JP2019200355A - 電子写真感光体、電子写真感光体ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷不良の発生を抑制することができる電子写真感光体、電子写真感光体ユニットおよび画像形成装置を提供する。【解決手段】電子写真感光体10は、回転軸線まわりに回転可能な円筒状基体1と、円筒状基体1の外周面1a上に位置する表面層2と、を備える。円筒状基体1は、少なくとも一方の端面1cから回転軸線に沿って設けられためねじ部分1eを有する。電子写真感光体ユニット20は、電子写真感光体10と、フランジ3と、おねじ部品4と、を備える。おねじ部品4を、フランジ3の貫通孔3cに挿通して、円筒状基体1のめねじ部分1eに螺合し、フランジ3を円筒状基体1の端面1cに固定する。【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真感光体、電子写真感光体ユニットおよびこれを備えた画像形成装置に関するものである。
画像形成装置に用いられる電子写真感光体は、例えば、円筒状の基体などの外周面の表面である外表面(最表面)に、電荷注入阻止層,光導電層,表面保護層等からなる表面層を形成した構成をとる。画像形成装置に電子写真感光体を組み込むには、電子写真感光体の両端開口にフランジを嵌入し、接着剤などで電子写真感光体とフランジとを固定し、フランジを介して回転可能に画像形成装置に取り付けられる。特許文献1記載の固定方法は、フランジの嵌入部と電子写真感光体の内周面との間にタッピングねじまたはくさび部材をねじ込み、電子写真感光体にフランジを固定している。
特開平7−140838号公報
印刷画像の高品質化および印刷速度の高速化の要望から、画像形成装置に組み込まれる電子写真感光体の回転速度および表面周速は、年々増してきており、また、外形も大型化してきている。大型の電子写真感光体を高速で回転させると、電子写真感光体に嵌入されていたフランジの固定が緩んでしまうことがある。フランジの固定が緩むと、電子写真感光体の回転にずれが生じて印刷不良が発生してしまう。
本開示の目的は、電子写真感光体とフランジとを強固に固定し、フランジの緩みに起因する印刷不良の発生を抑制することができる電子写真感光体、電子写真感光体ユニットおよびこれを備えた画像形成装置を提供することである。
本開示の電子写真感光体は、回転軸線まわりに回転可能な円筒状基体であって、少なくとも一方の端面から前記回転軸線に沿って設けられためねじ部分を有する円筒状基体と、
前記円筒状基体の外周面上に位置する表面層と、を備える。
また、本開示の電子写真感光体ユニットは、上記の電子写真感光体と、
前記少なくとも一方の端面を覆う鍔部であって、前記端面における前記めねじ部分に対応する位置に、厚さ方向に貫通する貫通孔を有する鍔部を含む、金属製のフランジと、
前記貫通孔に挿通して前記めねじ部分に螺合し、前記フランジを前記円筒状基体に固定するおねじ部品と、を備える。
また、本開示の画像形成装置は、前述の電子写真感光体ユニットを備える。
本開示の電子写真感光体および画像形成装置によれば、画像形成装置に組み込んだ電子写真感光体が高速で回転する使用状況においても、電子写真感光体とフランジとを強固に固定し、フランジの緩みに起因する印刷不良の発生を抑制することができる。
第1実施形態の電子写真感光体および電子写真感光体ユニットの構成を示す断面図および外観図である。 表面層の層構成の例を示す断面図である。 第2実施形態の電子写真感光体および電子写真感光体ユニットの構成を示す断面図および外観図である。 第3実施形態の電子写真感光体および電子写真感光体ユニットの構成を示す断面図および外観図である。 第4実施形態の電子写真感光体および電子写真感光体ユニットの構成を示す拡大断面図である。 実施形態に係る画像形成装置の構成を一部断面で示す構造図である。
