JP2019191163A - セシウム及び/又はストロンチウムを含有する廃液の処理方法 - Google Patents

セシウム及び/又はストロンチウムを含有する廃液の処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019191163A
JP2019191163A JP2019062460A JP2019062460A JP2019191163A JP 2019191163 A JP2019191163 A JP 2019191163A JP 2019062460 A JP2019062460 A JP 2019062460A JP 2019062460 A JP2019062460 A JP 2019062460A JP 2019191163 A JP2019191163 A JP 2019191163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicotitanate
strontium
adsorbent
cesium
waste liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019062460A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7126979B2 (ja
Inventor
貴志 佐久間
Takashi Sakuma
貴志 佐久間
小松 誠
Makoto Komatsu
誠 小松
出水 丈志
Takeshi Izumi
丈志 出水
平野 茂
Shigeru Hirano
茂 平野
清水 要樹
Toshiki Shimizu
要樹 清水
敬助 徳永
Keisuke Tokunaga
敬助 徳永
悠輝 大庭
Yuki Oba
悠輝 大庭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Tosoh Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp, Tosoh Corp filed Critical Ebara Corp
Publication of JP2019191163A publication Critical patent/JP2019191163A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7126979B2 publication Critical patent/JP7126979B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

【課題】従来のセシウム(Cs)及び/又はストロンチウム(Sr)吸着剤よりも高い吸着性能、特に高いストロンチウム吸着性能を有する新規なシリコチタネート系吸着剤を用いるセシウム及び/又はストロンチウムを含む廃液の処理方法を提供する。【解決手段】シチナカイト構造を有するシリコチタネートと、粉末X線回折によるX線回折角2θ=8.7±0.5°、2θ=10.0±0.5°、2θ=27.8±0.5°又は2θ=29.4±0.5°の少なくとも1つに回折ピークを有し、かつX線回折角2θ=21.8±0.5°に回折ピークを有する結晶性物質と、1.0重量%以上12.0重量%以下のNa2Oと、を含み、Na/Tiモル比が0.1以上1.0以下であるシリコチタネート系吸着剤に、セシウム又はストロンチウムを含有する廃液を接触させる、セシウム及び/又はストロンチウムを含有する廃液の処理方法。【選択図】なし

