JP2019197169A - 画像形成装置、処理装置、画像形成システム、画像形成方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】画像のつながりなどの画像の特徴に応じて、定着の目標温度を制御する。【解決手段】画像形成装置は、印刷画像データに応じて形成されるトナー画像を記録媒体に定着する定着部と、前記定着部の温度を維持するための目標温度を決定する基準となる基準画像データを前記印刷画像データから抽出し、前記基準画像データに基づいて前記目標温度を決定する画像処理部と、前記定着部の温度が前記目標温度を維持するように、前記定着部に供給する電力を制御する電力制御部と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置、処理装置、画像形成システム、画像形成方法及びプログラムに関する。
従来のレーザープリンタ等の電子写真方式を使用した画像形成装置に搭載される定着装置としては、省エネルギー性に優れ、クイックスタートが可能なフィルム加熱方式の装置が知られている。また、さらなる省エネルギー化のために、画像データから求めたトナー載り量に応じて、定着器の温度を制御する技術がある。特許文献1では、複数の領域ごとに印字率を算出し、その結果に応じて適切な温度制御を行う方法が開示されている。
印字されている画像のつながり方によって定着に必要な温度が異なる。従来技術のように、複数の領域ごとの印字率に応じて温度制御を行う方法では、印字される画像の面積が同一であるが、画像のつながり方が異なるような場合において、定着の目標温度を変えなければならない状況への対応が難しい。つまり、印字される画像の面積が同一であるが、画像のつながり方が異なるような場合において、定着の目標温度が適切な温度とならない可能性がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、画像のつながりなどの画像の特徴に応じて、定着の目標温度を制御することである。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
印刷画像データに応じて形成されるトナー画像を記録媒体に定着する定着部と、
前記定着部の温度を維持するための目標温度を決定する基準となる基準画像データを前記印刷画像データから抽出し、前記基準画像データに基づいて前記目標温度を決定する画像処理部と、
前記定着部の温度が前記目標温度を維持するように、前記定着部に供給する電力を制御する電力制御部と、
を備えることを特徴とする。
印刷画像データに応じて形成されるトナー画像を記録媒体に定着する定着部と、
前記定着部の温度を維持するための目標温度を決定する基準となる基準画像データを前記印刷画像データから抽出し、前記基準画像データに基づいて前記目標温度を決定する画像処理部と、
前記定着部の温度が前記目標温度を維持するように、前記定着部に供給する電力を制御する電力制御部と、
を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の処理装置は、
印刷画像データに応じて形成されるトナー画像を定着部で記録媒体に定着させる処理装置であって、
前記定着部の温度を維持するための目標温度を決定する基準となる基準画像データを前記印刷画像データから抽出し、前記基準画像データに基づいて前記目標温度を決定する画像処理部と、
前記定着部の温度が前記目標温度を維持するように、前記定着部に供給する電力を制御する電力制御部と、
を備えることを特徴とする。
印刷画像データに応じて形成されるトナー画像を定着部で記録媒体に定着させる処理装置であって、
前記定着部の温度を維持するための目標温度を決定する基準となる基準画像データを前記印刷画像データから抽出し、前記基準画像データに基づいて前記目標温度を決定する画像処理部と、
前記定着部の温度が前記目標温度を維持するように、前記定着部に供給する電力を制御する電力制御部と、
を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成システムは、
印刷画像データに応じて形成されるトナー画像を記録媒体に定着する定着部と、
前記定着部の温度を維持するための目標温度を決定する基準となる基準画像データを前記印刷画像データから抽出し、前記基準画像データに基づいて前記目標温度を決定する画像処理部と、
前記定着部の温度が前記目標温度を維持するように、前記定着部に供給する電力を制御する電力制御部と、
を備えることを特徴とする。
印刷画像データに応じて形成されるトナー画像を記録媒体に定着する定着部と、
前記定着部の温度を維持するための目標温度を決定する基準となる基準画像データを前記印刷画像データから抽出し、前記基準画像データに基づいて前記目標温度を決定する画像処理部と、
前記定着部の温度が前記目標温度を維持するように、前記定着部に供給する電力を制御する電力制御部と、
を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成方法は、
印刷画像データに応じて形成されるトナー画像を定着部で記録媒体に定着させる画像形成方法であって、
コンピュータが、
前記定着部の温度を維持するための目標温度を決定する基準となる基準画像データを前記印刷画像データから抽出し、前記基準画像データに基づいて前記目標温度を決定する画像処理部ステップと、
前記定着部の温度が前記目標温度を維持するように、前記定着部に供給する電力を制御する電力制御ステップと、
を実行することを特徴とする。
印刷画像データに応じて形成されるトナー画像を定着部で記録媒体に定着させる画像形成方法であって、
コンピュータが、
前記定着部の温度を維持するための目標温度を決定する基準となる基準画像データを前記印刷画像データから抽出し、前記基準画像データに基づいて前記目標温度を決定する画像処理部ステップと、
前記定着部の温度が前記目標温度を維持するように、前記定着部に供給する電力を制御する電力制御ステップと、
を実行することを特徴とする。
本発明によれば、画像のつながりなどの画像の特徴に応じて、定着の目標温度を制御することができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更される
べきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
べきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
[実施例1]
実施例1について説明する。
(画像形成装置)
図1に、実施例1に係る画像形成装置、すなわち実施例1に係る加熱定着装置と画像解析手段を備えた画像形成装置を示す。尚、図1は、実施例1に係る画像形成装置の一例としてのモノクロレーザープリンタの概略構成を示す縦断面図である。まず、図1を参照してレーザープリンタの構成を詳細に説明する。尚、本発明は、レーザープリンタ、LEDプリンタ等のプリンタ、デジタル複写機等の加熱定着装置を用いた種々の画像形成装置に適用可能である。
実施例1について説明する。
(画像形成装置)
図1に、実施例1に係る画像形成装置、すなわち実施例1に係る加熱定着装置と画像解析手段を備えた画像形成装置を示す。尚、図1は、実施例1に係る画像形成装置の一例としてのモノクロレーザープリンタの概略構成を示す縦断面図である。まず、図1を参照してレーザープリンタの構成を詳細に説明する。尚、本発明は、レーザープリンタ、LEDプリンタ等のプリンタ、デジタル複写機等の加熱定着装置を用いた種々の画像形成装置に適用可能である。
図1に示す画像形成装置100は、像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」と記載)1を備えている。感光ドラム1は、OPC(有機光半導体)、アモルファスセレン、アモルファスシリコン等の感光材料を、アルミニウム合金やニッケルなどで形成されたシリンダ上のドラム基体上に設けて構成したものである。感光ドラム1は、駆動手段(不図示)によって矢印R1方向に所定のプロセススピード(周速度)で回転駆動される。
感光ドラム1は、その表面が帯電ローラ2によって、所定の極性・電位に均一に帯電される。帯電後の感光ドラム1は、レーザースキャナ3からのレーザー光によって静電潜像が形成される。レーザースキャナ3は、画像情報に応じてON/OFF制御された走査露光を行い、露光部分の電荷を除去して感光ドラム1の表面に静電潜像を形成する。この静電潜像は、現像装置4で現像され、可視化される。上述の静電潜像は現像ローラ4aによってトナーが付着され、トナー像(トナー画像)として現像される。このように、感光ドラム1には、印刷対象の画像データに応じてトナー像が形成される。トナーは結着樹脂と、離型剤としてのワックス、着色材などを含有した、粒径4〜10μmの略球状の粒子である。ベタ黒印字部には複数層のトナー粒子が積層される。
感光ドラム1上のトナー像は、記録材Pの表面に転写される。記録材Pは、記録媒体の一例である。給紙トレイ101に収納された記録材Pが、給紙ローラ102によって1枚ずつ給紙され、搬送ローラ103等を介して、感光ドラム1と転写ローラ5との間の転写ニップ部Ntに供給される。この際、記録材Pの先端は、トップセンサ104によって検知され、このトップセンサ104の位置と転写ニップ部Ntとの位置、及び記録材Pの搬送速度から、記録材Pの先端が転写ニップ部Ntに到達するタイミングが判別される。感光ドラム1上のトナー像は、上述のようにして所定タイミングで給紙、搬送されてきた記録材P上に、転写ローラ5に転写バイアスを印加することで転写される。
トナー像が転写された記録材Pは、加熱定着装置6へ搬送される。記録材Pが、加熱定着装置6におけるフィルムユニット10と加圧ローラ20との間の定着ニップ部にて挟持搬送されつつ、加熱・加圧されることで、記録材Pの表面にトナー像が定着される。トナー像が定着された記録材Pは、その後、排紙ローラ106により画像形成装置100上面に形成されている排紙トレイ107上に排出される。尚、この間、排紙センサ105が、記録材Pの先端及び後端が通過するタイミングを検知することにより、ジャム等の発生の有無がモニターされる。一方、トナー像が転写された後の感光ドラム1においては、記録材Pに転写されないで表面に残ったトナー(転写残トナー)がクリーニング装置7のクリーニングブレード7aによって除去されて、転写残トナーが次の画像形成に供される。以上の動作を繰り返すことで、次々と画像形成を行うことができる。尚、実施例1の画像形成装置100は、解像度600dpi、30枚/分(LTR縦送り:プロセススピード約
168mm/s)、寿命10万枚の装置例である。
168mm/s)、寿命10万枚の装置例である。
(プリンタ制御装置)
図2Aを用いて、実施例1に係るプリンタ制御装置304について説明する。プリンタ制御装置304は、ホストコンピュータ300と通信を行う画像形成装置100に組み込まれている。図2Aは、実施例1に係るプリンタシステム(画像形成システム)の構成図である。ホストコンピュータ300は、例えば、インターネットやローカルエリアネットワーク(LAN)等のネットワーク上のサーバーやパーソナルコンピュータであってもよいし、スマートフォンやタブレット端末等の携帯情報端末であってもよい。プリンタ制御装置304は、コントローラインターフェイス305を用いてホストコンピュータ300と通信を行う。プリンタ制御装置304は、大別してコントローラ301とエンジン制御部302に分かれている。コントローラ301は、画像処理部303及びコントローラインターフェイス305を有する。画像処理部303は、コントローラインターフェイス305を介してホストコンピュータ300から受信した情報を基に、文字コードのビットマップ化やグレイスケール画像のハーフトーニング処理等を行う。また、コントローラ301は、コントローラインターフェイス305を介して、エンジン制御部302のビデオインターフェイス310へ画像情報を送信する。前記の画像情報には、レーザースキャナ3の点灯タイミングを制御する情報と、設定温度や転写バイアスなどのプロセス条件を制御するプリントモードと、画像サイズ情報と、印刷対象の画像データが含まれる。
