JP2019192870A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体集積回路装置の異常状態を装置外部へ適切に通知する。【解決手段】半導体集積回路装置1は、例えば、電源端子T11と、出力端子T12と、電源端子T11と出力端子T12との間に接続されたスイッチ素子10と、出力端子T12に現れる出力電圧Voの分圧電圧VdAと閾値電圧VthAとを比較してオープン検出信号S72Aを生成するオープン検出部A4と、出力電圧Voの分圧電圧VdBと閾値電圧VthB(>VthA)とを比較して天絡検出信号S72Bを生成する天絡検出部B4と、を有する。なお、半導体集積回路装置1は、例えば、オープン検出信号S72Aに応じた第1エラーフラグを出力する第1ステータス端子と、天絡検出信号S72Bに応じた第2エラーフラグを出力する第2ステータス端子と、をさらに有するとよい。【選択図】図4

Description

本明細書中に開示されている発明は、半導体集積回路装置に関する。
従来より、半導体集積回路装置には、様々な異常保護回路が備えられている。例えば、車載IPD[intelligent power device]には、出力端子のオープン、天絡(=電源電圧またはこれに準ずる高電位端への短絡)、若しくは、地絡(=接地電圧またはこれに準ずる低電位端への短絡)を検出して異常保護動作を行う異常保護回路が設けられている。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1を挙げることができる。
特開2015−70754号公報
しかしながら、従来の半導体集積回路装置では、装置外部へのステータス通知機能(=自身の異常状態を装置外部へ通知する機能)について、さらなる改善の余地があった。
特に、近年では、車載用ICに対して、ISO26262(自動車の電気/電子に関する機能安全についての国際規格)を順守することが求められており、車載IPDについても、より高い信頼性設計が重要となっている。
本明細書中に開示されている発明は、本願の発明者らにより見出された上記の課題に鑑み、自身の異常状態を装置外部へ適切に通知することのできる半導体集積回路装置を提供することを目的とする。
本明細書中に開示されている半導体集積回路装置は、電源端子と、出力端子と、前記電源端子と前記出力端子との間に接続されたスイッチ素子と、前記出力端子に現れる出力電圧またはその分圧電圧と所定の第1閾値電圧とを比較してオープン検出信号を生成するオープン検出部と、前記出力電圧またはその分圧電圧と前記第1閾値電圧よりも高い第2閾値電圧とを比較して天絡検出信号を生成する天絡検出部と、を有する構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成る半導体集積回路装置は、前記オープン検出信号に応じた第1エラーフラグを出力する第1ステータス端子と、前記天絡検出信号に応じた第2エラーフラグを出力する第2ステータス端子を更に有する構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第1または第2の構成から成る半導体集積回路装置において、前記オープン検出信号は、前記天絡検出部のイネーブル信号として用いられる構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第3いずれかの構成から成る半導体集積回路装置において、前記第1閾値電圧は、接地電圧基準であり、前記第2閾値電圧は、電源電圧基準である構成(第4の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第4いずれかの構成から成る半導体集積回路装置において、前記オープン検出部は、ゲートが前記出力電圧またはその分圧電圧の印加端に接続されて、ソースが前記接地電圧の印加端に接続されたエンハンスメント型の第1NMOSFETと;ドレインが前記電源電圧の印加端に接続されて、ゲート及びソースが前記第1NMOSFETのドレインに接続されたデプレッション型の第2NMOSFETと;ドレインが前記オープン検出信号の出力端に接続されて、ゲート及びソースが前記接地電圧の印加端に接続されたデプレッション型の第3NMOSFETと;ソースが前記電源電圧の印加端に接続されて、ゲートが前記第1NMOSFETのドレインに接続されて、ドレインが前記第3NMOSFETのドレインに接続されたPMOSFETと;を含む構成(第5の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されている半導体集積回路装置は、出力端子と、接地端子と、電源端子と、前記出力端子と前記接地端子との間に接続されたスイッチ素子と、前記電源端子と前記出力端子との間に接続された抵抗と、前記出力端子に現れる出力電圧またはその分圧電圧と所定の第1閾値電圧とを比較してオープン検出信号を生成するオープン検出部と、前記出力電圧またはその分圧電圧と前記第1閾値電圧よりも低い第2閾値電圧とを比較して地絡検出信号を生成する地絡検出部を有する構成(第6の構成)とされている。
なお、上記第6の構成から成る半導体集積回路装置は、前記オープン検出信号に応じた第1エラーフラグを出力する第1ステータス端子と、前記地絡検出信号に応じた第2エラーフラグを出力する第2ステータス端子を更に有する構成(第7の構成)にするとよい。
また、上記第5または第6の構成から成る半導体集積回路装置において、前記オープン検出信号は、前記地絡検出部のイネーブル信号として用いられる構成(第8の構成)にするとよい。
また、上記第6〜第8いずれかの構成から成る半導体集積回路装置において、前記第1閾値電圧は、電源電圧基準であり、前記第2閾値電圧は、接地電圧基準である構成(第9の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されている電子機器は、上記第1〜第9いずれかの構成から成る半導体集積回路装置と、前記半導体集積回路装置の出力端子に接続される負荷と、前記半導体集積回路装置のスイッチ素子に並列接続される抵抗と、を有する構成(第10の構成)とされている。
