JP2019206248A - 自走式追随車 - Google Patents

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Abstract

【課題】積載した物品や乗員に衝撃を与えずに、滑らかに先行車に追随することができること。【解決手段】先行車に接触/分離可能な感知部5と回転力を変速する変速部4とからなる。感知部は伸縮自在の当接板51と当接板を前進方向に付勢するガススプリング53とからなる。変速部4は静油圧式無段変速機41及びギヤボックスからなり、感知部に連動するリンク機構を備える。リンク機構は中間レバー46と中間レバーの両端部に枢着される第1レバー47及び第2レバー48からなる。中間レバーは一端部に第1レバーに遊嵌される第1ピン46aが設けられるとともに、他端部に第2レバーが当接される第2ピン46bが突設される。第1レバーは一端部が変速部の操作軸に連結され、他端部にて上記中間レバーに遊嵌される。第2レバーは基端部が上記中間レバーの回動支点軸46cと同軸に枢着されるとともに連係部材55により感知部に連結される。【選択図】図2

Description

本願発明は先行車に追随して走行する自走式追随車に関する。
効率的な農作業を行うため、複数の作業車両が連係して、複数の作業を同時にすることが行われている。
例えば、先行して走行する作業機械で野菜等の農作物を地中から掘り上げたり地上から拾い上げて、後方に位置して走行する作業車に収穫物を積載し運搬している。複数の作業車両が進行方向に連なって作業する場合は、先行する作業車の後方に追随して走行可能にする装置が必要になる。
従来この種装置は、先行車と後続車を繋いだ連動ケーブルを、先行車によって牽引することにより走行クラッチを「入」状態にするとともに、ベルト式無段変速機を変速させるもの、さらに連動ケーブルが引かれた場合は、アクセル制御ワイヤが連動するように構成されていて、追随速度を調整しているものがあった。
しかしながら、この追随装置は、常時連動ケーブルで先行車と後続車を繋いでおく必要があり、作業が終了した場合は、その都度、先行車及び後続車から連動ケーブルを取り外さなければならない問題がある。
また、かかる追従装置は構造上、過負荷によって先行車が後続車を牽引状態又は押圧状態になる場合、例えば、先行車と後続車の速度同調が取れなかったりする場合もあるため、装置自体を堅牢にしなければならず、結果として装置が大きくなる問題がある。
そこで、後続車が先行車とは切り離され、別体として構成された追随装置が提案されている。これは、後続車の前部に設けた追従レバーを先行車の後部に当接するもので、連係部材を介してサイドクラッチの「入」「切」を操作するものである。
しかしながら、この追随装置はサイドクラッチを「入」「切」するのみであるので、「入」状態から「切」状態または、「切」状態から「入」状態に切換わる際に衝撃が発生する。この衝撃は後続車に積載した物品や乗員に付加され、物品の破損を招いたり、乗員の快適な作業性が損なわれたりする問題が生じる。
特開2008−75664号公報 特開2016−135115号公報
本願発明は上記背景に鑑み、先行車に追随する作業車を先行車とは分離させ、簡便な構造で、積載した物品や乗員に衝撃を与えずに、滑らかに先行車に追随することができることを目的とする。
上記課題解決のため、本願発明による自走式追随車は、先行車に追随して走行する自走式追随車であって、先行車に接触/分離可能な感知部と、走行部に伝動される駆動源からの回転力を変速する変速部とからなり、該変速部は上記感知部に連動するリンク機構を備え、上記リンク機構は中間レバーと該中間レバーの両端部に枢着される第1レバー及び第2レバーからなり、上記中間レバーは一端部に上記第1レバーに遊嵌される第1ピンが設けられ、上記第1レバーは一端部が上記変速部の操作軸に連結され、他端部にて上記中間レバーに遊嵌され、上記第2レバーは基端部が上記中間レバーの回動支点軸と同軸に枢着され、上記感知部が上記中間レバー及び上記第1レバーを介して連係部材により上記変速部に連結されることを特徴とする。
また請求項2による本願発明による自走式追随車は、請求項1記載の自走式追随車において、上記感知部が伸縮自在の当接板と、上記当接板を前進方向に付勢する弾性体とからなることを特徴とする。
また請求項3による本願発明による自走式追随車は、請求項1又は請求項2記載の自走式追随車において、上記変速部は静油圧式無段変速機及びギヤボックスからなり、上記静油圧式無段変速機にて変速されて出力される駆動力がさらにギヤボックスのギヤにより変速されて走行部に振り分け伝動されることを特徴とする。
