JP2790271B2 - 電子内視鏡装置 - Google Patents

電子内視鏡装置

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JP2790271B2
JP2790271B2 JP8206078A JP20607896A JP2790271B2 JP 2790271 B2 JP2790271 B2 JP 2790271B2 JP 8206078 A JP8206078 A JP 8206078A JP 20607896 A JP20607896 A JP 20607896A JP 2790271 B2 JP2790271 B2 JP 2790271B2
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明伸 内久保
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子内視鏡装
置、詳しくは撮像素子を内蔵した電子内視鏡と信号伝送
線を有するコネクタを介して接続される信号処理手段と
を具備する電子内視鏡装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、体腔内に細長の挿入部を挿入する
ことにより体腔内臓器等を観察したり、必要に応じて処
置具チャンネル内に挿通した処置具を用いて各種治療処
置のできる内視鏡が広く用いられている。
【0003】また、挿入部先端部に、撮像手段として電
荷結合素子(CCD)等の固体撮像素子を設け、画像情
報を光電変換された電気信号として取り出す方式の電子
内視鏡も種々提案されている。
【0004】ところで、医療用の電子内視鏡の場合、患
者の体内に挿入される回路部(患者回路)と、モニタ等
の周辺機器に接続される回路部(2次回路)とは、安全
性を確保するため、例えば特開平1−223928号公
報に示されるようにアイソレーション手段で絶縁してい
る。
【0005】つまり、アイソレーション手段で絶縁が行
なわれていないと、故障等によって、GNDとの絶縁が
低下したり、あるいは不良になると、内視鏡が挿入され
た人体を経てGNDに電流が流れる恐れがあり、非常に
危険な事態が予想される。
【0006】これに対し、上記アイソレーション手段に
より、患者回路と2次回路とを絶縁すると、上記の絶縁
低下等が起きても、一方の回路側のみでGNDに電流が
流れるので、安全性を確保できる。
【0007】すなわち、患者回路側だけで流れる場合に
は低電流であり、患者に及ぼす影響は小さい。また、2
次回路側だけで流れる場合には、患者回路側は絶縁され
ているので、患者等は安全である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記アイソ
レーション手段においても、患者回路と2次回路とのG
NDが共通化されていないので、浮遊容量等を経て信号
が装置外部に電波として輻射され易くなり、かつ外部か
らの電波が浮遊容量を経て装置内部に混入してしまうと
いう問題がある。
【0009】つまり、電子内視鏡装置で使用している電
気信号が他の電子機器に輻射され、誤作動させるノイズ
となる可能性が生じるし、また、他の電子機器から輻射
されるノイズが電子内視鏡装置に混入し易くなり、例え
ば映像信号にノイズが混入して内視鏡画像の質が低下し
たり、制御信号にノイズが混入すると誤作動の原因にな
ってしまう。
【0010】また、電子内視鏡装置内においても、一般
にレベルの異なる各種の信号を扱うので、不要な輻射ノ
イズとなることをできるだけ抑制し、かつ輻射ノイズが
混入することも、できるだけ抑制し得る機能を有するこ
とが望まれる。
【0011】また、最近では、一般の電気機器装置に対
し、EMC(電磁妨害を与える問題(EMI)と電磁妨
害を受ける問題(EMS)とを総称する。)対策が充分
施されていることが益々望まれる状況にある。
【0012】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、電子内視鏡と信号処理手段とを接続するコ
ネクタ部分からの不要な輻射ノイズの発生と不要な輻射
ノイズの混入を十分に抑圧ないしは低減化できる電子内
視鏡装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による電子内視鏡
装置は、体腔内等に挿入可能な撮像素子を内蔵した電子
内視鏡と、導電性部材からなる枠体を有しこの枠体内に
前記撮像素子から出力された信号を伝送する伝送線を有
するコネクタと、このコネクタを介して前記電子内視鏡
が着脱自在に接続され前記撮像素子に対する信号処理を
行なう患者回路およびこの患者回路とアイソレーション
手段で絶縁された2次回路を有する信号処理手段とを備
えた電子内視鏡装置において、前記コネクタ内に弾性導
電性部材を設けると共に、この弾性導電性部材を介して
前記枠体と前記患者回路の基準電位である導電部分とを
接続したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。図1〜図15は、本発明の第1の実
施の形態に係り、図1は、この第1の実施の形態の電子
内視鏡装置を示す全体構成図であり、図2は、カメラコ
ントロールユニットの信号処理系を示すブロック構成図
であり、図3(a),(b)は、アイソレーション回路
を示す回路図であり、図4は、電子スコープを示す概略
構成図であり、図5は、図4におけるA−A線に沿う断
面図であり、図6は、カメラコントロールユニットと電
子内視鏡を接続するコネクタ近傍の構造を示す概略断面
図であり、図7は、図6のコネクタの内部構造を示す要
部拡大図であり、図8は、カメラコントロールユニット
