JP2021112837A - 車両用スポイラの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用スポイラの製造方法を提供する。【解決手段】アッパー部材2の本体内面21bと、ロア部材3の主部内面31bとを接着剤4で貼り合せる際、前記主部外面31aに当て面を当接させてセットした第一型を備え、接着剤4に接する該主部内面の部位に主部外面31a側へ貫通する透孔30を設け、さらに該透孔30に外方口側の孔径を大きく形成した拡孔部、又は/及び該外方口と対向する前記当て面の部分に、該外方口よりも穴口が大きく、接着剤4の膜厚よりも深い凹穴62を設け、前記本体内面21b又は前記主部内面31bに接着剤4を塗布した後、該接着剤4が前記透孔30に浸入し前記拡孔部又は/及び前記凹穴に充填されるように、貼り合わせ、前記アッパー部材2と前記ロア部材3とを圧着し一体化すると共に、該拡孔部5又は/及び該凹穴の形になる接着剤4の樹脂化部42を成形する。【選択図】図3

Description

本発明は自動車の車両用スポイラの製造方法に関する。
例えば、ワゴンタイプ,ワンボックスタイプ等の自動車のルーフエンドやリアウィンド上部には車幅方向に延びるスポイラが取付けられる場合がある。スポイラは合成樹脂材料を用いて中空状に形成される。そのためブロー成形で造られることもあるが、最近はアンテナ内臓やワイパー格納等といった機能が付加されるケースが多いことから射出成形品のアッパー部材とロア部材で一体化する二枚合わせのスポイラが増えている。この種のアッパー部材とロア部材との一体化には、特許第5246692号公報等による振動溶着によるもの以外に、接着剤を用いた貼り合せ品が存在する。
接着剤を用いたスポイラは、アッパー部材とロア部材の外周部分等の平面に接着剤を塗布した後、両者を貼り合せて一体化する。ただ、接着剤による製法は、接着剤を塗布する平面を確保しなければならず、接着強度を高めるべく接着面積を多く稼ぐ必要がある。意匠形状によっては、平面の確保が難しい場合もでてくる。
こうしたことから、接着剤を用いたケースの改良発明がいくつか提案されている(例えば特許文献1)。
実開昭63−180706号公報 実開昭62−180517号公報
特許文献1は、請求項1で「…前記接着剤を該接着面の裏面側に逃がす貫通孔と、前記逃げて来た接着剤の一部により前記貫通孔内に充填される孔部接着剤と、前記貫通孔を通過し、前記裏面側の前記貫通孔の周縁部にはみ出て固着されるアンカー接着部とにより構成されることを特徴とする樹脂部材の接着構造。」の発明を開示する。そして、5頁目上から5行目以降に「…接着剤の一部が該貫通孔12cに隙間無く一杯に充填され、孔部接着剤13bが形成されていると共に、接着面の裏面12dの貫通孔12cの周縁部まで該接着剤がはみ出て、アンカー接着部13aが形成され」とし、「…その裏面12dの貫通孔12cの周縁部まで広がるアンカー接着部13aを形成しており、接着剤自体の接着力のみならず、該アンカー接着部13aがリベットの頭のような効果を持つような構造になっているので、樹脂部同士の結合力が一層倍化される」としている。特許文献2も同様の技術内容である。
しかし、特許文献1,2の樹脂部材の接着構造は、アンカー接着部(本発明は樹脂化部に相当)の形状が定まらない。前記「貫通孔12cの周縁部まで該接着剤がはみ出て」形成されるアンカー接着部13aは、「リベット頭のような」成り行きまかせの肉盛り形状となる。該アンカー接着部の形状を制御できず、相手部材への取付けで、ぶつかる部分が時に発生する。
