JPH05344952A - 内視鏡撮像装置 - Google Patents

内視鏡撮像装置

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Publication number
JPH05344952A
JPH05344952A JP4156948A JP15694892A JPH05344952A JP H05344952 A JPH05344952 A JP H05344952A JP 4156948 A JP4156948 A JP 4156948A JP 15694892 A JP15694892 A JP 15694892A JP H05344952 A JPH05344952 A JP H05344952A
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JP
Japan
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ccd
image pickup
tip
cover
endoscope
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Withdrawn
Application number
JP4156948A
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English (en)
Inventor
Masahito Goto
正仁 後藤
Masao Uehara
政夫 上原
Katsuyuki Saito
克行 斉藤
Mototsugu Ogawa
元嗣 小川
Shinji Yamashita
真司 山下
Akinobu Uchikubo
明伸 内久保
Akihiro Miyashita
章裕 宮下
Takehiro Nakagawa
雄大 中川
Kazunari Kobayashi
一成 小林
Akira Murata
晃 村田
Seiji Yamaguchi
征治 山口
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性が低い撮像素子を保護してオートクレ
ーブ処理を可能にした内視鏡撮像装置を提供すること。 【構成】 先端部6に内蔵したCCD15の入射光側と
なる撮像面前方に配置され、断熱機能を有する真空部1
1を設けたカバーレンズ12と、前記CCD15の撮像
面側以外の周囲を覆うように配置された断熱材13とを
設けてCCD15に対する断熱構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オートクレーブ処理で
きるように断熱手段を設けた内視鏡撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は医療分野で広く用いられ
るようになった。内視鏡など特に生体内に挿入される医
療機器は、感染症などが生じないように十分に滅菌され
た状態のものが使用される。又、このような医療機器は
使用された後には、生体内の体液とか固形物などが医療
機器に付着したりするので、医療機器を洗浄して付着物
を除去した後に、消毒液などで消毒或いは滅菌処理する
ようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子内
視鏡とか、ファイバスコープにTVカメラを装着した外
付けTVカメラのような撮像手段を備えた内視鏡撮像装
置では、その内部に半導体を用いた撮像素子などの電子
部品が収納されており、特に半導体で形成された撮像素
子は耐熱性が低いため、オートクレーブ装置で通常の熱
滅菌処理を行う場合に設定される温度条件で熱滅菌処理
を行うと特性が劣化するなど、通常の熱滅菌処理には耐
えられなかった。
【0004】本発明は、上述した点にかんがみてなされ
たもので、オートクレーブ装置で熱滅菌処理することの
できる内視鏡撮像装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の内視鏡
撮像装置では、撮像素子を備えた内視鏡撮像装置におい
て、撮像素子の入射光側に設けられた第1の断熱手段
と、撮像素子の入射光側以外の周囲に設けられた第2の
断熱手段と、を設けることにより、オートクレーブ処理
の場合における熱が撮像素子に伝達するのを断熱手段に
よって抑制してオートクレーブ処理を可能にしている。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1及び図2は本発明の第1実施例に係り、図1
は第1実施例の電子内視鏡の構成を示し、図2は先端部
の構成を示す。図1に示すように本発明の内視鏡撮像装
置としての電子内視鏡1は細長の挿入部2と、この挿入
部2の後端に連設された太径の操作部3と、この操作部
3の側部から延出されたユニバーサルケーブル4とから
なり、このユニバーサルケーブル4の末端に設けたコネ
クタ5を図示しないCCUに着脱自在で接続することが
できる。
【0007】上記挿入部2は硬質の先端部6と、湾曲部
27と、可撓管部28とから構成され、操作部3に設け
た湾曲ノブ29を操作することによって湾曲部27を湾
曲できる。上記先端部6は図2に示す構造になってい
る。
【0008】先端部6を形成する先端部本体7は円柱形
状であり、観察窓となる透孔が軸方向に形成され、撮像
部8が取り付けられている。この撮像部8はこの実施例
の電子内視鏡1における最も耐熱性が低いCCD15が
収納されている。そして、この撮像部8以外の挿入部
6、操作部3、ユニバーサルケーブル4及びコネクタ5
は、オートクレーブ処理に対する耐性を有する構造にな
っている。
【0009】上記透孔に隣接する透孔には伝送した照明
光を出射するライトガイド9の先端側が固定されてい
る。このライトガイド9の先端面から出射される照明光
はさらに照明レンズ10を経て前方に出射される。上記
撮像部8は真空部11が設けられたカバーレンズ12
