JP2019192715A - レーザ装置およびその電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性を高めたレーザ装置を提供する。【解決手段】高周波電源400は、一対の放電電極202,204の容量を含む共振回路210に高周波電圧VRFを印加する。過電圧抑制回路500は、共振回路210の両端間の過電圧を抑制する。保護回路550は、異常を検出すると高周波電源400からの高周波電圧VRFの印加を停止させる。【選択図】図2

Description

本発明は、レーザ装置に関する。
産業用の加工ツールとして、レーザ加工装置が広く普及している。レーザ加工装置には、COレーザなどの高出力のガスレーザが使用される。図1は、レーザ装置100Rのブロック図である。レーザ装置100Rは、レーザ共振器200および電源装置250Rを備える。レーザ共振器200は、一対の放電電極202,204、全反射鏡206、部分反射鏡208を備える。
一対の放電電極202,204は、COなどのレーザ媒質ガスが充電されたガスチャンバ内に設けられる。一対の放電電極202,204の間には、静電容量Cが存在する。この静電容量Cと、インダクタL(インダクタ素子あるいは寄生インダクタ)は、共振周波数fRESを有する共振回路210を形成する。
電源装置250Rは、高周波電圧VRFを共振回路210に印加する。高周波電圧VRFの周波数fRF(以下、同期周波数という)は、共振回路の周波数fRESの近傍に設定される。高周波電圧VRFが印加されることにより、一対の放電電極202,204の間に放電電流が流れる。放電電流によってレーザ媒質ガスが励起され、反転分布が形成される。誘導放出光は、全反射鏡206と部分反射鏡208が形成する光共振器内を往復し、レーザ媒質ガスを通過することにより増幅される。増幅された光の一部が部分反射鏡208から出力として取り出される。
電源装置250Rは、安定化された直流電圧VDCを生成する直流電源300と、直流電圧VDCを高周波電圧VRFに変換する高周波電源400とを備える。
特開平9−129953号公報 特開2015−32746号公報 特開2017−69561号公報
本発明者らは、図1のレーザ装置100Rについて検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
放電電極202や204において接触不良などが生ずると、開放状態で運転することになる。開放状態では、静電容量Cが非常に小さくなるため、共振回路の共振周波数が非常に高い値fRES’となる。この状態で、同期周波数f(f<fRES’)の高周波電圧Vacを印加し続けると、共振周波数fRES’において、高周波電圧VRFの振幅を超える非常に高電圧が発生する。この高電圧が高周波電源400の内部の半導体素子(すなわちパワートランジスタ)に印加されると、信頼性が低下する。
本発明は係る状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、信頼性を高めたレーザ装置の提供にある。
本発明のある態様はレーザ装置あるいはその電源装置に関する。レーザ装置は、一対の放電電極を含むレーザ共振器と、一対の放電電極を駆動する電源装置を備える。電源装置は、一対の放電電極の容量を含む共振回路に高周波電圧を印加する高周波電源と、共振回路の両端間の過電圧を抑制する過電圧抑制回路と、異常を検出すると高周波電圧の印加を停止させる保護回路と、を備える。保護回路が異常を検出するのに要する時間は、過電圧抑制回路が過電圧に耐えうる時間より短い。
この態様によると、過電圧抑制回路を設けることで、共振回路の共振周波数が設計値から大きく外れた場合に、過電圧を抑制でき、高周波電源などに含まれる半導体素子を保護できる。そして過電圧抑制回路が高電圧を抑制している間に、保護回路により異常の有無を判定し、異常が生じている場合には、装置を停止することにより、高周波電源の半導体素子を保護でき、また過電圧抑制回路の信頼性が低下するのを防止できる。
過電圧抑制回路の容量は、一対の放電電極の容量の1/5より小さくてもよい。これにより過電圧抑制回路が、共振回路の共振周波数に及ぼす影響を小さくできる。
