JP2016159384A - 研磨装置及び研磨方法 - Google Patents

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小池 孝幸
Takayuki Koike
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Abstract

【課題】保持ヘッドに対する加圧分布を研磨面内で均一に保ち、被研磨品に対して平坦度のより優れた研磨処理を実現する。
【解決手段】定盤1の研磨部に保持ヘッド2を加圧する加圧機構3と、定盤1及び保持ヘッド2を夫々回転させる駆動機構と、定盤1上の予め決められた位置に保持ヘッド2を位置決めするように案内する案内機構5と、を備え、案内機構5は、定盤1の中央に設けられ、当該定盤1の径方向内側にて保持ヘッド2を案内して位置決めする内側案内ローラ6と、定盤1の周縁部に設けられ、定盤1の径方向外側にて保持ヘッド2を案内して位置決めする外側案内ローラ7と、を含み、内側及び外側案内ローラ6,7は、保持ヘッド2の加圧方向の厚さよりも厚いローラ本体8を有し、ローラ本体8には保持ヘッド2の外周面に接触する接触部8aと、加圧機構3に対して非接触配置される非接触部8bとを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、ウェハ等の被研磨品を研磨する研磨装置に係り、特に、被研磨品の片面を研磨する研磨装置及び研磨方法の改良に関する。
近年、携帯電話等の移動体通信分野の発達によりSAWフィルタの需要が高まっており、このSAWフィルタ用のウェハとして、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ランガサイト等の圧電性酸化物単結晶が利用されている。これらのウェハに総じて求められる形状特性としてウェハ表面の平坦度がある。
SAWフィルタの製作過程において、露光技術によりウェハ表面に金属電極をパターニングする場合、ウェハ表面に不規則な凹凸があると焦点ずれを引き起こし、パターン通りの金属電極が形成されない等の問題を生じてしまう。このため、ウェハの表面形状は凹凸等の起伏の小さい、すなわち平坦度等の良好なウェハが求められる。
また、ウェハ1枚当りからできるだけ多くのSAWフィルタを取得することを目的とし、ウェハの中央はもちろんのこと、外周付近における加工精度においても高平坦度の要求が年々高まっており、外周部のわずかな面ダレも、歩留まりの観点から問題となる場合が多い。一般的には、外周の保証外領域を1mmとしたとき、TTV(Total Thickness Variation)で、3μm以下、また、最大LTV(Local Thickness Variation)を0.5μm以下としたとき、%LTV(Parcent Local Thickness Variation)が100%であることを求められる。
ところで、SAWフィルタ用ウェハ(以後、「SAWウェハ」と略記する。)の製造過程を極めて簡単に並べれば、単結晶を育成した後、得られた単結晶を円柱状へ円筒研削し、次にワイヤソー等による方位出しとウェハ状への切断、得られたウェハの外周のべべリング(面取り)、両面ラッピング(粗研)、片面研磨(精研)となる。
最終的にSAWウェハは、その表面に電極を形成するが、圧電効果により発生したバルク波がSAWウェハの裏面で反射して電極に到達することで生じるスプリアスを抑制するため、ウェハ裏面の粗度を大きくし、反射したバルク波が電極に到達しないようにする場合が多い。よってSAWウェハは、片面研磨仕上げが一般的である。
電極を形成しない裏面の粗さは、両面ラッピング(粗研)で決定すればよい。一般に、#240〜2500程度の遊離砥粒を用いたラッピングで粗化する場合が多いが、サンドブラスト装置により粗化する手法も用いられている。この場合は#240以下の粗い砥粒が用いられる場合もある。
そして、SAWウェハの片面のみを研磨するには、研磨しない面の保持が必要となり、SAWウェハを保持するための手段として様々な方法が提案されている。例えば、ホットメルト、常温硬化ワックスなどを介して保持ヘッドとしての研磨ブロックにSAWウェハを接着する方法、発泡ポリウレタン等からなるバッキング吸着材にてSAWウェハを真空吸着する方法、ウェハ収納穴が設けられたテンプレートを研磨ブロックに貼り、水等の液体を介して研磨ブロックへSAWウェハを吸着、保持させる方法等が知られている。