車両用スポイラにあっては、ボディとの隙間を小にして設置される。不必要に突出するアンカー接着部があると、スポイラの取付けで、該アンカー接着部がボデイ等に当たってしまい支障をきたす。アンカー接着部を形成して接着を終えた樹脂部材(本発明ではスポイラ)は、アンカー接着部と干渉する部分がボディ側に存在すると、取付けが難しくなって、作業性低下、さらに不良品扱いになってしまう問題を抱える。
本発明は、上記問題を解決するもので、アンカー接着部たる樹脂化部の形状を制御して、相手部材等と干渉することなく該相手部材へ難なく取付けができる車両用スポイラの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、アッパー部材の本体内面と、ロア部材の主部内面とを接着剤で貼り合せて一体化する車両用スポイラの製造方法であって、前記ロア部材の主部外面に当て面を当接させてセットした第一型を備え、前記本体内面と該主部内面とを一体化させる接着剤に接する該主部内面の部位に主部外面側へ貫通する透孔を設け、さらに該透孔に外方口側の孔径を大きく形成した拡孔部、又は/及び該外方口と対向する前記当て面の部分に、該外方口よりも穴口が大きく且つ前記一体化させる接着剤の硬化膜に係る膜厚よりも深い凹穴、を設けて、前記本体内面又は前記主部内面に接着剤を塗布した後、双方の内面を近づけ、さらに該接着剤が前記透孔に浸入し前記拡孔部又は/及び前記凹穴に充填されるように、貼り合わせて、前記アッパー部材と前記ロア部材とを圧着し一体化すると共に、該拡孔部又は/及び該凹穴の形になる接着剤の樹脂化部を成形することを特徴とする車両用スポイラの製造方法にある。請求項2の発明たる車両用スポイラの製造方法は、請求項1で、拡孔部の前記接着剤と接する前記当て面の部分、又は前記凹穴の形になる前記接着剤と接する前記凹穴の穴壁面に、離型コーティング層を設けたことを特徴とする。請求項3の発明たる車両用スポイラの製造方法は、請求項1又は2で、主部内面又は本体内面に堤状に隆起し、前記主部内面又は前記本体内面に塗布した前記接着剤が広がるのを規制して、前記硬化膜の膜面域を設定する堰を設けたことを特徴とする。請求項4の発明たる車両用スポイラの製造方法は、請求項1〜3で、凹穴の穴底を平坦面に形成したことを特徴とする。請求項5の発明たる車両用スポイラの製造方法は、請求項1〜3で、凹穴をなくし、前記拡孔部の拡孔出口周りに在る前記主部外面の部分と、該拡孔部の形になる前記樹脂化部の天面と、を平坦面に形成し且つ同一面上になるようにしたことを特徴とする。請求項6の発明たる車両用スポイラの製造方法は、請求項4で、ロア部材をセットした前記第一型の前記凹穴に係る穴底と対向する該ロア部材の前記主部外面に窪みを形成したことを特徴とする。請求項7の発明たる車両用スポイラの製造方法は、請求項1〜6で、アッパー部材を上向きにした前記本体内面に、接着剤を塗布した後、前記ロア部材の前記主部内面を下向きにして、双方の内面を近づけ、さらに貼り合わせて、前記アッパー部材と前記ロア部材とを圧着し一体化することを特徴とする。
本発明の車両用スポイラの製造方法は、アンカー部となる樹脂化部で、ロア部材とアッパー部材の接着剤による一体化の結合力を高めるだけでなく、該樹脂化部の形状を相手部材等と干渉しないよう成形するので、スポイラを相手部材のボディ等へ支障なく取付け可能になり、品質向上,作業性向上に優れた効果を発揮する。
本発明のスポイラの一形態で、アッパー部材とロア部材の斜視図である。 図1のアッパー部材とロア部材を一体化したスポイラの斜視図である。 図2のIII-III線断面図である。 図3の部分拡大図である。 図2のV-V線断面図である。 図2のVI-VI線断面図である。 図4に代わる他態様図である。 スポイラを製造で、接着剤を塗布した透孔周りの説明断面図である。 図8の後、第一型を下降させて、主部内面と本体内面を近づけ、透孔に接着剤が浸入する説明断面図である。 図9の後、型閉めし、圧着型でロア部材とアッパー部材を圧着する説明断面図である。 図10の型閉め圧着を所定時間行い、ロア部材とアッパー部材を一体化すると共に樹脂化部の成形を終えて、型開した説明断面図である。
