JP2019196704A - 建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】外周壁の一部に、他の外壁に比して構造強度の高い防護壁を設けることができ、飛来物や津波などの衝撃を受けても建物の躯体に直接衝撃が伝播しないようにすることを目的とする。【解決手段】開口を有する外壁よりも外方に、防護壁PWが外周壁の一部として設けられ、防護壁PWは、建物1から敷地外に向かって突出し、防護壁PWは、開口を有する外壁よりも開口が少なく、かつ厚さが厚く形成されている。これにより、外周壁の一部に、他の外壁に比して構造強度の高い防護壁を設けることができ、飛来物や津波などの衝撃を受けても建物1の躯体に直接衝撃が伝播しないようにすることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、建物に関する。
従来、布基礎の立ち上がりの高さ寸法を通常の布基礎より高く形成した高基礎が建物に利用されている。
特許文献1には、天端面の高さ寸法が異なる標準基礎部10Aと、階高基礎部10Bとを備えた基礎10が記載されている。
この階高基礎部10Bのように基礎10の高さ寸法を任意に設定することで建物1の1階床高さが適宜設定されている。これにより、例えば、1階床高さを高くして水害等による床上浸水を免れることが考え得る。
また従来、建物内の居住空間を有効に活用するため、下階と上階との中間位置に半階床を設け、この半階床と下階床との間の空間を収納空間とする建物が利用されている。
特許文献2には、1階の床高さから半階分上側に床面を設け、この床面と1階の床との間の空間を蔵型収納室K1として利用する建物1が記載されている。
特許文献2に記載の建物1では、1階部分にキッチン13およびトイレや洗面台などを備えた水回り14が設けられている。
また、蔵型収納室K1は、1階部分に開口して出入口16が設けられており、一階のリビング11から収納物を出し入れするように設計されている。
特開平08−120686号公報 特開2005−97932号公報
ところで、建物は、飛来物や津波などの衝撃を受ける場合がある。そのため、外周壁の一部に、他の外壁に比して構造強度の高い防護壁を設けることができ、飛来物や津波などの衝撃を受けても躯体に直接衝撃が伝播しないようにすることのできる建物が望まれていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、外周壁の一部に、他の外壁に比して構造強度の高い防護壁を設けることができ、飛来物や津波などの衝撃を受けても建物の躯体に直接衝撃が伝播しないようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば、図1−4,6に示すように、開口を有する外壁よりも外方に、防護壁PWが外周壁の一部として設けられ、
前記防護壁PWは、建物1から敷地外に向かって突出し、
前記防護壁PWは、前記開口を有する外壁よりも開口が少なく、かつ厚さが厚く形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、開口を有する外壁面より外方に開口の少ない防護壁PWが設けられるので、開口が少ない防護壁PWは壁体としての構造強度を他の外壁に比して高くすることができる。
また、防護壁PWは、開口を有する外周壁より外方に設けられるので、飛来物や津波などの衝撃を防護壁PWが受けても建物1の躯体に直接衝撃が伝播しないようにすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の建物において、例えば、図1−4,6に示すように、前記防護壁PWは、1階から上階のバルコニー333における手摺よりも上方に達する高さに設定されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の建物において、例えば、図2に示すように、敷地S内に駐車場Pが設けられており、前記防護壁PWは、前記駐車場Pに向かって厚みを増すように形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の建物において、例えば、図1,2に示すように、想定される床上浸水する浸水深D2よりも高く形成される止水手段が屋外側の開口部に着脱可能に設けられ、
前記止水手段が建物1の出入口11の開口部113より屋外側の側壁114,PW1間に設けられ、
前記出入口11の開口部113には外開きの扉111が設けられ、前記屋外側の側壁114,PWのうち少なくとも一方は前記防護壁PWであり、前記止水手段は、前記外開きの扉111が開閉する場合の軌跡よりも屋外側に位置していることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の建物において、例えば、図1,2に示すように、前記防護壁PWに隣接して配置された前記開口を有する外壁が、掃出し戸が設けられた開口部141を有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の建物において、例えば、図2に示すように、前記防護壁PWは、建物のコーナー部分に設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の建物において、例えば、図10,12に示すように、前記防護壁PWは、建物における一方のコーナー部分と他方のコーナー部分との間に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、外周壁の一部に、他の外壁に比して構造強度の高い防護壁を設けることができ、飛来物や津波などの衝撃を受けても建物の躯体に直接衝撃が伝播しないようにすることができる。
本発明の第1実施形態に係る建物の外観正面図(南側立面図)である。 本発明の第1実施形態に係る建物の1階部分を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る建物の1.5階部分を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る建物の2.5階部分を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る建物のロフト収納を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る建物を示す縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る建物の一部を示す部分斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る通気経路開閉構造(開放時)を示した縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る通気経路開閉構造(遮断時)を示した縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る建物の1階部分を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る建物の1.5階部分を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る建物の2.5階部分を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る建物を示す縦断面図である。 本発明の変形例に係る水密構造を示した縦断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