ホットメルト、常温硬化ワックスなどを用いる場合は、ウェハ着脱時の加熱や洗浄等の手間および設備が必要になること、バッキング吸着材を用いる場合は、バッキング吸着材が柔らかいことによる形状の転写の問題から、満足するウェハ表面の平坦度が得られ難く、現在主流となっているのは、ウェハ収納穴が設けられたテンプレートを研磨ブロックに貼り、水等の液体を介して研磨ブロックへ吸着、保持させる方法である(特許文献1参照)。テンプレートはウェハよりも薄くなくてはならないし、ウェハを傷つけたりしないよう、樹脂等、比較的柔らかい材質が選択されるため、傷みやすく、消耗品となってしまうが、平坦度とコストを鑑みて、最もバランスのよい手法と言える。
研磨ブロックは、ウェハへ充分な加工圧を与えるため、上方から加圧シリンダ等の加圧部材で加圧されながら、回転する定盤に押し付けられる。このため、加圧部材、研磨ブロックには定盤の回転方向へ引かれる大きな力が働く。この力は加圧部材が支えられる支持軸の真直度を歪めてしまい、研磨ブロックを定盤に対し垂直に加圧できなくなったり、研磨ブロックへの加工圧の分布が、研磨ブロック面内でバラついてしまったりする事態を引き起こし、ウェハの平坦度に悪影響を与えてしまう。
この現象は、定盤上の所定の位置に研磨ブロックを位置決めするように案内する案内機構を付設することで、解決することが可能である。
この案内機構としては、定盤の中央に設けられて研磨ブロックの内側に接触するセンタローラと、定盤の周囲に設けられて研磨ブロックの外側に接触するガイドローラとを備えたものが既に知られており(例えば特許文献1,2)、センタローラ及びガイドローラを備えることは片面研磨装置にとって一般的である。
このように、案内機構としてセンタローラ及びガイドローラを備えれば、簡易に、加圧部材、研磨ブロックが、定盤の回転方向へ引かれる力に対抗することが可能になる。
このため、センタローラ及びガイドローラは、研磨ブロックを所定の位置に位置決めし、研磨ブロックが、定盤の回転方向へ引かれる力を受け止めるため、加圧部材に無用な力がかかることが無いのである。
ここで、センタローラ及びガイドローラは、研磨ブロックの回転に倣い従動するものであればよい。また、研磨ブロックは、加圧部材の支持軸にモータを備えて、強制的性に回転させてもよいし、定盤内外の周差に任せて、成り行きで自然と回転させるようにしてもよい。
特許第2716653号公報(実施例,図1,図2) 特許第3247708号公報(作用,図1)
ところで、本発明者は、日々、ウェハの平坦度を追究するため、研磨ブロックの平坦性と定盤の平坦性とを追究したが、ウェハの平坦度の向上に、頭打ちが見られた。
レーザ式の平坦度測定器にてウェハの形状を観察すると、ウェハ中央と外周とで厚み差があり、いわゆる外周が薄い、面ダレを起こしている状態が観察された。
そこで、本発明者は、鋭意、研究を重ねた結果、片面研磨装置が備える研磨ブロックの案内機構としてのセンタローラ及びガイドローラの形態が、研磨ブロックの平坦性と、定盤及び研磨布の平坦性に加えて、ウェハの平坦度に、大きく影響を与えていることを見出した。
本発明が解決しようする技術的課題は、保持ヘッドに対する加圧分布を研磨面内で均一に保ち、被研磨品に対して平坦度のより優れた研磨処理を実現することにある。
請求項1に係る発明は、表面に研磨部を有する回転可能な定盤と、前記定盤の研磨部上に置かれ、定盤の研磨部に対向した部位に被研磨品の保持部を有すると共に当該保持部に保持された被研磨品の片面を前記定盤の研磨部に接触させる回転可能な保持ヘッドと、前記定盤の研磨部に前記保持ヘッドを加圧する加圧機構と、前記定盤及び保持ヘッドを夫々回転させる駆動機構と、前記定盤上の予め決められた位置に前記保持ヘッドを位置決めするように案内する案内機構と、を備え、前記定盤の研磨部と前記保持ヘッドとの間にスラリーを介在させて前記被研磨品の片面を研磨する研磨装置であって、前記案内機構は、前記定盤の中央に設けられ、当該定盤の径方向内側にて前記保持ヘッドを案内して位置決めする回転可能な内側案内ローラと、前記定盤の周縁部に設けられ、前記定盤の径方向外側にて前記保持ヘッドを案内して位置決めする回転可能な外側案内ローラと、を含み、前記内側及び外側案内ローラは、前記保持ヘッドの加圧方向の厚さよりも厚いローラ本体を有し、このローラ本体には保持ヘッドの外周面に接触する接触部と、前記加圧機構に対して非接触配置される非接触部とを設けたことを特徴とする研磨装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る研磨装置において、前記ローラ本体は、前記接触部として前記保持ヘッドの外周面に接触する外径の大径部と、前記非接触部として前記大径部の外径よりも短い外径の小径部とを有することを特徴とする研磨装置である。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る研磨装置において、前記接触部としての大径部は、前記保持ヘッドの外周面に対向した領域において少なくとも前記小径部と隣接する部位に前記保持ヘッドの外周面と非接触な面取り部を有することを特徴とする研磨装置である。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3いずれかに係る研磨装置において、前記内側案内ローラは、前記保持ヘッドとの対向する部位にて前記保持ヘッドの回転方向と同方向に向けて強制回転することを特徴とする研磨装置である。
