JP2019182197A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】係止部材が部分的に分割されている場合においても、シートカバーをより仕上がり性良く配設することにある。【解決手段】シートカバー4Sの裏側には、回避部位38を補完するように面状部材40が取付けられているとともに、面状部材40の末端側に設けられたプレート部材42が、回避部位38の両隣に配置するフック部材(33a,33b)側にはみ出して配置されており、シートカバー4Sの端部側を係止部材(23)の外側から内側に回り込ませた状態を基準として、面状部材40は、分割部位YMの対面位置で係止部材(23)に対して内側から外側に回り込んでいるとともに、プレート部材42は、シートカバー4Sの裏側で回避部位38の両隣に配置するフック部材(33a,33b)の下部に重なっている。【選択図】図9

Description

本発明は、シートクッションの意匠面をなすシートカバーと、シートカバーの端部に取付けられたフック部材と、フック部材を係止する係止部材とを備え、係止部材は、部分的に分割された状態でシートクッションの周面に配置されている乗物用シートに関する。
この種の乗物用シートとして、座面となるシートクッションが、シートクッションフレームと、シートクッションパッドと、シートクッショントリムを備えている乗物用シートが公知である(特許文献1を参照)。シートクッションフレームは、シート骨格をなす上方視で矩形の枠体であり、本発明の係止部材に相当する複数のワイヤ材を有している。複数のワイヤ材は、シートクッションフレームの周面側に配設された正面視でU字をなす線材であり、各ワイヤ材の下側が対応する周面部分と概ね平行となるように延長している。またシートクッションパッドは、シート外形をなして乗員を弾性的に支持する部材であり、シートクッションフレーム上に配置されている。またシートクッションカバーは、本発明のシートカバーに相当する面材であり、その下縁端側に、断面J字をなす板状の係止フックが重複して取付けられている。そしてシートクッションカバーは、適度にテンションがかけられた状態で、シートクッションパッドの上面から周面にかけての部分を被覆し、さらにシートクッションカバーの下端が、係止フックを介してワイヤ材の下側に係止されている。この状態のシートクッションカバーは、係止フックとワイヤ材の係止力によって適度なテンションがかけられた状態で維持されている。
特許第6094944号公報
ところで上述のシート構成では、ワイヤ材(係止部材)を配設すべき箇所に他部材が配設されている場合がある。例えばシートクッションを前方に跳ね上げる(タンブル姿勢とする)構成が知られているが、このようなシートクッションでは、シートクッションフレーム前部に他部材としての脚部が設けられ、この脚部が跳ね上げ時の基点となる。このような場合には、ワイヤ材の下側が脚部を避けるように屈曲又は分断されるのであるが、そうするとワイヤ材に部分的な分割箇所が生じてしまう。そしてワイヤ材の分割箇所には係止フックを係止できないため、シートの仕上がり性が悪化するおそれがある。すなわち分割箇所では、係止フックとワイヤ材の係止力が作用しないため、シートクッションカバーのテンションが弱くなるなどして弛みや皺等が生じるおそれがある。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、係止部材が部分的に分割されている場合においても、シートカバーをより仕上がり性良く配設することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートは、座部となるシートクッションが、意匠面をなすシートカバーと、シートカバーの端部裏側に重複して取付けられた板状のフック部材と、シートクッションの周面に配設されたワイヤ状の係止部材とを備えている。また係止部材には、シートクッションの周面に沿って延びている一般部位と、一般部位が分割された箇所である分割部位とが設けられている。そしてシートカバーの端部側を係止部材の外側から内側に回り込ませた状態を基準として、断面U字をなすフック部材の下部は、係止部材に対して内側から外側に回り込んで一般部位に係止されているとともに、分割部位との重複を避ける切欠き状の回避部位が設けられている。この種の構成においては、係止部材が部分的に分割されている場合においても、シートカバーをより仕上がり性良く配設できることが望まれる。
そこで本発明のシートカバーの裏側には、回避部位を補完するように面状部材が取付けられているとともに、面状部材の末端側に設けられたプレート部材が、回避部位の両隣に配置するフック部材側にはみ出して配置されている。そしてシートカバーの端部側を係止部材の外側から内側に回り込ませた状態を基準として、面状部材は、分割部位の対面位置で係止部材に対して内側から外側に回り込んでいるとともに、プレート部材は、シートカバーの裏側で回避部位の両隣に配置するフック部材の下部に重なっている。本発明では、シートカバーの端部裏側に、フック部材と、面状部材と、プレート部材とを設け、面状部材及びプレート部材が、フック部材の分割部位に対面配置される回避部位を補完するように配置されている。そしてフック部材と係止部材とを係止した際に、面状部材の末端側を、分割部位において係止部材の外側に配置しつつプレート部材をフック部材の下部側に重ねておく。こうすることでプレート部材の一部が、シートカバーとフック部材の間に差し込まれて留め置かれた状態となり、分割部位におけるシートカバー部分に適度なテンションをかけておくことが可能となる。
