JP2019202837A - 電動ウィンチの制御装置 - Google Patents

電動ウィンチの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019202837A
JP2019202837A JP2018097757A JP2018097757A JP2019202837A JP 2019202837 A JP2019202837 A JP 2019202837A JP 2018097757 A JP2018097757 A JP 2018097757A JP 2018097757 A JP2018097757 A JP 2018097757A JP 2019202837 A JP2019202837 A JP 2019202837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
electric winch
belt
rotation
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018097757A
Other languages
English (en)
Inventor
仁 六本木
Hitoshi Roppongi
仁 六本木
清敬 原田
kiyotaka Harada
清敬 原田
西山 公人
Kimito Nishiyama
公人 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Mitsuba Corp
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Mitsuba Corp filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2018097757A priority Critical patent/JP2019202837A/ja
Priority to CN201910423131.3A priority patent/CN110509830A/zh
Publication of JP2019202837A publication Critical patent/JP2019202837A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60PVEHICLES ADAPTED FOR LOAD TRANSPORTATION OR TO TRANSPORT, TO CARRY, OR TO COMPRISE SPECIAL LOADS OR OBJECTS
    • B60P1/00Vehicles predominantly for transporting loads and modified to facilitate loading, consolidating the load, or unloading
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66DCAPSTANS; WINCHES; TACKLES, e.g. PULLEY BLOCKS; HOISTS
    • B66D1/00Rope, cable, or chain winding mechanisms; Capstans
    • B66D1/02Driving gear
    • B66D1/12Driving gear incorporating electric motors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66DCAPSTANS; WINCHES; TACKLES, e.g. PULLEY BLOCKS; HOISTS
    • B66D1/00Rope, cable, or chain winding mechanisms; Capstans
    • B66D1/02Driving gear
    • B66D1/14Power transmissions between power sources and drums or barrels
    • B66D1/16Power transmissions between power sources and drums or barrels the drums or barrels being freely rotatable, e.g. having a clutch activated independently of a brake
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66DCAPSTANS; WINCHES; TACKLES, e.g. PULLEY BLOCKS; HOISTS
    • B66D1/00Rope, cable, or chain winding mechanisms; Capstans
    • B66D1/28Other constructional details
    • B66D1/30Rope, cable, or chain drums or barrels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66DCAPSTANS; WINCHES; TACKLES, e.g. PULLEY BLOCKS; HOISTS
    • B66D1/00Rope, cable, or chain winding mechanisms; Capstans
    • B66D1/28Other constructional details
    • B66D1/40Control devices
    • B66D1/42Control devices non-automatic
    • B66D1/46Control devices non-automatic electric

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】ベルトが勢い良く引っ張られたとしても、構成部品が損傷されることを効果的に抑制する。【解決手段】コントローラ50は、ベルトの送り出しを許可するベルト送り出し許可モードの場合で、かつドラムの回転数Rnが回転数閾値RTH以上の場合に、ドラムの回転に制動力を加える「閉回路制動制御」を行うので、ベルトが勢い良く引っ張られること(いたずらされること等)を抑えることができる。したがって、ドラムが高速で回転されることが抑えられて、電動ウィンチ30を構成する部品が損傷することが効果的に抑えられる。【選択図】図8

Description

本発明は、牽引物を移動させる電動ウィンチの制御装置に関する。
従来、福祉車両の車室内でかつ後方側には、牽引物としての車椅子を搭載する搭載スペースが設けられている。搭載スペースからは、車室外に向けてスロープが引き出され、当該スロープを介して車室外にある車椅子を搭載スペースに移動させるようにしている。また、搭載スペースの車両前方側には、フック付きのベルトを備えた電動ウィンチが設置されている。電動ウィンチからベルトを引き出して車椅子のフレームにフックを引っ掛け、当該状態のもとで電動ウィンチを駆動することで、車椅子を搭載スペースに容易に移動させることができる。
車椅子を車室内または車室外に移動させる電動ウィンチには、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1に記載された電動ウィンチは、減速機構付モータを備えており、減速機構付モータのウォームホイールとドラムが外嵌される出力軸との間には、電磁クラッチが設けられている。これにより電磁クラッチを締結状態にすることで、電動モータの動力がドラムに伝達可能となる。一方、電磁クラッチを開放状態にすることで、電動モータとドラムとが分離されて、ドラムに巻き取られたベルトを容易かつスムーズに引き出すことが可能となる。
特開2011−046513号公報
ところで、福祉車両には、大型のワンボックス車両(大型車)に限らず、小型の軽自動車(小型車)をベースとしたものがある。よって、電動ウィンチをより小型軽量化することは、適用し得る車種を増加させるためにも必須の条件になっている。例えば、電動ウィンチを小型軽量化するには、駆動源としてのブラシ付きの電動モータをブラシレスの電動モータに置き換えたり、電磁クラッチを省略したりできる新規構造を考える必要がある。
ここで、電磁クラッチを省略した場合には、ベルトが巻き掛けられたドラムと電動モータの回転軸とが、減速機構を介して直結されることになる。そのため、不必要に操作者がベルトを勢い良く引っ張った場合には、ドラムが高速で回転されて、その周辺の構成部品を損傷することが起こり得る。
また、駆動源にブラシレスモータを採用した場合には、その駆動回路の制御状態によっては、ブラシレスモータの回転軸が高速で回転されるために大きな発電電流が発生して、この発電電流がブラシレスモータを駆動する駆動回路を焼損させるようなことも起こり得る。
本発明の目的は、ベルトが勢い良く引っ張られたとしても、構成部品が損傷されることを効果的に抑制できる電動ウィンチの制御装置を提供することにある。
