JPH08243077A - 電子内視鏡 - Google Patents

電子内視鏡

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Publication number
JPH08243077A
JPH08243077A JP7051153A JP5115395A JPH08243077A JP H08243077 A JPH08243077 A JP H08243077A JP 7051153 A JP7051153 A JP 7051153A JP 5115395 A JP5115395 A JP 5115395A JP H08243077 A JPH08243077 A JP H08243077A
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JP
Japan
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universal cord
electronic endoscope
connector
cable
image pickup
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Withdrawn
Application number
JP7051153A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ishii
広 石井
Koji Takamura
幸治 高村
Takatsugu Yamatani
高嗣 山谷
Masaaki Nakazawa
雅明 中沢
Hisao Yabe
久雄 矢部
Hideo Ito
秀雄 伊藤
Takahiro Kishi
孝浩 岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Priority to US08/579,148 priority patent/US5876326A/en
Priority to EP95120722A priority patent/EP0730844A1/en
Publication of JPH08243077A publication Critical patent/JPH08243077A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00112Connection or coupling means
    • A61B1/00121Connectors, fasteners and adapters, e.g. on the endoscope handle
    • A61B1/00124Connectors, fasteners and adapters, e.g. on the endoscope handle electrical, e.g. electrical plug-and-socket connection

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不要輻射ノイズの放射及び混入を十分に低減
できる状態での使用と、操作性の良い状態での使用との
選択ができる電子内視鏡を提供すること。 【構成】 電子内視鏡1は細長の挿入部2と、操作部3
と、ユニバーサルコード部4と、その末端のコネクタ部
5とを有し、先端部6には固体撮像素子28が配置さ
れ、撮像ケーブル32と接続されている。この撮像ケー
ブル32は挿入部2、操作部3、ユニバーサルコード部
4内を挿通され、コネクタ部5で電気接点部11の接点
ピン9と接続される。ユニバーサルコード部4は蛇腹状
のユニバーサルコードカバー52が着脱自在に覆われ
る。ユニバーサルコードカバー52はその両端がコネク
タ側固定部54と操作部側固定部55でコネクタ部5と
操作部3に固定され、内面には電磁遮蔽機能を有する金
属蒸着層53が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子内視鏡からの不要
輻射ノイズの放射及び電子内視鏡への輻射ノイズの混入
を低減化する対策を施こすことが可能な電子内視鏡に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子内視鏡は一般的に先端に固体撮像素
子とこれに接続する回路基板及び電子部品を介して撮像
ケーブルが接続され、撮像ケーブルは内視鏡挿入部、操
作部、ユニバーサルコード部内を挿通され、ユニバーサ
ルコード部の末端のコネクタ部に接続されるようになっ
ている。
【0003】また、電子内視鏡はプロセッサ、光源装
置、モニタ等と接続されて内視鏡システムとして使用さ
れるが、内視鏡操作部に配された数個の操作スイッチに
より画像を静止させたり、調光の切換えや、外部機器の
コントロールが可能なように、ユニバーサルコード内に
はスイッチケーブルも挿通され、コネクタ部に接続され
ている。
【0004】このようにユニバーサルコード内には不要
輻射ノイズの放射をしやすく、また混入を受けやすい撮
像ケーブルとスイッチケーブルが内蔵されているため
に、EMC(電磁妨害を与える問題であるEMIと電磁
妨害を受ける問題であるEMSの総称)対策のために、
特にシールド強化が要求される部位である。
【0005】例えば、特開平6−142039によれ
ば、ユニバーサルコード内にその一端をコネクタ受けに
導通させている金属ブレードを設けることによって、電
