状枠体(筒状部材)273は、細長く所定の幅を持つ平板を8の字の環形状(筒形状)に構成することにより形成される。当該変形例では、筒状枠体(筒状部材)273の端部274が針状部272の代わりに避雷機能を担うことになる。放電効率を考えると針状にした方がよいが、針状部272では上記隙間部分の全てを網羅することができない。隙間部分の全てを網羅したい場合には、変形例による筒状枠体(筒状部材)273を金属製部材270として用いることができる。
なお、図4AおよびBでは、枠体(基体)271および筒状枠体(筒状部材)273を閉じた形状の部材として構成しているが、枠体の任意の箇所を開口端としてもよい。また、図4Aによる金属製部材(避雷部材)270は、針形状をなす針状部272を備えているが、必ずしも先端が尖っている針形状でなくてもよい。針状部272を、避雷部材の先端が基端(避雷部材の根元)よりも細く構成された、枠体(基体)271によって形成される平面(XY方向)と垂直な軸の成分(ベクトル方向としてZ方向の成分)を持つ方向(好ましくは、当該平面の垂線方向)に枠体(基体)271から突出する突出部として構成してもよい。
また、筒状部材の側面の長さは各端部で同一でなくてもよい。つまり、端部274は、ある箇所では波を打った形状、別の箇所では尖った形状、さらに別の箇所では直線的な形状(側面の長さが同一(面一))を有していてもよい。
<金属製部材の取り付け形態>
図5は、固定部材280に取り付けられた金属製部材270の周辺部分をプロセッサ200の側面から見た状態(プロセッサの内部の状態)を示す横面図である。図5Aは、電子スコープ100がプロセッサ200に接続される前の状態を示し、図5Bは、電子スコープ100がプロセッサ200に接続された後の状態を示している。
上述のように、金属製部材270は、複数の針状部272がフロントパネル260の開口部付近に形成される微小な隙間に沿うように、固定部材280に取り付けられる。金属製部材270を取り付ける場合、その枠体(基体)271は、フレームGNDに接続される(接地される)。例えば、身体に帯電しているオペレータがコネクタ部250付近に手を伸ばした場合、上記微小な隙間にオペレータの指が金属製部材270の針状部272に近づくため、当該指から放たれた静電気は、何れかの針状部272の先端に避雷し、金属製部材270本体部を介してフレームGNDに流れる。このため、プロセッサ200や電子スコープ100において静電気に対して脆弱な電子部品などの箇所を静電気から保護することができるようになる。なお、オペレータからの静電気の放電は、電子スコープ100をプロセッサ200に接続していない状態で、プロセッサ200のコネクタ部250付近に手を伸ばした場合や、オペレータが電子スコープ100のコネクタ部110を手で持ち、コネクタ部110をコネクタ部250に接続した場合(図5Aの状態から図5Bの状態にするとき)に起こると考えられる。
図6は、プロセッサ200からフロントパネル260を取り外したときのコネクタ部250部分を正面から見た図である。図6に示されるように、複数の針状部272の先端が、コネクタ端子251とライトガイドスリーブ122の挿入部(ライトガイドスリーブ挿入部)252とを囲むように、かつ、開口部付近に形成される微小な隙間に沿うように、配置される。図6では、針状部272の配置密度は均一となっているが、コネクタ端子251側を密に配置し、ライトガイドスリーブ122の挿入部(ライトガイドスリーブ挿入部)252側をそれより粗に配置してもよい。
なお、図5や図6からも分かるように、金属製部材(避雷部材)270は、プロセッサ200のコネクタ部250だけでなく、挿入される電子スコープ100のコネクタ端子121およびライトガイドスリーブ122と常に(挿入時および挿入後)非接触となるように配置されている。
<金属製部材の変形例>
図7は、変形例による避雷部材(金属製部材270に相当)の構成例を示す図である。変形例においては、複数の針状部272が、固定部材280の開口部(コネクタ部250を露出させるための開口部)に沿って直接設けられている。このような避雷部材は、固定部材280と針状部272とを一体で成形してもよいし、固定部材280と複数の針状部272とを別々の工程で製造し、その後、複数の針状部272を固定部材280に溶接や導電性接着剤で固定するようにしてもよい。
<本開示のまとめ>
本実施形態によれば、オペレータの指から放出された静電気によってプロセッサ200および電子スコープ100に内蔵された電子回路を誤動作させたり、故障させたりするという事態を回避することができるようになる。
(i)特定事項1
内視鏡(100)が接続され、内視鏡からの映像を処理するプロセッサ(200)であって、
前記内視鏡が接続されるコネクタ部(250)と、
前記コネクタ部を外部に露出させるための開口部を有するフロントパネル(260)と、
前記コネクタ部近傍に設けられ、接地された金属製の避雷部材(270:図4AおよびB)と、を備え、
前記避雷部材(270)は、前記コネクタ部(250)に挿入される前記内視鏡(100)のコネクタ端子(121)とは常に非接触となる位置に配置されている、プロセッサ。