なお、上記第10の構成から成る電子機器において、前記負荷は、バルブランプ、リレーコイル、ソレノイド、発光ダイオード、または、モータである構成(第11の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されている車両は、上記第10または第11の構成から成る電子機器を有する構成(第12の構成)とされている。
本明細書中に開示されている発明によれば、自身の異常状態を装置外部へ適切に通知することのできる半導体集積回路装置を提供することが可能となる。
半導体集積回路装置の第1実施形態を示す図 ゲート制御部の一構成例を示す図 オープン/ショート保護回路の比較例を示す図 オープン/ショート保護回路の第1実施例を示す図 閾値電圧の設定例を示す図 オープン/ショート保護回路の第2実施例を示す図 オープン検出部の一構成例を示す図 天絡検出部の周辺要素を示す図 半導体集積回路装置の第2実施形態を示す図 車両の一構成例を示す外観図
<半導体集積回路装置(第1実施形態)>
図1は、半導体集積回路装置の第1実施形態を示す図である。本実施形態の半導体集積回路装置1は、ECU[electronic control unit]2からの指示に応じて電源電圧VBBの印加端と負荷3との間を導通/遮断する車載用のハイサイドスイッチIC(=車載IPDの一種)である。
なお、半導体集積回路装置1は、装置外部との電気的な接続を確立するための手段として、外部端子T11〜T16を有する。外部端子T11は、不図示のバッテリから電源電圧VBB(例えば12V)の供給を受け付けるための電源端子(VBBピン)である。外部端子T12は、負荷3(バルブランプ、リレーコイル、ソレノイド、発光ダイオード、または、モータなど)を外部接続するための出力端子(OUTピン)である。外部端子T13は、ECU2から外部制御信号Siの外部入力を受け付けるための信号入力端子(INピン)である。外部端子T14及びT15は、それぞれ、ECU2にエラーフラグSo1及びSo2を外部出力するためのステータス端子(ST1ピン、ST2ピン)である。外部端子T16は、接地電圧GNDが印加される接地端子(GNDピン)である。
また、半導体集積回路装置1は、NMOSFET10と、出力電流監視部20と、ゲート制御部30と、制御ロジック部40と、信号入力部50と、内部電源部60と、異常保護部70と、信号出力部80と、逆接続保護部90と、を集積化して成る。
NMOSFET10は、ドレインが外部端子T11に接続されて、ソースが外部端子T12に接続された高耐圧(例えば42V耐圧)のパワートランジスタである。このように接続されたNMOSFET10は、電源電圧VBBの印加端から負荷3を介して接地電圧GNDの印加端に至る電流経路を導通/遮断するためのスイッチ素子(ハイサイドスイッチ)として機能する。なお、NMOSFET10は、ゲート駆動信号G1がハイレベルであるときにオンし、ゲート駆動信号G1がローレベルであるときにオフする。
なお、NMOSFET10は、オン抵抗値が数十mΩとなるように設計すればよい。ただし、NMOSFET10のオン抵抗値が低いほど、外部端子T12の地絡時に過電流が流れやすくなり、異常発熱を生じやすくなる。従って、NMOSFET10のオン抵抗値を下げるほど、過電流保護回路71や温度保護回路73の重要性が高くなる。
出力電流監視部20は、NMOSFET21とセンス抵抗22を含み、NMOSFET10に流れる出力電流Ioに応じたセンス電圧Vs(=センス信号に相当)を生成する。
NMOSFET21は、NMOSFET10に対して並列接続されたミラートランジスタであり、出力電流Ioに応じたセンス電流Isを生成する。NMOSFET10とNMOSFET21とのサイズ比は、m:1(ただしm>1)である。従って、センス電流Isは、出力電流Ioを1/mに減じた大きさとなる。なお、NMOSFET21は、NMOSFET10と同様、ゲート駆動信号G1がハイレベルであるときにオンし、ゲート電圧G2がローレベルであるときにオフする。
センス抵抗22(抵抗値Rs)は、NMOSFET21のソースと外部端子T12との間に接続されており、センス電流Isに応じたセンス電圧Vs(=Is×Rs+Vo、ただし、Voは外部端子T12に現れる出力電圧)を生成する電流/電圧変換素子である。
ゲート制御部30は、ゲート制御信号S1の電流能力を高めたゲート駆動信号G1を生成してNMOSFET10及び21それぞれのゲートに出力することにより、NMOSFET10及び21のオン/オフ制御を行う。なお、ゲート制御部30は、過電流保護信号S71に応じて出力電流Ioを制限するようにNMOSFET10及び21を制御する機能を備えている。
制御ロジック部40は、内部電源電圧Vregの供給を受けてゲート制御信号S1を生成する。例えば、外部制御信号Siがハイレベル(=NMOSFET10をオンさせるときの論理レベル)であるときには、内部電源部60から内部電源電圧Vregが供給されるので、制御ロジック部40が動作状態となり、ゲート制御信号S1がハイレベル(=Vreg)となる。一方、外部制御信号Siがローレベル(=NMOSFET10をオフさせるときの論理レベル)であるときには、内部電源部60から内部電源電圧Vregが供給されないので、制御ロジック部40が非動作状態となり、ゲート制御信号S1がローレベル(=GND)となる。また、制御ロジック部40は、各種の異常保護信号(過電流保護信号S71、オープン/ショート保護信号S72(=後述のオープン検出信号と天絡検出信号若しくは地絡検出信号が相当)、温度保護信号S73、及び、減電圧保護信号S74)を監視している。なお、制御ロジック部40は、上記の異常保護信号に応じたエラーフラグ出力制御機能も備えている。
