JP4087992B2 - 内視鏡用撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡から射出された被写体像を撮像する内視鏡用撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被写体像をリレーレンズなどで光学的に手元側まで伝送する光学式の内視鏡を使用する場合、この内視鏡で得た被写体像をTVモニタに表示したり画像記憶装置に蓄積する等のために、この被写体像を撮像して電気信号に変換する内視鏡用撮像装置が広く用いられる。
【0003】
一般に内視鏡用撮像装置は、内視鏡から射出された被写体像を収斂するための焦点レンズと、この焦点レンズで収斂された被写体像を撮像するためのCCDなどの撮像素子とを備えており、被写体像を良好に撮像するためにはこれら焦点レンズと撮像素子との位置合わせが必要である。この焦点レンズと撮像素子との位置合わせには、撮像素子と焦点レンズとの光軸方向の距離の位置合わせ、撮像素子と焦点レンズとの偏心方向すなわち光軸に垂直な方向の位置合わせ、撮像素子と焦点レンズとの光軸の角度の位置合わせが必要である。
【0004】
これに対処し、例えば本出願人による特開平10−28233号公報には、個体撮像素子(CCD)を観察光学系の光軸に対する水平方向、垂直方向及び回転方向に移動させて配置位置の調節を行う撮像素子位置調整手段を備えた内視鏡用撮像装置が開示されている。
【0005】
ところで、近年では内視鏡用撮像装置を滅菌するために、高圧水蒸気中に滅菌対象物を一定時間放置するオートクレーブ滅菌と呼ばれる方法が安価な滅菌方法として用いられるが、内視鏡用撮像装置にオートクレーブ滅菌に対する耐性を持たせるためには、焦点レンズや撮像素子を気密封止する必要がある。
【0006】
しかしながら、上記特開平10−28233号公報に開示されている先行技術において、CCDの位置調整手段は、収容部材に配設された調整ビスによって構成され、管状部材に設けられた孔から調整工具を挿入してCCDの半径方向への変位を可能とするものであるため、気密性が考慮されたものではない。仮に管状部材の後方部に一端が開口し他端が閉口したキャップ状のフレームを気密に封止したとしても、管状部材に設けられた工具挿入用の孔から湿気等が進入する虞がある。また、工具挿入用の孔を封止するとしても、調整ビスの数だけ封止する必要があるので組立に時間を要するとともに、封止部が増加する程封止不良の可能性が高くなるという問題があった。
【0007】
これに対処し、例えば、本出願人による特願平10−23597号には、撮像素子と焦点レンズとを少なくとも1個の気密ユニット内に気密封止し、これらの気密ユニットの内少なくとも1個の気密ユニットを内視鏡用撮像装置の枠体に対して偏心方向すなわち光軸に垂直な方向に調整可能に固定した内視鏡用撮像装置が提案されている。この内視鏡用撮像装置において、カバーガラスと気密に封止されたガラス枠と気密ユニット本体との接合は、ろう付け、溶接、溶着、メタルシールを用いたネジ締結によって行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記カラス枠と気密ユニットとの接合を、ろう付け、溶接等のように熱を利用して行う場合、ガラス枠と気密ユニットの接合部にかけた熱は、その内部に位置するCCDや光学フィルタを収容するフレーム等に伝達されてCCD等の精密部品を熱劣化させる虞がある。また、接合部にかけた熱が広範囲に伝達されて封止部付近の温度がなかなか上昇せずに接合が良好に行えない等の問題がある。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、撮像光学系を構成する内部構造体を熱劣化させることなく且つ良好な接合により封止されたユニットを備えた内視鏡用撮像装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明による内視鏡用撮像装置は、撮像光学系を収容する内部構造体、前記内部構造体を収容する内部空間を備えた金属パッケージ前記内部空間を形成するための内周面を備え、前記金属パッケージを構成する第1の金属フレーム前記第1の金属フレームに組み合わされることによって前記内部空間を形成する内周面を備えるとともに、前記第1の金属フレームに対して熱を利用して接合され、前記金属パッケージを構成する第2の金属フレームと前記第1の金属フレームに対して前記内部構造体を固定するとともに、前記接合の際の前記内部構造体への熱伝達を抑制する熱伝達防止手段として前記接合部分と前記内部構造体との間に設けられた低熱伝導率の固定部材とを具備することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1乃至図11は本発明の第1の実施の形態に係わり、図1は内視鏡用撮像装置のシステム構成図、図2は内視鏡用撮像装置の前部の構成を示す断面図、図3は内視鏡用撮像装置の後部の構成を示す断面図、図4は図2のA矢視図、図5は内視鏡取付時における図2のA矢視図、図6は図2のB矢視図、図7は図3のC−C断面図、図8は図2のD−D断面図、図9は撮像光学部要部の分解斜視図、図10は図3のE矢視図、図11は内視鏡用撮像装置の偏心調整時におけるユニットの構成を示す断面図、図12は吸湿手段の変形例を示す断面図、である。
