JP2006223475A - 内視鏡 - Google Patents

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Jun Matsumoto
潤 松本
Hideyuki Ito
英行 伊藤
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Abstract

【課題】 カバーの着脱が容易で、洗滌・消毒・滅菌・抗菌性および洗滌・消毒・滅菌後の水切り性が良好な先端構成部を有する内視鏡を提供する。
【解決手段】 内視鏡の絶縁カバー42bは、先端構成部本体42aに対して着脱可能である。絶縁カバー42bの成分は、熱可塑性樹脂100重量部に対してシリカゲル・銀系無機抗菌剤0.1〜10重量部を配合して、抗菌性を備えている。このため、絶縁カバー42bは、汚物や細菌等を殺菌し易くなる。
【選択図】 図7

Description

この発明は、固体撮像装置を挿入部の先端部の先端構成部に設置した内視鏡に関する。
近年、細長い挿入部を体腔内に挿入することにより、体腔内の臓器などを観察したり、必要に応じて処置具挿通チャンネル内を挿通させた処置具を用いて各種の治療処置を行なうことが可能な内視鏡が広く利用されている。
例えば特許文献1には、挿入部の先端部に電化結合素子(CCD)などの固体撮像素子を撮像手段に用いた電子内視鏡が開示されている。その他、ファイバースコープや電子内視鏡の挿入部の先端部材(先端構成部)の露出部をカバーで被覆可能な内視鏡がある。このような内視鏡では、その先端部材とカバーとの隙間に汚物が入り込むおそれがあるので、検査終了後に先端部材からカバーを取り外して洗滌作業を行なっている。
特開平7−325257号公報
しかし、先端部材とカバーとの嵌合部の例えば角部に汚物などが付着すると、このような角部の汚物などの洗滌に手間取ることがある。このため、汚物などを容易に落とすことが可能で洗滌性の良好な先端構成部を有する内視鏡が望まれている。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、洗滌性の良好な先端構成部を有する内視鏡を提供することにある。
上記課題を解決するために、この発明に係る内視鏡は、体腔内に挿入される挿入部の先端部に先端構成部を備えている。そして、前記先端構成部は、熱可塑性樹脂材と無機抗菌剤とを含み、前記熱可塑性樹脂材の成分が100重量部に対して、無機抗菌剤の成分が0.1〜10重量部であることを特徴とする。
先端構成部に無機抗菌剤が含有されているので、雑菌の繁殖が抑えられて先端構成部を洗滌するときに先端構成部に付着した汚物などが速やかに洗滌される。すなわち、洗滌性が向上する。
また、好ましくは、前記熱可塑性樹脂は、変性PPO・ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリマー、ポリブチレンテレフタート、および、ウルテムよりなる群から選択されることを特徴とする。
また、好ましくは前記無機抗菌剤は、銀+ゼオライト、銀+亜鉛ゼオライト、銀+リン酸カルシウム、銀+リン酸ジルコニウム、銀+チタニア、銀+ガラス、ケイ酸銀、亜鉛+マグネシウム+リン酸カルシウム、酸化マグネシウム、リン酸チタン+酸化亜鉛+銀、シリカゲル+銀から選択されることを特徴とする。
この発明によれば、洗滌性の良好な先端構成部を有する内視鏡を提供することができる。
以下、図面を参照しながらこの発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について説明する。
まず、第1の実施の形態について図1および図2を用いて説明する。
図1に示すように、この実施の形態に係る電子内視鏡装置10は、電子内視鏡12、光源装置14、ビデオプロセッサ16、モニター18、VTR20、ビデオプリンタ22、および、ビデオディスク24などを備えている。
光源装置14は、電子内視鏡12の先端部に向かって照明光を供給する。ビデオプロセッサ16は、電子内視鏡12によって得られる画像信号処理を行なう画像信号処理手段を備えている。モニター18は、ビデオプロセッサ16により信号処理された映像信号による被写体像を表示する。VTR20は、ビデオプロセッサ16により信号処理された映像信号を記録したり再生したりする。ビデオプリンタ22は、映像信号による被写体像を印刷する。ビデオディスク24は、映像信号を記録するための大容量の記憶装置である。
