JP3001723B2 - パルス充電回路 - Google Patents

パルス充電回路

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JP3001723B2
JP3001723B2 JP4132979A JP13297992A JP3001723B2 JP 3001723 B2 JP3001723 B2 JP 3001723B2 JP 4132979 A JP4132979 A JP 4132979A JP 13297992 A JP13297992 A JP 13297992A JP 3001723 B2 JP3001723 B2 JP 3001723B2
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capacitor
voltage
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transformer
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文彦 遠藤
勝也 岡村
和樹 平川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放電励起レ―ザ装置の高
電圧パルス電源に使用されるパルス充電回路に関する。
【0002】
【従来の技術】放電励起レ―ザ用高電圧パルス電源で
は、スイッチの電圧責務を軽減する目的から図2のよう
な倍電圧方式の充電回路が用いられることがある。図2
の回路動作を図3の波形を用いて説明する。
【0003】図2においてインバ―タ2は直流電源1の
出力電圧を高周波電圧に変換する。この高周波電圧はト
ランスTr1 によって昇圧されさらに整流器3によって
直流に変換される。コンデンサC1 とC2 はともにリア
クトルL2 を介して整流器3に接続され、又、コンデン
サC2 の他端はリアクトルL1 によって等価的に接地さ
れているため両方のコンデンサは並列に直流電圧Eに充
電される(t1 まで)充電が完了した後、時刻t1 で反
転スイッチSWがオンすると、コンデンサC1に蓄積さ
れた電荷はコンデンサC1 →反転リアクトルL2 →反転
スイッチSW→コンデンサC1 の経路で流れ、コンデン
サC1 の電圧は反転する(t=t1 からt2 の間)。可
飽和リアクトルSRは、コンデンサC1 の電圧反転が完
了するt=t2 の時点、つまりコンデンサC1 とC2 の
直列加算電圧がピ―クに達する時点で飽和するように予
め設定されており、この時点で可飽和リアクトルSRが
導通し、コンデンサC1 ,C2 の電荷はピ―キングコン
デンサCp に移行され、同時にレ―ザ放電部10の電圧
が上昇する。この電圧が放電開始電圧以上になると放電
が開始し、コンデンサC1 ,C2 に蓄積されていた電荷
はレ―ザ放電部10に注入され、消費される(t=t2
からt3 の間)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の倍電圧方
式充電回路において、ピ―キングコンデンサCp からレ
―ザ放電部10にいたる回路インピ―ダンスと放電抵抗
のマッチングが完全にとれている場合、レ―ザ放電部1
0に注入されるエネルギは完全に消費される。しかし、
実際は放電抵抗に比べ回路インピ―ダンスが大きくマッ
チングがとれていないため、コンデンサC1 ,C2 から
注入されるエネルギが完全には消費されず、この余剰エ
ネルギはコンデンサC1 ,C2 に逆電圧の形で再充電さ
れる。コンデンサC1 ,C2 に蓄積された余剰エネルギ
は、可飽和リアクトルSRによりいったんはブロックさ
れるものの可飽和リアクトルSRが再度飽和すると再び
ピ―キングコンデンサCp に移行され、レ―ザ放電部1
0の電圧が上昇する。この事後電圧はア―ク放電を引き
起こす原因となる等、回路動作を不安定とする原因とな
っていた。また、この余剰エネルギによって流れる事後
電流のためレ―ザ放電部10や反転スイッチSWにロス
が発生し回路部品に無用な負担がかかっていた。 本発
明は、かかる従来の欠点に鑑み、コンデンサC2 に再充
電された余剰エネルギを電源に回生することにより、安
定した回路動作が得られ、かつ余剰エネルギの有効利用
が可能となるパルス充電回路を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、図1に示すように、コンデンサC2 に並列
にダイオ―ドDR1と第1の回生用コンデンサCR1か
ら成る直列回路を接続し、前記第1の回生用コンデンサ
CR1と並列に回生用トランスTr2 を接続して、前記
