JP2007015647A - 車両用天井材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用天井材は、天井材本体と、車内に温調用空気を供給するためのダクト3とを有している。ダクト3の角部31には、ダクト3における空気通過方向に向けて、配管(配線)6を配置するための配管配線用凹部4が形成してある。配管配線用凹部4は、一対の配管配線用山部41同士の間に形成してある。配管配線用凹部4における空気通過方向の一部には、配管(配線)6をダクト3に固定する固定部材7を取り付けるための固定部材取付部5が形成してある。固定部材取付部5は、一対の配管配線用山部41を凹ませて形成した固定部材取付面51を有している。配管配線用凹部4に配置した配管(配線)6は、固定部材取付面51よりも突出しており、固定部材取付部5に取り付けた固定部材7により押さえ付けられて、ダクト3に固定されている。
【選択図】図5
Description
そして、例えば、特許文献1においては、車両用空調ダクトの長手方向に沿ってハーネス嵌合溝を形成している。また、この車両用空調ダクトには、ハーネス嵌合溝に配置したハーネスを固定するためのバンドと、このバンドを取り付けるための係止孔とを一体的に形成している。そして、バンドを係止孔に挿入して固定することにより、ハーネス嵌合溝に配置したハーネスを車両用空調ダクトに固定している。
上記ダクトの角部には、該ダクトにおける空気通過方向に向けて、配管又は配線を配置するための配管配線用凹部が形成してあり、該配管配線用凹部は、上記角部を陥没させて形成した一対の配管配線用山部同士の間に形成してあり、
上記配管配線用凹部における上記空気通過方向の一部には、上記配管又は配線を上記ダクトに固定する固定部材を取り付けるための固定部材取付部が形成してあり、該固定部材取付部は、上記一対の配管配線用山部を凹ませて形成した固定部材取付面を有しており、
上記配管配線用凹部に配置した上記配管又は配線は、上記固定部材取付面よりも突出しており、上記固定部材取付部に取り付けた上記固定部材により押さえ付けられて上記ダクトに固定されていることを特徴とする車両用天井材にある(請求項1)。
それ故、本発明の車両用天井材によれば、配管又は配線を安定してダクトに固定することができる。
そして、配管配線用凹部及び固定部材取付部を形成してなるダクトは、種々の大きさの外径を有する配管又は配線を配置する際にも、これらを安定してダクトに固定することができるものである。
それ故、本発明の車両用天井材によれば、種々の大きさの外径を有する配管又は配線を安定してダクトに固定することができる。
本発明において、上記配管としては、例えば、ウィンドウォッシャー液の送給配管、サンルーフのドレン配管等がある。また、上記配線としては、アンテナ線、電力供給用のワイヤーハーネス等がある。
この場合には、一対の配管配線用山部を凹ませて固定部材取付面を形成することが容易である。
これらの場合にも、一対の配管配線用山部を凹ませて固定部材取付面を形成することが容易である。
この場合には、配管配線用凹部の陥没長さよりも大きな外径(断面外形)の配管又は配線を、配管配線用凹部に配置し、固定部材によって安定してダクトに固定することができる(図4参照)。
この場合には、固定部材取付面よりも突出し、かつ配管配線用凹部の陥没長さよりも小さな外径(断面外形)の配管又は配線を、配管配線用凹部に配置し、固定部材によって安定してダクトに固定することができる(図5参照)。
本例の車両用天井材1は、図1に示すごとく、天井材本体2と、この天井材本体2に配設され車内に温調用空気を供給するためのダクト(クーラーダクト)3とを有している。
図1、図2に示すごとく、ダクト3の角部31には、このダクト3における空気通過方向Xに向けて、配管6又は配線6を配置(配索)するための配管配線用凹部4が形成してある。この配管配線用凹部4は、ダクト3の角部31を陥没させて形成した一対の配管配線用山部41同士の間に形成してある。
そして、配管配線用凹部4に配置した配管6又は配線6は、固定部材取付面51よりも突出しており、固定部材取付部5に取り付けた固定部材7により押さえ付けられて、ダクト3に固定されている。
また、空気通過方向Xとは、ダクト3内に形成された空気通路30の形成方向のことをいう。また、図1においては、車両用天井材1の左右方向をWで示し、前方方向をLで示し、下方向をHで示している。
図1に示すごとく、本例の車両用天井材1は、乗用自動車に使用するものであり、薄肉鋼板から形成されたルーフパネルの室内側に配設するものである。そして、特に、本例の車両用天井材1は、後部座席にもエアコンディショナー(室温調整機)の吹出口351を備えたワンボックスカー等の大型乗用車の天井材として使用するものである。
また、ダクト3は、車両用天井材1においては、天井材本体2の上面(裏面)に配設されており、車両用天井材1を車両のルーフパネル(ボディパネル)(図示略)に固定したときには、天井材本体2とルーフパネルとの間に配設される。
