JP5371853B2 - 内視鏡の挿入部先端部の製造方法 - Google Patents

内視鏡の挿入部先端部の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、内視鏡の挿入部先端部の製造方法に関する。
従来から、医療分野において内視鏡を利用した医療診断が行われている。内視鏡は、患者の体内に挿入される挿入部と、挿入部の基端に設けられた操作部とを備えている。挿入部の先端部には、撮像素子及び回路基板等からなる撮像モジュール、光源装置からの照明光を先端部の先端面まで導光するライトガイドなどが設けられている。
挿入部先端部は、撮像モジュールやライトガイドなどから発生した熱が内部にこもることにより温度が上昇する。この先端部の温度が過度に上昇すると、撮像素子の動作が不安定になって出力画像信号にノイズが発生し、撮影画像の画質が低下してしまう。さらに撮像素子や電子回路部品の寿命を縮めるおそれもある。
こうした問題を解決するために、特許文献1の内視鏡では、挿入部先端部の内周と撮像モジュールとの間の空間に熱伝導性の高い高熱伝導性樹脂を充填し、この高熱伝導性樹脂を介して撮像モジュール等から発する熱を内視鏡の外部に放熱している。
特許第2665441号
しかしながら、特許文献1の内視鏡では、挿入部先端部内の撮像モジュールの近傍に部分的に高熱伝導性樹脂を充填するので、挿入部先端部の内周と高熱伝導性樹脂との接触面積が限られてしまう。その結果、撮像モジュール等から発する熱の放熱経路が限られてしまう。このため、特許文献1の内視鏡では高い放熱効果が得られない。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、高い放熱効果が得られる内視鏡の挿入部先端部の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、被検体に挿入される挿入部の先端に設けられかつ前記挿入部内に内蔵される内蔵物が取り付けられた先端カバーに、前記内蔵物を遊挿可能な内部空間を有する筒状体の先端側の開口を嵌合してなる内視鏡の挿入部先端部の製造方法において、前記先端カバーの近傍で前記内蔵物の周囲に高熱伝導性樹脂を盛り付けて、挿入部先端部の外径よりも大きい外径を有する略柱状の高熱伝導性樹脂を形成する形成工程と、前記筒状体の内側に前記内蔵物を遊挿した状態で、当該筒状体を前記挿入部の先端側に移動させて、前記略柱状の高熱伝導性樹脂の外周部を当該筒状体により削り取りながら前記先端カバーに前記開口を嵌合させる筒状体取付工程と、前記筒状体の外周にはみ出した高熱伝導性樹脂を拭き取る拭き取り工程と、を有し、前記筒状体として、その先端部が網状に形成されているものを用いることを特徴とする。
前記形成工程は、前記内蔵物の周囲に前記高熱伝導性樹脂を盛り付けた後に固化させ、当該挿入部先端部の外径よりも少し小さい外径を有する略柱状の第1高熱伝導性樹脂を形成する第1形成工程と、前記第1高熱伝導性樹脂の外周に前記高熱伝導性樹脂を盛り付けて、当該内視鏡先端部の外径よりも大きい外径を有する略筒状の第2高熱伝導性樹脂を形成する第2形成工程とからなることが好ましい。
本発明の内視鏡の挿入部先端部の製造方法は、筒状体として、その先端部が網状に形成されているものを用いており、先端カバーに取り付けられた内蔵物の周囲に大径の略柱状の高熱伝導性樹脂を形成して、この高熱伝導性樹脂の外周部を筒状体により削り取りながら筒状体の開口と先端カバーとを嵌合させるようにしたので、筒状体の内側に高熱伝導性樹脂がほぼ隙間なく充填される。その結果、筒状体の内周と高熱伝導性樹脂との接触面積が広がるため、内蔵物から発生した熱を筒状体に効率よく伝えて逃がすことができる。これにより、筒状体の内側の一部に高熱伝導性樹脂を充填した場合よりも高い放熱効果が得られる。
