JP2015160499A - 自動車用燃料タンクのセパレータの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易にセパレータを取付けることができる自動車用燃料タンクの内蔵部品の取付構造を提供する。
【解決手段】自動車用燃料タンク1のセパレータ10の取付構造において、燃料タンク1のタンク外壁7にセパレータ10を挿入する複数の外壁セパレータ挿入孔8を形成する。
セパレータ10は、セパレータ取付部11とセパレータ本体部13を有し、セパレータ取付部11とセパレータ本体部13は断面形状がT字形に形成される。セパレータ取付部11は、タンク外壁7の外面に固着され、セパレータ本体部13は、外壁セパレータ挿入孔8から燃料タンク1の内部に挿入される。
【選択図】図3
【解決手段】自動車用燃料タンク1のセパレータ10の取付構造において、燃料タンク1のタンク外壁7にセパレータ10を挿入する複数の外壁セパレータ挿入孔8を形成する。
セパレータ10は、セパレータ取付部11とセパレータ本体部13を有し、セパレータ取付部11とセパレータ本体部13は断面形状がT字形に形成される。セパレータ取付部11は、タンク外壁7の外面に固着され、セパレータ本体部13は、外壁セパレータ挿入孔8から燃料タンク1の内部に挿入される。
【選択図】図3
Description
本発明は、熱可塑性合成樹脂で形成された外壁を有する自動車用燃料タンクの内部に燃料の波うちを制御するセパレータを取付ける自動車用燃料タンクのセパレータの取付構造に関するものである。
従来、自動車用等の燃料タンクの構造としては、金属製のものが用いられていたが、近年、車両の軽量化や、錆が発生しないこと、所望の形状に成形しやすいことなどによって熱可塑性合成樹脂製のものが用いられるようになってきた。
熱可塑性合成樹脂製の自動車用燃料タンクの製造は、中空体を成形することの容易性からブロー成形方法が多く用いられてきた。ブロー成形方法では、溶融した熱可塑性合成樹脂部材のパリソンを円筒状にして上から押出して、そのパリソンを金型で挟みパリソン中に空気を吹き込み、自動車用燃料タンクを製造していた。
熱可塑性合成樹脂製の自動車用燃料タンクの製造は、中空体を成形することの容易性からブロー成形方法が多く用いられてきた。ブロー成形方法では、溶融した熱可塑性合成樹脂部材のパリソンを円筒状にして上から押出して、そのパリソンを金型で挟みパリソン中に空気を吹き込み、自動車用燃料タンクを製造していた。
燃料タンク101において、停車時に燃料タンク内部の燃料の流動音が生じるため、その抑制が求められている。
この場合に、図19に示すように、燃料タンク101の外壁107の上面と下面に外壁凹部107aを設け、この外壁凹部107aで燃料の流動を減少させることも考えられているが、複数の外壁凹部107aにより燃料タンク101の容量が減少するという問題があった(例えば、特許文献1参照。)。
この場合に、図19に示すように、燃料タンク101の外壁107の上面と下面に外壁凹部107aを設け、この外壁凹部107aで燃料の流動を減少させることも考えられているが、複数の外壁凹部107aにより燃料タンク101の容量が減少するという問題があった(例えば、特許文献1参照。)。
また、図20に示すように、燃料タンク201の内部にセパレータ210を設けることも考えられているが、この場合には、燃料タンク201の外壁207には、ポンプユニット取付孔204や複数の外壁凹部207aが設けられているため、セパレータ210は、これらを避けて取付ける必要があり、適切な位置や大きさで取付けることが困難であった。また、セパレータ210の取付に手間がかかっていた。
一方、燃料タンクの内部にセパレータ等の内蔵部品を設けるには、図21〜図22に示すような製造装置を使用している(例えば、特許文献2及び3参照。)。
その製造装置は、まず、図21に示すように、パリソン308がブロー成形金型340内に入る前に内蔵部品320を内蔵部品保持装置の保持棒341に載せて、ブロー成形金型340を開いて、その内部に位置させる。その後、ブロー成形金型340を開いたままで、パリソン308を下降させて、パリソン308の内部に内蔵部品320が位置するようにする。