側に設けられたコネクタ受けを示す概略斜視図であり、
図9は、図8のコネクタ受けの裏面側から見た際の概略
斜視図であり、図10は、患者回路のマザーボードの一
部を拡大して示す要部拡大図であり、図11は、患者回
路と2次回路の両GNDがコンデンサで接続されている
ことを示すブロック図であり、図12は、カメラコント
ロールユニット内のプリアンプを収納するシールドケー
スの概略構成を示す斜視図であり、図13は、図12の
一部を拡大して示す拡大側面図であり、図14(a),
(b),(c),(d)は、カメラコントロールユニッ
ト下部に設けられる水抜き用開口部の形状を示す概略図
であり、図15は、カメラコントロールユニットと商用
電源との接続部を示す概略斜視図である。
【0015】図1に示すように、この第1の実施の形態
の電子内視鏡装置1は、撮像手段を内蔵した電子スコー
プ2と、この電子スコープ2に照明光を供給する光源装
置3と、電子スコープ2に対する信号処理を行なうビデ
オプロセッサまたはカメラコントロールユニット(以
下、CCUと略記する。)4と、このCCU4により信
号処理された標準的な映像信号を表示するTVモニタ5
と、このCCU4と接続され、TVモニタ5に表示され
る内視鏡画像についてのコメント等のデータ入力を行な
うキーボード6とから構成される。
【0016】図1、図4に示すように、電子スコープ2
は、体腔内に挿入できるように可撓性を有する細長の挿
入部8の後端(基端)に太幅の操作部9が形成され、こ
の操作部9からユニバーサルケーブル11が外部に延出
されている。このユニバーサルケーブル11の末端に
は、光源用コネクタ12が取り付けられ、このコネクタ
12を光源装置3に着脱自在に装着できるようになって
いる。
【0017】上記挿入部8内およびユニバーサルケーブ
ル11内には、照明光を伝送するライトガイド13が挿
通され、コネクタ12を光源装置3に装着することによ
り、光源装置3内のランプ14の照明光が絞り15を通
り、レンズ16により集光されて、対向するライトガイ
ド13の端面に照射される。このライトガイド13によ
って伝送された照明光は、挿入部8の先端部17に取り
付けた他方の端面から前方に出射され、患部等の被写体
を照明する。照明された被写体は、先端部17に設けた
対物レンズ18により、その焦点面に配設した固体撮像
素子としてのCCD19の撮像面に結像される。
【0018】このCCD19の撮像面には、色分離用の
モザイクフィルタ19aが取り付けてあり、例えば各画
素毎に光学的に色分離され、さらにCCD19により光
電変換されて電気信号に変換され、電荷として蓄積され
る。このCCD19は、挿入部8内およびユニバーサル
ケーブル11内を挿通された駆動信号伝送線21aおよ
びCCD出力信号伝送線21bの一端と接続され、これ
ら伝送線21a,21bの他端は、光源用コネクタ12
の側部に設けたコネクタ受け22に至る。
【0019】このコネクタ受け22には、撮像素子から
出力された信号を伝送する伝送線である信号用ケーブル
(ELケーブルとも記す。)23の一方の端部に取り付
けたコネクタ24が着脱自在に接続され、他方の端部に
取り付けたコネクタ25をCCU4の信号用コネクタ受
け(スコープ用コネクタ受けとも記す。)26に着脱自
在に装着できるようになっている。
【0020】上記コネクタ24,25が、それぞれ接続
されると、図2に示すように、CCU4内の患者回路3
0を構成するCCDドライバ31からのCCD駆動信号
がCCD19に供給されることにより、CCD19に蓄
積された信号電荷が読み出される。この読み出されたC
CD出力信号は、CCU4内のプリアンプ(PRA)3
2で増幅された後、プリプロセス回路33に入力されて
輝度信号と色差信号に分離したり、γ補正、ホワイトバ
ランス等の前処理が行なわれた後、アイソレーション手
段としての絶縁トランス34を経て2次回路35を構成
する一画素クランプ回路36に入力される。
【0021】この一画素クランプ回路36には、絶縁ト
ランス34によってDC成分が除去された信号が入力さ
れるので、この一画素クランプ回路36によりDC成分
が生成され、図示しないローパスフィルタを経てA/D
コンバータ37に入力され、ディジタル信号に変換され
た後、メモリ38に格納される。
【0022】上記メモリ38に格納されたディジタル信
号は、システムコントローラ39の制御のもとで、所定
のタイミングで読み出され、D/Aコンバータ41でア
ナログ信号に変換された後、図示しない同期信号と共
に、TVモニタ5に出力される。
【0023】上記システムコントローラ39(以下、単
にコントローラと略記する。)は、インターフェース4
3を介してキーボード6と接続され、キーボード6を操
作することにより、TVモニタ5に表示される内視鏡画
像に関するコメント等を入力してモニタ画面上に表示し
たりすることができるようになっている。
【0024】上記コントローラ39は、アイソレーショ
ン手段としての絶縁トランス45を介してCCDドライ
バ31と接続され、このコントローラ39からのタイミ
ング信号により、CCDドライバ31は、CCD19に
読み出し用の駆動信号を出力する。
【0025】また、このコントローラ39は、例えばフ
ォトカプラを用いたアイソレーション回路46および制
御信号線47を介して、電子スコープ2の操作部9に設
けた操作スイッチ48と接続されている。
【0026】この操作スイッチ48は、例えば静止画の
表示を指示するフリーズスイッチ等で形成され、このフ
リーズスイッチが操作されると、コントローラ39にフ
リーズ指示信号が伝送される。コントローラ39は、こ
の指示信号を検出すると、メモリ38に対し、書き込み
禁止信号を出力して、メモリ38内のデータの更新を禁
