JP2019199779A - 仮設架台列およびそれを用いた仮設足場の構築方法 - Google Patents

仮設架台列およびそれを用いた仮設足場の構築方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019199779A
JP2019199779A JP2018096120A JP2018096120A JP2019199779A JP 2019199779 A JP2019199779 A JP 2019199779A JP 2018096120 A JP2018096120 A JP 2018096120A JP 2018096120 A JP2018096120 A JP 2018096120A JP 2019199779 A JP2019199779 A JP 2019199779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temporary
bracket member
guide column
mount
column
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018096120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6926028B2 (ja
Inventor
忍 林
Shinobu Hayashi
忍 林
尊彦 丸谷
Takahiko Marutani
尊彦 丸谷
恵梨子 島本
Eriko Shimamoto
恵梨子 島本
松田晋平
Shinpei Matsuda
晋平 松田
友基 向山
Tomoki Mukoyama
友基 向山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okumura Corp
Original Assignee
Okumura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okumura Corp filed Critical Okumura Corp
Priority to JP2018096120A priority Critical patent/JP6926028B2/ja
Publication of JP2019199779A publication Critical patent/JP2019199779A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6926028B2 publication Critical patent/JP6926028B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】作業内容に制約がある場合でも効率よく仮設架台を設置できるようにする。【解決手段】構造物Cの柱Cpに対して上下方向に向けて取り付けられたガイド支柱11、および蝶番12を介してガイド支柱11に沿って昇降可能且つ回転可能に設置されたブラケット部材10を有する第1の仮設架台1と、柱Cpと柱Cpとの間に設置された支持架台、支持架台に対して上下方向に向けて取り付けられたガイド支柱11、および蝶番12を介してガイド支柱11に沿って昇降可能且つ回転可能に設置されたブラケット部材10を有する第2の仮設架台とを有し、ブラケット部材10、構造物Cの延在方向に沿った格納位置と構造物Cの外方に突出した展開位置とに回転可能となっている。【選択図】図2

Description

本発明は、仮設架台列およびそれを用いた仮設足場の構築方法に関し、特に、営業中の鉄道の直上に鉄道高架構造物などの躯体を築造する際に適用して有効な技術に関するものである。
営業中の路面の鉄道(営業線)の直上に鉄道高架構造物を築造する場合には、最初に、資材落下防護や作業者の足場などのために仮設足場を構築する必要がある。
また、鉄道高架構造物の築造においては、鉄道の運行時間中には作業内容に制約があるため、夜間の鉄道の運行時間外に営業線の線路閉鎖およびき電停止の手配をとり、クレーンなどの重機を使って作業をする必要がある。これは、様々な重量部材がクレーンで吊り上げられた状態で、トロリー線やき線、通信線等の上空を通過するため、重量部材の落下や荷崩れによりこれらの線を損傷するおそれがあるからである。
ここで、鉄道の運行時間外での作業が可能な時間は、最終の回送電車の通過後から始発電車の運行開始までの短い時間であり、一般的には2.5時間程度しかない。しかも、作業準備と片付けを毎回行うため、実質的な作業時間はさらに短くなる。
また、鉄道の運行時間外の作業つまり夜間作業が多くなることにより、近隣住民から騒音の苦情を受けるリスクが発生するので、多数の重機を使用する作業を行うことができない。
なお、営業線上で工事を行う際に使用する仮設足場を、先行して構築された既存の躯体に効率よく設置する技術としては、特許文献1および特許文献2に記載されたものが知られている。
実公昭53−043711号公報 実用新案第3086810号公報
