JP2019205232A - 簡易型防護管挿入器 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量且つコンパクトな構成でありながら、挿入時の防護管の脱落を防止できる防護管挿入器を提供する。【解決手段】防護管挿入器1は、2方向から挟持する電線挟持部10によって架空電線100に固定される。電線挟持部10の固定挟持片側には、防護管のスリットに割り込ませる割込板4が立設されている。固定挟持片側には架空電線100に充てがわれる電線受け部2が設けられている。割込板4の縁4bには、挿入側の一端を電線受け部2へ近接させて架空電線100に傾斜するようにガイドレール6が配置されている。ガイドレール6の一端と電線受け部2との間に鋭角に形成された隅部4aには、防護管のスリットを拡張する拡幅具8が設けられている。電線挟持部10の可動挟持片14側には、電線受け部2と略平行に、ガイドレール6の一端側に向けて支持ハンドル16が延設されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電柱等に架設された電線を覆う防護管の挿入又は抜き取りを行うための、駆動装置を備えない簡易型防護管挿入器に関するものである。
樹木等の接触による損傷から架空電線を保護するために防護管が用いられる。また、架空電線の近傍で作業を行う場合、作業者又は作業機器が電線に触れることを防止するためにも防護管は利用される。
図6は、連結された防護管101の斜視図である。
この図6に示した防護管101を構成する本体部102と、この本体部102の一端側に形成された雌型嵌合部103及び他端側に形成された雄型嵌合部104は、弾性と可撓性とを有する絶縁材料を用いて形成されている。これらは、仮想線で示したように、架空電線100を内側に収容できる内径を有すると共に、本体部102の上方には、長手方向へ一直線にスリット状の開口部107が形成されている。このような材質・形状により、開口部107を開いて内側に架空電線100を収容し、防護管101の有する弾性に基づく復元力に任せて閉じさせることで、架空電線100を覆うことができる。開口部107を形成する対向した両端縁部からは、それぞれ、円筒の拡径側へ平行に延びる一対のヒレ部109が形成されている。
また、この図6に示すように、防護管101の長手方向の一端には、雄型嵌合部104が形成され、他端には、この雄型嵌合部104を有する他の防護管101と接続可能な雌型嵌合部103が形成されている。これら連結される防護管101はそれぞれ所定長さに設定されており、互いの雌雄型嵌合部103、104にて複数本が継ぎ足され、長い架空電線100を覆うことができる。
ここで、雄型嵌合部104は、本体部102よりも外径が大きくなっている。そして、雌型嵌合部103には、嵌合時に雄型嵌合部104を収容でき、内部で結合させることができる収容部106が形成されている。従って、雌型嵌合部103の収容部106は、雄型嵌合部104よりもさらに外径が大きくなっている。
一般に、上記のような防護管101を架空電線100へ取り付ける際には、先ず1本目の防護管101を架空電線100に挿入した後、続いて2本目の防護管101の先端を架空電線100に挿入し、架空電線100に挿入された状態で、これら2本の防護管101を互いの雌雄型嵌合部103、104にて接続する。そして、このような動作を繰り返すことにより、架空電線100に複数本の防護管101が挿入される。
次に、上記のような防護管101を架空電線100に挿入する装置について説明する。
図7は、従来の管挿入器110の正面図である。この管挿入器110は、上端の電線抑えアングル111とガイド本体112とによって挟むようにして架空電線100に固定されている。ガイド本体112から延びる案内棒113に沿って通された防護管101は、ガイド本体112と駆動タイヤ116との間を通過する。そして、さらに変位が進んだ防護管101は、拡管用板115によって開口部107(図6参照)が拡張されて架空電線100へ導かれる。
ここで、ガイド本体112には、側面及び下端側に、防護管101との摩擦を低減するためにコロ127が設けられている。これにより、摺接抵抗を低減し、駆動タイヤ116から加えられる力をロスすることなく、スムーズに防護管101を架空電線100に挿入することができる。以上のような管挿入器110については、特許文献1に記載がある。
