JP2019202487A - 画像形成装置、制御方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 綴じ部材のカット処理後にジョブの中止が指示された場合、カット済みの綴じ部材および印刷済みの用紙を取り除く手間を省くことが可能な、画像形成装置、制御方法およびプログラムを提供する。【解決手段】 印刷手段により画像形成された複数の用紙に綴じ部材を貫通させ製本処理を行うよう制御する制御手段を有する画像形成装置は、穿孔処理された複数枚の用紙を、用紙サイズに応じた長さでカット処理された綴じ部材に差し込んで積載し、綴じ部材を変形させることで積載された用紙束を綴じて製本成果物を得、製本成果物を外部へ排出する。制御手段は、綴じ部材のカット処理後にジョブの中止が指示された場合、ジョブの中止の指示がジョブの最初の用紙の印刷手段への給紙処理の開始後である場合、製本成果物を構成するべきすべての用紙の積載が完了していなくても、積載された用紙を綴じ部材により綴じて排出するよう制御する。【選択図】図11

Description

本発明は、画像形成装置、及びその制御方法及びプログラムに関する。
画像形成装置が実行可能な後処理の一つとして、リング製本処理がある。リング製本処理とは、印刷された各用紙に対して穿孔(パンチ)処理を施し、穿孔処理によって穿孔された用紙にリング状の綴じ部材を差し込み、用紙を束ねることにより製本成果物を得るものである。この製本処理は綴じ処理に用いる綴じ部材の形状から、リング製本処理またはワイヤ製本処理などと呼ばれる。
綴じ部材を使用し様々な用紙サイズのリング製本を行うために、用紙サイズに合わせた長さに綴じ部材をカットし、カットされた綴じ部材を用いて製本成果物を生成するリング製本装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2002−200875号公報 特開2009−190180号公報
用紙の印刷の開始前にリング状の綴じ部材のカット処理を行うリング製本処理において、綴じ部材のカット処理の開始後であって、製本成果物の完成前にプリントジョブの中止がユーザにより指示される場合がある。その場合、カット済みの綴じ部材と印刷済みの用紙はユーザが取り除く必要があり、ユーザの手間となってしまう。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。
本発明の目的は、綴じ部材のカット処理後にジョブの中止が指示された場合、カット済みの綴じ部材および印刷済みの用紙を取り除く手間を省くことが可能な、画像形成装置、制御方法およびプログラムを提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は以下の構成を備える。
印刷ジョブに基づいて用紙上に画像形成を行う印刷手段と、画像形成された複数の用紙の穿孔部分に綴じ部材が貫通した状態の製本成果物を生成する製本処理を行うよう制御する制御手段とを有する画像形成装置であって、用紙サイズに応じた長さで綴じ部材のカット処理を行うカット手段と、画像形成された用紙に前記綴じ部材を貫通させるための孔を形成する穿孔処理を行う穿孔手段と、用紙の穿孔部分にカット処理された前記綴じ部材が貫通するように複数の用紙を積載する積載手段と、前記複数の用紙の穿孔部分を貫通した前記綴じ部材を変形させることで前記積載手段に積載された複数の用紙を綴じる綴じ手段と、前記綴じ手段により綴じられた複数の用紙を排出する排出手段とを有し、前記制御手段は、綴じ部材のカット処理の後にジョブの中止が指示された場合、当該ジョブの中止の指示がジョブの最初の用紙の前記印刷手段への給紙処理の開始後である場合、前記積載手段に前記製本成果物を構成するべきすべての用紙の積載が完了していなくても、積載済みの用紙に対して、前記綴じ手段による綴じ処理と前記排出手段による排出処理を行うよう制御する、ことを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、綴じ部材のカット処理の後にジョブの中止が指示された場合であって、当該ジョブの中止の指示がジョブの最初の用紙の印刷手段への給紙処理の開始後である場合、カット処理された綴じ部材を用いて積載済みの用紙に対して製本処理がなされる。従って、このような場合には、カット済みの綴じ部材および印刷済みの用紙を取り除く手間を省くことができる。
画像処理システムの全体のハード構成図。 画像処理システムのシステム構成を示すブロック図。 穿孔装置とリング製本装置の構成の模式図。 穿孔処理の模式図。 用紙サイズ毎の綴じ部材の模式図。 積載部の近傍の模式図。 成果物における綴じ部の形状の模式図。 綴じ部材の除去のためにリング製本装置の左カバーを開ける前後の状態を示す図。 外部コントローラが印刷データを投入する処理の流れを示すフローチャート。 印刷装置のリング製本処理の流れを示すフローチャート。 実施例1における印刷装置によるリング製本処理のキャンセル処理の流れを示すフローチャート。 実施例1におけるキャンセルされた次のリング製本処理の流れを示すフローチャート。 実施例1におけるカット済みの綴じ部材を取り除く手順を示す画面の一例。 実施例2におけるキャンセルされた次のリング製本処理の流れを示すフローチャート。 実施例2におけるカット済みの綴じ部材を再利用するか除去するかを選択させるために表示する画面の一例。 実施例2におけるカット済みの綴じ部材を取り除く手順を示す画面の一例。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
以下の実施の形態においては、画像形成装置の一例として、複写機やプリンタのような画像形成装置に本発明を適用した例について説明する。
以下の説明において、外部コントローラは、画像処理コントローラ、デジタルフロントエンド、プリントサーバ、DFEなどと呼ばれることもある。画像形成装置は、複合機、マルチファンクションペリフェラル、MFPと呼ばれることもある。
<画像処理システムの全体構成>
図1は、本実施例に係る画像処理システム全体のハード構成図である。画像処理システムは、画像形成装置101と外部コントローラ102を備える。画像形成装置101と外部コントローラ102は、内部LAN105とビデオケーブル106を介して通信可能に接続されている。外部コントローラ102は、外部LAN104を介してクライアントPC(以下「PC」という。)103と通信可能に接続されており、PC103から外部コントローラ102に対して印刷指示が行われる。
PC103には、印刷データを外部コントローラ102で処理可能な印刷記述言語に変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。印刷を行うユーザは、各種アプリケーションからプリンタドライバを介して印刷指示を行うことができる。プリンタドライバは、ユーザからの印刷指示に基づいて外部コントローラ102に対して印刷データを送信する。外部コントローラ102は、PC103から印刷指示を受け取ると、データ解析やラスタライズ処理を行い、画像形成装置101に対して印刷データを投入し印刷指示を行う。
次に画像形成装置101について説明する。画像形成装置101には、複数の異なる機能を持つ装置が接続され、製本などの複雑な印刷処理が可能なように構成されている。
給紙装置107は、画像形成装置101で印刷するための用紙を積載する装置である。給紙装置107には複数の給紙段が備えられており、それぞれの給紙段に異なるサイズ・種類の用紙を設定することが可能である。
印刷手段としての印刷装置108は、給紙装置107または印刷装置108の下部にある給紙部から搬送される用紙に対してトナーを用いて画像を形成する。この印刷装置108の構成及び動作原理は次のとおりである。
先ず、画像データに応じて変調されたレーザ光などの光線は、ポリゴンミラー等の回転多面鏡により反射されて走査光として感光ドラムに照射される。このレーザ光により感光ドラム上に形成された静電潜像は、トナーによって現像され、そのトナー像は転写ドラムに貼り付けられた用紙に転写される。印刷装置108は、この一連の画像形成プロセスをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーに対して順次実行することにより、用紙上にフルカラー画像を形成する。フルカラー画像が形成された転写ドラム上の用紙は定着器へ搬送される。定着器は、ローラーやベルト等を含み、ローラー内にハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、トナー像が転写された用紙上のトナーを、熱と圧力によって溶解して用紙に定着させ、画像形成された用紙を作成する。