本発明の一態様では、牽引物を移動させる電動ウィンチの制御装置であって、回転軸を備えた電動モータと、前記回転軸に固定される入力要素および前記入力要素よりも低速で回転される出力要素を備えた減速機構と、前記出力要素に固定され、前記牽引物を牽引するベルトが巻き掛けられたドラムと、前記電動モータの回転状態を制御するコントローラと、を有し、前記コントローラは、前記ベルトの送り出しを許可するベルト送り出し許可モードの場合で、かつ前記ベルトの引き出し速度が速い場合に、前記ドラムの回転に制動力を加える制動制御を行う。
本発明の他の態様では、前記コントローラは、前記ドラムの回転数が規定回転数以上の場合に、前記ベルトの引き出し速度が速いと判断する。
本発明の他の態様では、前記電動モータは、ブラシレスモータであり、前記コントローラは、前記制動制御を行うときに、前記ブラシレスモータを駆動する駆動回路を閉回路に制御する。
本発明の他の態様では、前記電動モータは、ブラシレスモータであり、前記コントローラは、前記制動制御を行うときに、前記ブラシレスモータのU相コイル,V相コイル,W相コイルのうちの少なくとも一相を通電状態に制御する。
本発明の他の態様では、ロック状態で前記ドラムの一方向への回転を許容しつつ他方向への回転を規制し、リリース状態で前記ドラムの一方向および他方向への回転を許容するラチェット機構が設けられ、前記コントローラは、前記制動制御を行うときに、前記ラチェット機構をロック状態に制御する。
本発明の他の態様では、前記電動モータは、ブラシレスモータであり、ロック状態で前記ドラムの一方向への回転を許容しつつ他方向への回転を規制し、リリース状態で前記ドラムの一方向および他方向への回転を許容するラチェット機構が設けられ、前記コントローラは、前記制動制御を行うときに、当該制動制御を行うべきと判定した回数が規定回数未満の場合は、前記ブラシレスモータを駆動する駆動回路を閉回路に制御し、前記制動制御を行うべきと判定した回数が規定回数以上の場合は、前記ラチェット機構をロック状態に制御する。
本発明の他の態様では、前記電動モータは、ブラシレスモータであり、ロック状態で前記ドラムの一方向への回転を許容しつつ他方向への回転を規制し、リリース状態で前記ドラムの一方向および他方向への回転を許容するラチェット機構が設けられ、前記コントローラは、前記制動制御を行うときに、当該制動制御を行うべきと判定した回数が規定回数未満の場合は、前記ブラシレスモータのU相コイル,V相コイル,W相コイルのうちの少なくとも一相を通電状態に制御し、前記制動制御を行うべきと判定した回数が規定回数以上の場合は、前記ラチェット機構をロック状態に制御する。
本発明の他の態様では、前記コントローラは、前記制動制御を行ってから規定時間が経過した場合に、前記制動制御を終了させる。
本発明の他の態様では、前記コントローラは、操作者の操作によるリセット操作信号が入力された場合に、前記制動制御を終了させる。
本発明によれば、コントローラは、ベルトの送り出しを許可するベルト送り出し許可モードの場合で、かつベルトの引き出し速度が速い場合に、ドラムの回転に制動力を加える制動制御を行うので、ベルトが勢い良く引っ張られることを抑えることができる。したがって、ドラムが高速で回転されることが抑えられて、電動ウィンチを構成する部品が損傷することが効果的に抑えられる。
電動ウィンチが搭載された車両を示す概要図である。 図1の車両を上方から見た電動ウィンチの説明図である。 (a)は車両に設置された操作パネルを示す平面図,(b)は車室外から操作可能なリモコンを示す平面図である。 電動ウィンチの詳細構造を示す斜視図である。 電動モータ部の内部構造(減速機構周辺)を示す平面図である。 電動ウィンチの内部構造(ドラム周辺)を示す斜視図である。 電動ウィンチを構成する部材の接続関係を示す模式図である。 コントローラの周辺(電気系統)を示すブロック図である。 駆動回路部の詳細構造を示す回路図である。 実施の形態1のベルト送り出し許可モードの制御内容を示すフローチャートである。 実施の形態2のベルト送り出し許可モードの制御内容を示すフローチャートである。 実施の形態3のベルト送り出し許可モードの制御内容を示すフローチャートである。 実施の形態4のベルト送り出し許可モードの制御内容を示すフローチャートである。 実施の形態5のベルト送り出し許可モードの制御内容を示すフローチャートである。 実施の形態6のベルト送り出し許可モードの制御内容を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態1について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は電動ウィンチが搭載された車両を示す概要図を、図2は図1の車両を上方から見た電動ウィンチの説明図を、図3(a)は車両に設置された操作パネルを示す平面図,(b)は車室外から操作可能なリモコンを示す平面図を、図4は電動ウィンチの詳細構造を示す斜視図を、図5は電動モータ部の内部構造(減速機構周辺)を示す平面図を、図6は電動ウィンチの内部構造(ドラム周辺)を示す斜視図を、図7は電動ウィンチを構成する部材の接続関係を示す模式図を、図8はコントローラの周辺(電気系統)を示すブロック図を、図9は駆動回路部の詳細構造を示す回路図を、図10は実施の形態1のベルト送り出し許可モードの制御内容を示すフローチャートをそれぞれ示している。
図1および図2に示される車両10は、軽自動車(小型車)をベースとした福祉車両である。車両10の車室内でかつ後方側(図中右側)には、車椅子(牽引物)20を搭載する搭載スペース11が設けられている。搭載スペース11の車両前方側(図中左側)には、車両10の車幅方向(図2における上下方向)に所定間隔で配置された一対の電動ウィンチ30が設けられている。これらの電動ウィンチ30は、車両10の運転席DRおよび助手席ASの下部にそれぞれ設置されている。なお、図1においては、運転席DR側のみを図示している。
一対の電動ウィンチ30は、それぞれ先端側にフック31が設けられたベルト32を備え、ベルト32は車椅子20を牽引するようになっている。ここで、フック31は、容易に変形しないように十分な剛性を備えた鋼製となっている。そして、一対の電動ウィンチ30からベルト32をそれぞれ引き出して、それぞれのフック31を車椅子20の左右側にある一対の前フレーム21に引っ掛ける。その後、この状態で一対の電動ウィンチ30を同期動作させて一対のベルト32を引き込むことで、車椅子20は搭載スペース11に向けて移動される。
搭載スペース11の車両後方側には、地面Jと車両10の床面Fとを緩やかな傾斜角度で接続するスロープ12が設けられ、このスロープ12は、合計3枚のアルミ板をスライド自在に組み合わせて形成されている。そして、車両10の走行時には、スロープ12はコンパクトに畳まれて、搭載スペース11の車両後方側で、かつ閉じられたバックドア13の内側等に立て掛けられる。
そして、一対の電動ウィンチ30を同期動作させて一対のベルト32を引き込むことで、車椅子20は、図2に示される状態からスロープ12上を移動していき、やがて図1に示されるように床面F上に到達して、搭載スペース11内の固定位置に搬入される。ここで、固定位置とは、車椅子20が図1に示される状態になる位置、つまり車椅子20が車両10に対してがたつかないように固定され、車両10が走行可能な状態になる位置のことを言う。
ここで、車椅子20を車両10の搭載スペース11に搬入する際には、まず、後部座席(セカンドシート)STを前方に倒した状態にする。これにより、軽自動車である車両10の後方に、比較的大きな搭載スペース11が出現する。そして、運転席DRおよび助手席ASと、前方に倒された後部座席STとの間から、一対のベルト32がそれぞれ引き出されるようになっている。
また、一対の電動ウィンチ30を同期動作させて一対のベルト32を送り出すことで、搭載スペース11内に搭載された車椅子20がスロープ12上を移動していき、やがて床面Fから地面Jに搬出される。このようにスロープ12を設けることで、車椅子20を地面Jと床面Fとの間で容易に移動させることが可能となる。なお、一対の電動ウィンチ30は介助者(操作者)によって操作され、一対の電動ウィンチ30の操作中は、介助者は車椅子20の後方から当該車椅子20を支える(サポートする)ようにする。
一対の電動ウィンチ30を制御する制御装置40は、図2に示されるように構成されている。つまり、制御装置40は、一対の電動ウィンチ30,コントローラ50,操作パネル60およびリモコン70から構成されている。一対の電動ウィンチ30とコントローラ50との間および操作パネル60とコントローラ50との間には、それぞれ配線14が電気的に接続して設けられている。なお、リモコン70はワイヤレス式で無線によりコントローラ50と通信自在であり、リモコン70を車室外に持ち出すことで、一対の電動ウィンチ30を車室外から操作することができる。
また、図2に示されるように、車両10の床面Fにはフック15を備えた一対の固定ベルト16が設けられている。これらの固定ベルト16のフック15は、搭載スペース11にある車椅子20の左右側の一対の車輪22にそれぞれ引っ掛けられる。これにより、搭載スペース11に搭載された車椅子20は、ベルト32のフック31および固定ベルト16のフック15の合計4箇所で支持される。よって、車両10の固定位置において、車椅子20は移動したりがたついたりすることがない。
なお、図1に示されるように、車椅子20が搭載スペース11内の固定位置に固定された状態では、車椅子20の左右側でかつ前方側に設けられた一対のキャスター(小車輪)23は、前方に倒された後部座席STの上に配置されている。言い換えれば、軽自動車(小型車)である車両10の内部空間を有効に利用して、比較的大きな搭載スペース11を形成している。
