JP2019189372A - 移動棚設備 - Google Patents

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【課題】簡素な構成により移動棚の転倒を防止可能な移動棚設備を提供する。【解決手段】複数の移動棚20が互いに移動経路Wに沿って移動可能に配置され、隣接する移動棚20が相対的に移動することにより、隣接する移動棚20間に所定幅の作業通路92が形成される移動棚設備10であって、移動棚20は、収納箱91を収容可能な移動棚本体21と、移動棚本体21を移動経路Wに沿って移動させる走行車輪34Aと、走行車輪34Aに対応して設けられる補助輪34Bと、を備え、補助輪34Bは、移動棚20の移動方向Hに対して走行車輪34Aより前側の位置であって、移動棚20がその移動方向H側に傾動する際に、移動棚本体21の荷重が走行車輪34Aから補助輪34Bへ移動可能な位置に配置されるものである。【選択図】図5

Description

本発明は、複数の移動棚が互いに移動可能に配置される移動棚設備に関するものである。
上記移動棚設備としては、例えば、特許文献1に示すように、複数のレールに沿って複数の移動棚が互いに移動可能に配置され、隣接する移動棚が相対的に移動することによって、それらの間に所定幅の通路が形成される移動棚装置であって、少なくとも1台以上の移動棚の下端で各レールに対応した位置に、移動方向において1個の駆動輪と、該駆動輪よりも小さい直径を有する単又は複数の補助輪を設け、該駆動輪を回転駆動して当該移動棚を移動可能としたものがある。
このような移動棚設備においては、移動棚への物品の載せ降ろしの作業性を重視して移動棚の奥行寸法(移動棚の幅方向の長さ)を狭くしている。また、このような移動棚設備においては、移動棚への物品の収容効率を向上させるために、倉庫の天井高さを充分に活かしたいとの要望が多く、そのために移動棚の高さ寸法(移動棚の上下方向の長さ)を倉庫の天井高さに合わせて長くしている。
特開2002−119339号公報
しかしながら、上記のような移動棚設備においては、狭い奥行き寸法に対して高さ寸法が高くなるため、移動棚の幅方向に配置される一対の走行車輪の間隔が狭くなる。そのため、地震等により移動棚が転倒し易くなるという問題があった。
このような移動棚の転倒を防止するために、従来の移動棚設備では、移動棚の下方に設けられる走行レールと係合して移動棚の浮き上がりを防止する下部転倒防止機構を移動棚の下部に設ける場合、或いは、移動棚の上方に設けられるガイドレールと係合して移動棚の転倒を防止する上部転倒防止機構を移動棚の上部に設ける場合がある。しかしながら、このような転倒防止機構では、大型化した重量の重い移動棚においては充分な転倒防止効果が期待できないという問題があった。また、転倒防止機構以外に、走行レール或いはガイドレール等を別途設ける必要があるため、設備自体が複雑になるという問題があった。
そこで、本発明は、簡素な構成により移動棚の転倒を防止可能な移動棚設備を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上であり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明の移動棚設備は、複数の移動棚が互いに移動経路に沿って移動可能に配置され、隣接する前記移動棚が相対的に移動することにより、隣接する前記移動棚間に所定幅の通路が形成される移動棚設備であって、前記移動棚は、物品を収容可能な棚本体と、前記棚本体を前記移動経路に沿って移動させる走行車輪と、前記走行車輪に対応して設けられる補助輪と、を備え、前記補助輪は、前記移動棚の移動方向に対して前記走行車輪より前側の位置であって、前記移動棚がその移動方向側に傾動する際に、前記棚本体の荷重が前記走行車輪から前記補助輪へ移動可能な位置に配置されるものである。
上記構成では、移動棚がその移動方向側に傾動する際に、棚本体の荷重が走行車輪から補助輪へ移動する。
本発明の移動棚設備は、上記移動棚設備において、前記補助輪が、前記移動棚がその移動方向側に傾動する際に、前記移動経路の経路面に接する位置に配置されるものである。
