JP2019182900A - 固定砥粒ワイヤーソー用水溶性加工油剤、固定砥粒ワイヤーソー用加工液、切断加工方法および使用済み加工液処理方法 - Google Patents

固定砥粒ワイヤーソー用水溶性加工油剤、固定砥粒ワイヤーソー用加工液、切断加工方法および使用済み加工液処理方法 Download PDF

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【課題】切断加工時に要求される性質を具備すると共に、使用済みの加工液を簡易な浄化処理により浄化することができる固定砥粒ワイヤーソー用水溶性加工油剤を提供する。【解決手段】式(1)で表される化合物(A)を含み、化合物(A)の濃度が質量基準で700ppm以上3000ppm以下となるように水で希釈され、固定砥粒ワイヤーソーによる脆性材料の切断加工に使用される。RO−[(EO)m(PO)n]−H・・・(1)(式(1)において、Rは炭素数8以上12以下のアルキル基を示し、EOはオキシエチレン基を示し、POはオキシプロピレン基を示し、mはEOの平均付加モル数を示し、nはPOの平均付加モル数を示し、mは2以上5以下の数であり、nは3以上5以下の数であり、EOおよびPOはランダム付加でもブロック付加でもよい。)【選択図】なし

Description

本発明は、固定砥粒ワイヤーソーによる脆性材料の切断加工に使用される固定砥粒ワイヤーソー用水溶性加工油剤、固定砥粒ワイヤーソー用加工液、切断加工方法および使用済み加工液処理方法に関するものである。
従来、特許文献1が開示するように、固定砥粒ワイヤーソーによる脆性材料の切断加工において、冷却や潤滑等のために、固定砥粒ワイヤーソー用加工液(以下、単に「加工液」ともいう。)が使用されている。加工液としては、原液である固定砥粒ワイヤーソー用水溶性加工油剤(以下、単に「加工油剤」ともいう。)が水で5倍から50倍程度に希釈されたものが使用されている。また、加工液は、低コスト化を図るため、加工後に回収され、再利用されている。
特開2015−139861号公報
近年、各スライスメーカーでは、切断加工時に生じる切りくず(カーフロス)の低減のために、ワイヤーの細線化が実施されている。このため、ワイヤーの断線防止の観点から、冷却性の向上を目的として、加工油剤を水で高希釈(例えば100倍以上に希釈)した加工液を使用することが試みられている。しかしながら、従来の加工油剤のなかには、このように水で高希釈された場合に、切断加工時に要求される潤滑性等の性質を具備するものがない。
また、加工油剤を水で高希釈した加工液を用いる場合、加工液中の加工油剤成分の濃度が極めて低いことから、使用後に加工油剤成分がどれだけ消失しているかを正確に測定することが困難である。このため、使用済みの加工液は、再利用されずに廃棄される。この際、法令の定める下水排除基準を満たす程度にまで、使用済みの加工液を浄化することは容易でなく、下水道に排水することができない。したがって、使用済みの加工液は、産業廃棄物として廃棄されるため、廃棄コストが高くなってしまう。
本発明は、切断加工時に要求される性質を具備すると共に、使用済みの加工液を簡易な浄化処理により浄化することができる固定砥粒ワイヤーソー用水溶性加工油剤、固定砥粒ワイヤーソー用加工液、切断加工方法および使用済み加工液処理方法を提供することを課題としている。
本発明の固定砥粒ワイヤーソー用水溶性加工油剤は、式(1)で表される化合物(A)を含み、化合物(A)の濃度が質量基準で700ppm以上3000ppm以下となるように水で希釈され、固定砥粒ワイヤーソーによる脆性材料の切断加工に使用されることを特徴とする。
RO−[(EO)(PO)]−H (1)
(式(1)において、Rは炭素数8以上12以下のアルキル基を示し、EOはオキシエチレン基を示し、POはオキシプロピレン基を示し、mはEOの平均付加モル数を示し、nはPOの平均付加モル数を示し、mは2以上5以下の数であり、nは3以上5以下の数であり、EOおよびPOはランダム付加でもブロック付加でもよい。)。
この構成によれば、加工油剤を化合物(A)の濃度が質量基準で700ppm以上3000ppm以下となるように水で希釈した加工液が、切断加工時に要求される性質を具備すると共に、使用済みの加工液を濾過処理という簡易な浄化処理により浄化することができる。
