JP2019207018A - バルブ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レバー部材が中立位置に戻るのに要する時間を安定させたバルブ装置の提供。【解決手段】シリンダ71,91の内周面71A,91Aに連通溝83,103を設け、該連通溝83,103を油室64に連通する連通路81,101に連通させた。連通溝83,103は、シリンダ71,91に対して偏心し、かつシリンダ71,91より半径が小さい円弧状の凹部からなる。これにより、連通溝83,103を高い位置精度でシリンダ71,91の内周面71A,91Aに形成することが可能であり、レバー部材6が戻るとき、連通路81,101の開口部82,102がピストン72,92によって開閉されるタイミングがばらつくことを抑制でき、レバー部材6が中立位置に戻るのに要する時間を安定させることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、鉄道車両用自動高さ調整弁として用いられるバルブ装置に関する。
特許文献1には、車体と台車との相対移動に伴う水平レバー(レバー部材)の回転に応じて給気用弁棒または排気用弁棒が進退することにより、空気ばね(流体作動機器)に対して空気が給排される鉄道車両用自動高さ調整弁としてのバルブ装置が開示されている。特許文献1に記載された従来のバルブ装置は、水平レバーが中立位置から回転するときに当該水平レバーに抵抗を付与し、他方、中立位置へ戻るときに、水平レバーへの抵抗を減少させるようにした油圧緩衝部(抵抗付与部)を備えている。
油圧緩衝部(抵抗付与部)は、ピストンと蓋体とによって画定された緩衝室(シリンダ)を有しており、水平レバー(レバー部材)が戻るとき、緩衝室と油室とを、ケーシング(ハウジング)に形成された連通路によって連通させることで、圧縮側の緩衝室の作動油を連通路を介して油室へ排出させる。これにより、水平レバーへの抵抗を減らし、速やかに中立位置へ戻すことができる。
特開2012−31932号公報
ところで、前述した連通路は、ロングドリルによって加工される。ロングドリルは、ケーシング(ハウジング)の底部を貫通する貫通孔から挿入され、緩衝室(シリンダ)を横切って該シリンダの内周面に到達する。ロングドリルは振れが生じやすく、当該ロングドリルの振れは、シリンダの内周面に開口する連通路の開口部の位置がばらつくことに直結する。連通路の開口部の位置のばらつきは、水平レバー(レバー部材)が戻るとき、連通路の開口部がピストンによって開閉塞されるタイミングがばらつく、延いては水平レバー(車高)が中立位置に戻るのに要する時間がばらつく。
本発明の課題は、油室とシリンダとの連通路の、シリンダ側開口部の位置精度を向上させることにより、レバー部材が中立位置に戻るのに要する時間を安定させたバルブ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のバルブ装置は、流体源または外部と流体作動機器との間に設けられ、前記流体作動機器への流体の給排を制御するバルブ装置であって、前記バルブ装置は、前記流体源または前記外部と前記流体作動機器とを連通させる通路が形成されるハウジングと、該ハウジングに取り付けられる一端側と、反対側が相対移動する他端側を有するレバー部材であって、該レバー部材は、他端側が相対移動することにより回動するレバー部材と、前記レバー部材の作動によって前記通路を開閉させる開閉弁と、前記レバー部材が中立位置から移動するときに該レバー部材に抵抗を付与する抵抗付与部と、を備え、前記抵抗付与部は、前記ハウジング内に形成される油室と、該油室に設けられ、同軸上に配置される一対のシリンダと、各シリンダに摺動可能に設けられ、前記油室を画成する一対のピストンと、該一対のピストンを連結し、前記レバー部材に係合される連結棒と、を有し、前記ハウジングには、前記シリンダの内周面に開口し、該シリンダの内部と前記ハウジングの外部とを連通する貫通孔と、該貫通孔を閉塞する閉塞部材と、前記貫通孔に対して同軸上に配置され、前記シリンダの内部と前記油室とを連通する連通路と、前記シリンダの内周面に開口し、前記連通路のシリンダ側開口部に連通する連通溝と、が設けられ、前記連通溝は、前記シリンダに対して偏心し、かつ前記シリンダより半径が小さい円弧状の凹部からなることを特徴とする。