第2発明の乗物用シートは、第1発明の乗物用シートにおいて、シートクッションは、シートクッションの周面に設けられた脚部を起点に上方に跳ね上げ可能とされており、一般部位は、脚部に重複して設けられた分割部位で分割されている。本発明では、脚部を避けるように一般部位を分割させておくことで、この一般部位が脚部に干渉することを極力回避することができる。そしてこのような構成においても、プレート部材を利用して、分割部位におけるシートカバー部分に適度なテンションをかけておくことが可能となる。
第3発明の乗物用シートは、第1発明又は第2発明の乗物用シートにおいて、シートカバーには、フック部材と面状部材とが縫合して取付けられている。本発明では、フック部材と面状部材の双方を、縫合(同一の取付け手法)によってシートカバーに取付けることで、シート構成のシンプル化に資する構成となる。
第4発明の乗物用シートは、第1発明〜第3発明のいずれかの乗物用シートにおいて、プレート部材は、可撓性を備えた樹脂部材で構成されている。本発明では、プレート部材を、シートカバーのテンションに応じて撓み変形させることにより、このプレート部材によってシートカバーが過度に凹凸化することを極力回避することができる。
第5発明の乗物用シートは、第1発明〜第4発明のいずれかの乗物用シートにおいて、プレート部材は、平板状の部材で構成されている。本発明では、プレート部材を平板状としたことで構成をシンプル化することが可能となる。
本発明に係る第1発明によれば、係止部材が部分的に分割されている場合においても、シートカバーをより仕上がり性良く配設することができる。また第2発明によれば、シートクッションの性能をより向上させつつ、シートカバーをより仕上がり性良く配設することができる。また第3発明によれば、よりシンプルな構成によって、シートカバーをより仕上がり性良く配設することができる。また第4発明によれば、シートカバーを更に仕上がり性良く配設することができる。そして第5発明によれば、更にシンプルな構成によって、シートカバーをより仕上がり性良く配設することができる。
乗物用シートの斜視図である。 シートクッションを跳ね上げた際の乗物用シートの斜視図である。 シートクッションを跳ね上げた際の乗物用シートの概略側面図である。 シートクッションの分解斜視図である。 シートカバーを取外したシートクッションの周面一部の斜視図である。 シートカバーの端部を裏側から見た斜視図である。 図6のVII−VII線断面に相当するシートカバーの断面図である。 フック部材とプレート部材の斜視図である。 シートカバーを係止したシートクッションの周面一部の斜視図である。 図9のX−X線断面に相当するシートクッションの断面図である。 図9のXI−XI線断面に相当するシートクッションの断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図11を参照して説明する。各図には、便宜上、乗物用シートの前後方向と左右方向と上下方向を示す矢線を適宜図示する。また図6〜図8には、各部材が乗物用シートに配設されている状態を基準として、各部材の方向を示す矢線を図示する。そして図5及び図9では、便宜上、シートクッションの前部側を破断して図示している。
図1の乗物用シート2は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8と、ベース部材9を有する。ここでベース部材9は、乗物床面側に設置されている立方体状の部材であり、このベース部材9上にシート構成部材(4,6,8)が配設されている。またシート構成部材(4,6,8)は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F,8F)と、シート外形をなすシートパッド(4P,6P,8P)と、シートパッドを被覆するシートカバー(4S,6S,8S)を有する。そしてシートクッション4の後部にシートバック6の下部が起倒可能に配設されているとともに、起立状態のシートバック6の上部にヘッドレスト8が配設されている。なおシートバック6の左方には起立状態のアームレスト7が配設されており、このアームレスト7は、前方に向けて倒れることにより肘掛として使用することが可能である。
[シートクッション]
シートクッション4は、図1に示すように座面をなす上方視で矩形の部材であり、シートバック6とアームレスト7の下方且つ前方に配置されている。このシートクッション4は、シートクッション4の右周面と左周面の前側に配設された一対の脚部14a,14b(詳細後述)を介してベース部材9上に配設されており、各脚部14a,14bを基点として基本姿勢からタンブル姿勢に変位することが可能である。図1に示す基本姿勢のシートクッション4は、乗員の着座が可能な状態となっており、ベース部材9上で概ね水平に配置されている。また図2及び図3に示すタンブル姿勢のシートクッション4は、各脚部14a,14bを基点に前方に跳ね上げられた状態となっている。
