JP2019203760A - 変位計測装置及び変位計測方法 - Google Patents

変位計測装置及び変位計測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019203760A
JP2019203760A JP2018098296A JP2018098296A JP2019203760A JP 2019203760 A JP2019203760 A JP 2019203760A JP 2018098296 A JP2018098296 A JP 2018098296A JP 2018098296 A JP2018098296 A JP 2018098296A JP 2019203760 A JP2019203760 A JP 2019203760A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical path
displacement
object surface
reflected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018098296A
Other languages
English (en)
Inventor
小川 力
Tsutomu Ogawa
力 小川
博幸 長浜
Hiroyuki Nagahama
博幸 長浜
路世 齊藤
Michiyo Saito
路世 齊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nuflare Technology Inc
Original Assignee
Nuflare Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nuflare Technology Inc filed Critical Nuflare Technology Inc
Priority to JP2018098296A priority Critical patent/JP2019203760A/ja
Priority to TW108116959A priority patent/TW202004119A/zh
Priority to US16/418,022 priority patent/US20190361124A1/en
Publication of JP2019203760A publication Critical patent/JP2019203760A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S17/00Systems using the reflection or reradiation of electromagnetic waves other than radio waves, e.g. lidar systems
    • G01S17/02Systems using the reflection of electromagnetic waves other than radio waves
    • G01S17/50Systems of measurement based on relative movement of target
    • G01S17/58Velocity or trajectory determination systems; Sense-of-movement determination systems
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/02Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring length, width or thickness
    • G01B11/026Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring length, width or thickness by measuring distance between sensor and object
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/02Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring length, width or thickness
    • G01B11/06Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring length, width or thickness for measuring thickness ; e.g. of sheet material
    • G01B11/0608Height gauges
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/24Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring contours or curvatures
    • G01B11/245Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring contours or curvatures using a plurality of fixed, simultaneously operating transducers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/4808Evaluating distance, position or velocity data
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/481Constructional features, e.g. arrangements of optical elements
    • G01S7/4811Constructional features, e.g. arrangements of optical elements common to transmitter and receiver
