JP6204186B2 - 巻取方法、ウエブ加工装置、巻芯、および誘導軸 - Google Patents
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Description
一方で、印刷用ウエブの無駄が生じないように、予め巻取り軸に取り付けておくのではなく、印刷用ウエブの先端側から印刷加工を施し、巻取り軸まで到達可能な長さに印刷済みのウエブが送り出されてから、作業者がウエブの先端部と巻取り軸とを継ぐ作業をしてもよい。しかしながら、巻取り軸に取り付け可能になるまで、作業者は印刷装置の傍で監視していなければならず、効率的ではない。また、一時的に印刷装置の傍から離れて所定時間後、作業者が戻ってきて印刷用ウエブの先端部と巻取り軸とを継ぐ作業を行うこととしてもよいが、作業者が失念して、送り出され過ぎた印刷用ウエブが床などに接地してしまい、ゴミなどの異物が付着するおそれがあった。
また、繰り出し軸から巻取り軸までの誘導路を補完すべく、予め、印刷用ウエブの先端に誘導用ウエブを粘着テープ等で取り付けておき、印刷作業を行えば、印刷用ウエブの先端から印刷を開始することができるので、印刷用ウエブを無駄なく利用することができる。しかしながら、印刷開始前に誘導用ウエブを取り付けておく必要があり、わざわざ繰り出し軸から巻取り軸までの距離以上の長さの誘導用ウエブを準備する必要がある。これにより誘導用ウエブを取り付ける手間と作業時間を必要とし、誘導用ウエブを準備する余分な費用も必要となっていた。
長尺状のウエブを巻き取る巻取方法であって、
前記ウエブを巻き取る巻取り軸よりも下流側に配置された誘導軸から、当該誘導軸に一端部が直接取り付けられているかまたは当該誘導軸に装着された巻芯に取り付けられているリード材を、前記巻取り軸を経由して、前記巻取り軸よりも上流側まで繰り出し、
前記巻取り軸よりも上流側で前記ウエブの先端部に前記リード材の他端部を継ぎ、
前記誘導軸により前記ウエブを前記下流側に誘導し、
前記ウエブの先端部が前記巻取り軸に到達してから前記リード材の他端部と前記ウエブの先端部とを分離し、
分離された前記ウエブの先端部を前記巻取り軸に取り付け、
前記巻取り軸に前記ウエブを巻き付けることを特徴とする。
長尺状のウエブを巻き取る巻取り軸と、
前記巻取り軸よりも下流側に配置された誘導軸と、を備え、
前記誘導軸は、前記ウエブを前記巻取り軸へ誘導するリード材を前記誘導軸より繰り出し、
前記リード材を、前記巻取り軸よりも上流側で前記ウエブの先端部と継いて、前記ウエブを前記巻取り軸まで誘導するものであることを特徴とする。
長尺状のウエブを巻き取る巻取り軸と、前記巻取り軸よりも下流側に配置された誘導軸と、を備えたウエブ加工装置に装着される巻芯であって、
軸方向両端が前記誘導軸に取り付けられる筒状体と、一端部が前記筒状体に取り付けられたリード材と、前記リード材の他端部に取り付けられ、前記ウエブの先端部と前記リード材の他端部とを継ぐことが可能な連結部材と、を有し、
前記リード材は、前記巻取り軸を経由して、前記巻取り軸よりも上流側で前記ウエブの先端部と継ぐことが可能な長さであることを特徴とする。
長尺状のウエブを巻き取る巻取り軸を備えたウエブ加工装置に用いられる誘導軸であって、
前記巻取り軸よりも下流側に配置された軸芯と、一端部が前記軸芯に取り付けられたリード材と、前記リード材の他端部に取り付けられ、前記ウエブの先端部と前記リード材の他端部とを継ぐことが可能な連結部材と、を有し、
前記リード材は、前記巻取り軸を経由して、前記巻取り軸よりも上流側で前記ウエブの先端部と継ぐことが可能な長さであることを特徴とする。
上述の本発明の一態様に係る巻取方法によれば、誘導軸にてリード材を巻き取りながらウエブを下流側に誘導し、ウエブの先端部が巻取り軸に到達してからリード材の他端部とウエブの先端部とを分離し、分離されたウエブの先端部を前記巻取り軸に取り付ける。そのため、巻取り軸の外周面には連結部材を巻き付けず、加工処理済みのウエブを巻き付けることができ、傷や皺などがウエブに発生し難くなる。