磁遮蔽手段或いは電磁妨害対策手段を形成している。こ
のようにユニバーサルコード内に何らかの電磁妨害対策
手段を設けてやることによって、EMC対策の機能を向
上することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特にノ
イズの発生しやすい機器と組み合わせて使用する時以外
の普通の状態で使用する時には従来の電子内視鏡を使っ
ても何の問題もない場合がある。逆に、従来の電子内視
鏡はシンプルな構造であるがために、操作性に優れてい
る場合も考えられる。
【0007】つまり、従来の電磁妨害対策手段を組み込
んだ電子内視鏡は、EMC対策が必要か必要でないかに
よらず存在しているため、使用者に選択の機会が与えら
れていなかった。
【0008】現在重要性を増しているEMC対策を、既
存の電子内視鏡に対して必要な時、例えば、ノイズを発
生しやすい機器と組み合わせて使用する時等に簡単に施
すことができたとしたらその使用環境はさらに好ましい
ものとなる。
【0009】本発明では上述した点に鑑みてなされたも
ので、環境に応じて不要輻射ノイズの放射及び混入を十
分に低減できる状態での使用と、操作性の良い状態での
使用との選択ができる電子内視鏡を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】一端が操作部か
ら延出され、他端が外部機器と接続されるコネクタ部を
設け、内部に撮像ケーブルが内蔵されたユニバーサルコ
ードを有する電子内視鏡において、ユニバーサルコード
を覆うように装着できる電磁遮蔽機能を有するチューブ
状のカバーを着脱自在に設けた。電磁遮蔽機能を有する
カバーをユニバーサルコードに装着することによって、
ユニバーサルコード内の撮像ケーブルへのノイズの混入
を妨げることができるし、また、ケーブルからの不要輻
射ノイズの放射も抑えることができる。また、カバーを
外すことによって、ユニバーサルコードの操作性がよい
状態で電子内視鏡を使用することができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を具体
的に説明する。図1ないし図4は本発明の第1実施例に
係り、図1は本発明の第1実施例の電子内視鏡の構成を
断面図で示し、図2は図1の蛇管部の構造を断面図で示
し、図3(A)は図1の先端から見た正面図を示し、図
3(B)は図3(A)のA−A断面図を示し、図4は内
視鏡とビデオプロセッサとの結線図を示す。
【0012】図1に示すように第1実施例の電子内視鏡
1は長尺で可撓性を有する挿入部2と、この挿入部2の
基端部に形成された操作部3と、この操作部3から一端
が延出されたユニバーサルコード部4と、このユニバー
サルコード部4の他端(末端)に設けられたスコープコ
ネクタ部(以下、コネクタ部と略記)5とから構成され
る。
【0013】挿入部2は先端に設けられ、撮像手段を内
蔵した先端硬質部6と、この先端硬質部6の後端に隣接
して形成された湾曲自在の湾曲部7と、この湾曲部7の
後端から操作部3の前端に至る長尺の蛇管部(或いは可
撓管部)8とから構成され、操作部3に設けた図示しな
いアングルノブを操作することにより湾曲部7を湾曲す
ることができる。
【0014】コネクタ部5は多数の接点ピン9を有し、
外部機器としてのビデオプロセッサ10(図4参照)に
図示しないケーブルを介して接続される電気接点部11
と、図示しない光源装置に接続されるライトガイド入射
端12、送気口金13及びその他の部分からなる。
【0015】先端硬質部6は図3(A)に示すように先
端面にノズル14、このノズル14に対向して配置され
た観察窓15、2つの照明窓16、鉗子出口17が設け
られている。このノズル14は図1に示すように先端硬
質部6に続く湾曲部7内で送気・送水チューブ18に接
続され、この送気・送水チューブ18は蛇管部8内では
送水チューブ19と送気チューブ21に分岐し、そのま
ま操作部3、ユニバーサルコード部4を挿通されてコネ
クタ部5において、送気チューブ21は送気口金13に
接続され、送水チューブ21は図示しない送水口金に接
続される。
【0016】鉗子出口17は湾曲部7内では鉗子挿通パ
イプ22、鉗子挿通チューブ23と接続され、この鉗子
挿通チューブ23は蛇管部8、操作部3、ユニバーサル
コード部4を挿通されコネクタ部5で図示しない吸引口
金に至ると共に、操作部3の前端付近において分岐し、
図示しない鉗子挿入口と接続される。そして、鉗子挿入
口から図示しない鉗子等の処置具を挿入することにより
鉗子挿通路を構成する鉗子挿通チューブ23、鉗子挿通
パイプ22を経て鉗子出口17から処置具の先端側を突
出させることができ、組織の採集とかポリープの切除等
の処置を行うことができる。。
【0017】送水チューブ19、送気チューブ21、鉗
子挿通チューブ23は例えばテフロン製の可撓性のチュ
ーブであるが、チューブ製造工程において、テフロン内
に電磁吸収体としての機能を有するフェライト粒子が混
入させている。
【0018】先端硬質部6に形成した2つの照明窓16
には照明レンズ24が取り付けられ、各照明レンズの奥
にライトガイドファイババンドル25の先端が固定され
ている。図2に示すようにライトガイドファイババンド
ル25はその外周面がライトガイド保護チューブ26で
被覆されて保護されており、このライトガイド保護チュ
ーブ26で被覆された状態で湾曲部7、蛇管部8、操作
部3、ユニバーサルコード部4内を挿通され、その後端
はコネクタ部5のライトガイド入射端12に至る。そし