Description

本発明は、セシウム及び/又はストロンチウムを有する廃液の処理方法に関し、特に放射性セシウム及び放射性ストロンチウムを含む放射性廃液の処理方法、特に原子力発電プラント内で発生する海水などの夾雑イオンを含む廃液中に含まれる放射性セシウムと放射性ストロンチウムの両方の元素を除去することができる廃液の処理方法に関する。
2011年3月11日の東日本大震災により福島第一原子力発電所で発生した事故により、放射性物質を含む放射性廃液が大量に発生している。この放射性廃液には、原子炉圧力容器や格納容器、使用済み燃料プールに注水される冷却水に起因して発生する汚染水や、トレンチ内に滞留しているトレンチ水、原子炉建屋周辺のサブドレンと呼ばれる井戸より汲み上げられるサブドレン水、地下水、海水などがある(以下「放射性廃液」と称す。)。これらの放射性廃液は、サリー(SARRY, Simplified Active Water Retrieve and Recovery
System(単純型汚染水処理システム)セシウム除去装置)やアルプス(ALPS, 多核種除去装置)などと呼ばれる処理設備にて放射性物質が除去され、処理された水はタンクに回収されている。
放射性物質のうち、放射性セシウムを選択的に吸着除去することができる物質として、紺青等のフェロシアン化合物や、ゼオライトの一種であるモルデナイト、アルミノケイ酸塩、チタンケイ酸塩(CST)などがある。たとえばサリーでは、放射性セシウムを除去するために、アルミノケイ酸塩であるUOP社製のIE96とCSTであるUOP社製のIE911が使用されている。放射性ストロンチウムを選択的に吸着除去することができる物質として、天然ゼオライトや合成A型及びX型ゼオライト、チタン酸塩、CSTなどがある。たとえばアルプスでは、放射性ストロンチウムを除去するためにチタン酸塩である吸着剤が使用されている。
また、セシウムを吸着できる吸着剤としてシリコチタネートを使用することが提案されている。たとえば、WO2016/010142 A1(特許文献1)には、セシウムとストロンチウムに対して吸着性能を有する、シチナカイト構造を有するシリコチタネートを含み、X線回折角2θ=8.8±0.5°、2θ=10.0±0.5°及び2θ=29.6±0.5°からなる群の2以上に回折ピークを有するシリコチタネート組成物が開示されている。しかし、特許文献1には、2θ=21.8±0.5°に回折ピークを有する結晶性物質を含むシリコチタネート組成物は開示されていない。
WO2017/141931 A1(特許文献2)には、ATi(SiO)・nHO(式中、AはNa及びKから選ばれる1種又は2種のアルカリ元素を示す。nは1以上2以下の数を示す)で表される結晶性シリコチタネートに第5族元素Mとしてニオブ(Nb)を含み、2θ=11°以上12°以下のメーンピークの半値幅が0.320°以下で、且つ2θ=29°以上30°以下の範囲にピークが観察されないセシウム又は/及びストロンチウム吸着剤が開示されている。しかし、特許文献2に開示されている吸着剤は、2θ=29°以上30°以下の範囲にピークが観察されないことを特徴としており、また、特許文献2に挙げられている複数のX線回折パターンの全てにおいて2θ=21.8±0.5°に回折ピークがない。
以上の特許文献1及び2に開示されている吸着剤のストロンチウム吸着性能は十分とは言えないものであった。
WO2016/010142 A1 WO2017/141931 A1
本発明の目的は、従来のセシウム(Cs)及び/又はストロンチウム(Sr)吸着剤よりも高い吸着性能、特に高いストロンチウム吸着性能を有する新規なシリコチタネート系吸着剤を用いるセシウム及び/又はストロンチウムを含む廃液の処理方法を提供することにある。
本発明によれば、新規なシリコチタネート系吸着剤を用いるセシウム及び/又はストロンチウムを含有する廃液の処理方法が提供される。具体的態様は、以下のとおりである。[1]シチナカイト構造を有するシリコチタネートと、粉末X線回折によるX線回折角2θ=8.7±0.5°、2θ=10.0±0.5°、2θ=27.8±0.5°又は2θ=29.4±0.5°の少なくとも1つに回折ピークを有し、かつX線回折角2θ=21.8±0.5°に回折ピークを有する結晶性物質と、1.0重量%以上12.0重量%以下のNaOと、を含み、Na/Tiモル比が0.1以上1.0以下であるシリコチタネート系吸着剤に、セシウム又はストロンチウムを含有する廃液を接触させる、セシウム及び/又はストロンチウムを含有する廃液の処理方法。
[2]前記シリコチタネート系吸着剤は、80m/g以上のBET表面積を有することを特徴とする前記[1]に記載の廃液の処理方法。
[3]前記シリコチタネート系吸着剤を10cm以上300cm以下の層高で充填した吸着塔に、セシウム又はストロンチウムを含有する廃液を通水線流速(LV)1m/h以上40m/h以下、空間速度(SV)200h−1以下で通水して、当該シリコチタネート系吸着剤にセシウム及び/又はストロンチウムを吸着させることを含む、前記[1]又は[2]に記載の廃液の処理方法。
[4]前記廃液が、Naイオン、Caイオン及び/又はMgイオンをさらに含む廃液である、前記[1]〜[3]のいずれか1に記載の廃液の処理方法。
本発明の処理方法において用いるシリコチタネート系吸着剤は、Naイオン、Caイオン、Mgイオンなどの海水成分共存下でもSr吸着量及びCsの吸着量が大きく、特に選択的にSrを吸着することができるため、セシウム及び/又はストロンチウムを含有する廃液、特に海水成分を含む廃液から、セシウム及び/又はストロンチウムを選択的に吸着して除去することができる。
製造例1で製造したシリコチタネート系吸着剤の粉末X線回折図である。 製造例2で製造したシリコチタネート系吸着剤の粉末X線回折図である。 製造例3で製造したシリコチタネート系吸着剤の粉末X線回折図である。 製造例4で製造したシリコチタネート系吸着剤の粉末X線回折図である。 製造例5で製造したシリコチタネート系吸着剤の粉末X線回折図である。 製造比較例1で製造したシリコチタネート成形体の粉末X線回折図である。 実施例1によるセシウム吸着挙動を示すグラフである。 実施例1によるストロンチウム吸着挙動を示すグラフである。 実施例2によるセシウム吸着挙動を示すグラフである。 実施例2によるストロンチウム吸着挙動を示すグラフである。 実施例3によるセシウム吸着挙動を示すグラフである。 実施例3によるストロンチウム吸着挙動を示すグラフである。
本発明によれば、シチナカイト構造を有するシリコチタネートと、粉末X線回折によるX線回折角2θ=8.7±0.5°、2θ=10.0±0.5°、2θ=27.8±0.5°又は2θ=29.4±0.5°の少なくとも1つに回折ピークを有し、かつX線回折角2θ=21.8±0.5°に回折ピークを有する結晶性物質と、1.0重量%以上12.0重量%以下のNaOと、を含み、Na/Tiモル比が0.1以上1.0以下であるシリコチタネート系吸着剤に、セシウム又はストロンチウムを含有する廃液を接触させる、セシウム及び/又はストロンチウムを含有する廃液の処理方法が提供される。