さらに、本発明の一態様に係るウエブ加工装置によれば、リード材を誘導軸で巻き取りながらウエブを誘導し、ウエブの先端部が巻取り軸に到達してからリード材の他端部とウエブの先端部とを分離し、分離されたウエブの先端部を巻取り軸に取り付けることができる。そして、順次送り出されてくる加工処理が施されたウエブを巻取り軸に巻き付けることができる。このとき、巻取り軸の外周面には、リード材が巻き付けられていない。そのため、加工処理済みのウエブが巻取り軸に巻き付けられても、傷や皺などがウエブに発生し難くなる。
以下、本発明について実施形態を例に挙げて説明する。本発明は実施形態の内容に限定されるものではない。
第一実施形態は、ウエブ加工装置の一例である印刷装置に巻取り軸および誘導軸を取り付けて、ウエブを巻き取る態様を例に挙げて説明する。
図1には、第一実施形態に係る印刷装置1の斜視図が示されている。
印刷装置1は、長尺状のウエブWに対して連続的な印刷加工が可能である。印刷装置1は、巻取装置2を備え、この巻取装置2は、巻取り軸3と、誘導軸4と、駆動部5とを有する。巻取装置2は、駆動部5にて巻取り軸3および誘導軸4を回転駆動させることができる。誘導軸4には、巻芯10が装着されている。
ウエブWの材質としては、例えば、樹脂フィルム、上質紙、含浸紙、グラシン紙、コート紙、剥離紙、不織布、金属箔などを挙げることができ、さらには粘着紙や粘着フィルムなども挙げることができる。樹脂フィルムは、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリエステル樹脂で形成されたものが挙げられる。
ウエブWの幅寸法は、特に限定されないが、例えば、本実施形態では、印刷装置1は、150mmから2000mm程度の幅寸法を有するウエブWに対して印刷可能である。
図2には、巻芯10の平面図が示されている。図3には、巻芯10の断面図が示されており、具体的には、図2のIII−III矢視断面が示されている。
巻芯10は、筒状体11と、リード材12と、連結部材13とを備えている。本実施形態では、誘導軸4に装着された巻芯10にリード材12が取り付けられている。
筒状体11の材質としては、合成樹脂、板紙、金属などを挙げることができる。合成樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、繊維強化プラスチック(FRP)などを挙げることができる。金属としては、鉄、ステンレス、銅などを挙げることができる。
筒状体11が板紙を積層したものを用いる際には、紙粉飛散防止や強度向上を目的に、板紙に樹脂含浸したり、積層した表面に樹脂コーティングを施してもよい。
また、筒状体11の表面に、帯電防止や易滑性を付与すべく樹脂コーティングを施してもよい。
筒状体11の内径寸法としては、例えば、3インチ、6インチ、8インチ、10インチなど、印刷装置等の加工機に適合できれば特に限定されるものではない。
筒状体11の外径寸法は、筒状体11の肉厚に依存し、特に限定されるものではない。筒状体11の肉厚は、1mm以上20mm以下が好ましく、3mm以上15mm以下がさらに好ましい。筒状体11の肉厚が1mm未満であると、扁平やたわみに対する強度が不足することがあり、巻芯10外周に印刷済みウエブ(以下、製品ウエブという場合がある。)を長尺巻き取った際に、巻芯10がつぶれるおそれがある。筒状体11の肉厚が20mmを超えると、材料代が増して非経済的であるばかりでなく、外径が大きくなるので、巻芯10の取り扱い性に問題が出るおそれがある。
さらに、本実施形態では、リード材12の一端部を保持するための保持部材112が、筒状体11の軸方向に沿って、筒状体11の内部に設けられている。保持部材112は、図3に示すように、その断面が略半円の筒状に形成され、外周面の一部には開口部113が形成されている。保持部材112は、その開口部113と筒状体11の開口部111とが重なるように、筒状体11の内部に設けられている。そのため、開口部111および開口部113を介して、筒状体11の外部から保持部材112の内部まで、リード材12を引き込めるようになっている。
保持部材112の内部には、リード材12の一端部が取り付けられた板状の芯材114が配置されている。本実施形態では、リード材12の一端部がその幅全体に亘って芯材114に巻き付けられている。芯材114は、保持部材112の内部で、その長手方向に沿ってスライド可能である。それゆえ、リード材12は、開口部111に沿ってスライド可能に筒状体11に取り付けられている。
