JP2019187389A - コンバイン - Google Patents

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JP2019187389A
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Yuichiro Kawai
雄一郎 河合
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Abstract

【課題】エンジンボンネットの内部を開放する構成を簡素化し、かつ、エンジンルーム内のメンテナンスを容易に行うことが可能なコンバインが要望されている。【解決手段】コンバインに、運転座席37を有する運転部8と、運転座席37の下方に設けられるエンジンと、運転座席37を載置支持する天板73を有すると共にエンジンを覆うエンジンボンネット17と、機体フレーム1に立設されると共にエンジンボンネット17を支持する運転部フレーム85と、が備えられている。運転座席37及び天板73は、運転部フレーム85に対して取り外し可能に構成されている。【選択図】図10

Description

本発明は、運転座席を有する運転部と、運転座席の下方に設けられるエンジンと、運転座席を載置支持する天板を有すると共にエンジンを覆うエンジンボンネットと、が備えられているコンバインに関する。
上記のようなコンバインとして、例えば、特許文献1に記載のコンバインが既に知られている。特許文献1には、運転座席(文献では「運転座席〔13〕」)を有する運転部(文献では「運転部〔11〕」)と、運転座席の下方に設けられるエンジン(文献では「エンジン〔23〕」)と、運転座席を載置支持する天板(文献では「上部側カバー部〔22C〕」)を有すると共にエンジンを覆うエンジンボンネット(文献では「エンジンボンネット〔22〕」)と、が備えられているコンバインが開示されている。エンジンボンネット〔22〕は、前後軸芯〔X〕周りで通常姿勢とメンテナンス姿勢とに亘って揺動可能に構成されている。特許文献1に記載のコンバインでは、エンジンボンネット〔22〕をメンテナンス姿勢に切り替えることにより、エンジンボンネットの内部を開放して、エンジンルーム内のメンテナンスを行うことができる。
特開2012−100610号公報
特許文献1に記載のコンバインは、エンジンボンネット全体を揺動させる大がかりな構成であり、エンジンボンネットの内部を開放する構成を簡素化する点で改善の余地がある。
上記状況に鑑み、エンジンボンネットの内部を開放する構成を簡素化し、かつ、エンジンルーム内のメンテナンスを容易に行うことが可能なコンバインが要望されている。
本発明の特徴は、運転座席を有する運転部と、前記運転座席の下方に設けられるエンジンと、前記運転座席を載置支持する天板を有すると共に前記エンジンを覆うエンジンボンネットと、機体フレームに立設されると共に前記エンジンボンネットを支持する運転部フレームと、が備えられ、前記運転座席及び前記天板は、前記運転部フレームに対して取り外し可能に構成されていることにある。
本特徴構成によれば、運転座席及び天板が取り外されることにより、エンジンボンネットの内部が開放されることになる。これにより、エンジンルーム内のメンテナンスを容易に行うことができる。また、エンジンボンネットを揺動して通常姿勢とメンテナンス姿勢とに切り替える構成よりも、エンジンボンネットの内部を開放する構成を簡素化することができる。
さらに、本発明において、前記エンジンボンネットに、前記天板の前端部と前記運転部の床部の後端部とに亘る前壁が備えられ、前記前壁は、前記運転部フレームに対して取り外し可能に構成されていると好適である。
本特徴構成によれば、前壁も取り外されることにより、エンジンボンネットの内部が一層大きく開放されることになる。これにより、エンジンルーム内のメンテナンスを一層容易に行うことができる。
さらに、本発明において、前記天板と前記前壁とで構成される角部のうち前記運転部の乗降口側の部分は、面取り形成され、前記エンジンボンネットのうち面取り部分に、当該面取り部分を塞ぐ前外壁が設けられ、前記運転座席、前記天板、前記前壁及び前記前外壁は、一体に前記運転部フレームに対して取り外し可能に構成されていると好適である。
本特徴構成によれば、運転者が乗降口から乗降する際に、天板と前壁とで構成される角部が邪魔にならず、運転者のスムーズな乗降を実現することができる。また、運転座席、天板、前壁及び前外壁が一体に取り外されることにより、これらを別々に取り外す手間がかからない。
さらに、本発明において、前記エンジンボンネットのうち取り外し可能な部分に、手摺が設けられていると好適である。
本特徴構成によれば、手摺を、エンジンボンネットのうち取り外し可能な部分を取り外す際の持ち手として利用することができる。