操作パネル60は、図3(a)に示されるように、パネル本体61を備えている。パネル本体61は車両10の後方側に配置され、操作パネル60は車室外から容易に操作可能になっている。パネル本体61には、主電源スイッチ62,ベルトフリースイッチ63,速度切替スイッチ64およびブザー65が設けられている。
主電源スイッチ62は、制御装置40のシステム電源を入れるときに操作するスイッチである。そして、主電源スイッチ62をオン操作することでシステム電源が入り、インジケータ62aが点灯するようになっている。ここで、主電源スイッチ62は、制御装置40を初期化するときにも操作され、例えば、3秒以上の長押しをすることで制御装置40が初期化される。
ベルトフリースイッチ63は、一対の電動ウィンチ30をアンロック状態にするときに操作するスイッチである。そして、ベルトフリースイッチ63をオン操作することで、一対のベルト32をそれぞれ手動で自由に引き出したり収納したり(出し入れ)することができる。つまり、ベルトフリースイッチ63をオン操作し、一対のベルト32を引き出して、車室外にある車椅子20に一対のフック31を引っ掛けたり、一対の電動ウィンチ30からそれぞれ引き出された一対のベルト32の長さを揃えたりできる。ここで、ベルトフリースイッチ63をオン操作すると、インジケータ63aが点灯するようになっている。
速度切替スイッチ64は、車椅子20を搭載スペース11に搬入したり搭載スペース11から搬出したりする際に、一対のベルト32の移動速度、つまり引き込み速度や送り出し速度を、低速(LOW)または高速(HIGH)に切り替えるときに操作するスイッチである。
また、ブザー65は、一対のベルト32の引き込み作動時や送り出し作動時(正常作動時)、さらには一対の電動ウィンチ30の動作不良時(故障発生時)等において、電子音等の警告音を吹鳴するようになっている。つまり、ブザー65は、車椅子20の後退等を外部に知らせるようになっている。ここで、警告音としては電子音に限らず、音声によるアナウンスであっても良い。
リモコン70は、ワイヤレスリモートコントロールユニットで、操作パネル60の主電源スイッチ62が操作され、制御装置40のシステム電源が入っているときに使用可能となる。リモコン70は、図3(b)に示されるように、リモコン本体71を備えている。リモコン本体71には、リモコン電源スイッチ72,入スイッチ73および出スイッチ74が設けられている。リモコン70は、さらにインジケータ75を備えており、当該インジケータ75は、リモコン70の操作時等に点灯するようになっている。
なお、リモコン70の操作は、介助者が行うようにする。そして、介助者によりリモコン電源スイッチ72をオン操作し、その後、入スイッチ73または出スイッチ74を押すことで、一対の電動ウィンチ30が同期して作動する。具体的には、入スイッチ73を押している間は、一対の電動ウィンチ30が継続して作動して、車椅子20の搭載スペース11への搬入が補助される。一方、出スイッチ74を押している間は、一対の電動ウィンチ30が逆回転して、車椅子20の搭載スペース11からの搬出が補助される。
ただし、リモコン70の操作中は、介助者は車椅子20のグリップGR(図1参照)を把持して、車椅子20を支持するとともに、その移動を誘導するようにする。このように、制御装置40は、一対の電動ウィンチ30を制御することで、介助者による車椅子20の移動を補助するようになっている。
図4および図7に示されるように、電動ウィンチ30は、電動モータ部(電動モータ)80とドラム部90とを備えている。これらの電動モータ部80およびドラム部90は、図示しない複数の締結ネジにより一体化(ユニット化)されている。
図5に示されるように、電動モータ部80は、モータ部81とギヤ部82とを備えている。モータ部81は、U相コイルCu,V相コイルCv,W相コイルCwを備えた三相のブラシレスモータになっている。モータ部81は、モータハウジング80aに固定された環状のステータコア(固定子)81aを備えている。そして、ステータコア81aには、それぞれのコイルCu,Cv,Cwが、デルタ結線の巻き方により巻装されている(図9参照)。また、ステータコア81aの径方向内側には、ロータ(回転子)81bが、所定の微小隙間(エアギャップ)を介して回転自在に設けられている。
ロータ81bは、鋼板等をプレス加工することで略筒状に形成されている。ロータ81bの外周部分には、ロータ81bの周方向に向けて、複数極に着磁された筒状の永久磁石81cが固定されている。永久磁石81cは、ステータコア81aの径方向内側に対向している。これにより、それぞれのコイルCu,Cv,Cwに駆動電流ID(図8参照)を順次供給していくことで、ロータ81bが回転するようになっている。
ロータ81bの回転中心には、ロータシャフト(回転軸)81dの大径基端部81eが固定され、ロータシャフト81dは、ロータ81bの回転に伴って回転するようになっている。なお、ロータシャフト81dは、第1,第2ベアリングB1,B2を介して、モータハウジング80aに回動自在に支持されている。
ここで、モータハウジング80aの内部には、制御基板80bが収容されており、当該制御基板80bには、ロータ81bの回転状態を検出するロータ回転センサ80cが実装されている。なお、ロータ回転センサ80cには、ホールセンサ等の磁気センサが採用されている。また、ロータ回転センサ80cは、ロータシャフト81dの軸方向から永久磁石81cに対向している。
これにより、ロータ回転センサ80cは、永久磁石81cの磁極の変化を捉えて、ロータ回転信号RR(パルス信号)をコントローラ50に出力するようになっている(図8および図9参照)。そして、コントローラ50は、入力されたロータ回転信号RRに基づいて、ロータ81bのステータコア81aに対する回転位置を検出しつつ、ロータ81bの回転状態を制御するようになっている。
ロータシャフト81dの小径先端部81fには、第3ベアリングB3を介して、遊星歯車減速機82aを形成するキャリア82dが回動自在に装着されている。ここで、キャリア82dの回転中心には、ドラム軸92a(図4および図6参照)に一体回転可能に連結される出力軸82fが一体に設けられている。そして、遊星歯車減速機82aは、ロータシャフト81dの回転速度を減速して高トルク化し、高トルク化された回転力を出力軸82fからドラム軸92a(ドラム92)に出力する。つまり、モータ部81は、ベルト32を開口部91a(図4参照)から出し入れするようになっている。
図5に示されるように、ロータシャフト81dの軸方向に沿う小径先端部81f側には、遊星歯車減速機(減速機構)82aが設けられている。遊星歯車減速機82aはギヤ部82を形成し、サンギヤ(入力要素)82bと、3つのプラネタリギヤ82c(図示では1つのみ示す)と、これらのプラネタリギヤ82cを支持するキャリア(出力要素)82dと、リングギヤ82eと、を備えている。
サンギヤ82bは、ロータシャフト81dの中間固定部81gに固定され、リングギヤ82eは、モータハウジング80aに固定されている。3つのプラネタリギヤ82cは、遊星歯車減速機82aの径方向に沿うサンギヤ82bとリングギヤ82eとの間に配置され、これらのプラネタリギヤ82cは、サンギヤ82bおよびリングギヤ82eの双方に噛み合わされている。
キャリア82dは、3つのプラネタリギヤ82cを、等間隔(120度間隔)で回動自在に支持し、キャリア82dの径方向内側は、第3ベアリングB3を介してロータシャフト81dの小径先端部81fに回動自在に支持されている。また、キャリア82dの回転中心には、ドラム軸92aに一体回転可能に連結される出力軸82fが一体に設けられている。つまり、ドラム92はキャリア82dに対して、一体回転可能に固定されている。そして、サンギヤ82bの回転速度は、所定の回転速度にまで減速されて高トルク化され、高トルク化された回転力が、キャリア82dから出力される。すなわち、キャリア82dは、サンギヤ82bよりも低速で回転される。
ここで、モータ部81とドラム92との間には、遊星歯車減速機82aのみが設けられている。すなわち、モータ部81とドラム92との間には、両者間の動力伝達を遮断し得る電磁クラッチ等が設けられていない。これにより、電動ウィンチ30の小型軽量化を実現しつつ、電動ウィンチ30の制御ロジックの簡素化が図られている。
また、減速機構に遊星歯車減速機82aを採用しつつ、モータ部81を三相のブラシレスモータとすることで、電動ウィンチ30の扁平化(薄型化)を実現している。これにより、ドラム92を遊星歯車減速機82aおよびモータ部81に対して同軸上に配置しても、電動ウィンチ30を大型化させずに済む。
図4に示されるように、ドラム部90はケーシング91を備えている。ケーシング91は略箱形状に形成され、その内部には、図6に示されるドラム92,ラチェット機構93および弛み取り機構94が収納されている。ケーシング91の外部には、ドラム92に巻かれるベルト32の弛みを取り除く弛み取りモータ95,ドラム92の回転状態を検出するドラム回転センサ96,電動モータ部80や弛み取りモータ95等に駆動電流を供給するための外部コネクタ(図示せず)が接続されるコネクタ接続部97等が設けられている。