【0012】
図1において、符号1は内視鏡2に着脱自在に接続され内視鏡2から出射される被写体像を撮像して電気信号に変換するための内視鏡用撮像装置を示す。
【0013】
前記内視鏡2からは照明光を伝達するためのライトガイドケーブル3が延出され、このライトガイドケーブル3の他端には照明光を発生するための光源装置4が着脱自在に接続されている。そして、この光源装置4から供給される照明光によって前記内視鏡2は被写体を照射可能となっている。
【0014】
一方、前記内視鏡用撮像装置1の後端側からは前記電気信号等を伝送するための信号ケーブル5が延出され、この信号ケーブル5の他端には前記電気信号を受けてモニタ表示用の映像信号に変換する等の機能を有する信号処理装置(以下、CCUと略称する)6が接続されている。さらに、このCCU6には、内視鏡画像を表示するTVモニタ7が接続されている。
【0015】
前記内視鏡用撮像装置1は、前記内視鏡2を装脱自在なカプラー部10と、前記カプラー部10を内視鏡用撮像装置1の本体に対して光軸中心に回動自在に連結するとともにこの回動の規制(ロック)を行う回転機構部20と、内視鏡の接眼部から出射される被写体像が最初に通過するカバーガラス部40と、前記被写体像の光線を絞り込むための絞り羽を有するアイリス部55と、前記被写体像を収斂する結像レンズを複数枚有する結像光学部56と、前記結像光学部56で収斂された被写体像を結像して電気信号に変換する撮像光学部60と、前記撮像光学部60を光軸方向に移動させて焦点調整を行うための焦点調整部90と、前記結像光学部56で得られた電気信号を前記CCUに伝送する伝送部110と、を備えて構成されている。
【0016】
以下、図2,3を用いて、前記内視鏡用撮像装置1のより詳細な構成について説明する。
前記カプラー部10は、内視鏡2の接眼部に嵌合され当接する略フランジ形状のカプラー本体11を備えて構成されている。このカプラー本体11の前面の上下2ヶ所には、前方に突出された部分円弧状の突出部12,12が形成され、一方の突出部12には略円柱状の第1ピン13が螺着され、他方の突出部12には略円筒状で開口端を有する第2ピン14が螺着されている。前記第2ピン14内部にはコイルバネ15が収納され、このコイルバネ15の端部は第2ピン14の開口端から突出されている。
【0017】
前記カプラー本体11の突出部12,12の外周にはリング16が配設され、このリング16は前記第1ピン13,第2ピン14を介して上下方向に変位可能に保持されている。すなわち、前記リング16の外周には前記第1ピン13に対応する位置に孔16aが形成されているとともに前記第2ピン14に対応する位置に第2ピン14及びコイルバネ15を収容可能な開口端を有するキャップ17が螺着されている。そして、前記孔16aに第1ピン13が摺動自在に嵌合され、前記キャップ17に第2ピン14にガイドされたコイルバネ15が圧縮状態で収容されることによって、リング16は上方に付勢された状態でカプラー本体11に保持されている。
【0018】
また、前記リング16の内部には、図4に示すように、リング16の摺動軸(第1ピン13と第2ピン14とを結ぶ軸)に対して互いに対向した一対の係止爪部18,18が設けられ、これら係止爪部18,18は下方(第1ピン13側)にいくにつれて双方の係止爪部間距離が小さくなるよう内向して突出形成されている。
【0019】
このように構成されたカプラー部10では、図5に示すように、リング16をコイルバネ15の付勢力に抗して下方に押圧することにより、内視鏡2の接眼部を挿入可能なスペースが形成される。そして、この状態で前記内視鏡2の接眼部を挿入し、該接眼部をカプラー本体11の当接面19に押し当てながらリング16に加えていた力を除去することにより、リング16がコイルバネ15によって上方に押し戻される。この際、内視鏡2の接眼部に形成された図示しないテーパー部が前記係止爪部18に係止されることによって、内視鏡2の接眼部は、当接面19に押圧する状態で、且つ、接眼部の外周面の一部を前記カプラー本体11の突出部12に押しつける状態で固定保持される。
【0020】
前記回転機構部20は、前記カプラー本体11の後端部を外嵌する略円筒状のロックリング21と、カプラー本体11の前方側から挿入されて前記ロックリング20に螺合された略円筒状の押圧リングネジ24と、を備えて構成されている。
【0021】
前記カプラー本体11には、前面側に第1の当接面22が形成されているとともに後端部に第2の当接面23が形成されている。また、前記押圧リングネジ24には前記第1の当接面22に対向する第3の当接面25が形成されており、第1の当接面22と第3の当接面25との間には、摩擦係数の小さい、例えばテフロンからなるワッシャ26が挟持されている。さらに、前記ロックリング21には前記第2の当接面23に対向する第4の当接面27が形成されており、第2の当接面22と第4の当接面27との間には、ワッシャ26が挟持されている。
【0022】