回生用トランスTr2 の2次側にダイオ―ドDR2と第
2の回生用コンデンサCR2から成る直列回路を接続
し、第2の回生用コンデンサCR2を直流電源と直列に
接続したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明は、エネルギ回生回路を具備することに
より、コンデンサC2 に逆電圧の形で再充電された余剰
エネルギは一旦第1の回生用コンデンサCR1に移行さ
れ、その後回生用トランスTr2 により変圧され第2の
回生用コンデンサCR2に移行される。そのため、負荷
に事後電圧が印加されることがなく、さらに余剰エネル
ギは次回の充電周期に再利用されるため電源効率を高め
ることができる。
【0007】
【実施例】以下本発明の一実施例を図2と同一部に同一
符号を付して示す図1の構成図を参照して説明する。
【0008】図1において、第2のコンデンサC2 と並
列に第2のコンデンサC2 の充電に影響しない向に接続
されたダイオ―ドDR1と第1の回生用コンデンサCR
1より成る直列回路を接続し、第1の回生用コンデンサ
CR1と並列に回生用トランスTr2 を接続する。回生
用トランスTr2 の2次側にはダイオ―ドDR2を介し
て第2の回生用コンデンサCR2を接続する。第2の回
生用コンデンサCR2の静電容量は回生用トランスTr
2 の高圧側からみたとき第2のコンデンサC2及び第1
の回生用コンデンサCR1と等しくなるようにする。第
2の回生用コンデンサCR2は直流電源1と直列に接続
する。又、第2の回生用コンデンサCR2と並列に過電
圧保護用のツエナ―ダイオ―ドZDを接続する。
【0009】インバ―タ2は直流電源1と第2の回生用
コンデンサCR2の合成電圧を高周波電圧に変換する。
この高周波電圧はトランスTr1 によって昇圧されさら
に整流器3によって直流に変換とれる。コンデンサC1
とC2 はともにリアクトルL2を介して整流器3に接続
され、また、コンデンサC2 の他端はリアクトルL1 に
よって等価的に接地されているため両方のコンデンサは
並列に直流充電される。インバ―タ2はコンデンサC1
とC2 が所定の電圧に充電された後停止する。
【0010】この時、ダイオ―ドDR1の向は充電電圧
をブロックする方向に接続されているため、エネルギ回
生回路は動作しない。コンデンサC1 とC2 の充電が完
了した後、反転スイッチSWがオンとなりコンデンサC
1 と反転リアクトルL2 と反転スイッチSWとから成る
閉回路において回路共振が起こり、コンデンサC1 の電
圧が反転する。この電圧反転が完了した時点で可飽和リ
アクトルSRは導通し、コンデンサC1 ,C2 に蓄積さ
れた電荷はピ―キングコンデンサCp に移行され、レ―
ザ放電装置10の電圧が放電開始電圧以上になると放電
が開始する。放電が開始するとコンデンサC1 ,C2 ,
に蓄積された電荷はレ―ザ放電部10に注入されるが、
回路インピ―ダンスと放電インピ―ダンスのマッチング
がとれていないため、レ―ザ放電部10で消費されなか
った余剰エネルギがコンデンサC1 とC2 に逆電圧の形
で充電される。ここまでの経過は従来例と同様である。
この逆電圧は、ダイオ―ドDR1を順バイアスする方向
であるため、コンデンサC2 に蓄えられた余剰エネルギ
はコンデンサC2 とダイオ―ドDR1と第1の回生用コ
ンデンサCR1とかな成る直列共振回路により速やかに
第1の回生用コンデンサCR1に放電される。さらに、
第1の回生用コンデンサCR1に蓄積された電力は第1
の回生用コンデンサCR1と回生用トランスTr2 第2
の回生用コンデンサCR2とから成る直列共振回路によ
りて第2の回生用コンデンサCR2に移行される。第2
の回生用コンデンサCR2に蓄積された電力は次回の充
電周期でインバ―タ2によって高周波電圧に変換され、
再利用される。
【0011】よって、本実施例によれば、コンデンサC
2 に蓄えられた余剰エネルギは速やかに放電され、事後
電圧が負荷に印加されることはなく、又、余剰エネルギ
を再利用することができる。
【0012】以上説明の実施例によれは、余剰エネルギ
はエネルギを電源に回生するエネルギ回生回路を付加し
たため、負荷に対し事後電圧を発生されることはないば
かりではなく、余剰エネルギを有効に利用することがで
きる。
【0013】図1の実施例では、直流電源を外部からの
エネルギ供給によらないもののように示したが、これは
交流電源を整流、平滑して得る方式のものであっても本
発明の効果には何等差支えないのは勿論である。又、エ
ネルギ回生用のトランスの巻数比は回生用コンデンサに
過電圧を発生させない範囲で小さい方が有利である。そ