ケーシング91の側部には、開口部91aが形成され、当該開口部91aからは、ベルト32が出入り自在となっている。ベルト32は、ケーシング91の開口部91aの近傍に設けられた案内部材98によって出入りが案内され、これによりベルト32が捻れるのを防止している。また、案内部材98はフック31の通過を許さず、これによりベルト32の全てがケーシング91内に引き込まれてしまうのを防止している。
ここで、図4の符号FTは、電動ウィンチ30を車両10の床面F(図2参照)に固定するための一対の取付ステーであり、これらの取付ステーFTは、図示しない複数の締結ボルトによって床面Fに強固に固定されている。これにより電動ウィンチ30は、車両10に対してがたつくことなく強固に固定される。
また、ケーシング91の内部には、ドラム92,ラチェット機構93および弛み取り機構94が収納されるが、弛み取りモータ95,案内部材98およびフック31については、ケーシング91の外部に配置されている。
ドラム92にはベルト32が巻き掛けられ、当該ドラム92の回転中心には、ドラム軸92aが一体回転可能に取り付けられている。ドラム軸92aには、電動モータ部80の出力軸82f(図5参照)の回転が直に伝達され、ドラム軸92aおよびドラム92は、電動モータ部80の正逆方向への回転駆動に伴って正逆方向に回転駆動される。これにより、ベルト32をケーシング91内に引き込んだり、ケーシング91外に送り出したりすることができる。
ドラム92とドラム軸92aとの間には、図7に示されるように、ワンウェイクラッチ92bが設けられている。ワンウェイクラッチ92bは、ドラム軸92aがベルト32の引き込み方向(図6において反時計回り方向)に向かって回転する際、そのままこの回転をドラム92に伝達するよう構成されている。これに対し、ドラム軸92aよりも先にドラム92がベルト32の引き込み方向に向かって回転すると、ドラム92の回転はドラム軸92aに伝達されず、ドラム92は空回り可能となっている。
ラチェット機構93は、ドラム92に一体回転可能に設けられたラッチギヤ93aと、ラッチギヤ93aに係合し、ドラム92のベルト32の引き込み方向への回転を許容し、ベルト32の送り出し方向への回転(図6において時計回り方向)を規制する揺動自在な歯止め93bと、歯止め93bを揺動駆動するソレノイド駆動部材93cとを備えている。
ソレノイド駆動部材93cは駆動ピン93dを備えており、コントローラ50(図8参照)の制御によりソレノイド駆動部材93cに駆動電流を供給することで、駆動ピン93dはピンの軸方向に移動して引っ込むようになっている。これにより、ラッチギヤ93aと歯止め93bとの係合が解かれてリリース状態となり、当該リリース状態では、ベルト32の引き込み方向(一方向)および送り出し方向(他方向)の双方向へのドラム92の回転が許容される。このように、ドラム92を双方向に回転自在にすることで、車椅子20を搭載スペース11から降ろせるようになる。
これに対し、コントローラ50の制御によりソレノイド駆動部材93cへの駆動電流の供給を停止することで、図示しない復帰ばねのばね力により駆動ピン93dは突出するようになっている。これにより、ラッチギヤ93aに歯止め93bが係合してロック状態となり、当該ロック状態では、ベルト32の引き込み方向(一方向)へのドラム92の回転を許容しつつ、ベルト32の送り出し方向(他方向)へのドラム92の回転が規制される。よって、スロープ12上での車椅子20の後退が防止される。
弛み取り機構94は、ドラム92に一体回転可能に設けられたスパーギヤ94aと、スパーギヤ94aと噛み合う小径ギヤ94bと、弛み取りモータ95により回転駆動される減速ギヤ機構94cとを備えている。弛み取りモータ95は、ドラム92がベルト32を巻き取る方向の回転力を発生し、弛み取りモータ95の回転力は、減速ギヤ機構94c,トルクリミッタ94d,小径ギヤ94bおよびスパーギヤ94aを介してドラム92に伝達される。
ここで、小径ギヤ94bと減速ギヤ機構94cとの間には、図7に示されるように、トルクリミッタ94dが設けられ、当該トルクリミッタ94dは、一定以上のトルクの伝達をカットするようになっている。これにより、弛み取りモータ95に過負荷が掛かるのを防止し、弛み取りモータ95が保護される。つまり、弛み取りモータ95には、ベルト32の弛みを取ることができる程度のトルク(低トルク)を発生し得る小型モータを採用することができる。
図8に示されるように、コントローラ50には、一対の電動ウィンチ30(図示では一方のみ示す)の他に、イグニッションスイッチIG,車速センサVS,シフトポジションセンサSP,操作パネル60およびブザー65が、配線14(図2参照)等を介して電気的に接続されている。また、コントローラ50には、リモコン70からの種々の操作信号を無線により受信可能となっている。
コントローラ50は、種々の入力信号に基づいて、電動ウィンチ30を統括的に制御、つまり車椅子20を牽引するベルト32の出し入れを制御する制御回路部51を備えている。また、コントローラ50は、制御回路部51からの制御信号H1,H2,H3,H4,H5,H6の入力に基づいて、電動ウィンチ30の電動モータ部80を回転駆動させる駆動回路部(駆動回路)52を備えている。
なお、制御回路部51は、種々の入力信号に基づいて、電動モータ部80以外の駆動系部品、つまりソレノイド駆動部材93cおよび弛み取りモータ95を、それぞれ個別に制御するようになっている。
制御回路部51には、ドラム回転センサ96から、ドラム92の回転状態(低速回転)を示すドラム回転信号RDが入力されるとともに、ロータ回転センサ80cから、ロータ81bの回転状態(高速回転)を示すロータ回転信号RRが入力されるようになっている。これにより、制御回路部51は、ドラム回転信号RDおよびロータ回転信号RRに基づいて、電動ウィンチ30の駆動状態を把握する。
ここで、コントローラ50は、イグニッションスイッチIGからのON信号の入力により起動され、これにより電動ウィンチ30はスタンバイ状態となる。このとき、制御回路部51は、車速センサVSからの車速信号V(m/s)が入力され、車両10が走行中であると判断した場合には、電動ウィンチ30の動作を禁止する。これに加えて、制御回路部51は、シフトポジションセンサSPからの信号がパーキング信号(P信号)以外である場合にも、車両10が停車状態にないと判断して、電動ウィンチ30の動作を禁止する。
このように、制御回路部51は、車両10が確実に停車されていることをトリガとして、電動ウィンチ30の動作を許可するようになっている。よって、制御装置40(図2参照)は、信頼性および安全性の高いものとなっている。
また、制御回路部51は、ベルト32の引き出し量を記憶して、当該ベルト32の引き出し量から、車椅子20が車両10(図1参照)に対してどの位置にあるのかを把握する。そして、制御回路部51は、ベルト32の引き出し量の情報(車椅子20の位置情報)に基づいて、電動ウィンチ30をきめ細かく制御するようになっている。具体的には、制御回路部51による電動ウィンチ30の制御内容には、例えば、以下の(1)〜(5)に示されるような制御内容が挙げられる。
(1)車椅子20が搭載スペース11に搬入される直前において、電動ウィンチ30のモータ部81の回転速度を遅くなるよう制御する。これにより要介護者に不安感を与えないようにできる。このとき、「間もなく車両への搭載が終了します。」等のアナウンスを、ブザー65を介して行っても良い。
(2)車椅子20の搬入時で、かつスロープ12上に乗り上げられる直前において、電動ウィンチ30のモータ部81の回転速度を遅くなるよう制御し、これにより要介護者に不安感を与えないようにできる。このとき、「スロープ上に移動します。グリップを掴んで下さい。」等のアナウンスを、ブザー65を介して行っても良い。
(3)一対の電動ウィンチ30からのベルト32の引き出し量をそれぞれ同じ長さに揃えて、例えば、車椅子20の進行方向がスロープ12上で曲がってしまうような不具合を無くすことができる。このとき、「ベルトの引き出し量を調整しています。車椅子を繋げないで下さい。」等のアナウンスを、ブザー65を介して行っても良い。
(4)車椅子20の搬入時であって、かつ車椅子20がスロープ12上にあるとき、すなわち、電動ウィンチ30に対する負荷が大きいときに、モータ部81の駆動トルクを大きくする制御を行うことができる。これにより、車椅子20を搭載スペース11に迅速に搬入可能となる。
(5)車椅子20の車室外への搬出時であって、かつ車椅子20がスロープ12上にあるとき、すなわち、電動ウィンチ30に対する負荷が大きいときに、モータ部81に制動力を発生させる制動制御を行うことができる。これにより、車椅子20のスロープ12上での急加速を抑えて、要介護者に不安感を与えることがない。
ここで、ベルト32の引き出し量は、ベルト32が巻かれたドラム92の回転を検出するドラム回転センサ96からのパルス信号(ドラム回転信号RD)の「オン」のカウント数に比例した値となっている。つまり、ベルト32の引き出し量の増減は、カウント数の増減に比例する。
なお、ドラム回転センサ96は、ホールセンサ等の磁気センサであって、ドラム回転センサ96と対向するドラム92の部分には、当該ドラム92の回転に伴い回転するリングマグネット(図示せず)が設けられている。これにより、ドラム回転センサ96は、リングマグネットの相対回転に伴い「オン」または「オフ」を示すパルス信号を発生する。
