JP2019189179A - 車両シート構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両シートの使用位置と格納位置との間のシート位置の切り替え操作を簡単に行うことができる車両シート構造を提供する。【解決手段】車両シート構造1は、車体フロア2に対向する使用位置P1と車室内装壁3に対向する格納位置P3との間を移動可能な車両シート10と、車両シート10のシートクッション部12に設けられたストライカ20と、を備え、ストライカ20は、車両シート10が格納位置P3から使用位置P1に移動する動きに伴ってシートクッション部12のシート裏面12aから車体フロア2側の第1ロック部7に係合可能な第1係合位置R2まで突出し、車両シート10が使用位置P1から格納位置P3に移動する動きに伴ってシートクッション部12のシート表面12bから車室内装壁3側の第2ロック部8に係合可能な第2係合位置R2まで突出するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両シート構造に関する。
下記の特許文献1に開示の車両シートは、概して、ヒンジ部によって使用位置と室内壁面に沿って起立した格納位置との間で回動できるように構成された格納式のシートである。この車両シートは、シートクッションに反転可能に連結された脚部を有し、この脚部にロック装置が設けられている。この車両シートは、ロック装置がフロア面の第1ストライカに係合することによって使用位置でロックされる一方で、ロック装置が室内壁面の第2ストライカに係合することによって格納位置でロックされるようになっている。
特開2006−137265号公報
特許文献1の開示の車両シートのシート位置を使用位置から格納位置に切り替えるときには、先ず脚部のロック装置と第1ストライカとの係合を解除させる。次に、シートクッションに対して脚部を上方に反転させ、且つヒンジ部を介してシート全体を室内壁面に対向するまで回動させる。最後に、脚部のロック装置と第2ストライカとを係合させる。
また、車両シートのシート位置を格納位置から使用位置に切り替えるときには、先ず脚部のロック装置と第2ストライカとの係合を解除させる。次に、ヒンジ部を介してシート全体をフロア面に対向するまで回動させ、且つシートクッションに対して脚部を下方に反転させる。最後に、脚部のロック装置と第1ストライカとを係合させる。
上述のように、車両シートのシート位置を使用位置と格納位置との間で切り替えるときには、車両シートを回動させる操作と、ロック装置とストライカとを係合させる実質的なロック操作に加えて、シートクッションの脚部を上下に反転させる操作が必要になる。このため、車両シートのシート位置を切り替えるのに手間がかかるという問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、車両シートの使用位置と格納位置との間のシート位置の切り替え操作を簡単に行うことができる車両シート構造を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
車体フロアに対向する使用位置と車室内装壁に対向する格納位置との間で移動可能な車両シートと、
上記車両シートのシートクッション部に設けられた係合部材と、
を備え、
上記係合部材は、上記車両シートが上記格納位置から上記使用位置に移動する動きに伴って上記シートクッション部のシート裏面から上記車体フロア側の第1ロック部に係合可能な第1係合位置まで突出し、上記車両シートが上記使用位置から上記格納位置に移動する動きに伴って上記シートクッション部のシート表面から上記車室内装壁側の第2ロック部に係合可能な第2係合位置まで突出するように構成されている、車両シート構造、
にある。
上記の車両シート構造において、係合部材は、車両シートの使用位置でシートクッション部のシート裏面から第1係合位置まで突出して、車体フロア側の第1ロック部に係合可能な状態になる。このため、この係合部材に対する第1ロック部のロック操作によって、車両シートを使用位置でロックできる。一方で、係合部材は、車両シートの格納位置でシートクッション部のシート表面から第2係合位置まで突出して、車室内装壁側の第2ロック部に係合可能な状態になる。このため、この係合部材に対する第2ロック部のロック操作によって、車両シートを格納位置でロックできる。
ここで、係合部材は、車両シートの使用位置と格納位置との間の動きに伴って、第1係合位置及び第2係合位置のいずれかの位置に自動的に配置される。従って、車両シートのシート位置を使用位置と格納位置との間で切り替えるときには、車両シート全体を移動させる操作と、車体フロア側の第1ロック部と車室内装壁側の第2ロック部による実質的なロック操作を必要とするが、これらの操作以外の操作を要しない。これにより、車両シートのシート位置を切り替えるのに手間がかかるのを防ぐことができる。
