JP2016131709A - 電子内視鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子内視鏡装置の電磁的な不干渉性および耐性を向上させる。
【解決手段】電子内視鏡装置は、撮像素子が実装された先端基板を挿入部の先端部内に備えた電子スコープと、撮像素子を駆動制御する駆動回路が実装されたドライバ基板と、を備える。電子スコープが、挿入部内を通され、ドライバ基板と先端基板とをそれぞれ接続する複数の同軸ケーブルを備える。先端基板とドライバ基板のグランドライン同士が、複数の同軸ケーブルの外部導体によりそれぞれ接続され、ドライバ基板には、ドライバ基板のグランドラインの電位を安定化させるグランドバウンス低減回路が実装される。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子内視鏡装置に関する。
患者の体内の観察や治療に電子内視鏡装置が使用されている。電子内視鏡装置は、患者の体内に挿入される細長い挿入部を有する電子スコープと、電子スコープの挿入部先端に設けられた撮像素子により生成される画像信号を処理して内視鏡観察画像をモニタに表示させるためのビデオ信号を生成するプロセッサ等から構成される。
電子スコープの挿入部先端には撮像素子等が実装された先端基板が配置される。また電子スコープには、その略全長に亘って、先端基板とプロセッサ側との間で各種信号を伝送する同軸ケーブルが通されている。同軸ケーブルの外部導体の一端は先端基板のグランドラインに接続され、他端はプロセッサを介して接地される。しかし、撮像素子からグランドライン(グラウンド層)に流れ込むグランド電流によってグランドレベルが変動し、その結果、同軸ケーブルの外部導体から電磁波が放射され、電磁妨害(EMI:Electro Magnetic Interference)を引き起こす可能性がある。
特許文献1には、ロジック回路から基板上に形成されたグランドラインに流れ込むグランド電流を検出して、このグランド電流によって生じるグランドバウンスを打ち消す逆電圧をグランドラインに与えることにより、グランドレベルを一定に保つ技術(グランド電圧キャンセル回路)が記載されている。
特開平5−122047号公報
患者の苦痛を軽減するために電子スコープの挿入部は可能な限り細径にする必要があり、先端基板のサイズが厳しく制限されている。そのため、特許文献1に記載された技術をそのまま電子スコープに適応して、撮像素子が実装された先端基板にグランド電圧キャンセル回路を実装することは困難であった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電子スコープのグランドレベルを安定化させることにより、電子内視鏡装置の電磁的な不干渉性および耐性を向上させることである。
本発明の一実施形態に係る電子内視鏡装置は、撮像素子が実装された先端基板を挿入部の先端部内に備えた電子スコープと、撮像素子を駆動制御する駆動回路が実装されたドライバ基板と、を備え、電子スコープが、挿入部内を通され、ドライバ基板と先端基板とをそれぞれ接続する複数の同軸ケーブルを備え、先端基板とドライバ基板のグランドライン同士が、複数の同軸ケーブルの外部導体によりそれぞれ接続され、ドライバ基板には、ドライバ基板のグランドラインの電位を安定化させるグランドバウンス低減回路が実装されたものである。
この構成によれば、ドライバ基板のグランドラインの電位を安定化させることにより、電子スコープの挿入部内に通された同軸ケーブルの電位も安定化するため、同軸ケーブルが関与する電磁妨害を軽減又は解消することができる。また、電子スコープの挿入部の先端に収容する電気回路を追加する必要がないため、グランドバウンス低減回路の導入に伴って挿入部が大型化することもない。
また、上記の電子内視鏡装置において、グランドバウンス低減回路が、複数の同軸ケーブルの外部導体からドライバ基板に流れる電流を検出し、その検出結果に基づいてドライバ基板のグランドラインの電位を調整する構成としてもよい。
