JP2019180239A - 植物栽培設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】多数台の空調機器を用いることなく安価に構築でき、しかも、各段の植物栽培空間において、温度調整された空気を全域にわたって行き渡らせることが可能な植物栽培設備を提供する。【解決手段】植物栽培設備は、栽培室1内に設置され多段の栽培棚上に両側面が開放された植物栽培空間を有する植物栽培装置2a〜2hと、温度調整された空気を給気口31Aより栽培室1へ送り込む空調機器3A,3Bと、植物栽培装置2a〜2hの長手方向の側面に沿う位置に配置され側面に沿って流れる空気を各段の栽培棚25上の植物栽培空間20へ送り込む複数台の送風機4とを備える。【選択図】図1

Description

この発明は、栽培室内で植物を栽培するのに構築される植物栽培設備に関し、この発明は特に、多段の栽培棚を有する植物栽培装置の各段の植物栽培空間へ温度調整された空気を送り込んで植物の生育に適した環境に整える植物栽培設備に関する。
栽培室内で野菜等の植物を栽培するのに、多段の栽培棚を有する植物栽培装置が用いられている。各段の栽培棚の上方位置には、栽培棚上の植物栽培空間に向けて光を照射する照明装置が設置されている。各段の栽培棚の植物を等しく生育させるには、温度調整された適量の空気を各段の植物栽培空間へ行き渡らせ、これによって、各段の植物栽培空間の温度や湿度を全域にわたってほぼ同じに保つ必要がある。照明装置を点灯すると、照明装置の発熱により植物栽培空間の温度が上昇する。植物栽培空間へ適量の空気が行き渡らない場合、植物栽培空間は全域にわたって温度が同じにならず、温度のむらが生じる。
栽培室には、複数台の植物栽培装置が通路を挟んで並列に設置されるのが一般的である。この種の植物栽培設備として、複数の通路のうち、空調機器を設置した第1の通路と、誘引ファンを設置した第2の通路とを交互に設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。この植物栽培設備では、温度調整された空気が空調機器から第1の通路へ送り出され、その空気は誘引ファンによりその隣の第2の通路へ引き込まれることで気流が生成され、栽培棚上の植物栽培空間を適量の空気が通過する。
特開2017−6052号公報
しかし、特許文献1に記載の植物栽培設備においては、複数の通路に空調機器を設置するため、設備費用が嵩むという問題がある。また、各段の植物栽培空間に温度調整された空気を行き渡らせるのが容易でなく、照明装置を点灯したとき、各段の植物栽培空間において、全域にわたって温度が同じにならず、温度のむらが生じるという問題もある。
この発明は、上記問題に着目してなされたもので、多数台の空調機器を用いることなく安価に構築でき、しかも、各段の植物栽培空間において、温度調整された空気を全域にわたって行き渡らせることが可能な植物栽培設備を提供することを目的とする。
この発明による植物栽培設備は、栽培室内に設置され多段の栽培棚上に植物栽培空間を有する少なくとも1台の植物栽培装置と、温度調整された空気を給気口より栽培室へ送り込む空調機器と、植物栽培装置の長手方向の側面に沿う位置に配置され側面に沿って流れる空気を各段の栽培棚上の植物栽培空間へ送り込む複数台の第1の送風機とを備えたものである。
上記した構成の植物栽培設備において、空調機器により温度調整された空気が給気口より栽培室内に送り込まれる。植物栽培装置の長手方向の側面に沿う位置に複数台の第1の送風機が配置されているので、植物栽培装置の長手方向の側面に沿って流れる空気は第1の送風機によって各段の栽培棚上の植物栽培空間へ送り込まれる。照明装置の点灯により各段の植物栽培空間の温度が上昇したとき、各段の植物栽培空間の全域に温度調整された空気が行き渡るので、植物栽培空間に温度のむらが生じない。
好ましい一実施態様においては、給気口は、植物栽培装置の端部の上方に位置し、空調機器により温度調整された空気を下方へ送り込むものである。
好ましい実施態様においては、上記した構成に加えて、前記給気口より栽培室へ送り込まれた温度調整された空気を植物栽培装置の長手方向の側面に沿う空気の流れに整える整流機構を備えている。