シチナカイト構造を有するシリコチタネートとは、American Mineralogist Crystal Structure Database(http://ruff.geo.arizona.edu./AMS/amcsd.php、検索日:2017年12月12日)に収録されているsitinakiteに記載された特定の粉末X線回折ピークを有する結晶性シリコチタネートである。このデータベースによれば、シチナカイト構造を有するシリコチタネートの特定ピークのX線回折角2θは、11.23°、27.52°、14.82°、26.37°とされている。
本発明で用いるシリコチタネート系吸着剤は、シチナカイト構造を有するシリコチタネートに加えて、粉末X線回折によるX線回折角2θ=8.7±0.5°、2θ=10.0±0.5°、2θ=27.8±0.5°又は2θ=29.4±0.5°の少なくとも1つに回折ピークを有し、かつX線回折角2θ=21.8±0.5°に回折ピークを有する結晶性物質を含む。
さらに、本発明で用いるシリコチタネート系吸着剤は、1.0重量%以上12.0重量%以下、好ましくは3.0重量%以上12.0重量%以下、より好ましくは5.0重量%以上12.0重量%以下のNaOを含む。また、Na/Tiモル比が0.1以上1.0以下、好ましくは0.3以上1.0以下、より好ましくは0.5以上1.0以下であることが望ましい。上記量及びTiに対するモル比となるようにNaOを含むことにより、海水中に含まれるカルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)の水酸化物化、炭酸塩化を抑制してSrの吸着選択性が向上したと考えられる。
また、本発明で用いるシリコチタネート系吸着剤は、80m/g以上、好ましくは82m/g以上のBET表面積を有することが望ましい。
本発明で用いるシリコチタネート系吸着剤は、シチナカイト構造を有するシリコチタネートに加えて、上記結晶性物質及び所定量のNaOを含むことにより、ストロンチウムの吸着性能をさらに向上させたものである。
本発明で用いるシリコチタネート系吸着剤は、さらにニオブ、タンタル、バナジウム、アンチモン、マンガン、銅、及び、鉄からなる群より選ばれる少なくとも1種のドープ金属を含有するものであってもよい。ドープ金属は、特にニオブ(Nb)が好ましい。ドープ金属/Tiモル比は、0.01以上1.5以下が好ましく、0.3以上1.5以下がより好ましく、0.5以上1.0以下がさらに好ましい。
本発明で用いるシリコチタネート系吸着剤は、0.1mm以上2.0mm以下の長径を有する球状、略球状、楕円状、円柱状、多面体状及び不定形からなる群の少なくとも一種の形状を有する成形体であることが好ましい。成形体の場合には、粘土、シリカゾル、アルミナゾル、及び、ジルコニアゾルからなる群の少なくとも1種の無機バインダー及び/
又はカルボキシメチルセルロースなどの有機バインダーを含むことが好ましい。
本発明の処理方法において、前記シリコチタネート系吸着剤を10cm以上300cm以下の層高、好ましくは20cm以上250cm以下、より好ましくは50cm以上200cm以下の層高となるように吸着塔に充填する。層高10cm未満では、吸着剤を吸着塔に充填する際に吸着剤層を均一に充填することができず、通水時のショートパスを引き起こし、結果として処理水質が悪化する。層高が高い程、適切な通水差圧が実現でき、処理水質が安定化し、処理水の総量も多くなるため好ましいが、通水差圧を考慮して実用性の観点から層高300cm以下が好ましい。
前記シリコチタネート系吸着剤を充填した吸着塔に対して、放射性セシウム及び放射性ストロンチウムを含有する放射性廃液を通水線流速(LV)1m/h以上40m/h以下、好ましくは5m/h以上30m/h以下、より好ましくは10m/h以上20m/h以下、空間速度(SV)200h−1以下、好ましくは100h−1以下、より好ましくは50h−1以下、好ましくは5h−1以上、より好ましくは10h−1以上で通水する。通水差圧を考慮すると通水線流速は40m/h以下、処理水量を考慮すると1m/h以上が好ましい。空間速度(SV)は一般的な廃液処理で用いられる20h−1以下、特に10h−1程度でも吸着効果を得ることができるが、通常の吸着材を用いる廃液処理では20h−1を越える大きな空間速度(SV)では安定した処理水質を実現できず、除去効果を得ることができない。本発明においては、吸着塔を大型化せずに通水線流速及び空間速度を大きくすることができる。通水線流速とは、吸着塔に通水する水量(m/h)を吸着塔の断面積(m)で除した値である。空間速度とは、吸着塔に通水する水量(m/h)を吸着塔に充填した吸着材の体積(m)で除した値である。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。しかしながら、本発明はこれらに限定されるものではない。
<粉末X線回折測定>
一般的なX線回折装置(商品名:UltimaIV、RIGAKU社製)を使用して試料のX線回折パターンを測定した。測定条件は以下のとおりとした。
線源: CuKα線(λ=1.5405Å)
スキャン条件: 毎秒0.1°
発散スリット: 1.00deg
散乱スリット: 1.00deg
受光スリット: 0.30mm
測定範囲: 2θ=5.0°〜60.0°
得られたX線回折パターンと、上記データベースに記載されたシチナカイト構造のシリコチタネートの特定回折ピーク(以下、「特定回折ピーク」という。)とを比較することで、シチナカイト構造の同定を行った。
<シリコチタネート系吸着剤の組成分析、及びCs、Sr濃度の分析>
シリコチタネート系吸着剤の組成分析、及びCs、Sr濃度の分析は一般的なICP法により測定した。測定には、一般的なICP−AES(装置名:OPTIMA7300DV、PERKINELMER社製)を使用した。
<pH>
内容積70mLのガラス容器に、シリコチタネート系吸着剤0.25gと室温の純水50gを入れる。振とう機(商品名:MIXER N−61、日伸理化製)で回転数調整ダ
イヤル目盛をゼロにセットして10秒間振とうした後に、5分間静置させる。その後、pH電極をガラス容器の下から1cmになる様に設置して、40分後のpHを測定した(商品名:LAQUA F−72S、堀場製作所製)。
<BET表面積>
シリコチタネート系吸着剤の前処理は、110℃で2時間、真空下で行った。定容法ガス吸着測定装置(商品名:ベルソープミニII、マイクロトラック・ベル社製)により、液体窒素温度(77K)で窒素吸着等温線を測定した。得られた吸着等温線から相対圧力0.1以下の範囲でBET表面積を算出した。
<Sr吸着特性の評価>