過電圧抑制回路は、電圧サプレッサ、サージ防護デバイス、ガスアレスタ(サージアレスタ)の少なくともひとつを含んでもよい。
過電圧抑制回路は、直列に接続される複数の素子を含んでもよい。個々の素子の静電容量が大きい場合に、それらを直列に接続することで、過電圧抑制回路の静電容量を小さくできる。
過電圧抑制回路は、一対の放電電極の容量の1/10以下のキャパシタを含んでもよい。この場合、キャパシタが負荷となるため、共振周波数が高くなりすぎるのを防止でき、過電圧を抑制できる。
過電圧抑制回路は、LCR負荷を含んでもよい。この場合、放電電極に異常が生じて開放状態となっても、LCR負荷によって共振周波数が高くなりすぎるのを防止でき、過電圧を抑制できる。
保護回路は、レーザ装置の出力光の有無にもとづいて異常を判定してもよい。レーザ装置が非発光の場合に、無負荷状態と判定してもよい。COレーザの場合、赤外線検出素子を用いればよい。
保護回路は、共振周波数の電流成分にもとづいて異常を判定してもよい。負荷(共振回路)もしくは高周波電源の出力に流れる電流を監視し、検出値から共振周波数の成分を抽出し、共振周波数の電流が小さい場合には、無負荷状態と判定してもよい。
保護回路は、共振周波数以外の電流成分にもとづいて異常を判定してもよい。負荷(共振回路)もしくは高周波電源の出力に流れる電流を監視し、検出値から共振周波数以外の成分を抽出し、共振周波数以外の電流が大きい場合には、無負荷状態と判定してもよい。
保護回路は、ショット後の高周波電源の入力電圧の低下幅にもとづいて異常を判定してもよい。レーザが正常に発光すれば、直流電源の出力コンデンサ(バンクコンデンサ)に蓄えられた電荷が放電され、直流電圧が低下する。したがってバンクコンデンサの電圧を監視し、電圧低下が小さいときに、無負荷状態と判定できる。
保護回路は、過電圧抑制回路に流れる電流にもとづいて異常を判定してもよい。過電圧抑制回路を構成するサージ保護素子に電流が流れた場合には無負荷状態と判定できる。
保護回路は、共振周波数より高い周波数のノイズにもとづいて異常を判定してもよい。電流が高周波となった場合、高周波の放射ノイズあるいは伝導ノイズが増加する。このノイズをアンテナで検出し、ノイズが増加した場合に無負荷状態と判定できる。
保護回路は、一対の放電電極間の電圧にもとづいて異常を判定してもよい。高周波電圧を印加しているにもかかわらず、共振回路の両端間に十分な電圧が検出されない場合、無負荷状態と判定できる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、レーザ装置の信頼性を高めることができる。
レーザ装置のブロック図である。 実施の形態に係るレーザ装置のブロック図である。 図3(a)〜(d)は、過電圧抑制回路の構成例を示す回路図である。 電源装置の具体的な構成例を示す回路図である。 保護回路を含む高周波電源の構成例を示す図である。 レーザ装置を備えるレーザ加工装置を示す図ある。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図2は、実施の形態に係るレーザ装置100のブロック図である。レーザ装置100は、レーザ共振器200と電源装置250を備える。レーザ共振器200と電源装置250の機能は図1と同様である。
レーザ共振器200は、一対の放電電極202,204を備え、それらの間の静電容量CがインダクタLとともに共振回路210を形成する。この共振回路210の共振周波数をfRESとする。
電源装置250は、図1の電源装置250に加えて、過電圧抑制回路500および保護回路550を備える。
直流電源300は、所定の電圧レベルに安定化された直流電圧VDCを発生し、高周波電源400に供給する。高周波電源400は、共振周波数fRESと同じ周波数(同期周波数)fRFを有する高周波電圧VRFを発生し、レーザ共振器200に供給する。高周波電源400の構成は限定されないが、直流電圧VDCを交流電圧VACに変換するインバータと、インバータの出力電圧VACを昇圧するトランスと、を含むことができる。