て、ライトガイド入射端12を光源装置に接続すること
により、供給された照明光を伝送し、照明窓16から出
射し、患部等の被写体を照明する。
【0019】ライトガイド保護チューブ26はシリコン
製の可撓性のチューブであり、やはりフェライト粒子を
混入させてある。
【0020】照明された被写体は先端硬質部6における
2つの照明窓16の間に形成した観察窓15に取り付け
た対物光学系27により、その結像位置に像を結ぶ。こ
の結像位置にはCCD等の固体撮像素子28が配置さ
れ、結像された光学像を光電変換する。
【0021】図1に示すように対物光学系27は観察窓
15を第1レンズで閉塞し、対物光学系27の最終レン
ズには固体撮像素子28が位置出しされて固定されてい
る。固体撮像素子28はパッケージ化されて構成されて
おり、受光面(或いは撮像面)の裏面にはリードが突設
されており、第1の回路基板29、第2の回路基板30
と接続されている。第1の回路基板29はセラミック基
板上にチップコンデンサ及び2つのICを実装してい
る。
【0022】ICの1つは固体撮像素子28を駆動する
駆動信号生成用であり、もう1つはビデオ信号生成用で
ある。後方側に延出された第1の回路基板29及び第2
の回路基板30の後端はケーブル固定ブロック31で固
定された撮像ケーブル32と接続され、また各々の回路
基板29、30のGNDは金属製のケーブル固定ブロッ
ク31と導通している。
【0023】固体撮像素子28の電源及び信号の授受を
行う複数の同軸線及び/又は単線よりなる撮像ケーブル
32は例えば第1の金属導体33、第1の絶縁樹脂層3
4、第2の金属導体層35、第2の絶縁樹脂層36から
なる3本の同軸線とそれらをとり囲み一括する第3の金
属導体層37、第3の絶縁樹脂層38とからなる。
【0024】ここで、第1の絶縁樹脂層34、第2の絶
縁樹脂層36、第3の絶縁樹脂層38はテフロンや、ポ
リ塩化ビニルなどの樹脂にフェライト粒子が混入されて
いる。撮像ケーブル32の第1の金属導体33は第1の
回路基板29、第2の回路基板30に半田付けされ、第
2の金属導体層35はケーブル固定ブロック31に半田
付けされる。
【0025】第3の金属導体層37は先端硬質部6内に
おいては接続されず、この第3の金属導体層37の後端
部及び第3の絶縁樹脂層38端面は、湾曲部7を構成す
る第1の湾曲駒42内に納まるように調節され、固体撮
像素子28、第1の回路基板29等の上から熱収縮チュ
ーブ41を被せて内部に絶縁性のエポキシ系の樹脂を充
填し固定させている。湾曲部7は第1の湾曲駒42、連
結湾曲駒43、最終湾曲駒44及びそれらを被覆するチ
ューブ状の湾曲部被覆ゴム45からなる。第1の湾曲駒
42は先端硬質部6へ、最終湾曲駒44は蛇管部8へ固
定され、第2の絶縁樹脂層36と連結湾曲駒43、連結
湾曲駒43と最終湾曲駒44、及び連結湾曲駒43同士
は回動自在に接続されている。
【0026】そして、操作部3に設けられた図示しない
アングルノブを操作することによりアングルノブに接続
されたアングルワイヤ40を押し引き(或いは前後に移
動)して湾曲駒42、43、44を上、下、左、右の任
意の方向に湾曲できる湾曲機構が形成されている。図2
に示すようにアングルワイヤ40は4つの方向に沿って
挿入部2内に配置され、先端は第1の湾曲駒42に固定
されている。
【0027】撮像ケーブル32は蛇管部8、操作部3、
ユニバーサルコード部4及びコネクタ部5内において、
第3の絶縁樹脂層38の上からさらに絶縁樹脂材料で形
成した幅広の帯状部材の一面に導電塗料46aを施した
シールドテープ46を巻き付けた。この時、導電面は第
3の絶縁樹脂層38側になるようにし、反対面(外側と
なる面)は絶縁されている。シールドテープ46はコネ
クタ部5内の端面から導電塗料46aに導通するように
ジャンパ線47を引き出してユニバーサルコード部4内
面の金属ブレード48へ接続している。
【0028】金属ブレード48は蛇管部8、操作部3、
ユニバーサルコード部4及びコネクタ部5の一部分に設
けられており、全て導通がとられている。第3の絶縁樹
脂層38はコネクタ部5内において、湾曲部7内と同様
に撮像ケーブル32がストリップ成形されており、第1
の金属導体33、第2の金属導体層35、第3の金属導
体層37がそれぞれ接点ピン9に接続されている。
【0029】また、操作部3にはフリーズ等の指示を行
う複数の操作スイッチ49が設けてあり、各操作スイッ
チ49はスイッチケーブル50と接続され、これらのス
イッチケーブル50はユニバーサルコード部4内を例え
ば撚って挿通され、コネクタ部5内で各スイッチケーブ
ル50は撮像ケーブル32と同様に接点ピン9に半田付
け固定されている。
【0030】接点ピン9は図示しない接続ケーブルを介
してビデオプロセッサ10に接続される。この実施例で
はユニバーサルコード部4はユニバーサルコードカバー
52で被覆される。このユニバーサルコードカバー52
は伸縮自在の蛇腹状の絶縁樹脂からなり、その内面には
電磁遮蔽機能を有する(或いは電磁妨害対策手段として
の)金属蒸着層53が設けられている。
【0031】このユニバーサルコードカバー52のコネ
クタ部5側にはコネクタ側固定部54が、操作部3側に
は操作部側固定部55が一体的等で設けられており、コ
ネクタ側固定部54及び操作部側固定部55は収縮性の
ゴムからなり、それぞれしっかりとコネクタ部5及び操
作部3に固定できるようにしている。
【0032】また、コネクタ側固定部54の金属蒸着層
53からアース線56が出されており、別に設けられた