さらに、本発明において、前記前壁に、点検口が形成され、前記点検口を開閉可能に覆う蓋が設けられ、前記蓋のうち前記点検口に対応する部分は、二重壁で構成されていると好適である。
本特徴構成によれば、エンジンルーム内の熱気が点検口から搭乗空間内に伝わる影響を、二重壁によって抑えることができる。
コンバインを示す右側面図である。 コンバインを示す平面図である。 運転キャビンを示す右側面図である。 運転キャビンを示す左側面図である。 運転キャビンを示す背面図である。 運転キャビンを示す平面断面図である。 運転キャビンを示す正面断面図である。 冷却ファン用の回転切替え機構を示す右側面図である。 センサステーを示す背面図である。 運転座席及びエンジンボンネットを取り外す状態を示す斜視図である。 キャビンと運転部とを分離した状態を示す斜視図である。 キャビンと運転部とを分離した状態を示す右側面断面図である。 機体フレームの板バネ構造を示す右側面図である。 別実施形態に係るエンジンボンネットを示す斜視図である。 ドローン収容部を示す平面図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。なお、以下の説明では、矢印Fの方向を「機体前側」(図1及び図2参照)、矢印Bの方向を「機体後側」(図1及び図2参照)、矢印Lの方向を「機体左側」(図2参照)、矢印Rの方向を「機体右側」(図2参照)とする。
〔コンバインの全体構成〕
図1及び図2には、普通型コンバインを示している。本コンバインには、機体フレーム1と、左右一対のクローラ走行装置2と、が備えられている。走行機体の前方には、植立穀稈を刈り取る刈取り部3が設けられている。刈取り部3には、植立穀稈を掻き込む掻込みリール4と、植立穀稈を切断する刈刃5と、刈取穀稈を掻き込む掻込みオーガ6と、が備えられている。
走行機体の前部における右側には、運転キャビン7が設けられている。運転キャビン7には、運転者が搭乗する運転部8と、運転部8を覆うキャビン9と、が備えられている。運転部8の下方には、エンジンルームERが設けられている。刈取り部3の後方には、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置10が設けられている。刈取り部3と脱穀装置10とに亘って、刈取穀稈を脱穀装置10に向けて搬送するフィーダ11が設けられている。脱穀処理後の穀粒を貯留する穀粒貯留タンク12が脱穀装置10と横並びに設けられている。穀粒貯留タンク12内の穀粒を外部に排出する穀粒排出装置13が設けられている。穀粒貯留タンク12は、作業位置とメンテナンス位置とに亘って、上下方向に延びる軸心Z1周りで揺動開閉可能である。
エンジンルームERには、エンジンEやエンジンEの排気を浄化処理する排気浄化装置14、エンジン冷却水の放熱を行うラジエータ15、ラジエータ15を冷却する冷却ファン16が収容されている。運転部8の搭乗空間とエンジンルームERとは、エンジンEを覆うエンジンボンネット17によって仕切られている。ラジエータ15及びエンジンルームERの右側部を右方から通気を許容し、かつ、塵埃の通過を阻止する状態で覆う防塵カバー18が設けられている。
〔キャビン〕
図3から図7に示すように、キャビン9には、ルーフ部19と、フロントガラス20と、乗降ドア21と、左側窓22と、後窓23と、右側窓24と、が備えられている。乗降ドア21は、キャビン9の右側部に設けられている。乗降ドア21の後部は、上下一対のヒンジ25を介して後支柱26に揺動可能に支持されている。キャビン9の右側部のうち乗降ドア21に対応する開口には、乗降ドア21が取り付けられるドア枠27が設けられている。
左側窓22は、キャビン9の左側部に設けられている。左側窓22には、左サイドガラス28と、左側窓枠29と、が備えられている。後窓23は、キャビン9の後壁9Aに設けられている。後窓23には、リヤガラス30と、後窓枠31と、が備えられている。右側窓24は、キャビン9の右側部のうち乗降ドア21よりも後側の部分に設けられている。右側窓24には、右サイドガラス32と、右側窓枠33と、が備えられている。
ヒンジ25には、軸部34と、軸部34が挿通される筒状部35と、が備えられている。軸部34は、乗降ドア21の後部に固定されている。筒状部35は、後支柱26に固定されている。筒状部35には、乗降ドア21の開き側への一定以上の揺動を阻止するストッパ36が取り付けられている。軸部34は、筒状部35に上方から挿通されている。筒状部35の下端開口は、下方に向かって開放されている。このような構成によれば、雨水が筒状部35の上端開口から筒状部35の内部に入り難いと共に、雨水が筒状部35の内部に入っても、筒状部35の下端開口から外部に排出されることになる。これにより、雨水が筒状部35の内部に溜まらないようにして、錆の発生を抑えることができる。