コントローラ50の駆動回路部52は、モータハウジング80aの内部に収容された制御基板80b(図5参照)に実装されている。図9に示されるように、駆動回路部52には、車両10に搭載された電源(バッテリ)Btが電気的に接続され、電源Btのプラス側(図中上側)には、複数の第1スイッチング素子F1,F2,F3が配置されている。また、電源Btのマイナス側(図中下側)には、複数の第2スイッチング素子F4,F5,F6が配置されている。
ここで、本実施の形態では、第1スイッチング素子F1,F2,F3および第2スイッチング素子F4,F5,F6が、それぞれ3つずつ対となるように設けられ、これらのスイッチング素子F1,F2,F3,F4,F5,F6は、それぞれMOS型FETにより構成されている。
これらのスイッチング素子F1〜F6には、制御回路部51からの制御信号H1〜H6が所定のタイミングで入力されるようになっている。これにより、スイッチング素子F1〜F6は、高速で順次オンオフ(スイッチング)される。よって、モータ部81のU相コイルCu,V相コイルCv,W相コイルCwに、次々に駆動電流IDが供給されて、ひいてはモータ部81のロータ81bが回転駆動される。
次に、モータ部81の基本動作について説明する。
モータ部81を回転駆動するには、3つのコイルCu,Cv,Cwに対して、次々に駆動電流IDを供給していけば良い。ただし、モータ部81に掛かる負荷の大きさによっては、3つのコイルCu,Cv,Cwへの駆動電流IDの供給に対して、ロータ81bの回転が追従しないことが起こり得る。
そこで、制御回路部51は、ロータ回転センサ80cからのロータ回転信号RRに基づいてロータ81bの回転状態を監視し、これによりそれぞれのコイルCu,Cv,Cwに対する駆動電流IDの供給タイミングを調整している。言い換えれば、制御回路部51は、駆動電流IDの供給をロータ81bの回転状態に同期させて、モータ部81を最適な回転状態となるように制御している。
例えば、第1スイッチング素子F1と第2スイッチング素子F5とを「オン」させて、これによりU相コイルCuに駆動電流IDを供給する。次いで、第1スイッチング素子F2と第2スイッチング素子F6とを「オン」させて、これによりV相コイルCvに駆動電流IDを供給する。さらに、第1スイッチング素子F3と第2スイッチング素子F4とを「オン」させて、これによりW相コイルCwに駆動電流IDを供給する。
このように、それぞれのコイルCu,Cv,Cwに、駆動電流IDを順次供給していくことで、それぞれのコイルCu,Cv,Cwに電磁力が順次発生して、これによりロータ81bが所定方向に回転駆動される。
また、モータ部81には、制動力を発生させることもできる。モータ部81に制動力を発生させる制動制御を行うには、具体的には、第1スイッチング素子F1,F2,F3の全てを「オン」させるか、第2スイッチング素子F4,F5,F6の全てを「オン」させる。ここで、前者の場合には、第2スイッチング素子F4,F5,F6の全てを同時に「オフ」させ、後者の場合には第1スイッチング素子F1,F2,F3の全てを同時に「オフ」させる。
これにより、駆動回路部52には「閉回路」が形成されて、モータ部81が発電機として機能(動作)するようになる。よって、ロータ81bがステータコア81a(図5参照)に対して相対回転し難くなり、ひいてはモータ部81に制動力が発生する。なお、上述のように「閉回路」を形成することで発生する制動力は、永久磁石81c(図5参照)の回転に伴って3つのコイルCu,Cv,Cwに発生する誘導電流の大きさによって決まる。すなわち、ロータ81bの回転速度が速い程、誘導電流が大きくなって制動力も大きくなる。
さらに、モータ部81には、上述のように「閉回路」を形成することで制動力を発生させることに変えて、3つのコイルCu,Cv,Cwのうちの少なくとも一相に「制動用駆動電流」(図示せず)を供給して通電状態にすることで、制動力を発生させることもできる。
これにより、ロータ81bには、当該ロータ81bを停止させようとする駆動力(磁気吸引力)が発生して、これが「閉回路」を形成することで発生する制動力よりも強力な制動力になる。ここで、「制動用駆動電流」のそれぞれのコイルCu,Cv,Cwへの供給方法は、モータ部81を回転駆動させる場合と同様である。すなわち、例えば、U相コイルCuの一相に「制動用駆動電流」を供給する場合には、第1スイッチング素子F1と第2スイッチング素子F5とを「オン」させれば良い。
なお、本実施の形態では、3つのコイルCu,Cv,Cwを、それぞれデルタ結線で巻いているが、本発明においては、3つのコイルCu,Cv,Cwを、それぞれスター結線(Y結線)で巻いたものにも適用できる。
そして、3つのコイルCu,Cv,Cwをスター結線で巻いた場合には、上述と同様に駆動回路部52に「閉回路」を形成して制動力を発生させることができる。その一方で、より強力な制動力を発生させる場合には、例えば、所定の第1スイッチング素子と所定の第2スイッチング素子とを「オン」させて、U相コイルからV相コイルに向けて(二相に跨がって)「制動用駆動電流」を供給すれば良い(図示せず)。すなわち、スター結線で巻いた場合には、3つのコイルCu,Cv,Cwのうちの二相に「制動用駆動電流」が供給されることになる。
ここで、以下の説明においては、説明の便宜上、「閉回路」を形成する制動制御を「閉回路制動制御」と言い、3つのコイルCu,Cv,Cwのうちの一相に「制動用駆動電流」を供給する制動制御を「一相通電制動制御」と言う。
次に、コントローラ50の動作について、図面を用いて詳細に説明する。
なお、図10に示されるフローチャートは、制御装置40(図2参照)が作動中であって、かつベルトフリースイッチ63(図3(a)参照)がオン操作された場合のコントローラ50の動作内容を示している。
ステップS10では、操作者によるベルトフリースイッチ63のオン操作により、コントローラ50の制御が、ベルト32の送り出しを許可する「ベルト送り出し許可モード」に移行する。これにより、ドラム92からベルト32を手動で自由に引き出すことが可能となり、車室外にある車椅子20にフック31を引っ掛けられるようになる。
続くステップS11では、まず、制御回路部51が、ドラム92の回転状態を示すドラム回転信号RDに基づいて、現在のドラム92の回転数Rnを算出する。これに引き続き、制御回路部51では、算出した回転数Rnと予め記憶された回転数閾値RTHとを比較する比較処理を実行する。
ここで、回転数閾値RTHは、本発明における規定回転数を構成しており、比較的大きな値(=高回転数)に設定されている。具体的には、回転数閾値RTHは、電動ウィンチ30を形成するドラム92の周辺の構成部品が損傷する虞のあるドラム92の回転数よりも低い回転数に設定されている。
そして、制御回路部51が、現在のドラム92の回転数Rnが回転数閾値RTH以上であると判断した場合、つまりベルト32の引き出し速度が速いと判断した場合(Yes判定)には、ステップS12に進む。これに対し、制御回路部51が、現在のドラム92の回転数Rnが回転数閾値RTH未満であると判断した場合(no判定)には、ステップS13に進む。
ステップS12では、制御回路部51は、ベルト32が勢い良く引っ張られて、ドラム92が高速で回転しており、ドラム92の周辺の構成部品が損傷する虞があると判断、つまり制動制御が必要であると判断する。具体的には、制御回路部51は、制動制御としての「閉回路制動制御」を実行する。これにより、駆動回路部52に「閉回路」が形成されて、ドラム92の回転に制動力が加えられる。よって、ベルト32が勢い良く引っ張られることが抑制されて、ドラム92の周辺の構成部品が保護される。
このとき、制御回路部51は、操作者に対してベルト32をゆっくりと引き出させるようにするために、ブザー65を吹鳴させる処理も実行する。ここで、ブザー65からは、例えば、警告音の吹鳴とともに「ベルトをゆっくりと引いて下さい。」等のアナウンスを流すようにすると良い。これにより、操作者は、電動ウィンチ30が損傷する程の勢いでベルト32を引き出していることに気付き、その後の動作の継続(ベルト32の急激な引き出し)を止めることができる。
一方、ステップS13では、制御回路部51は、ドラム92が電動ウィンチ30を損傷させる程高速で回転されていないと判断して、駆動回路部52に「閉回路」を形成させずに、そのままの開回路の状態で維持させる。すなわち、ステップS13では、制御回路部51は何もせず、駆動回路部52をそのままの状態に保持して、その後、ステップS11に戻る。
ステップS14では、制御回路部51が、ステップS12において「閉回路制動制御」が実行されてから、規定時間Tが経過したか否かを判断する処理を実行する。具体的には、規定時間Tが経過するまではno判定となり、ステップS14の処理を繰り返し実行する。そして、規定時間Tが経過した場合(yes判定)には、ステップS15に進む。
このように、ステップS14では、規定時間Tが経過するまで計時処理を行い、つまり「タイマー」としての処理を実行するようになっている。なお、本実施の形態では、例えば、規定時間Tは「5秒」に設定されている。
続くステップS15では、制御回路部51が「閉回路制動制御」を終了させる処理を実行する。すなわち、制御回路部51は、駆動回路部52を開回路にする制御を実行する。このとき、ステップS14で規定時間T(=5秒)が経過するまでの間は、「閉回路制動制御」によりベルト32に掛かる負荷が大きくなっており、かつブザー65が吹鳴した状態になっている。したがって、規定時間Tが経過するまでの間に、操作者に対してベルト32をゆっくりと引き出させるように意識させることができる。そして、ステップS15の処理の後は、ステップS11に戻る。