またシートクッション4は、図4を参照して、上述の基本構成4F,4P,4Sと、シートカバー4S配設用の構成(係止部材21〜24,フック部材31〜34,面状部材40,プレート部材42)を有している(各部材の詳細は後述)。そしてシートクッション4の意匠面はシートカバー4S(詳細後述)で構成されている。このシートカバー4Sは、適度にテンションのかけられた状態で、シートクッション4の着座面である上面から周面にかけての部分を被覆している。またシートカバー4Sの端部には、各フック部材31〜34(詳細後述)が取付けられており、各フック部材31〜34は、シートクッション4の周面で対応する係止部材21〜24(詳細後述)に係止されている。そして本実施例では、複数の係止部材21〜24が、シートクッション4の周面に沿って配設されるのであるが、特定の係止部材(23,24)は、後述するように各脚部14a,14bと重複する位置で分割されている。この種の構成においては、特定の係止部材(23,24)の分割部分(YM)にフック部材が係止されないことで、シートカバー4Sのテンションが部分的に弱まって仕上がり性が悪化するおそれがある。そこで本実施例では、後述する構成によって、係止部材(23,24)が部分的に分割されている場合においても、シートカバー4Sをより仕上がり性良く配設することとした。以下、各構成について詳述する。
[基本構成]
シートクッション4は、図4を参照して、シートパッド4Pを、シートフレーム4F(詳細後述)上に配置したのちシートカバー4Sで被覆することで形成されている。ここでシートパッド4Pは、シートクッション4の外形形状をなしている部材であり、例えばポリウレタンフォーム(密度:10kg/m3〜60kg/m3)などの発泡樹脂で形成できる。またシートカバー4Sは、シートの意匠面を構成する各種の面材で形成でき、例えばこの種の面材として、布帛(織物,編物,不織布)や皮革(天然皮革,合成皮革)を例示できる。そして本実施例においては、シートカバー4Sの周端部4SA〜4SDの裏側に、後述する複数のフック部材31〜34と面状部材40(プレート部材42)とが取付けられている。
また図4に示すシートフレーム4Fは、上方視で左右に長尺な矩形の枠体であり、複数の支持ワイヤWと、アンダーカバー10と、左右一対の脚部14a,14bと、複数の係止部材21〜24を有している。このシートフレーム4Fの外枠部分は、概ね一つなぎのパイプ状の部材で構成されており、前枠部位4Faと、後枠部位4Fbと、右枠部位4Fcと、左枠部位4Fdとに区分けできる。前枠部位4Faは、外枠の前辺をなす部位であり、シート幅方向である左右方向に直線的に延びている。また後枠部位4Fbは、外枠の後辺をなす部位であり、シート幅方向である左右方向に延び且つ途中で前方にU字状に屈曲している。そして前枠部位4Faと後枠部位4Fbとは、外枠の右辺をなす右枠部位4Fcと、外枠の左辺をなす左枠部位4Fdとで連結されている。これら右枠部位4Fcと左枠部位4Fdの前側は、それぞれ前後方向に直線的に延びているとともに、これらの後側は、互いに近づく向きにクランク状に屈曲している。また複数の支持ワイヤWは、シートフレーム4Fの枠内に配置された線材であり、シートパッド4Pを下方から支持することができる(図4では、便宜上、全ての支持ワイヤに共通の符号Wを付す)。そしてシートフレーム4Fの枠内には、複数の支持ワイヤWが格子をなすように縦横に張り渡されており、各支持ワイヤWの端部は外枠部分に固定されている。
また図4に示すアンダーカバー10は、上方視で矩形状の部材であり、後述するようにシートフレーム4Fの裏側に配設することができる。このアンダーカバー10は、底板部11と、立壁部12と、複数の挿通部20と、左右一対の脚用窓部24a,24bとを有している(図4では、便宜上、全ての挿通孔に共通の符号20を付す)。底板部11は、アンダーカバー10の底をなしている平板部位であり、シートフレーム4Fの外形形状に倣った形状を有している。また立壁部12は、底板部11の周縁から起立している縦壁状の部位である。また複数の挿通部20は、後述する各係止部材21〜24の一部を挿通して外部に配置しておくための部位であり、立壁部12の適宜の位置を切欠くことで形成できる。そして左右一対の脚用窓部24a,24bは、それぞれ対応する後述の脚部14a,14bを挿通しておくための部位であり、立壁部12の所定位置を切欠くことで形成できる。右側の脚用窓部24aは、右部前側の立壁部12部分に設けられており、左側の脚用窓部24bは、左部前側の立壁部12部分に設けられている。
[脚部]
図1、図2及び図4を参照して、左右一対の脚部(右側脚部14a,左側脚部14b)は、それぞれ側面視で矩形をなす板状部材であり、シートフレーム4Fに左右対称となるように配設されている。なお図1及び図2では、便宜上、各脚部の外側を覆うシールドに脚部を示す符号14a,14bを付し、図4では、各脚部の一部をなす部材に脚部を示す符号14a,14bを付す。そして各脚部14a,14bは、後述するようにシートクッション4の姿勢変位時の基点となる部分である。このため各脚部14a,14bは、シートクッション4に対する配設位置が概ね定まっており、本実施例では右周面の前部と左周面の前部に配設位置が設定されている。このため右側脚部14aは、図4及び図5を参照して、シートフレーム4Fの右枠部位4Fcの前部に固定されているとともに、右枠部位4Fcから右方に張出したのち下方に突出している。そして右側脚部14aの下部は、後述するように図1に示すベース部材9に対して起倒(回転)可能に取付けられる。また図1及び図4に示す左側脚部14bは、左枠部位4Fdの前部に固定されており、右側脚部14aと概ね左右対称形状を有している。この左側脚部14bの下部も、後述するように図1に示すベース部材9に対して起倒(回転)可能に取付けられる。