また請求項4による本願発明による自走式追随車は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の上記自走式追随車において、上記静油圧式無段変速機の操作軸が上記第1レバーに固着されることを特徴とする。
また請求項5による本願発明による自走式追随車は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自走式追随車において、上記感知部が他の弾性体により進行方向に対し水平方向に回動自在に設けられることを特徴とする。
また請求項6による本願発明による自走式追随車は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自走式追随車において、上記当接板は面板からなり、伸縮自在のスライドシャフトの先端部に固着され、表面にゴム材が設けられることを特徴とする。
また請求項7による本願発明による自走式追随車は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の自走式追随車において、上記中間レバーの他端部に上記第2レバーが当接される第2ピンが突設されることを特徴とする。
また請求項8による本願発明による自走式追随車は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の自走式追随車において、上記感知部には上記当接板の最低突出位置以上の高さを有するストッパが設けられることを特徴とする。
また請求項9による本願発明による自走式追随車は、請求項1記載の自走式追随車において、上記連係部材は線状の長尺材からなり、上記中間レバーと上記感知部とを連結することを特徴とする。
また請求項10による本願発明による自走式追随車は、請求項1記載の自走式追随車において、上記中間レバーの回動支点軸と上記第1レバーの回動支点軸とは夫々異なることを特徴とする。
本願発明による自走式追随車によれば、先行車に追随して走行する自走式追随車であって、先行車に接触/分離可能な感知部と、走行部に伝動される駆動源からの回転力を変速する変速部とからなり、該変速部は上記感知部に連動するリンク機構を備え、上記リンク機構は中間レバーと該中間レバーの両端部に枢着される第1レバー及び第2レバーからなり、上記中間レバーは一端部に上記第1レバーに遊嵌される第1ピンが設けられ、上記第1レバーは一端部が上記変速部の操作軸に連結され、他端部にて上記中間レバーに遊嵌され、上記第2レバーは基端部が上記中間レバーの回動支点軸と同軸に枢着され、上記感知部が上記中間レバー及び上記第1レバーを介して連係部材により上記変速部に連結されるから、感知部の出入によって、中間レバー及び第1レバーを介し、第2レバーの位置にかかわらず、先行車に対して追随する機体の走行速度を随時制御することができる。よって、簡便な構造であり、積載した物品や乗員に衝撃を与えずに、滑らかに先行車に追随することができる。
また後続車の作業中は、作業者による速度調整作業が皆無になるので、作業者の負担が軽減され、より高い効率にて作業をすることができる。
請求項2による自走式追随車によれば、請求項1記載の自走式追随車において、上記感知部が伸縮自在の当接板と、上記当接板を前進方向に付勢する弾性体とからなるから、追随車が前進し、先行車に当接板が当接したら、あとはガススプリングの減衰動作により静油圧式無段変速機がゆっくりと変速されるので、先行車への追随がより一層円滑になり、衝撃緩和効果が一層向上する。
請求項3による自走式追随車によれば、請求項1又は請求項2記載の自走式追随車において、上記変速部は静油圧式無段変速機及びギヤボックスからなり、上記静油圧式無段変速機にて変速されて出力される駆動力がさらにギヤボックスのギヤにより変速されて走行部に振り分け伝動されるから、先行車への追随がより一層円滑になり、衝撃緩和効果が一層向上する。
請求項4による自走式追随車によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の上記自走式追随車において、上記静油圧式無段変速機の操作軸が上記第1レバーに固着されるから、先行車への追随がより一層円滑になり、衝撃緩和効果がさらに一層向上する。
請求項5による自走式追随車によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自走式追随車において、上記感知部が他の弾性体により進行方向に対し水平方向に回動自在に設けられるから、先行車への追随がより一層円滑になり、衝撃緩和効果がさらに一層向上する。
