JP2019206358A - 段ボール箱とその製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】段ボールの表面に設けられた表示部が鮮明に保たれ、他部材へ表示部のインク等が付着することを防ぐ段ボール箱とその製造方法及び製造装置を提供する。【解決手段】表面14aの一部に表側凹部22を有する。表面14aの反対側の裏面14bには、表側凹部22に対向する位置に、表側凹部22より大きく表側凹部22の範囲を含む裏側凹部23を備える。表側凹部22と裏側凹部23は、段ボール箱10の段ボールシート1が表面と裏面から押し潰されて成る。表側凹部22の底部には、任意の情報が表示する表示部26を有する。表側凹部22を形成する抜き型30は、段ボールシート1を打ち抜くための抜き型本体32と、抜き型本体32を受ける受台34とを備える。抜き型本体32は、段ボールシート1の表面に表側凹部22を形成するための押圧部材36を備える。受台34は、段ボールシート1の裏面に裏側凹部23を形成する押圧部材受38を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、内容物に関する情報が表面に印刷されている段ボール箱とその製造方法及び製造装置に関する。
従来、商品等の内容物を収容する段ボール箱は、ロットNO.、識別数字、バーコード、製造年月日等の情報が直接印刷されたり、印字されたテープ材やシール材、ラベル材が表面に貼られ、内容物を容易に確認することができる。あるいは、段ボール箱の表面の一部にテープ材等を貼り、その上にインクジェットプリンター等で情報を印字する場合もある。
しかし、振動等で互いに接触する段ボールや他の部材と擦れ合い、印字された部分が薄くなって読みにくくなることがある。また、段ボール箱をブランクシートの状態で互いに重ねて保管をしていると、印字部分のインクが、重ねた段ボールの裏面に転写することがある。段ボールの裏面に、インクが転写すると、段ボールを使用する際に内容物へ転移することがあり、異物付着の要因から段ボールの使用ができなくなる。その他、点字等の凹凸が形成された箱の表面や、凹凸による情報が施されたラベルやシール等の保護、段ボールに直接凹凸の加工が施された部分の保護が必要な場合がある。
この問題を解決するため、印字部分を、段ボールの表面から一定の深さにくぼませることが考えられている。段ボールの表面から、所定の範囲を一定の深さにくぼませる方法は、以下の特許文献に開示されている。
特許文献1のダンボールは、凹部が形成されこの凹部の底面に情報が表示されている。凹部の形成方法は、段ボールを所定の形状に打ち抜く抜き型に、凹部を形成する押圧部が設けられ、段ボールを抜き型により抜く際に押圧部を押し付けて凹部を形成するものである。
特許文献2のリブ付き段ボール箱は、立面板に、段ボールの表側から押圧することにより凹部となるリブが設けられている。リブは、段ボールの中芯を面状に押し潰す段潰しにより形成されている。リブの形成方法は、段ボールを所定の形状に打ち抜く抜型に、補助罫用の押圧部材を取り付け、押圧部材の内側に受止部材が設けられている。受止部材は、コルク等の若干の弾性を有する材料で作られている。段ボールの、反対側の面に位置するカッティングプレートには、硬質のプラスチックや金属等から成る平板状の押圧部材が設けられている。段ボールのシートを、押圧部材と受け止め部材の間に挟んで圧縮すると、押圧部材と受け止め部材の形状に、鮮明にリブが形成される。
特開平5−305686号公報 特開2008−280087号公報