[係止部材]
図4に示す複数の係止部材(前側係止部材21,後側係止部材22,右側係止部材23,左側係止部材24)はいずれもワイヤ状の部材であり、シートフレーム4Fに固定された状態でシートクッション4の周面に配設される。前側係止部材21は、前枠部位4Faの前方で左右方向に延びているワイヤ状の部位であり、シートクッション4の前周面(右側と左側を除く部分)に沿うように配設される。この前側係止部材21の右端部E1と左端部E2は、上方に屈曲したのち後方に向けて屈曲しているとともに、両端部E1,E2の末端側が前枠部位4Faに固定されている。また後側係止部材22は、後枠部位4Fbの後方で同枠部位に沿って延びているワイヤ状の部位であり、シートクッション4の後周面(右側を除く部分)に沿うように配設される。この後側係止部材22の右端部E3は、上方に屈曲したのち前方に屈曲して後枠部位4Fbに固定されている。また後側係止部材22の左部は、左枠部位4Fdの後側に回り込んでいるとともに、後側係止部材22の左端部E4は、上方に屈曲したのち右方に屈曲して左枠部位4Fdに固定されている。
また図4に示す右側係止部材23は、概ね前後方向に延びているワイヤ状の部位であり、シートクッション4の右周面に沿うように配設される。この右側係止部材23の前部は、前枠部位4Faの右側に回り込んでいるとともに、右側係止部材23の前端部E5は、上方に屈曲したのち後方に屈曲して前枠部位4Faに固定されている。また右側係止部材23の後部は、後枠部位4Fbの右側に回り込んでいるとともに、右側係止部材23の後端部E6は、上方に屈曲したのち前方に屈曲して後枠部位4Fbに固定されている。そして左側係止部材24は、概ね前後方向に延びているワイヤ状の部位であり、シートクッション4の左周面(後部を除く)に沿うように配設されている。この左側係止部材24の前部は、前枠部位4Faの左側に回り込んでいるとともに、左側係止部材24の前端部E7は、上方に屈曲したのち後方に屈曲して前枠部位4Faに固定されている。また左側係止部材24の後端部E8は、上方に屈曲したのち右方に屈曲して左枠部位4Fdに固定されている。
[一般部位・分割部位]
そして図4に示す各係止部材21〜24には、対応するフック部材31〜34を係止するための一般部位XM等が設けられている(図4では、特定の一般部位に特定の符号XM1,XM2を付し、その他の一般部位には共通の符号XMを付す)。この一般部位XM等は、各係止部材21〜24の対応する枠部位に沿っている部分であり、シートクッション4の対応する周面に沿って概ね直線的に延びている。また右側係止部材23と左側係止部材24には、それぞれ分割部位YMが設けられており、この分割部位YMによって一般部位(XM1,XM2)が分割された状態となっている。そして分割部位YMは、左右の右側係止部材23と左側係止部材24に左右対称に設けられている以外は概ね同一の基本構成を有している。そこで以下に、右側係止部材23を一例に一般部位(XM1,XM2)と分割部位YMの詳細を説明する。
図5に示す右側係止部材23では、前後方向において右側脚部14aとの重複位置に分割部位YMが設けられており、この分割部位YMによって、一般部位が、前側の一般部位XM1と、後側の一般部位XM2とに分割されている。そして分割部位YMは、右側係止部材23が正面視で逆U字状となるように組まれている部位である。すなわち分割部位YMは、前側の一般部位XM1の上方に屈曲した後端SAと、後側の一般部位XM2の上方に屈曲した前端SBと、これら各端の上側に橋渡された連結部位SCとで構成されている。そして本実施例では、分割部位YMが右側脚部14aを避けるように上方に屈曲しているとともに、前側の一般部位XM1と後側の一般部位XM2とが右側脚部14aと干渉しないように前後に分かれて配置されている。そして図4に示す左側係止部材24においても、右側係止部材23と左右対称となるように、一般部位(XM1,XM2)と分割部位YMとが形成されている。この左側係止部材24の分割部位YMは、左側脚部14bを避けるように上方に屈曲している。
[シートフレームの配設作業]
図4を参照して、シートフレーム4Fの裏側にアンダーカバー10を配設したのち、このシートフレーム4Fを、各脚部14a,14bを介して図1に示すベース部材9に取付けておく。このとき図4に示すアンダーカバー10の底板部11がシートフレーム4Fの裏側を覆い、立壁部12が、シートフレーム4Fの外枠部分を外方から覆った状態で配置される。このようにアンダーカバー10を配置することで、シートフレーム4Fの裏側の外部露出が回避され、図2及び図3に示すタンブル姿勢のシートクッション4の意匠性向上に資する構成となっている。また図4及び図5を参照して、立壁部12の左右の脚用窓部24a(24b)には、それぞれ対応する脚部14a(14b)が挿通されて配置される。そして各脚部14a,14bは、対応する脚用窓部24a(24b)を通じて立壁部12の外側(シートクッション4の周面)に露出して下方に向けて延長している。そこで図1及び図2を参照して、右側脚部14aの下部を、ベース部材9の右面に対して起倒(回転)可能に取付けるとともに、左側脚部14bを、ベース部材9の左面に対して起倒(回転)可能に取付ける。こうして右側脚部14aと左側脚部14bとをそれぞれベース部材9に取付けることにより、シートクッション4を、基本姿勢とタンブル姿勢の間で変位させることが可能となる。