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/24Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring contours or curvatures
    • G01B11/25Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring contours or curvatures by projecting a pattern, e.g. one or more lines, moiré fringes on the object

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】基板に形成されたパターン間の反射率差の影響を抑制或いは低減可能な変位計測装置を提供する。【解決手段】変位計測装置は、対象物面で反射された第1の光の第1の反射光を受光して反射光の位置を検出するセンサ207と、第1の光の光路を逆に進むように、対象物面で反射された第2の光の第2の反射光を受光して反射光の位置を検出するセンサ217と、第1と第2の光とステージとを相対的に移動させることによって所定の高さ位置で第1と第2の光に反射率の異なる2つの領域の境界を横切らせる場合に、それぞれの位置検出センサから出力される複数の強度信号の総和が同時に変化するように、光路移動部を制御する光路調整回路130と、センサ207とセンサ217から出力される複数の強度信号に基づく対象物面の第1と第2の変位の平均値を対象物面の変位として測定する変位演算回路111と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、変位計測装置及び変位計測方法に関する。例えば、光てこの原理を利用して、対象物面の高さ変位を測定する手法に関する。
パターンが形成された基板の高さ変位を光てこ式の変位計で測定すると、パターン間(暗部と明部)の反射率差の影響で、計測ビームの重心がシフトしてしまい、高さ変化が生じたものと誤認識してしまうといった問題があった。そのため、パターンが形成された基板の高さ変位測定の精度を高めることが困難であった。
かかる問題に対して、光てこ式の変位計を2組用意して、2つのビームで同一光路を逆向きに進むように光学系を配置して、それぞれ同じ計測個所の高さ変位を測定し、得られた計測値の合成値を真の計測値とする手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述した同一光路を互いに逆方向から測定するためには、2つのビームのスポット位置が完全一致している必要がある。2つのビームのスポット位置にずれが生じていれば、計測値を合成しても反射率差の影響を排除することは困難である。上述した光てこ式の変位計を2組用意する手法が開示された文献でも、1組の光てこ式の変位計を用いて、計測個所を支点に基板を回転させながら複数回の測定を行って各結果を合成する構成を開示していることからも2つのビームのスポット位置を一致させることが困難であることが伺える。
特開平8−021705号公報
そこで、本発明の一態様は、パターンが形成された基板の高さ変位を測定する場合に、2つのビームのスポット位置のずれを解消し、パターン間の反射率差の影響を抑制或いは低減可能な変位計測装置および方法を提供する。
本発明の一態様の変位計測装置は、
計測対象の対象物を配置する移動可能なステージと、
斜め方向から対象物面に入射する第1の光を発生する第1の光源と、
対象物面で反射された第1の光の第1の反射光を受光して、第1の反射光の位置を検出する第1の位置検出センサと、
第1の反射光の光路を逆に進むように、斜め方向から対象物面に入射する第2の光を発生する第2の光源と、
第1の光の光路を逆に進むように、対象物面で反射された第2の光の第2の反射光を受光して、第2の反射光の位置を検出する第2の位置検出センサと、
第1の光の光路と第1の反射光の光路と第2の光の光路と第2の反射光の光路とのうち、少なくとも1つの光路を移動させる光路移動部と、
第1と第2の光とステージとを相対的に移動させることによって所定の高さ位置で第1と第2の光に反射率の異なる2つの領域の境界を横切らせる場合に、第1の位置検出センサから出力される複数の強度信号の総和と第2の位置検出センサから出力される複数の強度信号の総和とが、同時に変化するように、光路移動部を制御する制御回路と、
第1の位置検出センサから出力される複数の強度信号に基づく対象物面の第1の変位と、第2の位置検出センサから出力される複数の強度信号に基づく対象物面の第2の変位と、の平均値を演算し、対象物面の変位として測定する変位測定回路と、
を備えたことを特徴とする。
光路移動部として、光路の角度を変化させる角度調整ミラーが用いられると好適である。
或いは/及び光路移動部として、光路をシフトするシフト調整レンズが用いられると好適である。
或いは/及び光路移動部として、第1と第2の光源の一方をシフトさせるシフトステージが用いられると好適である。
本発明の一態様の変位計測方法は、
第1の光源が発生する第1の光を斜め方向から、ステージ上に配置された対象物面に入射する工程と、
対象物面で反射された第1の光の第1の反射光を第1の位置検出センサで受光して、第1の反射光の位置を検出する工程と、
第2の光源が発生する第2の光を、第1の反射光の光路を逆に進むように、斜め方向から対象物面に入射する工程と、
第1の光の光路を逆に進むように、対象物面で反射された第2の光の第2の反射光を第2の位置検出センサで受光して、第2の反射光の位置を検出する工程と、
第1と第2の光とステージとを相対的に移動させることによって所定の高さ位置で第1と第2の光に反射率の異なる2つの領域の境界を横切らせる場合に、第1の位置検出センサから出力される複数の強度信号の総和と第2の位置検出センサから出力される複数の強度信号の総和とが、同時に変化するように、光路移動部を用いて、第1の光の光路と第1の反射光の光路と第2の光の光路と第2の反射光の光路とのうち、少なくとも1つの光路を移動させる工程と、