[敷地内の構成について]
第1実施形態では、図1,2,6,7に示すように、接道AR(adjacent road)と南側で接する略矩形状の敷地S(site)には、居住者が暮らす建物1と、この建物1に突出して複数設けられる最低限度の開口しか有さない防護壁PW(protect wall)と、接道ARから建物1へと出入りする通路となるアプローチA(approach)と、このアプローチAに隣接する自家用車を駐車する駐車場P(parking)と、この駐車場Pとの間にアプローチAを挟んで東側に設けられる主庭G(garden)と、が設けられている。
また、敷地Sには、建物1の北側に設けられる裏庭B(backyard)と、建物1の上階部と裏庭Bとを出入りするための外階段OS(outer stairs)が設けられている。
また、敷地Sの外周部には、台風やゲリラ豪雨などの大雨により敷地Sの接道ARが浸水するような場合に敷地S内に水が浸入しないように止水手段が講じられている。
この止水手段として、敷地Sの南側には、接道ARとの境界に沿って止水ウォールSW(water shut wall)が設けられ、東西および北側の3方向の敷地S境界には、止水ブロックSB(water shut block)が隙間なく設けられている。
また、アプローチAおよび駐車場Pの接道ARへの開口部については、必要な時に設置可能な止水板SP(water shut plate)が設けられるようになっている。この止水板SPは、通常時は主庭Gの収納ベンチG1に収納されており、浸水のおそれが予測される際に収納ベンチG1から取り出され、開口部に設置されるようになっている。
また、これら止水ウォールSW、止水ブロックSBおよび止水板SPは、それぞれ1000mm以上2000mm以下の地面からの高さ寸法となっており、床上浸水(浸水深1000mm以上)となる程度の浸水があったとしても建物1が浸水しないようになっている。
また、建物1の基礎4は、通常の基礎の地面からの高さ寸法よりも高く、500mm以上1000mm以下の寸法の高基礎となっており、床下浸水(浸水深500mm以下)する程度の浸水でも止水手段がなくても建物1が浸水しないようになっている。
[1階床部分の構成について]
建物1の1階床1Fには、屋内とアプローチAとを出入りする南に面した玄関11と、この玄関11において脱ぎ履きする靴を収納するシューズインクローゼット12と、居住者および来客などの利用に供するトイレおよび洗面台13と、居住者の団欒および来客を迎え入れるコモンズリビング14と、が設けられている。
また、建物1の1階床1Fには、玄関11とシューズインクローゼット12とトイレ&洗面台13とコモンズリビング14とを接続する廊下15と、コモンズリビング14に開口を有する生活収納区画16と、この生活収納区画16に隣接する1階部分には開口を有さない防災収納区画17と、コモンズリビング14と後述する半階床としての1.5階部分とを接続する階段18と、が設けられている。
玄関11には、屋外と屋内とを遮断する扉111と、この扉111の屋外側に水の浸入を防ぐ防水シート112と、開口部113が設けられている。この防水シート112は、扉111の南側(アプローチAの北側部分)において、東西に配置された対向する側壁114,PW1(東側の壁は防護壁PW)の間に扉111から所定距離に離れて取り付けられるため、扉111が開閉可能となっている。
この防水シート112は、通常時は、収納ベンチG1に格納されており、必要時に取り付け設置されるようになっている。
また、第1実施形態では、扉111が外開きになっているが、内開きもしくは引き戸であってもよい。この場合、防水シート112は、扉111から離れて設けずとも、防水シート112が扉111と干渉することはない。
このため、扉111が内開き、もしくは、引き戸である場合は、防水シート112が扉111より屋外側の玄関11の開口部113の枠に設けられてもよい。
また、玄関11の開口部113の近傍には、下駄箱116が設けられている。
玄関収納12は、玄関近傍において、廊下15により玄関と接続され、人が出入り可能な収納庫である。この玄関収納庫12は、日常使用する日用品を収納したり、避難生活を送るための避難用品を収納したり、コート、マフラー、帽子などを収納するクロークとしても利用される空間となっている。
トイレ&洗面台13は、玄関11の北側に隣接し、西側の壁に開閉可能な窓131が設けられている。トイレ&洗面台13は、玄関11の近傍に位置するため、来訪者が建物1の奥まで入らずに利用できるようになっている。また、トイレ&洗面台13の西側外壁には、窓131からの水の浸入を防ぐための止水サッシ132が設けられている。
略矩形状のコモンズリビング14は、廊下15を挟んでトイレ&洗面台13の東側に設けられている。このコモンズリビング14は、来訪者が玄関11から廊下15を通るだけで入室できるようになっているため、パーティなど社交場として活用するのに適している。
また、コモンズリビング14の南側には、主庭Gへと1階床1Fから開口する大開口部141が設けられており、この大開口部141に設けられる掃出し戸を開放することでコモンズリビング14と主庭Gとを連通した開放的な大空間が形成できるようになっている。このため、ガーデンパーティなどの開催も可能であり、大人数を収容することも可能となっている。
また、かまど等の炊き出しに必要な道具が収納ベンチG1に収納されており、地震などの災害時に、これらを取り出して主庭Gで炊き出しなどが可能となっている。
このため、大開口部141を介して主庭Gとコモンズリビング14とが連通した大空間で調理および食事が可能となっている。
廊下15は、トイレ&洗面台13とコモンズリビング14とに挟まれた空間の一部に収納庫151を備えている。
生活収納区画16には、コモンズリビング14に1階床1Fから開口する開口部161と、この開口部161と接する南側生活収納区画162と、この南側生活収納区画162の北側に隣接する北側生活収納区画163と、この北側生活収納区画163の北側に屋外に1階床1Fから開口する開口部164と、が設けられている。これらの開口部161,164には、開口を開閉可能な建具が設けられている。
また、南側生活収納区画162と北側生活収納区画163とは厳密に区分けされておらず、相互の境界には1階床1Fから連通した開口部165が形成されている。この開口部165は、少なくとも開口部161の南北正面視において略同形状に互いが連通開口された状態で区分けされている。つまり、南北正面視において、これらの開口部161,164,165は略同形状に開口している。
このため、例えば、床上浸水するような場合、大開口部141から水が浸入し、コモンズリビング14を通じて、開口部161から開口部165へと南側生活収納区画162を通過し、開口部165から開口部164へと北側収納区画を通過して開口部164より屋外へと水が排水されるようになっている。
防災収納区画17は、南側生活収納区画162の西側に隣接して設けられており、一階から半階までの空間を収納室壁171で四方を囲まれた略矩形状の区画である。すなわち、防災収納区画17は、1階から半階までの部分において一切の開口が設けられていない閉塞された収納空間である。
このため、防災収納区画17は、例えば、1階部分が浸水した場合でも、1階から水が浸入することがない構造となっている。
