JP2019194164A - 消毒用組成物 - Google Patents

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【課題】pH経時安定性及び希釈時pH安定性がより高く、且つ金属腐食性がより低い消毒用組成物を提供すること。【解決手段】アルコール、アルギニン、及び重炭酸塩を含有する、消毒用組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、消毒用組成物等に関する。
現代においては、衛生意識の高まりに伴い、多様な分野及び場面で消毒剤が使用されている。例えば、調理器具や食品自体の消毒では、安全性の観点から、消毒成分として、エタノール等の生体安全性の高い成分の使用が望ましい。ただ、アルコールのみでは、近年注目されているノロウイルス等に対して十分に消毒効果を発揮することができない。一方、これらの特定のウイルスに対しては、強酸又は強アルカリの消毒剤が有効であることが知られているが、このような消毒剤は生体安全性の観点からは望ましくない。
このような状況の中、特許文献1では、アルコールと共にアルカリ性物質を含む弱アルカリ性のアルコール製剤が上記特定のウイルスに対して消毒効果を発揮することが報告されている。
特開第2008−189645号公報
アルカリ性のアルコール製剤は、保存中にpHが低下してしまうと、上記特定のウイルスに対する消毒効果が減弱してしまうと考えられ、望ましくない。
また、アルコール製剤は、水が表面に付着し得る対象物に対して使用される場合、水で希釈されることとなる。よって、水希釈時のpH安定性(希釈時pH安定性)が高い(希釈時pH安定性が良い)ことも重要である。
さらに、消毒を日常的に行うことを考慮すると、アルコール製剤の金属腐食性は低いことが望ましい。
そこで、本発明は、pH経時安定性及び希釈時pH安定性がより高く、且つ金属腐食性がより低い消毒用組成物を提供することを課題とする。さらに、好ましくは生体に対する安全性がより高い成分からなる消毒用組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、アルカリ性のアルコール製剤を開発することに焦点を定め、アルカリ性物質としてアルギニンに着目した。アルギニンは、食品添加物として認められている成分であり、その安全性は高いと考えられる。しかし、本発明者は研究を進める中で、アルギニンでアルカリ性に調整されたアルコール製剤は、pH経時安定性が低く、長期間の保存によりpHが低下してしまうという知見を得た。pHが低下してしまうと、上記特定のウイルスに対する消毒効果が減弱してしまうと考えられ、望ましくない。一方で、重炭酸塩でアルカリ性に調整されたアルコール製剤は、pH経時安定性は高いものの、希釈時pH安定性が低いという知見を得た。
本発明者は、アルコールと共にアルギニン及び重炭酸塩を組み合わせて配合したところ、驚くべきことに、アルギニンのpH経時安定性に対する悪影響及び重炭酸塩の希釈時pH安定性に対する悪影響が低く抑えられ、両者の性質に優れた消毒用組成物が得られることを見出した。また、得られた消毒用組成物は金属腐食性が低いことも確認できた。
本発明者は、上記知見に基づいてさらに研究を進めた結果、本発明を完成させた。即ち、本発明は、下記の態様を包含する。
項1. アルコール、アルギニン、及び重炭酸塩を含有する、消毒用組成物.
項2. 前記アルコールがエタノール、ノルマルプロパノール、及びイソプロパノールからなる群より選択させる少なくとも1種である、項1に記載の消毒用組成物.
項3. 前記アルコールの含有量が、前記消毒用組成物100質量%に対して20〜90質量%である、項1又は2に記載の消毒用組成物.
項4. 前記アルギニンの含有量が、前記消毒用組成物100質量%に対して0.01〜1質量%である、項1〜3のいずれかに記載の消毒用組成物.
項5. 前記重炭酸塩が重炭酸ナトリウムである、項1〜4のいずれかに記載の消毒用組成物.
項6. 前記重炭酸塩の含有量が、前記消毒用組成物100質量%に対して0.01〜1質量%である、項1〜5のいずれかに記載の消毒用組成物.
項7. pHが9〜12である、項1〜6のいずれかに記載の消毒用組成物.
項8. キレート剤を含有する、項1〜7のいずれかに記載の消毒用組成物.
