JP2019182366A - 車両用ホース類の配策構造及びその配策方法並びにその配策装置 - Google Patents

車両用ホース類の配策構造及びその配策方法並びにその配策装置 Download PDF

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Abstract

【課題】天井基材の配策経路に沿って隙間が生じることなく固定でき、低コストで簡単に配策できる車両用ホース類の配策構造及びその配策方法並びにその配策装置を提供する。【解決手段】天井基材1の裏面11側に配策経路12に沿って配置された車両用ホース類2を接着テープ3によって固定する車両用ホース類の配策構造10である。接着テープは、テープ基材の両面に接着剤を有する両面テープ3Aであること、両面テープは、配策経路に沿って所定の幅で貼着されていること、両面テープ上には、両面テープに沿って車両用ホース類が接着されている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用ホース類の配策構造及びその配策方法並びにその配策装置に関し、詳しくは、車両に装着される天井基材の配策経路に沿って貼着する両面テープを介して車両用ホース類を固定する車両用ホース類の配策構造、及びその配策構造を形成する配策方法、並びにその配策方法に用いる配策装置に関する。
一般に、車両リヤ側に配置されるウォッシャーノズルに接続する車両用ホース類(ウォッシャーホース)が車両のルーフパネル内側に取り付ける天井基材の裏面側に配策されている。その車両用ホース類の配策構造が、例えば、特許文献1、2に記載されている。特許文献1に記載された車両用ホース類の配策構造100は、図8に示すように、天井基材101に設定された各マーキング102に沿って配置されたホース類103を所定間隔ごとに配置された接着テープ104により天井基材101に固定する構造である。また、特許文献2に記載された車両用ホース類の配策構造200は、図9に示すように、天井基材201の配策経路202に沿って形成されたホース保持溝203にホース類204を収容して天井基材201に固定する構造である。
特開2012−171397号公報 特開2005−162100号公報
しかしながら、特許文献1に記載された車両用ホース類の配策構造100は、所定間隔ごとに配置された接着テープ104により天井基材101に固定する構造であるので、天井基材101の配策面が凹凸状に起伏している場合には、ホース類103と天井基材101との間に隙間が生じやすく、車両走行時に異音やテープ剥がれが発生しやすい等の問題があった。また、特許文献2に記載された車両用ホース類の配策構造200は、天井基材201の配策経路202に沿って形成されたホース保持溝203にホース類204を収容するため、異音等は発生しにくいが、天井基材201の成形型が複雑となり、コスト高になる等の問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、天井基材の配策経路に沿って隙間が生じることなく固定でき、低コストで簡単に配策できる車両用ホース類の配策構造及びその配策方法並びにその配策装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用ホース類の配策構造及びその配策方法並びにその配策装置は、次のような構成を有している。
(1)天井基材の裏面側に配策経路に沿って配置された車両用ホース類を接着テープによって固定する車両用ホース類の配策構造であって、
前記接着テープは、テープ基材の両面に接着剤を有する両面テープであること、
前記両面テープは、前記配策経路に沿って所定の幅で貼着されていること、
前記両面テープ上には、前記両面テープに沿って前記車両用ホース類が接着されていることを特徴とする。