図2Aを用いて、実施例1に係るプリンタ制御装置304について説明する。プリンタ制御装置304は、ホストコンピュータ300と通信を行う画像形成装置100に組み込まれている。図2Aは、実施例1に係るプリンタシステム(画像形成システム)の構成図である。ホストコンピュータ300は、例えば、インターネットやローカルエリアネットワーク(LAN)等のネットワーク上のサーバーやパーソナルコンピュータであってもよいし、スマートフォンやタブレット端末等の携帯情報端末であってもよい。プリンタ制御装置304は、コントローラインターフェイス305を用いてホストコンピュータ300と通信を行う。プリンタ制御装置304は、大別してコントローラ301とエンジン制御部302に分かれている。コントローラ301は、画像処理部303及びコントローラインターフェイス305を有する。画像処理部303は、コントローラインターフェイス305を介してホストコンピュータ300から受信した情報を基に、文字コードのビットマップ化やグレイスケール画像のハーフトーニング処理等を行う。また、コントローラ301は、コントローラインターフェイス305を介して、エンジン制御部302のビデオインターフェイス310へ画像情報を送信する。前記の画像情報には、レーザースキャナ3の点灯タイミングを制御する情報と、設定温度や転写バイアスなどのプロセス条件を制御するプリントモードと、画像サイズ情報と、印刷対象の画像データが含まれる。
コントローラ301は、レーザースキャナ3の点灯タイミングの情報をASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)314に送信する。一
方、コントローラ301は、プリントモードや画像サイズなどの情報をCPU(Central Processing Unit、中央演算処理装置)311に送信する。尚、コントローラ301は、
レーザースキャナ3の点灯タイミングの情報をCPU311に送信してもよい。CPU311は、プロセッサとも呼ばれる。CPU311は、単一のプロセッサに限定される訳ではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。CPU311は、ROM312やRAM313を用いて、エンジン制御部302の各種制御を行う。コントローラ301は、ユーザがホストコンピュータ300上で行った指示に応じて、プリント命令、キャンセル指示などをエンジン制御部302に送信し、印字動作の開始や中止などの動作を制御する。
方、コントローラ301は、プリントモードや画像サイズなどの情報をCPU(Central Processing Unit、中央演算処理装置)311に送信する。尚、コントローラ301は、
レーザースキャナ3の点灯タイミングの情報をCPU311に送信してもよい。CPU311は、プロセッサとも呼ばれる。CPU311は、単一のプロセッサに限定される訳ではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。CPU311は、ROM312やRAM313を用いて、エンジン制御部302の各種制御を行う。コントローラ301は、ユーザがホストコンピュータ300上で行った指示に応じて、プリント命令、キャンセル指示などをエンジン制御部302に送信し、印字動作の開始や中止などの動作を制御する。
図2Bは、実施例1に係るエンジン制御部302の機能ブロックの一例を示す図である。図2Bに示すように、エンジン制御部302は、定着制御部320、給紙搬送制御部330及び画像形成制御部340を有する。CPU311は、必要に応じて、RAM313に情報をストアする、ROM312若しくはRAM313に保存されたプログラムを使用する、ROM312若しくはRAM313に保存された情報を参照するなどを行う。CPU311が、このような処理を行うことにより、エンジン制御部302は、図2Bに示す各部として機能する。定着制御部320は、加熱定着装置6の温度を制御する。給紙搬送制御部330は、給紙ローラ102の動作間隔を制御する。画像形成制御部340は、プロセススピード制御、現像制御、帯電制御及び転写制御等を行う。画像形成装置100が行う処理の一部をホストコンピュータ300やネットワーク上のサーバーが行ってもよい。エンジン制御部302、画像処理部303が行う処理の一部又は全部をホストコンピュータ300やネットワーク上のサーバーが行ってもよい。ホストコンピュータ300及びネットワーク上のサーバーは、処理装置の一例である。また、エンジン制御部302が行う処理の一部又は全部を画像処理部303が行ってもよいし、画像処理部303が行う処理の一部又は全部をエンジン制御部302が行ってもよい。
(定着装置)
図3を用いて、実施例1に係るフィルム加熱方式の加熱定着装置6について説明する。加熱定着装置6は、加熱装置としてのフィルムユニット10と加圧ローラ20で構成され
る。フィルムユニット10は、加熱部材である加熱ヒータ11と、ヒータ保持部材であるヒータホルダ12と、定着部材としての円筒形回転体である定着フィルム13で構成される。加熱ヒータ11は、詳しくは後述するが、基板上に設けられた発熱体の通電による発熱を利用した加熱体である。また、加熱定着装置6には、フィルムユニット10に対向した加圧部材としての加圧ローラ(弾性回転体)20が設けられる。この様に構成された加熱定着装置6は、定着フィルム13を介して加熱ヒータ11と加圧ローラ20とで形成される圧接ニップ部(定着ニップ部)において、トナー像tが形成された記録材Pを挟持搬送させる。これにより、トナー像tが記録材Pに定着される。加熱定着装置6は、定着部の一例である。
図3を用いて、実施例1に係るフィルム加熱方式の加熱定着装置6について説明する。加熱定着装置6は、加熱装置としてのフィルムユニット10と加圧ローラ20で構成され
る。フィルムユニット10は、加熱部材である加熱ヒータ11と、ヒータ保持部材であるヒータホルダ12と、定着部材としての円筒形回転体である定着フィルム13で構成される。加熱ヒータ11は、詳しくは後述するが、基板上に設けられた発熱体の通電による発熱を利用した加熱体である。また、加熱定着装置6には、フィルムユニット10に対向した加圧部材としての加圧ローラ(弾性回転体)20が設けられる。この様に構成された加熱定着装置6は、定着フィルム13を介して加熱ヒータ11と加圧ローラ20とで形成される圧接ニップ部(定着ニップ部)において、トナー像tが形成された記録材Pを挟持搬送させる。これにより、トナー像tが記録材Pに定着される。加熱定着装置6は、定着部の一例である。
図3に示すように、加熱ヒータ11における定着フィルム13との摺動面の反対側の面には、加熱ヒータ11(及び加熱ヒータ11による加熱領域)の温度を検知する温度検知部材あるいは温度検知素子としてのサーミスタ14が当接配置されている。エンジン制御部302の定着制御部320は、サーミスタ14の検知温度に基づいて、加熱ヒータ11の温度が所望の温度を維持するように加熱ヒータ11に供給する電力の制御を行っている。例えば、サーミスタ14の信号に応じて、定着制御部320が加熱ヒータ11に供給する電力を制御することで、加熱ヒータ11の温度を調整している。定着制御部320は、電力制御部の一例である。
加熱ヒータ11は、基板113上に形成された抵抗発熱層112を有する。抵抗発熱層112の絶縁と耐摩耗性の為に、抵抗発熱層112がオーバーコートガラス111で覆われており、オーバーコートガラス111が定着フィルム13の内周面に接触している。加熱ヒータ11の表面には耐熱性グリース等の潤滑剤を少量塗布している。これにより、定着フィルム13がスムーズに回転することが可能となる。実施例1の加熱ヒータ11の基板113には、アルミナが用いられている。基板113の寸法については、例えば、幅6.0mm、長さ260.0mm、厚み1.00mmであり、基板113の熱膨張率は7.6×10−6/℃である。実施例1の抵抗発熱層112は、銀パラジウム合金で形成されており、例えば、抵抗発熱層112の総抵抗値は20Ω、抵抗率の温度依存性は700ppm/℃である。加熱ヒータ11は、定着部の一例である。
定着フィルム13は、複合層フィルムである。すなわち、定着フィルム13は、SUS等の薄い金属製素管や、ポリイミド等の耐熱樹脂とグラファイトなどの熱伝導フィラーを混練したものを筒状に成型した基層を有する。さらに、金属製素管及び基層の表面に直接又はプライマ層を介してPFA、PTFE、FEP等の離型性層がコーティング又はチューブ被覆されている。実施例1の定着フィルム13は、基層ポリイミドにPFAをコーティングしたフィルムが用いられている。例えば、定着フィルム13の総膜厚は70μmであり、定着フィルム13の外周長は57mmである。
図3に示す加圧ローラ20は、鉄等からなる芯金21、弾性層22及び離型層23を有する。芯金21の上に絶縁性のシリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムを発泡することにより弾性層22が形成され、弾性層22の上に接着層としてプライマ処理されて接着性をもつRTVシリコーンゴムが塗布されている。PFA、PTFE、FEP等にカーボン等の導電剤を分散させたチューブを被覆又はコーティング塗工した離型層23を、接着層を介して弾性層22に形成している。実施例1では、例えば、加圧ローラ20の外径は20mm、加圧ローラ20の硬度は48°(Asker−C 600g加重)である。加圧ローラ20は、不図示の加圧手段により、長手方向両端部から加熱定着に必要なニップ部を形成するために15Kg・fで加圧されている。また、加圧ローラ20は、長手方向端部から芯金21を介して不図示の回転駆動により、図3の矢印R2の方向(反時計周り)に回転駆動される。これにより、定着フィルム13はヒータホルダ12の外側を図3の矢印R3の方向(時計周り)に従動回転する。
ヒータホルダ12は、加熱ヒータ11を保持し、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等により形成されている。定着フィルム13が余裕をもってヒータホルダ12に外嵌され、定着フィルム13が回転自在に配置されている。実施例1のヒータホルダ12として、例えば、260℃の耐熱性を有し、熱膨張率が6.4×10−5/℃の液晶ポリマーが用いられている。
(定着制御部)
エンジン制御部302は、温度制御プログラムを有する。通電制御部としての定着制御部320は、温度検知部或いは温度検知素子としてのサーミスタ14の検知温度を基に、加熱ヒータ11の温度を所定温度に制御する。所定温度は、加熱ヒータ11の温度を維持するための目標温度(以下、目標温度と表記する)である。加熱ヒータ11の温度の制御方法としては、比例項、積算項、微分項からなるPID制御が好ましい。定着制御部320は、PID制御によって周期内でのヒータ通電時間を決定し、不図示のヒータ通電時間制御回路を駆動させて、ヒータ出力電力を決定する。実施例1では制御周期100msec間隔でヒータ出力電力が更新される。
エンジン制御部302は、温度制御プログラムを有する。通電制御部としての定着制御部320は、温度検知部或いは温度検知素子としてのサーミスタ14の検知温度を基に、加熱ヒータ11の温度を所定温度に制御する。所定温度は、加熱ヒータ11の温度を維持するための目標温度(以下、目標温度と表記する)である。加熱ヒータ11の温度の制御方法としては、比例項、積算項、微分項からなるPID制御が好ましい。定着制御部320は、PID制御によって周期内でのヒータ通電時間を決定し、不図示のヒータ通電時間制御回路を駆動させて、ヒータ出力電力を決定する。実施例1では制御周期100msec間隔でヒータ出力電力が更新される。
目標温度は後述する画像処理部303からの情報をもとに決定される。また、定着制御部320は、画像処理部303からの情報に加え、加熱定着装置6の温まり具合、環境温湿度、印字モード、記録材Pの種類などの各種補正情報によって目標温度を補正してもよい。
(画像処理部)
図4に画像処理部303の機能構成図を示す。画像処理部303は、画像解析部401、画像変換処理部402、ハーフトーニング処理部403から構成されている。画像解析部401は、後述するように、画像を解析することで、印字する画像に対して必要な目標温度や補正値を算出する。画像変換処理部402は、文字コードの画像変換を行う。ハーフトーニング処理部403は、グレイスケール画像のハーフトーニング処理等を行い、画像をビットマップ化する。実施例1の画像形成装置100では、例えば600dpiの解像度で画像変換処理部402による処理が行われている。実施例1の画像解析部401による画像処理順について説明する。例えば、画像変換処理部402による変換処理が終了し、ハーフトーニング処理部403によるハーフトーニング処理を行う前に、画像データに対する計算処理が行われてもよい。ただし、画像処理順はこの限りではなく、画像データに応じて、変換処理、ハーフトーニング処理及び計算処理が適宜選択されて実行される。