以下、本発明に係る車両用スポイラ(以下、単に「スポイラ」ともいう。)の製造方法について詳述する。図1〜図11は本発明のスポイラの製造方法の一形態で、図1はアッパー部材とロア部材の斜視図、図2は図1のアッパー部材とロア部材を一体化したスポイラの斜視図、図3は図2のIII-III線断面図、図4は図3の部分拡大図、図5は図2のV-V線断面図、図6は図2のVI-VI線断面図、図7は図4に代わる他態様図、図8〜図11はスポイラを製造で、透孔周りの各工程断面図を示す。尚、各図は判り易くするため、簡略化し且つ発明要部を強調図示する。
車両用スポイラの製造方法は、アッパー部材2の本体内面21bとロア部材3の主部内面31bを接着剤4で貼り合せて一体化すると共に、接着剤4の樹脂化部42を成形する製法である。
本製法は、本体内面21b又は/及び主部内面31bに糊状ペースト4Aの接着剤4を塗布して双方を一体化するが、接着剤4と接する主部内面31bの部位に主部外面31a側へ貫通する透孔30を設け、一体化の際、透孔30へ接着剤4を浸入させる。さらに、透孔30に外方口30a側の孔径を大きく形成した図6のような拡孔部305、又は/及び第一型6の当て面61に図8のような凹穴62を設けており、アッパー部材2とロア部材3との一体化と並行して、拡孔部305又は/及び凹穴62の形になる接着剤4の樹脂化部42を成形する。透孔30へ浸入しロア部材3の外側に接着剤4がはみ出ても凹穴形状に成形制御し、取付けに支障ないスポイラを造る。
スポイラの製造方法に先立ち、アッパー部材2とロア部材3と圧着型Tとを準備する。
アッパー部材2は、車幅方向に長いスポイラの上半部を形成する射出成形品である。図1で、本体内面21b側の外周縁に沿って破線で表す環状帯面の外周部分211が、接着剤4を塗布する貼り合せ面の接着部分を示す。車幅方向に長く伸びた本体21は、図3の車両取付け状態下、両端部分が下方へ屈曲した曲げ部219になる。曲げ部219を除く本体21の主要部は、上方表面21aが略平坦な意匠面になる。
ロア部材3は、前記アッパー部材2と一体化される二枚合わせスポイラ1の下半部で、図1ごとくの車幅方向に長い射出成形品である。車幅方向に長く伸びる主部31は、車両に取付けられると、両端部分が下方へ屈曲し、アッパー部材2の曲げ部219に重ね合わすことのできる屈曲部319になる。ロア部材3は、平面視でアッパー部材2よりもやや小さめで、該アッパー部材2に被われる図3のような横断面形状になっている。ロア部材3のメイン部たる主部31に凹んだ格納壁部分312を形成する。主部内面31bの外周部分311が、アッパー部材2の外周部分211と貼り合せて一体化する接着面になる。ロア部材3がアッパー部材2と一体化されたとき、アッパー部材2で該格納壁部分312の開口側を被って、アンテナ,電子部品等を格納するスポイラ1の中空部Sが形成される。
ロア部材3は、主部内面31b又は/及び本体内面21bに接着剤4を塗布し、硬化させて、アッパー部材2と一体化する。その一体化させる接着剤4(最終的に硬化膜41になる)に接する主部内面31bの部分に、主部外面31a側へ貫通する透孔30が形成される。さらに、該透孔30に、内方口30bよりも外方口30a側の孔径を大きく形成した拡孔部305が、通常設けられる(図6,図7)。拡孔部305を形成しない場合は、外方口30aと対向する圧着型Tの第一型6に、樹脂化部42の成形用凹穴62が設けられる(図8)。