内視鏡システムの構成を示す斜視図である。 内視鏡の挿入部の先端カバーの正面図である。 挿入部の可撓管部の断面図である。 挿入部の先端部の断面図である。 筒状体の取り付け前の先端カバーを示す説明図である。 第1高熱伝導性樹脂の形成処理を説明するための説明図である。 第2高熱伝導性樹脂の形成処理を説明するための説明図である。 筒状体の取り付け処理を説明するための説明図である。 突起を備えない比較例の先端部の断面図である。 筒状体の先端部が網状に形成されている第2実施形態の先端部の断面図である。 筒状体の先端部が2分割されている第3実施形態の先端部の断面図である。
[第1実施形態]
図1に示すように、内視鏡システム2は、内視鏡10、プロセッサ装置11、光源装置12、及び送気・送水装置13などから構成されている。送気・送水装置13は、光源装置12に内蔵され、エアーや洗浄水といった流体の送出圧を発生する周知の送気ポンプ13aと、光源装置12の外部に設けられ、洗浄水を貯留する洗浄水タンク13bとから構成されている。内視鏡10は、被検体内に挿入される挿入部14と、挿入部14の後端部分に連設された操作部15と、プロセッサ装置11や光源装置12に接続されるユニバーサルコード16とを備えている。
挿入部14は、その先端に設けられ、被検体内撮影用のCCDイメージセンサ(以下、単にCCDという、図4参照)53が内蔵された先端部14aと、先端部14aの後端に連設された湾曲自在な湾曲部14bと、湾曲部14bの後端に連設された可撓性を有する可撓管部14cからなる。
図2に示すように、先端部14aの先端カバー20には、観察窓21、照明窓22a,22b、鉗子出口23、及び噴射ノズル24が設けられている。観察窓21の奥には、CCD53などが取り付けられている。照明窓22a,22bは、観察窓21を基準に対称な位置に2つ配されており、被検体内の被観察部位に光源装置12からの照明光を照射する。鉗子出口23は、操作部15の鉗子口26(図1参照)に連通している。噴射ノズル24は、送気・送水装置13から供給されたエアーや洗浄水を観察窓21に向けて噴射して、観察窓21に付着した汚れを払拭する。
図1に戻って、ユニバーサルコード16の一端には、コネクタ28が取り付けられている。コネクタ28は複合タイプのコネクタであり、プロセッサ装置11、及び光源装置12にそれぞれ接続されている。
プロセッサ装置11は、ユニバーサルコード16及びコネクタ28を介してCCD53から入力された撮像信号に各種画像処理を施して、内視鏡画像を生成する。プロセッサ装置11で生成された内視鏡画像は、プロセッサ装置11にケーブル接続されたモニタ29に表示される。プロセッサ装置11は、光源装置12と通信ケーブルによって接続されており、光源装置12との間で各種の制御情報を通信する。
図3に示すように、可撓管部14cの内部には、ライトガイド31a,31b、鉗子チャンネル32、送気・送水チャンネル33、多芯ケーブル34等の複数本の内蔵物を遊挿した構成になっている。ライトガイド31a,31bは、光源装置12からの光を照明窓22a,22bまで導光する。鉗子チャンネル32は、鉗子出口23と鉗子口26とを連通する。送気・送水チャンネル33は、送気・送水装置13から供給されたエアーや洗浄水を噴射ノズル24へ送る。多芯ケーブル34は、プロセッサ装置11とCCD53とを電気的に接続する。
可撓管部14cは、内側より順に可撓性を保ちながら内部を保護するフレックスと呼ばれる螺管36と、この螺管36の上に被覆され螺管36の伸張を防止するブレードと呼ばれるネット37と、このネット37上に被覆された柔軟性のあるゴム38との3層で構成されている。
図4に示すように、湾曲部14bは、複数個の略円筒状の湾曲駒40を直列に連結し、湾曲駒40の外周を湾曲自在な筒状体41で被覆し、さらに筒状体41の外周をゴム38で被覆した構成である。筒状体41は、例えば熱伝導性が良好な金属で形成されている。筒状体41としては、湾曲部14bのような湾曲する箇所では湾曲自在な金属ベローズチューブなどが用いられる。この筒状体41は、先端部14aの先端カバー20まで延びている。