上記構成では、移動棚がその移動方向側に傾動する際に、補助輪が移動経路の経路面に接する。
本発明の移動棚設備は、上記移動棚設備において、前記走行車輪が、平面視で前記棚本体の内側に配置され、前記補助輪が、平面視で前記棚本体の内側であって、前記移動棚における移動方向側の端部に配置されるものである。
上記構成では、走行車輪及び補助輪が棚本体の内側において走行する。移動棚の傾動時に補助輪が棚本体の端部において棚本体の荷重を受ける。
本発明の移動棚設備は、上記移動棚設備において、前記補助輪が、ベアリングにより構成されているものである。
本発明の移動棚設備は、上記移動棚設備において、前記移動棚の移動経路の始端位置又は終端位置の少なくとも一方の位置に固定して設置される固定棚を備え、前記固定棚は、物品を収容可能に構成されるとともに、前記移動棚の移動方向側への転倒を防止可能に構成されるものである。
上記構成では、固定棚に物品が収納されるとともに、固定棚によって移動棚の移動方向側への転倒が防止される。
本発明の移動棚設備によれば、移動棚がその移動方向側に傾動する際に、走行車輪に掛かる棚本体の荷重が、移動棚の移動方向に対して走行車輪より前側の位置にある補助輪に移動することから、移動棚の傾動時における棚本体の荷重を受ける範囲を、移動棚が傾動する側(移動棚の移動方向側)に拡げることができる。そのため、地震等により移動棚が移動方向側に傾動する場合であってもその傾動を抑えることができ、移動棚の転倒を充分に抑制することができる。また移動棚の転倒を防止するために走行レール或いはガイドレール等を別途設ける必要がないため設備自体を簡素化することができる。
本発明に係る移動棚設備の平面図である。 本発明に係る移動棚設備の側面図(図1のA−A矢視図)である。 本発明に係る移動棚設備の移動棚の正面図である。 本発明に係る移動棚設備の移動棚の台車の平面図である。 本発明に係る移動棚設備の移動棚の台車を示す図であり、(a)は、同台車の側面図、(b)は、同台車の一端側の平面図、(c)は、同台車の一端側の正面図、(d)は、(a)のA−A断面図、(e)は、(a)のB−B断面図である。 本発明に係る移動棚設備の固定棚の正面図である。 (a)は、本発明に係る移動棚設備の固定棚の側面図、(b)は、(a)のC−C断面図である。
本発明に係る移動棚設備10について説明する。
なお、以下の説明においては、移動経路Wに沿う方向(移動棚20の幅方向)を前後方向、移動経路Wに直交する方向(移動棚20の長手方向)を左右方向とし、移動経路W上での移動棚20の移動方向Hの一方側を前方、他方側を後方とし、前方を基準として図1中の矢印に示すように前後左右を区別する。
図1に示すように、移動棚設備10は、例えば、文書を保管する文書保管倉庫(倉庫90)に設置される設備である。なお、本発明に係る移動棚設備10は、文書保管倉庫に設置される設備に限定されるものではなく、文書以外の物品等を保管する倉庫等に設置される設備であっても構わない。
図1及び図2に示しように、移動棚設備10は、複数の移動棚20と、移動棚20の移動経路Wにおける両側の外端位置11、11(「移動経路の始端位置」「移動経路の終端位置」の一例)のそれぞれに配置される固定棚40と、から主に構成されている。移動棚設備10においては、文書が収納された収納箱91(「物品」の一例、図3参照)を、フォーク、作業者等によって移動棚20及び固定棚40に収容することにより文書が保管される。
移動棚20は、その移動経路Wが、対向して配置される固定棚40、40の間に形成されている。移動棚20は、移動経路W上を往復走行する。すなわち、移動棚20は、対向して配置される固定棚40、40の間を、一方の固定棚40に向かって走行可能に構成されている。移動棚20は、固定棚40、40の間に複数台配置され、隣接する移動棚20と対向するように、互いが平行に移動経路Wに沿って配置されている。