止する。したがって、この書き込み禁止信号前にメモリ
38に格納された信号が繰り返し読み出されることにな
り、TVモニタ5には静止画が表示されることになる。
【0027】また、上記コントローラ39は、各種タイ
ミングパルスの生成や制御、つまり一画素クランプ回路
36のクランプ動作、A/Dコンバータ37のA/D変
換クロック、メモリ38のリード/ライトおよびD/A
コンバータ41のD/A変換クロックの制御を行なう。
【0028】なお、上記患者回路30、およびこの患者
回路30とアイソレーション手段としての絶縁トランス
34,45で絶縁された2次回路35により信号処理手
段が構成されている。
【0029】図2、図3(a)には、操作スイッチ48
におけるフリーズスイッチ48aと接続されたアイソレ
ーション回路46が示されている。このスイッチ48と
接続された制御信号線47のライン47aは、抵抗R1
を介して電源端Vc1に接続され、他方のライン47b
は、抵抗R2を介してGNDに接続されると共に、フォ
トカプラ50のLED50aのアノードに接続され、カ
ソードは患者回路30のGNDに接続されている。
【0030】また、フォトトランジスタ50bのコレク
タは、電源端Vc2に接続され、エミッタは、抵抗R3
を介して2次回路35のGNDに接続されていると共
に、コントローラ39に接続されている。
【0031】上記抵抗R2は、例えば抵抗R1と比較し
て大きな抵抗値に設定され、スイッチ48aがオフ(O
FF)の場合でもライン47a,47bは一定した電位
にそれぞれ固定してノイズの放射および混入を防ぐよう
になっている。つまり、従来においては、抵抗R2が設
けられておらず、このため、スイッチ48aがオフ(O
FF)の場合、ライン47bの電位が確定せず浮いた状
態であったので、ノイズ発生および受信アンテナの機能
を有していたのに対して、本発明の第1の実施の形態で
は、抵抗R2を介してGNDと接続するようにしたの
で、スイッチ48aがオフ(OFF)の場合、このGN
Dの電位を保持して、ノイズの発生および受信を防止す
るようになっている。
【0032】一方、スイッチ48aがオン(ON)され
た場合には、抵抗R1を介してLED50aに発光用電
流が供給され、LED50aは点灯する。この場合、ラ
イン47a,47bは、GNDまたは電源端Vc1に近
い電位に保持される。
【0033】また、図3(a)に代えて、図3(b)に
示すようなアイソレーション回路46’にしてもよい。
【0034】この回路46’では、スイッチ48aの一
端に接続されたライン47aは、抵抗R4を介して電源
端Vc1に接続されると共に、トランジスタQ1のベー
スに接続されている。他方、ライン47bは患者回路3
0のGNDに接続されている。上記トランジスタQ1の
コレクタは、電源端Vc1に接続され、エミッタは、抵
抗R5を介して患者回路30のGNDに接続されると共
に、抵抗R6を介してLED50aに接続されている。
その他の構成は、図3(a)と同様である。
【0035】この図3(b)についても、スイッチ48
aがオフ(OFF)の場合、ライン47aは抵抗R4に
より、電源端Vc1のレベルに電位が固定され、スイッ
チ48aがオン(ON)になるとGNDに固定されて、
図3(a)と同様の機能を有することとなる。
【0036】また、図4に示すように、電子スコープ2
内に挿通されている駆動信号伝送線21a、CCD出力
信号伝送線21bおよび制御信号伝送線47は、図5に
示すように、それぞれ個別に(総合)シールド被覆線2
1a−1,21b−1,47−1でシールドするシール
ド手段が形成されている。各シールド被覆線21a−
1,21b−1,47−1の内側に絶縁被覆された信号
線(単線も同軸線もある)が収納されている。
【0037】また、各シールド被覆線21a−1,21
b−1,47−1は、絶縁性の外被で覆われている。な
お、図5において符号51は、吸引チューブを示し、コ
ネクタ12を光源装置3に接続することにより、光源装
置3内の図示しない吸引手段と接続できるようになって
いる。
【0038】上記各伝送線21a,21b,47をそれ
ぞれ個別にシールドすることにより、各伝送線間のノイ
ズの混入を防止している。例えば、駆動信号伝送線21
aは、CCD19に対し、周波数の高い水平転送駆動パ
ルスを供給する。このパルスは、周波数が高いので輻射
ノイズを発生し易く、例えばCCD出力信号伝送線21
bに輻射ノイズが漏れて混入すると、CCD出力信号は
一般的に微弱なレベルであるので、僅かの漏れでもS/
Nを大きく劣化させることとなる。これに対し、上述の
ように駆動信号伝送線21aを、シールド手段でシール
ドすることにより、S/Nの劣化を防止できる。また、
制御信号伝送線47に輻射ノイズが漏れると、誤った制
御を行なう可能性があるが、これについても防止でき
る。
【0039】上記電子スコープ2のユニバーサルケーブ
ル11内を挿通された各伝送線21a,21b,47
は、コネクタ12の側部に取り付けたコネクタ受け22
の図示しないピンにそれぞれ接続されている。また、各
シールド被覆線21a−1,21b−1,47−1は、
コネクタ受け22の、例えば金属等の導電性部材からな
る枠体である外装枠22aを固定するねじで固定された
ラグ52に一点接続されている。
【0040】また、この図4に示すように、コネクタ1
2には、光源装置3の信号用コネクタ受けに接続するコ
ネクタ部53が設けてあり、このコネクタ部53とコネ
クタ受け22とは、光源制御信号伝送線54で接続され
ている。この伝送線54の総合シールド線は、ラグ52
に一点接続されている。
【0041】上記コネクタ部53は、図1に示すように
光源装置3内の自動調光回路55と接続されている。こ