また、上記の電子内視鏡装置において、グランドバウンス低減回路が、複数の同軸ケーブルの外部導体からドライバ基板のグランドラインへ流れるノイズ電流を検出する電流検出回路と、電流検出回路の検出結果に応じた駆動電流を出力する電流源回路と、電流源回路とドライバ基板のグランドラインとを接続し、駆動電流によって生じる誘導起電力によりグランドラインの電位を変化させるコイルと、を備え、電流源回路が、駆動電流によってコイルに生じる誘導起電力が、ノイズ電流によってドライバ基板のグランドラインに生じる誘導起電力を打ち消すように、駆動電流を出力する構成としてもよい。
また、上記の電子内視鏡装置において、電子スコープが、複数の同軸ケーブルと、複数の同軸ケーブルを束ねて被覆する外シールドと、を有する多心同軸ケーブルを備え、外シールドが、ドライバ基板のグランドラインに接続され、電流検出回路が、外シールド及び複数の同軸ケーブルの外部導体からドライバ基板のグランドラインへ流れるノイズ電流を検出する構成としてもよい。
この構成によれば、同軸ケーブルよりも外周に配置された外シールドの電位も安定化されるため、電磁妨害をより確実に防止することができる。
また、上記の電子内視鏡装置において、電子スコープが、処置具を挿入部の先端までガイドする処置具挿通チャンネルを備え、処置具挿通チャンネルの導電層が、ドライバ基板のグランドラインに接続され、電流検出回路が、処置具挿通チャンネルの導電層及び複数の同軸ケーブルの外部導体からドライバ基板のグランドラインへ流れるノイズ電流を検出する構成としてもよい。
この構成によれば、処置具挿通チャンネルに起因する放射ノイズも低減されるため、電磁妨害をより確実に防止することができる。
また、上記の電子内視鏡装置において、処置具挿通チャンネルに通される電気処置具と、電気処置具に電流を供給する電流発生部と、患者の皮膚に装着される外部電極と、電流発生部と外部電極とを接続するリード線と、を有する電気処置具装置を備え、リード線が、ドライバ基板のグランドラインに接続され、電流検出回路が、リード線及び複数の同軸ケーブルの外部導体からドライバ基板のグランドラインへ流れるノイズ電流を検出する構成としてもよい。
この構成によれば、電気処置具の外部電極のリード線に起因する放射ノイズも低減されるため、電磁妨害をより確実に防止することができる。
また、上記の電子内視鏡装置において、複数の同軸ケーブルが、撮像素子に電源電圧を供給する第1の同軸ケーブルと、撮像素子の駆動信号を伝送する第2の同軸ケーブルと、撮像素子の映像信号を伝送する第3の同軸ケーブルと、を含む構成としてもよい。
また、電子スコープが生成した画像信号を処理するプロセッサを更に備え、ドライバ基板が、プロセッサ又は前記電子スコープの接続部に配置された構成としてもよい。
本発明の一実施形態によれば、電子スコープのグランドレベルを安定化させることにより、電子内視鏡装置の電磁的な不干渉性および耐性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る電子内視鏡装置の構成を示すブロック図である。 多心同軸ケーブルの横断面図である。 本発明の第1実施形態の回路構成の概略を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態の変形例の回路構成の概略を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態の回路構成の概略を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態の回路構成の概略を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を電子内視鏡装置に適用した例である。また、以下の説明において、同一の又は対応する要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
[電子内視鏡装置1全体の構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子内視鏡装置1の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、電子内視鏡装置1は、電子スコープ100、プロセッサ200及びモニタ300を備えている。