先頭の湾曲駒40は、図示しない固定部材により筒状体41に固定されている。また、図示は省略するが、最後尾の湾曲駒40は可撓管部14cに固定されている。湾曲部14bは、操作部15の上下または左右アングルノブ45a,45b(図1参照)の操作に連動して上下方向及び左右方向に湾曲動作する。これにより、先端部14aを体内の所望の方向に向けることができる。
また、各湾曲駒40の内周によって形成される内部空間には、上記図3で説明した可撓管部14cの内部と同様に、ライトガイド31a,31b、鉗子チャンネル32、送気・送水チャンネル33、多芯ケーブル34等が挿通される。
先端部14aは、上述の筒状体41の先端部と、この筒状体41の先端側の開口41aを塞ぐ上述の先端カバー20と、筒状体41及び先端カバー20の外周を被覆するゴム38と、筒状体41の内周により形成される内部空間47に内蔵された各種内蔵物とで構成される。
内部空間47には、上述のライトガイド31a,31b、鉗子チャンネル32、送気・送水チャンネル33、多芯ケーブル34が挿通されているとともに、対物光学系49と、プリズム50と、撮像モジュール51とが内蔵されている。
先端カバー20の鉗子出口23には鉗子チャンネル32が接続している。なお、図示をは省略するが、照明窓22a,22bの背後には照明用レンズが組み込まれており、この照明用レンズにはライトガイド31a,31bの出射端が面している。また、噴射ノズル24には送気・送水チャンネル33が接続している。これら鉗子チャンネル32、ライトガイド31a,31b、送気・送水チャンネル33は、一端が先端カバー20に固定され、他端が湾曲部14b、可撓管部14c、操作部15などの内部を通って、鉗子口26、光源装置12、送気・送水装置13にそれぞれ接続している。
多芯ケーブル34は、複数の信号ケーブル34aを束ね、この信号ケーブル34aの束を電気シールド層として機能する編組線で被覆し、さらに編組線の外周を外皮で被覆した構成である。多芯ケーブル34は、撮像モジュール51の近傍で編組線及び外皮が除去され、複数本の信号ケーブル34aを露呈している。
観察窓21の奥には、対物光学系49と、プリズム50と、撮像モジュール51とが配設されている。撮像モジュール51は、CCD53及び回路基板54などで構成されている。なお、CCD53の代わりにCMOSイメージセンサを設けてもよい。対物光学系49は、観察窓21から入射した観察部位の像光をプリズム50に入射する。プリズム50は、対物光学系49からの像光を内部で屈曲することで、CCD53の撮像面53aに結像する。
CCD53は、例えばインターライン型のCCDからなり、撮像面53aが表面に設けられたベアチップが用いられる。この撮像面53a上には、矩形板状のカバーガラス56が取り付けられている。CCD53は、カバーガラス56を介してプリズム50に接続している。
回路基板54は、CCD53の後端部に接続している。この回路基板54は、可撓性を有するフレキシブル基板57と、このフレキシブル基板57上に設けられたCCD53の駆動回路59及び入出力端子60と、これら駆動回路59及び入出力端子60を封止する封止樹脂62(ドットで表示)とで構成される。
フレキシブル基板57は、略つづら折り状に折り曲げられており、封止樹脂62により折り曲げられた形状で固定されている。また、フレキシブル基板57の先端部下面には、接続端子63が設けられている。この接続端子63は、CCD53の後端部上面に形成された図示しない端子と半田接続している。これにより、CCD53と回路基板54とが電気的に接続する。
