JP2019189076A - フードパネル構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両のフードアウタパネルの張り剛性(耐デント性能)と歩行者保護性能を両立させるとともに、従来よりも軽量化、低コスト化を図ること。【解決手段】車両のフロントフードにおいて、フードインナパネル51とフードアウタパネル52とを備え、前記フードインナパネルと前記フードアウタパネルとの間に空間Sが形成されたフードパネル構造であって、前記フードインナパネルに形成された取り付け孔51aと、前記取り付け孔に固定され、前記空間に配置される逆U字状の弾性プレート1とを備え、前記弾性プレートは樹脂により形成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、フードパネル構造に関し、特に、車両のフードアウタパネルの張り剛性(耐デント性能)を確保するとともに、従来よりも軽量化、低コスト化を図ることのできるフードパネル構造に関する。
図6は、セダンタイプの自動車のフロントのフードインナパネルの平面図である。また、図7は、図6のA−A矢視断面図であり、前記フードインナパネルと共にフードアウタパネルの断面を示している。
図6、図7に示すように、フードインナパネル51は、車両のエンジン55をほぼ隙間なく覆うように形成されている。エンジン55部分においては、フードアウタパネル52とフードインナパネル51との間は、張り剛性を向上させるためにマスチック接着剤56により連結されている。
図6、図7に示すように、フードインナパネル51は、車両のエンジン55をほぼ隙間なく覆うように形成されている。エンジン55部分においては、フードアウタパネル52とフードインナパネル51との間は、張り剛性を向上させるためにマスチック接着剤56により連結されている。
しかしながら、フードアウタパネル52は意匠面を形成するため、前記フードインナパネル51との連結部の周辺(図6のクロスハッチ部分)は大きな空間Sが生じ、その領域の張り剛性(耐デント性能)が低下する。即ち、図7において本来2点鎖線部分にあるパネル面が、弱い荷重であっても下方に凹みやすくなっている。
そのため、従来は、前記空間Sに、板金からなるブラケット(図示せず)を設け、アウタパネル52の張り剛性の低下を防止していた。
しかしながら、板金ブラケットでは、剛性が高くなりすぎ、歩行者保護性能が低下するという課題があった。
しかしながら、板金ブラケットでは、剛性が高くなりすぎ、歩行者保護性能が低下するという課題があった。
そのような課題に対し、特許文献1(特開2007−314132号公報)には、前記空間Sに、単なる板金ブラケットではなく、それが第1部材と第2部材とに分かれ、第2部材と第2部材とがカシメによって連結された支持部材を設けることが開示されている。
この構成によれば、高い張り剛性を付与でき、大きな荷重が加わったときのみ、第1部材と第2部材とが互いに近づく方向にスライドして荷重を吸収する。そのため、歩行者保護性能と張り剛性との両立が可能となる。
この構成によれば、高い張り剛性を付与でき、大きな荷重が加わったときのみ、第1部材と第2部材とが互いに近づく方向にスライドして荷重を吸収する。そのため、歩行者保護性能と張り剛性との両立が可能となる。
しかしながら、特許文献1に開示された支持部材にあっては、第1部材と第2部材との干渉異音の発生、或いは支持部材とパネル側との干渉異音が発生するという課題があった。
また、板金により形成されていることから、重量が大きくなりコストも高くなるという課題があった。
また、板金により形成されていることから、重量が大きくなりコストも高くなるという課題があった。
本発明は、前記した点に着目してなされたものであり、車両のフードアウタパネルの張り剛性(耐デント性能)と歩行者保護性能を両立させるとともに、従来よりも軽量化、低コスト化を図ることのできるフードパネル構造を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明に係るフードパネル構造は、車両のフロントフードにおいて、フードインナパネルとフードアウタパネルとを備え、前記フードインナパネルと前記フードアウタパネルとの間に空間が形成されたフードパネル構造であって、
前記フードインナパネルに形成された取り付け孔と、前記取り付け孔に固定され、前記空間に配置される逆U字状の弾性プレートとを備え、前記弾性プレートは樹脂により形成されていることに特徴を有する。
尚、前記弾性プレートは、U字状に長く形成された板部材と、前記板部材の両端側にそれぞれ形成されたフランジと、前記フランジの上方に形成された爪部とを有し、前記フランジと前記爪部との間で、前記フードインナパネルに形成された取り付け孔の縁部を挟持することが望ましい。