特開平8−182135号公報
上述のような管挿入器110には、駆動タイヤ116及びこれを駆動するための装置が必要であり、その分だけ全体の重量が増大する。また、管挿入器110全体の重量が増大することに加えて、駆動系の設置時間を要するため、作業効率は良くない。したがって、軽量化を図るためには、駆動タイヤ116を含む駆動系の構成を省くのが最も効果的である。
一方、把持される架空電線100に対して案内棒113が傾斜しているので、防護管101を案内棒113に沿って架空電線100に突き当てる際に、防護管101は架空電線100側から大きな反力を受ける。このため、駆動タイヤ116を省いた構成では、拡管用板115から防護管101が脱落しないように架空電線100側に押さえ付けながら作業する必要がある。
そこで、本発明は、軽量且つコンパクトな構成でありながら、挿入時の防護管の脱落を防止できる防護管挿入器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の簡易型防護管挿入器は、スリットが形成された防護管を、前記スリットの一部を拡張しながら架空電線に対して傾斜方向から挿入する防護管挿入器であって、前記架空電線に充てがわれる電線受け部と、前記電線受け部に立設され、前記スリット内に割り込ませる割込板と、一端側において前記電線受け部との間で鋭角の隅部を形成するように前記割込板の縁に設けられ、前記防護管の内壁に摺接してガイドするガイドレールと、前記割込板の前記隅部に設けられ、前記一端側へ向かって徐々に厚みを増すように形成されていると共に、前記ガイドレールと前記電線受け部との間を横切るように前記ガイドレールよりも急勾配の方向に延びる段差が形成されている拡幅具と
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の簡易型防護管挿入器は、上記構成に加えて、前記割込板が一体に設けられた固定挟持片、及び可動挟持片によって二方向から前記架空電線を挟持する電線挟持部と、前記電線挟持部の前記可動挟持片側において、前記一端側へ向けて延設された、全体を支持するための支持ハンドルとを備えたことを特徴とする。
また、本発明の簡易型防護管挿入器は、上記構成に加えて、前記拡幅具の前記段差を形成するエッジのうち、前記一端側の領域の方が前記割込板に対して緩やかな角度で形成されていることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、ガイドレールと電線受け部との間の割込板上の隅部に設けられる拡幅具には、ガイドレールよりも急勾配の方向に延びる段差が形成されているので、スリットを拡張されながら拡幅具上を摺接する防護管は、段差に沿って架空電線側
へ誘導される。これにより、段差を足場にして防護管を架空電線側へ押し込むことができるので、先端が架空電線へ突き当たる際の突き返しに対して防護管の浮き上がりを防止することが可能となる。
また、本発明によれば、上記効果に加えて、電線挟持部には、割込板が一体に設けられた固定挟持片とは架空電線を介して反対側の可動挟持片側に支持ハンドルが設けられているので、架空電線から離れた位置を通過する防護管の重みによって揺れる防護管挿入器を安定させることができる。また、支持ハンドルは、設置される架空電線の延びる方向であるガイドレールの一端側へ向けて延設されており、架空電線に対して略平行な関係を維持することができるので、持ち替えたり大きく姿勢を変えることなく何れの角度においても安定して掴むことが可能となる。
また、本発明によれば、上記効果に加えて、拡幅具上の段差により形成されているエッジは、ガイドレールの一端側、すなわち、防護管の挿入側の方が、割込板に対して緩やかな角度で形成されている。これにより、拡張された防護管は段差に引っ掛かることなくスムーズに拡幅具から離れ、架空電線側に移ることができる。