以上詳述したように、実施の形態1の電動ウィンチ30の制御装置40によれば、コントローラ50は、ベルト32の送り出しを許可するベルト送り出し許可モードの場合で、かつドラム92の回転数Rnが回転数閾値RTH以上の場合(ベルト32の引き出し速度が速い場合)に、ベルト92の回転に制動力を加える「閉回路制動制御」を行うので、ベルト32が勢い良く引っ張られること(いたずらされること等)を抑えることができる。したがって、ドラム92が高速で回転されることが抑えられて、電動ウィンチ30を構成する部品が損傷することが効果的に抑えられる。
また、実施の形態1の電動ウィンチ30の制御装置40によれば、モータ部81が三相のブラシレスモータであり、コントローラ50は、「閉回路制動制御」を行うときに、モータ部81を駆動する駆動回路部52を「閉回路」に制御する。これにより、電動ウィンチ30の扁平化を実現しつつ、電磁クラッチ等の嵩張る機構を設ける必要が無く、ドラム92の回転に制動力を加えて電動ウィンチ30を保護することができる。
さらに、実施の形態1の電動ウィンチ30の制御装置40によれば、コントローラ50は、「閉回路制動制御」を行ってから規定時間Tが経過した場合に、「閉回路制動制御」を終了させる。これにより、「閉回路制動制御」を行う時間が長引くことを抑制しつつ通常の制御状態に復帰させることができ、ひいては車椅子20の搭載スペース11への搬入効率の低下等を抑えることができる。
次に、本発明に係る複数の他の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図11は実施の形態2のベルト送り出し許可モードの制御内容を示すフローチャートを、図12は実施の形態3のベルト送り出し許可モードの制御内容を示すフローチャートを、図13は実施の形態4のベルト送り出し許可モードの制御内容を示すフローチャートを、図14は実施の形態5のベルト送り出し許可モードの制御内容を示すフローチャートを、図15は実施の形態6のベルト送り出し許可モードの制御内容を示すフローチャートをそれぞれ示している。
[実施の形態2]
実施の形態2では、上述の実施の形態1に比して、コントローラ50が行う制動制御の内容のみが異なっている。具体的には、実施の形態1では、ステップS12において、制御回路部51が「閉回路制動制御」を実行していた(図10参照)。これに対し、実施の形態2では、図11に示されるように、ステップS22において、制御回路部51が制動制御としての「一相通電制動制御」を実行するようになっている(網掛け部分参照)。
以上のように構成した実施の形態2においても、上述した実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて、実施の形態2では、制動制御を行うときに、一相への通電に伴いロータ81b(図5参照)を停止させようとする駆動力が発生する。そのため、より強力な制動力を発生させることが可能となる。よって、実施の形態1に比して、一相への「制動用駆動電流」の供給が必要になるが、より確実に電動ウィンチ30を構成する部品が損傷することを抑えることが可能となる。
[実施の形態3]
実施の形態3では、上述の実施の形態1に比して、コントローラ50が行う制動制御の内容のみが異なっている。具体的には、実施の形態1では、ステップS12において、「閉回路制動制御」を制御回路部51が実行していた(図10参照)。これに対し、実施の形態3では、図12のステップS32において、制動制御として、ラチェット機構93(図6参照)をロック状態にする制御を制御回路部51が実行するようになっている(網掛け部分参照)。
また、実施の形態1では、ステップS14において、制動制御を解除するトリガとして、規定時間Tを経過したか否かを制御回路部51が判断していた(図10参照)。これに対し、実施の形態3では、ステップS34において、制動制御を解除するトリガとして、リセット操作信号RSが入力されたか否かを制御回路部51が判断するようになっている(網掛け部分参照)。
ここで、操作者によりベルトフリースイッチ63が再操作されると、操作パネル60(図3(a)参照)から、リセット操作信号RSが制御回路部51に入力される(図8参照)。これにより、制御回路部51は、ベルトフリースイッチ63が再操作されたことを判断できる。
さらに、実施の形態1では、ステップS15において、「閉回路制動制御」を終了させる処理を制御回路部51が実行していたが、実施の形態3では、ステップS35において、ラチェット機構93をリリース状態にする制御を制御回路部51が実行する(網掛け部分参照)。これにより、操作者によるベルト32(図2参照)の引き出し作業を再開させることができる。
以上のように構成した実施の形態3においても、上述した実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて、実施の形態3では、制動制御を行うときに、制御回路部51がラチェット機構93をロック状態に制御するので、ロータ81bおよびドラム92のベルト32を送り出す方向への回転を「停止」させることができる。よって、実施の形態1に比して、より確実に電動ウィンチ30を構成する部品が損傷することを防止することができる。
また、実施の形態3では、制動制御を解除するトリガとして、リセット操作信号RSが入力されたか否か、つまり操作者によりベルトフリースイッチ63が再操作されたか否かを制御回路部51が判断するため、操作者の意思によりベルト32の引き出し作業を再開させることができる。よって、復帰時間等の待ち時間を与えること無く、操作者の意思に合わせてスムーズにベルト32の引き出し作業を再開させることが可能となる。
[実施の形態4]
ここで、図12に示されるように、実施の形態3におけるステップS34の処理内容に変えて、図13に示されるようにステップS44の処理内容に変更することもできる(網掛け部分参照)。ここで、図13に示される実施の形態4では、図12に示される実施の形態3に比して、ステップS44における処理内容のみが異なっている。
具体的には、ステップS44では、制動制御(ラチェット機構をロック状態した制御)を解除するトリガとして、実施の形態1や実施の形態2のステップS14(図10および図11参照)と同様に、規定時間Tを経過したか否かを制御回路部51が判断するようになっている。
以上のように構成した実施の形態4においても、上述した実施の形態3と同様の作用効果を奏することができる。ただし、実施の形態4においては、制動制御を解除するトリガが「規定時間Tの経過」であるため、操作者の意思に依らず、ベルト32の引き出し作業を、コントローラ50により自動で再開させることができる。
[実施の形態5]
実施の形態5では、実施の形態1に比して、図14に示されるように、ステップS50において、制動制御を行うべきと判定した回数を、制御回路部51によって数えるようにした点が異なっている(網掛け部分参照)。
具体的には、ステップS50では、回転数Rnが回転数閾値RTH以上となった回数がn回(規定回数)以上であるか否かを、制御回路部51が判断する。ここで、本実施の形態では、規定回数は、例えば2回(n=2)に設定されている。そして、制御回路部51により、回転数Rnが回転数閾値RTH以上となった回数がn回以上であると判断した場合(Yes判定)には、ステップS32に進む。これに対し、制御回路部51により、回転数Rnが回転数閾値RTH以上となった回数がn回未満であると判断した場合(no判定)には、ステップS12に進む。
ステップS50でのyes判定後のステップS32,S34,S35では、実施の形態3(図12参照)のステップS32,S34,S35と同じ処理(ラチェット機構のロックおよびリリース制御)を実行する。すなわち、回転数Rnが回転数閾値RTH以上となった回数がn回以上である場合には、制御回路部51は、操作者がいたずら目的でベルト32を勢い良く何度も引っ張っていると判断して、その後の処理においてベルト32を確実に引っ張れないように、ドラム92の回転を停止させるべくラチェット機構をロックさせる処理を実行する。
これに対し、ステップS50でのno判定後のステップS12,S14,S15では、実施の形態1(図10参照)のステップS12,S14,S15と同じ処理(閉回路制動制御)を実行する。すなわち、回転数Rnが回転数閾値RTH以上となった回数がn回未満である場合には、制御回路部51は、操作者がいたずら目的では無く、例えば足を引っ掛ける等して一時的にベルト32が勢い良く引っ張られたと判断して、その後の処理においてドラム92の回転に弱めの制動力を掛ける程度に止める処理を実行する。
以上のように構成した実施の形態5においても、上述した実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて、実施の形態5では、コントローラ50による制御内容をより緻密な内容にすべく、制動制御を行うべきと判定した回数(回転数Rnが回転数閾値RTH以上となった回数)が、n回未満の場合は、「閉回路制動制御」を実行し、制動制御を行うべきと判定した回数が、n回以上の場合は、ラチェット機構93をロック状態に制御する。
したがって、操作者によるいたずら等を検知可能として、ドラム92をラチェット機構93によるロック状態と、閉回路制動制御による制動状態と、にすることができる。これにより、電動ウィンチ30の損傷をより確実に防止しつつ、電動ウィンチ30の使い勝手を良好にすることが可能となる。