と、このカバーレンズ12の内側に配置された円柱形状
の断熱材13に取り付けられた、対物レンズ14及びこ
の対物レンズ14の結像位置に、その撮像面が配置され
た固体撮像素子としてのCCD15とから構成される。
【0010】このCCD15の撮像面の入射光側(とな
る前方)に配置されたカバーレンズ12はガラス等を箱
形状に形成し、内部を真空にした密閉構造にしてあり、
この真空部11によりCCD15の撮像面前方の外部か
ら撮像面側に熱が伝わるのを抑制する断熱手段を形成し
ている。
【0011】上記カバーレンズ12の裏面に、一方の端
面の周縁が当設する断熱材13は、この端面の中央に円
柱形状の凹部が形成され、この凹部内に対物レンズ14
と透明光学素子で保護されたCCD15とが取り付けて
ある。このCCD15の裏面のリード端子は断熱材13
を貫通された信号線16と接続され、この信号線16は
コネクタ5に至る。この断熱材13はCCD15の撮像
面以外の周囲を覆い、この周囲に対する断熱手段を形成
している。
【0012】上記先端部本体7の後端にはリング状の湾
曲駒17,17…が回動自在に連結されて湾曲部7を構
成している。この湾曲駒17,17…は可撓性チューブ
18で覆われている。この第1実施例によれば、CCD
15の前面(撮像面)は真空部11を設けたカバーレン
ズ12で断熱し、前面以外の周囲は断熱材13で断熱す
るようにしているので、耐熱機能が向上し、オートクレ
ーブ装置の収納部に収納して高温及び高圧の蒸気中で滅
菌処理、つまりオートクレーブ処理することが可能にな
る。
【0013】図3は本発明の第2実施例における先端部
の構造を示す。この実施例は第1実施例において、一部
が異なる構成である。図2に示す先端部本体7における
カバーガラス12が取り付けられていた部分は、図3及
び図4に示すように雌ネジ部21が設けられ、雄ネジ部
22が設けられたカバーレンズ23を着脱自在で装着す
ることができる。この雌ネジ部21には図4に示すよう
に雄ネジ部22が設けられた断熱材25を着脱自在で装
着することもできる。
【0014】通常の観察使用時には図3に示すようにカ
バーレンズ23を装着して使用する。一方、使用の後に
電子内視鏡1を滅菌処理する場合には、図4に示すよう
にカバーレンズ23を外した状態にし、断熱材25を装
着してCCD15の撮像面側を十分に断熱できる構造に
して、オートクレーブ装置にて滅菌処理する。
【0015】尚、通常の観察で使用し、取り外したカバ
ーレンズ23はそれのみでオートクレーブ装置にて滅菌
処理することができ、電子内視鏡1を滅菌処理する場合
に一緒に滅菌処理しても良い。この実施例の効果は第1
実施例とほぼ同様のものとなる。
【0016】図5は本発明の第3実施例のカメラ外付け
内視鏡31を示す。このカメラ外付け内視鏡31は軟性
内視鏡(ファイバスコープとも記す。)32及びこのフ
ァイバスコープ32に装着される外付けカメラ33とか
ら構成される。
【0017】上記ファイバスコープ32は、細長の挿入
部34と、この挿入部34の後端に連設された太径の操
作部35と、この操作部35の後端に形成された接眼部
36と、前記操作部36の側部から延出されたライトガ
イドケーブル37とからなり、このライトガイドケーブ
ル37の末端に設けたコネクタ38を図示しない光源装
置に着脱自在で接続することができる。
【0018】上記挿入部34は先端側から硬質の先端部
41と、湾曲自在の湾曲部42と、可撓性の可撓管部4
3とからなり、操作部35に設けた湾曲ノブ44を操作
することによって、湾曲部42を湾曲できるようになっ
ている。上記ライトガイドケーブル37のコネクタ38
を光源装置に接続することによって、光源装置内の図示
しないランプによる白色光がライトガイド45の端面に
照射され、このライトガイド45により伝送された照明
光は、先端部41に取り付けられた端面から前方に出射
され、図示しない被検体を照明する。
【0019】この出射された照明光により、照明された
被写体は先端部41に設けられた対物レンズ47によっ
て、その焦点面に固定されたイメージガイド48の先端
面に光学像が結像され、この光学像は接眼部36側の端
面に伝送され、この端面に対向配置された接眼レンズ4
9を介して拡大観察できるようになっている。上記接眼
部36には着脱自在で外付けカメラ33のカメラヘッド
51を着脱自在で装着できる。
【0020】この外付けカメラ33は撮像手段が内蔵さ
れたカメラヘッド51と、このカメラヘッド51から延
出されたカメラケーブル52とから構成され、このカメ
ラケーブル52の先端にはコネクタ53が取り付けら
れ、図示しないカメラコントロールユニットに接続する
ことができる。
【0021】上記カメラヘッド51は図6に示す構造に
なっている。カメラヘッド外装部材55の凹部内には接
眼部36に装着されるマウント機構が設けられたマウン
ト枠56と、側部周囲及び後端面側を断熱する断熱枠5
7とが収納されている。このマウント枠56は円筒形状
で、一方の開口する端部側には接眼部36に装着するた
めのネジ部58が設けられ、その奥に絞り開閉スイッチ
59と、カバーガラス61と、レンズ62と、絞り駆動
モータ63と、この絞り駆動モータ63で開閉する絞り
64とが固定されている。
【0022】このマウント枠56の奥に配置された断熱
枠57に真空部65を設けた真空ガラス66と、レンズ
67と、保護ガラスで保護されたCCD68とが固定さ
れている。このCCD68の裏面には信号線69が接続
され、この信号線69はCCD68の裏面の断熱枠57
内部に埋め込まれた駆動&出力回路71を介してこの断
熱枠57の外部に引き出されている。さらに、信号線6
9はカメラケーブル52内を挿通されてコネクタ53に
接続される。
【0023】上記絞り駆動モータ63は絞り開閉スイッ
チ59と電気的に接続され、この絞り駆動モータ63は
駆動&出力回路71とも接続されている。絞り駆動モー
タ63は駆動&出力回路71を介して絞り64の通過光
量を可変設定することができる。又、絞り開閉スイッチ