の自動調光回路55には、光源用コネクタ12のコネク
タ受け22に接続されるコネクタ24、ケーブル23等
を経てCCU4内の映像信号が入力されるようになって
いる。例えば図2に示すプリプロセス回路33で生成さ
れる輝度信号が信号線60、光源制御信号伝送線54を
介して自動調光回路55に入力され、例えばこの輝度信
号の1フレーム期間での平均値を設定レベルと比較した
誤差信号で、絞り15の絞り量を制御する等して自動調
光を行なうようにしている。
【0042】図4に示すように、電子スコープ2の挿入
部8内には、金属線を網状に編んだ網管(ブレードとも
記す。)56がライトガイド13、伝送線21a、21
b等を覆うように設けてあり、この網管56の後端(基
端)には、リード線57の一端が接続されている。この
リード線57は、ユニバーサルケーブル11内を挿通さ
れ、コネクタ12に設けた図示しないピンにその他端が
接続されている。
【0043】また、図1、図4に示すように、電子スコ
ープ2には、鉗子、電気メス59等の処置具を通すこと
のできるチャンネル65が設けてあり、操作部9近傍の
挿入口66から処置具を挿入することができるようにな
っている。
【0044】一方、この電子スコープ2のコネクタ12
に設けたコネクタ受け22には、このコネクタ受け22
の外装枠22aにほぼ嵌合する開口を設けたコネクタ2
4が着脱自在に装着でき、この開口内周には弾性導電性
部材であるシールドガスケット61が取り付けられ、コ
ネクタ受け22の外装枠22aとの接触抵抗を下げられ
るようになっている。このシールドガスケット61は、
薄い銅板等により、板ばね状に成形され、外装枠22a
に確実に接触するようになっている。
【0045】上記信号ケーブル23内は、ユニバーサル
ケーブル11の場合と同様に、各信号系別ごとにシール
ド被覆線でシールドされている。このケーブル23の他
端に取り付けられたコネクタ25にも、上述のコネクタ
24と同様に、コネクタ受け26の、例えば金属等の導
電性部材からなる枠体である円筒枠(図8の符号81
a)に確実に接触させるための弾性導電性部材であるシ
ールドガスケット62が設けてある。なお、このシール
ドガスケット62も、上述のシールドガスケット61と
同様に、薄い銅板等によって板ばね状に成形されている
ものである。
【0046】図6に示すように、信号ケーブル23の端
部側は、コネクタ25内に収納固定されるフェライトコ
ア71を通し、さらに金属筒72内を通してコネクタ本
体73のピン74,74,…の基端に各信号線が接続さ
れる。また、各伝送線21a,21b,…の各シールド
被覆線は、図7に示すように金属筒72に接続してい
る。金属筒72の外周およびフェライトコア71の周囲
は、樹脂75等によりモールド固定されている。
【0047】上記フェライトコア71を設けることによ
り、各伝送線21a,21b,…から漏れるノイズをフ
ェライトコア71で吸収して減衰させ、不要輻射ノイズ
の発生を低減化している。この場合、フェライトコア7
1を金属筒72内に収納すると、金属筒72を含めた金
属部分がノイズを伝えるので、これを防ぐために、フェ
ライトコア71は、金属筒72の外側に離して設けられ
ている。
【0048】CCU4と光源装置3とを接続して制御信
号を伝送する伝送線54における、例えば光量制御のた
めの信号を送る光量制御信号線54aのみは、図7に示
すように、金属筒72の内部でサイズの小さいフェライ
トコア76を通してピン74に接続されている。このフ
ェライトコア76を通すことにより、信号線54aの信
号は一般に低レベルであり、ノイズの影響を受け易いの
を防止している。また、この信号線54aのシールド線
(信号線54aは同軸線であり、この同軸線のシールド
線)は、伝送線54のシールド被覆線と接続されてい
る。
【0049】図6に示すコネクタ25が接続されるCC
U4のコネクタ受け26は、図8に示すように、金属製
のコネクタ受け本体81の前端側の円筒枠81aの外側
に補強用の円筒状金属枠82が、このコネクタ受け本体
81とは絶縁されて二重筒構造にして設けられている。
【0050】コネクタ受け本体81は、図9に示すよう
に、裏面側で患者回路30のGNDに接続されるコネク
タ受け固定用導体83と導通している。また、図9に示
すように、このコネクタ受け本体81からCCU4側に
引き出される接続線もケーブル23内の伝送線21a,
21b,…と同様に信号系ごとに総合シールド被覆線8
4a,84b,84c,…でシールドされ、各シールド
被覆線84a,84b,84c,…は導体83のラグ8
5と導線でそれぞれ接続されている。
【0051】つまり、各シールド被覆線84i(i=
a,b,c,…)は、患者回路30のGNDに一点接続
され、不要輻射ノイズの発生等を防止すると共に、一点
接続とすることによって、一点接続としない場合に生じ
る電位差のため電流路の形成によるノイズの発生等を防
止している。
【0052】図8に示すように、コネクタ本体81の金
属部分はインピーダンス素子としてのコンデンサC1を
介して2次回路35のGNDとなるシャーシ86と接続
され、交流的に導通されている。また、外側の金属枠8
2は、コンデンサC2を介してシャーシ86と接続さ
れ、この金属枠82がアンテナとなって不要輻射ノイズ
を発生すること等を抑圧している。
【0053】つまり、コンデンサC2が設けられていな
いと、この金属枠82は、2次回路35のGNDから浮
いた状態となり、この金属枠82から不要電波が輻射さ
れ易くなると共に、ノイズが侵入し易くなるが、金属枠
82を、コンデンサC2を介してシャーシ86と接続す
ることにより、交流的には2次回路35のGNDと低イ
ンピーダンスに保持することができ、不要電波をシャー