[実施の形態6]
ここで、図14に示されるように、実施の形態5におけるステップS12およびステップS34の処理内容に変えて、図15に示されるようにステップS60およびステップS61の処理内容に変更することもできる(網掛け部分参照)。ここで、図15に示される実施の形態6では、図14に示される実施の形態5に比して、ステップS60およびステップS61における処理内容のみが異なっている。
具体的には、ステップS60では、実施の形態2のステップS22(図11参照)と同様に、制動制御として「一相通電制動制御」を行うようになっている。また、ステップS61では、制動制御(ラチェット機構をロック状態した制御)を解除するトリガとして、実施の形態1や実施の形態2のステップS14(図10および図11参照)と同様に、規定時間Tを経過したか否かを制御回路部51が判断するようになっている。
以上のように構成した実施の形態6においても、上述した実施の形態5と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて、実施の形態6では、ラチェット機構のロック状態を解除するトリガが「規定時間Tの経過」であるため、操作者の意思に依らず、ベルト32の引き出し作業を、コントローラ50により自動で再開させることができる。
また、実施の形態6では、「一相通電制動制御」を行うので、「閉回路制動制御」よりも強めの制動力を発生させることができる。よって、実施の形態5に比して、より確実に電動ウィンチ30を構成する部品が損傷することを抑えることができる。
本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記各実施の形態では、コントローラ50に、ドラム92の回転数Rnが回転数閾値RTH以上の場合に、ベルト32の引き出し速度が速いと判断させたものを示したが、本発明はこれに限らず、コントローラ50に、以下に示されるような方法でベルト32の引き出し速度が速いと判断させるようにしても良い。すなわち、ドラム92に回転速度センサを取り付けて、ドラム92の回転速度が所定の閾値以上である場合に、ベルト32の引き出し速度が速いと判断させても良い。また、ドラム92に回転角センサを取り付けて、単位時間当たりのドラム92の回転角の変化量が所定の閾値以上である場合に、ベルト32の引き出し速度が速いと判断させても良い。
また、上記各実施の形態では、牽引物が車椅子20であるものを示したが、本発明はこれに限らず、牽引物がキャスター付きの担架であっても良い。
さらに、上記各実施の形態では、一対の電動ウィンチ30を、運転席DRおよび助手席ASの下部にそれぞれ設置した場合を示したが、本発明はこれに限らず、車両10の後方下部等、他のデッドスペースに設置しても構わない。
その他、上記各実施の形態における各構成要素の材質,形状,寸法,数,設置箇所等は、本発明を達成できるものであれば任意であって、上記各実施の形態に限定されるものではない。
10 車両
11 搭載スペース
12 スロープ
13 バックドア
14 配線
15 フック
16 固定ベルト
20 車椅子(牽引物)
21 前フレーム
22 車輪
23 キャスター
30 電動ウィンチ
31 フック
32 ベルト
40 制御装置
50 コントローラ
51 制御回路部
52 駆動回路部(駆動回路)
60 操作パネル
61 パネル本体
62 主電源スイッチ
62a インジケータ
63 ベルトフリースイッチ
63a インジケータ
64 速度切替スイッチ
65 ブザー
70 リモコン
71 リモコン本体
72 リモコン電源スイッチ
73 入スイッチ
74 出スイッチ
75 インジケータ
80 電動モータ部(電動モータ)
80a モータハウジング
80b 制御基板
80c ロータ回転センサ
81 モータ部
81a ステータコア
81b ロータ
81c 永久磁石
81d ロータシャフト(回転軸)
81e 大径基端部
81f 小径先端部
81g 中間固定部
82 ギヤ部
82a 遊星歯車減速機(減速機構)
82b サンギヤ(入力要素)
82c プラネタリギヤ
82d キャリア(出力要素)
82e リングギヤ
82f 出力軸
90 ドラム部
91 ケーシング
91a 開口部
92 ドラム
92a ドラム軸
92b ワンウェイクラッチ
93 ラチェット機構
93a ラッチギヤ
93b 歯止め
93c ソレノイド駆動部材
93d 駆動ピン
94 弛み取り機構
94a スパーギヤ
94b 小径ギヤ
94c 減速ギヤ機構
94d トルクリミッタ
95 弛み取りモータ
96 ドラム回転センサ
97 コネクタ接続部
98 案内部材
AS 助手席
B1 第1ベアリング
B2 第2ベアリング
B3 第3ベアリング
Bt 電源
Cu U相コイル
Cv V相コイル
Cw W相コイル
DR 運転席
F 床面
FT 取付ステー
F1〜F3 第1スイッチング素子
F4〜F6 第2スイッチング素子
GR グリップ
H1〜H6 制御信号
ID 駆動電流
IG イグニッションスイッチ
J 地面
RD ドラム回転信号
RR ロータ回転信号
RS リセット操作信号
RTH 回転数閾値(規定回転数)
Rn ドラムの回転数
SP シフトポジションセンサ
ST 後部座席
T 規定時間
V 車速信号
VS 車速センサ
n 規定回数

Claims (9)

  1. 牽引物を移動させる電動ウィンチの制御装置であって、
    回転軸を備えた電動モータと、
    前記回転軸に固定される入力要素および前記入力要素よりも低速で回転される出力要素を備えた減速機構と、
    前記出力要素に固定され、前記牽引物を牽引するベルトが巻き掛けられたドラムと、
    前記電動モータの回転状態を制御するコントローラと、
    を有し、
    前記コントローラは、前記ベルトの送り出しを許可するベルト送り出し許可モードの場合で、かつ前記ベルトの引き出し速度が速い場合に、前記ドラムの回転に制動力を加える制動制御を行う、
    電動ウィンチの制御装置。
  2. 請求項1記載の電動ウィンチの制御装置において、
    前記コントローラは、前記ドラムの回転数が規定回転数以上の場合に、前記ベルトの引き出し速度が速いと判断する、
    電動ウィンチの制御装置。
  3. 請求項1または2記載の電動ウィンチの制御装置において、
    前記電動モータは、ブラシレスモータであり、
    前記コントローラは、前記制動制御を行うときに、前記ブラシレスモータを駆動する駆動回路を閉回路に制御する、
    電動ウィンチの制御装置。
  4. 請求項1または2記載の電動ウィンチの制御装置において、
    前記電動モータは、ブラシレスモータであり、
    前記コントローラは、前記制動制御を行うときに、前記ブラシレスモータのU相コイル,V相コイル,W相コイルのうちの少なくとも一相を通電状態に制御する、
    電動ウィンチの制御装置。
  5. 請求項1または2記載の電動ウィンチの制御装置において、
    ロック状態で前記ドラムの一方向への回転を許容しつつ他方向への回転を規制し、リリース状態で前記ドラムの一方向および他方向への回転を許容するラチェット機構が設けられ、
    前記コントローラは、前記制動制御を行うときに、前記ラチェット機構をロック状態に制御する、
    電動ウィンチの制御装置。
  6. 請求項1または2記載の電動ウィンチの制御装置において、
    前記電動モータは、ブラシレスモータであり、
    ロック状態で前記ドラムの一方向への回転を許容しつつ他方向への回転を規制し、リリース状態で前記ドラムの一方向および他方向への回転を許容するラチェット機構が設けられ、
    前記コントローラは、前記制動制御を行うときに、当該制動制御を行うべきと判定した回数が規定回数未満の場合は、前記ブラシレスモータを駆動する駆動回路を閉回路に制御し、前記制動制御を行うべきと判定した回数が規定回数以上の場合は、前記ラチェット機構をロック状態に制御する、
    電動ウィンチの制御装置。
  7. 請求項1または2記載の電動ウィンチの制御装置において、
    前記電動モータは、ブラシレスモータであり、
    ロック状態で前記ドラムの一方向への回転を許容しつつ他方向への回転を規制し、リリース状態で前記ドラムの一方向および他方向への回転を許容するラチェット機構が設けられ、
    前記コントローラは、前記制動制御を行うときに、当該制動制御を行うべきと判定した回数が規定回数未満の場合は、前記ブラシレスモータのU相コイル,V相コイル,W相コイルのうちの少なくとも一相を通電状態に制御し、前記制動制御を行うべきと判定した回数が規定回数以上の場合は、前記ラチェット機構をロック状態に制御する、
    電動ウィンチの制御装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動ウィンチの制御装置において、
    前記コントローラは、前記制動制御を行ってから規定時間が経過した場合に、前記制動制御を終了させる、
    電動ウィンチの制御装置。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動ウィンチの制御装置において、
    前記コントローラは、操作者の操作によるリセット操作信号が入力された場合に、前記制動制御を終了させる、