ジャケットの付いた内径8mm、長さ25cmのガラス製のカラムの下半分にガラスビーズを高さ約10cmまで充填する。その上にシリコチタネート系吸着剤を4.5mL秤量して充填する。ジャケットには30℃に調整した水を流して温度調整を行った。充填はシリコチタネート系吸着剤(成形体)の粒子間に空気を含まないようにカラム内に純水を入れた状態で充填する。充填後、純水を150mL流通する。被検液は市販のマリンアートSF−1(富田製薬製)を用いて、Cs(1mg/L)、Sr(1.6mg/L)、Na(1992mg/L)、K(64mg/L)、Mg(236mg/L)、Ca(82mg/L)の濃度になるように調製した。なお、マリンアートSF−1にはCsが含まれないため、原子吸光用の標準液(1000mg/L)を用いて、Cs(1mg/L)となるように添加して濃度調整を行った。
被検液を45mL/hrで流通して、ガラスカラムから流出する溶液を分取してSr濃度を分析した。流出液のSr濃度が0.2ppmに到達した時を終点とし、その時までに流すことができた流通液量(L)で吸着特性を評価した。流通液量の多い方が吸着性能は高いことを表す。
[製造例1]
純水1743g、水酸化ナトリウム48%水溶液406g、水酸化ニオブ171g、及び、無定形シリコチタネートゲル286g(固形分として)を加え、よく混合して原料組成物を得た。原料組成物の組成は、TiOを1とした場合のモル比として、SiO:1.4、Nb:0.3、NaO:1.75、HO:109であった。無定形シリコチタネートゲルは、有機系アルコキシ金属化合物を含まない無機系チタン化合物及び無機系ケイ素化合物から形成したものである。
この原料組成物を4Lのステンレス製オートクレーブ(商品名:TAS−4型、耐圧工業硝子製)に密閉し、196rpmで回転させながら180℃で24時間加熱して、無定形シリコチタネートゲルを結晶化した。加熱後の生成物を固液分離し、得られた固相を十分量の純水で洗浄し、100℃で乾燥して、結晶化したシリコチタネートを含む粉末生成物を得た。粉末生成物の組成は、TiOを1とした場合のモル比として、SiO:0.94、Nb:0.28、NaO:0.75であった。
得られた粉末生成物100重量部に対して、SiO(商品名:ST−30L、日産化学製)12重量部、カルボキシメチルセルロース(商品名:F−20HC、日本製紙製)3重量部を添加して混練して成形し、次いで焼結して成形体とした。成形体の形状は直径1mm、長さ1〜2mmの円柱状とした。
得られた円柱状の成形体を酸性水溶液で処理した。酸性水溶液としては、0.1mol/Lの塩酸水溶液を使用した。この成形体300mLをガラスカラムに充填して、0.1mol/Lの塩酸水溶液(pH=1)1800mLを線速13.5cm/minで循環流通した。この時、塩酸水溶液の温度は40〜45℃に調整した。塩酸水溶液の流通時間は7時間とした。酸性水溶液で処理した後は純水で洗浄して100℃で乾燥し、シリコチタネート系吸着剤を得た。シリコチタネート系吸着剤の組成とpHを表1に示す。NaO含有量が8.9重量%、Na/Tiモル比が0.81であることを確認した。
また、得られたシリコチタネート系吸着剤の粉末X線回折図を図1に示す。得られたX線回折パターンと、特定回折ピークとを比較した結果、本製造例のシリコチタネート系吸着剤は、シチナカイト構造を有するシリコチタネートを含み、さらに2θ=29.4°及び2θ=21.8°に回折ピークを有する結晶性物質を含むことを確認した。
得られたシリコチタネート系吸着剤のBET表面積は90.5m/gであった。
得られたシリコチタネート系吸着剤のSr吸着性能は11.8Lであった。
[製造例2]
製造例1で得られた円柱状の成形体を用いて酸性水溶液で処理を行った。酸性水溶液としては、0.1mol/Lの塩酸水溶液を使用した。この成形体300mLをガラスカラムに充填して、0.1mol/Lの塩酸水溶液(pH=1)1800mLを線速13.5cm/minで循環流通した。この時、塩酸水溶液の温度は40〜45℃に調整した。塩酸水溶液の流通時間は5時間とした。酸性水溶液で処理した後は純水で洗浄して100℃で乾燥し、シリコチタネート系吸着剤を得た。酸性水溶液で処理したシリコチタネート系吸着剤の組成とpHを表1に示す。NaO含有量が9.2重量%、Na/Tiモル比が0.84であることを確認した。
また、得られたシリコチタネート系吸着剤の粉末X線回折図を図2に示す。得られたX線回折パターンと、特定回折ピークとを比較した結果、本製造例のシリコチタネート系吸着剤は、シチナカイト構造を有するシリコチタネートを含み、さらに2θ=29.5°及び2θ=21.8°にピークを有する結晶性物質を含むことを確認した。
得られたシリコチタネート系吸着剤のBET表面積は87.4m/gであった。
得られたシリコチタネート系吸着剤のSr吸着性能は8.0Lであった。
[製造例3]
製造例1で得られた円柱状の成形体を用いて大型酸性処理装置を用いて酸性水溶液で処理を行った。酸性水溶液としては、0.1mol/Lの塩酸水溶液を使用した。この成形体80Lを160L容量のグラスファイバー製カラムに充填して、0.1mol/Lの塩酸水溶液(pH=1)480Lを線速20.4cm/minで循環流通した。この時、塩酸水溶液の温度は40〜45℃に調整した。塩酸水溶液の流通時間は6時間とした。酸性水溶液で処理した後は純水で洗浄して100℃で乾燥し、シリコチタネート系吸着剤を得た。酸性水溶液で処理したシリコチタネート系吸着剤の組成とpHを表1に示す。NaO含有量が7.5重量%、Na/Tiモル比が0.69であることを確認した。
また、得られたシリコチタネート系吸着剤の粉末X線回折図を図3に示す。得られたX線回折パターンと、特定回折ピークとを比較した結果、本製造例のシリコチタネート系吸着剤は、シチナカイト構造を含み、さらに2θ=29.5°及び2θ=21.8°にピークを有する結晶性物質を含むことを確認した。
得られたシリコチタネート系吸着剤のBET表面積は93.5m/gであった。
得られたシリコチタネート系吸着剤のSr吸着性能は10.6Lであった。
[製造例4]
製造例1で得られた円柱状の成形体を用いて大型酸性処理装置を用いて酸性水溶液で処理を行った。酸性水溶液としては、0.2mol/Lの塩酸水溶液を使用した。この成形体80Lを160L容量のグラスファイバー製カラムに充填して、0.2mol/Lの塩酸水溶液(pH=1)480Lを線速20.4cm/minで循環流通した。この時、塩酸水溶液の温度は40〜45℃に調整した。塩酸水溶液の流通時間は18〜19時間とした。酸性水溶液で処理した後は純水で洗浄して100℃で乾燥し、シリコチタネート系吸着剤を得た。酸性水溶液で処理したシリコチタネート系吸着剤の組成とpHを表1に示す。NaO含有量が6.5重量%、Na/Tiモル比が0.60であることを確認した。
また、得られたシリコチタネート系吸着剤の粉末X線回折図を図4に示す。得られたX線回折パターンと、特定回折ピークとを比較した結果、本製造例のシリコチタネート系吸