本発明によれば、バルブ装置のレバー部材が中立位置に戻るのに要する時間を安定させることができる。
本実施形態の説明図であって、バルブ装置を含む系の概念図である。 本実施形態に係るバルブ装置の断面図である。 本実施形態の説明図であって、ハウジングの要部を拡大して示した図である。 図3におけるA−A断面図である。
本発明の一実施形態を添付した図を参照して説明する。
便宜上、図1および図2における上下左右方向を、当該バルブ装置1における上下左右方向と称する。
図1に示されるように、バルブ装置1は、鉄道車両の車体2と台車3との間に介装された空気ばね4(流体作動機器)への空気の給排(給気/排気)を制御する、いわゆる自動高さ調整弁である。バルブ装置1は、車体2に固定されており、アキュムレータ5(流体源)と空気ばね4との間に設けられる。バルブ装置1は、レバー部材6および連結部材7を介して台車3に連結される。
そして、空気ばね4が伸長/縮長されて車体2と台車3とが相対変位する、すなわち、車高が変化すると、該変位がバルブ装置1の従動軸8(図2参照)の回転運動に変換される。ここで、荷重の増加により空気ばね4が縮長されると、レバー部材6が中立位置(図1参照)から従動軸8を中心に図1における反時計回り方向へ回動し、当該レバー部材6に連動して従動軸8が図1における反時計回り方向へ回転する。これにより、給気弁21(図2参照)が開弁し、アキュムレータ5と空気ばね4とを連通させる給気通路(通路)が連通される。
給気通路によってアキュムレータ5と空気ばね4とが連通されると、アキュムレータ5から空気ばね4へ圧縮空気が供給されて空気ばね4が伸長される。該空気ばね4の伸長に伴いレバー部材6が従動軸8を中心に図1における時計回り方向へ回動し、当該レバー部材6に連動して従動軸8が図1における時計回り方向へ回転する。レバー部材6が中立位置に復帰する、すなわち、車高が基準高さになると、給気弁21(開閉弁)が閉弁し、給気通路が遮断される。
一方、荷重の減少により空気ばね4が伸長されると、レバー部材6が中立位置から従動軸8を中心に図1における時計回り方向へ回動し、当該レバー部材6に連動して従動軸8が図1における時計回り方向へ回転する。これにより、排気弁41(図2参照)が開弁し、空気ばね4と排気口10(外部)とが連通される。
空気ばね4が排気口10に連通されると、空気ばね4に蓄えられた空気が排気されて空気ばね4が縮長される。該空気ばね4の縮長に伴いレバー部材6が従動軸8を中心に図1における反時計回り方向へ回動し、当該レバー部材6に連動して従動軸8が図1における反時計回り方向へ回転する。レバー部材6が中立位置に復帰する、すなわち、車高が基準高さになると、排気弁41(開閉弁)が閉弁し、空気ばね4と排気口10(外部)との連通が遮断される。
このように、バルブ装置1は、車体2と台車3との相対変位に伴いレバー部材6が回動し、従動軸8を中心とする当該レバー部材6の回動方向に応じて、空気ばね4を、アキュムレータ5(流体源)と排気口10(外部)とに選択的に連通させる。これにより、車体2と台車2との間に生じた相対変位を自動的に調節し、車高を一定に保持するように構成される。
図2を参照すると、バルブ装置1は、ハウジング11の上部に設けられる給気弁21および排気弁41と、ハウジング11の下部に設けられるオイルダンパ61(抵抗付与部)と、を備える。オイルダンパ61は、油室64内に設けられたアーム部材62およびねじりばね63を有する。アーム部材62は、従動軸8の回転に伴って当該従動軸8の軸心を中心に回動する。ねじりばね63は、アーム部材62を中立位置(図2参照)へ付勢する、換言すると、中立位置に復帰させるばね力を生じる。