しかしながら、前述した特許文献1,2に記載の技術では、何れも仮設架台を構造物の上方から吊り下げて設置し、そこに作業床を架設しているので、構造物上で行う作業の障害になってしまう。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、作業内容に制約がある場合でも効率よく仮設架台を設置することのできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載された発明の仮設架台列は、所定間隔おきに設けられた複数本の柱および複数本の前記柱の上に架設された人工地盤で構成される躯体に設置される仮設架台列であって、少なくとも一部の前記柱に対して上下方向に向けて取り付けられたガイド支柱、および蝶番を介して前記ガイド支柱に沿って昇降可能且つ回転可能に設置されたブラケット部材を有する第1の仮設架台と、前記複数本の柱の間に設置された支持架台、前記支持架台に対して上下方向に向けて取り付けられたガイド支柱、および蝶番を介して前記ガイド支柱に沿って昇降可能且つ回転可能に設置されたブラケット部材を有する第2の仮設架台と、を有し、前記第1の仮設架台の前記ブラケット部材および前記第2の仮設架台の前記ブラケット部材は、前記躯体の延在方向に沿った格納位置と前記躯体の外方に突出した展開位置とに回転可能となっている、ことを特徴とする。
請求項2に記載された発明の仮設架台列は、上記請求項1に記載の発明において、前記複数本の柱の間に設置されて前記第2の仮設架台の前記支持架台よりも低い高さとされた支持架台、前記支持架台に対して上下方向に向けて取り付けられて上部が当該支持架台から上方に突出したガイド支柱、および蝶番を介して前記ガイド支柱に沿って昇降可能且つ回転可能に設置されたブラケット部材を有する第3の仮設架台をさらに有し、前記第3の仮設架台の前記ブラケット部材は、前記躯体の延在方向に沿った格納位置と前記躯体の外方に突出した展開位置とに回転可能となっている、ことを特徴とする。
請求項3に記載された発明の仮設架台列は、上記請求項1または2記載の発明において、前記格納位置にある前記ブラケット部材の回転を防止する回転防止治具をさらに有する、ことを特徴とする。
請求項4に記載された発明の仮設架台列は、上記請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、前記ブラケット部材には、絶縁塗装が施されている、ことを特徴とする。
請求項5に記載された発明の仮設架台列は、上記請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、隣り合う一部の前記仮設架台における前記ブラケット部材の前記格納位置から前記展開位置への回転方向は、相互に反対となる方向である、ことを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項6に記載された発明の仮設足場の構築方法は、請求項1〜5の何れか一項に記載の仮設架台列を用いた仮設足場の構築方法であって、各仮設架台の前記ブラケット部材を、前記格納位置にして前記ガイド支柱の下部に設置する工程と、前記ブラケット部材をクレーンにより前記ガイド支柱に沿って所定高さまで吊り上げて当該ガイド支柱に固定する工程と、所定高さで前記ガイド支柱に固定された前記ブラケット部材を前記格納位置から前記展開位置に回転させて当該展開位置で固定する工程と、前記展開位置にした前記ブラケット部材の上に作業床を架設する工程と、を実行することを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項7に記載された発明の仮設足場の構築方法は、請求項1〜5の何れか一項に記載の仮設架台列を用いた仮設足場の構築方法であって、各仮設架台の前記ブラケット部材を、前記格納位置にして前記ガイド支柱の下部に設置する工程と、前記第1の仮設架台の前記ブラケット部材をクレーンにより前記ガイド支柱に沿って所定高さまで吊り上げて当該ガイド支柱に固定する工程と、所定高さで前記ガイド支柱に固定された前記第1の仮設架台の前記ブラケット部材を前記格納位置から前記展開位置に回転させて当該展開位置で固定する工程と、前記第1の仮設架台以外の前記仮設架台の前記ブラケット部材をクレーンにより前記ガイド支柱に沿って所定高さまで吊り上げて当該ガイド支柱に固定する工程と、所定高さで前記ガイド支柱に固定された前記第1の仮設架台以外の前記仮設架台の前記ブラケット部材を前記格納位置から前記展開位置に回転させて当該展開位置で固定する工程と、前記展開位置にした前記ブラケット部材の上に作業床を架設する工程と、を実行することを特徴とする。
請求項8に記載された発明の仮設足場の構築方法は、上記請求項7に記載の発明において、前記第1の仮設架台の前記ブラケット部材を前記展開位置に回転させて当該展開位置で固定する工程を実行した後、前記第1の仮設架台以外の前記仮設架台の前記ブラケット部材を所定高さで前記ガイド支柱に固定する工程を実行する前に、既設の通電設備を前記第1の仮設架台の前記ブラケット部材に受け替える工程を実行する、ことを特徴とする。
本発明によれば、従来は作業内容に制約がある時間帯で行っていた作業を、作業内容の制約が少ない時間帯に行うことができる。
また、作業内容に制約がある時間帯での作業を少なくできるとともに、効率よく仮設架台を設置することが可能になる。
本発明の一実施の形態である鉄道高架構造物に設置された仮設架台列を示す平面図である。 第1の仮設架台の斜視図である。 第1の仮設架台を構成するガイド支柱とブラケット部材とを示す側面図である。 図3のA−A’線に沿った断面図である。 図3のB−B’線に沿った断面図である。 第1の仮設架台を構成するガイド支柱とブラケット部材との設置構造を示す斜視図である。 第2の仮設架台の斜視図である。 第3の仮設架台の斜視図である。 単床版用支保工架台の斜視図である。 本実施の形態において新たな鉄道高架構造物を構築する工程の一部を示す説明図である。 図10に続く工程の説明図である。 図11に続く工程の説明図である。 図12に続く工程の説明図である。 図13に続く工程の説明図である。 図14に続く工程の説明図である。 図15に続く工程の説明図である。 図16に続く工程の説明図である。 図17に続く工程の説明図である。 図18に続く工程の説明図である。 図19に続く工程の説明図である。 図20に続く工程の説明図である。 図21に続く工程の説明図である。 図22に続く工程の説明図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は本発明の一実施の形態である鉄道高架構造物に設置された仮設架台列を示す平面図である。なお、図1において、鉄道高架構造物を構成する柱とその柱に架設された梁とが示されているが、梁を介して構築された高架スラブ(人工地盤)の図示は省略されている。