信号入力部50は、外部端子T13から外部制御信号Siの入力を受け付けて制御ロジック部40や内部電源部60に伝達するシュミットトリガである。なお、外部制御信号Siは、例えば、NMOSFET10をオンさせるときにハイレベルとなり、NMOSFET10をオフさせるときにローレベルとなる。
内部電源部60は、電源電圧VBBから所定の内部電源電圧Vregを生成して半導体集積回路装置1の各部に供給する。なお、内部電源部60の動作可否は、外部制御信号Siに応じて制御される。より具体的に述べると、内部電源部60は、外部制御信号Siがハイレベルであるときに動作状態となり、外部制御信号Siがローレベルであるときに非動作状態となる。
異常保護部70は、半導体集積回路装置1の各種異常を検出する回路ブロックであり、過電流保護回路71と、オープン/ショート保護回路72と、温度保護回路73と、減電圧保護回路74と、を含む。
過電流保護回路71は、センス電圧Vsの監視結果(=出力電流Ioの過電流異常が生じているか否か)に応じた過電流保護信号S71を生成する。なお、過電流保護信号S71は、例えば、異常未検出時にローレベルとなり、異常検出時にハイレベルとなる。
オープン/ショート保護回路72は、出力電圧Voの監視結果(=外部端子T12のオープンまたはショート(=ハイサイドスイッチICでは天絡)が生じているか否か)に応じたオープン/ショート保護信号S72を生成する。なお、オープン/ショート保護信号S72は、例えば、異常未検出時にローレベルとなり、異常検出時にハイレベルとなる。
温度保護回路73は、半導体集積回路装置1(特にNMOSFET10周辺)の異常発熱を検出する温度検出素子(不図示)を含み、その検出結果(=異常発熱が生じているか否か)に応じた温度保護信号S73を生成する。なお、温度保護信号S73は、例えば、異常未検出時にローレベルとなり、異常検出時にハイレベルとなる。
減電圧保護回路74(いわゆるUVLO[under-voltage locked-out]回路)は、電源電圧VBBまたは内部電源電圧Vregの監視結果(=減電圧異常が生じているか否か)に応じた減電圧保護信号S74を生成する。なお、減電圧保護信号S74は、例えば、異常未検出時にローレベルとなり、異常検出時にハイレベルとなる。
信号出力部80は、外部端子T14及びT15にそれぞれ接続されたオープンドレイン出力型のNMOSFET81及び82を備えており、制御ロジック部40からの指示に応じて、エラーフラグSo1及びSo2を出力する。なお、エラーフラグSo1は、NMOSFET81がオンされたときにローレベルとなり、NMOSFET81がオフされたときにハイレベルとなる。同様に、エラーフラグSo2は、NMOSFET82がオンされたときにローレベルとなり、NMOSFET82がオフされたときにハイレベルとなる。例えば、NMOSFET81は、過電流保護信号S71、オープン/ショート保護信号S72(特に後述のオープン検出信号)、並びに、温度保護信号S73に応じてオン/オフされる。一方、NMOSFET82は、オープン/ショート保護信号S72(特に後述の天絡検出信号または地絡検出信号)に応じてオン/オフされる。
逆接続保護部90は、バッテリ(不図示)が本来と逆向きの極性で接続されたときに、外部端子T16から装置内部への電流経路を遮断することにより、半導体集積回路装置1を保護する機能を備えている。
<ゲート制御部>
図2は、ゲート制御部30の一構成例を示すブロック図である。本構成例のゲート制御部30は、ゲートドライバ31と、オシレータ32と、チャージポンプ33と、クランパ34と、NMOSFET35と、抵抗36(抵抗値:R36)と、キャパシタ37(容量値:C37)と、を含む。
ゲートドライバ31は、チャージポンプ33の出力端(=昇圧電圧VGの印加端)と外部端子T12(=出力電圧Voの印加端)との間に接続されており、ゲート制御信号S1の電流能力を高めたゲート駆動信号G1を生成する。なお、ゲート駆動信号G1は、ゲート制御信号S1がハイレベルであるときにハイレベル(=VG)となり、ゲート制御信号S1がローレベルであるときにローレベル(=Vo)となる。
オシレータ32は、所定周波数のクロック信号CLKを生成してチャージポンプ33に出力する。なお、オシレータ32の動作可否は、制御ロジック部40からのイネーブル信号Saに応じて制御される。
チャージポンプ33は、クロック信号CLKを用いてフライングキャパシタを駆動することにより、電源電圧VBBよりも高い昇圧電圧VGを生成する。なお、チャージポンプ33の動作可否は、制御ロジック部40からのイネーブル信号Sbに応じて制御される。
クランパ34は、外部端子T11(=電源電圧VBBの印加端)とNMOSFET10のゲートとの間に接続されている。外部端子T12に誘導性の負荷3が接続されるアプリケーションでは、NMOSFET10をオンからオフへ切り替える際、負荷3の逆起電力により、出力電圧Voが負電圧(<GND)となる。そのため、エネルギー吸収用にクランパ34(いわゆるアクティブクランプ回路)が設けられている。
NMOSFET35のドレインは、NMOSFET10のゲートに接続されている。NMOSFET35のソースは、外部端子T12に接続されている。NMOSFET35のゲートは、過電流保護信号S71の印加端に接続されている。また、NMOSFET35のドレイン・ゲート間には、抵抗36とキャパシタ37が直列に接続されている。
本構成例のゲート制御部30において、過電流保護信号S71がハイレベルに立ち上げられると、ゲート駆動信号G1が定常時のハイレベル(=VG)から所定の時定数τ(=R36×C37)で引き下げられていく。その結果、NMOSFET10の導通度が徐々に低下していくので、出力電流Ioに制限が掛けられる。一方、過電流保護信号S71がローレベルに立ち下げられると、ゲート駆動信号G1が所定の時定数τで引き上げられていく。その結果、NMOSFET10の導通度が徐々に上昇していくので、出力電流Ioの制限が解除される。
