JP2023018820A - スイッチ装置、電子機器、車両 - Google Patents

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Toru TAKUMA
俊太郎 高橋
Shuntaro Takahashi
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Abstract

Figure 2023018820000001
【課題】スイッチ装置の出力異常状態を適切に判別する。
【解決手段】スイッチ装置1は、例えば、電源電圧VBBの供給を受け付けるように構成された電源端子T1と、負荷を外部接続するように構成された出力端子T2と、電源端子T1と出力端子T2との間に接続されるように構成されたスイッチ素子10と、スイッチ素子10のオフ期間(Si=L)に出力端子T2への電流供給を行わない第1状態(EN0=L)と出力端子T2への電流供給を行う第2状態(EN0=H)とを切り替えつつ各状態における出力端子T2の出力電圧Voを監視して第1検出信号S72Dを生成するように構成された出力異常検出回路72と、を有する。
【選択図】図11

Description

本明細書中に開示されている発明は、スイッチ装置、及び、これを用いた電子機器並びに車両に関する。
本願出願人は、以前より、車載IPD[intelligent power device]などのスイッチ装置に関して、数多くの新技術を提案している(例えば特許文献1を参照)。
国際公開第2017/187785号
しかしながら、従来のスイッチ装置では、出力異常状態の判別(特に、ハイサイドスイッチLSIのスイッチオン期間における負荷オープンと天絡の切り分け)について、更なる改善の余地があった。
本明細書中に開示されている発明は、本願の発明者により見出された上記課題に鑑み、出力異常状態を適切に判別することのできるスイッチ装置、及び、これを用いた電子機器並びに車両を提供することを目的とする。
例えば、本明細書中に開示されているスイッチ装置は、電源電圧の供給を受け付けるように構成された電源端子と、負荷を外部接続するように構成された出力端子と、前記電源端子と前記出力端子との間に接続されるように構成されたスイッチ素子と、前記スイッチ素子のオフ期間に前記出力端子への電流供給を行わない第1状態と前記出力端子への電流供給を行う第2状態とを切り替えつつ各状態における前記出力端子の出力電圧を監視して第1検出信号を生成するように構成された出力異常検出回路と、を有する。
なお、その他の特徴、要素、ステップ、利点、及び、特性については、以下に続く発明を実施するための形態及びこれに関する添付の図面によって、さらに明らかとなる。
本明細書中に開示されている発明によれば、出力異常状態を適切に判別することのできるスイッチ装置、及び、これを用いた電子機器並びに車両を提供することが可能となる。
図1は、半導体集積回路装置の全体構成を示す図である。 図2は、ゲート制御部の一構成例を示す図である。 図3は、出力電流検出部の一構成例を示す図である。 図4は、スイッチオン期間における地絡の様子を示す図である。 図5は、スイッチオン期間における負荷オープンの様子を示す図である。 図6は、スイッチオン期間における天絡の様子を示す図である。 図7は、出力異常検出回路の第1実施形態を示す図である。 図8は、ゲートドライバの一構成例を示す図である。 図9は、負荷オープン検出動作の一例を示す図である。 図10は、天絡検出動作の一例を示す図である。 図11は、出力異常検出回路の第2実施形態を示す図である。 図12は、第2実施形態(Si=L)の出力論理値を示す図である。 図13は、出力異常検出回路の第3実施形態を示す図である。 図14は、出力異常検出回路の第4実施形態を示す図である。 図15は、第4実施形態(Si=H)の出力論理値を示す図である。 図16は、車両の一構成例を示す外観図である。
<半導体集積回路装置>
図1は、半導体集積回路装置の全体構成を示す図である。本構成例の半導体集積回路装置1は、ECU[electronic control unit]2(=制御装置に相当)からの指示に応じて電源電圧VBBの印加端と負荷3との間を導通/遮断する車載用ハイサイドスイッチLSI(=車載IPDの一種)である。
なお、半導体集積回路装置1は、装置外部との電気的な接続を確立するための手段として、外部端子T1~T5を備えている。外部端子T1は、不図示のバッテリから電源電圧VBB(例えば12V)の供給を受け付けるための電源端子(VBBピン)である。外部端子T2は、負荷3(バルブランプ、リレーコイル、ソレノイド、発光ダイオード、または、モータなど)を外部接続するための負荷接続端子ないしは出力端子(OUTピン)である。外部端子T3は、ECU2から外部制御信号Siの外部入力を受け付けるための信号入力端子(INピン)である。外部端子T4は、ECU2に出力異常報知信号FAILを外部出力するための信号出力端子(FAILピン)である。外部端子T5は、ECU2に出力電流検出信号SENSEを外部出力するための信号出力端子(SENSEピン)である。なお、外部端子T5と接地端との間には、外部センス抵抗4が外付けされている。
また、半導体集積回路装置1は、NMOSFET10と、出力電流監視部20と、ゲート制御部30と、制御ロジック部40と、信号入力部50と、内部電源部60と、異常保護部70と、出力電流検出部80と、を集積化して成る。
NMOSFET10は、ドレインが外部端子T1に接続されてソースが外部端子T2に接続された高耐圧(例えば42V耐圧)のパワートランジスタである。このように接続されたNMOSFET10は、電源電圧VBBの印加端から負荷3を介して接地端に至る電流経路を導通/遮断するためのスイッチ素子(ハイサイドスイッチ)として機能する。なお、NMOSFET10は、ゲート駆動信号G1がハイレベルであるときにオンし、ゲート駆動信号G1がローレベルであるときにオフする。
また、NMOSFET10は、オン抵抗Ronが数十mΩとなるように素子を設計すればよい。ただし、NMOSFET10のオン抵抗Ronが低いほど、外部端子T2の地絡(=接地端ないしはこれに準ずる低電位端への短絡異常)が発生したときに過電流が流れやすくなり、異常発熱を生じやすくなる。従って、NMOSFET10のオン抵抗Ronを下げるほど、後述する過電流保護回路71及び温度保護回路73の重要性が高くなる。
出力電流監視部20は、NMOSFET21及び22と、センス抵抗23とを含み、NMOSFET10に流れる出力電流Ioに応じたセンス電圧Vs(=センス信号に相当)を生成する。
NMOSFET21及び22は、いずれもNMOSFET10に対して並列に接続されたミラートランジスタであり、出力電流Ioに応じたセンス電流Is及びIs2を生成する。NMOSFET10とNMOSFET21及び22とのサイズ比は、m:1(ただしm>1)である。従って、センス電流Is及びIs2は、出力電流Ioを1/mに減じた大きさとなる。なお、NMOSFET21及び22は、NMOSFET10と同様、ゲート駆動信号G1がハイレベルであるときにオンし、ゲート電圧G1がローレベルであるときにオフする。
センス抵抗23(抵抗値:Rs)は、NMOSFET21のソースと外部端子T2との間に接続されており、センス電流Isに応じたセンス電圧Vs(=Is×Rs+Vo、ただし、Voは外部端子T2に現れる出力電圧)を生成する電流/電圧変換素子である。
ゲート制御部30は、ゲート制御信号S1の電流能力を高めたゲート駆動信号G1を生成してNMOSFET10(及びNMOSFET21並びに22)のゲートに出力することにより、NMOSFET10のオン/オフ制御を行う。なお、ゲート制御部30は、過電流保護信号S71に応じて出力電流Ioを制限するようにNMOSFET10を制御する機能を備えている。また、ゲート制御部30は、出力異常検出信号S72(具体的には後述のオン抵抗制御信号S72b)に応じてNMOSFET10のオン抵抗Ron(延いてはドレイン・ソース間電圧Vds)を制御する機能も備えている。