図4に画像処理部303の機能構成図を示す。画像処理部303は、画像解析部401、画像変換処理部402、ハーフトーニング処理部403から構成されている。画像解析部401は、後述するように、画像を解析することで、印字する画像に対して必要な目標温度や補正値を算出する。画像変換処理部402は、文字コードの画像変換を行う。ハーフトーニング処理部403は、グレイスケール画像のハーフトーニング処理等を行い、画像をビットマップ化する。実施例1の画像形成装置100では、例えば600dpiの解像度で画像変換処理部402による処理が行われている。実施例1の画像解析部401による画像処理順について説明する。例えば、画像変換処理部402による変換処理が終了し、ハーフトーニング処理部403によるハーフトーニング処理を行う前に、画像データに対する計算処理が行われてもよい。ただし、画像処理順はこの限りではなく、画像データに応じて、変換処理、ハーフトーニング処理及び計算処理が適宜選択されて実行される。
(画像解析部)
画像解析部401による目標温度の決定方法を示す。図5A、図5Bは、画像解析部401が目標温度を決定する際の処理フローチャートである。図5Aのフロー内に示される検出窓およびその走査方法について、模式図に表したのが図6(A)〜(C)である。まず、図5Aの処理フローチャートについて、ステップごとに説明する。
画像解析部401による目標温度の決定方法を示す。図5A、図5Bは、画像解析部401が目標温度を決定する際の処理フローチャートである。図5Aのフロー内に示される検出窓およびその走査方法について、模式図に表したのが図6(A)〜(C)である。まず、図5Aの処理フローチャートについて、ステップごとに説明する。
<ステップS101>
画像解析部401は、印刷対象の画像データ(印刷画像データ)に基づいて、印刷画像データに対応した解析用の画像データ(以下、解析用画像データD1と表記する)を作成し、メモリに解析用画像データD1を記憶する。解析用画像データD1は、印刷画像データの複製である。画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出処理を行う。画像解析部401は、解析用画像データD1に対して図6(A)に示す検出窓501Aと図6(B)に示す検出窓501Bを走査することにより、各走査位置で検出処理を行ってもよい。画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出窓501A又は501
Bを走査することにより、各走査位置で検出処理を行ってもよい。図6(A)に示すように、検出窓501Aは、解析用画像データD1の縦方向に伸びる矩形状の窓である。図6(B)に示すように、検出窓501Bは、解析用画像データD1の横方向に伸びる矩形状の窓である。解析用画像データD1の横方向は、例えば、解析用画像データD1の主走査方向である。解析用画像データD1の主走査方向は、記録材Pの搬送方向と直交する方向である。解析用画像データD1の縦方向は、例えば、解析用画像データD1の副走査方向である。解析用画像データD1の副走査方向は、記録材Pの搬送方向である。走査方法としては、図6(C)の矢印のように、画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出窓501A、501Bのそれぞれを横方向又は縦方向に1ピクセル(画素)ずつ移動させて、解析用画像データD1のページ全域についての走査を行う。印刷画像データ及び解析用画像データD1では、各ピクセルは0〜255の濃度データを有している。濃度データ255は印字率100%のベタ黒であり、濃度データ0は印字率0%のベタ白である。
画像解析部401は、印刷対象の画像データ(印刷画像データ)に基づいて、印刷画像データに対応した解析用の画像データ(以下、解析用画像データD1と表記する)を作成し、メモリに解析用画像データD1を記憶する。解析用画像データD1は、印刷画像データの複製である。画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出処理を行う。画像解析部401は、解析用画像データD1に対して図6(A)に示す検出窓501Aと図6(B)に示す検出窓501Bを走査することにより、各走査位置で検出処理を行ってもよい。画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出窓501A又は501
Bを走査することにより、各走査位置で検出処理を行ってもよい。図6(A)に示すように、検出窓501Aは、解析用画像データD1の縦方向に伸びる矩形状の窓である。図6(B)に示すように、検出窓501Bは、解析用画像データD1の横方向に伸びる矩形状の窓である。解析用画像データD1の横方向は、例えば、解析用画像データD1の主走査方向である。解析用画像データD1の主走査方向は、記録材Pの搬送方向と直交する方向である。解析用画像データD1の縦方向は、例えば、解析用画像データD1の副走査方向である。解析用画像データD1の副走査方向は、記録材Pの搬送方向である。走査方法としては、図6(C)の矢印のように、画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出窓501A、501Bのそれぞれを横方向又は縦方向に1ピクセル(画素)ずつ移動させて、解析用画像データD1のページ全域についての走査を行う。印刷画像データ及び解析用画像データD1では、各ピクセルは0〜255の濃度データを有している。濃度データ255は印字率100%のベタ黒であり、濃度データ0は印字率0%のベタ白である。
<ステップS102>
画像解析部401は、ステップS101の走査処理の過程で所定条件に合致するピクセルを検出する。また、画像解析部401は、所定条件に合致するピクセルについて、解析用画像データD1におけるピクセルの位置(座標)を検出し、検出したピクセルの位置をメモリに記憶する。図6(A)、(B)を用いて検出窓501Aと検出窓501Bについて説明する。検出窓501Aは、縦方向に並んだ複数のピクセルを有する。検出窓501Bは、横方向に並んだ複数のピクセルを有する。検出窓501A、501Bは25ピクセル分の長さを有している。検出窓501A、501Bの両端部の“0”で表した6ピクセルずつは、解析用画像データD1のベタ白条件(濃度データ0)を検出する部分である。検出窓501A、501Bの中央部の“1”で表した3ピクセルは、解析用画像データD1のベタ黒条件(濃度データ230〜250)を検出する部分である。検出窓501A、501Bの“0”と“1”との間の“x”で表した5ピクセルずつは、解析用画像データD1のベタ白条件(濃度データ0)又はベタ黒条件(濃度データ230〜255)を検出する部分である。画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出窓501A、501Bを走査し、解析用画像データD1から所定条件が合致するピクセルを検出する。解析用画像データD1に対して検出窓501Aを走査すると、例えばピクセル幅3〜13の密集していない横線画像が検出窓501Aの条件に合致する。また同様に、解析用画像データD1に対して検出窓501Bを走査すると、例えばピクセル幅3〜13の密集していない縦線画像が検出窓501Bの条件に合致する。
画像解析部401は、ステップS101の走査処理の過程で所定条件に合致するピクセルを検出する。また、画像解析部401は、所定条件に合致するピクセルについて、解析用画像データD1におけるピクセルの位置(座標)を検出し、検出したピクセルの位置をメモリに記憶する。図6(A)、(B)を用いて検出窓501Aと検出窓501Bについて説明する。検出窓501Aは、縦方向に並んだ複数のピクセルを有する。検出窓501Bは、横方向に並んだ複数のピクセルを有する。検出窓501A、501Bは25ピクセル分の長さを有している。検出窓501A、501Bの両端部の“0”で表した6ピクセルずつは、解析用画像データD1のベタ白条件(濃度データ0)を検出する部分である。検出窓501A、501Bの中央部の“1”で表した3ピクセルは、解析用画像データD1のベタ黒条件(濃度データ230〜250)を検出する部分である。検出窓501A、501Bの“0”と“1”との間の“x”で表した5ピクセルずつは、解析用画像データD1のベタ白条件(濃度データ0)又はベタ黒条件(濃度データ230〜255)を検出する部分である。画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出窓501A、501Bを走査し、解析用画像データD1から所定条件が合致するピクセルを検出する。解析用画像データD1に対して検出窓501Aを走査すると、例えばピクセル幅3〜13の密集していない横線画像が検出窓501Aの条件に合致する。また同様に、解析用画像データD1に対して検出窓501Bを走査すると、例えばピクセル幅3〜13の密集していない縦線画像が検出窓501Bの条件に合致する。
<ステップS103>
画像解析部401は、検出窓501A、501Bの各条件が合致した解析用画像データD1の箇所に対して、濃度データ0(ベタ白条件)をセットする。すなわち、画像解析部401は、検出窓501A、501Bの各条件に合致したピクセルの濃度データを変更する。画像解析部401が、検出窓501A、501Bの各条件に合致したピクセルの濃度データを0に設定することで、濃度データが0に設定されたピクセルについて、解析用画像データD1の画像から消去される。例えばピクセル幅3〜13の密集していない縦線及び横線については、検出窓501A、501Bの条件に合致するため、それらの横線及び縦線は解析用画像データD1から消去される。
画像解析部401は、検出窓501A、501Bの各条件が合致した解析用画像データD1の箇所に対して、濃度データ0(ベタ白条件)をセットする。すなわち、画像解析部401は、検出窓501A、501Bの各条件に合致したピクセルの濃度データを変更する。画像解析部401が、検出窓501A、501Bの各条件に合致したピクセルの濃度データを0に設定することで、濃度データが0に設定されたピクセルについて、解析用画像データD1の画像から消去される。例えばピクセル幅3〜13の密集していない縦線及び横線については、検出窓501A、501Bの条件に合致するため、それらの横線及び縦線は解析用画像データD1から消去される。
例えば図7(A)〜(D)に示す横線画像を有する解析用画像データD1に対して検出窓501Aを走査する場合について説明する。図7(A)〜(D)に示す横線画像は、横方向(解析用画像データD1の主走査方向)に沿って延伸している。図7(A)の解析用画像データD1は、各ピクセルの濃度データが255である2ドットラインの横線画像を有している。図7(A)の横線画像の場合、検出窓501Aの中央部の3ピクセルがベタ黒であるという条件に合致しない。図7(B)の解析用画像データD1は、各ピクセルの
濃度データが255である6ドットラインの横線画像を有している。図7(B)の横線画像の場合、検出窓501Aの中央部の3ピクセルがベタ黒であるという条件に合致し、中央部の両側の5ピクセルがベタ白又はベタ黒であるという条件に合致し、両端部の5ピクセルがベタ白であるという条件に合致する。図7(C)の解析用画像データD1は、各ピクセルの濃度データが255である14ドットラインの横線画像を有している。図7(C)の横線画像の場合、検出窓501Aの両端部の5ピクセルがベタ白であるという条件に合致しない。図7(D)の解析用画像データD1は、各ピクセルの濃度データが255である6ドットラインが1ドット空けて繰り返されている横線画像を有している。図7(D)の横線画像に6ドットラインが存在していても、1ドット空けて再び6ドットラインが繰り返されるような場合には、検出窓501Aの両端部の5ピクセルがベタ白であるという条件に合致しない。
