JP2019187122A - インバータ及び電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却水が循環経路を流れなくなった場合に、インバータの急激な温度上昇を抑制する。【解決手段】電動車両において回転電機を駆動するためのインバータ10Fであって、複数のスイッチング素子を有するとともに回転電機の駆動中に発熱する電力変換部14と、電力変換部14が収納された筐体40と、冷却水が循環する循環経路の一部である冷却通路30及び貯水部33とを備えている。冷却通路30は、筐体40内において電力変換部14の上方に設けられ、冷却水が流通する。貯水部33は、冷却通路30に接続され、筐体40の側面部44から外側へ延出するとともに上方に向かって屈曲形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、冷却水で冷却されるインバータ及びこのインバータを備えた電動車両に関する。
近年、駆動源としての回転電機(モータ)と、回転電機に電力を供給して駆動力を発生させる二次電池(バッテリ)と、回転電機と二次電池との間で電力変換を担うインバータとを搭載した電動車両が実用化されている。インバータは、回転電機の力行時に、二次電池からの直流電力を交流電力に変換して回転電機に供給し、回転電機の回生時に、回転電機からの交流電力を直流電力に変換して二次電池に供給する。
インバータは、電力変換を行うスイッチング素子〔例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)〕を筐体内に複数備えている。このスイッチング素子は、直流交流電力の変換を行うときにスイッチング動作をすることによって発熱する。このため、インバータには、スイッチング素子を冷却するための構造が設けられる。例えば、インバータの筐体の下部に、冷却フィンが形成されたヒートシンクを設けるとともに、このヒートシンクに冷却水を流してスイッチング素子を冷却する構造が提案されている(特許文献1参照)。
特開2007−036214号公報
ところで、上述したように冷却水を用いる構造において、冷却水が循環する循環経路で何らかの異常(例えば冷却水の漏出)が生じた場合、冷却水が循環経路を流れなくなることによってインバータの筐体内に冷却水が供給されなくなる虞がある。インバータの筐体内の冷却水が減少すると、インバータの温度が急激に上昇しうる。
本件のインバータ及び電動車両は、このような課題に鑑み案出されたもので、冷却水が循環経路を流れなくなった場合に、インバータの急激な温度上昇を抑制することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用効果であって、従来の技術では得られない作用効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
(1)ここで開示するインバータは、電動車両において回転電機を駆動するためのインバータであって、複数のスイッチング素子を有し、前記回転電機の駆動中に発熱する電力変換部と、前記電力変換部が収納された筐体と、冷却水が循環する循環経路の一部であって、前記筐体内において前記電力変換部の上方に設けられるとともに前記冷却水が流通する冷却通路と、前記循環経路の一部であって前記冷却通路に接続され、前記筐体の側面部から外側へ延出するとともに上方に向かって屈曲形成された管状の貯水部と、を備えている。
(2)前記貯水部が、S字形状に形成されていることが好ましい。
(3)前記冷却通路は、前記側面部に設けられて前記冷却水が供給される入口部と、前記側面部における前記入口部と離隔した位置に設けられて前記冷却水が排出される出口部とを有することが好ましい。この場合、前記入口部及び前記出口部のそれぞれに前記貯水部が接続されていることが好ましい。
(4)前記電動車両には、二つの前記回転電機が搭載され、前記電力変換部として、一方の前記回転電機の駆動中に発熱する第一電力変換部と、他方の前記回転電機の駆動中に発熱する第二電力変換部とが設けられることが好ましい。この場合、前記冷却通路が、前記第一電力変換部の上方に設けられた第一冷却部と、前記第二電力変換部の上方に設けられて前記第一冷却部と連通する第二冷却部とを有することが好ましい。
(5)ここで開示する電動車両は、いずれも車両駆動用である第一回転電機及び第二回転電機を搭載した電動車両であって、前記第一回転電機を駆動するための上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載のインバータと、前記インバータの温度を検出するセンサと、前記センサで検出された前記温度が所定温度以上であって前記第二回転電機が非駆動中である場合に、前記第一回転電機の駆動を禁止するとともに、前記第二回転電機の駆動を許容する制御装置と、を備えている。