請求項6による自走式追随車によれば、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自走式追随車において、上記当接板は面板からなり、伸縮自在のスライドシャフトの先端部に固着され、表面にゴム材が設けられるから、先行車への追随がより一層円滑になり、衝撃
緩和効果がさらに一層向上する。
請求項7による自走式追随車によれば、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の自走式追随車において、上記中間レバーの他端部に上記第2レバーが当接される第2ピンが突設されるから、先行車への追随がより一層円滑になり、衝撃緩和効果がさらに一層向上す
る。
請求項8による自走式追随車によれば、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の自走式追随車において、上記感知部には上記当接板の最低突出位置以上の高さを有するストッパが設けられるから、先行車への追随がより一層円滑になり、衝撃緩和効果がさらに一層
向上する。
請求項9による自走式追随車によれば、請求項1記載の自走式追随車において、上記連係部材は線状の長尺材からなり、上記中間レバーと上記感知部とを連結するから、構造がより一層簡便となる効果がある。
請求項10による自走式追随車によれば、請求項1記載の自走式追随車において、上記中間レバーの回動支点軸と上記第1レバーの回動支点軸とは夫々異なるから、構造がより一層簡便となる効果がある。
本願発明による自走式追随車の一の実施の形態を示す平面図である。 図1の正面図である。 図1のレバー部分の拡大右側断面図である。 図1III部の拡大底面図であり、(A)は第2レバーがニュートラル位置にあるとき、(B)は第2レバーが前進位置にあるとき、(C)は第2レバーが後進位置にあるときを各示す。 (A)は図1の拡大左側面図、(B)は(A)の一部断面図である。 (A)は図2の変速部の拡大図、(B)は(A)の平面図、(C)は(A)の右側面図である。 図1の変速部の正面図であり、(A)は第2レバーが前進位置であって感知部が先行車と非接触の状態のとき、(B)は第2レバーが前進位置であって感知部が先行車と接触状態のとき、(C)は第2レバーが後進位置のときと各示す。 (A)は本願発明による自走式追随車の他の実施の形態を示す拡大底面図、(B)は(A)の側面断面図である。 ガススプリングの位置を変更した図4(A)の変形側を示す底面図である。
次に、実施の形態を示す図面に基づき、本願発明による自走式作業機をさらに詳しく説明する。なお、便宜上同一の機能を奏する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
図1乃至図7において、自走式追随車1は、本体部2と、走行部3と、変速部4と、感
知部5と、上記走行部3及び上記変速部4を操作するための操作部6を有し、先行して走行する図示しない作業車(以下、「先行車」という)に追随して矢印方向に自走する。本願発明による自走式追随車1は図示しない先行車に当接するが、分離されている。自走式追随車1の寸法は、本実施例では、幅Wが1670mm、長さLが2500mm、高さHが700mmである。
本体部2には、本体フレーム21が水平方向に設けられる。該本体フレーム21に、走行フレーム35が固着され、また原動機7が設置される。本体フレーム21の上方には2点鎖線で示す積載物8が積載される荷台部23が設けられる。
走行部3は上記本体部2の進行方向両側に配置される。該走行部3は、上記原動機7、駆動輪31たる後輪、従動輪32たる前輪からなり、両輪間に転輪33を介して、クローラベルト34が掛け渡される。
変速部4は上記走行部3に駆動力を伝達する静油圧式無段変速機41からなり、リンク機構45を備える。該変速部4は、先行車に接触/分離可能な感知部5に連動する。上記静油圧式無段変速機41は、プーリ42からの駆動力が伝達される入力軸41bを有し、出力回転数を調整する操作軸41aに第1レバー47が固着される。43はギヤボックスであり、このギヤボックス43にて変速されて駆動力が車軸ケース44内の車軸より上記走行部3に伝達される。上記リンク機構45は中間レバー46と該中間レバー46の両端部に枢着される第1レバー47及び第2レバー48からなる。
上記中間レバー46はロッドの下端部に上記第1レバー47に遊嵌される第1ピン46aが設けられるとともに、ロッドの上端部に上記第2レバー48が当接される第2ピン46bが突設される。上記第1レバー47はロッドの下端部が上記変速部4の操作軸41aに連結され、ロッドの上端部に長孔47aを設け、該長孔47aに上記中間レバー46の第1ピン46aが遊嵌される。上記第2レバー48は、基端部48aが上記中間レバー46の回動支点軸46cと同軸に枢着されるとともに、連係部材55により上記感知部5に連結される。