請求項5に係る発明は、表面に研磨部を有する回転可能な定盤と、前記定盤の研磨部上に置かれ、定盤の研磨部に対向した部位に被研磨品の保持部を有すると共に当該保持部に保持された被研磨品の片面を前記定盤の研磨部に接触させる回転可能な保持ヘッドと、前記定盤の研磨部に前記保持ヘッドを加圧する加圧機構と、前記定盤及び保持ヘッドを夫々回転させる駆動機構と、前記定盤上の予め決められた位置に前記保持ヘッドを位置決めするように案内する案内機構と、を用い、前記定盤の研磨部と前記保持ヘッドとの間にスラリーを介在させて前記被研磨品の片面を研磨する研磨方法であって、前記定盤に対して被研磨品が保持された保持ヘッドを所定位置に配置し、前記加圧機構にて定盤の研磨部に前記保持ヘッドを加圧するセット工程と、前記定盤の研磨部と前記保持ヘッドとの間にスラリーを供給し、駆動機構にて前記定盤及び前記保持ヘッドを夫々回転させる駆動工程と、前記駆動工程と並行した行われ、前記案内機構の案内要素が前記加圧機構とは非接触で、かつ、前記保持ヘッドの外周面に接触することで当該保持ヘッドを位置決めするように案内する案内工程と、を備えたことを特徴とする研磨方法である。
請求項1に係る発明によれば、本構成を有さない態様に比べて、保持ヘッドに対する加圧分布を研磨面内で均一に保ち、被研磨品に対して平坦度のより優れた研磨処理を実現することができる。
請求項2に係る発明によれば、案内機構の要素である各案内ローラを簡単に構築することができる。
請求項3に係る発明によれば、本構成を有さない態様に比べて、案内機構と加圧機構との干渉をより確実に回避することができる。
請求項4に係る発明によれば、内側案内ローラを強制回転しない態様に比べて、保持ヘッドに対する位置決め保持力をより高めることができる。
請求項5に係る発明によれば、保持ヘッドの案内工程を工夫することで、保持ヘッドに対する加圧分布を研磨面内で均一に保ち、被研磨品に対して平坦度のより優れた研磨処理を実現することができる。
(a)は本発明が適用された研磨装置の実施の形態の概要を示す平面説明図、(b)は(a)中B方向から見た矢視図である。 実施の形態1に係る研磨装置の全体構成を示す説明図である。 (a)は図2中、III方向から見た平面説明図、(b)は保持ヘッドとしての研磨ブロックの一例を示す定盤側から見た説明図である。 (a)は研磨装置における一つの研磨ブロック周りの構成を示す説明図、(b)はその要部を示す説明図である。 比較の形態に係る研磨装置における一つの研磨ブロック周りの構成を示す説明図である。 (a)は実施の形態1に係る研磨装置の加圧機構による加圧動作を模式的に示す説明図、(b)は図5に示す比較の形態に係る研磨装置の加圧機構による加圧動作の弊害を模式的に示す説明図である。
◎実施の形態の概要
図1(a)は本発明が適用された研磨装置の実施の形態の概要を示す平面説明図、図1(b)は(a)中B方向から見た矢視図である。
同図において、研磨装置は、表面に研磨部(例えば研磨布)を有する回転可能な定盤1と、定盤1の研磨部上に置かれ、定盤1の研磨部に対向した部位に被研磨品(例えばウェハ)Wの保持部を有すると共に当該保持部に保持された被研磨品Wの片面を定盤1の研磨部に接触させる回転可能な保持ヘッド2と、定盤1の研磨部に保持ヘッド2を加圧する加圧機構3と、定盤1及び保持ヘッド2を夫々回転させる駆動機構(図示せず)と、定盤1上の予め決められた位置に保持ヘッド2を位置決めするように案内する案内機構5と、を備え、定盤1の研磨部と保持ヘッド2との間にスラリーを介在させて被研磨品Wの片面を研磨するものである。
そして、本例では、案内機構5は、定盤1の中央に設けられ、当該定盤1の径方向内側にて保持ヘッド2を案内して位置決めする回転可能な内側案内ローラ6と、定盤1の周縁部に設けられ、定盤1の径方向外側にて保持ヘッド2を案内して位置決めする回転可能な外側案内ローラ7と、を含み、内側及び外側案内ローラ6,7は、保持ヘッド2の加圧方向の厚さよりも厚いローラ本体8を有し、このローラ本体8には保持ヘッド2の外周面に接触する接触部8aと、加圧機構3に対して非接触配置される非接触部8bとを設けたものである。
このような技術的手段において、定盤1の研磨部上に置かれる保持ヘッド2は単数でも複数でも差し支えないが、研磨効率を考慮すると、複数(本例では4つ)の保持ヘッド2を用いるのが好ましい。
また、加圧機構3は保持ヘッド2の数に応じて設けられればよく、本例では4つ設けられている。
