JP2019202560A - 車両用ダクト付き天井材及びその製造方法 - Google Patents

車両用ダクト付き天井材及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ダクトの天井材への確実な固定ができ、さらにダクトに占める面積が大きい導入基部の中央域といった箇所にも天井材への固定が可能な車両用ダクト付き天井材及びその製造方法を提供する。【解決手段】車両用ダクト付き天井材において、ダクト4が筒状のブロー成形ダクトにして、ダクト4の側壁部41から天井材1の裏面1bとの間に隙間εをあけてダクト外方へ延在した板状の外鍔部5と、外鍔部5と対向する天井材1の対向域部2と、外鍔部5の周縁から天井材1側へ向かうダクト4の起立形成部又は/及び対向域部2の周縁からダクト4側へ向かう天井材1の立壁形成部からなる短筒状の周壁部Wと、で取り囲まれた囲い空間Sと、外鍔部4に貫通形成された複数の通孔αと、囲い空間Sの隙間εを埋めて、対向域部2と外鍔部5とを結合固定しているホットメルト接着剤7の硬化物71と、を具備する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用天井材の裏面にダクトが接着剤により固定された車両用ダクト付き天井材及びその製造方法に関する。
車両の天井材裏面に空調用ダクトを配設したものがあり、該ダクトが接着剤を用いて天井材に固定されるケースがある。そして、接着剤にホットメルト接着剤を用いた車両用ダクト付き天井材がいくつか開示されている(例えば特許文献1,2)。
特許第4795997号公報 特許第6164677号公報
特許文献1は、その段落0013に記載のごとく「…この側方ダクトは、固定部22のみがホットメルト接着剤3によって車両用天井材1の裏面上面101に固定してある。」とし、特許文献2は、その段落0017に記載のごとく「…ホットメルト接着剤41は、鍔部22の外縁部22Aと天井内装部材11との間に介在し、鍔部の周方向に点在している。」とするが、ホットメルト接着剤の箇所が多くなければ特に問題にならない。
しかし、バス等の大型車両で、その天井材に図12のような大型ダクトをホットメルト接着剤で固定するとなると、接着強度が低下する虞がある。ホットメルト接着剤は加熱することにより流動性を有し、これを被接着面に塗布,接合し、温度が下がると固化して接着が終了する接着剤で、短時間接着ができる反面、塗布,接合するまでに冷却が進み過ぎると接着力が低下する。図12のような大型筒状ダクトmの場合は、受け治具91上にセットした天井材裏面1b上に、加熱溶融したホットメルト接着剤70をスポット塗布し、これを時間をかけて図示のごとくいくつも点在させることになる。しかる後、加熱溶融状態に保った該ホットメルト接着剤70を介して、天井材裏面1bへ治具92にセットしたダクトmを重ね合わせて接合しなければならない。溶融ホットメルト接着剤70の塗布後、被接着面に対し所定の接着力を保持できるオープンタイムは短く、塗布量や塗布点数に制約を受ける問題がある。高速ロボット等で塗布し、また全ての塗布箇所を同時に塗布する高額治具等を備えて対処できるが、設備投資の増大を招く。
さらに、特許文献2は請求項1のごとく「車両の天井内装部材の裏面に溝形のダクト形成部材の溝開口縁から側方に張り出した鍔部を接着剤で固定…」する発明であり、例えばダクトに占める面積が大きいダクト本体の中央部を、ホットメルト接着剤で天井材と固定し、結合力アップにつなげようとしても、ダクトが溝形であるためそもそも不可能である。
本発明は、上記問題を解決するもので、塗布量や塗布点数に制約を受けず、また高額設備を導入しなくても、ホットメルト接着剤によるダクトの天井材への確実な固定ができ、さらにダクトに占める面積が大きい導入基部の中央域といった箇所にもホットメルト接着剤で天井材への固定が可能な車両用ダクト付き天井材及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、車両用天井材の裏面に、ダクトが載置され且つ接着剤で固定されている車両用ダクト付き天井材において、前記ダクトが筒状のブロー成形ダクトにして、該ダクトの側壁部から前記天井材の裏面との間に隙間をあけてダクト外方へ延在した板状の外鍔部と、該外鍔部と対向する前記天井材の対向域部と、前記外鍔部の周縁から前記天井材側へ向かう前記ダクトの起立形成部又は/及び前記対向域部の周縁から前記ダクト側へ向かう前記天井材の立壁形成部からなる周壁部と、で取り囲まれた囲い空間と、前記外鍔部に貫通形成された複数の通孔と、前記囲い空間の前記隙間を埋めて、前記対向域部と前記外鍔部とを結合固定しているホットメルト接着剤の硬化物と、を具備することを特徴とする車両用ダクト付き天井材にある。