JP2021000731A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】リング製本処理において綴じ部材のカット処理後にジョブの中止が指示された場合、カット済みの綴じ部材および印刷済みの用紙を取り除く手間を省くことが可能な、画像形成装置、制御方法およびプログラムを提供する。【解決手段】印刷手段により画像形成された複数の用紙に綴じ部材を貫通させ製本処理を行うよう制御する制御手段を有する画像形成装置は、穿孔処理された複数枚の用紙を、用紙サイズに応じた長さでカット処理された綴じ部材に差し込んで積載し、綴じ部材を変形させることで積載された用紙束を綴じて製本成果物を得、製本成果物を外部へ排出する。制御手段は、綴じ部材のカット処理後で給紙指示の前にジョブの中止が指示された場合、予め設定された所定枚数の用紙を綴じ部材により綴じて排出するよう制御する。【選択図】図12

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラムに関する。
画像形成装置が実行可能な後処理の一つとして、リング製本処理がある。リング製本処理とは、印刷された各用紙に対して穿孔(パンチ)処理を施し、穿孔処理によって穿孔された用紙にリング状の綴じ部材を差し込み、用紙を束ねることにより製本成果物を得るものである。このような製本処理は、綴じ処理に用いる綴じ部材の形状から、リング製本処理またはワイヤ製本処理などと呼ばれる。
綴じ部材を使用し様々な用紙サイズのリング製本処理を行うために、用紙サイズに合わせた長さに綴じ部材をカットし、カットされた綴じ部材を用いて製本成果物を生成するリング製本装置が知られている。(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)
特開2002−200875号公報 特開2009−190180号公報
ところで、用紙の印刷の開始前に綴じ部材のカット処理を行うリング製本処理においては、綴じ部材のカット処理の開始後であって、給紙指示がなされる前に、印刷ジョブのキャンセルがユーザにより指示される場合がある。その場合、ユーザはカット済みの綴じ部材をリング製本装置から取り除く必要があり、そのために綴じ部材を取り除くまでは、後続の印刷ジョブが実行できず生産性が落ちてしまうという課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。
すなわち、本発明は、綴じ部材のカット処理後であって、給紙指示の前に、リング製本ジョブのキャンセルが指示された場合、カット済みの綴じ部材を取り除く手間を省くことが可能な画像形成装置、制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、印刷ジョブに基づいて用紙上に画像形成を行う印刷手段と用紙サイズに応じた長さで綴じ部材のカット処理を行うカット手段と、前記印刷手段により画像形成された用紙に前記綴じ部材を貫通させるための孔を形成する穿孔処理を行う穿孔手段と、用紙の穿孔部分にカット処理された前記綴じ部材が貫通するように複数の用紙を積載する積載手段と、前記複数の用紙の穿孔部分を貫通した前記綴じ部材を変形させることで前記積載手段に積載された複数の用紙を綴じる綴じ処理を実行する綴じ手段と、前記綴じ手段により綴じられた複数の用紙を排出する排出手段と、前記綴じ部材のカット処理の後に印刷ジョブの中止の指示がなされた場合、前記印刷ジョブで指定された1部の束を構成するすべての用紙が前記積載手段へ積載されていなくても、予め設定された所定枚数の用紙が前記積載手段へ積載された場合、前記積載手段に積載済みの用紙に対して前記綴じ手段により前記綴じ処理を実行させ、前記排出手段に前記カット処理された綴じ部材の排出処理を行わせるよう制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、綴じ部材のカット処理後であって、給紙指示の前に、リング製本ジョブのキャンセルが指示された場合、カット済みの綴じ部材を取り除く手間を省くことが可能である。従って、このような場合であっても、ユーザがカット済みの綴じ部材を取り除く手間なしに、後続の印刷ジョブを実行することができる。
画像処理システムのハード構成の全体図。 画像処理システムのシステム構成を示すブロック図。 穿孔装置とリング製本装置の構成の模式図。 穿孔処理の模式図。 綴じ部材の模式図。 用紙積載部の近傍の模式図。 綴じ部の形状の模式図。 リング製本装置の左カバーが開けられる動作を説明する図。 外部コントローラが印刷データを投入する処理の流れを示すフローチャート。 印刷装置のリング製本処理の流れを示すフローチャート。 印刷ジョブリストにおけるジョブキャンセルを説明する図。 実施例1におけるリング製本処理のキャンセル処理の流れを示すフローチャート。 実施例2におけるリング製本処理のキャンセル処理の流れを示すフローチャート。 用紙の種類と搬送速度との対応表。 リング製本最低枚数設定画面の一例。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
以下の実施の形態においては、画像形成装置の一例として、複写機やプリンタのような画像形成装置に本発明を適用した例について説明する。
以下の説明において、外部コントローラは、画像処理コントローラ、デジタルフロントエンド(DFE)、プリントサーバなどと呼ばれることもある。画像形成装置は、複合機、マルチファンクションペリフェラル(MFP)と呼ばれることもある。
<画像処理システムの全体構成>
図1は、本実施形態に係る画像処理システムのハード構成の全体図である。画像処理システムは、画像形成装置101と外部コントローラ102を備える。画像形成装置101と外部コントローラ102は、内部LAN105とビデオケーブル106を介して通信可能に接続されている。外部コントローラ102は、外部LAN104を介してクライアントPC103と通信可能に接続されており、クライアントPC103から外部コントローラ102に対して印刷指示が行われる。
クライアントPC(単に、「PC」ともいう)103には、印刷データを外部コントローラ102で処理可能な印刷記述言語に変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。印刷を行うユーザは、各種アプリケーションからプリンタドライバを介して印刷指示を行うことができる。プリンタドライバは、ユーザからの印刷指示に基づいて外部コントローラ102に対して印刷データを送信する。外部コントローラ102は、クライアントPC103から印刷指示を受け取ると、データ解析やラスタライズ処理を行い、画像形成装置101に対して印刷データを投入し印刷指示を行う。