本発明の固定砥粒ワイヤーソー用加工液は、上記の化合物(A)と、水と、を含み、化合物(A)の濃度が質量基準で700ppm以上3000ppm以下であり、固定砥粒ワイヤーソーによる脆性材料の切断加工に使用されることを特徴とする。
この構成によれば、切断加工時に要求される性質を具備すると共に、使用済みの加工液を濾過処理という簡易な浄化処理により浄化することができる。
本発明の切断加工方法は、上記の固定砥粒ワイヤーソー用加工液を用いて、固定砥粒ワイヤーソーにより脆性材料の切断加工を行うことを特徴とする。
この構成によれば、切断加工時に要求される性質を具備した上記の加工液を用いることで、良好に切断加工を行うことができると共に、切断加工を行った後に生じた使用済みの加工液を、濾過処理という簡易な浄化処理により浄化することができる。
本発明の使用済み加工液処理方法は、上記の切断加工方法を行った後に生じた使用済みの固定砥粒ワイヤーソー用加工液に対し、濾過処理を行うことを特徴とする。
この構成によれば、切断加工を行った後に生じた使用済みの加工液を、濾過処理という簡易な浄化処理により浄化することができる。
ここで、切断加工時に要求される加工液の性質としては、(1)適度な潤滑性を有すること、(2)消泡性が高いこと、(3)シリコンと水との反応抑制能が高いこと、(4)濡れ性が高いこと、および(5)洗浄性が高いこと、を挙げることができる。(1)加工液の潤滑性が低い場合には、加工対象物とワイヤーとの間の摩擦が増大するため、ワイヤーから砥粒が剥離し、ワイヤーが断線しやすい。一方、加工液の潤滑性が高い場合には、加工対象物とワイヤーとの間の摩擦が低下し、加工対象物に対してワイヤーが滑ってしまうため、加工対象物を良好に切断することができない。(2)加工液の消泡性が低い場合には、加工液タンク中に多量の気泡が発生するため、供給ポンプが空吸い状態となって加工液が加工液タンクからワイヤーソーへ十分に供給されず、加工精度が低下する。(3)加工液の反応抑制能が低い場合には、加工液タンク中でシリコンの切りくずと加工液中の水とが反応して多量の気泡(水素ガス)が発生するため、供給ポンプが空吸い状態となって加工液が加工液タンクからワイヤーソーへ十分に供給されず、加工精度が低下する。また、発生した水素ガスが爆発するおそれもある。(4)加工液の濡れ性が低い場合には、加工液がワイヤーや加工対象物に浸透しにくいため、加工精度が低下する。(5)加工液の洗浄性が低い場合には、切りくずと加工油剤とが混ざり合った油泥が加工対象物に付着してしまい、加工対象物の洗浄に長時間を要する。
また、本発明の加工液は、使用後に、濾過処理という簡易な浄化処理により浄化することができるという浄化処理性を有する。本発明の加工液がこのような浄化処理性を有する理由としては、加工油剤に含まれる化合物(A)が、適度な疎水性と親水性とのバランスを有することから、切断加工時に発生する加工対象物の切りくずに吸着されやすい性質を有するためであると考えられる。
(加工油剤)
本発明の固定砥粒ワイヤーソー用水溶性加工油剤は、式(1)で表される化合物(A)を含む。
RO−[(EO)(PO)]−H (1)
加工油剤は、化合物(A)の濃度が質量基準で700ppm以上3000ppm以下となるように水で希釈され、本発明の固定砥粒ワイヤーソー用加工液として使用される。
<化合物(A)>
化合物(A)は、式(1)に表されるように、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型の非イオン性界面活性剤である。
式(1)において、Rは、炭素数8以上12以下のアルキル基を示す。Rの炭素数が8より小さい場合には、水溶性の増加により加工液の消泡性が低下する他、浄化処理性が低下する。また、Rの炭素数が12より大きい場合には、加工液への溶解性が悪化して加工液の分離につながる他、洗浄性が低下する。Rの炭素数は、9であることが好ましい。Rは、直鎖アルキル基でもよいが、分岐アルキル基であることが好ましい。分岐アルキル基である場合には、加工液がより高い消泡性と濡れ性を有する。