プロセッサ200は、システムコントローラ202及びタイミングコントローラ204を備えている。システムコントローラ202は、メモリ212に記憶された各種プログラムを実行し、電子内視鏡装置1全体を統合的に制御する。また、システムコントローラ202は、操作パネル214に接続されている。システムコントローラ202は、操作パネル214より入力される術者からの指示に応じて、電子内視鏡装置1の各動作及び各動作のためのパラメータを変更する。タイミングコントローラ204は、各部の動作のタイミングを調整するクロックパルスを電子内視鏡装置1内の各回路に出力する。
ランプ208は、ランプ電源イグナイタ206による始動後、照射光Lを射出する。ランプ208は、例えば、キセノンランプ、ハロゲンランプ、水銀ランプ、メタルハライドランプ等の高輝度ランプやLED(Light Emitting Diode)である。照射光Lは、主に可視光領域から不可視である赤外光領域に広がるスペクトルを持つ光(又は少なくとも可視光領域を含む白色光)である。
ランプ208より射出された照射光Lは、集光レンズ210によりLCB(Light Carrying Bundle)102の入射端面に集光されてLCB102内に入射される。
LCB102内に入射された照射光Lは、LCB102内を伝播して電子スコープ100の先端に配置されたLCB102の射出端面より射出され、配光レンズ104を介して被写体に照射される。照射光Lにより照射された被写体からの戻り光は、対物レンズ106を介して固体撮像素子111の受光面上で光学像を結ぶ。
固体撮像素子111は、補色市松型画素配置を有する単板式カラーCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサである。固体撮像素子111は、受光面上の各画素で結像した光学像を光量に応じた電荷として蓄積して、イエローYe、シアンCy、グリーンG、マゼンタMgの画像信号を生成し、生成された垂直方向に隣接する2つの画素の画像信号を加算し混合して出力する。なお、固体撮像素子111は、CCDイメージセンサに限らず、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやその他の種類の撮像装置に置き換えられてもよい。固体撮像素子111はまた、原色系フィルタ(ベイヤ配列フィルタ)を搭載したものであってもよい。
固体撮像素子111が実装された先端基板110は、電子スコープ100の挿入部の先端に配置されている。また、電子スコープ100の接続部には、ドライバ信号処理回路(駆動回路)120a及びグランドバウンス低減回路120bが実装されたドライバ基板120が配置されている。ドライバ基板120と先端基板110とは、電子スコープ100のユニバーサルケーブル及び挿入部に通された多心同軸ケーブル130を介して接続されている。なお、ドライバ基板120は、プロセッサ200内に配置してもよい。
図2は、多心同軸ケーブル130の横断面図である。多心同軸ケーブル130は、複数の同軸ケーブル131を束ねて、導電性を有する外シールド134及び電気絶縁性を有するシース135によって被覆したものである。なお、本実施形態においては、外シールド134は無くてもよい。
ドライバ信号処理回路120aには、画像信号がフィールド周期で固体撮像素子111より入力される。なお、以降の説明において「フィールド」は「フレーム」に置き替えてもよい。本実施形態において、フィールド周期、フレーム周期はそれぞれ、1/60秒、1/30秒である。ドライバ信号処理回路120aは、固体撮像素子111より入力される画像信号に対して所定の処理を施してプロセッサ200の前段信号処理回路220に出力する。
ドライバ信号処理回路120aはまた、メモリ140にアクセスして電子スコープ100の固有情報を読み出す。メモリ140に記録される電子スコープ100の固有情報には、例えば、固体撮像素子111の画素数や感度、動作可能なフィールドレート、型番等が含まれる。ドライバ信号処理回路120aは、メモリ140より読み出された固有情報をシステムコントローラ202に出力する。
システムコントローラ202は、電子スコープ100の固有情報に基づいて各種演算を行い、制御信号を生成する。システムコントローラ202は、生成された制御信号を用いて、プロセッサ200に接続されている電子スコープ100に適した処理がなされるようにプロセッサ200内の各種回路の動作やタイミングを制御する。