59が操作されると、絞り64は閉じるようになってい
る。この絞り開閉スイッチ59はカメラヘッド51が接
眼部36に装着された状態では図6に示すように動作し
ない。
【0024】一方、オートクレーブ装置で滅菌処理され
る場合には図7(a)に示す先端チップ73をマウント
枠56に装着して図7(b)に示すようにする。この先
端チップ73は円柱形状の断熱材74にマウント枠56
のネジ部57に螺合するネジ部を設けた取付枠で構成さ
れ、図7(b)に示すようにマウント枠56に装着する
と、内側となる端面はほぼカバーガラス61に達する長
さに設定してあり、この装着の際に絞り開閉スイッチ5
9をONして絞り64は閉じた状態となる。この絞り6
4が閉じることにより、より断熱機能が向上する。
【0025】図8は本発明の第4実施例の先端部81の
構成を示す。例えば図1の電子内視鏡1の先端部6を図
8に示すように2重のカバー部材82、83を離間して
設けてその間に密閉されたスペースを形成した構造にし
てその間のスペースに液体84を封入している。
【0026】2重のカバー部材82、83の少なくとも
先端面は透明の部材で形成され、内側のカバー部材83
の内部には対物レンズ85とCCD86とが収納されて
いる。尚、上記液体84は例えばシリコンオイルなど熱
伝導率の低い物質で形成され、オートクレーブ処理の際
に内部に熱を伝えにくい構造にしている。この液体84
を還流させても良い。
【0027】図8は電子内視鏡に適用したが、図9に示
すように外付けカメラ91に適用することもできる。例
えば図5のファイバスコープ32の接眼部36には図9
に示すように外付けカメラ91のカメラヘッド92を着
脱自在で装着することができる。このカメラヘッド92
は2重のカバー部材93、94を設けて密閉されたスペ
ースを形成した構造にしてその間のスペースに熱伝導率
の低い液体95を封入している。
【0028】2重のカバー部材93、94の少なくとも
先端面は透明の部材で形成され、内側のカバー部材94
の内部には結像レンズ96とCCD97とが収納されて
いる。尚、上記液体95は例えばシリコンオイルで形成
され、オートクレーブ処理の際に内部に熱を伝えにくい
構造にしている。この液体95を還流させるようにして
も良い。
【0029】次に撮像素子の近傍に乾燥剤102を設け
た外付けTVカメラ101を図10に示す。硬性内視鏡
等の接眼部には図10に一部を示すアダプタ103を介
してカメラヘッド104が着脱自在で装着される。
【0030】上記アダプタ103の後端には、カメラヘ
ッド104の前端が接続され、このカメラヘッド104
の後端から信号ケーブル106が延設され、この信号ケ
ーブル106後端に取付けられた図示しないコネクタを
CCUのコネクタ受けに接続することができる。
【0031】カメラヘッド104は絶縁部材で円筒状外
装カバー121が形成され、この外装カバー121の前
端側外周にはアダプタ103に着脱自在で装着できるよ
うにねじマウント122を設けたマウント部材が固着さ
れている。このマウント部材は耐摩耗性の良い金属など
で形成されている。
【0032】上記外装カバー121の内側には導電部材
でほぼ円筒状に形成したCCDホルダ123が内装さ
れ、このCCDホルダ123には撮像素子としてのCC
D124が、CCD押え125と押えばね126により
CCD124全面のホルダ当て付け面に押し付けられ
る。
【0033】上記外装カバー121の前端近くにはフィ
ルタ枠128がねじ129で固着され、このフィルタ枠
128にはガラス130が取付けられ、この後方のフィ
ルタ枠131には水晶フィルタ群132及び赤外カット
フィルタ133が内装されている。尚、硬性内視鏡の代
りにファイバスコ−プが用いられる場合には上記ガラス
130を取付けたフィルタ枠128を外し、モアレ除去
の水晶フィルタを取付けたフィルタ枠に置換できる。
【0034】上記CCD124の裏面に突設されたリー
ド端子134,134,…は基板135に固着され、こ
れらリード端子134,134,…は信号ケーブル10
6と接続され、この信号ケーブル106を介して図示し
ないCCUと電気的に接続される。
【0035】上記CCD124と接続される信号ケーブ
ル106は、図11に示す様にケーブル支持部材137
に内装したケーブル押えリング138をねじ139で押
圧して固定できるようにしてある。このケーブル支持部
材137は、ケーブル固定部材141と螺合する雄ねじ
142が設けてあり、さらに固定ねじ143で固定でき
るようにしている。このケーブル固定部材141後端よ
りの外周には溝部144が設けてあり、テーパ状外周面
を有するケーブル折れ止め145の係入用突部を嵌め込
むことにより、このケーブル折れ止め145を取付けら
れるようにしている。
【0036】上記CCD124はアダプタ103に取付
けられる外装カバー121に対し、その光軸方向に移動
可能に固定できる構造にすることにより、焦点調節を行
えるようにしている。即ち、外装カバー121に対し、
この外装カバー121内に嵌合されたCCDホルダ12
3は光軸O方向に移動自在である。この外装カバー12
1におけるCCDホルダ123の前端側となる空間には
圧縮ばね147が収納され、このCCDホルダ123の
前端を後方に押圧するよう付勢している。
【0037】このCCDホルダ123の後端側内周面に
は、ケーブル支持部材137の前端側が嵌入され、さら
にこのCCDホルダ123の前端内周に突設した突部1
23aの後部側空間と、ケーブル支持部材137の前端
側細径部外周の空間にはCCD押え125と圧縮して収
納した押えばね126が収納されている。この押えばね
126によりCCD押え125は前方に押圧され、この
CCD押え125の段差面125aによりCCD124
の裏面縁部が前方に押し付けられる。
【0038】上記CCDホルダ123の後端は、ケーブ
ル支持部材137の外周面を突設させたフランジ状突部
137aにより、後方への移動が規制されており、従っ