以下、実施形態に係る電子写真感光体、電子写真感光体ユニットおよびこれを備えた画像形成装置について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示す第1実施形態の電子写真感光体10および電子写真感光体ユニット20、図3に示す第2実施形態の電子写真感光体10Aおよび電子写真感光体ユニット20A、図4に示す第3実施形態の電子写真感光体10Bおよび電子写真感光体ユニット20B、図5に示す第4実施形態の電子写真感光体10Cおよび電子写真感光体ユニット20Cは、図6に示す画像形成装置100に、電子写真感光体または電子写真感光体ユニットとして組み込んで使用されるものである。なお、電子写真感光体の筒長方向に沿った、円筒の回転軸線Lの方向を回転軸線方向、または単に軸線方向と呼ぶ。
図1(a)は、電子写真感光体ユニット20の、回転軸線Lを含む切断面で切断した分解断面図であり、図1(b)は、電子写真感光体ユニット20の断面図であり、図1(c)は、電子写真感光体ユニット20を軸線方向から見た外観図である。電子写真感光体ユニット20は、電子写真感光体10と、フランジ3と、おねじ部品としての例えば六角ボルト4とを備える。
図2は、表面層の層構成の例を示す断面図である。電子写真感光体10は、金属からなる円筒状基体1と、円筒状基体1の最表面である外周面1a上に位置する表面層2と、を備える。表面層2は、例えば図2の断面図に示す層構成のように、外周面1a側から、耐圧層2a,電荷注入阻止層2b,光導電層2c,表面保護層2dの順に積層(成膜)されている。
なお、電荷注入阻止層2bと光導電層2cとを合わせて「感光層」と呼ぶ場合もある。また、図2に記載の表面層2は、各層または各膜の厚みを強調して描いているため、層厚さおよび層厚比等は、実際のものとは異なる。なお、他の図における各部材の寸法および寸法比等も同様である。
円筒状基体1は、表面層2の支持体となるものであり、少なくとも円筒状基体1の表面は導電性を有し、各図の断面図に示すように、軸線方向に連続する円周状の外周面1aおよび内周面1bと、軸線方向両端部に形成された端面1cとを有する。
円筒状基体1の最表面である外周面1aは、鏡面化されていてもよく、粗面化されていてもよい。外周面1aの表面粗さは、粗面化後で、例えば算術平均高さSaが50nm以上140nm以下となるようにすればよい。
円筒状基体1は、例えばアルミニウム(Al),ステンレス鋼(SUS),亜鉛(Zn),銅(Cu),鉄(Fe),チタン(Ti),ニッケル(Ni),クロム(Cr),タンタル(Ta),スズ(Sn),金(Au),銀(Ag),マグネシウム(Mg)およびマンガン(Mn)などの金属材料、あるいはこれら例示した金属材料を含む合金によって、全体が導電性を有するものとして形成されている。
また、円筒状基体1は、樹脂,ガラスあるいはセラミックスなどの表面に、例示した金属材料あるいはITO(Indium Tin Oxide)または二酸化すず(SnO)などの透明導電性材料による導電性膜を被着したものであってもよい。
これらの例示した材料のうち、円筒状基体1を形成するための材料としては、アルミニウム(Al)系材料を用いればよく、実施形態の円筒状基体1は、全体をアルミニウム(Al)系材料で形成した。アルミニウム(Al)系材料は、電子写真感光体10を軽量かつ低コストで製造可能であり、その上、後記の電荷注入阻止層2bおよび光導電層2cをアモルファスシリコン(a−Si)系材料で形成する場合には、それらの層と円筒状基体1との間の密着性が高くなって信頼性を向上させることができる。
円筒状基体1は、例えば、外径が150〜300mmであればよく、内径が130〜280mmであればよい。円筒状基体1の厚さ(肉厚)は、例えば、4〜10mmであればよい。円筒状基体1の軸線方向長さは、例えば、300〜1000mmであればよい。本実施形態の円筒状基体1は、比較的大型の電子写真感光体を構成する。