上記背景技術の特許文献1の場合、段ボールの表面から押圧部を押し付けて凹部を形成するため、凹部が形成された表面の裏側の面が凸状に突出することがあり、積み重ねた時の擦れが生じるという問題がある。また、段ボールの表面のライナが乾燥している場合、ライナに割れが発生することがあり、想定通りの深さの凹部を作ることが難しい。また、段ボールの中芯の弾性で、凹部が復元することがあり、十分な深さを維持することが難しい。また、抜き型の押圧部の周囲に段ボールのライナを切断する刃を設ける方法も開示されており、ライナ及び中芯の一部を切断することにより、容易に、深い凹部を形成することができるが、表面のライナを切断することにより段ボールの強度が低下する。
また、特許文献2の場合は、抜き型の受止部材の周囲に補助罫用の押圧部材を設け、リブを鮮明な形状に形成することが開示されているが、抜き型の構造が複雑である。また、リブは補強用または内容物の収納状態をイメージするデザイン用であり、印字を保護する十分な深さに形成することや、深さを維持することは考えられていない。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、段ボールの表面に設けられた表示部が鮮明に保たれ、他部材へ表示部のインク等が付着することを防ぐ段ボール箱とその製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
本発明は、物品を収容する段ボール製の段ボール箱であり、前記段ボール箱の表面の一部に表側凹部が形成され、前記表面の反対側の裏面には、前記表側凹部に対向する位置に前記表側凹部より少し大きい裏側凹部が設けられ、前記表側凹部と前記裏側凹部は、前記段ボール箱の段ボールシートを表面と裏面から押圧する段潰しにより成り、前記表側凹部の底部には、任意の情報を表示する表示部が印刷用のインク等で設けられている段ボール箱である。前記表側凹部と前記裏側凹部の底部同士の間隔は、前記段ボールシートの板厚の70%以下であり、前記段ボールシートの板厚の30%以上が段潰しされていることが好ましい。また、前記段ボール箱に形成された前記表側凹部と前記裏側凹部が、前記段ボール箱の表面と裏面を逆にして設けられているものでも良い。
また本発明は、段ボールシートを抜き型で打ち抜いて段ボール箱の展開形状であるブランクシートを作り、前記ブランクシートを立体的に組み立てて製造する段ボール箱の製造方法である。前記段ボール箱の両面を前記抜き型で押圧し、段潰しにより一方の面には表側凹部を形成し、他方の面には前記表側凹部に対向する位置に前記表側凹部より少し大きく前記表側凹部の範囲を含む裏側凹部を形成する段ボール箱の製造方法である。前記表側凹部と前記裏側凹部の底部同士の間隔は、段ボールシートの板厚の70%以下にし、段ボールシートの板厚の30%以上を段潰しして、前記表側凹部の底部に、任意の情報を表示する表示部を設けることが好ましい。
また本発明は、段ボールシートを打ち抜いて段ボール箱の展開形状であるブランクシートを形成し前記ブランクシートの表面に表示部を設ける表側凹部を形成する抜き型を有する段ボール箱の製造装置である。前記抜き型は、前記段ボールシートを前記ブランクシートに打ち抜くための刃が設けられた抜き型本体と、前記抜き型本体を受ける受台とで構成され、前記抜き型本体には、前記段ボールシートの表面を押圧して表側凹部を形成するための相対的に硬い押圧部材が設けられ、前記受台には、前記段ボールシートの裏面を押圧して裏側凹部を形成するための適度な柔軟性を有し相対的に柔軟な押圧部材受が設けられ、前記押圧部材受は、前記押圧部材に対面する位置に設けられ、前記押圧部材よりも少し大きく前記表側凹部の範囲を含む形状に設けられ、前記押圧部材と前記押圧部材受との間隔は、前記抜き型が前記段ボールシートを打ち抜く時に、段ボールシートの板厚の70%以下となり、前記段ボールシートの板厚の30%以上を段潰して前記表側凹部と前記裏側凹部を互いに対向する位置に形成するように設けられている段ボール箱の製造装置である。