整流機構は給気口の下方の植物栽培装置の長手方向の側面に沿う位置に配置されるのが望ましい。
この実施態様によると、温度調整された空気が給気口より栽培室内へ送り込まれると、その空気は整流機構によって植物栽培装置の長手方向の側面に沿う空気の流れに整えられる。
整流機構として種々の態様が考えられるが、一実施態様は、植物栽培装置の長手方向の側面に沿う所定の高さ位置に配置される第2の送風機と、第2の送風機の設置位置の近傍に配置される防風板とを含むものである。防風板は、給気口からの空気の流れの一部を第2の送風機の方向に向けるための衝突面を備える。
この実施態様においては、給気口からの空気の流れは、その一部が防風板の衝突面に衝突して第2の送風機の方向に向けられ、第2の送風機より植物栽培装置の長手方向の側面に沿う空気の流れに整えられる。給気口からの空気の流れの他の一部は防風板の位置を通過して下方へ向かう。
栽培室内に植物栽培装置を複数台設置する場合、植物栽培装置は、栽培室内の両側端位置に各1台と、中間位置に偶数台とが互いに並列に設置されるのが望ましい。この設置形態では、第1の送風機は、中間位置の隣合う対をなす植物栽培装置には互いに向き合う側面に対をなす他の植物栽培装置に向けて設置され、栽培室の両側壁には側端位置の植物栽培装置に向けて設置される。
上記の実施態様においては、栽培室の側壁と側端位置の植物栽培装置との間、および中間位置の対をなす植物栽培装置間にそれぞれ通路が介在している。
この実施態様において、両通路の通路幅が略同じに設定されると、各植物栽培装置では、第1の送風機から植物栽培空間へ空気が同じ条件で送り込まれ、各植物栽培装置は同じ環境に設定される。各通路の通路幅が異なる場合は、各植物栽培装置を同じ環境に設定するのに、第1の送風機の風量を調整することで対応する。
好ましい実施態様においては、植物栽培装置は、高所の所定の高さ位置に孔空き鋼板よりなる作業用の足場を備えている。
この実施態様によると、足場を構成する鋼板は孔によって通気性が確保されているので、足場が空気の流れを阻害するおそれはない。
この発明によれば、多数台の空調機器を用いないので、植物栽培設備を安価に構築できる。しかも、各段の植物栽培空間において、温度調整された空気を全域にわたって行き渡らせることが可能であり、温度のむらを生じさせない。さらに、第1の送風機の動作を領域単位で制御することにより、栽培エリア毎に異なる環境に整えることができ、仕切壁などを設けることなく、植物の種類や照明装置の点灯時間に応じて、栽培に適した温度条件に調整することができる。
栽培室に構築された植物栽培設備の一実施形態の構成を示す平面図である。 図1のI−I線の側より見た植物栽培装置の概略構成を示す説明図である。 図1のII−II線の側より見た隣合う植物栽培装置の概略構成を示す説明図である。 植物栽培装置の一部分を拡大して示す側面図である。 第1の送風機の外観と取付状態を示す説明図である。
図1は、植物栽培設備の一実施形態を示す。この植物栽培設備は、植物工場などの栽培室1に構築されるもので、野菜、果物などの植物が栽培される。栽培室1は、平面視した形状が長方矩形状であり、側壁11,12および前後の端壁13,14により囲まれている。この囲まれた密閉空間内には複数台(図示例では8台)の植物栽培装置2a〜2hが設置されている。なお、植物栽培装置の設置台数は1台であってもよく、複数台であってもよい。
図1は、栽培室1および栽培室1内の植物栽培設備の全体を上方より平面視して表した図であり、図1において矢印xで示す方向を栽培室1の長さ方向、矢印yで示す方向を幅方向とする。図2は、植物栽培装置2bについて全段の栽培棚25を栽培室1の側壁12の側から見て表した説明のための図である。図3は、植物栽培装置2b,2cについて全段の栽培棚25を栽培室1の前端壁13の側から見て表した説明のための図である。全ての植物栽培装置2a〜2hは、同じの形態および同じ構成のものであるが、栽培棚25の段数は図示のもの(20段)に限らず、それより少なくても多くてもよい。