GND又はアース(大地)に導通させることができるよ
うになっている。
【0033】また、図3のようにノズル14と観察窓1
5との間に、ノズル14側を頂点とする略三角形状の整
流突起57を設け、観察窓15に届く流体を観察窓15
の表面に均等化する整流手段を形成している。
【0034】つまり、この整流突起57は図3(B)に
示すようにノズル14側ではなだらかで観察窓15側で
急になるように形成されている。ノズル14から噴出す
る流体(水及び空気)はノズル14の出口直近ではノズ
ル14の開口の中心で最も流量が多く、開口の端では流
量は少なくなっているが、整流突起57を設けたため
に、流体は整流突起57に遮られて観察窓15両端へ回
り込みつつ、整流突起57を越えて観察窓15にまで届
く。この場合、観察窓15に届く流体が観察窓15の表
面に均等になるような寸法に整流突起57は形成されて
いる。
【0035】また、この実施例では図4に示すように、
電子内視鏡1内、より具体的には先端部6内に固体撮像
素子28の駆動手段を設けることにより、挿入部2内に
挿通が必要な信号線の本数を低減化している。図4に示
すように固体撮像素子28には6つの端子、つまりビデ
オGND端子,電源端子,ビデオ出力信号端子,垂直同
期信号端子,水平同期信号端子,アンチブルーミング信
号端子(図4ではGND,Vdd,Vout,φP,φ
S,φABとそれぞれ略記、又、各端子を省略して説明す
る)が設けてある。
【0036】この6つの端子のうち、ビデオGND,電
源,ビデオ出力信号の3つの端子がビデオプロセッサ1
0と接続コネクタ(スイッチの記号で示している)を介
して接続される。ビデオGNDはビデオプロセッサ10
に設けられたGNDへ、ビデオ出力信号はビデオプロセ
ッサ10内に設けられた図示しない信号処理回路と接続
され信号処理され、映像信号に変換された後、モニタに
出力され、映像を映し出す。
【0037】電源はビデオプロセッサ10内の電源回路
58によって発生した電源電圧を受け取るが、電子内視
鏡1内に破壊防止抵抗59を設け、固体撮像素子28へ
の過電流を防止している。破壊防止抵抗59は第1の回
路基板29内にあっても良いし、コネクタ部5に設けて
も良いし、ビデオプロセッサ10の中にあっても良い。
【0038】残りの3つの端子は第1の回路基板29内
の信号生成回路60で生成された固体撮像素子28の駆
動信号である垂直同期信号,水平同期信号,アンチブル
ーミング信号がそれぞれ印加される。信号生成回路60
は電源が供給されることにより動作する。従って、電子
内視鏡1の撮像ケーブル32は3本の同軸線から構成さ
れる。また、固体撮像素子28は例えば10フレーム/
秒というようにできるだけフレームレートを下げてお
り、従って駆動信号の周波数も通常の場合よりも低く、
放射される強度が十分に低くなり、他の機器に及ぼすノ
イズも少なくしている。
【0039】以上のような構成とすることにより、第2
の金属導体層35、第3の金属導体層37、ケーブル固
定ブロック31はビデオGND、シールドテープ46、
金属ブレード48、第1の湾曲駒42、最終湾曲駒4
4、連結湾曲駒43は他とは浮いた状態で同電位、さら
に金属蒸着層53は別のGNDとなっており、熱収縮チ
ューブ41を通る信号は湾曲部7内では3重のシール
ド、蛇管部8、操作部3内では4重のシールド、ユニバ
ーサルコード部4、コネクタ部5内では5重のシールド
となっている。
【0040】また、図2に示すように蛇管部8内におい
て、撮像ケーブル32は略中央に配置され、それを取り
囲むように電磁吸収体からなる鉗子挿通チューブ23、
ライトガイド保護チューブ26、送水チューブ19、送
気チューブ21が配置されている。この実施例によれば
以下の効果を有する。
【0041】ユニバーサルコード部4にシールド部材を
有するユニバーサルコードカバー52を設けたので、撮
像ケーブル32及びスイッチケーブル50からの輻射ノ
イズの放射及び撮像ケーブル32及びスイッチケーブル
50へのノイズの混入を低減化することができる。ま
た、ユニバーサルコードカバー52は蛇腹状であり、ユ
ニバーサルコード部4の可撓性を損なうことが少ない。
【0042】さらに着脱自在であるので、電子内視鏡1
自体にシールド対策を施していないものに対しても十分
なシールド効果を期待できる。そして、ユニバーサルコ
ードカバー52自体にアース線56が設けられているの
で、どんな内視鏡やシステムであっても対応できる。
【0043】また、着脱自在であるので、複数の特にノ
イズの影響を受け易い機器、あるいはノイズを発生し易
い機器と組み合わせて使用する時にユニバーサルコード
カバー52をユニバーサルコード部4に装着すれば、効
果的なEMC対策を簡単に施すことができる。
【0044】それ以外の時にはユニバーサルコードカバ
ー52を取り外して電子内視鏡1を使用すれば、通常の
ユニバーサルコード4として、つまり十分な可撓性を有
する操作性の良いユニバーサルコード部4を有する電子
内視鏡として使用することができる。さらに、このユニ
バーサルコードカバー52を使い捨てとして使用すれ
ば、衛生上も好ましい。
【0045】また、撮像ケーブル32を挿入部2からコ
ネクタ部5の間にわたって電磁妨害対策部材としての
(或いは電磁遮蔽部材として機能する)シールドテープ
46で覆い、これを電子内視鏡1の外装金属としての金
属ブレード48と同じ電位に保つようにしているので、
さらにシールド効果が増す。
【0046】また、湾曲部7にはシールドテープ29を
設けていないので、湾曲部7内部の充填率が上がらず、