電子内視鏡12は、可撓性を有する細長い挿入部32と、この挿入部32の基端部に配置された操作部34と、この操作部34から延出されたユニバーサルコード36とを備えている。
挿入部32は、先端側から基端側に向かって、先端構成部42、この先端構成部42の基端部に配設された湾曲部44、および、この湾曲部44の基端部に配設された可撓管46を備えている。可撓管46の基端部は、操作部34に対して接続されている。
図2に示すように、先端構成部42は、先端構成部本体42aを備えている。湾曲部44は、複数が互いに対して回動可能に連接された湾曲駒(湾曲駒群)44aと、これら湾曲駒44aの外周を覆う湾曲ゴム44bとを備えている。
先端構成部本体42aおよび湾曲駒44aの内部空間には、固体撮像装置50が配設されている。この固体撮像装置50は、シールド枠52と、対物光学系54と、固体撮像素子(以下、CCDと称する)56、IC58、コンデンサ60および回路基板62などの電子部品とを備えている。
シールド枠52は、例えば金属材など、熱伝導性が高い部材で形成されている。このシールド枠52の内部には、対物光学系54、CCD56、IC58、コンデンサ60および回路基板62などが配設されている。このシールド枠52の内部には、さらに、第1の放熱シリコン64aが充填されている。このシールド枠52の外周には、他の金属部材に対して絶縁するとともに、伝熱性が高い樹脂材製で薄肉に形成された熱収縮チューブ66が被覆されている。
なお、対物光学系54は、レンズ枠54aと、このレンズ枠54a内に配設されたレンズ群54bと、このレンズ群54bの基端部に配設されたフィールドレンズ54cとを備えている。フィールドレンズ54cの基端部には、対物光学系54に対して同軸上に、熱伝導性の高い金属材製のCCDホルダー56aが配設されている。このCCDホルダー56aには、上述したCCD56が配設されている。このため、レンズ群54bと、フィールドレンズ54cと、CCD56とは、中心軸(光軸)が一致する状態に配置されている。
CCD56の外部リード56bには、それぞれ回路基板62が接続されている。これら回路基板62には、例えばIC58やコンデンサ60が実装されている。これら回路基板62には、信号ケーブル68が接続されている。この信号ケーブル68は、回路基板62の基端側に設けられたケーブル固定部材70に固定されている。
図2に示す先端構成部本体42aは、軸方向にレンズ枠取付用孔72や処置具挿通用孔74、さらには照明光学系用孔(図示せず)など、複数の透孔を備えている。
レンズ枠取付用孔72には、対物光学系54のレンズ枠54aが取付用孔72に塗布した接着剤78と固定ピン80とにより一体的に固定されている。
一方、処置具挿通用孔74には、先端構成部42に対する位置出しを行なうフランジ部82aを有する金属材製のチャンネルパイプ82がバイオフィルムの形成を防ぐ接着剤溜り84に塗布した接着剤78により一体的に固定されている。
さらに、図示しない照明光学系用孔には、照明光学系が取り付けられている。
このような先端構成部本体42aの後方側には、湾曲駒44aが図示しないビスなどによって接続されている。これら湾曲駒44aは、熱伝導性の良い金属材製であり、その側面には透孔44cが形成されている。
先端構成部本体42aの基端側には、湾曲部44の外周面を形成する可撓性を有する湾曲ゴム44bが上述した固定ピン80を覆う位置に配置されている。この湾曲ゴム44bと、先端構成部本体42aとは、糸巻き接着部86で接着されて固定されている。
すなわち、挿入部32の先端部側は以下のように構成されている。
先端構成部本体42aに固定されている対物光学系54のレンズ枠54aには、固体撮像装置50が接続されている。一方、チャンネルパイプ82には、処置具挿通用チューブ88がフランジ部82aに当接するように接続されている。
先端構成部本体42aの基端側には、上述したように、湾曲駒44aが接続されている。これら湾曲駒44aに設けられた透孔44cの外部から内部に向かっては、粘性の高い第2の放熱シリコン64bが充填されている。このため、この第2の放熱シリコン64bは、固体撮像装置50の近傍を覆っている。さらに、先端構成部本体42aの基端部の外周面には、湾曲ゴム44bの先端部が固定されている。