請求項2の発明たる車両用ダクト付き天井材は、請求項1で、通孔から前記外鍔部の外面側に溢れ出て、該通孔周りの外鍔部の外面に固着した前記ホットメルト接着剤の流出硬化物を、さらに具備することを特徴とする。請求項3の発明たる車両用ダクト付き天井材は、請求項1又は2で、周壁部が前記起立形成部で構成され、該起立形成部が前記ダクトの側壁部と、前記外鍔部の外縁で屈曲して天井材の裏面まで延在した立片部とで、該外鍔部の周縁を取り巻いて形成されたことを特徴とする。請求項4の発明たる車両用ダクト付き天井材は、請求項3で、ダクトが二股ダクト部を有して、その二股に分かれる付け根部位に前記外鍔部が設けられ、該外鍔部を用いた前記囲い空間が形成されたことを特徴とする。請求項5の発明たる車両用ダクト付き天井材は、請求項1又は2で、ダクトの上面形成部の一部を窪ませ、窪み底部を設けると共に、該窪み底部と対向するダクトの底面形成部側を有蓋短筒状に上面形成部側へ隆起させて、その上面部を前記窪み底部に一体化して前記外鍔部が形成され、且つ前記底面形成部側の前記有蓋短筒状に隆起させたその短筒状の下立壁部分が、該外鍔部の周縁から前記天井材側へ向かう前記起立形成部となって、該起立形成部で前記周壁部を構成し、前記囲い空間が形成されたことを特徴とする。請求項6の発明たる車両用ダクト付き天井材は、請求項1又は2で、外鍔部と対向する前記天井材の対面部における該天井材の裏面がその表面側に向けて凹んだ凹みの底面部を、前記外鍔部と対向する前記天井材の対向域部とすると共に、該対向域部の周縁から前記ダクト側に向かう前記凹みの側周壁を前記周壁部に係る前記立壁形成部にして、前記囲い空間が形成されたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明の要旨は、車両用天井材の裏面に、ダクトを載置して接着剤で固定する車両用ダクト付き天井材の製造方法において、前記ダクトを筒状のブロー成形ダクトにして、天井材の裏面にダクトを載置し、該ダクトの側壁部から前記天井材の裏面との間に隙間をあけてダクト外方へ延在した板状の外鍔部と、該外鍔部と対向する前記天井材の対向域部と、前記外鍔部の周縁から前記天井材側へ向かう前記ダクトの起立形成部又は/及び前記対向域部の周縁から前記ダクト側へ向かう前記天井材の立壁形成部からなる周壁部と、で取り囲んだ囲い空間を形成した後、前記外鍔部に設けた複数の通孔のうちの一つから前記囲い空間内へ加熱溶融したホットメルト接着剤を注入し、その後、溶融状態の該ホットメルト接着剤が硬化して前記対向域部と前記外鍔部とを結合固定することを特徴とする車両用ダクト付き天井材の製造方法にある。請求項8の発明たる車両用ダクト付き天井材の製造方法は、請求項7で、通孔を通じての加熱溶融した前記ホットメルト接着剤の注入を、該通孔以外の通孔から溶融状態の該ホットメルト接着剤が前記外鍔部の外面側へ溢れ出るまで行い、その後、溶融状態の該ホットメルト接着剤が硬化して前記天井材と前記ダクトとを結合固定すると共に、前記外鍔部の外面にあふれ出た溶融状態の前記ホットメルト接着剤を流出硬化物にして該外面に固着させることを特徴とする。請求項9の発明たる車両用ダクト付き天井材の製造方法は、請求項7又は8で、周壁部を前記起立形成部とし、該起立形成部は、前記ダクトの側壁部と、前記外鍔部の外縁で屈曲して天井材の裏面まで延在した立片部とで、該外鍔部の周縁を取り巻いて形成したことを特徴とする。
本発明の車両用ダクト付き天井材及びその製造方法は、個々の囲い空間が別箇独立し、それぞれの箇所の囲い空間で、個別にホットメルト接着剤を使って短時間でダクトと天井材との確実な接着固定が完結するので、塗布量や塗布点数に制約を受けず、また高額設備を導入しなくても済み、さらにはダクトに占める面積が大きい導入基部の中央域といった箇所にも囲い空間を設けてホットメルト接着剤によるダクトと天井材との接着固定が可能になるなど優れた効果を発揮する。