タイミングコントローラ204は、システムコントローラ202によるタイミング制御に従って、ドライバ信号処理回路120aにクロックパルスを供給する。ドライバ信号処理回路120aは、タイミングコントローラ204から供給されるクロックパルスに従って、固体撮像素子111をプロセッサ200側で処理される映像のフィールドレートに同期したタイミングで駆動制御する。
前段信号処理回路220は、ドライバ信号処理回路120aより1フィールド周期で入力される画像信号に対して色補間、マトリックス演算、Y/C分離等の所定の信号処理を施して、後段信号処理回路230に出力する。
後段信号処理回路230は、前段信号処理回路220より入力される画像信号を処理してモニタ表示用の画面データを生成し、生成されたモニタ表示用の画面データを所定のビデオフォーマット信号に変換する。変換されたビデオフォーマット信号は、モニタ300に出力される。これにより、被写体のカラー画像がモニタ300の表示画面に表示される。
また、電子スコープ100の挿入部には、高周波ナイフ等の処置具を電子スコープ100の操作部付近から挿入部の先端までガイドする処置具挿通チャンネル150が形成されている。
[グランドバウンス低減システム]
図3に、本発明の第1実施形態に係るグランドバウンス低減回路120bを含むグランドバウンス低減システムを示す。グランドバウンス低減回路120bは、ドライバ基板120上に形成されたグランドライン125gの電位(グランドレベル)Vの変動(グランドバウンス)を低減することによって、ドライバ基板120のグランドライン125gに接続された同軸ケーブル131の外部導体133(図2)の電位の変動を低減して、その結果、同軸ケーブル131からの放射ノイズの発生を抑制するものである。
ドライバ基板120と先端基板110とは、複数の同軸ケーブル131により接続されている。ここでは、説明の便宜上、3本の同軸ケーブル131(131a、131b、131c)により接続した場合を例に挙げて説明する。なお、ドライバ基板120と先端基板110とを接続する同軸ケーブル131の本数は、先端基板110に設けられた配線数等に応じて、4本以上又は2本以下としてもよい。
同軸ケーブル131aは固体撮像素子111に入力する駆動信号VINを伝送し、同軸ケーブル131bは先端基板110に電源電圧VCCを供給し、同軸ケーブル131cは固体撮像素子111から出力される画像信号VOUTを伝送する。
同軸ケーブル131aの内部導体132(図2)の一端は、先端基板110上に形成された配線115aを介して、固体撮像素子111の駆動信号入力端子111aに接続されている。また、同軸ケーブル131aの内部導体132の他端は、ドライバ基板120上に形成された、固体撮像素子111の駆動信号VINを伝送する配線125aに接続されている。
同軸ケーブル131bの内部導体132の一端は、先端基板110上に形成された配線115bを介して、固体撮像素子111の電源電圧入力端子111bに接続されている。また、同軸ケーブル131bの内部導体132の他端は、ドライバ基板120上に形成された電源電圧ライン125bに接続されている。
同軸ケーブル131cの内部導体132の一端は、先端基板110上に形成された配線115cを介して、固体撮像素子111の画像信号出力端子111cに接続されている。また、同軸ケーブル131cの内部導体132の他端は、ドライバ基板120上に形成された画像信号VOUTを伝送する配線125cに接続されている。
また、固体撮像素子111のグランド端子111gは、先端基板110上に形成されたグランドライン115gに接続されている。また、先端基板110のグランドライン115gには、同軸ケーブル131a、131b、131cの外部導体133(図2)の一端がそれぞれ接続されている。
本実施形態のグランドバウンス低減回路120bは、電流検出回路121、電流源回路122及びコイル123を備えている。
同軸ケーブル131a、131b、131cの外部導体133の他端は、ドライバ基板120上に形成された配線125dを介して、電流検出回路121の入力端子121aに接続されている。また、電流検出回路121の出力端子121bは、ドライバ基板120のグランドライン125gに接続されている。各同軸ケーブル131a、131b、131cの外部導体133を流れるノイズ電流I、I、Iは、一つに纏められて、電流検出回路121を介してドライバ基板120のグランドライン125gへ流される。