その製造装置は、まず、図21に示すように、パリソン308がブロー成形金型340内に入る前に内蔵部品320を内蔵部品保持装置の保持棒341に載せて、ブロー成形金型340を開いて、その内部に位置させる。その後、ブロー成形金型340を開いたままで、パリソン308を下降させて、パリソン308の内部に内蔵部品320が位置するようにする。
その後、図22に示すように、ブロー成形金型340を閉じる前に、ブロー成形金型340の両側から押圧ピン342を出し、パリソン308を押圧して、パリソン308を内蔵部品320の側端に押付ける。このとき、パリソン308の内面はまだ固化していないので、パリソン308と内蔵部品320の先端は、融着することができる。
そして、内蔵部品保持装置の保持棒341を下降させて、ブロー成形金型340を閉じて、空気を吹き込み、ブロー成形を行う。
この製造装置において、押圧ピン342で内蔵部品320を保持するために、内蔵部品320がパリソン303と融着する部分や、全体の形状に制限があった。また、製造方法も複雑であり、コストも高くなる。
この製造装置において、押圧ピン342で内蔵部品320を保持するために、内蔵部品320がパリソン303と融着する部分や、全体の形状に制限があった。また、製造方法も複雑であり、コストも高くなる。
また、図23と図24に示すように、金属製の燃料タンク401の内部に仕切り板410を取付けるものもある(例えば、特許文献4参照。)。
しかしながら、この場合には、燃料タンク401の上部と下部をそれぞれ金属製の板金で形成し、その外壁407の2枚のフランジ部分で仕切り板410の端部を挟んで折り曲げており、製造工程が複雑であり、コストも高くなる。
しかしながら、この場合には、燃料タンク401の上部と下部をそれぞれ金属製の板金で形成し、その外壁407の2枚のフランジ部分で仕切り板410の端部を挟んで折り曲げており、製造工程が複雑であり、コストも高くなる。
そのため、本発明は、熱可塑性合成樹脂で形成された外壁を有する自動車用燃料タンクの内部にセパレータを取付ける自動車用燃料タンクのセパレータの取付構造において、容易にセパレータを取付けることができる自動車用燃料タンクの内蔵部品の取付構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、熱可塑性合成樹脂で形成された外壁を有する自動車用燃料タンクの内部にセパレータを取付ける自動車用燃料タンクのセパレータの取付構造において、
燃料タンクのタンク外壁にセパレータを挿入する複数の外壁セパレータ挿入孔を形成し、
セパレータは、タンク外壁に取付けるセパレータ取付部と、セパレータ取付部から垂直に一体的に形成されたセパレータ本体部を有し、セパレータ取付部とセパレータ本体部は断面形状がT字形に形成され、
セパレータ取付部は、タンク外壁の外面に固着され、セパレータ本体部は、外壁セパレータ挿入孔から燃料タンクの内部に挿入されたことを特徴とする自動車用燃料タンクのセパレータの取付構造である。
燃料タンクのタンク外壁にセパレータを挿入する複数の外壁セパレータ挿入孔を形成し、
セパレータは、タンク外壁に取付けるセパレータ取付部と、セパレータ取付部から垂直に一体的に形成されたセパレータ本体部を有し、セパレータ取付部とセパレータ本体部は断面形状がT字形に形成され、
セパレータ取付部は、タンク外壁の外面に固着され、セパレータ本体部は、外壁セパレータ挿入孔から燃料タンクの内部に挿入されたことを特徴とする自動車用燃料タンクのセパレータの取付構造である。
請求項1の本発明では、熱可塑性合成樹脂で形成された外壁を有する自動車用燃料タンクの内部にセパレータを取付ける自動車用燃料タンクのセパレータの取付構造において、燃料タンクのタンク外壁に、セパレータを挿入する複数の外壁セパレータ挿入孔を形成している。このため、タンク外壁に外壁セパレータ挿入孔を形成するのみで、セパレータを燃料タンク内部に容易に設けることができる。
セパレータは、タンク外壁に取付けるセパレータ取付部と、セパレータ取付部から垂直に一体的に形成されたセパレータ本体部を有し、セパレータ取付部とセパレータ本体部は断面形状がT字形に形成されている。このため、セパレータ取付部をタンク外壁に取付けることにより、セパレータ本体部を容易に燃料タンクの内部に挿入することができる。
セパレータ取付部は、タンク外壁の外面に固着され、セパレータ本体部は、外壁セパレータ挿入孔から燃料タンクの内部に挿入されている。このため、セパレータ取付部をタンク外壁の外面に固着するのみで、セパレータ本体部を燃料タンクの内部で固定することができる。タンク外壁の外面に固着するため、燃料タンクの内部の作業がなく、セパレータの取付作業が容易である。