実施形態1におけるダクト付き天井材の全体斜視図である。 図1のII-II線断面図である。 図1のIII-III線断面図である。 図1のIV-IV線断面図である。 天井材にダクトを載置した状態の部分断面図である。 図5の通孔から囲い空間へ溶融ホットメルト接着剤を注入する説明断面図である。 図6の注入時間が経ち、通孔から溶融ホットメルト接着剤が溢れ出た説明断面図である。 図7の溶融ホットメルト接着剤が硬化した説明断面図である。 実施形態2で、図6に対応する説明断面図である。 実施形態2で、図8に対応する説明断面図である。 実施形態2で、図2と図10とを組合せた説明断面図である。 従来技術の説明斜視図である。
以下、本発明に係る車両用ダクト付き天井材(以下、単に「ダクト付き天井材」ともいう。)及びその製造方法について詳述する。
(1)実施形態1
図1〜図8は本発明のダクト付き天井材及びその製造方法の一形態で、図1はダクト付き天井材の斜視図、図2は図1のII-II線断面図、図3は図1のIII-III線断面図、図4は図1のIV-IV線断面図、図5は天井材にダクトを載置した状態の断面図、図6は図5の通孔から囲い空間へ溶融ホットメルト接着剤を注入する断面図、図7は通孔から溶融ホットメルト接着剤が溢れ出た断面図、図8は図7の溶融ホットメルト接着剤が硬化した断面図を示す。各図は発明要部の外鍔部5,通孔α,囲い空間S,隙間ε等を強調図示し、また本発明と直接関係しない部分を省略する。
(1a)ダクト付き天井材
本実施形態は、図1に示すようなマイクロバス用の天井材裏面1bにダクト4がホットメルト接着剤7で固定されるダクト4付き天井材1に適用する。
ダクト4付き天井材1は、天井材1とダクト4と囲い空間Sと通孔αとホットメルト接着剤7の硬化物71とを具備する。
天井材1は、車幅に対して車両前後方向が長い平板状体で、図2では紙面右方が車両前方で、紙面垂直方向が車幅方向になる。平板状の天井材1にはダクト4の流出口49の箇所に合わすように開孔10が設けられる。天井材1は、バインダが含浸した基材の両面にガラス繊維層を積層し、さらに両ガラス繊維層の外面にホットメルトフィルムを介して表面材,裏面材が夫々積層一体化された複合積層材になっている。尚、天井材1の裏面1bとは、車両設置状態と同じ状態にある図2でいうと、天井材1の上方側の面を指し、天井材1の表面1aは紙面下方側の車室に現れる面を指す。
ダクト4は筒状のブロー成形ダクトで、ここでは図1のような車幅方向の流路幅に対し上下方向の流路幅が小の中空扁平状体とする。車両前方側の中央に流入口40が設けられ、ここからから導入された空調エアは、図2の矢印で示すごとく中空盤状の導入基部4Aを通って車両後方へ向かう。導入基部4Aは、車両後方に向かう途中で両側から枝管4C(枝状ダクト部)を延在させ、車両後端域の車幅方向両端部分で、それぞれ側方ダクト部4Bとつながる。二つの側方ダクト部4Bは、車両後方へ向かうが、車両後端部分で互いに向き合い、車幅方向に走る後方ダクト部4Eによって連結された形となる。後方ダクト部4Eの車幅方向の二箇所で、車両後方に向けてそれぞれ二つの枝管4CがV字状に延在する。該枝管4Cと共に前記導入基部4Aに在る枝管4Cの先端部分、及び側方ダクト部4Bに係る天井材1側の各底面形成部43には、ダクト4の流出口49が設けられる(図2)。該ダクト4の流入口40からダクト4内へ導かれる空調エアが、流路uを通って車両後方へ向かうと共に各流出口49から天井材1の開孔10を介して車室内へ送風される。尚、前記底面形成部43とは、図2,図3の筒状ダクト4で説明すると、天井材1と当接する側の面部分を指す。後述するダクト4の上面形成部42は、図2,図3で、該底面形成部43と対向する紙面上方側のダクト4を構成する面部分になる。
囲い空間Sは、図5ごとくのほぼ閉じられた小スペースで、前記ダクト4と前記天井材1との当接によって形成される。ダクト4の側壁部41から外方に延在した外鍔部5と、外鍔部5と対向する天井材1の対向域部2と、外鍔部5の周縁から天井材1側へ向かう起立形成部6からなる周壁部Wと、で取り囲まれて、囲い空間Sが形成される。外鍔部5,起立形成部6は、前記枝管4C等と共にブロー成形でダクト4の一部として一体成形されている。