図1において、プラットホームPやレール(図示せず)や吊架線W1などの既存の鉄道設備に沿って新たな躯体である鉄道高架構造物(以下、単に「構造物」という。)Cが築造されており、鉄道設備と鉄道高架構造物との境界部分には、建築限界範囲を示す限界柵Lが設置されている。
構造物Cには、既存の軌道設備に沿って複数本の柱Cpが所定間隔おきに設置され、さらに、これ以外の箇所にも複数本の柱Cpが設置されている。そして、これらの柱Cpの間には梁Cbが架設されている。なお、既存の軌道設備に沿った柱Cpと柱Cpとの間隔は一定である必要はない。
ここで、柱Cpには第1の仮設架台(仮設架台)1が設置され、柱Cpと柱Cpとの間には第2の仮設架台(仮設架台)2または第3の仮設架台(仮設架台)3が設置されており、これら第1〜第3の仮設架台1,2,3で仮設架台列が形成されている。また、一部の柱Cpと柱Cpとの間には、単床版用支保工架台4が設置されている。
第1〜第3の仮設架台1,2,3を構成するブラケット部材10および単床版用支保工架台4の一部の梁Cbが、前述した限界柵Lを越えて既存の鉄道設備側にはみ出している。そして、これらのブラケット部材10および梁Cbの間には敷桁50aが架設されている。
次に、仮設架台列を形成する第1〜第3の仮設架台1,2,3、ならびに単床版用支保工架台4について説明する。ここで、図2は第1の仮設架台の斜視図、図3は第1の仮設架台を構成するガイド支柱とブラケット部材とを示す側面図、図4は図3のA−A’線に沿った断面図、図5は図3のB−B’線に沿った断面図、図6は第1の仮設架台を構成するガイド支柱とブラケット部材との設置構造を示す斜視図、図7は第2の仮設架台の斜視図、図8は第3の仮設架台の斜視図、図9は単床版用支保工架台の斜視図である。
仮設架台列は、構造物Cに対する設置位置などの関係から、前述のように第1〜第3の仮設架台1,2,3で形成されている。
図2において、構造物Cは柱Cpとその上に梁Cbを介して構築された高架スラブ(人工地盤)Cfとからなる。そして、図示するように、第1の仮設架台1は、構造物Cの柱Cpに設けられている。
すなわち、第1の仮設架台1は、構造物Cの柱Cpにガイド支柱11が上下方向に向けて取り付けられており、このガイド支柱11に蝶番12を介してブラケット部材10が設置されている。ブラケット部材10は、ガイド支柱11に沿った縦材10aと、縦材10aの上部で当該縦材10aと直交して縦材10aとで略L字形を形成する横材10bと、縦材10aと横材10bとの間に掛け渡された補強部材としての斜材10cとで構成されている。
なお、第1の仮設架台1は、構造物Cの全ての柱Cpに設けられている必要はなく、柱Cpと柱Cpとの間隔が狭い場合などでは、設けられていない柱Cpがあってもよい。また、ブラケット部材10の長さは、後述する第2の仮設架台2および第3の仮設架台3のブラケット部材10を含めて、必ずしも同一でなくてもよく、現場に応じて、必要な長さに設定することができる。
そして、このような蝶番構造が採用された結果、ブラケット部材10は水平方向に回転可能となっており、限界柵Lを越えることなく建築限界範囲内に留まった(つまり構造物Cの延在方向に沿った)格納位置と、限界柵Lを越えて軌道設備にはみ出した(つまり構造物Cの外方に突出した)展開位置との2つの位置に移動する。
なお、後述する第2および第3の仮設架台2,3に設けられたブラケット部材10を含め、ブラケット部材10はガイド支柱側11が水下になるような水勾配を有しており、雨水が既設のホーム側に流れないように配慮されている。
ガイド支柱11は、構造物Cの柱Cpに予め仕込まれていたアンカーボルト(図示せず)によって当該柱Cpに固定されている。また、前述のように、ブラケット部材10は蝶番12を介してガイド支柱11に設置されている。
ここで、図3〜図6に示すように、回転側プレート12aがブラケット部材10に固定された蝶番12は、当該蝶番12の他方を構成する取付側プレート12bがスライド用ガイドプレート13とでガイド支柱11のスライド用フランジ11aをスライド移動可能に挟み込んでいる。これによりブラケット部材10はガイド支柱11に沿って昇降可能になっている。
なお、図2に示すように、蝶番12は、ガイド支柱11の下部で当該ガイド支柱11に嵌め込まれる。そして、ブラケット部材10が格納位置に保持された状態でクレーン60によって所定の高さまで上昇された後、蝶番12の取付側プレート12bとガイド支柱11とがボルトにて固定される。なお、以上のガイド支柱11とブラケット部材10との組み合わせは、限界柵Lの内側で行われる。
図3〜図6に示すように、ブラケット部材10が作業時の応力や風圧などで格納位置から展開位置へと回転しないようにするため、ブラケット部材10を格納位置で保持するための保持する保持治具(回転防止治具)14が蝶番12の回転側プレート12aとガイド支柱11との間に着脱可能に装着されている。また、ブラケット部材10の回転中心R側の前述したスライド用ガイドプレート13は、当該スライド用ガイドプレート13がスライド用フランジ11aに当接することにより、ブラケット部材10が格納位置からさらに展開位置と反対側に回転することを阻止する回転防止治具としての機能を有している。
