JP2019198476A - ティシュ - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な手触り感を有しつつ、皺の発生が抑制された審美性の高い保湿ティシュを得ることが可能なティシュを提供する。【解決手段】ティシュ1は、第1の方向における引張強度より、第1の方向と直交する第2の方向における引張強度が小さい。このティシュ1には、主たる延設方向が第1の方向となるように延設された線状の凹部が、延設方向と直交する併設方向に沿って複数併設されている。また、ティシュ1の併設方向に沿った長さ1cmの範囲を通過する凹部2の数は、0.5〜9.5本であることが好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は、ティシュに関する。
例えば、特許文献1には、高低差0.01〜3.00mmで4〜200個/cmのエンボス形状を形成することにより、しっとり感を向上させた保湿ティシュが開示されている。一般に、保湿ティシュは、保湿剤を含侵することにより、ドライティシュよりもしっとりとした肌触り感(しっとり感)を有している。
しかしながら、特許文献1に記載の保湿ティシュでは、エンボス形状(凹凸形状)における凸部の大きさが小さ過ぎる。このため、エンボス形状を形成していないティシュと同様に、保湿剤を含侵すると、ティシュのクレープが伸びて大小の皺が生じ、審美性が損なわれる。
特開2009−178572号公報
本発明の目的は、良好な手触り感を有しつつ、皺の発生が抑制された審美性の高い保湿ティシュを得ることが可能なティシュを提供することにある。
このような目的は、下記の(1)〜(12)の本発明により達成される。
(1) 第1の方向における引張強度より、前記第1の方向と直交する第2の方向における引張強度が小さいティシュであって、
主たる延設方向が前記第1の方向となるように延設された線状の凹部が、前記延設方向と直交する併設方向に沿って複数併設されていることを特徴とするティシュ。
(2) 当該ティッシュの前記併設方向に沿った長さ1cmの範囲を通過する前記凹部の数は、0.5〜9.5本である上記(1)に記載のティシュ。
(3) 各前記凹部の平面視形状は、直線形状、破線形状または曲線形状を含む形状である上記(1)または(2)に記載のティシュ。
(4) 各前記凹部の平面視形状は、同一の形状を繰り返してなる形状である上記(1)ないし(3)いずれかに記載のティシュ。
(5) 隣り合う2つの前記凹部は、一方の前記凹部の平面視形状の周期が他方の前記凹部の平面視形状の周期に対して、前記延設方向に沿って0.1〜0.9周期ズレるように配置されている上記(4)に記載のティシュ。
(6) 隣り合う2つの前記凹部は、前記延設方向に沿った対称軸に対して線対称となるように配置されている上記(4)に記載のティシュ。
(7) 隣り合う2つの前記凹部は、互いに接続されている部分を有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のティシュ。
(8) 各前記凹部の平均幅は、0.5〜9.5mmである上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のティシュ。
(9) 隣り合う2つの前記凹部の平均離間距離は、0.5〜9.5mmである上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のティシュ。
(10) 当該ティシュの平面視において前記凹部が占有する割合は、5〜95%である上記(1)ないし(9)のいずれかに記載のティシュ。
(11) 各前記凹部の平均深さは、0.1〜1.0mmである上記(1)ないし(10)のいずれかに記載のティシュ。
(12) 保湿剤が含浸された保湿ティシュである上記(1)ないし(11)のいずれかに記載のティシュ。
本発明によれば、線状の凹部を所定の方向に沿って設けることにより、手触り感を向上させるとともに、保湿剤を含侵させても大きな皺および小さな皺の双方が発生するのを好適に抑制することができる。
本発明のティシュの第1実施形態を模式的に示す平面図である。 図1中のA−A線断面図である。 本発明のティシュの第2実施形態を模式的に示す平面図である。 本発明のティシュの第3実施形態を模式的に示す平面図である。 本発明のティシュの第4実施形態を模式的に示す平面図である。 本発明のティシュの第5実施形態を模式的に示す平面図である。 本発明のティシュの第6実施形態を模式的に示す平面図である。 本発明のティシュの第7実施形態を模式的に示す平面図である。 本発明のティシュの第8実施形態を模式的に示す平面図である。 本発明のティシュの第9実施形態を模式的に示す平面図である。 本発明のティシュの第10実施形態を模式的に示す平面図である。
以下、本発明のティシュについて、添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