前記押圧部材は、厚みが均一な板体であり、前記抜き型本体に接する取付面よりも、前記取付面と反対側の押圧面が少し小さく、前記抜き型本体から突出する厚み方向の断面形状が台形になっている。前記抜き型本体は例えば金属製であり、前記押圧部材は例えば樹脂製である。
前記押圧部材受は、厚みが均一な板体であり、前記受台に接する取付面よりも、前記取付面と反対側の押圧面が少し小さく、前記受台から突出する厚み方向の断面形状が台形になっている。前記受台は例えば木製であり、前記押圧部材受は例えばコルク製やスポンジ製である。
本発明の段ボール箱とその製造方法及び製造装置は、段ボールの表面に設けられた表示部が鮮明に保たれ、他部材へ表示部のインクが付着することを防ぐ。また、簡単な製造装置により簡単な製造方法で段ボール箱に表側凹部を形成することができ、表側凹部の底部に任意の情報を表示する表示部を設け、表示部が他部材に擦れることを防ぎ、印刷した文字や絵柄が薄くなることを防止する。特に、点字などの任意の凹凸を有する表示による情報を、確実に保護することができる。
この発明の一実施形態の段ボール箱の斜視図である。 この実施形態の段ボール箱の製造方法と製造装置を示す概略図である。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態の段ボール箱10は、段ボールシート1を所定の形状に打ち抜いて形成されたブランクシートを立体的に組み立てて設けられている。なお、段ボールシートの板厚は、ここでは3mmである。
段ボール箱10は、矩形の底面12が設けられ、底面12の四辺には側面14,16,18,20が設けられ、四角筒に組み立てられている。側面14,16,18,20の、底面12と反対側は、開口されている。
側面14の表面14aの一部には、表側凹部22が形成されている。表側凹部22は、底面12に対して平行な方向に長い長方形である。側面14の表面14aと反対側の裏面14bには、表側凹部22に対向する位置に裏側凹部23が形成されている。裏側凹部23は、表側凹部22より少し大きい矩形であり、表側凹部22の範囲を囲む形で大きく形成されている。表側凹部22と裏側凹部23は、表面14aと裏面14bから段潰しされて形成され、表側凹部22の底部22aと、裏側凹部23の底部23aとの間隔は、約1.8〜2.0mm程度であり、段ボールシート1の元の3mmの板厚の70%以下に潰されている。つまり、30%以上潰して減少している。表面14aの、表側凹部22の底部22aには、ラベル材24が貼られている。ラベル材24には、インクにより印刷された表示部26が設けられ、表示部26には、収容する内容物に関する情報等が文字や絵柄で表示されている。なお、表側凹部22の底部22aに直接表示部26が印刷されてもよい。
次に、この実施形態の段ボール箱10の製造方法と製造装置について図2に基づいて説明する。段ボール箱10は、抜き型30を有する製造装置で製造される。ここで抜き型30について説明する。抜き型30は、段ボールシート1を段ボール箱10の展開形状であるブランクシートに抜くための図示しない刃が設けられた抜き型本体32と、抜き型本体32を受ける受台34とで構成されている。受台34には、図示しない刃が受台34に当接した位置で抜き型本体32を支持する図示しないストッパが設けられており、段ボールシート1は、ストッパにより受台34の所定位置に位置付けられる。また、抜き型本体32の押面32aには、段ボール箱10の側面14に対応する位置に、段ボールシート1を押圧して表側凹部22を形成するための相対的に硬い押圧部材36が設けられている。抜き型本体32は、例えば金属製であり、押圧部材36は例えば樹脂製である。押圧部材36は、厚みが均一な板体であり、厚みは例えば2mmである。押圧部材36の、抜き型本体32の押面32aに対して平行な方向の形状は適宜設定されるもので、例えば55×185mmの矩形である。押圧部材36は、抜き型本体32に接する取付面36aよりも、取付面36aと反対側の押圧面36bが少し小さく、抜き型本体32から突出する厚み方向の断面形状が台形になっている。なお、押圧部材36の厚みが2mm以外の、例えば1mmの場合は表側凹部22の深さが十分ではなく、3mmの場合は深さは十分であるが段ボール表面のライナに割れが生じるため、2mmが適している。ライナの割れ防ぐため、押圧部材36の押圧面36bの周縁部の角部を面取りしてアールを付けてもよい。