以上のごとく、上記の態様によれば、車両シートの使用位置と格納位置との間のシート位置の切り替え操作を簡単に行うことができる車両シート構造を提供することが可能になる。
実施形態1の車両シート構造を車両後方から視た背面図。 図1の車両シート構造を車両シートが使用位置にあるときの様子について示す側面図。 図2のIII-III線矢視断面図。 図1の車両シート構造を車両シートのシートバック部が前倒位置にあるときの様子について示す側面図。 図4のV-V線矢視断面図。 図1の車両シート構造を車両シートが格納位置にあるときの様子について示す断面図。 実施形態2の車両シート構造について図5に対応した断面図。 実施形態3の車両シート構造について図2に対応した側面図。
上述の態様の好ましい実施形態について以下に説明する。
上記の車両シート構造において、上記車両シートは、上記シートクッション部に回動軸部を介して起立位置と前倒位置との間で回動可能に取付けられたシートバック部を有し、上記使用位置において上記シートバック部を上記起立位置から上記前倒位置まで回動させた後で上記格納位置に移動可能であり、
上記係合部材は、上記シートバック部が上記前倒位置から上記起立位置まで回動する動作に連動して上記第1係合位置に配置され、上記シートバック部が上記起立位置から上記前倒位置まで回動する動作に連動して上記第2係合位置に配置されるように構成されているのが好ましい。
この車両シート構造によれば、シートバック部を起立位置と前倒位置との間で回動させる動作に連動させて係合部材を第1係合位置と第2係合位置との間で切り替えることができる。
上記の車両シート構造において、上記係合部材を上記第1係合位置から上記第2係合位置に向けて常時に弾性付勢する弾性部材を備え、
上記シートバック部は、上記前倒位置から上記起立位置まで回動するときに上記弾性部材の弾性付勢力に抗して上記係合部材を押圧して上記第2係合位置から上記第1係合位置まで移動させる一方で、上記起立位置から上記前倒位置まで回動するときに上記係合部材を押圧の解除によって上記弾性部材の弾性付勢力にしたがって上記第1係合位置から上記第2係合位置まで移動させるように構成されているのが好ましい。
この車両シート構造によれば、係合部材の配置を第1係合位置と第2係合位置との間で切り替えるための切替構造に、弾性部材による弾性付勢力とシートバック部による押圧力の双方を利用することにより、この切替構造を簡素化できる。
上記の車両シート構造において、上記シートクッション部は、上記シート裏面と上記シート表面との間で貫通する貫通穴を有し、
上記係合部材は、上記シートクッション部の上記貫通穴に貫通方向にスライド可能に挿入された挿入部と、上記挿入部の上記シート裏面側に上記第1係合位置まで突出可能に設けられた第1係合部と、上記挿入部の上記シート表面側に上記第2係合位置まで突出可能に設けられた第2係合部と、を有するのが好ましい。
この車両シート構造によれば、係合部材をシートクッション部の貫通穴を利用して車両シートのシートクッション部に内蔵させることによって、この係合部材が車両シートのまわりに露出し過ぎて邪魔になるのを防ぐことができる。
上記の車両シート構造において、上記係合部材は、上記挿入部として上記貫通方向と直交する直交方向に離間して平行配置された2つのスライド軸部と、上記貫通方向に離間して平行配置された2つの係合軸部とによって環状をなしており、上記2つの係合軸部の一方が上記第1係合部となり、上記2つの係合軸部の他方が上記第2係合部となるように構成されているのが好ましい。
この車両シート構造によれば、2つのスライド軸部と2つの係合軸部が環状に組み合わせられてなる係合部材を使用することによって、この係合部材の剛性を高く維持することができる。
上記の車両シート構造において、上記係合部材は、上記第1係合位置にあるときに上記第2係合部が上記シートクッション部の上記シート表面と面一な面を形成し、上記第2係合位置にあるときに上記第1係合部が上記シートクッション部の上記シート裏面と面一な面を形成するように構成されているのが好ましい。
この車両シート構造によれば、車両シートが使用位置にありシートクッション部のシート表面が車室から見え易い位置に配置されたときには、係合部材の第2係合部は、シートクッション部のシート表面から突出しないため見えにくい。同様に、車両シートが格納位置にありシートクッション部のシート裏面が車室から見え易い位置に配置されたときには、係合部材の第1係合部は、シートクッション部のシート裏面から突出しないため見えにくい。このように、車両シートが使用位置及び格納位置のいずれにある場合でも、係合部材を見えにくくすることによって、車両シートの見栄えを良くすることができる。