さらに図4を参照して、各係止部材21〜24の各端部E1〜E8を、立壁部12の対応する挿通部20に挿通しておく。こうすることで各係止部材21〜24の一般部位XM等を、図5に示すようにアンダーカバー10の外側に露出させて、シートクッション4の対応する周面に配置することができる(図5では、右側係止部材23の一般部位XM1,XM2と分割部位YMとが図示されている)。こうして周面に沿って配設された各係止部材21〜24の一般部位XM等に、シートカバー4Sの周端部を、後述するフック部材31〜34を介して係止することが可能となる。
[フック部材]
図4を参照して、シートカバー4Sの周端部4SA〜4SDの裏側には複数のフック部材31〜34が取付けられている(図4では、便宜上、主要なフック部材のみを図示している)。これら各フック部材31〜34は、シートカバー4Sの周端部を対応する係止部材21〜24の一般部位XM等に係止するための部材である。そしてシートカバー4Sの前周端部4SAには前側のフック部材31が取付けられ、この前側のフック部材31は前側係止部材21に係止される。またシートカバー4Sの後周端部4SBには後側のフック部材32が複数に分割された状態で取付けられ、この後側のフック部材32は後側係止部材22に係止される。またシートカバー4Sの右周端部4SCには右側のフック部材33が取付けられ、この右側のフック部材33は右側係止部材23に係止される。またシートカバー4Sの左周端部4SDには左側のフック部材34が取付けられ、この左側のフック部材34は左側係止部材24に係止される。そして本実施例では、各フック部材31〜34が概ね同一の基本構成を有し、さらに右側のフック部材33と左側のフック部材34には、図6に示す回避部位38が左右対称となるように設けられている。そこで以下に、右側のフック部材33を一例にその詳細を説明する。
図6及び図7に示す右側のフック部材33は、断面J字状をなす樹脂製の板材であり、シートカバー4Sの右周端部4SCに沿うように前後方向に長尺とされている。この右側のフック部材33は、他のフック部材と共通の基本構成として、平板状の基部36と、係止爪37とを有している。係止爪37は、右側のフック部材33の下部でU字状に折り返されている部位であり、図10に示すように右側係止部材23の一般部位XM1等を嵌装して係止することができる。この係止爪37の末端側は、右側係止部材23の挿入を容易とするために外方に向けて緩やかに屈曲している。
[回避部位]
そして右側のフック部材33には、図6に示す回避部位38が設けられているとともに、回避部位38によって、前側フック部位33aと、後側フック部位33bとに区分けされている。この回避部位38は、右側のフック部材33を正面視で概ね矩形に切り欠いてなる部位であり、本実施例では係止爪37から基部36の上部にかけての部分が切り欠かれている。また前側フック部位33aは、回避部位38の前側に配置されているフック部材部分であり、後側フック部位33bは、回避部位38の後側に配置されているフック部材部分である。そして図5及び図9を参照して、後述する右側のフック部材33の係止状態において、回避部位38は、右側係止部材23の分割部位YMに対面状に配置される。また同状態において、前側フック部位33aは、右側係止部材23前側の一般部位XM1に係止されるとともに、後側フック部位33bは、右側係止部材23後側の一般部位XM2に係止される。
[面状部材]
図4を参照して、シートカバー4Sの右周端部4SCと左周端部4SDの裏側には、それぞれ面状部材40とプレート部材42が取付けられている。ここで面状部材40とプレート部材42の基本構成は、右周端部4SCと左周端部4SDで概ね同一であるため、以下に右周端部4SCの面状部材40とプレート部材42を一例にその詳細を説明する。図6及び図7に示す右周端部4SCでは、右側のフック部材33と重なるように面状部材40が取付けられる(取付け手法は後述)。この面状部材40は、正面視で概ね矩形状の面材であり、右側のフック部材33の回避部位38を補完可能な寸法を有している。すなわち面状部材40の前後の寸法は、回避部位38の前後の寸法と概ね同一又は若干大きくされている。また面状部材40の上下の寸法は、右側のフック部材33の外面側に沿って配置可能な寸法とされている。すなわち面状部材40を、図11に示すようにJ字状に湾曲させることで、右側のフック部材33の基部36から係止爪37にかけての部分に沿わせるように配置することが可能である。なお面状部材40の素材は、湾曲変形可能である限り特に限定しないが、例えばシートカバー4Sで例示の素材を用いることが可能である。
[プレート部材]