入出力端子60には、信号ケーブル34aの一端部が半田接続している。なお、信号ケーブル34aの他端部は、湾曲部14b、可撓管部14c、操作部15、ユニバーサルコード16、及びコネクタ28の内部を通ってプロセッサ装置11に接続している。これにより、回路基板54がプロセッサ装置11と電気的に接続し、さらに回路基板54を介してCCD53がプロセッサ装置11と電気的に接続する。この接続によって、プロセッサ装置11からCCD53及び回路基板54へ電力が供給されるとともに、プロセッサ装置11と、CCD53及び回路基板54との間で各種信号が遣り取りされる。
先端部14aの内部空間47には、高い熱伝導性を有する高熱伝導性樹脂(ドットで表示)が充填固化されている。この高熱伝導性樹脂は、撮像モジュール51等の各内蔵物の外周を覆うように形成された略円柱状の第1高熱伝導性樹脂69aと、この第1高熱伝導性樹脂69aの外周を覆うように形成された略円筒状の第2高熱伝導性樹脂69bとからなる。なお、図中では第1及び第2高熱伝導性樹脂69a,69bの後端側の端面がほぼ平滑になっているが、凹凸があってもよく、さらには後端側に突出していてもよい。また、第1及び第2高熱伝導性樹脂69a,69bの界面も同様に凹凸があってもよい。
第1及び第2高熱伝導性樹脂69a,69bは同じ樹脂であり、例えば、エポキシ系樹脂またはシリコン系樹脂に窒化硼素、アルミナ、酸化マグネシウムを配合した絶縁性の樹脂が用いられる。そして、両者の熱伝導率は3.0W/mK以上であり、粘度は30Pa・s以上となる。
筒状体41の先端部の内側には、内部空間47の後端側に対応する位置に略円環状の突起71(図8(A)参照)が設けられている。突起71は、固化前の第2熱伝導性樹脂69bが内部空間47よりも後端側へ流れ出すのを防止する。
次に、上記構成の先端部14aの組み立てについて説明する。最初に図5に示すように、先端カバー20に、対物光学系49、プリズム50、CCD53及び回路基板54、鉗子チャンネル32、ライトガイド31a,31b及び送気・送水チャンネル33(図示は省略)等の各内蔵物を取り付ける。
各内蔵物の取付後、図6に示すように、注射針やディスペンサ(定量吐出装置)などを用いて、先端部14aの各内蔵物の周囲に高熱伝導性樹脂を盛り付けて、略円柱状の第1高熱伝導性樹脂69aを形成する。この盛り付けは、第1高熱伝導性樹脂69aの外径が先端部14aの外径よりも少し小さくなる程度まで継続する。この盛り付け完了後、第1高熱伝導性樹脂69aに乾燥処理を施して固化させる。
第1高熱伝導性樹脂69aの固化後、図7に示すように、注射針やディスペンサを用いて第1高熱伝導性樹脂69aの外周に高熱伝導性樹脂を盛り付けて、略円環状の第2高熱伝導性樹脂69bを形成する。この盛り付けは、第2高熱伝導性樹脂69bの外径が先端部14aの外径よりも大きくなる程度まで継続する。
第2高熱伝導性樹脂69bの形成後、図8(A)に示すように、鉗子チャンネル32等を筒状体41の内部に挿通させた状態で、この筒状体41を挿入部14の基端側から先端側に向かって移動させる。この際に、第2高熱伝導性樹脂69bの外径が筒状体41の外径よりも大きいので、第2高熱伝導性樹脂69bの筒状体41よりも外側の領域が筒状体41により削り取られる。
次いで、図8(B)に示すように、筒状体41を先端カバー20まで移動させて、開口41aと先端カバー20とを嵌合させる。このとき、先に削り取られた高熱伝導性樹脂69cが筒状体41の外周側にはみ出す。筒状体41の外周側にはみ出した高熱伝導性樹脂69cを拭き取った後、乾燥処理等を施して第2高熱伝導性樹脂69bを固化させる。これにより、筒状体41と先端カバー20とが一体化する。
開口41aと先端カバー20とを嵌合させてから第2高熱伝導性樹脂69bの固化が完了するまでの間、突起71により第2高熱伝導性樹脂69bが内部空間47よりも後端側に流れ出すことが防止されるので、筒状体41の内周と第2高熱伝導性樹脂69bとの間に空隙が生じることが防止される。