着剤は、シチナカイト構造を含み、2θ=29.5°及び2θ=21.8°にピークを有する結晶性物質を含むことを確認した。
得られたシリコチタネート系吸着剤のBET表面積は95.0m/gであった。
得られたシリコチタネート系吸着剤のSr吸着性能は14.7Lであった。
[製造例5]
製造例1で得られた円柱状の成形体を用いて酸性水溶液で処理を行った。酸性水溶液としては、0.15mol/Lの塩酸水溶液を使用した。この成形体900mLを1500mL容量のガラスカラムに充填して、0.15mol/Lの塩酸水溶液(pH=1)5400mLを線速13.5cm/minで循環流通した。この時、塩酸水溶液の温度は40〜45℃に調整した。塩酸水溶液の流通時間は18〜19時間とした。酸性水溶液で処理した後は純水で洗浄して100℃で乾燥し、シリコチタネート系吸着剤を得た。酸性水溶液で処理したシリコチタネート系吸着剤の組成とpHを表1に示す。NaO含有量が5.4重量%、Na/Tiモル比が0.50であることを確認した。
また、得られたシリコチタネート系吸着剤の粉末X線回折図を図5に示す。得られたX線回折パターンと、特定回折ピークとを比較した結果、本製造例のシリコチタネート系吸着剤は、シチナカイト構造を含み、さらに2θ=29.5°及び2θ=21.8°にピークを有する結晶性物質を含むことを確認した。
得られたシリコチタネート系吸着剤のBET表面積は97.2m/gであった。
得られたシリコチタネート系吸着剤のSr吸着性能は17.2Lであった。
[比較製造例1]
製造例1において、シリコチタネートを含む粉末生成物を成形体とした後、酸性水溶液による処理を行わなかった。この成形体の組成とpHを表1に示す。NaO含有量が12.3重量%、Na/Tiモル比が1.11であることを確認した。
また、この成形体の粉末X線回折図を図6に示す。得られたX線回折パターンと、特定回折ピークとを比較した結果、この成形体は、シチナカイト構造を有するシリコチタネートと、2θ=29.5°のみに回折ピークを有する結晶性物質と、を含むことを確認した。
得られた成形体のBET表面積は65.6m/gであった。
得られた成形体のSr吸着性能は6.4Lであった。
Figure 2019191163
[実施例1]
[模擬汚染海水1の調製]
大阪薬研株式会社の人工海水製造用薬品であるマリンアートSF−1(塩化ナトリウム:22.1g/L、塩化マグネシウム六水和物:9.9g/L、塩化カルシウム二水和物
:1.5g/L、無水硫酸ナトリウム:3.9g/L、塩化カリウム:0.61g/L、炭酸水素ナトリウム:0.19g/L、臭化カリウム:96mg/L、ホウ砂:78mg/L、無水塩化ストロンチウム:13mg/L、フッ化ナトリウム:3mg/L、塩化リチウム:1mg/L、ヨウ化カリウム:81μg/L、塩化マンガン四水和物:0.6μg/L、塩化コバルト六水和物:2μg/L、塩化アルミニウム六水和物:8μg/L、塩化第二鉄六水和物:5μg/L、タングステン酸ナトリウム二水和物:2μg/L、モリブデン酸アンモニウム四水和物:18μg/L)を用いて、塩分濃度が0.17wt%になるように水溶液を調製した。そこに、セシウム濃度が1mg/Lとなるように塩化セシウムを添加し、模擬汚染海水1を調製した。
[模擬汚染海水1のカラム通水]
製造例1で調製したシリコチタネート系吸着剤20mlを内径16mmのガラスカラムに10cmの層高となるように充填し、模擬汚染海水1を流量6.5ml/min(通水線流速LV=2m/h、空間速度SV=20h−1)にて下降流で通水し、カラム出口水を定期的に採取して、ICP−MSにてセシウム又はストロンチウム濃度を測定した。
セシウムの除去性能を図7に、ストロンチウムの除去性能を図8に示す。図7及び8において、横軸は吸着剤の体積に対して何倍量の模擬汚染海水を通水したのかを示すB.V.であり、縦軸はカラム出口のセシウム又はストロンチウムの濃度(C)をカラム入口のセシウム又はストロンチウムの濃度(C)でそれぞれ除した値である。
図7及び8より、比較製造例1のシリコチタネート成形体ではB.V.5000でC/Cが約0.2に達するのに対して、本発明のシリコチタネート系吸着剤を用いる廃水の処理方法ではB.V.13000でもC/Cが0.2未満であり、ストロンチウムの吸着性能が向上していることがわかる。
[実施例2]
[模擬汚染海水1のカラム通水]
製造例1で調製したシリコチタネート系吸着剤200mlを内径16mmのガラスカラムに100cmの層高となるように充填し、模擬汚染海水1を流量66.5ml/min(通水線流速LV=20m/h、空間速度SV=200h−1)にて下降流で通水し、カラム出口水を定期的に採取して、ICP−MSにてセシウム又はストロンチウム濃度を測定した。
セシウムの除去性能を図9に、ストロンチウムの除去性能を図10に示す。図9及び図10において、横軸は吸着剤の体積に対して何倍量の模擬汚染海水を通水したのかを示すB.V.であり、縦軸はカラム出口のセシウム又はストロンチウムの濃度(C)をカラム入口のセシウム又はストロンチウムの濃度(C)でそれぞれ除した値である。
図9及び10より、比較製造例1のシリコチタネート成形体ではB.V.15000でC/Cが約0.4を超えているのに対して、本発明のシリコチタネート系吸着剤を用いる廃水の処理方法ではB.V.25000でC/Cが約0.4を超え、ストロンチウムの吸着性能が向上していることがわかる。
[実施例3]
[模擬汚染海水2の調製]
並塩を用いて塩分濃度が0.1wt%になるように水溶液を作成した。そこに、セシウム濃度が0.2mg/L、ストロンチウム濃度が0.2mg/L、カルシウム及びマグネシウム濃度が50mg/Lとなるように、各々の塩化物塩を添加し、模擬汚染海水2を調製した。
[模擬汚染海水2のカラム通水]
製造例1で調製したシリコチタネート系吸着剤20mlを内径16mmのガラスカラムに10cmの層高となるように充填し、模擬汚染海水2を流量6.5ml/min(通水線流速LV=2m/h、空間速度SV=20h−1)にて下降流で通水し、カラム出口水
を定期的に採取して、ICP−MSにてセシウム又はストロンチウム濃度を測定した。
セシウムの除去性能を図11に、ストロンチウムの除去性能を図12に示す。図11及び図12において、横軸は吸着剤の体積に対して何倍量の模擬汚染海水を通水したのかを示すB.V.であり、縦軸はカラム出口のセシウム又はストロンチウムの濃度(C)をカラム入口のセシウム又はストロンチウムの濃度(C)でそれぞれ除した値である。
図11及び12より、比較製造例1のシリコチタネート成形体ではB.V.10000でC/Cが約0.1に達するのに対して、本発明のシリコチタネート系吸着剤を用いる廃水の処理方法ではB.V.16000でC/Cが約0.1未満であり、ストロンチウムの吸着性能が向上していることがわかる。