Rとしては、例えば、2−ブチル−1−オクチル基、2−ドデシル基、5−ドデシル基、2,6,8−トリメチル−4−ノニル基、2−メチル−4−ウンデシル基、2−ウンデシル基、3−ウンデシル基、4−ウンデシル基、5−ウンデシル基、6−ウンデシル基、2−デシル基、4−デシル基、5−デシル基、3,7−ジメチル−1−オクチル基、2,2−ジメチル−1−オクチル基、2−6−ジメチル−4−ペンチル基、2−メチル−3−オクチル基、6−メチル−1−オクチル基、2−ノニル基、3−ノニル基、4−ノニル基、5−ノニル基、3,5,5−トリメチル−1−ヘキシル基、2,2−ジメチル−3−ヘキシル基、2,3−ジメチル−2−ヘキシル基、2,5−ジメチル−2−ヘキシル基、2,5−ジメチル−3−ヘキシル基、3,4−ジメチル−3−ヘキシル基、3,5−ジメチル−3−ヘキシル基、2−エチル−1−ヘキシル基、2−プロピル−1−ペンチル基、3−エチル−2−メチル−3−ペンチル基、3−メチル−3−ヘプチル基、ル基、2,3,4−トリメチル−3−ペンチル基、3,4,4−トリメチル−4−ペンチル基、などを用いることができる。これらのなかでも、好ましくは、Rとして、3,5,5−トリメチル−1−ヘキシル基、2−エチル−1−ヘキシル基、或いは2−プロピル−1−ペンチル基を用いることができる。
式(1)において、EOは、オキシエチレン基を示す。また、mは、オキシエチレン基の平均付加モル数を示す。mは、2以上5以下の数である。mが2より小さい場合には、加工液への溶解性が悪化し加工液の分離につながる他、切りくず洗浄性が低下する。mが5より大きい場合には、加工液の消泡性および浄化処理性が低下する。
式(1)において、POは、オキシプロピレン基を示す。また、nは、オキシプロピレン基の平均付加モル数を示す。nは、3以上5以下の数である。nが3より小さい場合には、水溶性の増加により加工液の消泡性が低下する他、浄化処理性が低下する。nが5より大きい場合には、加工液への溶解性が悪化し加工液の分離につながる他、洗浄性が低下する。
式(1)において、m/(m+n)は、0.33以上0.625以下であることが好ましく、より好ましくは、0.4以上0.6以下である。m/(m+n)が0.4以上である場合には、加工液がより高い洗浄性を有する。m/(m+n)が0.6以下である場合には、加工液がより高い消泡性を有する。
式(1)において、EOおよびPOは、ランダム付加でもよく、ブロック付加でもよい。ランダム付加の場合、加工液がより高い洗浄性を有する。ブロック付加の場合、加工液がより高い消泡性を有する。なお、ブロック付加の場合、EOとPOとの付加の順序は、特に限定されるものではない。
化合物(A)は、例えば、炭素数8以上12以下のアルコールに、アルカリ触媒下、オキシエチレン基およびオキシプロピレン基を付加することによって、得ることができる。
<他の成分>
加工油剤は、化合物(A)のほか、例えば、水溶性高分子、消泡剤、粘度調整剤、pH調整剤、酸化防止剤、殺菌剤、および防錆剤のなかの少なくとも一つを含んでいてもよい。ここで、水溶性高分子とは、ポリビニルピロリドンおよびビニルピロリドン由来の構造単位を含む共重合体の少なくとも一方を含むものである。加工油剤がこのような水溶性高分子を含む場合には、加工液の洗浄性が向上する。消泡剤としては、例えば、シリコーン油、フルオロシリコーン油などを用いることができる。粘度調整剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、グリセリンなどを用いることができる。pH調整剤としては、種々の無機酸、有機酸、無機塩基および有機塩基を用いることができる。酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤などを用いることができる。殺菌剤としては、例えば、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)−1,3,5−トリアジンなどを用いることができる。防錆剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルフォネート、アルケニルコハク酸エステルなどを用いることができる。なお、加工油剤は、水を含んでいてもよい。水としては、例えば、蒸留水、イオン交換水或いは水道水を用いることができる。
(加工液)