中間レバー46は操作部6に設けられ、図3に最も良く示すように、その回動支点軸46cに、第2レバー48の基端部48aを、皿ばね座金46dを介して、ボルトナットにより固定する。即ち、第2レバー48は、該皿ばね座金46dが回動支点を軸方向に押圧するため、回動支点が完全には固定されておらず、その回動に一定の負荷がかかるようになっている。また、上記中間レバーの回動支点軸46cと上記第1レバーの回動支点軸41aとは別々である。図中、49はレバー支持部(図6(A)に示す)、7は本体フレーム21に設けられる原動機、61は操作部6に設けられるアクセルレバー、62は右サイドクラッチレバー、63は左サイドクラッチレバー、64はキースイッチである。
上記第2レバー48はレバーの位置を垂直にしたときニュートラル位置Nが形成され、このとき当接板51は図4(A)に示す位置にある。また上記第2レバー48が前進方向に操作されたとき前進位置Aが形成され、このとき当接板51は図4(B)に示す突出位置になる。さらに上記第2レバー48が後進方向に操作されたとき後進位置Bが形成され、このとき当接板51は図4(C)に示す後退位置となる。
上記感知部5は、伸縮自在の当接板51と、上記当接板51を前進方向に付勢するガススプリング53とからなり、上記当接板51の動作に連動する連係部材55に連結される。上記ガススプリング53は前進方向に付勢される。
上記当接板51は面板からなり、伸縮自在のスライドシャフト52の先端部に固着され、表面にゴム材51aが設けられる。上記感知部5が設けられる感知基部50には、移動自在の当接板51の両側に、図4に2点鎖線で示す上記当接板51の最低突出位置以上の高さを有する固定ストッパ54が設けられる。54aは該ストッパ54の表面に取り付けられたゴム材、52aはスライドシャフト52のボスである。
上記連係部材55はプッシュプルケーブルからなり、上記中間レバー46と上記感知部5とを連結する。図4及び図5中、56は連係部材55のケーブル支持部材、57はスライドシャフト52のボス支持部材、58はガススプリング53の支持部材、59は連結ピンである。図1に連係部材55のケーブル経路を2点鎖線で示す。
なお、第2レバー48の回動摩擦力は、ガススプリング53の付勢力より大であるため、ガススプリング53によって第2レバー48が動くことは無い。
ここで図6及び図7に基づき、HST(Hydro Static Transmission)と呼ばれる静油圧式無段変速機41の作動原理及び変速部4について詳しく述べる。静油圧式無段変速機41は、油に圧力エネルギ(静圧力)を与えて動力伝達の手段とするものであり、図示しない油圧ポンプと油圧モータを組み合わせた形態になっている。図示する静油圧式無段変速機41は、油圧ポンプと油圧モータを一体に組み込んだ、いわゆる一体型であり、プーリ42に伝達される原動機7からの駆動力により入力軸41bが回転し、これにより油圧ポンプが作動されて油圧を発生させる。この油圧エネルギーは図示しない可変の斜板により制御され、油圧モータに伝動される。斜板に連結された操作軸41aを回動させることで、図示しない出力軸の正転〜停止〜逆転をさせる。操作軸41aは、その回動量に応じて、出力軸の回転数を−100%〜0%〜+100%の範囲で自由に出力させることが可能である。つまり、プーリ42により入力軸41bを回転させたままであっても、操作軸41aを回動させることにより、静油圧式無段変速機41の出力軸を自由に回転又は停止させることができるのである。
ギヤボックス43は、静油圧式無段変速機41からの回転動力をさらに変速させつつ、左右の走行部3へ振分け伝動する。ギヤボックス43内には、左右の車軸ケース44内に通じる伝動ギヤ部分にクラッチ(図示省略)が設けられており、このクラッチを断続することによって、左右の走行部3の駆動をそれぞれ断続させ、機体を旋回させることが可能である。クラッチの断続は、操作部6の左サイドクラッチレバー63又は右サイドクラッチレバー62により操作する。
上記実施の形態による自走式追随車1によれば、先行車と追随車とが分離されているから、作業終了の都度取外す必要がなく、また速度同調を厳密にとる必要がない。
また分離している追随車1を先行車に追随させるため、先行車からの距離を常にチェックする必要があるが、上記実施の形態においては、最前部に当接板51を設け、この当接板51が先行車の後部に当接された状態で運搬などの作業をするから、先行車からの距離を常にチェックすることができる。