過電圧抑制回路500は、共振回路210の両端間の過電圧を抑制可能に構成される。
保護回路550は、レーザ装置100の動作を監視し、異常を検出すると高周波電源400による高周波電圧VRFの印加を停止させる。保護回路550が検出対象とする異常は、共振回路210の両端間に過電圧を発生させるような異常、言い換えれば、過電圧抑制回路500による抑制動作が実際に発生するような異常である。このような異常としては、共振回路210の共振周波数が、その設計値(すなわち同期周波数)fRESよりも高くなるような異常が例示され、たとえば放電電極202,204の接触不良、インダクタLの外れ、それらを接続する配線の外れなどに起因して発生し、以下では、開放異常と総称する。なお、共振回路210の両端間電圧ΔVのスペクトルは、同期周波数fRFに加えて、その他の周波数成分の含み、また高周波電源400の出力端と、レーザ共振器200の入力端の間には、図示しない寄生インピーダンスが存在するため、高周波電圧VRFと両端間電圧ΔVの波形は必ずしも一致しないことに留意されたい。
保護回路550が開放異常を検出するのに要する時間は、過電圧抑制回路500が過電圧に耐えうる時間より短く設計される。
以上がレーザ装置100の構成である。このレーザ装置100によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施の形態によると、過電圧抑制回路500を設けることで、共振回路210の共振周波数が設計値fRESから大きく外れた場合に、その両端間に生ずる過電圧を抑制でき、高周波電源400などに含まれる半導体素子を保護できる。
ここで、両端間電圧ΔVの過電圧状態が過電圧抑制回路500によって抑制される間、過電圧抑制回路500には電流が流れ続けることとなる。この状態が長く持続すると、過電圧抑制回路500の発熱が大きくなったりして、過電圧抑制機能が低下し、あるいは過電圧抑制機能が完全に失われる可能性がある。そうすると、再び過電圧が高周波電源400に印加され、半導体素子の信頼性を低下させる可能性がある。そこで過電圧抑制回路500に加えて保護回路550を設け、過電圧抑制回路500が高電圧を抑制している間に、保護回路550により異常の有無を判定し、異常が生じている場合には、高周波電源400や直流電源300を停止することにより、過電圧の発生原因を取り除いて高周波電源400の半導体素子を保護でき、また過電圧抑制回路の500信頼性が低下するのを防止できる。
本発明は、図2のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、方法に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例や実施例を説明する。
図3(a)〜(d)は、過電圧抑制回路500の構成例を示す回路図である。図3(a)の過電圧抑制回路500は、ガスアレスタ502を含む。ガスアレスタ502の端子間電圧が動作開始電圧を超えると、ガスアレスタ502が短絡状態となり、過電圧抑制回路500の両端間電圧ΔVが抑制される。
ここで過電圧抑制回路500の両端間の静電容量は、一対の放電電極の静電容量の1/5より小さいことが好ましい。なぜなら、過電圧抑制回路500の静電容量が大きすぎると、共振回路210の共振周波数fRESをシフトさせることとなり、回路動作に影響を及ぼすからである。この観点において、図3(a)のようにガスアレスタ502単体で過電圧抑制回路500を構成すると、静電容量が大きすぎる場合がある。
このような場合には図3(b)に示すように、複数の過電圧抑制素子(サージ保護素子)を直列に接続するとよい。これにより、過電圧抑制回路500の両端間の静電容量は、複数の過電圧抑制素子それぞれの静電容量の合成容量となるため、個々の過電圧抑制素子の静電容量よりも小さくすることができる。