この実施態様では、栽培室1は2つの左右の領域1A,1Bに区分されている。一方の左側の領域1Aには、両側端位置に各1台の植物栽培装置2a,2dが、中間位置に対をなす2台の植物栽培装置2b,2cが、それぞれ互いに並列に設置されている。他方の右側の領域1Bには、同様に、両側端位置に各1台の植物栽培装置2e,2hが、中間位置に隣合う対をなす2台の植物栽培装置2f,2gが、それぞれ互いに並列に設置されている。なお、中間位置には、さらに多数台の植物栽培装置2を設置してもよく、この場合、設置台数は偶数台にするのが望ましい。
以下の説明において、説明の便宜上、各植物栽培装置2a〜2hを、単に植物栽培装置2と表現する場合がある。植物栽培装置2は、長さ方向xに沿う長手方向の面を側面21,22、側面21,22と直角をなす幅方向yに沿う面を前端面23および後端面24とする。両側面21,22および前後の各端面23,24は空気の出入りが自由な開放された面になっている。一方の領域1Aの各植物栽培装置2a〜2dと他方の領域1Bの各植物栽培装置2e〜2hとは、幅方向yに沿って略同じ間隔で配置され、幅方向yの同位置の植物栽培装置2(例えば植物栽培装置2a,2e)は一直線に並んでいる。
一方の側壁11と一側端位置の植物栽培装置2a,2eとの間、および他方の側壁12と他側端位置の植物栽培装置2d、2hとの間に通路15P,15Rが介在し、対をなす植物栽培装置2b,2c間および2f,2g間にも通路15Qが介在する。各通路15P,15Q,15Rは通路幅が同じに設定されている。植物栽培装置2a,2b間、2c,2d間、2e,2f間、2g,2h間にも通路15Sが介在している。これらの通路15Sは通路15P,15Q,15Rと同じ通路幅であってもよく、異なる通路幅であってもよい。
図示例の植物栽培装置2は、図4に示すように、例えば植物Fを養液に浸して水耕栽培するための栽培ベッド26aと、栽培ベッド26aを下方よりほぼ水平な状態で支持する支持台26bとを有し、栽培ベッド26aと支持台26bとで栽培棚25を構成している。栽培棚25は、上下多段(この実施例では20段)に設けられている。図示していないが、各支持台26bは、複数本の支柱により囲まれる空間内に位置し、縦横の枠材によって組み立てられている。
各段の栽培棚25上は、長手方向の各側面11,12および前後の各端面13,14が開放された植物栽培空間20を構成している。各植物栽培空間20には、特に側面11,12から温度調整された空気が送り込まれる。各段の植物栽培空間20の上方位置には栽培棚25と平行に複数の昇降可能な可動台27が設けられる。各可動台27は、平面形状が長方形状であり、支柱に各可動台27を複数の高さ位置に段階的に位置決めする機構(図示せず)が設けられている。各段の可動台27には、栽培ベッド26aに植設された植物Fに向けて光を照射する照明装置28が配設されている。照明装置28は、栽培棚25の上面の全体に光を照射するために、多数個のLEDを光源として用いているが、光源はLEDに限らず、複数本の長尺状の光源(例えば蛍光灯)であってもよく、また、パネル型のような異なる形状のLED、さらにはその他の光源であってもよい。また、空気の送り込みを阻害しない範囲であれば、反射板などの部材を各栽培棚25の適所に取り付けてもよい。
植物栽培設備は、栽培室1の外(室外)に設置された2台の空調機器3A,3Bを含んでいる。各植物栽培装置2a〜2hの一端部の上方には、一方の空調機器3Aにダクト33Aを介して連通する4個(合計8個)の給気口31Aが位置している。各植物栽培装置2a〜2hの他端部の上方には、他方の空調機器3Bにダクト33Bを介して連通する3個(合計6個)の給気口31Bが位置している。各給気口31A,31Bは栽培室1の天井10に設けられており、各給気口31A,31Bから温度調整された空気が下方に向けて送り込まれる。図2において、白抜きの矢印100は、給気口31Aより栽培室1内へ送り込まれる空気の流れを示している。空気の流れ100は、一部101が後述する整流機構5P,5Q,5Rの防風板7に衝突し、他の一部102が防風板7の位置を通過して床面に達する。
各給気口31A,31Bには、空調機器3A,3Bの他、例えば二酸化炭素のような気体を発生する気体発生装置を接続してもよい。気体発生装置より供給される気体を各植物栽培装置2a〜2hの植物栽培空間20へ万遍なく供給することで、均一な環境を実現することが可能となる。なお、気体発生装置で発生する気体は、二酸化炭素に限らず、各種の空気成分や湿度を調整した空気であってもよい。