また、前記爪部は、裾広がりのテーパ面を有し、前記テーパ面の下端側に、前記フランジとの間で溝部が形成されていることが望ましい。
前記フードインナパネルに形成された取り付け孔と、前記取り付け孔に固定され、前記空間に配置される逆U字状の弾性プレートとを備え、前記弾性プレートは樹脂により形成されていることに特徴を有する。
尚、前記弾性プレートは、U字状に長く形成された板部材と、前記板部材の両端側にそれぞれ形成されたフランジと、前記フランジの上方に形成された爪部とを有し、前記フランジと前記爪部との間で、前記フードインナパネルに形成された取り付け孔の縁部を挟持することが望ましい。
また、前記爪部は、裾広がりのテーパ面を有し、前記テーパ面の下端側に、前記フランジとの間で溝部が形成されていることが望ましい。
このようにフードインナパネルとフードアウタパネルとの間に形成された空間に、樹脂からなる弾性プレートを配置することにより、張り剛性(耐デント性能)と歩行者保護性能とを両立することができる。
また、弾性プレートは樹脂により形成されているため、従来の板金ブラケットよりも軽量化及び低コスト化を図ることができる。
また、弾性プレートは樹脂により形成されているため、従来の板金ブラケットよりも軽量化及び低コスト化を図ることができる。
本発明によれば、車両のフードアウタパネルの張り剛性(耐デント性能)と歩行者保護性能を両立させるとともに、従来よりも軽量化、低コスト化を図ることのできるフードパネル構造を提供することができる。
以下、本発明にかかるフードパネル構造の実施の形態につき、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るフードパネル構造に用いる弾性プレートの斜視図である。また、図2は、図1の弾性プレートをフードインナパネルとフードアウタパネルとの間の空間に装着した状態を示す断面である。
図1は、本発明に係るフードパネル構造に用いる弾性プレートの斜視図である。また、図2は、図1の弾性プレートをフードインナパネルとフードアウタパネルとの間の空間に装着した状態を示す断面である。
図1に示すように、弾性プレート1は、U字状に湾曲した板材であって、材質は弾性のあるプラスチック樹脂により形成されている。図1、図2に示すように弾性プレート1は、細長くU字状に湾曲する板部2と、その両端側に形成されたフランジ部3と、フランジ部3の上方に設けられた爪部4とを有する。また、図1に示すように逆U字状の板部2の頂部には、平らな座面5が設けられている。
図2に示すように弾性プレート1は、フードインナパネル51に形成された取り付け孔51a(例えば40mm)に取り付けられる。即ち、フランジ部3と爪部4により取り付け孔51aの縁部を挟持し固定される。これによりフードアウタパネル52とフードインナパネル51との間の空間Sに弾性プレート1が配置される。
尚、板部2の頂部に設けられた座面5とフードアウタパネル52との間には、僅かであるが隙間が設けられていることが好ましい。
また、弾性プレート1の弾性力は、板部2の曲げの大きさ、或いは板部2の幅により調整することができる。
また、弾性プレート1の弾性力は、板部2の曲げの大きさ、或いは板部2の幅により調整することができる。
このように樹脂性の弾性プレート1は、従来の板金ブラケットに替えてフードアウタパネル52の支持部材として用いられるものであり、板金ブラケットのときよりも軽量化及び低コスト化を図ることができる。また、樹脂により形成されているため、異音の発生を抑制することができる。
この弾性プレート1のフードインナパネル51の取り付け孔51aへの取り付けは、予めフードインナパネル51の所定位置に取り付け孔51aを形成しておき、取り付け孔51aに対し下側から弾性プレート1を入れ込む。板部2の両端幅は、取り付け孔51aの径よりも大きく形成されているが、弾性プレート1の爪部4には、図1,2に示すように裾広がりのテーパ面4aが形成されているため(テーパ面4aの下端側に、フランジ3との間で溝部が形成されているため)、容易に入れ込むことができる。
また、フランジ部3がフードインナパネル51に接するまで弾性プレート1を入れ込むことにより、爪部4とフランジ部3の間の溝部に取り付け孔51aの縁部を嵌め込むことができる。
また、フランジ部3がフードインナパネル51に接するまで弾性プレート1を入れ込むことにより、爪部4とフランジ部3の間の溝部に取り付け孔51aの縁部を嵌め込むことができる。
尚、取り付け孔51aの径の大きさと、弾性プレート1の長さの設定は、取り付けた際に、図2に示したように座面5とフードアウタパネル52との間に僅かな隙間ができるよう、取り付け位置ごとに決めておけばよい。
次に、前記弾性プレート1の取り付け位置の一例について説明する。
図3は、セダンタイプの自動車のフロントのフードインナパネルの平面図である。また、図4は、図3のB−B矢視断面図であり、図5は、図3のC−C矢視断面図である。図4、図5共に、フードインナパネル51と共にフードアウタパネル52の断面を示している。