先行車への追随は次のようにして行う。まず第2レバー48をニュートラル位置Nから前進位置Aに前倒させる(図7(A))。次いで、自走式追随車1を自走させ、先行車に追いつかせることにより、図7(A)から図7(B)に示すように、追随車1が先行車と非接触状態から接触状態になる。つまり、接触状態にするには、追随車1の自走速度を予め先行車の走行速度より速く設定する必要がある。
なお、図7(A)は第2レバー48が前進位置であって感知部5が先行車と接触していない状態を示し、図7(B)は第2レバー48が前進位置であって感知部5が先行車と接触した状態を示す。このとき当接板51は図4(A)に示すニュートラル位置になる。また図7(C)は第2レバー48が後進位置に操作された場合を示す。このとき当接板51は図4(C)に示す後進位置に強制的になる。
追随車1が前進し、先行車に当接板51が当接することにより、感知部5が後方側に押圧される。次いで感知部5が再度前方側に突出するとき、つまり再加速するときは、ガススプリング53の減衰動作により静油圧式無段変速機41がゆっくりと変速(増速)される。よって、荷台部23に積載された物品や作業員に衝撃が加わらない。
ここで、第2レバー48を倒し、図7(A)に示す前進位置Aとした後自走させ、図7(B)に示す当接板51が先行車に当接するステップをより詳しく説明する。第2レバー48を前傾すると、中間レバー46も前傾する。すると、中間レバー46と連係部材55により連動した感知部5は、図4(B)に示すように、当接板51を前方に突出せしめ、また、第1レバー47も回動し静油圧式無段変速機41の斜板の操作軸41aを回動させる(図7(B))。これにより自走式追随車1は前進走行する。その後、当接板51が先行車に当接する。
すると、前進方向に突出した感知部5は強制的に押圧され、当接板51が進行方向後方側に押し込まれる。次いで、感知部5に連動する連係部材55により、中間レバー46が回動され、ニュートラル位置N側に押し戻される。
中間レバー46の回動と共に斜板の操作軸41aがニュートラル側に戻されるため、静油圧式無段変速機41の速度も感知部5の押し込まれる速度と同調して減速される。このとき、つまり感知部5が固定ストッパ54面と同じラインになるとき、中間レバー46の回動と共に斜板の操作軸41aがニュートラルになるため、静油圧式無段変速機41の出力軸の回転が停止し、機体の走行も停止する。
第2レバー48は、最初に設定した前進位置Aからは移動せずに、その位置を保持し続ける。換言すれば、感知部5の進行方向後方側への動作は、感知部5と直接連動する中間レバー46のみを回動させる。中間レバー46は第1レバー47をニュートラル位置Nに回動させ、これにより機体が減速または停止するのである。
先行車が自走式追随車1より相対的に速くなり、感知部5の当接板51が先行車から離れると、図4(B)に示すように、当接板51が進行方向前方に突出移動する。
当接板51の進行方向前方側への移動は、ガススプリング53の反発速度の減衰効果によってゆっくりとなされるので、連係部材55によって連動する中間レバー46もゆっくりと回動する。
中間レバー46は、第2レバー48にて設定された位置まで回動する。即ち、中間レバー46は第2ピン46bが第2レバー48の後端に当接するまで、ガススプリング53の反発力により連係部材55に引かれ、回動する。
ゆっくりと動作する中間レバーと共に静油圧式無段変速機41の斜板の操作軸41aに固着した第1レバー47もゆっくりと動作することにより、静油圧式無段変速機41の出力軸の回転もゆっくりと加速される。この結果、自走式追随車1はゆっくり加速することができ、乗員や機体上の載置物等に衝撃を受けることがない。
自走式追随車1が先行車に追いつき、当接板51が先行車の後端部に当接されると、当接板51が押圧されるため、連係部材55により中間レバー46が図2に示すニュートラル位置N方向に戻される。よって自走式追随車1の走行は先行車と同速度まで減速され、その後先行車と同調して走行する。先行車が大幅に減速または停止など、先行車と自走式追随車1の相対速度が大きい場合は、感知部5の当接板51が固定ストッパ54の面まで押圧されることになるので、中間レバー46はニュートラル位置Nまで戻され、車体が停止に至る。
なお、農作業に関して言えば、作業中は常に前進で行うため、後進に対する追随動作を使用する場面は無いが、後進の場合を簡単に説明する。
まず、作業者が、図7(C)に示すように、第2レバー48を掴み後進位置まで移動させる。
