JP2019183402A - シェルター - Google Patents

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Abstract

【課題】足場や支保工等の仮設構造物を必要とせず短期間で施工できると共に、小型で多くの避難者等を収納できる。【解決手段】噴石シェルター1は、断面略L字状に形成されていて下端部に設けた受け部3a、4aでそれぞれ自立可能な脚部セグメント3及び脚部セグメント4をレール部2上に対向させて設置した。2つの脚部セグメント3、4間の上端に頂部セグメント5をボルト等で連結した。頂部セグメント5は3つのセグメント5a、5b、5cを連結してなり、運搬時に分解し、互いに連結したものを脚部セグメント3,4の上部に連結してシェルター本体7を構築した。噴石シェルター1を大型に形成するには、シェルター本体7をレール部2に沿って移動させてできた空間に新たなシェルター本体7を組み立てて連結する。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば火山の噴火時に噴石や火山灰等から避難者等が緊急に避難するための噴石シェルターを含むシェルターに関する。
近年、御嶽山や草津白根山等で噴火が報告されている。火山等で噴火が生じると多数の噴石や火山灰等が飛び散るため、登山者や観光客、山小屋の住人等(以下、避難者と称する)は緊急避難しなければならない。例えば火山の火口から半径2kmの範囲内では多数の噴石や火山灰等が飛び散るため、その範囲には避難用の噴石シェルターの設置が望まれている。
また、火口から2kmを超えて離れた登山道の中腹あたりでも噴石等が飛散することがあるため、登山道の近傍に避難用の噴石シェルターを設置することが望まれている。噴石シェルターは登山者等の避難者が迅速に避難できるように登山道から10数mの距離内に設置することが望ましい。
噴石シェルターの一例として特許文献1に記載されたものが提案されている。この噴石シェルターは、円弧版状をなす鋳物製の複数のセグメントを円周方向に配列して互いに当接する面同士をボルト等で連結して略半円状のアーチ型に構築し、その両端部を地面に設けた2組の土台の上に連結していた。
この噴石シェルターを火山の火口付近や登山道の周辺に設置するには、必要な枚数のシェルター用セグメントと土台を山の麓に車両等で搬送し、麓からヘリコプター等で火口付近や登山道近辺の設置場所に搬送する。設置場所での噴石シェルターの組み立ては、作業員が手作業で行うことができる。
また、特許文献2に記載された開削トンネルの組み立て構造では、鉄筋コンクリート製のプレキャスト底版とその両側に連結するプレキャスト壁版と天井に連結するプレキャスト頂版とを互いにボルト等で連結し、トンネルを構築している。しかも、この開削トンネルは下部引張部材でプレキャスト底版を接合する両側のプレキャスト壁版同士を連結して、緊張している。同様にプレキャスト壁版の上部間を上部引張部材で連結して緊張させ、プレキャスト頂版から垂下させた吊り材を上部引張部材と連結させている。
しかも、交通量を増すためにトンネルの開口幅を大きくするために、プレキャスト壁版の厚さを増すことで強度を強化する必要があった。
特開2016−94754号公報 特開2000−2092号公報
しかしながら、特許文献1に記載された噴石シェルターに関し、設置場所での組み立てを手作業で行うには、土台上に略円弧版状の多数のセグメントを順次ボルト等で連結して略半円状に組み立てなければならず、作業員の手間が大きかった。しかも、鋳物製のセグメントは重量が大きく大型であるため、半円のアーチ状に組み立てるにはクレーン等の機械設備に頼らざるを得なかった。
しかも、このような噴石シェルターの組み立てを行うには、その内部に支保工をアーチ状に組み立てる必要があり、更にセグメント同士のボルト連結のために足場を組み立てる必要もあった。そのため、支保工及び足場等の組み立て作業とこれら足場等の材料の運搬等が煩雑で手間がかかり、施工期間が長くなりコスト高になるという問題があった。
