JP2002199528A - 防護管装脱装置 - Google Patents

防護管装脱装置

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JP2002199528A
JP2002199528A JP2000390437A JP2000390437A JP2002199528A JP 2002199528 A JP2002199528 A JP 2002199528A JP 2000390437 A JP2000390437 A JP 2000390437A JP 2000390437 A JP2000390437 A JP 2000390437A JP 2002199528 A JP2002199528 A JP 2002199528A
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protective tube
rotating body
mounting
electric wire
protection pipe
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Application number
JP2000390437A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Sakota
清志 迫田
Kazushige Moriyama
一繁 森山
Eiji Harada
英治 原田
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Daiden Co Inc
Kandenko Co Ltd
Original Assignee
Daiden Co Inc
Kandenko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】防護管を電線などの架設線に装脱する作業にお
いて、装着時、防護管を最後まで押し込むことができ、
操作が無理なく簡単にできる防護管装脱装置を提供す
る。 【解決手段】防護管装脱装置Cは、防護管を案内するガ
イド体3と、架設線に取り付ける取付装置2と、取り付
け時において架設線の側に位置し、防護管7に接触して
防護管7をガイド体3に沿って送り出しまたは引き込む
回転体6と、回転体6を駆動する駆動装置5を備えてい
る。回転体6に対向してローラ33が設けられている。
駆動装置5は、絶縁操作棒で回転操作可能な操作軸57
を備えており、操作軸57の角度は一定の範囲内で調整
可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線などの架設線
に防護管を装着したり、架設線から防護管を離脱させた
りするときに使用する防護管装脱装置に関するものであ
る。更に詳しくは、絶縁操作棒を使用した防護管の架設
線への装脱操作を簡単に行うことができ、装着時におい
て、防護管を最後まで架設線に押し入れることができ、
構造もシンプルかつコンパクトなものに関する。
【0002】
【従来技術】例えば、ビルの建設等、架設された電線の
側で作業を行なう場合、電線を傷付けたり、あるいは作
業者が感電したりすることのないように、あらかじめ電
線に防護管が装着される。防護管を電線に装着したり離
脱させたりするためには、専用の装置が使用されてい
る。
【0003】このような装置として、例えば、本出願人
が出願した、実公平7−22972号公報に記載された
ものがある。この防護管装脱装置は、電線へ向け上り傾
斜を有しているガイド基体と、ガイド基体を電線へ取付
ける手段と、先行する防護管に後続する防護管を連結す
るときに先行する防護管を停止させる手段と、防護管を
動かす牽引具とを備え、ガイド基体は防護管の脱落を防
止する手段を備えているものである。
【0004】この防護管装脱装置によれば、装置を電線
に取り付けて牽引具を操作することにより、複数本の防
護管を連結しながら電線に装着することができる。ま
た、逆の操作で電線から防護管を離脱させることができ
るので、防護管の装脱作業において十分に実用的であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の防