ここで、押圧リングネジ24とロックリング21との螺合は、カプラー本体11を完全に挟み込んで固定するレベルではなく、その間には微少の間隙を残した状態で行われる。この際、押圧リングネジ24が緩むのを防止するために押圧リングネジ24とロックリング21との螺合部28は、接着剤によって接着固定され、さらに、前記螺合部28の接着剤の経時的変化や衝撃等による劣化に対処して、ロックリング21には固定ビス29が螺着されている。この構成により、カプラー本体11のロックリング21との間の光軸中心のスムーズな回動が確保されている。
【0023】
一方、前記ロックリング21には、光軸に沿う方向の孔31が設けられ、この孔31の内部には前後に摺動可能なロックピン32が配設されている。前記ロックピン32は、この球状に形成された後端部に、図示しないビス等でロックリング21に固定された板バネ33の解放端が当接されて前方に付勢されている。また、前記孔31の前方開口には、前記ロックピン32の先端部のみが外部に突出可能な内向フランジ30が形成され、この内向フランジ30によってロックピン32の抜け止めがなされている。
【0024】
また、前記ロックリング21には前記孔31に連通するカム溝孔35が形成され(図6参照)、前記ロックピン32は、カム溝孔35内周を前後に摺動可能なカムピン34を介して進退動作可能となっている。また、前記カプラー本体11には、前記ロックピン32と係合可能な複数の係止孔37が形成されている。
【0025】
このように構成された回転機構部20では、前記カムピン34がカム溝孔35の先端側に位置しているとき、ロックピン32の先端が内向フランジ30から突出して係止孔37に係入され、カプラー本体11の回動が規制される。一方、前記カムピン34がカム溝孔35の後端側に位置しているとき、ロックピン32の先端が孔31内に退避され、カプラー本体11の回動が可能となる。
【0026】
前記カバーガラス部40は、第1金属枠42の先端にろう付け、溶着等によって気密に接合された第1カバーガラス41と、この第1カバーガラス41の後面に面接着された第2カバーガラス43とを備えて構成されている。
【0027】
前記第1カバーガラス41は、サファイアガラス等で形成された高耐熱性の部材で構成され、第1金属枠42との接合を確実に行うため、約1mm前後の薄肉に形成されている。
【0028】
ここで、製作上、前記第1カバーガラス41と第1金属枠42との接合は高温状態で行われるため、第1カバーガラス41と第2カバーガラス43を面接着した後に第1金属枠42への接合を行うと、面接着部44が剥離される虞がある。このため、第2カバーガラス43の第1カバーガラス41への面接着は、第1カバーガラス41と第1金属枠42との接合後に行われる。故に、面接着時の接着剤内部に混入した気泡を除去するために、第2カバーガラス43と第1金属枠42との間には、前記第2カバーガラス43を半径方向に擦り動かすことのできる間隙45が設けられている。
【0029】
前記第2カバーガラス43の外周には、リング状に形成され、凹部に乾燥剤の粉末が押し固められたドライリング46が外挿されており、その後方にゴムリング47が配設されている。これらドライリング46及びゴムリング47は、第1金属枠42のドライリング46との当接面と、アイリス部55や撮像光学部60を収容する略円筒状で両端が開口した第1ハウジング48の前端部との間に挟持されることによってガタつきが防止されている。同時に、第1ハウジング48ゴムリング47との当接部にテーパ49が形成されることにより、ゴムリング47が半径方向内側に押圧され、乾燥剤の粉末やその他のゴミが第2カバーガラス43のガラス面50、つまり内視鏡2から入力される被写体像の光路に進入することが防止される。また、仮に第1カバーガラス41と第1金属枠42の封止部から湿気が浸入した場合においても、結露する可能性のある第2カバーガラス面50までの経路間に設置されたドライリング46によって確実な吸湿が行われる。
【0030】
前記撮像光学部60は、各種の光学フィルタ83と、個体撮像素子(CCD)61と、を備え、これらが、前記第1ハウジング48の内周面に対して光軸方向に摺動可能に連結された第2ハウジング65に内蔵されて要部が構成されている。
【0031】
前記CCD61は、台座63を介して、屈曲性を有する第1フレキ基板64にアッセンブリされ、第2ハウジング65に開口部後方から収納されている。
【0032】
前記第2ハウジング65には、図8に示すように、CCD61に対応する外周4点に調整ネジ81が螺設され、これらの調整ネジ81によって、CCD61は半径方向に移動可能に支持されている。
【0033】
前記CCD61から後方に延出する第1フレキ基板64は、撮像素子駆動回路を構成する電子部品62が実装された中央部66と、信号ラインのみで形成され折りたたまれた状態で収容される終端部67(図3参照)とから要部が構成されている。この第1フレキ基板64の中央部66は、図9に示すようにコの字状に折りたたまれた状態でC字状の押圧リング68に収納され、この押圧リング68が第2ハウジング65に内嵌されることによって保持されている。
【0034】
前記押圧リング68の前端面は台座63の背面に当接され、また、押圧リング68の後端面は補強板69に当接されている。
【0035】
この補強板69は、第1フレキ基板64の中途を面接着によって支持するもので、その背面が、第2ハウジング65に内嵌するスナップフィット71によって、ゴムリング70を介して支持されている。