湾曲動作に支障をきたさない(一方、挿入部2、ユニバ
ーサルコード部4内の充填率が多少上がっても、湾曲部
7程小回りを要求されないため、問題ない)。そして、
外装金属とはコネクタ部5内で導通をとっているので、
作業も楽である。
【0047】また、図2に示すように撮像ケーブル32
を蛇管部8内の略中央に配置し、その周りには電磁吸収
体を含む内蔵物が配置される構造にしているので、さら
に撮像ケーブル32は周囲がシールド部材で囲まれたに
近い状態となり、シールド効果が増す。撮像ケーブル3
2の各絶縁樹脂内にはフェライト等の電磁吸収体を含有
させているので、これもシールド効果を増大させてい
る。
【0048】また、固体撮像素子28の駆動信号を挿入
部2の先端硬質部6内に配置したIC内で発生するよう
にしているので、挿入部2内に実際に挿通されるケーブ
ル本数を少ない本数に押さえることができ、外乱ノイズ
を受けにくくできるし、放射ノイズも少なくできる。ま
た、フレームレートを下げるようにしているので、駆動
周波数を低くでき、放射ノイズを低く押さえられる。
【0049】撮像ケーブル32の内、電源ラインに抵抗
59を設けることにより、万が一、過電流が流れるよう
な事態が発生しても、この抵抗59により実際に流れる
電流値を少なくでき、固体撮像素子28及び先端のIC
を破壊することを有効に防止できる。
【0050】また、内視鏡使用時に関連して内視鏡検査
時には患者は専用の術衣を着用することが多いが、この
術衣の繊維にフェライト等の電磁吸収体を染め込むか、
又は金属を染め込みベッドサイドのGNDへこれを接続
すると、患者へ内視鏡を挿入している間のシールド効果
をさらに向上させることができる。
【0051】また、図3のように整流突起57が設けら
れているので、整流突起57が設けていない場合よりも
流体を観察窓15により均一に吹き付けることができ、
観察の妨げになる付着物等をより簡単に除去できる。
【0052】なお、使用環境に応じてフレームレートを
下げたり、下げることなく通常のフレームレート(30
フレーム/秒)で固体撮像素子28を駆動することを選
択できるようにしても良い。例えば、電子内視鏡1の使
用により他の機器に外乱ノイズを与える影響を十分に考
慮しなければならない環境とか、狭い検査室で多数の機
器が同時に使用される環境の場合にはフレームレートを
下げ、これに応じて駆動信号の周波数を低くできるの
で、放射ノイズを低く押さえられる。
【0053】一方、電子内視鏡1を使用する周囲は十分
に電磁遮蔽されており、他の機器にノイズを与える可能
性が十分に少ない或いは他の機器からノイズを受ける影
響が殆どないような環境の場合にはフレームレートを下
げることなく通常のフレームレートで駆動するようにし
ても良い。
【0054】次に本発明の第2実施例の電子内視鏡61
を説明する。図5に示すように先端硬質部6の観察窓1
5には拡大対物光学系62が設けてあり、この拡大対物
光学系62は拡大観察が可能なように可動レンズを有す
る対物光学系であり、撮像部63内の図示しない固体撮
像素子に結像する。
【0055】この撮像部63は固体撮像素子、第1の回
路基板等を含むユニットである。拡大対物光学系62を
構成する可動レンズはフォーカスワイヤ保護パイプ64
内のフォーカスワイヤ65の押し引きにより可動する。
フォーカスワイヤ65は操作部3に設けられたフォーカ
ススイッチ66によって操作する。フォーカススイッチ
66はユニバーサルコード部4内を挿通されるスイッチ
ケーブル50を介してコネクタ部5内で接点ピン9に接
続される。
【0056】撮像部63は先端硬質部6に挿入し固定さ
れるが、その周囲はフェライト粒子入りの固体潤滑67
で充填される。また、撮像部63には2本の撮像ケーブ
ル32が接続されている。
【0057】図6に示すように撮像ケーブル32は各4
本の同軸ケーブルとその外側を覆う第3の金属導体層3
7、第3の絶縁樹脂層38から構成されているが、同軸
ケーブルだけでなく、導体と絶縁被覆からなる単線を組
み合わせて構成するようにしても良い。
【0058】撮像ケーブル32は蛇管部8、操作部3、
ユニバーサルコード部4内において、この2本の撮像ケ
ーブル32をまとめてその外側から電磁妨害対策部材6
8で被覆され、コネクタ部5内において電気接点部11
に設けた接点ピン9に接続されている。
【0059】この電磁妨害対策部材68は金属細線を編
み込んだもので、交差角90°である。この電磁妨害対
策部材68は湾曲部7側端部、つまり電磁妨害対策部材
68の先端から先端ジャンパ線69を引き出し、湾曲部
7の湾曲駒42、43、44を被覆する湾曲部金属ブレ
ード70の蛇管部8側端部へ接続している。また、電磁
妨害対策部材68のコネクタ部5側端部から後端ジャン
パ線71を引き出し、金属製のユニバーサルコードカバ
ー導通部72内面に接続している。
【0060】湾曲部金属ブレード70、蛇管部金属ブレ
ード73、操作部金属部74、ユニバーサルコード金属
ブレード75、コネクタ部金属部76はそれぞれ端部で
接続されており、導通がとられている。
【0061】湾曲部金属ブレード70の外周面は湾曲ゴ
ム45で被覆され、蛇管部金属ブレード73は蛇管部8
の外装部材となる可撓性の蛇管樹脂チューブ77で被覆
され、操作部金属部74は、樹脂等で形成された操作部
外装部材78で被覆され、ユニバーサルコード金属ブレ
ード75はユニバーサルコード部4の外装部材としての
可撓性のユニバーサルコード樹脂チューブ79で被覆さ
れ、このユニバーサルコード樹脂チューブ79の後端は