護管装脱装置には、実際に使用を重ねることにより、次
のようないくつかの課題があることもわかってきた。 (1)電線に取り付けたとき、前部の滑車が電線からや
や離れたところに位置するので、チェーンを引っ張りき
っても、防護管を最後まで電線に押し入れることができ
ない。このため、後で操作棒を使用して最後部を電線に
押し込む必要があった。 (2)牽引具としてチェーンを使用しているので、クラ
ンプや滑車など、付帯する装置がやや雑然としており、
装置をシンプルかつコンパクトに形成することが難しか
った。 (3)チェーンを操作するときに装置の取り付け部に無
理な力がかかりやすく、操作がしにくいばかりでなく、
電線から装置が外れてしまう危険がないとはいえなかっ
た。 (4)チェーン端部のクランプを防護管に着脱する手間
も含めて、全体として作業がやや煩雑であった。
【0006】(本発明の目的)本発明の目的は、防護管
を電線などの架設線に装着する際、防護管を最後まで押
し入れることができる防護管装脱装置を提供することで
ある。本発明の他の目的は、構造がシンプルかつコンパ
クトな防護管装脱装置を提供することである。本発明の
更に他の目的は、架設線に防護管を装脱する操作が簡単
にでき、操作するときに装置に無理な力が作用せず、架
設線から装置が外れてしまう危険もない防護管装脱装置
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、防護管を架設線に装着するとき、または架
設線から防護管を離脱するときに使用する防護管装脱装
置であって、防護管を案内するガイド体と、架設線に取
り付ける取付手段と、取り付け時において架設線の側に
位置し、防護管に接触して防護管をガイド体に沿って送
り出しまたは引き込む回転体と、当該回転体を駆動する
駆動手段と、を備えていることを特徴とする、防護管装
脱装置である。
【0008】第2の発明にあっては、回転体と対向して
設けられ、上記回転体と協働して防護管を送り出しまた
は引き込む受回転体を備えていることを特徴とする、第
1の発明に係る防護管装脱装置である。
【0009】第3の発明にあっては、駆動手段は、絶縁
操作棒で回転操作可能な回転操作部を備えており、当該
回転操作部の回転を動力伝達手段により伝えて回転体を
駆動するようにしたことを特徴とする、第1または第2
の発明に係る防護管装脱装置である。
【0010】第4の発明にあっては、回転操作部の軸線
方向の角度を調整する角度調整手段を備えていることを
特徴とする、第3の発明に係る防護管装脱装置である。
【0011】本明細書にいう架設線は、例えば、電線、
ケーブル、電話線等も含む概念であるがこれらに限定さ
れるものではない。
【0012】ガイド体は、防護管を装着するときに防護
管を架設線まで取り外れることなく案内し、架設線から
離脱させるときに無理なく案内できるものであれはよ
く、その構造は特に限定するものではない。例えば、断
面三角形の板状、断面鍵穴状の板状あるいは断面円形の
棒状等である。ガイド体は、架設線に取り付けたときに
架設線に対し傾斜をもって設けられるが、この傾斜角度
は特に限定するものではない。
【0013】回転体としては、例えば、タイヤやローラ
のように回転するものの他、ローラなどの回転するもの
の間にベルトやチェーンなどを巻き掛けて周動させる、
いわゆるクローラ構造のものも含まれる。
【0014】駆動手段の構造は、手動または動力を使用
して、回転体を確実に駆動することができれば特に限定
するものではない。特に手動の場合、ギヤ比の設定など
によって回転数を少なくして軽い力で駆動できるように
するのが望ましいが、限定はしない。
【0015】回転体の材質は、プラスチック製の防護管
との間で摩擦が大きいもの、例えば、柔軟性を有するゴ
ム、プラスチック、あるいはサンドペーパーのような滑
りにくい表面を有する材料などであるが、これに限定さ
れるものではない。一般的には、防護管に接触すること
によって変形して密着する面積が大きくなるようにタイ
ヤ状のものが使用されるが、これに限定されるものでは
なく、表面が硬いローラ状のものでもよい。
【0016】受回転体の構造は、回転体と協働して、防
護管を送り出しまたは引き込むように移動させることが