このように、本構成例のゲート制御部30は、過電流保護信号S71に応じて出力電流Ioを制限するようにゲート駆動信号G1を制御する機能を備えている。
<オープン/ショート保護回路(比較例)>
以下では、オープン/ショート保護回路72の新規な実施例(後出の図4または図6など)を提案するに先立ち、これと対比される比較例について簡単に説明しておく。
図3は、オープン/ショート保護回路72の比較例を示す図である。本比較例のオープン/ショート保護回路72は、抵抗721及び722と、ツェナダイオード723と、コンパレータ724を含む。また、外部端子T11と外部端子T12との間には、NMOSFET10に対して並列にプルアップ抵抗Rxが外付けされている。
なお、本図中において、外部端子T12と負荷3との間に描写されているスイッチSW1は、外部端子T12がオープンしているか否か(正常時にはSW1:オン、オープン時にはSW1:オフ)を等価的に示すものであり、実際にこのようなスイッチSW1が設けられているわけではない。
同様に、外部端子T12と電源電圧VBBの印加端との間に描写されているスイッチSW2は、外部端子T12が天絡しているか否か(正常時にはSW2:オフ、天絡時にはSW2:オン)を等価的に示すものであり、実際にこのようなスイッチSW2が設けられているわけではない。
抵抗721及び722(抵抗値:R1及びR2)は、外部端子T12と接地端との間に直列接続されており、相互間の接続ノードから、出力電圧Voの分圧電圧Vd(=Vo×{R2/(R1+R2)})を出力する。
ツェナダイオード723のカソードは、抵抗721及び722相互間の接続ノード(=分圧電圧Vdの出力端)に接続されている。ツェナダイオード723のアノードは、接地端に接続されている。このようにして接続されたツェナダイオード723は、分圧電圧Vdを所定値以下に制限するためのクランプ手段として機能する。
コンパレータ724は、非反転入力端(+)に入力される分圧電圧Vdと、反転入力端(−)に入力される閾値電圧Vthとを比較して、オープン/ショート保護信号S72を出力する。
NMOSFET10のオフ期間において、外部端子T12に負荷3(抵抗値:RL)が正しく接続されており、オープンも天絡も生じていない場合には、出力電圧Voが正常値Vo(normal)(=VBB×(R1+R2)//RL/{(R1+R2)//RL+Rx})となる。一方、外部端子T12がオープンしている場合には、Vo=Vo(open)=VBB×(R1+R2)/(R1+R2+Rx)となる。従って、出力電圧Voが正常値Vo(normal)よりも高くなる。また、外部端子T12が天絡しているときには、Vo≒VBB(>Vo(open))となるので、やはり出力電圧Voが正常値Vo(normal)よりも高くなる。
これに鑑み、本比較例のオープン/ショート保護回路72では、Vo(normal)<Vth×{(R1+R2)/R2}<Vo(open)となるように、閾値電圧Vthが設定されている。このような設定によれば、外部端子T12のオープン時または天絡時に、オープン/ショート保護信号S72がハイレベル(=異常検出時の論理レベル)となるので、適切な異常保護を掛けることができる。
なお、NMOSFET10のオン期間には、外部端子T12の天絡時と同じく、Vo≒VBBとなる。従って、上記のオープン/ショート検出処理は、NMOSFET10のオフ期間に行うのが一般的である。
ところで、近年では、機能安全の発展に伴い、半導体集積回路装置1には、ECU2へのステータス通知機能(=異常保護動作の状態を通知する機能)が要求されている。
しかしながら、本比較例のオープン/ショート保護回路72は、外部端子T12のオープン検出手段と天絡検出手段の双方を兼ねており、外部端子T12のオープン時または天絡時には、その区別なく、オープン/ショート保護信号S72がハイレベルとなる。そのため、オープン/ショート保護信号S72に基づいて、外部端子T12がオープンしているのか天絡しているのかを区別してECU2に通知することはできなかった。以下では、上記の要求を満足することのできる新規な実施例について提案する。
<オープン/ショート保護回路(第1実施例)>
図4は、オープン/ショート保護回路72の第1実施例を示す図である。本実施例のオープン/ショート保護回路72は、外部端子T12のオープン検出手段として、抵抗A1及びA2と、ツェナダイオードA3と、オープン検出部A4とを含む。また、オープン/ショート保護回路72は、外部端子T12の天絡検出手段として、抵抗B1及びB2と、ツェナダイオードB3と、天絡検出部B4と、を含む。
抵抗A1及びA2(抵抗値:RA1及びRA2)は、外部端子T12と接地端との間に直列接続されており、相互間の接続ノードから、出力電圧Voの分圧電圧VdA(=Vo×{RA2/(RA1+RA2)})を出力する。
ツェナダイオードA3のカソードは、抵抗A1及びA2相互間の接続ノード(=分圧電圧VdAの出力端)に接続されている。ツェナダイオードA3のアノードは、接地端に接続されている。このようにして接続されたツェナダイオードA3は、分圧電圧VdAを所定値以下に制限するためのクランプ手段として機能する。
オープン検出部A4は、分圧電圧VdAと閾値電圧VthAとを比較して、オープン検出信号S72Aを出力する。なお、オープン検出信号S72Aは、VdA<VthAであるときにローレベル(=オープン未検出時の論理レベル)となり、VdA>VthAであるときにハイレベル(=オープン検出時の論理レベル)となる。
抵抗B1及びB2(抵抗値:RB1及びRB2)は、外部端子T12と接地端との間に直列接続されており、相互間の接続ノードから、出力電圧Voの分圧電圧VdB(=Vo×{RB2/(RB1+RB2)})を出力する。