本実施形態の周壁部Wは、後述する天井材1側に設ける立壁形成部3と違って、ダクト4側の起立形成部6からなり、該起立形成部6が、ダクト4の側壁部41と、外鍔部5の外縁51で屈曲して天井材裏面1bまで延在した立片部56とで、該外鍔部5の周縁を取り巻いて形成される。
図1のIII-III線断面で示す箇所の囲い空間Sは、その構成要素の外鍔部5が、図3のごとく導入基部4Aに在る枝管4Cの車両前方側の側壁部41から天井材裏面1bとの間に隙間εをあけてダクト4の外方へ延在する。該外鍔部5の周縁からは、前記立片部56と前記外鍔部5を支える側壁部41とで形成された前記起立形成部6が天井材1側へと向かっている。該起立形成部6と外鍔部5とで有蓋筒状となって筒先端縁が、外鍔部5と対向する天井材1の対向域部2に当接して、該対向域部2とで図示ごとくの略閉じた空所の囲い空間Sをつくる。
ここで、立片部56の先端縁と対向域部2との当接シール性を高めるべく、立片部56の下端から水平外方に延在する図8のような鍔57を設けてもよい。また、前記隙間εの間隔を数ミリ程度(1mm〜3mm)にして、外鍔部5は図3でいえばダクト4の底面形成部43に近い側壁部41から外方に延在する方がより好ましい。囲い空間S内で対向する外鍔部5と天井材1の対向域部2とを、ホットメルト接着剤7の硬化物71によって接着結合できる隙間εが確保されれば足り、ホットメルト接着剤7の使用量を削減できるからである。
通孔αは前記囲い空間Sの内外を導通させる透孔である。前記外鍔部5の外面5aから囲い空間S内へ貫通する通孔αが複数形成される。外鍔部5の略中央に大き目の通孔αが設けられ、該通孔から離れて小さ目の通孔αが設けられる。本実施形態の小さめ通孔αは、大き目の通孔αを取り巻くように複数(四個)設けられる。中央の大き目の通孔αが、囲い空間S内への溶融ホットメルト70の注入用であり、小さ目の通孔αは、ガス抜き孔、さらに溶融ホットメルト70を囲い空間Sから溢れ出させる孔として用いられる。
ホットメルト接着剤7の硬化物71は、囲い空間Sの前記隙間εを埋めて前記対向域部2と前記外鍔部5とを連結させる充填硬化物である。ホットメルト接着剤7は加熱溶融して粘着性のペースト状になり、被接着面への塗布,接合後、常温に温度が下がることで硬化して接着が完了する接着剤であり、主材にポリ酢酸ビニル,アクリル樹脂等が用いられる。
ホットメルト接着剤7が加熱溶融したホットメルト状態で前記囲い空間S内に注入されて、その硬化物71が前記対向域部2と前記外鍔部5とを結合固定する。中央の大き目の通孔αから加熱溶融したホットメルト接着剤70(以下、「溶融ホットメルト」ともいう。)を囲い空間S内へ注入し、小さ目の通孔αから囲い空間S内の空気を外に追い出しながら隙間εを埋め、この溶融ホットメルト70が数十秒以内に硬化物71となって、対向域部2の裏面2bと外鍔部5の内面5bとを連結する。加えて、囲い空間S内を充満した溶融ホットメルト70が小さ目の通孔αから外鍔部5の外面5a側に溢れ出て、該通孔α周りの外鍔部5の外面5aにホットメルト接着剤7の流出硬化物72となって固着する。溢れ出た溶融ホットメルト70はそのまま残し、アンダーカットを有する流出硬化物72として、天井材1へのダクト4のさらなる結合力強化を図かる。
前記囲い空間Sは、ダクト4が図4のような二股ダクト部(ここでは両枝管4Cによる)を有し、その二股に分かれる付け根部位4Dに外鍔部5が設けられ、該外鍔部5を用いた囲い空間Sとすることもできる。ダクト4が後方ダクト部から車両後方にV字状に延在する二つの枝管4C(枝状ダクト部)の付け根部位4Dで、V字形状に合わせた逆三角形の板状外鍔部5は、両斜辺部分が二つの枝管4Cの側壁部41に水かきのようにつながる。外鍔部5が両枝管4Cの側壁部41から天井材裏面1bとの間に隙間εを開けて、付け根域のV字状空所に在る天井材1の裏面1b側を覆う形で、図4のごとく水平外方へ前記逆三角形の底辺部分まで延在する。さらに板状外鍔部5に係る逆三角形の底辺部分にあたる外縁51で屈曲して、ダクト4の天井材1への載置セットで、天井材裏面1bまで立片部56が延在する。該立片部56は二股ダクト部の両側壁部41とで、外鍔部5の周縁から天井材1側に向かう起立形成部6となる。該起立形成部6は外鍔部5とで有蓋筒状となって、その筒先端縁が天井材1の対向域部2に当接して、囲い空間Sがつくられる。
