JP2019181608A - 研削方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被研削物が吹き飛ぶことを抑制する研削方法を提供すること。【解決手段】本発明に係る研削方法は、第1中心軸C1を回転軸として回転可能な第1砥石面11と、第1中心軸C1に平行な第2中心軸C2を回転軸として回転可能な第2砥石面21とで被研削物50を挟み、第1及び第2砥石面11、21を回転させることで被研削物50の両面を研削する研削方法であって、第1砥石面11のうち、第2砥石面21と対向する領域に被研削物50を吸着させるステップと、第1砥石面11に被研削物50を吸着させた状態で、回転する第2砥石面21を第1砥石面11に近付け、第1砥石面11と第2砥石面21との距離が所定距離になるまで被研削物50を研削するステップと、第1砥石面11と第2砥石面21との距離が所定距離になった後に、第1砥石面11と被研削物50との吸着を解除し、第1砥石面11を回転させるステップと、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、研削方法に関するものである。
特許文献1及び特許文献2には、ウェハの上下に設けられた上砥石及び下砥石がウェハと接触しながら回転することによって、ウェハの両面を研削する研削方法が開示されている。
特開2003−048156号公報 特開平03−117560号公報
通常、研削前におけるウェハ等の被研削物の表面は、凹凸やうねりを有している。特許文献1及び特許文献2に係る研削方法においては、被研削物の当該表面に、回転した砥石を当接させることで、被研削物を研削する。
一方、砥石の表面も多少の凹凸やうねりを有している。したがって、例えば砥石と被研削物の凸部同士が接触することによって、砥石の回転方向の力が被研削物に伝わってしまい、被研削物が砥石の回転方向に吹き飛ばされてしまうおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、被研削物が吹き飛ぶことを抑制する研削方法を提供するものである。
本発明に係る研削方法は、第1中心軸を回転軸として回転可能な第1砥石面と、前記第1中心軸に平行な第2中心軸を回転軸として回転可能な第2砥石面とで被研削物を挟み、前記第1及び第2砥石面を回転させることで前記被研削物の両面を研削する研削方法であって、前記第1砥石面のうち、前記第2砥石面と対向する領域に前記被研削物を吸着させるステップと、前記第1砥石面に前記被研削物を吸着させた状態で、回転する前記第2砥石面を前記第1砥石面に近付け、前記第1砥石面と前記第2砥石面との距離が所定距離になるまで前記被研削物を研削するステップと、前記第1砥石面と前記第2砥石面との距離が前記所定距離になった後に、前記第1砥石面と前記被研削物との吸着を解除し、前記第1砥石面を回転させるステップと、を備えることを、特徴としたものである。
このような構成においては、被研削物を吸着させた状態で、回転した砥石を被研削物に接触させるため、被研削物が吹き飛ぶことを抑制することができる。
本発明により、被研削物が吹き飛ぶことを抑制する研削方法を提供することができる。
被研削物が載置される際の両面研削装置を示す斜視図である。 被研削物が載置された後の両面研削装置の、切断線II−IIでの断面図である。 各回転角における第1砥石面の鉛直位置を示すグラフの例である。 各回転角における第2砥石面の鉛直位置を示すグラフの例である。 被研削物の高低差を表す概略図である。 本発明に係る研削方法のフロー図である。 ステップS2の前における両面研削装置の状態を表す断面図である。 ステップS2の後における両面研削装置の状態を表す断面図である。 ステップS3における両面研削装置の状態を示す断面図である。 ステップS4における両面研削装置の状態を示す断面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載および図面は、適宜、簡略化されている。
なお、当然のことながら、図1およびその他の図面に示した右手系xyz座標は、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なものである。通常、z軸正向きが鉛直上向き、xy平面が水平面であり、図面間で共通である。
まず、本発明の実施形態に係る両面研削装置1の全体的な構成について、まず図1及び図2を用いて説明する。図1は、被研削物50が載置される際の両面研削装置1を示す斜視図である。図2は、被研削物50が載置された後の両面研削装置1の、切断線II−IIでの断面図である。