すると、第2レバー48の回動支点近傍にある第2ピン46bが進行方向後方側に押圧されるので、中間レバー46が進行方向後方側に回動される。
中間レバー46の回動により第1ピン46aが押圧され、第1レバー47が後進側に回動される。これにより、静油圧式無段変速機41の出力軸は後進方向に逆回転を始め、機体は後進する。
中間レバー46の回動と共に、中間レバー46に連結された連係部材55は、感知部5の当接板51を図4(C)に示すように進行方向後方側に引き込ます。このとき、ガススプリング53も同時に圧縮される。
上記実施の形態においては、自走式追随車1の先行車への追随は、第2レバー48の位置にかかわらず、中間レバー46及び第1レバー47を介しての当接板51の出入により、自走式追随車1の走行速度を随時制御することができる。
また、後続する追随車1の作業中は、作業者による速度調整作業が皆無になるので、作業者は機体の左右方向の操舵のみに集中することができる。さらに、原動機7の回転数を調整するアクセルレバーに関しても、静油圧式無段変速機41の特性により機体の速度調整をするための操作が不要である。このように作業者の負担が軽減されるから、より高い効率にて作業をすることができる。
中間レバー46は、連係部材55にて、ガススプリング53により常時前進方向に付勢された感知部5に連結されている。先行車と接触し感知部5が押圧されると、中間レバー46のみがニュートラル位置N方向、つまり進行方向後方に回動する。このとき第2レバー48は影響を受けず、元の位置のままを保持する。
中間レバー46の回動によって、静油圧式無段変速機41の操作軸41aに固着された第1レバー47が回動され、自走式追随車1は先行車と同速度になるまで減速される。その後、先行車が速度を上げる等相対的に先行車の速度が大きくなり後続車が先行車から離れると、ガススプリング53により付勢された感知部5の当接板51が進行方向前方に突き出る。当接板51の突出は、ガススプリング53の作用により緩やかになされるので、連動している静油圧式無段変速機41の回転数の加速も緩やかになり、この結果、機体1の加速も緩やかになされることになる。前進側に回動した中間レバー46は、中間レバー46に設けた第2ピン46bが第2レバー48の後端面に当接するまで回動が可能である。よって、減速後の再加速は、第2レバー48の設定速度つまり設定された第2レバー48の位置まで自動復帰する。
静油圧式無段変速機41は、斜板に連結された操作軸41aを回動させることにより、出力軸の正転〜停止〜逆転を、−100%〜0%〜+100%の範囲で自由に出力させることが可能である。このように静油圧式無段変速機41の機構上、出力される回転速度は、停止状態から回転状態まで自由に制御が可能であるため、本実施の形態による追随車1の先行車との対応速度のカバー範囲は広く、様々な条件に都度速度を適応させることが可能である。つまり、本実施の形態による追随車1は、静油圧式無段変速機41を使用するため、走行不可能速度域がないので、先行車のあらゆる速度にも対応が可能である。換言すれば、エンジン7からベルトにて静油圧式無段変速機41のプーリ42を常時回転させ続け、静油圧式無段変速機41の入力軸を回転させたままでも、操作軸41aの回動によって停止〜走行まで走行速度をリニアに変速することが可能である。
本願発明による自走式追随車1は上記した実施の形態に制限されない。例えば、図8に示すように、感知部5は、スライドシャフト52の前端部に鉛直方向の旋回支点となる支点ピン52bを設け、該支点ピン52bにて当接板51を進行方向に対し水平方向に回動自在に設けることができる。52cはばねであり、当接面の非接触時に当接板51を後進方向に付勢する。このように構成した場合は追随動作を一層円滑に行わせることができる。即ち、先行車との接触時に当接板51にかかる押圧力がスライドシャフト52に円滑に伝達されるとともに、このスライドシャフト52の円滑な動作は連係部材55の動作に直接反映されるため、追随動作が一層円滑になる。当接板51の当接面の角度は、ばね52cにより付勢されているため、先行車と自走式追随車1との進行方向が走行中に変化した場合にも、図8(A)に1点鎖線で示すように、先行車に当接面を常に均一に当接させることができる。
また、図示した静油圧式無段変速機41は、油圧ポンプと油圧モータを一体に組み込んだいわゆる一体型を例示したが、油圧モータが任意の位置に取り付けられるいわゆる分離型のものでもよい。
自走式追随車1にて行われる作業の内容は任意であり、運搬以外の作業でもよく、例えば、先行車が耕耘装置後部に付設される車両の場合、追随車にて行われる作業内容は種や苗の植付作業をするための作業設備を有するものでもよい。