特許文献2に記載の開削セグメントは、シェルターではなくアーチ型の道路トンネルであるため大型であり、大型のクレーンを用いて施工する必要があり、足場や支保工等の設置も必要であった。また、道路トンネルの両側部のプレキャスト壁版は断面略L字に近い形状であるが、自立できる形状でないため、組み立て時にはクレーン等で吊り下げ支持しながらプレキャスト底版やプレキャスト頂版に連結する必要があった。
そのため、特許文献2の開削セグメントは、トンネルを施工するために大量の資材や大型のクレーン等の機械設備を搬送し、足場や支保工を設置して組み立て作業をしなければならず、コスト高になる上に施工期間が長いという問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、足場や支保工等の仮設構造物を必要とせず短期間で施工できると共に、小型で多くの避難者等を収納できるシェルターを提供することを目的とする。
本発明によるシェルターは、断面略L字状に形成されていて下部に設けた受け部で自立可能な脚部セグメントと、2つの脚部セグメント間に連結した頂部セグメントと、を備えたことを特徴とする。
本発明によるシェルターは、2つの脚部セグメント間に頂部セグメントを連結した構成を備えており、脚部セグメントはその下部の受け部で自立可能であるため、足場や支保工等を設置する必要がなく、安全性が高い上に低コストで組み立てできる。
また、脚部セグメントの受け部の下にレール部が設置されており、脚部セグメントはレール部に沿って移動可能としたことが好ましい。
シェルターは脚部セグメントの受け部によってレール部に沿って移動可能であり、位置の調整が容易であるため、複数のシェルターを連続して組み立て可能である。
また、レール部と脚部セグメントの受け部との少なくとも一方に溝部が設けられ、他方には溝部内を転動可能な転動体が設置され、転動体を介して脚部セグメント及び頂部セグメントを移動可能としてもよい。
シェルターをレール部に沿って移動させる際、レール部上を移動するシェルターの脚部セグメントは転動体が溝部に沿って転動することで移動する。
また、脚部セグメントの受け部の下にレール部が設置されており、レール部の上に設置された2つの脚部セグメント及び頂部セグメントを連結させた移動可能な第一のシェルターと、レール部の上に設置された2つの脚部セグメント及び頂部セグメントを連結させた第二のシェルターと、を備え、第一のシェルター及び第二のシェルターは互いに当接または連結されていることが好ましい。
本発明によるシェルターは、その施工方法として、地盤にレール部を設置し、レール部上で一対の脚部セグメントを起立させて頂部シェルターを連結させた第一のシェルターを構築することができ、第一のシェルターをレール部上で移動させて空間を形成し、第一のシェルターを移動させて空いた空間に、新たに一対の脚部セグメントを起立させて頂部シェルターを連結させた第二のシェルターを構築して第一のシェルターと当接または連結させて保持することができる。
そのため、レール部上に第一のシェルターを組み立てて移動させ、空いた空間に第二のシェルターや第三のシェルター等を順次組み立てることで、大型のシェルターを製造することができる。その際、足場や支保工等を設置することなくシェルターを組み立てできる上に、大型のセグメントを必要とせず施工が簡単であり、低コストで適宜の大きさのシェルターを施工できる。
本発明によるシェルターでは、自立した脚部セグメントの間に頂部セグメントを連結したものであるから、組み立てに際して足場や支保工が必要なく、組み立てが簡単で低コストである。しかも、従来のアーチ型のシェルターと比較してシェルター内の比較的小さな空間内で多くの避難者等を収容できる。
本発明の実施形態による噴石シェルターを登山道の中腹に設置した状態を示す模式図である。 実施形態による噴石シェルターの斜視図である。 図2におけるレール部の上にコロを挟んで脚部セグメントの受け部を設置した構成を示す部分拡大断面図である。 第一のシェルター本体に第二のシェルター本体を連結する施工方法を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態による噴石シェルターについて図1〜図4を参照して説明する。