できれば、特に限定するものではない。一般的には、防
護管の側壁部分の外面と内面から回転体と受回転体で挟
んで回転体を駆動して、防護管を送り出しまたは引き込
む構造であるが、これに限定はされない。また、受回転
体の材質は、回転体の場合と同様のものを使用できる。
【0017】角度調整手段の構造は、回転操作部の軸線
方向の角度を調整することができれば特に限定はしな
い。例えば、所要の間隔で複数設けられた孔にピンを差
し込んで段階的に調整可能とした構造、あるいはウォー
ムとウォームホイールなどのギヤを用いて無段階に調整
可能とした構造などである。
【0018】(作用)本発明に係る防護管装脱装置は次
のように作用する。防護管装脱装置を取付手段により架
設線に取り付ける。これにより、ガイド体が所定の位置
にセットされる。絶縁操作棒を使用して防護管をガイド
体に沿って差し入れ、防護管の先端部を回転体に接触さ
せる。絶縁操作棒を使用して駆動手段の回転操作部の回
転を動力伝達手段により伝えるなどして、回転体を回転
させる。回転体の回転に伴って防護管が架設線方向へ送
り出され、防護管の挿入口が架設線に当たることにより
開かれて、防護管は架設線に装着される。
【0019】先行する防護管の後端部が入りきらない位
置で、駆動手段の操作をやめて回転体を止める。この状
態では、防護管が回転体に接触しており、本質的に固定
されている。次に、後続の防護管をガイド体に沿って差
し入れ、防護管の先端部を先行する防護管の後端部に挿
入する。このとき、先行する防護管は動かないので、挿
入がしやすく確実にできる。
【0020】駆動手段により回転体を回転させ、両防護
管を架設線側へ送り出す。以下、同様にして必要な数の
防護管を架設線に装着していく。回転体が架設線の側に
位置しているので、最後の防護管の後端部は、最後まで
確実に架設線に押し込んで装着することができる。な
お、防護管を架設線から離脱させるときは、上記装着す
る手順と概ね逆の手順で行う。
【0021】回転体と対向して設けられ、回転体と協働
して防護管を送り出しまたは引き込む受回転体を備えて
いるものは、例えば、防護管の側壁部分の外面と内面か
ら回転体と受回転体で挟んで回転体を駆動して回転させ
ることにより、防護管のよりスムーズで確実な送り出し
または引き込みが可能になる。また、防護管が送り出さ
れたり引き込まれたりするときにガイド体と擦られるこ
とによる内面側の傷や破損を防止することもできる。
【0022】回転操作部の軸線方向の角度を調整する角
度調整手段を備えているものは、絶縁操作棒を使用して
操作をするときに、作業者の立ち位置に合わせて回転操
作部の方向を調整することができる。すなわち、回転操
作部の方向に合わせるために、作業者が無理な姿勢での
作業を強いられることがなく、より安全で効率的な作業
が可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る防護
管装脱装置の一実施の形態を示す正面図、図2は図1に
示す防護管装脱装置の平面図、図3は図1に示す防護管
装脱装置の一部を断面した右側面図、図4はタイヤ駆動
機構部の拡大正面図、図5は図4における結合部ケース
の底面図、図6はタイヤ駆動機構部の拡大断面図、図7
は角度調整機構部の構造を示す断面説明図、図8はタイ
ヤを受けるローラ部分の拡大説明図であり、(a)は正
面図、(b)は下面図である。
【0024】符号Cは防護管装脱装置で、フレーム1、
取付装置2、ガイド体3、上部押圧体4、駆動装置5及
び回転体6を備えている。 (フレーム1)フレーム1は金属またはプラスチックな
ど、撓みの少ない材質の板体で形成されており、中央部
分が軽量化のために中抜きされている構造である。フレ
ーム1の上端部には、防護管装脱装置Cを電線などの架
設線に取り付けるための取付装置2が設けられている。
なお、符号12は、後で説明する落下防止のための紐を
取り付けるための取付リングである。
【0025】(取付装置2)取付装置2は、フレーム1
の上部側に表裏面側に張り出して固着された基体20を
備えている。基体2の一端側(図3において右側)の端
面には、上下方向にガイド溝21が設けられている。ガ
イド溝21の下側約1/2は、端面に固着された止板2
00で塞がれている。そして、ガイド溝21と止板20