ここで、加圧機構3の加圧方式は、エア圧、油圧、電動など適宜選定して差し支えない。そして、加圧機構3による加圧領域は保持ヘッド2の略全域であることが好ましく、加圧機構3の要素としては保持ヘッド2の略全域に接触する加圧部材を少なくとも有する態様が代表的である。
更に、駆動機構としては、定盤1、保持ヘッド2を別個に駆動するようにしてもよいし、あるいは、定盤1及び保持ヘッド2を共通の駆動源を用いて駆動するようにしてもよいし、あるいは、定盤1のみを駆動し、定盤1内外の周差に任せて保持ヘッド2を追従回転させるようにしてもよい。
また、案内機構5の内側及び外側案内ローラ6,7は、定盤1と干渉しないように定盤1側に支軸を設けるようにしてもよいし、あるいは、定盤1の上方側から支軸を垂下させるようにする等適宜選定して差し支えない。
更にまた、各案内ローラ6,7のローラ本体8は接触部8aと非接触部8bとを有する態様であるが、少なくとも接触部8aの外周面が円形であればよく、非接触部8bの外周面が円形でない多角形の態様をも含む。
また、各案内ローラ6,7は定盤1の回転方向に引かれる力に対抗する機械的強度のローラ本体8を有するという観点から、ローラ本体8は保持ヘッド2の加圧方向の厚さよりも厚い寸法を有する態様が好ましい。
そして、本例に係る各案内ローラ6,7は、ローラ本体8の接触部8aで保持ヘッド2の位置決め性を確保し、かつ、ローラ本体8の非接触部8bで加圧機構3との干渉に伴う加圧機構3の傾動の懸念をなくし、加圧機構3の傾斜に伴う加圧方向変化による保持ヘッド2の加圧分布のムラの発生を抑えるものであればよい。
また、ローラ本体8の代表的態様としては、接触部8aとして保持ヘッド2の外周面に接触する外径の大径部と、非接触部8bとして大径部の外径よりも短い外径の小径部とを有する態様が挙げられる。
そして、接触部8aとしての大径部の好ましい態様としては、保持ヘッド2の外周面に対向した領域において少なくとも小径部と隣接する部位に保持ヘッド2の外周面と非接触な面取り部を有するものが挙げられる。
このように、接触部8aとしての大径部が面取り部を有すると、仮に各案内ローラ6,7が回転動作中に僅かに傾動したとしても、面取り部の存在によって、各案内ローラ6,7と加圧機構3の要素との間の干渉はより起こり難い点で好ましい。
更に、内側案内ローラ6の好ましい態様としては、保持ヘッド2との対向する部位にて保持ヘッド2の回転方向と同方向に向けて強制回転する態様が挙げられる。
このように、内側案内ローラ6を強制回転させることで、保持ヘッド2を位置決めするための案内力が高くなり、定盤1の回転方向に引かれる力に対し保持ヘッド2の位置決め保持力を高めることができる点で好ましい。
また、本例に係る研磨装置による研磨方法は、定盤1に対して被研磨品Wが保持された保持ヘッド2を所定位置に配置し、加圧機構3にて定盤1の研磨部に保持ヘッド2を加圧するセット工程と、定盤1の研磨部と保持ヘッド2との間にスラリーを供給し、図示外の駆動機構にて定盤1及び保持ヘッド2を夫々回転させる駆動工程と、駆動工程と並行した行われ、案内機構5の案内要素(内側及び外側案内ローラ6,7)が加圧機構3とは非接触で、かつ、保持ヘッド2の外周面に接触することで当該保持ヘッド2を位置決めするように案内する案内工程と、を備えたものである。
ここで、ローラ本体8としては、機械的強度を確保するために、保持ヘッド2の加圧方向の厚さよりも厚いものが使用されることが多いが、例えば案内ローラ6,7のローラ本体8の厚さが薄くでも、外径を大きくする等して保持ヘッド2の案内機能としての機械的強度が得られれば、このような構成の案内ローラを用いた研磨方法を行うようにすることは可能である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明をより詳細に説明する。
◎実施の形態1
<研磨装置の構成>
図2は実施の形態1に係る研磨装置の全体構成を示す。
同図において、研磨装置10は、表面に研磨布21を有する回転可能な定盤20と、この定盤20の研磨布21上に置かれ、定盤20の研磨布21に対向した部位に保持された被研磨品としてのウェハWの片面を定盤20の研磨布21に接触させる回転可能な保持ヘッドとしての研磨ブロック30と、定盤20の研磨布21に研磨ブロック30を加圧する加圧機構40と、定盤20上の予め決められた位置に研磨ブロックを位置決めするように案内する案内機構50と、を備えている。