濃度データが255である6ドットラインの横線画像を有している。図7(B)の横線画像の場合、検出窓501Aの中央部の3ピクセルがベタ黒であるという条件に合致し、中央部の両側の5ピクセルがベタ白又はベタ黒であるという条件に合致し、両端部の5ピクセルがベタ白であるという条件に合致する。図7(C)の解析用画像データD1は、各ピクセルの濃度データが255である14ドットラインの横線画像を有している。図7(C)の横線画像の場合、検出窓501Aの両端部の5ピクセルがベタ白であるという条件に合致しない。図7(D)の解析用画像データD1は、各ピクセルの濃度データが255である6ドットラインが1ドット空けて繰り返されている横線画像を有している。図7(D)の横線画像に6ドットラインが存在していても、1ドット空けて再び6ドットラインが繰り返されるような場合には、検出窓501Aの両端部の5ピクセルがベタ白であるという条件に合致しない。
図7(A)、図7(C)及び図7(D)の横線画像は、検出窓501Aの条件に合致しないため、解析用画像データD1から消去されずにそのまま残る。一方、図7(B)の横線画像は、検出窓501Aの条件に合致する。すなわち、図7(B)の横線画像を構成するピクセルが検出窓501Aの条件に合致する。したがって、図7(B)の横線画像が解析用画像データD1から消去される。尚、解析用画像データD1は画像を解析して目標温度の決定にフィードバックするために使われるものであり、実際に作像される画像(印刷画像)は消去されない。
同様に、図8(A)〜(D)に示す縦線画像を有する解析用画像データD1に対して検出窓501Bを走査する場合について説明する。図8(A)〜(D)に示す縦線画像は、縦方向(解析用画像データD1の副走査方向)に沿って延伸している。図8(A)の解析用画像データD1は、各ピクセルの濃度データが255である2ドットラインの縦線画像を有している。図8(A)の縦線画像の場合、検出窓501Bの中央部の3ピクセルがベタ黒であるという条件に合致しない。図8(B)の解析用画像データD1は、各ピクセルの濃度データが255である6ドットラインの縦線画像を有している。図8(B)の縦線画像の場合、検出窓501Bの中央部の3ピクセルがベタ黒であるという条件に合致し、中央部の両側の5ピクセルがベタ白又はベタ黒であるという条件に合致し、両端部の5ピクセルがベタ白であるという条件に合致する。図8(C)の解析用画像データD1は、各ピクセルの濃度データが255である14ドットラインの縦線画像を有している。図8(C)の縦線画像の場合、検出窓501Bの両端部の5ピクセルがベタ白であるという条件に合致しない。図8(D)の解析用画像データD1は、各ピクセルの濃度データが255である6ドットラインが1ドット空けて繰り返されている縦線画像を有している。図8(D)の縦線画像に6ドットラインが存在していても、1ドット空けて再び6ドットラインが繰り返されるような場合には、検出窓501Bの両端部の5ピクセルがベタ白であるという条件に合致しない。
図8(A)、図8(C)及び図8(D)の縦線画像は、検出窓501Bの条件に合致しないため、解析用画像データD1から消去されずにそのまま残る。一方、図8(B)の縦線画像は、検出窓501Bの条件に合致する。すなわち、図8(B)の縦線画像を構成するピクセルが検出窓501Bの条件に合致する。したがって、図8(B)の縦線画像が解析用画像データD1から消去される。尚、解析用画像データD1は画像を解析して目標温度の決定にフィードバックするために使われるものであり、実際に作像される画像(印刷画像)は消去されない。
また、図9(A)及び(B)を参照して、画像解析部401の解析処理を説明する。図9(A)は、10ポイント程度の文字サイズの印刷画像データに対応する解析用画像データである。図9(B)は、解析用画像データD1に対して検出窓501A、501Bを用いた走査処理を行い、画像の消去処理を行った後の解析用画像データD2である。以下で
は、画像が部分的に消去された解析用画像データD1を、解析用画像データD2と表記する。図9(B)に示すように、ライン画像だけでなく文字画像においても実施例1の処理を行うことで、解析用画像データD1から画像が部分的に消えるため、解析用画像データD2の印字率が減少する。
は、画像が部分的に消去された解析用画像データD1を、解析用画像データD2と表記する。図9(B)に示すように、ライン画像だけでなく文字画像においても実施例1の処理を行うことで、解析用画像データD1から画像が部分的に消えるため、解析用画像データD2の印字率が減少する。
<ステップS104>
画像解析部401は、解析用画像データD2を使用してその他の解析処理を行う。画像解析部401は、従来の方法によって解析処理を行ってもよい。また、画像解析部401は、解析用画像データD2に基づいて目標温度を決定する。画像解析部401は、解析用画像データD2の平均印字率を計算し、平均印字率に基づいて目標温度を決定してもよい。また、画像解析部401は、解析用画像データD2を複数エリアに分割した上で、エリアごとに平均印字率を計算し、その印字率の最大値に基づいて目標温度を決定してもよい。実施例1では、図10に示すように、画像解析部401は、解析用画像データD2を縦横に略等分で分割して、解析用画像データD2に対して複数のエリアを設定してもよい。例えば、画像解析部401は、解析用画像データD2を縦5エリア×横5エリアの25エリアに分割した上で、エリア毎の平均印字率を算出し、全てのエリアのうちの最大印字率を用いて目標温度を決定してもよい。
画像解析部401は、解析用画像データD2を使用してその他の解析処理を行う。画像解析部401は、従来の方法によって解析処理を行ってもよい。また、画像解析部401は、解析用画像データD2に基づいて目標温度を決定する。画像解析部401は、解析用画像データD2の平均印字率を計算し、平均印字率に基づいて目標温度を決定してもよい。また、画像解析部401は、解析用画像データD2を複数エリアに分割した上で、エリアごとに平均印字率を計算し、その印字率の最大値に基づいて目標温度を決定してもよい。実施例1では、図10に示すように、画像解析部401は、解析用画像データD2を縦横に略等分で分割して、解析用画像データD2に対して複数のエリアを設定してもよい。例えば、画像解析部401は、解析用画像データD2を縦5エリア×横5エリアの25エリアに分割した上で、エリア毎の平均印字率を算出し、全てのエリアのうちの最大印字率を用いて目標温度を決定してもよい。
次に、図5Bの処理フローチャートについて、ステップごとに説明する。
<ステップS201>
画像解析部401は、印刷対象の画像データ(印刷画像データ)に対して検出処理を行う。例えば、画像解析部401は、印刷画像データに対して検出窓501A及び501Bを走査することより、各走査位置で検出処理を行う。走査方法としては、画像解析部401は、印刷画像データに対して検出窓501A、501Bのそれぞれを横方向、縦方向に1ピクセルずつ移動させて、印刷画像データのページ全域についての走査を行う。印刷画像データの横方向は、例えば、印刷画像データの主走査方向である。印刷画像データの主走査方向は、記録材Pの搬送方向と直交する方向である。印刷画像データの縦方向は、例えば、印刷画像データの副走査方向である。印刷画像データの副走査方向は、記録材Pの搬送方向である。
<ステップS201>
画像解析部401は、印刷対象の画像データ(印刷画像データ)に対して検出処理を行う。例えば、画像解析部401は、印刷画像データに対して検出窓501A及び501Bを走査することより、各走査位置で検出処理を行う。走査方法としては、画像解析部401は、印刷画像データに対して検出窓501A、501Bのそれぞれを横方向、縦方向に1ピクセルずつ移動させて、印刷画像データのページ全域についての走査を行う。印刷画像データの横方向は、例えば、印刷画像データの主走査方向である。印刷画像データの主走査方向は、記録材Pの搬送方向と直交する方向である。印刷画像データの縦方向は、例えば、印刷画像データの副走査方向である。印刷画像データの副走査方向は、記録材Pの搬送方向である。
<ステップS202>
画像解析部401は、ステップS201の走査処理の過程で所定条件に合致するピクセルを検出する。また、画像解析部401は、所定条件に合致するピクセルについて、印刷画像データにおけるピクセルの位置(座標)を検出し、検出したピクセルの位置をメモリに記憶する。画像解析部401は、印刷画像データに対して検出窓501A、501Bを走査し、印刷画像データにおける条件が合致するピクセルの位置を検出する。印刷画像データに対して検出窓501Aを走査すると、例えばピクセル幅3〜13の密集していない横線画像が検出窓501Aの条件に合致する。また同様に、印刷画像データに対して検出窓501Bを走査すると、例えばピクセル幅3〜13の密集していない縦線画像が検出窓501Bの条件に合致する。
画像解析部401は、ステップS201の走査処理の過程で所定条件に合致するピクセルを検出する。また、画像解析部401は、所定条件に合致するピクセルについて、印刷画像データにおけるピクセルの位置(座標)を検出し、検出したピクセルの位置をメモリに記憶する。画像解析部401は、印刷画像データに対して検出窓501A、501Bを走査し、印刷画像データにおける条件が合致するピクセルの位置を検出する。印刷画像データに対して検出窓501Aを走査すると、例えばピクセル幅3〜13の密集していない横線画像が検出窓501Aの条件に合致する。また同様に、印刷画像データに対して検出窓501Bを走査すると、例えばピクセル幅3〜13の密集していない縦線画像が検出窓501Bの条件に合致する。
<ステップS203>
画像解析部401は、ステップS202の処理で検出されたピクセル(以下、第1ピクセルと表記する)以外の他のピクセル(以下、第2ピクセルと表記する)を含む領域データを印刷画像データから抽出する。この場合、画像解析部401は、領域データにおける第1ピクセルの濃度データを0に設定し、領域データにおける第2ピクセルの濃度データを印刷画像データにおける第2ピクセルの濃度データと同じ値に設定する。例えばピクセル幅3〜13の密集していない縦線及び横線については、検出窓501A、501Bの条件に合致するため、それらの縦線及び横線は、領域データには含まれていない。したがって、領域データは、印刷画像データから部分的に抽出された画像を含んでいる。
画像解析部401は、ステップS202の処理で検出されたピクセル(以下、第1ピクセルと表記する)以外の他のピクセル(以下、第2ピクセルと表記する)を含む領域データを印刷画像データから抽出する。この場合、画像解析部401は、領域データにおける第1ピクセルの濃度データを0に設定し、領域データにおける第2ピクセルの濃度データを印刷画像データにおける第2ピクセルの濃度データと同じ値に設定する。例えばピクセル幅3〜13の密集していない縦線及び横線については、検出窓501A、501Bの条件に合致するため、それらの縦線及び横線は、領域データには含まれていない。したがって、領域データは、印刷画像データから部分的に抽出された画像を含んでいる。
<ステップS204>
画像解析部401は、印刷画像データから部分的に抽出された画像を含む領域データを使用してその他の解析処理を行う。画像解析部401は、従来の方法によって解析処理を行ってもよい。画像解析部401は、印刷画像データから部分的に抽出された画像を含む領域データに基づいて目標温度を決定する。画像解析部401は、領域データの平均印字率を計算し、平均印字率に基づいて目標温度を決定してもよい。また、画像解析部401は、領域データを複数エリアに分割した上で、エリアごとに平均印字率を計算し、その印字率の最大値に基づいて目標温度を決定してもよい。実施例1では、画像解析部401は、領域データを縦横に略等分で分割して、領域データに対して複数のエリアを設定してもよい。例えば、画像解析部401は、領域データを縦5エリア×横5エリアの25エリアに分割した上で、エリア毎の平均印字率を算出し、全てのエリアのうちの最大印字率を用いて目標温度を決定してもよい。
画像解析部401は、印刷画像データから部分的に抽出された画像を含む領域データを使用してその他の解析処理を行う。画像解析部401は、従来の方法によって解析処理を行ってもよい。画像解析部401は、印刷画像データから部分的に抽出された画像を含む領域データに基づいて目標温度を決定する。画像解析部401は、領域データの平均印字率を計算し、平均印字率に基づいて目標温度を決定してもよい。また、画像解析部401は、領域データを複数エリアに分割した上で、エリアごとに平均印字率を計算し、その印字率の最大値に基づいて目標温度を決定してもよい。実施例1では、画像解析部401は、領域データを縦横に略等分で分割して、領域データに対して複数のエリアを設定してもよい。例えば、画像解析部401は、領域データを縦5エリア×横5エリアの25エリアに分割した上で、エリア毎の平均印字率を算出し、全てのエリアのうちの最大印字率を用いて目標温度を決定してもよい。