給気弁21は、ハウジング11に設けられた弁孔22を有する。該弁孔22は、左端部がハウジング11の左側面11Lに開口する大径孔部22Aと、該大径孔部22Aに対して同軸上に設けられて右端部が油室64に開口する小径孔部22Bと、からなる。給気弁21は、弁孔22に嵌着されるスリーブ23を有する。スリーブ23は、弁孔22の大径孔部22Aに嵌合される大径軸部23Aと、弁孔22の小径孔部22Bに嵌合される小径軸部23Bと、を有する。
スリーブ23の軸孔24は、左端部がハウジング11の左側面11L(外部)に開口する大径軸孔25と、右端部が油室64に開口する小径軸孔26と、左端部が大径軸孔25に開口し、かつ右端部が小径軸孔26に開口する中径軸孔27と、を有する。スリーブ23の大径軸孔25の左端部には、アキュムレータ5側のポート28Aが形成されたポート部材28が嵌着される。
スリーブ23の軸孔24には、軸形状の弁体29が挿入される。弁体29は、スリーブ23の小径軸孔26に摺動可能に嵌合される軸部30と、該軸部30の左端部(基端部)に形成された弁部31と、を有する。軸部30は、右端部がスリーブ23の右端面から突出し、その先端部に球面が形成されている。弁部31は、スリーブ23の中径軸孔27の内径より大径で、かつスリーブ23の大径軸孔25の内径より小径の円板形状をなす。弁部31の外周縁部は、スリーブ23の大径軸孔25と中径軸孔27との間に形成された環状のシート部32に着座される。
弁体29は、弁部31とポート部材28との間に介装された弁ばね38によって閉弁方向(図2における右方向)へ付勢される。弁体29の軸部30とスリーブ23の中径軸孔27との間には、環状通路33が形成される。なお、弁孔22の大径孔部22Aと小径孔部22Bとの間の環状の端面と、スリーブ23の大径軸部23Aと小径軸部23Bとの間の環状の端面との間には、環状通路34が形成される。また、弁孔22の小径孔部22Bの内周面には環状溝が形成され、該環状溝とスリーブ23の小径軸部23Bとの間には環状通路35が形成される。
スリーブ23には、大径軸孔25と環状通路34とを連通させる複数本(図2に「2本」表示)の径方向通路36と、環状通路33,35間を連通させる複数本(図2に「2本」表示)の径方向通路37と、が形成される。
一方、排気弁41は、図2において給気弁21と左右対称に構成されている。排気弁41は、ハウジング11に設けられた弁孔42を有する。該弁孔42は、右端部がハウジング11の右側面11Rに開口する大径孔部42Aと、該大径孔部42Aに対して同軸上に設けられて左端部が油室64に開口する小径孔部42Bと、からなる。排気弁41は、弁孔42に嵌着されるスリーブ43を有する。スリーブ43は、弁孔42の大径孔部42Aに嵌合される大径軸部43Aと、弁孔42の小径孔部42Bに嵌合される小径軸部43Bと、を有する。
スリーブ43の軸孔44は、右端部がハウジング11の右側面11R(外部)に開口する大径軸孔45と、左端部が油室64に開口する小径軸孔46と、右端部が大径軸孔45に開口し、かつ左端部が小径軸孔46に開口する中径軸孔47と、を有する。スリーブ43の大径軸孔45の右端部には、空気ばね4側のポート48Aが形成されたポート部材48が嵌着される。
スリーブ43の軸孔44には、軸形状の弁体49が挿入される。弁体49は、スリーブ43の小径軸孔46に摺動可能に嵌合される軸部50と、該軸部50の右端部(基端部)に形成された弁部51と、を有する。軸部50は、左端部がスリーブ43の左端面から突出し、その先端部に球面が形成されている。弁部51は、スリーブ43の中径軸孔47の内径より大径で、かつスリーブ43の大径軸孔45の内径より小径の円板形状をなす。弁部51の外周縁部は、スリーブ43の大径軸孔45と中径軸孔47との間に形成された環状のシート部52に着座される。