【0036】
ここで、前記スナップフィット71には、半径方向に弾性変形可能な3箇所の突出部72が形成されており、その先端にはそれぞれ係止爪73が形成されている。一方、第2ハウジング65内周面には、スナップフィット71に形成された各々の係止爪73に対応した係止孔74が形成されている。そして、前記スナップフィット71は、突出部72が弾性変形されて第2ハウジング65に挿入された際に、係止爪73が係止孔74に係止されることによって、第2ハウジング65と連結される。
【0037】
前記補強板69には、連通孔が設けられ、この連通孔を介して第1フレキ基板64の信号ラインのみを有する終端部67が後方に延出されている。この終端部67は、波状に屈曲された状態で後方に延出され、第1リジッド基板75に半田付けにて実装されたフレキコネクタ76に電気的接続され、固定されている。
【0038】
前記第1リジッド基板75は、図7に示すように中心部にフレキコネクタ76が実装され、その周囲にスルーホールのランド部77が複数箇所穿設されている。また、第1リジッド基板75の後方に当接するハーメチックコネクタ78には、前記ランド部77に対応する位置に接点ピン79が配設されており、この接点ピン79を前記ランド部77に挿通した状態で半田付けすることによって、第1リジッド基板75はハーメチックコネクタ78に固定され、電気的接続がなされる。
【0039】
ここで、前記接点ピン79は、ハーメチックコネクタ78に穿設された孔部に挿通された状態でガラス体80により焼結結合されることによって、気密に保持されるものである。
【0040】
このような撮像光学部60の組立ては、図9に示すようにCCD61及び補強板69がそれぞれ実装・接合された第1フレキ基板64に対して、押圧リング68を半径方向からはめ込み、スナップフィット71をゴムリング70を介して補強板69に取り付けた状態のユニットをまとめて第2ハウジング65に押し込むことで、スナップフィット71の係止爪73と第2ハウジング65の係止孔74がかみ合い、係止される。このとき、スナップフィット71と補強板69の両面に密接したゴムリング70は弾性変形しているので、この弾性力によってスナップフィット71は後方に付勢されてスナップフィット71のガタツキが抑制される。また、この場合、補強板69、押圧リング68、台座63を介してCCD61が前方に付勢されることにもなるので、CCD61を第2ハウジング65の当接面82に確実に当接させることができる。
【0041】
CCD61の偏心調整は第2ハウジング65の外周4点に設置された調整ネジ81を締め付けたり、緩めたりすることでなされるが、CCD61の第2ハウジング65の当接面82への押圧力量がゴムリング70の弾性力量レベルであるため、偏心調整に必要な力量は適度である。また、第1フレキ基板64において、撮像光学部60が光軸に移動する際に相対的移動部分にかかる負荷を吸収する終端部67と、固定部分であるCCD61や電子部品62が実装された中央部66とが補強板69にて区分されている。
【0042】
前記焦点調整部90は、前記CCD61が収容された第2ハウジング65を前記アイリス部55が収容された第1ハウジング48に対して光軸前後方向に摺動動作するためのもので、第1ハウジング48側に配設された内側磁石101と、第1金属枠42に配設された外側磁石103とを備えて構成されている。ここで、第1ハウジング48や第2ハウジング65は寸法精度を必要とするため、通常、アルミニウムやステンレス等の金属が使用されている。
【0043】
前記第1ハウジング48の外周部には円筒状のインナーリング91が外装されている。このインナーリング91は、一端が第1ハウジング48外周部に突設された当接部92に摩擦係数の小さい例えばテフロンのワッシャ93を介して当接される一方、他端が第1ハウジング48に螺合されたリング状の押圧リングネジ94にワッシャ93を介して当接されることにより、光軸方向への移動が規制された状態で回動自在に支持されている。すなわち、押圧リング94の螺合を前記インナーリング91を完全に固定するレベルで締結するのではなく、微少な隙間を形成した状態で、押圧リングネジ94を接着固定することで、インナーリング91は光軸方向にがたつくことなく、回動可能となっている。
【0044】
前記第1ハウジング48の外周面にはカムピン96が半径方向に突出した状態で、且つその突出部が前記インナーリング91に形成された螺旋状のカム溝97と第1ハウジング48に形成された光軸方向に延びる直線溝98を貫通した状態で螺着されている。
【0045】
前記インナーリング91には環状に6点の孔100が形成され、この孔100には、円柱状の前記内側磁石101が収容されている。
【0046】
また、インナーリング91の外周に位置する第1金属枠42には、前記内側磁石101に対応する位置に第1凹溝部102が設けられ、この第1凹溝部102には同じく円柱状の前記外側磁石103が配設され、内側磁石101と磁気的連結をなしている。ここで、前記各外側磁石103は、第1金属枠42に対して回動可能に外嵌された第2外装枠104の内側6点に形成された光軸方向に延びる長溝105に係入されている。