本実施形態は、ロア部材3の長手方向の略中央で、車両前方側に矩形の透孔30を二つ設け、また両サイドの屈曲部319に一対の円形透孔30を設ける(図1)。矩形の透孔30の部位では、拡孔部305をなしにして、図8のごとく透孔30の外方口30aと対向する第一型6に係る当て面61の部分に、凹穴62を形成する。符号317は外方口30a周りの主部外面31aに設けた窪みを示す。窪み317は、ロア部材3を第一型6にセットしたとき、凹穴62の穴底622と対向する主部外面31aの箇所にされる。
一方、円形透孔30の部位では、図6のごとく内方口30bよりも外方口30a側の孔径を大きくした拡孔部305を設ける。透孔30の孔長のうち、拡孔部305の孔長が過半部以上を占める。さらに圧着型Tの第一型6に図8と同様の凹穴62を形成して、拡孔部305及び凹穴62の形になる接着剤4の樹脂化部42を成形する。凹穴62は、拡孔部305の拡孔出口305aをカバーして、これよりも一回り大きい穴口を有する。
圧着型Tは、ロア部材3の主部外面31aに当接するセット用当て面61が在る第一型6と、アッパー部材2の保持用第二型5と、を備える。アッパー部材2,ロア部材3の両部材を接着剤4で貼り合せて圧着一体化する治具であると共に、透孔30へ浸入した接着剤4で、拡孔部305の拡孔出口305a又は/及び凹穴62の形になる、接着剤4の樹脂化部42を成形する圧着型Tになっている。尚、拡孔部305をロア部材3に形成するので、拡孔部305の場合、圧着型Tは拡孔部305を埋める樹脂化部42の拡孔出口305a側の部分を成形するにとどまる。
本発明は樹脂化部42がアンカー部になる。したがって、ロア部材3に拡孔部305を形成してもよいが、拡孔部305を形成しないときは、第一型6には、必ず外方口30aと対向する当て面61の部分に、該外方口30aよりも穴口620を大きくし且つ前記硬化膜41の膜厚t41よりも穴壁621の深さhが大きくなる凹穴62が形成される(図8〜図11)。
一方、第一型6に凹穴62を形成しないときは、ロア部材主部31に必ず拡孔部305が形成される。拡孔部305の孔長は、硬化膜41の膜厚t41よりも長くする。凹穴62がなしで拡孔部305だけの場合は、拡孔部305の形になる樹脂化部42を成形することになり、透孔30の外方口30aでもある拡孔部305の拡孔出口305aと対向する前記当て面61の部分を平坦面等にして、拡孔出口305aを当て面61で塞ぐ圧着型Tを採用する。
ここで、拡孔部305の接着剤4と接する当て面61、又は凹穴62の形になる接着剤4と接する凹穴62の穴壁面には、離型コーティング層69が形成される(図8)。当て面61,凹穴62の穴壁面が接着剤4とくっつかないようにし、樹脂化部42の成形後、該樹脂化部42からの第一型6の離型を容易にする。本実施形態は、特に粘着性のある接着剤4を成形するため、該接着剤と接する凹穴62の穴壁面,当て面61に非粘着性で離型性に優れたフッ素系樹脂(又はシリコーン系樹脂等)のコーティング層69が施されている。
スポイラ1は、前記アッパー部材2と前記ロア部材3と前記スポイラ用圧着型Tを準備して、例えば次のように造られる。
本発明要部となる図4の透孔30周りでの変化を重点的に述べていく。図4の透孔30周りのスポイラ部分は、拡孔部305はなしにして当て面61に凹穴62を形成し、該凹穴62の形をした樹脂化部42が成形される箇所である。
最初に、アッパー部材2の内面とロア部材3の内面が向き合うよう、下型たる第二型5にアッパー部材2をセットすると共に、上型たる第一型6にロア部材3をセットする(図8)。ここでは、本体内面21bが上向きになるアッパー部材2を本体用受け面51で支え、また主部外面31aに第一型6の当て面61を当接させて、ロア部材3をセットする。