また、電流検出回路121は、制御ライン125eを介して電流源回路122と接続されている。電流検出回路121は、電流検出回路121の入力端子121aから出力端子121bへ流れるノイズ電流I(すなわち、各同軸ケーブル131a、131b、131cの外部導体133を流れるノイズ電流I、I、Iの総和)を検出して、検出結果を示す信号を制御ライン125eへ出力する。
電流源回路122の出力端子122bは、コイル123を介して、ドライバ基板120のグランドライン125gに接続されている。ドライバ基板120のグランドライン125gは、それ自体が固有のインダクタンスLを有している。図3では、グランドライン125gに内在するインダクタンスLが仮想コイルLとして図示されている。
ここで既述の通り、電流検出回路121の出力端子121bは、グランドライン125gに接続されている。上述した仮想コイルLを用いて言い換えれば、電流検出回路121の出力端子121bは、コイル123と仮想コイルLとの間の接続点Gにおいてグランドライン125gに接続されている、ということになる。
同軸ケーブル131a、131b、131cの外部導体133からドライバ基板120のグランドライン125gに流れ出たノイズ電流Iは、仮想コイルLを流れる。ノイズ電流Iはパルス的に変動するため、グランドバウンス低減回路120bを備えていなければ、仮想コイルLに誘導起電力が発生して、グランドレベルV(接続点Gにおける電位)が変動する。その結果、グランドライン125gに接続された同軸ケーブル131a、131b、131cの電位も変動し、同軸ケーブル131a、131b、131cから放射ノイズが発生する。
電流源回路122は、電源電圧ライン125bからの給電によって駆動し、電流検出回路121から出力される信号に応じた駆動電流Iを出力端子122bから出力する。駆動電流Iは、コイル123を流れて、駆動電流Iの変動に応じた誘導起電力をコイル123に発生させる。電流源回路122は、電流検出回路121からグランドライン125g(仮想コイルL)へ流れるノイズ電流Iによって生じるグランドレベルVの変動を打ち消す誘導起電力をコイル123に発生させるような駆動電流Iを出力する。その結果、ドライバ基板120のグランドバウンスが緩和されるため、グランドライン125gに接続された各同軸ケーブル131a、131b、131cの外部導体133の電位変動も低減し、放射ノイズが抑制される。
また、グランドバウンス低減回路120bにより、各同軸ケーブル131a、131b、131cの外部導体133の電位が安定化するため、外部からの放射ノイズの影響も受け難くなり、放射ノイズの多い環境下でも、ノイズの少ない内視鏡画像が得られる。
(第1実施形態の変形例)
次に、上述した本発明の第1実施形態の変形例について説明する。
図4は、本変形例の回路構成の概略を示すブロック図である。本変形例は、多心同軸ケーブル130の外シールド134(図2)をドライバ基板120のグランドライン125gに接続した構成を有する点で上述した第1実施形態と相違する。なお、外シールド134は、先端基板110には接続されていない。
本変形例の構成によれば、各同軸ケーブル131a、131b、131cの外部導体133に加えて、多心同軸ケーブル130の最外周の導電層である外シールド134も、グランドバウンス低減回路120bによって安定化されたグランドレベルVに接地されるため、より効果的に放射ノイズを抑制することが可能になる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図5は、本実施形態の回路構成の概略を示すブロック図である。
高周波ナイフ等の電気処置具510を使用する場合、電気処置具510の導体511と処置具挿通チャンネル150との間に(更には、処置具挿通チャンネル150と同軸ケーブル131の外部導体133との間に)寄生容量PCが生じる。そのため、処置具挿通チャンネル150の電位を安定化させる仕組みを設けなければ、高周波ナイフ(電気メス)等を使用する際に、この寄生容量を介して処置具挿通チャンネル150にノイズ電流Iが流れるため、放射ノイズが発生してしまう。