画像解析部401は、目標温度を決定する基準となる基準画像データを印刷画像データから抽出する。画像解析部401は、印刷画像データに基づいて基準画像データを作成してもよい。上記のステップS101からステップS103において、画像解析部401は、解析用画像データD1から所定条件に合致するピクセルを検出し、所定条件に合致するピクセルの濃度値(濃度データ)を変更することにより、解析用画像データD2を作成する。上記のステップS201からステップS203において、画像解析部401は、印刷画像データから所定条件に合致するピクセルを検出し、検出されたピクセル以外の他のピクセルを含む領域データを印刷画像データから抽出する。また、画像解析部401は、印刷画像データから所定条件に合致するピクセルを検出し、検出されたピクセル以外の他のピクセルを含む領域データを印刷画像データに基づいて作成してもよい。画像解析部401は、基準画像データに基づいて目標温度を決定する。画像解析部401は、下記の表1に示す温度テーブルを参照して、基準画像データにおける平均印字率に対応した目標温度を決定する。基準画像データは、解析用画像データD2を含んでもよいし、或いは領域データを含んでもよい。
(定着制御部)
図11は、実施例1の画像解析に基づく定着制御シーケンスの説明図である。図11の点線は実施例1における基本設定における定着制御シーケンスを示しており、図11の実線は実施例1の方法によって決定された目標温度に基づく定着制御シーケンスを示している。
図11は、実施例1の画像解析に基づく定着制御シーケンスの説明図である。図11の点線は実施例1における基本設定における定着制御シーケンスを示しており、図11の実線は実施例1の方法によって決定された目標温度に基づく定着制御シーケンスを示している。
ホストコンピュータ300からプリント命令と画像データがコントローラインターフェイス305へ送信されると、画像解析部401は、受信した画像データを基に前述の目標温度Tを決定する。次に、エンジン制御部302はコントローラ301からの信号に基づ
き、プリント動作を開始する。図11に示すように、プリント動作開始時においては、加熱ヒータ11の設定温度(制御温度)が180℃に設定されて、プリント動作が開始される。
き、プリント動作を開始する。図11に示すように、プリント動作開始時においては、加熱ヒータ11の設定温度(制御温度)が180℃に設定されて、プリント動作が開始される。
尚、実施例1による方法によって目標温度Tが報知されない場合、通紙中における加熱ヒータ11の温度が200℃に設定されている。その場合には図11中の点線で表された温調制御となる。基本設定の場合、加熱ヒータ11の温度は、前回転の180℃から通紙中の200℃に移行し、記録材Pの後端が定着ニップを抜けた際に、紙間の190℃に移行し、次の記録材Pが通紙された時には再び200℃に移行する。加熱ヒータ11の温度をこのように制御することで、どのような画像パターンの定着動作を行ったとしても、記録材Pにトナー像を定着することができる。
次に、実施例1の方法によって決定された目標温度に基づく定着制御シーケンスについて説明する。一枚目の記録材Pの先端が定着ニップに突入する前の期間(定着フィルム一周前の期間)で、実施例1の方法によって決定された目標温度Tを受け取り、加熱ヒータ11の設定温度を変更する。すなわち、実施例1の方法によって決定された目標温度Tに基づいて、加熱ヒータ11の温度を制御する。図11中の実線で示された1枚目の記録材Pに対する目標温度Tが190℃である場合を表している。仮に記録材Pの先端が定着ニップに突入したタイミングから加熱ヒータ11の温度を190℃に設定すると、定着フィルム13は前回転温調によって暖められているため、実際に記録材Pの先端部分が受け取る熱量としては、過大になってしまう。そのため、実施例1では、記録材Pが定着ニップに突入する前の期間(定着フィルム一周前の期間)において、加熱ヒータ11の温度を180℃から170℃に変更する。通紙中における加熱ヒータ11の温度については、温度テーブルに基づいて決定された目標温度Tが設定される。すなわち、通紙中における加熱ヒータ11の温度が目標温度Tを維持するように、加熱ヒータ11に供給する電力が制御される。
二枚目の記録材Pに印字するトナー像に対応した目標温度Tが185℃である場合、一枚目の記録材Pの後端が定着ニップを抜けた後、加熱ヒータ11の設定温度が190℃から175℃に変更される。すなわち、二枚目の記録材Pの先端が定着ニップに突入する前の期間(定着フィルム一周前の期間)について、加熱ヒータ11の温度が175℃に設定される。二枚目の記録材Pの通紙中の期間については、加熱ヒータ11の温度が185℃に設定される。二枚目の記録材Pの後端が定着ニップを抜けて、さらなる後続の記録材Pがない場合には定着動作が終了する。
上記の様に制御することで実施例1では、画像パターンによらず良好な定着性が得られると共に、不要な消費電力を抑え省エネルギー性に優れた画像形成装置100を提供することができる。
(実施例1の効果の説明)
次に実施例1の効果について説明する。まず、図12(A)、(B)を用いて記録材P上に線幅の小さいライン画像と大きいライン画像を印字し、定着を行っているときの熱の流れを説明する。図12(A)は、記録材P上に線幅の細い画像が形成された場合を示している。図12(B)は、線幅の太い画像が形成されている場合を示している。図12(A)の画像の線幅が細いため、記録材P上にトナー像tが印字されている領域に隣接する部分から、熱流Qを受けることができる。それに対し、図12(B)の画像の線幅が太いため、記録材P上にトナー像tが印字されている領域に隣接する部分から、熱流Qを受けることができる領域が限られている。したがって、トナー像tが印字されている領域に対して、単位面積当たりに定着フィルム13から受け取る熱量が図12(A)の方が大きくなる。そのため、図12(A)のような線幅の小さな画像の定着性がより良化する。すな
わち、図12(A)に示す線幅の小さな画像はより低い温度で定着可能である。
次に実施例1の効果について説明する。まず、図12(A)、(B)を用いて記録材P上に線幅の小さいライン画像と大きいライン画像を印字し、定着を行っているときの熱の流れを説明する。図12(A)は、記録材P上に線幅の細い画像が形成された場合を示している。図12(B)は、線幅の太い画像が形成されている場合を示している。図12(A)の画像の線幅が細いため、記録材P上にトナー像tが印字されている領域に隣接する部分から、熱流Qを受けることができる。それに対し、図12(B)の画像の線幅が太いため、記録材P上にトナー像tが印字されている領域に隣接する部分から、熱流Qを受けることができる領域が限られている。したがって、トナー像tが印字されている領域に対して、単位面積当たりに定着フィルム13から受け取る熱量が図12(A)の方が大きくなる。そのため、図12(A)のような線幅の小さな画像の定着性がより良化する。すな
わち、図12(A)に示す線幅の小さな画像はより低い温度で定着可能である。
ただし1ドットラインなどあまりに線幅が細くなると、トナー同士の結着力が少なくなり、定着性が却って悪化する場合がある。1ドットや2ドットの線幅を持つライン画像では定着性が悪化する。すなわち、定着性が良い線幅の範囲があり、3~13ドット程度の
線幅のライン画像の定着性が良い。実施例1では、定着性の良い線幅の画像について、検出窓501A、501Bを用いた走査処理を行い、解析用画像データD1から消去する。また、実施例1では、領域データは、定着性の良い線幅の画像を含んでいない。そのため、実施例1によれば、画像に応じて適切な目標温度を決定することができる。
線幅のライン画像の定着性が良い。実施例1では、定着性の良い線幅の画像について、検出窓501A、501Bを用いた走査処理を行い、解析用画像データD1から消去する。また、実施例1では、領域データは、定着性の良い線幅の画像を含んでいない。そのため、実施例1によれば、画像に応じて適切な目標温度を決定することができる。
次に図13(A)、(B)に示す2つの画像パターンについて、実施例1の方法で決定された目標温度と比較例の方法で決定された目標温度とを比較する。図13(A)、(B)に示すように、記録材Pの後端部の略同一箇所付近の同エリアにそれぞれベタ黒パターンが印字されている。図13(A)に示した画像Aは0.4mm幅、50mm長さの縦線画像が約2mmの間隔で15本配置されている。図13(B)に示した画像Bは画像Aと同一の面積であるが、一つのつながったパターンであり、15mm幅、20mm長さのベタ画像である。画像A及び画像Bについて、加熱ヒータ11の設定温度を変更しつつ印字を行い、定着に必要な温度を検討した結果を下記の表2に示す。また、画像A及び画像Bについて、実施例1の方法で決定された目標温度と、比較例の方法で決定された目標温度とを表2に示す。画像Aの定着に必要な温度は185℃で、画像Bの定着に必要な温度は195℃である。画像Aが画像Bに比べて低い温度で定着可能であるのは、上述したように、画像Aのようなラインパターンは、画像Bのようなまとまったパターンに比べて熱の回り込みによって定着性が良化するためである。
比較例1は、実施例1における検出窓501A、501Bを用いた走査処理を行わずに平均印字率を算出した結果をもとに目標温度を決定している。すなわち、解析用画像データD1から平均印字率が算出されている。画像Aの面積と画像Bの面積とが同一であるため、画像Aを有する解析用画像データD1の平均印字率と画像Bを有する解析用画像データD1の平均印字率とが同一である。したがって、比較例では、画像Aの目標温度及び画像Bの目標温度が195℃である。
実施例1では、画像Aに対して検出窓501A、501Bを用いた走査処理を行うことにより、画像Aが解析用画像データD1から消去される。そのため、解析用画像データD1から画像Aが消去された後の解析用画像データD2の平均印字率は0%である。実施例1では、画像Bに対して検出窓501A、501Bを用いた走査処理を行った場合、画像Bが解析用画像データD1から消去されない。そのため、実施例1についての画像Bを有する解析用画像データD2の平均印字率は、比較例についての画像Bを有する解析用画像データD1の平均印字率と同じである。したがって、実施例1では、画像Aの目標温度は185℃であり、画像Aの目標温度は画像Bの目標温度よりも低い温度である。
以上のように、実施例1によれば、低い温度で定着できる画像(例えば、所定範囲の線幅の画像)が解析用画像データD1から消去される。その結果、低い温度で定着可能な所
定幅の文字やライン画像を有する画像データを印刷する場合、加熱ヒータ11に対して低い目標温度を設定することが可能である。例えば、最も定着性が悪い形状や配置の画像が十分に定着するように目標温度を設定すると、目標温度が高くなり、低い目標温度で定着可能である所定幅の文字やライン画像など、その他の形状や配置の画像に対しての消費電力が過大になる。従って、低い目標温度で定着できる画像にも関わらず、目標温度が高く設定されてしまうため、無駄なエネルギーを消費してしまう。実施例1によれば、画像のつながりなどの画像の特徴に応じて、定着の目標温度を制御することができるため、消費電力量を抑制することが可能である。このように、実施例1の画像形成装置100は、前述した方法で画像解析を行うことで各画像に応じて適切な目標温度を決定して、画像パターンに応じた適切な定着制御を行うことができる。これにより、良好な定着性を有し、かつ、省エネルギー性能の高い画像形成装置100を提供することができる。
定幅の文字やライン画像を有する画像データを印刷する場合、加熱ヒータ11に対して低い目標温度を設定することが可能である。例えば、最も定着性が悪い形状や配置の画像が十分に定着するように目標温度を設定すると、目標温度が高くなり、低い目標温度で定着可能である所定幅の文字やライン画像など、その他の形状や配置の画像に対しての消費電力が過大になる。従って、低い目標温度で定着できる画像にも関わらず、目標温度が高く設定されてしまうため、無駄なエネルギーを消費してしまう。実施例1によれば、画像のつながりなどの画像の特徴に応じて、定着の目標温度を制御することができるため、消費電力量を抑制することが可能である。このように、実施例1の画像形成装置100は、前述した方法で画像解析を行うことで各画像に応じて適切な目標温度を決定して、画像パターンに応じた適切な定着制御を行うことができる。これにより、良好な定着性を有し、かつ、省エネルギー性能の高い画像形成装置100を提供することができる。