穿孔手段としての穿孔装置109は、印刷装置108から搬送された画像形成された用紙に対して穿孔処理を施すための装置である。
リング製本装置110は、穿孔装置109によって加工された穿孔処理済みの用紙に対して、綴じ部材を用紙の穿孔部分に貫通させ、さらに綴じ部材をリング形状に変形させることによって、リング製本された成果物を得ることが可能な装置である。
排紙装置111は、印刷された用紙を積載する装置である。排紙装置111には、穿孔処理や綴じ処理、折り処理などの後処理が可能な装置が内蔵されているものもある。
図1で説明した画像形成装置101の構成においては、リング製本処理が施された用紙はリング製本装置110の排紙部に積載され、それ以外の用紙は排紙装置111に積載される。画像形成装置101に接続可能な装置には他にも、例えば用紙を挿入するための用紙挿入装置、くるみ綴じ製本を行うためのくるみ製本装置など、図1に記載のもの以外に存在する。本実施形態の画像形成処理装置は、リング製本装置110が接続された構成であれば、図1に記載の構成に限定するものではない。
また、図1で説明した画像処理システムは画像形成装置101に外部コントローラ102が接続された構成であるが、本発明は外部コントローラ102が接続された構成に限定されない。すなわち、画像形成装置101を外部LAN104に接続し、クライアントPC103から外部LAN104を介して画像形成装置101に、画像形成装置101が処理可能な印刷データを送信する構成でもよい。この場合、画像形成装置101において、データ解析やラスタライズ処理が行われ、印刷処理が実行される。
<画像処理システムの機能構成>
図2は、画像形成装置101、外部コントローラ102、及びクライアントPC103のシステム構成を表すブロック図である。
まず画像形成装置101の印刷装置108の構成について説明する。
画像形成装置101の印刷装置108は、通信I/F224、LANI/F225、ビデオI/F226、HDD231、CPU228、メモリ229、操作部230、ディスプレイ227で構成される。さらに画像形成装置101は、原稿露光部232、レーザ露光部233、作像部234、定着部235、給紙搬送部236を備える。これらの構成要素はシステムバス237を介して互いに接続される。
通信I/F224は通信ケーブル256を介して給紙装置107、穿孔装置109、リング製本装置110、及び排紙装置111と接続され、これらの装置の制御のための通信を行う。LANI/F225は内部LAN105を介して外部コントローラ102と接続され、印刷データなどの通信を行う。ビデオI/F226はビデオケーブル106を介して外部コントローラ102と接続され、画像データなどの通信を行う。
HDD231は、プログラムやデータが保存された記憶装置である。CPU228はHDD231に保存されたプログラム等に基づいて、画像処理制御や印刷の制御を包括的に行う。メモリ229においては、CPU228が各種処理を行う際に必要となるプログラムや、画像データが記憶され、ワークエリアとして動作する。また、HDD231にも画像データが保存可能である。
入力手段としての操作部230は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける。表示手段としてのディスプレイ227は、画像処理装置の設定情報やプリントジョブの処理状況などを表示する。原稿露光部232は、印刷装置108がコピー機能やスキャン機能を実行する際に原稿を読み込む処理を行う。原稿露光部232は、ユーザにより設置された用紙に対して露光ランプを照らしながらCCD等のラインセンサで画像を読み取ることで、原稿データを取得する。
レーザ露光部233は、感光ドラムを帯電したり、感光ドラムにレーザ光を照射する装置である。レーザ露光部233においては、まず感光ドラム表面を均一なマイナス電位に帯電させる一次帯電が行われる。次にレーザードライバーによってレーザ光を、ポリゴンミラーで反射させながら感光ドラムに照射する。これにより照射した部分のマイナス電荷が中和され、静電潜像が形成される。
作像部234は、静電潜像をトナーで現像し、現像されたトナー像を用紙にするための装置であり、現像ユニット、転写ユニット、トナー補給部等により構成される。現像ユニットにおいては、現像シリンダーからマイナスに帯電したトナーを感光ドラム表面の静電潜像に付着させ、可視像化する。転写ユニットにおいては、一次転写ローラーにプラス電位を印可し感光ドラム表面のトナーを転写ベルトに転写する一次転写、二次転写外ローラーにプラス電位を印可し転写ベルト上のトナーを用紙に転写する二次転写が行われる。
定着部235は用紙上のトナーを熱と圧力で用紙に溶解固着するための装置であり、加熱ヒーター、定着ベルト、加圧ベルト等で構成される。給紙搬送部236は用紙を搬送するための装置であり、ローラーや各種センサーにより用紙の給紙動作、搬送動作が制御される。
次に画像形成装置101の給紙装置107の構成について説明する。
画像形成装置101の給紙装置107は、通信I/F217、CPU218、RAM219、ROM221、給紙制御部222で構成され、これらの構成要素はシステムバス223を介して互いに接続される。
通信I/F217は通信ケーブル256を介して印刷装置108と接続され、制御に必要な通信を行う。CPU218は、RAM219に格納された制御プログラムに応じて、給紙に必要な各種制御を行う。RAM219においては、CPU218が各種処理を行う際に必要となるプログラムがROM221から読み込まれ、ワークエリアとして動作する。ROM221は、制御プログラムが保存された記憶装置である。給紙制御部222は、CPU218からの指示に基づき、ローラーとセンサーを制御しながら、用紙の給紙、搬送を制御する。
次に画像形成装置101の穿孔装置109の構成について説明する。
画像形成装置101の穿孔装置109は、通信I/F238、CPU239、RAM240、ROM241、穿孔制御部242で構成され、これらの構成要素はシステムバス243を介して互いに接続される。
通信I/F238は通信ケーブル256を介して印刷装置108と接続され、制御に必要な通信を行う。CPU239は、RAM240に格納された制御プログラムに応じて、穿孔に必要な各種制御を行う。RAM240においては、CPU239が各種処理を行う際に必要となるプログラムがROM241から読み込まれ、ワークエリアとして動作する。ROM241は、制御プログラムが保存された記憶装置である。
穿孔制御部242は、CPU239からの指示に基づき、搬送された用紙に対して穿孔処理を制御する。また、印刷装置108のCPU228からの指示を通信ケーブル256および通信I/F238を介してCPU239が受け、それに基づきCPU239が穿孔制御部242を制御する。穿孔装置109の処理の詳細は図3で後述する。
次に画像形成装置101のリング製本装置110の構成について説明する。
画像形成装置101のリング製本装置110は、通信I/F244、CPU245、RAM246、ROM247、製本制御部248で構成され、これらの構成要素はシステムバス249を介して互いに接続される。
通信I/F244は通信ケーブル256を介して印刷装置108と接続され、制御に必要な通信を行う。CPU245は、RAM246に格納された制御プログラムに応じて、リング製本に必要な各種制御を行う。RAM246においては、CPU245が各種処理を行う際に必要となるプログラムがROM247から読み込まれ、ワークエリアとして動作する。ROM247は、制御プログラムが保存された記憶装置である。
製本制御部248は、CPU245からの指示に基づき、綴じ部材の切断、綴じ部材の搬送処理、用紙の穿孔部への貫通処理、加工による綴じ処理、用紙積載部への搬送処理を制御する。
また、印刷装置108のCPU228からの指示を通信ケーブル256および通信I/F244を介してCPU245が受け、それに基づきCPU245が製本制御部248を制御する。リング製本装置110の処理の詳細は図3で後述する。
次に画像形成装置101の排紙装置111の構成について説明する。