なお、上記配管配線用凹部4及び固定部材取付部5は、衝撃吸収材37に形成することもできる。また、衝撃吸収材37は、各側方ダクト35の前方側に一体成形することもできる。また、天井材本体2及びダクト3は、いずれも合成樹脂から成形されている。
また、図3〜図5に示すごとく、本例の固定部材取付部5における固定部材取付面51は、一対の配管配線用山部41の突出量を小さくしてなる一対の山状表面に形成されている。また、本例においては、固定部材取付部5は、配管配線用凹部4における空気通過方向Xの複数箇所に形成されている(図1参照)。そして、配管配線用凹部4に配置された配管6又は配線6は、複数箇所の固定部材取付部5に取り付けた固定部材7によりダクト3に固定される。
なお、凹み深さD1とは、一対の配管配線用山部41の頂点同士を結ぶラインL0から固定部材取付面51までの長さのことをいう。
そして、例えば、図6に示すごとく、車両用天井材1におけるダクト3に、配管6としてのウィンドウォッシャー液の送給配管61、配線6としてのアンテナ線62及び配線6としてワイヤーハーネス63を配置する際には、これらの配管6又は配線6の配置箇所に沿って、各配管配線用凹部4A〜Cを形成することができる。
同図は、各配管配線用凹部4A〜Cを形成する位置を模式的に示す図であり、各配管配線用凹部4A〜Cを形成した状態の図示は省略した。
また、同図に示すごとく、アンテナ線62を配置するための第2配管配線用凹部4Bは、右側方ダクト部35Rの内側角部31及び後方ダクト部36の内側角部31に形成することができる。そして、アンテナ線62は、第2配管配線用凹部4Bに配線を行って、天井材本体2の右側方における前方部分から、右側方ダクト部35R及び後方ダクト部36の左側部分へと配線することができる。
なお、固定部材7としては、上記粘着テープ7以外にも、例えば、合成樹脂からなると共に固定部材取付部5に配設する所定の形状を有する樹脂部材とすることもできる。
なお、配管配線用凹部4の陥没長さD2とは、一対の配管配線用山部41のうち一方の配管配線用山部41の外側面から他方の配管配線用山部41の内側面までの長さのことをいう。
これにより、配管配線用凹部4の陥没長さD2よりも大きな外径を有する第1の配管6Aを、安定してダクト3に固定することができる。
これにより、配管配線用凹部4の陥没長さD2よりも小さな外径を有する第2の配管6Bを、安定してダクト3に固定することができる。
それ故、本例の車両用天井材1によれば、種々の大きさの外径を有する配管6又は配線6を安定してダクト3に固定することができる。
すなわち、例えば、図7、図8に示すごとく、固定部材取付面51は、平坦状表面に形成することもできる。この場合にも、図7に示すごとく、配管配線用凹部4の陥没長さD2よりも大きな外径を有する第1の配管6Aを、安定してダクト3に固定することができる。また、図8に示すごとく、配管配線用凹部4の陥没長さD2よりも小さな外径を有する第2の配管6Bを、安定してダクト3に固定することができる。
2 天井材本体
3 ダクト
31 角部
4 配管配線用凹部
41 配管配線用山部
5 固定部材取付部
51 固定部材取付面
6 配管又は配線
7 固定部材
X 空気通過方向
Claims (6)
- 天井材本体と、該天井材本体に配設され、車内に温調用空気を供給するためのダクトとを有する車両用天井材において、
上記ダクトの角部には、該ダクトにおける空気通過方向に向けて、配管又は配線を配置するための配管配線用凹部が形成してあり、該配管配線用凹部は、上記角部を陥没させて形成した一対の配管配線用山部同士の間に形成してあり、
上記配管配線用凹部における上記空気通過方向の一部には、上記配管又は配線を上記ダクトに固定する固定部材を取り付けるための固定部材取付部が形成してあり、該固定部材取付部は、上記一対の配管配線用山部を凹ませて形成した固定部材取付面を有しており、
上記配管配線用凹部に配置した上記配管又は配線は、上記固定部材取付面よりも突出しており、上記固定部材取付部に取り付けた上記固定部材により押さえ付けられて上記ダクトに固定されていることを特徴とする車両用天井材。 - 請求項1において、上記固定部材取付面は、上記一対の配管配線用山部の突出量を小さくしてなる一対の山状表面に形成してあることを特徴とする車両用天井材。
- 請求項1において、上記固定部材取付面は、平坦状表面に形成してあることを特徴とする車両用天井材。
- 請求項1において、上記固定部材取付面は、上記配管配線用凹部の断面輪郭形状に沿った形状で陥没してなる陥没表面に形成してあることを特徴とする車両用天井材。
- 請求項1〜4のいずれか一項において、上記配管配線用凹部に配置した上記配管又は配線は、上記一対の配管配線用山部よりも突出していることを特徴とする車両用天井材。
- 請求項1〜4のいずれか一項において、上記配管配線用凹部に配置した上記配管又は配線は、上記一対の配管配線用山部よりも当該ダクトの内側に位置していることを特徴とする車両用天井材。
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