シ86側に流して不要輻射ノイズのレベルを低減化する
ようになっている。
【0054】上記コンデンサC1,C2は、例えば4k
V以上の耐圧を有し、例えばその容量は680ないし1
000pFのコンデンサが用いてある。これにより、患
者回路30のGNDと2次回路35のGNDとに高圧が
印加された場合でも絶縁不良とならない条件が満たされ
ている。
【0055】また、図8(または図1)に示すように、
コネクタ受け26においても、コネクタ25の場合と同
様に、フェライトコア87内を通してノイズの発生等を
低減化している(図7では省略している。)。このフェ
ライトコア87は、コモンモードで侵入するノイズの除
去に有効であり、上記コンデンサC1は、このフェライ
トコア87の作用を助ける。
【0056】図1、図10に示すように、CCD出力信
号伝送線21bは、フェライトコア88を通してノイズ
の発生および混入を防止して、CCD出力信号をプリア
ンプ32に入力するようになっている。このプリアンプ
32には、微弱なCCD出力信号が入力されるので、患
者回路30の他の構成要素と異なり、シールドケース3
2a内に収納されて、ノイズの混入を極力防止するよう
になっている。
【0057】また、図10に示すように、フェライトコ
ア87を通して、患者回路30のマザーボード89のコ
ネクタ受けに接続されるCCD駆動系の駆動信号伝送線
21a全体は、銅テープ90を巻き付けてシールドさ
れ、この銅テープ90は、リード線90aにより患者回
路30のGNDに接続されてノイズの発生等を防止して
いる。つまり、コネクタ受け等に接続される信号線の端
部側は、各信号線がばらばらにされるので、シールドが
不十分になり、この端部側からノイズを周囲に放射し易
くなる。そこで、このようにシールド手段としての銅テ
ープ90およびリード線90aを設けることにより、ノ
イズの発生等を抑圧している。
【0058】また、制御信号伝送線47もフェライトコ
ア91を通して、その端部に取り付けたコネクタ92が
マザーボード89のコネクタ受けに接続される。このコ
ネクタ受けに近い位置のマザーボード89上において、
バイパスコンデンサC3により、患者回路30のGND
と接続されている(図3(a)においても、信号線47
bに対して、コンデンサC3を介してGNDと接続され
ていることを示している。)。
【0059】上述のように電子スコープ2内には、例え
ばCCD駆動のために水平転送用クロックが伝送される
ので、制御信号伝送線47にも、これらのクロックがノ
イズとして混入し易いし、さらに伝送線47を経て外部
にノイズが放出され易い。そこで、伝送線47を上記コ
ンデンサC3を介してGNDに接続している。よって、
輻射ノイズの低減化に大きな効果を奏することとなる。
なお、上記コンデンサC3としては、セラミックとかタ
ンタルで、例えば0.1μFの容量のコンデンサを用い
ることができる。
【0060】また、患者回路30におけるCCDドライ
バ31を構成する基板(図1において符号31aで示
す。)のCCD駆動ラインには、リードフェライト(図
示せず)を通して周囲にノイズを発生するのを抑圧して
いる。
【0061】図1、図2または図11に示すように、患
者回路30のGNDと2次回路35のGNDとは、コン
デンサC4によるインピーダンス素子で交流的に接続さ
れている。つまり、患者回路30は、インピーダンス素
子としてのコンデンサC4を介してGNDとなるシャー
シ86と接続されており、このシャーシ86を介して、
患者回路30と2次回路35のGNDとが交流的に導通
されている。
【0062】このコンデンサC4は、例えば4kVの耐
圧を有するコンデンサである。このコンデンサC4によ
って、特に高い周波数においては、患者回路30と2次
回路35とのGND間のインピーダンスが低くなり、高
周波帯域では両GNDを直接接続してGNDを共通化し
たに近い機能を有することができる。
【0063】したがって、特に高周波帯域においては、
小さな浮遊容量を介して患者回路30または2次回路3
5で扱われている高周波信号が外部に輻射され易いが、
このコンデンサC4を設けることによって両回路30,
35の各GNDを交流的に接続されているので、接続さ
れていない場合において輻射となっていく大部分の電流
をGNDに落とすことができることになる。このため、
不要電波が輻射となって、他の回路部分や外部に出射さ
れるのを大幅に軽減できることとなる。
【0064】また、浮遊容量を介して外部から高周波ノ
イズが侵入され易いが、侵入された部分でのGNDとの
インピーダンスを等価的に下げることができ、大部分の
ノイズをGNDに落とし、信号系に混入する割合を低減
化することができる。
【0065】なお、このコンデンサC4の容量が大きい
と、EMC(電磁妨害を与える問題(EMI)と電磁妨
害を受ける問題(EMS)とを総称する。)対策に有効
であるが、漏れ電流を増加させることにもなるので、実
際の回路系における環境等に応じて適宜の容量に設定す
れば良い。
【0066】一方、図1に示すように、主にコントロー
ラ39(図2参照)を構成するCPU等を含むマザーボ
ード93と2次回路35を接続するためのフラットケー
ブル94にもフェライトコア95を通してノイズ対策を
行なっている。このマザーボード93におけるフロント
パネル96と接続されるフラットケーブル97にもフェ
ライトコア98を通してノイズ低減化を行なっている。
【0067】また、TVモニタ5のケーブル99を取り
付けたコネクタが接続されるコネクタ受け100と接続
されるケーブル101もフェライトコア102を通して
ノイズ低減化を行なっている。
【0068】また、図1に示すマザーボード93は、図
12に示すようにシールドケース105,106でシー