本発明においては、接着テープは、テープ基材の両面に接着剤を有する両面テープであり、両面テープは、配策経路に沿って所定の幅で貼着され、また、両面テープ上には、両面テープに沿って車両用ホース類が接着されているので、天井基材の配策経路に沿って貼着された両面テープを介して車両用ホース類を連続状に固定することができる。そのため、天井基材の配策面に多少の起伏があっても、両面テープの伸縮によって配策面に沿って両面テープが貼着されるので、天井基材とホース類との間に隙間が生じにくく、車両走行時に異音等が発生する恐れも回避できる。また、天井基材には、配策経路に沿って所定の幅で両面テープが貼着され、また、両面テープに沿って車両用ホース類が接着されているので、天井基材にホース保持溝等を形成する必要がない。そのため、天井基材の成形型が複雑となり、コスト高になることもない。
よって、本発明によれば、天井基材の配策経路に沿って隙間が生じることなく固定でき、低コストで簡単に配策できる車両用ホース類の配策構造を提供することができる。
(2)(1)に記載された車両用ホース類の配策構造において、
前記両面テープには、前記車両用ホース類と略平行に配策された別の配策部材が接着されていることを特徴とする。
本発明においては、両面テープには、車両用ホース類と略平行に配策された別の配策部材が接着されているので、複数の配策部材を同一の両面テープ上に固定でき、より低コストで簡単に配策することができる。
(3)(1)又は(2)に記載された車両用ホース類の配策構造において、
前記車両用ホース類は、前記両面テープの長手方向端部の近傍で、前記天井基材に形成されたクリップ部に固定されていることを特徴とする。
本発明においては、車両用ホース類は、両面テープの長手方向端部の近傍で、天井基材に形成されたクリップ部に固定されているので、両面テープ上に車両用ホース類を接着するときの接着開始位置が、クリップ部によって一定の位置に固定できる。そのため、車両用ホース類の配策位置の精度を高めることができると共に、両面テープから車両用ホース類が剥がれにくくなる。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載された車両用ホース類の配策構造を形成する配策方法であって、
前記両面テープを前記配策経路に沿って貼着すると同時に、前記車両用ホース類を前記両面テープ上に押圧して接着することを特徴とする。
本発明においては、両面テープを配策経路に沿って貼着すると同時に、車両用ホース類を両面テープ上に押圧して接着するので、両面テープを天井基材の配策経路に沿って貼着するテープ貼着作業と車両用ホース類を両面テープ上に押圧して接着するホース接着作業とを一緒に行うことができ、作業者が同一経路を往復するという無駄を削減できる。そのため、天井基材に対する車両用ホース類の配策をより低コストで簡単に行うことができる。
(5)(4)に記載された配策方法において、
前記車両用ホース類は、前記天井基材に形成されたクリップ部に固定した後に、前記両面テープ上に接着することを特徴とする。
本発明においては、車両用ホース類は、天井基材に形成されたクリップ部に固定した後に、両面テープ上に接着するので、両面テープ上に車両用ホース類を接着するときの接着開始位置が、クリップ部によって一定の位置に固定できる。そのため、車両用ホース類の配策位置の精度を高めることができると共に、両面テープから車両用ホース類が剥がれにくくなる。
(6)(4)又は(5)に記載された配策方法に用いる配策装置であって、
把持部と、前記把持部に連接された支持板と、前記支持板に支持され両面テープロールを着脱可能に保持するテープ保持部と、前記テープ保持部に保持された前記両面テープロールから引き出された前記両面テープを前記天井基材に押圧して貼着させるテープ押圧ローラと、前記支持板に支持され前記テープ押圧ローラに対して装置送り方向後方に位置し前記天井基材に貼着された前記両面テープ上に前記車両用ホース類を押圧して接着させるホース押圧ローラと、を備えていることを特徴とする。
本発明においては、把持部と、把持部に連接された支持板と、支持板に支持され両面テープロールを着脱可能に保持するテープ保持部と、テープ保持部に保持された両面テープロールから引き出された両面テープを天井基材に押圧して貼着させるテープ押圧ローラと、支持板に支持されテープ押圧ローラに対して装置送り方向後方に位置し天井基材に貼着された両面テープ上に車両用ホース類を押圧して接着させるホース押圧ローラと、を備えているので、両面テープを天井基材の配策経路に沿って貼着するテープ貼着作業と車両用ホース類を両面テープ上に押圧して接着するホース接着作業とを連続且つ略同時に行うことができ、作業者が同一経路を往復するという歩行ロス等の無駄を削減できる。