制御ロジック部40は、内部電源電圧Vregの供給を受けてゲート制御信号S1を生成する。例えば、外部制御信号Siがハイレベル(=NMOSFET10をオンさせるときの論理レベル)であるときには、内部電源部60から内部電源電圧Vregが供給されるので、制御ロジック部40が動作状態となり、ゲート制御信号S1がハイレベル(=Vreg)となる。一方、外部制御信号Siがローレベル(=NMOSFET10をオフさせるときの論理レベル)であるときには、内部電源部60から内部電源電圧Vregが供給されないので、制御ロジック部40が非動作状態となり、ゲート制御信号S1がローレベル(=GND)となる。また、制御ロジック部40は、異常保護部70の各種出力信号を監視している。特に、制御ロジック部40は、出力異常検出信号S72(具体的には、後述の出力異常検出信号S72aと判別信号S72c)の監視結果に応じて、出力異常報知信号FAILを生成する機能も備えている。
信号入力部50は、外部端子T3から外部制御信号Siの入力を受け付けて制御ロジック部40及び内部電源部60に伝達するシュミットトリガである。なお、外部制御信号Siは、例えば、NMOSFET10をオンさせるときにハイレベルとなり、NMOSFET10をオフさせるときにローレベルとなる。
内部電源部60は、電源電圧VBBから所定の内部電源電圧Vregを生成して半導体集積回路装置1の各部に供給する。なお、内部電源部60の動作可否は、外部制御信号Siに応じて制御される。より具体的に述べると、内部電源部60は、外部制御信号Siがハイレベルであるときに動作状態となり、外部制御信号Siがローレベルであるときに非動作状態となる。
異常保護部70は、半導体集積回路装置1の各種異常を検出する回路ブロックであり、過電流保護回路71と、出力異常検出回路72と、温度保護回路73と、減電圧保護回路74と、を含む。
過電流保護回路71は、センス電圧Vsの監視結果(=出力電流Ioの過電流異常が生じているか否か)に応じた過電流保護信号S71を生成する。なお、過電流保護信号S71は、例えば、異常未検出時にローレベルとなり、異常検出時にハイレベルとなる。
出力異常検出回路72は、出力電圧Voと出力電流検出信号SENSEを監視して、外部端子T2の負荷オープンないしは天絡(=電源電圧VBBの印加端ないしはこれに準ずる高電位端への短絡異常)が生じているか否かを検出し、その検出結果に応じた出力異常検出信号S72(詳細は後述するが、出力異常検出信号S72a、オン抵抗制御信号S72b及び判別信号S72cを含む)を生成する。なお、出力異常検出信号S72aは、例えば、異常未検出時にローレベルとなり、異常検出時にハイレベルとなる。
温度保護回路73は、半導体集積回路装置1(特にNMOSFET10周辺)の異常発熱を検出する温度検出素子(不図示)を含み、その検出結果(=異常発熱が生じているか否か)に応じた温度保護信号S73を生成する。なお、温度保護信号S73は、例えば、異常未検出時にローレベルとなり、異常検出時にハイレベルとなる。
減電圧保護回路74は、電源電圧VBBないしは内部電源電圧Vregの監視結果(=減電圧異常が生じているか否か)に応じた減電圧保護信号S74を生成する。なお、減電圧保護信号S74は、例えば、異常未検出時にローレベルとなり、異常検出時にハイレベルとなる。
出力電流検出部80は、不図示のバイアス手段を用いて、NMOSFET22のソース電圧と出力電圧Voとを一致させることにより、出力電流Ioに応じたセンス電流Is2(=Io/m)を生成して外部端子T5に出力する。従って、ECU2には、センス電流Is2を外部センス抵抗4(抵抗値:R4)で電流/電圧変換した出力電流検出信号SENSE(=Is2×R4)が伝達される。出力電流検出信号SENSEは、出力電流Ioが大きいほど高くなり、出力電流Ioが小さいほど低くなる。なお、出力電流検出信号SENSEから出力電流Ioの電流値を読み取る場合には、出力電流検出信号SENSEをECU2でA/D[analog-to-digital]変換してやればよい。
<ゲート制御部>
図2は、ゲート制御部30の一構成例を示す図である。本図のゲート制御部30は、ゲートドライバ31と、オシレータ32と、チャージポンプ33と、アクティブクランパ34と、NMOSFET35と、抵抗36(抵抗値R36)と、キャパシタ37(容量値C37)と、ツェナダイオード38と、を含む。
ゲートドライバ31は、チャージポンプ33の出力端(=昇圧電圧VGの印加端)と外部端子T2(=出力電圧Voの印加端)との間に接続されており、ゲート制御信号S1の電流能力を高めたゲート駆動信号G1を生成する。なお、ゲート駆動信号G1は、ゲート制御信号S1がハイレベルであるときにハイレベル(=VG)となり、ゲート制御信号S1がローレベルであるときにローレベル(=Vo)となる。
また、ゲートドライバ31は、出力異常検出信号S72(特にオン抵抗制御信号S72b)に応じてNMOSFET10のオン抵抗Ron(延いてはドレイン・ソース間電圧Vds)を変化させるようにゲート駆動信号G1を制御する機能も備えている。
オシレータ32は、所定周波数のクロック信号CLKを生成してチャージポンプ33に出力する。なお、オシレータ32の動作可否は、制御ロジック部40からのイネーブル信号Saに応じて制御される。
チャージポンプ33は、クロック信号CLKを用いてフライングキャパシタを駆動することにより、電源電圧VBBよりも高い昇圧電圧VGを生成してゲートドライバ31に供給する昇圧部の一例である。なお、チャージポンプ33の動作可否は、制御ロジック部40からのイネーブル信号Sbに応じて制御される。
アクティブクランパ34は、外部端子T1(=電源電圧VBBの印加端)とNMOSFET10のゲートとの間に接続されている。外部端子T2に誘導性の負荷3が接続されるアプリケーションでは、NMOSFET10をオンからオフへ切り替える際、負荷3の逆起電力により、出力電圧Voが負電圧(<GND)となる。そのため、エネルギー吸収用にアクティブクランパ34(いわゆるアクティブクランプ回路)が設けられている。
NMOSFET35のドレインは、NMOSFET10のゲートに接続されている。NMOSFET35のソースは、外部端子T2に接続されている。NMOSFET35のゲートは、過電流保護信号S71の印加端に接続されている。また、NMOSFET35のドレイン・ゲート間には、抵抗36とキャパシタ37が直列に接続されている。
ツェナダイオード38のカソードは、NMOSFET10のゲートに接続されている。ツェナダイオード38のアノードは、NMOSFET10のソースに接続されている。このように接続されたツェナダイオード38は、NMOSFET10のゲート・ソース間電圧(=VG-Vo)を所定値以下に制限するクランプ素子として機能する。
本構成例のゲート制御部30において、過電流保護信号S71がハイレベルに立ち上げられると、ゲート駆動信号G1が定常時のハイレベル(=VG)から所定の時定数τ(=R36×C37)で引き下げられていく。その結果、NMOSFET10の導通度が徐々に低下していくので、出力電流Ioに制限が掛けられる。一方、過電流保護信号S71がローレベルに立ち下げられると、ゲート駆動信号G1が所定の時定数τで引き上げられていく。その結果、NMOSFET10の導通度が徐々に上昇していくので、出力電流Ioの制限が解除される。
このように、本構成例のゲート制御部30は、過電流保護信号S71に応じて出力電流Ioを制限するようにゲート駆動信号G1を制御する機能を備えている。
<出力電流検出部>
図3は、出力電流検出部80の一構成例を示す図である。本構成例の出力電流検出部80は、アンプ81とPMOSFET82を含む。
アンプ81の反転入力端(+)は、NMOSFET10のソース(=外部端子T2)に接続されている。アンプ81の非反転入力端(+)とPMOSFET82のソースは、NMOSFET22のソースに接続されている。アンプ81の出力端は、PMOSFET82のゲートに接続されている。PMOSFET82のドレインは、外部端子T5を介して外部センス抵抗4に接続されている。
このように接続されたアンプ81及びPMOSFET82は、NMOSFET22のソース電圧と出力電圧Voとを一致させるバイアス手段として機能する。従って、出力電流検出部80では、出力電流Ioに応じたセンス電流Is2(=Io/m)を精度良く生成することが可能となる。
<出力異常状態に関する考察>