表面層2を構成する各層を簡単に説明すると、図2に示すように、最も円筒状基体1側でかつ円筒状基体1に密着する耐圧層2aは、表面層2における耐電圧特性を向上させるためのものであり、例えばアモルファス窒化シリコン(a−SiN)を含有する層である。その厚さは0.5〜15μmとされる。なお、耐圧層2aは、耐電圧層または耐圧保持層とも呼ばれる。
電荷注入阻止層2bは、正帯電の表面層2の場合であれば、円筒状基体1からのキャリアである電子の注入を阻止する役割を有するものであり、例えばアモルファスシリコン(a−Si)系材料で形成されている。この電荷注入阻止層2bは、例えばa−Siに、ドーパントとしてホウ素(B)と場合により窒素(N)か酸素(O)またはその両方を含有させたものを用いることができる。あるいは負帯電の表面層2の場合であれば、円筒状基体1からのキャリアであるホール(正孔)の注入を阻止する役割を有するものとして、例えばa−Siにリン(P)と場合により窒素(N)か酸素(O)またはその両方を含有させたものを用いることができる。いずれの場合も、その厚さは2〜10μmとされる。
光導電層2cは、レーザ光などの光照射によってキャリアを発生する役割を有するものであり、例えばa−Si系材料ならびにSe−TeあるいはAsSeなどのアモルファスセレン(a−Se)系材料で形成されている。実施形態の光導電層2cは、a−Siならびにa−Siに炭素(C),窒素(N)および酸素(O)などを加えたa−Si系材料で形成されており、ドーパントとしてホウ素(B)あるいはリン(P)が含有されている。a−Si系材料を用いて光導電層2cを形成する場合、その厚さは5〜100μm程度、より具体的には10〜80μmに設定すればよい。
表面保護層2dは、光導電層2cの表面を保護する役割を有するものであり、例えばアモルファス炭化シリコン(a−SiC)あるいはアモルファス窒化シリコン(a−SiN)などのa−Si系材料または、アモルファスカーボン(a−C)を用いるか、あるいはそれらの多層構造とすればよい。実施形態では、耐摩耗性の観点から、耐性の高いアモルファスカーボン(a−C)が採用されている。表面保護層2dの厚さは、例えば0.1〜2μm、より具体的には0.5〜1.5μmに設定すればよい。
本実施形態の円筒状基体1は、少なくとも一方の端面1cから回転軸線Lに沿って設けられためねじ部分1eを有する。めねじ部分1eは、円筒状基体1の端面1cに開口するようにめねじが刻設された部分である。本実施形態では、めねじの軸線と、円筒状基体1の回転軸線Lとが平行となるように、めねじ部分1eが設けられている。めねじは、平行ねじであってもよく、テーパねじであってもよく、用いるおねじ部品と螺合するねじであればよい。本実施形態では、おねじ部品として六角ボルト4を用いており、めねじ部分1eは、おねじが平行ねじである六角ボルト4と螺合するように、平行ねじのめねじとしている。
円筒状基体1に設けられためねじ部分1eは、おねじ部品(本実施形態の例では六角ボルト4)によってフランジ3を円筒状基体1の端面1cに締結固定するためのものである。めねじ部分1eは、1つの端面1c当たりに、2箇所以上設ければよい。1つの端面1cにめねじ部分1eを設ける位置は、フランジ3を固定できる位置であれば、どのような位置であってもよく、例えば、軸線方向から見たときに円環形状の端面1cにおいて、めねじ部分1eは周方向に等間隔に配置される。本実施形態の例では、めねじ部分1eは、1つの端面1cに4箇所設けている。図1(c)に示すように、4箇所のめねじ部分1eは、周方向に、中心角90°で等間隔に配置されている。