0で形成された孔部には、上部クランプ部材22がスラ
イド可能に装着されている。上部クランプ部材22は、
上記孔部に挿通されるスライド部220と、その下端部
に設けられているクランプ体221を備えている。クラ
ンプ体221は、比較的長尺に形成されている(図1、
図2参照)。クランプ体221の下面(架設線のクラン
プ面)は、全長にわたり断面逆V字形に形成されている
(図3参照)。また、スライド部220の上部側には、
横方向に貫通して係合孔222が設けられている。
【0026】基体20の上部側の中央部には、シーソー
状の揺動体23が軸230で軸支されて回動可能に設け
られている。揺動体23の一端側には、係合孔222に
挿通される係合部231が設けられている。なお、係合
孔222は係合部231が斜めにも挿通できるように余
裕をもって挿通させることができるように、係合部23
1よりやや大きく設定されている。また、揺動体23の
係合部231とは反対側には作用受部232が設けられ
ている。そして、揺動体23は、バネにより図3におい
て左回り方向へ付勢されており、常態においては図3に
示すように左に傾いた状態となっている。
【0027】基体20のガイド溝21とは反対側には、
上下に貫通してネジ孔24が設けられている。ネジ孔2
4には、操作ボルト25が螺合されている。操作ボルト
25の上端部には、半球状の当接部250が設けられて
いる。また、操作ボルト25の下端部には、絶縁操作棒
でクランプして操作ボルト25を回転させるためのリン
グ251が設けられている。
【0028】また、基体20の一端側には、クランプ体
221の昇降スライドに支障のない位置に下部クランプ
部材26が設けられている。下部クランプ部材26のク
ランプ部261の上面(架設線のクランプ面)は断面円
弧状に形成されている。そして、クランプ部261の下
部には、ガイド体3が設けられている。
【0029】(ガイド体3)ガイド体3は金属製で、図
1において左側がとがった三角形状の縦板30を備えて
いる。なお、図3においては、便宜上、ガイド体3を取
付装置2の近傍で縦方向に断面して表している。縦板3
0の上辺部は、架設線に取り付けられたときに架設線の
方向と平行になるように設定されている。縦板30の傾
斜した下辺部には、両端部を縦板30の両端部から直線
的に突出させて、斜ガイド31が設けられている。斜ガ
イド31の幅は縦板30の厚さより広く形成されてお
り、ガイド体3の縦断面形状は逆T字形である。
【0030】斜ガイド31の図1において左側先端部の
上面には、架設線を受ける断面円弧状の受部32が設け
られている。また、斜ガイド31のうち縦板30の先端
部分に位置する下面側には、受回転体である三個のロー
ラ33が並設されている。各ローラ33は、下側の一部
が斜ガイド31の下面から同じ幅で突出するようにして
凹部34に収容されている(図8参照)。
【0031】(上部押圧体4)上部押圧体4は、クラン
プ体221の先端部に取り付けられている。クランプ体
221の先端部には、縦板状のアーム板41が取り付け
られている。アーム板41の先端側の下面には、架設線
を押さえる押圧板42がアーム板41の厚み方向に張り
出して設けられている。押圧板42は、防護管7が電線
8に装着されるとき、または離脱されるときに、防護管
7の装着部70に係合してガイドする機能も備えてい
る。
【0032】なお、アーム板41は、架設線に取り付け
られたときに架設線の方向と平行になるように設定され
ている。また、上記した上部クランプ部材22、下部ク
ランプ部材26、斜ガイド31の受け部32及び押圧板
42は、平面視において直線上にある(図2参照)。
【0033】(駆動装置5)フレーム1の下端側には、
回転体6と、回転体6を駆動する駆動装置5が設けられ
ている。駆動装置5は、フレーム1の固定用孔10に摺
動回動可能に設けられている軸受具50を備えている。
軸受具50の回転体6側の端面には、固定用孔10から
抜け出ないようにするストッパー板51が固着されてい
る。
【0034】軸受具50の、図6において右側には、ギ
ヤの収容部を構成する円形のフランジ52が設けられて
いる。また、フランジ52の径小部の外周面には、角度
調整手段を構成する環体53が固定されている。環体5