開示のインバータ及び電動車両によれば、冷却水が循環経路を流れなくなった場合に、筐体の側面部から外側へ延出するとともに上方に向かって屈曲形成された貯水部によって、筐体内の冷却通路から冷却水を流出しにくくすることができる。また、冷却通路が電力変換部の上方に設けられるため、冷却通路において比較的冷たい冷却水を対流により下方へと流すことができる。これらにより、冷却通路に冷却水が供給されなくなったとしても、電力変換部の冷却性(電力変換部を冷却する性能)の低下を抑制することができる。したがって、インバータの急激な温度上昇を抑制することができる。
実施形態に係る電動車両の概略図である。 図1の電動車両に搭載されたフロントインバータの模式的な鉛直断面図(図3のA−A矢視断面図)である。 図2のフロントインバータの模式的な水平断面図(図2のB−B矢視断面図)である。 図1の電動車両に搭載された制御装置のブロック構成図である。 図4の制御装置で実施される制御内容を例示するフローチャートである。
図面を参照して、実施形態としてのインバータ及び電動車両について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
以下の説明では、車両の進行方向を前方(車両前方)、逆側を後方(車両後方)とし、前方を基準に左右方向(車幅方向)を定める。また、重力の方向を下方とし、その逆を上方として説明する。また、インバータの説明では、車両に搭載された状態を基準に説明する。
[1.装置構成]
[1−1.全体構成]
図1は、本実施形態に係る電動車両1(以下、「車両1」という)の構成を示す模式図である。車両1は、動力伝達装置5F及び前軸6Fを介して左右の前輪7Fに接続されたフロントモータ2(回転電機,第一回転電機)と、動力伝達装置5R及び後軸6Rを介して左右の後輪7Rに接続されたリアモータ3(第二回転電機)とを備えた四輪駆動車である。また、車両1は、発電用のジェネレータ9(回転電機)と、ジェネレータ9に連結されたエンジン8とを備えている。
以下、フロントモータ2及びリアモータ3を特に区別しない場合は、これらをまとめて「モータ2,3」という。モータ2,3はいずれも電動車両1の駆動用である。フロントモータ2は電動車両1の前側に配置され、リアモータ3は電動車両1の後側に配置される。また、ジェネレータ9及びエンジン8は、車両1の前側に配置される。
本実施形態の車両1には、EVモードとシリーズモードとの二つの走行モードが用意される。EVモードは、ジェネレータ9及びエンジン8を停止させたまま、少なくとも一方のモータ2,3を駆動する走行モードである。一方、シリーズモードは、エンジン8でジェネレータ9を駆動して発電しつつ、その電力を利用して少なくともフロントモータ2を駆動する走行モードである。これらの走行モードは、車両1の走行状態に応じて択一的に選択され、その種類に応じてモータ2,3とエンジン8とジェネレータ9とが使い分けられる。
フロントモータ2は、電動機としての機能と発電機としての機能とを兼ね備えた電動発電機(モータ・ジェネレータ)である。すなわち、フロントモータ2は、前輪7Fに対する力行動作と回生発電動作とが可能とされている。同様に、リアモータ3は、電動機としての機能と発電機としての機能とを兼ね備えた電動発電機(モータ・ジェネレータ)であり、後輪7Rに対する力行動作と回生発電動作とが可能とされている。
車両1は、フロントモータ2及びジェネレータ9を駆動するためのフロントインバータ10F(インバータ)と、リアモータ3を駆動するためのリアインバータ10Rと、フロントインバータ10F及びリアインバータ10Rの夫々に電気的に接続されたバッテリ4とを備えている。また、本実施形態の車両1は、バッテリ4の外部充電時に電力の交流直流変換を行う車載充電器11(OBC;On Board Charger)を備えている。
フロントインバータ10Fは、フロントモータ2及びジェネレータ9とバッテリ4とを接続する電気回路上に設けられ、フロントモータ2及びジェネレータ9側の交流電力とバッテリ4側の直流電力とを相互に変換する。同様に、リアインバータ10Rは、リアモータ3とバッテリ4とを接続する電気回路上に設けられ、リアモータ3側の交流電力とバッテリ4側の直流電力とを相互に変換する。以下、フロントインバータ10F及びリアインバータ10Rを特に区別しない場合は、これらをまとめて「インバータ10」という。
バッテリ4は、モータ2,3で発電される回生発電電力や、外部電源から供給される外部電力で充電可能な蓄電装置であり、例えばリチウムイオン二次電池やリチウムイオンポリマー二次電池等である。
車載充電器11は、外部電源(例えば、充電ステーションに設置された普通充電装置や家庭用コンセントなど)を用いてバッテリ4を充電する際に、外部電源側の交流電力を直流電力に変換してバッテリ4に供給するものである。