次に、画像形成装置101について説明する。画像形成装置101には、複数の異なる機能を持つ装置が接続され、製本などの複雑な印刷処理が可能なように構成されている。
給紙装置107は、画像形成装置101で印刷するための用紙を積載する装置である。給紙装置107には複数の給紙段が備えられており、それぞれの給紙段に異なるサイズ・種類の用紙を設定することが可能である。
印刷装置108は、給紙装置107または印刷装置108の下部にある給紙部から搬送される用紙に対してトナーを用いて画像を形成する。印刷装置108の構成及び動作原理は次のとおりである。
まず、画像データに応じて変調されたレーザ光などの光線が、ポリゴンミラー等の回転多面鏡により反射されて、走査光として感光ドラムに照射される。このレーザ光により感光ドラム上に形成された静電潜像は、トナーによって現像され、転写ドラムに貼り付けられた用紙にトナー像として転写される。
この一連の画像形成プロセスをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各トナーに対して順次実行することにより、用紙上にフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写ドラム上の用紙は定着器へ搬送される。定着器は、ローラーやベルト等を含み、内部にハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、トナー像が転写された用紙上のトナーを、熱と圧力によって溶解して用紙に定着させ、画像形成された用紙を作成する。
穿孔装置109は、印刷装置108から搬送された画像形成された用紙に対して穿孔処理を施すための装置である。
リング製本装置110は、穿孔装置109によって加工された穿孔処理済みの用紙に対して、綴じ部材を穿孔部分に貫通させ、さらに綴じ部材をリング形状に変形させることによって、リング製本された成果物を得ることを可能とする装置である。
排紙装置111は、画像形成された用紙を積載する装置である。排紙装置111には、穿孔処理、綴じ処理、折り処理などの後処理が可能な装置が内蔵されているものもある。
図1で説明した画像形成装置101の構成においては、リング製本処理が施された用紙はリング製本装置110の排紙部に積載され、それ以外の用紙は排紙装置111に積載される。
画像形成装置101に接続可能な装置には、例えば、印刷装置108から排出される複数の用紙の間に挿入用の用紙を挿入するための用紙挿入装置、くるみ綴じ製本を行うためのくるみ製本装置など、図1に記載された以外のものも存在する。本実施形態の画像形成装置101は、リング製本装置110が接続された構成であれば、図1に記載の構成に限定されるものではない。
また、図1で説明した画像処理システムは画像形成装置101に外部コントローラ102が接続された構成であるが、本発明は外部コントローラ102が接続された構成に限定されない。すなわち、画像形成装置101を外部LAN104に接続し、クライアントPC103から外部LAN104を介して画像形成装置101に、画像形成装置101が処理可能な印刷データを送信する構成でもよい。この場合、画像形成装置101において、データ解析やラスタライズ処理が行われ、印刷処理が実行される。
<画像処理システムの機能構成>
図2は、画像形成装置101、外部コントローラ102、及びクライアントPC103のシステム構成を表すブロック図である。
まず、画像形成装置101の印刷装置108の構成について説明する。
画像形成装置101の印刷装置108は、通信I/F224、LANI/F225、ビデオI/F226、ディスプレイ227、CPU228、メモリ229、操作部230、HDD231を備える。さらに、画像形成装置101は、原稿露光部232、レーザ露光部233、作像部234、定着部235、給紙搬送部236を備える。これらの構成要素はシステムバス237を介して互いに接続されている。
通信I/F224は、通信ケーブル256を介して給紙装置107、穿孔処理装置109、リング製本装置110、及び排紙装置111と接続され、これらの装置の制御のための通信を行う。
LANI/F225は、内部LAN105を介して外部コントローラ102と接続され、印刷データなどの通信を行う。
ビデオI/F226は、ビデオケーブル106を介して外部コントローラ102と接続され、画像データなどの通信を行う。
HDD231は、プログラムやデータを保存するための記憶装置である。
CPU228は、HDD231に保存されたプログラム等に基づいて、画像処理制御や印刷の制御を包括的に行う。
メモリ229は、CPU228が各種処理を行う際に必要となるプログラムや、画像データを記憶し、ワークエリアとして動作する。また、HDD231にも画像データが保存可能である。
操作部230は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける。
ディスプレイ227は、画像形成装置100の設定情報や印刷ジョブの処理状況などを表示する。
原稿露光部232は、印刷装置108がコピー機能やスキャン機能を実用する際に、原稿を読み込む処理を行う。原稿露光部232は、ユーザにより設置された用紙に対して露光ランプを照らしながらCCD等のラインセンサで画像を読み取ることで、原稿データを取得する。
レーザ露光部233は、感光ドラムを帯電したり、感光ドラムにレーザ光を照射したりする装置である。レーザ露光部233においては、まず、感光ドラム表面を均一なマイナス電位に帯電させる一次帯電が行われる。次に、レーザードライバーによってレーザ光を、ポリゴンミラーで反射させながら、感光ドラムに照射する。これにより、照射した部分のマイナス電荷が中和され、静電潜像が形成される。
作像部234は、静電潜像をトナーで現像し、現像されたトナー像を用紙に形成するための装置である。作像部234は、現像ユニット、転写ユニット、トナー補給部等により構成される。
現像ユニットにおいては、現像シリンダーからマイナスに帯電したトナーを感光ドラム表面の静電潜像に付着させ、可視像化する。転写ユニットにおいては、一次転写ローラーにプラス電位を印加し感光ドラム表面のトナーを転写ベルトに転写し、二次転写外ローラーにプラス電位を印加し転写ベルト上のトナーを用紙に転写する。
定着部235は、用紙上のトナーを熱と圧力で用紙に溶解固着するための装置であり、加熱ヒーター、定着ベルト、加圧ベルト等で構成される。
給紙搬送部236は、用紙を搬送するための装置であり、ローラーや各種センサーにより用紙の給紙動作、搬送動作を制御する。
次に、画像形成装置101の給紙装置107の構成について説明する。
画像形成装置101の給紙装置107は、通信I/F217、CPU218、RAM219、ROM221、給紙制御部222を備える。これらの構成要素はシステムバス223を介して互いに接続されている。