図2に示すように、移動棚設備10においては、複数の移動棚20が、一方の外端位置11に配置される固定棚40に詰めるように配置される。固定棚40に詰めて配置される複数の移動棚20は、その幅方向(前後方向)の長さが、固定棚40、40間の間隔より短くなるように、固定棚40、40間に配置される。すなわち、固定棚40、40間に配置される移動棚20の台数は、固定棚40、40間の間隔に合わせて設定される。このように複数の移動棚20を固定棚40、40間に配置することで、各移動棚20を移動経路Wに沿って往復走行させることにより、隣接する移動棚20同士間、或いは、移動棚20と固定棚40との間に、移動棚20或いは固定棚40に対して収納箱91の載せ降ろし作業を行うための作業通路92(「通路」の一例)が形成される。つまり、隣接する移動棚20が相対的に移動することで、隣接する移動棚20間に所定幅の通路が形成される。
移動棚20は、その移動等の制御が固定棚40、40間毎に、図示しない制御装置により行われる。すなわち、移動棚20は、固定棚40を境に異なる制御系統により制御される(固定棚40が移動棚20の制御の境界となる)。
図1に示すように、固定棚40は、倉庫90の壁93に沿うように、或いは、倉庫90の略中央位置に、倉庫90の床面94(「移動経路の経路面」の一例)に固定して配置される。移動棚設備10においては、移動経路Wの外端位置11に、1台の固定棚40が左右方向に延設され、或いは複数台(図1においては3台)の固定棚40が左右方向に所定の間隔を空けて延設される。
次に、移動棚20について詳細に説明する。
図2及び図3に示すように、移動棚20は、収納箱91を収容するための移動棚本体21と、移動棚本体21を支持する台車30と、から主に構成されている。
移動棚本体21は、台車30(台車本体31)に立設される複数の支柱22と、複数の支柱22の上端に設けられる天板23と、隣接する支柱22間に上下方向に所定の間隔で多段に設けられる複数の棚板24と、から主に構成されている。
移動棚本体21の左右方向(長手方向)には、所定間隔で複数本(図3では6本)の支柱22が立設され、移動棚本体21の前後方向(幅方向)には2本の支柱22が立設されている。移動棚本体21の前後方向に立設される2本の支柱22間には、2本の支柱22を補強するためのラチス梁25が設けられている。ラチス梁25は、支柱22に設けられる弦材25Aと、2本の平行な弦材25A間にジグザグ状に配置される腹材25Bと、から構成される。
天板23は、長尺状の板材であり、移動棚本体21の上部において移動棚本体21の左右方向に延設される。
棚板24は、収納箱91が載置される板材であり、移動棚本体21の左右方向及び前後方向に立設される2本の支柱22間に配置される。棚板24は、上下方向に複数枚(図3では9枚)配置され、対向する棚板24同士が所定の間隔を空けて平行に配置される。
移動棚本体21の一方の側面には、移動棚20を走行させるための操作ボタン26、或いは移動棚20が走行していることを表示する走行表示灯27等が設けられている。作業者が操作ボタン26を操作することにより移動棚20が移動経路Wに沿って移動する。
図3から図5に示すように、台車30は、移動棚本体21を支持する台車本体31と、台車本体31の前後方向に配置される一対の走行車輪34Aと個々の走行車輪34Aに対応して設けられる一対の補助輪34Bとからなる車輪群34と、から主に構成されている。
台車本体31は、移動棚本体21の下方に設けられ、移動棚本体21を下方から支持するフレーム体である。台車本体31は、複数のフレーム材を組み合わせて矩形枠状に形成される。台車本体31は、左右方向に延設される一対の長尺フレーム32、32と、一対の長尺フレーム32、32間に架設される複数の短尺フレーム33と、から主に構成されている。
長尺フレーム32は、角形のフレーム材であり、移動棚本体21の左右方向(長手方向)の長さに対応させて形成される。長尺フレーム32は、移動棚本体21の前後方向(幅方向)の長さに対応させて台車30の前後方向に2本平行に設けられる。
短尺フレーム33は、正面断面視略逆L字状の一対のフレーム材を連結して正面断面視略逆U字状に形成したフレームであり、移動棚本体21の前後方向(幅方向)の長さに対応させて形成される。短尺フレーム33は、長尺フレーム32より幅方向が幅広で且つ長手方向が短く形成されている。短尺フレーム33は、台車30の左右方向に所定の間隔で平行に複数本設けられる。