【0047】
前記第1金属枠42の外周部には、前記第1凹溝部102とは別に円周方向に延びる第2凹溝部106が一定範囲に形成されており、円柱状のピン107が第2凹溝部106から突出した状態で収容され、ピン107の突出部は同じく前記第2外装枠104の内側に形成された光軸方向に延びる長溝108に係入されている。そして、第2外装枠104を回動させると、外側磁石103が円周方向に移動するとともに、内側磁石101が従動し、インナーリング91を回動させる。そして、インナーリング91が回動することで、螺旋カム溝97がカムピン96に対して回動方向及び光軸方向への力を及ぼすが、直線溝98によって回動方向の移動が阻まれ、結果として第2ハウジング65は光軸方向にのみ移動し、焦点調整がなされる。
【0048】
前記伝送部110は、前記第1リジッド基板75が実装されたハーメチックコネクタ78の裏側に、中心部にコネクタプラグ111が実装された第2リジッド基板112を有して構成されている。
【0049】
この第2リジット基板112は、前記第1リジッド基板75と同様に接点ピン79に半田付けにて実装され、電気的接続をなしている。
【0050】
前記第2リジッド基板112はコネクタプラグ111に対応するコネクタレセプタクル113が実装された第2フレキ基板114と接続されて電気的接続をなしている。前記第2フレキ基板114は、その基端側が補強板115によって保持される一方、先端側が補強板115の周辺近傍で屈曲して前方向に延出されている。
【0051】
前記第2フレキ基板114の先端部116には2つの押し釦式のリモートスイッチ117が実装されており、その周囲を図示しない4ヶのビスにて挟みこんだ状態でスイッチ台118に螺着することによって、先端部116が固定されている。
【0052】
第2フレキ基板114には、第1リジッド基板75、第2リジッド基板112と同様にコネクタレセプタクル113の周囲に図示しないスルーホールを有するランドが形成されており、複数本の信号ハーネス119が半田付けにて電気的に接続されている。
【0053】
前記ハーメチックコネクタ78の後方部には、前記第2フレキ基板114及び前記信号ハーネス119の周囲を覆う第3金属枠120が、皿状ビス121にて螺着されている。
【0054】
また、第3金属枠120の後方には信号ケーブル122を覆う形で、第4金属枠123が螺着されており、その周囲に配設した複数本の固定ビス124にて信号ケーブル122が固定されている。
【0055】
これにより、CCD61及びリモートスイッチ117から伝達される電気的信号が信号ケーブル122にてCCU6に伝達される。
【0056】
ここで、これまでに述べた前記カバーガラス部40、前記アイリス部55、前記結像光学部56、前記焦点調整部90、及び、前記撮像光学部60(これらをまとめて内部構造体と称する)は全て、前端に第1カバーガラス41が気密に接合され後端が開口した略円筒状の第1金属枠42と、両端が開口した略円筒状の第2金属枠131と、前記ハーメチックコネクタ78と、で形成された金属パッケージ内に収容される(この部組を気密ユニットと称する)。
【0057】
気密ユニットの周囲は電気的絶縁及び耐熱性を確保するために、第1外装枠132、第2外装枠104、第3外装枠133、第4外装枠134、第5外装枠135からなる外装枠に覆われ、これら外装枠の材質は全て耐熱性樹脂である、例えばPPSやPEEKによって形成されている。
【0058】
前記第1外装枠132から第4外装枠134までの外装枠間には弾性状のゴムリング136が介挿され、これにより水密が確保されている。また、前記第4外装枠134と第5外装枠135の間にもゴムリング137が介挿され、前記第4金属枠123の外周に形成されたねじ部にて第5外装枠135をねじ込むことにより、第4外装枠134の後端面138と第5外装枠135に形成された壁面139の間で弾性変形状態で固定されて水密が確保されている。
【0059】
このとき、第3金属枠120の前端部に形成された皿状ビス121の頭部が当接する皿孔140を図10に示すような円周方向に延びた皿状の長孔141にすることで、ハーメチックコネクタ78と第3金属枠120の回転位置を調整した上で皿状ビス121を絞めて固定できる。従って、前記第4外装枠134と第5外装枠135の偏心やゴムリング137と当接する第4外装枠134の後端面138と第5外装枠135の壁面139の平行度を調整することができ、確実な水密がなされる。
【0060】
なお、このゴムリング137は例えば、前記撮像光学部60の中の光学フィルタ83において、ローパスフィルタや赤外カットフィルタを備えたものやそうでないもの、前記リモートスイッチ117の有無、等のように、種々の仕様の内視鏡用撮像装置に応じて異なる色を有し、これにより製品の判別を容易にしている。
【0061】