なお、保持治具14や回転防止治具としての機能を有するスライド用ガイドプレート13はこの形状に限定されない。また、これらの回転防止治具を用いなくても安全上問題がない場合(例えば作業時の応力や風圧などの懸念がない作業環境の場合など)や、ブラケット部材10を吊り上げたならばすぐに格納位置から展開位置にする場合などでは、回転防止治具の使用を省略することができる。
後述するように、第1の仮設架台1のブラケット部材10は、展開位置にして電車線を当該ブラケット部材10に受け替えるので、安全に作業を行う目的から、ブラケット部材10の塗装には絶縁塗料が使用されている。また、第2の仮設架台2と第3の仮設架台3のブラケット部材10には電車線を付け替えないが、電車線の近くになるので、同様に絶縁塗料が使用されている。
但し、電車線などを考慮した絶縁の必要がない場合には、ブラケット部材10の塗装には絶縁塗料が使用されていなくてもよい。
次に、第2の仮設架台2は、構造物Cの柱Cpと柱Cpとの間に設けられる。図7に示すように、この第2の仮設架台2は、独立したコンクリート基礎21の上に支持架台22が設置されて当該支持架台22にガイド支柱11が取り付けられ、このガイド支柱11にブラケット部材10が設置されている。
すなわち、コンクリート基礎21に予め仕込まれていたアンカーボルト(図示せず)によって、支持架台22の構成要素である架台基礎梁22aが固定されている。さらに、当該架台基礎梁22a上に、架台支柱22b、水平材22c、斜材22dなどが取り付けられて支持架台22が構築されている。
そして、限界柵L側の架台支柱22bに、前述した第1の仮設架台1と同様の構成を有するガイド支柱11が取り付けられてブラケット部材10が設置されている。
なお、後述する第3の仮設架台3を含め、ブラケット部材10、ガイド支柱11、蝶番12、スライド用ガイドプレート13、保持治具14などの構造は第1の仮設架台1に説明したものと同一となっているので、重複した説明は省略する。
第3の仮設架台3もまた、構造物Cの柱Cpと柱Cpとの間に設けられる。第2の仮設架台2を設置しようとすると、支持架台22の上部と駅のコンコースの設置位置とが重なってしまい、設置が不可能な場合がある。このような場合に、第3の仮設架台3が用いられる。したがって、柱Cpと柱Cpとの間に第2の仮設架台2の設置できない箇所がない場合には、第3の仮設架台3は不要になる。
図8に示すように、第3の仮設架台3は、コンコースの設置範囲と重ならないように支持架台32の高さが第2の仮設架台2の支持架台22よりも低くなっており、その結果、ガイド支柱11の上部が支持架台32から上方に突出している。
なお、第3の仮設架台3について、コンクリート基礎31の上に架台基礎梁32aが固定され、その上に、架台支柱32b、水平材32c、斜材32dなどが取り付けられて支持架台32が構築されている点は、前述した第2の仮設架台2と同様である。
また、第3の仮設架台3は、ブラケット部材10の支持力を確保するために、支持架台32は第2の仮設架台2の支持架台22よりも大きくなっており、さらに、ガイド支柱11は、支持架台32に支持されない部分が長くなるので、剛性を確保するために鋼材2本が重ねられている。
さて、第1〜第3の仮設架台1,2,3のブラケット部材10が格納位置から展開位置に回転する方向は、基本的には同一(本実施の形態では、図1の扇状の回転軌跡にて示すように時計回りの方向)となっている。しかしながら、当該方向に回転すると架電柱などの外部構造体と干渉する場合には、逆方向に回転するように設置されている。
但し、外部構造体と干渉しない場合には、全てのブラケット部材10の回転方向が同一となっていてもよい。
次に、単床版用支保工架台4は、図1に示すように、構造物Cが構築されていない箇所に設けられる。ラーメン高架橋である構造物CはSRC構造(Steel Reinforced Concrete Construction:鉄骨鉄筋コンクリート構造)であり、梁Cbは埋設された鉄骨材を支持材とする吊り型枠で施工され、高架スラブCfは先行して施工される床版に、予め設置されたアンカーボルトで鋼材を固定して、それを支持材とする吊り型枠で施工される。しかしながら、単床版が設置される範囲では型枠が必要であることから、当該範囲に単床版用支保工架台4が設置される。
図9において、単床版用支保工架台4は、構造物Cの柱Cpと柱Cpとの間に、第2の仮設架台2を挟んだ2箇所に設置されている。なお、柱Cpには第1の仮設架台1が設置されている。
図示するように、単床版用支保工架台4は、コンクリート基礎41の上に支持架台42が設置されている。すなわち、基礎梁42aがアンカーボルト(図示せず)でコンクリート基礎41に固定されており、基礎梁の上に架台支柱42bがボルト止めで設置され、当該架台支柱42bの間に水平材42cや斜材42dが設置されて支持架台42が構成されている。
架台支柱42には方杖材43および頂部梁44が設置され、頂部梁44上には敷桁50aが架設されている。敷桁50aは、予め昼間作業により高架スラブCfに荷上げして仮置きされる。
なお、これら一連の組み立て作業はクレーン60を使用して行われる。
次に、以上説明した本実施の形態の第1〜第3の仮設架台1,2,3および単床版用支保工架台4を用いた仮設足場の構築から新たな鉄道高架構造物Cの築造までの方法について、図10〜図23を用いて説明する。
ここで、図10は本実施の形態において新たな鉄道高架構造物を構築する工程の一部を示す説明図、図11は図10に続く工程の説明図、図12は図11に続く工程の説明図、図13は図12に続く工程の説明図、図14は図13に続く工程の説明図、図15は図14に続く工程の説明図、図16は図15に続く工程の説明図、図17は図16に続く工程の説明図、図18は図17に続く工程の説明図、図19は図18に続く工程の説明図、図20は図19に続く工程の説明図、図21は図20に続く工程の説明図、図22は図20に続く工程の説明図、図23は図22に続く工程の説明図である。