芯材114は、板状に限定されず、円柱状や四角柱状など、開口部113から飛び出さない大きさであればよい。芯材114の材質は、筒状体11の材質として例示したものと同様なものを挙げることができ、さらに木材などで形成されていてもよい。
保持部材112の材質としては、筒状体11の材質として例示したものを同様に挙げることができる。
リード材12の形状は特に限定されないが、本実施形態では、リード材12は、筒状体11に取り付けられた一端部側から他端部側に向かって、幅寸法が減少した形状に形成されている。このような形状であれば、リード材12を筒状体11に巻き付け易い。本実施形態では、図2に示すように、リード材12は略台形状のシートである。
リード材12の材質としては、例えば、樹脂フィルム、上質紙、含浸紙、グラシン紙、コート紙、不織布、金属箔、布(例えば、織物やターポリン)などを挙げることができる。樹脂フィルムは、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、繊維強化プラスチック(FRP)で形成されたものが挙げられる。
リード材12の厚さ寸法としては、3μm以上20mm以下であることが好ましく、10μm以上10mm以下であることがより好ましい。リード材12の厚さ寸法が3μm未満だと引張強度が不足し、製品ウエブを巻き取る際のテンションに負けて破断してしまうおそれがある。リード材12の厚さ寸法が20mmを超えると、コシが出て硬くなるために柔軟性が劣り、巻芯10にきれいに巻き取りにくくなるおそれが出たり、材料代が増して非経済的であるばかりでなく、巻芯10の重量が増すなどの問題が出るおそれがある。
連結部材13は、ウエブWに脱着可能な部材であることが好ましい。連結部材13の種類としては、特に限定されないが、本実施形態では、サスペンダークリップを連結部材13として用いており、ウエブWの先端部を挟み込んでリード材12と連結している。
次に本実施形態に係る巻取り軸3を用いてウエブWを巻き取る方法を説明する。
図4(A)および(B)には、印刷装置1における巻取り軸3および誘導軸4の配置を示す側面概略図が示されている。
図4(A)は、ウエブWを巻取り軸3で巻き取る前の状態を示している。本実施形態では、印刷装置1の印刷部にて印刷処理が施されたウエブWは、印刷部出口から下流側へと繰り出される。印刷部よりも下流側には巻取装置2の巻取り軸3が設けられ、巻取り軸3よりも下流側には誘導軸4が設けられ、巻取り軸3および誘導軸4は、巻取装置2に装着されている。誘導軸4には巻芯10が着脱可能に装着されている。
図4(A)に示されているように、リード材12を、巻取り軸3を経由して、巻取り軸3よりも上流側まで繰り出す。リード材12の他端部に取り付けられた連結部材13により、巻取り軸3よりも上流側でウエブWの先端部とリード材12の他端部とを継ぐ。
印刷装置1にて印刷を開始し、ウエブWを順次送り出しながら、巻取装置2の巻取り軸3および誘導軸4を回転駆動させて、リード材12を誘導軸4で巻き取る。ウエブWは、リード材12と継がれているため、リード材12によって巻取り軸3まで誘導される。なお、ウエブWを誘導軸4にて誘導させる方法は、誘導軸4Aを回転駆動させてリード材12を巻き取る方法に限定されない。例えば、誘導軸4Aを移動させて、リード材12でウエブWを引っ張って巻取り軸3まで誘導する方法など、様々な方法を挙げることができる。
このように、リード材12を誘導軸4で巻き取って、ウエブWを下流側に誘導し、ウエブWの先端部が巻取り軸3に到達してから、連結部材13による連結を解いて、リード材12の他端部とウエブWの先端部とを分離する。分離後、巻取り軸3まで到達したウエブWを巻取り軸3に固定する。ウエブWを巻取り軸3に固定する手段は、特に限定されないが、ウエブWを脱着可能に固定できる手段であることが好ましい。本実施形態では、ウエブ固定手段として、例えば、磁石、粘着テープ、面ファスナ等を挙げることができる。ウエブ固定手段は、ウエブWの先端部が巻取り軸3まで到達した時点で、ウエブWと巻取り軸3とを自動で固定できるように予め巻取り軸3に設けておくことが好ましい。例えば、巻取り軸3の外周面に両面テープを貼着しておき、ウエブWの先端部が巻取り軸3まで到達した時点で、両面テープもウエブWと接触する位置へ回転移動するようにしておく方法を挙げることができる。