図1に示す活火山や休火山等の山Mにおける登山道Rの適宜箇所、例えば中腹または火口付近に、本発明の実施形態による噴石シェルター1が設置されている。噴石シェルター1は登山道Rから外れた10数mの範囲内に設置されていることが好ましい。
図2において、本実施形態による噴石シェルター1は、登山道近傍の平坦に均された地盤に固定された2組のレール部2の上に設置されている。噴石シェルター1は所定間隔を開けた2組のレール部2上に設置された一対の脚部セグメント3,4と、脚部セグメント3、4の上端に連結された頂部セグメント5とで構成されている。噴石シェルター1に底部は設置されていないが、底部を設置してもよい。これら脚部セグメント3,4と頂部セグメント5は例えばスチール製(鋼製)とされているが、コンクリート製等でもよく、その素材は落下する噴石に耐え得る強度を有していれば適宜のものを採用できる。
2組のレール部2はそれぞれ平行に配列された2本のレール2a、2bで構成されている。一方の脚部セグメント3は断面視略L字状に形成されており、その下部において1組のレール部2上に設置された受け部3aと、受け部3aから上方に湾曲して形成された略円弧版状の側面部3bとを備えている。他方の脚部セグメント4も同様に断面視略L字状に形成されており、その下部において他の1組のレール部2上に設置された受け部4aと、受け部4aから上方に湾曲して形成された略円弧版状の側面部4bとを備えている。
一対の脚部セグメント3、4はレール部2の長手方向に所定幅を有している。脚部セグメント3、4は内側を向いて対向して配設されており、同一形状同一寸法でもよいが、本実施形態では一方の脚部セグメント3は他方の脚部セグメント4よりも高さが高く形成されている。一方の脚部セグメント3の高さは例えば1.5mとし、他方の脚部セグメント4の高さは例えば1m程度とされている。
脚部セグメント3,4の受け部3a、4aはそれぞれ2本のレール2a、2bに載置されて自立できる程度の幅と長さを有している。そのため、各脚部セグメント3、4は頂部セグメント5と連結されていない状態でも、レール2a、2b上に単独で自立して支持されている。
一対の脚部セグメント3、4の上端同士に連結される頂部セグメント5は、例えば3枚のセグメント5a、5b、5cが互いにボルト連結して構成されている。各セグメント5a、5b、5cはそれぞれ略円弧状で、レール部2の長手方向に脚部セグメント3、4と同一の幅を有している。頂部セグメント5のセグメント5a、5b等の枚数は1枚または2枚でもよいし、4枚以上でもよい。
なお、本実施形態において、脚部セグメント3、4と頂部セグメント5のセグメント5a、5b、5cにおいて、互いにボルトで連結する周方向の平板状の面を継手面aとし、レール部2の長手方向を向く略円弧状の面を主桁面bとする。
図2に示す噴石シェルター1は、一対の脚部セグメント3,4と頂部セグメント5とがボルト等で連結されて構築された略お椀型のシェルター本体7を2組主桁面b方向にボルト等で連結したものである。しかも、脚部セグメント3,4は1.5mと1.0mの高さでしかなく高さが低いため、その上に頂部セグメント5を組み立てる際、足場やアーチ支保工を設置することなく作業員が直接組み立てできる。
次に図3により、噴石シェルター1の脚部セグメント3、4の受け部3a、4aとレール部2のレール2a、2bとの支持構造を説明する。
図3において、一方の脚部セグメント3の受け部3aはスチール製の枠体8で形成され、枠体8の下面には下向きの開放空間を確保するために上下方向に固定された2枚のリブ10が溶接等で枠体8に連結されている。2枚のリブ10の間には下向きの開放空間を形成するための鉄板12が溶接等で連結されている。そのため、枠体8の下面に鉄板12とリブ10とで凹部11が形成されている。受け部3aの凹部11はボックス形状として受け部3aの幅方向に2個ずつ2列に形成されている(図2参照)。