以下、車両シート構造の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
この車両シート構造を説明するための図面において、特に断わらない限り、車両前方を矢印FRで示し、車両上方を矢印UPで示し、車両右方を矢印RHで示し、車両左方を矢印LHで示すものとする。また、車両上下方向(車高方向)を矢印Xで示し、車両左右方向(車幅方向)を矢印Yで示し、車両前後方向(車長方向)を矢印Zで示すものとする。
(実施形態1)
図1に示されるように、車体Bの後部領域を車両後方から視たとき、この後部領域には、車体フロア2に対向する使用位置P1と車室内装壁3に対向する格納位置P3との間で移動可能な車両シート10が設けられている。この車両シート10は、車室内装壁3に設けられた支持部材4の回動軸部5を中心に、使用位置P1と格納位置P3との間で概ね90°回動できる格納式のシートとして構成されている。
車両シート10は、乗員の背もたれ面を形成するシートバック部11と、乗員の着座面を形成するシートクッション部12と、を有する。シートバック部11は、シートクッション部12に回動軸部14を介して起立位置Q1と前倒位置Q2との間で回動可能に取付けられている。回動軸部14は、1つの軸或いは複数の軸の組み合わせによって構成されている。
この車両シート10は、使用位置P1においてシートバック部11を起立位置Q1から前倒位置Q2まで回動させた後で格納位置P3に移動可能に構成されている。即ち、使用位置P1にある車両シート10は、回動軸部14を中心にシートバック部11を前倒しして中間位置P2に設定された後に、回動軸部5を中心に概ね90°跳ね上げられるような手順によって格納位置P3に設定される。また、格納位置P3にある車両シート10は、この手順とは逆の手順によって、中間位置P2を経て使用位置P1に設定される。
実施形態1の車両シート構造1は、車両シート10と、この車両シート10のシートクッション部12に設けられた係合部材としてのストライカ20と、を備えている。
ストライカ20は、車両シート10が格納位置P3から使用位置P1に移動する動きに伴ってシートクッション部12のシート裏面12aから車体フロア2側の第1ロック部7に係合可能な第1係合位置R1まで突出するように構成されている。
また、このストライカ20は、車両シート10が使用位置P1から格納位置P3に移動する動きに伴ってシートクッション部12のシート表面12bから車室内装壁3側の第2ロック部8に係合可能な第2係合位置R2まで突出するように構成されている。
第1ロック部7は、車体フロア2に取付けられたベース部材6に内蔵された、車体フロア2側のロック部である。ベース部材6は、車両シート10のシートクッション部12の脚部を構成するものである。このベース部材6は、車両シート10が使用位置P1にあるときに、車体フロア2から上方へ突出した状態で配置される一方で、車両シート10を格納位置P3に移動させた後に、必要に応じて折り畳むことができるように構成されている。このベース部材6は、車体フロア2から取り外すことができるように構成されてもよいし、或いは車体フロア2に常時に取付けられるように構成されてもよい。
一方で、第2ロック部8は、車室内装壁3に取付けられた、車室内装壁3側のロック部である。この第2ロック部8は、車室内装壁3に直に取付けられてもよいし、或いは別の部材を介して車室内装壁3に取付けられてもよい。
図2に示されるように、第1ロック部7は、ストライカ20に係合可能な係合凹部7aと、ロック操作及びロック解除操作が可能な操作レバー7bと、を備えている。このため、乗員は、第1ロック部7が図2中の右方にスライドするように操作レバー7bをロック操作することにより、この第1ロック部7の係合凹部7aをストライカ20に係合させることができる。また、乗員は、第1ロック部7が図2中の左方にスライドするように操作レバー7bをロック解除操作することにより、この第1ロック部7の係合凹部7aとストライカ20との係合解除を行うことができる。
車両シート10のシートクッション部12は、その後端部12cにシート裏面12aとシート表面12bとの間で貫通する貫通穴15を有する。この貫通穴15は、フレーム(図示省略)に支持された硬質のウレタン部13に、このウレタン部13を覆う表皮とともに貫通形成されている。この貫通穴15は、シートクッション部12の後端部12cに車両左右方向Yに離間して2つ設けられている。
車両シート構造1は、ストライカ20を第1係合位置R1から第2係合位置R2(二点鎖線参照)に向けて常時に弾性付勢する弾性部材としてのバネ部材21を備えている。