本実施形態の車両1は、作動時に発熱するモータ2,3やインバータ10や車載充電器11等を冷却するための冷却システム20を備えている。冷却システム20は、電動のポンプ22で圧送された冷却水(不凍液,LLC;Long Life Coolant)が循環する循環経路23と、循環経路23を流れる冷却水を放熱させるラジエータ21とを有する。循環経路23は、冷却水の通路であって、例えばパイプやホースで形成され、モータ2,3とインバータ10と車載充電器11とを通過するように設けられる。なお、図1中の黒塗り矢印は、循環経路23における冷却水の流れ方向を示している。
車両1は、インバータ10,エンジン8,車載充電器11等を制御する制御装置12を備えている。制御装置12は、例えば周知のマイクロプロセッサやROM,RAM等を集積したLSIデバイスや組み込み電子デバイスとして構成された電子制御装置であって、車両1に設けられたネットワークの通信ラインに接続される。図4に示すように、制御装置12の入力側には、フロントインバータ10F内に設けられるフロントサーミスタ50F(センサ)と、リアインバータ10R内に設けられるリアサーミスタ50Rとのそれぞれが接続される。また、制御装置12の出力側には、フロントインバータ10Fとリアインバータ10Rとのそれぞれが接続される。
[1−2.インバータの構成]
ここで、図2及び図3を参照して、フロントインバータ10Fの構成について詳述する。フロントインバータ10Fは、図2に示す上下方向の向きのまま車両に搭載される。
本実施形態に係るフロントインバータ10Fは、フロントモータ2に関する電力変換及び制御を実施するFMCU(Front Motor Control Unit)と、ジェネレータ9に関する電力変換及び制御を実施するGCU(Generator Control Unit)とを兼ね備えている。これらのFMCU及びGCUは、互いに等しく構成され、一つの筐体40内において水平方向に並んで配置される。
具体的には、FMCU及びGCUのそれぞれは、電力変換部14とコンデンサ部15と制御回路部16とを備えている。以下、FMCUの各部14〜16とGCUの各部14〜16とを区別する場合には、前者の符号の末尾に「F」を追加し、後者の符号の末尾に「G」を追加して示す。例えば、FMCUの電力変換部14,コンデンサ部15,制御回路部16には、それぞれ「14F」,「15F」,「16F」という符号を付す。
図2に示すように、FMCUの各部14F,15F,16Fは、上下方向に並んで配置され、筐体40に収納される。同様に、GCUの各部14G〜16Gも、上下方向に並んで配置され、筐体40に収納される。なお、図2にはFMCUの鉛直断面を例示するが、GCUの鉛直断面もこれと同様である。また、図2及び図3では、筐体40以外の要素のハッチを省略している。
電力変換部14は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)と呼ばれるトランジスタやサイリスタ等のスイッチング素子を複数有し、これらのスイッチング素子をオンオフさせることで直流電力を交流電力に変換するものである。コンデンサ部15は、バッテリ4と電力変換部14とを接続する電気回路上に介装され、バッテリ4から供給される直流電力を平滑化するものである。制御回路部16は、制御基板として形成され、電力変換部14のスイッチング素子をオンオフ制御するものである。
電力変換部14は、電力変換中にスイッチング素子のスイッチング動作によって発熱する。すなわち、FMCUの電力変換部14F(以下、「第一電力変換部14F」ともいう)はフロントモータ2の駆動中に発熱し、GCUの電力変換部14G(以下、「第二電力変換部14G」ともいう)はジェネレータ9の駆動中に発熱する。
図3は、フロントインバータ10Fの水平断面図である。図3に示すように、第一電力変換部14F及び第二電力変換部14Gは、筐体40内において水平方向に並んで配置されている。本実施形態の各電力変換部14は、三相交流と直流との変換を行うために、三相に対応した三つのスイッチング回路18U,18V,18Wを有する。
図2及び図3に示すように、筐体40は、外観形状が直方体である箱型部材であり、上下方向に沿って立設された四つの側面部44を含む本体部41と、本体部41の上方に配置された上面部42と、本体部41の下方に配置された下面部43とを有する。四つの側面部44は、四角筒状に配置される。また、上面部42及び下面部43はいずれも、本体部41に固定される。
本実施形態の本体部41は、四つの側面部44で囲まれた空間内において、鉛直方向に延びる平板状の縦壁部45と水平方向に延びる平板状の横壁部46とを更に含んでいる。横壁部46は、下面部43と同一形状をなし、筐体40の内部空間を上下二つの空間に分けるものである。縦壁部45は、筐体40内の横壁部46よりも上方の空間に設けられ、後述の冷却通路30を仕切る。