ツェナダイオードB3のカソードは、抵抗B1及びB2相互間の接続ノード(=分圧電圧VdBの出力端)に接続されている。ツェナダイオードB3のアノードは、接地端に接続されている。このようにして接続されたツェナダイオードB3は、分圧電圧VdBを所定値以下に制限するためのクランプ手段として機能する。
天絡検出部B4は、分圧電圧VdBと閾値電圧VthB(>VthA)とを比較して、天絡検出信号S72Bを出力する。なお、天絡検出信号S72Bは、VdB<VthBであるときにローレベル(=天絡未検出時の論理レベル)となり、VdB>VthBであるときにハイレベル(=天絡検出時の論理レベル)となる。
図5は、閾値電圧VthA及びVthBそれぞれの設定例を示す図である。なお、実線は外部端子T12のオープン時における出力電圧Voを示しており、破線は外部端子T12の天絡時における出力電圧Voを示している。
先にも述べたように、NMOSFET10のオフ期間において、外部端子T12に負荷3(抵抗値:RL)が正しく接続されている場合には、出力電圧Voが正常値Vo(normal)(=VBB×(R1+R2)//RL/{(R1+R2)//RL+Rx})となる。一方、外部端子T12がオープンしている場合には、Vo=Vo(open)=VBB×(R1+R2)/(R1+R2+Rx)となるので、出力電圧Voが正常値Vo(normal)よりも高くなる。また、外部端子T12が天絡しているときには、Vo≒VBB(>Vo(open))となるので、やはり出力電圧Voが正常値Vo(normal)よりも高くなる。
これに鑑み、オープン検出用の閾値電圧VthAは、Vo(normal)<VthA×{(RA1+RA2)/RA2}<Vo(open)となるように設定するとよい。また、天絡検出用の閾値電圧VthBは、Vo(open)<VthB×{(RB1+RB2)/RB2}<VBBとなるように設定すればよい。
このような設定によれば、外部端子T12のオープン時には、オープン検出信号S72Aがハイレベルに立ち上がるが、天絡検出信号S72Bはローレベルに維持されたままとなる。一方、外部端子T12の天絡時には、オープン検出信号S72Aだけでなく、天絡検出信号S72Bもハイレベルに立ち上がる。
なお、制御ロジック部40は、上記のオープン検出信号S72Aと天絡検出信号S72Bに基づいて、信号出力部80のNMOSFET81及び82を駆動することにより、エラーフラグSo1及びSo2を出力する(図1を適宜参照)。
例えば、制御ロジック部40は、オープン検出信号S72Aがローレベル(=オープン未検出時の論理レベル)であるときにNMOSFET81をオフし、オープン検出信号S72Aがハイレベル(=オープン検出時の論理レベル)であるときにNMOSFET81をオンする。
また、制御ロジック部40は、天絡検出信号S72Bがローレベル(=天絡未検出時の論理レベル)であるときにNMOSFET82をオフし、天絡検出信号S72Bがハイレベル(=天絡検出時の論理レベル)であるときにNMOSFET82をオンする。
従って、外部端子T12に負荷3が正しく接続されており、オープンも天絡も生じていない場合には、(So1,So2)=(H,H)となる。一方、外部端子T12がオープンしているときには、(So1,So2)=(L,H)となる。また、外部端子T12が天絡しているときには、(So1,So2)=(L,L)となる。
このように、本実施例のオープン/ショート保護回路72を備えた半導体集積回路装置1であれば、オープン検出信号S72Aに応じたエラーフラグSo1と天絡検出信号S72Bに応じたエラーフラグSo2をそれぞれECU2に出力することができる。従って、外部端子T12がオープンしているのか天絡しているのかを区別してECU2に通知することが可能となる。
図6は、オープン/ショート保護回路72の第2実施例を示した図である。本実施例では、先の第1実施例(図4)をベースとしつつ、オープン検出信号S72Aが天絡検出部B4のイネーブル信号ENとして用いられている。
より具体的に述べると、天絡検出部B4は、イネーブル信号EN(=オープン検出信号S72A)がハイレベルとなるまでディセーブル状態(=非動作状態)とされる。このような構成とすることにより、外部端子T12に負荷3が正しく接続されており、オープンも天絡も生じていない場合には、天絡検出部B4の待機電流をゼロとすることができる。
また、本実施例のオープン/ショート保護回路72において、閾値電圧VthAは、接地電圧GNDを基準とした電圧値(例えば、VthA=GND+3V)として設定されている。また、閾値電圧VthBは、電源電圧VBBを基準とした電圧値(例えば、VthB=VBB−1V)として設定されている。この変更点については、オープン検出部A4及び天絡検出部B4それぞれの回路構成と共に後ほど詳述する。
また、本実施例のオープン/ショート保護回路72では、抵抗B1及びB2とツェナダイオードB3の描写が割愛されているが、これらの変更点についても、天絡検出部B4の回路構成と共に後述する。
<オープン検出部>
図7は、オープン検出部A4の一構成例を示す図である。本構成例のオープン検出部A4は、エンハンスメント型のNMOSFETA41と、デプレッション型のNMOSFETA42及びA43と、PMOSFETA44と、バッファA45と、を含む。
NMOSFETA41のゲートは、分圧電圧VdAの印加端に接続されている。NMOSFETA41のソースは、接地電圧GNDの印加端に接続されている。NMOSFETA42のドレインは、電源電圧VBBの印加端に接続されている。NMOSFETA42のゲート及びソースは、いずれもNMOSFETA41のドレインに接続されている。NMOSFETA43のドレインは、バッファA45を介してオープン検出信号S72Aの出力端に接続されている。NMOSFETA43のゲート及びソースは、いずれも接地電圧GNDの印加端に接続されている。PMOSFETA44のソースは、電源電圧VBBの印加端に接続されている。PMOSFETA44のゲートは、NMOSFETA41のドレインに接続されている。PMOSFETA44のドレインは、NMOSFETA43のドレインに接続されている。