Claims (4)

  1. シチナカイト構造を有するシリコチタネートと、粉末X線回折によるX線回折角2θ=8.7±0.5°、2θ=10.0±0.5°、2θ=27.8±0.5°又は2θ=29.4±0.5°の少なくとも1つに回折ピークを有し、かつX線回折角2θ=21.8±0.5°に回折ピークを有する結晶性物質と、1.0重量%以上12.0重量%以下のNaOと、を含み、Na/Tiモル比が0.1以上1.0以下であるシリコチタネート系吸着剤に、セシウム又はストロンチウムを含有する廃液を接触させる、セシウム及び/又はストロンチウムを含有する廃液の処理方法。
  2. 前記シリコチタネート系吸着剤は、80m/g以上のBET表面積を有することを特徴とする請求項1に記載の廃液の処理方法。
  3. 前記シリコチタネート系吸着剤を10cm以上300cm以下の層高で充填した吸着塔に、セシウム又はストロンチウムを含有する廃液を通水線流速(LV)1m/h以上40m/h以下、空間速度(SV)200h−1以下で通水して、当該シリコチタネート系吸着剤にセシウム及び/又はストロンチウムを吸着させることを含む、請求項1又は2に記載の廃液の処理方法。
  4. 前記廃液が、Naイオン、Caイオン及び/又はMgイオンをさらに含む廃液である、請求項1〜3のいずれか1に記載の廃液の処理方法。
JP2019062460A 2018-04-24 2019-03-28 セシウム及び/又はストロンチウムを含有する廃液の処理方法 Active JP7126979B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018082942 2018-04-24
JP2018082942 2018-04-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019191163A true JP2019191163A (ja) 2019-10-31
JP7126979B2 JP7126979B2 (ja) 2022-08-29