(7)(6)に記載された配策装置において、
前記ホース押圧ローラには、前記車両用ホース類を前記両面テープ上の所定位置に案内しながら押圧する案内溝が形成されていることを特徴とする。
本発明においては、ホース押圧ローラには、車両用ホース類を両面テープ上の所定位置に案内しながら押圧する案内溝が形成されているので、天井基材の配策経路に沿って貼着された両面テープに対する車両用ホース類の接着位置のバラつきを低減することができる。そのため、両面テープの幅寸法を必要最小限にしても、車両用ホース類を天井基材の配策経路に沿って両面テープから外へはみ出すことなく固定できる。その結果、車両用ホース類の天井基材への配策を、より一層低コストで安定して行うことができる。
(8)(6)又は(7)に記載された配策装置において、
前記支持板には、前記車両用ホース類を前記ホース押圧ローラに向けて案内する略U字溝状に形成されたホースガイドを備えていることを特徴とする。
本発明においては、支持板には、車両用ホース類をホース押圧ローラに向けて案内する略U字溝状に形成されたホースガイドを備えているので、略U字溝状に形成されたホースガイドを介して車両用ホース類を着脱可能な状態でホース押圧ローラに送り込むことができる。そのため、天井基材の配策経路の内、一部(任意の区間)について、車両用ホース類を両面テープ上に簡単に接着させることもできる。その結果、天井基材の配策経路に車両用ホース類を配策する区間を定める自由度を向上させることができる。
本発明によれば、天井基材の配策経路に沿って隙間が生じることなく固定でき、低コストで簡単に配策できる車両用ホース類の配策構造及びその配策方法並びにその配策装置を提供することができる。
本発明に係る実施形態の車両用ホース類の配策構造を表す模式的平面図である。 図1に示すA部斜視図である。 図2に示すB−B断面図である。 図2に示すB−B断面図の変形例である。 図1に示す車両用ホース類の配策構造を形成するために用いる配策装置の側面図である。 図5に示す配策装置の部分斜視図である。 図6に示すC−C断面図である。 特許文献1に記載された車両用ホース類の配策構造の平面図である。 特許文献2に記載された車両用ホース類の配策構造の概略図である。(A)は天井基材の斜視図であり、(B)は(A)に示すD−D断面図である。
次に、本発明に係る実施形態の一例である車両用ホース類の配策構造及びその配策方法並びにその配策装置について、図面を参照して詳細に説明する。はじめに、本車両用ホース類の配策構造及びその配策方法を説明し、次に、その配策方法に用いる配策装置を説明する。
<本車両用ホース類の配策構造及びその配策方法>
まず、本車両用ホース類の配策構造及びその配策方法について、図1〜図4を用いて説明する。図1に、本発明に係る実施形態の車両用ホース類の配策構造を表す模式的平面図を示す。図2に、図1に示すA部斜視図を示す。図3に、図2に示すB−B断面図を示す。図4に、図2に示すB−B断面図の変形例を示す。図1に示す矢印は、車両における前後左右の方向を示す。
図1〜図4に示すように、本車両用ホース類の配策構造10は、天井基材1の裏面11側に配策経路12に沿って配置された車両用ホース類2を接着テープ3(3A)によって固定する構造である。接着テープ3は、アクリルフォーム等からなるテープ基材の両面に接着剤を有する両面テープ3Aである。両面テープ3Aは、配策経路12に沿って所定の幅で天井基材1の裏面11に貼着されている。また、両面テープ3A上には、両面テープ3Aの長手方向に沿って車両用ホース類2が接着されている。両面テープ3Aの幅は、車両用ホース類2の外径より大きく形成されている。車両用ホース類2は、両面テープ3Aの一方の幅方向端部31側に偏心して接着されている。両面テープ3Aの一方の幅方向端部31と車両用ホース類2との離間距離は、略一定に維持されている。