なお、これらの図面に示すように、本実施の形態では、路面に敷設された営業中の鉄道設備T1に隣接して複々線の鉄道高架構造物を構築する場合が示されている。すなわち、鉄道高架構造物上の複線の鉄道設備T2は既に稼働中であり、さらに構造物Cを構築して新たな複線の鉄道設備T3を設けて、鉄道設備T1を移設する場合が示されている。なお、符号Eは電車であり、電車Eを取り囲んでいる一点鎖線は、電車Eの占有領域(つまり、様々な構造体を設置してはならない領域)を示している。
さて、本実施の形態においては、図10に示すように、最初に、既設の鉄道高架構造物に対して、新たな構造物Cの一部を構築する。すなわち、大型のクレーン61を用い、柱Cpを構築してその上に梁Cbを架設し、人工地盤である高架スラブCfを設置する。
この工程は、大きな騒音を伴うことから、昼間作業にて行うことが望ましい。
次の工程では、図11に示すように、構造物Cの柱Cpに第1の仮設架台1を設置する。また、第1の仮設架台1の間に第2の仮設架台2を設置する。さらに、第2の仮設架台2が設置できない箇所には、第3の仮設架台3を設置する。この工程では、ブラケット部材10は格納位置にしておく。なお、図11においては、第1の仮設架台1を設置する場合のみが示されている。
この工程も、大きな騒音を伴うことから、昼間作業にて行うことが望ましい。
ここで、前述のように、一部の仮設架台では、外部構造体との干渉回避のために、ブラケット部材10が展開位置に回転する方向が他のブラケット部材10とは逆になっている。したがって、全ての仮設架台(第1〜第3の仮設架台1,2,3)のブラケット部材10を同じ所定高さに設置しておいて後工程において展開位置に回転させるようにすると、ブラケット部材10同士が干渉するケースが発生する。
そこで、第1の仮設架台1に設置されたブラケット部材10だけをクレーン60で所定高さまで吊り上げておき、第2の仮設架台2および第3の仮設架台3のブラケット部材10は、第1の仮設架台1のブラケット部材10の回転作業が完了するまではガイド支柱11の下部に設置しておいて、第1の仮設架台1の回転作業完了後にクレーン60で所定高さまで吊り上げて回転作業を行うようにする。
但し、全てのブラケット部材10の回転方向が同じでも干渉しない場合や、一部のブラケット部材10の回転方向を逆にしたために干渉しない場合には、このような作業を行う必要はなく、本工程で第1〜第3の仮設架台1,2,3のブラケット部材10を全て吊り上げてから、順次展開位置に回転させることができる。
この場合には、後述する図14に示すステップでは、第2の仮設架台2および第3の仮設架台3のブラケット部材10を回転させる作業はなくなる。
なお、第1の仮設架台1のブラケット部材10については、クレーン60で所定高さまで吊り上げた後、蝶番12をボルト止めしてガイド支柱11と固定する。ボルト止めは、屈伸型の高所作業車62を用い、高所作業車62のバスケット62aに乗った作業者Hにより行われる。
次の工程では、図12に示すように、トラス梁Mを支持している支持ベースMBに既設の通電設備の一つであるき電線W2を移設するとともに、同じく既設の通電設備の一つである電車線W3を嵩下げする。この作業は、例えば軌陸車63のリフト63aに乗った作業者Hにより行われる。
この工程は、鉄道の運行時間中には作業ができないこと、および大きな騒音を伴わないことから、夜間の鉄道の運行時間外に営業線の線路を閉鎖して行う。なお、き電線W2などに関する作業であることから、き電停止の手配をとる。
次の工程では、図13に示すように、第1の仮設架台1のブラケット部材10を展開位置まで回転させ、電車線W3を当該ブラケット部材10に受け替える。
この工程も、鉄道の運行時間中には作業ができないこと、および大きな騒音を伴わないことから、き電停止の手配をとって夜間の鉄道の運行時間外に営業線の線路を閉鎖して行う。
本工程では、保持治具14を取り外してブラケット部材10を格納位置から展開位置へと回転させる。回転作業は、ブラケット部材10に取り付けられた介錯ロープ64を作業者Hが引っ張ることで行う。その際、落下防止のためにブラケット部材10をクレーン60で支持しておく。ブラケット部材10を展開位置まで回転させたら、蝶番12をボルト止めしてガイド支柱11とブラケット部材10とを当該展開位置で固定する。
なお、蝶番12のボルト止めは、前述の図11の工程と同様、高所作業車62のバスケット62aに乗った作業者Hにより行われる。
ブラケット部材10を展開位置にしたならば、嵩下げしておいた既設の電車線W3をブラケット部材10に受け替える。
なお、例えば、線路横に設置された第三軌条(サードレール)から給電される形式のために電車の上方に電車線W3が存在しない場合など、電車線W3を当該ブラケット部材10に受け替える必要がない場合には、本工程は実行されない。
また、以下の第2の仮設架台2および第3の仮設架台3のブラケット部材10も含め、ブラケット部材10の回転作業を作業者Hの人力で行うことで騒音の発生を抑制することができることから、当該作業は夜間に行うのが望ましい。
次の工程では、図14に示すように、第2の仮設架台2および第3の仮設架台3のブラケット部材10を回転させて展開位置にし、トラス梁Mを撤去する。
この工程については、前述のように、ブラケット部材10の回転は騒音が抑制されるので夜間作業で行うことができるが、トラス梁Mの撤去は騒音を伴うので、昼間作業にて行うことが望ましい。