なお、添付図面では、便宜上、各部の寸法およびそれらの比率を誇張して示し、実際とは異なる場合がある。また、本明細書中に示す材料、寸法等は一例であって、本発明は、それらに限定されず、その要旨を変更しない範囲で適宜変更することが可能である。
<<第1実施形態>>
図1は、本発明のティシュの第1実施形態を模式的に示す平面図、図2は、図1中のA−A線断面図である。
また、説明の都合上、図1の紙面手前側を「上」と、紙面奥側を「下」と言い、図2の上側を「上」と、下側を「下」と言う。
図1に示すティシュ1は、エンボス加工が施されており、その上面にエンボス加工による平面視形状が直線形状をなす凹部(図1中、黒色で示される領域)2と、凹部2により画成された平面視形状が帯状をなす凸部(図1中、白色で示される領域)3とを有している。本実施形態では、ティシュ1のエンボスローラの凸部で押圧された箇所、すなわちエンボスローラの凸部の形状が転写された箇所が凹部2を構成する。
また、ティシュ1は、MD方向(第1の方向)における引張強度より、MD方向と直交するCD方向(第2の方向)における引張強度が小さくなっている。
なお、ティシュ1のMD方向における引張強度は、1.0〜6.0N/25mm程度であることが好ましく、1.0〜3.0N/25mm程度であることがより好ましい。また、ティシュ1のCD方向における引張強度は、0.3〜4.0N/25mm程度であることが好ましく、0.3〜1.0N/25mm程度であることがより好ましい。
本実施形態では、凹部2は、それぞれの延設方向がMD方向と一致し、この延設方向と直交する併設方向(CD方向)に沿って複数併設されている。
かかる構成により、ティシュ1の手触り感を向上させることができる。また、保湿剤のような液体を含侵させた場合でも、ティシュ1(保湿ティシュ)のCD方向における皺の発生を好適に抑制することができる。
ティシュ1の原紙(基材)は、パルプスラリーを公知の抄紙機を利用して抄紙(抄造)することで得ることができる。パルプスラリーに含まれるパルプ成分としては、木材パルプ、非木材パルプ、脱墨パルプを挙げることができる。
木材パルプとしては、例えば、広葉樹パルプ(広葉樹クラフトパルプ(LKP))、針葉樹パルプ(針葉樹クラフトパルプ(NKP))、サルファイトパルプ(SP)、溶解パルプ(DP)、ソーダパルプ(AP)、未晒しクラフトパルプ(UKP)、酸素漂白クラフトパルプ(OKP)のような化学パルプが挙げられる。また、木材パルプとしては、例えば、セミケミカルパルプ(SCP)、ケミグラウンドウッドパルプ(CGP)のような半化学パルプ、砕木パルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP、BCTMP)のような機械パルプが挙げられる。
非木材パルプとしては、例えば、コットンリンターやコットンリントのような綿系パルプ、麻、麦わら、バガスのような非木材系パルプ、ホヤや海草等から単離されるセルロース、キチン、キトサン等が挙げられる。
脱墨パルプとしては、例えば、古紙を原料とし、脱墨することで得られるパルプが挙げられる。
なお、パルプ成分には、上記のパルプのうちの1種を単独で用いてもよいし、2種以上混合して用いてもよい。
パルプ成分としては、針葉樹パルプおよび広葉樹パルプから選択される少なくとも1種を用いることが好ましい。中でも、パルプ成分としては、針葉樹パルプと広葉樹パルプとを併用することが好ましく、針葉樹クラフトパルプ(NKP)と広葉樹クラフトパルプ(LKP)とを併用することがより好ましい。
パルプスラリーには、パルプ成分の他に任意成分が含まれていてもよい。任意成分としては、例えば、乾燥紙力剤、湿潤紙力剤、柔軟剤等を挙げることができる。
乾燥紙力剤としては、例えば、カチオン化澱粉、ポリアクリルアミド(PAM)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等を挙げることができる。
湿潤紙力剤としては、例えば、ポリアミドエピクロロヒドリン、尿素、メラミン、熱架橋性ポリアクリルアミド等を挙げることができる。
柔軟剤としては、例えば、アニオン系界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性イオン界面活性剤等を挙げることができる。
ティシュ1の併設方向(CD方向)に沿った長さ1cmの範囲を通過する凹部2の数(以下、「単位長さあたりの凹部2の数」と言う。)は、特に限定されないが、0.5〜9.5本程度であることが好ましく、1〜6本程度であることがより好ましく、1〜3本程度であることがさらに好ましい。このように比較的広い間隔で凹部2を併設することにより、ティシュ1の手触り感を向上させる効果および液体を付与した際の皺の発生を抑制する効果をより高めることができる。