通信I/F217は、通信ケーブル256を介して印刷装置108と接続され、制御に必要な通信を行う。CPU218は、RAM219に格納された制御プログラムに応じて、給紙に必要な各種制御を行う。RAM219は、CPU218が各種処理を行う際に必要となるプログラムをROM221から読み込み、ワークエリアとして動作する。ROM221は、制御プログラムが保存された記憶装置である。給紙制御部222は、CPU218からの指示に基づき、ローラーとセンサーを制御しながら、用紙の給送を制御する。
次に、画像形成装置101の穿孔装置109の構成について説明する。
画像形成装置101の穿孔装置109は、通信I/F238、CPU239、RAM240、ROM241、穿孔制御部242を備える。これらの構成要素はシステムバス243を介して互いに接続されている。
通信I/F238は、通信ケーブル256を介して印刷装置108と接続され、制御に必要な通信を行う。CPU239は、RAM240に格納された制御プログラムに応じて、穿孔に必要な各種制御を行う。RAM240は、CPU239が各種処理を行う際に必要となるプログラムをROM241から読み込み、ワークエリアとして動作する。ROM241は、制御プログラムが保存された記憶装置である。穿孔制御部242は、CPU239からの指示に基づき、搬送された用紙に対して穿孔処理を制御する。穿孔装置109が実行する処理の詳細については図3で後述する。
次に、画像形成装置101のリング製本装置110の構成について説明する。
画像形成装置101のリング製本装置110は、通信I/F244、CPU245、RAM246、ROM247、製本制御部248を備える。これらの構成要素はシステムバス249を介して互いに接続されている。
通信I/F244は、通信ケーブル256を介して印刷装置108と接続され、制御に必要な通信を行う。CPU245は、RAM246に格納された制御プログラムに応じて、リング製本に必要な各種制御を行う。RAM246は、CPU245が各種処理を行う際に必要となるプログラムをROM247から読み込み、ワークエリアとして動作する。ROM247は、制御プログラムが保存された記憶装置である。製本制御部248は、CPU245からの指示に基づき、綴じ部材の切断、搬送処理、用紙の穿孔部への貫通処理、加工による綴じ処理、用紙積載部への搬送処理を制御する。リング製本装置110が実行する処理の詳細については図3で後述する。
次に、画像形成装置101の排紙装置111の構成について説明する。
画像形成装置101の排紙装置111は、通信I/F250、CPU251、RAM252、ROM253、排紙制御部254を備える。これらの構成要素はシステムバス255を介して互いに接続されている。
通信I/F250は、通信ケーブル256を介して印刷装置108と接続され、制御に必要な通信を行う。CPU251は、RAM252に格納された制御プログラムに応じて、給紙に必要な各種制御を行う。RAM252は、CPU251が各種処理を行う際に必要となるプログラムをROM253から読み込み、ワークエリアとして動作する。ROM253は、制御プログラムが保存された記憶装置である。給紙制御部254は、CPU251からの指示に基づき、ローラーとセンサーを制御しながら、用紙の搬送、排紙を制御する。
次に、外部コントローラ102の構成について説明する。
外部コントローラ102は、CPU208、メモリ209、HDD210、キーボード211、ディスプレイ212、LANI/F213,LANI/F214、ビデオI/F215を備える。これらの構成要素はシステムバス216を通して互いに接続されている。
CPU208は、HDD210に保存されたプログラムやデータに基づいて各種処理を実行する。CPU208が実行する処理としては、クライアントPC103からの印刷データの受信、RIP(Raster Image Processor)処理、画像形成装置101への印刷データの送信などがある。メモリ209は、CPU208が各種処理を行う際に必要なプログラムやデータを記憶し、ワークエリアとして動作する。HDD210は、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータを記憶する。
キーボード211は、外部コントローラ102の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ212は、外部コントローラ102の実行アプリケーション等の情報を静止画や動画の映像信号により表示する。
LANI/F213は、外部LAN104を介してクライアントPC103と接続され、印刷指示などの通信を行う。LANI/F214は、内部LAN105を介して画像形成装置101と接続され、印刷指示などの通信を行う。ビデオI/F215は、ビデオケーブル106を介して画像形成装置と接続され、印刷データなどの通信を行う。
次に、クライアントPC103の構成について説明する。
クライアントPC103は、CPU201、メモリ202、HDD203、キーボード204、ディスプレイ205、LANI/F206を備える。これらはシステムバス207を介して互いに接続されている。
CPU201は、HDD203に保存された文書処理プログラム等に基づいて印刷データの作成や印刷指示を実行する。また、CPU201は、システムバスに接続される各デバイスを包括的に制御する。メモリ202は、CPU201が各種処理を行う際に必要となるプログラムやデータを記憶し、ワークエリアとして動作する。HDD203は、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータを記憶する。
キーボード204は、クライアントPC103の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ205は、クライアントPC103の実行アプリケーション等の情報を静止画や動画の映像信号により表示する。LANI/F206は、外部LAN104と接続されており、印刷指示などの通信を行う。
以上においては、外部コントローラ102と画像形成装置101は、内部LAN105とビデオケーブル106を介して接続されているものとして説明した。しかし、これらの接続は、印刷に必要なデータの送受信が行える構成であればよく、例えば、ビデオケーブル106のみを介して接続される構成でもよい。また、メモリ202、メモリ229、RAM219、RAM240、RAM246、RAM252、ROM221、ROM241、ROM247、ROM253は、それぞれ、データやプログラムを保持するための記憶装置であればよい。これらの記憶装置は、例えば、揮発性のRAM、不揮発性のROM、内蔵HDD、外付けHDD、USBメモリなどで代替した構成でもよい。
<穿孔装置109とリング製本装置110の構成>