図1に示すように、両面研削装置1は、第1砥石10と、サンギア15と、第2砥石20と、カウンタギア25と、測定部40と、キャリアギア55と、を備える。また、両面研削装置1は、図示しない制御部をさらに備える。両面研削装置1は、キャリアギア55に保持された被研削物50の両面を研削する装置である。
第1砥石10は、第1中心軸C1を回転軸として回転する、円板状の部材である。第1中心軸C1は、鉛直方向である。第1砥石10は、図示しない下本体部の上方に配置されている。下本体部は、例えば、中心軸を鉛直方向とした円筒の形状であるが、下本体部の形状は円筒状に限らず、直方体状でもよい。第1砥石10の上面は、第1砥石面11である。すなわち、第1砥石面11は、第1中心軸C1を回転軸として回転可能である。
第1砥石面11の中心部には、上方に開口した内孔12が設けられている。内孔12内には、第1中心軸C1を回転軸として回転するサンギア15が、第1砥石10と同軸に配置されている。
第1砥石面11には、吸着孔13が設けられている。吸着孔13は、第1砥石10を貫通している。第1砥石面11の吸着孔13上には、被研削物50が載置される。吸着孔13の内部は、下本体部によって減圧することができる。したがって、吸着孔13上に載置された被研削物50は第1砥石面11に吸着される。なお、吸着孔13は複数備えられていてもよい。第1砥石10は、第1砥石面11上に配置された被研削物50を研削する。
第2砥石20は、第2中心軸C2を回転軸として回転する、円板状の部材である。第2中心軸C2は、第1中心軸C1と平行であり鉛直方向である。第2砥石20は、図示しない上本体部の下方に配置されている。上本体部は、例えば、中心軸を鉛直方向とした円筒の形状であるが、上本体部の形状は円筒状に限らず、直方体状でもよい。第2中心軸C2は、第1中心軸C1と間隔を空けて配置されている。第2砥石20の上面は、第2砥石面21である。すなわち、第2砥石面は、第1中心軸に平行な第2中心軸を回転軸として回転可能に形成されている。
第2砥石面21の中心部には、下方に開口した内孔22が設けられている。第2砥石20がz軸下方向に移動すると、内孔22内にカウンタギア25が配置されるよう、第2砥石20が配置されている。すなわち、第2中心軸C2を回転軸として回転するカウンタギア25が、第2砥石20と同軸に配置されている。
図1に示すように、第1砥石10及び第2砥石20は、回転軸が間隔を空けて配置されたオフセット配置となっている。第2砥石20における第2砥石面21と、第1砥石10における第1砥石面11とは、部分的に対向している。第1砥石面11と第2砥石面21とが対向する領域を、研削加工領域という。第2砥石20は、研削加工領域に配置された被研削物50を研削する。
サンギア15は、歯車状の部材であり、外周に複数の歯が形成されている。サンギア15は、第1砥石10と同軸に、第1砥石10に設けられた内孔12内に配置される。ここで、サンギア15の上面は、第1砥石面11よりも上方に突出しており、サンギア回転軸16(図2参照)に接続されている。サンギア回転軸16も、第1砥石10の第1中心軸C1と同軸になるように、配置されている。xy平面視では、サンギア15は、第2砥石20の外側に配置されている。
カウンタギア25は、歯車状の部材であり、外周に複数の歯が形成されている。カウンタギア25は、第2砥石20と同軸に、第2砥石20に設けられた内孔22内に配置される。ここで、カウンタギア25の下面は、第2砥石面21よりも下方に突出しており、カウンタギア回転軸26に接続されている。カウンタギア回転軸26も、第1砥石10の第1中心軸C1と同軸になるように、配置されている。xy平面視では、カウンタギア25は、第1砥石10の外側に配置されている。
被研削物50は、両面研削装置1によって両面を研削される板状の部材である。被研削物50は、例えば、ウェハである。なお、被研削物50は、研削される両面を有していれば、ウェハに限らない。
被研削物50は、第1砥石面11と第2砥石面21とが対向する研削加工領域に配置されて研削される。研削時において、被研削物50の下面51は、第1砥石10の第1砥石面11に当接し、被研削物50の上面52は、第2砥石20の第2砥石面21に当接する。すなわち、被研削物50は、第1砥石面11と第2砥石面21とで挟まれる。この状態で第2砥石面21を回転させると、被研削物50の上面52は第2砥石面21により研削される。また、第1砥石面11を回転させると、被研削物50の下面51は第1砥石面11により研削される。