本工程では、ガイド支柱11の下部に設置されているブラケット部材10をクレーン60で所定高さまで吊り上げ、第1の仮設架台1のブラケット部材10を回転させたときと同じ要領で第2の仮設架台2および第3の仮設架台3のブラケット部材10を回転させて展開位置にする。但し、第1の仮設架台1のブラケット部材10の場合とは異なり、電車線の受け替えは行わない。
また、き電線W2や電車線W3を支持していたトラス梁Mを切断して撤去する。
なお、図14においては、第2の仮設架台2が図示され、図面の煩雑化回避のため、第3の仮設架台3の図示は省略されている。
次の工程では、図15に示すように、 第1〜第3の仮設架台1,2,3の相互に隣接するブラケット部材10の間に敷桁50aを架設し、その上に舗板50bを設置して作業床50を架設する。これにより、仮設足場の構築が完了する。また、作業床50上に仮手摺柵51を設置する。
すなわち、予め昼間の作業において、敷桁をクレーン60で高架スラブCfの上に吊り上げて仮置きしておく。そして、全てのブラケット部材10を展開位置にしたならば、夜間の作業において、高架スラブCf上のクレーン60を使用してブラケット部材10の上に敷桁50aを架設して溶接していく。その際、火の粉養生のために、近くを通っている電車線W3を図示しないスパッタシートで覆うようにする。
敷桁50aの架設が終了した箇所から、夜間作業において、クレーン60を使用して舗板50bを順次敷桁50aの上に設置し、ずれ止め金具で敷桁50aと固定する。さらに、別のずれ止め金具を用いて隣合う舗板50b同士も固定する。
さらに、作業の安全を図るために、作業床50である舗板50b上に仮手摺柵51を設置する。
次の工程では、図16に示すように、仮手摺柵51を支柱式手摺柵52に設置替えする。すなわち、高架スラブCf上のクレーン60を用いて、敷桁50aの孔あけ加工された箇所に手摺柵の支柱を架設する。支柱を架設した後、横地単管を取り付け、さらに養生ネットおよび巾木を取り付けて支柱式手摺柵52とする。
その際、作業の効率性の観点から、車輪のついた移動式のローリング足場65を用いて行う。
この工程は、大きな騒音を伴わないことから、夜間作業にて行うことが望ましい。
次の工程では、図17に示すように、軌道上まで延長した構造物C1を構築する。すなわち、作業床50上に単管足場66を組み、高架スラブCf上のクレーン60を用いて、梁Cbに連結するようにして鋼製桁Cb1を架設する。次いで、図示しない桁下面型枠を取り付けて鉄筋を縦横に配し、コンクリートを打設して高架スラブCfを構築する。
この工程は、大きな騒音を伴うことから、昼間作業にて行うことが望ましい。
次の工程では、図18に示すように、単床版用支保工架台4を組み立てる。この工程は、大きな騒音を伴うことから、昼間作業にて行うことが望ましい。但し、方杖材43および頂部梁44の設置、および敷桁50aの架設は限界柵Lを越えて既設の軌道内となるため、夜間作業にて行うことが望ましい。
次の工程では、図19に示すように、対向設置された単床版受け梁45と単床版受け梁45(図9)との間に単床版46を構築する。この工程は、大きな騒音を伴うことから、昼間作業にて行うことが望ましい。
次の工程では、図20に示すように、クレーン61を使用して単床版用支保工架台4を撤去する。この工程は、大きな騒音を伴うことから、昼間作業にて行うことが望ましい。但し、単床版用支保工架台4を組み立てる場合と同様、方杖材43、頂部梁44および敷桁50aの撤去は限界柵Lを越えて既設の軌道内となるため、夜間作業にて行うことが望ましい。
次の工程では、図21に示すように、構造物C上にホームスラブ53などを構築する。この工程も、大きな騒音を伴うことから、昼間作業にて行うことが望ましい。
次の工程では、図22に示すように、ホーム上家鉄骨54や内側対向壁55を設置する。これにより、新たな複線の鉄道設備T3の骨格が形成される。なお、この工程も、大きな騒音を伴うことから、昼間作業にて行うことが望ましい。
そして、次の工程では、図23に示すように、屈伸型の高所作業車62を用いて、支柱式手摺柵52や敷桁50a、舗板50bを撤去する。この工程は、限界柵Lを越えて既設の軌道内となるため、夜間作業にて行うことが望ましい。
なお、新たな複線の鉄道設備T3が出来上がったならば、路面に敷設されている既存の鉄道設備T1および第1〜第3の仮設架台1,2,3を撤去して、複々線の鉄道高架構造物が完成する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1〜第3の仮設架台1,2,3に設けられたブラケット部材10が、ガイド支柱11に沿って昇降可能、且つ格納位置と展開位置とに回転可能になっているので、作業内容に比較的制約が少ない時間帯(一般的には昼間)を利用して仮設架台を組み立て、ブラケット部材10を吊り上げて格納位置にしておき、作業内容に制約がある時間帯(一般的には夜間)にブラケット部材10を回転させて展開位置で固定することにより、仮設架台を設置することができる。
つまり、従来は作業内容に制約がある時間帯で行っていた作業を、作業内容の制約が少ない時間帯に行うことができる。そして、作業内容に制約がある時間帯での作業を少なくできるとともに、効率よく仮設架台を設置することが可能になる。
これにより、作業内容に制約がある時間帯での作業が低減されるので、作業内容に制約がある場合でも効率よく仮設架台(第1〜第3の仮設架台1,2,3)を設置することが可能になる。
また、ブラケット部材10を回転させて展開位置で固定するようにしているので、ブラケット部材10を構造物Cの上方から吊り下げて設置する場合のように、吊り荷の落下や荷崩れによるき電線W2や電車線W3やトラス梁Mといった外部構造体を損傷するおそれを低減することができる。