巻取り軸3に固定されたウエブWは、巻取り軸3の回転駆動によって巻取り軸3の外周に巻き付けられる。ウエブWと分離されたリード材12は、誘導軸4の回転駆動によって巻芯10の外周に巻き付けられる。
また、リード材12の他端部側の幅が狭くなっていると、設ける連結部材13の数を少なくすることができ、ウエブWとの連結作業も簡易になる。さらに、連結部材13による連結強度や、巻取時のウエブWを引っ張る力がウエブWの幅方向においてばらつきが少なくなるので、巻き付けられたウエブWに皺が生じ難くなる。
本実施形態に係る巻取方法によれば、誘導軸4にてリード材12を巻き取りながらウエブWを下流側に誘導し、ウエブWの先端部が巻取り軸3に到達してからリード材12の他端部とウエブWの先端部とを分離し、分離されたウエブWの先端部を巻取り軸3に取り付ける。そのため、巻取り軸3の外周面には、リード材12および連結部材13を巻き付けず、加工処理済みのウエブWだけを巻き付けることができ、傷や皺などがウエブに発生し難くなる。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明したものと、同一の部材、構成、手段等については、同一符号を付して説明を簡略または省略する。
図5には、第二実施形態に係る印刷装置1Aの斜視図が示されている。
第一実施形態に係る印刷装置1においては、誘導軸4に巻芯10を装着して、巻芯10でリード材12を巻き取るのに対し、第二実施形態に係る印刷装置1Aにおいては、誘導軸4Aに巻芯10を装着せずに誘導軸4Aでリード材12を巻き取る点で、印刷装置1と印刷装置1Aとは異なる。本実施形態では、リード材12が誘導軸4Aに直接取り付けられている。
その他の点においては、本明細書で特に言及されなければ印刷装置1Aは、印刷装置1と同様に構成されている。
印刷装置1Aは、巻取装置2を備え、この巻取装置2は、巻取り軸3と、誘導軸4Aと、駆動部5とを有する。巻取装置2は、駆動部5にて巻取り軸3および誘導軸4Aを回転駆動させることができる。
図6には、誘導軸4Aの平面図が示されている。
誘導軸4Aは、軸芯14と、リード材12と、連結部材13とを備えている。
軸芯14の材質としては、金属、合成樹脂、炭素繊維などを挙げることができる。金属としては、鉄、ステンレス、銅などを挙げることができる。合成樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、繊維強化プラスチック(FRP)などを挙げることができる。
また、軸芯14の表面に、帯電防止や易滑性を付与すべく樹脂コーティングを施してもよい。
軸芯14の外径寸法としては、例えば、3インチ、6インチ、8インチ、10インチなど、印刷装置等の加工機に適合できれば特に限定されるものではない。
軸芯14が内部に空間を有する構造の場合の内径寸法は、軸芯14の肉厚に依存し、特に限定されるものではない。軸芯14の肉厚は、5mm以上30mm以下が好ましく、10mm以上20mm以下がさらに好ましい。軸芯14の肉厚が5mm未満であると、扁平やたわみに対する強度が不足することがある。軸芯14の肉厚が30mmを超えると、誘導軸4Aの重量が増すために作業者の負担が増して、作業効率が悪くなるばかりでなく、材料代が増して非経済的になる。
誘導軸4Aのリード材12は、第一実施形態のリード材12と同様の材質のものを用いることができ、シート状の部材である。
さらに、本実施形態では、リード材12の一端部を保持するための保持部材112が、軸芯14の軸方向に沿って、軸芯14の内部に設けられている。保持部材112は、第一実施形態と同様である。
次に本実施形態に係る誘導軸4Aを用いてウエブWを巻き取る方法を説明する。印刷装置1Aにおける巻取り軸3および誘導軸4Aの配置は、図4と略同様である。
印刷部よりも下流側には巻取装置2の巻取り軸3が設けられ、巻取り軸3よりも下流側には誘導軸4Aが設けられている。