て、このケーブル支持部材137を前方に移動すると、
この突部137aで押圧されてCCDホルダ123が前
方に移動される。このケーブル支持部材137は、外装
カバー121の後端よりの内周面に設けた雌ねじに螺合
するねじ部を備えたピント調整用(焦点調整用)リング
151を回動することにより、前後に移動可能である。
【0039】つまり、このリング151を回動して圧縮
ばね147の付勢力に抗してねじ込むと、CCDホルダ
123、CCD押え125を前方に移動可能であり、こ
のCCD押え125の移動により、CCD124も前方
に移動できる。一方、このリング151をねじ込む方向
と逆方向に移動すると、圧縮ばね147の付勢力により
CCDホルダ123、CCD押え125、CCD124
を後方に移動できる。このCCD124を光軸方向に前
後に移動することによりマウント面121aとCCD1
24との距離を変化できピント調整(焦点調整)を行う
ことができる。
【0040】上記リング151により焦点調節を行った
後、CCDホルダ123の突部123aのねじ孔に螺合
する偏心調整ねじ152をねじ込んで緩衝板153を介
してCCD124の外枠状端面を押圧移動することによ
り、その焦点調節された位置でCCD124の偏心調整
も行うことができるようにしてある。
【0041】尚、外装カバ―121に対してCCDホル
ダ123を相対的に移動した場合、CCDホルダ123
が回転しない様に、外装カバ―121から内側にピン1
54を突設させ、このピン154をCCDホルダ123
の外表面における軸方向に設けた溝155に嵌入させて
いる。このピン154は長円形にしてある。又、CCD
押え125には長手方向に溝156が設けられており、
この溝156にはケ―ブル支持部材137の前端に突設
した突部157が係入されるようにしてあり、リング1
51を回動した場合、ケ−ブル支持部材137はこの溝
156に案内されて前後動する。
【0042】このカメラヘッド104には上記焦点調整
機構の他に、偏心調整機構が設けてある。即ち、図12
に示すようにCCDホルダ123の前端突部123aの
内側形状、つまりCCD収納部の形状については、横方
向の寸法SHはCCD124の横方向の寸法と殆ど等し
くして、がたを生じることなく嵌合収納できる形状にし
てあり、一方、縦方向の寸法SVはCCD124の縦方
向の寸法より若干大きくして偏心調整を行えるクリアラ
ンスを有するほぼ正方形に近い形状にしてある。
【0043】上記CCD124の縦方向の各端面とCC
D収納部における縦方向の各端面とでそれぞれ形成され
る2つのすき間における一方(図12では下側の隙間)
には、縦方向への付勢部材としての板ばね158が挿入
してある。この板ばね158が挿入されたのとは反対側
のすき間に臨むCCDホルダ123にはねじ孔を設けて
偏心調整ねじ152が螺合させてあり、上記板ばね15
8の付勢力に抗してこのねじ152をねじ込む等するこ
とにより、緩衝板153を介してCCD124の上端面
を押圧して縦方向に偏心調整を行えるようにしている。
【0044】尚、板ばね158側に設けたねじ159
は、固定用のものであって、偏心調整を完了した時点
で、このねじ159を締めつけることにより、CCD1
24をCCDホルダ123に対して固定できるようにし
ている。図12に示すようにこのCCD124は4隅を
切欠いた正方形に近い外形であり、その中心部に若干横
長の撮像面124aが形成してある。従って、この撮像
面124aに円形の像をはみ出すことなく結像させる場
合、横方向には若干の偏心ずれがあってもケラレが生じ
ない。
【0045】又、図12に示すようにCCDホルダ12
3には、CCD124の2つの隅部が臨むように2箇所
を円弧状に切欠いてある。尚、図13に示すように、C
CDホルダ123とケ―ブル支持部材137とは、ねじ
161,161で固定される。
【0046】又、ケ―ブル固定部材141の後端側内周
面には、周溝を設けて水密用Oリング162を収納し、
外装カバ―121とケ―ブル固定部材141との嵌合部
にも周溝を設けてOリング163を収納し、さらに外装
カバ―121とフィルタ枠128との嵌合部にも周溝を
設けてOリング164を収納して水密構造にしてある。
【0047】このカメラヘッド104には図10及び図
13に示すように、例えば基板135の裏面側における
信号ケーブル106の外周側のスペース部分に乾燥剤1
02がリング状に収納され、水蒸気を吸収してCCD1
24等が劣化するのを防ぐようにしている。この乾燥剤
102はシリカゲル、吸湿紙等、水蒸気を吸収する材料
であれば良い。
【0048】カメラヘッド104が何回もオートクレー
ブ処理されると、カメラヘッド104内部に水蒸気が少
しづつ残留するようになるが、この乾燥剤102によっ
て水蒸気を吸収し、CCD124等が劣化するのを防ぐ
作用をする。このカメラヘッド104には、撮像素子と
してのCCD124の偏心調整機構付きの取付け機構と
して、CCD124の撮像面124aの縦横の寸法及び
モニタの表示画面の縦横の寸法が異なることを考慮して
形成してある。
【0049】つまり撮像面124aはほぼ正方形で有る
が、横方向に若干長いため、円形の像を結像させた場
合、若干の偏心ずれが許容される。又、モニタ画面も横
長の長方形であり、CCD124の横方向と一致させて
表示するようにすれば横方向の取付け位置の微調整機構
を省いて一定位置に固定できる。一方、寸法の小さい縦
方向についてはCCD124におけるその縦方向の取付
け位置の微調整機構を設けて偏心調整を行いモニタの表
示画面では高さ方向にケラレが生じることなく表示でき
るようにしている。
【0050】上記微調整機構は、一方向のみであるの
で、ねじ152をねじ込むか又はその逆方向に回すのみ
で、モニタの表示画面での高さを可変でき、この調整を
モニタ画面を見ながら行えば、容易且つ短時間で望まし
い状態、つまりCCD124により撮像された画像がモ
ニタ画面上でケラレがない状態に設定できる。又、上記