また、前記囲い空間Sは、図2のような導入基部4Aの中央に設けることができる。ダクト4の導入基部4Aに係る上面形成部42の一部を窪ませ、窪み底部441を設けると共に、該窪み底部441と対向する底面形成部43を有蓋短筒状に上面形成部42側へ隆起させて、有蓋にあたる上面部を窪み底部441に一体化して図示ごとくの外鍔部5を形成する。
そして、底面形成部43側の前記有蓋短筒状に隆起させたその短筒状の下立壁部分443が、該外鍔部5の周縁から天井材1側へ向かうダクト4側の起立形成部6となる。該起立形成部6と、外鍔部5と共にこれと対向する天井材1の対向域部2とで、囲い空間Sを形成する。尚、前記下立壁部分443と窪み44をつくる上立壁部分442は、外鍔部5周りのダクト側壁を構成しており、本発明の側壁部41とみなす。図2の外鍔部5も、ダクト4の側壁部41から天井材裏面1bとの間に隙間εをあけてダクト4の外方へ延在した本発明の外鍔部5とみなす。該隙間εは、天井材裏面1bと、外鍔部5、詳しくは窪み底部441の内面441bとの間の隙間(図2の円内)になる。
図2,図4の囲い空間Sを形成する前記外鍔部5には複数の通孔αが設けられ、且つホットメルト接着剤7の硬化物71が囲い空間Sの前記隙間εを埋めて、対向域部2と外鍔部5とを結合固定し、図3の前記囲い空間Sと同様、これらの領域で、ダクト4が天井材1へ確実に固定される所望の車両用ダクト付き天井材になっている。
(1b)ダクト付き天井材の製造方法
ダクト付き天井材の製造方法は、囲い空間S内に加熱溶融したホットメルト接着剤70を注入し、車両用天井材1の裏面1bに、ホットメルト接着剤7でダクト4を固定する製法である。(1a)で述べた天井材1,ダクト4を用いる。図2〜図4に示した三態様の前記囲い空間Sは、いずれも外鍔部5と天井材1の対向域部2と、ダクト4側にある起立形成部6で構成されており、基本的に製法は同じである。そこで、本実施形態は図3の囲い空間Sを使ってその一製法を説明する。図3の起立形成部6は、既述のごとくダクト4の側壁部41と共に外鍔部5の外縁51で屈曲して天井材裏面1bまで延在した立片部56とで構成されている。
まず、枝管4Cの側壁部41から外鍔部5がダクト4の外方へ延在し、該枝管4Cの側壁部41と、該外鍔部5の外縁51から天井材1側に向かう立片部56とで、該外鍔部5の周縁を取り巻き、有蓋短筒状に形成している。該有蓋短筒状の筒開口側を、図5の鎖線図示のごとく受け治具91にセットした天井材1に対向させる。そうして、天井材1の裏面1bにダクト4を載置する。天井材1へのダクト4の載置によって、外鍔部5と、該外鍔部と対向する天井材1の対向域部2と、前記側壁部41と立片部56でつくる起立形成部6とで、図5に示す囲い空間Sが形成される。ダクト4の側壁部41から天井材裏面1bとの間に隙間εをあけてダクト4の外方へ延在した外鍔部5と、対向域部2と、起立形成部6からなる周壁部Wと、で取り囲んだ囲い空間Sができる。
次いで、図6のように、外鍔部5に設けた通孔αから囲い空間S内へ溶融ホットメルト70を注入する。ここでは、外鍔部5の板面中央に設けた大き目の通孔αへ溶融ホットメルト用注入ノズルNLの先端が図示のごとく入り込むようにしている。注入された溶融ホットメルト70は、囲い空間S内の空気を大き目の通孔α周りに設けた小さめの通孔αから追い出し、囲い空間S内に充填される。溶融ホットメルト70を囲い空間S内に充満させ、対向域部2の裏面2bと外鍔部5の内面5bとを接合する。さらに溶融ホットメルト70の注入を続けて、小さめの通孔αから溶融ホットメルト70が外鍔部5の外面5a側に溢れ出るまで行う(図7)。作業者は外鍔部5の外面5aに溢れ出る溶融ホットメルト70を視認して、通孔αに差し込んでいた溶融ホットメルト用注入ノズルNLを引き抜く。
その後は放置する。放置するだけで、溶融ホットメルト70が硬化して対向域部2と外鍔部5とが結合固定する。ホットメルト接着剤7は、短時間で迅速に、該囲い空間Sにおける天井材1側の対向域部裏面2bと、ダクト4側の外鍔部内面5b及び周壁部Wとを、接着固定する。また、外鍔部5の外面5a側に溢れ出た溶融ホットメルト70は、外鍔部5の外面5aにホットメルト接着剤7の流出硬化物72として固着させたままにして、対向域部2と外鍔部5の結合強化を図る(詳細後述)。