受台34の受け面34aには、押圧部材36に対向する位置に、適度な柔軟性を有し相対的に柔軟な押圧部材受38が設けられている。受台34は、例えば木製であり、押圧部材受38は例えばコルク製である。押圧部材受38は、押圧部材36と同様に厚みが均一な板体であり、押圧部材受38は押圧部材36より少し厚く形成され、厚みは例えば8mmである。押圧部材受38の、受台34の受け面34aに対して平行な方向の形状は、押圧部材36よりも少し大きく、例えば60×190mmの矩形である。押圧部材受38は、受台34に接する取付面38aよりも、取付面38aと反対側の押圧面38bが少し小さく、受台34から突出する厚み方向の断面形状が台形になっている。なお、押圧部材受38の押圧面38bは、押圧部材36の押圧面36bよりも大きく、押圧面36bの範囲を含み、押圧面36bの周縁部が押圧面38bに対面する。なお、押圧部材受38は、コルク製以外にスポンジ製でも良い。スポンジ製の場合は、厚みをコルク材より厚くする。例えば10mmとする。
なお、抜き型本体32が受台34にストッパを介して閉じられた時、押圧部材36の押圧面36bと、押圧部材受38の押圧面38bとの間隔は、段ボールシート1の板厚よりも小さい。例えば段ボールシート1の板厚の70%以下であり、段ボールシート1の板厚を30%以上潰すことができる。ここでは段ボールシート1の板厚が3mmであり、押圧部材36の押圧面36bと、押圧部材受38の押圧面38bとの間隔は約1.8〜2.0mm程度である。
次に、上記の構成の抜き型30を用いて、段ボールシート1から段ボール箱10を製造する製造方法について説明する。まず、図2(a)に示す段ボールシート1を準備する。段ボールシート1の板厚は例えば3mmである。そして図2(b)に示すように、抜き型30に段ボールシート1をセットする。セットする際は、段ボールシート1の表面1aを抜き型本体32側に向け、反対の裏面1bを受台34側に向ける。そして抜き型30を動作させて段ボールシート1を所定形状に切断し、段ボールシート1の表面1aには押圧部材36が押し付けられて表側凹部22が形成され、裏面1bの表側凹部22に対向する位置に表側凹部22より全体的に少し大きく、表側凹部22を囲む裏側凹部23が形成される。表側凹部22の底部22aと裏側凹部23の底部23aの間隔は、1.8mm〜2mmである。裏側凹部23は、コルクの跡がついてザラザラした質感になることがあり、これを避けるためスポンジ材を用いると質感が平坦となる。これにより、段ボールシート1を所定の形状に打ち抜いてブランクシートを形成し、ブランクシートを立体的に組み立てて段ボール箱10を製造する。
段ボール箱10の組み立ての前後に、表側凹部22の底部22aに、表示部26が印刷されたラベル材24を貼り、収容する内容物に関する情報等を表示する。ラベル材24の厚みは1mm未満を使用する。例えば、ニチバン社製ハイクラフトテープNO.320Wは、厚みが0.2mmである。表側凹部22の深さは0.5mm以上あり、十分な深さを有している。ラベル材24を2枚重ねて貼る場合もあり、深さは0.5mm以上なので、2枚重ねて貼ることもできる。
なお、段ボール箱10を製造する製造方法は、抜き型本体32と受台34を逆にした構成でも良く、段ボールシート1の表裏を逆にして、押圧部材36と押圧部材受38により、表側凹部22と裏側凹部23を、段ボールシート1に形成しても良い。また、表側凹部22と裏側凹部23の形成は、折り罫線等の形成と同時に行うと良い。