微調整機構は、ねじ152等で簡単に実現でき、且つ小
型,軽量にできるという利点も有する。尚、乾燥剤10
2をリング状に収納するものに限定されるものでなく、
他の形状で収納しても良い。
【0051】図10はカメラヘッド104内に乾燥剤を
収納したが、図14では電子内視鏡に乾燥剤170を収
納した場合を示す。挿入部の先端部171には、充填材
によって先端本体171aが形成されており、この先端
本体171aは図15に示すようにフランジ状に形成さ
れた先端側の両脇に一対の三日月状のライトガイド17
6を挿通するライトガイド用挿通孔174を長手方向に
有し、且つ後方側にこのライトガイド用挿通孔174に
連通する一対のライトガイド用切欠き部74aを長手方
向に形成している。
【0052】`さらに、フランジ状先端側の後方に形成
されている段部に、絶縁性の材料からなり挿入部後方か
ら延設されている被覆シース172を嵌入し接続してい
る。図16において上記ライトガイド176に挾持され
る如くして先端本体171aの内部には、固体撮像装置
73が隅部を先端本体171aの外周部とほぼ接するよ
うに埋め込まれている。
【0053】上記固体撮像装置173の前方には、図1
4に示すように複数のレンズ177,177で形成され
る対物レンズ系179が、スペーサ175によってその
光軸方向の位置決めされてレンズ枠180に固定されて
いる。尚、図14は図16のE−E′線の縦断面であ
る。
【0054】上記対物レンズ系179の後方には、カラ
ーフィルターアレイを兼ねたカバーガラス178が平行
に隣接し設けられている。上記カバーガラス178の後
方には、例えば両面に金メッキを施した黄銅板により形
成されたダイボンディングパッド部材183にダイボン
ディングされた固体撮像チップ182が、内視鏡長手n
方向と略直角であり、且つ対物レンズ系179を投影し
た部分が重なるようにして、前記対物レンズ系179に
隣接し配設されている。なお、ダイボンディングパッド
部材183を形成する材料はプラスチックまたはサラミ
ックに導電性塗料を塗装するか、焼付けたものでもよ
く、あるいは、金属メッキを施してもよい。
【0055】図14に示すように例えば固体撮像チップ
182がダイボンディングされたダイボンディングパッ
ド部材183の裏面側には、シリカゲル等の乾燥剤17
0が先端本体171a内に埋め込むようにして配置され
ている。この実施例でもこの乾燥剤170によって固体
撮像チップ182側に蒸気が侵入するのを防ぎ、劣化を
防止するようにしている。
【0056】図14および図16において、ダイボンデ
ィングパッド部材183は、固体撮像チップ182より
もわずかに大きいので、固体撮像チップ182の位置が
若干ずれてもダイボンディングパッド部材183からは
み出してしまうことがなく、固体撮像チップ182の裏
面全面にわたって基準電位が与えられる。なお、図16
において、ダイボンディングパッド部材183の左右端
および上端は、カバ−ガラス178の左右端および上端
に一致している。つまり、ダイボンディングパッド部材
183の左右方向寸法は、カバ−ガラス178の左右方
向寸法に等しい。
【0057】上記固体撮像チップ182は、図16に示
すように周辺を除く中央部に、例えば2.5mm×2.
5mmの正方形状のイメージエリア181が形成され、
このイメージエリア181周辺における若干広くした一
辺にはチップ側ボンディングパッド185が例えば8個
設けてある。尚、イメージエリア181は約3万画素か
ら成り、うち2.5φの部分を使用する。
【0058】図14において、上記ダイボンディングパ
ッド部材183の下後方には、先端本体171aの外
周、すなわち被覆シ―ス172の内周に当接するよう
に、例えば厚さ約0.3mmのベ―ス部材184が内視
鏡長手方向に設けられている。このように配設すること
により先端本体171aの直径を最小にして、小さなス
ペ―スを最大限有効に利用することができる。
【0059】上記ベ―ス部材184の両面には導体パタ
ーンが設けられ、片面には、例えば積層セラミックコン
デンサ186、チップ抵抗187、ケーブル188が実
装され、反対の面にはICチップ189がボンディング
ワイヤ191で接続されている。
【0060】上記積層セラミックコンデンサ186は、
ベース部材184前方に位置しており、(積層セラミッ
クコンデンサ186の一方の電極が接地される回路構成
ではこの)一方の電極(回路上のGND)は、前記ダイ
ボンディングパッド部材183と電気的、機械的に接続
されている。尚、ダイボンディングパッド部材183と
積層セラミックコンデンサ186との間で接続するので
はなく、ダイボンディングパッド部材183の端面を用
いてベース部材184に対して略直角に接続してもよ
い。
【0061】図16において、上記ベース部材184の
前方端面には、ベース側ボンディングパッド192が例
えば8個設けてあり、固体撮像チップ182に設けられ
たチnップ側ボンディングパッド185とボンディング
ワイヤ191で接続されている。ベース部材184上に
実装された回路は、例えば固体撮像チップ182からの
映像出力信号を電流増幅するなどのようになっている。
【0062】なお、ベ−ス部材184の端面にボンディ
ングパッド192を形成する際、端面の平滑性を増すた
めに、端面を研磨した後にメタライズするとよい。更
に、ボンディングパッドパタ−ンを微細に構成するため
には、いわゆるサイドブレ−ジングよりも端面にパタ−
ン印刷を行うのが良く、もしくは、端面全面をメタライ
ズした後、レ−ザトリミングによってパタ−ン形成して
もよい。
【0063】ところで、ケ−ブル188を介して駆動ク
ロックが印加された固体撮像チップ182は、撮像面に
結像した観察像を光電変換により画像信号として出力す
る。この画像信号は増幅回路を形成するICチップ18
9によって増幅され、図示しない信号処理回路に送出さ
れるようになっている。この信号処理回路では、画像信
号から生成された複合ビデオ信号を図示しないモニタに