図1に示すように、キャリアギア55は、歯車状の部材であり、外周面に複数の歯が形成されている。また、キャリアギア55は、内部に被研削物50を保持する保持孔が設けられている。キャリアギア55は、被研削物50を保持するので、単に、キャリアともいう。その場合には、外周の複数の歯をキャリアギアという。
キャリアギア55の中心軸と、保持孔の中心軸とは、ずれていてもよい。キャリアギア55は、被研削物50の外周面を囲んで被研削物50を保持する。被研削物50は、例えば、保持孔に嵌合されて保持される。キャリアギア55の厚さは、被研削物50の厚さよりも薄い。よって、キャリアギア55に保持されたときの被研削物50の下面51及び上面52は、保持孔から突出している。例えば、キャリアギア55の厚さは、70[μm]である。
被研削物50を保持したキャリアギア55は、第1砥石10と第2砥石20との間に配置される。この場合に、xy平面視では、キャリアギア55に保持された被研削物50は、研削加工領域内に配置される。一方、キャリアギア55の歯は、xy平面視では、第1砥石面11から外側に突出する部分及び第2砥石面21から外側に突出する部分を有している。
サンギア15は、サンギア回転軸16(図2参照)の回転に伴って回転される。カウンタギア25は、第1中心軸C1を回転軸としたサンギア15の回転に連動して、第2中心軸C2を回転軸として回転する。サンギア15及びカウンタギア25に噛み合うキャリアギア55は、第1砥石面11と第2砥石面21との間で、第1砥石面11に平行な面内で回転する。
第1砥石10は、第1中心軸C1を回転軸として回転し、第2砥石20は、第2中心軸C2を回転軸として回転する。これにより、被研削物50の下面51は第1砥石面11によって研削され、被研削物50の上面52は、第2砥石面21によって研削される。なお、第1砥石10とサンギア15は、独立に回転可能であってもよいし、それぞれ一体となって回転してもよい。一方、第2砥石20とカウンタギア25は、独立に回転可能に設けられている。
測定部40は、被研削物50の厚さを測定するための装置である。測定部40は、支持部材41と、第1変位センサ42と、第2変位センサ43と、を備えている。支持部材41は、第1変位センサ42および第2変位センサ43を支持する部材である。第1変位センサ42および第2変位センサ43は、y軸周りに回動可能な棒状部材である。測定時において、第1変位センサ42および第2変位センサ43は、鉛直方向を向く。
第1変位センサ42は、測定時において鉛直方向に伸縮する。第1変位センサ42は、第1砥石面11に接触することで、第1砥石面11の鉛直方向位置(以下、鉛直位置)を検知する。また、第1変位センサ42は、第1砥石面11に載置された被研削物50の上面52に接触することで、被研削物50の上面52の鉛直位置を検知する。第1変位センサ42は、非測定時においては鉛直方向を向いておらず、被研削物50や第1砥石面11と接しない。
第2変位センサ43は、測定時において鉛直方向に伸縮する。第2変位センサ43は、第2砥石面21に接触することで、第2砥石面21の鉛直位置を検知する。第2変位センサ43は、非測定時においては鉛直方向を向いておらず、第2砥石面21と接しない。
制御部(不図示)は、例えば、コンピュータのような演算機能を有する装置である。制御部は、両面研削装置1の各部の動作を制御する。
また、制御部は、測定部40が検知した第1砥石面11の鉛直位置から、第1砥石10の摩耗量を算出する。また、制御部は、測定部40が検知した第2砥石面21の鉛直位置から、第2砥石20の摩耗量を算出する。
また、制御部は、測定部40で測定された被研削物50の厚さに基づいて、研削加工時における第2砥石面21の高さを調整する。制御部は、測定部40が検知した第2砥石面21の鉛直位置をさらに考慮して、研削加工時における第2砥石面21の高さを調整してもよい。
また、第1砥石面11と第1変位センサ42を接触させながら第1砥石10を回転させることで、測定部40は各回転角における第1砥石面11の鉛直位置を測定することができる。このとき、制御部は、各回転角における第1砥石面11の鉛直位置に基づいて、第1砥石面11のうねりを評価する。図3Aは、各回転角における第1砥石面11の鉛直位置を示すグラフの例である。図3Aに示すように、第1砥石面11の鉛直位置が最も高い点と最も低い点の差を第1砥石面11の高低差βとする。なお、高低差βが大きいほど、第1砥石面11の有しているうねりが大きいと評価できる。