本構成例のオープン検出部A4において、分圧電圧VdAがNMOSFETA41のオンスレッショルド電圧Vgs(=閾値電圧VthAに相当)よりも低いときには、NMOSFETA41がオフしてPMOSFETA44のゲート電圧がハイレベルとなる。従って、PMOSFETA44がオフするので、オープン検出信号S72Aがローレベル(=オープン未検出時の論理レベル)となる。
一方、VdA>Vgs(=VthA)であるときには、NMOSFETA41がオンしてPMOSFETA44のゲート電圧がローレベルとなる。従って、PMOSFETA44がオンするので、オープン検出信号S72Aがハイレベル(=オープン検出時の論理レベル)となる。
なお、NMOSFETA41のオンスレッショルド電圧Vgsは、例えば、トランジスタA42のドレイン電流を調整することにより、任意に設定することが可能である。
上記したように、本構成例のオープン検出部A4は、電圧比較型のコンパレータではなく、NMOSFETA41のゲート(=ハイインピーダンス端子)で分圧電圧VdAの入力を受け付ける構成とされている。このような構成とすることにより、外部端子T12にオープンも天絡も生じていない定常時には、オープン検出部A4に電流が流れないので、その待機電流をゼロとすることができる。
<天絡検出部>
図8は、天絡検出部B4のイネーブル制御を行うための周辺要素を示す図である。本図で示したように、天絡検出部B4には、その周辺要素として、抵抗B41及びB42と、PMOSFETB43と、エンハンスメント型のNMOSFETB44及びB45と、デプレッション型のNMOSFETB46〜B48と、ツェナダイオードB49とを含む。
抵抗B41の第1端とPMOSFETB43のソース、並びに、天絡検出部B4の上側電源端は、いずれも電源電圧VBBの印加端に接続されている。抵抗B41の第2端とPMOSFETB43のドレインは、いずれも抵抗B42の第1端に接続されている。抵抗B42の第2端は、閾値電圧VthBの出力端として天絡検出部B4に接続されている。PMOSFET43のゲートは、天絡検出部B4の出力端(=天絡検出信号S72Bの出力端)に接続されている。
NMOSFETB44のドレインは、抵抗B42の第2端(=閾値電圧VthBの出力端)に接続されている。NMOSFETB44のゲートは、イネーブル信号EN(=S72A)の印加端に接続されている。NMOSFETB44のソースは、NMOSFETB46のドレインに接続されている。NMOSFETB46のゲート及びソースは、いずれも接地電圧GNDの印加端に接続されている。
NMOSFETB45のドレインは、天絡検出部B4の下側電源端に接続されている。NMOSFETB45のゲートは、イネーブル信号EN(=S72A)の印加端に接続されている。NMOSFETB45のソースは、NMOSFETB47のドレインに接続されている。NMOSFETB47のゲート及びソースは、いずれも接地電圧GNDの印加端に接続されている。
NMOSFETB48のドレインとツェナダイオードB49のカソードは、いずれも電源電圧VBBの印加端に接続されている。NMOSFETB48のゲート及びソースと、ツェナダイオードB49のアノードは、いずれも天絡検出部B4の下側電源端に接続されている。
本構成例の天絡検出部B4において、イネーブル信号EN(=S72A)がローレベルであるときには、NMOSFETB44及びB45がいずれもオフする。従って、天絡検出部B4自身にもその周辺要素にも電流は一切流れない。
一方、イネーブル信号EN(=S72A)がハイレベルであるときには、NMOSFETB45がオンする。従って、天絡検出部B4に駆動電流が流れるので、天絡検出部B4がイネーブル状態(=動作状態)となる。
また、EN=Hであるときには、NMOSFETB44がオンするので、抵抗B41及びB42(抵抗値:RB41及びRB42)には、NMOSFETB46のドレイン電流(電流値:IB46)が流れる。従って、天絡検出部B4には、電源電圧VBBを基準とした閾値電圧VthBが入力される。
具体的に述べると、S72B=Lであるときには、PMOSFETB43がオンするので、VthB=VthB_H=VBB−IB46×RB42となる。一方、S72B=Hであるときには、PMOSFETB43がオフするので、VthB=VthB_L=VBB−IB46×(RB41+RB42)となる。このように、閾値電圧VthBには、ヒステリシスを持たせておくことが望ましい。
<半導体集積回路装置(第2実施形態)>
図9は、半導体集積回路装置の第2実施形態を示す図である。本実施形態の半導体集積回路装置1は、先の第1実施形態(図1)と異なり、負荷3と接地端との間を導通/遮断する車載用のローサイドスイッチIC(=車載IPDの一種)として構成されている。なお、本図で示した構成要素以外は、基本的に図1と同様なので、特段の必要がない限り、重複した説明は割愛する。
本実施形態の半導体集積回路装置1において、NMOSFET10は、負荷3に接続される外部端子T21(=OUTピン)と、接地端に接続される外部端子T22(=GNDピン)との間に接続されている。このように接続されたNMOSFET10は、電源電圧VBBの印加端から負荷3を介して接地電圧GNDの印加端に至る電流経路を導通/遮断するためのスイッチ素子(ローサイドスイッチ)として機能する。
一方、外部端子T21と外部端子T22との間には、NMOSFET10に対して並列にプルダウン抵抗Ryが外付けされている。
なお、本図中において、外部端子T21と負荷3との間に描写されているスイッチSW3は、外部端子T21がオープンしているか否か(正常時にはSW3:オン、オープン時にはSW3:オフ)を等価的に示すものであり、実際にこのようなスイッチSW3が設けられているわけではない。