図3は、セダンタイプの自動車のフロントのフードインナパネルの平面図である。また、図4は、図3のB−B矢視断面図であり、図5は、図3のC−C矢視断面図である。図4、図5共に、フードインナパネル51と共にフードアウタパネル52の断面を示している。
弾性プレート1は、フードインナパネル51とフードアウタパネル52との間に形成された空間Sにおいて、張り剛性が低い箇所にそれぞれ配置される(図では4カ所)。
これによりフードアウタパネル52全体の張り剛性が向上するとともに、フードアウタパネル52に弾性を与えることができ、歩行者保護性能とも機能を両立することができる。
即ち、フードインナパネル51とフードアウタパネル52との間の空間Sの上方からフードアウタパネル52に対し荷重が加わっても、耐デント性により形状を元に戻すことができる。
これによりフードアウタパネル52全体の張り剛性が向上するとともに、フードアウタパネル52に弾性を与えることができ、歩行者保護性能とも機能を両立することができる。
即ち、フードインナパネル51とフードアウタパネル52との間の空間Sの上方からフードアウタパネル52に対し荷重が加わっても、耐デント性により形状を元に戻すことができる。
以上のように本発明に係る実施の形態によれば、フードインナパネル51とフードアウタパネル52との間に形成された空間Sに、樹脂からなる弾性プレート1を配置することにより、張り剛性(耐デント性能)と歩行者保護性能とを両立することができる。
また、弾性プレート1は樹脂により形成されているため、従来の板金ブラケットよりも軽量化及び低コスト化を図ることができる。
また、弾性プレート1は樹脂により形成されているため、従来の板金ブラケットよりも軽量化及び低コスト化を図ることができる。
尚、前記実施の形態においては、図3に示したようにフードパネルにおける4カ所に弾性プレート1を配置したが、その数、及び空間S中における設置箇所は限定されるものではない。
1 弾性プレート
2 板部
3 フランジ
4 爪部
4a テーパ面
5 台座
51 フードインナパネル
51a 取り付け孔
52 フードアウタパネル
S 空間
2 板部
3 フランジ
4 爪部
4a テーパ面
5 台座
51 フードインナパネル
51a 取り付け孔
52 フードアウタパネル
S 空間
Claims (3)
- 車両のフロントフードにおいて、フードインナパネルとフードアウタパネルとを備え、前記フードインナパネルと前記フードアウタパネルとの間に空間が形成されたフードパネル構造であって、
前記フードインナパネルに形成された取り付け孔と、
前記取り付け孔に固定され、前記空間に配置される逆U字状の弾性プレートとを備え、
前記弾性プレートは樹脂により形成されていることを特徴とするフードパネル構造。 - 前記弾性プレートは、
U字状に長く形成された板部材と、
前記板部材の両端側にそれぞれ形成されたフランジと、
前記フランジの上方に形成された爪部とを有し、
前記フランジと前記爪部との間で、前記フードインナパネルに形成された取り付け孔の縁部を挟持することを特徴とする請求項1に記載されたフードパネル構造。 - 前記爪部は、裾広がりのテーパ面を有し、前記テーパ面の下端側に、前記フランジとの間で溝部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載されたフードパネル構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018085034A JP2019189076A (ja) | 2018-04-26 | 2018-04-26 | フードパネル構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018085034A JP2019189076A (ja) | 2018-04-26 | 2018-04-26 | フードパネル構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=68387765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018085034A Pending JP2019189076A (ja) | 2018-04-26 | 2018-04-26 | フードパネル構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019189076A (ja) |
-
2018
- 2018-04-26 JP JP2018085034A patent/JP2019189076A/ja active Pending
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