また、第2砥石面21と第2変位センサ43を接触させながら第2砥石20を回転させることで、測定部40は各回転角における第2砥石面21の鉛直位置を測定することができる。このとき、制御部は、各回転角における第2砥石面21の鉛直位置に基づいて、第2砥石面21のうねりを評価する。図3Bは、各回転角における第2砥石面21の鉛直位置を示すグラフの例である。図3Bに示すように、第2砥石面21の鉛直位置が最も高い点と最も低い点の差を第2砥石面21の高低差γとする。なお、高低差γが大きいほど、第2砥石面21の有しているうねりが大きいと評価できる。
また、図3Cに示すように、被研削物50の上面52において、鉛直位置の最高点と最低点の差を、上面52の高低差δとする。高低差δは、例えば、研削前の被研削物50を製造する工程における処理精度によって定められる。あるいは、高低差δは、各回転角における被研削物50の上面52の鉛直位置に基づいて測定される。各回転角における被研削物50の上面52の鉛直位置は、例えば、上面52と第1変位センサ42を接触させながらキャリアギア55を回転させることで測定することができる。
ここで、両面研削装置1を用いて被研削物50の研削加工を行う研削方法について、図4〜図7を用いて説明する。図4は、本実施形態に係る研削方法を説明するフロー図である。図5A、図5B、図6、及び図7は、本実施形態に係る研削方法の各ステップにおける両面研削装置1の様子を表す断面図である。
図4に示すように、本発明に係る研削方法では、まずステップS1において、第1砥石面11のうち、第2砥石面21と対向する領域に被研削物50を吸着させる。具体的には、第1砥石面11の研削加工領域に設けられた吸着孔13の上に被研削物50を配置し、吸着孔13の内部を減圧する。このとき、第1砥石10、及び被研削物50は回転していない。
次に、ステップS2において、第1砥石面11に被研削物50を吸着させた状態で、回転する第2砥石面21を第1砥石面11に近付け、第1砥石面11と第2砥石面21との距離が所定距離になるまで被研削物50を研削する。ステップS2における両面研削装置1の具体的な動作については、図5A、図5Bを用いて説明する。図5Aは、ステップS2の前における両面研削装置1の状態を表す断面図である。図5Bは、ステップS2の後における両面研削装置1の状態を表す断面図である。
ステップS2では、まず、図5Aに示すように、吸着孔13の内部を減圧した状態で、第2砥石20を回転させながら下方に移動させる。このとき、被研削物50は第1砥石面11に吸着されているため、被研削物50が第2砥石面21の回転方向の力を受けた場合においても、被研削物50が第1砥石面11から飛び出すことを抑制することができる。
また、吸着孔13の内部を減圧したままの状態で、図5Bに示すように、第1砥石面11と第2砥石面21との距離が距離Dになるまで被研削物50を研削する。なお、距離Dの値は、研削前の被研削物50の厚さ以下で、かつ研削加工後における被研削物50の所望の厚さよりも大きく、両面研削装置1のユーザが任意に設定することができる値である。
次に、ステップS3において、第1砥石面11と被研削物50との吸着を解除し、第1砥石面11を回転させる。ステップS3における両面研削装置1の具体的な動作については、図6を用いて説明する。図6は、ステップS3における両面研削装置1の状態を表す断面図である。
ステップS3では、図6に示すように、第1砥石面11と第2砥石面21との距離が距離Dになった後に吸着孔13の内部の減圧を停止し、第1砥石10を回転させる。
このとき、被研削物50の上面52は、予め第2砥石面21によって研削されているため、被研削物50の上面52の凹凸やうねりは、研削前と比べて小さくなっている。したがって、上面52と被研削物50の凸部同士の接触が抑制されるため、被研削物50を第1砥石面11に吸着させていなくても、被研削物50が吹き飛びにくい。この状態で第1砥石10を回転させることによって、被研削物50の下面51を研削することができる。
なお、第1砥石10の回転に伴って、サンギア15、カウンタギア25、及びキャリアギア55を回転させてもよい。このようにすることで、被研削物50自身も研削加工領域内で回転するため、より被研削物50の下面51及び上面52を均一に研削することができる。