画像形成装置101の排紙装置111は、通信I/F250、CPU251、RAM252、ROM253、排紙制御部254で構成され、これらの構成要素はシステムバス255を介して互いに接続される。
通信I/F250は通信ケーブル256を介して印刷装置108と接続され、制御に必要な通信を行う。CPU251は、RAM252に格納された制御プログラムに応じて、給紙に必要な各種制御を行う。RAM252においては、CPU251が各種処理を行う際に必要となるプログラムがROM253から読み込まれ、ワークエリアとして動作する。ROM253は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部254は、CPU251からの指示に基づき、ローラーとセンサーを制御しながら、用紙の搬送、排紙を制御する。
次に外部コントローラ102の構成について説明する。
外部コントローラ102は、CPU208、メモリ209、HDD210、キーボード211、ディスプレイ212、LANI/F213,LANI/F214、ビデオI/F215で構成され、これらはシステムバス216を通して互いに接続されている。
CPU208は、HDD210に保存されたプログラムやデータに基づきクライアントPC103からの印刷データの受信、RIP(Raster Image Processor)処理、画像形成装置101への印刷データの送信などを包括的に実行する。メモリ209においては、CPU208が各種処理を行う際に必要なプログラムやデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。HDD210には、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータが記憶される。キーボード211は、外部コントローラ102の操作指示を入力するための装置である。
ディスプレイ212には、外部コントローラ102の実行アプリケーション等の情報を静止画や動画の映像信号により表示される。LANI/F213は、外部LAN104を介してクライアントPC103と接続され、印刷指示などの通信を行う。LANI/F214は、内部LAN105を介して画像形成装置101と接続され、印刷指示などの通信を行う。ビデオI/F215は、ビデオケーブル106を介して画像形成装置と接続され、印刷データなどの通信を行う。
次にクライアントPC103の構成について説明する。
クライアントPC103は、CPU201、メモリ202、HDD203、キーボード204、ディスプレイ205、LANI/F206で構成され、これらの構成要素はシステムバス207を介して互いに接続されている。
CPU201は、HDD203に保存された文書処理プログラム等に基づいて印刷データの作成や印刷指示を実行する。またCPU201は、システムバスに接続される各デバイスを包括的に制御する。メモリ202においては、CPU201が各種処理を行う際に必要となるプログラムやデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。
HDD203には、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータが記憶される。キーボード204はPC103の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ205には、クライアントPC103の実行アプリケーション等の情報が静止画や動画の映像信号により表示される。LANI/F206は、外部LAN104と接続されており、印刷指示などの通信を行う。
以上の説明において、外部コントローラ102と画像形成装置101は内部LAN105とビデオケーブル106とで接続されているが、印刷に必要なデータの送受信が行える構成であればよく、例えば、ビデオケーブルのみで接続される構成でもよい。また、メモリ202、メモリ229、RAM219、RAM240、RAM246、RAM252、ROM221、ROM241、ROM247、ROM253はそれぞれ、データやプログラムを保持するための記憶装置であればよい。従って、これら記憶装置は、たとえば、揮発性のRAM、不揮発性のROM、内蔵HDD、外付けHDD、USBメモリなどで代替した構成でもよい。
<穿孔装置109とリング製本装置110の構成>
図3は、穿孔装置109とリング製本装置110の構成を示す模式図である。なお、図3において示される一対の円形状の部材は、用紙を搬送するためのローラーである。
穿孔装置109においては、穿孔処理の有無に応じて用紙は異なる搬送路に導かれる。すなわち、穿孔処理を不要とする場合には搬送路404を経由して後段の装置であるリング製本装置110内に導かれる。一方で、同装置による穿孔処理を要する場合には、搬送路405を経由し加工部412に導かれる。
用紙に対する搬送路の切り替えは、搬送路が分岐される位置に設けたフラッパ411の姿勢が制御されることにより行われる。加工部412においては、導かれた用紙の所定の位置に対して穿孔処理が実行される。穿孔屑積載部413は、穿孔屑を積載する部位である。加工部412によって加工された用紙は、搬送路406を経由して後段の装置であるリング製本装置110内に導かれる。
リング製本装置110内に導かれた用紙は、搬送路407を経由した後、同装置による製本処理の有無に応じ、異なる搬送路に導かれる。搬送路の切り替えは、搬送路が分岐される位置に設けたフラッパ414の姿勢が制御されることにより行われる。すなわち、製本処理を不要とする場合には、搬送路408を経由し後段の装置に用紙を排出するようフラッパ414は制御される。一方で製本処理を必要とする場合には、搬送路409に用紙を導くようフラッパ414は制御される。
搬送路409に導かれた用紙は用紙の積載手段としての用紙積載部415に導かれる。用紙積載部415には綴じ部材417および積載中の用紙(穿孔加工済みの用紙)418が示されている。後述するが、本発明の形態による製本処理においては、穿孔処理によって穿孔加工が施された用紙に対して綴じ部材417を貫通させ、さらに綴じ部材417を変形加工することによって製本成果物を得る方式である。従って、搬送路409を経由し用紙積載部415に導かれる用紙は、所定の様式により穿孔処理が施されたものである必要がある。
具体的には、用紙積載部415に導かれる用紙は、綴じ部材417が穿孔済み用紙の穿孔加工が施された部位に対し貫通可能なように、穿孔処理されたものである必要がある。綴じ部材417および穿孔処理の様式については図4で後述する。また、綴じ部材417は、その保持部419から用紙のサイズに応じた長さ分だけ引き出された上で切断され、前述した用紙積載部415の所定の位置に正確に配置するための綴じ部材供給部420に導かれる。
用紙積載部415にリング製本処理を要する全ての用紙の積載が完了すると、加工部416によって綴じ部材417の変形加工処理が行われる。加工部416は、用紙の穿孔部分に貫通した綴じ部材をリング形状に変形させることで用紙積載部415に積載された用紙束を綴じて製本物を得る綴じ手段として機能する。綴じ処理が施された製本成果物は、完成済みの製本成果物として搬送路421を介して成果物トレイ422に導かれる。搬送路421は製本物を外部へ排出する排出手段として機能する。図3は、完成済みの製本成果物423が同トレイ内に格納された状態を示している。
図4は、穿孔装置109における、加工部412によって用紙に対して施される穿孔処理の詳細を説明するための図である。加工部412には、ダイ501と呼ばれる穿孔の型が交換可能な部材が配置されている。加工対象用紙506は加工対象の用紙であり、図3における搬送路405を経由し加工部412に導かれた用紙を示している。
図4(a)に示すように、ダイ501の上方から圧力が加えられることによって穿孔部502は下方に押し出される(図4(b))。穿孔部502の先端は穿孔処理に適した鋭利な形状であり、ダイ501の下方に搬送された用紙506に対して穿孔処理を行う。ダイ501は、リング製本処理に適するものの他にも、2穴用、多穴用など、穿孔の形状や数等に応じて各種用意されており、交換可能なように構成される。