図3は、穿孔装置109とリング製本装置110の構成を示す模式図である。なお、図3において示される一対の円形状の部材は、それぞれ、用紙を搬送するためのローラーを示している。
穿孔装置109においては、穿孔処理の有無に応じて用紙は異なる搬送路に導かれる。すなわち、穿孔処理を不要とする場合には、用紙は搬送路404を経由して後段の装置であるリング製本装置110内に導かれる。一方、穿孔装置109による穿孔処理を要する場合には、用紙は搬送路405を経由し加工部412に導かれる。
用紙に対する搬送路の切り替えは、搬送路が分岐される位置に設けられたフラッパ411の姿勢が制御されることにより行われる。加工部412においては、導かれた用紙の所定の位置に対して穿孔処理が実行される。穿孔屑積載部413は、穿孔屑を積載する部位である。加工部412によって加工された用紙は、搬送路406を経由して後段の装置であるリング製本装置110内に導かれる。
リング製本装置110内に導かれた用紙は、搬送路407を経由した後、リング製本装置110による製本処理の有無に応じ、異なる搬送路に導かれる。搬送路の切り替えは、搬送路が分岐される位置に設けられたフラッパ414の姿勢が制御されることにより行われる。すなわち、製本処理を不要とする場合には、用紙は搬送路408によって示される搬送路を経由し、後段の装置に排出される。一方、製本処理を必要とする場合には、用紙は搬送路409に導かれる
搬送路409に導かれた用紙は、用紙積載部415に導かれる。用紙積載部415には、綴じ部材417および積載されている用紙(穿孔処理済みの用紙)418が示されている。後述するように、本実施形態によるリング製本処理は、穿孔処理によって穿孔加工が施された用紙の穿孔部が綴じ部材417の突起に嵌るように用紙を積載させ、さらに綴じ部材417を変形加工することによって製本成果物を得る方式である。従って、搬送路409を経由し用紙積載部415に導かれる用紙は、所定の様式により穿孔処理が施されたものである必要がある。
具体的には、用紙積載部415に導かれる用紙は、穿孔済み用紙の穿孔加工が施された部位において綴じ部材417が貫通可能なように穿孔処理されたものである必要がある。綴じ部材417および穿孔処理の様式については、図4で後述する。また、綴じ部材417は、保持部419から用紙のサイズに応じた長さ分が引き出された状態でカットされ、前述した用紙積載部415の所定の位置に正確に配置するための綴じ部材供給部420に導かれる。
用紙積載部415にリング製本処理を要する1束を構成する全ての用紙の積載が完了すると、加工部416によって綴じ部材417の変形加工処理が行われる。加工部416は、用紙の穿孔部分に貫通した綴じ部材をリング形状に変形させることで、用紙積載部415に積載された用紙束を綴じて製本成果物を得る。綴じ処理が施された製本成果物は、完成済みの製本成果物423として、搬送路421を介して成果物トレイ422に導かれる。搬送路421は、製本成果物423を外部へ排出する排出処理を行う排出手段として機能する。なお、図3は、完成済みの製本成果物423が成果物トレイ422内に格納された状態を示している。
図4は、穿孔装置109における、加工部412によって用紙に対して施される穿孔処理の詳細を説明するための図である。
加工部412には、ダイ501と呼ばれる穿孔の型が交換可能な装置が配置されている。加工対象用紙506は加工対象の用紙であり、図3における搬送路405を経由し加工部412に導かれた用紙である。
図4(a)に示されるように、穿孔部502は支柱503によって固定されている。この状態において、ダイ501の上方から圧力が加えられると、図4(b)に示されるように、穿孔部502が下方に押し出される。
穿孔部502は、先端が穿孔処理に適した鋭利な形状であり、ダイ501の下方に搬送された用紙506に対して穿孔処理を行う。ダイ501は、リング製本処理に適するもの以外にも、例えば2穴用、多穴用など、穿孔の形状や数等に応じて各種用意されており、交換可能なように構成される。
用紙506には、リング製本処理に適するダイ501によって穿孔加工が施される必要がある。具体的には、図4(c)と(d)に示されるように、穿孔504の間隔511と大きさ513が、それぞれ、綴じ部材417の貫通部の間隔512と大きさ514に合致していなければならない。すなわち、穿孔の間隔511と綴じ部材417の貫通部の間隔512が合致し、さらに、穿孔の大きさ513よりも綴じ部材417の貫通部のサイズ514が小さくなければならない。これは、リング製本装置110における綴じ処理において、綴じ部材417を用紙506の穿孔部に貫通させ、さらに、綴じ部材417を変形させる処理を要するためである。
図5は、綴じ部材417の長さが用紙サイズに応じて異なることを説明するための図である。
綴じ部材417は、全ての用紙サイズに対して共通で使用されるため、図4(d)に示された貫通部の間隔512や貫通部のサイズ514は全ての用紙サイズに対して共通である。図5(a)〜(d)に示されるとおり、各種の用紙サイズに対応してカットする長さを変えた綴じ部材417を用いることによって、各種の用紙サイズについて製本成果物を得ることが可能となる。
図6は、用紙積載部415の近傍の模式図であり、本実施形態におけるリング製本処理の仕組みの概要を説明するものである。
図6(a)はリング製本処理開始前の用紙積載部415の状態を示す。綴じ部材固定具601及び602は並行して配置される。綴じ部材固定具601と602との隙間603には、用紙サイズに合わせてカットされた綴じ部材417が配置され、固定される。
図6(b)に示されるとおり、綴じ部材417は、用紙積載部415に供給された後、綴じ部材固定部601及び602によって所定の位置に正確に配置され、固定される。
次に、図6(c)に示されるとおり、図6(b)の状態から、穿孔加工済みの用紙418が綴じ部材417に貫通されながら積載される。綴じ部材417は、穿孔加工済みの用紙418を貫通するように、用紙418の穿孔数や位置に対して正確に配置されるよう制御される。
最終用紙までの積載が完了すると、綴じ部材417が折り曲げられることにより、リング形状に変形加工される。この結果、図6(d)に示されるような製本成果物が得られる。
なお、図6に示す綴じ部材固定具601及び602や綴じ部材417などの用紙積載部415を構成する部材の形状などは、本実施形態におけるリング製本処理の仕組みを説明するために簡略されたものである。綴じ部材417の形状や穿孔の間隔等は、図6に示した形状等に限定されるものではない。例えば、綴じ処理における曲げ加工を短縮するために、用紙を差し込めないようにはならない程度に、あらかじめ綴じ部材417の一部が曲げ加工済みであってもよい。