一方、比較例を示す図9において、筒状体41の内側に突起71が形成されていない場合には、固化前の第2高熱伝導性樹脂69bが内部空間47よりも後端側に流れ出すことがある。この場合には、筒状体41の内周と第2高熱伝導性樹脂69bとの間に空隙が生じるため、両者の接触面積が減少して熱が伝わり難くなり、放熱効果が低下してしまう。
この比較例に対して本発明では、突起71により第2高熱伝導性樹脂69bの後端側への流れ出しを防止することで、筒状体41の内側に充填固化された高熱伝導性樹脂との接触面積がより広くなる。これにより、高い放熱効果が得られる。その結果、撮像モジュール51やライトガイド31a,31b等から発生した熱を、第1及び第2高熱伝導性樹脂69a,69bを経て、筒状体41の先端部の全体に効率良く伝えることができる。筒状体41の先端部に伝わった熱は、その後端側に伝わって放熱されるとともに、ゴム38に伝わって外部に放熱される。
第2高熱伝導性樹脂69bの固化後、筒状体41及び先端カバー20の外周にゴム38が被覆され、上述の図4に示したような先端部14aが得られる。
[第2実施形態]
次に、図10(A),(B)を用いて本発明の第2実施形態の内視鏡10の先端部80について説明を行う。先端部80は、上記第1実施形態の先端部14aのように筒状体41の内側に突起71を設けることなく、筒状体の内周と第2高熱伝導性樹脂69bとの接触面積を広げる。
先端部80は、第1実施形態の筒状体41の代わりに筒状体81を備えている点を除けば、基本的には先端部14aと同じ構成であり、先端部14aと機能・構成上同一のものについては同一符号を付してその説明は省略する。また、先端部80の製造方法も先端部14aと基本的に同じであるので説明は省略する。
筒状体81は、その先端部が金属性の網状体82で構成されている。これにより、第2高熱伝導性樹脂69bの形成後、筒状体81を挿入部14の先端側に向かって移動させたときに、筒状体81により削り取られた高熱伝導性樹脂が網状体82の隙間に入り込む。そして、筒状体81の開口81aと先端カバー20とを嵌合させた後に、先に網状体82に入り込んだ高熱伝導性樹脂がにじみでて網状体82の内側の第2高熱伝導性樹脂69bと一つになることで、網状体82と第2高熱伝導性樹脂69bとの密着性がより高まる。その結果、網状体82と第2高熱伝導性樹脂69bとの接触面積がより広がるので、第1実施形態で説明した効果と同様の効果が得られる。
[第3実施形態]
次に、図11(A),(B)を用いて本発明の第3実施形態の内視鏡10の先端部85について説明を行う。先端部85は、上記第1実施形態の先端部14a及び上記第2実施形態の先端部80とは異なる方法で、筒状体の内周と第2高熱伝導性樹脂69bとの接触面積を広げる。
先端部85は、第1実施形態の筒状体41の代わりに筒状体86を備えている点を除けば、基本的には先端部14aと同じ構成であり、先端部14aと機能・構成上同一のものについては同一符号を付してその説明は省略する。
筒状体86は、筒状体本体部87と、この筒状体本体部87とは別体に設けられた筒状体先端部88とで構成されている。筒状体本体部87は、その先端部が上記第1実施形態の筒状体41よりも短く形成されている点を除けば、筒状体41と同じ構成である。
筒状体先端部88は、先端部85の軸方向と直交する方向に二分割されており、第1先端部88aと第2先端部88bとで構成されている。また、筒状体先端部88は、その内径が筒状体本体部87の外径よりも大きくなるように形成されている。
このような筒状体86を先端カバー20に取り付ける場合は、第1実施形態と同様に第2高熱伝導性樹脂69bを形成した後、筒状体本体部87を先端側に向かって移動させる。このとき、筒状体本体部87により第2高熱伝導性樹脂69bの一部が削り取られる。そして、先端カバー20と筒状体本体部87との間の距離が、筒状体先端部88の軸方向長さ以下の所定距離に達したときに、筒状体本体部87の移動を停止させる。