用紙506は、リング製本処理に適するダイ501によって穿孔加工が施される必要がある。具体的には、図4(c)、(d)に示すように、穿孔の大きさや間隔が綴じ部材417と合致していなければならない。穿孔の間隔511と綴じ部材417の貫通部の間隔512とが合致し、さらに穿孔の大きさ513よりも綴じ部材417の貫通部のサイズ514が小さくなければならない。これは、リング製本装置110における綴じ処理において、綴じ部材417を用紙506の穿孔部に貫通させ、さらに綴じ部材417を変形させる処理が必要であるためである。
図5は、綴じ部材417の長さが用紙サイズに応じて異なることを示した図である。綴じ部材417はどの用紙サイズでも共通で使用されるため、図4(d)に示す貫通部の間隔512や貫通部のサイズ514はどの用紙サイズでも共通である。図5(a)〜(d)に示す通り、用紙サイズ毎に綴じ部材417のカットする長さを変えることによって、用紙サイズに合わせた成果物を得ることが可能となる。
図6は用紙積載部415の近傍の模式図であり、本実施形態におけるリング製本処理の仕組みの概要を説明するものである。図6(a)はリング製本処理開始前の用紙積載部415の状態を示す。綴じ部材固定具602、601は並行して配置され、それらが接近する隙間603には、用紙サイズに合わせて切断された綴じ部材417が配置及び固定される。
図6(b)に示す通り、綴じ部材417は用紙積載部415に供給された後、綴じ部材固定具602、601によって所定の位置に正確に配置及び固定される。次に図6(c)に示す通り、この状態に対して穿孔加工済みの用紙418が綴じ部材417に貫通されながら積載される。綴じ部材417は、搬送された用紙418を貫通するよう、用紙418の穿孔数や位置に対し、正確に配置されるよう制御される。最終用紙までの積載が完了すると、綴じ部材417を折り曲げ、リング形状に変形させることによって、図6(d)に示すようなリング製本成果物が得られる。
なお、図6に示す用紙積載部415、及びそこに構成される部材や綴じ部材417の形状は本実施形態による製本処理の仕組みを説明するために簡略化されたものであり、穿孔の間隔、形状等については、図6に示した形状等に限定されるものではない。たとえば、綴じ処理における曲げ加工を短縮するために、用紙を差し込めないようにはならない程度にあらかじめ綴じ部材の一部が曲げ加工済みであってもよい。
図7は、本実施形態における製本処理を実施した結果得られる成果物の綴じ部材417の形状について説明するための図である。図7(a)は、成果物の綴じ部の方向から成果物を見た断面図である。図7(a)は、最初の用紙701、2番目の用紙702、それ以降の複数の用紙703という順序で用紙積載部415に穿孔加工済みの用紙が積載され、綴じ処理が施された状態を示している。
綴じ部材417が貫通したこれらの用紙は、綴じ部材417を折り曲げ、リング状にすることによって束ねられる。従って、図7(a)に示す通り、綴じ部材417の底部707と貫通部、すなわち上部708が交互に配置された形状として綴じ部材417を形成することになる。
しかしながら、成果物として綴じ部材417の底部707と上部708が交互に露呈する様式の成果物は、主に見た目の品位を損なう。そのため、図7(b)で示すように、綴じ処理実行後の成果物の最初の用紙701をリング製本成果物の反対方向にめくることによって、図7(a)に示したような底部707と上部708が露呈した状態を解消し、見た目の品位の高い成果物を得ることができる。
なお、このように成果物の完成後に最初の用紙701を反対方向にめくるためには、印刷の順序を、最終ページ、1ページ目、2ページ目、・・・、最後から2番目のページというように、印刷の順序を変更する必要がある。本発明においては、図7(a)に示すような見た目の品位が劣る状態の成果物と、図7 (b)に示すような見た目の品位が優れる成果物のどちらも対象とする。
また、綴じ部材417としてはサイズがあらかじめ定められたものがリング製本装置110に供給される一方で、製本成果物を構成する用紙の枚数、もしくは束厚は印刷データのページ数や使用する用紙種類に応じて可変である。このようなことを想定し、様々な束厚のリング製本成果物を得るために、本実施形態におけるリング製本装置110は、サイズの異なる綴じ部材417を交換可能とすることにより、異なる束厚の製本成果物であっても、適切に処理可能なように構成される。
図8は、製本処理が途中でキャンセルされた場合に、ユーザがリング製本装置110から綴じ部材417を除去する際の手順を示す図である。図8(a)は左カバー801および右カバー802が閉じた状態であり、リング製本装置110が製本処理を行なっている間はこの状態である。左カバー801は主に綴じ部材の供給や除去を行う際に開けられ、右カバー802は完成済みの製本成果物423を取り除く際に開けられる。
図8(b)は左カバー801を開けた状態であり、切断済みの綴じ部材417の除去を行う際の状態である。なお図8(b)のようにカバーが開いた状態では、リング製本装置110は製本処理を行うことはできず、もし製本処理中に左カバー801または右カバー802が開けられた場合は、リング製本装置110は製本処理を中断する。
<実施例1>
本発明の実施例の処理をフローチャートを用いて説明する。
図9は、外部コントローラ102がクライアントPC103から印刷データを受信し、画像形成装置101に印刷データを投入する際の処理の流れを示すフローチャートである。
図9の処理は、外部コントローラ102のCPU208により実行される。以下の説明において、符号Sはステップを示す。
外部コントローラ102のCPU208は、S901において、クライアントPC103から印刷データを受信すると、S902で、印刷データを解析する。印刷データの解析は、インタープリットとも呼ばれ、受信した印刷データを解析し、印刷設定の抽出やアウトライン化、フォントの呼び出しなどが行われる。
外部コントローラ102のCPU208が解析可能な印刷データとしては、PS(PostScript)、PDF(Portable Document Format)、PCL(Printer Control Language)などがある。CPU208は、S902での印刷データの解析により、印刷データに設定された用紙サイズやリング製本処理指定の有無を判断することができる。
次にCPU208は処理をS903 に進め、ラスタライズ処理を行う。ラスタライズ処理はRIP処理、ビットマップ化とも呼ばれ、画像形成装置101に投入するラスタライズ画像の生成を行う。CPU208は、S903において、印刷データに付与された画像設定等に応じて外部コントローラ102独自の色変換処理等を行い、画像形成装置101が解釈可能なCMYK等のラスタライズ画像を生成する。
次にCPU208は処理をS904に進め、画像形成装置101に投入する印刷データを生成する。印刷データには、S903で生成したラスタライズ画像や、印刷コマンドが含まれる。印刷コマンドには、ジョブ名称や後処理設定などのジョブ全体の設定や各ページの設定情報などが含まれる。
次にCPU208はS905において、画像形成装置101に印刷データを投入する。CPU208はS905において、印刷コマンドを内部LAN105を通して、ラスタライズ画像をビデオケーブル106を通して、画像形成装置101に送信する。
次にCPU208はS906において、画像形成装置101が印刷処理を完了したか否かを判断する。CPU208は、内部LAN105を介して画像形成装置101と通信を行うことによって画像形成装置101の印刷状況を監視し、処理状況をディスプレイ212に表示する。印刷処理が完了すれば、外部コントローラ102は処理を終了する。
図10は、画像形成装置101の印刷装置108が、外部コントローラ102からリング製本処理指示を含む印刷データを受信し印刷を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。図10の処理は、印刷装置108のCPU228により実行される。
印刷装置108のCPU228はS1001において、外部コントローラ102から印刷データを受信し印刷データを解析する。次にCPU228は処理をS1002に進め、S1001で受信した印刷データから用紙サイズ情報を取得する。
次にCPU228は処理をS1003に進め、リング製本装置110に綴じ部材のカット処理の指示を行う。S1003での綴じ部材のカット指示は、印刷データに設定された用紙サイズ情報に基づいて実行される。それは、リング製本装置110における綴じ部材のカットを用紙サイズに合わせて行うためである。綴じ部材417は、その保持部419から用紙の加工に必要な長さだけ引き出された上で切断され、綴じ部材供給部420に導かれる。