また、防災収納区画17には、昇降手段として折り畳み可能な昇降手段172が設けられており、後述する半階床から出入りするようになっている。
防護壁PWは、建物1の南東部と南西部とに1階から上階部分に亘ってそれぞれ設けられ、窓などが設けられる通常の外周壁よりも外方に設けられる開口の少ない壁である。
この防護壁PWは、開口が出入りや採光など止むを得ない必要最低限度に制限されているため、壁体としての構造強度が他の外周壁に比して高くなっている。
建物1の南西部に設けられる第1防護壁PW1は、南西角部の三辺を覆っており、玄関11に対応する箇所のみが開口されている。
また、建物1の南東部に設けられる第2防護壁PW2は、南東角部の出隅から主庭Gの外縁に沿って南側へと突出して延設されている。
このように、防護壁PWは、玄関11やコモンズリビング14の大開口部141など人が出入りする開口付近に設けられており、例えば、津波などが敷地Sへと押し寄せ、建物1に衝突するような場合、開口付近に防護壁PWを設けることで建物1の構造上弱点となり得る箇所への衝撃を防護壁PWが代わりに受けるようになっている。
また、台風や竜巻など強風により建物1へと飛来物があるような場合でも、開口付近の防護壁PWが飛来物と衝突するようになっているため、飛来物が開口から屋内へと侵入しにくくなっている。
また、第1防護壁PW1の唯一の開口は、玄関11に対応しており、この玄関11に設けられる扉111が金属平板を用いて形成されているため、他の窓などに比して構造強度が高くなっている。
このため、第1防護壁PW1の開口には、金属平板で形成される玄関11の扉111が設けられるので、通常の窓などの開口に比べて構造強度が高く維持されるようになっている。
[1.5階床部分の構成について]
図1,3,6,7に示すように、1階から階段18を介して接続される地面からの高さ寸法が2000mm以上の半階床としての1.5階床2には、1階部分の生活収納区画16の上階となる箇所にダイニング&リビング21と、キッチン22と、備蓄庫23とが設けられている。
また、1階部分の防災収納区画17の上階となる箇所、ダイニング&リビング21の西側には、遮蔽空間としての多目的区画24が設けられている。
この多目的区画24の北側に隣接し、かつ、備蓄庫23にも隣接する箇所には、屋内から屋外の裏庭Bへと接続する外階段OSが設けられている。
また、多目的区画24の南側に隣接して通路25が設けられ、この通路25を通じて上階の2.5階部分へと接続する階段26が設けられている。
ダイニング&リビング21は、キッチン22と対向する位置にダイニング部211が設けられ、このダイニング部211の西側にリビング部212が設けられている。
また、ダイニング&リビング21には、1.5階床2の縁にガラス製の透明手摺213が設けられている。この箇所は1階部分のコモンズリビング14と空間として連通しており、ダイニング&リビング21からコモンズリビング14および大開口部141を介して主庭Gまでが見渡せる開放感を感じられるようになっている。
また、災害時などにおいても、屋外までの様子を見渡せるので、屋外の状況や屋内の居住者の状況を素早く確認可能なようになっている。
ダイニング&リビング21の北側、建物1の北東部には、キッチン22が設けられており、居住者の食事などを賄う設備が備えられている。
キッチン22の西側には、備蓄庫23が設けられている。この備蓄庫23は、主に食料品を備蓄する備蓄庫としての役割を果たしている。例えば、比較的消費期限の長い食料品を保存し、これを日頃から順次消費し、備蓄量が半量程度になると新たに備蓄食料を補充するような、いわゆるローリングストックを行う備蓄庫23である。
多目的区画24は、通常時において、家族で勉強、読書および趣味などを楽しむ空間であり、ダイニング&リビング21の西側に隣接して設けられ、境界となる箇所には開口部が設けられ、この開口部には開閉手段としての3枚引き戸241が設けられている。
一方、西側外壁には窓242が設けられ、床面には前述の昇降手段172による出入口となる床出入口243が設けられている。
また、多目的区画24は、3枚引き戸241および窓242以外の四方を囲む遮蔽壁244と、2.5階高さに設けられた天井の遮蔽天井245と、により空間を間仕切られている。
多目的区画24は、3枚引き戸241を北側の遮蔽壁244に寄せて開放すると、隣接するダイニング&リビング21と連通した大空間が形成されるようになっている。
また反対に、多目的区画24は、3枚引き戸241と窓242とを閉めると、遮蔽壁244、1.5階床2および遮蔽天井245により間仕切られた空間となる。
図1,2に示すように、1階部分と1.5階部分とにおいて、防災収納区画17および多目的区画24以外は、連続した空間となっており、防災収納区画17および多目的区画24のみが空間として間仕切られている、もしくは間仕切られるようになっている。
多目的区画24は、防災収納区画17の上方に設けられており、防災収納区画17の四方を囲む収納室壁171と、遮蔽壁244とが同一平面状に配置されている。このため、この空間は堅牢な構造となっており、災害時にこの空間へと避難することで、安全が確保できるようになっている。
また、この空間は、防災収納区画17と、多目的区画24とが一体的となって形成されており、1階床1Fから2.5階床3高さまでの空間が1.5階床2により区切られ、下方が防災収納区画17、上方が多目的区画24となっている。
このため、多目的区画24へと避難した場合、下方の防災収納区画17が利用可能であり、防災収納区画17の防災物資を活用しながら避難生活を行えるようになっている。
外階段OSは、多目的区画24の北側に隣接して設けられ、建物1の1.5階部分との接続部に出入口OS1が設けられている。
この出入口OS1は、備蓄庫23の近傍に設けられており、備蓄庫23の収納物を取り出して、そのまま屋外へと移動可能である。また、反対に屋外からこの出入口OS1を介して建物1の1.5階部分へと移動が可能となっている。
また、出入口OS1は、多目的区画24に隣接しており、3枚引き戸241の開口部と遮蔽壁244を隔てて隣接している。このため、3枚引き戸241のうち北側の引き戸を開放して多目的区画24から備蓄庫23の収納物を取り出し、出入口OS1から外階段OSを通じて裏庭Bへと移動可能な構成となっている。
階段26は、上階(2.5階)までの途中(本来の2階床高さ)に踊り場261が設けられており、この踊り場261から南側屋外へと出入り可能な開口262が設けられている。
[2.5階床部分の構成について]
図4−7に示すように、建物1の2.5階床3には、1.5階部分に接続する階段26と、この階段26の北側に設けられる居室31と、この居室31の東側に隣接して設けられるワーキングスペース34と、このワーキングスペース34の東側に隣接して設けられる居室32と、この居室32の南側に隣接して設けられる主室33と、が設けられている。
また、建物1の2.5階床3には、階段26の踊り場261(本来の2階床高さ)の南側に隣接して設けられる洗濯場&浴室35と、踊り場261の西側に隣接して設けられるトイレ38と、居室31,32および主室33を移動可能に接続する通路36と、居室31,32、ワーキングスペース34および建物1の外周内壁に囲まれた1.5階空間と2.5階空間とを連通する吹き抜け37と、が設けられている。
居室31は、建物1の北西角部に設けられ、収納室と、北側および西側に換気・採光可能な窓と、を備えている。