めねじ部分1eの呼び径は、用いるおねじ部品4と螺合する径であればよいが、円筒状基体1の肉厚部分に設けることから、円筒状基体1の厚さ(肉厚)に対して呼び径を大きくすると、部分的に肉厚の薄い部分が生じて円筒状基体1の強度が低下したり、変形したりするなどのおそれがある。例えば、めねじ部分1eの呼び径は、円筒状基体1の厚さ(肉厚)t(mm)に対して、t−8〜t−2mm(肉厚tに応じてtより2〜8mm小さい)とすればよい。
めねじ部分1eのねじ部長さは、用いるおねじ部品4の呼び長さに応じた長さであればよく、呼び長さ以上の長さであればよい。めねじ部分1eのねじ部長さと、おねじ部品4の呼び長さとが同じ長さであっても、フランジ3をおねじ部品4の頭部と円筒状基体1の端面1cとで挟持して固定するので、おねじ部品4とめねじ部分1eとのはめあい長さは、めねじ部分1eのねじ部長さよりも短くなり、所定の締め付け力でフランジ3を円筒状基体1の端面1cに固定することができる。
フランジ3は、円筒状基体1の少なくとも一方の端部に固定される軸支部材である。フランジ3は、円筒状基体1の端部開口を塞ぐとともに、中心に設けられたガイド孔3aに、電子写真感光体10を回転させるための回転軸部材(不図示)が挿通される。本実施形態では、円筒状基体1の両端部にそれぞれフランジ3が固定され、回転軸部材は、両フランジ3のガイド孔3aに挿通される。なお、回転軸部材とフランジ3とは、どのような手段で固定されていてもよく、例えば、締付ナットなどで固定することができる。
フランジ3は、円筒状基体1の少なくとも一方の端面1cを覆う鍔部3bであって、端面1cにおける前記めねじ部分1eに対応するそれぞれの位置に、厚さ方向に貫通する貫通孔3cを有する鍔部3bを含む。貫通孔3cの孔径は、めねじ部分1eの呼び径よりも大きく、おねじ部品4の頭部、本実施形態の六角ボルト4では六角頭部、の座面の径よりも小さければよい。六角ボルト4を、貫通孔3cに挿通して、円筒状基体1のめねじ部分1eに螺合し、フランジ3を円筒状基体1の端面1cに固定する。
フランジ3は、さらに嵌合凸部3dを含む。円筒状基体1は、少なくとも一方の端部、すなわち、フランジ3が固定される端部に、内周面1bの内径よりも大きい内径の嵌合凹部1dを有する。フランジ3の嵌合凸部3dは、短い円柱状であり、同じ短い円柱状の嵌合凹部1dに内嵌される。嵌合凹部1dは、その中心軸線が、円筒状基体1の中心軸線と一致して同軸となるように加工されている。また、フランジ3のガイド孔3aは、その中心軸線が、嵌合凸部3dの中心軸線と一致して同軸となるように設けられる。円筒状基体1の嵌合凹部1dとフランジ3の嵌合凸部3dとによって、円筒状基体1の回転軸線Lに芯出しして精密にインロー(印籠)嵌合することができる。
嵌合凹部1dに嵌合凸部3dが嵌合した状態で、嵌合凹部1dの底部と、嵌合凸部3dの頂部との間に空隙を有することが好ましい。これにより、嵌合状態において、フランジ3の鍔部3bが、円筒状基体1の端面1cに確実に接触し、六角ボルト4の締め付けにより、フランジ3を円筒状基体1に、さらに強固に固定することができる。
フランジ3は、金属製であり、円筒状基体1と同様に、例えばアルミニウム(Al),ステンレス鋼(SUS),亜鉛(Zn),銅(Cu),鉄(Fe),チタン(Ti),ニッケル(Ni),クロム(Cr),タンタル(Ta),スズ(Sn),金(Au),銀(Ag),マグネシウム(Mg)およびマンガン(Mn)などの金属材料、あるいはこれら例示した金属材料を含む合金によって形成されている。
六角ボルト4は、上述のとおり、フランジ3を円筒状基体1に締結固定するためのおねじ部品であり、円筒状基体1の端面1cに設けられためねじ部分1eに螺合すればよい。六角ボルト4の材料は、フランジ3を固定することができれば、限定されない。六角ボルト4は、電子写真感光体ユニット20として回転時に六角ボルト4に加わる力などを考慮して、一定の強度を有していることが望ましく、例えば、炭素鋼および合金鋼などの鉄鋼材料、ステンレス鋼材料、アルミニウムおよびチタンなどの非鉄材料など、金属材料で形成されている。