本実施の形態に係る防護管挿入器を正面側から見た全体斜視図である。 図1の防護管挿入器の一部(後述する拡幅具)を分解した状態を示した全体斜視図である。 拡幅具の一方を示したものであり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は底面図、(d)は拡大した右側面図である。 防護管挿入器の使用状態であって、(a)は割込板上に防護管の先端が位置している状態、(b)は拡幅具上に防護管の先端が位置している状態を示した図である。 拡幅具を通過する防護管の状態を比較するものであり、(a)は防護管の先端が通過する状態、(b)は防護管の中間部が通過する状態を示した図である。 従来の防護管を示した斜視図である。 従来の管挿入器を示した正面図である。
以下、本発明の防護管挿入器について図を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係る防護管挿入器1を正面側から見た全体斜視図である。また、図2は、図1の防護管挿入器1の一部(後述する拡幅具8)を分解した状態を示した全体斜視図である。ここでは、防護管を挿入する向きを挿入側として説明を行う。また、説明の中に出てくる防護管については、適宜図6の防護管101を参照することとし、図6に示したような、スリット107にヒレ部109が形成された構成を例として説明を行う。
防護管挿入器1は、二方向から架空電線100を挟持する電線挟持部10を有している。この電線挟持部10は、上方に固定挟持片としての電線受け金具2を有し、下方側には電線受け金具2と対向して可動挟持片14を有している。電線受け金具2は、架空電線100の外面に沿って充てがうことができるように、下方に溝が形成されている。
電線受け金具2には略三角形の板状の割込板4が立設されている。割込板4は、防護管101のスリット107内に割り込んで捻れを修正するために設けられている(図6参照)。
この割込板4の上端の縁4bにそってガイドレール6が設けられている。ガイドレール
6は、割込板4の上端の縁4bと共に防護管101内に入り、防護管101を内側からガイドするために設けられている。本実施の形態に係る構成では、ガイドレール6には、摩擦係数の小さい樹脂材が用いられている。
ガイドレール6の一端が電線受け金具2との間に形成する鋭角の隅部4aには、拡幅具8が設けられている。この拡幅具8は、図1には表れていないが、割込板4の両面に設けられている。この拡幅具8は割込板4に対して脱着可能に取り付けられている。割込板4から取り外した状態は、図2の分解図に示されている。2本のネジによって容易に取り外すことができる。
図1に見て取れるように、上述の電線受け金具2は、拡幅具8の近傍で幅を増大するように形成されている。このように形成されているので、防護管101がガイドレール6上を滑って架空電線100側へ乗り移る際、架空電線100の外被が防護管101によって傷つくことを防止できる。
拡幅具8の幅は、架空電線100に対してスムーズに防護管101が移れるような寸法に規定されている。ここでは、ガイドレール6の幅よりも大きく、且つ、電線受け金具2の幅よりも僅かに小さい寸法に設定されている。また、拡幅具8の側面にはガイドレール6と同じ方向に傾斜した段差8e(図3を用いて後述する)が形成されている。
次に、拡幅具8の形状について詳しく説明する。
図3は、2つのパーツのうち一方の拡幅具8を示したものであり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は底面図、(d)は右側面図である。なお、(d)の右側面図については、説明の便宜のため、拡大して表している。また、上の説明で触れた段差8eによって表れる面には斜線を施すことによって位置関係を明確に示している。防護管101の挿入側は、紙面の左側である。
先ず図3(a)の正面図を参照すると、拡幅具8には4つの面が表れている。これらの面のうち、紙面の最も右側に位置する面は、架空電線100へ挿入するためにガイドレール6(図1参照)上を送られて来る防護管101が最初に乗り上げる掬い上げ部8aが形成する面である。この掬い上げ部8aによって、先頭で送られてくる防護管101の開口側のスリット107が掬い上げられるように広げられる。
この掬い上げ部8aに対して挿入側に繋がる面は、第1徐変部8bによって形成される面である。第1徐変部8bは、割込板4(図1参照)を基準として見ると、掬い上げ部8aよりも緩やかな傾斜で形成されている。掬い上げ部8aにより拡張の切っ掛けが得られたスリット107は、防護管101が挿入側へ移動するに連れて、第1徐変部8bに乗り上げて緩やかに拡張される。