コネクタ部5の金属製の外装部材80に固定されてい
る。
【0062】操作部金属部74のユニバーサルコード部
4側近くに操作部3内面の操作部金属部74を操作部3
外面に引き出すユニバーサルコードカバー導通部81が
設けられている。同様にコネクタ部金属部76の電気接
点部11近くにコネクタ部5内面のコネクタ部金属部7
6をコネクタ部5の外面に引き出し、ユニバーサルコー
ドカバー82の導電部材と導通するユニバーサルコード
カバー導通部72が設けられている。
【0063】ユニバーサルコード部4を覆うユニバーサ
ルコードカバー82は可撓性の絶縁樹脂からなり、この
ユニバーサルコードカバー82内面にはユニバーサルコ
ードカバー金属ブレード83が積層されている。ユニバ
ーサルコードカバー82両端部にはそれぞれ操作部側固
定部84、コネクタ側固定部85が設けられており、操
作部3、コネクタ部5へ着脱可能な構造になっている。
【0064】ユニバーサルコードカバー82装着時に
は、ユニバーサルコードカバー金属ブレード83がそれ
ぞれユニバーサルコードカバー導通部72、ユニバーサ
ルコードカバー導通部81に接触し導通する。尚、図6
に示すように挿入部2内には前方送水チューブ86が設
けてある。
【0065】以上の構成にすることにより、湾曲部金属
ブレード70、蛇管部金属ブレード73、操作部金属部
74、ユニバーサルコード金属ブレード75、コネクタ
部金属部76と、電磁妨害対策部材68と、ユニバーサ
ルコードカバー82のユニバーサルコードカバー金属ブ
レード83を同じ電位とすることができる。また、図6
に示すように撮像ケーブル32を蛇管部8内の略中央に
配置し、それを取り囲むように電磁吸収体からなる鉗子
挿通チューブ23、ライトガイド保護チューブ26、送
水チューブ19、送気チューブ21、前方送水チューブ
86、フォーカスワイヤ保護パイプ64が配置されてい
る。前方送水チューブ86は下部消化管用内視鏡に用い
られることが多い前方送水のための管路である。
【0066】この第2実施例は以下の効果を有する。ユ
ニバーサルコードカバー82を装着する部分に外装金属
と導通させる部分を設けたので、簡単にユニバーサルコ
ードカバー82と同電位にすることができ、シールド効
果が向上する。また、このままでは電位的には浮いた状
態であるが、ユニバーサルコードカバー82端部からジ
ャンパ線を引き出してやれば、簡単にGNDとすること
ができる。
【0067】また、ユニバーサルコードカバー82を装
着していない時でも、装着部分の金属部分により簡単に
外装金属をGNDにすることができる。撮像ケーブル3
2を2本まとめて電磁妨害対策部材68で覆ったので、
撮像ケーブル32の取り扱いが楽である。また、電磁妨
害対策部材68をその前後2箇所で導通させたので、導
通状態がさらに安定化するし、一方が外れてもシールド
機能を保持できる。挿入部2内の内蔵物が増えても電磁
吸収体を混入したチューブ等を使用するだけであるの
で、太径化することなくシールド効果が得られる。
【0068】なお、例えば第1実施例のユニバーサルコ
ードカバー52はコネクタ部5側或いは挿入部2側から
ユニバーサルコード部4に装着したり、取り外したりで
きる着脱自在の構成にしているが、この着脱自在の構成
は例えばコネクタ部5付近に蛇腹を折り畳むようにして
ユニバーサルコードカバー52を固定し、ユニバーサル
コード部4を覆う必要がある場合に蛇腹を延ばして、延
ばした端部、つまり操作部側固定部55を操作部3付近
で固定するようにしたものも含む。コネクタ部5付近に
蛇腹を折り畳むようにしてユニバーサルコードカバー5
2を固定した場合には、通常の電子内視鏡と同様に使い
易い状態で使用できることになる。
【0069】例えばコネクタ部5等にユニバーサルコー
ドカバー52を畳んで(簡単に解除可能に)固定或いは
収納する手段を設けるようにして、使用環境等に応じて
固定状態に保持したり、固定を解除し、上記のように蛇
腹を延ばして、操作部側固定部55を操作部3付近で固
定するようにしても良い。
【0070】なお、本発明は挿入部の先端部に撮像手段
を内蔵し、その撮像手段に接続された撮像ケーブルを挿
通したユニバーサルコードを有する電子内視鏡に限定さ
れるものでなく、イメージガイドを有する光学式の内視
鏡の接眼部に、固体撮像素子等の撮像手段を内蔵したT
Vカメラを装着したTVカメラ装着内視鏡の場合に対し
ても適用できる。
【0071】つまり、TVカメラから一端が延出され、
他端にビデオプロセッサ或いはカメラコントロールユニ
ットに接続されるコネクタが設けられ、TVカメラ内の
撮像手段と接続された撮像ケーブルが挿通された一般的
にカメラコードと呼ばれるコードを電磁遮蔽機能を有す
るコードカバーで着脱自在に覆うことができるようにし
たものに対しても適用できる。なお、上述した実施例等
を部分的等で組み合わせた実施例等も本発明に属する。
【0072】[付記] 2.請求項1において、前記カバーの一端を操作部に他
端をコネクタ部に着脱自在に固定したことを特徴とする
電子内視鏡。 3.請求項1において、前記カバーを接地したことを特
徴とする電子内視鏡。 4.請求項1において、前記カバーの内面には電磁遮蔽
機能を有する金属蒸着層が形成されていることを特徴と
する電子内視鏡。 5.請求項1において、前記カバーには電磁遮蔽機能を
有する金属ブレードが設けてあることを特徴とする電子
内視鏡。
【0073】6.同軸線及び/又は単純線の外側にシー
ルド層を有する撮像ケーブルを固体撮像素子とからなる
撮像部と、前記撮像部を固定する先端硬質部と湾曲と蛇