図4~図6は、それぞれ、スイッチオン期間(=NMOSFET10のオン期間)における地絡、負荷オープン、及び、天絡の様子を示す図である。
NMOSFET10のオン期間において、外部端子T2に地絡が生じると、図4で示したように、出力電圧Voがほぼ接地電位GNDとなり、かつ、NMOSFET10に過大な出力電流Ioが流れる。すなわち、出力電流Ioが過電流状態となる。従って、Vo≒GND、かつ、S71=H(=過電流検出時の論理レベル)であるときには、外部端子T2が地絡していると判別することが可能である。
一方、NMOSFET10のオン期間において、外部端子T2に負荷オープンが生じると、図5で示したように、NMOSFET10から負荷3への電流経路が遮断される。従って、NMOSFET10には、そのソースに繋がる内部回路の抵抗成分Rx(>>Ron)で決まる微小な出力電流Io(=VBB/(Ron+Rx))しか流れなくなる。その結果、出力電圧Vo(=VBB-Ron×Io)がほぼ電源電圧VBBとなる。
また、NMOSFET10のオン期間において、外部端子T2に天絡が生じると、図6で示したように、電源電圧VBBの印加端と負荷3との間を直結する短絡経路が形成される。この短絡経路の抵抗成分Ryは非常に小さい(Ry=数mΩ~数十mΩ)。従って、電源電圧VBBの印加端から負荷3に流れる電流の大半は、天絡電流Ivbbsとして上記の短絡経路に流れるので、NMOSFET10には出力電流Ioが殆ど流れなくなる。その結果、出力電圧Vo(=VBB-Ry×Ivbbs)がほぼ電源電圧VBBとなる。
このように、NMOSFET10のオン期間において、外部端子T2に負荷オープンまたは天絡が生じたときには、いずれもVo≒VBBとなる。そのため、出力電圧Voを単純に監視しても、外部端子T2に生じた異常が負荷オープンであるのか天絡であるのかを判別することはできない。
上記の考察に鑑み、以下では、NMOSFET10のオン期間に出力異常状態を検出するとともに、その出力異常状態が負荷オープンであるのか天絡であるのかを判別することのできる出力異常検出回路72を提案する。
<出力異常検出回路(第1実施形態)>
図7は、出力異常検出回路72の第1実施形態を示す図である。第1実施形態の出力異常検出回路72は、コンパレータ72a~72cと、抵抗72d及び72eと、電流源72f及び72gと、を含む。なお、既出の構成要素については、これまでと同様の符号を付すことにより、重複した説明を割愛する。
コンパレータ72a(=第1コンパレータに相当)は、反転入力端(-)に入力される出力電流検出信号SENSEと、非反転入力端(+)に入力される閾値電圧VTHとを比較して、出力異常検出信号S72aを生成する。出力異常検出信号S72aは、SENSE>VTHであるときにローレベル(=異常未検出時の論理レベル)となり、SENSE<VTHであるときにハイレベル(=異常検出時の論理レベル)となる。
具体的に述べると、外部端子T2に負荷オープンまたは天絡が生じているときには、NMOSFET10に出力電流Ioが殆ど流れなくなる(先出の図5または図6を参照)。従って、SENSE<VTHとなり、S72a=Hとなる。ただし、出力異常検出信号S72aを監視するだけで負荷オープンと天絡を切り分けることはできない。
なお、閾値電圧VTHは、固定値であってもよいし可変値であってもよい。閾値電圧VTHを可変値とする場合には、例えば、閾値電圧VTHとして任意のアナログ電圧が外部入力される外部端子を用意しておくとよい。
また、本図では、コンパレータ72aに出力電流検出信号SENSEが入力される例を挙げたが、出力電流検出信号SENSEに代えてセンス電圧Vsを入力しても構わない。
コンパレータ72b(=第2コンパレータに相当)は、電源電圧VBBと基準電圧VBBM5(=VBB-5V)の印加を受けて動作し、反転入力端(-)に入力される出力電圧Voと、非反転入力端(+)に入力される第1電圧VBB-V1とを比較して、オン抵抗制御信号S72bを生成する。オン抵抗制御信号S72bは、Vo>VBB-V1であるときにローレベル(=オン抵抗Ronを引き上げるときの論理レベル)となり、Vo<VBB-V1であるときにハイレベル(=オン抵抗Ronを引き上げないときの論理レベル)となる。
また、コンパレータ72bは、出力異常検出信号S72aに応じてイネーブル制御される。より具体的に述べると、コンパレータ72bは、S72a=Lであるときにディセーブル(非動作状態)となり、S72a=Hであるときにイネーブル(動作状態)となる。
なお、ゲートドライバ31は、オン抵抗制御信号S72bに応じてNMOSFET10のオン抵抗Ron(延いてはドレイン・ソース間電圧Vds)を変化させるように、ゲート駆動信号G1を制御する。
図8は、ゲートドライバ31の一構成例を示す図である。本構成例のゲートドライバ31は、その出力段を形成するソース電流源311及びシンク電流源312と、これらを制御するコントローラ313と、を含む。
ソース電流源311は、昇圧電圧VGの印加端とゲート駆動信号G1の印加端との間に接続されており、ゲート駆動信号G1をハイレベル(=VG)とするときにオンされて、ゲート駆動信号G1の印加端にソース電流IH(=上側ゲート駆動電流)を流し込む。
シンク電流源312は、ゲート駆動信号G1の印加端と外部端子T2(=出力電圧Voの印加端)との間に接続されており、ゲート駆動信号G1をローレベル(=Vo)とするときにオンされて、ゲート駆動信号G1の印加端からシンク電流IL(=下側ゲート駆動電流)を引き込む。
コントローラ313は、ゲート制御信号S1に応じてソース電流源311及びシンク電流源312を制御することにより、ソース電流IH及びシンク電流ILそれぞれのオン/オフ制御を行う。例えば、コントローラ313は、ゲート制御信号S1がハイレベルであるときに、ソース電流IHをオンしてシンク電流ILをオフすることにより、ゲート駆動信号G1をハイレベル(=VG)とする。一方、コントローラ313は、ゲート制御信号S1がローレベルであるときに、ソース電流IHをオフしてシンク電流ILをオンすることにより、ゲート駆動信号G1をローレベル(=Vo)とする。
また、シンク電流ILは、オン抵抗制御信号S72bに応じてオン/オフされる。より具体的に述べると、S72b=Hであるときには、NMOSFET10のオン期間(=本来であればシンク電流ILをオフすべき期間)であってもシンク電流ILがオンされる。その結果、ゲート駆動信号G1がハイレベル(=VG)から低下するので、NMOSFET10のオン抵抗Ronが通常値から引き上げられる。一方、S72b=Lであるときには、シンク電流ILがオフされるので、オン抵抗Ronが通常値に戻される。
このように、コンパレータ72bがイネーブル(S72a=H)であるときには、オン抵抗制御信号S72bに応じたシンク電流ILのオン/オフ制御が行われる。その結果、NMOSFET10のオン期間において、出力電圧Voを第1電圧VBB-V1と一致させるように、NMOSFET10のオン抵抗Ronが制御されることになる。
図7に戻り、第1実施形態における出力異常検出回路72の構成及び動作について、詳細な説明を続ける。
コンパレータ72c(=第3コンパレータに相当)は、電源電圧VBBと基準電圧VBBM5(=VBB-5V)の印加を受けて動作し、非反転入力端(+)に入力される出力電圧Voと、反転入力端(-)に入力される第2電圧VBB-V2(>VBB-V1)とを比較して、判別信号S72cを生成する。判別信号S72cは、Vo<VBB-V2であるときにローレベル(=負荷オープン時の論理レベル)となり、Vo>VBB-V2であるときにハイレベル(=天絡時の論理レベル)となる。
また、コンパレータ72cは、先のコンパレータ72bと同じく、出力異常検出信号S72aに応じてイネーブル制御される。より具体的に述べると、コンパレータ72cは、S72a=Lであるときにディセーブル(非動作状態)となり、S72a=Hであるときにイネーブル(動作状態)となる。
抵抗72d(=第1抵抗に相当)は、外部端子T1と第1電圧VBB-V1の印加端との間に接続されている。電流源72f(=第1電流源に相当)は、第1電圧VBB-V1の印加端と定電位端(=VBBM5)との間に接続されている。このように接続された抵抗72d(抵抗値:Rd)及び電流源72f(電流値:If)では、電源電圧VBBよりも所定値V1(=Rd×If)だけ低い第1電圧VBB-V1が生成される。