第1徐変部8bの上方に表れている面は、第2徐変部8cの側面である。第2徐変部8cは、第1徐変部8bよりも僅かに傾斜が大きくなるように形成されている。これにより、両者の間には段差8eが形成されている。この傾斜角の大きさの違いは、図3(b)に表れている。ここでは、第1徐変部8bの傾斜面を点線で表している。このように、傾斜角の大きさの違いにより形成された段差8eは、図3(c)の底面図に斜線を施して表されている。同様に、図3(d)においても、段差8eを形成している面に斜線が施されている。
最後に、第2徐変部8cの左側に表れている面は、拡幅具8による拡張幅を規定する幅規定部8dの外面である。拡幅具8の中で、この幅規定部8dが最も幅方向へ突出してい
る。本実施の形態に係る構成では、幅規定部8dの外面は、割込板4と略平行に形成されている。
ここからは、使用状態における作用について説明する。
図4は、防護管挿入器1の使用状態であって、(a)は割込板4上に防護管101の先端が位置している状態、(b)は拡幅具8上に防護管101の先端が位置している状態を示している。
樹脂材で形成された防護管101のスリット107は、外力が加わらない状態では閉じているので、拡幅具8に達するまでは、割込面に対して摺接しながら送られて来る。ガイドレール6は、この閉じられたスリット107よりも僅かに大きく形成されているので、ラフな操作であっても外れることなく、拡幅具8まで到達できる。
図4(b)に示すように防護管101の先端が拡幅具8に達すると、上述のように、先ず、スリット107の開口側が掬い上げ部8aに乗り上げ、第1徐変部8bへと移る。ここで、図3(a)に戻って、掬い上げ部8aと第1徐変部8bとの間に形成される稜線は、ガイドレール6と同じ側に傾斜し、且つ、ガイドレール6よりも急な勾配で形成されている。これにより、掬い上げ部8aから第1徐変部8bへ移る際に、防護管101の開口のスリット107は、稜線に沿って架空電線100側へ誘導される。このように、少なくとも、ガイドレール6から外れないようにして送られてきた防護管101は、どのような高さであっても、第1段階として掬い上げ部8aと第1徐変部8bとの間の稜線によって架空電線100側へ位置修正される。
続いて、第1徐変部8b上を防護管101のスリット107が通過する際、上述のように、第2徐変部8cとの間に段差8eが形成されているので、この段差8eにスリット107の端部が突き当たる。突き当たったスリット107は、段差8eに形成されているエッジに沿って誘導される。ここで、このエッジについて、第1徐変部8bと第2徐変部8cとの間のエッジを第1エッジ8fとし、幅規定部8dと第1徐変部8bとの間のエッジを第2エッジ8gと呼ぶことにする。
すなわち、掬い上げ部8aから移って来た防護管101は、先ず、第1エッジ8fに沿って第1徐変部8b上を移動する。この第1エッジ8fは、上述の稜線と同様に、ガイドレール6と同じ方向に傾斜しており、且つ、ガイドレール6よりも急勾配の方向に延びるように形成されている。しかし、稜線に比較すると勾配は小さいので、緩やかに架空電線100側へ誘導される。
防護管101が第1徐変部8b上を摺接する段階で、防護管101のヒレ部109の一部が電線受け金具2の上側に掛かり始める。掬い上げ部8aから第1徐変部8bへ進んでスリット幅107が拡張されつつある段階で、ヒレ部109は架空電線100の外径に沿うのに十分な幅に拡がっている。このようにして、徐々に、架空電線100側の拡張作用が支配的となるので、防護管101は拡幅具8から架空電線100側へスムーズに乗り移ることが可能である。
本実施の形態に係る構成では、上述のように、第1エッジ8fの挿入側には、割込板4を基準とした傾斜が第1エッジ8fよりも緩やかな第2エッジ8gが繋がっているので、ヒレ部109が架空電線100側に十分に乗った状態では防護管101の内壁が引っ掛かることなく第1エッジ8fから離れることができる。このように、拡幅具8に形成されたエッジについて、比較的傾斜の大きい第1エッジ8fから、挿入側で傾斜の小さい第2エッジ8gへ繋ぐように形成することにより、防護管101の先端のスリット107がスム
ーズに架空電線100を乗り越えることができるところが本発明の特徴である。