第1の位置検出センサから出力される複数の強度信号に基づく対象物面の第1の変位と、第2の位置検出センサから出力される複数の強度信号に基づく対象物面の第2の変位と、の平均値を演算し、対象物面の変位として測定する工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、パターンが形成された基板の高さ変位を測定する場合に、2つの光線のスポット位置のずれを解消し、パターン間の反射率差の影響を抑制或いは低減できる。
実施の形態1における変位計測装置の構成を示す構成図である。 実施の形態1における光てこ式の変位計測の仕方を説明するための図である。 実施の形態1におけるパターン間(暗部と明部)の反射率差の影響による高さ変化の誤認識を補正する手法を説明するための図である。 実施の形態1における位置センサの出力を説明するための図である。 実施の形態1における測定面の凹凸と強度信号の総和との関係を示す図である。 実施の形態1における集光効果を説明するための図である。 実施の形態2における変位計測装置の構成を示す構成図である。 実施の形態3における変位計測装置の構成を示す構成図である。
実施の形態1.
実施の形態1における変位計測装置は、例えば、電子ビーム検査装置に搭載して利用できる。電子ビーム検査装置では、検査対象となる基板に照射するマルチビーム(或いはシングルビーム)の焦点を合わせる必要がある。そのため、検査装置では、変位計測装置を使って基板の高さ変位を計測する。そして、測定された基板の高さ変位ΔZをオートフォーカスに利用する。但し、これに限るものではない。実施の形態1における変位計測装置は、パターンが形成された対象物面の高さ変位を測定するものであればよく、パターンが形成された対象物面の高さ変位の情報が必要な装置に搭載可能である。
図1は、実施の形態1における変位計測装置の構成を示す構成図である。図1において、変位計測装置100は、光てこ式の変位計測装置の一例である。変位計測装置100は、測定機構150と制御系回路160とを備えている。測定機構150は、ステージ105と、ステージ駆動機構104と、2組の光てこ式の変位計測機構とを有する。測定機構150は、2組の光てこ式の変位計測機構を使って、2つのビームで同一光路を逆向きに進むように光学系を配置して、それぞれ同じ計測個所の高さ変位を測定する。測定機構150は、1組目の変位計測機構として、光源201、ミラー202、レンズ203、レンズ206、及びセンサ207を有し、2組目の変位計測機構として、光源211、ミラー212、レンズ213、レンズ216、及びセンサ217を有し、共通の光学系として、ハーフミラー204、レンズ205、ハーフミラー214、及びレンズ215を有している。光源201,211として、例えば、LED、或いは光ファイバー等を用いると好適である。センサ207,217として、PSD(Position Sensitive Detector)センサ(光位置センサ)を用いると好適である。また、実施の形態1におけるミラー202,212(光路移動部の一例)として、光路の角度を変化させる角度調整ミラーが用いられる。
ステージ105上には、検査対象となる図形パターンが形成された基板101が配置される。基板101には、露光用マスクやシリコンウェハ等の半導体基板が含まれる。基板101は、例えば、パターン形成面を上側に向けてステージ105に配置される。また、ステージ105上には、マーク106が配置される。マーク106は高さが調整可能に配置され、通常、基板101の検査面と同一高さに調整される。
制御系回路160では、変位計測装置100全体を制御する制御計算機110が、図示しないバスを介して、比較回路108、変位演算回路111、総和演算回路112、変位演算回路114、総和演算回路122、変位演算回路124、光路調整回路130、及びステージ制御回路142に接続されている。また、ステージ105は、ステージ制御回路142の制御の下にステージ駆動機構104により駆動される。また、ステージ105は、X方向、Y方向、及びθ方向に駆動する3軸(X−Y−θ)モータの様な駆動系によって移動可能となっている。これらの、図示しないXモータ、Yモータ、θモータは、例えばステップモータを用いることができる。さらに、ステージ105は、ピエゾ素子等を用いてZ方向に移動可能となっている。
光源201(第1の光源)が発生した光10(第1の光)は、ミラー202で反射され、レンズ203によりハーフミラー204に投影される。そして、ハーフミラー204に投影された光10は、ハーフミラー204で反射された後、レンズ215で集光され、斜め方向から計測対象の対象物となる基板101表面に所定のスポット径で入射する。基板101表面に入射した光10は、基板101面で反射される。基板101面で反射された光10の反射光12(第1の反射光)は、レンズ205によりハーフミラー214に投影される。そして、ハーフミラー214を通過した反射光12は、レンズ206で集光され、センサ207に入射する。センサ207(第1の位置検出センサ)は、反射光12を受光して、反射光12の位置を検出する。センサ207にて検出された強度信号は、総和演算回路112、及び変位演算回路114に出力される。
一方、光源211(第2の光源)が発生した光20(第2の光)は、ミラー212で反射され、レンズ213によりハーフミラー214に投影される。そして、ハーフミラー214に投影された光20は、ハーフミラー214で反射された後、レンズ205で集光され、斜め方向から計測対象の対象物となる基板101表面に所定のスポット径で入射する。光20は、反射光12の光路を逆に進むように、斜め方向から基板101面に入射する。光20は、光10と同じ計測個所に入射する。基板101表面に入射した光20は、基板101面で反射される。基板101面で反射された光20の反射光22(第2の反射光)は、レンズ215によりハーフミラー204に投影される。そして、ハーフミラー204を通過した反射光22は、レンズ216で集光され、センサ217に入射する。センサ217(第2の位置検出センサ)は、反射光22を受光して、反射光22の位置を検出する。センサ217は、光10の光路を逆に進むように基板101面で反射された反射光22を受光する。センサ217にて検出された強度信号は、総和演算回路122、及び変位演算回路124に出力される。