本発明の固定砥粒ワイヤーソー用加工液は、化合物(A)と、水とを含有し、化合物(A)の濃度は、質量基準で700ppm以上3000ppm以下である。化合物(A)の濃度が700ppmより低い場合、加工液の反応抑制能が低下すると共に、潤滑性および濡れ性が低下する。化合物(A)の濃度が3000ppmより高い場合、消泡性が低下する。加工液は、例えば、加工油剤を水で希釈することにより得られる。希釈に用いられる水としては、加工油剤に予め含まれる水と同様に、例えば、蒸留水、イオン交換水或いは水道水を用いることができる。
(切断加工方法)
本発明の切断加工方法は、上記の加工液を用いて、固定砥粒ワイヤーソーにより脆性材料の切断加工を行うものである。固定砥粒ワイヤーソーに用いられるワイヤーは、切りくずを低減して歩留まりを向上させるために、極力細い方が好ましく、例えば、直径0.1mm以下であることが好ましい。本発明の加工液は、化合物(A)の濃度が700ppm以上3000ppm以下となるように水で高希釈されたものであることから、細線化されたワイヤーに対しても、十分な冷却能を発揮することができる。脆性材料としては、例えば、シリコン、シリコンカーバイド、ガラス、セラミック、窒化ガリウム或いはサファイアを用いることができ、そのなかでも、シリコンを好適に用いることができる。
(加工液処理方法)
本発明の加工液処理方法は、切断加工方法を行った後に生じた使用済みの加工液に対し、濾過処理を行うものである。これにより、使用済みの加工液を浄化することができる。すなわち、濾過処理を行うことにより、使用済み加工液のBOD(生物化学的酸素消費量)、COD(化学的酸素消費量)、懸濁物質量(浮遊物質量)、ヘキサン抽出物質量(動植物油)およびヘキサン抽出物質量(鉱物油)を低下させることができる。濾過処理を行うことにより、使用済みの加工液を浄化することができる理由としては、上述したように、加工油剤に含まれる化合物(A)が、適度な疎水性と親水性とのバランスを有することから、切断加工時に発生する加工対象物の切りくずに吸着されやすい性質を有するためであると考えられる。このような濾過処理により、法令に規定される下水排除基準を満たす程度にまで、使用済みの加工液を浄化することで、使用済みの加工液を下水道に排水することができ、廃棄コストを削減することができる。
濾過処理としては、例えば、加圧濾過処理、真空濾過処理或いは遠心濾過処理を用いることができる。加圧濾過処理のなかでは、例えば、フィルタープレス処理を用いることができる。
また、使用済みの加工液に対し、濾過処理を行った後、活性炭処理を行うことが好ましい。活性炭処理を行うことにより、使用済み加工液をさらに浄化することができる。活性炭処理は、例えば、公知の活性炭処理装置を用いて行うことができる。また、濾過処理後の使用済み加工液に対して活性炭を添加し、攪拌後、濾過処理を再度行って活性炭を除去することにより、活性炭処理を行ってもよい。
(界面活性剤)
実施例および比較例に使用した界面活性剤を表1に示す。各界面活性剤のEOおよびPOの平均付加モル数については、H−NMR分析により測定した。また、各界面活性剤の平均分子量については、標準ポリマーとしてポリエチレングリコール(PEG)を用いたGPC法(Gel Permeation Chromatography)により測定した。
Figure 2019182900
表2に示すように、各界面活性剤に、適宜、ポリビニルピロリドン(PVP)および消泡剤を添加し、加工油剤を調整した。
Figure 2019182900
(加工液の作製)
各加工油剤を、界面活性剤の濃度が表3に示す値となるように水で希釈し、実施例1〜15の加工液および比較例1〜10の加工液を作製した。なお、比較例10では、加工液として水を用いた。
(動摩擦係数)
各加工液が塗布された試験材(シリコンウエハ)に対し、質量100gの試験球(窒化ケイ素)により一定の負荷荷重Wを作用させた状態で、室温下、試験材を摺動速度4.0mm/s、摺動距離25mmで20回往復運動させ、試験球に働く動摩擦力Pをストレインゲージにより検出し、動摩擦係数μをμ=P/Wの式により算出した。動摩擦係数の測定結果を表3に示す。