図3に示されるように、ストライカ20は、2つのスライド軸部20aと、第1係合軸部20bと、第2係合軸部cと、を有し、平面視が略方形の環状をなしている。このストライカ20は、金属材料によって構成されるが好ましい。
このストライカ20において、2つのスライド軸部20aは、貫通穴15の貫通方向と直交する直交方向である車両左右方向Yに離間して平行配置され、第1係合軸部20bと第2係合軸部20cは、貫通穴15の貫通方向である車両上下方向Xに離間して平行配置されている。
2つのスライド軸部20aはそれぞれ、シートクッション部12の2つの貫通穴15のうち対応する貫通穴15に貫通方向である車両上下方向Xにスライド可能に挿入された挿入部である。一方の第1係合軸部20bは、2つのスライド軸部20aのシート裏面12a側の端部に第1係合位置R1まで突出可能に設けられた第1係合部である。また、他方の第2係合軸部20cは、2つのスライド軸部20aのシート表面12b側の端部に第2係合位置R2まで突出可能に設けられた第2係合部である。
本実施形態では、バネ部材21がコイルばねであり、このコイルばねの穴にストライカ20のスライド軸部20aが挿入されている。このバネ部材21の巻き線は、その一端部がスライド軸部20aに対して固定され、且つその一端部がシートクッション部12のウレタン部13に固定されている。このため、シートクッション部12に対してストライカ20を車両上下方向Xに移動させたときには、このストライカ20がバネ部材21から受ける弾性付勢力が変化するようになっている。
図2に示されるように、シートバック部11は、前倒位置Q2から起立位置Q1まで回動するときにバネ部材21の弾性付勢力に抗してストライカ20の第1係合軸部20bを下端部11aによって押圧して第2係合位置R2(図3参照)から第1係合位置R1まで移動させるように構成されている。
このとき、ストライカ20は、シートバック部11が前倒位置Q2から起立位置Q1まで回動する動作に連動してこのシートバック部11の下端部11aによって押し下げられる。これにより、ストライカ20が第2係合位置R2から下方へスライドし、第1係合軸部20bがシートクッション部12のシート裏面12aから下方へ突出した第1係合位置R1に配置される。
そして、このストライカ20は、第1係合位置R1にあるときに第2係合軸部20cがシートクッション部12のシート表面12bと面一な面A1を形成する(図3参照)。即ち、シートクッション部12のシート表面12bと第2係合軸部20cの上面とが直線的に連続した状態になる。
図3に示されるように、ストライカ20が第1係合位置R1に配置された状態で、このストライカ20の第1係合軸部20bが第1ロック部7の係合凹部7aに引っ掛かって係合することによって、ストライカ20が第1係合位置R1でロックされ、且つ車両シート10が使用位置P1でベース部材6を介して車体フロア2に対して固定される。
図4に示されるように、第1ロック部7によるストライカ20のロックが解除された後、シートバック部11は、起立位置Q1から前倒位置Q2まで回動するときにストライカ20の押圧を解除して、このストライカ20をバネ部材21の弾性付勢力にしたがって第1係合位置R1(図2及び図3を参照)から第2係合位置R2まで移動させるように構成されている。
このとき、ストライカ20は、シートバック部11が起立位置Q1から前倒位置Q2まで回動する動作に連動してこのシートバック部11の下端部11aによる押圧が解除される。これにより、ストライカ20が第1係合位置R1から上方へスライドし、第2係合軸部20cがシートクッション部12のシート表面12bから上方へ突出した第2係合位置R2に配置される。
そして、このストライカ20は、第2係合位置R2にあるときに第1係合軸部20bがシートクッション部12のシート裏面12aと面一な面A2を形成する(図5参照)。即ち、シートクッション部12のシート裏面12aと第1係合軸部20bの下面とが直線的に連続した状態になる。
図6に示されるように、ストライカ20が第2係合位置R2に配置された状態で、車両シート10を格納位置P3(図1参照)まで回動させると、このストライカ20は第2ロック部8に係合可能になる。第2ロック部8は、第1ロック部7と同様に、ストライカ20に係合可能な係合凹部8aと、ロック操作及びロック解除操作が可能な操作レバー(図示省略)と、を備えている
このとき、ストライカ20の第2係合軸部20cが第2ロック部8の係合凹部8aに引っ掛かって係合することによって、車両シート10が格納位置P3で車室内装壁3に対して固定される。