弁体49は、弁部51とポート部材48との間に介装された弁ばね58によって閉弁方向(図2における左方向)へ付勢される。弁体49の軸部50とスリーブ43の中径軸孔47との間には、環状通路53が形成される。なお、弁孔42の大径孔部42Aと小径孔部42Bとの間の環状の端面と、スリーブ43の大径軸部43Aと小径軸部43Bとの間の環状の端面との間には、環状通路54が形成される。また、弁孔42の小径孔部42Bの内周面には環状溝が形成され、該環状溝とスリーブ43の小径軸部43Bとの間には環状通路55が形成される。
スリーブ43には、大径軸孔45と環状通路54とを連通させる複数本(図2に「2本」表示)の径方向通路56と、環状通路53,55間を連通させる複数本(図2に「2本」表示)の径方向通路57と、が形成される。そして、給気弁21の環状通路35と排気弁41の環状通路54とは、ハウジング11に設けられた通路13によって連通される。なお、通路13には、給気弁21の環状通路35から排気弁41の環状通路54への空気の流れのみを許容する逆止弁(図示省略)が設けられている。また、排気弁41の環状通路55は、ハウジング11に設けられた排気口10(図1参照)に連通されている。
そして、荷重の増加により空気ばね4が縮長されると、アーム部材62が中立位置(図2参照)から従動軸8を中心に図2における反時計回り方向へ回動する。アーム部材62によって給気弁21の弁体29が弁ばね38のばね力に抗して左方向へ押し込まれると、給気弁21が開弁し、図1に示されるアキュムレータ5と空気ばね4とが、給気通路(通路)、すなわち、給気弁21側のポート28A、環状通路33、径方向通路37、環状通路35、通路13、排気弁41側の環状通路54、径方向通路56、およびポート48A、を介して連通される。
給気通路によってアキュムレータ5と空気ばね4とが連通されると、アキュムレータ5から空気ばね4へ圧縮空気が供給されて空気ばね4が伸長される。該空気ばね4の伸長に伴ってレバー部材6が従動軸8を中心に図1における時計回り方向へ回動し、当該レバー部材6に連動して従動軸8が図1における時計回り方向へ回転、延いてはアーム部材62が図1における時計回り方向へ回動する。アーム部材62が中立位置に復帰し、給気弁21の弁体29の弁部31がシート部32に着座されると、給気弁21が閉弁して給気通路が遮断される。
一方、荷重の減少により空気ばね4が伸長されると、アーム部材62が中立位置(図2参照)から従動軸8を中心に図2における時計回り方向へ回動する。アーム部材62によって排気弁41の弁体49が弁ばね58のばね力に抗して右方向へ押し込まれると、排気弁41が開弁し、図1に示される空気ばね4と排気口10とが、排気通路(通路)、すなわち、排気弁41側のポート48A、環状通路53、径方向通路57、環状通路55、および図示しない通路、を介して連通される。
排気通路によって空気ばね4と排気口10が連通されると、空気ばね4から外部(大気中)へ排気されて空気ばね4が縮長される。該空気ばね4の縮長に伴ってレバー部材6が従動軸8を中心に図1における反時計回り方向へ回動し、当該レバー部材6に連動して従動軸8が図1における反時計回り方向へ回転、延いてはアーム部材62が図1における反時計回り方向へ回動する。アーム部材62が中立位置に復帰し、排気弁41の弁体49の弁部51がシート部52に着座されると、排気弁41が閉弁して排気通路が遮断される。
次に、オイルダンパ61(抵抗付与部)を説明する。
オイルダンパ61は、油室64の下部に設けられる一対のシリンダ71,91を有する。一対のシリンダ71,91は同軸上に配置され、その軸線は弁孔22,42の軸線に対して平行である。便宜上、一対のシリンダ71,91の軸線を「シリンダ軸」と称する。シリンダ71,91には、相対するピストン72,92が摺動可能に嵌装される。一対のピストン72,92は、連結棒65によって連結される。該連結棒69は、ローラ部材(図示省略)を介してアーム部材62の下端部に連結される。なお、一対のピストン72,92と連結棒65は、一部品である。