また図6及び図7に示す面状部材40の下部(末端)側には、正面視で長方形をなす平板状のプレート部材42が取付けられており、このプレート部材42は、前後方向を向いた状態で配置されている。このプレート部材42の前後の寸法L1は、図8を参照して、回避部位38の前後の寸法L2よりも長尺であり、プレート部材42の前端側(42a)と後端側(42b)は、それぞれ回避部位38からはみ出して配置される(図8では、便宜上、プレート部材のはみ出した各端側にハッチを付けて図示している)。またプレート部材42の上下の寸法は、後述する右側のフック部材33の係止状態において、図11に示すように係止爪37に重ねて配置可能な寸法に設定されている。ここでプレート部材42の素材は特に限定しないが、撓み変形可能な素材であることが望ましく、この種の素材として各種の樹脂やエラストマを例示できる。そして本実施例のプレート部材42は、適度な可撓性を備えたポリプロピレンなどの樹脂で構成されているとともに、縫付糸SYによって、面状部材40の下部側に縫付けられて取付けられている。
[フック部材と面状部材の取付け手法]
図4を参照して、シートカバー4Sの周端部4SA〜4SDに、対応するフック部材31〜34と面状部材40(プレート部材42)を取付けておく。ここでシートカバー4Sに対する各部材の取付け手法は概ね同一であるため、シートカバー4Sの右周端部4SCを一例に各部材の取付け手法を説明する。図6及び図7に示す右周端部4SCの裏側に、面状部材40と右側のフック部材33とをこの順で重ね、さらに面状部材40を、右側のフック部材33の回避部位38に対面配置しておく。このとき右側のフック部材33の基部36側を、右周端部4SCの端末に位置合わせしつつ、右側のフック部材33の係止爪37を、右周端部4SCの裏側から突出させて配置しておく。また同様に面状部材40の端末を、右周端部4SCの端末に位置合わせしつつ、プレート部材42を係止爪37側に配置しておく。この状態で右周端部4SCの端末に沿って縫合線SEWを形成し、この縫合線SEWによって右側のフック部材33と面状部材40を右周端部4SCに縫合して取付けることができる。こうして右周端部4SCでは、右側のフック部材33の回避部位38を補完するように面状部材40が配置される。さらにプレート部材42が、回避部位38の両隣(図6の前後両隣)に配置する係止爪37側にはみ出して配置されることとなる。そして本実施例では、右側のフック部材33と面状部材40の双方を、縫合線SEW(共通の取付け手法)にて右周端部4SCに取付けることで、これらを個別の手法で取付ける場合に比してシート構成のシンプル化に資する構成となる。
[シートカバーの配設作業]
図4を参照して、シートフレーム4F上にシートパッド4Pを配置したのち、このシートパッド4Pをシートカバー4Sで被覆する。このときシートカバー4Sを、適度にテンションをかけて張った状態として、シートパッド4Pの上面から周面にかけての部分を被覆する。そしてシートカバー4Sの周端部の各フック部材31〜34を、それぞれシートクッション4の周面の対応する各係止部材21〜24の一般部位XM等に係止しておく。こうして各係止部材21〜24と各フック部材31〜34の係止力にて、シートカバー4Sが適度なテンションがかけられた状態で維持されるのであるが、本実施例では、左右の各係止部材(23,24)が部分的に分割されている。この種の構成では、図4及び図5を参照して、左右の各係止部材(23,24)の分割部位YMに対応するフック部材(33,34)が係止されず、シートカバー4Sのテンションが部分的に弱まってしまうおそれがある。
そこで本実施例では、図4、図6及び図7を参照して、シートカバー4Sの各端部4SC(4SD)裏側に、各フック部材33(34)とともに、面状部材40とプレート部材42が取付けられている。面状部材40は、各フック部材(33,34)の分割部位YMに対面配置される回避部位38を補完するように配置され、さらに面状部材40の末端側に設けられたプレート部材42が、回避部位38の両隣に配置するフック部材側にはみ出して配置されている。そして本実施例では、プレート部材42を利用することにより、左右の係止部材(23,24)の分割部位YMにおいても、シートカバー4Sに適度なテンションをかけておくこととした。ここでシートカバー4Sの右周端部4SCと左周端部4SDとでは、概ね同一の手法でシートカバー4Sに適度なテンションをかけている。そこで以下に、右周端部4SCを一例にプレート部材42の使用例を説明する。
ここで図9〜図11に示すシートカバー4Sの右周端部4SCは、シートクッション4の右周面において、右側係止部材23の外側から内側(各図では右側から左側)に回り込んだ状態とされている。そして右周端部4SCの裏側に重複して取付けられている右側のフック部材33(各フック部位33a,33b)が右側係止部材23の一般部位XM1,XM2に係止されている。このとき図10を参照して、前側フック部位33a下部の係止爪37が、右側係止部材23に対して内側から外側(左側から右側)に回り込んで、前側の一般部位XM1に係止されている。また図9に示す後側フック部位33bも、右側係止部材23に対して内側から外側に回り込んで後側の一般部位XM2に係止されている。