管部と、操作部とユニバーサルコード部とスコープコネ
クタ部とからなる電子内視鏡において、撮像ケーブルの
外側に絶縁層を設け、さらにその外側に電磁妨害対策手
段を蛇管部とコネクタ部の間にわたって配設し、電磁妨
害対策手段と撮像ケーブルのシールド層とを非導通とし
たことを特徴とした電子内視鏡。 7.付記6において、電磁妨害対策手段と電子内視鏡の
外装金属部とを導通とし、撮像ケーブルのシールド層と
スコープコネクタ部のビデオGNDとを導通とした電子
内視鏡。 8.付記6において、電磁妨害対策手段を幅広の帯状部
材が形成したことを特徴とした電子内視鏡。
【0074】付記6〜8の背景 付記6〜8は、電子内視鏡からの不要輻射ノイズの放射
及び電子内視鏡への輻射ノイズの混入を低減すること、
すなわち、EMC(電磁妨害を与える問題であるEMI
と電磁妨害を受ける問題であるEMSの総称)対策され
た電子内視鏡に関する。電子内視鏡は一般的に先端に固
体撮像素子と、これに接続する回路基板及び電子部品を
介して撮像ケーブルが接続され、撮像ケーブルは内視鏡
挿入部、操作部、ユニバーサルコード部内を挿通されコ
ネクタ部に接続されるようになっている。この撮像ケー
ブルから不要輻射ノイズを発生したり、また、外乱ノイ
ズを拾ってしまい画像を乱してしまうことがある。ま
た、撮像ケーブルは繰り返し何回も曲げられる挿入部、
特に湾曲部内にも配設されているのでその屈曲耐性も重
要である。特開平2−191425によれば、複数の同
軸線を撮像部に接続するとともに複数本ねじり合わせて
挿入部に挿通されており、その外周に導電性の総合シー
ルドが施されている。この総合シールドは湾曲部より後
ろ、蛇管部からコネクタ部まで設定されている。
【0075】(問題点と目的)しかしながら、湾曲部内
と挿入蛇管内との内蔵物の充填率の差を考慮し、細径化
を狙いながら総合シールドの配置位置を決めているとは
言えず、また、総合シールドが他の金属部材と浮いた状
態とされているためシールド効果がはっきりしない。こ
のため内視鏡挿入部を太径化することなく不要輻射ノイ
ズの放射及び混入を低減する電子内視鏡を提供すること
を目的とし、付記6〜8の構成にしてこの目的を達成し
ている。
【0076】(効果)撮像ケーブルを挿入部からスコー
プコネクタ部の間にわたって電磁妨害対策手段で覆った
のでシールド効果が増すとともに、湾曲部に電磁妨害対
策手段を設けていないので、湾曲部内の充填率は変わら
ず、従来通りスムーズな湾曲操作が可能である。また、
電磁妨害対策手段と撮像ケーブルのシールド(総合シー
ルド)を異なるグランドに落としたので、1つのシール
ド層ではカットしきれなかった伝導ノイズのカット及び
異なる周波数のカットという点で有効となる。
【0077】9.挿入部内に少なくとも鉗子挿通チュー
ブと、ライトガイドバンドル及びそれを保護するライト
ガイドバンドル保護チューブと先端に配設された固体撮
像素子によって得られた信号を伝送する撮像ケーブルと
を内蔵する電子内視鏡において、挿入部内の略中央に信
号ケーブルを配設するとともに、その周りにシールド部
材からなる、少なくとも鉗子挿通チューブとライトガイ
ドバンドル保護チューブとを配置するように挿入部に内
蔵させたことを特徴とする電子内視鏡。 10.付記9において、シールド部材は電磁吸収体入り
チューブであることを特徴とする電子内視鏡。
【0078】付記9、10の背景 電子内視鏡からの不要輻射ノイズの放射及び内視鏡への
輻射ノイズの混入を低減すること、すなわち、EMC
(電磁妨害を与える問題であるEMIと電磁妨害を受け
る問題であるEMSの総称)対策された電子内視鏡に関
する。電子内視鏡は一般的に先端に固体撮像素子とこれ
に接続する回路基板及び電子部品を介して撮像ケーブル
が接続され、撮像ケーブルは内視鏡挿入部、操作部、ユ
ニバーサルコード部内を挿通され、コネクタ部に接続さ
れるようになっている。また、電子内視鏡の機能として
先端面の洗浄のための送気・送水機能や、観察物への照
明、鉗子等による組織の採取や電気メス等による処理等
が挙げられる。それぞれの機能に対応して、挿入部内に
は送気・送水管路、ライトガイドバンドル、鉗子挿通管
路等が内蔵されている。実開平3−27204によれ
ば、撮像ケーブルを挿入部の略中央に配設している図が
開示されているが、これは主にケーブルの耐性を考慮に
入れたものであった。
【0079】(問題点と目的)ところで、挿入部内の撮
像ケーブルは不要輻射を発生したり、また、外乱ノイズ
を拾って画像を乱してしまったりする原因になりやす
い。そのため、さまざまな対策がとられており、例えば
ケーブルは同軸ケーブルを使い、さらにそれらを複数本
ねじり合わせたその外に導電性の総合シールドを設けた
りしてシールド効果を向上させている。しかしながら、
本来必要な内蔵物の他にEMC対策の部材を設けようと
するためにわずかながらでも太径化する傾向があった。
このため、挿入部を太径化することなく、簡単に不要輻
射ノイズの放射及び混入を低減する電子内視鏡を提供す
ることを目的とし、付記9、10の構成にしてこの目的
を達成している。
【0080】(効果)電子内視鏡内に従来から内蔵され
ているチューブ等の材質を変更すること、及び、ケーブ
ルを含む各内蔵物の配列を変更することにより、ケーブ
ルまわりがシールド部材で囲まれるようにすることがで
き、シールド効果が向上する。また、内蔵物の太さ等も
変更する必要がなく太径化しない。
【0081】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、一端