抵抗72e(=第2抵抗に相当)は、外部端子T1と第2電圧VBB-V2の印加端との間に接続されている。電流源72g(=第2電流源に相当)は、第2電圧VBB-V2の印加端と定電位端(=VBBM5)との間に接続されている。このように接続された抵抗72e(抵抗値:Re)及び電流源72g(電流値Ig)では、電源電圧VBBよりも所定値V2(=Re×Ig、V2<V1)だけ低い第2電圧VBB-V2が生成される。
なお、本図では、電流源72fと電流源72gが常に動作する例を挙げたが、コンパレータ72b及び72cと同様、出力異常検出信号S72aに応じてイネーブル制御される構成としても構わない。その場合、電流源72f及び電流源72gは、それぞれ、S72a=Lであるときにディセーブル(非動作状態)となり、S72a=Hであるときにイネーブル(動作状態)となるようにすればよい。
第1実施形態の出力異常検出回路72によれば、NMOSFET10のオン期間に流れる出力電流Ioが閾値よりも小さいとき(SENSE<VTH)に出力異常状態であることを検出し、NMOSFET10のオン抵抗Ronを引き上げると共に、出力電圧Voに基づいて外部端子T2の負荷オープンと天絡を判別することが可能となる。
より具体的に述べると、出力異常検出回路72は、出力電圧Voと第2電圧VBB-V2を比較し、Vo<VBB-V2であるときには負荷オープンと判別し、Vo>VBB-V2であるときには天絡と判別することができる。
以下では、図面を参照しながら、第1実施形態における出力異常検出動作(負荷オープン/天絡判別動作)について詳述する。
<出力異常検出動作(負荷オープン/天絡判別動作)>
図9は、負荷オープン検出動作の一例を示す図であり、上から順に、出力電流検出信号SENSE、出力電圧Vo、出力異常検出信号S72a、オン抵抗制御信号S72b、及び、判別信号S72cが描写されている。
時刻t1以前には、外部端子T2の負荷オープンが発生しておらず、フルオンされたNMOSFET10に出力電流Ioが適切に流れている。従って、出力電流検出信号SENSEは、閾値電圧VTHよりも高くなっている。また、出力電圧Voは、電源電圧VBBよりもNMOSFET10のドレイン・ソース間電圧V0(=Io×Ron0、ただし、Ron0はフルオン時のオン抵抗)だけ低い電圧VBB-V0となっている。なお、先述の第1電圧VBB-V1及び第2電圧VBB-V2は、それぞれ、VBB-V0>VBB-V2>VBB-V1を満たすように設定されている。
また、時刻t1以前には、SENSE>VTHであることから、S72a=L(異常未検出時の論理レベル)となっている。従って、オン抵抗制御信号S72b及び判別信号S72cは、いずれもディセーブル(例えばハイインピーダンス)とされている。
時刻t1において、外部端子T2の負荷オープンが発生すると、NMOSFET10に出力電流Ioが殆ど流れなくなる(先出の図5を参照)。従って、出力電流検出信号SENSEは、閾値電圧VTHよりも低くなる。
このとき、S72a=H(異常検出時の論理レベル)となるので、コンパレータ72bがイネーブルとなる。従って、時刻t1以降、オン抵抗制御信号S72bに応じて、NMOSFET10のオン抵抗Ron(延いてはドレイン・ソース間電圧Vds)が制御されるようになる。
なお、外部端子T2が負荷オープンしている場合には、NMOSFET10のオン抵抗Ronを制御することにより、出力電圧Vo(=VBB-Ron×Io)を任意に変化させることが可能である。例えば、本図では、NMOSFET10のオン抵抗Ronをフルオン時のオン抵抗Ron0から引き上げることにより、出力電圧Voが第1電圧VBB-V1(<VBB-V0)に合わせ込まれている。
また、S72a=H(異常検出時の論理レベル)になると、コンパレータ72cもイネーブルとなる。従って、時刻t1以降、出力電圧Voと第2電圧VBB-V2との比較結果に応じた判別信号S72cが出力される。本図に即して述べると、Vo(=VBB-V1)<VBB-V2となるので、判別信号S72cがローレベルとなる。
このように、S72a=H、かつ、S72c=Lであるときには、外部端子T2が負荷オープンしていると判別することができる。
図10は、天絡検出動作の一例を示す図であり、先の図9と同じく、上から順に、出力電流検出信号SENSE、出力電圧Vo、出力異常検出信号S72a、オン抵抗制御信号S72b、及び、判別信号S72cが描写されている。
時刻t2以前には、外部端子T2の天絡が発生しておらず、フルオンされたNMOSFET10に出力電流Ioが適切に流れている。従って、出力電流検出信号SENSEは、閾値電圧VTHよりも高くなっている。また、出力電圧Voは、電源電圧VBBよりNMOSFET10のドレイン・ソース間電圧V0だけ低い電圧VBB-V0となっている。
また、時刻t2以前には、SENSE>VTHであることから、S72a=L(異常未検出時の論理レベル)となっている。従って、オン抵抗制御信号S72b及び判別信号S72cは、いずれもディセーブル(例えばハイインピーダンス)とされている。このように、時刻t2以前の挙動は、当然のことながら、図9の時刻t1以前と全く同様である。
時刻t2において、外部端子T2の天絡が発生すると、NMOSFET10に出力電流Ioが殆ど流れなくなる(先の図6を参照)。従って、出力電流検出信号SENSEは、閾値電圧VTHよりも低くなる。
このとき、S72a=H(異常検出時の論理レベル)となるので、コンパレータ72bがイネーブルとなる。従って、時刻t2以降、オン抵抗制御信号S72bに応じて、NMOSFET10のオン抵抗Ron(延いてはドレイン・ソース間電圧Vds)が制御されるようになる。
ただし、外部端子T2が天絡している場合には、NMOSFET10のオン抵抗Ronに依ることなく、出力電圧Voが外部要因(図6の短絡経路の抵抗成分Ry及び天絡電流Ivbbsを参照)で決まる。具体的には、出力電圧Voがほぼ電源電圧VBBとなる。なお、オン抵抗制御信号S72bは、ローレベル(=オン抵抗Ronを引き下げるときの論理レベル)に張り付いた状態となる。
また、S72a=H(異常検出時の論理レベル)になると、コンパレータ72cもイネーブルとなる。従って、時刻t2以降、出力電圧Voと第2電圧VBB-V2との比較結果に応じた判別信号S72cが出力される。本図に即して述べると、Vo(≒VBB)>VBB-V2となるので、判別信号S72cがハイレベルとなる。
このように、S72a=H、かつ、S72c=Hであるときには、外部端子T2が天絡していると判別することができる。
なお、NMOSFET10のオフ期間であれば、出力電圧Voに基づいて負荷オープンと天絡を容易に判別することが可能である。しかしながら、出力異常検出信号S72aがハイレベル(=異常検出時の論理レベル)に立ち上がったことを受けて、NMOSFET10をフルオフし、その後改めて負荷オープンと天絡を判別するようなシーケンスでは、判別結果が得られるまでに長時間(例えば数百μs)を要する。
一方、第1実施形態の出力異常検出回路72であれば、出力異常状態(S72a=H)の検出後、NMOSFET10のフルオフを待たずに、遅滞なく負荷オープンと天絡を判別することができる。従って、半導体集積回路装置1が実装される電子機器(車載機器)の安全性を高めることが可能となる。
なお、制御ロジック部40では、例えば、2ビットの出力異常報知信号FAILを用意しておくことにより、正常(00)、地絡(01)、負荷オープン(10)、及び、天絡(11)をそれぞれ判別して、ECU2に報知することが可能となる。
<出力異常検出回路(第2実施形態)>
図11は、出力異常検出回路72の第2実施形態を示す図である。本実施形態の出力異常検出回路72は、電流源72Aと、抵抗72B及び72Cと、コンパレータ72Dと、イネーブル制御部72Eと、外部端子T6及びT7と、を含む。
電流源72Aは、外部端子T1と外部端子T2との間に接続されており、外部端子T2(=出力端子に相当)に供給される電流IAを生成する。なお、電流源72Aの有効/無効は、内部イネーブル信号EN1に応じて切り替えられる。また、電流源72Aは、必ずしも本図のような定電流源である必要はなく、例えば、外部端子T1と外部端子T2との間に抵抗とスイッチを直列に接続し、同スイッチを内部イネーブル信号EN1に応じてオン/オフする構成としてもよい。