シリンダ71の左端部は、閉塞部材73によって閉塞される。該閉塞部材73とピストン72との間には、作動油によって満たされたダンパ室74(シリンダ71の内部)が形成される。連結棒65のピストン72側には、油室64に連通する油室75が設けられる。ピストン72には、ダンパ室74と油室75とを常時連通させる絞り通路76が設けられる。また、ピストン72には、絞り通路76と並列に連通路77が設けられる。該連通路77には、油室75からダンパ室74への作動流体の流れのみを許容する逆止弁78が設けられる。
ハウジング11には、上端部がシリンダ71の内周面71Aに開口し、下端部がハウジング11の下側面11Bに開口する貫通孔79が設けられる。換言すると、貫通孔79は、ハウジング11の外部とシリンダ71の内部とを連通する。ハウジング11には、貫通孔79に対して同軸上に配置されてシリンダ71の内部と油室64とを連通する連通路81が設けられる。シリンダ71の内周面71Aには、連通路81の下端部が開口する連通溝83が設けられる。
アーム部材62が中立位置にあるとき(図2参照)、延いてはピストン72がシリンダ71に対して中立位置に位置するとき、連通溝83の開口部(シリンダ側開口部)は、ピストン72の外周面によって閉塞される。なお、貫通孔79は、閉塞部材80によって常時閉塞されている。
一方、シリンダ91の右端部は、閉塞部材93によって閉塞される。該閉塞部材93とピストン92との間には、作動油によって満たされたダンパ室94(シリンダ91の内部)が形成される。連結棒65のピストン92側には、油室64に連通する油室95が設けられる。ピストン92には、ダンパ室94と油室95とを常時連通させる絞り通路96が設けられる。また、ピストン92には、絞り通路96と並列に連通路97が設けられる。該連通路97には、油室95からダンパ室94への作動流体の流れのみを許容する逆止弁98が設けられる。
ハウジング11には、上端部がシリンダ91の内周面91Aに開口し、下端部がハウジング11の下側面11Bに開口する貫通孔99が設けられる。換言すると、貫通孔99は、ハウジング11の外部とシリンダ91の内部とを連通する。ハウジング11には、貫通孔99に対して同軸上に配置されてシリンダ91の内部と油室64とを連通する連通路101が設けられる。シリンダ91の内周面91Aには、連通路101の下端部が開口する連通溝103が設けられる。
アーム部材62が中立位置にあるとき(図2参照)、延いてはピストン92がシリンダ91に対して中立位置に位置するとき、連通溝103の開口部(シリンダ側開口部)は、ピストン92の外周面によって閉塞される。なお、貫通孔99は、閉塞部材100によって常時閉塞されている。
そして、アーム部材62が中立位置から図2における反時計回り方向へ回動すると、ピストン92が右方向へ移動することでダンパ室94が圧縮される。これにより、ダンパ室94の作動油が絞り通路96を通って油室95へ流れるときに、油圧抵抗が発生する。併行して、ピストン72が右方向へ移動することでダンパ室74が膨張されるが、逆止弁78が開弁して連通路77を介してダンパ室74と油室75とが連通されるため、ピストン72側で発生する油圧抵抗は無視できる程度である。
給気弁21が開弁された状態、すなわち、ピストン72が中立位置から右方向へ移動した状態では、シリンダ71の内周面71Aに形成された連通溝83が開口し、ダンパ室74と油室64とが、連通溝83および連通路81を介して連通されている。当該給気弁21の開弁状態から、アーム部材62が時計回り方向へ回動して中立位置(図2参照)に戻るとき、アーム部材62に連動してピストン92が左方向へ移動するのに伴ってダンパ室94が膨張されるが、逆止弁98が開弁して連通路97を介してダンパ室94と油室95とが連通されるため、ピストン72側で発生する油圧抵抗は無視できる程度である。