透孔30の外方口30aと対向する当て面61の部分には、該外方口30aよりも穴口620が大きく且つ前記硬化膜41の膜厚t41よりも深い凹穴62が形成されている。具体的には、膜厚t41を約0.5mmにして、凹穴62の深さhを2mmほどに設定する。透孔30の外方口30a上にこれよりも大きな穴口620を有する凹穴62の空間を配して、透孔30周りの主部外面31aに、凹穴62を取り囲む当て面61が当接する。
次に、アッパー部材2の本体内面21b上に接着剤4を塗布する。アッパー部材2の貼り合せ部分となる外周部分211に、接着剤4の糊状ペースト4Aが塗布される(図8)。
ここで、接着剤4の種類は特に問わない。本実施形態で用いた接着剤4は一液湿気硬化型のウレタン接着剤4である。一液型でなくてもよいが、分子量が高く適度の粘性性を有し、また初期硬化が適度に早い接着剤4が好ましい。具体的には30,000〜1,000,000mPa・sの範囲のものがより好ましい。本体内面21b上に塗布した接着剤4が塗布域にとどまりやすく、透孔30を通って主部外面31aへのはみ出しを円滑にする。また、30秒程の短時間で接着剤4の初期硬化を完了させることができ、生産性を高める。完全硬化には時間がかかるが、初期硬化を終えれば、脱型後のハンドリングでもロア部材3とアッパー部材2が剥がれる心配はなくなる。
続いて、圧着工程に移る。ロア部材3をセットした第一型6を、図9の白抜矢印のごとく下降させ、本体内面21bと主部内面31bとを近づけ、ロア部材3とアッパー部材2とを貼り合せていく。同図のアッパー部材2の本体内面21b上に塗布された接着剤4の糊状ペースト4Aが、透孔30へ浸入し、さらに該透孔30を通って主部外面31aの凹穴62へはみ出る。
本実施形態は、主部内面31bの接着面になる外周部分311を囲む堰314が設けられている。圧着する図9から図10へ進む過程で、接着剤4が水平方向に広がろうとするが、堰314によって規制され、接着剤4は逃げ道となる透孔30を通って、凹穴62に円滑に充填される。堰314は、外周部分311を取り囲むよう主部内面31bから堤状に隆起し、接着剤4の接着域、いいかえれば硬化膜41の膜面411域を定める。堰314が本体内面21b、詳しくは外周部分211に塗布した接着剤4が必要以上に広がるのを制止する。該堰314の高さが接着剤4の硬化膜41に係る膜厚t41を決める(図11参照)。
そうして、凹穴62に接着剤4を充填して、本体内面21bと主部内面31bとを貼り合せ、圧着型Tを型閉めする。型閉め状態を所定時間保って、接着剤4を硬化させる(図10)。
かくして、アッパー部材2とロア部材3とを圧着し一体化すると共に、接着剤4で窪み317を埋めて凹穴62の形になる樹脂化部42を成形する。凹穴62の穴底622を平坦面に形成しており、樹脂化部42の天面421が平坦面になる。また、本実施形態は図5のように二つの透孔30をまとめた凹穴62にしており、大きな平坦面が形成される。
アッパー部材2とロア部材3の圧着部位では、接着剤4の厚みが薄くなって、30秒ほどの短い時間経過で初期硬化の膜41ができ、双方を結合一体化させる。初期硬化段階の接着剤4は完全硬化には至ってないが、アッパー部材2,ロア部材3が一体化したスポイラ1は、脱型後のハンドリングに支障ない状態になっている。凹穴62の箇所でも完全硬化に至ってはないが、型閉め圧着が数十秒で成形された樹脂化部42の形が維持できる初期硬化状態になる。尚、上記樹脂化部42の成形に併せて、透孔30内の接着剤4も樹脂化する。
しかる後、第一型6を図11の白抜矢印のごとく上昇させ、型開する。凹穴62は接着剤4に接していたが、接する凹穴62の穴壁面,当て面61の部分に離型コーティング層69を形成しているので、円滑な型開きができる。凹穴62の部位に樹脂化部42を成形し、アッパー部材2とロア部材3との一体品が第二型5上に現れ、これを取出し、所望のスポイラ1を得る。