次いで、先端カバー20の後端部から筒状体本体部87の先端部までを上下方向から挟み込むようにして、第1先端部88a及び第2先端部88bを合体させて筒状体先端部88を形成する。この際に、筒状体先端部88が筒状体本体部87と別体になっているので、この筒状体先端部88(第1及び第2先端部88a,88b)の内周に第2高熱伝導性樹脂69bを確実に密着させることができる。さらに、上記第1及び第2実施形態では、筒状体と第2高熱伝導性樹脂69bとが密着しているか否かを確認することができないが、第3実施形態では筒状体先端部88が別体になっているので、筒状体先端部88と第2高熱伝導性樹脂69bとの密着具合を容易に確認することができる。これにより、筒状体先端部88と第2高熱伝導性樹脂69bとをより確実に密着させることができる。
このように、筒状体先端部88を筒状体本体部87と別体でかつ二分割して設けた場合も、筒状体86と第2高熱伝導性樹脂69bとの接触面積を広げることができるので、第1実施形態で説明した効果と同様の効果が得られる。なお、上記第3実施形態では、筒状体先端部88が二分割されている場合を例に挙げて説明を行ったが、筒状体先端部88がその中心軸周りにN(Nは3以上の自然数)分割されている場合も同様の効果が得られる。
上記各実施形態では、筒状体に先端カバー20を嵌合させる前に、高熱伝導性樹脂を第1高熱伝導性樹脂69aと第2高熱伝導性樹脂69bの2層構造で形成しているが、1層構造または3層以上の多層構造で形成してもよい。
上記実施形態では、フレキシブル基板57からなる回路基板54を例に挙げて説明を行ったが、フレキシブル基板の代わりにリジット基板等の各種基板で回路基板54を構成してもよい。
上記各実施形態では、高熱伝導性樹脂を内部空間47に充填しているが、例えば、内部空間47から先頭の湾曲駒40の内部空間に亘って高熱伝導性樹脂を充填してもよい。これにより、先端部14aの内部で発生した熱を湾曲駒40からも逃がすことができる。この場合には、湾曲駒40の内側にも突起71を設けて、高熱伝導性樹脂の後端側への流れ出しを防止すればよい。
10 内視鏡
14 挿入部
14a,80,85 先端部
41,81,86 筒状体
53 CCD
54 回路基板
69a 第1高熱伝導性樹脂
69b 第2高熱伝導性樹脂
71 突起
82 網状体
88 筒状体先端部

Claims (2)

  1. 被検体に挿入される挿入部の先端に設けられかつ前記挿入部内に内蔵される内蔵物が取り付けられた先端カバーに、前記内蔵物を遊挿可能な内部空間を有する筒状体の先端側の開口を嵌合してなる内視鏡の挿入部先端部の製造方法において、
    前記先端カバーの近傍で前記内蔵物の周囲に高熱伝導性樹脂を盛り付けて、挿入部先端部の外径よりも大きい外径を有する略柱状の高熱伝導性樹脂を形成する形成工程と、
    前記筒状体の内側に前記内蔵物を遊挿した状態で、当該筒状体を前記挿入部の先端側に移動させて、前記略柱状の高熱伝導性樹脂の外周部を当該筒状体により削り取りながら前記先端カバーに前記開口を嵌合させる筒状体取付工程と、
    前記筒状体の外周にはみ出した高熱伝導性樹脂を拭き取る拭き取り工程と、
    を有し、
    前記筒状体として、その先端部が網状に形成されているものを用いることを特徴とする内視鏡の挿入部先端部の製造方法。
  2. 前記形成工程は、
    前記内蔵物の周囲に前記高熱伝導性樹脂を盛り付けた後に固化させ、当該挿入部先端部の外径よりも少し小さい外径を有する略柱状の第1高熱伝導性樹脂を形成する第1形成工程と、
    前記第1高熱伝導性樹脂の外周に前記高熱伝導性樹脂を盛り付けて、当該挿入部先端部の外径よりも大きい外径を有する略筒状の第2高熱伝導性樹脂を形成する第2形成工程とからなることを特徴とする請求項1記載の内視鏡の挿入部先端部の製造方法。
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