項9. 消毒対象がヒトノロウイルスを含む、項1〜8のいずれかに記載の消毒用組成物.
項10. 重炭酸塩を含有する、アルコール及びアルギニンを含有する消毒用組成物のpH経時安定性向上化剤.
項11. アルギニンを含有する、アルコール及び重炭酸塩を含有する消毒用組成物の希釈時pH安定性向上化剤.
本発明によれば、pH経時安定性及び希釈時pH安定性がより高く、且つ金属腐食性がより低い消毒用組成物を提供することができる。さらに、本発明の好ましい一態様によれば、生体に対する安全性がより高い成分からなる消毒用組成物を提供することができる。
本明細書中において、「含有」及び「含む」なる表現については、「含有」、「含む」、「実質的にからなる」及び「のみからなる」という概念を含む。
本発明は、その一態様において、アルコール、アルギニン、及び重炭酸塩を含有する、消毒用組成物(本明細書において、「本発明の消毒用組成物」と示すこともある。)に関する。以下に、これについて説明する。
アルコールとしては、特に制限されず、例えば消毒用組成物に配合される成分及び配合され得る成分を各種使用することができる。アルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、ノルマルプロパノール、イソプロパノール等が挙げられる。これらの中でも生体安全性等の観点から、好ましくはエタノールが挙げられる。
アルコールは、1種単独で用いることもできるし、任意の2種以上の組み合わせて用いることもできる。
アルコールの含有量は、特に制限されないが、本発明の消毒用組成物100質量%に対して、例えば20〜95質量%、好ましくは20〜90質量%、より好ましくは40〜90質量%、さらに好ましくは60〜90質量%、よりさらに好ましくは70〜90質量%、特に好ましくは75〜85質量%である。また、本発明の別の態様においては、アルコールの含有量は、本発明の消毒用組成物100質量%に対して、さらに好ましくは50〜80質量%、よりさらに好ましくは55〜75質量%である。
アルギニンは、特に制限されず、L−アルギニン及びD−アルギニンのいずれでも良い。アルギニンは、好ましくはL−アルギニンである。
アルギニンは、1種単独で用いることもできるし、任意の2種以上の組み合わせて用いることもできる。
アルギニンの含有量は、特に制限されないが、pH経時安定性及び希釈時pH安定性の観点から、本発明の消毒用組成物100質量%に対して、例えば0.01〜1質量%、好ましくは0.05〜0.8質量%、より好ましくは0.1〜0.6質量%、さらに好ましくは0.1〜0.4質量%、よりさらに好ましくは0.1〜0.3質量%、特に好ましくは0.15〜0.25質量%である。
重炭酸塩(炭酸水素塩)は、特に制限されず、例えば消毒用組成物に配合される成分及び配合され得る成分を各種使用することができる。重炭酸塩の具体例としては、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、重炭酸カルシウム、重炭酸アンモニウム、重炭酸マグネシウム等が挙げられる。これらの中でも生体安全性等の観点から、好ましくは重炭酸ナトリウムが挙げられる。
重炭酸塩は、1種単独で用いることもできるし、任意の2種以上の組み合わせて用いることもできる。
重炭酸塩の含有量は、特に制限されないが、pH経時安定性及び希釈時pH安定性の観点から、本発明の消毒用組成物100質量%に対して、例えば0.01〜1質量%、好ましくは0.01〜0.8質量%、より好ましくは0.02〜0.5質量%、さらに好ましくは0.05〜0.3質量%、よりさらに好ましくは0.05〜0.15質量%、特に好ましくは0.08〜0.12質量%である。
本発明の消毒用組成物は、通常、上記成分以外に、水を含有する。水の含有量は、特に制限されないが、本発明の消毒用組成物100質量%に対して、例えば5〜80質量%、好ましくは10〜80質量%、より好ましくは10〜60質量%、さらに好ましくは10〜40質量%、よりさらに好ましくは10〜30質量%、特に好ましくは15〜25質量%である。また、本発明の別の態様においては、水の含有量は、本発明の消毒用組成物100質量%に対して、さらに好ましくは20〜50質量%、よりさらに好ましくは25〜45質量%である。