図2は、実施の形態1における光てこ式の変位計測の仕方を説明するための図である。検査対象となる基板101は、表面が完全な平面とは限らない。表面の凹凸、基板のたわみ、ステージ走行時のステージ105の上下動等により、基板101面の高さ位置は一様ではなく変化する場合が多い。そのため、ステージ105を移動させながら、変位計測装置100でかかる基板101面の高さ変位を測定する。図2では、2組の光てこ式の変位計測機構のうち、1組目の変位計測機構を用いて説明する。図2において、基板101面上に角度θの斜め方向から光10が照射されると、基板101から角度θで反射して、反射光12(実線)が出力される。ここで、基板101面が高さ方向にΔzだけ変位した場合、同じ位置から照射される光10は、前回よりも変位xだけ手前で基板101に当たり、基板101から角度θで反射して、反射光12(点線)が出力される。よって、基板101面の高さ位置がΔzだけ変位する前と後とでは、反射光の光軸(重心)がΔLだけ変位することになる。ここで、変位xは、次の式(1)で定義できる。
(1) x=Δz/tanθ
また、反射光の重心間距離ΔLは、次の式(2)で定義できる。
(2) ΔL=2x・sinθ
よって、重心間距離ΔLは、次の式(3)に変換できる。
(3) ΔL=2・ΔZ/tanθ・sinθ
したがって、基板101面の高さ変位Zは、次の式(4)で定義できる。
(4) ΔZ=ΔL・tanθ/(2・sinθ)
よって、予め、光の入射角度θを固定した状態で、重心間距離ΔLをセンサ207で測定することで、高さ変位ΔZ(ここではΔZ1)を演算(計測)できる。同様に、予め、光の入射角度θを固定した状態で、重心間距離ΔLをセンサ217で測定することで、高さ変位ΔZ(ここではΔZ2)を演算(計測)できる。
図3は、実施の形態1におけるパターン間(暗部と明部)の反射率差の影響による高さ変化の誤認識を補正する手法を説明するための図である。図3(a)に示すように、ステージ105の移動に伴って、基板101に入射した光10のスポット1と光20のスポット2内をパターンが横切る場合を想定する。図3(a)の例では、パターン11部分が暗部で周辺が明部である場合を示している。暗部と明部は逆であっても構わない。ここでは、光の反射率が小さい部分を暗部、光の反射率が大きい部分を明部として説明する。光10のスポット1と光20のスポット2の位置が一致している場合、図3(b)に示すように、ステージ105の−x方向への移動に伴って、パターン11(暗部)がスポットの一部が重なると、重なった部分の反射光の強度が小さくなるので、重心Gがスポット中心からパターン11(暗部)とは逆側にΔxだけシフトする。その結果、図2で説明したようにΔLが変化してしまうので、1組の光てこ式の変位計測装置では、高さ変位が生じたものと誤認識することになる。実施の形態1では、同一光路を逆に進む2組の光てこ式の変位計測機構を使用しているので、例えば図面右側からパターン11(暗部)がスポットの一部が重なると、センサ207(PSD1)では、パターン11(暗部)と重なる図面右側部分の受光強度が小さくなる。一方、センサ217(PSD2)では、光路が逆なのでパターン11(暗部)と重なる図面右側部分ではなく、逆の左側部分の受光強度が小さくなる。よって、センサ207(PSD1)を使った高さ位置変位ΔZ1は、本来の高さ変位ΔZ0に誤差z’が加算された、ΔZ1=ΔZ0+z’と測定される。一方、センサ217(PSD2)を使った高さ変位ΔZ2では、誤差z’が逆向きに検出されるので、ΔZ2=ΔZ0−z’と測定される。よって、両者の平均値ΔZaveを演算すれば、誤差が相殺され、ΔZave=ΔZ0と測定できる。しかしながら、製造誤差或いは光学系の調整不良等により、光10のスポット1と光20のスポット2とがずれている場合、図3(c)に示すように、スポット1では、パターン11(暗部)が一部重なるが、スポット2では、まだパターン11(暗部)が重ならない、或いは重なり具合がスポット1とは異なる。そのため、センサ207(PSD1)を使った高さ変位ΔZ1は、本来の高さ変位ΔZ0に誤差z’が加算された、ΔZ1=ΔZ0+z’と測定されるが、センサ217(PSD2)を使った高さ変位ΔZ2では、ΔZ2=ΔZ0となり、ΔZ1とΔZ2を使って平均化しても誤差は相殺できない。よって、パターンの影響を排除した高さ変位を測定するためには、基板101面に入射する光10のスポット1の位置と光20のスポット2の位置とが一致する必要がある。しかしながら、光10のスポット1の位置と光20のスポット2の位置とを一致させるように、光学系を手動で調整するのは容易にはできない。そこで、実施の形態1では、ミラー202,212として、角度調整ミラーを用いて光路の角度を自動調整して、スポット位置を一致させる。また、そのために、センサ207,217の出力となる強度信号を利用する。
図4は、実施の形態1における位置センサの出力を説明するための図である。センサ207(217)では、反射光12(22)を受光すると、センサ基板の両端にその受光位置から端部までの距離に応じた抵抗によって決まる電流i1,i2が流れる。受光位置は、光の重心の位置となる。そして、一方の端部に流れる電流i1は、電圧V1に変換され、電圧V1が強度信号として出力される。同様に、他方の端部に流れる電流i2は、電圧V2に変換され、電圧V2が強度信号として出力される。かかる両端から出力される2つの強度信号V1,V2を使って高さ変位Zが次の式(5)で演算できる。kは係数である。式(5)は、式(4)の変形式となる。
(5) ΔZ=k・(V1−V2)/(V1+V2)
図5は、実施の形態1における測定面の凹凸と強度信号の総和との関係を示す図である。基板101面の凹凸により高さ位置Zは変位する。強度信号V1と強度信号V2は、高さ位置Zが変位すると値が変化する。一方、2つの強度信号V1,V2の総和(V1+V2)は、基板101面の凹凸により高さ位置Zが変わっても、変化しない。2つの強度信号V1,V2の総和(V1+V2)が変化するのは、ステージ105の移動に伴って基板101上のパターンが入射光のスポットの一部と重なることによる光強度(光量)が変化した場合である。かかる点は、センサ207から出力される2つの強度信号V1,V2の総和(V1+V2)1、及びセンサ217から出力される2つの強度信号V1,V2の総和(V1+V2)2について同様に成り立つ。よって、センサ207から出力される2つの強度信号V1,V2の総和(V1+V2)1、及びセンサ217から出力される2つの強度信号V1,V2の総和(V1+V2)2をモニタし、基板101上のパターンが入射光のスポット内に進入した場合に、同時に同じように変化した場合にはスポット1とスポット2が一致していると判断できる。そこで、実施の形態1では、かかる手法を用いて、まず、スポット1とスポット2を一致させる。