本実施の形態において、定盤20は円形テーブル状に構成されており、定盤20の表面には、図3(a)に示すように、研磨布21が例えば両面粘着テープにて貼られている。この研磨布21は図示するが如く網目状に、型押しで溝21aが設けられている場合が多い。これは、研磨中に流すスラリー(図示せず)の循環を促進するためである。研磨布21自体は単なる布材(クロス)であるので、実際に研磨に寄与するのは、スラリーである。スラリーは、コロイダルシリカと呼ばれるSiOの砥粒を分散した液体で、その粒径は、100nm以下と、極めて微細なものである。スラリーは、ウェハWと研磨布21の間に入り込み、かつ、加圧機構40により与えられる加工圧と、定盤20による回転によって、ウェハWの表面を研磨する。
ここで、定盤20は、図2に示すように、定盤駆動機構(例えば駆動モータ及び駆動伝達機構)22を介して予め決められた方向(本例では反時計回り方向)に回転駆動するようになっている。尚、定盤駆動機構22は所定方向に定盤20を回転駆動する態様に限られるものではなく、定盤20の回転方向を正逆に切替駆動するようにしてもよい。
また、研磨ブロック30は円板状に構成されており、研磨ブロック30の表面には、図3(b)に示すように、テンプレート31が貼られている。テンプレート31の貼り付けには、両面粘着テープが用いられる場合が多い。テンプレート31にはウェハWを収納するホールが、所望の数だけ空けられている。ホールは、ウェハWの直径よりも、0.1〜0.5mm程度、大きめに作られている場合が多い。言うまでもなく、テンプレート31はウェハWの研磨後の厚みよりも薄くなければならない。
そして、テンプレート31はホール部分に水などの液体を入れ、ウェハWを吸着固定する。ウェハWが収納された研磨ブロック30は、ウェハWが下方の研磨布21に当たる方向で、定盤20の上に設置される。本例では、4つの研磨ブロック30(具体的には30A〜30D)が定盤20上に均等な角度間隔(本例では90度)で設置される。
更に、研磨ブロック30の上方には加圧機構40が設けられている。この加圧機構40は、図2及び図3に示すように、研磨ブロック30の上に加圧ブロック41を載置し、この加圧ブロック41をアクチュエータ42の作動軸43を介して、上方から加圧することで、定盤20及び研磨布21に対しウェハWに所定の加工圧を付与するものである。加工圧はウェハWの材質により異なるが、数10〜数100g/cm程度が一般的である。加工圧が大きいほど、加工力は大きくなり、能率は上がるが、過度であると、ウェハWの割れを引き起こす場合があるので、注意が必要である。
ここで、アクチュエータ42としては、エア、油圧、電動などで駆動可能なものであればよく、アクチュエータ42の作動軸43は、図2に示すように、軸受部44に摺動自在に保持されて加圧ブロック41を吊り下げ支持しており、加圧ブロック41はアクチュエータ42の作動軸43の進退に応じて退避位置と加圧位置との間で昇降動可能するようになっている。
また、本例では、加圧ブロック41は、研磨ブロック30に均一な圧力を伝えるため、少なくとも研磨ブロック30との接触面が当該研磨ブロック30と略同サイズに設定されている。
また、定盤20上に設置された研磨ブロック30は案内機構50によって予め決められた位置に案内されて位置決めされるようになっている。
本例では、案内機構50は、図3(a)に示すように、定盤20の中央に回転可能に設けられ、各研磨ブロック30(30A〜30D)の周面に接触する内側案内ローラとしての一つのセンタローラ51と、定盤20の外周縁近傍に回転可能に設けられ、個々の研磨ブロック30(30A〜30D)の周面に夫々別個に接触する外側案内ローラとしての複数(本例では4つ)のアウタローラ52(具体的には52A〜52D)とを備えている。
ここで、センタローラ51は定盤20の中央孔部20aに回転支軸を有し、また、各アウタローラ52は定盤20の外周縁の外側に回転支軸を有しており、各研磨ブロック30のセンタローラ51及び各アウタローラ52との接触部間を結ぶ直線が各研磨ブロック30の外径よりも短く設定されている。本例では、各アウタローラ52は、センタローラ51の各研磨ブロック30との接触部を通る法線方向に対し、定盤20の回転方向側に偏倚した位置に配置されている。
そして、本実施の形態では、センタローラ51は案内駆動機構(駆動モータ及び駆動伝達機構)55を介して定盤20の回転方向とは逆方向に駆動回転されるようになっている。
更に、本実施の形態では、センタローラ51及びアウタローラ52は、図4(a)(b)に示すように、研磨ブロック30の加圧方向の厚さよりも厚い寸法hのローラ本体60を有し、このローラ本体60には研磨ブロック30の外周面に接触する接触部61と、加圧ブロック41に対して非接触配置される非接触部62とを設けたものである。
ここで、例えばセンタローラ51を例に挙げると、接触部61は、外径d1で高さ寸法h1の大径部として構成され、非接触部62は、外径d2(d2<d1)で高さ寸法h2の小径部として構成されている。そして、ローラ本体60の非接触部62と加圧ブロック41との外周面との間には寸法g(本例ではg1)の間隙63が確保されている。