天井基材1は、車両のルーフパネル内側に取り付ける成形天井であり、天井基材1には、室内ランプ、スピーカ、空調ダクト、衝撃吸収リブ等が装着されている。車両用ホース類2は、例えば、天井基材1の前後方向に延設されたウォッシャーホースが相当するが、ウォッシャーホース以外でもよく、天井基材1に延設された他の配策部材でも良い。また、両面テープ3Aの他方の幅方向端部32側には、車両用ホース類(ウォッシャーホース)2と略平行に配策された別の配策部材(例えば、電気線)4を接着することもできる(図4を参照)。電気線4としては、例えば、車両用ホース類(ウォッシャーホース)2と略同径のアンテナコードでもよい。
また、両面テープ3Aは、天井基材1の配策経路12の内、空調ダクトや衝撃吸収リブ等の他の構造物が配置されていない範囲に限って貼着すると良い。例えば、天井基材1の後端部に空調ダクトが配置されている場合、両面テープ3Aをその手前でカットして、それより後方へ延設される車両用ホース類2を空調ダクト(不図示)に対して片面接着テープによって固定する。また、天井基材1の前端側部13に衝撃吸収リブ14が配置されている場合、衝撃吸収リブ14と一体に形成されたクランプ部142によって車両用ホース類2を挟んで固定するとよい。すなわち、車両用ホース類2は、両面テープ3Aの長手方向端部の近傍で、天井基材1に形成されたクリップ部141に固定されていることが好ましい。
また、本車両用ホース類の配策構造10を形成する配策方法は、両面テープ3Aを配策経路12に沿って天井基材1の裏面11に貼着すると同時に、車両用ホース類2を両面テープ3Aの上面に押圧して接着する方法が好ましい。両面テープ3Aを天井基材1の配策経路12に沿って貼着するテープ貼着作業と車両用ホース類2を両面テープ3A上に押圧して接着するホース接着作業とを一緒に行うことによって、作業者が同一経路を往復するという無駄を削減できる。
また、車両用ホース類2は、配策作業の開始付近において天井基材1に固定した後に、両面テープ3A上に接着するとよい。すなわち、車両用ホース類2は、天井基材1の前端側部13に形成されたクリップ部141に固定した後に、両面テープ3A上に接着するとよい。クリップ部141は、車両用ホース類2の外周を保持する頭部141aと、係止爪141bとを備えている。係止爪141bは、例えば、衝撃吸収リブ14と一体に形成された係止座141cに係合する。両面テープ3A上に車両用ホース類2を接着するときの接着開始の位置が、クリップ部141によって一定の位置に固定できるので、車両用ホース類2の配策位置の精度を高めることができると共に、配策作業中及び配策作業後において、両面テープ3Aから車両用ホース類2が剥がれにくくなる。
<本車両用ホース類の配策方法に用いる配策装置>
次に、本車両用ホース類の配策方法に用いる配策装置について、図5〜図7を用いて説明する。図5に、図1に示す車両用ホース類の配策構造を形成するために用いる配策装置の側面図を示す。図6に、図5に示す配策装置の部分斜視図を示す。図7に、図6に示すC−C断面図を示す。
図5〜図7に示すように、本配策方法に用いる配策装置50は、作業者が把持する把持部51と、把持部51に連接された支持板52と、支持板52に支持され両面テープロール3A1を着脱可能に保持するテープ保持部53と、テープ保持部53に保持された両面テープロール3A1から引き出された両面テープ3Aを天井基材1に押圧して貼着させるテープ押圧ローラ54と、支持板52に支持されテープ押圧ローラ54に対して装置送り方向(矢印Fの方向)後方に位置し天井基材1に貼着された両面テープ3A上に車両用ホース類2を押圧して接着させるホース押圧ローラ55と、を備えている。
また、ホース押圧ローラ55には、車両用ホース類2を両面テープ3A上の所定位置に案内しながら押圧する案内溝551が形成されている。案内溝551は、両面テープ3Aの一方の幅方向端部31側に偏心して形成されている。また、ホース押圧ローラ55には、車両用ホース類2に対する接着面を除く両面テープ3Aの上面を押圧するテープ押圧部552が形成されている。テープ押圧部552は、外周面が粗面状に形成されたゴム系部材である。ホース押圧ローラ55は、テープ押圧ローラ54の軸方向と平行に配置され支持板52に固定された支持ピン553によって、回動自在に支持されている。