まず、変位計測装置100の入射光10のスポット1と入射光20のスポット2が基板101面上でできるだけ一致するように設定する。設計寸法通りに変位計測装置100の各構成を配置することで、理想的にはスポット1とスポット2が一致するはずである。しかし、実際には両者にずれが生じてしまう。
入射1工程として、光源201が発生する光10を斜め方向から、ステージ105上に配置された基板101面(対象物面の一例)に入射する。そして、検出1工程として、基板101面で反射された光10の反射光12をセンサ207で受光して、反射光12の位置を検出する。
同時に、入射2工程として、光源211が発生する光20を、反射光12の光路を逆に進むように、斜め方向から基板101面(対象物面の一例)に入射する。そして、検出2工程として、光10の光路を逆に進むように、基板101面で反射された光20の反射光22をセンサ217で受光して、反射光22の位置を検出する。
ステージ移動工程として、変位計測装置100の入射光10,20のスポット位置にマーク106が位置するようにステージ105を移動させる。マーク106上には、x方向に延びるラインパターンとy方向に延びるラインパターンとが形成される。例えば、両者をクロスさせた十字パターンが配置される。なお、マーク106の高さは、基板101面と同一高さに合わせている。言い換えれば、マーク106面で理想的にはスポット1とスポット2が一致するはずである。しかし、実際には両者にずれが生じてしまう。
或いは、先に、入射光10,20のスポット位置にマーク106が位置するようにステージ105を移動させた後、入射1工程として、光源201が発生する光10を斜め方向から、ステージ105上に配置されたマーク106(対象物面の他の一例)に入射しても良い。そして、検出1工程として、マーク106で反射された光10の反射光12をセンサ207で受光して、反射光12の位置を検出する。かかる場合には、同時に、入射2工程として、光源211が発生する光20を、反射光12の光路を逆に進むように、斜め方向からマーク106(対象物面の他の一例)に入射する。そして、検出2工程として、光10の光路を逆に進むように、マーク106で反射された光20の反射光22をセンサ217で受光して、反射光22の位置を検出する。
マーク106面上で検出されるセンサ207の強度信号V1と強度信号V2は、総和演算回路112及び変位演算回路114に出力される。総和1演算工程として、これらの回路のうち、総和演算回路112は、センサ207から出力される2つの強度信号V1,V2の総和(V1+V2)1を演算する。演算された総和(V1+V2)1は、比較回路108に出力される。
同様に、マーク106面上で検出されるセンサ217の強度信号V1と強度信号V2は、総和演算回路122及び変位演算回路124に出力される。総和2演算工程として、これらの回路のうち、総和演算回路122は、センサ217から出力される2つの強度信号V1,V2の総和(V1+V2)2を演算する。演算された総和(V1+V2)2は、比較回路108に出力される。
かかる状態で、光10,20とステージ105とを相対的に移動させることによってマーク106面の高さ位置(所定の高さ位置)で光10,20に反射率の異なる2つの領域の境界を横切らせる。具体的には、ステージ105を例えばx方向に連続移動させる。かかるステージ移動により、マーク106上のy方向に延びるラインパターンを光10のスポット1と光20のスポット2内に進入させる。かかるステージ移動の間、センサ207,217で反射光12,22を検出し続ける。総和演算回路112は、センサ207から出力される2つの強度信号V1,V2の総和(V1+V2)1を演算し続ける。例えば、所定のサンプリング周期(例えば、10mS〜1S)で強度信号V1,V2の総和(V1+V2)1を演算する。演算された総和(V1+V2)1は、比較回路108に出力される。同様に、総和演算回路122は、総和演算回路112と同期させて、センサ217から出力される2つの強度信号V1,V2の総和(V1+V2)2を演算し続ける。例えば、所定のサンプリング周期(例えば、10mS〜1S)で強度信号V1,V2の総和(V1+V2)2を演算する。演算された総和(V1+V2)2は、比較回路108に出力される。
比較工程として、比較回路108内では、総和(V1+V2)1と総和(V1+V2)2を比較する。例えば、所定のサンプリング周期(例えば、10mS〜1S)で総和(V1+V2)1と総和(V1+V2)2との差分を演算する。スポット1とスポット2とが一致していれば、総和(V1+V2)1と総和(V1+V2)2との差分は、常にゼロになる。スポット1とスポット2とがずれていれば、総和(V1+V2)1と総和(V1+V2)2との差分は、常にゼロ以外の有限値になる。演算された総和(V1+V2)1と総和(V1+V2)2との差分は、光路調整回路130に出力される。
光路調整回路130(制御回路の一例)は、ミラー202を制御して、反射面の角度を可変に変更することで光10の光路を移動させることができる。光10の光路を移動することで反射光12の光路も併せて移動できる。同様に、光路調整回路130は、ミラー212を制御して、反射面の角度を可変に変更することで光20の光路を移動させることができる。光20の光路を移動することで反射光22の光路も併せて移動できる。
そこで、光路調整工程として、光10,20とステージ105とを相対的に移動させることによってマーク106面(所定の高さ位置)で光10,20に反射率の異なる2つの領域の境界を横切らせる場合に、センサ207から出力される2つの強度信号V1,V2(複数の強度信号)の総和(V1+V2)1とセンサ217から出力される2つの強度信号V1,V2(複数の強度信号)の総和(V1+V2)2とが、同時に変化するように、光路調整回路130に制御されたミラー202及び/又はミラー212(光路移動部の一例)を用いて、光10の光路と反射光12の光路と光20の光路と反射光22の光路とのうち、少なくとも1つの光路を移動させる。かかる光路調整において、ステージ105の1回の移動動作で完了しない場合には、総和(V1+V2)1と総和(V1+V2)2とが、同時に変化するまで、ステージ105の移動動作を繰り返し実施すればよい。
以上により、2つの光線のスポット位置のずれを解消できる。