ここで図2を参照し、筐体40内におけるFMCUの各部14F,15F,16Fの配置について説明する。なお、筐体40内におけるGCUの各部14G〜16Gの配置もこれと同様である。図2に示すように、筐体40内には、FMCUのコンデンサ部15F,電力変換部14F,制御回路部16Fが上方から下方に向かってこの順で配置されている。より具体的には、横壁部46よりも上方の空間にコンデンサ部15F及び電力変換部14Fが配置され、横壁部46よりも下方の空間に制御回路部16Fが配置されている。
コンデンサ部15Fと電力変換部14Fとの間には、冷却通路30(より具体的には、後述する第一冷却部31)として機能する空間が確保される。冷却通路30の下方であって電力変換部14Fの上方には、電力変換部14Fの放熱を促すためのヒートシンク17が固定される。ヒートシンク17は、熱伝導率の高い材料からなる板状部材に複数の放熱フィンが設けられた部品である。ヒートシンク17は、放熱フィンが冷却通路30に向かって(すなわち上方へ)突出するとともに、その下面が電力変換部14Fの上面に接した状態で配置される。なお、図3ではヒートシンク17を省略しているが、第二電力変換部14Gの上方にも同様にヒートシンク17が配置されている。
冷却通路30は、筐体40内において各電力変換部14の上方に設けられる。冷却通路30は、循環経路23の一部であって、各電力変換部14を冷却する機能をもつ。冷却通路30では、ポンプ22の作動に応じて冷却水が流通する。本実施形態の冷却通路30は、第一電力変換部14Fの上方に設けられた第一冷却部31と、第二電力変換部14Gの上方に設けられた第二冷却部32とを有する。第一冷却部31は、第一電力変換部14Fを冷却する機能をもち、第二冷却部32は、第二電力変換部14Gを冷却する機能をもつ。
第一冷却部31と第二冷却部32との間には、縦壁部45が位置する。ただし、縦壁部45は、対向する二つの側面部44の間にわたって延在するのではなく、これらの側面部44のうちの一方(図3中の右方の側面部44)から突設され、他方(図3中の左方の側面部44)とは隙間Sをあけて設けられる。すなわち、第一冷却部31及び第二冷却部32は、縦壁部45によって互いに独立した空間に仕切られるのではなく、隙間Sにおいて互いに連通する。
冷却通路30は、冷却水が供給される入口部34と、冷却水が排出される出口部35と有する。本実施形態では、冷却水が第二冷却部32から第一冷却部31へと流通するように、入口部34が第二冷却部32と連通し、出口部35が第一冷却部31と連通して設けられている。また、本実施形態の入口部34及び出口部35はいずれも、四つの側面部44のうち、縦壁部45が突設された一つの側面部44(すなわち、縦壁部45を基準として、隙間Sと反対側に位置する側面部44)に設けられている。冷却通路30では、入口部34に供給された冷却水が、まず第二冷却部32を流れてから隙間Sを通じて第一冷却部31に流れ込み、その後、出口部35から筐体40の外部へと排出される。
本実施形態に係るフロントインバータ10Fは、冷却通路30の入口部34及び出口部35のそれぞれに接続された管状の貯水部33を備えている。貯水部33は、フロントインバータ10Fの外部における循環経路23で、例えば冷却水の漏出(以下、「水漏れ」という)といった何らかの異常が生じた場合に、冷却通路30から冷却水を流出しにくくするためのものである。貯水部33は、循環経路23の一部であって、例えばパイプやホースで形成される。
以下、入口部34に接続された貯水部33を「入口貯水部33A」ともいい、出口部35に接続された貯水部33を「出口貯水部33B」ともいう。本実施形態では、各貯水部33が同一の構成である場合について説明する。図2に示すように、各貯水部33は、入口部34及び出口部35が設けられた側面部44から外側へ延出するとともに、上方に向かって屈曲形成されている。
本実施形態の各貯水部33は、側面視(水平方向視)でS字形状をなすように形成されている。すなわち、各貯水部33は、側面部44から外側へ延出した後に上方へ屈曲する第一屈曲部37と、第一屈曲部37から側面部44に向かって延びた後に再び上方へ屈曲する第二屈曲部38とを有する。なお、第二屈曲部38の上端は、例えば図2に示すように水平方向に延設される。
図3に示すように、本実施形態のフロントインバータ10Fには、複数のフロントサーミスタ50Fが内蔵される。具体的には、各電力変換部14に三つのフロントサーミスタ50Fが設けられる。ここではフロントサーミスタ50Fが各スイッチング回路18U,18V,18Wに隣接して設けられている場合を例示する。各フロントサーミスタ50Fは、フロントインバータ10Fの温度Tfを検出し、検出した情報を制御装置12に伝達する。
なお、リアインバータ10Rは、リアモータ3に関する電力変換及び制御を実施するRMCU(Rear Motor Control Unit)を備えている。このRMCUは、上述したFMCUやGCUと同様に構成される。すなわち、リアインバータ10Rも、電力変換部とコンデンサ部と制御回路部(いずれも図示略)とを備えている。リアインバータ10Rには、複数のリアサーミスタ50Rが内蔵される。リアサーミスタ50Rは、例えばフロントサーミスタ50Fと同様に、電力変換部の各スイッチング回路に隣接して設けられる。各リアサーミスタ50Rは、リアインバータ10Rの温度Trを検出し、検出した情報を制御装置12に伝達する。