上記構造の配策装置50を用いることによって、両面テープ3Aを天井基材1の配策経路12に沿って貼着するテープ貼着作業と車両用ホース類2を両面テープ3A上に押圧して接着するホース接着作業とを連続且つ略同時に行うことができる。また、案内溝551に規制された車両用ホース類2は、両面テープ3Aの一方の幅方向端部31側に偏心して接着され、車両用ホース類2の両面テープ3Aに対する幅方向位置は、略一定に維持される。また、テープ押圧部552によって、車両用ホース類2の接着面を除く両面テープ3Aの上面が押圧されて、天井基材1と両面テープ3Aとの接着性をより一層向上させることができる。なお、テープ押圧部552は、外周面が粗面状に形成されているので、両面テープ3Aがテープ押圧部552に接着するのを防止できる。
また、支持板52には、車両用ホース類2をホース押圧ローラ55に向けて案内する略U字溝状に形成されたホースガイド56が固定されている。また、ホース押圧ローラ55とホースガイド56との間には、テーパー溝状に形成されたホース案内ローラ57が、支持板52に軸支されている。車両用ホース類2は、略U字溝状に形成されたホースガイド56とテーパー溝状に形成されたホース案内ローラ57とに上下方向から挿入して保持されながら、両面テープ3Aの上方からホース押圧ローラ55に向けて送り込まれる。
ホースガイド56を略U字溝状に形成し、ホース案内ローラ57をテーパー溝状に形成することによって、任意のタイミングで、車両用ホース類2をホースガイド56とホース案内ローラ57とに側方から簡単に着脱することができる。そのため、天井基材1の配策経路12の内、一部(任意の区間)について、車両用ホース類2を本配策装置50に装着して両面テープ3A上に接着させることもできる。例えば、天井基材1の前端側部13に形成されたクリップ部141に車両用ホース類2を固定した後に、車両用ホース類2をホースガイド56とホース案内ローラ57に装着して、両面テープ3Aを配策経路12に沿って天井基材1の裏面11に貼着すると同時に、車両用ホース類2を両面テープ3Aの上面に押圧して接着する。
なお、本配策装置50には、テープ押圧ローラ54が両面テープ3Aを天井基材1の裏面11に貼着させた後に残る離形紙3Bを巻き取って回収する離形紙回収部58を備えている。離形紙3Bは、離形紙案内ローラ591とホース案内ローラ57の軸部を経由して離形紙回収部58に巻き取られる。離形紙回収部58は、巻き取り方向に回転する駆動モータを有し、その駆動スイッチ581が把持部51に設けられている。離形紙回収部58に巻き取られ所定の大きさになった離形紙ロール3B1は、離形紙回収部58から取り外して除去する。
また、支持板52には、テープ保持部53に保持された両面テープロール3A1から引き出された両面テープ3Aをテープ押圧ローラ54へ案内する複数のテープ案内ローラ592、593、594、595が軸支されている。また、離形紙案内ローラ591は、ホース案内ローラを兼ねている。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係る車両用ホース類の配策構造10によれば、接着テープ3は、テープ基材の両面に接着剤を有する両面テープ3Aであり、両面テープ3Aは、配策経路12に沿って所定の幅で貼着され、また、両面テープ3A上には、両面テープ3Aに沿って車両用ホース類2が接着されているので、天井基材1の配策経路12に沿って貼着された両面テープ3Aを介して車両用ホース類2を連続状に固定することができる。そのため、天井基材1の配策面に多少の起伏があっても、両面テープ3Aの伸縮によって配策面に沿って両面テープ3Aが貼着されるので、天井基材1と車両用ホース類2との間に隙間が生じにくく、車両走行時に異音等が発生する恐れも回避できる。また、天井基材1には、配策経路12に沿って所定の幅で両面テープ3Aが貼着され、また、両面テープ3Aに沿って車両用ホース類2が接着されているので、天井基材1にホース保持溝等を形成する必要がない。そのため、天井基材1の成形型が複雑となり、コスト高になることもない。