そして図9に示す右周端部4SCでは、右側のフック部材33の回避部位38が右側係止部材23の分割部位YMに対面状に配置され、さらに回避部位38を補完するように面状部材40とプレート部材42が設けられている。そこで図11に示す右周端部4SCを右側係止部材23の外側から内側に回り込ませた状態を基準として、面状部材40を、分割部位YMの対面位置で右側係止部材23に対して内側から外側(左側から右側)に回り込ませておく。さらに面状部材40の末端に取付けられているプレート部材42を、シートカバー4Sの裏側で回避部位38の両隣に配置する右側のフック部材33の下部(係止爪37)に重ねておく。すなわち図9及び図11に示すようにプレート部材42の前端42a側を前側フック部位33aの係止爪37に重ねるとともに、プレート部材42の後端42b側を後側フック部位33bの係止爪37に重ねる。こうすることでプレート部材42の一部(42a,42b)が、シートカバー4Sと右側のフック部材33の間に差し込まれて留め置かれた状態となる。そして分割部位YMにおけるシートカバー4S部分は、プレート部材42の留め置きによって適度なテンションが維持されて張りを持たせた状態となり、当該部分における皺や弛みの発生が極力回避される。こうして本実施例では、右側係止部材23の分割部位YMにおいても、シートカバー4Sのテンションを維持することが可能となり、シートカバー4Sを仕上がり性良く配設することができる。そして図4に示すシートカバー4Sの左周端部4SDも、対応するプレート部材42によって適度なテンションが維持されて張りを持たせた状態となり、仕上がり性良く配設されている。
また本実施例では、図9に示すプレート部材42が適度な可撓性を備えているため、このプレート部材42を、シートカバー4Sのテンションに応じて適宜の形状に変形させることができる。このためプレート部材42の一部(例えば前端42aや後端42b)をシートカバー4Sのテンションで係止爪37側に撓ませて押し付けておくことが可能となる。こうすることでプレート部材42の一部によってシートカバー4Sが過度に凹凸化するといった事態を極力回避でき、特にプレート部材42がシートカバー側に過度に浮き出る(ハイライトができる)といった事態を極力阻止できる。特に本実施例では、プレート部材42を、シンプルな平板状の部材で構成しているため、シートカバー4Sに不自然な凹凸が生じることを極力回避できる。
こうして図1〜図3に示す乗物用シート2では、シートカバー4Sを、仕上がり性良くシートクッション4に配設することで、シートの意匠性向上に資する構成となっている。また乗物用シート2では、シートクッション4を、必要に応じて基本姿勢とタンブル姿勢の間で変位させることが可能である。このとき図4及び図5に示すように左右の係止部材(23,24)の分割部位YMが対応する脚部14a,14bを避けるように上方に屈曲している。また前側の一般部位XM1と後側の一般部位XM2とが対応する脚部14a,14bと干渉しないように前後に分かれて配置されている。このように各脚部14a,14bを避けるように一般部位(XM1,XM2)を分割させておくことで、この一般部位(XM1,XM2)が各脚部14a,14bに干渉することを極力回避することができる。こうすることで各脚部14a,14bを、一般部位(XM1,XM2)に邪魔されることなくシートフレーム4Fの所定位置に配設できる。また一般部位(XM1,XM2)が、シートクッション4の姿勢変位の際に邪魔となることを極力回避できるため、これらの接触が原因の異音発生などを好適に阻止できる。
以上説明した通り本実施例では、シートカバー4Sの端部裏側に、フック部材(33,34)と、面状部材40と、プレート部材42とを設け、面状部材40及びプレート部材42が、フック部材(33,34)の分割部位YMに対面配置される回避部位38を補完するように配置されている。そしてフック部材(33,34)と係止部材(23,24)とを係止した際に、面状部材40の末端側を、分割部位YMにおいて係止部材(23,24)の外側に配置しつつプレート部材42をフック部材(33,34)の下部側に重ねておく。こうすることでプレート部材42の一部(42a,42b)が、シートカバー4Sとフック部材(33,34)の間に差し込まれて留め置かれた状態となり、分割部位YMにおけるシートカバー4S部分に適度なテンションをかけておくことが可能となる。また本実施例では、脚部14a,14bを避けるように一般部位(XM1,XM2)を分割させておくことで、この一般部位(XM1,XM2)が脚部14a,14bに干渉することを極力回避することができる。そしてこのような構成においても、プレート部材42を利用して、分割部位YMにおけるシートカバー4S部分に適度なテンションをかけておくことが可能となる。また本実施例では、フック部材(33,34)と面状部材40の双方を、縫合(同一の取付け手法)によってシートカバー4Sに取付けることで、シート構成のシンプル化に資する構成となる。また本実施例では、プレート部材42を、シートカバー4Sのテンションに応じて撓み変形させることにより、このプレート部材42によってシートカバー4Sが過度に凹凸化することを極力回避することができる。また本実施例では、プレート部材42を平板状としたことで構成をシンプル化することが可能となる。このため本実施例によれば、係止部材(23,24)が部分的に分割されている場合においても、シートカバー4Sをより仕上がり性良く配設することができる。
本実施形態の乗物用シート2は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、係止部材21〜24の構成(形状,寸法,配設位置,各部位の構成など)を例示したが、係止部材の構成を限定する趣旨ではない。例えば係止部材の分割部位は、脚部などの他部材の配設位置を考慮して、シートクッション周面の適宜の位置に設けることができ、前周面と後周面と右周面と左周面の少なくとも一つに設けることが可能である。また他部材として、脚部のほかに、モータなどの電装部品や各種のブラケットを想定できる。なお分割部位は、シートのデザイン上の制約から係止部材に設けられることもある。