その後、車両シート10のシート位置を格納位置P3から使用位置P1に切り替えるときには、第2ロック部8のロック解除操作によって、ストライカ20の第2係合軸部20cと第2ロック部8の係合凹部8aとの係合を解除する。これにより、回動軸部14を中心に車両シート10を中間位置P2まで回動させることができる。
上述の実施形態1によれば、以下のような作用効果が得られる。
上記の車両シート構造1において、ストライカ20は、車両シート10の使用位置P1でシートクッション部12のシート裏面12aから第1係合位置R1まで突出して、車体フロア2側の第1ロック部7に係合可能な状態になる。このため、このストライカ20に対する第1ロック部7のロック操作によって、車両シート10を使用位置P1でロックできる。
一方で、ストライカ20は、車両シート10の格納位置P3でシートクッション部12のシート表面12bから第2係合位置R2まで突出して、車室内装壁3側の第2ロック部8に係合可能な状態になる。このため、このストライカ20に対する第2ロック部8のロック操作によって、車両シート10を格納位置P3でロックできる。
ここで、ストライカ20は、車両シート10の使用位置P1と格納位置P3との間の動きに伴って、第1係合位置R1及び第2係合位置R2のいずれかの位置に自動的に配置される。従って、車両シート10のシート位置を使用位置P1と格納位置P3との間で切り替えるときには、車両シート10全体を移動させる操作と、車体フロア2側の第1ロック部7と車室内装壁3側の第2ロック部8による実質的なロック操作を必要とするが、これらの操作以外の操作を要しない。これにより、車両シート10のシート位置を切り替えるのに手間がかかるのを防ぐことができる。
その結果、車両シート10の使用位置P1と格納位置P3との間のシート位置の切り替え操作を簡単に行うことができる車両シート構造を提供することが可能になる。
上記の車両シート構造1によれば、シートバック部11を起立位置Q1と前倒位置Q2との間で回動させる動作に連動させてストライカ20を第1係合位置R1と第2係合位置R2との間で切り替えることができる。
上記の車両シート構造1によれば、ストライカ20の配置を第1係合位置R1と第2係合位置R2との間で切り替えるための切替構造に、バネ部材21よる弾性付勢力とシートバック部11による押圧力の双方を利用することにより、この切替構造を簡素化できる。
上記の車両シート構造1によれば、ストライカ20をシートクッション部12の貫通穴15を利用して車両シート10のシートクッション部12に内蔵させることによって、このストライカ20が車両シート10のまわりに露出し過ぎて邪魔になるのを防ぐことができる。
上記の車両シート構造1によれば、2つのスライド軸部20aと2つの係合軸部20b,20cとが環状に組み合わせられてなるストライカ20を使用することによって、ストライカ20の剛性を高く維持することができる。
上記の車両シート構造1によれば、車両シート10が使用位置P1にありシートクッション部12のシート表面12bが車室から見え易い位置に配置されたときには、ストライカ20の第2係合軸部20cは、シートクッション部12のシート表面12bから突出しないため見えにくい。同様に、車両シート10が格納位置P3にありシートクッション部12のシート裏面12aが車室から見え易い位置に配置されたときには、ストライカ20の第1係合軸部20bは、シートクッション部12のシート裏面12aから突出しないため見えにくい。このように、車両シート10が使用位置P1及び格納位置P3のいずれにある場合でも、ストライカ20を見えにくくすることによって、車両シート10の見栄えを良くすることができる。
以下、上記の実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明は省略する。
(実施形態2)
図7に示されるように、実施形態2の車両シート構造101は、係合部材としてのストライカ120の形状について、実施形態1の車両シート構造1と相違している。即ち、ストライカ120は、1つのスライド軸部120aと、2つの係合軸部120b,120cと、を有し、平面視が略C字形状をなしている。このため、車両シート10のシートクッション部12には、スライド軸部120aに対応した1つの貫通穴15が設けられている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
実施形態2の車両シート構造101によれば、ストライカ120を軽量化することができ、これにより第1係合位置R1と第2係合位置R2との間でのストライカ120の動きが円滑になる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態3)