先端構成部本体42aは、樹脂材による成形品である。この先端構成部本体42aは、熱可塑性樹脂材で形成されている。熱可塑性樹脂材には、変性PPO・ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリマー、ポリブチレンテレフタートおよびウルテムのいずれかを用いることが好ましい。そして、この先端構成部本体42aは、このような熱可塑性樹脂材に対して、無機抗菌剤がブレンドされて形成されている。
無機抗菌剤としては、急性毒性試験、皮膚刺激性試験、変異原生試験、皮膚感作性試験、慢性毒性試験等の安全性データと広範囲の細菌・カビに抗菌性効果を長期持続して800℃まで耐熱性があり、プラスチック等への練り込みが可能で、米国のFDA(Food and Drug Administration)が認定した無機抗菌剤のゼオミックス(シナネンゼオミック社製)を使用することが好ましい。
このように、先端構成部本体42aは、材料である熱可塑性樹脂材に抗菌剤をブレンドし、先端構成部本体42aを抗菌構造にすることによって、先端構成部本体42aの洗滌・消毒・滅菌を容易にし、先端構成部本体42aにゴミや汚物が固着することが防止される。
ここでは、熱可塑性樹脂材にはポリサルフォン(日立化成工業社製)およびポリエーテルエーテルケトン(ビクトレックス社製)を用い、無機抗菌剤にはゼオミックス(シリカゲル+銀含有)(シナネンゼオミック社製)を用いて説明する。
Figure 2006223475
先端構成部本体42aは、表1中の(A)に示すように、ポリサルフォンとゼオミックとを所定の量割合(ここでは99:1)でドライブレンドした後、先端構成部本体42aを射出成形により製造した。また、表1中の(B)に示すように、ポリエーテルエーテルケトンとゼオミックとを所定の量割合(ここでは99:1)でドライブレンドした後、先端構成部本体42aを射出成形により製造した。なお、量割合は、熱可塑性樹脂材の重量を100としたときに、無機抗菌剤の重量が0.1〜10であることが好ましい。
また、表1中の(A),(B)に対して、表1中の(C)に示すように、ポリサルフォンの割合を100とした場合、および、表1中の(D)に示すように、ポリエーテルエーテルケトンの割合を100とした場合を比較対象として設定した。
先端構成部42の抗菌性の評価は、サンプルプレート上の液滴(0.01%/10ml、PPB(Potasium Phosphate Buffer)0.2ml)内に黄色ブドウ球菌を10cfu/mlで懸濁してサンプルプレート上に滴下する。そして、37℃、湿度90%以上の環境で18時間放置した後、生存している黄色ブドウ球菌の菌数を測定した。
表1中の(A)および(B)に示すように、ゼオミックスを添加した先端構成部本体42aは、黄色ブドウ球菌の菌数が10よりも少なくなり、優れた抗菌性を発揮することが認められた。
一方、表1中の(C)および(D)に示すように、ポリサルフォンおよびポリエーテルエーテルケトンが100%である先端構成部本体42aの場合、黄色ブドウ球菌の菌数が3.5×10など、多くの黄色ブドウ球菌が存在していることが認められた。
なお、無機抗菌剤は、銀+ゼオライトの他、銀+亜鉛ゼオライト、銀+リン酸カルシウム、銀+リン酸ジルコニウム、銀+チタニア、銀+ガラス、ケイ酸銀、亜鉛+マグネシウム+リン酸カルシウム、酸化マグネシウム、リン酸チタン+酸化亜鉛+銀、シリカゲル+銀などから選択されることが好適である。
次に、上述したように構成された電子内視鏡12の作用について説明する。
電子内視鏡12を例えば体腔内などに挿入して観察を開始すると、固体撮像装置50から熱が発生する。この固体撮像装置50のCCD56、IC58、コンデンサ60などから発生した熱は、CCDホルダー56a、第1の放熱シリコン64aおよびシールド枠52などを伝導して固体撮像装置50の最外周部を形成する熱収縮チューブ66まで伝導される。そして、熱収縮チューブ66まで伝導した熱は、さらに第2の放熱シリコン64bを介して湾曲駒44aに伝導されて放出される。
以上説明したように、この実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
熱伝導性を考慮して構成された固体撮像装置50を熱伝導性の高い材質で形成した湾曲部44内に熱伝導性の高い樹脂材料(第1および第2の放熱シリコン64a,64b)を充填して設置することによって、固体撮像装置50から発生する熱を速やかに放出することができる。このため、CCD56に不具合が生じ難く、常に、良好な映像信号を出力することができる。