図7は、本実施形態におけるリング製本処理を実施した結果として得られる製本成果物に貫通した綴じ部材417の形状について説明するための図である。
図7(a)は、製本成果物の綴じ部材417が取り付けられた背側から、製本成果物を見た側面図である。図7(a)に示されるように、最初の用紙701、2番目の用紙702、それ以降の用紙703という順序で、画像形成された用紙は用紙積載部415に積載され、綴じ処理が施される。
綴じ部材417が貫通したこれらの用紙は、綴じ部材417を折り曲げ、リング形状にすることによって束ねられる。従って、図7(a)に示されるとおり、綴じ部材417の底部707と、貫通部(すなわち、上部708)が交互に配置された形状として綴じ部材417が形成される。
しかしながら、綴じ部材417の底部707と上部708が製本成果物の背の部分に露呈する様式では、製本成果物として主に見た目の品位が損なわれる。そのため、図7(b)で示されるように、綴じ処理を実行した後の製本成果物の最初の用紙701を製本成果物の反対方向にめくることによって、底部707と上部708が露呈した状態を解消し、見た目の品位の高い製本成果物を得ることができる。
なお、このように製本成果物の完成後に最初の用紙701を反対方向にめくるためには、印刷の順序を、最終ページ、1ページ目、2ページ目、・・・、最後から2番目のページというように、印刷の順序を変更する必要がある。本実施形態の製本成果物は、図7(a)に示されるような見た目の品位に劣る様式でもよい、また、図7(b)に示すような見た目の品位が優れる様式でもよい。
また、綴じ部材417のサイズはあらかじめ定められたものがリング製本装置110に供給される一方で、製本成果物を構成する用紙の枚数や束厚は、印刷データのページ数や使用する用紙種類に応じて一定ではない。このようなことを想定し、様々な束厚の製本成果物を得るために、本実施形態におけるリング製本装置110は、サイズの異なる綴じ部材417を交換可能とすることにより、異なる束厚の製本成果物であっても、適切に処理可能なように構成される。
図8は、リング製本処理が途中でキャンセル(中止)された場合に、ユーザがリング製本装置110から綴じ部材417と穿孔加工済みの用紙418を除去する際の手順を説明するための図である。
図8(a)は、左カバー801及び右カバー802が閉じられた状態を示している。リング製本装置110がリング製本処理を行っている動作中は、図8(A)の状態である。左カバー801は、主に、綴じ部材417を供給または除去する際や、リング製本処理をキャンセルした場合に積載中の用紙418を除去する際に開けられる。右カバー802は、完成済みの製本成果物423を取り除く際に開けられる。
図8(b)は、左カバー801が開けられた状態を示している。左カバー801は、カット済みの綴じ部材417や積載中の用紙418を除去するために開けられる。なお、図8(b)のように左カバー801が開けられた状態や、右カバー802が開けられた状態では、リング製本装置110はリング製本処理を行うことはできない。リング製本処理中に左カバー801や右カバー802が開けられた場合は、リング製本装置110はリング製本処理を中断する。
<実施例1>
本発明の実施例1についてフローチャートを用いて説明する。
図9は、外部コントローラ102がクライアントPC103から印刷データを受信し、画像形成装置101に印刷データを投入する際の処理の流れを示すフローチャートである。図9の処理は、外部コントローラ102のCPU208により実行される。なお、以下の説明において、符号Sはステップを示す。
S901において、外部コントローラ102のCPU208は、クライアントPC103から印刷データを受信する。
印刷データを受信すると、S902において、CPU208は印刷データを解析する。印刷データの解析は、インタープリットとも呼ばれ、受信した印刷データを解析し、印刷設定の抽出やアウトライン化、フォントの呼び出しなどが行われる。
外部コントローラ102のCPU208が解析可能な印刷データ形式としては、PS(PostScript)、PDF(Portable Document Format)、PCL(Printer Control Language)などがある。S902での印刷データの解析により、CPU208は、印刷データに設定された用紙サイズやリング製本処理指定の有無を判断することができる。
次に、S903において、CPU208は、ラスタライズ処理を行う。ラスタライズ処理は、RIP処理、ビットマップ化とも呼ばれ、画像形成装置101に投入するラスタライズ画像の生成を行う。CPU208は、S903において、印刷データに付与された画像設定等に応じて外部コントローラ102の独自の色変換処理等を行い、画像形成装置101が解釈可能なCMYK等のラスタライズ画像を生成する。
次に、S904において、CPU208は、画像形成装置101に投入する印刷データを生成する。印刷データには、S903で生成されたラスタライズ画像や、印刷コマンドが含まれる。印刷コマンドには、ジョブ名称や後処理設定などのジョブ全体の設定や、各ページの設定情報などが含まれる。
次に、S905において、CPU208は、画像形成装置101に印刷データを投入する。ここで、CPU208は、印刷コマンドは内部LAN105を通して、ラスタライズ画像はビデオケーブル106を通して、画像形成装置101に送信する。
次に、S906において、CPU208は、画像形成装置101が印刷処理を完了したか否かを判断する。ここで、CPU208は、内部LANを介して画像形成装置101と通信を行うことによって画像形成装置101の印刷状況を監視し、処理状況をディスプレイ212に表示する。
印刷処理が完了すると、CPU208は図9のフローチャートの処理を終了する。
図10は、画像形成装置101の印刷装置108が外部コントローラ102からリング製本処理指示を含む印刷データを受信し、リング製本処理を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。図10の処理は、印刷装置108のCPU228により実行される。
S1001において、印刷装置108のCPU228は、外部コントローラ102から印刷データを受信し、印刷データを解析する。
次に、S1002において、CPU228は、S1001で受信した印刷データから用紙情報(用紙サイズ、用紙種類)を取得する。なお、用紙サイズには、例えば、A4、Letterなどがある。また、用紙種類とは、例えば、普通紙、厚紙、コート紙などがある。
次に、S1003において、CPU228は、リング製本装置110に綴じ部材417のカット処理の指示を行う。S1003での綴じ部材417のカット指示には、印刷データに設定された用紙サイズ情報に基づいて実行される。これは、リング製本装置110における綴じ部材417のカットを用紙サイズに合わせて行うためである。綴じ部材417は、その保持部419から用紙の加工に必要な長さだけ引き出した上でカットされ、綴じ部材供給部420に導かれる。