次に、ステップS4において、被研削物50が所望の厚さになるまで研削を行う。ステップS4における両面研削装置1の具体的な動作については、図7を用いて説明する。図7は、ステップS4における両面研削装置1の状態を表す断面図である。
ステップS4では、図7に示すように、第1砥石10、第2砥石20、及び被研削物50を回転させながら、第2砥石20を下方に移動させる。このようにすることで、被研削物50の下面51及び上面52を研削することができる。また、第1砥石面11と第2砥石面21の距離が被研削物50の所望の厚みになるまで研削を続けることによって、被研削物50を所望の厚みに研削加工することができる。被研削物50を所望の厚みに研削加工した後、フローを終了する。
以上で説明したように、本実施形態に係る研削方法においては、被研削物50の上面52の凹凸やうねりを予め小さくしてから、第1砥石面11及び第2砥石面21を回転させる。従って、被研削物50が吹き飛ぶことを抑制しつつ、被研削物50を研削加工することができる。
なお、距離Dは、ステップS2の処理終了時に被研削物50の上面52の凹凸やうねりが十分小さくなるように設定することが好ましい。例えば、距離Dは、研削前の被研削物50の厚さから上面52の高低差δを差し引いた値とすることができる。このように距離Dを設定した場合、第1砥石面11と第2砥石面21との距離が距離Dになるまで被研削物50を研削した際に上面52の凹凸やうねりが十分小さくなり、被研削物50がより吹き飛びにくくなる。
また、被研削物50の研削時において、第2砥石面21はゆっくりと下降させることが好ましい。第2砥石面21をゆっくりと下降させることによって、研削加工後の被研削物50の表面粗さを小さくすることができる。したがって、ステップS2において、被研削物50を研削する前の段階では第2砥石面21を素早く下降させ、被研削物50を研削する段階では第2砥石面21をゆっくりと下降させることが好ましい。このようにすることで、研削加工にかかる時間を短縮しつつ、加工精度を高めることができる。
具体的には、例えば、被研削物50を研削する位置よりもエアカットαだけ高い鉛直位置になるまでは第2砥石面21を素早く下降させ、その後、第2砥石面21をゆっくりと下降させることが好ましい。すなわち、第1砥石面11と第2砥石面21との距離が距離(D+α)になるまでは第2砥石面21を素早く下降させ、第1砥石面11と第2砥石面21との距離が距離(D+α)になった後は第2砥石面21をゆっくりと下降させることが好ましい。なお、エアカットαは、例えば、次式(1)に示すように、高低差β、γ、δ(図3A〜C参照)の和とすることができる。
α=β+γ+δ ・・・式(1)
さらに、本発明は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上記の実施形態において、第1変位センサ42および第2変位センサ43として接触式の変位センサを用いたが、光学式センサや磁気検出センサのような非接触式の変位センサを用いてもよい。
1 両面研削装置
10 第1砥石
11 第1砥石面
12 内孔
13 吸着孔
15 サンギア
16 サンギア回転軸
20 第2砥石
21 第2砥石面
22 内孔
25 カウンタギア
26 カウンタギア回転軸
40 測定部
41 支持部材
42 第1変位センサ
43 第2変位センサ
50 被研削物
51 下面
52 上面
55 キャリアギア
C1 第1中心軸
C2 第2中心軸
D 距離
II−II 切断線
α エアカット
β、γ、δ 高低差

Claims (1)

  1. 第1中心軸を回転軸として回転可能な第1砥石面と、前記第1中心軸に平行な第2中心軸を回転軸として回転可能な第2砥石面とで被研削物を挟み、前記第1及び第2砥石面を回転させることで前記被研削物の両面を研削する研削方法であって、
    前記第1砥石面のうち、前記第2砥石面と対向する領域に前記被研削物を吸着させるステップと、
    前記第1砥石面に前記被研削物を吸着させた状態で、回転する前記第2砥石面を前記第1砥石面に近付け、前記第1砥石面と前記第2砥石面との距離が所定距離になるまで前記被研削物を研削するステップと、
    前記第1砥石面と前記第2砥石面との距離が前記所定距離になった後に、前記第1砥石面と前記被研削物との吸着を解除し、前記第1砥石面を回転させるステップと、を備える、
    研削方法。
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