脚部セグメント3の受け部3aにおける下向きの凹部11に対向する位置にレール2aとして帯状の基礎コンクリート13が所定の長さに亘って設置されている。基礎コンクリート13の上面に形成された凹溝には溝形鋼14が嵌合状態で固定されており、溝形鋼14の溝部14aは受け部3aの凹部11に対向している。そして、溝形鋼14の溝部14aには転動体として、例えば略円柱状のコロ15が回転可能に載置されている。コロ15はその下半部が溝形鋼14の溝部14aに載置され、上半部は受け部3aのボックス状の凹部11内に収納される。
レール部2の2本のレール2a、2bとして2本の基礎コンクリート13が平行に設置され、各基礎コンクリート13に嵌合された溝形鋼14の溝部14aはそれぞれ受け部3aの凹部11に対向し、凹部11内のコロ15が溝部14a内に挿入されている。
同様に他方の脚部セグメント4の受け部4aの下面にも4つの凹部11が2列で平行に配設され、他方のレール部2の2本のレール2a、2bとしてそれぞれ溝形鋼14を嵌合した2本の基礎コンクリート13が平行に設置されている。そして、各ボックス状の凹部11と溝形鋼14の溝部14aとの間に4個のコロ15がそれぞれ設置されている。なお、転動体として、コロ15に代えてローラーベアリングやボールベアリング等を用いてもよい。
そのため、シェルター本体7を押すことで、受け部3a、4aの各凹部11内に収納されたコロ15が2組のレール部2の各溝形鋼14の溝部14aに沿って転動可能とされている。
なお、各脚部セグメント3、4の起立部分である側面部3b、4bと頂部セグメント5の曲面形状は適宜に設定できるが、側面部3b、4bの曲面形状を頂部セグメント5の曲面形状よりも大きな径に設定してもよい。或いは、図2に示すように、シェルター本体7を2組連結した場合、脚部セグメント3、4を前後で入れ替えて設置しても側面部3b、4bと頂部セグメント5とが同一の曲面形状をなすように例えば同一の円弧状または楕円形状に形成されて、滑らかに連結されてもよい。
本実施形態による噴石シェルター1は上述した構成を有しており、次にその組み立て方法を図4に沿って説明する。
施工の準備段階において、資材を麓からキャリーダンプカー等で例えば登山道の中腹や火口近傍等の噴石シェルター1の設置場所に運搬する。この設置場所において、噴石シェルター1を設置すべき場所をブルドーザ等で平坦に均す。平坦にした地表に2列の基礎コンクリート13を所定間隔を開けて2組打設すると共に、それら基礎コンクリート13の上面に溝形鋼14をそれぞれ並べて基礎コンクリート13上に固定する。なお、基礎コンクリート13に代えて敷き砂を設置して、その上に溝形鋼14を固定してもよい。
施工段階において、基礎コンクリート13の硬化後に、1組のレール部2をなす2列の溝形鋼14の溝部14a内にコロ15を2個ずつ4個並べる。次に、例えばテレスコピック式のクローラクレーンによって一方の脚部セグメント3を持ち上げて受け部3aを1組のレール部2の上に載置し、各レール2a、2b上のコロ15の上にかぶせる。このとき、脚部セグメント3の受け部3aの下面に設けた4個の凹部11内にコロ15がそれぞれ納まるようにする。
この状態で脚部セグメント3は受け部3aで1組のレール部2のレール2a、2bの上に載置されて自立している。
また、他方の1組のレール部2をなす2列の溝形鋼14の溝部14a内にコロ15を2個ずつ4個並べる。次に、クローラクレーンによって他方の脚部セグメント4を持ち上げて受け部4aを他の1組のレール部2の上に載置し、各レール2a、2b上のコロ15の上にかぶせる。このとき、脚部セグメント4の受け部4aの下面に設けた4個の凹部11内にコロ15がそれぞれ納まるようにする。
この状態で脚部セグメント4は受け部4aで他の1組のレール部2のレール2a、2bの上に載置されて自立している。