次に、図5を用いて、正面視による動作説明を行う。
図5は、拡幅具8を通過する防護管101の状態を比較するものであり、(a)は防護管101の先端が通過する状態、(b)は防護管101の中間部が通過する状態を示している。ここでは、説明の便宜のため、防護管101の位置を点線で表すと共に、ヒレ部109の位置に斜線を施して表している。
図5(a)を参照して、防護管101の先端が挿入される際には、先端の開口部107の縁が架空電線100に当接する位置までガイドレール6に沿って防護管101が直線的に突き出される。したがって、突き出されて電線受け金具2に当接した防護管101は、電線受け金具2からの反力によって架空電線100から離れる方向へ力を受ける。このように、まだ架空電線100側へ十分に移行していない段階では、電線受け金具2(又は架空電線100)からの突き返しによって防護管101がガイドレール6から外れやすい状態にあり、従来から課題となっている。しかし、本実施の形態に係る構成では、上述のように、ヒレ部109が架空電線100側へ十分に掛かるまで、言い換えれば、ヒレ部109が架空電線100と交差するまでは、第1エッジ8fによる架空電線100側へ押し付ける作用が効いているので、防護管101の脱落を防止できる。
次に、図5(b)を参照して、防護管101の先端が架空電線100を取り込み、防護管101の中間位置が拡幅具8近傍を通過する段階においては、僅かに撓りを生じてガイドレール6に追従しながらも、ガイドレール6と電線受け金具2との交差位置では浮き上がりが生じている。しかし、この段階では、既に挿入側で防護管101が架空電線100を咥え込んでいるため、防護管101が脱落することはない。
ここで、ヒレ部109と第2エッジ8gの間の位置関係について、図5(a)、(b)の状態を比較する。図5(a)では、ヒレ部109の上端側、すなわち、スリット107の位置は、第1エッジ8fから離れ、第2エッジ8g上に移りつつある。すなわち、防護管101の先端が電線受け金具2からの突き上げを受けつつある段階(最も抵抗が大きくなる段階)であり、浮き上がりを抑えるために十分な力を得ている段階でもある。
これに対して、図5(b)では、僅かに防護管101が浮き上がるものの、既に架空電線100側へ移っている部分において、開かれたスリット107が復元力により閉じようとする力が加わっている。すなわち、この復元力により浮き上がりが抑えられているので、この段階においては、拡幅具8と防護管101との摩擦が問題となる。しかし、上述のように、ヒレ部109が重なっている第2エッジ8gとの間には、第1エッジ8fに対する摩擦のような引っ掛かりは殆ど生じない。したがって、一旦防護管101に架空電線100が取り込まれると、第1エッジ8fとの間の摩擦が急激に低減されるので、殆ど抵抗なく防護管101を繰り出すことが可能となる。
以上述べてきたように、本実施の形態に係る防護管挿入器1によれば、防護管101の損傷を防止するとともに、架空電線100への突き当てによる浮き上がりを防止し、更に、引っ掛かりも効果的に抑えてスムーズに防護管101を送り込むことが可能となる。
このように、ガイドレール6を架空電線100の上方に配置してスムーズに防護管101を挿入できるので、従来のガイドレール6を下方に配置していた構成の多くで採用されていたように、ガイドレール6に対向してガイドローラー等を配置する必要がなく、全体を簡易且つ軽量に構成することができる。
また、本実施の形態の防護管挿入器1を、ガイドレール6が架空電線100の下方に位置するように全体を反転させて使用する場合であっても、第1エッジ8f及び第2エッジ8g(主に第1エッジ8f)によって上方の架空電線100側へ向けて防護管101を持ち上げるように力が作用するので、防護管101を脱落させることなく安全に作業を行うことが可能である。
ところで、ガイドレール6が架空電線100の上方に配置された状態で作業を行う場合、防護管101の重量がガイドレール6上に加わることになる。
これに対して防護管挿入器1は、電線挟持部10によって架空電線100に固定されているので、架空電線100から大きく離れているガイドレール6の片側(上記隅部4a側の一端とは逆の他端側)は不安定になりやすい。