ルドされている。つまり、マザーボード93の部品が実
装されている部品面(表面)は、シールドケース105
で覆われ、裏面はシールドケース106で覆われるよう
になっている。
【0069】シールドケース105,106には、マザ
ーボード93への取付け片105a,…、106a,…
が設けられており、この取付け片105a,…、106
a,…には、それぞれ対向する位置に孔部が設けられて
おり、ねじ107,…、およびナット108,…によっ
て、マザーボード93を固定するようになっている。
【0070】このとき、シールドケース105,106
の取付け片105a,…、106a,…をマザーボード
93に、ねじ107,…、およびナット108で固定し
た場合のシールド機能を高めるために、各取付け片10
5a,…、106a,…とマザーボード93との間に
は、導電性でゴム状の弾性を有するガスケット部材10
9がそれぞれ介装されて、固定するようになっている。
【0071】このようにガスケット部材109を介装す
ることによって、隣り合うねじ107,107が離れた
位置で固定された場合に、取付け片105aとマザーボ
ード93とが密着しない状態で固定されたとしても、ガ
スケット部材109の押圧変形によってすき間が生じる
ことを防止できるので、マザーボード93を確実にシー
ルドすることができるようになっている。
【0072】また、取付け片105a,106aは、シ
ールドケース105,106の開口の周囲に途切れる部
分が少ない状態で長く設けられている。そして、マザー
ボード93上の、取付け片105a,106aに対向す
る位置には、GNDランド111が極力長く形成されて
いる。これにより、シールドケース105,106とマ
ザーボード93との間の取付け部分は、図13に示すよ
うに、例えばシールドケース105の取付け片105
a、ガスケット部材109、マザーボード93に形成さ
れたGNDランド111、マザーボード93が積層した
状態となる。したがって、シールドケース105,10
6とマザーボード93の両面は、すき間が少ない状態で
確実にシールドされることとなる。よって、外部へのノ
イズの放出および外部からのノイズの侵入を極力小さく
できるようになっている。
【0073】他方、図1に示すこの第1の実施の形態の
電子内視鏡装置におけるCCU4には、このCCU4内
に漏れ込んだ水等が抜けるように、水抜き用開口部(水
抜き孔)が筐体下部に設けられている。従来のもので
は、この水抜き孔から外部にノイズが放射されてしまう
ことに対して十分に抑圧されていなかったが、本発明の
第1の実施の形態では、この水抜き孔を、図14にそれ
ぞれ示すような形状とすることで、水抜き機能を保持す
ると共に、ノイズ放射を抑圧することができるようにし
ている。
【0074】すなわち、図14(a)は、金属線をメッ
シュ状に編んだ形状としたものを例示している。この場
合のメッシュのサイズをCCU4内で扱われる最高周波
数の波長よりも小さく設定することにより、CCU4内
から放射されるノイズを充分に抑圧できる。
【0075】また、図14(b)は、小孔を多数設けた
ものを例示している。この場合の小孔のサイズは、上述
のメッシュ状のものと同様に設定される。
【0076】また、図14(c)は、図14(b)の小
孔を長円形状のものにした場合を例示している。この場
合にも、そのサイズの設定は、上述のメッシュ状のもの
と同様に設定される。
【0077】さらに、図14(d)は、長方形の隅部を
丸くした形状の孔部としたものを例示している。この場
合には、隅部を丸くしない長方形の開口部とした従来の
場合のものに比較して、ノイズの放射を小さくすること
ができる。
【0078】次に、図15は、CCU4と商用電源との
接続部を示している。この図15に示すように、例えば
CCU4の商用電源給電用ケーブル131のプラグ13
2が接続されるインレット133から、ケーブル131
の給電線およびGND線と接続される給電線134,1
34およびGND線135が筐体内部に引き込まれて接
続される。この場合、GND線135は、フェライトコ
ア136に数回巻き付けられた後、筐体内部のシャーシ
86に接続され、外部からGND線135を経てCCU
4内に侵入するノイズの抑圧が行なわれている。
【0079】以上のように構成された第1の実施の形態
の電子内視鏡装置1では、電子スコープ2が体腔内に挿
入されて使用されるので、CCU4は、電子スコープ2
内のCCD19と接続される患者回路30と、TVモニ
タ5に映像信号を出力する信号処理を行なう2次回路3
5とを絶縁して、従来のものと同様に安全性を確保して
いる。
【0080】この場合において、2次回路35は、アー
スと接続されることにより、シールド機能を大きくでき
るが、患者回路30のGNDは、2次回路35のGND
と導通させることができないので、従来はシールド機能
が充分でなかったが、この第1の実施の形態によれば、
上述のように各種の輻射ノイズの低減化手段を設けてい
るので、装置外部に輻射されるノイズを効率良く低減化
することができる。また、外部装置からのノイズが侵入
することを充分に低減化することができる。
【0081】そして、電子内視鏡装置1内においても、
異なる信号系間でのシールドを行なっているので、この
装置1内部での各信号処理系の機能を十分に発揮するこ
とができ、S/Nの良い信号処理を行なうことができ
る。
【0082】また、コネクタ24とコネクタ受け22と
の接続部分、およびコネクタ25とコネクタ受け26と
の接続部分においては、それぞれコネクタ受け22,2
6内にシールドガスケット61,62を設けると共に、
このシールドガスケット62を介して導電性部材からな
る枠体(円筒枠81a)と患者回路の基準電位である導