次にCPU228は処理をS1004に進め、リング製本装置110に綴じ部材の用紙積載部415への移動指示を行う。これにより、綴じ部材417は綴じ部材供給部420から、用紙積載部415の所定の位置に移動され、用紙を積載するための準備が整う。次にCPU228は処理をS1005に進め、S1004で指示した綴じ部材417の用紙積載部415への移動が完了したか否かを判断する。CPU228はS1005において移動が完了したと判断した場合、処理をS1006に進める。
CPU228はS1006において、給紙装置107に給紙の指示を行う。S1006の給紙指示には、複数の給紙段のうちどの給紙段から用紙を給紙するかの情報が含まれる。CPU228は、給紙装置107の用紙残量やプリントジョブに設定された用紙種類や用紙サイズ等に応じて、給紙装置107の複数の給紙段から適切な給紙段を指定する。S1006の給紙指示により、印刷に使用する用紙が、給紙装置107から給紙、搬送され、印刷装置108に導かれる。
次にCPU228はS1007において印刷処理を行う。S1007の印刷処理では、S1001で受信した印刷データに応じて、レーザ露光部233によるレーザ露光処理、作像部234により作像処理、定着部235により定着処理を経て、用紙に対する画像形成処理が行われる。また、S1001で受信した印刷データの指定に基づき、用紙の片面又は両面に印刷されるよう、給紙搬送部236により適切に給紙、搬送が行われ、用紙は穿孔装置109に導かれる。
次にCPU228はS1008において、穿孔装置109に穿孔処理の指示を行う。S1008において、穿孔装置109は穿孔処理の指示を受けると、搬送された用紙に対して、穿孔処理を行ない、その後、用紙は後続のリング製本装置110に導かれる。
次にCPU228はS1009において、リング製本装置110に用紙の積載指示を行う。S1009において、リング製本装置110は用紙の積載指示を受けると、搬送された用紙をリング製本装置110の用紙積載部415に導き、用紙の穿孔部分に綴じ部材417が貫通した状態となるように用紙が積載される。
次にCPU228はS1010において、1部に相当する束、即ち、1部分の束の用紙の積載が完了したか否かを判断する。CPU228はS1010で1部分の束の用紙の積載が完了したと判断した場合は、処理をS1011に進める。他方、CPU228は、S1010で1部分の束の用紙の積載が完了していないと判断した場合は、処理をS1006に戻し、次の用紙の給紙、印刷処理を行う。
CPU228はS1011において、リング製本装置110に対して綴じ処理の指示を行う。S1011においてリング製本装置110は綴じ処理が指示されると、用紙積載部415において、綴じ部材417を変形加工することで綴じ処理を行い、搬送路421を介して成果物を成果物トレイ422に導く。
次にCPU228はS1012において、綴じ処理された用紙束がジョブの最終部であるか否かを判断する。CPU228はS1012において、ジョブの最終部でないと判断すると、処理をS1003に戻し、次の部の綴じ部材のカット指示を行う。他方、CPU228はS1012においてジョブの最終部であると判断すると、リング製本処理を終了する。
図11は、画像形成装置101の印刷装置108がキャンセル処理を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。図11の処理は、印刷装置108のCPU228により実行される。
印刷装置108は、図10のリング製本処理の任意のタイミングでキャンセル処理を受け付けることが可能である。キャンセル処理は、印刷装置108の操作部230や外部コントローラ102からユーザにより指示をすることが出来る。また、ユーザからの指示が無くとも、印刷装置108のCPU228が、リング製本処理が継続できないと判断した場合にキャンセル処理を行うこともある。
印刷装置108がキャンセル指示を受信すると、CPU228はS1101 において、リング製本処理のどの処理を実行中かを解析する。次にCPU228は処理をS1102に進め、給紙指示が済んでいるか否かを判断する。CPU228がS1102において給紙指示済みと判断するのは、印刷装置108がキャンセル指示を受けた時点が、図10のフローチャートにおいてS1006からS1012までのいずれかの処理を行っている状態である場合である。
CPU228はS1102において給紙指示済みと判断すると、処理をS1106に進める。CPU228はS1106において、給紙指示済みの用紙の印刷、積載が完了した後に、リング製本装置110に対して綴じ処理指示を行う。リング製本装置110は、途中まで印刷された用紙束に対して綴じ処理を行い、成果物を成果物トレイ422に導く。
成果物の完成前にリング製本ジョブがキャンセルされた場合は、カット済み綴じ部材417と積載中の用紙418をリング製本装置110から取り除く必要がある。しかし、S1106においては、図8で示したようにユーザがリング製本装置110の左カバー801を開いてカット済み綴じ部材417と積載中の用紙418を取り除く手間を省くべく、以下の処理が実行される。即ち、製本成果物を構成するすべての用紙の積載が完了していなくても、途中まで印刷された用紙束に対してリング製本装置110が綴じ処理を行い、綴じ処理された束を成果物トレイ422へ排出する。これにより、ユーザの操作なしに次のジョブが印刷可能な状態になる。
次にCPU228は処理をS1105に進め、ジョブの残りの印刷のキャンセル処理を行い、リング製本処理のキャンセル処理を終了する。
他方、CPU228はS1102において、印刷装置108がキャンセル指示を受けた時点が、図10のフローチャートにおいてS1001からS1005までのいずれかの処理を行っている状態である場合には、給紙指示済みでない判断する。その場合、CPU228は処理をS1103に進める。
CPU228はS1103において、綴じ部材のカット指示済みであるか否かを判断する。綴じ部材のカット指示済みであると判断されるのは、印刷装置108がキャンセル指示を受けた時点が、図10のフローチャートにおいて、S1003からS1005までのいずれかの処理を行っている状態である場合である。他方、綴じ部材カットの指示済みでないと判断されるのは、印刷装置108がキャンセル指示を受けた時点が、図10のフローチャートにおいて、S1001からS1002までのいずれかの処理を行っている状態である場合である。
CPU228はS1103において、綴じ部材のカット指示済みであると判断した場合には、処理をS1104に進める。S1104は、綴じ部材のカット指示の後でありかつ給紙の指示を行う前の状態である。そのため、リング製本装置110の用紙積載部415には、カット済みの綴じ部材417だけが存在し、積載済みの用紙418は存在しない。従って、CPU228はS1104において、リング製本装置110に綴じ部材417の用紙積載部415への移動指示を行うが、ユーザに対する綴じ部材417の除去指示は行わない。
CPU228は、S1104の時点で給紙指示前であるため、綴じ部材417が用紙積載部415に移動完了されると、処理をS1105に進める。それは、次以降のリング製本ジョブを行う際に、カット済みの綴じ部材が使用できる可能性があるためである。CPU228は、S1105において、ジョブの残りの印刷のキャンセル処理を行い、リング製本処理のキャンセル処理を終了する。
CPU228はS1103において、綴じ部材のカット指示済みでないと判断した場合には、処理をS1105に進める。この場合は、リング製本装置110の用紙積載部415には、カット済みの綴じ部材417も積載済みの用紙418も存在せず、これらを除去する必要が無い。CPU228は、S1105において、ジョブの残りの印刷のキャンセル処理を行い、リング製本処理のキャンセル処理を終了する。
図12は、印刷装置108がリング製本処理のキャンセル処理を行った後、次のジョブのリング製本処理を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。図12の処理は、印刷装置108のCPU228により実行される。
CPU228はS1201において、外部コントローラ102から次のジョブ(リング製本ジョブ)の印刷データを受信し印刷データを解析する。次にCPU228は処理をS1202に進め、S1201で受信した印刷データから用紙サイズ情報を取得する。