3には、座部530が直径線方向に突出して設けられて
いる。座部530の先端側には、同じく角度調整手段を
構成する係合ピン54が設けられている。なお、フレー
ム1のうち軸受具50を回したときの係合ピン54の移
動軌跡上には五箇所に係合孔11が設けられている。
【0035】係合ピン54の取付構造は次のとおりであ
る。座部530にはネジ管540が螺着されており、ネ
ジ管540の座部530から突出した部分には複合ナッ
ト541が螺着されている。ネジ管540を貫通して操
作体542が挿入されている。操作体542の先端部に
は、やや径大の係合ピン54が設けられている。また、
操作体542の基端部すなわち複合ナット541の外側
には操作リング543が設けられている。そして、係合
ピン54の段部とネジ管540内部の段部(図示省略)
間には圧縮バネ544が介在させてある。
【0036】この構造によると、絶縁操作棒で操作リン
グ543をつかみ、操作体542を引き出して係合孔1
1と係合ピン54の係合を外せば、軸受具50を回すこ
とができる。そして、任意の係合孔11に係合ピン54
を係合させれば、軸受具50の角度、すなわち後述する
操作軸57の角度を適宜調整することができる。
【0037】また、軸受具50の中心部には、回転軸5
5が軸受550により回転可能に軸支されている。回転
軸55の一端部には回転体6が固着されている。回転体
6は金属製のホイールにゴムタイヤを取り付けた構造で
ある。回転体6の位置は、外周面がローラ33に接触す
るように設定されている。また、回転軸55の他端部に
は、径大で従動側となるベベルギヤ551が固着されて
いる。
【0038】フランジ52には、ベベルギヤ551と操
作軸57の収容部を構成するケース56が固着されてい
る。ケース56は、外方が円形状に開口されており、直
径線方向の上下側には軸受560、561が設けられて
いる。軸受560、561間には、操作軸57が回転可
能に軸支されている。操作軸57は回転操作部を構成
し、操作軸57のうち上部側の軸受560寄りには、ベ
ベルギヤ551と噛み合う駆動側となるベベルギヤ57
0が固着されている。
【0039】ケース56の下部側の軸受561側には、
円筒形の結合部ケース58が取り付けられている。な
お、操作軸57の下端部は、結合部ケース58内部に収
容されている。また、操作軸57の下端部には、六角棒
形状の結合部571が設けられている。
【0040】(作 用)図9は防護管装脱装置を使用
し、防護管を装着する作業の手順を示す説明図、図10
は防護管の構造を示す説明図であり、(a)は雌側の斜
視図、(b)は雄側の斜視図である。図1ないし図10
を参照して、本発明に係る防護管装脱装置の使用方法及
び作用を説明する。
【0041】ここで、図10を参照して架設線である電
線に装着される防護管7の一般的な構造を説明する。防
護管7は、3m程度の長さで、弾性を有するプラスチッ
ク製である。防護管7は円管状の装着部70と、装着部
70の全長にわたり設けられた拡開部71を備えてい
る。防護管7は拡開部71を弾性変形させて拡げて電線
8に装着できる。防護管7の一端部には雌側である径大
部72が形成されており、雄側を径大部72に挿入する
ことによりアダプタを使用することなく接続していくこ
とができる。
【0042】防護管装脱装置Cの使用方法及び作用は次
のとおりである。 (1)防護管装脱装置Cを取付装置2により電線8に取
り付ける。具体的には、絶縁操作棒S1でリング251
をつかんで操作ボルト25を回し、押圧板42と斜ガイ
ド31の受け部32で電線8の一方側を上下に挟み、上
部クランプ部材22と下部クランプ部材26で電線8の
他方側をクランプして取り付けられる。これにより、ガ
イド体3が電線8に斜ガイド31の受部32を密着させ
てセットされる。
【0043】(2)符号9は電線8に取り付けられた防
護管仮置き体で、下端部には仮置き部90が設けられて
いる。防護管仮置き体9の仮置き部90の高さは、仮置
き部90に防護管7を仮置きしてガイド体3に挿入する
ときに、防護管7の方向が斜ガイド31の方向とほぼ平
行になるように設定されている。なお、防護管仮置き体
9は万一電線8から外れても落下しないように、紐Rで