次に、S1004において、CPU228は、綴じ部材417の用紙積載部415への移動指示をリング製本装置110に行う。これにより、綴じ部材417は、綴じ部材供給部420から、用紙積載部415の所定の位置に移動され、穿孔加工済みの用紙418を積載するための準備が整う。
次に、S1005において、CPU228は、S1004で指示した綴じ部材417の用紙積載部415への移動が完了したか否かを判断する。S1005において移動が完了した場合、CPU228は処理をS1006に進める。
S1006において、CPU228は給紙装置107に給紙の指示を行う。S1006の給紙指示には、複数の給紙段のうちどの給紙段から用紙を給紙するかについての情報が含まれる。CPU228は、給紙装置107の用紙残量や印刷ジョブに設定された用紙種類や用紙サイズ等に応じて、給紙装置107の複数の給紙段から適切な給紙段を指定する。S1006の給紙指示により、印刷に使用される用紙が、給紙、搬送され、印刷装置108に導かれる。
次に、S1007において、CPU228は印刷処理を行う。S1007の印刷処理では、S1001で受信した印刷データに応じて、レーザ露光部233によるレーザ露光処理、作像部234による作像処理、定着部235による定着処理を経て、用紙に対する画像形成処理が行われる。また、S1001で受信した印刷データの指定に基づき、用紙の片面又は両面に印刷されるよう、給紙搬送部236により適切に給紙、搬送が行われ、用紙は穿孔装置109に導かれる。
次に、S1008において、CPU228は穿孔装置109に穿孔処理の指示を行う。S1008において、穿孔装置109は穿孔処理の指示を受けると、搬送された用紙に対して、穿孔処理を行なう。その後、用紙は後続のリング製本装置110に導かれる。
次に、S1009において、CPU228は、リング製本装置110に用紙の積載指示を行う。S1009において、リング製本装置110は、用紙の積載指示を受けると、搬送された用紙をリング製本装置110の用紙積載部415に導き、用紙の穿孔部分に綴じ部材417が貫通した状態となるように用紙を積載する。
次に、S1010において、CPU228は、1部に相当する束、すなわち、1部分の束の用紙の積載が完了したか否かを判断する。S1010で一部分の束の用紙の積載が完了したと判断した場合は、CPU228は処理をS1011に進める。一方、S1010で一部分の束の用紙の積載が完了していないと判断した場合は、CPU228は処理をS1006に戻し、次の用紙の給紙、印刷処理を行う。
S1011において、CPU228は、リング製本装置110に対して綴じ処理指示を行う。S1011において綴じ処理が指示されると、リング製本装置110は、用紙積載部415において、綴じ部材417をリング状に変形加工することで綴じ処理を行い、搬送路421を介して製本成果物を成果物トレイ422に導く。
次に、S1012において、CPU228は、綴じ処理された用紙束がジョブの最終部であるか否かを判断する。S1012においてジョブの最終部でないと判断すると、CPU228は処理をS1003に戻し、次の部の綴じ部材のカット指示を行う。一方、S1012においてジョブの最終部であると判断すると、CPU228はリング製本処理を終了する。
図12は、画像形成装置101の印刷装置108がリング製本処理のキャンセル処理を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。図12の処理は、印刷装置108のCPU228により実行される。
印刷装置108は、リング製本処理を実行中に任意のタイミングでキャンセル(中止)処理を受け付けることが可能である。ユーザは、印刷装置108の操作部230や外部コントローラ102からキャンセル処理を指示することができる。また、ユーザからの指示が無い場合であっても、印刷装置108のCPU228がリング製本処理を継続できないと判断した場合にキャンセル処理が行われることもある。
図11は、印刷装置108の操作部230を介して投入された印刷ジョブのリストを示しており、指定した印刷ジョブをキャンセルする様子を示している。
図11に示されるように、印刷ジョブリストには、画像形成装置101に投入された印刷ジョブが表示される。そして、表示された印刷ジョブリストの中からユーザが印刷ジョブを選択すると、選択された印刷ジョブがハイライト表示(反転表示)される。図11に示す例では、リング製本ジョブ1が選択され、ハイライト表示(反転表示)されている状態を示している。
キャンセルボタン1101は、印刷ジョブリストの中から選択された印刷ジョブのキャンセルを指示するためのボタンであり、何れかの印刷ジョブが選択されている状態で押下可能になる。キャンセルボタンが押されると、選択された印刷ジョブのキャンセル指示が行われる。キャンセル指示が行われると、図12のフローチャートが開始する。
印刷装置108がキャンセル指示を受信すると、印刷装置108のCPU228は、S1201において、実行中の処理が図10のリング製本処理のフローチャートにおけるどの段階にあるかを解析する。
次に、S1202において、CPU228は、綴じ部材417のカット指示が済んでいるか否かを判断する。なお、S1202で綴じ部材417のカット指示済みと判断されるのは、印刷装置108がキャンセル指示を受けた時点が、図10のフローチャートにおけるS1003以降の段階にある場合である。
一方、S1202で綴じ部材カット指示が済みでないと判断されるのは、印刷装置108がキャンセル指示を受けた時点は、図10のフローチャートにおけるS1001からS1002の間の段階にある場合である。
S1202で綴じ部材417のカット指示が済んでいないと判断すると、CPU228は処理をS1203に進める。この場合、リング製本装置110の用紙積載部415には、カット済みの綴じ部材417も積載済みの用紙418も存在しないため、これらを除去する必要が無い。
次に、S1204において、CPU228は、印刷ジョブの残りについては給紙指示を行わず印刷のキャンセル処理を行う。これにより、リング製本処理のキャンセル処理は終了する。
S1202で綴じ部材417のカット指示が済んでいると判断すると、CPU228は処理をS1205に進める。
S1205に進むのは、印刷装置108がキャンセル指示を受けた時点が、綴じ部材417のカット指示が行われた後で、かつ、一束を構成する最後の用紙の給紙指示が完了する前である。そのため、リング製本装置110の用紙積載部415には、カット済みの綴じ部材417だけが存在し積載済みの用紙418が存在しないか、カット済みの綴じ部材417と一束を構成する用紙枚数に満たない枚数の積載済みの用紙418が存在する。