また、先端構成部本体42aを無機抗菌剤を含有させた抗菌仕様にすることによって、先端構成部本体42aに汚物などが付着し難くなり、または、汚物などが付着しても雑菌の繁殖を抑えることができるので、先端構成部本体42aの洗滌性を向上させることができる。
なお、この実施の形態では熱可塑性樹脂材にポリサルフォンやポリエーテルエーテルケトンを用いることについて説明したが、上述した熱可塑性樹脂材を用いても抗菌作用を同様に得ることができる。
また、この実施の形態においては、先端構成部本体42aが樹脂材で形成されているため、先端構成部本体42aからの熱の放出が少ないが、先端構成部本体42aを形成する樹脂材に金属粉を混入したものを用いることによって、先端構成部本体42aからの熱の放出量を多くすることができる。先端構成部本体42aは、樹脂材、金属粉および無機抗菌剤がブレンドされて形成されていることも好ましい。
次に、第2の実施の形態について図3および図4を用いて説明する。この実施の形態は第1の実施の形態の変形例であって、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図3に示すように、この実施の形態では、第1の実施の形態で湾曲駒44aの側面に形成されている透孔44cが、最も発熱量の多いCCD56の近傍に形成されている。このように、CCD56の近傍に透孔44cが配設されていることによって固体撮像装置50から発生する熱をさらに効率良く放出することができる。このとき、先端構成部本体42aの側面であって、湾曲駒44aの透孔44cと一致する位置にさらに透孔を形成して第2の放熱シリコン64bが充填されている。その他の構成は第1の実施の形態の図2に示す構造と同様である。
ところで、先端構成部42は、無機抗菌剤がブレンドされた熱可塑性樹脂材で形成されている。この先端構成部42に形成したレンズ枠取付用孔72や、処置具挿通用孔74、さらには照明光学系用孔(図示せず)などの透孔には、成形型からの取り出しを容易にするための抜き勾配が形成されている。このため、図4(A)に示すように、処置具挿通用孔74の先端側が基端側に比べて先細のテーパ状に形成されている。
このようなテーパ状の処置具挿通用孔74にチャンネルパイプ82を挿入したとき、処置具挿通用孔74とチャンネルパイプ82との間のガタが大きくなって取り付け位置が安定しないことがある。
そこで、先端構成部本体42aの処置具挿通用透孔74などの透孔は、この実施の形態では、以下のように構成されている。
図4(B)に示すように、処置具挿通用孔74は、処置具挿通用孔74に抜き勾配をつけてなくてもよい程度の長さに分割されている。透孔74の内周面には、段部74aが形成されている。チャンネルパイプ82の外周面には、透孔74の段部74aに当接される突出部82bが形成されている。このため、透孔74とチャンネルパイプ82との間のガタを無くすことができる。
上述したように、透孔74を形成する際にテーパ状部を無くすと共に、この透孔74に一致するようにチャンネルパイプ82を形成することにより、透孔74とチャンネルパイプ82との間のガタを無くすことができる。
他の作用および効果は第1の実施の形態で説明した作用および効果と同じであるので、説明を省略する。
次に、第3の実施の形態について図5および図6を用いて説明する。この実施の形態は第1の実施の形態の変形例であって、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図5に示すように、電子内視鏡12の先端構成部42には、対物光学系54の先端に付着した汚物などを排除する水や空気を送るための送気・送水ノズル92が配設されている。この送気・送水ノズル92は、送気・送水チューブ94、分岐管96を介して図面しない送気ポンプおよび送水ポンプに接続された送気チューブ98aおよび送水チューブ98bに接続されている。なお、操作部34には送気・送水ノズル92から送気・送水を切り替えるための切替弁98が設けられている。
図6(A)に示すように、電子内視鏡12の先端構成部42の先端面には、送気・送水ノズル92が配設されている。この先端構成部42の先端面には、さらに、レンズ枠取付用孔72に取り付けられた対物光学系54、処置具挿通用孔74、および、照明光学系用孔100bに取り付けられた照明光学系100aが配設されている。