車輪群34は、台車30の左右方向(長手方向)に複数配置されている。車輪群34は、短尺フレーム33に支持され、長尺フレーム32の両端部(台車本体31の左右両端部)に配置されるとともに、長尺フレーム32の両端部から中央部に向けて所定の間隔を空けて配置される。車輪群34は、走行車輪34A及び補助輪34Bが正面断面視略逆U字状の短尺フレーム33に覆われるように、短尺フレーム33に支持される。すなわち、車輪群34は、平面視で移動棚本体21(台車本体31)より内側に配置され、移動棚本体21の下方で移動棚本体21に覆われた状態で保持される。このため、移動棚20同士が接近した際に隣接する移動棚20の車輪群34同士が干渉することなく、隣接する移動棚20同士の間隔を詰めて配置することができる。
図4に示すように、台車30においては、台車本体31の中央を境に左右方向で車輪群34の駆動系統が異なる。具体的には、台車本体31の中央から右側に配置される3つの車輪群34と、台車本体31の中央から左側に配置される3つの車輪群34と、で駆動系統が異なる。
各駆動系統は、車輪群34の走行車輪34Aを駆動させるための駆動モータ35と、駆動モータ35の駆動により走行車輪34Aを回転させる回転軸36と、から主に構成されている。
駆動モータ35は、3つの車輪群34のうちの中央に配置される車輪群34の走行車輪34Aの側方に設けられている。駆動モータ35は、回転軸36を駆動させることにより、3つの車輪群34の走行車輪34Aを駆動させる。
回転軸36は、3つの車輪群34のそれぞれに設けられる1対の走行車輪34Aのうちの一方の走行車輪34Aを回転可能に支持する。すなわち、車輪群34を構成する1対の走行車輪34Aのうち、一方の走行車輪34Aが駆動モータ35によって駆動される駆動輪であり、他方の走行車輪34Aが従動輪である。
駆動モータ35及び回転軸36は、左右の駆動系統で異なる位置に設けられている。具体的には、台車30の右側の駆動系統を構成する駆動モータ35及び回転軸36は、台車本体31の前側端部に配置され、台車30の左側の駆動系統を構成する駆動モータ35及び回転軸36は、台車本体31の後側端部に配置される。すなわち、台車30の右側に配置されている車輪群34は、1対の走行車輪34Aのうちの前側の走行車輪34Aが駆動モータ35によって駆動され、台車30の左側に配置されている車輪群34は、1対の走行車輪34Aのうちの後側の走行車輪34Aが駆動モータ35によって駆動される。
図5に示すように、走行車輪34Aは、移動棚本体21を移動経路Wに沿って移動させる車輪であり、その上方から正面断面視略逆U字状の短尺フレーム33に覆われるように、短尺フレーム33の内部に設けられる。すなわち、走行車輪34Aは、平面視で台車本体31(移動棚本体21)の内側に設けられる。走行車輪34Aは、回転軸36に固定され、回転軸36を介して短尺フレーム33に支持される。走行車輪34Aは、短尺フレーム33の前側端部及び後側端部に設けられ、対となる走行車輪34Aと前後方向に所定の間隔K1を空けて配置される。走行車輪34Aは、その外周中央部に環状の突起部34aを有する。走行車輪34Aは、倉庫90の床面94に設けられる溝95に突起部34aが嵌合され、突起部34a以外の外周面が倉庫90の床面94に接する。
補助輪34Bは、走行車輪34Aに対応して設けられる車輪であり、その上方から正面断面視略逆U字状の短尺フレーム33に覆われるように、短尺フレーム33の内部に設けられる。すなわち、補助輪34Bは、平面視で台車本体31(移動棚本体21)の内側に設けられる。補助輪34Bは、短尺フレーム33の前側端部及び後側端部であって、走行車輪34Aより短尺フレーム33の外側に設けられ、対となる補助輪34Bと前後方向に所定の間隔K2を空けて配置される。すなわち、移動棚20が移動方向H(前後方向)に移動した際に、その移動方向Hに対して補助輪34Bが走行車輪34Aより前側の位置となるように、移動棚20における移動方向H側(台車本体31の前後方向側)の端部に配置される。