ところで、カット済みの綴じ部材417を成果物トレイ422に導くには、用紙を積載し、綴じ処理を行うことが必要である。しかし、綴じ処理を行う用紙が1枚だけの場合、綴じ処理が正常にできないことや、綴じ処理を行った用紙418の成果物トレイ422への搬送が正常にできないことがある。そのため、リング製本装置110によっては、所定枚数の用紙を積載してから綴じ処理を行うことが好ましい。
そのため、図15に示すような、印刷装置108のディスプレイ231に綴じ処理を行うために必要な用紙の最低枚数を設定可能なリング製本最低枚数設定画面を表示する。そして、綴じ処理を行うために必要な用紙の最低枚数を操作部230においてユーザに設定させる。
S1205において、印刷装置108は、S1202でカット済みだと判断された綴じ部材417が用紙集積部415に移動済みであるか否かを確認する。
綴じ部材417が用紙集積部415に移動済みの場合は、CPU228は処理をS1207に進める。一方、移動済みでない場合は、CPU228は、S1206において綴じ部材417を用紙集積部415まで移動させてから、処理をS1207に進める。
次に、S1207において、CPU228はリング製本最低枚数設定画面において設定された所定枚数の給紙指示が済んでいるか否かを判断する。
所定枚数の給紙指示が済んでいる場合、S1208において、CPU228は、給紙指示済みの所定枚数の用紙の積載が完了した後に、リング製本装置110に対して綴じ処理指示を行う。S1208で積載した用紙に対して綴じ処理が行われると、綴じ処理が行われた用紙束は成果物トレイ422に導かれる。
この場合、図8で示したように、ユーザがリング製本装置110の左カバー801を開いて綴じ部材417を取り除く必要はなくなる。このようにカット済みの綴じ部材417を給紙した所定枚数の用紙に対して綴じ処理を行うことで、ユーザは綴じ部材417を除去する操作をすることなく、次の印刷ジョブを印刷可能な状態にすることができる。
その後、S1204において、印刷装置108は、残りの印刷のキャンセル処理を行い、リング製本処理のキャンセル処理を終了する。
一方、S1207で所定枚数の給紙指示が済んでいない場合、S1209において、CPU228は次に給紙する用紙に対する印刷が印刷ジョブにおいて両面印刷に設定されているか否かを確認する。
ここで、両面印刷に設定されている場合、印刷装置108内の原稿露光部232、レーザ露光部233、作像部234、定着部235、給紙搬送部236の制御を、用紙の表と裏で2度行う必要がある。このため、片面印刷に設定されている場合に比べて、生産性が半分以下になり、リング製本装置110への用紙の搬送が遅くなる。
S1209で両面印刷設定ではない場合、CPU228は処理をS1211へ進める。一方、両面印刷に設定されている場合は、CPU228は、S1210において設定を片面印刷に切り替えてから、処理をS1211へ進める。
S1211において、CPU228は、次に印刷する用紙についての印刷設定を印刷ジョブの内容にかかわらず白紙印字に切り替える。白紙印刷にするのは、リング製本処理をキャンセルしたことにより、搬送される用紙に画像が形成される必要がないからである。即ち、用紙に画像が形成されないように制御される。これにより不要なトナー消費や課金が行われなくなる。
次に、S1212において、CPU228は給紙指示を行う。そして、次の用紙の給紙を確認するために、処置をS1207へ戻す。
以上のように、実施例1においては、印刷装置108が給紙指示前で、綴じ部材のカット処理指示後にリング製本処理のキャンセル指示を受けた場合、予め設定された最低枚数の用紙を用いて綴じ処理を行い、綴じ部材417を排出する。これにより、ユーザが綴じ部材417を除去する手間をかけずに綴じ部材と用紙を排出し、次の印刷処理を行うことができるため、生産性の低下を防ぐことができる。
さらに、設定された最低枚数の用紙が積載されてから綴じ処理を行うことで、綴じ処理を確実に実行することができる。また、両面印刷に設定されている場合であっても、印刷動作が行われずに且つ用紙が両面印刷用の搬送路を通過せずに下流装置へ搬送される。これにより、素早いキャンセル動作を実現し、生産性の低下を防ぐことができ、不要なトナー消費や課金を回避することもできる。
<実施例2>
実施例1においては、リング製本処理のキャンセル処理において、キャンセル指示を受けた時点が綴じ部材のカット処理後で給紙指示の前である場合、設定された最低枚数の用紙に対して綴じ処理を行った。また、この際、印刷設定が両面であったとしても、印刷動作が行われずに且つ用紙が両面印刷用の搬送路を通過せずに下流装置へ搬送されることにより、素早いキャンセル動作を実現した。
ところで、画像形成処理においては、印刷装置108の定着部235により用紙上のトナーを熱と圧力で用紙に溶解固着する必要がある。坪量が大きい種類の用紙では、定着部235を通過する用紙の速度を落とさないと、十分に用紙に熱を与えられずに、定着不良を起こすことがある。
そのため、図14の対応表に示すように、用紙種類にタイプに応じて搬送速度を等速、半速と切り替えている。すなわち、図14の例では、用紙が薄紙、普通紙、再生紙である場合は、用紙を等速で搬送するように設定されている。ここで、等速とは、画像形成装置101が機能として有する用紙へトナー像が転写される時の搬送速度のうち最速のものである。一方、用紙が厚紙、コート紙、エンポス紙である場合は、等速よりも搬送速度が遅い半速で用紙を搬送するように設定している。
ここで、リング製本処理を行う印刷ジョブにおいては、例えば、カレンダーの印字のように、厚紙、コート紙、エンポス紙等の用紙が用いられる場合が多い。また、表紙や裏表紙として、厚紙、コート紙、エンポス紙といった用紙が用いられる場合もある。そのため、リング製本処理をキャンセルする場合、所定枚数分を半速で紙を搬送することになり、カット済みの綴じ部材417に所定枚数分の用紙を積載するのに時間がかかることが多い。
そこで、実施例2では、リング製本処理がキャンセルされた場合、半速で搬送するように設定されている用紙が用いられている場合であっても、等速での搬送に切り替えるようにする。
実施例2において、外部コントローラ102がクライアントPC103から印刷データを受信し、画像形成装置101に印刷データを投入する際の処理の流れは、図9を用いて説明した実施例1における処理の流れと同じである。
また、実施例2において、画像形成装置101の印刷装置108が外部コントローラ102からリング製本処理指示を含む印刷データを受信し印刷する処理の流れも、図10を用いて説明した実施例1における処理の流れと同じである。
図13は、実施例2において画像形成装置101の印刷装置108がリング製本処理のキャンセル処理を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。図13の処理も、印刷装置108のCPU228により実行される。