具体的には、単位長さ(1cm)あたりの凹部2の数は、次のようにして求めることができる。まず、ティシュ1の併設方向(CD方向)に沿った仮想線を設定し、この仮想線を通過する凹部2の数を目視にて計測する。そして、計測された凹部2の数を、設定した仮想線の長さで除算することにより、単位長さあたりの凹部2の数を求めることができる。
また、凹部2は、ティシュ1の所定の領域に偏在して設けるようにしてもよいが、ティシュ1の全面にわたって均一に設けられていることが好ましい。これにより、ティシュ1の全面において同様の手触り感を付与することができる。
特に、ティシュ1の平面視において凹部2が占有する割合(占有面積比率)は、5〜95%程度であることが好ましく、10〜50%程度であることがより好ましく、10〜30%程度であることがさらに好ましい。かかる占有面積比率で凹部2が存在することにより、ティシュ1の全面における手触り感の均一性をより高めることができる。
各凹部2の平均幅は、0.5〜9.5mm程度であることが好ましく、0.5〜5mm程度であることがより好ましく、0.5〜2.5mm程度であることがさらに好ましい。かかる構成により、ティシュ1が破れることを防止しつつ、凹部2を確実に形成することができる。なお、図示の構成では、各凹部2は、その長手方向に沿って幅が一定であるが、長手方向の途中で幅が変化していてもよい。
隣り合う2つの凹部2の平均離間距離は、0.5〜9.5mm程度であることが好ましく、2.5〜9.5mm程度であることがより好ましく、3.0〜9.5mm程度であることがさらに好ましい。かかる構成により、帯状の凸部3を密に配設することができるので、ティシュ1の手触り感をより向上させることもできる。
各凹部2の平均深さは、0.1〜1.0mm程度であることが好ましく、0.1〜0.7mm程度であることがより好ましく、0.1〜0.4mm程度であることがさらに好ましい。各凹部2の深さを前記範囲に設定することにより、ティシュ1の手触り感をより向上させるとともに、大小の皺の発生をより好適に抑制することができる。
ティシュ1(または保湿ティシュ)の1プライでの秤量は、5〜30g/m程度であることが好ましく、5〜25g/m程度であることがより好ましく、10〜20g/m程度であることがさらに好ましい。前記範囲の秤量であれば、ティシュ1(基材)の強度が十分に高くなり、エンボス加工がし易くなる。また、ティシュ1の柔軟性および生産性を高めることもできる。
ティシュ1は、1枚プライでもよいが、複数プライであることが好ましい。これにより、ティシュ1の強度を高めるとともに、ティシュ1のふんわり感を向上させることができる。
ティシュ1(または保湿ティシュ)の2プライでの平均厚さは、80〜250μm程度であることが好ましく、90〜220μm程度であることがより好ましく、100〜200μm程度であることがさらに好ましい。かかる平均厚さを有するティシュ1であれば、柔らかさが損なわれることなく、エンボス加工により凹部2を確実に形成することができる。
このようなティシュ1は、そのまま使用することもできるが、保湿剤を含浸させた保湿ティシュとして使用することもできる。
保湿剤としては、例えば、アロエエキス、延命草エキス、オトギリソウエキス、オオムギエキス、オレンジエキス、海藻エキス、カミツレエキス、キューカンバエキス、コンフリーエキス、ゴボウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シソエキス、セージエキス、デュークエキス、冬虫夏草エキス、ドクダミエキス、ハタケシメジエキス、ビワエキス、ブドウ葉エキス、フユボダイジュエキス、プルーンエキス、ヘチマエキス、ボタンピエキス、マイカイエキス、モモノハエキス、ユリエキス、リンゴエキス、アーモンド油、オリーブ油、ゴマ油、サフラワー油、ジメチルシリコーン、シリコーン油、変性シリコーン、大豆油、椿油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、ヤシ油、ラノリン、アラビノース、ガラクトース、キシロース、グルコース、ショ糖、ソルビトール、フルクトース、マルトース、マルチトール、マンノース、ミツロウ、ヒアルロン酸、プラセンタエキス、ラムノース、キシロビオース、キシロオリゴ糖、チューベローズポリサッカライド、トリサッカライド、トレハロース、可溶性コラーゲン、グリチルリチン、コンドロイチン硫酸、ジグリセリン、スクワラン、セラミド類似化合物、トリグリセリン、尿素、ビタミンCリン酸エステルカルシウム塩、ビタミンE、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ヒノキチオール、流動パラフィン、ワセリン、多価アルコール等が挙げられる。
これらの保湿剤の中でも、アロエエキス、延命草エキス、オトギリソウエキス、コンフリーエキス、シソエキス、セージエキス、セラミド類似化合物、ドクダミエキス、ハタケシメジエキス、ビワエキス、フユボダイジュエキス、ボタンピエキス、ヒマシ油、ホホバ油、ラノリン、ヒアルロン酸、プラセンタエキス、ラムノース、キシロオリゴ糖、可溶性コラーゲン、グリセリン、コンドロイチン硫酸、スクワラン、尿素および多価アルコールが好ましい。