次にCPU228はS1203において、リング製本装置110の用紙積載部415にカット済みの綴じ部材417が存在するか否かを判断する。ここでカット済みの綴じ部材417が存在する場合は、前回のリング製本処理が途中でキャンセルされ、S1104で綴じ部材の移動処理までを完了させた場合である。CPU228は、S1203で用紙積載部415に綴じ部材417が存在すると判断した場合は処理をS1204に進める。他方、CPU228は、S1203で用紙積載部415に綴じ部材417が存在しないと判断した場合は処理をS1207に進める。
CPU228はS1204において、用紙積載部415の綴じ部材417のサイズがS1202で取得した(次のリング製本ジョブの)用紙サイズに対応するか否かを判断する。即ち、CPU228は、途中でキャンセル(中止)されたジョブにおける用紙サイズがS1202で取得した(次のリング製本ジョブの)用紙サイズと一致する(同一である)か異なるかを判断する。これは用紙サイズと綴じ部材のサイズが対応していないとリング製本処理を行うことができないためである。CPU228はS1204において、次のリング製本ジョブの用紙サイズとカットされた綴じ部材のサイズが対応する(次のリング製本ジョブの用紙サイズと中止されたジョブにおける用紙サイズが同じ)と判断した場合は処理をS1210に進める。CPU228はS1204において、次のリング製本ジョブの用紙サイズとカットされた綴じ部材のサイズが対応していない(次のリング製本ジョブの用紙サイズと中止されたジョブにおける用紙サイズが異なる)と判断した場合は処理をS1205に進める。
CPU228はS1205において、ディスプレイ227に、リング製本装置110の用紙積載部415からカット済みの綴じ部材417を取り除くよう指示するエラーメッセージを表示する。図13は、S1205でディスプレイ227に表示される画面の一例である。図13の例では、エラーの要因(用紙サイズと綴じ部材のサイズが対応しない旨)とその対処方法を、綴じ部材の位置が確認できるように図を用いて表示している。
次にCPU228はS1206において、リング製本装置110の用紙積載部415からカット済みの綴じ部材417が除去されるのを待つ。CPU228は、カット済みの綴じ部材417が除去されていない場合は、除去されるまでS1206の処理を継続し、除去された場合は処理をS1207に進める。
次にCPU228はS1207において、リング製本装置110に対して綴じ部材のカット処理の指示を行う。S1207におけるカット指示には、印刷データに設定された用紙サイズ情報が含まれる。リング製本装置110における綴じ部材のカットを、用紙サイズに合わせて行うためである。リング製本装置110は、綴じ部材417を保持部419から用紙の加工に必要な長さだけ引き出した上で切断し、綴じ部材供給部420に導く。なお、綴じ部材供給部420は用紙サイズに応じた長さで綴じ部材のカット処理を行うカット手段として機能する。
次にCPU228はS1208において、リング製本装置110に綴じ部材の用紙積載部415への移動指示を行う。これにより、綴じ部材417は綴じ部材供給部420から、用紙積載部415の所定の位置に移動され、用紙を積載するための準備が整う。次にCPU228はS1209において、S1208で指示した綴じ部材417の用紙積載部415への移動が完了したか否かを判断し、移動が完了したと判断した場合は処理をS1210に進める。
CPU228はS1210において、給紙装置107に給紙の指示を行う。S1210の給紙指示には、複数の給紙段のうちどの給紙段から用紙を給紙するかの情報が含まれる。CPU228は、給紙装置107の用紙残量やプリントジョブに設定された用紙種類や用紙サイズ等に応じて、給紙装置107の複数の給紙段から適切な給紙段を指定する。S1210での給紙指示により、印刷に使用する用紙が、給紙、搬送され、印刷装置108に導かれる。
次にCPU228はS1211において、印刷装置108での印刷処理を行う。S1211の印刷処理では、S1201で受信した印刷データに応じて、レーザ露光部233によるレーザ露光処理、作像部234により作像処理、定着部235により定着処理を経て、用紙にトナー像が転写される。また、S1201で受信した印刷データの指定に基づき、用紙の片面又は両面に印刷されるよう、給紙搬送部236により適切に給紙、搬送が行われ、用紙は穿孔装置109に導かれる。
次にCPU228はS1212において、穿孔装置109に穿孔処理の指示を行う。S1212で穿孔処理の指示を受けると、穿孔装置109は、搬送された用紙に対して穿孔処理を行い、用紙を後続のリング製本装置110に導く。
次にCPU228はS1213において、リング製本装置110に用紙の積載指示を行う。S1213で用紙の積載指示を受けると、リング製本装置110は搬送された用紙を用紙積載部415に導き、綴じ部材417を貫通し積載する。
次にCPU228はS1214において、1部に相当する束、即ち、一束の用紙の積載が完了したか否かを判断する。CPU228はS1214で一束の用紙の積載が完了したと判断した場合は、処理をS1215に進める。他方、CPU228は、S1214で一束の用紙の積載が完了していないと判断した場合は、処理をS1210に戻し、次の用紙の給紙、印刷処理等を行う。
CPU228はS1215において、リング製本装置110に対して綴じ処理指示を行う。S1215でリング製本装置110は綴じ処理が指示されると、用紙積載部415において、綴じ部材417を変形加工することで綴じ処理を行い、搬送路421を介して成果物を成果物トレイ422に導く。
次にCPU228はS1216において、綴じ処理を行った束がジョブの最終部であるか否かを判断する。CPU228はS1216において、ジョブの最終部でないと判断すると、処理をS1207に戻し、次の部で使う綴じ部材のカット指示を行う。他方、CPU228はS1216においてジョブの最終部であると判断すると、リング製本処理を終了する。
<実施例1の効果>
実施例1においては、ジョブに応答して綴じ部材のカット処理および用紙束の最初の用紙の給紙処理を開始した後に印刷装置108がキャンセル指示を受けた場合、給紙指示済みの用紙の印刷、積載完了後に、リング製本装置110は綴じ処理、排出処理を行う。従って、途中まで印刷された用紙束に対して綴じ処理とその成果物の排出が自動的に行なわれるため、ユーザによる綴じ部材417と搬送済みの用紙418を除去する手間を省き、次の印刷処理を行うことができる。
また、印刷装置108が用紙束の最初の用紙の給紙前ではあるが綴じ部材のカット指示の後にキャンセル指示を受けた場合、リング製本装置110は綴じ部材の用紙集積部への移動のみを行い、綴じ部材の除去は行わない。従って、次のジョブのリング製本処理を行う際に、綴じ部材が用紙サイズに対応すれば、当該綴じ部材を無駄にすることなく利用することができる。
<実施例2>
実施例1においては、リング製本処理のキャンセル時に、綴じ部材の排出処理を行うか次のジョブ(リング製本ジョブ)で利用するために用紙集積部に保持しておくかを、キャンセルを受けた時点が給紙指示の前であるか後であるかに応じて判断した。
ここで、綴じ部材の排出処理を行うか次のジョブ(リング製本ジョブ)で利用するために用紙集積部に保持しておくかを、ユーザに選択させても良い。実施例2では、綴じ部材の排出処理を行うか次のジョブ(リング製本ジョブ)で利用するために用紙集積部に保持しておくかをユーザに選択させるようにした場合の処理の流れについて説明する。
実施例2において、外部コントローラ102がクライアントPC103から印刷データを受信し、画像形成装置101に印刷データを投入する際の処理の流れは、実施例1において図9を用いて説明した処理の流れと同じである。
また、実施例2において、画像形成装置101の印刷装置108が外部コントローラ102からリング製本処理指示を含む印刷データを受信し印刷する処理の流れは、実施例1において図10を用いて説明した処理の流れと同じである。
図14は、実施例2において画像形成装置101の印刷装置108がキャンセル処理を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。図14の処理は、印刷装置108のCPU228により実行される。