出力し、観察像をモニタの画面上に表示するようになっ
ている。
【0064】この実施例では、電子部品が実装されたベ
ース部材184のベース側ボンディングパッド192と
チップ側ボンディングパッド185をボンディングワイ
ヤ191で接続し、さらにベース部材184を固体撮像
チップ182に対して略直角に配設したことにより、立
体的な高密度実装を可能にし、固体撮像装置173を小
型とすることができる。したがって、内視鏡に使用した
場合、挿入部先端を細径化及び短縮できる。又、オート
クレーブ処理の為とか長く使用した場合における蒸気の
侵入により、固体撮像チップ182等がその特性が劣化
することも防止できる。
【0065】図17は熱電変換素子202を設けた電子
内視鏡の先端部201の構成を示す。この先端部201
は図14の先端部171における先端本体171aの一
部を熱伝導率の高い充填剤203に置換し、例えば充填
剤203の後端に熱電変換素子202を設け、この熱電
変換素子202の吸熱部を充填剤203と密着させてい
る。
【0066】この熱電変換素子202の放熱部(発熱
部)となる側部面は湾曲駒204を介してブレード20
5と熱的に接触し、熱電変換素子202の吸熱部で吸収
した熱を湾曲駒204を介してブレード205側に放熱
するようにしている。ブレード205に熱的に接触させ
る代わりにヒートワイヤを設けて、このヒートワイヤで
放熱しても良い。この熱電変換素子202は図示しない
リード線を介して熱電変換による冷却を行わせる電源と
接続される。
【0067】上記熱電変換素子202は例えばp形及び
n形熱電半導体を接合してこれらに直流を流すことによ
り接合部の一方で吸熱、他方で発熱が生じるペルチェ効
果を利用した素子で構成されている。
【0068】図18に概略の配置及び動作を示すように
この熱電変換素子202の吸熱部側は固体撮像チップ1
82及びICチップ189の近傍に配置したり又は熱伝
導率の高い物質(図17では充填剤203)を介して固
体撮像チップ182及びICチップ189等の電子部品
と熱的に接触する位置に配置され、発熱部側は例えばブ
レード205等放熱の機能を有する部材に接触させてあ
る。
【0069】尚、図14に示す乾燥剤170は図17で
は設けてないが、設けるようにしても良い。この熱電変
換素子202を設けることにより、固体撮像チップ18
2及びICチップ189等を冷却することができるよう
にしているので、オートクレーブ処理を行う場合、この
熱電変換素子202に直流電流を流すことにより、固体
撮像チップ182及びICチップ189等の温度上昇を
吸熱及び放熱の機構で防止できる。このため、この熱電
変換素子202を設けた電子内視鏡によれば、オートク
レーブ処理を行うことが可能になる。尚、図17では電
子内視鏡の場合について説明したが、外付けTVカメラ
でも同様に適用できる。
【0070】図19は撮像素子の周辺部を他の部分より
熱伝導率の低い材質で構成した電子内視鏡の先端部21
0の構成を示す。この先端部210は図17の先端部2
01において、先端本体171aは金属の中でも比較的
熱伝導率の低いステンレスで形成され、固体撮像チップ
182とそのICチップ189等の周辺回路は例えば石
膏等、さらに熱伝導率の低い物質(石膏は熱伝導率が
1、30である)の充填剤211で形成されている。こ
の実施例では図17の熱電変換素子202は設けられて
いない。その他は図17に示す構成と同じである。
【0071】この構成では固体撮像チップ182とその
周辺回路は熱伝導率の低い物質による充填剤211で覆
われているので、オートクレーブ処理の際に例えば13
5°Cの高温に保持されても、固体撮像チップ182と
その周辺回路が温度上昇することを防止できる。
【0072】図20は図19とは異なる構成の撮像手段
を備えた電子内視鏡の先端部217を示す。図20にお
いて、挿入部216に設けられた先端部217を構成す
る先端構成部材218の前端面には、挿入部216の長
手方向に平行に観察用透孔219と鉗子チャンネル用透
孔221と図示しない照明用透孔等が設けられている。
観察用透孔219には、対物レンズ系226が内嵌され
て位置決めれたレンズ枠227が嵌入されている。
【0073】この先端構成部材218は熱伝導率が低い
例えば、ポリサルホンで形成されている。レンズ枠22
7後端には、固体撮像装置220に設けられた直角プリ
ズム223が、対物レンズ系226の光軸を一致させて
設けられている。前記固体撮像装置220を構成する固
体撮像チップ224の後端に露呈したリ−ド部227と
リ−ド部材212とは、板厚が挿入部216の長手方向
になるように配設された回路基板228を挟持するよう
にしてハンダ付けされている。
【0074】前記回路基板228の表面及び裏面には、
例えばトランジスタ、コンデンサ等の電気部品229が
実装され、更に、回路基板228の後端部には、挿入部
216内を挿通された信号線231が、接続されてい
る。前記固体撮像チップ224及びその周辺回路は熱伝
導率が非常に低い例えば、ガラスウールによる充填剤2
30が充填されている(ガラスウールの熱伝導率は0、
4である)。
【0075】鉗子チャンネル用透孔221には、パイプ
232が嵌入され、該パイプ232の後部には、挿入部
216内を挿通された可撓性チュ−ブ233の前端を固
定し、これらの中空部で鉗子チャンネル234が形成さ
れている。また、照明用透孔には、挿入部216内を挿
通された図示しないライトガイドの末端が固定される。
【0076】前記先端構成部材218の外周面後部に
は、図示しない湾曲駒等を被覆する絶縁ゴム等のカバ−
チュ−ブ235が外嵌されて固定されている。入射光の
光軸を直角に下方へ変える直角プリズム223の出射面
には、固体撮像チップ224上に四角形状のイメ−ジエ
リアが形成され、このイメ−ジエリア上には、例えば赤
(R),緑(G),青(B)の3原色をそれぞれ透過す
る色フィルタをモザイク状等に配列した図示しないフィ
ルタアレイがチップオンフィルタ方式で設けられてい