ここまで、図4の透孔30周りのスポイラ1の部分を主に述べてきたが、次に図6の車幅方向両端寄りに設けた透孔30周りのスポイラ1の部分について説明する。図6に示す透孔30周りの部位では、ロア部材3の透孔30に図4にない拡孔部305を追加形成している。よって、凹穴62及び拡孔部305の一体形になる接着剤4の樹脂化部42が成形される。
ロア部材3の図6に示す透孔30の箇所には、内方口30bよりも外方口30a側の孔径を大きくした拡孔部305が設けられる。また、第一型6には、外方口30aでもある拡孔部305の拡孔出口305aと対向する当て面61の部分に、図8と同じような凹穴62が設けられる。凹穴62は、該拡孔出口305aよりも穴口620が大きく、接着剤4の硬化膜41に係る膜厚t41よりも深く設定される。
スポイラの製造方法において、図6の部位では、まず、図8と同様、本体内面21bに接着剤4を塗布する。その後、図9と同じように主部内面31bを本体内面21bへ近づけ、さらに接着剤4を透孔30に浸入させ、拡孔部305及び凹穴62に接着剤4を充填するようにして、貼り合わせていく。そうして、アッパー部材2とロア部材3とを圧着し一体化すると共に、拡孔部305及び凹穴62の形になる接着剤4の樹脂化部42を成形する。図6の部位を完成させた所望のスポイラ1を得る。
また、図4に代わる透孔30周りの他態様図として、図7のような樹脂化部42を成形するスポイラの製造方法も採用できる。
図7の部位では、透孔30の外方口30a側に内方口30b側よりも孔径を大きくした拡孔部305を形成するのみで、第一型6に凹穴62を設けていない。拡孔部305の孔長は硬化膜41の膜厚t41よりも長く設定され、拡孔部305による樹脂化部42の樹脂厚t42は膜厚t41よりも厚くなる。また、主部外面31aに当て面61を当接させてロア部材3がセットされる第一型6であるが、拡孔出口305a (外方口30aでもある)と対向する当て面61の部分及びその周囲を平坦にして、これらが同一面上にある当て面61を有する第一型6とする。
そうして、図8と同様、本体内面21bに接着剤4を塗布する。次に、図9と同じように本体内面21bへ主部内面31bを近づけ、接着剤4が透孔30に浸入し、さらに拡孔部305に充填されるようにして、アッパー部材2とロア部材3とを貼り合わせていく。その後、両者を圧着し一体化すると共に、拡孔部305の形になる接着剤4の樹脂化部42を成形する。拡孔出口305a周りに在る主部外面31aの部分と拡孔部305の形になる樹脂化部42の天面421と、を平坦面に形成し、且つ双方が同一面上になるよう該樹脂化部42を成形し、図7の部位を完成させた所望のスポイラ1を得る。
かくのごとくして、図7のように拡孔部305を設けてこの形にした樹脂化部42や、図4のように凹穴62を設けてこの形にした樹脂化部42、さらに図6のように拡孔部305,凹穴62を設けて両方が合体した樹脂化部42が成形される。これら樹脂化部42の成形に併せ、拡孔部305を除いた透孔30の内方口30b側にも樹脂化した硬化部が成形されるので、各樹脂化部42は該硬化部との一体の固化部4Bとなり、さらに接着剤4の硬化膜41とつながる。透孔30の硬化部よりも大きな樹脂化部42がアンカー効果を発揮した所望のスポイラ1になる。
符号215,符号315はアッパー部材2,ロア部材3の車両前方側外周縁、符号38はロア部材3をボディ7に係止させる突起、符号CRは屈曲ラインを示す。
尚、本実施形態はアッパー部材2に接着剤4を塗布してロア部材3と一体化させたが、ロア部材3に接着剤4を塗布してアッパー部材2と一体化させることもできる。また、本体内面21bの外周部分211に塗布した接着剤4に接する主部内面31bの外周部分311に透孔30を設けたが、透孔30は、外周部分311以外で接着剤4を塗布した領域のロア部材主部31に設けることができる。堰314をロア部材3に設けたが、アッパー部材2に設けてもよい。