より詳しくは図3(b)の過電圧抑制回路500は、直列に接続されるガスアレスタ502とバリスタ504を含む。この構成では、過電圧抑制回路500の両端間に高電圧ΔVが印加されると、ガスアレスタ502の端子間電圧が動作開始電圧を超えて短絡状態となり、高電圧ΔVがバリスタ504に印加される。その結果、バリスタ504のI−V特性に応じて電流が流れ、高電圧ΔVを抑制できる。バリスタ504に代えて、一般的な過電圧抑制素子を用いることができ、たとえばSPD(酸化亜鉛型アレスタ)やトランゾープを用いてもよい。
図3(a)、(b)の過電圧抑制回路500は、過電圧に応答して動作するものであったが、その限りでなく、過電圧抑制回路500は、レーザ共振器200の開放異常状態における過電圧の発生を予防する回路であってもよい。より具体的には過電圧抑制回路500は、同期周波数fRFにおいては、共振回路210に比べて十分にハイインピーダンスであり、同期周波数fRFより高い周波数においては、低いインピーダンスを有してもよい。図3(c)の過電圧抑制回路500は、キャパシタ506を含む。キャパシタ506の静電容量は、一対の放電電極202,204の静電容量の1/5以下、好ましくは1/10以下である。開放異常が発生しても、このキャパシタ506が負荷として残るため、共振周波数が高くなりすぎるのを防止でき、過電圧を抑制できる。
図3(d)の過電圧抑制回路500は、LCR負荷回路を含む。開放状態となっても、LCR負荷によって共振周波数が高くなりすぎるのを防止でき、過電圧を抑制できる。
なお過電圧抑制回路500を、図3(a)〜(d)に例示した回路のいくつかを並列に接続した構成であってもよい。
図4は、電源装置250の具体的な構成例を示す回路図である。レーザ装置100には、発光期間(励振期間)と停止期間を指示する制御信号(励振信号)S1が入力され、励振信号S1にもとづいて間欠動作する。たとえば励振信号S1は、数kHz程度の繰り返し周波数、デューティ比5%程度のパルス信号である。
高周波電源400は、Hブリッジ回路(フルブリッジ回路)402と昇圧トランス404とを備える。高周波電源400は、Hブリッジ回路402と昇圧トランス404のセット401を、2系統備え、それらが並列に接続されている。もちろんこのセット401を1系統のみで構成してもよい。励振信号S1が励振区間を指示するレベル(たとえばハイ)の間、Hブリッジ回路402はスイッチングし、昇圧トランス404の1次巻線に交流電圧VACを印加する。Hブリッジ回路402のスイッチング周波数は、同期周波数fRFであり、たとえば2MHz程度に設定される。その結果、昇圧トランス404の2次巻線には、交流電圧VACを昇圧した高周波電圧VRFが発生する。
直流電源300は、バンクコンデンサ302および充電回路304を含む。バンクコンデンサ302は、DCリンク306の間に設けられる。充電回路304はバンクコンデンサ302を充電し、バンクコンデンサ302の電圧VDCを一定に保つ。
励振区間の間、Hブリッジ回路402がスイッチング動作することにより、バンクコンデンサ302に蓄えられたエネルギー(電荷)が放出され、直流電圧VDCの電圧レベルは低下する。充電回路304は、直流電圧VDCの電圧レベルの低下を補うように、バンクコンデンサ302に充電電流を供給する。すなわち、直流電源300もまた、励振信号S1と同期して間欠動作する。
なお直流電源300を、励振期間中も含めて定常的に動作するDC/DCコンバータで構成してもよい。
図4では、保護回路550は高周波電源400の一部として構成される。高周波電源400の出力には、電流センサCTが設けられ、レーザ共振器200に流れる電流が監視される。具体的には、2系統の昇圧トランス404それぞれの出力に、電流センサCT1,CT2が設けられ、保護回路550は、電流センサCT1,CT2の出力にもとづいて異常を検出し、異常状態においてHブリッジ回路402を停止させる。
図5は、保護回路550を含む高周波電源400の構成例を示す図である。保護回路550は、高周波電流検出回路(高周波電流検出基板)560、プリアンプ回路(プリアンプ基板)570、駆動信号発生回路(駆動信号発生基板)580A,580Bを備える。
高周波電流検出回路560は、2つの電流センサCT1,CT2の出力を受け、同期周波数fRF(2MHz)の周波数成分を除去する。高周波電流検出回路560は、たとえばバンド除去フィルタ562,564を含む。