補助輪34Bは、その周端部が側面視(移動棚20の移動方向Hに対して水平に直交する方向から見た場合)において走行車輪34Aの突起部34aと重なる位置で、走行車輪34Aに近接して配置される。補助輪34Bは、短尺フレーム33の内部に固定される回転軸37に回転可能に支持される。回転軸37は、2体の補助輪34Bにより走行車輪34Aの突起部34aを挟むように、2体の補助輪34Bを平行に所定の間隔を空けて回転可能に支持する。つまり、1本の回転軸37に対して2体の補助輪34Bが並列に配置される。
補助輪34Bは、倉庫90の床面94に接した際に車輪自体が撓まない材質により構成され、好ましくは、金属製の車輪により構成され、さらに好ましくは、ベアリングにより構成される。なお、補助輪34Bは、その形状が車輪状(環状)のものに限定されるものではなく、移動棚20の走行の抵抗とならない形状であれば、例えば、球状(ボール状)に形成しても構わない。補助輪34Bは、移動棚20がその移動方向H(前後方向)に傾動する際に、その周面が倉庫90の床面94に接する位置に配置されている。つまり、補助輪34Bは、移動棚20の静止時、或いは通常走行時には、移動棚20の走行の抵抗とならない程度に、倉庫90の床面94との間に若干の隙間を有して保持され、移動棚20の傾動時には、その外周面が倉庫90の床面94に接する。
移動棚20は、静止時及び通常走行時には、移動棚本体21の荷重が前後方向に配置される一対の走行車輪34Aのそれぞれに掛かる。一方で、移動棚20は、その前後方向(例えば前側)に傾動する際には、移動棚本体21の荷重が一対の走行車輪34Aから移動棚本体21の傾動側(例えば前側)の走行車輪34Aに移動する。さらに、移動棚20が前後方向(例えば前側)に傾動すると、移動棚本体21の荷重が移動棚本体21の傾動側(例えば前側)の走行車輪34Aから移動棚本体21の傾動側(例えば前側)の補助輪34Bに移動する。このように移動棚本体21の荷重が移動することから、補助輪34Bは、移動棚20の静止時、或いは通常走行時には、倉庫90の床面94に対して非接触な状態、或いは倉庫90の床面94に対して接触と非接触とを繰り返す状態となり、移動棚20の傾動時には、倉庫90の床面94に対して常に接触した状態となる。
補助輪34Bは、走行車輪34Aより台車本体31(移動棚本体21)の外側に設けられている。すなわち、補助輪34Bは、移動棚20が移動方向H(前後方向)に移動する際に、常に走行車輪34Aより前側の位置(移動棚20が移動方向H側の位置)となるように設けられている。補助輪34Bを走行車輪34Aより台車本体31(移動棚本体21)の外側に設けることで、移動棚20が移動方向H側に傾動した際に、移動棚本体21の荷重を受ける範囲が走行車輪34Aから補助輪34Bへ台車本体31(移動棚本体21)の外側方向に拡幅される。
次に、固定棚40について詳細に説明する。
図2、図6及び図7に示すように、固定棚40は、収納箱91を収容するための固定棚本体41と、固定棚本体41を支持するためのベース46と、から主に構成されている。
固定棚本体41は、ベース46に立設される複数の支柱42と、複数の支柱42の上端に設けられる天板43と、隣接する支柱42間に上下方向に所定の間隔で多段に設けられる複数の棚板44と、から主に構成されている。
固定棚本体41の左右方向(長手方向)には、所定間隔で複数本(図6では6本)の支柱42が立設され、固定棚本体41の前後方向(幅方向)には2本の支柱42が立設されている。固定棚本体41の前後方向に立設される2本の支柱42間には、2本の支柱42を補強するためのラチス梁45が設けられている。ラチス梁45は、支柱42に設けられる弦材45Aと、2本の平行な弦材45A間にジグザグ状に配置される腹材45Bと、から構成される。図7(b)に示すように、支柱42は、板材を折り曲げて成形された角形鋼管柱であり、その板材の板厚が移動棚20の支柱22を形成する板材の板厚より厚い板材によって構成されている。
天板43は、長尺状の板材であり、固定棚本体41の上部において固定棚本体41の左右方向に延設される。