加工液の動摩擦係数は0.20以上0.32以下であることが好ましく、0.22以上0.30以下であることがより好ましい。加工液の動摩擦係数が0.20以上0.32以下である場合、加工液は適度な潤滑性を有するといえる。すなわち、加工液の動摩擦係数が0.20以上である場合には、加工対象物に対してワイヤーソーが滑ることが防止され、加工対象物を良好に切断することができる。また、加工液の動摩擦係数が0.32以下である場合には、ワイヤーから砥粒が剥離することが抑制され、ワイヤーが断線することを防止することができる。
(最大泡高さおよび消泡時間)
各加工液50mlを100mlシリンダーに加え、液温を23℃に調整した。その後、20回振とうして静置し、最大泡高さ、および消泡時間すなわち泡が消えるまでの時間を目視にて計測した。最大泡高さおよび消泡時間の測定結果を表3に示す。
加工液の最大泡高さは15ml以下であることが好ましく、この場合、加工液は消泡性が高いといえる。すなわち、加工液の最大泡高さが15ml以下である場合には、加工液タンク中に気泡が発生することが抑制されるため、加工液が加工液タンクからワイヤーソーへ十分に供給され、加工精度を確保することができる。同様に、加工液の消泡時間は150秒以下であることが好ましく、この場合、加工液は消泡性が高いといえる。
(水素発生量)
各加工液にシリコンの切りくず40質量%を添加し、直径2mmのステンレス鋼球により1000rpmの条件で4時間せん断を加えた。せん断後の液15mlを30ml容量の試験管に採取し、50℃の湯浴中で水素の発生量を測定した。水素発生量の測定結果を表3に示す。
加工液の水素発生量は、10ml以下であることが好ましく、この場合、加工液は反応抑制能が高いといえる。すなわち、加工液の水素発生量が10ml以下である場合には、加工液タンク中でシリコンの切りくずと加工液中の水とが反応して水素ガスが発生することが抑制されるため、加工液が加工液タンクからワイヤーソーへ十分に供給され、加工精度を確保することができる。
(接触角)
鏡面加工済みのシリコンウエハに滴下された各加工液の液滴が、シリコンウエハの表面に対して為す角度を、シリコンに対する接触角として測定した。また、ニッケル板に滴下された各加工液の液滴が、ニッケル板の表面に対して為す角度を、ニッケルに対する接触角として測定した。シリコンに対する接触角およびニッケルに対する接触角の測定結果を表3に示す。なお、接触角は、協和界面科学株式会社製のCA−V型接触角計を用いて測定した。
加工液のシリコンに対する接触角は、40°以下であることが好ましく、加工液のニッケルに対する接触角は、50°以下であることが好ましい。この場合、加工液は、高い濡れ性を有するといえる。すなわち、シリコンに対する接触角が40°以下であり、ニッケルに対する接触角が50°以下である場合には、加工液が、ニッケルメッキが施されたワイヤーやシリコンから成る加工対象物に良好に浸透する。一方、加工液のシリコンに対する接触角は、10°以上であることが好ましく、加工液のニッケルに対する接触角は、20°以上であることが好ましい。この場合、加工液の表面張力が低すぎず、加工液の泡立ちが抑制される。
(残渣付着量)
各加工液に、山石金属株式会社製のシリコン粉(粒子径:2μm以上3μm以下)を3質量%添加して試験液を作製した。2枚のシリコンウエハ(多結晶、156mm角)の一方に各試験液を均一に塗布した後、2枚のシリコンウエハを0.2mm厚のスペーサーを介して重ね合わせ、これを、15℃の水道水が4l入っている洗浄槽に垂直に浸漬し、5分間静置した。2枚のシリコンウエハを洗浄槽から引き上げ、2枚のシリコンウエハを引き離した後、各試験液が塗布されたシリコンウエハの表面に付着しているシリコン粉の残渣を目視にて確認し、シリコンウエハの表面全体の面積に対してシリコン粉の残渣が占める面積の割合を求めた。その結果を表3に示す。
なお、表3の「残渣付着量」の欄における「good」、「fair」および「bad」は、それぞれ、シリコンウエハの表面全体の面積に対してシリコン粉の残渣が占める面積の割合が、10%未満、50%未満および50%以上であることを意味する。すなわち、シリコン粉の残渣が占める面積の割合が、50%未満である場合には、シリコンウエハに対する洗浄性が高いといえる。
Figure 2019182900