る。
【0077】前記イメ−ジエリア周辺における後方側の
若干広くした一辺には、チップ側ボンディングパッド2
37が、例えば6個設けられている。前記固体撮像チッ
プ224の裏面には、該固体撮像チップ224の裏面と
同一の形状と大きさで光軸方向にリ−ド部227を隅部
から後方側に延出した、導電性の部材で形成されたリ−
ドフレ−ムとしてのダイアタッチ部材239がダイボン
ディングされている。
【0078】なお、固体撮像チップ224とダイアタッ
チ部材239とは、シ−ルド効果を持たせるために導通
が保たれるようになっている。前記リ−ド部227は、
一旦上方向に曲げられてから固体撮像チップ224の撮
像面と同一面を上面として後方に延出されている。
【0079】前記撮像面と同一面上を延出されたリ−ド
部227の下面には、四角柱状でその長手方向の中心線
が固体撮像チップ224の一辺と平行になるように絶縁
性部材で形成されたリ−ドステ−ジ部材241が固設さ
れている。該リ−ドステ−ジ部材241の下面は、前記
ダイアタッチ部材239の下面と略一致するようになっ
ている。
【0080】前記リ−ドステ−ジ部材241の上面に
は、一定の間隔をおいて複数のリ−ド部材212が、前
記チップ側ボンディングパッド237に対応するよう
に、例えば5個固設されている。尚、リード線231は
熱伝導率の低い材料を用いた被覆材で被覆されている。
このように構成された先端部217は図19に示すもの
とほぼ同様の作用及び効果を有する。
【0081】図21に示す電子内視鏡では、その先端部
301に設けたCCD303を冷却する手段を設けてい
る。先端部301の観察窓に取り付けた対物レンズ30
2の結像位置にはCCD303が配置され、この観察窓
に隣接して形成されたチャンネル304に冷却チューブ
305を通し、この冷却チューブ305に冷却水306
等を送水してCCD303近傍を冷却する。
【0082】この冷却チューブ305はCCD303が
固定された先端部本体307に接するように一部が太い
内径にされている。尚、CCD303の裏面のリード端
子には信号線308が接続されている。尚、冷却チュー
ブ305としてバルーンカテーテルを用いても良い。
尚、先端部本体307に接する部分の冷却チューブ30
5を特に熱伝導率の高い材質で形成するようにすること
が望ましい。
【0083】図22は図21において、先端部301に
ユニット化した撮像ユニット311を取付け、この撮像
ユニット311とチャンネル304との間に熱伝導率の
高い熱伝導体312を設けた構成にしている。この撮像
ユニット311は先端部301に取り付けられる枠体3
13a,313bに対物レンズ302、CCD303及
び電子部品314が実装されたプリント基板315とか
ら構成されている。又、CCD303及び電子部品31
4は熱伝導率の高いモールド部材316でモールドされ
ている。図21の場合と同様に上記チャンネル304に
冷却チューブ305を通して冷却することができる。
【0084】次に断熱的な構造にして、オートクレーブ
処理の時に撮像手段に熱が伝わりにくくして撮像手段の
耐熱性を向上した内視鏡撮像装置について説明する。図
23に示す電子内視鏡401は細長の挿入部402と、
この挿入部402の後端に連設された太径の操作部40
3と、この操作部403の側部から延出されたユニバー
サルケーブル404とからなり、このユニバーサルケー
ブル404の末端に設けたコネクタ405を図示しない
CCUに着脱自在で接続することができる。
【0085】上記挿入部402は硬質の先端部406
と、湾曲部407と、可撓管部408とから構成され、
操作部403に設けた湾曲ノブ409を操作することに
よって湾曲部407を湾曲できる。上記先端部406は
図24(a),(b)に示すようになっている。
【0086】先端部406を形成する先端部本体406
aの前面側には円柱状の凹部が形成され、この凹部内周
面には雌ネジ部411が設けてある。この凹部には撮像
ユニット412の基端側を着脱自在で収納できる。つま
り、撮像ユニット412の基端側の外周面に設けた雄ネ
ジ部413を雌ネジ部411に螺合させて装着できる。
【0087】この撮像ユニット412は、その本体部4
14が低い熱伝導率の物質でほぼ円柱状に成形され、そ
の前面側に、円柱の中心軸に回転対称で凹部が形成さ
れ、この凹部内にカバーガラス115、対物レンズ41
6、CCD417とが収納固定されている。このCCD
417は裏面の基板を介してケーブル418で本体部4
14の裏面に設けた接点部419と電気的に導通する。
【0088】この接点部419は例えば中心軸の周りに
同心となる複数のリングで形成した複数の接点を有す
る。そして撮像ユニット412を先端部406の凹部に
装着すると、本体部414の裏面に突設する接点部41
9は、凹部に設けた半径方向に離間する複数の接点で形
成された接点受け部420と接触する。この接点受け部
420はケーブル421を介してコネクタ105の電気
接点にいたる。
【0089】上記本体部414の外周面には透明のカバ
ー部材422の後端側に設けたネジ部423と螺合する
ネジ部424が設けてあり、凹部に装着された本体部4
14におけるこの凹部から露出する部分をカバー422
で覆うようになっている。
【0090】このカバー422にはパッキン425が周
溝内に収納され、このパッキン425より内側を気密に
保つ構造になっている。
【0091】この電子内視鏡401では撮像ユニット4
12にカバー422を取り付けた場合、図24(a)に
示すように螺合する部分とパッキン425で密着する部
分とを除いて撮像ユニット412の外周及び前面とカバ
ー422の内側の面とは接触しない構造となっている。
【0092】カバー422を撮像ユニット412に取り
付ける時は、先端部の本体部406aから外した撮像ユ
ニット412と共に真空槽の中で取り付けることによ
り、撮像ユニット412とカバー422との間に、断熱
機能の優れた真空層427を形成することができるよう