該囲い空間Sでの溶融ホットメルト70の注入,充填を終えたら、後は、通孔αから引き抜いた溶融ホットメルト用注入ノズルNLを用い、上述した作業手順にしたがって他の囲い空間S内への注入を順次実施して、所望のダクト4付き天井材1を得る。
(2)実施形態2
実施形態1が周壁部Wをダクト4側の起立形成部6で構成したのに対し、本実施形態は、周壁部Wを、図9のように対向域部2の周縁からダクト4側へ向かう天井材1の立壁形成部3で構成する。
外鍔部5と対向する天井材1の対面部における該天井材1の裏面をその表面2a側に向けて凹ませた凹み22の底面部221を、該外鍔部5と対向する天井材1の対向域部2とする。図9は図6の枝管4Cの部位に対応させた断面図であるが、図9の外鍔部5は、枝管4Cに係るダクト側壁部41の下端部位から、図示のごとく対向域部2の凹み底面部221と隙間εを開けて外方に延在し、前記凹み22を覆う。対向域部2(凹み底面部221になる)の周縁からダクト4側に向かう前記凹み22の側周壁222を周壁部Wに係る天井材1側の立壁形成部3にして、囲い空間Sが形成される。
そして、該囲い空間Sを形成する外鍔部5に通孔αが複数設けられ、且つホットメルト接着剤7の硬化物71が囲い空間Sの前記隙間εを埋めて、対向域部2と外鍔部5とが結合固定したダクト4付き天井材1にしている。
斯かる囲い空間Sを有するダクト付き天井材の製造方法も、(1b)ダクト付き天井材の製造方法と同様の製法となる。前記囲い空間Sの形成後、図9のごとく外鍔部5に設けた通孔αのうちの一つから囲い空間S内へ溶融ホットメルト70を注入、充填する。その後、該溶融ホットメルト70が硬化して対向域部2と外鍔部5とを結合固定し、ダクト4が天井材1と一体になった所望のダクト4付き天井材1を得る(図10)。
また、図11は図10に図2を組み合わせた別態様の囲い空間Sを備えたダクト4付き天井材1を示す。周壁部Wを、図10のように対向域部2の周縁21からダクト4側へ向かう天井材1の立壁形成部3と、ダクト4側の起立形成部6とで構成する。外鍔部5の周縁から天井材1側へ向かうダクト4側の起立形成部6、及び対向域部2の周縁21からダクト4側へ向かう天井材1の立壁形成部3からなる周壁部Wになっている。図11の囲い空間Sも、実施形態1のものと比較して、周壁部Wがダクト4側の起立形成部6と天井材1側の立壁形成部3との合体になる違いだけで、(1b)ダクト付き天井材の製造方法と同様の製法を採用できる。
他の構成は実施形態1と同様で、その説明を省く。実施形態1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
(3)効果
このように構成した車両用ダクト付き天井材は、囲い空間Sと外鍔部5に通孔αを備え、囲い空間Sが複数存在しても別箇独立しているので、通孔αを利用して順番に各囲い空間S内へ加熱溶融したホットメルト接着剤70を注入し、囲い空間Sの隙間εを埋めることができる。そして、該隙間εを埋めた溶融ホットメルト70は、各囲い空間Sごとにホットメルト接着剤7の注入タイムに応じて硬化物71となり、該硬化物71の囲い空間Sの場所で、対向域部2と外鍔部5とを結合固定させることができる。
囲い空間Sごとに時間を区切って接着固定を完了させることができ、且つその作業時間が短くて済むので、短時間で硬化するホットメルト接着剤7を用いても、接着強度不足に陥らない。囲い空間Sの一つずつ加熱溶融状態のホットメルト接着剤70を注入して、ホットメルト接着剤7の硬化物71にして対向域部2と外鍔部5とを接合固定していくので、注入から接合固定するまでに時間を必要とせず、従来法を用いた時のように、冷却が進み過ぎて接着力が低下することがない。結合手段として、数十秒ほどの短時間接着ができるホットメルト接着剤7の長所をいかんなく発揮できる。
囲い空間Sを一つずつ片付けて、各領域の天井材1にダクト4の各所を順に接合固定していくことができるので、図1〜図8のダクト4付き天井材1のように、いくつもの囲い空間Sが設けられていても、オープンタイムが短いことに起因した溶融ホットメルト70の塗布量や塗布点数に制約を受けない。ホットメルト接着剤7のオープンタイムに左右されることなく、塗布量,塗布点数を自由に増やすことができる。