尚、アウタローラ52のローラ本体60も接触部61としての大径部、非接触部62としての小径部からなり、ローラ本体60の非接触部62と加圧ブロック41との外周面との間には寸法g(本例ではg2)の間隙63が確保されている。
また、本実施の形態では、ローラ本体60の接触部61としての大径部の外周面は、図4(b)に示すように、研磨ブロック30の外周面に接触する平面部65と、この平面部65の少なくとも上縁に設けられる面取り部66とを有している。
また、本実施の形態では、アクチュエータ42、定盤駆動機構22及び案内駆動機構55は制御装置70からの制御信号に基づいて制御されるようになっている。
<研磨装置の作動>
次に、本実施の形態に係る研磨装置の作動について説明する。
本実施の形態において、図示外の操作スイッチを操作すると、制御装置70は、先ず、定盤駆動機構22及び案内駆動機構55に所定の制御信号を送出し、定盤駆動機構22にて定盤20を予め決められた方向(本例では反時計回り方向に相当)に回転させ、案内駆動機構55にてセンタローラ51を時計回り方向に回転させる。このとき、ウェハWが収納された研磨ブロック30(30A〜30D)は、定盤20の回転に伴って移動し、案内機構50のセンタローラ51及びアウタローラ52(52A〜52D)の位置に到達する。この状態において、研磨ブロック30は、センタローラ51の回転力を受け、かつ、アウタローラ52を従動回転させながら、時計回り方向に回転する。
更に、本例では、制御装置70は、アクチュエータ42に所定の制御信号を送出し、アクチュエータ42の作動軸43を下降させ、加圧ブロック41にて研磨ブロック30を加圧する。
この状態において、研磨ブロック30のウェハWは定盤20の研磨布21によって研磨される。
ここで、定盤20の回転数が大きいほど、加工力は大きくなり、能率は上がるが、加工抵抗や機械振動により、ウェハWの割れやカケを引き起こす場合があるので、回転数は10〜50rpm程度に抑えるのが一般的である。
特に、本実施の形態では、センタローラ51を強制回転させるようにしているため、ウェハWの定盤20の研磨布21による研磨工程がより強く行われている。
尚、本例では、定盤駆動機構22は定盤20を所定方向に回転駆動する態様であるが、定盤20の回転方向を正逆に切替駆動するようにしてもよい。
但し、定盤20の回転方向を切替駆動する態様では、定盤20を逆方向(本例では時計回り方向に相当)に回転させる場合には、各研磨ブロック30(30A〜30D)は定盤20と共に逆方向に移動しようとするため、各研磨ブロック30(30A〜30D)は定盤20の回転方向に移動し、センタローラ51とアウタローラ52(52D,52A〜52C)の位置に到達して位置決めされる。このとき、案内駆動機構55としては、研磨ブロック30の位置決め位置の変化に応じて加圧ブロック41の中心位置を連動して変化させるように構成しておけばよい。
このような研磨工程において、例えば図5に示す比較の形態にあっては、案内機構50’としてのセンタローラ51’及びアウタローラ52’が非接触部62を有していない態様であるため、センタローラ51’及びアウタローラ52’は、研磨ブロック30をサポートし、定盤20の回転方向に引かれる力に対抗しているのであるが、センタローラ51’及びアウタローラ52’の外周面が研磨ブロック30のみならず、加圧ブロック41の外周面にも接触している。
このため、この比較の形態にあっては、図6(b)に示すように、例えばセンタローラ51’又はアウタローラ52’の僅かな加工精度の誤差から、センタローラ51’又はアウタローラ52’支軸が傾斜したとすると、アクチュエータ42の作動軸43に吊り下げられている加圧ブロック41を斜めに傾かせる力が働いてしまう懸念がある。
研磨装置は完全に誤差なく各部品を加工することは不可能であるし、センタローラ51’及びアウタローラ52’や、加圧ブロック41の側面に、汚れが付着したり、長期の使用で歪んだりしても、前記症状を引き起こすことがあり、ウェハWの平坦度を一定以上向上させるには限度があった。
これに対し、本実施の形態では、センタローラ51及びアウタローラ52の径を2段にし、径の大きなリブ状の接触部(大径部)61が研磨ブロック30の外周のみに接触する態様で、加圧ブロック41には非接触になっている。
このため、本例では、センタローラ51及びアウタローラ52に僅かな加工精度の誤差があったり、汚れが付着したり、長期の使用で歪みなどが発生しても、加圧ブロック41を斜めに傾かせる力は、極めて働き難くなり、加圧ブロック41の加圧方向は安定した状態になっている。