また、居室31の東側には、吹き抜け37に面する明り窓311が設けられおり、この明り窓311を介して1.5階部分(キッチン22やリビング部212など)が望めるようになっている。
居室32は、建物1の北東角部に設けられ、収納室と、北側および東側に換気・採光可能な窓と、を備えている。
また、居室32の西側には、吹き抜け37に面する明り窓321が設けられおり、この明り窓321を介して1.5階部分(キッチン22や多目的区画24など)が望めるようになっている。
ワーキングスペース34は、居室31,32に挟まれた箇所(吹き抜け37の南側)に設けられており、通路36と連続した空間を有している。
また、ワーキングスペース34には、吹き抜け37に面する引違い窓341が設けられており、この引違い窓341を介して1.5階部分(キッチン22など)が望めるようになっている。
主室33は、建物1の南東角部に設けられ、人が出入り可能な空間を有する収納室であるウォークインクローゼット331と、東側の壁に設けられる窓と、南側に設けられた大開口の掃出し戸332と、を備えている。
また、主室33は、掃出し戸332から屋外へと出入り可能なバルコニー333と、西側の壁上部に天井高さの低い(1m程度)収納室であるロフト334と、このロフト334と主室33の空間との出入口である開口335と、を備えている。
また、ロフト334の下方には、洗濯室&浴室35が配置されており、この洗濯室&浴室35は、半階下の階段26の踊り場261と同じ高さ(本来の2階高さ)に設けられている。すなわち、洗濯場&浴室35の天井と主室33の天井とには、半階分の高低差がある。
ロフト334は、この高低差から生じる空間を有効に利用できるようにしたものである。
洗濯場&浴室35は、建物1の南西角部に設けられ、踊り場261と隣接する洗濯場351と、この洗濯場351の南側に設けられた浴室352と、この浴室352の西側に設けられたバルコニー353と、を備えている。
洗濯場351には、洗濯機が載置されるランドリーパンおよび洗面台が設けられている。
また、洗濯場351の空間は、浴室の前室である脱衣所としても利用されるようになっている。
また、洗濯場351の南側に隣接してバルコニー353が設けられており、洗濯された衣類を直ぐ隣のバルコニーで干せるようになっている。
吹き抜け37は、居室31,32およびワーキングスペース34に面しており、北側の壁に高窓371を備えている。この高窓371は、開閉可能であり、吹き抜け37の採光、換気および排熱が可能になっている。
また、吹き抜け37は、1.5階部分を介して1階部分に連通しており、大開口部141と高窓371とが通気可能に連通されている。具体的には、大開口部141と高窓371とが通気されることで、コモンズリビング14と、ダイニング&リビング21と、キッチン22と、吹き抜け37との空間が換気可能となっている。
このため、災害時など停電により、電力が確保できない状況では、空調設備が使用できないが、このような状況においても高窓371を開放することで、建物1内の排熱を良好に行うことができるようになっている。
特に、災害が夏場に発生した場合には、排熱が行えないと屋内と屋外との温度差が大きくなるが、建物1には吹き抜け37と高窓371とが設けられているため、1階部分から2.5階部分までの空間の熱を一貫して排熱することが可能な構成となっている。
また、吹き抜け37に面して明り窓311,321および引違い窓341が設けられており、居室31,32とワーキングスペース34とが吹き抜け37を通じてそれぞれ状況確認ができるようになっている。
また、ワーキングスペース34の引違い窓341は、開閉可能であるので、この窓を開けることで、1.5階部分とのコミュニケーションが容易に行えるようにもなっている。
[水密構造(通気経路開閉構造)について]
防災収納区画17は、前述の通り防水性を有しており、1階部分が開口などのない壁のみで囲まれている。この防災収納区画17の防水性をさらに高めるために、建物1は、防災収納区画17の下方の床下空間Uが水の浸入することのない防水性を備えた水密構造となっている。
具体的には、図8,9に示すように、建物1は、地盤に設けられ建物1の荷重を受ける基礎4(防災収納区画17の下方に配置される基礎4のみ)と、この基礎4の上に建物1の外周に沿って配置される通気孔51を有する基礎パッキン5と、建物1の構造強度を確保する建物躯体6と、この建物躯体6の表面に取り付けられる外壁仕上げ材7と、この外壁仕上げ材7の下方に設けられた水切り部材8と、を備えている。
そして、このような建物1に対して水密構造として通気経路開閉構造VRSが適用されている。
通気経路開閉構造VRSは、この水切り部材8に取り付けられる閉塞部9と、この閉塞部9と水切り部材8との間に設けられる吸水性体積膨張材10と、この吸水性体積膨張材10が膨張した場合に閉塞部9と当接する立ち上がり面1000と、を備えている。
また、通気経路開閉構造VRSには、屋外から水切り部材8の裏面空間と基礎パッキン5の通気孔51を介して床下空間Uまで通じる通気経路VRが形成されている。この通気経路VRには、水切り部材8の裏面側から基礎パッキン5の外側までの空間AS(air space)が形成されている。この空間ASには、水切り部材8の内部となる小区画C(cubicle)が形成されている。
水切り部材8は、金属平板を折り曲げ加工した金属部材であり、建物躯体6の下端部において、建物1の外周に沿って当接固定される固定部81と、建物躯体6の下端から外側へと延出する延出部82と、この延出部82の先端から鉛直下方に折れ曲がって形成される鉛直部83と、を備えている。
また、水切り部材8は、外壁仕上げ材7の下方に設けられており、延出部82と鉛直部83とが基礎4と建物躯体6との間を上方と側方からカバーするので、例えば、外壁仕上げ材7に吹き付けられた雨水が外壁仕上げ材7を伝って下へと流れ落ちる際、延出部82と鉛直部83とを伝って地面へと雨水が流れることとなっている。また、基礎パッキン5に吹き付けられるはずの雨水は鉛直部83によって遮られるので、水切り部材8の裏側へと水が浸入しにくくなっている。
閉塞部9は、水切り部材8の鉛直部83の裏面に取り付けられる取付板91と、吸水性体積膨張材10が膨張した場合に立ち上がり面1000と当接する閉塞板92と、この閉塞板92と取付板91とを回動可能に連結するヒンジ93と、を備えている。
また、閉塞部9は、取付板91の下端が鉛直部83の下端と略同じ位置になるように設けられ、この下端にヒンジ93が設けられ、このヒンジ93に閉塞板92の一端が取り付けられており、閉塞板92の他端は何れにも固定されない自由端となっている。また、この閉塞板92には、複数の通水穴92aが形成されている。
吸水性体積膨張材10は、水切り部材8の延設方向に沿って切れ目なく配置される長尺の不織布の袋体であって、水を吸収すると膨潤して体積が膨張する吸水性ポリマー102を袋101が内包したものである。
また、吸水性体積膨張材10は、吸水性ポリマー102を内包する袋101の複数個所に容量を増減するための図示しないガゼットが設けられており、このガゼットの設けられる位置や大きさなどにより吸水性ポリマー102が膨潤した際にガゼットが広がって略直方体形状や略三角柱状になるように設計されている。
また、吸水性ポリマー102は、徐放性を有しており、水を吸収した後、大気へと水分を徐放するため、雨が止んだ後、数日のうちに膨潤する前の状態に戻る。