さらに、路面に敷設された営業中の鉄道設備T1の直上で鉄道高架工事を行う場合、通常は仮線方式(工事中は仮の線路を設置して、営業しながら工事を行う方式)で工事を行うが、本実施の形態によれば、仮の線路を通すための用地の取得が不要になるので、買収面積を低減できるとともに、事業費削減を図ることができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
たとえば、本実施の形態では、本発明を鉄道高架構造物の構築に適用した場合が示されているが、第1の仮設架台1および第2の仮設架台2を用いた、あるいはそれに加えて第3の仮設架台3を用いた様々な構造物の構築に適用することができる。
また、第1の仮設架台1のガイド支柱11を柱Cpに固定するアンカーボルトは、柱Cpの構築後に埋め込んでもよい。同様に、第2の仮設架台2の支持架台22や第3の仮設架台3の支持架台32をコンクリート基礎21,31に固定するアンカーボルトは、コンクリート基礎の構築後に埋め込んでもよい。
以上の説明では、本発明を鉄道高架構造物の構築に適用した場合が示されているが、これに限定されるものではなく、前述のように、様々な構造物の構築に適用することができる。
1 第1の仮設架台(仮設架台)
2 第2の仮設架台(仮設架台)
3 第3の仮設架台(仮設架台)
4 単床版用支保工架台
10 ブラケット部材
10a 縦材
10b 横材
10c 斜材
11 ガイド支柱
11a スライド用フランジ
12 蝶番
12a 回転側プレート
12b 取付側プレート
13 スライド用ガイドプレート
14 保持治具(回転防止治具)
21 コンクリート基礎
22 支持架台
22a 架台基礎梁
22b 架台支柱
22c 水平材
22d 斜材
31 コンクリート基礎
32 支持架台
32a 架台基礎梁
32b 架台支柱
32c 水平材
32d 斜材
41 コンクリート基礎
42 支持架台
42 架台支柱
42a 基礎梁
42b 架台支柱
42c 水平材
42d 斜材
43 方杖材
44 頂部梁
45 梁
46 単床版
50 作業床
50a 敷桁
50b 舗板
51 仮手摺柵
52 支柱式手摺柵
53 ホームスラブ
54 ホーム上家鉄骨
55 内側対向壁
60,61 クレーン
62 高所作業車
62a バスケット
63 軌陸車
63a リフト
64 介錯ロープ
65 ローリング足場
66 単管足場
C 鉄道高架構造物、構造物
C1 構造物
Cb 梁
Cb1 鋼製桁
Cf 高架スラブ(人工地盤)
Cp 柱
E 電車
H 作業者
L 限界柵
M トラス梁
MB 支持ベース
P プラットホーム
R 回転中心
T1 鉄道設備
T2 鉄道設備
T3 鉄道設備
W1 吊架線
W2 き電線
W3 電車線

Claims (8)

  1. 所定間隔おきに設けられた複数本の柱および複数本の前記柱の上に架設された人工地盤で構成される躯体に設置される仮設架台列であって、
    少なくとも一部の前記柱に対して上下方向に向けて取り付けられたガイド支柱、および蝶番を介して前記ガイド支柱に沿って昇降可能且つ回転可能に設置されたブラケット部材を有する第1の仮設架台と、
    前記複数本の柱の間に設置された支持架台、前記支持架台に対して上下方向に向けて取り付けられたガイド支柱、および蝶番を介して前記ガイド支柱に沿って昇降可能且つ回転可能に設置されたブラケット部材を有する第2の仮設架台と、
    を有し、
    前記第1の仮設架台の前記ブラケット部材および前記第2の仮設架台の前記ブラケット部材は、前記躯体の延在方向に沿った格納位置と前記躯体の外方に突出した展開位置とに回転可能となっている、
    ことを特徴とする仮設架台列。
  2. 前記複数本の柱の間に設置されて前記第2の仮設架台の前記支持架台よりも低い高さとされた支持架台、前記支持架台に対して上下方向に向けて取り付けられて上部が当該支持架台から上方に突出したガイド支柱、および蝶番を介して前記ガイド支柱に沿って昇降可能且つ回転可能に設置されたブラケット部材を有する第3の仮設架台をさらに有し、
    前記第3の仮設架台の前記ブラケット部材は、前記躯体の延在方向に沿った格納位置と前記躯体の外方に突出した展開位置とに回転可能となっている、
    ことを特徴とする請求項1記載の仮設架台列。
  3. 前記格納位置にある前記ブラケット部材の回転を防止する回転防止治具をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の仮設架台列。
  4. 前記ブラケット部材には、絶縁塗装が施されている、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の仮設架台列。
  5. 隣り合う一部の前記仮設架台における前記ブラケット部材の前記格納位置から前記展開位置への回転方向は、相互に反対となる方向である、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の仮設架台列。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の仮設架台列を用いた仮設足場の構築方法であって、
    各仮設架台の前記ブラケット部材を、前記格納位置にして前記ガイド支柱の下部に設置する工程と、
    前記ブラケット部材をクレーンにより前記ガイド支柱に沿って所定高さまで吊り上げて当該ガイド支柱に固定する工程と、
    所定高さで前記ガイド支柱に固定された前記ブラケット部材を前記格納位置から前記展開位置に回転させて当該展開位置で固定する工程と、
    前記展開位置にした前記ブラケット部材の上に作業床を架設する工程と、
    を実行することを特徴とする仮設足場の構築方法。
  7. 請求項1〜5の何れか一項に記載の仮設架台列を用いた仮設足場の構築方法であって、