更に、本実施の形態では、センタローラ51及びアウタローラ52のローラ本体60の厚さを研磨ブロック30の厚さよりも厚くしているため、これらのセンタローラ51及びアウタローラ52は、研磨ブロック30が定盤20の回転方向に引かれる力に対抗する上で十分な機械的強度を備えている。単にセンタローラ51及びアウタローラ52を薄型にし、研磨ブロック30の外周面のみに接触する形態とした態様では、ローラ本体が薄すぎて研磨ブロック30をサポートし、定盤20の回転方向に引かれる力に対抗する機械的強度が得られない懸念がある。
更にまた、本実施の形態では、センタローラ51及びアウタローラ52の接触部61の外周面には面取り部66を設けているため、センタローラ51及びアウタローラ52に僅かな加工精度の誤差がある場合に、仮にこれらのローラの支軸が傾いたとしても、接触部61が加圧ブロック41に接触する懸念は極めて少ない。
次に、本発明の実施例について比較例を挙げて具体的に説明する。
(実施例1)
本実施の形態に係るセンタローラ及びアウタローラを適用し、直径4インチのタンタル酸リチウムウェハの片面研磨を行った。片面研磨装置は、不二越機械工業株式会社製のSPM−19A式を用いた。研磨ブロックは4枚、テンプレートのホールは10個とし、1バッチあたり40枚の処理とした。
研磨の前に、定盤の平坦度が10μm以下、研磨ブロックの平坦度が5μm以下になるように修正した。定盤および研磨ブロックの平坦度を測定するには、ストレートエッジとシクネスゲージを用いた。定盤の修正は、ダイヤモンドペレットが埋め込まれた研磨ブロック状の修正ブロックを用い、水を流しながら、定盤表面を研磨することで行った。
定盤回転数は50rpmで左回転とし、センタローラは強制回転式で、研磨ブロックは、20rpmで左回転するように設定した。アウタローラは従動である。
加工圧は、ウェハの面積をもとに、250g/cmとなるよう、加圧ブロックの圧力を調整した。
スラリーは、コロイダルシリカ、株式会社フジミインコーポレーテッド製、COMPOL50(SiO平均粒子径40nm)を用いた。スラリーは、20℃を保つよう、チリーニングユニットを用い、スラリータンクを冷却した。スラリー流量は、1リットル/分で、フィルタを介し、タンク循環式とした。
ウェハの厚みは研磨前で300μm、研磨後で250μmとした。テンプレートの厚みは200μmである。5バッチで、計200枚の研磨を行い、平坦度を測定した。
結果を表1に示す。
ウェハの外周1mmを除いた領域を、測定有効領域としている。TTVは測定有効領域全体での厚み差で、200枚の平均値を示した。LTVはウェハ毎に、測定有効領域を5mm角の格子状の区画に区切り、其々の区画内での厚み差を測定し、その中で、最大の値をMax LTVとし、200枚のウェハの全区画中で、最大のものを示した。%LTVは、LTVの規格を0.5μmとし、規格に収まった区画の割合を百分率で示したもので、200枚の平均値を示した。
(実施例2)
実施例1と同じ片面研磨装置を用い、直径6インチのタンタル酸リチウムウェハの片面研磨を行った。研磨ブロックは4枚、テンプレートのホールは4個とし、1バッチあたり16枚の処理とした。
研磨の前に、実施例1と同様に、定盤の平坦度が10μm以下、研磨ブロックの平坦度が5μm以下になるように修正した。
定盤回転数は30rpmで左回転とし、センタローラは強制回転式で、研磨ブロックは、10rpmで左回転するように設定した。加工圧は、ウェハの面積をもとに、150g/cmとなるよう、加圧ブロックの圧力を調整した。また、スラリーには実施例1と同じ、コロイダルシリカを用いた。
ウェハの厚みは研磨前で250μm、研磨後で200μmとした。テンプレートの厚みは180μmである。5バッチで、計80枚の研磨を行い、実施例1と同様に平坦度を測定した結果を表1に示す。
(実施例3)
実施例1と同じ片面研磨装置を用い、直径4インチのニオブ酸リチウムウェハの片面研磨を行った。研磨ブロックは4枚、テンプレートのホールは10個とし、1バッチあたり40枚の処理とした。
研磨の前に、実施例1と同様に、定盤の平坦度が10μm以下、研磨ブロックの平坦度が5μm以下になるように修正した。
定盤回転数は60rpmで左回転とし、センタローラは強制回転式で、研磨ブロックは、30rpmで左回転するように設定した。加工圧は、ウェハの面積をもとに、400g/cmとなるよう、加圧ブロックの圧力を調整した。また、スラリーには実施例1と同じ、コロイダルシリカを用いた。
ウェハの厚みは研磨前で550μm、研磨後で500μmとした。テンプレートの厚みは400μmである。5バッチで、計200枚の研磨を行い、実施例1と同様に平坦度を測定した結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例1と同じ片面研磨装置を用い、比較の形態に係る研磨装置のセンタローラ及びアウタローラを適用し、直径4インチのタンタル酸リチウムウェハの片面研磨を行った。