植物栽培設備は、8個の給気口31Aより栽培室1へ送り込まれた空気を植物栽培装置2a〜2hの長手方向の側面21,22に沿う空気の流れ103に整える複数の整流機構5P,5Q,5Rと、各植物栽培装置2a〜2hの長手方向の側面21,22に沿う位置に配置され側面21,22に沿って流れる空気を各段の栽培棚25上の植物栽培空間20へ送り込む複数台の第1の送風機4とを含んでいる。以下、第1の送風機4は単に「送風機4」という。
一方の側壁11の側の側端位置に設置された植物栽培装置2a,2eにおいては、整流機構5Pにより側壁11と対向する側面21に沿う空気の流れ103に整えられる。他方の側壁12の側の側端位置に設置された植物栽培装置2d,2hにおいては、整流機構5Rにより側壁12と対向する側面22に沿う空気の流れ103に整えられる。中間位置の対をなす隣合う植物栽培装置2b,2cおよび2f、2gにおいては、整流機構5Qにより互いに対向する側面21,22に沿う空気の流れ103に整えられる。
各整流機構5P,5Q,5Rは、図2および図3に例示するように、植物栽培装置2a〜2hの側面21,22に沿う複数の高さ位置H1〜H4であって各通路15P,15Q,15Rの上方位置にそれぞれ配置される第2の送風機6と、各高さ位置H1〜H4の第2の送風機6の各設置位置の近傍に配置される防風板7とを含む。第2の送風機6は、箱形の筐体の前面に空気吐出口を上下2段に開口させた構造のものであり、例えば、三菱電機株式会社製の産業用送風機(型番「AH−1006SA」)を用いることができ、植物栽培装置2の適所に取付け固定される。各防風板7は、第2の送風機6の幅より長い金属製または合成樹脂製の帯板材をもって構成される。防風板7の上面は、給気口31Aからの空気の流れ100の一部101が衝突して第2の送風機6の方向に向けさせるための衝突面を構成する。
中央位置の給気口31Bの下方にも、整流機構5P,5Q,5Rの防風板7と同じ高さ位置に、栽培室1の幅方向に沿う帯板状の防風板70が設置されている。各給気口31Bより栽培室1内に送り込まれる空気の流れの一部は防風板70に衝突し、他の一部は防風板70の位置を通過して床面に達する。
なお、空調機器3A,3Bは必ずしも室外に設置する必要はなく、栽培室1の内部に設置することも可能である。
各通路15P,15Q,15Rは、第2の送風機6による空気の流れ103が通り抜けることが可能な空間である。他の各通路15Sの上方には、天井10に4個づつ設けられた排気口32が位置しており、各通路15Sは排気口32に至る空気の流れが通り抜けることが可能な空間である。各通路15P,15Q,15R,15Sは、作業員が作業のために歩行することが可能である。各植物栽培装置2a〜2hの高所の所定の高さ位置には、高所作業のために歩行することが可能な足場8が両側面21,22および前後の端面23,24に沿って設けられている。足場8は空気の流れを阻害しない構成のもの、例えば孔空き鋼板により形成されている。
図5は、送風機4の外観および取付状態を示している。送風機4として、一般に「扇風機」と呼ばれるものを使用しており、本体部41に組み込まれたモータにより回転駆動される3〜5枚の羽根板42を有している。本体部41は脚部43の先端に水平方向に首振り可能に支持されている。脚部43は側壁11,12または植物栽培装置2の支持台26や支柱等に取り付けられている。この実施形態では、送風機4を向きを固定して使用しているが、温度分布の一層の均一化をはかるために、一定の角度範囲にわたって首を振らせて送風機の向きを連続的に変えることも可能である。送風機4は、同じ通路幅Dの通路15P,15Q,15Rを隔てて対向する植物栽培装置2に対して温度調整された空気を送り込み、これにより各段の植物栽培空間20を全域にわたって一定の温度(例えば20℃)に保つ。