図8に示されるように、実施形態3の車両シート構造201は、車両シート10の使用位置P1においてシートクッション部12が車体フロア2に対向配置される点について、実施形態1の車両シート構造1と相違している。即ち、この車両シート構造201では、実施形態1の車両シート構造1で使用されたベース部材6が使用されていない。このため、車体フロア2側のロック部7は、車体フロア2に組み込まれている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
実施形態3の車両シート構造201によれば、車両シート10を使用位置P1において車体フロア2に対して直に固定することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
本発明は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変更が考えられる。例えば、上述の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上述の実施形態では、バネ部材21よる弾性付勢力とシートバック部11による押圧力の双方を利用して、ストライカ20,120の配置を第1係合位置R1と第2係合位置R2との間で切り替える場合について例示したが、これに代えて、シートバック部11とストライカ20,120がリンク機構を介して連結されており、シートバック部11が起立位置Q1と前倒位置Q2との間で回動する動作に伴ってリンク機構によってストライカ20,120を第1係合位置R1と第2係合位置R2との間で動かす構造を採用することもできる。
また、ストライカ20,120を第1係合位置R1と第2係合位置R2との間で動かすためのアクチュエータを設け、このアクチュエータを車両シート10のシート位置の検出情報に基づいて制御する構造を採用することもできる。
上述の実施形態では、ストライカ20,120を弾性付勢する弾性部材としてコイルばねであるバネ部材21を使用する場合について例示したが、これに代えて、コイルばね以外のバネ部材や、ゴム材料からなる弾性部材などを使用することもできる。
上述の実施形態では、ストライカ20,120がバネ部材21によって常時に第2係合位置R2に向けて弾性付勢される場合について例示したが、これに代えて、ストライカ20,120がバネ部材21によって常時に第1係合位置R1に向けて弾性付勢される構造を採用することもできる。
この構造の場合、シートバック部11の下端部11aとストライカ20,120とを連結する連結部材(図示省略)を用いる。これにより、シートバック部11が起立位置Q1から前倒位置Q2からまで回動するときにその下端部11aに連結部材を介して連結されたストライカ20,120がバネ部材21の弾性付勢力に抗して第1係合位置R1から引き上げられて第2係合位置R2へと移動する。一方で、シートバック部11が前倒位置Q2から起立位置Q1まで回動するときにストライカ20,120は連結部材による引き上げが解放されてバネ部材21の弾性付勢力にしたがって第2係合位置R2から第1係合位置R1に移動する。
上述の実施形態では、ストライカ20,120のスライド軸部20a,120aがシートクッション部12に設けられた貫通穴15を通じてガイドされる場合について例示したが、これに代えて、ストライカ20,120のスライド軸部20a,120aがシートクッション部12とは別の部材によってガイドされる構造を採用してもよい。
上述の実施形態では、平面視が環状をなすストライカ20や平面視が略C字形状をなすストライカ120について例示したが、第1の係合位置R1でロック部7に係合可能であり、且つ第2の係合位置R2でロック部8に係合可能であれば、ストライカ20,120の形状は限定されるものでなく、必要に応じて種々の形状を採り得る。
上述の実施形態では、ストライカ20,120は、第1係合位置R1にあるときに第2係合軸部20c,120cがシートクッション部12のシート表面12bと面一な面A1を形成し、第2係合位置R2にあるときに第1係合軸部20b,120bがシートクッション部12のシート裏面12aと面一な面A2を形成する場合について例示したが、ストライカ20,120は、第1係合位置R1或いは第2係合位置R2に突出する前に、予めシートクッション部12から邪魔にならない程度に突出するように構成されてもよい。
この構成の場合、ストライカ20,120は、第1係合位置R1から第2係合位置R2にスライドするときにシートクッション部12のシート表面12bからの突出量が増え、第2係合位置R2から第1係合位置R1にスライドするときにシートクッション部12のシート裏面12aからの突出量が増える。
上述の実施形態では、車両シート10が格納位置P3で対向する車室内装壁3が平坦面である場合について例示したが、これに代えて、車室内装壁3に、車両シート10を格納位置P3で格納可能な格納凹部を設ける構造を採用することもできる。