〔運転部〕
図3から図7に示すように、運転部8には、運転座席37と、フロントパネル38と、サイドパネル39と、が備えられている。運転部8の前部には、フロントカバー40が設けられている。運転部8の右側部には、乗降口41が設けられている。運転部8の床部は、デッキ42によって構成されている。運転部8の後部において、運転部8の後壁8Aの後方には、エアクリーナルームARが設けられている。エアクリーナルームARには、エンジンE用のエアクリーナ43が収容されている。
フロントパネル38には、操向レバー44やメータパネル45が設けられている。操向レバー44は、走行機体の操向操作や刈取り部3の昇降操作等の操作を行うものである。サイドパネル39は、運転座席37に対して左側に設けられている。サイドパネル39には、主変速装置(図示省略)を変速操作する主変速レバー46や副変速装置(図示省略)を変速操作する副変速レバー47、作業機クラッチ(例えば、刈取りクラッチ、脱穀クラッチ等)を切替え操作するクラッチ切替えレバー48が設けられている。サイドパネル39には、サイドパネル39を構成するサイドパネルフレーム49が備えられている。
運転部8の後壁8Aには、前下がりに傾斜する傾斜壁部50と、傾斜壁部50の上端部を支持し、かつ、傾斜壁部50の上端部に沿って機体左右方向に延びる横フレーム51と、が備えられている。傾斜壁部50は、運転座席37の後方において、エンジンボンネット17の上部(天板73)に立設されている。傾斜壁部50の右端部には、機外の塵埃が防塵カバー18の上部からキャビン9内に侵入しないように、側壁部52が設けられている。傾斜壁部50と側壁部52とが一体形成されている。
〔エンジンルーム〕
図3から図7に示すように、排気浄化装置14は、エンジンEの排気をDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)によって浄化処理するものである。排気浄化装置14は、その長手方向が機体前後方向に沿う姿勢で、サイドパネル39の下方でエンジンEの上方に設けられている。ラジエータ15は、エンジンEに対して右側に設けられ、かつ、ラジエータフレーム53に支持されている。冷却ファン16は、エンジンEとラジエータ15との間に設けられている。
ラジエータ15の右方には、前記主変速装置としての静油圧式無段変速装置(図示省略)用のオイルクーラ54及びギヤ式の前記副変速装置等を有するトランスミッションM用のオイルクーラ55が設けられている。オイルクーラ54、55の右方には、エンジンE用のインタクーラ56並びに空調装置(図示省略)用のコンデンサ57及びレシーバ58が設けられている。
図3に示すように、インタクーラ56の上部は、前側及び後側の上部ステー59を介して、ラジエータフレーム53に支持されている。上部ステー59は、ラジエータフレーム53の上部に固定されている。インタクーラ56の上部は、上部ステー59にボルト60によって固定されている。
インタクーラ56の下部は、前側及び後側の下部ステー61を介して、ラジエータフレーム53に支持されている。インタクーラ56の下部には、下部ステー61がボルト62によって固定されている。下部ステー61は、ラジエータフレーム53の上部にボルト63によって固定されている。
コンデンサ57の前後両側部は、夫々、側部ステー64を介して下部ステー61及びラジエータフレーム53に支持されている。コンデンサ57の前後両側部には、夫々、側部ステー64がボルト65によって固定されている。側部ステー64は、下部ステー61の下端部及びラジエータフレーム53の下部に、ボルト66によって固定されている。前側の側部ステー64には、レシーバ58がボルト67によって固定されている。
このような構成によれば、ボルト60、63を取り外すことにより、インタクーラ56が下部ステー61ごと外れると共に、ボルト66を取り外すことにより、コンデンサ57及びレシーバ58が側部ステー64ごと外れることになる。これにより、メンテナンス(オイルクーラ54、55の周囲のメンテナンス等)を容易に行うことができる。
図8に示すように、冷却ファン16の回転方向を、機体外部の空気が冷却風として防塵カバー18を介してエンジンルームER内に向かって流れる正転方向と、エンジンルームER内の空気が防塵カバー18を介して機体外部に向かって流れる逆転方向と、に切り替える回転切替え機構68が設けられている。回転切替え機構68には、冷却ファン16の回転軸心周りで正転位置(図8に示す実線の位置)と逆転位置(図8に示す二点鎖線の位置)とに亘って揺動可能な揺動体69が備えられている。揺動体69が正転位置に位置することにより、冷却ファン16の回転方向が正転方向に切り替わる。揺動体69が逆転位置に位置することにより、冷却ファン16の回転方向が逆転方向に切り替わる。