表3に示した結果からわかるように、化合物(A)と水とを含み、化合物(A)の濃度が700ppm以上3000ppm以下である実施例1〜15の加工液は、適度な動摩擦係数を有し、最大泡高さが低く、消泡時間が短く、水素発生量が少なく、接触角が小さく、残渣付着量が少なかった。すなわち、実施例1〜15の加工液は、適度な潤滑性を有し、消泡性が高く、反応抑制能が高く、濡れ性が高く、洗浄性が高かった。このように、実施例1〜15の加工液は、化合物(A)が700ppm以上3000ppm以下になるまで高希釈された場合にも、切断加工時に要求される性質を具備していた。
これに対し、化合物(A)の濃度が500ppmである比較例1〜2の加工液は、動摩擦係数が高く、水素発生量が多かった。アルキル基を持たない界面活性剤(試料E)が含まれる比較例3の加工液は、動摩擦係数が高く、最大泡高さが高く、消泡時間が長く、残渣付着量が多かった。化合物(A)に比べてEO平均付加モル数およびPO平均付加モル数が大きい界面活性剤(試料F)が含まれる比較例4の加工液は、最大泡高さが高く、消泡時間が長く、残渣付着量が多かった。さらに消泡剤を含む比較例5の加工液は、最大泡高さおよび消泡時間が改善されたものの、残渣付着量は多かった。化合物(A)に比べてPO平均付加モル数が大きい界面活性剤(試料G)が含まれる比較例6の加工液は、動摩擦係数が高く、最大泡高さが高く、消泡時間が長く、残渣付着量が多かった。オキシプロピレン基を持たない界面活性剤(試料H)が含まれる比較例7の加工液は、最大泡高さが高く、消泡時間が長かった。同様に、オキシプロピレン基を持たない界面活性剤(試料I)が含まれる比較例8〜9の加工液は、動摩擦係数が高く、最大泡高さが高く、消泡時間が長かった。
(浄化処理性)
加工油剤A3および加工油剤B3を、界面活性剤の濃度が表4〜6に示す値となるように水で希釈し、実施例16〜17の加工液を作製した。実施例2〜5,9,16,17および比較例5の加工液を用いて、固定砥粒ワイヤーソーによりシリコンインゴットの切断加工を行った後に生じた使用済みの加工液に対し、フィルタープレス処理を行った。フィルタープレス処理は、株式会社栗田機械製作所製のRF−10B型フィルタープレス機を用いて行った。濾材には、シキボウ株式会社製の「CC34−1」(綿製)を用いた。なお、以下では、使用済みの加工液に対してフィルタープレス処理を行うことにより得られた濾液を、第1廃液という。
第1廃液に対し、さらに活性炭処理を行った。活性炭処理は、活性炭を充填した容器に、上方から第1廃液を流し入れ、下方から流れ出た第1廃液を採取することにより行った。なお、以下では、第1廃液に対して活性炭処理を行うことにより得られた活性炭処理済み液を、第2廃液という。
(水質検査)
使用済み加工液、第1廃液および第2廃液について、pH、BOD、COD、懸濁物質量、ヘキサン抽出物質量(動植物油)およびヘキサン抽出物質量(鉱物油)を測定した。pHは、JIS K0102 12(ガラス電極法)に基づき、BODは、JIS K0102 21(隔膜電極法)に基づき、CODは、JIS K0102 17(滴定法)に基づき、測定した。また、懸濁物質量、ヘキサン抽出物質量(動植物油)およびヘキサン抽出物質量(鉱物油)は、昭和49年環境庁告示第64号に規定された方法に基づき、測定した。使用済み加工液の測定結果を表4に、第1廃液の測定結果を表5に、第2廃液の測定結果を表6に示す。
なお、表4〜6における「good」は、測定値が法令に規定される下水排除基準を満たすことを、「bad」は測定値が下水排除基準を満たさないことを意味する。本実施例で用いた下水排除基準は以下のとおりである。
pH:5.0を超え9.0未満
BOD:300mg/l以下
懸濁物質量:300mg/l以下
ヘキサン抽出物質量(動植物油):30mg/l以下
ヘキサン抽出物質量(鉱物油):5mg/l以下
なお、CODについては、50mg/l以下を評価基準とした。
Figure 2019182900
Figure 2019182900
Figure 2019182900
表4〜6に示した結果からわかるように、各実施例の使用済みの加工液に対してフィルタープレス処理を行うことにより得られた第1廃液は、BOD、懸濁物質量およびヘキサン抽出物質量(鉱物油)が、下水排除基準を満たす程度にまで浄化されていた。なお、第1廃液は、CODおよびヘキサン抽出物質量(動植物油)については、下水排除基準(評価基準)を満たしていないが、使用済みの加工液に比べ、CODおよびヘキサン抽出物質量(動植物油)のいずれも低減していた。