囲い空間S内へ溶融ホットメルト70を注入し、隙間εを埋め終えたら、後は、通孔αから引き抜いた溶融ホットメルト用注入ノズルNLを、次の囲い空間Sに対して行い、順次処理し接合固定化を完結していくことができるので、品質面からの時間制限を受けない。従来技術で述べた高額治具は不要である。前記隙間εを埋めた溶融ホットメルト70が順次自然と硬化して、外鍔部5と対向域部2とが確実に接合固定した所望のダクト4付き天井材1が出来上がる。
加えて、図2のように上面形成部42の一部を窪ませて窪み底部441を設け、また該窪み底部441と対向するダクト4の底面形成部43を有蓋短筒状に上面形成部42側へ隆起させて、その上面部が窪み底部441に一体化して外鍔部5となり、且つ前記有蓋短筒状に隆起させたその短筒状の下立壁部分443が起立形成部6となって、囲い空間Sが形成されると、ダクト4の本体中央でも天井材1と接合固定できる。占有面積が大きい導入基部4Aの中央域といった箇所にもホットメルト接着剤7で天井材1へのダクト4の固定が可能であり、本発明の適用範囲は広く、天井材1とダクト4の結合強化を一段と高めることができる。従来技術2ではダクト4の周縁でしか接合固定ができないが、本発明はダクト4の本体中央等で、対向する天井材裏面1bへも接合固定できる。
溶融ホットメルト70を天井材裏面1bにスポット塗布し、点在させた後、接合させる従来製法では、ダクト4が大型化すると塗布点数に制限を受け困難であったが、本発明は塗布点数さらに塗布量に制限を受けず、これを解決する。しかも、大型筒状ダクト4にして、導入基部4Aのような本体中央部であっても、図2に示す囲い空間Sを用いて接着固定できる。ホットメルト接着剤7の長所を生かして、天井材1とダクト4の接着が必要な領域部分に対し、接着場所の制限を受けずに結合固定できる。
また、本発明に用いる筒状のブロー成形ダクト4は、従来技術の溝形ダクトにない剛性を有するので、たわみ易い天井材1に接着固定することによって剛性を上げて、天井材1の形状を保持できる。
さらに、通孔αを通じての溶融ホットメルト70の注入で、他の通孔αから溶融ホットメルト70が外鍔部5の外面5a側へ溢れ出るまで行うと、囲い空間S内に溶融ホットメルト70が満たされたことを、外から簡単に視認できる。目視でホットメルト接着剤7の塗布量管理ができるため、注入量の計量を精密に行う装置が不要になる。そして、外鍔部5の外面5aに溢れ出た溶融ホットメルト70が無駄にならない。外鍔部外面5aに溢れ出た溶融ホットメルト70が流出硬化物72となって硬化すると、該流出硬化物72が通孔αを埋めてその周りの外鍔部外面5aに固着するので、該流出硬化物72のアンダーカット効果で、常温でのホットメルト接着剤7による外鍔部5と対向域部2との結合強度を上げる。
さらにいえば、図9のような凹み22を用いた囲い空間Sを形成すると、天井材1を凹ませるだけで凹み底面部221が対向域部2になり、また凹み側周壁222が周壁部Wになって、側壁部41から外鍔部5を単純に水平に延在させるだけで囲い空間Sを形成できる。該囲い空間Sをホットメルト接着剤7で埋めることによって、簡便構造,低コストにしてダクト4と天井材1との接着固定が図られる。
このように、本発明の車両用ダクト付き天井材及びその製造方法は、上述した数々の優れた効果を発揮でき、極めて有益となる。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。天井材1,対向域部2,ダクト4,外鍔部5,周壁部W,囲い空間S等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。外鍔部5を設ける二股に分かれた付け根部位4Dは、実施形態で示した枝管4C同士の付け根部位4Dに限らず、例えば、ダクト本体の導入基部4Aと枝管4Cとの付け根部位等にも適用できる。
1 車両用天井材(天井材)
1b 天井材の裏面
2 対向域部
22 凹み
221 凹み底面部(凹みの底面部)
222 凹み側周壁
3 立壁形成部(天井材側の立壁形成部)
4 ダクト
41 側壁部
5 外鍔部
51 外縁(周縁)
56 立片部
6 起立形成部(ダクト側の起立形成部)
7 ホットメルト接着剤