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等が挙げられる。中でも、保湿剤は、グリセリンを含むことが好ましい。保湿剤には、上記化合物のうちの1種類を単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
なお、保湿剤に代えて、ティシュ1には、消毒剤、薬効成分を含有する薬液、香料を含む液体、色素を含む着色液等を含浸させるようにしてもよい。
このような保湿ティシュは、例えば、次のようにして製造することができる。
まず、保湿ティシュの原紙を、抄紙機を用いてパルプスラリーを抄紙することにより製造する。
この抄紙機は、一般的に、ワイヤーパート、プレスパート、ドライヤーパート、カレンダーパート、およびリールパートを備えている。
ワイヤーパートでは、供給されたパルプスラリーを脱水して、シート化する。
ワイヤーパートでは、パルプスラリーをフォーミングユニットに供給し、原紙となる2層抄きのシートを形成することができる。なお、フォーミングユニットにおいて3層抄きとすれば、3層抄きのシートを形成することもできる。
フォーミングユニットでは、各層を形成するパルプスラリーの成分配合比率を異なるものとすることもできる。これにより、シートを構成する各層の性状を異なるものとしてもよい。
プレスパートでは、ワイヤーパートにおいて形成されたシートに圧力をかけ、シートの水分を搾り取る(すなわち、脱水する)。シートに圧力をかけることにより、シートの表面を平滑にすると同時に、パルプ成分の密度を調整することもできる。
ドライヤーパートでは、プレスパートを経て得られたシートを乾燥させる。乾燥には、ヤンキードライヤーを用いることが好ましい。これにより、湿紙であったシートを乾燥状態のシート(原紙)とすることができる。
カレンダーパートでは、乾燥後のシートの表面を押圧しながら引き延ばして、シートの表面を滑らかにする。
リールパートでは、上記工程を経て得られた原紙を巻き取って、ロール体を形成する。
抄紙機は、抄紙機の後にさらにワインダーパートを備えていることが好ましい。ワインダーパートでは、リールパートで得られた1層の原紙から構成されたロール体を2本以上用意し、各ロールの原紙を重ね合わせることで、2プライ以上の原紙(基材)を形成する。また、ワインダーパートでは、2プライ以上の原紙に対してカレンダー処理を行ってもよい。
次に、得られた原紙に対して保湿剤を塗布する。
ここで、保湿剤を原紙に塗布する手法としては、例えば、オフセットグラビア方式、ダイレクトグラビア方式、キスコート方式、ダイコート方式のようなロールコート方式を用いることができる。
次に、保湿剤が塗布された原紙に、線状の凹部2を形成する。
これは、例えば、一対のエンボスロール同士の間に、原紙を挟み込み、エンボスロールの表面に形成された凸部を型押しする。これにより、原紙にエンボス加工を施す。
エンボスロールの表面を構成する材料は、それぞれ、例えば金属材料、樹脂材料、ゴム材料等が挙げられる。
その後、エンボス加工が施された原紙を、所望の長さにカットする。これにより、保湿ティシュが得られる。
<第2実施形態>
次に、本発明のティシュの第2実施形態について説明する。
以下、第2実施形態のティシュについて説明するが、前記第1実施形態のティシュとの相違点を中心に説明し、同様の事項は、その説明を省略する。
第2実施形態のティシュ1は、凹部2の延設方向が異なり、それ以外は、前記第1実施形態のティシュ1と同様である。
図3は、本発明のティシュの第2実施形態を模式的に示す平面図である。
図3に示すように、第2実施形態のティシュ1では、各凹部2がMD方向に対して傾斜して、すなわち主たる延設方向がMD方向となるように延設されている。
ここで、「主たる延設方向がMD方向となる」とは、凹部2の延設方向とMD方向とが一致する場合(第1実施形態の場合)の他、凹部2の延設方向とMD方向とが45°以下の傾斜角度(図3中のθ)で傾斜する場合を含む。
傾斜角度θは、45°以下であることが好ましいが、40°以下であることがより好ましく、35°以下であることがさらに好ましい。このような傾斜角度θであれば、各凹部2が実質的にMD方向に沿って延設されているとみなすことができ、本発明の効果が十分に発揮される。
このような第2実施形態のティシュ1においても、前記第1実施形態のティシュ1と同様の作用および効果を発揮する。
また、各凹部2がMD方向に対して傾斜して延設されることにより、ティシュ1が不本意に折れ曲がることを防止することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明のティシュの第3実施形態について説明する。
以下、第3実施形態のティシュについて説明するが、前記第1および第2実施形態のティシュとの相違点を中心に説明し、同様の事項は、その説明を省略する。