棚板44は、収納箱91が載置される板材であり、固定棚本体41の左右方向及び前後方向に立設される2本の支柱42間に配置される。棚板44は、上下方向に複数枚(図6では9枚)配置され、対向する棚板44同士が所定の間隔を空けて平行に配置される。
図6及び図7に示すように、ベース46は、支柱42の下端にそれぞれ設けられ、倉庫90の床面94に固定されている。ベース46は、固定部材(図示せず)を介して支柱22を支持するとともに、アンカー47により倉庫90の床面94に固定されている。
固定棚40は、移動棚20が地震等により移動棚20の移動方向H(前後方向)へ傾動した際に、傾動した移動棚20を固定棚本体41により支えることで、移動棚20の移動方向Hへの転倒を防止可能に構成されている。すなわち、移動棚設備10においては、移動棚20の外側(移動棚20の移動経路Wにおける両側の外端位置11)に配置される固定棚40の耐震性を移動棚20の耐震性より向上させる(固定棚40の水平震度係数Khを移動棚20の水平震度係数Khより大きくする[例えば、固定棚40の水平震度係数Khを0.3、移動棚20の水平震度係数Khを0.1])ことにより、移動棚20が地震等により倒れようとする場合であっても、移動棚20が固定棚40に寄り掛かることで、その転倒を防止することができる。
固定棚40は、上述のように、支柱42を形成する板材の板厚を、移動棚20の支柱22を形成する板材の板厚より厚くすることによりその耐震性を向上させている。また、固定棚40は、所定の胴部径以上(例えば、M16)で、且つ所定の深さ(長さ)以上(例えば、70mm)のアンカー47を用いてベース46を倉庫90の床面94に固定することでその耐震性を向上させている。さらに、固定棚40は、支柱42の下部に設けられるラチス梁45のラチスピッチPdを、支柱42の上部に設けられるラチス梁45のラチスピッチPtより短くする(弦材45Aに対する腹材45Bの角度θを大きくする)ことでその耐震性を向上させている。このように固定棚40を構成することで、固定棚40は、固定棚本体41(棚板44)において収納箱91を収容可能であるとともに、移動棚20の移動方向H(前後方向)への転倒を防止することができる。
以上のように、本発明に係る移動棚設備10は、移動棚20がその移動方向H側に傾動する際に、走行車輪34Aに掛かる移動棚本体21の荷重が、移動棚20の移動方向Hに対して走行車輪34Aより前側の位置にある補助輪34Bに移動することから、移動棚20の傾動時における移動棚本体21の荷重を受ける範囲を、移動棚20が傾動する側(移動棚20の移動方向H側)に拡げることができる。そのため、地震等により移動棚20が移動方向H側に傾動する場合であってもその傾動を抑えることができ、移動棚20の転倒を充分に抑制することができる。また、移動棚20の転倒を防止するために走行レール或いはガイドレール等を別途設ける必要がないため設備自体を簡素化することができる。
本発明に係る移動棚設備10は、移動棚本体21の内部に走行車輪34A及び補助輪34Bが配置されているため、移動棚20同士が接近した際に隣接する移動棚20の車輪同士が干渉することなく、隣接する移動棚20同士の間隔を詰めて配置することができる。また、隣接する移動棚20間に形成される作業通路92をフォーク、作業者等が通行する際に、フォーク、作業者等が走行車輪34A及び補助輪34Bと干渉することがない。
本発明に係る移動棚設備10は、補助輪34Bがベアリングにより構成されていることから、補助輪34Bが、移動棚20の傾動時における移動棚本体21の揺れを吸収しながら移動棚本体21の荷重を受けることができる。そのため、地震等により移動棚20が傾動した場合であっても、移動棚本体21の揺れを抑制して移動棚20の転倒を防止することができる。
本発明に係る移動棚設備10は、補助輪34Bによって移動棚20の傾動を抑制することに加えて、固定棚40によって移動棚20の転倒を防止することで、想定外の地震等により移動棚20が傾動した場合であっても、移動棚20の転倒を充分に抑制することができる。