揺動体69の位置を検出する位置検出センサ70が設けられている。位置検出センサ70には、揺動式のセンサアーム70aが備えられている。センサアーム70aと揺動体69とに亘ってこれらを連結する金属製の細長い連結部材71(例えば、針金等)が設けられている。位置検出センサ70を支持するセンサステー72が設けられている。センサステー72には、位置検出センサ70が誤った角度でセンサステー72に組み付けられることないように、センサアーム70aに牽制作用する牽制部72a(図9参照)が設けられている。牽制部72aは、センサステー72の一部を折り曲げて形成されている。
〔エンジンボンネット〕
図6から図8及び図10に示すように、エンジンボンネット17には、運転座席37を載置支持する天板73と、天板73の前端部とデッキ42の後端部とに亘る前壁74と、が備えられている。エンジンボンネット17は、エンジンボンネットフレーム76に支持されている。天板73には、運転座席37を前後移動可能に支持する支持部77が設けられている。運転座席37は、天板73に対して取り外し可能(支持部77から取り外し可能)に構成されている。天板73と前壁74とで構成される角部のうち乗降口41側の部分は、面取り形成されている。エンジンボンネット17のうち面取り部分には、当該面取り部分を塞ぐ前外壁75が設けられている。本実施形態では、天板73、前壁74及び前外壁75が一体形成されている。
前壁74には、点検口74aが形成されている。前壁74には、点検口74aを開閉可能に覆う蓋78が取外し可能に取り付けられている。前外壁75には、手摺79が設けられている。
図10に示すように、エンジンボンネット17は、エンジンボンネットフレーム76に対して取り外し可能に構成されている。具体的には、運転座席37、天板73、前壁74及び前外壁75は、一体にエンジンボンネットフレーム76に対して取り外し可能に構成されている。天板73は、エンジンボンネットフレーム76にボルト80によって取り外し可能に固定されている。前壁74の下端部は、デッキ42の後端部にボルト80によって取り外し可能に固定されている。このような構成によれば、エンジンボンネット17をエンジンボンネットフレーム76から取り外すことにより、乗降ドア21を開いた状態でエンジンボンネット17をキャビン9の外部に取り出すことができる。
〔防塵カバー〕
図1、図3及び図5に示すように、防塵カバー18には、網体81と、網体81が取り付けられる取付け枠体82と、が備えられている。防塵カバー18は、その後部が防塵カバーフレーム83(縦フレーム)に上下方向に延びる軸心Z2周りで揺動開閉可能に支持されている。防塵カバー18の上部は、上方に向かって先細る形状に形成されている。これにより、吸込み面積を増大させて冷却効果を向上させると共に、デザイン性を向上させることができる。取付け枠体82のうち防塵カバーフレーム83に対向する側の面(裏面)には、トリム(図示省略)が取り付けられている。
取付け枠体82には、網体81のうち天板73の高さ位置よりも上側の部分を裏面側から覆うカバー84が設けられている。カバー84は、例えば、網又は板金等によって構成されている。このような構成によれば、防塵カバー18のうち天板73の高さ位置よりも上側の部分から吸い込まれた外気が、カバー84に遮られて、防塵カバー18のうち天板73の高さ位置よりも下側の部分からエンジンルームER内に向かって流れることになる。これにより、エンジンルームER内への外気の導入量を多くすることができる。
〔運転部のフレーム構造〕
図3から図6、図11及び図12に示すように、機体フレーム1には、運転部フレーム85が立設されている。運転部フレーム85には、ラジエータフレーム53と、エンジンボンネットフレーム76と、防塵カバーフレーム83、第一縦フレーム86(中間縦フレーム)と、第二縦フレーム87と、第三縦フレーム88と、第四縦フレーム89と、横フレーム51と、が備えられている。
ラジエータフレーム53は、ラジエータ15と防塵カバーフレーム83との間において、機体フレーム1に立設されている。前側ブラケット90及び後側ブラケット91が機体フレーム1の右側部から右方に向かって突出する状態で設けられている。ラジエータフレーム53は、前側ブラケット90及び後側ブラケット91に立設されている。ラジエータフレーム53の上部には、エンジンボンネットフレーム76の右端部がステー92を介して連結されている。