防護管装脱装置Cの取付リング12とつながれている。
【0044】(3)絶縁操作棒S2を使用し、雄側を先
にして防護管7をガイド体3に沿って差し入れ、防護管
7の先端部が回転体6とローラ33に接触して挟まれる
位置まで送り出す。なお、防護管7は拡開部71を上に
し、拡開部71の隙間に縦板30を差し込み、装着部7
0の内部に斜ガイド31を通すようにして差し入れる。
【0045】(4)絶縁操作棒S3を使用して、六角穴
(図示省略)が設けてある回転部を結合部ケース58に
差し込み、操作軸57の結合部571に六角穴を係合さ
せ、ハンドルを回して操作軸57を回転させる。これに
より、ベベルギヤ570、551を介して回転軸55が
回転し、回転体6が防護管7を電線8方向へ送り出す方
向へ回転する。なお、操作軸57の軸線方向の角度は、
係合ピン54を操作することにより、五段階に調整可能
であるので、絶縁操作棒S3を使用して操作をするとき
に、作業者の立ち位置に合わせて操作軸57の軸線方向
を調整することができる。
【0046】(5)回転体6が回転することにより、防
護管7は回転体6と各ローラ33で挟まれて電線8方向
へ送り出される。これにより、まず、防護管7の拡開部
71が電線8の外径部に案内されて開き、装着部70の
先端部が電線8に当たり、更に送り出されることにより
防護管7は電線8に装着される。
【0047】(6)先行する防護管7の後端部が電線8
に入りきらない位置で、絶縁操作棒S3による操作をや
めて回転体6を止める。この状態では、防護管7が回転
体6に接触しており、固定状態にある。次に、後続の防
護管7を同様にガイド体3に沿って差し入れ、防護管7
の先端部の雄側を先行する防護管7の後端部の径大部7
2に挿入する。このとき、先行する防護管7は動かない
ので、挿入がしやすく確実にできる。
【0048】(7)絶縁操作棒S3により回転体6を回
転させ、両防護管7を電線8方向へ送り出す。以下、同
様にして必要な数の防護管7を電線8に装着していく。
なお、回転体6が電線8の側に位置しているので、最後
の防護管7の後端部は、最後まで確実に電線8に押し込
んで装着することができる。なお、防護管を電線8から
離脱させるときは、上記装着する手順とおおむね逆の手
順で行われ、防護管7は上記装着する場合とは逆方向に
回転される回転体6によって電線8から離脱方向に引き
込まれる。
【0049】なお、本明細書で使用している用語と表現
は、あくまで説明上のものであって限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示されている実施の形態に
限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種
々の変形が可能である。
【0050】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明に係る防護管装脱装置は、架設線に取り付
けたときに防護管を送り出しまたは引き込む回転体が架
設線の側に位置するようにしてあるので、装着時におい
て、防護管を最後まで架設線に押し入れることができ
る。従って、防護管装脱装置を使用した作業終了後に、
絶縁操作棒を使用して防護管の最後部を架設線に押し込
むなどの煩わしい作業が必要ない。
【0051】(b)本発明に係る防護管装脱装置は、回
転体を回転させて防護管を送り出しまたは引き込むよう
にしているので、従来の装置のようにチェーンを使用す
るものと比較して、構造がシンプルかつコンパクトであ
る。
【0052】(c)本発明に係る防護管装脱装置は、回
転体を回転させて防護管を送り出しまたは引き込むよう
にしているので、従来の装置のようにチェーンを使用す
るものと相違して、作業が簡単にできるだけでなく、作
業のときに装置に無理な力がかからない。従って、作業
中に架設線から装置が外れてしまうような危険もない。
【0053】(d)回転体と対向して設けられ、回転体
と協働して防護管を送り出しまたは引き込む受回転体を
備えているものは、例えば、防護管の側壁部分の外面と
内面から回転体と受回転体で挟んで回転体を駆動して回
転させることにより、防護管のよりスムーズで確実な送
り出しまたは引き込みが可能になる。また、防護管が送