実施例1の方法で決定された目標温度は、不図示の環境検知手段から提供される周辺環境情報、不図示のメディアセンサ(記録材種類判断手段)から提供される情報を基に変更しても良い。実施例1の定着制御では目標温度のみの変更を行っているが、設定温度の制御に用いるPID制御のゲインやオフセット電力量を変更しても良い。実施例1の定着制御では、記録材Pが定着ニップに突入する前に、加熱ヒータ11の設定温度を変更している。実施例1の定着制御において、記録材P上のトナー像が定着ニップに突入する前に、加熱ヒータ11の設定温度を変更しても良いし、これらよりも前の段階で加熱ヒータ11の設定温度を変更してもよい。
実施例1において、1ページ分の画像データに対して画像解析を行うことにより、1ページ分の画像データの目標温度を決定してもよい。また、実施例1において、1ページ分の画像データを複数の領域に区分し、複数の領域毎に目標温度を決定してもよい。これにより、1ページ分の画像データ内で複数の目標温度を決定する場合にも対応することができる。
実施例1ではモノクロタイプのレーザービームプリンタで説明をしているが、カラーレーザービームプリンタにおいても同様の処理が可能である。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のカラーレーザービームプリンタを例とすると、各色の最大濃度を100%とし、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの濃度データの和で計算を行ってもよい。すなわち、検出窓501A、501Bを用いた走査処理において、濃度データの和が100%付近になる箇所がベタ黒であるという条件に合致する。実施例1では、検出窓501A、501Bを用いた走査処理によって解析用画像データD1から画像を部分的に消去する例を示した。この例に限らず、検出窓501A、501Bを用いた走査処理において合致した場合にその箇所のデータにタグ付けするなどをし、後の処理に差をつけるなどしてもよい。
実施例1における画像解析部401の処理の一例を以下に示す。画像解析部401は、解析用画像データD1又は印刷画像データに対して検出窓501A、501Bの少なくとも一方を走査する。画像解析部401は、解析用画像データD1又は印刷画像データにおいて、検出窓501A、501Bの少なくとも一方により検出された画素を所定条件に合致する画素として検出する。画像解析部401は、解析用画像データD1又は印刷画像データにおいて、横方向に沿って延伸する横線画像を構成する画素のうち検出窓501Aにより検出された画素を所定条件に合致する画素として検出する。画像解析部401は、解析用画像データD1又は印刷画像データにおいて、縦方向に沿って延伸する縦線画像を構成する画素のうち検出窓501Bにより検出された画素を所定条件に合致する画素として検出する。
画像解析部401は、解析用画像データD1における所定条件に合致する画素の濃度デ
ータを変更することより解析用画像データD2を作成する。解析用画像データD2は、所定条件に合致する画素の濃度データが変更された解析用画像データD1である。画像解析部401は、検出窓501A、501Bの少なくとも一方により検出された画素以外の他の画素を含む領域データを印刷画像データから抽出する。画像解析部401は、解析用画像データD2又は領域画像データに基づいて目標温度を決定する。
ータを変更することより解析用画像データD2を作成する。解析用画像データD2は、所定条件に合致する画素の濃度データが変更された解析用画像データD1である。画像解析部401は、検出窓501A、501Bの少なくとも一方により検出された画素以外の他の画素を含む領域データを印刷画像データから抽出する。画像解析部401は、解析用画像データD2又は領域画像データに基づいて目標温度を決定する。
[実施例2]
実施例2について説明する。実施例2では、斜め方向の検出窓を用いて、所定条件に合致するピクセルを検出する。以下では、実施例1と実施例2との相違点について説明し、実施例2における実施例1と同一の構成要素については、実施例1と同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施例2について説明する。実施例2では、斜め方向の検出窓を用いて、所定条件に合致するピクセルを検出する。以下では、実施例1と実施例2との相違点について説明し、実施例2における実施例1と同一の構成要素については、実施例1と同一の符号を付し、その説明を省略する。
図14は、画像解析部401が目標温度を決定する際の処理フローチャートである。図14に示す処理フローチャートについて、ステップごとに説明する。
<ステップS301>
画像解析部401は、印刷画像データに基づいて、解析用画像データD1を作成し、メモリに解析用画像データD1を記憶する。解析用画像データD1は、印刷画像データの複製である。画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出処理を行う。画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出窓501C及び501Dを走査することにより、各走査位置で検出処理を行ってもよい。画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出窓501C又は501Dを走査することにより、各走査位置で検出処理を行ってもよい。画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出窓501A、501B、501C及び501Dのうちの少なくとも一つを走査することにより、各走査位置で検出処理を行ってもよい。図15(A)に示すように、検出窓501Cは、横方向に対して45度傾いた方向に沿って延伸している。図15(A)の例では、検出窓501Cは、左上方向から右下方向に向かって傾いている。図15(B)に示すように、検出窓501Dは、横方向に対して45度傾いた方向に沿って延伸している。図15(B)の例では、検出窓501Dは、右上方向から左下方向に向かって傾いている。走査方法としては、画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出窓501C、501Dのそれぞれを横方向又は縦方向に1ピクセルずつ移動させて、解析用画像データD1のページ全域についての走査を行う。
<ステップS301>
画像解析部401は、印刷画像データに基づいて、解析用画像データD1を作成し、メモリに解析用画像データD1を記憶する。解析用画像データD1は、印刷画像データの複製である。画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出処理を行う。画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出窓501C及び501Dを走査することにより、各走査位置で検出処理を行ってもよい。画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出窓501C又は501Dを走査することにより、各走査位置で検出処理を行ってもよい。画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出窓501A、501B、501C及び501Dのうちの少なくとも一つを走査することにより、各走査位置で検出処理を行ってもよい。図15(A)に示すように、検出窓501Cは、横方向に対して45度傾いた方向に沿って延伸している。図15(A)の例では、検出窓501Cは、左上方向から右下方向に向かって傾いている。図15(B)に示すように、検出窓501Dは、横方向に対して45度傾いた方向に沿って延伸している。図15(B)の例では、検出窓501Dは、右上方向から左下方向に向かって傾いている。走査方法としては、画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出窓501C、501Dのそれぞれを横方向又は縦方向に1ピクセルずつ移動させて、解析用画像データD1のページ全域についての走査を行う。
<ステップS302>
画像解析部401は、ステップS301の走査処理の過程で所定条件に合致するピクセルを検出する。また、画像解析部401は、所定条件に合致するピクセルについて、解析用画像データD1におけるピクセルの位置(座標)を検出し、検出したピクセルの位置をメモリに記憶する。図15(A)、(B)を用いて検出窓501Cと検出窓501Dについて説明する。検出窓501C、501Dは、斜め方向(横方向に対して45度傾いた方向)に並んだ複数のピクセルを有する。検出窓501C、501Dは、25ピクセル分の長さを有している。検出窓501A、501Bと同様、検出窓501C、501Dの両端部の“0”で表した6ピクセルずつは、解析用画像データD1のベタ白条件(濃度データ0)を検出する部分である。検出窓501C、501Dの中央部の“1”で表した3ピクセルは、解析用画像データD1のベタ黒条件(濃度データ230〜250)を検出する部分である。検出窓501C、501Dの“0”と“1”との間の“x”で表した5ピクセルずつは、解析用画像データD1のベタ白条件(濃度データ0)又はベタ黒条件(濃度データ230〜255)を検出する部分である。画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出窓501C、501Dを走査し、解析用画像データD1から条件が合致するピクセルを検出する。解析用画像データD1に対して検出窓501Cを走査すると、例えばピクセル幅3〜13の密集していない斜め線画像が検出窓501Cの条件に合致する。また同様に、解析用画像データD1に対して検出窓501Dを走査すると、例えばピク
セル幅3〜13の密集していない斜め線画像が検出窓501Dの条件に合致する。
画像解析部401は、ステップS301の走査処理の過程で所定条件に合致するピクセルを検出する。また、画像解析部401は、所定条件に合致するピクセルについて、解析用画像データD1におけるピクセルの位置(座標)を検出し、検出したピクセルの位置をメモリに記憶する。図15(A)、(B)を用いて検出窓501Cと検出窓501Dについて説明する。検出窓501C、501Dは、斜め方向(横方向に対して45度傾いた方向)に並んだ複数のピクセルを有する。検出窓501C、501Dは、25ピクセル分の長さを有している。検出窓501A、501Bと同様、検出窓501C、501Dの両端部の“0”で表した6ピクセルずつは、解析用画像データD1のベタ白条件(濃度データ0)を検出する部分である。検出窓501C、501Dの中央部の“1”で表した3ピクセルは、解析用画像データD1のベタ黒条件(濃度データ230〜250)を検出する部分である。検出窓501C、501Dの“0”と“1”との間の“x”で表した5ピクセルずつは、解析用画像データD1のベタ白条件(濃度データ0)又はベタ黒条件(濃度データ230〜255)を検出する部分である。画像解析部401は、解析用画像データD1に対して検出窓501C、501Dを走査し、解析用画像データD1から条件が合致するピクセルを検出する。解析用画像データD1に対して検出窓501Cを走査すると、例えばピクセル幅3〜13の密集していない斜め線画像が検出窓501Cの条件に合致する。また同様に、解析用画像データD1に対して検出窓501Dを走査すると、例えばピク
セル幅3〜13の密集していない斜め線画像が検出窓501Dの条件に合致する。
<ステップS303>
画像解析部401は、検出窓501C、501Dの各条件が合致した解析用画像データD1の箇所に対して、濃度データ0(ベタ白条件)をセットする。すなわち、画像解析部401は、検出窓501C、501Dの各条件に合致したピクセルの濃度データを変更する。画像解析部401が、検出窓501C、501Dの各条件に合致したピクセルの濃度データを0に設定することで、濃度データが0に設定されたピクセルについて、解析用画像データD1の画像から消去される。例えばピクセル幅3〜13の密集していない斜め線については、検出窓501C、501Dの条件に合致するため、それらの斜め線は解析用画像データD1から消去される。