ステージ移動工程として、変位計測装置100の入射光10,20のスポット位置に計測対象の基板101の最初の計測位置が位置するようにステージ105を移動させる。かかる状態から基板101の高さ変位を計測する。
入射1工程として、光源201が発生する光10を斜め方向から、ステージ105上に配置された基板101面(対象物面の一例)に入射する。そして、検出1工程として、基板101面で反射された光10の反射光12をセンサ207で受光して、反射光12の位置を検出する。検出されるセンサ207の強度信号V1と強度信号V2は、総和演算回路112及び変位演算回路114に出力される。変位1演算工程として、これらの回路のうち、変位演算回路114は、センサ207から出力される2つの強度信号V1,V2基づく基板101面の高さ変位ΔZ1(第1の変位)を演算する。高さ変位ΔZ1は、式(5)を用いて演算すればよい。これにより、センサ207による検出に基づく基板101面の高さ変位ΔZ1を測定できる。演算された高さ変位ΔZ1(第1の変位)は、変位演算回路111に出力される。
同時に、入射2工程として、光源211が発生する光20を、反射光12の光路を逆に進むように、斜め方向から基板101面(対象物面の一例)に入射する。そして、検出2工程として、光10の光路を逆に進むように、基板101面で反射された光20の反射光22をセンサ217で受光して、反射光22の位置を検出する。検出されるセンサ217の強度信号V1と強度信号V2は、総和演算回路122及び変位演算回路124に出力される。変位2演算工程として、これらの回路のうち、変位演算回路124は、センサ217から出力される2つの強度信号V1,V2基づく基板101面の高さ変位ΔZ2(第2の変位)を演算する。高さ変位ΔZ2は、式(5)を用いて演算すればよい。これにより、センサ217による検出に基づく基板101面の高さ変位ΔZ2を測定できる。演算された高さ変位ΔZ2(第2の変位)は、変位演算回路111に出力される。
変位測定工程として、変位演算回路111(変位測定回路)は、センサ207から出力される複数の強度信号に基づく基板101(対象物面)の高さ変位ΔZ1(第1の変位)と、センサ217から出力される複数の強度信号に基づく基板101(対象物面)の高さ変位ΔZ2(第2の変位)と、の平均値を演算し、平均値を基板101面の真の高さ変位ΔZaveとして測定する。測定された高さ変位ΔZaveは、出力される。
図6は、実施の形態1における集光効果を説明するための図である。図6(a)に示すように、実施の形態1では、光10をレンズ215により集光して、スポット径を小さくしてから基板101上に照射する。同様に、光20をレンズ205により集光して、スポット径を小さくしてから基板101上に照射する。これにより、パターンがスポット内を横切る場合、図6(b)に示すように、スポット径が大きい構成よりもスポット径が小さい構成の方が、パターンにより減衰する光量は小さくなる。よって、スポット径が大きい構成よりもスポット径が小さい構成の方がパターンにより生じる強度(光量)誤差を小さくできる。その結果、高さ変位誤差もz”からz’へと小さくできる。
ここで、上述した例では、マーク106を使って、スポット1とスポット2の位置を合わせるように光路調整を行う場合を説明したが、これに限るものではない。計測対象の基板101上に形成されたパターンを使って、スポット1とスポット2の位置を合わせるように光路調整を行っても好適である。
以上のように、実施の形態1によれば、パターンが形成された基板101の高さ変位ΔZaveを測定する場合に、2つの光線のスポット位置のずれを解消し、パターン間の反射率差の影響を抑制或いは低減できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、角度調整ミラーを用いて光路の調整を行う場合を示したが、これに限るものではない。実施の形態2では、他の構成により光路の調整を行う場合を説明する。
図7は、実施の形態2における変位計測装置の構成を示す構成図である。図7において、変位計測装置100は、レンズ駆動機構208,218を配置した点、及びミラー202,212が角度調整ミラーから固定ミラーに変わった点、以外は図1と同様である。また、以下、特に説明する点以外の内容は実施の形態1と同様である。
実施の形態2では、角度調整ミラーの代わりに、光路移動部の他の一例として、光路をシフトするシフト調整レンズが用いられる。1組目の変位計測機構のシフト調整レンズは、レンズ203とレンズ駆動機構208との組合せにより構成される。レンズ駆動機構208によりレンズ203の位置を移動させることによりレンズ203を通過する光10の光路をシフトする。同様に、2組目の変位計測機構のシフト調整レンズは、レンズ213とレンズ駆動機構218との組合せにより構成される。レンズ駆動機構218によりレンズ213の位置を移動させることによりレンズ213を通過する光20の光路をシフトする。レンズ駆動機構208,218は、光路調整回路130により制御される。
光路調整工程として、光10,20とステージ105とを相対的に移動させることによってマーク106面(所定の高さ位置)で光10,20に反射率の異なる2つの領域の境界を横切らせる場合に、センサ207から出力される2つの強度信号V1,V2(複数の強度信号)の総和(V1+V2)1とセンサ217から出力される2つの強度信号V1,V2(複数の強度信号)の総和(V1+V2)2とが、同時に変化するように、光路調整回路130に制御されたレンズ203とレンズ駆動機構208との組合せによるシフト調整レンズ及び/又はレンズ213とレンズ駆動機構218との組合せによるシフト調整レンズ(光路移動部の一例)を用いて、光10の光路と反射光12の光路と光20の光路と反射光22の光路とのうち、少なくとも1つの光路を移動させる。かかる光路調整において、ステージ105の1回の移動動作で完了しない場合には、総和(V1+V2)1と総和(V1+V2)2とが、同時に変化するまで、ステージ105の移動動作を繰り返し実施すればよい。
以上のように、実施の形態2によれば、シフト調整レンズにより光10の光路と反射光12の光路と光20の光路と反射光22の光路とのうち、少なくとも1つの光路を移動させることで、スポット1とスポット2の位置を一致させることができる。よって、実施の形態1と同様の効果を発揮できる。
実施の形態3.