段ボール箱10は、使用時や使用後において、箱体の状態で同形状の段ボール箱10に隣接して置いたり、平坦なブランクシートの状態で積み重ねたりして置いても、ラベル材24が、表側凹部22の底部22aに貼られているため、表示部26が隣接する段ボール箱10にこすれてインクが付着することが無い。さらに、表側凹部22と裏側凹部23は、経時変化で復元して凸状になることが無く、十分な深さを維持し、表示部26の擦れが防止される。
この実施形態の段ボール箱10によれば、段ボール箱10の側面14の表面14aに設けられた表示部26が鮮明に保たれ、他部材へ表示部26のインク等が付着することを防ぐ。さらに、点字などの任意の凹凸を有する表示による情報を表示部26に設けることにより、確実に表示された情報を保護することができる。特に、側面14の表面14aに表側凹部22が形成され、表側凹部22の底部22aに収容する内容物に関する情報を表示部26により表示し、表示部26が他部材に擦れることを防ぎ、印刷した文字や絵柄が薄くなることを防止する。
表側凹部22と裏側凹部23は、経時変化で中芯の弾性性により多少復元しても十分な深さを維持し、復元してどちらかが凸状になることもない。裏側凹部23が表側凹部22よりも大きく形成され、囲むように位置しているため、より確実に表側凹部22が経時変化で復元することを防止する。側面14の表面14aと裏面14bから押圧して段潰しするため、段ボールシート1の板厚の30%以上くぼませることができ、多少復元して浅くなっても余裕があり、機能を十分に維持することができる。表側凹部22の底部22aにラベル材24を貼ってラベル材24に表示部26を設ける場合は、ラベル材24が剥がれることも防ぐことができる。
段ボール箱10を通い箱として使用する際に、ラベル材24の表示部26をくりかえし書いたり消したりしても、表側凹部22の底部22aに位置しているため、他の部材との擦れがなく、インクの付着も無い。表面14aに表側凹部22が形成され、裏面14bの表側凹部22に対向する位置に裏側凹部23が設けられているため、ブランクシートの状態で積み重ねる際にも、色写りや擦れを防止することができる。表面14aに表側凹部22を形成する押圧力の影響で裏面14bが凸となることがなく、積み重ねたブランクシートの表側凹部22に裏面14bが接触する事もない。
段ボール箱10を製造する抜き型30は、構造が簡単であり、簡単でありながら確実に表側凹部22と裏側凹部23を段ボールシート1に形成することができる。十分な力で確実に表面14aと裏面14bから押圧して段潰しすることができ、時間が経過しても、復元して表側凹部22が浅くなることが無い。段ボールシート1のライナに割れが生じることが無く、段ボール箱10の強度を維持することができる。抜き型30は、押圧部材36と押圧部材受38の構造がシンプルであり強い力で押圧することができ、また取付面36a,38aよりも押圧面36b,38bが小さくなる台形状であり、安定に取り付けることができる。押圧部材受38は押圧部材36よりも大きいため、硬い押圧部材36の押圧面36b全面を柔軟な押圧部材受38で受けることができ、ライナの破損がなく、製造時の歩留まりが良い。また、受台34に押圧部材受38が設けられているため、型抜き後にブランクシートを抜き型30から容易に外すことができ、製造効率がよい。
なお、この発明の段ボール箱は、前記実施の形態に限定されるものではなく、箱体の大きさ、素材、底面の形状、蓋の有無等、適宜変更可能である。表側凹部の形状や設ける位置、深さ等は、上記以外でも良く、表示部が設けられたラベル材を貼る以外に、テープ材やシール材等でも良く、底部に直接表示部を設けてもよい。表側凹部は、段ボール箱の側面以外に、底面や図示しない蓋部に設けられてもよく、裏側凹部は表側凹部に対向する位置に設けられればよい。