第3実施形態のティシュ1は、凹部3の平面視形状が異なり、それ以外は、前記第1実施形態のティシュ1と同様である。
図4は、本発明のティシュの第3実施形態を模式的に示す平面図である。
図4に示すように、第3実施形態のティシュ1では、各凹部2の平面視形状が破線形状をなしている。
このような第3実施形態のティシュ1においても、前記第1および第2実施形態のティシュ1と同様の作用および効果を発揮する。
また、かかる構成によれば、エンボス加工の際に、ティシュ1が破けることをより確実に防止することができる。
なお、本実施形態のように、各凹部2の平面視形状が破線形状をなす場合、単位長さあたりの凹部2の数や、隣り合う2つの凹部2の平均離間距離は、各凹部2の平面視形状を破線形状の不連続部分を繋いだ実線形状として捉えることにより求めることができる。
<第4実施形態>
次に、本発明のティシュの第4実施形態について説明する。
以下、第4実施形態のティシュについて説明するが、前記第1〜第3実施形態のティシュとの相違点を中心に説明し、同様の事項は、その説明を省略する。
第4実施形態のティシュ1は、凹部2の平面視形状が異なり、それ以外は、前記第1実施形態のティシュ1と同様である。
図5は、本発明のティシュの第4実施形態を模式的に示す平面図である。
図5に示すように、第4実施形態のティシュ1では、各凹部2の平面視形状が、図中「T(周期)」で示される同一の波形形状(単位形状)を繰り返してなる湾曲線形状をなしている。
このような第4実施形態のティシュ1においても、前記第1〜第3実施形態のティシュ1と同様の作用および効果を発揮する。
<第5実施形態>
次に、本発明のティシュの第5実施形態について説明する。
以下、第5実施形態のティシュについて説明するが、前記第1〜第4実施形態のティシュとの相違点を中心に説明し、同様の事項は、その説明を省略する。
第5実施形態のティシュ1は、凹部2の併設状態が異なり、それ以外は、前記第4実施形態のティシュ1と同様である。
図6は、本発明のティシュの第5実施形態を模式的に示す平面図である。
図6に示すように、第5実施形態のティシュ1では、隣り合う2つの凹部2は、一方の凹部2の平面視形状の周期Tが他方の凹部2の平面視形状の周期Tに対してMD方向(延設方向)に沿ってズレるように配置されている。
このズレ量は、特に限定されないが、0.1〜0.9周期程度であることが好ましく、0.2〜0.8周期程度であることがより好ましく、0.3〜0.7周期程度であることがさらに好ましい。
このような第5実施形態のティシュ1においても、前記第1〜第4実施形態のティシュ1と同様の作用および効果を発揮する。
特に、隣り合う2つの凹部2を、それらの平面視形状の周期がズレるように配置することにより、ティシュ1の全面において現れる形状が単調でなくなる。このため、保湿ティシュとした場合でも、皺の発生を抑制する効果がより向上する。また、この場合、CD方向のみならずMD方向における皺の発生も抑制することができる。
また、ティシュ1に、隣り合う2つの凹部2の離間距離(凸部3の幅)が相対的に大きい部分が形成される。このため、ティシュ1が嵩高くなり、そのふんわり感が向上する。さらに、ティシュ1に、隣り合う2つの凹部2の離間距離(凸部3の幅)が大きい部分と小さい部分とが形成され、その程度の差が大きくなる。このため、保湿ティシュとした場合でも、そのべたつき感を低減させることができる。
<第6実施形態>
次に、本発明のティシュの第6実施形態について説明する。
以下、第6実施形態のティシュについて説明するが、前記第1〜第5実施形態のティシュとの相違点を中心に説明し、同様の事項は、その説明を省略する。
第6実施形態のティシュ1は、凹部2の併設状態が異なり、それ以外は、前記第4実施形態のティシュ1と同様である。
図7は、本発明のティシュの第6実施形態を模式的に示す平面図である。
図7に示すように、第6実施形態のティシュ1では、隣り合う2つの凹部2は、MD方向(延設方向)に沿った対称軸Oに対して線対称となるように配置されている。
このような第6実施形態のティシュ1においても、前記第1〜第5実施形態のティシュ1と同様の作用および効果を発揮する。
特に、隣り合う2つの凹部2を、MD方向に沿った対称軸Oに対して線対称となるように配置することにより、ティシュ1の全面において現れる形状が単調でなくなる。このため、保湿ティシュとした場合でも、皺の発生を抑制する効果がより向上する。また、この場合、CD方向のみならずMD方向における皺の発生も抑制することができる。
また、ティシュ1に、隣り合う2つの凹部2の離間距離(凸部3の幅)が相対的に大きい部分が形成される。このため、ティシュ1が嵩高くなり、そのふんわり感が向上する。さらに、ティシュ1に、隣り合う2つの凹部2の離間距離(凸部3の幅)が大きい部分と小さい部分とが形成され、その程度の差が大きくなる。このため、保湿ティシュとした場合でも、そのべたつき感を低減させることができる。