防塵カバーフレーム83は、ラジエータフレーム53の右方において、機体フレーム1に立設されている。防塵カバーフレーム83は、前側ブラケット90及び後側ブラケット91に立設されている。防塵カバーフレーム83は、その外周形状が防塵カバー18の外周形状に沿う形状で、かつ、防塵カバー18の外周形状よりも若干大きな形状に形成されている。防塵カバーフレーム83の上部は、防塵カバー18と同様に、上方に向かって先細る形状に形成されている。防塵カバーフレーム83は、防塵カバー18を機体横外方(右方)から受ける受け面を構成している。防塵カバーフレーム83は、横フレーム51の上面に対応する高さ位置まで延びている。
防塵カバーフレーム83の上端部は、横フレーム51の右端部に連結されている。防塵カバーフレーム83の上端部に固定された連結ブラケット93と横フレーム51の右端部に固定された連結ブラケット94とが、防塵カバーフレーム83側の連結ブラケット93が横フレーム51側の連結ブラケット94に右方から当て付けられた状態でボルト固定されている。
防塵カバーフレーム83には、防塵カバーフレーム83の前側部分を構成する前縦フレーム部95と、防塵カバーフレーム83の後側部分を構成する後縦フレーム部96と、前縦フレーム部95の上下中間部と後縦フレーム部96の上下中間部とに亘る中間フレーム部97と、前縦フレーム部95の下端部と後縦フレーム部96の下端部とに亘る下フレーム部98と、が備えられている。前縦フレーム部95の上端部と後縦フレーム部96の上端部とが連結されている。中間フレーム部97は、天板73の高さ位置と同じ高さ位置に位置している。
前縦フレーム部95には、エンジンボンネット17(天板73及び前外壁75)に連なる側壁部99が、前縦フレーム部95から前方に向かって突出する状態で設けられている。前縦フレーム部95には、前縦フレーム部95の上端部から前下がりの傾斜状に延びる上部傾斜部95aと、上部傾斜部95aの下端部から前下がりの傾斜状に延びる下部傾斜部95bと、が備えられている。横フレーム51の上面と上部傾斜部95aの上向き面とが連続し、かつ、上部傾斜部95aの上向き面と下部傾斜部95bの上向き面とが連続している。
ここで、エアクリーナ43は、側面視で防塵カバーフレーム83のうち中間フレーム部97よりも上側の枠内に配置されている。これにより、防塵カバー18を開いた状態で機体横外側からエアクリーナ43に手を届かせて、エアクリーナ43のメンテナンスを容易に行うことができる。
第一縦フレーム86は、運転座席37の後方において、機体フレーム1に立設されている。具体的には、第一縦フレーム86は、第二縦フレーム87と防塵カバーフレーム83との間のうち防塵カバーフレーム83側寄りの箇所において、機体フレーム1に立設されている。第一縦フレーム86は、天板73よりも上側の高さ位置まで延びている。具体的には、第一縦フレーム86は、横フレーム51の下面よりもやや下側の高さ位置まで延びている。第一縦フレーム86の下端部は、機体フレーム1にボルト固定されている。
第一縦フレーム86の上端部は、第一縦フレーム86の上端部から前方に向かって延びる連結フレーム100を介して、横フレーム51と連結されている。連結フレーム100の前端部に固定された連結ブラケット101と横フレーム51に固定された連結ブラケット102とが、連結フレーム100側の連結ブラケット101が横フレーム51側の連結ブラケット102に左方から当て付けられた状態でボルト固定されている。第一縦フレーム86と連結フレーム100とに亘ってこれらを連結する斜めフレーム103が設けられている。
第一縦フレーム86は、エンジンボンネット17の後部の右側部分を支持している。第一縦フレーム86の上下中間部に固定された連結ブラケット104とエンジンボンネットフレーム76の後部の右側部分に固定された連結ブラケット105とが、第一縦フレーム86側の連結ブラケット104がエンジンボンネットフレーム76側の連結ブラケット105に後方から当て付けられた状態でボルト固定されている。
第二縦フレーム87は、サイドパネル39の後部の左方において、機体フレーム1に立設されている。サイドパネルフレーム49の後部の左側部分には、第二縦フレーム87と干渉しないように、切欠き部49aが形成されている。第二縦フレーム87は、天板73よりも上側の高さ位置まで延びている。具体的には、第二縦フレーム87は、横フレーム51の下面に対応する高さ位置まで延びている。第二縦フレーム87の下端部は、機体フレーム1にボルト固定されている。
第二縦フレーム87の上端部は、横フレーム51の左端部に連結されている。第二縦フレーム87の上端部に固定された連結ブラケット106と横フレーム51の左端部に固定された連結ブラケット107とが、第二縦フレーム87側の連結ブラケット106が横フレーム51側の連結ブラケット107に前方から当て付けられた状態でボルト固定されている。
第二縦フレーム87は、サイドパネル39の後部を支持している。第二縦フレーム87の上下中間部に固定された連結ブラケット108とサイドパネルフレーム49の上面部とが、第二縦フレーム87側の連結ブラケット109がサイドパネルフレーム49の上面部に下方から当て付けられた状態でボルト固定されている。