また、第3外装枠133の前記第2フレキ基板114に形成されたリモートスイッチ117に対応する位置にゴム製のボタンカバー142が、円周状に配置された係止爪部143を有する固定部材144によって係止固定されている。固定部材144の内部にはリモートスイッチ117の表面部に当接する押圧棒145が上下にスライド可能に保持されている。ここで、本実施に係る内視鏡用撮像装置1は通常、医用分野で使用されるため、滅菌がなされるが、その一手段として高圧蒸気を用いたオートクレーブ滅菌が利用されている。オートクレーブ滅菌では滅菌工程内で真空引き(減圧)と蒸気と加圧が行われるため、ボタンカバーが窪んで外観の品位が落ちてしまったり、ひいては窪んだボタンカバーによってリモートスイッチ117が押圧状態になり、リモートスイッチ117自体にへたりが生じることがあった、これに対処し、前記ボタンカバー142の天井部の内側面に突起部146を形成し、中心部近傍を厚肉にすることで、ボタンカバー142が窪みにくくなる上、仮にボタンカバー142が微量に窪んでも押圧棒145と当接する突起部146にて吸収してリモートスイッチ117に大きな押圧力がかからない。また、突起部146周辺は薄肉になっているので、操作性が損なわれることもない。この場合、ボタンカバー142の天井部内側面の突起部146を廃止し、前記天井部に押圧棒145に対応した小径のドーム部を形成することによっても同様な効果を得ることができる。
【0062】
前記気密ユニットにおいて、薄肉円筒状に形成された第1金属枠42の後端部の内周にはネジ部が設けられており、後方から、対応するネジ部を有する押圧リングネジ150を螺入することで、第1ハウジング48は第1金属枠42と押圧リングネジ150の間に挟持された状態で締結される。押圧リングネジ150を螺入するときには、第1ハウジング48を回転させる力が働くが、第1ハウジング48より突出するピン151と第1金属枠42内に形成された係止穴152によって係止され、回転が阻まれている。この押圧リングネジ150は、第1ハウジング48と接触する面積を可能な限り小さくする形状に形成されており、材質も熱伝導率の小さい(熱容量の小さい)たとえばPPSやPEEKなどの樹脂からなる。
【0063】
第1金属枠42の後端部と第2金属枠131の薄肉円筒状の前端部は、互いに嵌合した状態で、ろう付け、半田付け、レーザー溶接等によって気密に封止されており(第1封止部153)、第2金属枠131の薄肉円筒状の後端部とハーメチックコネクタ78の薄肉円筒状の前端部も同様の手段で気密に封止されている(第2封止部154)。
【0064】
封止の手順としては、図11に示すように第1金属枠42に内部構造体の組み込まれた状態で第1ハウジング48に形成された貫通孔155から調整ネジ81を調整して、CCD61の偏心調整を行った後に、第2金属枠131を組み付けて第1封止部153にて封止し、その後CCD61から延出する第1フレキ基板64の終端部67を第2金属枠131の開口端から外部に引き出して、ハーメチックコネクタ78のフレキコネクタ76に接続した後、第2金属枠131の後端部にハーメチックコネクタ78を取り付けて第2封止部154にて封止する。第2封止部154の構成(金属枠と金属枠の封止部)は、前述のカバーガラス部40での説明と同様、図12に示すように封止部から金属枠内部に至るまでの経路内にドライリング46を収容すると、効率よく湿気を吸収することができる。
【0065】
(作用)
第1封止部153をろう付け、半田付け、レーザー溶接等で気密に封止する際には、この近傍には大きな熱がかけられる。この近傍に配されている押圧リングネジ150は熱伝導率が小さい(熱容量も小さい)ので、熱伝導率の高い金属でなる内部構造体(第1ハウジング48とその内部)に熱が伝わるのを阻み、第1封止部153でのみ局部的に高温にすることができ、確実な封止がなされる。
【0066】
(効果)
金属からなる内部構造体に熱が伝わることを阻むことができるので、CCDやアイリス部といった精密部品を熱害から守るとともに、局部的に高温にできるので、確実且つ効率的な封止を行うことができ、信頼性の高い気密性を有した内視鏡用撮像装置を実現することができる。
【0067】
気密パッケージを構成する金属枠にCCDの偏心調整のための貫通孔を設ける必要がないので、信頼性の高い気密性を有した内視鏡用撮像装置を実現することができる。
【0068】
次に、図13は本発明の第2の実施の形態に係る内視鏡用撮像装置の構成を示す断面図である。
ここで、上述の第1の実施の形態において、内部構造体(第1ハウジング48とその内部)と外部の第1金属枠42との固定は、押圧リングネジ150を使用していたのに対し、本実施の形態においては、前記押圧リングネジを用いず、第2金属枠170内部に第1ハウジング48の基端部に当接されて該第1ハウジング48の後方への移動を規制する当接部173を設け、この当接部173によって内部構造体を固定する点が異なる。従って、本実施の形態では、第1金属枠42と第2金属枠170との封止部171内部近傍に大きな空気層172が形成される。なお、その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0069】
(作用)
封止部171の内部は全て空気層172であるため、封止部171に高熱をかけた際の内部構造体への熱伝達が阻まれ、封止部171でのみ局部的に高温にすることができ、確実な封止がなされる。
【0070】
(効果)
このような実施の形態によれば、上述の第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0071】