この構造において、車両シート10は、格納位置P3で車室内装壁3の格納凹部に対向し、且つ室内側に突出することなくこの格納凹部に格納されるのが好ましい。これにより、車両シート10が格納位置P3に固定されたときに車室内装壁3から突出しないため見栄えが良い。また、車両シート10は、格納位置P3ではベース部材6と分離された状態であり、ベース部材6を車両シート10とともに車室内装壁3の格納凹部に格納する必要がない。このため、ベース部材6を格納するためのスペースを省略することができ、ベース部材6を車室内装壁3の格納凹部に格納する構造に比べて、車室内装壁3の意匠の自由度が向上する。
1,101,201 車両シート構造
2 車体フロア
3 車室内装壁
7 第1ロック部
8 第2ロック部
10 車両シート
11 シートバック部
12 シートクッション部
12a シート裏面
12b シート表面
14 回動軸部
15 貫通穴
20,120 ストライカ(係合部材)
20a,120a スライド軸部(挿入部)
20b,120b 第1係合軸部(第1係合部)
20c,120c 第2係合軸部(第2係合部)
21 バネ部材(弾性部材)
A1,A2 面一な面
P1 使用位置
P3 格納位置
Q1 起立位置
Q2 前倒位置
R1 第1係合位置
R2 第2係合位置
X 車両上下方向(貫通方向)
Y 車両左右方向(直交方向)

Claims (6)

  1. 車体フロアに対向する使用位置と車室内装壁に対向する格納位置との間で移動可能な車両シートと、
    上記車両シートのシートクッション部に設けられた係合部材と、
    を備え、
    上記係合部材は、上記車両シートが上記格納位置から上記使用位置に移動する動きに伴って上記シートクッション部のシート裏面から上記車体フロア側の第1ロック部に係合可能な第1係合位置まで突出し、上記車両シートが上記使用位置から上記格納位置に移動する動きに伴って上記シートクッション部のシート表面から上記車室内装壁側の第2ロック部に係合可能な第2係合位置まで突出するように構成されている、車両シート構造。
  2. 上記車両シートは、上記シートクッション部に回動軸部を介して起立位置と前倒位置との間で回動可能に取付けられたシートバック部を有し、上記使用位置において上記シートバック部を上記起立位置から上記前倒位置まで回動させた後で上記格納位置に移動可能であり、
    上記係合部材は、上記シートバック部が上記前倒位置から上記起立位置まで回動する動作に連動して上記第1係合位置に配置され、上記シートバック部が上記起立位置から上記前倒位置まで回動する動作に連動して上記第2係合位置に配置されるように構成されている、請求項1に記載の車両シート構造。
  3. 上記係合部材を上記第1係合位置から上記第2係合位置に向けて常時に弾性付勢する弾性部材を備え、
    上記シートバック部は、上記前倒位置から上記起立位置まで回動するときに上記弾性部材の弾性付勢力に抗して上記係合部材を押圧して上記第2係合位置から上記第1係合位置まで移動させる一方で、上記起立位置から上記前倒位置まで回動するときに上記係合部材を押圧の解除によって上記弾性部材の弾性付勢力にしたがって上記第1係合位置から上記第2係合位置まで移動させるように構成されている、請求項2に記載の車両シート構造。
  4. 上記シートクッション部は、上記シート裏面と上記シート表面との間で貫通する貫通穴を有し、
    上記係合部材は、上記シートクッション部の上記貫通穴に貫通方向にスライド可能に挿入された挿入部と、上記挿入部の上記シート裏面側に上記第1係合位置まで突出可能に設けられた第1係合部と、上記挿入部の上記シート表面側に上記第2係合位置まで突出可能に設けられた第2係合部と、を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両シート構造。
  5. 上記係合部材は、上記挿入部として上記貫通方向と直交する直交方向に離間して平行配置された2つのスライド軸部と、上記貫通方向に離間して平行配置された2つの係合軸部とによって環状をなしており、上記2つの係合軸部の一方が上記第1係合部となり、上記2つの係合軸部の他方が上記第2係合部となるように構成されている、請求項4に記載の車両シート構造。
  6. 上記係合部材は、上記第1係合位置にあるときに上記第2係合部が上記シートクッション部の上記シート表面と面一な面を形成し、上記第2係合位置にあるときに上記第1係合部が上記シートクッション部の上記シート裏面と面一な面を形成するように構成されている、請求項4または5に記載の車両シート構造。
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