図6(B)に示すように、送気・送水ノズル92は、先端構成部42のノズル取付孔92a内に接着剤78によって接着されて固定されている。図6(B)および図6(C)に示すように、送気・送水ノズル92は、パイプの折り曲げにより製作されている。このため、送気・送水ノズル92の先端側の折り曲げ部幅92bが、パイプ径92cよりも太く形成されてしまう。
先端構成部42は、先端側からある程度の深さまで折り曲げ部幅92bのパイプ径92cでノズル取付孔92aが形成されている。このため、ノズル取付孔92aに挿入されているチャンネルパイプ82には隙間ができてしまう。したがって、このノズル取付孔92aとチャンネルパイプ82との隙間に汚物などが溜まることを防止するように接着剤78が十分に充填されて、送気・送水ノズル92がノズル取付孔92aに固定されている。
したがって、送気・送水ノズル92の折り曲げ位置に対しても、汚物が溜まり難く、先端構成部42の洗滌の良好性を保つことができる。
他の作用および効果は第1の実施の形態で説明した作用および効果と同じであるので、説明を省略する。
次に、第4の実施の形態について図7を用いて説明する。この実施の形態は第1の実施の形態の変形例であって、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図7に示すように、この実施の形態に係る先端構成部42は、先端構成部本体42aと、この先端構成部本体42aに対して着脱可能な絶縁カバー42bとを備えている。
先端構成部本体42aには、照明光学系100a、対物光学系54、送気・送水口(図示せず)、鉗子口(図示せず)などの部材が設置されている。このうち、対物光学系54および照明光学系100aは、先端構成部本体42aから挿入部32の先端側に突出されている。なお、対物光学系54や照明光学系100aなど、先端構成部42から突出している部材のうち、例えば符号102a,102bで示す部位は、それぞれテーパ状に形成されている。これらテーパ部102a,102bの基端側には、絶縁カバー42bの後述する凹部104bに係脱可能な複数の突起部104aが形成されている。
絶縁カバー42bは、一端が閉塞された閉塞部106aと、円筒部106bとを有する略円筒状に形成されている。この絶縁カバー42bの閉塞部106aには、先端構成部本体42aから突出した照明光学系、対物光学系54に各々対応するように取付孔108a,108bが形成されている。
また、絶縁カバー42bの円筒部106bの内周面には、複数の凹部104bが形成されている。これら凹部104bは、先端構成部本体42aの突起部104aにそれぞれ係脱可能である。このため、絶縁カバー42bは、先端構成部本体42aに対して決められた位置に着脱可能である。
このように、絶縁カバー42bを先端構成部本体42aに対して着脱可能な構造にすることによって、絶縁カバー42bを外して洗滌を行なうことが容易になる。すなわち、先端構成部42にゴミや汚物が固着することが防止される。
また、絶縁カバー42bは、第1の実施の形態で説明したように、無機抗菌剤が熱可塑性樹脂材にドライブレンドされた状態で射出成形されている。
このため、絶縁カバー42bに対する雑菌の繁殖を抑え、絶縁カバー42bにゴミや汚物が付着することを防止することができる。
以上説明したように、この実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
先端構成部本体42aの突起部104aと、絶縁カバー42bの凹部104bとの係脱によって、先端構成部本体42aと絶縁カバー42bとを容易に着脱することができる。
また、絶縁カバー42bは、無機抗菌剤が含有されているので、絶縁カバー42bに汚物などが付着していても、雑菌の繁殖を抑えることができる。このため、その絶縁カバー42bに洗滌を行なったときに汚物などが付着した絶縁カバー42bからその汚物などを容易に除去することができるとともに、雑菌も容易に除去することができる。また、絶縁カバー42bに抗菌作用を有するので、絶縁カバー42bにゴミや汚物が付着し難く、絶縁カバー42bの水切り性も向上させることができる。
したがって、この実施の形態に係る内視鏡12の挿入部32は、抗菌性を有して洗滌性が良好で、洗滌後の水切り性が良好な先端構成部42を備えている。