六角ボルト4によるフランジ3と円筒状基体1との固定力を高めるために、例えば、フランジ3と六角ボルト4の頭部との間に平座金またはばね座金などの座金を用いてもよい。
本実施形態のように、円筒状基体1の端面1cに、めねじ部分1eを設けた電子写真感光体10は、おねじ部品である六角ボルト4によってフランジ3が締結固定されるので、従来のような接着剤による固定またはくさびによる固定に比べて強固に固定することができる。これにより、フランジ3のずれまたは緩み(がたつき)に起因する印刷不良の発生を抑制することができる。
図3に示す第2実施形態の電子写真感光体10Aは、図1に示した第1実施形態の電子写真感光体10とはめねじ部分が異なり、第2実施形態の電子写真感光体ユニット20Aは、第1実施形態の電子写真感光体ユニット20とおねじ部品およびフランジの貫通孔が異なること以外は、第1実施形態と同じ構成であるので、同じ構成には同じ参照符号を付して説明は省略する。
第1実施形態の円筒状基体1のめねじ部分1eは、平行ねじであるのに対して、第2実施形態の円筒状基体1Aのめねじ部分1Aeは、テーパねじである。また、テーパねじのめねじ部分1Aeと螺合するように、おねじ部品4Aもテーパねじであり、例えば、十字穴付きまたはすりわり付きの皿頭ねじを用いる。本実施形態の例では、図3に示すように、十字穴付き皿頭ねじ4Aを用いる。
おねじ部品4Aとして皿頭ねじを用いる場合は、フランジ3Aの貫通孔3Acを皿穴とする。皿頭ねじは、座面が円錐状であるので、貫通孔3Acを入口が円錐状の皿穴とすることで、貫通孔3Acで皿頭ねじの座面全体を受けることができ、フランジ3Aを円筒状基体1Aの端面1cに締結固定することができる。
フランジ3Aの貫通孔3Acを皿穴とすることで、おねじ部品4Aの頭部がフランジ3Aの表面から突出しない、または突出高さを小さくできる。画像形成装置として電子写真感光体ユニット20Aを組み込むときに、フランジ3Aからのおねじ部品4Aの突出高さを小さくすることで、他の部材との干渉を避け、電子写真感光体ユニット20Aの配置位置の自由度を高めることが、および組み立てまたは解体しやすさを高めることができる。
図4に示す第3実施形態の電子写真感光体ユニット20Bは、第1実施形態の電子写真感光体ユニット20とおねじ部品およびフランジの貫通孔が異なること以外は、第1実施形態と同じ構成であるので、同じ構成には同じ参照符号を付して説明は省略する。
第3実施形態の電子写真感光体10は、第1実施形態と同様の構成であり、円筒状基体1のめねじ部分1eは、平行ねじである。平行ねじのめねじ部分1eと螺合するように、おねじ部品も平行ねじであり、例えば、六角穴付きボルト4Bを用いる。
おねじ部品として六角穴付きボルト4Bを用いる場合は、フランジ3Bの貫通孔3Bcをざぐり穴とする。フランジ3Bの貫通孔3Bcをざぐり穴とすることで、おねじ部品4Bの頭部がフランジ3Bの表面から突出しない、または突出高さを小さくできる。画像形成装置として電子写真感光体ユニット30Bを組み込むときに、フランジ3Bからのおねじ部品4Bの突出高さを小さくすることで、他の部材との干渉を避け、電子写真感光体ユニット20Bの配置位置の自由度を高めることが、および組み立てまたは解体しやすさを高めることができる。
図5に示す第4実施形態の電子写真感光体10Cは、図1に示した第1実施形態の電子写真感光体10と嵌合凹部が異なり、第4実施形態の電子写真感光体ユニット20Cは、第1実施形態の電子写真感光体ユニット20と嵌合凸部が異なること以外は、第1実施形態と同じ構成であるので、同じ構成には同じ参照符号を付して説明は省略する。図5は、嵌合部分が分かりやすいように拡大断面図を示しており、嵌合部分以外の構成は、第1実施形態と同じであるので、図示も省略している。