そして、運搬のために分割された各セグメント5a、5b、5cの継手面同士をボルトで連結して略円弧版状に組み立てて頂部セグメント5を構築する。この頂部セグメント5をクローラクレーンで持ち上げて一対の脚部セグメント3,4の上端に被せる。そして、頂部セグメント5の一方の継手面aを一方の脚部セグメント3の上端の継手面aに接続してボルトで連結し、他方の継手面aを他方の脚部セグメント4の上端の継手面aに接続してボルトで連結する。こうして、図4(a)に示すように、1組のシェルター本体7を第一のシェルターとして組み立てできる。
次に、図4(b)に示すように、作業者がシェルター本体7を押して2組のレール部2に沿って奥側に移動させる。なお、シェルター本体7の移動手段としてウインチ等を使用することもできる。
次いで、図4(c)に示すように、組み立てた既設のシェルター本体7の手前側でクローラクレーンによって新たな脚部セグメント3,4を持ち上げて各組のレール部2の上に受け部3a、4aを載置させて自立状態に保持する。先に組み立てた既設のシェルター本体7の脚部セグメント3,4の主桁面bに新設の脚部セグメント3,4の主桁面bをボルト等で連結させる。
その際、既設のシェルター本体7の高さの高い1.5mの脚部セグメント3側に高さの低い1.0mの脚部セグメント4を設置し、既設の高さの低い1.0mの脚部セグメント4側に高さの高い1.5mの脚部セグメント3を設置する。これにより、組み立てられた2組のシェルター本体7同士の脚部セグメント3,4の高さが互い違いになるため、側面視で凹凸嵌合連結になり、連結強度が高くなる。
更に、現場で組み立てた頂部セグメント5をクローラクレーンで持ち上げて脚部セグメント3,4の上端の継手面aに連結させ、その主桁面bを既設のシェルター本体7の頂部セグメント5の主桁面bにボルト等で連結させて新たなシェルター本体7を第二のシェルターとして組み立てる。こうして、図2、図4(d)に示すように、2組のシェルター本体7同士が互いに連結された噴石シェルター1を構築できる。シェルター本体7を2組連結することで避難者の収容可能人数を増大できる。
しかも、2組のシェルター本体7同士のセグメント間にシール部材を設置しないため、各脚部セグメント3、4、頂部セグメント5の鋼材にシール溝を形成する必要がなく、低廉に製造できる。或いは、2組のシェルター本体7同士のセグメント間にシール部材を装着してもよい。
なお、噴石シェルター1をより多くの避難者を収容できるよう大型化するには、この2組の既設のシェルター本体7の組み合わせをレール部2に沿って奥側に押し込んで、更にレール部2の手前側で1または複数のシェルター本体7を新たに組み立てて連結すればよい。また、小型の噴石シェルター1を設置する場合には、1つのシェルター本体7を組み立てることで噴石シェルター1を構築できる。
上述したように本発明による噴石シェルター1によれば、2組のレール部2上に自立して設置した脚部セグメント3,4の上端に頂部セグメント5を連結したシェルター本体7を1または複数組組み立てて連結することで噴石シェルター1を容易に構築できる。
しかも、脚部セグメント3,4の高さは1.5mと1mであり、その上に略円弧版状の頂部セグメント5を連結したにすぎないため、従来の半円型のアーチ状のシェルターと比較して高さが低く、足場や支保工を設置する必要がなくセグメント数も少ないため、低コストで組み立てできる。しかも、組み立てに際し、脚部セグメント3,4は単独で自立して支持されており、足場や支保工を使用しないから組立性と安全性が向上する。
また、多くの避難者を収容できる大型の噴石シェルター1を組み立てる場合でも、2組のレール部2に沿って順次シェルター本体7を組み立てて連結すればよいため、やはり足場や支保工が必要なく低廉で安全にしかも短期間で施工できる。
以上、本発明の実施形態による噴石シェルター1について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能であり、これらはいずれも本発明に含まれる。以下に、本発明の変形例等について説明するが、上述の実施形態と同一または同様な部分、部材には同一の符号を用いて説明を省略する。