次に、図14乃至図16は本発明の第3の実施の形態に係わり、図14は内視鏡用撮像装置の構成を示す要部断面図、図15はCCD偏心調整構造を示す断面図、図16はCCD偏心調整構造の変形例を示す要部断面図、である。
【0072】
ここで、本実施の形態は、上述の第1の実施の形態対して、第1金属枠42と第2金属枠131とを連続形成して第1封止部153を省略することにより封止部を第2封止部154のみとした点、及び内部の撮像光学部60の偏心調整の構成を変更した点が、異なる。なお、その他の構成については上述の第1の実施の形態と同様である。
【0073】
CCD61と当接する第1台座180には、外周部にテーパ面181が形成されており、CCD61を収容する第2ハウジング182内部には第2台座183がビス184にて第2ハウジング182外周より締結固定されている。
【0074】
第2台座183には、図15に示すように、先端が先細りした円錐状のテーパ面186を有する調整ビス185がCCD61周辺を取り囲むように4ヶ所配されている。
【0075】
前記第1台座180のテーパ面181と調整ビス185のテーパ面186は、4ヶ所全て当接されている。
【0076】
第2ハウジング182は、第1ハウジング187に光軸方向に摺動可能に内嵌され、第1ハウジング187は第1金属枠188内に収容された状態で押圧リングネジ189にて挟持した状態で締結されている。
【0077】
(作用)
CCD61の偏心の調整時には、一つの調整ビス185を緩めた後にそれと対象位置にある調整ビス185を締め付けることにより、当接する第1台座180と調整ビス185の双方のテーパ面181、186にて光軸方向の力とともに半径方向の力が作用し、緩めた調整ビスの方向に第1台座180とともにCCD61が移動する。前述の通り、テーパ面181、186では光軸方向の力も作用しているので、第1台座180とともにCCD61を第2ハウジング182の当接面190に押圧固定する作用もなす。偏心調整が完了した後に第1金属枠188にハーメチックコネクタ78を組み付けて、第2封止部154にて封止を行うことができる。
【0078】
(効果)
このような実施の形態によれば、第1金属枠に半径方向に貫通する孔を設けることなく、且つ内部構造体を第1金属枠に収納した状態で確実な偏心調整がなされ、且つCCDを当接面にて確実に押圧固定することができるので、画像の偏心が少なく、気密性の高い内視鏡用撮像装置を提供することができる。
【0079】
ここで、本実施例では、CCD61を収納した第2ハウジング182が光軸前後方向に摺動する構成にて説明したが、第2ハウジング182の移動が無いものでも類似の構成にて実現可能である。
【0080】
また、図16に示すように調整ビス185を収容する第2台座183を設けない場合であっても、頭部が皿状の調整ビス200を直接第2ハウジング201に螺着して調整ビス200の頭部のテーパ面202を第1台座180のテーパ面181と当接させることにより、同様の作用にて第1台座180とともにCCD61を半径方向に移動し、且つ第2ハウジング201の当接面203に押圧固定することが可能になる。
【0081】
次に、図17,18は本発明による第4の実施の形態に係わり、図17は内視鏡用撮像装置の構成を示す断面図、図18は偏心調整構造を示す断面図、である。
ここで、本実施の形態は、上述の第3の実施の形態におけるCCD61の偏心調整構造を、光学部材の偏心調整構造に置き換えたものである。
【0082】
図17示すように、レンズ210を収容するレンズ枠211の後端部には、テーパ面212が形成されている。レンズ枠211は、前端部にカバーガラス213が気密に封止された第1金属枠214の内部に収容されている。
【0083】
第1金属枠214の後端部の内側には、光軸方向に進退可能な調整ビス215が環状に配された押圧リングネジ216が螺着されている。
【0084】
前記調整ビス215の先端は先細りの円錐形状のテーパ217面を有し、レンズ枠211のテーパ面212と当接されている。
【0085】
第1金属枠214には後端部にカバーガラス218が気密に封止された第2金属枠219が内嵌され、封止部220にて気密に封止されている。
【0086】
(作用)
このような実施の形態によれば、調整ビス215によって、上述の第3の実施の形態におけるCCD61に代えてレンズ枠211が半径方向に移動し、且つ第1金属枠214の当接部221にて押圧固定がなされる。
【0087】
(効果)
本実施の形態によれば、上述の第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0088】
ここで、上述した第4の実施の形態(及び第3の実施の形態)では、偏心調整時に移動する対象が、レンズ枠に組み込まれたレンズ(第1台座に取り付けられたCCD)等のようなユニットであったが、図18に示すように直接レンズ230(CCD)にテーパ231を設けたものでも良い。また、テーパ面は必ずしも直接的な斜面にする必要はなく、曲線で構成されるR面や球面でもよい。
【0089】
[付記]
(付記1)
撮像光学系を収容する内部構造体を備え、この内部構造体を、少なくとも2つの金属フレームを熱を利用して水密または気密にしてなる金属パッケージ内に収容した内視鏡用撮像装置において、