(ii)特定事項2
特定事項1において、
前記避雷部材は、前記フロントパネルの後方に配置され、前記内視鏡のコネクタ端子が挿通可能な開口を有する基体(271)と、当該基体から前記フロントパネルの方向に突出し、先端が基端よりも細い突出部(272)と、を含むプロセッサ。
(iii)特定事項3
特定事項2において、
前記基体の開口の形状は、前記フロントパネルの開口部とほぼ同一形状をなす、プロセッサ。
(iv)特定事項4
特定事項2または3において、
前記突出部は、複数の針状部(272)によって構成される、プロセッサ。
(v)特定事項5
特定事項4において、
前記複数の針状部の先端は、前記プロセッサを正面から見た場合に、前記フロントパネルの開口部の形状に沿って配置されている(図6)、プロセッサ。
(vi)特定事項6
特定事項4または5において、
前記コネクタ部は、内視鏡側コネクタ端子(121)が挿入されるプロセッサ側コネクタ端子(251)と、内視鏡のライトガイドスリーブ(122)が挿入されるライドガイドスリーブ挿入部(252)とを有し、
前記複数の針状部(272)は、それらの先端が前記ライトガイドスリーブ挿入部の周辺より前記プロセッサ側コネクタ端子の周辺に密に配置されるように、前記基体から突出する、プロセッサ。
(vii)特定事項7
特定事項1において、
前記避雷部材は、前記フロントパネルの後方に配置され、前記内視鏡のコネクタ端子が挿通可能な開口を有し、側面が前記フロントパネルの方向に延出する筒状部材(270:図4B)で構成される、プロセッサ。
(viii)特定事項8
特定事項7において、
前記筒状部材の開口の形状は、前記フロントパネルの開口部とほぼ同一形状をなす、プロセッサ。
(ix)特定事項9
特定事項1において、
前記避雷部材は、前記フロントパネルを前記プロセッサの筐体に固定するための固定部材(280)に設けられている、プロセッサ。
(x)特定事項10
特定事項1から9のいずれかに記載のプロセッサと、
前記プロセッサと接続され、撮像素子で撮像した映像信号を前記プロセッサに送信する内視鏡と、
を備える内視鏡システム。
1 電子内視鏡システム
100 電子スコープ(内視鏡装置)
200 プロセッサ
250 コネクタ部
251 コネクタ端子
252 ライトガイドスリーブ挿入部
270 金属製部材
271 枠体(基体)
272 針状部
273 筒状枠体(筒状部材)
280 固定部材

Claims (10)

  1. 内視鏡が接続され、内視鏡からの映像を処理するプロセッサであって、
    前記内視鏡が接続されるコネクタ部と、
    前記コネクタ部を外部に露出させるための開口部を有するフロントパネルと、
    前記コネクタ部の近傍に設けられ、接地された金属製の避雷部材と、を備え、
    前記避雷部材は、前記コネクタ部に挿入される前記内視鏡のコネクタ端子とは常に非接触となる位置に配置されている、プロセッサ。
  2. 請求項1において、
    前記避雷部材は、前記フロントパネルの後方に配置され、前記内視鏡のコネクタ端子が挿通可能な開口を有する基体と、当該基体から前記フロントパネルの方向に突出し、先端が基端よりも細い突出部と、を含むプロセッサ。
  3. 請求項2において、
    前記基体の開口の形状は、前記フロントパネルの開口部とほぼ同一形状をなす、プロセッサ。
  4. 請求項2または3において、
    前記突出部は、複数の針状部によって構成される、プロセッサ。
  5. 請求項4において、
    前記複数の針状部の先端は、前記プロセッサを正面から見た場合に、前記フロントパネルの開口部の形状に沿って配置されている、プロセッサ。
  6. 請求項4または5において、
    前記コネクタ部は、内視鏡側コネクタ端子が挿入されるプロセッサ側コネクタ端子と、内視鏡のライトガイドスリーブが挿入されるライトガイドスリーブ挿入部とを有し、
    前記複数の針状部は、それらの先端が前記ライトガイドスリーブ挿入部の周辺より前記プロセッサ側コネクタ端子の周辺に密に配置されるように、前記基体から突出する、プロセッサ。
  7. 請求項1において、
    前記避雷部材は、前記フロントパネルの後方に配置され、前記内視鏡のコネクタ端子が挿通可能な開口を有し、側面が前記フロントパネルの方向に延出する筒状部材で構成される、プロセッサ。
  8. 請求項7において、
    前記筒状部材の開口の形状は、前記フロントパネルの開口部とほぼ同一形状をなす、プロセッサ。
  9. 請求項1において、
    前記避雷部材は、前記フロントパネルを前記プロセッサの筐体に固定するための固定部材に設けられている、プロセッサ。
  10. 請求項1から9の何れか1項に記載のプロセッサと、
    前記プロセッサと接続され、撮像素子で撮像した映像信号を前記プロセッサに送信する内視鏡と、
    を備える内視鏡システム。
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