抵抗72B及び72Cは、外部端子T2と接地端との間に直列接続されており、相互間の接続ノードから出力電圧Voに応じた監視電圧Vx(=出力電圧Voの分圧電圧)を出力する。なお、出力電圧Voがコンパレータ72Dの入力ダイナミックレンジに収まっているのであれば、抵抗72B及び72Cを省略し、出力電圧Voを監視電圧Vxとしてコンパレータ72Dに直接入力しても構わない。
コンパレータ72Dは、非反転入力端(+)に入力される監視電圧Vxと、反転入力端(-)に入力される所定の閾値電圧Vyとを比較することにより、第1検出信号S72Dを生成して外部端子T6に出力する。従って、第1検出信号S72Dは、Vx>Vyであるときにハイレベルとなり、Vx<Vyであるときにローレベルとなる。なお、コンパレータ72Dの有効/無効は、内部イネーブル信号EN2に応じて切り替えられる。
イネーブル制御部72Eは、外部端子T3及びT7からそれぞれ入力される外部制御信号Si(=NMOSFET10のオン/オフ制御信号に相当)及び外部イネーブル信号EN0に応じて内部イネーブル信号EN1及びEN2を生成する。
例えば、イネーブル制御部72Eは、Si=LかつEN0=Lであるときに電流源72Aを無効としてコンパレータ72Dを有効とする。また、イネーブル制御部72Eは、Si=LかつEN0=Hであるときに電流源72A及びコンパレータ72Dをいずれも有効とする。また、イネーブル制御部72Eは、Si=Hであるときに電流源72A及びコンパレータ72Dをいずれも無効とする。
すなわち、イネーブル制御部72Eは、NMOSFET10のオフ期間(Si=L)において、コンパレータ72Dを有効とした上で、外部イネーブル信号EN0に応じて電流源72Aの有効/無効を切り替えるように、内部イネーブル信号EN1及びEN2をそれぞれ生成する。
外部端子T6は、半導体集積回路装置1の外部に設けられた制御装置(例えば先出のECU2)に第1検出信号S72Dを出力するための信号出力端子である。
外部端子T7は、半導体集積回路装置1の外部に設けられた制御装置(例えば先出のECU2)から外部イネーブル信号EN0の入力を受け付けるための信号入力端子である。
このように構成された出力異常検出回路72は、NMOSFET10のオフ期間(Si=L)において、外部端子T2への電流供給を行わない第1状態(EN0=L)と、外部端子T2への電流供給を行う第2状態(EN0=H)とを切り替えつつ、各状態における出力電圧Voを監視して第1検出信号S72Dを生成する。
図12は、第2実施形態の出力異常検出回路72における出力論理値を示す図である。特に、本図では、NMOSFET10のオフ期間(Si=L)における外部端子T2の状態(STATUS)、外部イネーブル信号EN0、及び、第1検出信号S72Dがそれぞれ示されている。
まず、外部端子T2が正常状態(=外部端子T2が天絡も負荷オープンも生じていない状態)である場合について説明する。
Si=LかつEN0=Lであるときには、電流源72Aが無効とされるので、外部端子T2に電流IAが供給されない第1状態となる。このとき、外部端子T2が正常状態であれば、外部端子T2が負荷3を介してプルダウンされる形となるので、出力電圧Voがほぼ接地電位GNDとなる。従って、Vx<Vyとなるので、S72D=Lとなる。
一方、Si=LかつEN0=Hであるときには、電流源72Aが有効とされるので、外部端子T2に電流IAが供給される第2状態となる。このとき、外部端子T2が正常状態であれば、出力電圧Voが負荷3(例えば抵抗値RA)と電流IAに応じた電位(Vo=IA×RA)となる。従って、電流IAを適切に設定しておくことにより、Vx<Vyとなるので、S72D=Lとなる。
上記のように、外部端子T2が正常状態であるときには、第1状態(EN0=L)でも第2状態(EN0=H)でも、第1検出信号S72Dがローレベルとなる。
次に、外部端子T2が天絡状態である場合について説明する。
Si=LかつEN0=Lであるときには、電流源72Aが無効とされるので、外部端子T2に電流IAが供給されない第1状態となる。このとき、外部端子T2が天絡状態であれば、出力電圧Voがほぼ電源電圧VBBとなる。従って、Vx>Vyとなるので、S72D=Hとなる。
一方、Si=LかつEN0=Hであるときには、電流源72Aが有効とされるので、外部端子T2に電流IAが供給される第2状態となる。このとき、外部端子T2が天絡状態であれば、やはり出力電圧Voがほぼ電源電圧VBBとなる。従って、Vx>Vyとなるので、S72D=Hとなる。
上記のように、外部端子T2が天絡状態であるときには、第1状態(EN0=L)でも第2状態(EN0=H)でも、第1検出信号S72Dがハイレベルとなる。
次に、外部端子T2が負荷オープン状態である場合について説明する。
Si=LかつEN0=Lであるときには、電流源72Aが無効とされるので、外部端子T2に電流IAが供給されない第1状態となる。このとき、外部端子T2が負荷オープン状態であれば、外部端子T2が抵抗72B及び72C(又は図5の抵抗成分Rx)を介してプルダウンされる形となるので、出力電圧Voがほぼ接地電位GNDとなる。従って、Vx<Vyとなるので、S72D=Lとなる。
一方、Si=LかつEN0=Hであるときには、電流源72Aが有効とされるので、外部端子T2に電流IAが供給される第2状態となる。このとき、外部端子T2が負荷オープン状態であれば、出力電圧Voが抵抗72B及び72C(または抵抗成分Rx)と電流IAに応じた電位(Vo=IA×RB、ただし、RBは抵抗72B及び72Cの合成抵抗値)となる。従って、電流IA及び合成抵抗値RBをそれぞれ適切に設定しておくことにより、Vx>Vyとなるので、S72D=Hとなる。
上記のように、外部端子T2が負荷オープン状態であるときには、第1状態(EN0=L)ならば第1検出信号S72Dがローレベルとなり、第2状態(EN0=H)ならば第1検出信号S72Dがハイレベルとなる。
従って、第1検出信号S72Dの入力を受け付けるECU2は、NMOSFET10のオフ期間(Si=L)において、第1状態(EN0=L)及び第2状態(EN0=H)の双方で第1検出信号S72Dがローレベルであるときに、外部端子T2が正常状態であると判定することができる。
また、ECU2では、NMOSFET10のオフ期間(Si=L)において、第1状態(EN0=L)及び第2状態(EN0=H)の双方で第1検出信号S72Dがハイレベルであるときに、外部端子T2が天絡状態であると判定することができる。
さらに、ECU2は、NMOSFET10のオフ期間(Si=L)において、第1状態(EN0=L)では第1検出信号S72Dがローレベルであって第2状態(EN0=H)では第1検出信号S72Dがハイレベルであるときに、外部端子T2が負荷オープン状態であると判定することができる。
なお、第2実施形態の出力異常検出回路72では、電流源72Aが半導体集積回路装置1に内蔵されているので、外付け部品の増大を招くことがない。また、電流源72Aは、外部端子T2の異常検出動作を行うときにのみ有効とされるので、出力異常検出回路72のスタンバイ電流を不必要に増大せずに済む。
<出力異常検出回路(第3実施形態)>
図13は、出力異常検出回路72の第3実施形態を示す図である。第3実施形態の出力異常検出回路72は、先出の第2実施形態(図11)を基本としつつ、信号出力部72Fをさらに含む。
信号出力部72Fは、外部端子T5(=出力電流Ioに応じた出力電流検出信号SENSEを出力する信号出力端子)を利用して、外部端子T2の出力異常検出結果を出力するように構成された回路ブロックである。
本図に即して述べると、信号出力部72Fは、NMOSFET10のオフ期間(Si=L)に生成される第1検出信号S72Dに応じて出力電流検出信号SENSEの論理レベルを切り替えるように構成されている。
例えば、信号出力部72Fは、第1検出信号S72Dがローレベルであるときに出力電流検出信号SENSEをローレベルとし、第1検出信号S72Dがハイレベルであるときに出力電流検出信号SENSEをハイレベルとするように動作する。つまり、出力電流検出信号SENSEは、出力電流Ioに応じたアナログ信号ではなく、第1検出信号S72Dと等価のデジタル信号となる。従って、NMOSFET10のオフ期間(Si=L)における出力異常検出回路72の出力論理値については、先出の図12における「第1検出信号S72D」を「出力電流検出信号SENSE」と読み替えて理解すれば足りる。