前記金属フレームの封止部近傍と内部構造体との間に熱伝達防止手段を設けたことを特徴とする内視鏡用撮像装置。
【0090】
(付記2)
前記熱伝達防止手段は、前記金属フレームよりも熱伝導率の小さい部材を金属フレームの封止部と内部構造体の間に介挿してなることを特徴とする付記1に記載の内視鏡用撮像装置。
【0091】
(付記3)
前記熱伝達防止手段は、前記金属フレームの封止部と内部構造体の間に形成された空気層からなることを特徴とする付記1に記載の内視鏡用撮像装置。
【0092】
すなわち、付記1乃至3に記載の発明によれば、少なくとも2つの金属フレームを熱を利用して封止する際に内部構造体に熱が伝達されにくいので、封止時におけるCCDや光学フィルタに対する熱害を防止でき、また、封止部付近の温度のみを速やかに上昇させて良好な接合を行うことができる。
【0093】
(付記4)
撮像光学系を収容する内部構造体を備え、この内部構造体を、少なくとも2つの金属フレームを気密に封止してなる金属パッケージ内に収容した内視鏡用撮像装置において、開口端を有する前記金属フレームの内部に内部構造体が収容された状態で、内部構造体に配設された光軸方向に進退可能で曲線及びまたは直線であるテーパ部を有する調整ビスを前記開口端より調整可能な構成を有し、前記テーパ部に当接する当接部を有する前記撮像光学系を半径方向に移動可能としたことを特徴とする内視鏡用撮像装置。
【0094】
(付記5)
前記撮像光学系は固体撮像素子、及びまたは光学部材でなることを特徴とする付記1または4に記載の内視鏡用撮像装置。
【0095】
(付記6)
前記撮像光学系は前記固体撮像素子、前記光学部材のいずれか、または両方が台座に固定されたものやフレームに収容された状態のユニットからなることを特徴とする付記1または4に記載の内視鏡用撮像装置。
【0096】
すなわち、付記4乃至6に記載の発明によれば、金属パッケージ内に内部構造体を収容した状態で、調整ビスを金属フレームの開口端から調整可能であるので金属フレーム外周に調整ビスを調整するための孔を設ける必要がなく、封止が必要な箇所を削減でき、組立て時間、封止不良等を削減することができる。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、少なくとも2つの金属フレームを熱を利用して封止する際に内部構造体に熱が伝達されにくいので、封止時におけるCCDや光学フィルタに対する熱害を防止でき、また、封止部付近の温度のみを速やかに上昇させて良好な接合を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1乃至図11は本発明の第1の実施の形態に係わり、図1は内視鏡用撮像装置のシステム構成図
【図2】同、内視鏡用撮像装置の前部の構成を示す断面図
【図3】同、内視鏡用撮像装置の後部の構成を示す断面図
【図4】同、図2のA矢視図
【図5】同、内視鏡取付時における図2のA矢視図
【図6】同、図2のB矢視図
【図7】同、図3のC−C断面図
【図8】同、図2のD−D断面図
【図9】同、撮像光学部要部の分解斜視図
【図10】同、図3のE矢視図
【図11】同、内視鏡用撮像装置の偏心調整時におけるユニットの構成を示す断面図
【図12】同、吸湿手段の変形例を示す断面図
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る内視鏡用撮像装置の構成を示す断面図
【図14】図14乃至図16は本発明の第3の実施の形態に係わり、図14は内視鏡用撮像装置の構成を示す要部断面図
【図15】同、CCD偏心調整構造を示す図14中のF−F断面図
【図16】同、CCD偏心調整構造の変形例を示す要部断面図
【図17】図17,18は本発明の第4の実施の形態に係わり、図17は内視鏡用撮像装置の構成を示す断面図
【図18】同、偏心調整構造を示す断面図
【符号の説明】
1 … 内視鏡用撮像装置
42 … 第1金属枠(金属フレーム)
48 … 第1ハウジング(内部構造体)
61 … 固体撮像素子(内部構造体)
83 … 光学フィルタ(内部構造体)
131 … 第2金属枠(金属フレーム)
150 … 押圧リングネジ(熱伝達防止手段)
153 … 封止部
170 … 第2金属枠(金属フレーム)
171 … 封止部
172 … 空気層(熱伝達防止手段)

Claims (1)

  1. 撮像光学系を収容する内部構造体
    前記内部構造体を収容する内部空間を備えた金属パッケージ
    前記内部空間を形成するための内周面を備え、前記金属パッケージを構成する第1の金属フレーム
    前記第1の金属フレームに組み合わされることによって前記内部空間を形成する内周面を備えるとともに、前記第1の金属フレームに対して熱を利用して接合され、前記金属パッケージを構成する第2の金属フレームと
    前記第1の金属フレームに対して前記内部構造体を固定するとともに、前記接合の際の前記内部構造体への熱伝達を抑制する熱伝達防止手段として前記接合部分と前記内部構造体との間に設けられた低熱伝導率の固定部材と
    を具備することを特徴とする内視鏡用撮像装置。
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