70 加熱溶融したホットメルト接着剤(溶融ホットメルト)
71 硬化物
72 流出硬化物
ε 隙間
S 囲い空間
W 周壁部

Claims (9)

  1. 車両用天井材の裏面に、ダクトが載置され且つ接着剤で固定されている車両用ダクト付き天井材において、
    前記ダクトが筒状のブロー成形ダクトにして、
    該ダクトの側壁部から前記天井材の裏面との間に隙間をあけてダクト外方へ延在した板状の外鍔部と、該外鍔部と対向する前記天井材の対向域部と、前記外鍔部の周縁から前記天井材側へ向かう前記ダクトの起立形成部又は/及び前記対向域部の周縁から前記ダクト側へ向かう前記天井材の立壁形成部からなる周壁部と、で取り囲まれた囲い空間と、
    前記外鍔部に貫通形成された複数の通孔と、
    前記囲い空間の前記隙間を埋めて、前記対向域部と前記外鍔部とを結合固定しているホットメルト接着剤の硬化物と、を具備することを特徴とする車両用ダクト付き天井材。
  2. 前記通孔から前記外鍔部の外面側に溢れ出て、該通孔周りの外鍔部の外面に固着した前記ホットメルト接着剤の流出硬化物を、さらに具備する請求項1記載の車両用ダクト付き天井材。
  3. 前記周壁部が前記起立形成部で構成され、該起立形成部が前記ダクトの側壁部と、前記外鍔部の外縁で屈曲して天井材の裏面まで延在した立片部とで、該外鍔部の周縁を取り巻いて形成された請求項1又は2に記載の車両用ダクト付き天井材。
  4. 前記ダクトが二股ダクト部を有して、その二股に分かれる付け根部位に前記外鍔部が設けられ、該外鍔部を用いた前記囲い空間が形成された請求項3記載の車両用ダクト付き天井材。
  5. 前記ダクトの上面形成部の一部を窪ませ、窪み底部を設けると共に、該窪み底部と対向するダクトの底面形成部側を有蓋短筒状に上面形成部側へ隆起させて、その上面部を前記窪み底部に一体化して前記外鍔部が形成され、且つ前記底面形成部側の前記有蓋短筒状に隆起させたその短筒状の下立壁部分が、該外鍔部の周縁から前記天井材側へ向かう前記起立形成部となって、該起立形成部で前記周壁部を構成し、前記囲い空間が形成された請求項1又は2に記載の車両用ダクト付き天井材。
  6. 前記外鍔部と対向する前記天井材の対面部における該天井材の裏面がその表面側に向けて凹んだ凹みの底面部を、前記外鍔部と対向する前記天井材の対向域部とすると共に、該対向域部の周縁から前記ダクト側に向かう前記凹みの側周壁を前記周壁部に係る前記立壁形成部にして、前記囲い空間が形成された請求項1又は2に記載の車両用ダクト付き天井材。
  7. 車両用天井材の裏面に、ダクトを載置して接着剤で固定する車両用ダクト付き天井材の製造方法において、
    前記ダクトを筒状のブロー成形ダクトにして、
    天井材の裏面にダクトを載置し、該ダクトの側壁部から前記天井材の裏面との間に隙間をあけてダクト外方へ延在した板状の外鍔部と、該外鍔部と対向する前記天井材の対向域部と、前記外鍔部の周縁から前記天井材側へ向かう前記ダクトの起立形成部又は/及び前記対向域部の周縁から前記ダクト側へ向かう前記天井材の立壁形成部からなる周壁部と、で取り囲んだ囲い空間を形成した後、前記外鍔部に設けた複数の通孔のうちの一つから前記囲い空間内へ加熱溶融したホットメルト接着剤を注入し、その後、溶融状態の該ホットメルト接着剤が硬化して前記対向域部と前記外鍔部とを結合固定することを特徴とする車両用ダクト付き天井材の製造方法。
  8. 前記通孔を通じての加熱溶融した前記ホットメルト接着剤の注入を、該通孔以外の通孔から溶融状態の該ホットメルト接着剤が前記外鍔部の外面側へ溢れ出るまで行い、その後、溶融状態の該ホットメルト接着剤が硬化して前記天井材と前記ダクトとを結合固定すると共に、前記外鍔部の外面にあふれ出た溶融状態の前記ホットメルト接着剤を流出硬化物にして該外面に固着させる請求項7記載の車両用ダクト付き天井材の製造方法。
  9. 前記周壁部を前記起立形成部とし、該起立形成部は、前記ダクトの側壁部と、前記外鍔部の外縁で屈曲して天井材の裏面まで延在した立片部とで、該外鍔部の周縁を取り巻いて形成した請求項7又は8に記載の車両用ダクト付き天井材の製造方法。
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