が操作部から延出され、他端が外部機器と接続されるコ
ネクタ部を設け、内部に撮像ケーブルが内蔵されたユニ
バーサルコードを有する電子内視鏡において、ユニバー
サルコードを覆うように装着できる電磁遮蔽機能を有す
るチューブ状のカバーを着脱自在に設けているので、電
磁遮蔽機能を有するカバーをユニバーサルコードに装着
することによって、ユニバーサルコード内の撮像ケーブ
ルへのノイズの混入と撮像ケーブルからの不要輻射ノイ
ズの放射を抑制することができる。また、カバーを装着
しない状態では操作性の良いユニバーサルコードとして
使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電子内視鏡の構成を示す
断面図。
【図2】図1の蛇管部の構成を示す断面図。
【図3】図1の先端から見た正面図とA−A断面図。
【図4】電子内視鏡とビデオプロセッサとの結線を示す
結線図。
【図5】本発明の第2実施例の電子内視鏡の構成を示す
断面図。
【図6】図6の蛇管部の構成を示す断面図。
【符号の説明】
1…電子内視鏡 2…挿入部 3…操作部 4…ユニバーサルコード部 5…コネクタ部 6…先端硬質部 7…湾曲部 8…蛇管部 9…接点ピン 10…ビデオプロセッサ 11…電気接点部 12…ライトガイド入射端 14…ノズル 15…観察窓 25…ライトガイドファイババンドル 27…対物光学系 28…固体撮像素子 29、30…基板 32…撮像ケーブル 33…第1の金属導体 34、36、38…絶縁樹脂層 35、37…金属導体層 42、43、44…湾曲駒 46…シールドテープ 47…ジャンパ線 48…金属ブレード 49…操作スイッチ 50…スイッチケーブル 52…ユニバーサルコードカバー 53…金属蒸着層 54…コネクタ側固定部 55…操作部側固定部 56…アース線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】先端硬質部6は図3(A)に示すように先
端面にノズル14、このノズル14に対向して配置され
た観察窓15、2つの照明窓16、鉗子出口17が設け
られている。このノズル14は図1に示すように先端硬
質部6に続く湾曲部7内で送気・送水チューブ18に接
続され、この送気・送水チューブ18は蛇管部8内では
送水チューブ19と送気チューブ21に分岐し、そのま
ま操作部3、ユニバーサルコード部4を挿通されてコネ
クタ部5において、送気チューブ21は送気口金13に
接続され、送水チューブ19は図示しない送水口金に接
続される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】以上のような構成とすることにより、第2
の金属導体層35、第3の金属導体層37、ケーブル固
定ブロック31はビデオGNDと同電位、シールドテー
プ46、金属ブレード48、第1の湾曲駒42、最終湾
曲駒44、連結湾曲駒43は他とは浮いた状態で同電
位、さらに金属蒸着層53は別のGNDとなっており、
熱収縮チューブ41を通る信号は湾曲部7内では3重の
シールド、蛇管部8、操作部3内では4重のシールド、
ユニバーサルコード部4、コネクタ部5内では5重のシ
ールドとなっている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電子内視鏡の構成を示す
断面図。
【図2】図1の蛇管部の構成を示す断面図。
【図3】図1の先端から見た正面図とA−A断面図。
【図4】電子内視鏡とビデオプロセッサとの結線を示す
結線図。
【図5】本発明の第2実施例の電子内視鏡の構成を示す
断面図。
【図6】図の蛇管部の構成を示す断面図。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中沢 雅明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 矢部 久雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 伊藤 秀雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 岸 孝浩 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が操作部から延出され、他端が外部
    機器と接続されるコネクタ部を設け、内部に撮像ケーブ
    ルが内蔵されたユニバーサルコードを有する電子内視鏡
    において、 ユニバーサルコードを覆うように装着できる電磁遮蔽機
    能を有するチューブ状のカバーを着脱自在に設けたこと
    を特徴とする電子内視鏡。
JP7051153A 1995-03-10 1995-03-10 電子内視鏡 Withdrawn JPH08243077A (ja)

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US08/579,148 US5876326A (en) 1995-03-10 1995-12-27 Electronic endoscope with grounded spirally-wound lead wires
EP95120722A EP0730844A1 (en) 1995-03-10 1995-12-29 Electronic endoscope apparatus

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