また本実施形態では、フック部材31〜34と面状部材40とプレート部材42の構成(形状,寸法,配設位置,配設数,取付け手法など)を例示したが、各部材の構成を限定する趣旨ではない。例えばフック部材の回避部位は、分割部位に配置される他部材を考慮して適宜の形状と寸法を有することができる。また面状部材は、回避部位の構成に応じて適宜の形状と寸法を有することができる。またプレート部材は、平板状の部材のほか、各種の板状又は棒状の部材で構成することが可能であり、例えば端部が板状でその他の部分が棒状の部材で構成することも可能である。そしてフック部材とプレート部材とは、同一又は異なる手法でシートカバーに取付けることができ、この種の手法として、接着や融着、ステープルやクリップなどの接合部材を用いた手法を例示できる。なおプレート部材(全部又は一部)は、金属などの剛性に優れる素材で形成することも可能である。
また本実施形態では、乗物用シート2の構成を例示したが、乗物用シートの構成を限定する趣旨ではない。例えば乗物用シートでは、シートクッションを前方に跳ね上げる構成を例示したが、シートクッションをシート幅方向に跳ね上げる構成を採用することもできる。またシートクッションは、ベース部材上に配設する場合のほか、シートレールや乗物床面上に配設することもできる。また乗物用シートでは、シートクッションの姿勢変位を行わない構成を採用することもできる。そして本実施形態の構成は、車両や航空機や電車や船舶などの乗物用シート全般に適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
7 アームレスト
8 ヘッドレスト
9 ベース部材
4P シートパッド
4F シートフレーム
4Fa 前枠部位
4Fb 後枠部位
4Fc 右枠部位
4Fd 左枠部位
14a 右側脚部
14b 左側脚部
W 支持ワイヤ
10 アンダーカバー
11 底板部
12 立壁部
20 挿通部
24a,24b 脚用窓部
4S シートカバー
4SA シートカバーの前周端部
4SC シートカバーの右周端部(本発明のシートカバーの端部)
4SD シートカバーの左周端部(本発明のシートカバーの端部)
4SB シートカバーの後周端部
21 前側係止部材
22 後側係止部材
23 右側係止部材(本発明の係止部材)
24 左側係止部材(本発明の係止部材)
E1〜E8 各係止部材の端部
XM,XM1,XM2 一般部位
YM 分割部位
31 前側のフック部材
32 後側のフック部材
33 右側のフック部材(本発明のフック部材)
33a 前側フック部位
33b 後側フック部位
34 左側のフック部材(本発明のフック部材)
36 基部
37 係止爪
38 回避部位
SA 前側の一般部位の後端
SB 後側の一般部位の前端
SC 連結部位
40 面状部材
42 プレート部材
42a プレート部材の前端
42b プレート部材の後端
SEW 縫合線
SY 縫付糸

Claims (5)

  1. 座部となるシートクッションが、意匠面をなすシートカバーと、該シートカバーの端部裏側に重複して取付けられた板状のフック部材と、前記シートクッションの周面に配設されたワイヤ状の係止部材とを備え、
    前記係止部材には、前記シートクッションの周面に沿って延びている一般部位と、該一般部位が分割された箇所である分割部位とが設けられており、
    前記シートカバーの端部側を前記係止部材の外側から内側に回り込ませた状態を基準として、断面U字をなす前記フック部材の下部は、前記係止部材に対して内側から外側に回り込んで前記一般部位に係止されているとともに、前記分割部位との重複を避ける切欠き状の回避部位が設けられている乗物用シートにおいて、
    前記シートカバーの裏側には、前記回避部位を補完するように面状部材が取付けられているとともに、該面状部材の末端側に設けられたプレート部材が、前記回避部位の両隣に配置するフック部材側にはみ出して配置されており、
    前記シートカバーの端部側を前記係止部材の外側から内側に回り込ませた状態を基準として、前記面状部材は、前記分割部位の対面位置で前記係止部材に対して内側から外側に回り込んでいるとともに、前記プレート部材は、前記シートカバーの裏側で前記回避部位の両隣に配置する前記フック部材の下部に重なっている乗物用シート。
  2. 前記シートクッションは、該シートクッションの周面に設けられた脚部を起点に上方に跳ね上げ可能とされており、前記一般部位は、前記脚部に重複して設けられた分割部位で分割されている請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記シートカバーには、前記フック部材と前記面状部材とが縫合して取付けられている請求項1又は2に記載の乗物用シート。
  4. 前記プレート部材は、可撓性を備えた樹脂部材で構成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  5. 前記プレート部材は、平板状の部材で構成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の乗物用シート。
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