<第7実施形態>
次に、本発明のティシュの第7実施形態について説明する。
以下、第7実施形態のティシュについて説明するが、前記第1〜第6実施形態のティシュとの相違点を中心に説明し、同様の事項は、その説明を省略する。
第7実施形態のティシュ1は、凹部2の平面視形状が異なり、それ以外は、前記第6実施形態のティシュ1と同様である。
図8は、本発明のティシュの第7実施形態を模式的に示す平面図である。
図8に示すように、第7実施形態のティシュ1では、各凹部2は、同一の柄杓形状(単位形状)を繰り返してなる屈曲線形状をなしている。
このような第7実施形態のティシュ1においても、前記第1〜第6実施形態のティシュ1と同様の作用および効果を発揮する。
<第8実施形態>
次に、本発明のティシュの第8実施形態について説明する。
以下、第8実施形態のティシュについて説明するが、前記第1〜第7実施形態のティシュとの相違点を中心に説明し、同様の事項は、その説明を省略する。
第8実施形態のティシュ1は、凹部2の平面視形状が異なり、それ以外は、前記第1実施形態のティシュ1と同様である。
図9は、本発明のティシュの第8実施形態を模式的に示す平面図である。
図9に示すように、第8実施形態のティシュ1では、各凹部2は、同一の柄杓形状(単位形状)を繰り返してなる屈曲線形状をなしている。
このような第8実施形態のティシュ1においても、前記第1〜第7実施形態のティシュ1と同様の作用および効果を発揮する。
<第9実施形態>
次に、本発明のティシュの第9実施形態について説明する。
以下、第9実施形態のティシュについて説明するが、前記第1〜第8実施形態のティシュとの相違点を中心に説明し、同様の事項は、その説明を省略する。
第9実施形態のティシュ1は、凹部2の平面視形状が異なり、それ以外は、前記第8実施形態のティシュ1と同様である。
図10は、本発明のティシュの第9実施形態を模式的に示す平面図である。
図10に示すように、第9実施形態のティシュ1では、隣り合う2つの凹部2は、複数の線分を介して互いに接続されることにより、全体としてハニカム状をなす凹部2が形成されている。また、このようなハニカム状の凹部2は、隣り合う2つの凹部2のうちの一方の平面視形状の周期が他方の平面視形状の周期に対してMD方向に沿って0.5周期ズレ、かつ互いの一部が重なる(互いに接続されている部分を有する)ように配置されることにより、形成されているとも捉えることができる。このティシュ1は、ハニカム状の凹部2により画成された平面視形状が六角形状(多角形状)をなす複数の凸部3を有している。
このような第9実施形態のティシュ1においても、前記第1〜第8実施形態のティシュ1と同様の作用および効果を発揮する。
<第10実施形態>
次に、本発明のティシュの第10実施形態について説明する。
以下、第10実施形態のティシュについて説明するが、前記第1〜第9実施形態のティシュとの相違点を中心に説明し、同様の事項は、その説明を省略する。
第10実施形態のティシュ1は、凹部2の平面視形状が異なり、それ以外は、前記第9実施形態のティシュ1と同様である。
図11は、本発明のティシュの第10実施形態を模式的に示す平面図である。
図11に示すように、第10実施形態のティシュ1では、MD方向と正の傾斜角度で傾斜するように配設された複数の凹部2で構成された第1の凹部群と、この第1の凹部群と交差し、MD方向と負の傾斜角度で傾斜するように配設された複数の凹部2で構成された第2の凹部群とを含む全体として格子状をなす凹部2が形成されている。このティシュ1は、格子状の凹部2により画成された平面視形状が菱形形状(MD方向に長い四角形状)をなす複数の凸部3を有している。
第1の凹部群および第2の凹部群を構成する凹部2の傾斜角度の絶対値は、前記第2実施形態で記載した傾斜角度θと同様である。
このような第10実施形態のティシュ1においても、前記第1〜第9実施形態のティシュ1と同様の作用および効果を発揮する。
以上、本発明のティシュについて説明したが、本発明は、前述した実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、本発明では、前記第1〜第10実施形態のうちの任意の2以上の構成を組み合わせるようにしてもよい。
具体的には、各凹部3の平面視形状は、直線形状、破線形状および曲線形状のうちの2つ以上を組み合わせたような形状とすることができる。
また、前記実施形態では、線状の凹部2をエンボス加工により形成したが、線状の凹部2は、原紙を製造する際(抄造の際)に形成するようにしてもよい。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
原料として、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)70質量%と、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)30質量%との混合物を用意した。この混合物0.1質量部に対して水99.9質量部を添加し、パルプスラリーを調製した。