本実施形態では、フランジ3Cの嵌合凸部3Cdと、円筒状基体1Cの嵌合凹部1Cdとがテーパ嵌合するように構成される。嵌合凹部1Cdの内周面は、円筒状基体1Cの端部から中央に向かうにつれて内径が小さくなる第1テーパ面である。嵌合凸部3Cdの外周面は、第1テーパ面のテーパ角と同じテーパ角の第2テーパ面である。第1テーパ面を、第2テーパ面よりも大きくして、嵌合凹部1Cdの底部と、嵌合凸部3Cdの頂部との間に空隙を設けている。フランジ3Cの嵌合凸部3Cdと、円筒状基体1Cの嵌合凹部1Cdとがテーパ嵌合することにより、ガイド孔3aの芯出し、言い換えればガイド孔3aに挿通される回転軸部材の芯出しをより精密に行うことができる。
図6に、第1実施形態〜第4実施形態の電子写真感光体および電子写真感光体ユニットが組み込まれる画像形成装置100の構成例を示す。
実施形態に係る画像形成装置100は、画像形成方式としてカールソン法を採用したものであり、先述の電子写真感光体10(10A,10Bおよび10Cも同様)および電子写真感光体ユニット20(20A、20B、20Cおよび20Dも同様)と、帯電器111、露光器112、磁気ローラ113aを含む現像器113、転写器114、定着器115である定着ローラ115aおよび115bと、電子写真感光体10に接触するクリーニングローラ116bとクリーニングブレード116aとを含むクリーニング器116、および、除電器117等を備えている。なお、図中の記録媒体Sに沿った矢印は、記録媒体Sである用紙の移動方向を示す。
画像形成装置100の構成を簡単に説明する。
帯電器(帯電ローラ)111は、電子写真感光体10の表面を例えば負極性に帯電させる役割を有するものである。本実施形態において帯電器111は、例えば芯金を導電性ゴムあるいはPVDF(ポリフッ化ビニリデン)によって被覆して構成される接触型帯電器が採用されている。
露光器112は、電子写真感光体10に静電潜像を形成する役割を有するものである。露光器112としては、例えば複数のLED素子(波長:680nm)を配列させてなるLED(発光ダイオード:Light Emitting Diode)ヘッドを採用することができる。
現像器113は、電子写真感光体10の静電潜像を現像してトナー像を形成する役割を有するものである。本例における現像器113は、現像剤(以下、トナー)Tを磁気的に保持する磁気ローラ113aを備えている。
トナーTは、電子写真感光体10の表面上に形成されるトナー像を構成するものであり、現像器113において摩擦帯電する。トナーTとしては、例えば、磁性キャリアおよび絶縁性トナーを含んでなる2成分系現像剤と、磁性トナーを含んでなる1成分系現像剤とが挙げられる。
磁気ローラ113aは、電子写真感光体10の表面の現像領域にトナーTを搬送する役割を有するものである。磁気ローラ113aは、現像器113において摩擦帯電したトナーTを一定の穂長に調整された磁気ブラシの形で電子写真感光体10の表面に搬送する。
転写器114は、電子写真感光体10と転写器114との間の転写領域に供給された、紙等の記録媒体Sに、電子写真感光体10のトナー像を転写する役割を有するものである。本例における転写器114は、転写用チャージャ114aおよび分離用チャージャ114bを備えている。
定着器115は、記録媒体Sに転写されたトナーT像を記録媒体Sに定着させる役割を有するものであり、一対の定着ローラ115a,115bを備えている。定着ローラ115a,115bは、例えばヒータを内蔵した金属ローラ上に四フッ化エチレンなどで表面被覆したものである。
クリーニング器116は、電子写真感光体10の表面に残存するトナーTを除去する役割を有するものであり、クリーニングローラ116bおよびクリーニングブレード116aを備えている。
除電器117は、電子写真感光体10の表面電荷を除去する役割を有するものであり、特定波長(例えば630nm以上)の光を出射可能とされている。