請求項2の本発明は、セパレータは、金属で形成され、セパレータ取付部は、セパレータ取付部を覆う合成樹脂製のセパレータ蓋部品でおおわれるとともに、セパレータ蓋部品をタンク外壁に溶着して、セパレータ取付部がタンク外壁に固着された自動車用燃料タンクのセパレータの取付構造である。
請求項2の本発明では、セパレータは、金属で形成されたため、全体の強度を大きくすることができる。このため、セパレータ本体部の肉厚を薄くすることができるため、外壁セパレータ挿入孔も小さくすることができ、外壁セパレータ挿入孔を形成する作業が容易である。また、セパレータ本体部が燃料タンク内に挿入されても、燃料タンクの容量を減少させることがない。
セパレータ取付部を覆う合成樹脂製のセパレータ蓋部品でおおわれるとともに、セパレータ蓋部品をタンク外壁に溶着して、セパレータ取付部がタンク外壁に固着されている。このため、セパレータ蓋部品は、タンク外壁に容易に、強固に溶着することができ、金属製のセパレータ取付部をタンク外壁に固着しなくても、セパレータ蓋部品によりセパレータ取付部を強固にタンク外壁の外面に固着することができる。
請求項3の本発明は、セパレータは、合成樹脂で形成され、セパレータ取付部をタンク外壁に溶着して、タンク外壁に固着された自動車用燃料タンクのセパレータの取付構造である。
請求項3の本発明では、セパレータは、合成樹脂で形成され、セパレータ取付部をタンク外壁に溶着して、タンク外壁に固着された。このため、セパレータ取付部を直接タンク外壁の外面に溶着することができ、セパレータの取付作業が容易である。
セパレータは、タンク外壁に取付けるセパレータ取付部と、セパレータ取付部から垂直に一体的に形成されたセパレータ本体部を有しているため、セパレータ取付部をタンク外壁に取付けることにより、セパレータ本体部を容易に燃料タンクの内部に挿入することができる。
セパレータ取付部は、タンク外壁の外面に固着され、セパレータ本体部は、外壁セパレータ挿入孔から燃料タンクの内部に挿入されているため、セパレータ取付部をタンク外壁の外面に固着するのみで、セパレータ本体部を燃料タンクの内部に固定することができる。
セパレータ取付部は、タンク外壁の外面に固着され、セパレータ本体部は、外壁セパレータ挿入孔から燃料タンクの内部に挿入されているため、セパレータ取付部をタンク外壁の外面に固着するのみで、セパレータ本体部を燃料タンクの内部に固定することができる。
本発明の実施の形態である自動車用の燃料タンク1のセパレータ10取付構造について、図1〜図6に基づき説明し、その製造方法について、図7〜図18に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態の燃料タンク1の斜視図である。熱可塑性合成樹脂製の燃料タンク1のタンク外壁7は単層又は多層構造の構成を有することができる。
本発明の実施の形態で製造される燃料タンク1は、図1に示すように、その燃料タンク1に燃料ポンプ(図示せず)等を出し入れするためにポンプユニット取付孔4が上面に形成されている。また、燃料タンク1の側面又は上面には、インレットパイプ(図示せず)から燃料を注入する燃料注入孔5が形成されている。
また、例えば、燃料タンク1の周囲には外周リブ2が全周に亘り形成されており、外周リブ2のコーナー部等の所定箇所には、数箇所に亘り取付用孔3が形成され、取付用孔3と車体をボルト締めすることにより、燃料タンク1を車体に取付けている。
さらに、燃料タンク1の上面には、内部の燃料蒸気を回収するホース等を接続する各所の取付孔6が形成されている。
さらに、燃料タンク1の上面には、内部の燃料蒸気を回収するホース等を接続する各所の取付孔6が形成されている。
そして、図2に示すように、燃料タンク1のタンク外壁7の上面には、上記取付用孔3等を避けて平坦な部分にセパレータ10を挿入する外壁セパレータ挿入孔8が形成されている。タンク外壁7が曲面を有する場合には、後述するセパレータ10のセパレータ取付部11をその曲面に合わせて形成することができる。
外壁セパレータ挿入孔8は、例えば、レーザ加工等により後述するセパレータ10のセパレータ本体部13が挿入可能な幅の狭いスリット状に細長い形状の孔が形成される。
外壁セパレータ挿入孔8は、例えば、レーザ加工等により後述するセパレータ10のセパレータ本体部13が挿入可能な幅の狭いスリット状に細長い形状の孔が形成される。