プリアンプ回路570は、電流センサCT1,CT2が検出した電流値を処理する。レベル判定器572(574)は、バンド除去フィルタ562(564)の出力をしきい値と比較する。レベル判定器576(578)は、電流センサCT1(CT2)の出力を、所定のしきい値と比較する。電流差判定器579は、2つの電流センサCT1,CT2の出力の差分を検出し、しきい値と比較する。
駆動信号発生回路580Aは、Hブリッジ回路402を制御するための駆動信号を生成するブロックである。駆動信号発生回路580Aは、バンド除去フィルタ562(564)の出力の方が大きいとき、すなわち同期周波数fRFよりも高い周波数成分が多く含まれる場合に、開放異常(回路オープン)と判定し、インターロックを発生する。
駆動信号発生回路580Aは、電流センサCT1(CT2)の出力の方が大きいとき、過電流状態と判定し、インターロックを発生する。
駆動信号発生回路580Aは、差分がしきい値より大きいとき、電流アンバランス状態と判定し、インターロックを発生する。
いずれかの要因によってインターロックが発生すると、高周波電源400(Hブリッジ回路402のスイッチング動作)を停止する。また、停止指令は、PLC(Programmable Logic Controller)590に供給される。PLCは、シーケンサあるいはステートマシンとしての機能を備え、電源装置250全体を統括的に制御するコントローラである。停止指示を受けたPLC590は、駆動信号発生回路580Bに停止を指示をする。駆動信号発生回路580Bは、直流電源300を制御するためのブロックであり、停止指示に応答して、直流電圧VDCの生成動作を停止する。
以上が保護回路550の構成例である。続いて保護回路による異常検出の変形例を説明する。
(変形例1)
保護回路550は、レーザ装置100の出力(レーザ光)の有無にもとづいて異常を判定する。すなわち、高周波電源400が動作状態にあるにもかかわらず、レーザ光が検出されない場合、開放異常と判定できる。この変形例では保護回路550は、光センサで構成できる。
(変形例2)
直流電源300が図4に示すようにバンクコンデンサ302と充電回路304を含む場合、レーザ共振器200が正常に発光したときには、バンクコンデンサ302の電圧VDCはある電圧幅低下するが、レーザ共振器200が正常に発光しない場合、バンクコンデンサ302の電圧VDCの低下幅は小さくなる。そこで保護回路550は、ショット前後の高周波電源400の入力電圧(直流電源300の出力電圧VDC)の低下幅にもとづいて異常を判定してもよい。
(変形例3)
保護回路550は、過電圧抑制回路500に流れる電流がしきい値を超えたときに、異常と判定してもよい。
(変形例4)
共振回路に流れる電流が高周波となった場合、高周波の放射ノイズあるいは伝導ノイズが増加する。保護回路550はこの高周波ノイズをアンテナで検出し、高周波ノイズが増加した場合に無負荷状態(開放異常)と判定してもよい。
(変形例5)
保護回路550は、一対の放電電極202,204間の電圧ΔVを監視し、電位差ΔVにもとづいて異常を判定してもよい。
なお保護回路550はここで説明したいくつかの異常検出方法を併用してもよい。
実施の形態では、過電圧抑制回路500が電源装置250に設けられる場合を説明したがその限りでなく、過電圧抑制回路500はレーザ共振器200側に設けられてもよい。
(用途)
続いてレーザ装置100の用途を説明する。図6は、レーザ装置100を備えるレーザ加工装置900を示す図ある。レーザ加工装置900は、対象物902にレーザパルス904を照射し、対象物902を加工する。対象物902の種類は特に限定されず、また加工の種類も、穴空け(ドリル)、切断などが例示されるが、その限りではない。
レーザ加工装置900は、レーザ装置100、光学系910、制御装置920、ステージ930を備える。対象物902はステージ930上に載置され、必要に応じて固定される。ステージ930は、制御装置920からの位置制御信号S2に応じて、対象物902を位置決めし、対象物902とレーザパルス904の照射位置を相対的にスキャンする。ステージ930は、1軸、2軸(XY)あるいは3軸(XYZ)であり得る。