Family

ID=68390112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019062460A Active JP7126979B2 (ja) 2018-04-24 2019-03-28 セシウム及び/又はストロンチウムを含有する廃液の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7126979B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021171690A (ja) * 2020-04-23 2021-11-01 東ソー株式会社 新規シリコチタネート組成物及びその製造方法
CN116411181A (zh) * 2021-12-30 2023-07-11 天津大学 一种原位提取盐湖铯离子的电吸附器、装置及提取方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5591420A (en) * 1995-08-25 1997-01-07 Battelle Memorial Institute Cesium titanium silicate and method of making
US6110378A (en) * 1993-02-25 2000-08-29 Sandia Corporation Method of using novel silico-titanates
JP2017087172A (ja) * 2015-11-13 2017-05-25 日本化学工業株式会社 ストロンチウム吸着剤及びセシウム吸着剤
JP2017170440A (ja) * 2015-05-11 2017-09-28 東ソー株式会社 シチナカイト構造を有するシリコチタネートを含む組成物を用いるセシウム又はストロンチウムの少なくともいずれかの吸着方法
JP2019189516A (ja) * 2018-04-24 2019-10-31 東ソー株式会社 シリコチタネート組成物およびその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6110378A (en) * 1993-02-25 2000-08-29 Sandia Corporation Method of using novel silico-titanates
US6479427B1 (en) * 1993-02-25 2002-11-12 The Texas A&M University System Silico-titanates and their methods of making and using
US5591420A (en) * 1995-08-25 1997-01-07 Battelle Memorial Institute Cesium titanium silicate and method of making
JP2017170440A (ja) * 2015-05-11 2017-09-28 東ソー株式会社 シチナカイト構造を有するシリコチタネートを含む組成物を用いるセシウム又はストロンチウムの少なくともいずれかの吸着方法
JP2017087172A (ja) * 2015-11-13 2017-05-25 日本化学工業株式会社 ストロンチウム吸着剤及びセシウム吸着剤
JP2019189516A (ja) * 2018-04-24 2019-10-31 東ソー株式会社 シリコチタネート組成物およびその製造方法