併行して、アーム部材62に連動してピストン72が左方向へ移動するのに伴ってダンパ室74が圧縮されるが、該ダンパ室74の作動油は、連通溝83および連通路81を通って油室64へ排出されるため、ピストン72には、抵抗が減少し移動することができる。このように、オイルダンパ61(抵抗付与部)は、アーム部材62が中立位置から従動軸8を中心に回動するとき、当該アーム部材62に抵抗(油圧抵抗)を付与し、他方、アーム部材62が中立位置へ戻るとき、当該アーム部材62に抵抗を付与しないように構成されている。
ここで、ピストン72側(図2における左側)の連通溝83とピストン92側(図2における右側)の連通路103とは、ハウジング11に左右対称に形成される。したがって、連通溝83のみを説明し、連通溝103の説明を省略する。
図3、図4を参照すると、連通溝83は、シリンダ71の内周面71Aに開口する円弧状の凹部からなる。連通溝83は、シリンダ軸に対して平行な方向(図3における左右方向、以下「シリンダ軸方向」)に一定幅を有し、シリンダ軸方向に垂直な平面(以下「シリンダ軸平面」)による断面が三日月形に形成される。換言すると、連通溝83の底面84は、シリンダ軸平面による断面が、シリンダ71に対して上方向へ偏心し、かつシリンダ71の半径に対して小さい半径を有する円弧形に形成される。なお、連通溝83は、図4におけるシリンダ軸方向の視線で左右対称である。
連通溝83の溝幅(図3におけるW)は、連通路81の内径よりも大きい。詳細には、連通溝83の溝幅は、連通路81の加工精度のばらつき、特に、シリンダ71の内周面71Aにおける連通路81の開口部82の位置精度のばらつき、が吸収されるように設定される。これにより、連通路83のシリンダ71側の開口部82は、連通溝83の外側面85と内側面86との間に形成される。なお、連通溝83は、シリンダ71の開口部からハウジング11内へ挿入させたサイドカッターによって、シリンダ71の内周面71Aに加工することができる。
ここで、特許文献1に記載の従来のバルブ装置では、連通路の開口部がシリンダの内周面に形成されていた。該連通路は、ハウジングの貫通孔から挿通されてシリンダを径方向へ横切るロングドリルによって加工される。ロングドリルは振れが生じやすいため、シリンダ内周面における連通路の開口部の位置がばらつく。連通路の開口部の位置のばらつきは、レバー部材が戻るとき、連通路の開口部がピストンによって開閉されるタイミングがばらつく、延いてレバー部材(車高)が中立位置に戻るのに要する時間がばらつくことの原因となる。
そこで、本実施形態では、シリンダ71,91の内周面71A,91Aに連通溝83,103を設け、該連通溝83,103を油室64に連通する連通路81,101に連通させた。そして、連通溝83,103は、シリンダ71,91に対して偏心し、かつシリンダ71,91より半径が小さい円弧状の凹部からなるので、例えば、サイドカッター等の工具によって連通溝83,103を高い位置精度でシリンダ71,91の内周面71A,91Aに形成することが可能である。これにより、レバー部材6が戻るとき、連通路81,101の開口部82,102がピストン72,92によって開閉されるタイミングがばらつくことが抑制され、レバー部材6(車高)が中立位置に戻るのに要する時間を安定させることができる。
本実施形態では以下の効果を奏する。