弾性体の種類はガススプリング53に限られない。また図9に示すように、ガススプリング92が付設された伸縮自在のスライドパイプ91とし、その先端部に当接板51を固着してもよい。図9中、93は弾性体支持部材である。
さらに、連係部材を構成する素材は任意である。
本願発明による自走式追随車は、農作業その他広く種々の作業に活用することができる。
1 自走式追随車
2 本体部
21 本体フレーム
23 荷台部
3 走行部
31 駆動輪
32 従動輪
33 転輪
34 クローラベルト
35 走行フレーム
36 原動機
4 変速部
41 静油圧式無段変速機
41a 操作軸
41b 入力軸
42 プーリ
43 ギヤボックス
44 車軸ケース
45 リンク機構
46 中間レバー
46a 第1ピン
46b 第2ピン
46c 回動支点軸
46d 皿ばね座金
47 第1レバー
47a 長孔
48 第2レバー
48a 基端部
49 レバー支持部
5 感知部
50 感知基部
51 当接板
51a ゴム材
52 スライドシャフト
52a ボス
52b 支点ピン
52c ばね
53 ガススプリング
54 固定ストッパ
54a ゴム材
55 連係部材
56 ケーブル支持部材
57 ボス支持部材
58 弾性体支持部材
59 連結ピン
6 操作部
61 アクセルバー
62 右サイドクラッチレバー
63 左サイドクラッチレバー
64 キースイッチ
7 原動機
8 積載物
91 スライドパイプ
92 ガススプリング

Claims (10)

  1. 先行車に追随して走行する自走式追随車であって、
    先行車に接触/分離可能な感知部と、走行部に伝動される駆動源からの回転力を変速する変速部とからなり、
    該変速部は上記感知部に連動するリンク機構を備え、
    上記リンク機構は中間レバーと該中間レバーの両端部に枢着される第1レバー及び第2レバーからなり、
    上記中間レバーは一端部に上記第1レバーに遊嵌される第1ピンが設けられ、
    上記第1レバーは一端部が上記変速部の操作軸に連結され、他端部にて上記中間レバーに遊嵌され、
    上記第2レバーは基端部が上記中間レバーの回動支点軸と同軸に枢着され、
    上記感知部が上記中間レバー及び上記第1レバーを介して連係部材により上記変速部に連結されることを特徴とする自走式追随車。
  2. 請求項1記載の自走式追随車において、上記感知部が伸縮自在の当接板と、上記当接板を前進方向に付勢する弾性体とからなることを特徴とする自走式追随車。
  3. 請求項1又は請求項2記載の自走式追随車において、上記変速部は静油圧式無段変速機及びギヤボックスからなり、上記静油圧式無段変速機にて変速されて出力される駆動力がさらにギヤボックスのギヤにより変速されて走行部に振り分け伝動されることを特徴とする自走式追随車。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の上記自走式追随車において、上記静油圧式無段変速機の操作軸が上記第1レバーに固着されることを特徴とする自走式追随車。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自走式追随車において、上記感知部が他の弾性体により進行方向に対し水平方向に回動自在に設けられることを特徴とする自走式追随車。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自走式追随車において、上記当接板は面板からなり、伸縮自在のスライドシャフトの先端部に固着され、表面にゴム材が設けられることを特徴とする自走式追随車。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の自走式追随車において、上記中間レバーの他端部に上記第2レバーが当接される第2ピンが突設されることを特徴とする自走式追随車。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の自走式追随車において、上記感知部には上記当接板の最低突出位置以上の高さを有するストッパが設けられることを特徴とする自走式追随車。
  9. 請求項1記載の自走式追随車において、上記連係部材は線状の長尺材からなり、上記中間レバーと上記感知部とを連結することを特徴とする自走式追随車。
  10. 請求項1記載の自走式追随車において、上記中間レバーの回動支点軸と上記第1レバーの回動支点軸とは夫々異なることを特徴とする自走式追随車。
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