よって、本実施形態によれば、天井基材1の配策経路12に沿って隙間が生じることなく固定でき、低コストで簡単に配策できる車両用ホース類の配策構造10を提供することができる。
また、本実施形態によれば、両面テープ3Aには、車両用ホース類2と略平行に配策された別の配策部材4が接着されているので、複数の配策部材を同一の両面テープ3Aによって固定でき、より低コストで簡単に配策することができる。
また、本実施形態によれば、車両用ホース類2は、両面テープ3Aの長手方向端部の近傍で、天井基材1に形成されたクリップ部141に固定されているので、両面テープ3A上に車両用ホース類2を接着するときの接着開始位置が、クリップ部141によって一定の位置に固定できる。そのため、車両用ホース類2の配策位置の精度を高めることができると共に、両面テープ3Aから車両用ホース類2が剥がれにくくなる。
本他の実施形態に係る車両用ホース類の配策構造を形成する配策方法によれば、両面テープ3Aを配策経路12に沿って貼着すると同時に、車両用ホース類2を両面テープ3A上に押圧して接着するので、両面テープ3Aを天井基材1の配策経路12に沿って貼着するテープ貼着作業と車両用ホース類2を両面テープ3A上に押圧して接着するホース接着作業とを一緒に行うことができ、作業者が同一経路を往復するという無駄を削減できる。そのため、天井基材1に対する車両用ホース類2の配策をより低コストで簡単に行うことができる。
本他の実施形態によれば、車両用ホース類2は、天井基材1に形成されたクリップ部141に固定した後に、両面テープ3A上に接着するので、両面テープ3A上に車両用ホース類2を接着するときの接着開始位置が、クリップ部141によって一定の位置に固定できる。そのため、車両用ホース類2の配策位置の精度を高めることができると共に、両面テープ3Aから車両用ホース類2が剥がれにくくなる。
また、本他の実施形態に係る配策装置によれば、把持部51と、把持部51に連接された支持板52と、支持板52に支持され両面テープロール3A1を着脱可能に保持するテープ保持部53と、テープ保持部53に保持された両面テープロール3A1から引き出された両面テープ3Aを天井基材1に押圧して貼着させるテープ押圧ローラ54と、支持板52に支持されテープ押圧ローラ54に対して装置送り方向(矢印Fの方向)後方に位置し天井基材1に貼着された両面テープ3A上に車両用ホース類2を押圧して接着させるホース押圧ローラ55と、を備えているので、両面テープ3Aを天井基材1の配策経路12に沿って貼着するテープ貼着作業と車両用ホース類2を両面テープ3A上に押圧して接着するホース接着作業とを連続且つ略同時に行うことができ、作業者が同一経路を往復するという歩行ロス等の無駄を削減できる。
また、本他の実施形態によれば、ホース押圧ローラ55には、車両用ホース類2を両面テープ3A上の所定位置に案内しながら押圧する案内溝551が形成されているので、天井基材1の配策経路12に沿って貼着された両面テープ3Aに対する車両用ホース類2の接着位置のバラつきを低減することができる。そのため、両面テープ3Aの幅寸法を必要最小限にしても、車両用ホース類2を天井基材1の配策経路12に沿って両面テープ3Aから外へはみ出すことなく固定できる。その結果、車両用ホース類2の天井基材1への配策を、より一層低コストで安定して行うことができる。
また、本他の実施形態によれば、支持板52には、車両用ホース類2をホース押圧ローラ55に向けて案内する略U字溝状に形成されたホースガイド56を備えているので、略U字溝状に形成されたホースガイド56を介して車両用ホース類2を着脱可能な状態でホース押圧ローラ55に送り込むことができる。そのため、天井基材1の配策経路12の内、一部(任意の区間)について、車両用ホース類2を両面テープ3A上に簡単に接着させることもできる。その結果、天井基材1の配策経路12に車両用ホース類2を配策する区間を定める自由度を向上させることができる。
<変形例>
上述した実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲で変更することができる。例えば、上記他の実施形態である配策構造10によれば、ホース押圧ローラ55には、車両用ホース類2を両面テープ3A上の所定位置に案内しながら押圧する案内溝551が1つ形成されている。しかし、ホース押圧ローラ55は、必ずしも、これに限定する必要はない。