    各仮設架台の前記ブラケット部材を、前記格納位置にして前記ガイド支柱の下部に設置する工程と、
    前記第1の仮設架台の前記ブラケット部材をクレーンにより前記ガイド支柱に沿って所定高さまで吊り上げて当該ガイド支柱に固定する工程と、
    所定高さで前記ガイド支柱に固定された前記第1の仮設架台の前記ブラケット部材を前記格納位置から前記展開位置に回転させて当該展開位置で固定する工程と、
    前記第1の仮設架台以外の前記仮設架台の前記ブラケット部材をクレーンにより前記ガイド支柱に沿って所定高さまで吊り上げて当該ガイド支柱に固定する工程と、
    所定高さで前記ガイド支柱に固定された前記第1の仮設架台以外の前記仮設架台の前記ブラケット部材を前記格納位置から前記展開位置に回転させて当該展開位置で固定する工程と、
    前記展開位置にした前記ブラケット部材の上に作業床を架設する工程と、
    を実行することを特徴とする仮設足場の構築方法。
  8. 前記第1の仮設架台の前記ブラケット部材を前記展開位置に回転させて当該展開位置で固定する工程を実行した後、前記第1の仮設架台以外の前記仮設架台の前記ブラケット部材を所定高さで前記ガイド支柱に固定する工程を実行する前に、
    既設の通電設備を前記第1の仮設架台の前記ブラケット部材に受け替える工程を実行する、
    ことを特徴とする請求項7記載の仮設足場の構築方法。
JP2018096120A 2018-05-18 2018-05-18 仮設架台列およびそれを用いた仮設足場の構築方法 Active JP6926028B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018096120A JP6926028B2 (ja) 2018-05-18 2018-05-18 仮設架台列およびそれを用いた仮設足場の構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018096120A JP6926028B2 (ja) 2018-05-18 2018-05-18 仮設架台列およびそれを用いた仮設足場の構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019199779A true JP2019199779A (ja) 2019-11-21
JP6926028B2 JP6926028B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=68613041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018096120A Active JP6926028B2 (ja) 2018-05-18 2018-05-18 仮設架台列およびそれを用いた仮設足場の構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6926028B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP6926028B2 (ja) 2021-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107090975B (zh) 一种超高大跨混凝土现浇梁贝雷架支模施工方法
US8713892B2 (en) Method for assembling shell segments for forming tower sections of a hybrid wind turbine tower
CN103967277A (zh) 超高层核心筒倾斜剪力墙的施工方法
KR101630244B1 (ko) 구성 섹션의 지지 장치 및 구성 섹션의 건조 방법
JP6673131B2 (ja) 床版取替工法
CN202131798U (zh) 移动式快装基站
JP2002356297A (ja) 鉄塔建設用クレーン及び該クレーンを用いた鉄塔建設方法
JP2018044318A (ja) サイロ屋根部の構築方法およびサイロ屋根構造
JP2000045231A (ja) アーチ橋梁の架設方法
JP2019199779A (ja) 仮設架台列およびそれを用いた仮設足場の構築方法
JP5940404B2 (ja) 梁部材の架設方法
JP6944900B2 (ja) 線形状構築物の施工方法
CN211815605U (zh) 一种用于桩柱式桥墩墩系梁和盖梁的施工装置
JP3142819B2 (ja) 屋根架構の構築方法
JP6059176B2 (ja) 仮設高架桟橋組立て用の移動昇降足場
JP2021116153A (ja) タワークレーン用支持構台及びこれを用いたクライミング方法
JP2022120437A (ja) 移動構台を用いた構造物のスライド工法
JP5799546B2 (ja) エレベーター及びその設置方法並びに昇降機の設置方法
CN110965808A (zh) 装配式建筑外挂式楼梯马道施工方法
CN117166813B (zh) 建筑幕墙改造外防护系统施工方法
WO2012132161A1 (ja) モジュール構造物、モジュール工法
CN115162823B (zh) 尖顶钢构件的拼装方法
CN117166812B (zh) 塔吊受限时建筑幕墙改造防护结构施工方法
CN214462302U (zh) 一种建筑立柱模块化装配式脚手架模块及系统
JP4010468B2 (ja) けん引による部材回転建て込み架設工法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6926028

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150