図1および図2には、送風機4の配置例が示してある。図1では送風機4は楕円で示し、図2では円で示してあり、図1の点線の矢印は風向きを示す。栽培室1の一側端位置の植物栽培装置2a,2eに対して温度調整された空気を送り込むために、栽培室1の一方の側壁11に複数台の送風機4が植物栽培装置2a,2eに向けて設置されている。他側端位置の植物栽培装置2d,2hに対して温度調整された空気を送り込むために、栽培室1の他方の側壁12に複数台の送風機4が植物栽培装置2d,2hに向けて設置されている。
中間位置の一方の植物栽培装置2b,2fに対して温度調整された空気を送り込むために、中間位置の他方の植物栽培装置2c,2gの側面21に複数台の送風機4が植物栽培装置2b,2fに向けて設置されている。中間位置の他方の植物栽培装置2c,2gに対して温度調整された空気を送り込むために、中間位置の一方の植物栽培装置2b,2fの側面22に複数台の送風機4が植物栽培装置2c,2gに向けて設置されている。
図1および図2に示されるように、植物栽培装置2の全ての段の植物栽培空間20へ温度調整された空気を送り込むために、5段の栽培棚25を1ブロックとし、ブロック毎に6台の送風機4を所定の間隔で配置し、さらに、6台の送風機4を上列3台、下列3台に分けかつ位置をずらせて配置している。図1および図2において、上列の送風機4は斜線が施された楕円や円で表し、下列の送風機4は白抜きの楕円や円で表している。
中間位置の隣合う対をなす植物栽培装置2b,2cおよび2f,2gにおいては、一方の植物栽培装置2b,2fの側面22に設置される送風機4と他方の植物栽培装置2c、2gの側面21に設置される送風機4は、通路15Qを隔てて向き合う送風機4からの空気が通路15Q上で衝突しないように、上下各列の配置を上下逆にしており、これにより対応位置の送風機4が同じ高さに位置しないようにしている。
また、この実施形態では、送風機4および第2の送風機6は、栽培エリア毎に異なる環境に整えるために、個別かつ領域単位でオン、オフを制御したり、風量などを調整したりすることが可能となっている。これにより、仕切壁などを設けることなく、植物の種類や照明装置の点灯時間に応じて、栽培に適した温度条件に調整することが可能である。
上記した植物栽培設備において、栽培室1内に空調機器3A,3Bにより温度調整された空気が給気口31A,31Bより下向きに送り込まれる。吸気口31Aより送り込まれた空気の流れ100は、複数の高さH1〜H4の位置において、その一部101が整流機構5P,5Q,5Rの防風板7の衝突面に衝突して第2の送風機6の方向に向けられる。第2の送風機6は植物栽培装置2a〜2hの側面21,22に沿う空気の流れ103を生成する。給気口31Aからの空気の流れ100の他の一部102は各防風板7の位置を通過して下方へ向かう。なお、給気口31Bより送り込まれた空気の流れは、複数の高さH1〜H4の位置において、その一部が防風板70の衝突面に衝突し、他の一部は各防風板70の位置を通過して下方へ向かう。
栽培室1の一方の側壁11には、一側端位置の植物栽培装置2a,2eに向けて複数台の送風機4が配置されているので、植物栽培装置2a,2eの側面21に沿って流れる空気は送風機4により各段の栽培棚25上の植物栽培空間20へ送り込まれて植物栽培空間20の全域に行き渡る。
栽培室1の他方の側壁12には、他側端位置の植物栽培装置2d,2hに向けて複数台の送風機4が配置されているので、植物栽培装置2d,2hの側面22に沿って流れる空気は送風機4により各段の栽培棚25上の植物栽培空間20へ送り込まれて植物栽培空間20の全域に行き渡る。
中間位置の一方の植物栽培装置2b,2fの側面22には、対をなす隣合う植物栽培装置2c、2gに向けて複数台の送風機4がそれぞれ配置されているので、植物栽培装置2c,2gの側面21に沿って流れる空気は送風機4によって各段の栽培棚25上の植物栽培空間20へ送り込まれて植物栽培空間20の全域に行き渡る。
中間位置の他方の植物栽培装置2c,2gの側面21には、対をなす隣合う植物栽培装置2b、2fに向けて複数台の送風機4がそれぞれ配置されているので、植物栽培装置2b,2fの側面22に沿って流れる空気は送風機4によって各段の栽培棚25上の植物栽培空間20へ送り込まれて植物栽培空間20の全域に行き渡る。