本実施形態の画像形成装置100は、先に述べた各実施形態の電子写真感光体10および電子写真感光体ユニット20のいずれかを備えることにより、比較的大型の電子写真感光体10が高速回転する使用状況においても、フランジ3が円筒状基体1に強固に固定されており、フランジ3がずれたり緩んだりすることなく、フランジ3のずれまたは緩み(がたつき)に起因する印刷不良を抑制することができ、高い印画品質を安定して維持することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に示したものだけに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で改良または変更ができる。上記の各実施形態では、円筒状基体の両端面にフランジを締結固定しているが、フランジの締結固定はいずれか一方の端面であってもよく、他方の端面におけるフランジは、従来のような接着剤による固定、あるいはくさびによる固定であってもよい。また、おねじ部品として、六角ボルト、十字穴付き皿頭ねじ、六角穴付きボルトを例示しているが、円筒状基体に設けるめねじ部分と螺合するおねじ部品であれば、これらに限定されず、どのようなおねじ部品であっても用いることができる。また、フランジは、円筒状基体の端面に固定するための鍔部を有していればよく、嵌合凸部は必須としない。フランジの貫通孔にもめねじを設け、おねじ部品を貫通孔と円筒状基体のめねじ部分の両方に螺合させてもよい。
1,1A,1C 円筒状基体
1a 外周面
1b 内周面
1c 端面
1d,1Cd 嵌合凹部
1e,1Ae めねじ部分
2 表面層
3,3A,3B,3C フランジ
3a ガイド孔
3b 鍔部
3c,3Ac,3Bc 貫通孔
3d,3Cd 嵌合凸部
4,4A,4B おねじ部品
10,10A,10C 電子写真感光体
20,20A,20B,20C 電子写真感光体ユニット
100 画像形成装置
111 帯電器
112 露光器
113 現像器
113a 磁気ローラ
114 転写器
114a 転写用チャージャ
114b 分離用チャージャ
115 定着器
115a,115b 定着ローラ
116 クリーニング器
116a クリーニングブレード
116b クリーニングローラ
117 除電器
L 回転軸線
S 記録媒体
T トナー(現像剤)

Claims (6)

  1. 回転軸線まわりに回転可能な円筒状基体であって、少なくとも一方の端面から前記回転軸線に沿って設けられためねじ部分を有する円筒状基体と、
    前記円筒状基体の外周面上に位置する表面層と、を備える電子写真感光体。
  2. 請求項1記載の電子写真感光体と、
    前記少なくとも一方の端面を覆う鍔部であって、前記端面における前記めねじ部分に対応する位置に、厚さ方向に貫通する貫通孔を有する鍔部を含む、金属製のフランジと、
    前記貫通孔に挿通して前記めねじ部分に螺合し、前記フランジを前記円筒状基体に固定するおねじ部品と、を備える電子写真感光体ユニット。
  3. 前記円筒状基体は、少なくとも一方の端部に、内周面の内径よりも大きい内径を有する嵌合凹部を有し、
    前記フランジは、前記嵌合凹部に嵌入する嵌合凸部を含む、請求項2に記載の電子写真感光体ユニット。
  4. 前記嵌合凹部の内周面は、前記円筒状基体の端部から中央に向かうにつれて内径が小さくなる第1テーパ面であり、前記嵌合凸部の外周面は、前記第1テーパ面のテーパ角と同じテーパ角の第2テーパ面である、請求項3に記載の電子写真感光体ユニット。
  5. 前記嵌合凹部の底部と、前記嵌合凸部の頂部との間に空隙を有する、請求項3または4に記載の電子写真感光体ユニット。
  6. 請求項2〜5のいずれかに記載の電子写真感光体ユニットを備える画像形成装置。
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