電部分(シャーシ86)とを接続したので、外部に漏れ
るノイズや外部から混入するノイズを低減化することが
できる。
【0083】さらに、コネクタ25とコネクタ受け26
の円筒枠81aと患者回路30のGNDとを接続するよ
うにしたので、この部分での容量を大きくできる。つま
り、この回路部分は、フローティングしているので、グ
ランドレベルが安定しており、ノイズに強い回路とする
ことができる。
【0084】図16は、本発明の第2の実施の形態の電
子内視鏡装置の主要部を示す構成図である。また、図1
7は、この電子内視鏡装置のカメラコントロールユニッ
トにコネクタが接続されていない状態を示す主要部の回
路図である。
【0085】なお、この第2の実施の形態は、上述の第
1の実施の形態に対して、電気メス装置202を付加し
たものであり、基本的には同様の構成からなるものであ
る。したがって、ここでは、上述の第1の実施の形態と
同様の構成部材については、同じ符号を付してその詳細
な説明は省略する。
【0086】図16に示すように、この電子内視鏡装置
201における電子スコープ2のチャンネルには、電気
メス59が挿入され、この電気メス59は、導線203
を介して電気メス装置202のA端子に接続されてい
る。
【0087】また、電子スコープ2のコネクタ12は、
光源装置3に接続され、コネクタ12の側部に設けた端
子に接続されるコネクタ204には、ケーブル205が
接続され、このケーブル205を経てCCU4’に接続
されている。このCCU4’には、ケーブル205の他
端に取り付けたコネクタ206を取り付けられるコネク
タ受け207が設けられている。
【0088】上記コネクタ受け207は、スイッチ20
8の共通接点cに接続されており、接点aは、患者回路
30のGNDに接続されている。また、このスイッチ2
08の切換接片は、ばね209によって、通常の場合に
は、図17に示すように、接点aとオン(ON)するよ
うに付勢されている。
【0089】一方、コネクタ211のピン212が、C
CU4’に装着されると、このピン212は、切換接片
を押圧するようになっており、これにより、接点aがオ
フ(OFF)状態にされると共に、ピン212の先端部
が接点cと接触し、接続状態となるようになっている。
【0090】上記コネクタ211は、ケーブル213の
他端のコネクタ214により電気メス装置202のS端
子に接続されている。このS端子は、コンデンサを介し
てトランス215の一端に接続され、このトランス21
5の他端は、コンデンサを介してA端子に接続されてい
る。
【0091】また、このトランス215の一次側は、高
周波出力回路216と接続されており、この高周波出力
回路216から出力された高周波が、トランス215を
介して二次側に供給されるようになっている。
【0092】そして、電気メス装置202のP端子は、
導線217を介して患者218の体表等に広い面接で接
触するプレート219と接続されている。
【0093】一方、電気メス59のシース221内を挿
通された電極は、このシース221の先端の開口から突
出し、ループ222をポリープ223等に引っかけるこ
とができるようになっている。
【0094】そして、電気メス装置202に接続された
フットスイッチ224をオン(ON)状態とすることに
より、このフットスイッチ224と接続された制御回路
225の制御によって高周波出力回路216から高周波
が出力される。
【0095】上記制御回路225には、P端子およびA
端子に流れる電流を検出するカレントトランス226,
227の出力信号が入力され、これらP端子およびA端
子に流れる電流の比IP/IAを検出し、このレベル比
IP/IAが設定値以上である場合には、A端子を経て
流れ出た高周波電流IAの内、「一定割合」以上がプレ
ート219を経てP端子に戻っているということにな
り、この経路以外で流れる電流量は小さいということと
なる。よって、正常な使用状態であるとみなすことがで
きる。
【0096】つまり、図16に示すように、A端子を経
て電気メス59から患者218側に高周波電流を流した
場合、電気メス59の周囲の導電部材としてのブレード
56との浮遊容量により、ある程度はブレード56、S
端子を介して漏れ電流が流れることがある。このとき
の、浮遊容量による漏れ電流の大きさの程度を考慮し
て、この漏れ電流分程度だけ電流IPが電流IAより小
さくなる値をあらかじめ調べておき、上記レベル比の値
を設定し、この設定値と実際の使用時に検出されるレベ
ル比とを比較することによって、正常な使用状態である
か否かが判断できることとなる。そして、設定値以下の
場合には、ブザー等の警告装置228によって警告でき
るようになっている。
【0097】また、コネクタ214には、このコネクタ
214が電気メス装置202に接続されたか否かを検出
するためのピン231が設けられている。つまり、コネ
クタ214を、電気メス装置202に接続すると、ピン
231は、ばね232の弾性力に抗して切換接片233
を押圧して、接点a,bをオン(ON)状態とし、この
接点a,b間が導通されたことを制御回路225が検知
する。この状態において、フットスイッチ224がオン
(ON)状態とされたときには、制御回路225が高周
波出力回路216から高周波を出力させることとなる。
【0098】この第2の実施の形態では、電気メス59
による処置が行なわれない場合には、コネクタ211が
接続されないので、スイッチ208は、接点aと接点c
とがオン(ON)状態となっている。したがって、電子
スコープ2のブレード56は、患者回路30のGNDに
接続された状態に保持されており、このブレード56は
ノイズの低減化に寄与することとなる。