第二縦フレーム87は、エンジンボンネット17の後部の左端部分を支持している。第二縦フレーム87の上下中間部に固定された連結ブラケット110とエンジンボンネットフレーム76の左端部に固定された連結ブラケット111とが、第二縦フレーム87側の連結ブラケット110がエンジンボンネットフレーム76側の連結ブラケット111に左方から当て付けられた状態でボルト固定されている。
第三縦フレーム88は、第二縦フレーム87の後方において、機体フレーム1に立設されている。第三縦フレーム88は、天板73よりも上側の高さ位置まで延びている。具体的には、第三縦フレーム88は、横フレーム51の上面よりも上側の高さ位置まで延びている。第三縦フレーム88の下端部は、機体フレーム1にボルト固定されている。第三縦フレーム88の上端部には、エンジンE用のプレクリーナ112が支持ブラケット113を介して支持されている。
第三縦フレーム88は、第三縦フレーム88の上部から左方に向かって延びる連結フレーム114を介して、脱穀装置10の右側壁と連結されている。連結フレーム114の左端部には、連結ブラケット115が固定されている。連結ブラケット115は、脱穀装置10の右側壁に右方から当て付けられた状態でボルト固定されている。
第二縦フレーム87と第三縦フレーム88とが機体前後方向に延びる連結フレーム116を介して連結されている。連結フレーム116の前後両端部には、夫々、連結ブラケット117が固定されている。前側の連結ブラケット117は、第二縦フレーム87に固定された連結ブラケット118に後方から当て付けられた状態でボルト固定されている。後側の連結ブラケット117は、連結フレーム114に固定された連結ブラケット119に前方から当て付けられた状態でボルト固定されている。
第四縦フレーム89は、サイドパネルフレーム49の後部の右側部分の下方において、機体フレーム1に立設されている。第四縦フレーム89は、天板73よりも上側の高さ位置まで延びている。具体的には、第四縦フレーム89は、サイドパネルフレーム49の上面部に対応する高さ位置まで延びている。第四縦フレーム89は、サイドパネルフレーム49の後部の右側部分を支持している。第四縦フレーム89の上端部に固定された連結ブラケット120がサイドパネルフレーム49の上面部に下方から当て付けられた状態でボルト固定されている。
第四縦フレーム89は、エンジンボンネット17の後部の左側部分を支持してる。第四縦フレーム89の上部に固定された連結ブラケット121とエンジンボンネットフレーム76の後部の左側部分に固定された連結ブラケット122とが、第四縦フレーム89側の連結ブラケット121がエンジンボンネットフレーム76側の連結ブラケット122に後方から当て付けられた状態でボルト固定されている。
防塵カバーフレーム83と第一縦フレーム86と第二縦フレーム87とに亘って横フレーム51が設けられている。横フレーム51は、角パイプによって構成されている。横フレーム51は、天板73よりも上側の高さ位置で防塵カバーフレーム83と第一縦フレーム86と第二縦フレーム87とに亘って設けられている。具体的には、横フレーム51は、傾斜壁部50の上端部に対応する高さ位置で防塵カバーフレーム83と第一縦フレーム86と第二縦フレーム87とに亘って設けられている。横フレーム51の左右両端部は、夫々、第二縦フレーム87と防塵カバーフレーム83とに支持されている。横フレーム51の左右中間部(具体的には、横フレーム51のうち左右中心よりも防塵カバーフレーム83側寄りの部分)は、第一縦フレーム86に支持されている。
〔キャビンの載置支持構造〕
図7、図11及び図12に示すように、キャビン9の後壁9Aには、後窓23と、後窓枠31の下端部に沿って機体左右方向に延びる横フレーム123と、が備えられている。キャビン9の後壁9Aの下端部(具体的には、横フレーム123の下面)は、運転部8の後壁8Aの上端面(具体的には、横フレーム51の上面)に載置支持されている。横フレーム123の下面には、パッキン124が取り付けられている。
キャビン9の左側部の下端部は、傾斜壁部50の上向き面及びサイドパネルフレーム49の上面に載置支持されている。具体的には、左側窓枠29の後下角部(斜め縁部)が傾斜壁部50の上向き面に載置支持され、かつ、左側窓枠29の下縁部がサイドパネルフレーム49の上面に載置支持されている。左側窓枠29の斜め縁部の下面及び左側窓枠29の下縁部の下面には、パッキン124が取り付けられている。