実施の形態1では角度調整ミラーを用いて光路の調整を行う場合を示し、実施の形態2ではシフト調整レンズを用いて光路の調整を行う場合を示したが、これに限るものではない。実施の形態3では、他の構成により光路の調整を行う場合を説明する。
図8は、実施の形態3における変位計測装置の構成を示す構成図である。図8において、変位計測装置100は、シフトステージ209,219を配置した点、及びミラー202,212が角度調整ミラーから固定ミラーに変わった点、以外は図1と同様である。また、以下、特に説明する点以外の内容は実施の形態1と同様である。
実施の形態3では、角度調整ミラーの代わりに、光路移動部の他の一例として、光源201,211の一方をシフトさせるシフトステージ209,219が用いられる。光源201及び/又は光源211の位置を移動することで、発生する光の光路をシフトする。1組目の変位計測機構では、光源201がシフトステージ209上に配置される。シフトステージ209を移動させることで、光源201の位置をシフトし、光源201から発生する光10の光路をシフトする。
同様に、2組目の変位計測機構では、光源211がシフトステージ219上に配置される。シフトステージ219を移動させることで、光源211の位置をシフトし、光源211から発生する光20の光路をシフトする。シフトステージ209,219は、光路調整回路130により制御される。
光路調整工程として、光10,20とステージ105とを相対的に移動させることによってマーク106面(所定の高さ位置)で光10,20に反射率の異なる2つの領域の境界を横切らせる場合に、センサ207から出力される2つの強度信号V1,V2(複数の強度信号)の総和(V1+V2)1とセンサ217から出力される2つの強度信号V1,V2(複数の強度信号)の総和(V1+V2)2とが、同時に変化するように、光路調整回路130に制御されたシフトステージ209及び/又はシフトステージ219(光路移動部の一例)を用いて、光10の光路と反射光12の光路と光20の光路と反射光22の光路とのうち、少なくとも1つの光路を移動させる。かかる光路調整において、ステージ105の1回の移動動作で完了しない場合には、総和(V1+V2)1と総和(V1+V2)2とが、同時に変化するまで、ステージ105の移動動作を繰り返し実施すればよい。
以上のように、実施の形態3によれば、シフトステージ209,219により光10の光路と反射光12の光路と光20の光路と反射光22の光路とのうち、少なくとも1つの光路を移動させることで、スポット1とスポット2の位置を一致させることができる。よって、実施の形態1と同様の効果を発揮できる。
以上の説明において、一連の「〜回路」は、処理回路を含み、その処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「〜回路」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。プロセッサ等を実行させるプログラムは、図示しない磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録されればよい。例えば、比較回路108、変位演算回路111、総和演算回路112、変位演算回路114、総和演算回路122、変位演算回路124、光路調整回路130、及びステージ制御回路142等は、上述した少なくとも1つの処理回路で構成されても良い。例えば、制御計算機110内のコンピュータ、或いはプロセッサで構成されても良い。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。上述した実施の形態では、変位計測装置を搭載する検査装置として、電子ビームによるマルチビームを用いた検査装置について説明したが、これに限るものではない。その他の検査装置に搭載する場合であっても適用できる。また、上述した変位計測装置は、検査装置に搭載する場合に限らず、その他の装置に搭載する場合であっても良い。或いは、単独で使用する場合であっても良い。いずれにしても、パターンが形成された試料の表面に光を斜め方向から照射して、試料面からの反射光を受光することで試料の高さ方向変位を測定する光てこ法を用いた変位計測装置であれば、上述した実施の形態の変位計測装置を適用できる。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての変位計測装置及び変位計測方法は、本発明の範囲に包含される。
10,20 光
11 パターン
12,22 反射光
110 制御計算機
111 変位演算回路
112,122 総和演算回路
114,124 変位演算回路
130 光路調整回路
142 ステージ制御回路
150 測定機構
160 制御系回路
201,211 光源
202,212 ミラー
203,213 レンズ
204,214 ハーフミラー
205,215 レンズ
206,216 レンズ
207,217 センサ
100 変位計測装置
101 基板
104 ステージ駆動機構
105 ステージ
106 マーク
108 比較回路

Claims (5)

  1. 計測対象の対象物を配置する移動可能なステージと、
    斜め方向から対象物面に入射する第1の光を発生する第1の光源と、
    前記対象物面で反射された前記第1の光の第1の反射光を受光して、前記第1の反射光の位置を検出する第1の位置検出センサと、
    前記第1の反射光の光路を逆に進むように、斜め方向から前記対象物面に入射する第2の光を発生する第2の光源と、
    前記第1の光の光路を逆に進むように、前記対象物面で反射された前記第2の光の第2の反射光を受光して、前記第2の反射光の位置を検出する第2の位置検出センサと、
    前記第1の光の光路と前記第1の反射光の光路と前記第2の光の光路と前記第2の反射光の光路とのうち、少なくとも1つの光路を移動させる光路移動部と、
    前記第1と第2の光と前記ステージとを相対的に移動させることによって所定の高さ位置で前記第1と第2の光に反射率の異なる2つの領域の境界を横切らせる場合に、前記第1の位置検出センサから出力される複数の強度信号の総和と前記第2の位置検出センサから出力される複数の強度信号の総和とが、同時に変化するように、前記光路移動部を制御する制御回路と、
    前記第1の位置検出センサから出力される複数の強度信号に基づく前記対象物面の第1の変位と、前記第2の位置検出センサから出力される複数の強度信号に基づく前記対象物面の第2の変位と、の平均値を演算し、前記対象物面の変位として測定する変位測定回路と、
    を備えたことを特徴とする変位計測装置。
  2. 前記光路移動部として、光路の角度を変化させる角度調整ミラーが用いられることを特徴とする請求項1記載の変位計測装置。
  3. 前記光路移動部として、光路をシフトするシフト調整レンズが用いられることを特徴とする請求項1記載の変位計測装置。