[2.制御構成]
制御装置12は、インバータ10の温度Tf,Trに基づき、モータ2,3の駆動を禁止又は許容することによって、熱によるインバータ10の故障を抑制するための制御を実施する。冷却システム20が正常な場合、循環経路23を循環する冷却水によりインバータ10が冷却されることから、インバータ10の高温化が防止される。一方、冷却システム20に異常(例えば、上述した水漏れやポンプ22の故障)が発生した場合は、冷却水が循環経路23を循環しなくなることでインバータ10が適切に冷却されなくなり、インバータ10の温度Tf,Trが上昇する虞がある。
そこで、制御装置12は、インバータ10を熱から保護するために、インバータ10の温度Tf,Trが異常な温度(後述する所定温度Tth以上)である場合には、冷却システム20に異常が生じたと判断し、モータ2,3の駆動を禁止する。なお、制御装置12は、インバータ10の温度Tf,Trが正常な温度(所定温度Tth未満)である場合には、冷却システム20が正常であると判断し、モータ2,3の駆動を許容する。
具体的には、制御装置12は、フロントサーミスタ50Fから伝達された温度Tfを所定温度Tthと比較し、下記の条件1が成立する場合にフロントモータ2の駆動を禁止し、下記の条件1が成立しない場合にフロントモータ2の駆動を許容する。同様に、制御装置12は、リアサーミスタ50Rから伝達された温度Trを所定温度Tthと比較し、下記の条件2が成立する場合にリアモータ3の駆動を禁止し、下記の条件2が成立しない場合にリアモータ3の駆動を許容する。
条件1: フロントインバータ10Fの温度Tfが所定温度Tth以上(Tf≧Tth)
条件2: リアインバータ10Rの温度Trが所定温度Tth以上(Tr≧Tth)
ここで、所定温度Tthとは、冷却システム20に異常が発生した場合にのみ取得され得る温度であって、インバータ10が熱によって故障する温度よりも低い温度である。制御装置12は、インバータ10が熱によって故障する温度に至る前にモータ2,3の駆動を禁止することでインバータ10の高温化を防ぎ、インバータ10の故障を抑制する。
より詳細には、制御装置12は、条件1が成立する場合にはフロントモータ2が作動しないようにフロントインバータ10Fを制御する。上述の通り、フロントモータ2は、EVモードの前輪駆動時とシリーズモードの走行時との双方で駆動されることから、条件1が成立する場合、車両1ではEVモードの前輪駆動とシリーズモードの走行とがいずれも禁止される。したがって、条件1が成立する場合は、フロントモータ2だけでなくジェネレータ9の駆動も禁止される。この結果、フロントインバータ10Fでは各電力変換部14の発熱が抑制される。
一方、本実施形態の制御装置12は、条件1が成立しない(すなわち、フロントインバータ10Fの温度Tfが所定温度Tth未満である)場合には、フロントモータ2及びジェネレータ9が要求に応じて作動するようにフロントインバータ10Fを制御する。この場合、車両1ではEVモードの前輪駆動とシリーズモードの走行とがいずれも許容される。
本実施形態の制御装置12は、リアインバータ10Rについても同様の制御を実施する。具体的には、制御装置12は、条件2が成立する場合にはリアモータ3が作動しないようにリアインバータ10Rを制御する。この場合、車両1ではEVモード及びシリーズモードのそれぞれで後輪駆動が禁止される。また、制御装置12は、条件2が成立しない(すなわち、リアインバータ10Rの温度Trが所定温度Tth未満である)場合には、リアモータ3が要求に応じて作動するようにリアインバータ10Rを制御する。この場合、車両1ではEVモード及びシリーズモードのそれぞれで後輪駆動が許容される。
フロントモータ2の非駆動中は、各電力変換部14の発熱が抑えられることから、条件1が成立しない、あるいは成立していても時間が経過することで不成立となる。このため、本実施形態の制御装置12は、フロントモータ2が非駆動中である場合には条件1が不成立となることから、たとえ循環経路23で水漏れが生じていてもフロントモータ2の駆動を許容する。同様に、リアモータ3が非駆動中である場合は、リアインバータ10R内の電力変換部の発熱が抑えられることから、条件2が成立しない、あるいは成立していても時間が経過することで不成立となる。このため、本実施形態の制御装置12は、リアモータ3が非駆動中である場合には条件2が不成立となることから、たとえ循環経路23で水漏れが生じていてもリアモータ3の駆動を許容する。
すなわち、制御装置12は、条件1が成立し、かつ、リアモータ3が非駆動中である場合には、フロントモータ2の駆動を禁止するとともにリアモータ3の駆動を許容する。なお、制御装置12は、リアモータ3が駆動中であってもリアインバータ10Rの温度Trが所定温度Tth未満であれば、フロントモータ2の駆動を禁止するとともにリアモータ3の駆動を許容する。