画像解析部401は、検出窓501C、501Dの各条件が合致した解析用画像データD1の箇所に対して、濃度データ0(ベタ白条件)をセットする。すなわち、画像解析部401は、検出窓501C、501Dの各条件に合致したピクセルの濃度データを変更する。画像解析部401が、検出窓501C、501Dの各条件に合致したピクセルの濃度データを0に設定することで、濃度データが0に設定されたピクセルについて、解析用画像データD1の画像から消去される。例えばピクセル幅3〜13の密集していない斜め線については、検出窓501C、501Dの条件に合致するため、それらの斜め線は解析用画像データD1から消去される。
<ステップS304>
画像解析部401は、画像が部分的に消去された解析用画像データD2を使用してその他の解析処理を行う。また、実施例1と同様の方法により、画像解析部401は、解析用画像データD2に基づいて目標温度を決定する。
画像解析部401は、画像が部分的に消去された解析用画像データD2を使用してその他の解析処理を行う。また、実施例1と同様の方法により、画像解析部401は、解析用画像データD2に基づいて目標温度を決定する。
実施例2では、実施例1と同様に、画像解析部401は、印刷画像データに対して検出処理を行ってもよい。例えば、画像解析部401は、印刷画像データに対して検出窓501C、501Dを走査することより、各走査位置で検出処理を行う。画像解析部401は、印刷画像データに対して検出窓501C又は501Dを走査することより、各走査位置で検出処理を行ってもよい。画像解析部401は、印刷画像データに対して検出窓501A、501B、501C及び501Dのうちの少なくとも一つを走査することより、各走査位置で検出処理を行ってもよい。画像解析部401は、図5Bの処理フローと同様の処理を行い、印刷画像データから部分的に抽出された画像を含む領域データに基づいて目標温度を決定する。
画像解析部401は、目標温度を決定する基準となる基準画像データを印刷画像データから抽出する。画像解析部401は、印刷画像データに基づいて基準画像データを作成してもよい。上記のステップS301からステップS303において、画像解析部401は、解析用画像データD1から所定条件に合致するピクセルを検出し、所定条件に合致するピクセルの濃度値(濃度データ)を変更することにより、解析用画像データD2を作成する。上記のステップS201からステップS203と同様に、画像解析部401は、印刷画像データから所定条件に合致するピクセルを検出し、検出されたピクセル以外の他のピクセルを含む領域データを印刷画像データから抽出する。また、画像解析部401は、印刷画像データから所定条件に合致するピクセルを検出し、検出されたピクセル以外の他のピクセルを含む領域データを作成してもよい。画像解析部401は、基準画像データに基づいて目標温度を決定する。実施例1と同様に、画像解析部401は、上記の表1に示す温度テールを参照して、基準画像データにおける平均印字率に対応した目標温度を決定する。基準画像データは、解析用画像データD2を含んでもよいし、或いは領域データを含んでもよい。実施例2の定着制御シーケンスは、実施例1の定着制御シーケンスと同様である。
(実施例2の効果の説明)
次に実施例2の効果について、図16を用いて実施例1の図9と比較しつつ説明する。尚、図9(A)は、印刷画像データである。図9(B)は、解析用画像データD1に対して検出窓501A、501Bを用いた走査処理を行い、画像の消去処理を行った後の解析用画像データD2である。図16は、解析用画像データD1に対して検出窓501A、501B、501C及び501Dを用いて走査処理を行い、画像の消去処理を行った後の解析用画像データD2である。
次に実施例2の効果について、図16を用いて実施例1の図9と比較しつつ説明する。尚、図9(A)は、印刷画像データである。図9(B)は、解析用画像データD1に対して検出窓501A、501Bを用いた走査処理を行い、画像の消去処理を行った後の解析用画像データD2である。図16は、解析用画像データD1に対して検出窓501A、501B、501C及び501Dを用いて走査処理を行い、画像の消去処理を行った後の解析用画像データD2である。
図9(A)に示す解析用画像データD1に対して検出窓501A、501Bを用いた走査処理が行われ、画像の消去処理が行われることにより、おもに縦線及び横線が解析用画像データD1から消去される。これにより、図9(B)に示すように、おもに縦線及び横線が消去された解析用画像データD2が作成されている。ただし、図9(B)に示すように、縦線と横線とが交わる交差部分や、線がカーブしている部分などについては、検出窓501A、501Bの条件に合致しないため、解析用画像データD1には消去されない部分が残っている。
図9(A)に示す解析用画像データD1に対して検出窓501A、501B、501C及び501Dを用いた走査処理が行われ、画像の消去処理が行われる。これにより、縦線、横線、縦線と横線とが交わる交差部分や線がカーブしている部分も、それらが所定幅の範囲内であれば、解析用画像データD1から消去される。図16は、図9(A)に示す解析用画像データD1から縦線、横線、縦線と横線とが交わる交差部分や線がカーブしている部分が消去された後の解析用画像データD2である。図9(A)の解析用画像データD1に含まれる定着性に有利な画像については、解析用画像データD1からほぼ完全に消去される。このように、縦方向の検出窓501A及び横方向の検出窓501Bを用いると共に、斜め方向の検出窓501C、501Dを用いることにより、より多くの画像を解析用画像データD1から消去することができる。図16の解析用画像データD2の平均印字率は、図9(B)の解析用画像データD2の平均印字率よりも低い。解析用画像データD1に対して検出窓501A、501B、501C及び501Dを用いた走査処理が行われ、画像の消去処理が行われることにより、所定幅の文字画像やライン画像を有する印刷画像データについて、より低い目標温度で定着を行うことができる。実施例2によれば、画像のつながりなどの画像の特徴に応じて、定着の目標温度を制御することができるため、消費電力量を抑制することが可能である。実施例2によれば、良好な定着性を有し、かつ、省エネルギー性能の高い画像形成装置100を提供することができる。
実施例2における画像解析部401の処理の一例を以下に示す。画像解析部401は、解析用画像データD1又は印刷画像データに対して検出窓501A、501B、501C、501Dのうちの少なくとも一つを走査する。画像解析部401は、解析用画像データD1又は印刷画像データにおいて、検出窓501A、501B、501C、501Dのうちの少なくとも一つにより検出された画素を所定条件に合致する画素として検出する。画像解析部401は、解析用画像データD1又は印刷画像データにおいて、横方向に沿って延伸する横線画像を構成する画素のうち検出窓501Aにより検出された画素を所定条件に合致する画素として検出する。画像解析部401は、解析用画像データD1又は印刷画像データにおいて、縦方向に沿って延伸する縦線画像を構成する画素のうち検出窓501Bにより検出された画素を所定条件に合致する画素として検出する。画像解析部401は、解析用画像データD1又は印刷画像データにおいて、第1斜め方向に沿って延伸する斜め線画像を構成する画素のうち検出窓501Cにより検出された画素を所定条件に合致する画素として検出する。画像解析部401は、解析用画像データD1又は印刷画像データにおいて、第2斜め方向に沿って延伸する斜め線画像を構成する画素のうち検出窓501Dにより検出された画素を所定条件に合致する画素として検出する。第1斜め方向及び第2斜め方向は、横方向に対して45度傾いた方向であり、互いに直交している。
画像解析部401は、解析用画像データD1における所定条件に合致する画素の濃度データを変更することより解析用画像データD2を作成する。解析用画像データD2は、所定条件に合致する画素の濃度データが変更された解析用画像データD1である。画像解析部401は、検出窓501A、501B、501C、501Dの少なくとも一つにより検出された画素以外の他の画素を含む領域データを印刷画像データから抽出する。画像解析部401は、解析用画像データD2又は領域画像データに基づいて目標温度を決定する。
[実施例3]
実施例3について説明する。実施例1では、画像解析部401は、検出窓501A、501Bを用いて所定条件に合致するピクセルを検出する。実施例2では、画像解析部401は、検出窓501A〜501Dを用いて所定条件に合致するピクセルを検出する。実施例3では、画像解析部401は、エッジ検出により所定条件に合致するピクセルを検出する。エッジは、例えば、隣接するピクセル同士の濃度データの差分が一定値以上である場合、隣接するピクセルのうち高い濃度データを有するピクセルである。実施例3では、実施例1、2の検出窓501A〜501Dを用いずに、解析用画像データD1に対して画像処理を行うことにより、ライン画像を細くする。以下では、実施例1、2と実施例3との相違点について説明し、実施例3における実施例1、2と同一の構成要素については、実施例1、2と同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施例3について説明する。実施例1では、画像解析部401は、検出窓501A、501Bを用いて所定条件に合致するピクセルを検出する。実施例2では、画像解析部401は、検出窓501A〜501Dを用いて所定条件に合致するピクセルを検出する。実施例3では、画像解析部401は、エッジ検出により所定条件に合致するピクセルを検出する。エッジは、例えば、隣接するピクセル同士の濃度データの差分が一定値以上である場合、隣接するピクセルのうち高い濃度データを有するピクセルである。実施例3では、実施例1、2の検出窓501A〜501Dを用いずに、解析用画像データD1に対して画像処理を行うことにより、ライン画像を細くする。以下では、実施例1、2と実施例3との相違点について説明し、実施例3における実施例1、2と同一の構成要素については、実施例1、2と同一の符号を付し、その説明を省略する。
解析用画像データD1に対する実施例3の画像処理について、図17(A)、(B)を用いて説明する。図17(A)、(B)は、図9(A)の解析用画像データD1に対して実施例3の画像処理を行った後の解析用画像データD3を示す図である。図17(A)の解析用画像データD3では、図9(A)の解析用画像データD1に対してエッジ検出が行われ、エッジ検出によりエッジとして検出されたピクセルの濃度データが変更されている。図17(A)の解析用画像データD3では、エッジ検出によりエッジとして検出されたピクセルの濃度データが0に設定されている。具体的には、画像解析部401は、解析用画像データD1に対してエッジ検出を行い、エッジ検出によりエッジとして検出されたピクセルの濃度データを0に設定する。以下、エッジ検出によりエッジとして検出されたピクセルの濃度データを変更する処理を、濃度変更処理と表記する。図17(B)の解析用画像データD3では、図17(A)の解析用画像データD3に対してエッジ検出が行われ、エッジ検出によりエッジとして検出されたピクセルの濃度データが変更されている。図17(B)の解析用画像データD3では、エッジ検出によりエッジとして検出されたピクセルの濃度データが0に設定されている。図17(B)の解析用画像データD3については、エッジ検出処理及び濃度変更処理が2回行われているため、図17(A)の解析用画像データD3よりもライン画像が更に細くなっている。
解析用画像データD1に対するエッジ検出処理及び濃度変更処理では、広範囲のベタ黒の画像のエッジも同様に消去されるが、元々広範囲のベタ黒の画像に対する影響が少ない。それに対し、解析用画像データD1に対するエッジ検出処理及び濃度変更処理は、文字やラインの画像に対する影響が大きい。図13(A)、(B)を参照して、実施例3の効果について説明する。図13(A)の画像Aの面積と図13(B)の画像Bの面積とが同一であるため、画像Aを有する解析用画像データD1の平均印字率と画像Bを有する解析用画像データD1の平均印字率とが同一である。図13(A)の画像Aを有する解析用画像データD1に対してエッジ検出処理及び濃度変更処理を行う場合、画像Aが全て消去されるか、或いは画像Aの面積の減少率が大きい。一方、図13(B)の画像Bを有する解析用画像データD1に対してエッジ検出処理及び濃度変更処理を行う場合、画像Bの面積の減少率は小さい。このように、解析用画像データD1に対してエッジ検出処理及び濃度変更処理が行われることにより、所定幅の文字画像やライン画像を有する印刷画像データについて、より低い目標温度で定着を行うことができる。実施例3によれば、良好な定着性を有し、かつ、省エネルギー性能の高い画像形成装置100を提供することができる。