また、各実施例の第1廃液に対して活性炭処理を行うことにより得られた第2廃液は、CODおよびヘキサン抽出物質量(動植物油)についても、下水排除基準(評価基準)を満たす程度にまで浄化されていた。このため、各実施例の使用済み加工液は、フィルタープレス処理および活性炭処理を行うことにより、下水道に排水することが可能となり、廃棄コストを低減することができた。
一方、比較例5の使用済み加工液に対してフィルタープレス処理を行うことにより得られた第1廃液は、BOD、懸濁物質量およびヘキサン抽出物質量(鉱物油)が、下水排除基準を満たす程度にまで浄化されていたものの、比較例5の第1廃液に対して活性炭処理を行うことにより得られた第2廃液は、CODおよびヘキサン抽出物質量(動植物油)が、下水排除基準(評価基準)を満たさなかった。このため、比較例5の使用済み加工液については、フィルタープレス処理および活性炭処理を行っても、下水道に排水することができなかった。

Claims (9)

  1. 式(1)で表される化合物(A)を含み、
    前記化合物(A)の濃度が質量基準で700ppm以上3000ppm以下となるように水で希釈され、固定砥粒ワイヤーソーによる脆性材料の切断加工に使用されることを特徴とする固定砥粒ワイヤーソー用水溶性加工油剤。
    RO−[(EO)(PO)]−H (1)
    (式(1)において、Rは炭素数8以上12以下のアルキル基を示し、EOはオキシエチレン基を示し、POはオキシプロピレン基を示し、mはEOの平均付加モル数を示し、nはPOの平均付加モル数を示し、mは2以上5以下の数であり、nは3以上5以下の数であり、EOおよびPOはランダム付加でもブロック付加でもよい。)
  2. 前記式(1)において、Rは、3,5,5−トリメチル−1−ヘキシル基であることを特徴とする請求項1に記載の固定砥粒ワイヤーソー用水溶性加工油剤。
  3. ポリビニルピロリドンおよびビニルピロリドン由来の構造単位を含む共重合体の少なくとも一方を含む水溶性高分子と、消泡剤と、粘度調整剤と、pH調整剤と、酸化防止剤と、殺菌剤と、防錆剤と、のなかの少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の固定砥粒ワイヤーソー用水溶性加工油剤。
  4. 式(1)で表される化合物(A)と、水と、を含み、
    前記化合物(A)の濃度が質量基準で700ppm以上3000ppm以下であり、固定砥粒ワイヤーソーによる脆性材料の切断加工に使用されることを特徴とする固定砥粒ワイヤーソー用加工液。
    RO−[(EO)(PO)]−H (1)
    (式(1)において、Rは炭素数8以上12以下のアルキル基を示し、EOはオキシエチレン基を示し、POはオキシプロピレン基を示し、mはEOの平均付加モル数を示し、nはPOの平均付加モル数を示し、mは2以上5以下の数であり、nは3以上5以下の数であり、EOおよびPOはランダム付加でもブロック付加でもよい。)
  5. シリコンに対する接触角が、10°以上40°以下であり、
    ニッケルに対する接触角が、20°以上50°以下であり、
    動摩擦係数が、0.20以上0.32以下であることを特徴とする請求項4に記載の固定砥粒ワイヤーソー用加工液。
  6. 請求項4または5に記載の固定砥粒ワイヤーソー用加工液を用いて、固定砥粒ワイヤーソーにより脆性材料の切断加工を行うことを特徴とする切断加工方法。
  7. 前記脆性材料が、シリコン、シリコンカーバイド、ガラス、セラミックス、窒化ガリウムおよびサファイアのいずれかであることを特徴とする請求項6に記載の切断加工方法。
  8. 請求項6または7に記載の切断加工方法を行った後に生じた使用済みの前記固定砥粒ワイヤーソー用加工液に対し、濾過処理を行うことを特徴とする使用済み加工液処理方法。
  9. 使用済みの前記固定砥粒ワイヤーソー用加工液に対し、前記濾過処理を行った後、活性炭処理を行うことを特徴とする請求項8に記載の使用済み加工液処理方法。
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