このパルプスラリーを、2層抄きツインワイヤーフォーマーを用いて抄造した後、脱水および乾燥して、坪量が15.1g/mの原紙を得た。得られた原紙を2枚重ね合せることにより2プライの原紙を得た。
グリセリン85質量%と水15質量%とを含有する保湿剤を、オフセットグラビア方式を用いて2プライの原紙に塗布した。その後、保湿剤が塗布された原紙に、エンボス加工を施した。これにより、図8に示す平面視形状をなす凹部を有する保湿ティッシュを製造した。
(実施例2)
凹部の条件を表1に示すように変更したこと以外は、前記実施例1と同様にして、保湿ティシュを製造した。
(実施例3)
図10に示す平面視形状の凹部を形成したこと以外は、前記実施例1と同様にして、保湿ティシュを製造した。
(実施例4)
凹部の条件を表1に示すように変更したこと以外は、前記実施例1と同様にして、保湿ティシュを製造した。
(実施例5)
図1に示す平面視形状の凹部を形成したこと以外は、前記実施例1と同様にして、保湿ティシュを製造した。
(実施例6)
図3に示す平面視形状の凹部を形成したこと以外は、前記実施例1と同様にして、保湿ティシュを製造した。
(実施例7)
凹部の条件を表1に示すように変更したこと以外は、前記実施例6と同様にして、保湿ティシュを製造した。
(実施例8)
凹部の条件を表1に示すように変更したこと以外は、前記実施例6と同様にして、保湿ティシュを製造した。
(実施例9)
凹部の条件を表1に示すように変更したこと以外は、前記実施例5と同様にして、保湿ティシュを製造した。
(比較例1)
エンボス加工により散点状に配置されたドット型の凹部(凸部)を形成した以外は、前記実施例1と同様にして、保湿ティシュを製造した。
(比較例2)
エンボス加工を省略した以外は、前記実施例1と同様にして、保湿ティシュを製造した。
2.測定および評価
2−1.凹部の占有面積比率および平均深さの測定
凹部の形状は、3D形状測定器VR−3200および解析アプリケーションVR−H2A(いずれもキーエンス社製)を用いて測定した。手順を下記のようにした。
I:3D形状測定器VR−3200を用いて、倍率12倍で凹部の3D形状を撮影した。
II:解析アプリケーションVR−H2Aの機能を用いて、凹部の3D形状の全てを対象に基準線を設定した
III:同アプリケーションが備える形状補正ツールのゆがみ修正機能を用いて、凹部の3D形状の測定データについてゆがみを修正した。
IV:同アプリケーションの機能を用いて、基準線より下の部分を凹部として、凹部を2次元的(平面的)に見た場合の面積を「凹部の面積」とし、保湿ティシュの平面に占める割合(占有面積比率)を算出した。
V:IVと同時に、凹部の深さの平均値を算出した。これは、1水準につき5枚のサンプルのそれぞれ無作為に選んだ6か所において凹部の深さを測定し、得られた合計30個の値を平均することにより求めた。
2−2.凹部の平均幅および平均離間距離の測定
I:「2−1.凹部の占有面積比率および平均深さの測定」における手順IIIまでと同様に操作した。
II:プロファイル計測を用いて、凹部の幅および離間距離の平均値を算出した。これは、1水準につき5枚のサンプルのそれぞれ無作為に選んだ4か所から画像を抽出して、20枚の抽出画像を得た後、各抽出画像の無作為に選んだ2か所において凹部の幅および離間距離を測定し、得られた40個の値を平均することにより求めた。
2−3.保湿ティシュの坪量の測定
各実施例および各比較例で得られた保湿ティシュを2枚に引き剥がし、1プライの保湿ティシュについて、JIS P 8124に準拠して、その秤量を測定した。
2−4.保湿ティシュの平均厚さの測定
各実施例および各比較例で得られた保湿ティシュ(2プライ)の厚さは、厚さ計(ハイブリッジ製作所製)を用いて、測定子を1秒間に1mm以下の速度で下降させた時の値を読み取った。測定圧は50kPaとした。
なお、平均厚さは、保湿ティシュ(2プライ)を10サンプル用意して、各サンプルにつき無作為に選んだ3ヶ所ずつ厚さを測定し、得られた合計30か所の値を平均することにより求めた。また、厚さの測定は、ISO187に準拠した環境(温度23±1℃、相対湿度50±2%)で行った。
2−5.引張強度の測定
まず、各実施例および各比較例で得られた保湿ティシュ(2プライ)を、幅25mm、スパン長100mmにカットすることによりサンプルを作製した。次に、このサンプルのMD方向およびCD方向について、横型引張試験機(熊谷理機工業株式会社製)を用いて、JIS P 8113−2006に準拠して引張強度を測定した。測定は、MD方向およびCD方向について10回ずつ行い、その平均値を算出した。
なお、引張速度は10mm/分とした。また、引張強度の測定は、ISO187に準拠した環境(温度23±1℃、相対湿度50±2%)で行った。
2−6.大きい皺および全体のうねりの発生の評価