この場合、出力電流検出信号SENSEの入力を受け付けるECU2は、NMOSFET10のオフ期間(Si=L)において、第1状態(EN0=L)及び第2状態(EN0=H)の双方で出力電流検出信号SENSEがローレベルであるときに、外部端子T2が正常状態であると判定することができる。
また、ECU2では、NMOSFET10のオフ期間(Si=L)において、第1状態(EN0=L)及び第2状態(EN0=H)の双方で出力電流検出信号SENSEがハイレベルであるときに、外部端子T2が天絡状態であると判定することができる。
さらに、ECU2は、NMOSFET10のオフ期間(Si=L)において、第1状態(EN0=L)では出力電流検出信号SENSEがローレベルであって第2状態(EN0=H)では出力電流検出信号SENSEがハイレベルであるときに、外部端子T2が負荷オープン状態であると判定することができる。
このように、出力電流検出信号SENSEの出力端子として設けられた既存の外部端子T5を出力異常検出結果の出力端子として流用することにより、先出の外部端子T6を削減することが可能となる。
<出力異常検出回路(第4実施形態)>
図14は、出力異常検出回路72の第4実施形態を示す図である。第4実施形態の出力異常検出回路72は、先出の第3実施形態(図13)を基本としつつ、先出の第1実施形態(図7)で説明したコンパレータ72b及び72cが追加されている。
コンパレータ72bは、反転入力端(-)に入力される出力電圧Voと、非反転入力端(+)に入力される第1電圧VBB-V1とを比較して、オン抵抗制御信号S72bを生成する。オン抵抗制御信号S72bは、Vo>VBB-V1であるときにローレベル(=オン抵抗Ronを引き上げるときの論理レベル)となり、Vo<VBB-V1であるときにハイレベル(=オン抵抗Ronを引き上げないときの論理レベル)となる。なお、コンパレータ72bの有効/無効は、内部イネーブル信号EN3に応じて切り替えられる。
ゲートドライバ31は、オン抵抗制御信号S72bに応じてNMOSFET10のオン抵抗Ron(延いてはドレイン・ソース間電圧Vds)を変化させるように、ゲート駆動信号G1を制御する。
コンパレータ72cは、非反転入力端(+)に入力される出力電圧Voと、反転入力端(-)に入力される第2電圧VBB-V2(>VBB-V1)を比較して、第2検出信号S72c(先出の判別信号S72cを読み替え)を生成する。第2検出信号S72cは、Vo<VBB-V2であるときにローレベルとなり、Vo>VBB-V2であるときにハイレベルとなる。なお、コンパレータ72cの有効/無効は、内部イネーブル信号EN4に応じて切り替えられる。
イネーブル制御部72Eは、外部端子T3及びT7からそれぞれ入力される外部制御信号Si(=NMOSFET10のオン/オフ制御信号に相当)及び外部イネーブル信号EN0に応じて内部イネーブル信号EN1~EN4を生成する。なお、内部イネーブル信号EN1及びEN2の生成動作については、先述の通りなので重複した説明を省略し、ここでは内部イネーブル信号EN3及びEN4の生成動作について説明する。
例えば、イネーブル制御部72Eは、Si=HかつEN0=Lであるときにコンパレータ72bを無効としてコンパレータ72cを有効とする。また、イネーブル制御部72Eは、Si=HかつEN0=Hであるときにコンパレータ72b及び72cをいずれも有効とする。また、イネーブル制御部72Eは、Si=Lであるときにコンパレータ72b及び72cをいずれも無効とする。
すなわち、イネーブル制御部72Eは、NMOSFET10のオン期間(Si=H)において、コンパレータ72cを有効とした上で、外部イネーブル信号EN0に応じてコンパレータ72bの有効/無効を切り替えるように、内部イネーブル信号EN3及びEN4をそれぞれ生成する。
このように構成された出力異常検出回路72は、NMOSFET10のオン期間(Si=H)において、NMOSFET10のオン抵抗Ronを通常値とする第3状態(EN0=L)と、NMOSFET10のドレイン・ソース間電圧Vdsを意図的に広げるようにオン抵抗Ronを通常値から引き上げる第4状態(EN0=H)とを切り替えつつ、各状態における出力電圧Voを監視して第2検出信号S72cを生成する。
なお、信号出力部72Fは、NMOSFET10のオフ期間(Si=L)に生成される第1検出信号S72Dと、NMOSFET10のオン期間(Si=H)に生成される第2検出信号S72cのそれぞれに応じて、出力電流検出信号SENSEの論理レベルを切り替えるように構成されている。
例えば、信号出力部72Fは、先にも述べた通り、NMOSFET10のオフ期間(Si=L)において、第1検出信号S72Dがローレベルであるときに出力電流検出信号SENSEをローレベルとし、第1検出信号S72Dがハイレベルであるときに出力電流検出信号SENSEをハイレベルとするように動作する。
また、信号出力部72Fは、NMOSFET10のオン期間(Si=H)において、第2検出信号S72cがハイレベルであるときに出力電流検出信号SENSEの論理レベルを固定せずセンス電流Is2(延いては出力電流Io)に応じたアナログ出力とし、第2検出信号S72cがローレベルであるときに出力電流検出信号SENSEをハイレベルに固定するように動作する。
図15は、第4実施形態の出力異常検出回路72における出力論理値を示す図である。特に、本図では、NMOSFET10のオン期間(Si=H)における外部端子T2の状態(STATUS)、外部イネーブル信号EN0、第2検出信号S72c、及び、出力電流検出信号SENSEがそれぞれ示されている。
まず、外部端子T2が正常状態(=外部端子T2が天絡も負荷オープンも生じていない状態)である場合について説明する。
Si=HかつEN0=Lであるときには、コンパレータ72bが無効とされるので、NMOSFET10のオン抵抗Ronを通常値(=フルオン時のオン抵抗Ron0)とする第3状態となる。このとき、外部端子T2が正常状態であれば、出力電圧Voが電源電圧VBBよりもNMOSFET10のドレイン・ソース間電圧V0(=Io×Ron0)だけ低い電圧VBB-V0となる。従って、Vo(=VBB-V0)>VBB-V2となるので、S72c=Hとなる。その結果、出力電流検出信号SENSEがアナログ出力される状態(SENSE∝Io)となる。特に、出力電流Ioが正常に流れている場合には、出力電流検出信号SENSEのアナログ値が高くなる。従って、ECU2で出力電流検出信号SENSEをデジタル信号として取り扱う場合には、出力電流検出信号SENSEがハイレベルとして認識されることになる。
一方、Si=HかつEN0=Hであるときには、コンパレータ72bが有効とされるので、NMOSFET10のオン抵抗Ronを通常値から引き上げる第4状態となる。このとき、外部端子T2が正常状態であれば、出力電圧Voが第1電圧VBB-V1に合わせ込まれる。従って、Vo(=VBB-V1)<VBB-V2となるので、S72c=Lとなる。その結果、出力電流検出信号SENSEがハイレベルに固定される。
上記のように、外部端子T2が正常状態であるときには、第3状態(EN0=L)でも第4状態(EN0=H)でも、出力電流検出信号SENSEがハイレベルとなる。
次に、外部端子T2が天絡状態である場合について説明する。
Si=HかつEN0=Lであるときには、コンパレータ72bが無効とされるので、NMOSFET10のオン抵抗Ronを通常値とする第3状態となる。このとき、外部端子T2が天絡状態であれば、出力電圧Voがほぼ電源電圧VBBとなる。従って、Vo(≒VBB)>VBB-V2となるので、S72c=Hとなる。その結果、出力電流検出信号SENSEがアナログ出力される状態となる。ただし、外部端子T2が天絡状態であるときには、NMOSFET10に出力電流Ioが殆ど流れないので、出力電流検出信号SENSEのアナログ値がほぼゼロとなる。従って、ECU2で出力電流検出信号SENSEをデジタル信号として取り扱う場合には、出力電流検出信号SENSEがローレベルとして認識されることになる。