実施例1と同じ条件で5バッチ、計200枚の研磨を行い、実施例1と同様に平坦度を測定した結果を表1に示す。
(比較例2)
実施例1と同じ片面研磨装置を用い、比較の形態に係る研磨装置のセンタローラ及びアウタローラを適用し、直径6インチのタンタル酸リチウムウェハの片面研磨を行った。
実施例2と同じ条件で5バッチ、計80枚の研磨を行い、実施例1と同様に平坦度を測定した結果を表1に示す。
(比較例3)
実施例1と同じ片面研磨装置を用い、比較の形態に係る研磨装置のセンタローラ及びアウタローラを適用し、直径4インチのニオブ酸リチウムウェハの片面研磨を行った。
実施例3と同じ条件で5バッチ、計200枚の研磨を行い、実施例1と同様に平坦度を測定した結果を表1に示す。
Figure 2016159384
表1によれば、TTVは、実施例1〜3が比較例1〜3に比べて厚み差の平均が小さいことが理解される。また、MaxLTVは、実施例1〜3が比較例1〜3に比べて厚み差の最大のものが小さいことが理解される。更に、%LTVは実施例1〜3は規格内のものが100%であるのに対し、比較例1〜3は規格内から外れるものがあることが理解される。
1 定盤
2 保持ヘッド
3 加圧機構
5 案内機構
6 内側案内ローラ
7 外側案内ローラ
8 ローラ本体
8a 接触部
8b 非接触部
W 被研磨品

Claims (5)

  1. 表面に研磨部を有する回転可能な定盤と、
    前記定盤の研磨部上に置かれ、定盤の研磨部に対向した部位に被研磨品の保持部を有すると共に当該保持部に保持された被研磨品の片面を前記定盤の研磨部に接触させる回転可能な保持ヘッドと、
    前記定盤の研磨部に前記保持ヘッドを加圧する加圧機構と、
    前記定盤及び保持ヘッドを夫々回転させる駆動機構と、
    前記定盤上の予め決められた位置に前記保持ヘッドを位置決めするように案内する案内機構と、を備え、
    前記定盤の研磨部と前記保持ヘッドとの間にスラリーを介在させて前記被研磨品の片面を研磨する研磨装置であって、
    前記案内機構は、前記定盤の中央に設けられ、当該定盤の径方向内側にて前記保持ヘッドを案内して位置決めする回転可能な内側案内ローラと、
    前記定盤の周縁部に設けられ、前記定盤の径方向外側にて前記保持ヘッドを案内して位置決めする回転可能な外側案内ローラと、を含み、
    前記内側及び外側案内ローラは、前記保持ヘッドの加圧方向の厚さよりも厚いローラ本体を有し、このローラ本体には保持ヘッドの外周面に接触する接触部と、前記加圧機構に対して非接触配置される非接触部とを設けたことを特徴とする研磨装置。
  2. 請求項1に記載の研磨装置において、
    前記ローラ本体は、前記接触部として前記保持ヘッドの外周面に接触する外径の大径部と、前記非接触部として前記大径部の外径よりも短い外径の小径部とを有することを特徴とする研磨装置。
  3. 請求項2に記載の研磨装置において、
    前記接触部としての大径部は、前記保持ヘッドの外周面に対向した領域において少なくとも前記小径部と隣接する部位に前記保持ヘッドの外周面と非接触な面取り部を有することを特徴とする研磨装置。
  4. 請求項1乃至3いずれかに記載の研磨装置において、
    前記内側案内ローラは、前記保持ヘッドとの対向する部位にて前記保持ヘッドの回転方向と同方向に向けて強制回転することを特徴とする研磨装置。
  5. 表面に研磨部を有する回転可能な定盤と、
    前記定盤の研磨部上に置かれ、定盤の研磨部に対向した部位に被研磨品の保持部を有すると共に当該保持部に保持された被研磨品の片面を前記定盤の研磨部に接触させる回転可能な保持ヘッドと、
    前記定盤の研磨部に前記保持ヘッドを加圧する加圧機構と、
    前記定盤及び保持ヘッドを夫々回転させる駆動機構と、
    前記定盤上の予め決められた位置に前記保持ヘッドを位置決めするように案内する案内機構と、を用い、
    前記定盤の研磨部と前記保持ヘッドとの間にスラリーを介在させて前記被研磨品の片面を研磨する研磨方法であって、
    前記定盤に対して被研磨品が保持された保持ヘッドを所定位置に配置し、前記加圧機構にて定盤の研磨部に前記保持ヘッドを加圧するセット工程と、
    前記定盤の研磨部と前記保持ヘッドとの間にスラリーを供給し、駆動機構にて前記定盤及び前記保持ヘッドを夫々回転させる駆動工程と、
    前記駆動工程と並行した行われ、前記案内機構の案内要素が前記加圧機構とは非接触で、かつ、前記保持ヘッドの外周面に接触することで当該保持ヘッドを位置決めするように案内する案内工程と、を備えたことを特徴とする研磨方法。
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