【0099】一方、電気メス59による処置が行なわれ
る場合には、コネクタ211が接続されるので、ピン2
12によってスイッチ208がオフ(OFF)状態とさ
れる。この場合には、ブレード56は、電気メス59を
使用する際の漏れ電流の検出に利用できるようになって
いる。その他の構成は、第1の実施の形態と同様の構成
である。
【0100】以上説明したように上記第2の実施の形態
においては、上述の第1の実施の形態と同様の効果を得
ることができると共に、電気メス59が使用されない場
合には、ブレード56を患者回路30のGNDに接続す
るようにしたので、ノイズ発生等の低減化に寄与するこ
とができる。
【0101】また、電気メス59を使用する場合には、
ブレード56をGNDから非導通状態として、漏れ電流
の検出を行なうことができるので、電気メス59による
処置を安全性の高いものとすることができる。
【0102】なお、本発明は、上述の第1、第2の実施
の形態における電子スコープ2に代えて、例えばファイ
バースコープにTVカメラを装着した装置等にも、同様
に適用することができる。
【0103】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、電子
内視鏡と信号処理手段とを接続するコネクタ部分からの
不要な輻射ノイズの発生と、不要な輻射ノイズの混入と
を十分に抑圧ないしは低減化できる電子内視鏡装置を提
供することができる。
【0104】また、回路部分はフローティングしている
ので、グランドレベルが安定しており、したがって、コ
ネクタ部の金属部分と患者回路のGNDとを接続するた
めに、その部分での容量を大きくできるので、ノイズに
強い回路とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電子内視鏡装置を
示す全体構成図。
【図2】図1の電子内視鏡装置におけるカメラコントロ
ールユニットの信号処理系を示すブロック構成図。
【図3】図1の電子内視鏡装置におけるアイソレーショ
ン回路を示す回路図。
【図4】図1の電子内視鏡装置における電子スコープを
示す概略構成図。
【図5】図4におけるA−A線に沿う断面図。
【図6】図1の電子内視鏡装置におけるカメラコントロ
ールユニットと電子内視鏡を接続するコネクタの一部を
断面で示した概略側面図。
【図7】図6のコネクタの内部構造を示す要部拡大図。
【図8】図1の電子内視鏡装置におけるカメラコントロ
ールユニット側に設けられたコネクタ受けを示す概略斜
視図。
【図9】図8のコネクタ受けの裏面側から見た概略斜視
図。
【図10】図1の電子内視鏡装置における患者回路のマ
ザーボードの一部を拡大して示す要部拡大図。
【図11】図1の電子内視鏡装置における患者回路と2
次回路の両GNDがコンデンサで接続されていることを
示すブロック図。
【図12】図1の電子内視鏡装置におけるカメラコント
ロールユニット内のプリアンプを収納するシールドケー
スの要部を示す斜視図。
【図13】図12のシールドケースの一部を拡大して示
す拡大側面図
【図14】図1の電子内視鏡装置におけるカメラコント
ロールユニット下部に設けられる水抜き用開口部の形状
を、それぞれ示す概略図。
【図15】図1の電子内視鏡装置におけるカメラコント
ロールユニットと商用電源との接続部を示す概略斜視
図。
【図16】本発明の第2の実施の形態の電子内視鏡装置
の主要部の要部構成図。
【図17】図16の電子内視鏡装置におけるカメラコン
トロールユニットにコネクタが接続されていない状態を
示す主要部の回路図。
【符号の説明】
1…電子内視鏡 2…電子スコープ 3…光源装置 4…カメラコントロールユニット(CCU) 5…TVモニタ 6…キーボード 19…固体撮像素子(CCD) 22,26…コネクタ受け 23…信号用ケーブル(ELケーブル、伝送線) 24,25…コネクタ 30…患者回路(信号処理手段) 34,45…絶縁トランス(アイソレーション手段) 35…2次回路(信号処理手段) 61,62…シールドガスケット(弾性導電性部材) 81a…円筒枠(枠体) C1,C2,C3,C4…コンデンサ(インピーダンス
素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 正仁 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 平井 力 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−266314(JP,A) 特開 平2−193634(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 1/04 G02B 23/24 G02B 23/26 H04N 7/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内等に挿入可能な撮像素子を内蔵
    した電子内視鏡と、導電性部材からなる枠体を有し、こ
    の枠体内に前記撮像素子から出力された信号を伝送する
    伝送線を有するコネクタと、このコネクタを介して前記
    電子内視鏡が着脱自在に接続され、前記撮像素子に対す
    る信号処理を行なう患者回路およびこの患者回路とアイ
    ソレーション手段で絶縁された2次回路を有する信号処
    理手段とを備えた電子内視鏡装置において、 前記コネクタ内に弾性導電性部材を設けると共に、この
    弾性導電性部材を介して前記枠体と前記患者回路の基準
    電位である導電部分とを接続したことを特徴とする電子
    内視鏡装置。
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