本発明の消毒用組成物は、上記成分以外に、他の成分を含有していてもよい。他の成分としては、例えばキレート剤、pH調整剤、香料、色素、湿潤剤、発泡剤、界面活性剤、増粘剤、抗酸化剤等の添加剤が挙げられる。
他の成分の中でも、キレート剤、界面活性剤等が好ましい。
キレート剤としては、特に制限されず、例えばクエン酸、グルコン酸、EDTA、DTPA、NTA、ポリリン酸等が挙げられる。これらの中でも、より好ましくはクエン酸、グルコン酸等が挙げられる。なお、キレート剤は、塩の形態であってもよい。塩としては、特に制限されないが、例えばナトリウム塩が挙げられる。
界面活性剤としては、特に制限されず、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等を広く使用することができる。これらの中でも、食品添加物として認められており、安全性が確立されているという観点から、好ましくはグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。また、アルカリ性条件下でも比較的安定であるという観点から、グリセリン脂肪酸エステルの中でもポリグリセリン脂肪酸エステルが好ましい。
他の成分は、1種単独で用いることもできるし、任意の2種以上の組み合わせて用いることもできる。
他の成分の含有量は、pH経時安定性、希釈時pH安定性及び金属腐食性を著しく阻害しない限りにおいて特に制限されない。該含有量は、本発明の消毒用組成物100質量%に対して、例えば0〜20質量%、好ましくは0〜10質量%、より好ましくは0〜5質量%、さらに好ましくは0〜2質量%、よりさらに好ましくは0〜1質量%である。
本発明の消毒用組成物のpHは、アルカリ性pHであり、生体安全性及び消毒性の観点から好ましくは弱アルカリ性pHである。該pHは、例えば9〜12、好ましくは9〜11、より好ましくは10〜11である。
本発明の消毒用組成物の消毒対象は、特に制限されず、細菌等の微生物、ウイルス等幅広く挙げることができる。
消毒対象である細菌としては、グラム陰性菌、グラム陽性菌等を広く採用することができる。グラム陰性菌としては、例えば、腸内細菌科細菌(例えば、エシェリヒア属菌等)、アシネトバクター属菌、サルモネラ属菌、シュードモナス属菌(例えば緑膿菌)、ヘリコバクター属菌、インフルエンザ菌、ナイセリア属菌(例えば淋菌、髄膜炎菌)等が挙げられる。グラム陽性菌としては、例えば、ブドウ球菌属菌(例えば黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌)、腸球菌(例えばエンテロコッカス属菌)、レンサ球菌属菌(例えば双球菌、4連、8連球菌等、肺炎球菌、溶血連鎖球菌)、バシラス属菌(例えば炭疽菌)、クロストリジウム属菌(例えば破傷風菌、ボツリヌス菌)、コリネバクテリウム属菌(例えばジフテリア菌)、リステリア属菌、ラクトバシラス属菌、ビフィドバクテリウム属菌、プロピオニバクテリウム属菌(例えばニキビの原因となるアクネ菌)、放線菌等が挙げられる。
消毒対象であるウイルスとしては、特に制限されないが、例えばインフルエンザウイルス(例えばA型、B型等)、風疹ウイルス、エボラウイルス、コロナウイルス、麻疹ウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス、単純ヘルペスウイルス、ムンプスウイルス、アルボウイルス、RSウイルス、SARSウイルス、肝炎ウイルス(例えば、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス等)、黄熱ウイルス、エイズウイルス、狂犬病ウイルス、ハンタウイルス、デングウイルス、ニパウイルス、リッサウイルス等のエンベロープウイルス(エンベロープを有するウイルス); アデノウイルス、ノロウイルス、ロタウイルス、ヒトパピローマウイルス、ポリオウイルス、エンテロウイルス、コクサッキーウイルス、ヒトパルボウイルス、脳心筋炎ウイルス、ポリオウイルス、ライノウイルス等のノンエンベロープウイルス(エンベロープを有さないウイルス)等が挙げられる。これらの中でも、好ましくはノンエンベロープウイルスが挙げられ、より好ましくはノロウイルス、ロタウイルス等が挙げられ、さらに好ましくはノロウイルス(特にヒトノロウイルス)等が挙げられる。