り出されたり引き込まれるときにガイド体と擦られるこ
とによる内面側の傷や破損を防止することもできる。
【0054】(e)回転操作部の軸線方向の角度を調整
する角度調整手段を備えているものは、絶縁操作棒を使
用して操作をするときに、作業者の立ち位置に合わせて
回転操作部の方向を変えることができる。すなわち、回
転操作部の方向に合わせるために、作業者が無理な姿勢
での作業を強いられることがなく、より安全で効率的な
作業が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防護管装脱装置の一実施の形態を
示す正面図。
【図2】図1に示す防護管装脱装置の平面図。
【図3】図1に示す防護管装脱装置の一部を断面した右
側面図。
【図4】タイヤ駆動機構部の拡大正面図。
【図5】図4における結合部ケースの底面図。
【図6】タイヤ駆動機構部の拡大断面図。
【図7】角度調整機構部の構造を示す断面説明図。
【図8】タイヤを受けるローラ部分の拡大説明図であ
り、(a)は正面図、(b)は下面図。
【図9】防護管装脱装置を使用し、防護管を装着する作
業の手順を示す説明図。
【図10】防護管の構造を示す説明図であり、(a)は
雌側の斜視図、(b)は雄側の斜視図。
【符号の説明】
C 防護管装脱装置 1 フレーム 10 固定用孔 11 係合孔 12 取付リング 2 取付装置 20 基体 200 止板 21 ガイド溝 22 上部クランプ部材 220 スライド部 221 クランプ体 222 係合孔 23 揺動体 230 軸 231 係合部 232 作用受部 24 ネジ孔 25 操作ボルト 250 当接部 251 リング 26 下部クランプ部材 261 クランプ部 3 ガイド体 30 縦板 31 斜ガイド 32 受部 33 ローラ 34 凹部 4 上部押圧体 41 アーム板 42 押圧板 5 駆動装置 50 軸受具 51 ストッパー板 52 フランジ 53 環体 530 座部 54 係合ピン 540 ネジ管 541 複合ナット 542 操作体 543 操作リング 544 圧縮バネ 55 回転軸 550 軸受 551 ベベルギヤ 56 ケース 560、561 軸受 57 操作軸 570 ベベルギヤ 571 結合部 58 結合部ケース 6 回転体 7 防護管 70 装着部 71 拡開部 72 径大部 8 電線 9 防護管仮置き体 90 仮置き部 R 紐 S1、S2、S3 絶縁操作棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森山 一繁 福岡県久留米市南町660番地 大電株式会 社内 (72)発明者 原田 英治 福岡県久留米市南町660番地 大電株式会 社内 Fターム(参考) 5G333 AA09 AB02 AB27 CB19 EA02 5G367 BB05 BB11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防護管を架設線に装着するとき、または
    架設線から防護管を離脱するときに使用する防護管装脱
    装置であって、 防護管(7)を案内するガイド体(3)と、 架設線に取り付ける取付手段と、 取り付け時において架設線の側に位置し、防護管(7)に
    接触して防護管(7)をガイド体(3)に沿って送り出しまた
    は引き込む回転体(6)と、 当該回転体(6)を駆動する駆動手段と、を備えているこ
    とを特徴とする、 防護管装脱装置。
  2. 【請求項2】 回転体(6)と対向して設けられ、上記回
    転体(6)と協働して防護管(7)を送り出しまたは引き込む
    受回転体を備えていることを特徴とする、 請求項1記載の防護管装脱装置。
  3. 【請求項3】 駆動手段は、絶縁操作棒で回転操作可能
    な回転操作部を備えており、当該回転操作部の回転を動
    力伝達手段により伝えて回転体(6)を駆動するようにし
    たことを特徴とする、 請求項1または2記載の防護管装脱装置。
  4. 【請求項4】 回転操作部の軸線方向の角度を調整する
    角度調整手段を備えていることを特徴とする、 請求項3記載の防護管装脱装置。
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