レーザ装置100は、制御装置920からのトリガ信号(励振信号)S1に応じて発振し、レーザパルス906を発生する。光学系910は、レーザパルス906を対象物902に照射する。光学系910の構成は特に限定されず、ビームを対象物902に導くためのミラー群、ビーム整形のためのレンズやアパーチャなどを含みうる。
制御装置920は、レーザ加工装置900を統括的に制御する。具体的には制御装置920は、レーザ装置100に対して間欠的に励振信号S1を出力する。また制御装置920は、加工処理を記述するデータ(レシピ)にしたがってステージ930を制御するための位置制御信号S2を生成する。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用の一側面を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100 レーザ装置
200 レーザ共振器
202,204 放電電極
206 全反射鏡
208 部分反射鏡
210 共振回路
250 電源装置
300 直流電源
302 バンクコンデンサ
304 充電回路
400 高周波電源
402 Hブリッジ回路
404 昇圧トランス
500 過電圧抑制回路
502 ガスアレスタ
504 バリスタ
550 保護回路
560 高周波電流検出回路
570 プリアンプ回路
580 駆動信号発生回路
590 PLC

Claims (6)

  1. 一対の放電電極を含むレーザ共振器を駆動する電源装置であって、
    前記一対の放電電極の容量を含む共振回路に高周波電圧を印加する高周波電源と、
    前記共振回路の両端間の過電圧を抑制する過電圧抑制回路と、
    異常を検出すると前記高周波電圧の印加を停止させる保護回路と、
    を備え、
    前記保護回路が前記異常を検出するのに要する時間は、前記過電圧抑制回路が前記過電圧に耐えうる時間より短いことを特徴とする電源装置。
  2. 前記過電圧抑制回路の容量は、前記一対の放電電極の容量の1/5より小さいことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記過電圧抑制回路は、電圧サプレッサ、サージ防護デバイス、ガスアレスタ、前記一対の放電電極の容量の1/10以下のキャパシタ、LCR負荷の少なくともひとつを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の電源装置。
  4. 前記過電圧抑制回路は、直列に接続される複数の素子を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電源装置。
  5. 前記保護回路は、
    (i)前記レーザ装置の出力光の有無、
    (ii)前記高周波電源に流れる電流のうち、前記共振回路の共振周波数の成分、
    (iii)前記高周波電源に流れる電流のうち、前記共振回路の共振周波数以外の成分、
    (iv)ショット後の前記高周波電源の入力電圧の低下幅、
    (v)前記過電圧抑制回路に流れる電流、
    (vi)前記共振回路の共振周波数より高い周波数のノイズ、
    (vii)前記一対の放電電極間の電圧
    の少なくともひとつにもとづいて異常を判定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電源装置。
  6. 一対の放電電極と、
    前記一対の放電電極の容量を含む共振回路に高周波電圧を印加する高周波電源と、
    前記共振回路の両端間の過電圧を抑制する過電圧抑制回路と、
    異常を検出すると前記高周波電圧の印加を停止させる保護回路と、
    を備え、
    前記保護回路が前記異常を検出するのに要する時間は、前記過電圧抑制回路が前記過電圧に耐えうる時間より短いことを特徴とするレーザ装置。
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