なお、本実施の形態においては、固定棚40が、移動棚20の移動経路Wにおける両側の外端位置11のそれぞれに配置されているが、これに限定されるものではなく、移動経路Wの両側の外端位置11の少なくとも一方の外端位置11に配置されていれば構わない。例えば、移動経路Wの一方の外端位置11を倉庫90の壁93とし、他方の外端位置11に固定棚40を配置しても構わない。この場合、各移動棚20が移動経路Wに沿って往復走行することにより、隣接する移動棚20同士間、移動棚20と固定棚40との間、に加えて、移動棚20と倉庫90の壁93との間に作業通路92が形成される。
本実施の形態においては、移動棚20の走行車輪34A及び補助輪34Bが倉庫90の床面94を走行するが、これに限定されるものではなく、走行車輪34A及び補助輪34Bが倉庫90の床面94上に設けられたレール上を走行するように構成しても構わない。
本実施の形態においては、1本の回転軸37に対して2体の補助輪34Bが並列に配置されているが、これに限定されるものではなく、1本の回転軸37に対して1体の補助輪34Bを配置しても構わない。
本実施の形態においては、走行車輪34Aの外周中央部に環状の突起部34aが設けられているが、このような走行車輪34Aに限定されるものではなく、突起部34aを有さない外周面が平坦な車輪であっても構わない。
本実施の形態においては、一方の走行車輪34Aが駆動モータ35によって駆動される駆動輪であり、他方の走行車輪34Aが従動輪であるが、これに限定されるものではなく、両方の走行車輪34Aを駆動輪、或いは従動輪としても構わない。
10 移動棚設備
20 移動棚
21 移動棚本体(棚本体)
34A 走行車輪
34B 補助輪
40 固定棚
91 収納箱(物品)
92 作業通路(通路)
94 床面(経路面)
H 移動方向
W 移動経路

Claims (5)

  1. 複数の移動棚が互いに移動経路に沿って移動可能に配置され、隣接する前記移動棚が相対的に移動することにより、隣接する前記移動棚間に所定幅の通路が形成される移動棚設備であって、
    前記移動棚は、
    物品を収容可能な棚本体と、
    前記棚本体を前記移動経路に沿って移動させる走行車輪と、
    前記走行車輪に対応して設けられる補助輪と、
    を備え、
    前記補助輪は、前記移動棚の移動方向に対して前記走行車輪より前側の位置であって、前記移動棚がその移動方向側に傾動する際に、前記棚本体の荷重が前記走行車輪から前記補助輪へ移動可能な位置に配置されること
    を特徴とする移動棚設備。
  2. 前記補助輪は、前記移動棚がその移動方向側に傾動する際に、前記移動経路の経路面に接する位置に配置されること
    を特徴とする請求項1に記載の移動棚設備。
  3. 前記走行車輪は、平面視で前記棚本体の内側に配置され、
    前記補助輪は、平面視で前記棚本体の内側であって、前記移動棚における移動方向側の端部に配置されること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の移動棚設備。
  4. 前記補助輪は、ベアリングにより構成されていること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の移動棚設備。
  5. 前記移動棚の移動経路の始端位置又は終端位置の少なくとも一方の位置に固定して設置される固定棚を備え、
    前記固定棚は、物品を収容可能に構成されるとともに、前記移動棚の移動方向側への転倒を防止可能に構成されること
    を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の移動棚設備。
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CN112674490A (zh) * 2020-12-30 2021-04-20 福建省喜玛拉雅科技实业有限公司 一种万向密集柜及其控制方法

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