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
S. CHITRA ET AL.: "Optimization of Nb-substitution and Cs+/Sr+2 ion exchange in crystalline silicotitanates (CST)", JOURNAL OF RADIOANALYTICAL AND NUCLEAR CHEMISTRY, vol. 295, JPN6019033319, 2013, pages 607 - 613, ISSN: 0004837803 *
S. CHITRA ET AL.: "Uptake of cesium and strontium by crystalline silicotitanates from radioactive wastes", JOURNAL OF RADIOANALYTICAL AND NUCLEAR CHEMISTRY, vol. 287, JPN6019033320, 2011, pages 955 - 960, ISSN: 0004837804 *

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021171690A (ja) * 2020-04-23 2021-11-01 東ソー株式会社 新規シリコチタネート組成物及びその製造方法
JP7419952B2 (ja) 2020-04-23 2024-01-23 東ソー株式会社 新規シリコチタネート組成物及びその製造方法
CN116411181A (zh) * 2021-12-30 2023-07-11 天津大学 一种原位提取盐湖铯离子的电吸附器、装置及提取方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7126979B2 (ja) 2022-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Figueiredo et al. Inorganic ion exchangers for cesium removal from radioactive wastewater
Oleksiienko et al. Titanosilicates in cation adsorption and cation exchange–a review
Pavel et al. Investigations on the ion exchange process of Cs+ and Sr2+ cations by ETS materials
JP6618803B2 (ja) 水流からストロンチウム放射性核種を選択的に除去する方法
JP6053325B2 (ja) 焼成物、金属イオン吸着材、金属イオンの除去方法、及び金属イオン除去設備
Noh et al. Titanosilicates: Giant exchange capacity and selectivity for Sr and Ba
El-Shazly et al. Kinetic and isotherm studies for the sorption of 134Cs and 60Co radionuclides onto supported titanium oxide
JP2019191163A (ja) セシウム及び/又はストロンチウムを含有する廃液の処理方法
KR102408127B1 (ko) 시티나카이트 구조를 가진 실리코티타네이트를 포함하는 조성물 및 그의 제조 방법
CA3007617C (en) Adsorbent for radioactive antimony, radioactive iodine and radioactive ruthenium, and treatment method of radioactive waste water using the adsorbent
JP2020109369A (ja) ヨウ素イオン及びヨウ素酸イオンの吸着剤及びその除去方法
WO2018066634A1 (ja) 放射性セシウムを含有する放射性廃液の処理方法
JP2014106181A (ja) 放射性物質収着剤及びその製造方法
KR102035801B1 (ko) 세슘과 스트론튬의 동시 흡착을 위한 나트륨과 칼륨을 포함하는 티타늄실리케이트 흡착제 및 그 제조방법
JP6470354B2 (ja) シリコチタネート成形体及びその製造方法、シリコチタネート成形体を含むセシウム又はストロンチウムの吸着剤、及び当該吸着剤を用いる放射性廃液の除染方法
Kunishi et al. Investigation on strontium adsorption selectivity of hydrothermally synthesized layered sodium titanates
CN112657473B (zh) 选择性快速去除强碱性溶液中Sr2+的金属有机框架材料及其制备和应用
JP7293799B2 (ja) シリコチタネート組成物およびその製造方法
JP6773511B2 (ja) 放射性ストロンチウムを含有する放射性廃液の処理方法
JP2015064252A (ja) 放射性物質吸着剤、その製造方法およびその製造装置
Pavel et al. Improvement of retention capacity of ETS-10 for uranyl ions by porosity modification and their immobilization into a titanosilicate matrix
JP2019113484A (ja) 放射性ヨウ素含有流体の除染方法
JP7536054B2 (ja) ふっ素吸着剤
US20190006055A1 (en) Treatment method of radioactive waste water containing radioactive cesium and radioactive strontium
JP7310222B2 (ja) ストロンチウム吸着剤及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190416

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20210917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20210917

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211022

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220729

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220817

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7126979

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150