傾斜壁部50の左下角部には、サイドパネルフレーム49の形状に合う形状の切欠き部50aが形成されている。サイドパネルフレーム49が切欠き部50aに入り込んだ状態で、傾斜壁部50の上向き面とサイドパネルフレーム49の上面とが連続している。サイドパネルフレーム49、傾斜壁部50、横フレーム51及び横フレーム123は、キャビン9の左側部(左側窓22)よりも左側の位置まで延びている。サイドパネルフレーム49の左端位置、傾斜壁部50の左端位置、横フレーム51の左端位置及び横フレーム123の左端位置は、同じ又は略同じ位置している。
右側窓枠33の下縁部は、防塵カバーフレーム83(前縦フレーム部95)のうち上部傾斜部95aの上向き面に載置支持されている。右側窓枠33の下縁部の下面には、パッキン(図示省略)が取り付けられている。
ドア枠27の下縁部は、デッキ42の右端部の上面に載置支持されている。ドア枠27の下縁部の下面には、パッキン124が取り付けられている。ドア枠27の後部の下側部分(斜め縁部)は、防塵カバーフレーム83(前縦フレーム部95)のうち下部傾斜部95bの上向き面に載置支持されている。ドア枠27の前記斜め縁部の下面には、パッキン(図示省略)が取り付けられている。
フロントカバー40の右側部の下端部は、機体フレーム1に固定された受け板125の上面に載置支持されている。フロントカバー40の右側部の下端部の下面には、コーキング(図示省略)が施されている。
〔別実施形態〕
(1)図13に示すように、機体フレーム1には、機体前後方向に延びる左右一対の主フレーム1Aと、左側の主フレーム1Aと右側の主フレーム1Aとに亘って設けられ、かつ、機体左右方向に延びる複数の左右向きフレーム1Bと、左側の主フレーム1Aと右側の主フレーム1Aとに亘って設けられ、かつ、左右のクローラ走行装置2の後部を支持する後部支持フレーム1Cと、が備えられている。機体前後方向において、隣り合う左右向きフレーム1B同士の間に後部支持フレーム1Cが位置している。このような構成によれば、左右向きフレーム1Bが機体フレーム1のうち頑丈な部分(後部支持フレーム1Cに近い部分)から離れて位置することになる。これにより、機体フレーム1(主フレーム1A)自体の弾性力を利用した板バネ構造を実現して、機体フレーム1に対する衝撃力を緩和することができる。
(2)上記実施形態では、エンジンボンネット17に、点検口74aを開閉可能に覆う蓋78が設けられている。しかし、蓋78は、上記実施形態に係る構造に限定されるものではない。例えば、蓋78は、図14に示すものであってもよい。図14に示すように、蓋78は、前壁74の略全体を覆う程度の大きさの板材によって構成されている。蓋78のうち点検口74aに対応する部分には、点検口74aに入り込む内蓋78aが設けられている。すなわち、蓋78のうち点検口74aに対応する部分は、二重壁で構成されている。このような構成によれば、蓋78及び内蓋78aと前壁74とで二重壁が構成されることになる。これにより、エンジンルームER内の熱気が前壁74及び点検口74aから搭乗空間内に伝わる影響を抑えることができる。また、前壁74の略全体を蓋78で覆うことにより、デザイン性を向上させることができる。
(3)図15に示すように、ドローン126を収容するドローン収容部127が設けられていてもよい。ドローン収容部127には、ドローン126への給電を行う給電装置127aが備えられている。図15には、ドローン収容部127を設ける場所を複数例示している。図15に示す例では、ドローン収容部127がキャビン9の上部や、穀粒貯留タンク12の上部、脱穀装置10の上部、フィーダ11の上部、刈取り部3の上部に設けられている。図15に示す複数の場所のうち少なくとも何れか一つの場所に、ドローン収容部127を設けることができる。なお、図15に示す場所は、例示であり、ドローン収容部127を設ける場所は、図15に示す場所に限定されるものではない。
(4)コンバインにおいて、携帯端末(例えば、スマートフォン、タブレット、ノート型パソコン等)を補助モニター(例えば、バックカメラの映像を表示するバックモニター、サイドカメラの映像を表示するサイドモニター等)として使用可能に構成されていてもよい。ここで、携帯端末を補助モニターとして使用する形態として、例えば、次のような形態が考えられる。
・携帯端末をコンバインに装着して補助モニターとして使用する。
・携帯端末をカメラ(コンバインに搭載)と直接接続して補助モニターとして使用する。
・携帯端末をカメラ(コンバインに搭載)と制御装置(コンバインに搭載)を介して接続して補助モニターとして使用する。この場合、刈取り作業時に、精密農業システムに係る作物・作業情報が携帯端末に表示され、機体後進時に、携帯端末がバックモニターとして使用され、穀粒排出装置の穀粒排出時に、穀粒排出状況を撮影するカメラの映像が携帯端末に表示されるように構成されていてもよい。また、携帯端末に、機体を操作する操作部の機能が備えられていてもよい。