また、吸水性体積膨張材10は、袋101の両面に図示しない接着面を有する接着シートが設けられており、一方の接着面と鉛直部83の裏面とが接着されて水切り部材8に取り付けられ、他方の接着面と閉塞板92とが接着されて閉塞部9にも取り付けられている。
このため、吸水性体積膨張材10が吸水して体積が膨張したり、その後乾燥とともに収縮したりすることにより、他端が自由端となっている閉塞板92がヒンジ93を回転軸として回動するようになっている。
また、吸水性ポリマー102としては、ポリアクリル酸塩系、ポリスルホン酸塩系、無水マレイン酸塩系、ポリアクリルアミド系、ポリビニルアルコール系、ポリエチレンオキシド系、ポリアスパラギン酸塩系、ポリグルタミン酸塩系、ポリアルギン酸塩系、デンプン系、セルロース系などを用いることができる。
立ち上がり面1000は、金属平板を折り曲げ加工した金属部材であり、建物1の外周に沿って基礎4の上面に固定される固定部1001と、この固定部1001から水切り部材8側(建物1の外側)へ約45°上方に向かって突出する突出部1002と、この突出部1002の先端から約90°基礎パッキン5側(建物1の内側)へと折れ曲がる板受面1003と、を備えている。
この板受面1003は、吸水性体積膨張材10が膨張した場合に閉塞板92が回動して立ち上がり面1000と当接する際に、回動する閉塞板92を受ける面である。板受面1003が閉塞板92を受ける際、閉塞板92は板受面1003よりも基礎パッキン5側へと突出するように受けられる。
また、板受面1003は、閉塞板92を受ける際、全面が閉塞板92に当接するように角度が設定されている。すなわち、第1実施形態では、板受面1003が突出部1002から約90°折れ曲がるとしたが、板受面1003の延長線上にヒンジ93が位置するように板受面1003の角度を調整すればよく、90°に限定されるものではない。
また、閉塞板92と板受面1003との止水性を高めるために、閉塞板92と板受面1003との当接面の両方またはいずれか一方にブチルテープを貼り付ける構成としてもよい。
上述した構成の通気経路開閉構造VRSでは、水が水切り部材8の裏側に入り込む際、45°外側上方に突出している突出部1002によって浸入路をやや遮られる。そして、遮り切れなかった水は、すぐ隣に位置する閉塞板92によって遮られることとなる。
このとき、遮られた水は閉塞板92に設けられた通水穴92aを通過して裏側に配置された吸水性体積膨張材10に吸収されることとなる。
そして、吸水性体積膨張材10が吸水するとともに膨張し、閉塞板92が立ち上がり面1000へと次第に近づき、最終的には閉塞板92が板受面1003に当接することとなる。
こうして、水が浸入するおそれがある際に小区画Cにおいて突出部1002と閉塞板92とが通気経路VRを遮断することとなる。
その後、水の浸入が無くなった際に吸水性体積膨張材10が乾燥とともに収縮して閉塞板92が板受面1003と次第に離間していくことで、通気経路VRが再び通気可能に開放されることとなる。
上述した構成の第1実施形態に係る建物では、以下のような防災対応が可能となっている。
[1次水害対応]
通常、床下浸水するような浸水深(1次浸水深D1)が500mm程度までである場合(1次水害レベル)、建物1の基礎4の地面からの高さ寸法が500mm以上1000mm以下の範囲で任意に設定されるため、床下浸水しないようになっている。
[2次水害対応]
また、通常、床上浸水するような浸水深(2次浸水深D2)が1000mm程度までである場合(2次水害レベル)、前述の建物1の基礎が高基礎(地面からの高さ寸法500mm以上1000mm以下)というだけでは床上浸水を免れ得ない。
しかし、収納ベンチG1から止水板SPの資材を取り出して、アプローチAおよび駐車場Pの接道ARへの開口部に地面からの高さ寸法が1000mm以上2000mm以下の範囲で任意に設定される止水板SPを設けることで、この止水板SPと同様の地面からの高さ寸法の止水ウォールSWおよび止水ブロックSBと、止水板SPとにより、敷地Sの外周を囲むこととなる。
このため、2次水害レベルにおいても、止水板SPを開口部に設けることで、敷地Sへの水の浸入を防ぎ、建物1が床上浸水しないようになっている。
[3次水害対応]
また、床上高さを遥かに超える浸水深(3次浸水深D3)が2000mm程度までである場合(3次水害レベル)、前述の止水ウォールSW、止水ブロックSBおよび止水板SP(地面からの高さ寸法1000mm以上2000mm以下)では、敷地Sへの水の浸入を防ぐことができず、建物1が床上浸水することを免れ得ない。
しかしながら、建物1には、1.5階床2(地面からの高さ寸法2000mm以上に設定)が設けられているため、1階床1Fが浸水したとしても、1.5階床2までは浸水しないようになっている。
つまり、第1実施形態の建物1では、1.5階床2の上に設けられたダイニング&リビング21、キッチン22、備蓄庫23および多目的区画24が浸水を免れるようになっている。
このため、3次水害レベルにおいても、居住者は、1.5階床2以上の空間での生活が可能であり、キッチン22や備蓄庫23が浸水しないため、食料や調理の途が確保されている。
また、防災収納区画17は、収納室壁171に囲まれた空間であり、さらに、その床下空間Uが通気経路開閉構造VRSにより水が浸入しないようになっているため、床出入口243以外に開口がない。
このため、防災収納区画17は、1.5階床2が浸水しない限り浸水しないようになっている。
また、多目的区画24は、開口部に3枚引き戸241が設けられており、この3枚引き戸241を閉めることで、空間を間仕切れるようになっている。このため、建物1内に侵入した水と生活空間とを間仕切れるようになっている。
さらに、この多目的区画24の床には、下方の防災収納区画17との出入口である床出入口243が設けられているので、1.5階の多目的区画24から1階の防災収納区画17へと移動可能となっている。
つまり、3次水害レベルにおいても、防災収納区画17に収納された物資を利用可能となっている。
このため、3次水害レベルにおいても、居住者は建物1内で避難生活を送るのに必要な物資を確保できるようになっている。
また、建物1から屋外へと避難する際には、防災収納区画17や備蓄庫23に収納された物資を持って避難することが可能となっており。
また、この場合、3枚引き戸241のうち北側の引き戸を開放して多目的区画24に隣接された外階段OSを利用して屋外へと出ることができるようになっている。
以上のように、第1実施形態では、1次浸水深D1よりも高く、2次浸水深D2よりも低い高さ寸法に形成された基礎4が設けられ、2次浸水深D2よりも高く形成される止水手段SB,SP,SWが屋外との開口部に着脱可能に設けられ、1階床1Fの一部の上方に、止水手段SB,SP,SWよりも高い1.5階床2が設けられ、1.5階床2の上にキッチン22が設けられるので、通常ならば床下浸水する1次浸水深D1においても基礎4により床下浸水を防ぐことができる。
また、床上浸水する2次浸水深D2よりも高く形成される止水手段SB,SP,SWが屋外との開口部に着脱可能に設けられているので、2次浸水深D2においても止水手段SB,SP,SWにより床上浸水を防ぐことができる。
このため、基礎4の高さ寸法をより高くする必要がなく、建設コストを増大させずに済む。さらに、1階床1Fの高さを高くする必要がないので、建物1の居住空間が低くなるといったおそれもなくすことができる。