一方、Si=HかつEN0=Hであるときには、コンパレータ72bが有効とされるので、NMOSFET10のオン抵抗Ronを通常値から引き上げる第4状態となる。このとき、外部端子T2が天絡状態であれば、やはり出力電圧Voがほぼ電源電圧VBBとなる。従って、Vo(≒VBB)>VBB-V2となるので、S72c=Hとなる。その結果、出力電流検出信号SENSEがアナログ出力される状態となる。ただし、先にも述べたように、外部端子T2が天絡状態であるときには、NMOSFET10に出力電流Ioが殆ど流れないので、出力電流検出信号SENSEのアナログ値がほぼゼロとなる。従って、ECU2で出力電流検出信号SENSEをデジタル信号として取り扱う場合には、出力電流検出信号SENSEがローレベルとして認識されることになる。
上記のように、外部端子T2が天絡状態であるときには、第3状態(EN0=L)でも第4状態(EN0=H)でも、出力電流検出信号SENSEがローレベルとなる。
次に、外部端子T2が負荷オープン状態である場合について説明する。
Si=HかつEN0=Lであるときには、コンパレータ72bが無効とされるので、NMOSFET10のオン抵抗Ronを通常値とする第3状態となる。このとき、外部端子T2が負荷オープン状態であれば、出力電流Ioの流れる電流経路が遮断されるので、出力電圧Voがほぼ電源電圧VBBとなる。従って、Vo(≒VBB)>VBB-V2となるので、S72c=Hとなる。その結果、出力電流検出信号SENSEがアナログ出力される状態となる。ただし、外部端子T2が負荷オープン状態であるときには、NMOSFET10に出力電流Ioが殆ど流れないので、出力電流検出信号SENSEのアナログ値がほぼゼロとなる。従って、ECU2で出力電流検出信号SENSEをデジタル信号として取り扱う場合には、出力電流検出信号SENSEがローレベルとして認識されることになる。この点については、外部端子T2が天絡状態である場合と同様である。
一方、Si=HかつEN0=Hであるときには、コンパレータ72bが有効とされるので、NMOSFET10のオン抵抗Ronを通常値から引き上げる第4状態となる。このとき、外部端子T2が負荷オープン状態であれば、出力電圧Voが第1電圧VBB-V1に合わせ込まれる。従って、Vo(=VBB-V1)<VBB-V2となるので、S72c=Lとなる。その結果、出力電流検出信号SENSEがハイレベルに固定される。
上記のように、外部端子T2が負荷オープン状態であるときには、第3状態(EN0=L)ならば出力電流検出信号SENSEがローレベルとなり、第4状態(EN0=H)ならば出力電流検出信号SENSEがハイレベルとなる。
従って、出力電流検出信号SENSEの入力を受け付けるECU2は、NMOSFET10のオン期間(Si=H)において、第3状態(EN0=L)及び第4状態(EN0=H)の双方で出力電流検出信号SENSEがハイレベルであるときに、外部端子T2が正常状態であると判定することができる。
また、ECU2では、NMOSFET10のオン期間(Si=H)において、第3状態(EN0=L)及び第4状態(EN0=H)の双方で出力電流検出信号SENSEがローレベルであるときに、外部端子T2が天絡状態であると判定することができる。
また、ECU2は、第3状態(EN0=L)では出力電流検出信号SENSEがローレベルであって第4状態(EN0=H)では出力電流検出信号SENSEがハイレベルであるときに、外部端子T2が負荷オープン状態であると判定することができる。
なお、NMOSFET10のオフ期間(Si=L)における出力論理値については、先出の図12における「第1検出信号S72D」を「出力電流検出信号SENSE」と読み替えて理解すれば足りるので、重複した説明を省略する。
<車両への適用>
図16は、車両の一構成例を示す外観図である。本構成例の車両Xは、バッテリ(本図では不図示)と、バッテリから電力供給を受けて動作する種々の電子機器X11~X18とを搭載している。
車両Xには、エンジン車のほか、電動車(BEV[battery electric vehicle]、HEV[hybrid electric vehicle」、PHEV/PHV(plug-in hybrid electric vehicle/plug-in hybrid vehicle]、又は、FCEV/FCV(fuel cell electric vehicle/fuel cell vehicle]などのxEV)も含まれる。
なお、本図における電子機器X11~X18の搭載位置については、図示の便宜上、実際とは異なる場合がある。
電子機器X11は、エンジンに関連する制御(インジェクション制御、電子スロットル制御、アイドリング制御、酸素センサヒータ制御、及び、オートクルーズ制御など)、または、モータに関する制御(トルク制御、及び、電力回生制御など)を行う電子制御ユニットである。
電子機器X12は、HID[high intensity discharged lamp]及びDRL[daytime running lamp]などの点消灯制御を行うランプコントロールユニットである。
電子機器X13は、トランスミッションに関連する制御を行うトランスミッションコントロールユニットである。
電子機器X14は、車両Xの運動に関連する制御(ABS[anti-lock brake system]制御、EPS[electric power steering]制御、電子サスペンション制御など)を行うボディコントロールユニットである。
電子機器X15は、ドアロック及び防犯アラームなどの駆動制御を行うセキュリティコントロールユニットである。
電子機器X16は、ワイパー、電動ドアミラー、パワーウィンドウ、ダンパー(ショックアブソーバー)、電動サンルーフ、及び、電動シートなど、標準装備品またはメーカーオプション品として、工場出荷段階で車両Xに組み込まれている電子機器である。
電子機器X17は、車載A/V[audio/visual]機器、カーナビゲーションシステム、及び、ETC[electronic toll collection system]など、ユーザオプション品として任意で車両Xに装着される電子機器である。
電子機器X18は、車載ブロア、オイルポンプ、ウォーターポンプ、バッテリ冷却ファンなど、高耐圧系モータを備えた電子機器である。
なお、先に説明した半導体集積回路装置1、ECU2、及び、負荷3は、電子機器X11~X18のいずれにも組み込むことが可能である。
<総括>
以下では、これまでに説明してきた種々の実施形態について総括的に述べる。
例えば、本明細書中に開示されているスイッチ装置は、電源電圧の供給を受け付けるように構成された電源端子と、負荷を外部接続するように構成された出力端子と、前記電源端子と前記出力端子との間に接続されるように構成されたスイッチ素子と、前記スイッチ素子のオフ期間に前記出力端子への電流供給を行わない第1状態と前記出力端子への電流供給を行う第2状態とを切り替えつつ各状態における前記出力端子の出力電圧を監視して第1検出信号を生成するように構成された出力異常検出回路と、を有する構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成によるスイッチ装置において、前記出力異常検出回路は、前記出力端子に供給される電流を生成するように構成された電流源と、前記出力電圧に応じた監視電圧と所定の閾値電圧とを比較して前記第1検出信号を生成するように構成された第1コンパレータと、前記スイッチ素子のオフ期間に前記第1コンパレータを有効とした上でイネーブル信号に応じて前記電流源の有効/無効を切り替えるように構成されたイネーブル制御部と、を含む構成(第2の構成)にしてもよい。
上記第2の構成によるスイッチ装置は、前記スイッチ素子のオン期間に流れる出力電流に応じた出力電流検出信号を出力するように構成された信号出力端子を更に有し、前記出力異常検出回路は、少なくとも前記第1検出信号に応じて前記出力電流検出信号の論理レベルを切り替えるように構成された信号出力部を含む構成(第3の構成)にしてもよい。
上記第3の構成によるスイッチ装置において、前記出力異常検出回路は、前記スイッチ素子のオン期間に前記スイッチ素子のオン抵抗を通常値とする第3状態と前記オン抵抗を前記通常値から引き上げる第4状態とを切り替えつつ各状態における前記出力電圧を監視して第2検出信号を生成するように構成されている構成(第4の構成)にしてもよい。