同様に、外部端子T21と接地電圧GNDの印加端との間に描写されているスイッチSW4は、外部端子T21が地絡しているか否か(正常時にはSW4:オフ、地絡時にはSW4:オン)を等価的に示すものであり、実際にこのようなスイッチSW4が設けられているわけではない。
ここで、半導体集積回路装置1に設けられたオープン/ショート保護回路72は、オープン検出部Cと、地絡検出部Dと、抵抗Eと、を含む。抵抗Eは、外部端子T21と外部端子T23(=VBBピン)との間に接続されている。外部端子T23は、電源電圧VBBの印加端に接続されている。すなわち、オープン/ショート保護回路72は、VBB→E→Vo→Ry→GNDという経路に電流が流れる抵抗分圧部を備えている。なお、外部端子T21がオープンまたは地絡した場合には、外部端子T21に現れる出力電圧Voが正常値よりも低くなる。ただし、外部端子T21がオープンしているのか、地絡しているのかに応じて、出力電圧Voの低下量が異なる。そのため、オープン検出部Cと地絡検出部Dでは、それぞれ異なる閾値電圧VthC及びVthD(ただしVthC>VthD)が設定されている。
オープン検出部Cは、出力電圧Vo(またはその分圧電圧)とオープン検出用の閾値電圧VthCとを比較してオープン検出信号S72Cを生成する。なお、閾値電圧VthCは、例えば、電源電圧VBBを基準として設定すればよい。また、先ほど説明した第2実施例(図6)に倣い、オープン検出信号S72Cは、天絡検出部Dのイネーブル信号ENとして用いるとよい。
一方、地絡検出部Dは、出力電圧Vo(またはその分圧電圧)と地絡検出用の閾値電圧VthD(<VthC)とを比較して地絡検出信号S72Dを生成する。なお、閾値電圧VthDは、例えば、接地電圧GNDを基準として設定すればよい。
制御ロジック部40は、上記のオープン検出信号S72Cと地絡検出信号S72Dに基づいて、信号出力部80のNMOSFET81及び82を駆動することにより、エラーフラグSo1及びSo2を出力する(図1を適宜参照)。
例えば、制御ロジック部40は、オープン検出信号S72Cがローレベル(=オープン未検出時の論理レベル)であるときにNMOSFET81をオフし、オープン検出信号S72Cがハイレベル(=オープン検出時の論理レベル)であるときにNMOSFET81をオンする。
また、制御ロジック部40は、地絡検出信号S72Dがローレベル(=地絡未検出時の論理レベル)であるときにNMOSFET82をオフし、地絡検出信号S72Dがハイレベル(=地絡検出時の論理レベル)であるときにNMOSFET82をオンする。
従って、外部端子T21に負荷3が正しく接続されており、オープンも地絡も生じていない場合には、(So1,So2)=(H,H)となる。一方、外部端子T21がオープンしているときには、(So1,So2)=(L,H)となる。また、外部端子T21が地絡しているときには、(So1,So2)=(L,L)となる。
従って、適用対象がローサイドスイッチICである場合であっても、外部端子T21がオープンしているのか地絡しているのかを区別してECU2に通知することができる。
<車両への適用>
図10は、車両の一構成例を示す外観図である。本構成例の車両Xは、バッテリ(本図では不図示)と、バッテリから電力供給を受けて動作する種々の電子機器X11〜X18とを搭載している。なお、本図における電子機器X11〜X18の搭載位置については、図示の便宜上、実際とは異なる場合がある。
電子機器X11は、エンジンに関連する制御(インジェクション制御、電子スロットル制御、アイドリング制御、酸素センサヒータ制御、及び、オートクルーズ制御など)を行うエンジンコントロールユニットである。
電子機器X12は、HID[high intensity discharged lamp]やDRL[daytime running lamp]などの点消灯制御を行うランプコントロールユニットである。
電子機器X13は、トランスミッションに関連する制御を行うトランスミッションコントロールユニットである。
電子機器X14は、車両Xの運動に関連する制御(ABS[anti-lock brake system]制御、EPS[electric power steering]制御、電子サスペンション制御など)を行うボディコントロールユニットである。
電子機器X15は、ドアロックや防犯アラームなどの駆動制御を行うセキュリティコントロールユニットである。
電子機器X16は、ワイパー、電動ドアミラー、パワーウィンドウ、ダンパー(ショックアブソーバー)、電動サンルーフ、及び、電動シートなど、標準装備品やメーカーオプション品として、工場出荷段階で車両Xに組み込まれている電子機器である。
電子機器X17は、車載A/V[audio/visual]機器、カーナビゲーションシステム、及び、ETC[electronic toll collection system]など、ユーザオプション品として任意で車両Xに装着される電子機器である。
電子機器X18は、車載ブロア、オイルポンプ、ウォーターポンプ、バッテリ冷却ファンなど、高耐圧系モータを備えた電子機器である。
なお、先に説明した半導体集積回路装置1、ECU2、及び、負荷3は、電子機器X11〜X18のいずれにも組み込むことが可能である。
<その他の変形例>
また、上記の実施形態では、車載用のハイサイドスイッチIC及びローサイドスイッチICを例に挙げて説明を行ったが、本明細書中に開示されている発明の適用対象は、これに限定されるものではなく、例えば、その他の車載用IPD(車載用電源ICなど)はもちろん、車載用途以外の半導体集積回路装置にも広く適用することが可能である。
また、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本明細書中に開示されている発明は、車載用IPDなどに利用することが可能である。