また、上述の説明において、段ボールの表面と裏面は、説明上便宜的に規定したもので、上述の表裏を逆にして、段ボール箱の裏側に表示部が設けられる表側凹部を形成しても良い。例えば、偽造防止や、開封後に所定の情報を確認可能となる用途に用いることができる。
1 段ボールシート
10 段ボール箱
14 側面
14a 表面
14b 裏面
22 表側凹部
23 裏側凹部
24 ラベル材
26 表示部
30 抜き型
32 抜き型本体
34 受台
36 押圧部材
38 押圧部材受

Claims (8)

  1. 物品を収容する段ボール製の段ボール箱において、
    前記段ボール箱の表面の一部に表側凹部が形成され、前記表面の反対側の裏面には、前記表側凹部に対向する位置に前記表側凹部より大きく前記表側凹部の範囲を含む裏側凹部が設けられ、
    前記表側凹部と前記裏側凹部は、前記段ボール箱の段ボールシートが表面と裏面から押し潰されて成り、
    前記表側凹部の底部には、任意の情報が表示する表示部が設けられていることを特徴とする段ボール箱。
  2. 前記表側凹部と前記裏側凹部の底部同士の間隔は、前記段ボールシートの板厚の70%以下である請求項1記載の段ボール箱。
  3. 前記段ボール箱に形成された前記表側凹部と前記裏側凹部が、前記段ボール箱の表面と裏面を逆にして設けられている請求項1又は2記載の段ボール箱。
  4. 段ボールシートを抜き型で打ち抜いて段ボール箱の展開形状であるブランクシートを作り、前記ブランクシートを立体的に組み立てて製造する段ボール箱の製造方法であって、
    前記段ボール箱の両面を前記抜き型で押圧し、段潰しにより一方の面には表側凹部を形成し、他方の面には前記表側凹部に対向する位置に前記表側凹部より大きく前記表側凹部の範囲を含む裏側凹部を形成ることを特徴とする段ボール箱の製造方法。
  5. 前記表側凹部と前記裏側凹部の底部同士の間隔を、段ボールシートの板厚の70%以下にし、段ボールシートの板厚の30%以上を段潰しして、前記表側凹部の底部に、任意の情報を表示する請求項3記載の段ボール箱の製造方法。
  6. 段ボールシートを打ち抜いて段ボール箱の展開形状であるブランクシートを形成し、前記ブランクシートの表面に表示部を設ける表側凹部を形成する抜き型を有する段ボール箱の製造装置であって、
    前記抜き型は、前記段ボールシートを前記ブランクシートに打ち抜くための刃が設けられた抜き型本体と、前記抜き型本体を受ける受台とで構成され、
    前記抜き型本体には、前記段ボールシートの表面を押圧して表側凹部を形成するための相対的に硬い押圧部材が設けられ、前記受台には、前記段ボールシートの裏面を押圧して裏側凹部を形成するための相対的に柔軟な押圧部材受が設けられ、
    前記押圧部材受は、前記押圧部材に対面する位置に設けられ、前記押圧部材よりも大きく前記表側凹部の範囲を含む形状に設けられ、
    前記押圧部材と前記押圧部材受との間隔は、前記抜き型が前記段ボールシートを打ち抜く時に段ボールシートの板厚の70%以下に潰して前記表側凹部と前記裏側凹部を、互いに対向する位置に形成するように設けられていることを特徴とする段ボール箱の製造装置。
  7. 前記押圧部材は、厚みが均一な板体であり、前記抜き型本体に接する取付面よりも、前記取付面と反対側の押圧面が少し小さく、前記抜き型本体から突出する厚み方向の断面形状が台形になり、前記押圧部材は樹脂製である請求項6記載の段ボール箱の製造装置。
  8. 前記押圧部材受は、厚みが均一な板体であり、前記受台に接する取付面よりも、前記取付面と反対側の押圧面が少し小さく、前記受台から突出する厚み方向の断面形状が台形になり、前記押圧部材受はコルク製又はスポンジ製である請求項6記載の段ボール箱の製造装置。
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