の理由は、巻数比が小さい方が高圧側即ちレ―ザカイロ
側からみた低圧回路の配線インダクタンスが小さくなり
エネルギ回生回路の共振周波数が高くなりエネルギ回生
効率が高まるからである。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ンデンサC2 に逆電圧の形で再充電された余剰エネルギ
を速やかに放電し、電源に回生するエネルギ回生回路を
設けたことにより、負荷に事後電圧を発生させることな
く安定した放電をひ得られるばかりではなく、余剰エネ
ルギの有効利用が図れるため、回路のエネルギ効率を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すパルス充電回路の構成
図。
【図2】従来のパルス充電回路の構成図。
【図3】倍電圧方式パルス充電回路の動作波形図。
【符号の説明】
1 …直流電源 2 …
インバ―タ 3 …整流器 10 …
レ―ザ放電部 20 …エネルギ回生回路 C1,C2 …
コンデンサ SW …反転スイッチ L1
…接地リアクトル L2 …反転リアクトル SR
…可飽和リアクトル Tr1 …トランス Tr2
…回生用トランス DR1,DR2…回生用ダイオ―ド CR1,CR
2…回生用コンデンサ Cp …ピ―キングコンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−327090(JP,A) 特開 平1−179383(JP,A) 特開 平4−367291(JP,A) 特開 平4−349677(JP,A) 特開 平3−174264(JP,A) 特開 平3−226266(JP,A) 特開 平4−193074(JP,A) 特表 平5−504443(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 3/097 - 3/0977 H02M 7/48 H02M 9/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源の出力をインバ―タで高周
    波電力に変換しその出力を昇圧した後整流した直流充電
    回路によって並列に充電される第1のコンデンサと第2
    のコンデンサを備え、前記第1のコンデンサと並列に第
    1のリアクトルと反転スイッチから成る直列共振回路が
    接続され、前記第1,第2のコンデンサの充電完了後前
    記反転スイッチをオンし回路共振を起こすことにより前
    記第1のコンデンサの電圧を反転し、前記第1のコンデ
    ンサと前記第2のコンデンサの直列加算電圧が前記第1
    及び第2のコンデンサの初期充電電圧の2倍になるよう
    にしたパルス充電回路において、前記第2のコンデンサ
    と並列に第1のダイオ―ドと第1の回生用コンデンサか
    ら成る直列回路を接続し、前記第1の回生用コンデンサ
    と並列に回生用トランスと第2のダイオ―ドと前記直流
    電源に直列接続された第2の回生用コンデンサから成る
    直列回路を接続して、前記第2のコンデンサの電圧が反
    転したときに前記第2の回生用コンデンサにエネルギを
    回生することを特徴とするパルス充電回路。
  2. 【請求項2】 前記第2のコンデンサと第1の回生
    用コンデンサと第2の回生用コンデンサの静電容量は前
    記回生用トランスの巻数比に換算して概略等しくなるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1に記載のパルス充電
    回路。
  3. 【請求項3】 前記回生用トランスの巻数比はイン
    バ―タの出力を昇圧するトランスの巻数比と比較して等
    しいか又は小さくしたことを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載のパルス充電回路。
  4. 【請求項4】 前記第2の回生用コンデンサと並列
    にツェナ―ダイオ―ドを接続し、インバ―タの入力電圧
    が過電圧にならないようにしたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2或いは請求項3に記載のパルス充電回
    路。
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JP7051726B2 (ja) * 2019-01-24 2022-04-11 株式会社京三製作所 直流パルス電源装置
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