1 半導体集積回路装置
2 ECU
3 負荷
10 NMOSFET(スイッチ素子)
20 出力電流監視部
21 NMOSFET
22 センス抵抗
30 ゲート制御部
31 ゲートドライバ
32 オシレータ
33 チャージポンプ
34 クランパ
35 NMOSFET
36 抵抗
37 キャパシタ
40 制御ロジック部
50 信号入力部
60 内部電源部
70 異常保護部
71 過電流保護回路
72 オープン/ショート保護回路
721、722 抵抗
723 ツェナダイオード
724 コンパレータ
73 温度保護回路
74 減電圧保護回路
80 信号出力部
81、82 NMOSFET
90 逆接続保護部
A1、A2、B1、B2 抵抗
A3、B3 ツェナダイオード
A4 オープン検出部
A41 NMOSFET(エンハンスメント型)
A42、A43 NMOSFET(デプレッション型)
A44 PMOSFET
A45 バッファ
B4 天絡検出部
B41、B42 抵抗
B43 PMOSFET
B44、B45 NMOSFET(エンハンスメント型)
B46〜B48 NMOSFET(デプレッション型)
B49 ツェナダイオード
C オープン検出部
D 地絡検出部
E 抵抗
Rx プルアップ抵抗
Ry プルダウン抵抗
T11〜T16、T21〜T23 外部端子
X 車両
X11〜X18 電子機器

Claims (12)

  1. 電源端子と、
    出力端子と、
    前記電源端子と前記出力端子との間に接続されたスイッチ素子と、
    前記出力端子に現れる出力電圧またはその分圧電圧と所定の第1閾値電圧とを比較してオープン検出信号を生成するオープン検出部と、
    前記出力電圧またはその分圧電圧と前記第1閾値電圧よりも高い第2閾値電圧とを比較して天絡検出信号を生成する天絡検出部と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 前記オープン検出信号に応じた第1エラーフラグを出力する第1ステータス端子と、
    前記天絡検出信号に応じた第2エラーフラグを出力する第2ステータス端子と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  3. 前記オープン検出信号は、前記天絡検出部のイネーブル信号として用いられることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体集積回路装置。
  4. 前記第1閾値電圧は、接地電圧基準であり、前記第2閾値電圧は、電源電圧基準であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体集積回路装置。
  5. 前記オープン検出部は、
    ゲートが前記出力電圧またはその分圧電圧の印加端に接続されて、ソースが前記接地電圧の印加端に接続されたエンハンスメント型の第1NMOSFETと;
    ドレインが前記電源電圧の印加端に接続されて、ゲート及びソースが前記第1NMOSFETのドレインに接続されたデプレッション型の第2NMOSFETと;
    ドレインが前記オープン検出信号の出力端に接続されて、ゲート及びソースが前記接地電圧の印加端に接続されたデプレッション型の第3NMOSFETと;
    ソースが前記電源電圧の印加端に接続されて、ゲートが前記第1NMOSFETのドレインに接続されて、ドレインが前記第3NMOSFETのドレインに接続されたPMOSFETと;
    を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体集積回路装置。
  6. 出力端子と、
    接地端子と、
    電源端子と、
    前記出力端子と前記接地端子との間に接続されたスイッチ素子と、
    前記電源端子と前記出力端子との間に接続された抵抗と、
    前記出力端子に現れる出力電圧またはその分圧電圧と所定の第1閾値電圧とを比較してオープン検出信号を生成するオープン検出部と、
    前記出力電圧またはその分圧電圧と前記第1閾値電圧よりも低い第2閾値電圧とを比較して地絡検出信号を生成する地絡検出部と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置。
  7. 前記オープン検出信号に応じた第1エラーフラグを出力する第1ステータス端子と、
    前記地絡検出信号に応じた第2エラーフラグを出力する第2ステータス端子と、
    をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路装置。
  8. 前記オープン検出信号は、前記地絡検出部のイネーブル信号として用いられることを特徴とする請求項6または7に記載の半導体集積回路装置。
  9. 前記第1閾値電圧は、電源電圧基準であり、前記第2閾値電圧は、接地電圧基準であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の半導体集積回路装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の半導体集積回路装置と、
    前記半導体集積回路装置の出力端子に接続される負荷と、
    前記半導体集積回路装置のスイッチ素子に並列接続される抵抗と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  11. 前記負荷は、バルブランプ、リレーコイル、ソレノイド、発光ダイオード、または、モータであることを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
  12. 請求項10または請求項11に記載の電子機器を有することを特徴とする車両。
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