実施例2においても、印刷装置108は図10のリング製本処理の任意のタイミングでキャンセル処理を受け付けることが可能である。キャンセル処理は印刷装置108の操作部230や外部コントローラ102からユーザにより指示をすることができる。また、ユーザからの指示が無くとも、印刷装置108のCPU228が、リング製本処理が継続できないと判断した場合にキャンセル処理が行われることもある。
印刷装置108がキャンセル指示を受信すると、CPU228はS1401 において、リング製本処理のどの処理を実行中かを解析する。次にCPU228は処理をS1402に進め、給紙指示が済んでいるか否かを判断する。CPU228はS1402 において、給紙指示済みと判断するのは、印刷装置108がキャンセル指示を受けた時点が、図10のフローチャートにおいてS1006からS1012までのいずれかの処理を行っている状態である場合である。
CPU228はS1402において給紙指示済みと判断すると、処理をS1410に進める。CPU228はS1410において、給紙指示済みの用紙の印刷、積載が完了した後に、リング製本装置110に対して綴じ処理指示を行う。リング製本装置110は、途中まで印刷された用紙束に対して綴じ処理を行い、成果物を成果物トレイ422に導く。
成果物の完成前にリング製本ジョブがキャンセルされた場合は、カット済み綴じ部材417と積載中の用紙418をリング製本装置110から取り除く必要がある。しかし、S1410においては、図8で示すようにユーザがリング製本装置の左カバー801を開いて、カット済み綴じ部材417と積載中の用紙418を取り除く手間を省くべく、途中まで印刷された用紙束に対してリング製本装置が綴じ処理を行う。それにより、ユーザの操作なしに次のジョブが印刷可能な状態になる。
次にCPU228は処理をS1408に進め、ジョブの残りの印刷のキャンセル処理を行い、リング製本処理のキャンセル処理を終了する。
他方、CPU228はS1402において、印刷装置108がキャンセル指示を受けた時点が、図10のフローチャートにおいてS1001からS1005までのいずれかの処理を行っている状態である場合には、給紙指示済みでないと判断する。この場合、CPU228は処理をS1403に進める。
CPU228はS1403において、綴じ部材のカット指示済みであるか否かを判断する。綴じ部材のカット指示済みであると判断されるのは、印刷装置108がキャンセル指示を受けた時点が、図10のフローチャートにおいて、S1003からS1005までのいずれかの処理を行っている状態である場合である。他方、綴じ部材のカット指示済みでないと判断されるのは、印刷装置108がキャンセル指示を受けた時点が、図10のフローチャートにおいて、S1001からS1002までのいずれかの処理を行っている状態である場合である。
CPU228はS1403において、綴じ部材カット指示済みであると判断した場合には、処理をS1404に進める。S1404は、綴じ部材カット指示の後でありかつ給紙の指示を行う前の状態である。そのため、リング製本装置110の用紙積載部415には、カット済みの綴じ部材417だけが存在し、積載済みの用紙418は存在しない。従って、CPU228はS1404において、キャンセル後の処理の選択画面をディスプレイ227に表示する。
図15は、S1404において表示される画面の一例である。図15の例では、カット済みの綴じ部材を除去するか、次の部(リング製本ジョブ)で再利用するかを操作部230を介してユーザに選択させる画面を表示している。図の例では、画面に綴じ部材を除去する旨の選択ボタン151、次の部で再利用する旨の選択ボタン152が表示される。
次にCPU228はS1405において、ユーザが操作部230を介して綴じ部材の除去を選択したか、次の部(リング製本ジョブ)での再利用を選択したかを判断する。CPU228はS1405において、ボタン151により綴じ部材の除去が選択されたと判断した場合、処理をS1406に進める。
CPU228はS1406において、ディスプレイ227に、リング製本装置110の用紙積載部415からカット済みの綴じ部材417を取り除くよう指示するメッセージを表示する。図16は、S1406でディスプレイ227に表示される画面の一例である。図16の例では、カット済みの綴じ部材の取り除き方を、図を用いて表示している。
次にCPU228はS1407において、リング製本装置110の用紙積載部415からカット済みの綴じ部材417が除去されるのを待つ。CPU228は、カット済みの綴じ部材417が除去されていない場合は、除去されるまでS1407の処理を継続する。CPU228はS1407において、カット済みの綴じ部材417が除去されたと判断した場合は処理をS1408に進め、ジョブの残りの印刷のキャンセル処理を行い、リング製本処理のキャンセル処理を終了する。
CPU228はS1405において、ボタン152により次の部(リング製本ジョブ)での綴じ部材の再利用が選択されたと判断した場合は、処理をS1409に進める。CPU228はS1409において、リング製本装置110に綴じ部材417の用紙積載部415への移動指示を行うが、ユーザへの綴じ部材417の除去指示は行わない。それは、次以降のリング製本ジョブを行う際にカット済みの綴じ部材が使用できる可能性があるためである。CPU228はS1409の処理の後、処理をS1408に進め、ジョブの残りの印刷のキャンセル処理を行い、リング製本処理のキャンセル処理を終了する。
CPU228はS1403において、綴じ部材のカット指示済みでないと判断した場合には、処理をS1408に進める。この場合は、リング製本装置110の用紙積載部415には、カット済みの綴じ部材417も積載済みの用紙418も存在せず、これらを除去する必要が無い。CPU228はS1408において、ジョブの残りの印刷のキャンセル処理を行い、リング製本処理のキャンセル処理を終了する。
実施例2において印刷装置108がリング製本処理のキャンセル処理を行った後、次にリング製本処理を行う際の処理の流れは、実施例1において図12を用いて説明した処理の流れと同じである。
<実施例2の効果>
実施例2においても、ジョブに応答して綴じ部材のカット処理および用紙束の最初の用紙の給紙処理を開始した後に印刷装置108がキャンセル指示を受けた場合、給紙指示済みの用紙の印刷、積載完了後に、リング製本装置110は綴じ処理、排出処理を行う。そのため、途中まで印刷された用紙束に対して綴じ処理とその成果物の排出が自動的に行なわれるため、ユーザによる綴じ部材417と搬送済みの用紙418を除去する手間を省き、次の印刷処理を行うことができる。
また、印刷装置108が綴じ部材のカット処理後であって用紙束の最初の用紙の給紙処理前にキャンセル指示を受けた場合、カット済みの綴じ部材を除去するか、次の部(リング製本ジョブ)で再利用するかの選択画面が表示される。ユーザが綴じ部材の再利用を選択した場合、綴じ部材の用紙集積部への移動が行なわれる。綴じ部材の除去を行わないため、次にリング製本処理を行う場合に、カット済みの綴じ部材が次のジョブの用紙サイズに対応すれば、次のジョブにおいて綴じ部材を無駄にすることなく利用することができる。即ち、キャンセル(中止)されたジョブにおける用紙サイズが次のジョブの用紙サイズと一致すれば、次のジョブにおいて綴じ部材を無駄にすることなく利用することができる。
<その他の実施例>
実施例1および実施例2において、印刷装置108は、外部コントローラ102と接続されている構成について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。すなわち、印刷装置108は外部コントローラを介さず、内部LAN105を介して外部ネットワークから印刷データを受信可能な構成であっても良い。
また、実施例1および実施例2においては、S1205においてユーザに綴じ部材を除去させる場合について説明したが、リング製本装置が用紙積載部415に用紙を積載しないまま綴じ部材の綴じ処理を行い、成果物トレイ422に綴じ部材を排出しても良い。その場合、ユーザの綴じ部材の除去の手間を省くことができる。なお、綴じ部材のみを排出する場合は、用紙が無いために、綴じ部材が成果物トレイ422内のどこに排出されるか制御できず、後続の製本成果物を積載する際に積載性が崩れる可能性がある。