このように構成した車両用スポイラの製造方法は、拡孔部305又は/及び該凹穴62の形になる樹脂化部42を成形するので、該樹脂化部42がアッパー部材2に対するロア部材3の浮きを防止するアンカー部になる。樹脂を主成分にした接着剤4が硬化した樹脂化部42ができるので、アンカー部として機能する。樹脂化部42の樹脂厚t42が接着剤4の硬化膜41に係る膜厚t41よりも厚いと、硬い樹脂化部42になるので、優れたアンカー効果を発揮する。拡孔部305と凹穴62の双方が合体する樹脂化部42が成形されると、樹脂化部42によるアンカー効果を一段と高める。
そして、特許文献1のごとく、主部外面31a側へはみ出してリベット頭のような肉盛り状態で硬化したアンカー接着部では、取付けでボディ7にぶつかる事態に陥ることもあるが、はみ出し制御する凹穴62を圧着型Tに形成するので、衝突回避できる樹脂化部42に成形できる。外方口30aよりも穴口620が大きく且つ本体内面21bと該主部内面31bとを一体化させる接着剤4の硬化膜41に係る膜厚t41よりも深い凹穴62を形成すると、主部外面31a側にはみ出した接着剤4を凹穴62の形状に形づくることで、アンカー効果を維持して、取付けでの相手部材とぶつかるのをうまく回避できる。
また、凹穴62や拡孔部305の形の樹脂化部42に成形されると、特許文献1の形状が定まらないアンカー接着部とちがって、その形状が一定で、アンカー効果としての性能,品質が安定し、見栄えも良くなる。
さらに、透孔30の外方口30a側を大きくした拡孔部305を形成して、拡孔部305の形にだけになる接着剤4の樹脂化部42を成形すると、該樹脂化部42の露出面が主部外面31aより外方へ突き出さないようにできるので、樹脂化部42がスポイラ1の取付けを妨げることがない。ボディ7に接するようにしても本スポイラ1を取付けできる。
請求項2のように、拡孔部305の接着剤4と接する当て面61の部分、又は凹穴62の形になる接着剤4と接する凹穴62の穴壁面に、離型コーティング層69を設けると、接着剤4にくっつかずに樹脂化部42を成形できるので、型開,脱型が容易になる。
請求項3のように堰314を設けると、透孔30への接着剤4の浸入を促し、樹脂化部42の成形が容易になる。
請求項4のように穴底を平坦面に形成すると、樹脂化部42の天面421を平らにできる。よって、樹脂化部42が邪魔することなく、該天面421に例えば両面テープPの別部材を貼着し、該両面テープPを介してボディ7に本スポイラ1を貼着結合させることができる。
請求項5のように、拡孔出口305a周りに在る主部外面31aの部分と、拡孔部305の形になる樹脂化部42の天面421と、を平坦面に形成し且つ同一面上になるようにすると、樹脂化部42を含めてその周りが平坦な同一面になるので、該平坦面への別部材の貼着が容易になる。樹脂化部天面421を含めて主部外面31aに、例えば両面テープPの別部材を貼着し、該両面テープPを介してボディ7にスポイラ1を密着結合させることができる(図7)。樹脂化部421の分だけスポイラ1が浮き上がることもない。
請求項6のような窪み317を設けると、その分、樹脂化部42と主部外面31aとの接合面積が増えるので、両者の一体化が強化される。
請求項7のように、上向きにした本体内面21bに接着剤4を塗布した後、ロア部材3の主部内面31bを下向きにして、アッパー部材2とロア部材3とを圧着し一体化すると、一体化させる接着剤硬化膜41の初期硬化が順調に進む。上向きにしたロア部材3の主部内面31bに接着剤4を塗布した後、アッパー部材2の本体内面21bを下向きにして、両者を圧着し一体化すると、透孔30に接着剤4が先に浸入した場合、一体化させる接着剤4の硬化膜41の形成に遅れがでるが、こうした事態を回避できる。