例えば、ホース押圧ローラ55には、車両用ホース類2を両面テープ3A上の所定位置に案内しながら押圧する案内溝551と隣接して、別の配策部材を両面テープ3A上の別の位置に案内しながら押圧する第2の案内溝を形成しても良い。この場合、1つの両面テープ上に複数の配策部材を同時に隣接して配策させることができる。
本発明は、例えば、車両に装着される天井基材の配策経路に沿って貼着する両面テープを介して車両用ホース類を固定する車両用ホース類の配策構造、及びその配策構造を形成する配策方法、並びにその配策方法に用いる配策装置として利用できる。
1 天井基材
2 車両用ホース類、ウォッシャーホース
3 接着テープ
3A 両面テープ
3A1 両面テープロール
4 別の配策部材、電気線
10 車両用ホース類の配策構造
11 裏面
12 配策経路
50 配策装置
51 把持部
52 支持板
53 テープ保持部
54 テープ押圧ローラ
55 ホース押圧ローラ
56 ホースガイド
141 クリップ部
551 案内溝

Claims (8)

  1. 天井基材の裏面側に配策経路に沿って配置された車両用ホース類を接着テープによって固定する車両用ホース類の配策構造であって、
    前記接着テープは、テープ基材の両面に接着剤を有する両面テープであること、
    前記両面テープは、前記配策経路に沿って所定の幅で貼着されていること、
    前記両面テープ上には、前記両面テープに沿って前記車両用ホース類が接着されていることを特徴とする車両用ホース類の配策構造。
  2. 請求項1に記載された車両用ホース類の配策構造において、
    前記両面テープには、前記車両用ホース類と略平行に配策された別の配策部材が接着されていることを特徴とする車両用ホース類の配策構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された車両用ホース類の配策構造において、
    前記車両用ホース類は、前記両面テープの長手方向端部の近傍で、前記天井基材に形成されたクリップ部に固定されていることを特徴とする車両用ホース類の配策構造。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された車両用ホース類の配策構造を形成する配策方法であって、
    前記両面テープを前記配策経路に沿って貼着すると同時に、前記車両用ホース類を前記両面テープ上に押圧して接着することを特徴とする配策方法。
  5. 請求項4に記載された配策方法において、
    前記車両用ホース類は、前記天井基材に形成されたクリップ部に固定した後に、前記両面テープ上に接着することを特徴とする配策方法。
  6. 請求項4又は請求項5に記載された配策方法に用いる配策装置であって、
    把持部と、前記把持部に連接された支持板と、前記支持板に支持され両面テープロールを着脱可能に保持するテープ保持部と、前記テープ保持部に保持された前記両面テープロールから引き出された前記両面テープを前記天井基材に押圧して貼着させるテープ押圧ローラと、前記支持板に支持され前記テープ押圧ローラに対して装置送り方向後方に位置し前記天井基材に貼着された前記両面テープ上に前記車両用ホース類を押圧して接着させるホース押圧ローラと、を備えていることを特徴とする配策装置。
  7. 請求項6に記載された配策装置において、
    前記ホース押圧ローラには、前記車両用ホース類を前記両面テープ上の所定位置に案内しながら押圧する案内溝が形成されていることを特徴とする配策装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載された配策装置において、
    前記支持板には、前記車両用ホース類を前記ホース押圧ローラに向けて案内する略U字溝状に形成されたホースガイドを備えていることを特徴とする配策装置。
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