これまで、いくつかの実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
上記説明によれば、下記の事項の発明が得られる。また、各項の組み合わせも可能である。
[付記]
(付記項1ないし付記項3の課題)
先端部材カバーとの嵌合部の角部に汚物などが付着すると、この汚物の洗浄に手間取るばかりでなく、洗浄後、この角部に洗浄液が付着して水切り性が悪化するという問題がある。
カバーの着脱が容易で、洗浄性および洗浄後の水切り性や抗菌性が良好な先端構成部を有する内視鏡を提供する。
(付記項1)
内視鏡の挿入部先端部に配設された先端部に絶縁カバーを有する内視鏡において、前記絶縁カバー成分が熱可塑性樹脂100重量部に対して、無機抗菌剤を0.1〜10重量部を配合してなる絶縁カバーを特徴とする内視鏡。
(付記項2)
付記項1記載の熱可塑性樹脂は変性PPO・ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリマー、ポリブチレンテレフタート及びウルテムよりなる群から選ばれたことを特徴とする内視鏡。
(付記項3)
付記項1記載の抗菌剤は、銀+ゼオライト、銀+亜鉛ゼオライト、銀+リン酸カルシウム、銀+リン酸ジルコニウム、銀+チタニア、銀+ガラス、ケイ酸銀、亜鉛+マグネシウム+リン酸カルシウム、酸化マグネシウム、リン酸チタン+酸化亜鉛+銀、シリカゲル+銀からなる無機抗菌剤から選ばれたことを特徴とする内視鏡。
第1の実施の形態に係る内視鏡装置の構成を示す概略図。 第1の実施の形態に係る電子内視鏡の挿入部の先端部の構造を示す概略的な断面図。 第2の実施の形態に係る電子内視鏡の挿入部の先端部の構造を示す概略的な断面図。 第2の実施の形態に係る電子内視鏡の挿入部の先端構成部の処置具挿通用孔を示す概略的な断面図を示し、(A)は処置具挿通用孔とチャンネルパイプとの間に隙間が生じた状態を示す概略図、(B)は処置具挿通用孔とチャンネルパイプとを隙間なく接続した状態を示す概略図。 第3の実施の形態に係る電子内視鏡の撮像光学系および送気送水管路を示す概略図。 (A)は、第3の実施の形態に係る電子内視鏡の挿入部の先端の先端構成部の概略的な正面図、(B)は、第3の実施の形態に係る電子内視鏡の挿入部の先端構成部に送気・送水ノズルを取り付けた状態を示す概略的な断面図、(C)は、第3の実施の形態に係る電子内視鏡の先端構成部に装着される送気・送水ノズルを加工した状態を示す正面図。 第4の実施の形態に係る電子内視鏡の挿入部の先端構成部が先端構成部本体と絶縁カバーとで形成されていることを示す概略図。
符号の説明
12…電子内視鏡、42…先端構成部、42a…先端構成部本体、42b…絶縁カバー、44…湾曲部、44b…湾曲ゴム、100a…照明光学系、102a,102b…テーパ部、104a…突起部、104b…凹部、106a…閉塞部、106b…円筒部、108a,108b…取付孔

Claims (3)

  1. 体腔内に挿入される挿入部の先端部に先端構成部を有する内視鏡において、
    前記先端構成部は、熱可塑性樹脂材と無機抗菌剤とを含み、
    前記熱可塑性樹脂材の成分が100重量部に対して、無機抗菌剤の成分が0.1〜10重量部であることを特徴とする内視鏡。
  2. 前記熱可塑性樹脂は、変性PPO・ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリマー、ポリブチレンテレフタート、および、ウルテムよりなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記無機抗菌剤は、銀+ゼオライト、銀+亜鉛ゼオライト、銀+リン酸カルシウム、銀+リン酸ジルコニウム、銀+チタニア、銀+ガラス、ケイ酸銀、亜鉛+マグネシウム+リン酸カルシウム、酸化マグネシウム、リン酸チタン+酸化亜鉛+銀、シリカゲル+銀から選択されることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の内視鏡。
JP2005039558A 2005-02-16 2005-02-16 内視鏡 Pending JP2006223475A (ja)

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