尚、本発明は前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。スポイラ1,アッパー部材2,ロア部材3,透孔30,樹脂化部42,圧着型T,凹穴62等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。実施形態で、拡孔部305は透孔30の内方口30bから外方口30aへ向かう途中で、段差状に孔径を大きくして設けたが、内方口30b側からラッパ状に孔径を大きくして拡孔部305にすることができる。さらに、透孔30の外方口30aから内方口30bへ向け、すり鉢状に孔径を狭めて、透孔30を拡孔部305にすることもできる。
1 スポイラ
2 アッパー部材
21b 本体内面
3 ロア部材
30 透孔
30a 外方口
305 拡孔部
305a 拡孔出口
31a 主部外面
31b 主部外面
314 堰
4 接着剤
41 樹脂化部
6 第一型
61 当て面(主部用当て面)
62 凹穴
63 離型コーティング層

Claims (7)

  1. アッパー部材の本体内面と、ロア部材の主部内面と、を接着剤で貼り合せて一体化する車両用スポイラの製造方法であって、
    前記ロア部材の主部外面に当て面を当接させてセットした第一型を備え、
    前記本体内面と該主部内面とを一体化させる接着剤に接する該主部内面の部位に主部外面側へ貫通する透孔を設け、さらに該透孔に外方口側の孔径を大きく形成した拡孔部、又は/及び該外方口と対向する前記当て面の部分に、該外方口よりも穴口が大きく且つ前記一体化させる接着剤の硬化膜に係る膜厚よりも深い凹穴、を設けて、
    前記本体内面又は前記主部内面に接着剤を塗布した後、双方の内面を近づけ、さらに該接着剤が前記透孔に浸入し前記拡孔部又は/及び前記凹穴に充填されるように、貼り合わせて、前記アッパー部材と前記ロア部材とを圧着し一体化すると共に、該拡孔部又は/及び該凹穴の形になる接着剤の樹脂化部を成形することを特徴とする車両用スポイラの製造方法。
  2. 前記拡孔部の前記接着剤と接する前記当て面の部分、又は前記凹穴の形になる前記接着剤と接する前記凹穴の穴壁面に、離型コーティング層を設けた請求項1記載の車両用スポイラの製造方法。
  3. 前記主部内面又は前記本体内面に堤状に隆起し、該主部内面又は該本体内面に塗布した前記接着剤が広がるのを規制して、前記硬化膜の膜面域を設定する堰を設けた請求項1又は2に記載の車両用スポイラの製造方法。
  4. 前記凹穴の穴底を平坦面に形成した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用スポイラの製造方法。
  5. 前記凹穴をなくし、前記拡孔部の拡孔出口周りに在る前記主部外面の部分と、該拡孔部の形になる前記樹脂化部の天面と、を平坦面に形成し且つ同一面上になるようにした請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用スポイラの製造方法。
  6. 前記ロア部材をセットした前記第一型の前記凹穴に係る穴底と対向する該ロア部材の前記主部外面に窪みを形成した請求項4記載の車両用スポイラの製造方法。
  7. 前記アッパー部材を上向きにした前記本体内面に、接着剤を塗布した後、前記ロア部材の前記主部内面を下向きにして、双方の内面を近づけ、さらに貼り合わせて、前記アッパー部材と前記ロア部材とを圧着し一体化する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両用スポイラの製造方法。
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