  4. 前記光路移動部として、前記第1と第2の光源の一方をシフトさせるシフトステージが用いられることを特徴とする請求項1記載の変位計測装置。
  5. 第1の光源が発生する第1の光を斜め方向から、ステージ上に配置された対象物面に入射する工程と、
    前記対象物面で反射された前記第1の光の第1の反射光を第1の位置検出センサで受光して、前記第1の反射光の位置を検出する工程と、
    第2の光源が発生する第2の光を、前記第1の反射光の光路を逆に進むように、斜め方向から前記対象物面に入射する工程と、
    前記第1の光の光路を逆に進むように、前記対象物面で反射された前記第2の光の第2の反射光を第2の位置検出センサで受光して、前記第2の反射光の位置を検出する工程と、
    前記第1と第2の光と前記ステージとを相対的に移動させることによって所定の高さ位置で前記第1と第2の光に反射率の異なる2つの領域の境界を横切らせる場合に、前記第1の位置検出センサから出力される複数の強度信号の総和と前記第2の位置検出センサから出力される複数の強度信号の総和とが、同時に変化するように、光路移動部を用いて、前記第1の光の光路と前記第1の反射光の光路と前記第2の光の光路と前記第2の反射光の光路とのうち、少なくとも1つの光路を移動させる工程と、
    前記第1の位置検出センサから出力される複数の強度信号に基づく前記対象物面の第1の変位と、前記第2の位置検出センサから出力される複数の強度信号に基づく前記対象物面の第2の変位と、の平均値を演算し、前記対象物面の変位として測定する工程と、
    を備えたことを特徴とする変位計測方法。

JP2018098296A 2018-05-22 2018-05-22 変位計測装置及び変位計測方法 Pending JP2019203760A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018098296A JP2019203760A (ja) 2018-05-22 2018-05-22 変位計測装置及び変位計測方法
TW108116959A TW202004119A (zh) 2018-05-22 2019-05-16 位移測量裝置以及位移測量方法
US16/418,022 US20190361124A1 (en) 2018-05-22 2019-05-21 Displacement measurement device and displacement measurement method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018098296A JP2019203760A (ja) 2018-05-22 2018-05-22 変位計測装置及び変位計測方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019203760A true JP2019203760A (ja) 2019-11-28

Family

ID=68614466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018098296A Pending JP2019203760A (ja) 2018-05-22 2018-05-22 変位計測装置及び変位計測方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20190361124A1 (ja)
JP (1) JP2019203760A (ja)
TW (1) TW202004119A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7362507B2 (ja) * 2020-02-25 2023-10-17 株式会社Nsテクノロジーズ 電子部品搬送装置、電子部品検査装置およびポケット位置検出方法
TWI739403B (zh) * 2020-04-22 2021-09-11 國立成功大學 線性平台之誤差量測裝置與方法
CN113137940B (zh) * 2021-04-23 2022-03-22 歌尔股份有限公司 电子设备的控制方法、装置、设备及可读存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
US20190361124A1 (en) 2019-11-28
TW202004119A (zh) 2020-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101751877B1 (ko) 거울 반사 표면의 상대 위치를 측정하기 위한 장치 및 방법
JP4776454B2 (ja) 追尾式レーザ干渉計
JP2020016898A (ja) アライメントシステム
JP2019203760A (ja) 変位計測装置及び変位計測方法
US9097645B2 (en) Method and system for high speed height control of a substrate surface within a wafer inspection system
JPH03216519A (ja) 測定装置、測定方法、及び露光装置、露光方法、及び回路パターンチップ
CN108010855B (zh) 用于检测基板上的标记的装置、设备和方法
CN108022847B (zh) 用于检测基板上的标记的装置、设备和方法
JP5198418B2 (ja) 形状測定装置,形状測定方法
JP3921004B2 (ja) 変位傾斜測定装置
JP6680997B2 (ja) エンコーダ装置及びその使用方法、光学装置、露光装置、並びにデバイス製造方法
JP6250525B2 (ja) エンコーダ
JP2011164090A (ja) ヘテロダインレーザー干渉測長器
JP2874795B2 (ja) オリエンテーションフラット検出装置
JP2861927B2 (ja) 光学的多層物体の傾きもしくは高さの検出方法及びその装置
JPH07332954A (ja) 変位傾斜測定方法および装置
JP2593483B2 (ja) XYθテーブルの初期設定方法
JP3003671B2 (ja) 試料表面の高さ検出方法及びその装置
CN107783379B (zh) 一种测量信息的补偿方法
JPH02140608A (ja) 表面形状測定装置
JPH0534120A (ja) 面形状測定方法及び装置
JPH0821705A (ja) 距離計測装置
JPH1183449A (ja) 段差測定方法
JPH07270123A (ja) 位置ずれ検出方法及び光ヘテロダイン干渉測定方法及びそれらを用いた位置ずれ検出装置
JP2002329338A (ja) 光ヘッドの調整方法及び装置