リード材12を、巻取り軸3を経由して、巻取り軸3よりも上流側まで繰り出す。リード材12の他端部に取り付けられた連結部材13により、巻取り軸3よりも上流側でウエブWの先端部とリード材12の他端部とを継ぐ。印刷装置1Aの印刷部にて印刷処理が施されたウエブWは、印刷部出口から下流側へと繰り出される。印刷装置1Aにて印刷を開始し、ウエブWを順次送り出しながら、巻取装置2の巻取り軸3および誘導軸4Aを回転駆動させて、リード材12を誘導軸4Aで巻き取る。ウエブWは、リード材12と継がれているため、リード材12によって巻取り軸3まで誘導される。
巻取り軸3に脱着可能なコアを装着して、コア外周にウエブWを巻き付けてもよい。当該コアは、第一実施形態の巻芯10と同様の材質で構成されるが、リード材12や開口部111を有していないものであり、筒状である。
巻取り軸3に固定されたウエブWは、巻取り軸3の回転駆動によって巻取り軸3の外周に巻き付けられる。ウエブWと分離されたリード材12は、誘導軸4Aの回転駆動によって誘導軸4Aの外周に巻き付けられる。
本実施形態に係る巻取方法によれば、誘導軸4Aにてリード材12を巻き取りながらウエブWを下流側に誘導し、ウエブWの先端部が巻取り軸3に到達してからリード材12の他端部とウエブWの先端部とを分離し、分離されたウエブWの先端部を巻取り軸3に取り付ける。そのため、巻取り軸3の外周面には、リード材12および連結部材13を巻き付けず、加工処理済みのウエブWだけを巻き付けることができ、傷や皺などがウエブに発生し難くなる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
また、加工処理が施されるウエブについても、その幅寸法や長さ寸法は特に限定されない。長尺状のウエブとは、枚葉のシートとは異なり、加工装置へ連続的に供給されて処理が施されるようなウエブであれば特に限定されず、例えばロール状に巻き取られたウエブなどが挙げられる。
また、リード材12は、保持部材112を用いて巻芯10や軸芯14に取り付ける態様に限定されず、巻芯10や軸芯14に直接、もしくは他の部材を用いて取り付けてもよい。
2…巻取装置
3…巻取り軸
4,4A…誘導軸
10…巻芯
14…軸芯
12…リード材
13…連結部材
W…ウエブ
Claims (4)
- 長尺状のウエブを巻き取る巻取方法であって、
前記ウエブを巻き取る巻取り軸よりも下流側に配置された誘導軸から、当該誘導軸に一端部が取り付けられているかまたは当該誘導軸に装着された巻芯に取り付けられているリード材を、前記巻取り軸を経由して、前記巻取り軸よりも上流側まで繰り出し、
前記巻取り軸よりも上流側で前記ウエブの先端部に前記リード材の他端部を継ぎ、
前記誘導軸により前記ウエブを前記下流側に誘導し、
前記ウエブの先端部が前記巻取り軸に到達してから前記リード材の他端部と前記ウエブの先端部とを分離し、
分離された前記ウエブの先端部を前記巻取り軸に取り付け、
前記巻取り軸に前記ウエブを巻き付ける
ことを特徴とする巻取方法。 - 長尺状のウエブを巻き取る巻取り軸と、
前記巻取り軸よりも下流側に配置された誘導軸と、を備え、
前記誘導軸は、前記ウエブを前記巻取り軸へ誘導するリード材を前記誘導軸より繰り出し、
前記リード材を、前記巻取り軸よりも上流側で前記ウエブの先端部と継いて、前記ウエブを前記巻取り軸まで誘導するものである
ことを特徴とするウエブ加工装置。 - 長尺状のウエブを巻き取る巻取り軸と、前記巻取り軸よりも下流側に配置された誘導軸と、を備えたウエブ加工装置に装着される巻芯であって、
軸方向両端が前記誘導軸に取り付けられる筒状体と、一端部が前記筒状体に取り付けられたリード材と、前記リード材の他端部に取り付けられ、前記ウエブの先端部と前記リード材の他端部とを継ぐことが可能な連結部材と、を有し、
前記リード材は、前記巻取り軸を経由して、前記巻取り軸よりも上流側で前記ウエブの先端部と継ぐことが可能な長さである
ことを特徴とする巻芯。 - 長尺状のウエブを巻き取る巻取り軸を備えたウエブ加工装置に用いられる誘導軸であって、
前記巻取り軸よりも下流側に配置された軸芯と、一端部が前記軸芯に取り付けられたリード材と、前記リード材の他端部に取り付けられ、前記ウエブの先端部と前記リード材の他端部とを継ぐことが可能な連結部材と、を有し、
前記リード材は、前記巻取り軸を経由して、前記巻取り軸よりも上流側で前記ウエブの先端部と継ぐことが可能な長さである
ことを特徴とする誘導軸。
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