S1301からS1311までの処理は、実施例1における図12のS1201からS1211までと同様であるため、ここでは説明を省略する。以下では、実施例1と相違する処理について説明する。
S1311で白紙印字に切り替えたことにより用紙にはトナーが載っていないため、定着部235で用紙上のトナーを熱と圧力により溶解固着する必要がない。そこで、本実施例では、用いられる用紙の坪量にかかわらず、用紙の搬送速度を等速に設定する。
S1312において、CPU228は、印字する用紙に対応する搬送速度が半速に設定されているか否かを確認する。
用いられる用紙が等速に設定されている場合は、CPU228は処理をS1314に進める。一方、半速に設定されている場合は、CPU228は、S1313において用紙の搬送速度を半速から等速に切り替えてから、処理をS1314に進める。
次に、S1314において、CPU228は給紙指示を行う。そして、次の用紙の給紙を確認するために、処理をS1307へ戻す。
なお、用紙にはトナーが載っていないため、定着装置の温度を定着のための温度に維持する必要がないので、定着装置へ供給する電力を下げる或いは停止するように制御してもよい。
以上のように、実施例2においても、印刷装置108が給紙指示前で、綴じ部材のカット処理指示後にキャンセル指示を受けた場合、設定された最低枚数の用紙に対して綴じ処理を行い、排出する。これにより、ユーザが綴じ部材417を除去する手間をかけずに綴じ部材と用紙を排出し、次の印刷処理を行うことができるため、生産性の低下を防ぐことができる。
さらに、実施例2においては、搬送速度が半速に設定されるタイプの用紙が用いられている場合であっても、搬送速度を等速に切り替えることにより、素早いキャンセル動作を実現し、生産性の低下を防ぐことができる。
<その他の実施例>
実施例1及び実施例2では、印刷装置108は、外部コントローラ102と接続されている構成について説明したが、このような構成に限定されるものではない。すなわち、印刷装置108は、外部コントローラを介さず、内部LAN105を介して外部ネットワークから印刷データが受信可能な構成であってもよい。
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。すなわち、上述の実施例及びその変形例を組み合わせた構成もすべて本発明に含まれるものである。
101 画像形成装置
102 外部コントローラ
107 給紙装置
108 印刷装置
109 穿孔装置
110 リング製本装置
111 排紙装置

Claims (8)

  1. 印刷ジョブに基づいて用紙上に画像形成を行う印刷手段と
    用紙サイズに応じた長さで綴じ部材のカット処理を行うカット手段と、
    前記印刷手段により画像形成された用紙に前記綴じ部材を貫通させるための孔を形成する穿孔処理を行う穿孔手段と、
    用紙の穿孔部分にカット処理された前記綴じ部材が貫通するように複数の用紙を積載する積載手段と、
    前記複数の用紙の穿孔部分を貫通した前記綴じ部材を変形させることで前記積載手段に積載された複数の用紙を綴じる綴じ処理を実行する綴じ手段と、
    前記綴じ手段により綴じられた複数の用紙を排出する排出手段と、
    前記綴じ部材のカット処理の後に印刷ジョブの中止の指示がなされた場合、前記印刷ジョブで指定された1部の束を構成するすべての用紙が前記積載手段へ積載されていなくても、予め設定された所定枚数の用紙が前記積載手段へ積載された場合、前記積載手段に積載済みの用紙に対して前記綴じ手段により前記綴じ処理を実行させ、前記排出手段に前記カット処理された綴じ部材の排出処理を行わせるよう制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記印刷ジョブの中止の指示がなされた場合、前記制御手段は、前記所定枚数の用紙が前記積載手段へ積載されるまで用紙を給送させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記印刷ジョブの中止の指示がなされた場合、前記制御手段は、前記給送された用紙に対して画像が形成されないようにする
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記印刷ジョブの中止の指示がなされた場合、前記制御手段は、前記給送された用紙に対して印刷ジョブの内容として両面印刷が設定されていても用紙が両面印刷のための搬送路を通過しないようにする
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 用紙の種類が第1タイプであるときに用紙に画像が形成されるときの搬送速度が第1速度であり、用紙の種類が第2タイプであるときに用紙に画像が形成されるときの搬送速度が前記第1速度よりも遅い第2速度であり、前記印刷ジョブの中止の指示がなされた場合、前記制御手段は、前記第2タイプの用紙であっても前記第1速度で用紙が搬送されるようにする
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記所定枚数を設定可能な操作手段を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 印刷ジョブに基づいて用紙上に画像形成を行う印刷手段と、
    用紙サイズに応じた長さで綴じ部材のカット処理を行うカット手段と、
    画像形成された用紙に前記綴じ部材を貫通させるための孔を形成する穿孔処理を行う穿孔手段と、
    用紙の穿孔部分にカット処理された前記綴じ部材が貫通するように複数の用紙を積載する積載手段と、
    前記複数の用紙の穿孔部分を貫通した前記綴じ部材を変形させることで前記積載手段に積載された複数の用紙を綴じる綴じ処理を実行する綴じ手段と、
    前記綴じ手段により綴じられた複数の用紙を排出する排出手段と、を有する画像形成装置の制御方法であって、
    前記綴じ部材のカット処理の後に印刷ジョブの中止の指示がなされた場合、前記積載手段に前記印刷ジョブで指定された1部の束を構成するすべての用紙が積載されていなくても、予め設定された所定枚数の用紙が積載された場合、積載済みの用紙に対して前記綴じ処理を実行させ、前記排出手段により前記カット処理された綴じ部材の排出処理を行うよう制御する制御工程を有する
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  8. 請求項7に記載された制御方法をコンピュータにより実行させるためのプログラム。
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