次に、セパレータ10について説明する。まず、本発明の第1の実施の形態のセパレータ10について、図3と図4に基づき説明する。
本発明の第1の実施の形態のセパレータ10は、金属製である。セパレータ10は、タンク外壁7に取付けるセパレータ取付部11と、セパレータ取付部11から垂直に一体的に形成されたセパレータ本体部13を有する。
本発明の第1の実施の形態のセパレータ10は、金属製である。セパレータ10は、タンク外壁7に取付けるセパレータ取付部11と、セパレータ取付部11から垂直に一体的に形成されたセパレータ本体部13を有する。
セパレータ10は、金属で形成されたため、全体の強度を大きくすることができ、燃料タンク1内の燃料が流動しても、セパレータ10が変形することがない。このため、セパレータ本体部13の肉厚を薄くすることができるため、タンク外壁7に形成する外壁セパレータ挿入孔8も小さくすることができ、外壁セパレータ挿入孔8を形成する作業が容易である。また、セパレータ本体部13が燃料タンク1内に挿入されても、セパレータ本体部13の肉厚が薄く、燃料タンク1の容量を減少させることがない。
セパレータ取付部11は、細長い板状に形成されている。セパレータ本体部13は、長方形の板状に形成されている。セパレータ取付部11とセパレータ本体部13は、一枚の板金を折り曲げて形成することができる。
セパレータ取付部11とセパレータ本体部13は、図4に示すように、断面形状がT字形に形成されている。このため、セパレータ取付部11をタンク外壁7に取付けることにより、セパレータ本体部13は、燃料タンク1の内部にタンク外壁7に対して垂直に、容易に挿入することができる。
セパレータ10をタンク外壁7に取り付けたときは、図3と図4に示すように、セパレータ取付部11を合成樹脂製のセパレータ蓋部品12で覆うことができる。セパレータ蓋部品12は、合成樹脂のため、タンク外壁7の外面に容易に融着することができる。セパレータ蓋部品12は、タンク外壁7を形成する合成樹脂と同種類の合成樹脂で形成することが好ましい。
セパレータ蓋部品12がセパレータ取付部11を覆って、タンク外壁7に強固に融着されているため、金属製のセパレータ取付部11をタンク外壁7に固着しなくても、セパレータ蓋部品12によりセパレータ取付部11を強固にタンク外壁7の外面に固着することができる。
上述のように、セパレータ取付部11は、タンク外壁7の外面に固着され、セパレータ本体部13は、外壁セパレータ挿入孔8から燃料タンク1の内部に挿入されている。このため、セパレータ取付部11をタンク外壁7の外面に固着するのみで、セパレータ本体部13を燃料タンク1の内部に挿入することができる。セパレータ10の取付は、セパレータ取付部11をタンク外壁7の外面にセパレータ蓋部品12で固着するのみでよく、燃料タンク1の内部の作業がないため、セパレータ10の取付作業が容易である。
次に、本発明の第2の実施の形態について、図5と図6に基づき説明する。
本発明の第2に実施の形態のセパレータ10は、全体が合成樹脂製である。第1の実施の形態と同様に、セパレータ10は、タンク外壁7に取付けるセパレータ取付部11と、セパレータ取付部11から垂直に一体的に形成されたセパレータ本体部13を有する。
セパレータ10は、タンク外壁7を形成する合成樹脂と同種類の合成樹脂で形成することが好ましい。
本発明の第2に実施の形態のセパレータ10は、全体が合成樹脂製である。第1の実施の形態と同様に、セパレータ10は、タンク外壁7に取付けるセパレータ取付部11と、セパレータ取付部11から垂直に一体的に形成されたセパレータ本体部13を有する。
セパレータ10は、タンク外壁7を形成する合成樹脂と同種類の合成樹脂で形成することが好ましい。
セパレータ10は、合成樹脂で形成されているため、強度を向上させるために、セパレータ取付部11とセパレータ本体部13は、第1の実施の形態よりも厚肉に形成される。このため外壁セパレータ挿入孔8も、第1の実施の形態よりも若干幅の広いスリット状に形成される。
セパレータ10の取付は、セパレータ取付部11が合成樹脂製であるため、セパレータ取付部11を直接、タンク外壁7に溶着して固着することができる。このため、セパレータ取付部11を溶着するために、特別な部品を必要としないで、直接、タンク外壁7の外面に溶着することができ、セパレータ10の取付作業が容易である。