また、1階床1Fの一部の上方に、止水手段SB,SP,SWよりも高い1.5階床2が設けられているので、1階床1F上かつ1.5階床2下まで浸水したとしても、1.5階床2より上の空間を生活空間として利用することができる。
また、1.5階床2の上にキッチン22が設けられるので、1階部分が浸水しても1.5階床2上の生活空間でキッチン22を利用することができ、床上浸水時においても生活に必要な設備を確保することができる。このため、水害等の災害時においても建物1の屋内で生活を続けることができる。
以上のように、浸水の度合いに応じて段階的に対策を講じることができるので、建物1の1階床1F高さを高くすることのみで床上浸水を防ぐ必要がなく、また、建物1に浸水した場合においても生活空間および生活に必要な設備を確保することができる。
また、第1実施形態では、例えば、図2,7に示すように、建物1の1階において対向し合う複数の壁のそれぞれには、互いに対向するようにして開口部141,161,164,165が形成されているので、建物1内に浸入した水を開口から屋外へと排出することができる。
また、建物1の1階において対向し合う複数の壁のそれぞれには、互いに対向するようにして開口部141,161,164,165が形成されているので、例えば、洪水などで一方向から水が建物1内へと流入する場合、一方の屋外から流入した水を複数の開口部141,161,164,165を介して他方の屋外へとスムーズに排水することができる。
このため、建物1内に水が滞留して、屋外よりも屋内の水面高さが高くなってしまうようなおそれをなくすことができ、できうる限り1.5階床2上にまで浸水することを防ぐことができる。
また、第1実施形態では、例えば、図1,2に示すように、玄関11の扉111の南側に離れて防水シート112が取り付けられ、この防水シート112が対向する側壁に取り付けられるものとした。
こうすることで、防水シート112により外開きの扉111が干渉されることがなく、防水シート112を取り付けた際にも外開きの扉111を開閉することができる。
また、第1実施形態では、例えば、図4,6に示すように、吹き抜け37が1.5階部分を介して1階部分に連通しており、北側の壁に開閉可能な高窓371を備えているものとした。
こうすることで、大開口部141と高窓371とを通気することができ、コモンズリビング14と、ダイニング&リビング21と、キッチン22と、吹き抜け37との空間を換気することができる。
このため、災害時など停電により、電力が確保できない状況では、空調設備が使用できないが、このような状況においても高窓371を開放することで、建物1内の排熱を良好に行うことができる。
特に、災害が夏場に発生した場合には、排熱が行えないと屋内と屋外との温度差が大きくなるが、建物1には吹き抜け37と高窓371とが設けられているため、1階部分から2.5階部分までの空間の熱を一貫して排熱することができる。
また、第1実施形態では、例えば、図4に示すように、居室31,32およびワーキングスペース34には、1.5階部分と連通する吹き抜け37に面した明り窓311,321および引違い窓341が設けられ、1.5階部分を望めるようになっているものとした。
こうすることで、居室31,32およびワーキングスペース34から1.5階部分の状況を確認することができる。また、逆に1.5階部分から居室31,32およびワーキングスペース34の状況を確認することができる。また、居室31,32およびワーキングスペース34のそれぞれの状況について明り窓311,321および引違い窓341を介して確認することができる。
このため、例えば、居室31,32を子供部屋にするような場合、保護者は、1.5階部分およびワーキングスペース34から子供部屋の様子を確認することができる。
また、災害発生時においては、保護者が2.5階部分にいる場合、通路36へと移動するだけで、ワーキングスペース34の引違い窓341から居室にいる子供たちの状況を確認することができる。また、保護者が1.5階部分にいる場合は、吹き抜け37を介して2.5階の様子を窺うことができる。
また、ワーキングスペース34の窓が引違い窓341となっているので、この引違い窓341を開放することで、ワーキングスペース34を吹き抜け37と連通させることができ、居室31,32と比べて、より容易かつ確実に1.5階部分や居室31,32の状況を確認したり、コミュニケーションを図ったりすることができる。
また、第1実施形態では、例えば、図1,2に示すように、防護壁PWが建物1の南東部と南西部とに1階から上階部分に亘ってそれぞれ設けられ、窓などが設けられる通常の外周壁よりも外方に設けられる開口の少ない壁であるものとした。
このため、防護壁PWは、開口が必要最低限に制限されているので、壁体としての構造強度を他の外壁に比して高くすることができる。
また、防護壁PWは、通常の外周壁よりも外方に設けられるので、飛来物や津波などの衝撃を防護壁PWが受けても建物1に直接衝撃が伝播しないようにすることができる。
また、第1実施形態では、例えば、図1,2に示すように、防護壁PWが玄関11やコモンズリビング14の大開口部141など人が出入りする開口付近に設けられるものとした。
こうすることで、例えば、津波などが敷地Sへと押し寄せ、建物1に衝突するような場合、開口付近に防護壁PWを設けられているので、建物1の構造上弱点となり得る箇所への衝撃を防護壁PWが代わりに受けるようになっている。
また、台風や竜巻など強風により建物1へと飛来物があるような場合でも、開口付近の防護壁PWが飛来物と衝突するようになっているため、飛来物が開口から屋内へと侵入しにくくなっている。
また、第1実施形態では、例えば、図1,2,3,6,8,9に示すように、1階床1Fの一部の上方に、この1階床1Fより半階高く設けられた1.5階床2と、1.5階床2と1階床1Fとの間に設けられ、壁171と、1階床1Fと、半階床2とで囲まれた防災収納区画17と、1.5階床2の一部に設けられた防災収納区画17に出入する床出入口243と、1.5階床2に接続して設けられた屋外と出入する屋外出入口OS1と、を備えるものとした。
こうすることで、例えば、1階床1F上かつ1.5階床2下まで浸水するような場合、1階床1F面が浸水したとしても1.5階床2面が浸水するのを防ぐことができる。
また、防災収納区画17は、壁171と、1階床1Fと、1.5階床2とで開口なく閉塞されているので、1階床1F上かつ1.5階床2下まで浸水したとしても防災収納区画17には水が浸入することがなく、防災収納区画17に収納されている収納物が水害を被るおそれがない。
また、1.5階床2の一部に防災収納区画17に出入する床出入口243が設けられているので、1階床1F上かつ1.5階床2下まで浸水したとしても、1.5階床2から床出入口243を介して防災収納区画17へと行き来することができ、1階部分が浸水している場合においても、防災収納区画17を利用することができる。
このため、防災収納区画17に防災用品や避難用品を収納しておけば、被災した際、この防災収納区画17の物資を利用することができる。すなわち、この防災収納区画17を防災備蓄庫として利用することができる。
また、1.5階床2に接続して設けられた屋外と出入する出入口OS1が設けられているので、1階床1F上かつ1.5階床2下まで浸水し、玄関11からの非難が困難な場合でも、防災収納区画17から必要な避難用品などを取り出して出入口OS1から屋外へと容易に避難することができる。
また、出入口OS1が1.5階高さに設けられているので、2階に設けられた場合に比べ、より迅速に屋外へ避難することができる。