しかし、本実施の形態に係る構成では、電線挟持部10の可動挟持片14側に支持ハンドル16が設けられているので(図1参照)、ガイドレール6側の防護管101の振れを効果的に抑えることが可能である。
また、支持ハンドル16の延びる方向を架空電線100の延びる方向に沿う方向に配置しているので、架空電線100を中心として防護管挿入器1が回転しようとする動きを抑える場合、架空電線100に対する平行姿勢が保たれる。これにより、支持ハンドル16を掴む手首が不自然に拗じられることを防止できる。
なお、以上述べてきた構成は、本発明の一実施例であり、以下のような変形も含まれる。
上記の実施の形態では、拡幅具8の側面に形成されたエッジは、割込板4に対する勾配が比較的急な第1エッジ8fの挿入側に、これより緩やかな勾配の第2エッジ8gが連設されている構成を例として示した。しかし、このエッジは直線的に形成されていても構わない。
また、上記の実施の形態では、拡幅具8の第1徐変部8bに連設して掬い上げ部8aが形成されている構成を例として示した。しかし、割込板4から第1徐変部8bへ直接繋がる構成であっても構わない。なお、掬い上げ部8aが形成されることにより、第1徐変部8bの傾斜を緩やかに設けることが可能となる。
また、上記の実施の形態では、支持ハンドル16は、架空電線100と略平行な方向に延びるように配置されている構成を例として示した。しかし、ガイドレール6の一端側である挿入側へ向けて延設されている構成であれば、支持ハンドル16は架空電線100に対して完全に平行でなくても構わない。
また、上記の実施の形態では、電線受け金具2は、電線挟持部10において可動挟持片14に対向して設けられる固定挟持片として構成されている例を示した。しかし、架空電線100を保護するために設けられる電線受け金具2と架空電線100を固定する固定挟持片とは別体で設ける構成でも構わない。
本発明の防護管挿入器1は、架空電線100に対してスムーズに防護管101を摺動させることができるので、防護管101を挿入する用途だけでなく、防護管101を抜き取る作業にも有用である。
1 防護管挿入器
2 電線受け金具(電線受け部、固定挟持片)
4 割込板
4a 隅部
4b 縁
6 ガイドレール
8 拡幅具
8a 掬い上げ部
8b 第1徐変部
8c 第2徐変部
8d 幅規定部
8e 段差
8f 第1エッジ
8g 第2エッジ
10 電線挟持部
14 可動挟持片
16 支持ハンドル
100 架空電線
101 防護管
102 本体部
103 雌型嵌合部
104 雄型嵌合部
106 収容部
107 開口部(スリット)
109 ヒレ部
110 管挿入器
111 アングル
112 ガイド本体
113 案内棒
115 拡管用板
116 駆動タイヤ
127 コロ

Claims (3)

  1. スリットが形成された防護管を、前記スリットの一部を拡張しながら架空電線に対して傾斜方向から挿入する防護管挿入器であって、
    前記架空電線に充てがわれる電線受け部と、
    前記電線受け部に立設され、前記スリット内に割り込ませる割込板と、
    一端側において前記電線受け部との間で鋭角の隅部を形成するように前記割込板の縁に設けられ、前記防護管の内壁に摺接してガイドするガイドレールと、
    前記割込板の前記隅部に設けられ、前記一端側へ向かって徐々に厚みを増すように形成されていると共に、前記ガイドレールと前記電線受け部との間を横切るように前記ガイドレールよりも急勾配の方向に延びる段差が形成されている拡幅具と
    を備えたことを特徴とする簡易型防護管挿入器。
  2. 前記割込板が一体に設けられた固定挟持片、及び可動挟持片によって二方向から前記架空電線を挟持する電線挟持部と、
    前記電線挟持部の前記可動挟持片側において、前記一端側へ向けて延設された、全体を支持するための支持ハンドルと
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の簡易型防護管挿入器。
  3. 前記拡幅具の前記段差を形成するエッジのうち、前記一端側の領域の方が前記割込板に対して緩やかな角度で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の簡易型防護管挿入器。
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