(5)上記実施形態では、天板73、前壁74及び前外壁75は、一体にエンジンボンネットフレーム76に対して取り外し可能に構成されている。しかし、天板73、前壁74及び前外壁75は、各別にエンジンボンネットフレーム76に対して取り外し可能に構成されていてもよい。
(6)上記実施形態では、エンジンボンネット17のうち面取り部分に、当該面取り部分を塞ぐ前外壁75が設けられている。しかし、天板73と前壁74とで構成される角部のうち乗降口41側の部分が面取り形成されずに、前外壁75が設けられていなくてもよい。
(7)上記実施形態では、エンジンボンネット17のうち前外壁75に、手摺79が設けられている。しかし、エンジンボンネット17のうち前外壁75以外の取り外し可能な部分(天板73、前壁74)に、手摺79が設けられていてもよい。あるいは、エンジンボンネット17に、手摺79が設けられていなくてもよい。
(8)上記実施形態では、中間フレーム部97は、天板73の高さ位置と同じ高さ位置で前縦フレーム部95と後縦フレーム部96とに亘っている。しかし、中間フレーム部97は、天板73よりも上側の高さ位置で前縦フレーム部95と後縦フレーム部96とに亘っていてもよい。あるいは、中間フレーム部97は、天板73よりも下側の高さ位置で前縦フレーム部95と後縦フレーム部96とに亘っていてもよい。あるいは、防塵カバーフレーム83に、中間フレーム部97が備えられていなくてもよい。
(9)上記実施形態では、運転部フレーム85に、第三縦フレーム88と、第四縦フレーム89と、が備えられている。しかし、運転部フレーム85に、第三縦フレーム88と、第四縦フレーム89と、が備えられていなくてもよい。
(10)上記実施形態では、傾斜壁部50の上向き面とサイドパネルフレーム49の上面とが連続している。しかし、傾斜壁部50の上向き面とサイドパネルフレーム49の上面とが連続していなくてもよい。
(11)上記実施形態では、傾斜壁部50、横フレーム51及び横フレーム123は、キャビン9の左側部よりも左側の位置まで延びている。しかし、傾斜壁部50、横フレーム51及び横フレーム123は、キャビン9の左側部よりも左側の位置まで延びていなくてもよい。
(12)上記実施形態では、運転部8の後壁8Aに、傾斜壁部50が備えられている。しかし、運転部8の後壁8Aに、傾斜壁部50に代えて垂直壁部が備えられていてもよい。
(13)上記実施形態では、防塵カバー18にカバー84が設けられているが、防塵カバー18にカバー84が設けられていなくてもよい。
(14)上記実施形態では、センサステー72に牽制部72aが設けられているが、センサステー72に牽制部72aが設けられていなくてもよい。
なお、本発明は、上記実施形態及び上記別実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変更が可能である。
本発明は、普通型コンバインの他、自脱型コンバインにも利用可能である。
1 機体フレーム
8 運転部
17 エンジンボンネット
37 運転座席
73 天板
74 前壁
74a 点検口
75 前外壁
78 蓋
79 手摺
85 運転部フレーム
E エンジン

Claims (5)

  1. 運転座席を有する運転部と、
    前記運転座席の下方に設けられるエンジンと、
    前記運転座席を載置支持する天板を有すると共に前記エンジンを覆うエンジンボンネットと、
    機体フレームに立設されると共に前記エンジンボンネットを支持する運転部フレームと、が備えられ、
    前記運転座席及び前記天板は、前記運転部フレームに対して取り外し可能に構成されているコンバイン。
  2. 前記エンジンボンネットに、前記天板の前端部と前記運転部の床部の後端部とに亘る前壁が備えられ、
    前記前壁は、前記運転部フレームに対して取り外し可能に構成されている請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記天板と前記前壁とで構成される角部のうち前記運転部の乗降口側の部分は、面取り形成され、
    前記エンジンボンネットのうち面取り部分に、当該面取り部分を塞ぐ前外壁が設けられ、
    前記運転座席、前記天板、前記前壁及び前記前外壁は、一体に前記運転部フレームに対して取り外し可能に構成されている請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記エンジンボンネットのうち取り外し可能な部分に、手摺が設けられている請求項3に記載のコンバイン。
  5. 前記前壁に、点検口が形成され、
    前記点検口を開閉可能に覆う蓋が設けられ、
    前記蓋のうち前記点検口に対応する部分は、二重壁で構成されている請求項2から4の何れか一項に記載のコンバイン。
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