    電動ウィンチの制御装置。
JP2018097757A 2018-05-22 2018-05-22 電動ウィンチの制御装置 Pending JP2019202837A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018097757A JP2019202837A (ja) 2018-05-22 2018-05-22 電動ウィンチの制御装置
CN201910423131.3A CN110509830A (zh) 2018-05-22 2019-05-21 电动绞车的控制装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018097757A JP2019202837A (ja) 2018-05-22 2018-05-22 電動ウィンチの制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019202837A true JP2019202837A (ja) 2019-11-28

Family

ID=68622729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018097757A Pending JP2019202837A (ja) 2018-05-22 2018-05-22 電動ウィンチの制御装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2019202837A (ja)
CN (1) CN110509830A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11643306B1 (en) * 2022-03-23 2023-05-09 Zhejiang Nowvow Mechanical and Electrical Corp., Ltd Winch integrated with permanent magnet brushless motor and controller
CN116281706A (zh) * 2023-05-11 2023-06-23 中国海洋大学 一种海洋触探释放装置及方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112623986B (zh) * 2020-12-24 2024-04-05 武汉钢铁集团宏信置业发展有限公司 一种快速切换防跌落模式的绕绳式矿井提升装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5274412U (ja) * 1975-12-01 1977-06-03
US5039028A (en) * 1986-09-26 1991-08-13 Akerstroms Bjorbo Ab Overload protection
JP2011020831A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Hi-Lex Corporation ウインチ装置
JP2011229762A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Hi-Lex Corporation 車椅子用ウインチ装置
JP2013060271A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Mitsuba Corp 電動ウィンチの制御装置
JP2017002638A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 株式会社ミツバ 車両用開閉装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4533119A (en) * 1980-01-09 1985-08-06 Liverance Howard G Winch assembly
JPS6417281A (en) * 1987-07-10 1989-01-20 Seiko Epson Corp Magnetic storage device
US5842684A (en) * 1997-01-30 1998-12-01 Milemarker, Inc. Multi-speed winch
DE19757500C1 (de) * 1997-12-23 1999-08-12 Hoffmann Foerdertechnik Gmbh W Reibungsschlupfkupplung für elektrische Antriebe von Hebezeugen
BG808Y1 (bg) * 2002-11-29 2006-05-31 Иван ДЖАНФЕЗОВ Лебедка
CA2505989C (en) * 2005-04-29 2007-07-03 Gerald Lesko Electric drawworks for a drilling rig
CN101348218A (zh) * 2008-08-19 2009-01-21 八达机电有限公司 一种带下限位装置的单相电动葫芦
CN202492318U (zh) * 2011-10-28 2012-10-17 淮南矿业(集团)有限责任公司 矿用绞车安全系统

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5274412U (ja) * 1975-12-01 1977-06-03
US5039028A (en) * 1986-09-26 1991-08-13 Akerstroms Bjorbo Ab Overload protection
JP2011020831A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Hi-Lex Corporation ウインチ装置
JP2011229762A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Hi-Lex Corporation 車椅子用ウインチ装置
JP2013060271A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Mitsuba Corp 電動ウィンチの制御装置
JP2017002638A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 株式会社ミツバ 車両用開閉装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11643306B1 (en) * 2022-03-23 2023-05-09 Zhejiang Nowvow Mechanical and Electrical Corp., Ltd Winch integrated with permanent magnet brushless motor and controller
CN116281706A (zh) * 2023-05-11 2023-06-23 中国海洋大学 一种海洋触探释放装置及方法
CN116281706B (zh) * 2023-05-11 2023-08-04 中国海洋大学 一种海洋触探释放装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN110509830A (zh) 2019-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019202837A (ja) 電動ウィンチの制御装置
JP4653592B2 (ja) モータリトラクタ
JP6379123B2 (ja) 電動ウィンチの制御装置
JP2011020831A (ja) ウインチ装置
JP5794871B2 (ja) 電動ウィンチの制御装置
JP2006271661A (ja) 車椅子引き上げ装置
US7766117B2 (en) Motor-driven seatbelt apparatus
JP5484831B2 (ja) 電動ウインチ、および車椅子牽引装置
JP6825969B2 (ja) 電動ウィンチの制御装置
JP6204207B2 (ja) 車両用開閉体の制御装置
JP2007508991A (ja) ベルトテンションユニット
JP5871532B2 (ja) 電動ウィンチの制御装置
JP6989420B2 (ja) 電動ウィンチの制御装置
JP7303093B2 (ja) ウィンチ装置
JP5654427B2 (ja) 電動ウィンチの制御装置
JP2013035623A (ja) ウインチ装置
JP7020994B2 (ja) 電動ウィンチの制御装置
JP6027728B2 (ja) 電動ウィンチの制御装置
JP2021075376A (ja) ウィンチ装置
JP2011026074A (ja) ウインチ装置
JP5770053B2 (ja) 電動ウィンチの制御装置
JP2020070185A (ja) 巻き取り装置
JP2010279545A (ja) 引き下げ装置及び引き下げ方法
JP7177728B2 (ja) 電動ウィンチ
JP4890288B2 (ja) 車両のシートベルト装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220510