各実施例および各比較例で得られた保湿ティシュにおける大きい皺および全体のうねりの発生の程度を下記の評価基準に従って評価した。具体的には、男女各20人ずつ(合計40人)の試験者に、保湿ティシュにおける大きい皺および全体のうねりの発生の程度について、下記の評価基準に従って点数を付けてもらい、その平均値を求めた。
<評価基準>
5:大きい皺および全体のうねりの発生がない。
4:大きい皺および全体のうねりの発生少ない。
3:大きい皺および全体のうねりの発生やや少ない。
2:大きい皺および全体のうねりの発生がやや多い。
1:大きい皺および全体のうねりの発生が多い。
2−7.小さい皺の発生の評価
各実施例および各比較例で得られた保湿ティシュにおける小さい皺の発生の程度を下記の評価基準に従って評価した。具体的には、男女各20人ずつ(合計40人)の試験者に、保湿ティシュにおける小さい皺の発生の程度について、下記の評価基準に従って点数を付けてもらい、その平均値を求めた。
<評価基準>
5:小さい皺の発生がない。
4:小さい皺の発生が少ない。
3:小さい皺の発生がやや少ない。
2:小さい皺の発生がやや多い。
1:小さい皺の発生が多い。
2−8.ふんわり感の評価
各実施例および各比較例で得られた保湿ティシュのふんわり感(手触り感)を下記の評価基準に従って評価した。具体的には、男女各20人ずつ(合計40人)の試験者に、保湿ティシュのふんわり感について、下記の評価基準に従って点数を付けてもらい、その平均値を求めた。
<評価基準>
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
2−9.しっとり感の評価
各実施例および各比較例で得られた保湿ティシュのしっとり感(手触り感)を下記の評価基準に従って評価した。具体的には、男女各20人ずつ(合計40人)の試験者に、保湿ティシュのしっとり感について、下記の評価基準に従って点数を付けてもらい、その平均値を求めた。
<評価基準>
5:良い(しっとり感が強く、べたつき感はない。)
4:やや良い(しっとり感はあるが、若干べたつき感もある。)
3:普通(しっとり感もべたつき感もある。)
2:やや悪い(しっとり感よりもべたつき感が強い。)
1:悪い(べたつき感が強く、しっとり感はない。)
各実施例で得られた保湿ティシュは、エンボス加工による線状の凹部を設けたので、各比較例で得られた保湿ティシュと比較して、皺の発生を抑制する効果および手触り感を高める効果が顕著に発揮された。
また、凹部の平面視形状、数、平均幅等を適宜設定することにより、皺の発生を抑制する効果および手触り感を高める効果がより向上することも確認できた。
なお、図2、図4〜図7、図9および図11に示す平面視形状の凹部を形成すること以外は、前記実施例1と同様にして、保湿ティシュを製造した場合には、前記実施例1と同様の効果が得られる。
1 ティシュ
2 凹部
3 凸部
O 対称軸
T 周期

Claims (12)

  1. 第1の方向における引張強度より、前記第1の方向と直交する第2の方向における引張強度が小さいティシュであって、
    主たる延設方向が前記第1の方向となるように延設された線状の凹部が、前記延設方向と直交する併設方向に沿って複数併設されていることを特徴とするティシュ。
  2. 当該ティッシュの前記併設方向に沿った長さ1cmの範囲を通過する前記凹部の数は、0.5〜9.5本である請求項1に記載のティシュ。
  3. 各前記凹部の平面視形状は、直線形状、破線形状または曲線形状を含む形状である請求項1または2に記載のティシュ。
  4. 各前記凹部の平面視形状は、同一の形状を繰り返してなる形状である請求項1ないし3のいずれかに記載のティシュ。
  5. 隣り合う2つの前記凹部は、一方の前記凹部の平面視形状の周期が他方の前記凹部の平面視形状の周期に対して、前記延設方向に沿って0.1〜0.9周期ズレるように配置されている請求項4に記載のティシュ。
  6. 隣り合う2つの前記凹部は、前記延設方向に沿った対称軸に対して線対称となるように配置されている請求項4に記載のティシュ。
  7. 隣り合う2つの前記凹部は、互いに接続されている部分を有する請求項1ないし6のいずれかに記載のティシュ。
  8. 各前記凹部の平均幅は、0.5〜9.5mmである請求項1ないし7のいずれかに記載のティシュ。
  9. 隣り合う2つの前記凹部の平均離間距離は、0.5〜9.5mmである請求項1ないし8のいずれかに記載のティシュ。
  10. 当該ティシュの平面視において前記凹部が占有する割合は、5〜95%である請求項1ないし9のいずれかに記載のティシュ。
  11. 各前記凹部の平均深さは、0.1〜1.0mmである請求項1ないし10のいずれかに記載のティシュ。
  12. 保湿剤が含浸された保湿ティシュである請求項1ないし11のいずれかに記載のティシュ。
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