本実施形態は、処置具挿通チャンネル150を、グランドバウンス低減回路120bによって電位が安定化したドライバ基板120のグランドライン125gに接続することにより、処置具挿通チャンネル150の電位を安定化させて、放射ノイズを抑制するものである。
処置具挿通チャンネル150は、内周側に設けられた絶縁層と、この絶縁層の外周側に設けられた、電気処置具510が発生する放射ノイズを遮蔽するための導電層とを有している。本実施形態では、処置具挿通チャンネル150の導電層が、配線125dを介して、電流検出回路121の入力端子121aに接続されている。配線125dは、電流検出回路121を介してグランドライン125gに接続されている。本実施形態の構成は、このように、処置具挿通チャンネル150の導電層が配線125dに接続される点のみが、上述の第1実施形態と相違する。なお、説明の便宜上、図5において、同軸ケーブル131b、131c及びこれらと接続される配線や端子を省略している。
電流検出回路121は、配線125dを流れるノイズ電流I(すなわち、同軸ケーブル131の外部導体133を流れるノイズ電流Iと処置具挿通チャンネル150の導電層を流れるノイズ電流Iとの和)を検出する。そして、電流源回路122は、ノイズ電流Iによって生じるグランドレベルVの変動を打ち消すような起電力をコイル123に発生させる駆動電流Iを出力する。その結果、グランドバウンス低減回路120bによって安定化されたグランドレベルVと略同電位となる処置具挿通チャンネル150の導電層及び同軸ケーブル131の外部導体133からの放射ノイズが抑制される。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図6は、本実施形態の回路構成の概略を示すブロック図である。
本実施形態は、高周波ナイフ装置500の電流発生部501と患者の皮膚に装着される外部電極(体極板)520とを接続するリード線521を、グランドバウンス低減回路120bによって電位が安定化したドライバ基板120のグランドライン125gに接続することにより、リード線521に流れるノイズ電流Iによるグランドバウンスを低減して、放射ノイズを抑制するものである。
リード線521は、一端が外部電極520に接続され、他端側で電流発生部501に接続されている。また、リード線521の他端は、電流発生部501から更に延長され、ドライバ基板120上に形成された配線125dに接続されている。
電流検出回路121は、配線125dを流れるノイズ電流I(すなわち、同軸ケーブル131の外部導体133を流れるノイズ電流Iとリード線521を流れるノイズ電流Iとの和)を検出する。そして、電流源回路122は、ノイズ電流Iによって生じるグランドレベルVの変動を打ち消すような誘導起電力をコイル123に発生させる駆動電流Iを出力する。その結果、グランドバウンス低減回路120bによって安定化されたグランドレベルVと略同電位となるリード線521及び同軸ケーブル131の外部導体133からの放射ノイズが抑制される。また、更に処置具挿通チャンネル150の導電層を配線125dに接続して、本実施形態と第2実施形態の構成を組み合わせた構成としてもよい。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施形態等又は自明な実施形態等を適宜組み合わせた内容も本発明の実施形態に含まれる。
上記の第2及び第3実施形態は、電気処置具として高周波ナイフを使用した例であるが、本発明はこの構成に限定されるものではない。電気処置具としては、高周波ナイフ以外にも、例えば、高周波スネアやホットバイオプシー鉗子等の各種の電気処置具を使用することができる。
先端基板110及びドライバ基板120は、典型的にはプリント基板であり、例えば、フレキシブル配線基板、リジッド基板、その他の各種の電子回路基板を使用することができる。
1 電子内視鏡装置
100 電子スコープ
102 LCB
104 配光レンズ
106 対物レンズ
110 先端基板
111 固体撮像素子
120 ドライバ基板
120a ドライバ信号処理回路
120b グランドバウンス低減回路
121 電流検出回路
122 電流源回路
123 コイル
125g グランドライン