同様に、制御装置12は、条件2が成立し、かつ、フロントモータ2が非駆動中である場合には、リアモータ3の駆動を禁止するとともにフロントモータ2の駆動を許容する。また、制御装置12は、フロントモータ2が駆動中であってもフロントインバータ10Fの温度Tfが所定温度Tth未満であれば、リアモータ3の駆動を禁止するとともにリアモータ2の駆動を許容する。
このように、制御装置12は、条件1,2の少なくとも一方が不成立であれば、モータ2,3の少なくとも一方の駆動を許容する。これにより、冷却システム20に異常が発生した場合であっても車両1の走行が継続されやすくなるため、航続距離と航続時間とが延長されやすくなる。
[3.フローチャート]
図5は、上述した制御装置12で実施される制御の内容を説明するためのフローチャート例である。このフローチャートは、制御装置12において、車両1の主電源が投入されている(オン状態である)ときに所定の演算周期で実施される。
ステップS1では、フロントサーミスタ50F及びリアサーミスタ50Rで検出された温度Tf,Trが取得される。続くステップS2では、フロントインバータ10Fの温度Tfが所定温度Tth以上(Tf≧Tth)であるか否かが判定される。ここで、フロントインバータ10Fの温度Tfが所定温度Tth以上である(条件1が成立する)場合は、ステップS4においてフロントモータ2の駆動が禁止され、ステップS5に進む。一方、フロントインバータ10Fの温度Tfが所定温度Tth未満(Tf<Tth)である(条件1が成立しない)場合は、ステップS3においてフロントモータ2の駆動が許容され、ステップS5に進む。
ステップS5では、リアインバータ10Rの温度Trが所定温度Tth以上(Tr≧Tth)であるか否かが判定される。ここで、リアインバータ10Rの温度Trが所定温度Tth以上(Tr≧Tth)である(条件2が成立する)場合は、ステップS7においてリアモータ3の駆動が禁止され、このフローをリターンする。一方、リアインバータ10Rの温度Trが所定温度Tth未満(Tr<Tth)である(条件2が成立しない)場合は、ステップS6においてリアモータ3の駆動が許容され、このフローをリターンする。
したがって、仮に循環経路30で水漏れが生じ、条件1が成立して前輪駆動が禁止されたとしても、リアモータ3が非駆動中であることで条件2が不成立となれば、後輪駆動が許容される。このため、循環経路30で水漏れが生じた場合に、車両1の走行が継続されやすくなることから、車両1の航続可能時間及び航続可能距離が延長されやすくなる。
[4.作用,効果]
(1)上述したフロントインバータ10Fは、筐体40の側面部44から外側へ延出するとともに上方に向かって屈曲形成された管状の貯水部33を備えているため、冷却水が何らかの理由で冷却通路30に供給されなくなった場合に、冷却通路30から冷却水を流出しにくくすることができる。これにより、冷却水が冷却通路30に残留しやすくなることから、電力変換部14の冷却性(電力変換部14を冷却する性能)の低下を抑制することができる。
また、冷却通路30が電力変換部14の上方に設けられるため、冷却通路30では、対流により、電力変換部14から熱を吸収した冷却水が上方へと流れ、比較的冷たい冷却水が下方へと流れる。これにより、電力変換部14の冷却性を高めることができる。
したがって、上述したフロントインバータ10Fによれば、電力変換部14の急激な温度上昇を抑制することができる。このため、フロントインバータ10Fを故障しにくくすることができる。よって、例えば水漏れにより冷却水が循環経路23を循環しなくなった場合であっても、車両1の航続可能時間と航続可能距離とをかせぐことができる。
(2)貯水部33がS字形状に形成されるため、簡単な構造で冷却通路30からの冷却水の流出を抑制することができる。また、S字形状の貯水部33には二つの屈曲部37,38が設けられるため、冷却水が冷却通路30に供給されなくなった場合に、二つの屈曲部37,38のそれぞれで冷却通路30からの冷却水の流出を抑制することができる。よって、たとえ車両1が傾斜したとしても、より多量の冷却水が冷却通路30に残留しやすくなることから、電力変換部14の冷却性の低下をより抑えることができる。
(3)冷却通路30の入口部34と出口部35とのそれぞれに貯水部33が設けられるため、冷却水が冷却通路30に供給されなくなった場合に、冷却通路30からの冷却水の流出をより抑制することができる。よって、電力変換部14の冷却性の低下をより抑えることができる。
(4)複数の電力変換部14が一つの筐体40内に収納されるため、電力変換部14毎に筐体40,貯水部33等を設ける必要がなく、部品点数を減らすことができる。また、電力変換部14の個数に応じて貯水部33を設ける場合に比べて、冷却水の流路抵抗を低くすることができる。