上述の実施形態では、噴石シェルター1を1または複数のシェルター本体7を連結して構成し、しかも脚部セグメント3,4を前後のシェルター本体7で入れ替えて連結させ、複数のシェルター本体7間で、側面部3b、4bと頂部セグメント5の曲面形状が同一になるように形成した。
しかし、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、複数のシェルター本体7間で脚部セグメント3,4の入れ替えを行わなくてもよく、同一方向に同一のセグメントが並んでいてもよい。この場合でも、複数のシェルター本体7間で側面部3b、4bと頂部セグメント5の曲面形状が同一に連なる。
なお、複数のシェルター本体7間で曲面形状が相違し、隣り合う側面部3b、4bの間や頂部セグメント5の間に段差や隙間が生じても噴石が侵入しない程度のものであれば噴石シェルター1として支障は生じない。
また、上述した実施形態における噴石シェルター1では、複数のシェルター本体7をレール部2の長手方向に主桁面b同士を連結して構成したが、本発明は複数のシェルター本体7間で必ずしも主桁面b同士を連結する必要はない。主桁面b同士を連結しなくてもスチール製のシェルター本体7の重量によって当接状態に保持できる。或いは、各レール2a、2bの溝形鋼14の溝部14aに載置したコロ15や脚部セグメント3,4を固定部材で係止させれば互いに当接した状態に保持できる。
また、上述した実施形態による噴石シェルター1では、脚部セグメント3,4の受け部3a、4aに設けた凹部11にコロ15を回転可能に支持し、レール部2の溝形鋼14の溝部14aにコロ15を回転可能に載置させたが、これとは逆にレール部2に所定間隔でコロ15を回転可能に支持する凹部を形成し、受け部3a、4aにコロ15が回転可能に納まる溝部を形成してもよい。
なお、上述した実施形態では、噴石シェルター1の脚部セグメント3,4と頂部セグメント5をスチール製としたが、コンクリート製のセグメントや鋼殻内にコンクリートを充填した合成セグメント製等でもよい。
本発明によるシェルターは必ずしもレール部2を下に設置していなくてもよい。また、本発明によるシェルターは噴石シェルター1に限定されるものではなく、雨除けや雪除けのシェルター等としても使用できる。
1 噴石シェルター
2 レール部
2a レール
3,4 脚部セグメント
3a、4a 受け部
3b、4b 側面部
5 頂部セグメント
5a、5b、5c セグメント
7 シェルター本体
10 リブ
11 凹部
13 基礎コンクリート
14 溝形鋼
14a 溝部
15 コロ


Claims (4)

  1. 断面略L字状に形成されていて下部に設けた受け部で自立可能な脚部セグメントと、
    2つの前記脚部セグメント間に連結した頂部セグメントと、
    を備えたことを特徴とするシェルター。
  2. 前記脚部セグメントの受け部の下にレール部が設置されており、
    前記脚部セグメントは前記レール部に沿って移動可能とした請求項1に記載されたシェルター。
  3. 前記レール部と前記脚部セグメントの受け部との少なくとも一方に溝部が設けられ、他方には前記溝部内を転動可能な転動体が設置され、
    該転動体を介して前記脚部セグメント及び頂部セグメントを移動可能とした請求項2に記載されたシェルター。
  4. 前記脚部セグメントの受け部の下にレール部が設置されており、
    前記レール部の上に設置された2つの前記脚部セグメント及び頂部セグメントを連結させた移動可能な第一のシェルターと、
    レール部の上に設置された2つの前記脚部セグメント及び頂部セグメントを連結させた第二のシェルターと、を備え、
    前記第一のシェルター及び第二のシェルターは互いに当接または連結されている請求項1から3のいずれか1項に記載されたシェルター。

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