次に、図7〜図18に基づき、タンク外壁7にセパレータ取付部11を取付ける方法について説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態である金属製のセパレータ10を取付ける方法について説明し、第2の実施の形態である合成樹脂製のセパレータ10を取付方法については、後述する。
まず、本発明の第1の実施の形態である金属製のセパレータ10を取付ける方法について説明し、第2の実施の形態である合成樹脂製のセパレータ10を取付方法については、後述する。
図7は、タンク熱板セット20である。タンク熱板セット20は、左右に開くことができる右熱板21と左熱板22を有し、その間にセパレータ本体部13を挟持するセパレータスリット23が形成されている。
セパレータ10をタンク外壁7に取付けるには、まず、タンク外壁7の外面と、セパレータ蓋部品12の下面を溶融する。
セパレータ10をタンク外壁7に取付けるには、まず、タンク外壁7の外面と、セパレータ蓋部品12の下面を溶融する。
タンク外壁7の外面の溶融は、図8に示したように、タンク熱板セット20の右熱板21と左熱板22を左右に開き、セパレータスリット23にセパレータ本体部13の上部が挿入されている。そして、セパレータ本体部13の一部を外壁セパレータ挿入孔8に挿入する。セパレータスリット23でセパレータ本体部13を挟持することもできるが、セパレータスリット23とセパレータ本体部13の間に隙間があることが好ましい。隙間がある場合は、タンク熱板セット20の熱がセパレータ本体部13に伝達されないので好ましいが、セパレータ取付部11を別の部材で保持することが必要である。
これにより、タンク外壁7の外面を溶融中に外壁セパレータ挿入孔8が塞がれることを防止できる。
これにより、タンク外壁7の外面を溶融中に外壁セパレータ挿入孔8が塞がれることを防止できる。
その後、図9に示すように、セパレータスリット23でセパレータ本体部13の上部を挟持したまま、タンク熱板セット20の右熱板21と左熱板22をタンク外壁7の外面に押圧する。これにより、右熱板21と左熱板22でタンク外壁7の外面を溶融することができる。右熱板21と左熱板22の内部にヒーターが組み込まれていて、熱板全体が加熱されている。
タンク外壁7の外面を溶融したのちは、図10に示すように、タンク熱板セット20の右熱板21と左熱板22を引き上げて、タンク外壁7の外面から離し、図11に示すように、右熱板21と左熱板22を左右に開き、タンク熱板セット20をセパレータ本体部13から外す。
このタンク外壁7の外面の溶融と並行して、図12〜図15に示すようにセパレータ蓋部品12の下面を溶融する。
セパレータ蓋部品12の下面の溶融は、まず、図12に示すセパレータ蓋部品保持セット30に、セパレータ蓋部品12を保持する。セパレータ蓋部品保持セット30は、図13に示すように、下面にセパレータ蓋部品保持セット凹部31が形成され、セパレータ蓋部品保持セット凹部31に、セパレータ蓋部品12が保持される。
セパレータ蓋部品12の下面の溶融は、まず、図12に示すセパレータ蓋部品保持セット30に、セパレータ蓋部品12を保持する。セパレータ蓋部品保持セット30は、図13に示すように、下面にセパレータ蓋部品保持セット凹部31が形成され、セパレータ蓋部品保持セット凹部31に、セパレータ蓋部品12が保持される。
次に、図14に示すように、セパレータ蓋部品12を保持したセパレータ蓋部品保持セット30を、セパレータ蓋部品熱板32に押圧して、セパレータ蓋部品12の下面を溶融する。セパレータ蓋部品12の下面が溶融されると、図15に示すように、セパレータ蓋部品12とともに、セパレータ蓋部品保持セット30をセパレータ蓋部品熱板32から離す。
次に、図16に示すように、溶融されたセパレータ蓋部品12を、セパレータ取付部11の上面に移動し、セパレータ取付部11とセパレータ蓋部品12を合体させる。この時、セパレータ10は、セパレータ本体部13が外壁セパレータ挿入孔8に挿入されたままで、セパレータ取付部11がタンク外壁7の上方に位置する。
次に、図17に示すように、セパレータ蓋部品保持セット30により、セパレータ蓋部品12とセパレータ取付部11をタンク外壁7の外面に押圧する。タンク外壁7の外面とセパレータ蓋部品12の下面は溶融されているため、タンク外壁7とセパレータ蓋部品12は、相互に溶融していて強固に固着される。