更に、冷却通路30の第一冷却部31と第二冷却部32とが筐体40内で互いに連通するため、冷却水が冷却通路30に供給されなくなった場合に、第一冷却部31及び第二冷却部32のうちの一方から他方へと冷たい冷却水を供給することができる。例えばEVモードにおける前輪駆動時は、フロントモータ2の駆動により第一電力変換部14Fは発熱するのに対し、ジェネレータ9は非駆動となるため第二電力変換部14Gは発熱しない。この場合、第一冷却部31の冷却水よりも、第二冷却部32の冷却水が低温となる。したがって、第二冷却部32から第一冷却部31へと冷却水が移動することで、第一電力変換部14Fの冷却性をより高めることができる。
(5)仮にフロントインバータ10Fの温度Tfが所定温度Tth以上であっても、リアモータ3が非駆動中であればリアインバータ10Rの温度Trはそれほど高くなく、リアモータ3を駆動して車両1の走行を継続しても支障が出ないと考えられる。このため、制御装置12は、フロントインバータ10Fの温度Tfが所定温度Tth以上であってリアモータ3が非駆動中である場合に、フロントモータ2の駆動を禁止するとともにリアモータ3の駆動を許容する。これにより、フロントモータ2を駆動しなくても、車両1が走行を継続することができる。よって、上述した車両1によれば、たとえ循環経路23に水漏れが生じてフロントインバータ10Fの温度Tfが高くなった場合であっても、リアモータ3により車両1の航続可能時間及び航続可能距離を引き伸ばすことができる。
また、上述した制御装置12は、リアインバータ10Rについても同様の制御を実施する。すなわち、制御装置12は、リアインバータ10Rの温度Trが所定温度Tth以上であってフロントモータ2が非駆動中である場合に、リアモータ3の駆動を禁止するとともにフロントモータ2の駆動を許容する。これにより、リアモータ3を駆動しなくても、車両1が走行を継続することができる。よって、たとえ循環経路23に水漏れが生じてリアインバータ10Rの温度Trが高くなった場合であっても、フロントモータ2により車両1の航続可能時間及び航続可能距離を引き伸ばすことができる。
このように、車両1は、インバータ10の各温度Tf,Trに基づいて前輪駆動と後輪駆動とを切り替えるため、インバータ10の故障を抑制しながら航続可能時間及び航続可能距離を引き伸ばすことができる。したがって、循環経路23に水漏れが生じた場合であっても、車両1が走行不能となる事態を回避しやすくすることができる。
[5.その他]
上述したフロントインバータ10Fの構成や車両1の構成は一例である。本実施形態では、冷却通路30及び貯水部33をフロントインバータ10Fに設ける場合について説明したが、同様の冷却通路及び貯水部をリアインバータ10Rに設けてもよい。リアインバータ10Rに冷却通路と貯水部とを設けた場合には、リアインバータ10Rの急激な温度上昇を抑制することができる。このため、例えば水漏れにより冷却水が循環経路23を循環しなくなった場合であっても、リアインバータ10Rを故障しにくくすることができる。なお、フロントインバータ10Fとリアインバータ10Rとのそれぞれに冷却通路及び貯水部を設ければ、フロントインバータ10Fとリアインバータ10Rとのそれぞれで急激な温度上昇を抑制できる。このため、冷却水が循環経路23を循環しなくなった場合に、車両1の航続可能時間と航続可能距離とを更にかせぐことができる。
フロントインバータ10Fの筐体40内に収納される電力変換部14の個数は一つ以上であればよい。すなわち、上述した第一電力変換部14F及び第二電力変換部14Gの一方は筐体40外に配置されてもよい。なお、三つ以上の電力変換部14が筐体40に収納される場合も、本実施形態と同様に、各電力変換部14の上方に冷却通路の一部(冷却部)を配置して隣接する冷却部同士を連通させることが好ましい。これにより、冷却水が冷却通路30に供給されなくなった場合であっても、上述したように電力変換部14の冷却性を高めうる。
フロントインバータ10Fに設けられる貯水部33の個数も一つ以上であればよい。例えば、上述した入口部34と出口部35との何れか一方には、貯水部33に代えて、直線状に延びる管状の部材を接続してもよい。この場合、冷却水の流路抵抗を低減することができる。
貯水部33の形状はS字形状に限定されず、例えば上述した第二屈曲部38を省略した形状(例えば、側面視でL字状)とされてもよい。また、本実施形態では、入口貯水部33Aと出口貯水部33Bとが同一の構成である場合について説明したが、二つの貯水部33が互いに異なる構成であってもよい。
また、本実施形態のフロントインバータ10Fでは、コンデンサ部15,電力変換部14,制御回路部16が上方から下方へこの順で配置されるものとしたが、各部14〜16の配置はこれに限らない。例えば、制御回路部16がコンデンサ部15及び電力変換部14よりも上方に配置されてもよい。