130 多心同軸ケーブル
131 同軸ケーブル
132 内部導体
133 外部導体
134 外シールド
140 メモリ
150 処置具挿通チャンネル
200 プロセッサ

Claims (8)

  1. 撮像素子が実装された先端基板を挿入部の先端部内に備えた電子スコープと、
    前記撮像素子を駆動制御する駆動回路が実装されたドライバ基板と、
    を備え、
    前記電子スコープが、
    前記挿入部内を通され、前記ドライバ基板と前記先端基板とをそれぞれ接続する複数の同軸ケーブルを備え、
    前記先端基板と前記ドライバ基板のグランドライン同士が、前記複数の同軸ケーブルの外部導体によりそれぞれ接続され、
    前記ドライバ基板には、該ドライバ基板のグランドラインの電位を安定化させるグランドバウンス低減回路が実装された、
    電子内視鏡装置。
  2. 前記グランドバウンス低減回路が、前記複数の同軸ケーブルの外部導体から前記ドライバ基板に流れる電流を検出し、その検出結果に基づいて前記ドライバ基板のグランドラインの電位を調整する、
    請求項1に記載の電子内視鏡装置。
  3. 前記グランドバウンス低減回路が、
    前記複数の同軸ケーブルの外部導体から前記ドライバ基板のグランドラインへ流れるノイズ電流を検出する電流検出回路と、
    前記電流検出回路の検出結果に応じた駆動電流を出力する電流源回路と、
    前記電流源回路と前記ドライバ基板のグランドラインとを接続し、前記駆動電流によって生じる誘導起電力により該グランドラインの電位を変化させるコイルと、
    を備え、
    前記電流源回路が、前記駆動電流によって前記コイルに生じる誘導起電力が、前記ノイズ電流によって前記ドライバ基板のグランドラインに生じる誘導起電力を打ち消すように、前記駆動電流を出力する、
    請求項1に記載の電子内視鏡装置。
  4. 前記電子スコープが、
    前記複数の同軸ケーブルと、
    前記複数の同軸ケーブルを束ねて被覆する外シールドと、
    を有する多心同軸ケーブルを備え、
    前記外シールドが、前記ドライバ基板のグランドラインに接続され、
    前記電流検出回路が、前記外シールド及び前記複数の同軸ケーブルの外部導体から前記ドライバ基板のグランドラインへ流れるノイズ電流を検出する、
    請求項3に記載の電子内視鏡装置。
  5. 前記電子スコープが、処置具を前記挿入部の先端までガイドする処置具挿通チャンネルを備え、
    前記処置具挿通チャンネルの導電層が、前記ドライバ基板のグランドラインに接続され、
    前記電流検出回路が、前記処置具挿通チャンネルの導電層及び前記複数の同軸ケーブルの外部導体から前記ドライバ基板のグランドラインへ流れるノイズ電流を検出する、
    請求項3に記載の電子内視鏡装置。
  6. 前記処置具挿通チャンネルに通される電気処置具と、
    前記電気処置具に電流を供給する電流発生部と、
    患者の皮膚に装着される外部電極と、
    前記電流発生部と前記外部電極とを接続するリード線と、
    を有する電気メス装置を備え、
    前記リード線が、前記ドライバ基板のグランドラインに接続され、
    前記電流検出回路が、前記リード線及び前記複数の同軸ケーブルの外部導体から前記ドライバ基板のグランドラインへ流れるノイズ電流を検出する、
    請求項5に記載の電子内視鏡装置。
  7. 前記複数の同軸ケーブルが、
    前記撮像素子に電源電圧を供給する第1の同軸ケーブルと、
    前記撮像素子の駆動信号を伝送する第2の同軸ケーブルと、
    前記撮像素子の映像信号を伝送する第3の同軸ケーブルと、を含む、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電子内視鏡装置。
  8. 前記電子スコープが生成した画像信号を処理するプロセッサを更に備え、
    前記ドライバ基板が、前記プロセッサ又は前記電子スコープの接続部に配置された、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電子内視鏡装置。
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