にしている。このような構成にすることによってオート
クレーブ処理に対してCCD417を熱破壊とか熱によ
る特性の劣化等を防止できる。
【0093】図25はカメラ外付け内視鏡を示す。例え
ば図5に示すファイバスコープ32に着脱自在で装着さ
れる外付けカメラ432はカメラヘッド部433と、こ
のカメラヘッド部433から延出されるカメラケーブル
434とから構成され、このカメラケーブル434の末
端にはコネクタ435が取り付けてある。
【0094】上記カメラヘッド部433は螺合部436
でカバー437と着脱自在となっている。このカバー4
37は円柱状の収納スペースを有するほぼ円筒形状であ
り、一方の端部はガラス板などの透明部材438で閉塞
され、他方の端部は開口し、内周面にネジ部439が設
けてある。又、このネジ部439の奥に周溝を設けて気
密構造にするためのパッキン441が収納されている。
このカバー437にはネジ部439に螺合するネジ部を
設けた撮像ユニット442が着脱自在で装着できる。
【0095】この撮像ユニット442はほぼ円柱形状の
本体に凹部を形成してカバーガラス443、結像レンズ
444、CCD445が収納配置されている。この撮像
ユニット442の外径はカバー437の内径より小さく
設定してあり、カバー437装着した場合、撮像ユニッ
ト442の大部分の外周面はカバー437の内周面と離
間する。又、撮像ユニット442の前面もカバー437
の前面内側と離間する。そして、撮像ユニット442の
周囲のスペースは図24の場合と同様に真空状態に保持
される真空層446が形成されるようにしている。
【0096】CCD445はケーブル447により撮像
ユニット442の裏面側に突設した接点部448と導通
する。この接点部448はカメラヘッド部433の対向
する位置に設けた接点受け部449と電気的に接続され
る。この接点受け部449に接続されたケーブル450
はコネクタ435に至る。
【0097】図25の外付けカメラ432は図24の電
子内視鏡の場合と同様の作用及び効果を有する。なお、
上述した各実施例を部分的などで組み合わせてたもの
も、本発明に属する。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、撮
像素子の撮像面側及び撮像面側以外の周囲を断熱材で覆
うような構造にしてあるので、熱滅菌処理に対して撮像
素子の温度上昇を防止でき、熱破壊とか熱劣化などが起
こるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電子内視鏡の構成を示す
側面図。
【図2】図1の先端部の構成を示す断面図。
【図3】本発明の第2実施例の先端部の構成を示す断面
図。
【図4】断熱部材を装着可能であることを示す断面図。
【図5】本発明の第3実施例のカメラ外付け内視鏡の全
体構成を示す側面図。
【図6】図5の先端部の構成を示す断面図。
【図7】断熱部材を装着可能であることを示す断面図。
【図8】本発明の第4実施例の先端部の構成を示す断面
図。
【図9】本発明の第5実施例の先端部の構成を示す断面
図。
【図10】乾燥材を設けた外付けカメラの主要部の構成
を示す断面図。
【図11】図10のC−C′線断面図。
【図12】図10のA−A′線断面図。
【図13】図10のB−B′線断面図。
【図14】乾燥材を設けた電子内視鏡の先端部の構成を
示す断面図。
【図15】先端部に設けたライトガイドを示す斜視図。
【図16】図14のD−D′線断面図。
【図17】熱電変換素子を設けた電子内視鏡の先端部の
構成を示す断面図。
【図18】熱電変換素子の概略の機能の説明図。
【図19】撮像素子の周辺部を他の部分より熱伝導率の
低い材質で構成した電子内視鏡の先端部の構成を示す断
面図。
【図20】図19の変形例における先端部の構成を示す
断面図。
【図21】撮像ユニットを冷却する手段を備えた電子内
視鏡の先端部の構成を示す断面図。
【図22】図21の変形例における先端部の構成を示す
断面図。
【図23】断熱構造にした電子内視鏡の側面図。
【図24】図23の先端部の構成を示す断面図。
【図25】断熱構造にしたカメラ外付け内視鏡の構成を
示す断面図。
【符号の説明】 1…電子内視鏡 2…挿入部 3…操作部 4…ユニバーサルケーブル 5…コネクタ 6…先端部 7…先端部本体 8…撮像部 9…ライトガイド 11…真空部 12…カバーレンズ 13…断熱材 14…対物レンズ 15…CCD 16…信号線 17…湾曲駒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 元嗣 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 山下 真司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 内久保 明伸 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 宮下 章裕 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中川 雄大 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 小林 一成 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 村田 晃 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 山口 征治 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子を備えた内視鏡撮像装置におい
    て、 撮像素子の入射光側に設けられた第1の断熱手段と、 撮像素子の入射光側以外の周囲に設けられた第2の断熱
    手段と、 を設けたことを特徴とする内視鏡撮像装置。
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