以上のように、本発明の画像形成装置(101)は、ジョブに応じて用紙上に画像形成を行う印刷手段(108)と、画像形成された複数の用紙に綴じ部材を貫通させ製本処理を行うよう制御する制御手段(CPU228等)とを有する。画像形成装置は、用紙サイズに応じた長さで綴じ部材のカット処理を行うカット手段(420)と、画像形成された用紙に綴じ部材を貫通させるための孔を形成する穿孔処理を行う穿孔手段(109)と、を有する。さらに、画像形成装置は、用紙の穿孔部分にカット処理された前記綴じ部材が貫通するように複数の用紙を積載する積載手段(415)と、綴じ手段(416)と、排出手段(421)とを有する。綴じ手段は、複数の用紙の穿孔部分を貫通した綴じ部材を変形させることで積載手段に積載された複数の用紙を綴じ、排出手段は綴じ手段により綴じられた複数の用紙を外部へ排出する。制御手段は、綴じ部材のカット処理後にジョブの中止が指示され、中止指示がジョブの最初の用紙の印刷手段への給紙処理の開始後である場合、排出処理を以下のように行う。即ち、制御手段は、積載手段に製本成果物を構成するべきすべての用紙の積載が完了していなくても、積載済みの用紙に対して、綴じ手段の綴じ処理と排出手段の排出処理を行うよう制御する(S1106)。
このように構成された本発明の画像形成装置によれば、綴じ部材のカット処理および用紙束の最初の用紙の給紙処理を開始した後にキャンセル指示を受けた場合、給紙指示済みの用紙の印刷、積載完了後に、リング製本装置は綴じ処理、排出処理を行う。従って、途中まで印刷された用紙束に対して綴じ処理とその成果物の排出が自動的に行なわれるため、ユーザによる綴じ部材417と搬送済みの用紙418を除去する手間を省き、次の印刷処理を行うことができる。
また、制御手段は、当該ジョブの中止の指示が、綴じ部材のカット処理の後であって、ジョブの最初の用紙の印刷手段への給紙処理の開始前である場合、当該ジョブの実行を中止してカットされた綴じ部材を保持するようにしてよい(S1104〜S1105)。
その場合、制御手段は、次ジョブにおいて、用紙サイズが保持された綴じ部材に対応していれば、保持された綴じ部材を用いて製本処理を行うよう穿孔手段、積載手段、綴じ手段および排出手段を制御してよい(S1204 、S1210〜S1215)。
それにより、当該綴じ部材を無駄にすることなく利用することができる。
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 画像形成装置
102 外部コントローラ
107 給紙装置
108 印刷装置
109 穿孔装置
110 リング製本装置
111 排紙装置

Claims (10)

  1. 印刷ジョブに基づいて用紙上に画像形成を行う印刷手段と、画像形成された複数の用紙の穿孔部分に綴じ部材が貫通した状態の製本成果物を生成する製本処理を行うよう制御する制御手段とを有する画像形成装置であって、
    用紙サイズに応じた長さで綴じ部材のカット処理を行うカット手段と、
    画像形成された用紙に前記綴じ部材を貫通させるための孔を形成する穿孔処理を行う穿孔手段と、
    用紙の穿孔部分にカット処理された前記綴じ部材が貫通するように複数の用紙を積載する積載手段と、
    前記複数の用紙の穿孔部分を貫通した前記綴じ部材を変形させることで前記積載手段に積載された複数の用紙を綴じる綴じ手段と、
    前記綴じ手段により綴じられた複数の用紙を排出する排出手段とを有し、
    前記制御手段は、綴じ部材のカット処理の後にジョブの中止が指示された場合、当該ジョブの中止の指示がジョブの最初の用紙の前記印刷手段への給紙処理の開始後である場合、前記積載手段に前記製本成果物を構成するべきすべての用紙の積載が完了していなくても、積載済みの用紙に対して、前記綴じ手段による綴じ処理と前記排出手段による排出処理を行うよう制御する、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、当該ジョブの中止の指示が、綴じ部材のカット処理の後であって、ジョブの最初の用紙の前記印刷手段への給紙処理の開始前である場合、当該ジョブの実行を中止して前記カットされた綴じ部材を保持する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、次のジョブにおいて、用紙サイズが前記保持された綴じ部材に対応している場合、前記保持された綴じ部材を用いて製本処理を行うよう、前記穿孔手段、前記積載手段、前記綴じ手段および前記排出手段を制御する、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、次のジョブにおいて、用紙サイズが前記保持された綴じ部材に対応していない場合、前記保持された綴じ部材が除去された後、当該次のジョブの用紙サイズに応じた長さで綴じ部材のカット処理を行うよう前記カット手段を制御し、当該カットされた綴じ部材を用いて製本処理を行うよう、前記穿孔手段、前記積載手段、前記綴じ手段および前記排出手段を制御する、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. さらに、メッセージを表示する表示手段を有し、
    前記制御手段は、次のジョブにおいて、用紙サイズが前記保持された綴じ部材に対応していない場合、前記保持された綴じ部材を除去するよう指示するメッセージを前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする請求項2又は4に記載の画像形成装置。
  6. ユーザに対するメッセージを表示する表示手段と、
    メッセージに対してユーザにより指示を入力する入力手段と、をさらに有し、
    ユーザに前記カットされた綴じ部材を除去するか保持するかを選択させるメッセージを前記表示手段に表示し、
    ユーザにより前記入力手段から、前記カットされた綴じ部材を除去することを選択する指示が入力された場合、前記表示手段に綴じ部材の除去を行うよう指示するメッセージを表示する、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、
    ユーザにより前記入力手段から、前記カットされた綴じ部材を保持することを選択する指示が入力された場合、次のジョブにおいて、用紙サイズが前記カットされた綴じ部材に対応していれば、前記カットされた綴じ部材を用いて製本処理を行うよう前記穿孔手段、前記積載手段、前記綴じ手段および前記排出手段を制御し、
    用紙サイズが前記カットされた綴じ部材に対応していなければ、前記表示手段に綴じ部材の除去を行うよう指示するメッセージを表示する、ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、当該ジョブの中止の指示が、綴じ部材のカット処理の後であって、ジョブの最初の用紙の前記印刷手段への給紙処理の開始前である場合、前記カットされた綴じ部材に対して前記綴じ手段による綴じ処理と前記排出手段による排出処理を行うよう制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 印刷ジョブに基づいて用紙上に画像形成を行う印刷手段を有し、画像形成された複数の用紙の穿孔部分に綴じ部材が貫通した状態の製本成果物を生成する製本処理を行う画像形成装置の制御方法であって、
    用紙サイズに応じた長さで綴じ部材のカット処理を行うカット工程と、
    画像形成され用紙に綴じ部材を貫通させるための孔を形成する穿孔処理を行う穿孔工程と、
    用紙の穿孔部分にカットされた綴じ部材貫通するように複数の用紙を積載する積載工程と、
    前記複数の用紙の穿孔部分を貫通した綴じ部材を変形させることで積載された複数の用紙を綴じる綴じ工程と、
    前記綴じ工程で綴じられた複数の用紙を排出する排出工程と、
    綴じ部材のカット処理の後にジョブの中止が指示された場合、当該ジョブの中止の指示がジョブの最初の用紙の前記印刷手段への給紙処理の開始後である場合、積載済みの用紙に対して、前記製本成果物を構成するべきすべての用紙の積載が完了していなくても、前記綴じ工程による綴じ処理と前記排出工程による排出処理を行うよう制御する制御工程と、を備えることを特徴とする制御方法。
  10. 請求項8に記載された制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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