画像解析部401は、解析用画像データD1の所定領域に含まれるピクセルの濃度データを平均化し、平均化された濃度データが閾値以下であるピクセルを、所定条件に合致するピクセルとして検出してもよい。画像解析部401は、解析用画像データD1の所定領域に含まれるピクセルの濃度データを平均化し、平均化された濃度データが閾値以下であるピクセルの濃度データを変更してもよい。すなわち、画像解析部401は、平均化され
た濃度データが閾値以下であるピクセルの濃度データを0に設定することにより、解析用画像データD3を作成してもよい。これにより、解析用画像データD1に対するエッジ検出処理及び濃度変更処理と同様の効果を得ることができる。
た濃度データが閾値以下であるピクセルの濃度データを0に設定することにより、解析用画像データD3を作成してもよい。これにより、解析用画像データD1に対するエッジ検出処理及び濃度変更処理と同様の効果を得ることができる。
画像解析部401は、印刷画像データに対してエッジ検出を行ってもよい。画像解析部401は、エッジ検出によりエッジとして検出されたピクセルを所定条件に合致するピクセルとして検出してもよい。画像解析部401は、エッジ検出によりエッジとして検出されたピクセル(以下、第3ピクセルと表記する)以外の他のピクセル(以下、第4ピクセルと表記する)を含む領域データを印刷画像データから抽出する。この場合、画像解析部401は、領域データにおける第3ピクセルの濃度データを0に設定し、領域データにおける第4ピクセルの濃度データを印刷画像データにおける第4ピクセルの濃度データと同じ値に設定する。
画像解析部401は、印刷画像データに対して濃度平均化処理を行ってもよい。画像解析部401は、印刷画像データの所定領域に含まれるピクセルの濃度データを平均化し、平均化された濃度データが閾値以下であるピクセルを所定条件に合致するピクセルとして検出してもよい。画像解析部401は、平均化された濃度データが閾値以下であるピクセル(以下、第5ピクセルと表記する)以外の他のピクセル(以下、第6ピクセルと表記する)を含む領域データを印刷画像データから抽出する。この場合、画像解析部401は、領域データにおける第5ピクセルの濃度データを0に設定し、領域データにおける第6ピクセルの濃度データを印刷画像データにおける第6ピクセルの濃度データと同じ値に設定する。
実施例3によれば、画像のつながりなどの画像の特徴に応じて、定着の目標温度を制御することができるため、消費電力量を抑制することが可能である。このように、実施例3の画像形成装置100は、前述した方法で画像解析を行うことで各画像に応じて適切な目標温度を決定して、画像パターンに応じた適切な定着制御を行うことができる。これにより、良好な定着性を有し、かつ、省エネルギー性能の高い画像形成装置100を提供することができる。
実施例3における画像解析部401の処理の一例を以下に示す。画像解析部401は、解析用画像データD1又は印刷画像データに対してエッジの検出を行う。画像解析部401は、解析用画像データD1又は印刷画像データにおいて、エッジとして検出された画素を所定条件に合致する画素として検出する。画像解析部401は、解析用画像データD1又は印刷画像データの所定領域に含まれる画素の濃度データを平均化する。画像解析部401は、所定領域に含まれる画素の平均化された濃度データが閾値以下である場合、所定領域に含まれる画素を所定条件に合致する画素として検出する。
画像解析部401は、解析用画像データD1における所定条件に合致する画素の濃度データを変更することにより解析用画像データD3を作成する。解析用画像データD3は、所定条件に合致する画素の濃度データが変更された解析用画像データD1である。画像解析部401は、印刷画像データにおける所定条件に合致する画素以外の他の画素を含む領域データを印刷画像データから抽出する。画像解析部401は、解析用画像データD3又は領域画像データに基づいて目標温度を決定する。
実施例1〜3の構成は、撮像装置或いは撮像装置で得られた画像データに対して画像処理を行う画像処理装置に適用してもよい。実施例1〜3の構成は、撮像装置或いは画像処理装置を備える各種の電子機器、クラウド環境におけるサーバーに適用してもよい。上記の装置、機器等への実装は、ソフトウェア(コンピュータプログラム)による実装、ハードウェアによる実装の一方又は両方であってもよい。例えば、上記の装置、機器等が備え
るコンピュータのメモリにプログラムを格納し、当該プログラムをコンピュータに実行させることで、実施例1〜3における各処理を実現してもよい。コンピュータは、CPU、MPU、FPGA等のプロセッサを備えてもよいし、ASIC等の専用プロセッサを備えてもよい。また、コンピュータが当該プログラムを実行する方法(画像形成方法)により、実施例1〜3における各処理を実現してもよい。上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体等から上記コンピュータに提供されてもよい。上記プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体等に記録してもよい。
るコンピュータのメモリにプログラムを格納し、当該プログラムをコンピュータに実行させることで、実施例1〜3における各処理を実現してもよい。コンピュータは、CPU、MPU、FPGA等のプロセッサを備えてもよいし、ASIC等の専用プロセッサを備えてもよい。また、コンピュータが当該プログラムを実行する方法(画像形成方法)により、実施例1〜3における各処理を実現してもよい。上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体等から上記コンピュータに提供されてもよい。上記プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体等に記録してもよい。
6…加熱定着装置、100…画像形成装置、303…画像処理部、320…定着制御部
Claims (16)
- 印刷画像データに応じて形成されるトナー画像を記録媒体に定着する定着部と、
前記定着部の温度を維持するための目標温度を決定する基準となる基準画像データを前記印刷画像データから抽出し、前記基準画像データに基づいて前記目標温度を決定する画像処理部と、
前記定着部の温度が前記目標温度を維持するように、前記定着部に供給する電力を制御する電力制御部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像処理部は、前記印刷画像データから所定条件に合致する画素を検出し、検出された前記画素以外の他の画素を含む領域データを前記印刷画像データから抽出し、
前記基準画像データは、前記領域データを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記画像処理部は、前記印刷画像データに対して少なくとも一つの検出窓を走査し、前記少なくとも一つの検出窓により検出された画素を前記所定条件に合致する画素として検出する、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記画像処理部は、前記印刷画像データに対して前記少なくとも一つの検出窓を走査し、前記記録媒体の搬送方向と直交する方向である主走査方向、前記記録媒体の搬送方向である副走査方向及び前記主走査方向に対して45度傾いた方向のうちの少なくとも一つに沿って延伸する線画像を構成する画素のうち前記少なくとも一つの検出窓により検出された画素を前記所定条件に合致する画素として検出する、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記画像処理部は、前記印刷画像データに対してエッジの検出を行い、前記エッジとして検出された画素を前記所定条件に合致する画素として検出する、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記画像処理部は、前記印刷画像データの所定領域に含まれる画素の濃度値を平均化し、平均化された濃度値が閾値以下である画素を前記所定条件に合致する画素として検出する、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記画像処理部は、前記印刷画像データに対応する解析用画像データから所定条件に合致する画素を検出し、前記所定条件に合致する画素の濃度値を変更し、
前記基準画像データは、前記所定条件に合致する前記画素の濃度値が変更された前記解析用画像データを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記画像処理部は、前記解析用画像データに対して少なくとも一つの検出窓を走査し、前記少なくとも一つの検出窓により検出された画素を前記所定条件に合致する画素として検出する、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記画像処理部は、前記解析用画像データに対して前記少なくとも一つの検出窓を走査し、前記記録媒体の搬送方向と直交する方向である主走査方向、前記記録媒体の搬送方向である副走査方向及び前記主走査方向に対して45度傾いた方向のうちの少なくとも一つ
に沿って延伸する線画像を構成する画素のうち前記少なくとも一つの検出窓により検出された画素を前記所定条件に合致する画素として検出する、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記画像処理部は、前記解析用画像データに対してエッジ検出を行い、前記エッジ検出によりエッジとして検出された画素を前記所定条件に合致する画素として検出する、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記画像処理部は、前記解析用画像データの所定領域に含まれる画素の濃度値を平均化し、平均化された濃度値が閾値以下である画素を前記所定条件に合致する画素として検出する、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記解析用画像データは、前記印刷画像データの複製である、
ことを特徴とする請求項7から11の何れか一項に記載の画像形成装置。 - 印刷画像データに応じて形成されるトナー画像を定着部で記録媒体に定着させる処理装置であって、
前記定着部の温度を維持するための目標温度を決定する基準となる基準画像データを前記印刷画像データから抽出し、前記基準画像データに基づいて前記目標温度を決定する画像処理部と、
前記定着部の温度が前記目標温度を維持するように、前記定着部に供給する電力を制御する電力制御部と、
を備えることを特徴とする処理装置。 - 印刷画像データに応じて形成されるトナー画像を記録媒体に定着する定着部と、
前記定着部の温度を維持するための目標温度を決定する基準となる基準画像データを前記印刷画像データから抽出し、前記基準画像データに基づいて前記目標温度を決定する画像処理部と、
前記定着部の温度が前記目標温度を維持するように、前記定着部に供給する電力を制御する電力制御部と、
を備えることを特徴とする画像形成システム。 - 印刷画像データに応じて形成されるトナー画像を定着部で記録媒体に定着させる画像形成方法であって、
コンピュータが、
前記定着部の温度を維持するための目標温度を決定する基準となる基準画像データを前記印刷画像データから抽出し、前記基準画像データに基づいて前記目標温度を決定する画像処理部ステップと、
前記定着部の温度が前記目標温度を維持するように、前記定着部に供給する電力を制御する電力制御ステップと、
実行することを特徴とする画像形成方法。 - 請求項15に記載の画像形成方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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