以上のように、建物1が浸水した場合でも、生活空間および生活用品を確保することができ、かつ、避難する際には、避難用品を携行して容易かつ迅速に避難することができる。
また、第1実施形態では、例えば、図8,9に示すように、建物1の防災収納区画17と、防災収納区画17の下方に設けられた基礎4と、の間には、防災収納区画17と基礎4との間に水の浸入を阻止する水密構造VRSが備えられているものとした。
こうすることで、防災収納区画17の床下空間Uに水が浸入するのを防ぐことができる。
このため、建物1が浸水した場合に、防災収納区画17への水の浸入をより確実に防ぐことができ、防災収納区画17内の収納物への水害を防止することができる。
また、第1実施形態では、例えば、図3,7に示すように、1.5階床2の上に備蓄庫23が設けられているものとした。
こうすることで、例えば、1階床1F上かつ1.5階床2下まで浸水したとしても、この備蓄庫23が浸水することはない。
このため、浸水等の水害を受けた際、この備蓄庫23内の備蓄品を利用することができる。
また、防災収納区画17と備蓄庫23とを被災時に利用することができるので、より多くの物資を活用することができ、避難生活の不便さを解消することができる。
また、第1実施形態では、例えば、図3,7に示すように、防災収納区画17の上には、開口部を介して1.5階床2上の他の空間に隣接する多目的区画24が設けられており、多目的区画24は、1.5階床2と、1.5階床2と対向する遮蔽天井245と、1.5階床2と遮蔽天井245とに接する遮蔽壁244と、他の空間に向かって開口する開口部と、開口部を開閉する3枚引き戸241と、を備え、3枚引き戸241によって開口部を閉塞した時に、多目的区画24は、他の空間に対して閉じられて内部が遮蔽されるものとした。
こうすることで、例えば、1階が浸水して1.5階床2上で避難生活をするような場合、浸水とともに流入した土砂や下水汚物などが1.5階床2近傍まで迫ることとなる。このような場合でも1.5階床2上の多目的区画24内で避難生活を過ごすことができ、衛生的な生活環境を確保することができる。
また、避難生活において空調設備が利用可能な場合、多目的区画24は、通常の1.5階床2の他の空間から間仕切られた空間であるため、通常時よりも少ないエネルギーで空調を行うことができる。このため、エネルギー使用が限られた避難生活環境下においても効率よく空調を行うことができる。
また、第1実施形態では、例えば、図2,7に示すように、建物1の1階において対向し合う複数の壁のそれぞれには、互いに対向するようにして開口部141,161,164,165が形成されているものとした。
こうすることで、建物1内に浸入した水を開口部141,164から屋外へと排出することができる。
また、建物1の1階において対向し合う複数の壁のそれぞれには、互いに対向するようにして開口部141,161,164,165が形成されているので、例えば、洪水などで一方向から水が建物内へと流入する場合、一方の屋外から流入した水を複数の開口部141,161,164,165を介して他方の屋外へとスムーズに排水することができる。
このため、建物1内に水が滞留して、屋外よりも屋内の水面高さが高くなってしまうようなおそれをなくすことができ、でき得る限り1.5階床2上にまで浸水することを防ぐことができる。
また、第1実施形態では、例えば、図2,3,7に示すように、多目的区画24が、防災収納区画17の上方に設けられており、防災収納区画17の四方を囲む収納室壁171と、遮蔽壁244とが同一平面状に配置されているものとした。
こうすることで、防災収納区画17と多目的区画24とを堅牢な構造にすることができ、災害時にこの空間へと避難することで、安全を確保することができる。
また、第1実施形態では、例えば、図2,3,7に示すように、防災収納区画17と多目的区画24とが一体的となって形成されており、1階床1Fから2.5階床3高さまでの空間が1.5階床2により区切られ、下方が防災収納区画17、上方が多目的区画24となっているものとした。
こうすることで、災害時に多目的区画24へと避難した場合、下方の防災収納区画17を利用することができ、防災収納区画17の防災物資を活用しながら避難生活を行うことができる。
また、第1実施形態では、例えば、図3,4に示したように、1.5階床2の上にキッチン22が設けられ、2階床高さの階段26の踊り場261に洗濯場&浴室35およびトイレ38が設けられるものとした。
こうすることで、例えば、建物1が1階床1Fまで浸水した場合でも、1.5階床2より高い箇所に多目的区画24と、備蓄庫23と、キッチン22と、洗濯場&浴室35と、トイレ38とが浸水せずに済むようになっている。
このため、水害に遭った場合においても、建物1内で生活するために必要な設備を利用することができ、居住者が避難生活においても文化的な生活環境を維持することができる。
また、第1実施形態では、例えば、図3に示すように、ダイニング&リビング21には、1.5階床2の縁(南端)にガラス製の透明手摺213が設けられているものとした。
こうすることで、ダイニング&リビング21からコモンズリビング14および大開口部141を介して主庭Gまでが見渡せる開放感を感じられる空間とすることができる。
また、災害時などにおいても、屋外までの様子を見渡せるので、屋外の状況や屋内の居住者の状況を素早く確認することができる。
また、第1実施形態では、例えば、図4に示すように、洗濯場351とバルコニー353とが隣接して設けられているものとした。
こうすることで、ランドリーパンに配置された洗濯機で洗濯した衣類を隣接したバルコニーで干すことができる。
このため、洗濯物を移動させる必要がなく、洗濯機から直ぐに干すことができ、作業負荷を低減することができる。
また、第1実施形態では、例えば、図5,6に示すように、主室33の西側にロフト334を設け、このロフト334との出入口として開口を設けるものとした。
こうすることで、主室33の収納空間としてウォークインクローゼット331だけでなくロフト334も活用することができる。
また、洗濯場&浴室35の天井と主室33の天井との間に生じる空間を有効に利用することができる。
また、第1実施形態では、例えば、図2に示すように、主庭Gの収納ベンチG1にかまどなどの炊き出しに必要な道具が収納されているものとした。
こうすることで、地震などの災害時に、これらを取り出して主庭Gで炊き出しなどをすることができる。
このため、主庭Gに隣接するコモンズリビング14の大開口部141を介して主庭Gとコモンズリビング14とが連通した大空間で調理および食事をすることができる。
第2実施形態では、前述した第1実施形態と同様な構成となる箇所については省略して説明する。
第2実施形態では、図10に示すように、玄関11の扉111が引き戸となっており、開口部113には枠体115が設けられている。この枠体115には、図示しない防水シート112が取り付けられるようになっている。
また、生活収納区画16は、南側生活収納区画162と北側生活収納区画163とに区切られておらず、1つの収納区画となっている。
生活収納区画16は、南側に開口部161が設けられ、北側にも開口部164が設けられている。これらの開口部161,164は、それぞれ対向する位置に設けられている。
また、建物1の北側の外壁には、外周壁より外方に第3防護壁PW3が複数設けられており、南側だけでなく北側においても津波や飛来物から建物1が保護されるようになっている。