本実施形態では、第一冷却部31と第二冷却部32とが筐体40の内部で連通する構成としたが、第一冷却部31と第二冷却部32とが連通しない構成としてもよい。また、本実施形態では、入口部34が第二冷却部32と連通し、出口部35が第一冷却部31と連通する構成としたが、これとは逆に、入口部34が第一冷却部31と連通し、出口部35が第二冷却部32と連通する構成としてもよい。
車両1に搭載されるインバータの個数は二つに限られない。例えば車両1が車輪7F,7Rのそれぞれにインホイールモータを備える場合には、これらのインホイールモータをそれぞれ制御する四つのインバータが車両1に搭載されうる。この場合も、上述した冷却通路及び貯水部を各インバータに設ければ、冷却水が冷却通路に供給されなくなった場合に、車両1の航続可能時間と航続可能距離とをより引き伸ばしうる。
フロントモータ2の駆動を禁止するための所定温度Tthとリアモータ3の駆動を禁止するための所定温度Tthとは、互いに異なる値であってもよい。また、所定温度Tthは、固定値に限らず、例えば外気温度などに応じて変更される可変値であってもよい。なお、上述した制御装置12によるインバータ10の制御は省略されてもよい。また、車両1に設けられる走行モードは一例であって、EVモード,シリーズモード以外のモードが設けられてもよい。
1 車両(電動車両)
2 フロントモータ(回転電機,第一回転電機)
3 リアモータ(回転電機,第二回転電機)
4 バッテリ
5F,5R 動力伝達装置
6F 前軸
6R 後軸
7F 前輪
7R 後輪
8 エンジン
9 ジェネレータ(回転電機)
10 インバータ
10F フロントインバータ(インバータ)
10R リアインバータ
11 車載充電器
12 制御装置
14 電力変換部
14F 第一電力変換部(電力変換部)
14G 第二電力変換部(電力変換部)
15 コンデンサ部
16 制御回路部
17 ヒートシンク
18U,18V,18W スイッチング回路
20 冷却システム
21 ラジエータ
22 ポンプ
23 循環経路
30 冷却通路
31 第一冷却部
32 第二冷却部
33 貯水部
33A 入口貯水部
33B 出口貯水部
34 入口部
35 出口部
37 第一屈曲部
38 第二屈曲部
40 筐体
41 本体部
42 上面部
43 下面部
44 側面部
45 縦壁部
46 横壁部
50F フロントサーミスタ(センサ)
50R リアサーミスタ(センサ)
Tf フロントインバータ10Fの温度
Tr リアインバータ10Rの温度
Tth 所定温度

Claims (5)

  1. 電動車両において回転電機を駆動するためのインバータであって、
    複数のスイッチング素子を有し、前記回転電機の駆動中に発熱する電力変換部と、
    前記電力変換部が収納された筐体と、
    冷却水が循環する循環経路の一部であって、前記筐体内において前記電力変換部の上方に設けられるとともに前記冷却水が流通する冷却通路と、
    前記循環経路の一部であって前記冷却通路に接続され、前記筐体の側面部から外側へ延出するとともに上方に向かって屈曲形成された管状の貯水部と、を備える
    ことを特徴とする、インバータ。
  2. 前記貯水部が、S字形状に形成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載のインバータ。
  3. 前記冷却通路は、前記側面部に設けられて前記冷却水が供給される入口部と、前記側面部における前記入口部と離隔した位置に設けられて前記冷却水が排出される出口部とを有し、
    前記入口部及び前記出口部のそれぞれに前記貯水部が接続されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のインバータ。
  4. 前記電動車両には、二つの前記回転電機が搭載され、
    前記電力変換部として、一方の前記回転電機の駆動中に発熱する第一電力変換部と、他方の前記回転電機の駆動中に発熱する第二電力変換部とが設けられ、
    前記冷却通路が、前記第一電力変換部の上方に設けられた第一冷却部と、前記第二電力変換部の上方に設けられて前記第一冷却部と連通する第二冷却部とを有する
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインバータ。
  5. いずれも車両駆動用である第一回転電機及び第二回転電機を搭載した電動車両であって、
    前記第一回転電機を駆動するための請求項1〜4のいずれか1項に記載のインバータと、
    前記インバータの温度を検出するセンサと、
    前記センサで検出された前記温度が所定温度以上であって前記第二回転電機が非駆動中である場合に、前記第一回転電機の駆動を禁止するとともに、前記第二回転電機の駆動を許容する制御装置と、を備える
    ことを特徴とする、電動車両。
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