消毒対象は、1種単独であってもよいし、任意の2種以上の組み合わせであってもよい。
本発明の消毒用組成物は、各種分野において広く使用することができる。本発明の消毒用組成物は、例えば工業、医療、食品、介護、日用品等の各種分野において使用することができる。
本発明の消毒用組成物の適用対象の具体例としては、食器、調理器具、調理台、食品、シンク、便器、生体、医療器具、歯科材料、OA機器、家電、空調機器、掃除機、机、椅子、ソファー、ベンチ、窓、つり革、ハンドル、シート、自動改札機、自動券売機、自動販売機、扉、柵、手摺、包装フィルム、包装袋、瓶、ボトル、包装パック、文房具、書籍、棚、歯ブラシ、鏡、空調フィルター、マスク、コート、ジャケット、ズボン、スカート、ワイシャツ、ニットシャツ、ブラウス、セーター、カーディガン、ナイトウエア、肌着、下着、オムツ、サポーター、靴下、タイツ、ストッキング、帽子、スカーフ、マフラー、襟巻き、ストール、手袋、服の裏地、服の芯地、服の中綿、作業着、ユニフォーム、学童用制服等の衣料、カーテン、アミ戸、布団地、布団綿、布団カバー、枕カバー、シーツ、マット、カーペット、タオル、ハンカチ、壁布、バンドエイド、包帯等が挙げられる。これらの中でも、本発明の消毒用組成物の特性(希釈時pH安定性がより高いという特性)を生かすことができるという観点から、水が表面に付着し得る対象、例えば食器、調理器具、調理台、食品、シンク、便器、生体(特に手、腕等)、医療器具、歯科材料等が好ましい。また、本発明の好ましい態様における特性(生体に対する安全性がより高いという特性)を生かすことができるという観点から、適用対象としては、食器、調理器具、調理台、食品、シンク、生体(特に手、腕等)等が好ましい。
適用対象は、1種単独であってもよいし、任意の2種以上の組み合わせであってもよい。
本発明の消毒用組成物を対象物と接触させることにより、対象物を消毒することができる。
本発明の消毒用組成物は、その接触方法(使用方法)に応じて、液剤、スプレー剤、ゲル化剤、泡剤、シート、エアゾール、ローション、クリーム等の各種形態を採り得る。また、水を配合しない、或いは水の含有量を減らした組成物を準備し、使用時に水で希釈して本発明の消毒用組成物を調製してから、使用することもできる。
使用方法としては、特に制限されないが、例えば適用対象を消毒用組成物に浸漬させる浸漬法、消毒用組成物を保持する布等の保持体で適用対象を拭く清拭法、消毒用組成物を適用対象に散布する散布法、内腔構造を有する適用対象に消毒用組成物を灌流させる灌流法、消毒用組成物を付着させた手等を摩擦する擦式法、消毒用組成物を洗浄剤と併用して使用する洗浄法等が挙げられる。また、これら以外にも、食品に対しては、食品添加物製剤として練り込む方法等が挙げられる。
本発明の消毒用組成物は、アルギニン及び重炭酸塩が組み合わせて配合されているが故に、アルギニンのpH経時安定性に対する悪影響及び重炭酸塩の希釈時pH安定性に対する悪影響が低く抑えられ、両者の性質に優れている。この観点から、本発明は、その一態様において、重炭酸塩を含有する、アルコール及びアルギニンを含有する消毒用組成物のpH経時安定性向上化剤、並びにアルギニンを含有する、アルコール及び重炭酸塩を含有する消毒用組成物の希釈時pH安定性向上化剤にも関する。
これらの剤の適用対象である消毒用組成物については、これらの剤の有効成分(重炭酸塩又はアルギニン)を含まない点以外は、本発明の消毒用組成物と同様である。
これらの剤の必須成分(重炭酸塩又はアルギニン)の含有量は、特に制限されず、限定はされないが、例えば0.1〜100質量%とすることができる。
これらの剤は、有効成分以外に、他の成分を含有していてもよい。他の成分としては、例えばキレート剤、pH調整剤、香料、色素等の添加剤が挙げられる。