各植物栽培装置2a〜2hにおいて、各段の植物栽培空間20の上方の照明装置28が点灯すると、各段の植物栽培空間20の温度が上昇するが、空調機器3A,3Bにより温度調整された空気が各給気口31A,31Bより栽培室1へ送り込まれると、栽培室1の全体が調整された温度に設定されるとともに、各段の植物栽培空間20の全域に温度調整された空気が行き渡ることで、各植物栽培空間20は全域にわたって調整された一定の温度に保たれ、温度のむらが生じない。これにより各植物栽培装置2a〜2hは全段の植物栽培空間20が同じ環境に保たれ、各段の栽培棚25の植物Fは等しく生育する。
1 栽培室
2,2a〜2h 植物栽培装置
3A,3B 空調機器
4 第1の送風機(送風機)
5P,5Q,5R 整流機構
6 第2の送風機
7 防風板
8 作業用の足場
11,12 側壁
15P,15Q,15R,15S 通路
20 植物栽培空間
21,22 側面
25 植物栽培棚
28 照明装置
31A,31B 給気口
32 排気口
この発明による植物栽培設備は、栽培室内に通路を挟んで並列に設置され多段の栽培棚上に植物栽培空間を有する複数台の植物栽培装置と、温度調整された空気を各植物栽培装置の端部の上方に位置する給気口より下方の栽培室へ送り込む空調機器と、給気口の下方の植物栽培装置の長手方向の側面に沿う位置に配置され給気口より栽培室へ送り込まれた温度調整された空気を植物栽培装置の長手方向の側面に沿う空気の流れに整える整流機構と、植物栽培装置の長手方向の側面に沿う位置に配置され側面に沿って流れる空気を各段の栽培棚上の植物栽培空間へ送り込む複数台の第1の送風機とを備えたものである。
上記した構成の植物栽培設備において、空調機器により温度調整された空気が給気口より栽培室内に送り込まれ、その空気は整流機構によって植物栽培装置の長手方向の側面に沿う空気の流れに整えられる。植物栽培装置の長手方向の側面に沿う位置に複数台の第1の送風機が配置されているので、植物栽培装置の長手方向の側面に沿って流れる空気は第1の送風機によって各段の栽培棚上の植物栽培空間へ送り込まれる。照明装置の点灯により各段の植物栽培空間の温度が上昇したとき、各段の植物栽培空間の全域に温度調整された空気が行き渡るので、植物栽培空間に温度のむらが生じない。

Claims (8)

  1. 栽培室内に設置され多段の栽培棚上に植物栽培空間を有する少なくとも1台の植物栽培装置と、温度調整された空気を給気口より栽培室へ送り込む空調機器と、前記植物栽培装置の長手方向の側面に沿う位置に配置され前記側面に沿って流れる空気を各段の栽培棚上の植物栽培空間へ送り込む複数台の第1の送風機とを備える植物栽培設備。
  2. 前記給気口は、前記植物栽培装置の端部の上方に位置し、前記空調機器により温度調整された空気を下方へ送り込むものである請求項1に記載の植物栽培設備。
  3. 請求項1または2に記載の植物栽培設備であって、前記給気口より栽培室へ送り込まれた温度調整された空気を前記植物栽培装置の長手方向の側面に沿う空気の流れに整える整流機構をさらに備える植物栽培設備。
  4. 前記整流機構は、前記給気口の下方の前記植物栽培装置の長手方向の側面に沿う位置に配置される請求項3に記載の植物栽培設備。
  5. 前記整流機構は、前記植物栽培装置の長手方向の側面に沿う所定の高さ位置に配置される第2の送風機と、前記第2の送風機の設置位置の近傍に配置される防風板とを含み、前記防風板は、前記給気口からの空気の流れの一部を前記第2の送風機の方向に向けるための衝突面を備える請求項3または4に記載の植物栽培設備。
  6. 前記植物栽培装置は、栽培室内の両側端位置に各1台と、中間位置に偶数台とが互いに並列に設置されており、前記第1の送風機は、中間位置の隣合う対をなす植物栽培装置には互いに向き合う長手方向の側面に対をなす他の植物栽培装置に向けて設置され、栽培室の両側壁には側端位置の植物栽培装置に向けて設置される請求項1に記載の植物栽培設備。
  7. 前記栽培室の側壁面と側端位置の植物栽培装置との間、および中間位置の対をなす植物栽培装置間にそれぞれ通路が介在している請求項6に記載の植物栽培設備。
  8. 前記植物栽培装置は、高所の所定の高さ位置に孔空き鋼板よりなる作業用の足場を備える請求項1に記載の植物栽培設備。
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