タンク外壁7とセパレータ蓋部品12が溶着されると、図18に示すように、セパレータ蓋部品保持セット30が、タンク外壁7とセパレータ蓋部品12から離れる。これにより、セパレータ蓋部品12によりセパレータ10のセパレータ取付部11を強固に保持するとともに、セパレータ蓋部品12とタンク外壁7の全周を確実に塞いで、燃料タンク1の内部から燃料や燃料ガスが漏れることがない。
次に、本発明の第2の実施の形態である合成樹脂製のセパレータ10の取付方法について説明する。
合成樹脂製のセパレータ10では、セパレータ蓋部品12を使用せずに、セパレータ取付部11を直接タンク外壁7の外面に溶着する。
合成樹脂製のセパレータ10では、セパレータ蓋部品12を使用せずに、セパレータ取付部11を直接タンク外壁7の外面に溶着する。
図7に示す、タンク熱板セット20は、第1の実施の形態の場合には、右熱板21と左熱板22の下面にのみ加熱部を設けていたが、第2の実施の形態の場合には、右熱板21と左熱板22の上面と下面の両側に加熱部を設ける。
そして、図8に示すように、右熱板21と左熱板22でセパレータ本体部13を挟持して、図9に示すように、右熱板21と左熱板22をタンク外壁7に押圧する。この時、同時にセパレータ蓋部品12も右熱板21と左熱板22の上面に押圧される。
そして、図8に示すように、右熱板21と左熱板22でセパレータ本体部13を挟持して、図9に示すように、右熱板21と左熱板22をタンク外壁7に押圧する。この時、同時にセパレータ蓋部品12も右熱板21と左熱板22の上面に押圧される。
そのため、タンク外壁7の外面とセパレータ取付部11の下面が同時に溶融される。両面が溶融されると、図10に示すように、タンク熱板セット20は、タンク外壁7の外面から離れる。さらに、図11に示すように、右熱板21と左熱板22が左右に開いて、セパレータ本体部13からタンク熱板セット20が離れる。
その後、セパレータ取付部11は、タンク外壁7の外面に押圧される。タンク外壁7の外面とセパレータ取付部11の下面は溶融されているため、タンク外壁7とセパレータ取付部11は、相互に溶融して強固に固着される。
タンク外壁7とセパレータ取付部11が溶融されると、タンク外壁7がセパレータ取付部11を強固に保持するとともに、セパレータ取付部11とタンク外壁7の全周を確実に塞いで、燃料タンク1の内部から燃料や燃料ガスが漏れることがない。
タンク外壁7とセパレータ取付部11が溶融されると、タンク外壁7がセパレータ取付部11を強固に保持するとともに、セパレータ取付部11とタンク外壁7の全周を確実に塞いで、燃料タンク1の内部から燃料や燃料ガスが漏れることがない。
1 燃料タンク
7 タンク外壁
10 セパレータ
11 セパレータ取付部
12 セパレータ蓋部品
13 セパレータ本体部
20 タンク熱板セット
7 タンク外壁
10 セパレータ
11 セパレータ取付部
12 セパレータ蓋部品
13 セパレータ本体部
20 タンク熱板セット
Claims (3)
- 熱可塑性合成樹脂で形成された外壁を有する自動車用燃料タンクの内部にセパレータを取付ける自動車用燃料タンクのセパレータの取付構造において、
上記燃料タンクのタンク外壁に上記セパレータを挿入する複数の外壁セパレータ挿入孔を形成し、
上記セパレータは、上記タンク外壁に取付けるセパレータ取付部と、該セパレータ取付部から垂直に一体的に形成されたセパレータ本体部を有し、上記セパレータ取付部と上記セパレータ本体部は断面形状がT字形に形成され、
上記セパレータ取付部は、上記タンク外壁の外面に固着され、セパレータ本体部は、上記外壁セパレータ挿入孔から上記燃料タンクの内部に挿入されたことを特徴とする自動車用燃料タンクのセパレータの取付構造。 - 上記セパレータは、金属で形成され、上記セパレータ取付部は、上記セパレータ取付部を覆う合成樹脂製のセパレータ蓋部品でおおわれるとともに、上記セパレータ蓋部品を上記タンク外壁に溶着して、上記セパレータ取付部が上記タンク外壁に固着された請求項1に記載の自動車用燃料タンクのセパレータの取付構造。
- 上記セパレータは、合成樹脂で形成され、上記セパレータ取付部を上記タンク外壁に溶着して、上記タンク外壁に固着された請求項1に記載の自動車用燃料タンクのセパレータの取付構造。
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