また、上記第4の構成によるスイッチ装置において、前記出力異常検出回路は、前記出力電圧と第1電圧とを比較して前記スイッチ素子のオン抵抗制御信号を生成するように構成された第2コンパレータと、前記出力電圧と前記第1電圧よりも高い第2電圧とを比較して第2検出信号を生成するように構成された第3コンパレータと、をさらに有し、前記イネーブル制御部は、前記スイッチ素子のオン期間に前記第3コンパレータを有効とした上で前記イネーブル信号に応じて前記第2コンパレータの有効/無効を切り替えるように構成されている構成(第5の構成)にしてもよい。
また、上記第4または第5の構成によるスイッチ装置において、前記信号出力部は、前記第1検出信号及び前記第2検出信号それぞれに応じて前記出力電流検出信号の論理レベルを切り替えるように構成されている構成(第6の構成)にしてもよい。
また、例えば、本明細書中に開示されている電子機器は、上記第6の構成によるスイッチ装置と、前記出力電流検出信号の入力を受け付けるように構成された制御装置と、を有する構成(第7の構成)とされている。
なお、上記第7の構成による電子機器において、前記制御装置は、前記スイッチ素子のオフ期間において、前記第1状態及び前記第2状態の双方で前記出力電流検出信号が第1論理レベルであるときに前記出力端子が正常状態であると判定し、前記第1状態及び前記第2状態の双方で前記出力電流検出信号が第2論理レベルであるときに前記出力端子が天絡状態であると判定し、前記第1状態では前記出力電流検出信号が前記第1論理レベルであって前記第2状態では前記出力電流検出信号が前記第2論理レベルであるときに前記出力端子が負荷オープン状態であると判定する構成(第8の構成)にしてもよい。
また、上記第8の構成による電子機器において、前記制御装置は、前記スイッチ素子のオン期間において、前記第3状態及び前記第4状態の双方で前記出力電流検出信号が前記第2論理レベルであるときに前記出力端子が正常状態であると判定し、前記第3状態及び前記第4状態の双方で前記出力電流検出信号が前記第1論理レベルであるときに前記出力端子が天絡状態であると判定し、前記第3状態では前記第1論理レベルであって前記第4状態では前記出力電流検出信号が前記第2論理レベルであるときに前記出力端子が負荷オープン状態であると判定する構成(第9の構成)にしてもよい。
また、例えば、本明細書中に開示されている車両は、上記第8または第9の構成による電子機器を有する構成(第10の構成)とされている。
<その他の変形例>
また、上記の実施形態では、車載用ハイサイドスイッチLSIを例に挙げたが、本明細書中に開示されている発明の適用対象は、これに限定されるものではなく、車載用途以外のハイサイドスイッチLSIにも広く適用することができる。
また、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
1 半導体集積回路装置(スイッチ装置)
2 ECU(制御装置)
3 負荷
4 外部センス抵抗
10 NMOSFET(スイッチ素子)
20 出力電流監視部
21、22 NMOSFET
23 センス抵抗
30 ゲート制御部
31 ゲートドライバ
311 ソース電流源
312 シンク電流源
313 コントローラ
32 オシレータ
33 チャージポンプ(昇圧部)
34 アクティブクランパ
35 NMOSFET
36 抵抗
37 キャパシタ
38 ツェナダイオード(クランプ素子)
40 制御ロジック部
50 信号入力部
60 内部電源部
70 異常保護部
71 過電流保護回路
72 出力異常検出回路
72a、72b、72c コンパレータ
72d、72e 抵抗
72f、72g 電流源
72A 電流源
72B、72C 抵抗
72D コンパレータ
72E イネーブル制御部
72F 信号出力部
73 温度保護回路
74 減電圧保護回路
80 出力電流検出部
81 アンプ
82 PMOSFET
Rx、Ry 抵抗成分
T1~T5、T6、T7 外部端子
X 車両
X11~X18 電子機器

Claims (10)

  1. 電源電圧の供給を受け付けるように構成された電源端子と、
    負荷を外部接続するように構成された出力端子と、
    前記電源端子と前記出力端子との間に接続されるように構成されたスイッチ素子と、
    前記スイッチ素子のオフ期間に前記出力端子への電流供給を行わない第1状態と前記出力端子への電流供給を行う第2状態とを切り替えつつ各状態における前記出力端子の出力電圧を監視して第1検出信号を生成するように構成された出力異常検出回路と、
    を有する、スイッチ装置。
  2. 前記出力異常検出回路は、
    前記出力端子に供給される電流を生成するように構成された電流源と、
    前記出力電圧に応じた監視電圧と所定の閾値電圧とを比較して前記第1検出信号を生成するように構成された第1コンパレータと、
    前記スイッチ素子のオフ期間に前記第1コンパレータを有効とした上でイネーブル信号に応じて前記電流源の有効/無効を切り替えるように構成されたイネーブル制御部と、
    を含む、請求項1に記載のスイッチ装置。
  3. 前記スイッチ素子のオン期間に流れる出力電流に応じた出力電流検出信号を出力するように構成された信号出力端子をさらに有し、
    前記出力異常検出回路は、少なくとも前記第1検出信号に応じて前記出力電流検出信号の論理レベルを切り替えるように構成された信号出力部を含む、請求項2に記載のスイッチ装置。
  4. 前記出力異常検出回路は、前記スイッチ素子のオン期間に前記スイッチ素子のオン抵抗を通常値とする第3状態と前記オン抵抗を前記通常値から引き上げる第4状態とを切り替えつつ各状態における前記出力電圧を監視して第2検出信号を生成するように構成されている、請求項3に記載のスイッチ装置。
  5. 前記出力異常検出回路は、
    前記出力電圧と第1電圧とを比較して前記スイッチ素子のオン抵抗制御信号を生成するように構成された第2コンパレータと、
    前記出力電圧と前記第1電圧よりも高い第2電圧とを比較して第2検出信号を生成するように構成された第3コンパレータと、
    をさらに有し、
    前記イネーブル制御部は、前記スイッチ素子のオン期間に前記第3コンパレータを有効とした上で前記イネーブル信号に応じて前記第2コンパレータの有効/無効を切り替えるように構成されている、請求項4に記載のスイッチ装置。
  6. 前記信号出力部は、前記第1検出信号及び前記第2検出信号それぞれに応じて前記出力電流検出信号の論理レベルを切り替えるように構成されている、請求項4または5に記載のスイッチ装置。
  7. 請求項6に記載のスイッチ装置と、
    前記出力電流検出信号の入力を受け付けるように構成された制御装置と、
    を有する、電子機器。
  8. 前記制御装置は、前記スイッチ素子のオフ期間において、前記第1状態及び前記第2状態の双方で前記出力電流検出信号が第1論理レベルであるときに前記出力端子が正常状態であると判定し、前記第1状態及び前記第2状態の双方で前記出力電流検出信号が第2論理レベルであるときに前記出力端子が天絡状態であると判定し、前記第1状態では前記出力電流検出信号が前記第1論理レベルであって前記第2状態では前記出力電流検出信号が前記第2論理レベルであるときに前記出力端子が負荷オープン状態であると判定する、請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記制御装置は、前記スイッチ素子のオン期間において、前記第3状態及び前記第4状態の双方で前記出力電流検出信号が前記第2論理レベルであるときに前記出力端子が正常状態であると判定し、前記第3状態及び前記第4状態の双方で前記出力電流検出信号が前記第1論理レベルであるときに前記出力端子が天絡状態であると判定し、前記第3状態では前記第1論理レベルであって前記第4状態では前記出力電流検出信号が前記第2論理レベルであるときに前記出力端子が負荷オープン状態であると判定する、請求項8に記載の電子機器。
  10. 請求項8または9に記載の電子機器を有する、車両。
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