これらの剤の使用態様は、使用することにより最終的に本発明の消毒用組成物を得ることができれば特に制限されない。例えば、既にアルコール及びアルギニン(又は重炭酸塩)を含有する消毒用組成物に有効成分である重炭酸塩(又はアルギニン)を添加してもよいし、アルコール及びアルギニン(又は重炭酸塩)の一方のみを含有する消毒用組成物に有効成分である重炭酸塩(又はアルギニン)を添加してもよい。
以下に、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
(1)消毒用組成物の調製
表1に示す配合(数値の単位は質量%である。)に従い、各成分を混合して、消毒用組成物を調製した。
Figure 2019194164
(2)pH経時安定性の評価
消毒用組成物(実施例2及び比較例1〜4)の調製時のpHをpHメーター(堀場製作所製、LAQUA pH METER F−71)を用いて測定した。測定後、消毒用組成物をポリプロピレン製容器に入れ、40℃で3ヶ月間保存し、保存後の消毒用組成物のpHを同様に測定した。なお、安定性試験の条件は医薬品安定性試験における加速試験を参考に設定した。一般に40℃、75%RHで6ヶ月間が常温3年に相当するといわれており、このことから、設定した条件(40℃で3ヶ月間)は常温1.5年に相当すると考えられる。
結果を表2に示す。表2中、「判定」の基準は次のとおりである。○:保存後のpHが10.00以上、×:保存後のpHが10.00未満、−:保存前及び保存後のpHが10.00未満。
Figure 2019194164
(3)水希釈に対するpH安定性の評価
消毒用組成物(実施例1〜2及び比較例1〜4)の調製時のpHをpHメーター(堀場製作所製、LAQUA pH METER F−71)を用いて測定した。測定後、消毒用組成物を水で5倍希釈し、希釈後の消毒用組成物のpHを同様に測定した。
結果を表3に示す。表3中、「判定」の基準は次のとおりである。○:5倍希釈時のpH変化が1未満、△:5倍希釈時のpH変化が2未満1以下、×:5倍希釈時のpH変化が2以上。
Figure 2019194164
(4)腐食性の評価
消毒用組成物(実施例1、並びに比較例2及び4)をポリプロピレン製容器に入れた。試験片(鉄 JIS G3141(SPCC〜SB) 板厚0.5mm、横幅20mm、縦幅80mm)をアセトンで十分に脱脂してから、重量を測定して、容器中の消毒用組成物に全浸漬し、常温で5日間保存した。保存後、試験片の重量を測定し、保存前後の重量変化量を算出した。また、保存後の試験片の外観を観察した。
結果を表4に示す。表4中、外観についての評価基準は次の通りである。−:全く変化なし、±:僅かな変化あり、+:明らかな変化あり ++:腐食。
Figure 2019194164

Claims (11)

  1. アルコール、アルギニン、及び重炭酸塩を含有する、消毒用組成物。
  2. 前記アルコールがエタノール、ノルマルプロパノール、及びイソプロパノールからなる群より選択させる少なくとも1種である、請求項1に記載の消毒用組成物。
  3. 前記アルコールの含有量が、前記消毒用組成物100質量%に対して20〜90質量%である、請求項1又は2に記載の消毒用組成物。
  4. 前記アルギニンの含有量が、前記消毒用組成物100質量%に対して0.01〜1質量%である、請求項1〜3のいずれかに記載の消毒用組成物。
  5. 前記重炭酸塩が重炭酸ナトリウムである、請求項1〜4のいずれかに記載の消毒用組成物。
  6. 前記重炭酸塩の含有量が、前記消毒用組成物100質量%に対して0.01〜1質量%である、請求項1〜5のいずれかに記載の消毒用組成物。
  7. pHが9〜12である、請求項1〜6のいずれかに記載の消毒用組成物。
  8. キレート剤を含有する、請求項1〜7のいずれかに記載の消毒用組成物。
  9. 消毒対象がヒトノロウイルスを含む、請求項1〜8のいずれかに記載の消毒用組成物。
  10. 重炭酸塩を含有する、アルコール及びアルギニンを含有する消毒用組成物のpH経時安定性向上化剤。
  11. アルギニンを含有する、アルコール及び重炭酸塩を含有する消毒用組成物の希釈時pH安定性向上化剤。
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