本実施形態によれば、流体源5または外部と流体作動機器4との間に設けられ、流体作動機器4への流体の給排を制御するバルブ装置1であって、該バルブ装置1は、流体源5または外部10と流体作動機器4とを連通させる通路が形成されるハウジング11と、該ハウジング11に取り付けられる一端側と、反対側が相対移動する他端側を有するレバー部材6であって、該レバー部材6は、他端側が相対移動することにより回動するレバー部材6と、該レバー部材6の作動によって通路を開閉させる開閉弁21,41と、レバー部材6が中立位置から移動するときに該レバー部材6に抵抗を付与する抵抗付与部61と、を備え、該抵抗付与部61は、ハウジング11内に形成される油室64と、該油室64に設けられ、同軸上に配置される一対のシリンダ71,91と、各シリンダ71,91に摺動可能に設けられ、油室64を画成する一対のピストン72,92と、該一対のピストン72,92を連結し、レバー部材6に係合される連結棒65と、を有し、ハウジング11には、シリンダ71,91の内周面71A,91Aに開口し、該シリンダ71,91の内部74,94とハウジング11の外部とを連通する貫通孔79,99と、該貫通孔79,99を閉塞する閉塞部材80,100と、貫通孔79,99に対して同軸上に配置され、シリンダ71,91の内部と油室64とを連通する連通路81,101と、シリンダ71,91の内周面71A,91Aに開口し、連通路81,101のシリンダ側開口部82,102に連通する連通溝83,103と、が設けられ、連通溝83,103は、シリンダ71,91に対して偏心し、かつシリンダ71,91より半径が小さい円弧状の凹部からなる。
本実施形態によれば、例えば、サイドカッター等の工具によって、連通溝83,103を高い位置精度でシリンダ71,91の内周面71A,91Aに形成することが可能である。これにより、レバー部材6が戻るとき、連通路81,101の開口部82,102がピストン72,92によって開閉されるタイミングがばらつくことを抑制でき、レバー部材6(車高)が中立位置に戻るのに要する時間を安定させることができる。
1 バルブ装置、4 空気ばね(流体作動機器)、5 アキュムレータ(流体源)、6 レバー部材、10 通路、11 ハウジング、21 給気弁(開閉弁)、41 排気弁(開閉弁)、61 オイルダンパ(抵抗付与部)、64 油室、65 連結棒、71,91 シリンダ、71A,91A 内周面、72,92 ピストン、74,94 ダンパ室(シリンダの内部)、79,99 貫通孔、80,100 閉塞部材、81,101 連通路、81,101 連通路、82,102 開口部(シリンダ側開口部)、83,103 連通溝

Claims (1)

  1. 流体源または外部と流体作動機器との間に設けられ、前記流体作動機器への流体の給排を制御するバルブ装置であって、
    前記バルブ装置は、
    前記流体源または前記外部と前記流体作動機器とを連通させる通路が形成されるハウジングと、
    該ハウジングに取り付けられる一端側と、反対側が相対移動する他端側を有するレバー部材であって、該レバー部材は、他端側が相対移動することにより回動するレバー部材と、
    前記レバー部材の作動によって前記通路を開閉させる開閉弁と、
    前記レバー部材が中立位置から移動するときに該レバー部材に抵抗を付与する抵抗付与部と、
    を備え、
    前記抵抗付与部は、
    前記ハウジング内に形成される油室と、
    該油室に設けられ、同軸上に配置される一対のシリンダと、
    各シリンダに摺動可能に設けられ、前記油室を画成する一対のピストンと、
    該一対のピストンを連結し、前記レバー部材に係合される連結棒と、
    を有し、
    前記ハウジングには、
    前記シリンダの内周面に開口し、該シリンダの内部と前記ハウジングの外部とを連通する貫通孔と、
    該貫通孔を閉塞する閉塞部材と、
    前記貫通孔に対して同軸上に配置され、前記シリンダの内部と前記油室とを連通する連通路と、
    前記シリンダの内周面に開口し、前記連通路のシリンダ側開口部に連通する連通溝と、
    が設けられ、
    前記連通溝は、前記シリンダに対して偏心し、かつ前記シリンダより半径が小さい円弧状の凹部からなることを特徴とするバルブ装置。
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