次に、図11に示すように、1.5階床2には、キッチン22と、ダイニング&リビング21とが設けられている。
また、多目的区画24は、遮蔽壁244の一部が屋外との出入口OS2となっており、この出入口OS2から屋外へと移動可能となっている。
また、2.5階床3へと接続する階段26の踊り場261が通路となっており、この踊り場261には半階高さに形成された蔵27が設けられ、洗濯場&浴室28が設けられている。
洗濯場&浴室28には、ランドリーパンや洗面台が設けられた洗濯場281と、浴室282と、洗濯場281と連通するバルコニー283と、が設けられている。
図12に示すように、2.5階床3には、居室31,32に接続する吹き抜け37が設けられており、この吹き抜け37には開閉できる高窓371が設けられている。
また、階段26の踊り場261の上方、天井近傍にはロフト334が設けられており、物資を収納可能となっている。
以上のように、第2実施形態では、第1実施形態において奏することができる作用効果と同一の作用効果を奏することができるとともに、以下のような作用効果も奏することができる。
第2実施形態では、図10に示すように、玄関11の扉111が引き戸となっており、玄関11の開口部113を形成する枠体115に防水シート112が取り付けられるものとした。
こうすることで、枠体115に防水シート112を取り付けたとしても、扉111が引き戸なので防水シート112と干渉することがなく、防水シート112を取り付けた状態でも扉111を開閉することができる。
以上、本発明を第1,2実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
第1,2実施形態では、水密構造として通気経路開閉構造VRSを用いるとしたが、これに限らず、例えば、図10に示したように、基礎パッキン5の屋外側にコーキングを施し、コーキング材1100により水密性を確保する構成としてもよく、防災収納区画17の床下空間Uに水が浸入しない構成であればいずれでもよい。
また、このような構成であれば、基礎パッキン5の屋外側にコーキングを施すだけでよく、簡易な施工により水密構造を設けることができ、コスト面においても低コストで実施することができる。
また、基礎パッキン5にコーキングを施す他に、基礎パッキン5の外側から防水シートを張り巡らせる構成としてもよい。具体的には、基礎4から建物躯体6の下部までを防水シートで張り巡らせる構成が好ましい。
こうすることで、床下空間Uへ水が浸入することを防ぐだけでなく、建物躯体6の下部が浸水することを防ぐこともできる。
このため、建物躯体が木質部材である場合、木材が変形することを防ぐことができ、金属であれば、腐食することを防ぐことができる。
第1,2実施形態では、防災収納区画17への昇降手段として折り畳み可能な昇降手段172を用いるとしたが、これに限らず、例えば、折り畳みしない階段を床出入口243の下に設ける構成としてもよく、床出入口243を通って防災収納区画17へと進入可能な構成であればいずれでもよい。
また、第1,2実施形態では、建物1の玄関11が南に向いているものとしたが、これに限らず、例えば、北や東や西の何れに向いていてもよい。
また、第1,2実施形態では、止水板SPを用いるものとしたが、これに限らず、例えば、防水シート112のようなシート材を用いてもよく、止水可能な構成であればいずれでもよい。
また、同様に、止水シート112を止水板SPとしてもよく、さらには、止水ウォールSWを止水ブロックSBとしても、止水ブロックSBを止水ウォールSWとしてもよい。これらの止水手段は止水性を実現できればよく、建物の立地環境や施工条件などに応じて適宜選択してよい。
1 建物
1F 1階床
2 1.5階床(半階床)
3 2.5階床
4 基礎
11 玄関
12 玄関収納庫
16 生活収納区画
17 防災収納区画
21 ダイニング&リビング
22 キッチン
23 備蓄庫
24 多目的区画
27 蔵
31 居室
32 居室
33 主室
34 ワーキングスペース
111 扉
112 防水シート
113 開口部
114 側壁
115 枠体
116 下駄箱
131 窓
132 止水サッシ
141 大開口部
151 収納庫
161 開口部
162 南側生活収納区画
163 北側生活収納区画
164 開口部
165 開口部
171 収納室壁
172 昇降手段
211 ダイニング部
212 リビング部
213 透明手摺
241 3枚引き戸
242 窓
243 床出入口
244 遮蔽壁
245 遮蔽天井
261 踊り場
262 開口
283 バルコニー
311 明り窓
321 明り窓
331 ウォークインクローゼット
332 戸
333 バルコニー
334 ロフト
335 開口
341 引違い窓
351 洗濯場
352 浴室
353 バルコニー
371 高窓
A アプローチ
AR 接道
AS 空間
B 裏庭
D1 1次浸水深
D2 2次浸水深
D3 3次浸水深
G 主庭
G1 収納ベンチ
OS 外階段
OS1 出入口(屋外出入口)
OS2 出入口
PW 防護壁
PW1 第1防護壁
PW2 第2防護壁
PW3 第3防護壁
S 敷地
SB 止水ブロック
SP 止水板
SW 止水ウォール
U 床下空間
VR 通気経路
VRS 通気経路開閉構造(水密構造)

Claims (7)

  1. 開口を有する外壁よりも外方に、防護壁が外周壁の一部として設けられ、
    前記防護壁は、建物から敷地外に向かって突出し、
    前記防護壁は、前記開口を有する外壁よりも開口が少なく、かつ厚さが厚く形成されていることを特徴とする建物。
  2. 請求項1に記載の建物において、
    前記防護壁は、1階から上階のバルコニーにおける手摺よりも上方に達する高さに設定されていることを特徴とする建物。
  3. 請求項1または2に記載の建物において、
    敷地内に駐車場が設けられており、前記防護壁は、前記駐車場に向かって厚みを増すように形成されていることを特徴とする建物。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の建物において、
    想定される床上浸水の浸水深よりも高く形成される止水手段が屋外側の開口部に着脱可能に設けられ、
    前記止水手段が建物の出入口の開口部より屋外側の側壁間に設けられ、
    前記出入口の開口部には外開きの扉が設けられ、
    前記屋外側の側壁のうち少なくとも一方は前記防護壁であり、
    前記止水手段は、前記外開きの扉が開閉する場合の軌跡よりも屋外側に位置していることを特徴とする建物。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の建物において、
    前記防護壁に隣接して配置された前記開口を有する外壁が、掃出し戸が設けられた開口部を有することを特徴とする建物。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の建物において、
    前記防護壁は、建物のコーナー部分に設けられていることを特徴とする建物。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の建物において、
    前記防護壁は、建物における一方のコーナー部分と他方のコーナー部分との間に設けられていることを特徴とする建物。
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