JP2019177686A - 化粧材 - Google Patents
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Abstract
Description
図1からわかるように本形態の化粧材10は、全体として石目調をなす模様を有して形成され、石目を表現している。
図1〜図3よりわかるように、化粧材10は、基材11及び該基材11の一方の面に具備された模様形成層12を有して構成されている。
ある1つの凸線条群領域14を平面視したときに、当該凸線条群領域14の面積S1(15mm×15mm=225mm2)に対する凸線条13が占める面積S2の比率を凸線条比率ρ=S2/S1としたときに、設けられた複数の凸線条群領域14において、当該ρが同一とならず、少なくとも2つの異なるρが存在する。
このように凸線条13を構成することにより石目調の模様において従来とは質感が異なる化粧材となる。
図3からもわかるように、凸線条13は化粧材の底部から頂部にいたるまでに断面積が変化する(頂部へ向かうほど断面積が小さくなるものが多い。)ため、断面積の一番大きくなる底部で計算する。より具体的には、まず、化粧材表面の凹凸を3Dスキャナで計測して高さに応じた8bitのグレー階調画像と取得する。そしてこの8bit、256階調のうち凹凸底部を示す階調を境として画像を2値化(白黒化)し、白黒の面積比を計算して面積S2を得る。
ただし、後の実施例で示す化粧材の彫刻時は2値化データである必要はなく256階調のままでよい。
また隣り合う凸線条13のピッチも特に限定されることはなく、隣り合う凸線条13が平行である必要もない。
ただし、石目調の模様を形成する観点から、隣り合う凸線条13では、高さ、太さ、延びる向き、延びる長さ、及び延びる形状の少なくとも1つが相違していることが好ましい。これにより自然の形態をより表現することができる。
図4からわかるように、この態様では凸線条13が平面視で閉空間IVの縁に沿って配置されている。実際の石目に近い表現ができる化粧材ではこのような態様で凸線条13が配置される部分が一部に含まれることがある。
閉空間の形状は図4のような円形に限らず、楕円形、四角形、及び多角形、並びに不定形等であってもよい。また、閉空間の大きさも特に限られることはない。
絵柄層15は、絵柄(デザイン)が施された層であり、本形態では石目調の模様であり、そのうちの花崗岩板切断面の絵柄とされている。ただし、これに限定されることなく他の態様の石目調の模様の絵柄であってもよい。この絵柄層15の絵柄は、模様形成層12の凹凸に合わせたパターンの絵柄であっても良いし、模様形成層12の凹凸とは異なるパターンの絵柄であってもよい。
このような絵柄層15のデザインは例えばグラビア印刷、シルクスクリーン印刷、インキジェット印刷等の印刷で形成したインキ層により形成することができる。
着色剤(顔料、染料等)としては、例えば、チタン白、亜鉛華等の白色着色剤、カーボンブラック(墨)、鉄黒、アゾメチンアゾ系顔料等の黒色着色剤、黄鉛、チタン黄、ポリアゾ系イエロー、イソインドリノンイエロー、ニッケルアゾ錯体等の黄色着色剤、弁柄、カドミウム赤、ポリアゾ系レッド、キナクリドンレッド等の赤色着色剤、群青、コバルトブルー、フタロシアニンブルー等の青色着色剤、アルミニウム、真鍮等の鱗片状箔片からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の鱗片状箔片からなる真珠光沢(パール)顔料等の着色剤を用いることができる。
その他、必要に応じて、可塑剤、界面活性剤、熱安定剤、紫外線吸收剤、光安定剤、滑剤等各種添加剤を適量添加することができる。
なお、基材11、模様形成層12、及び絵柄層15のみでも目的の用途において十分な耐汚染性、耐擦傷性等の表面耐久性能が確保可能な場合には、保護層は省略することができる。
熱硬化性樹脂としては、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂(2液硬化型ポリウレタンも含む。)、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、珪素樹脂、ポリシロキサン樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂組成物は、必要に応じて、熱硬化性樹脂の硬化反応に関与する成分、例えば、触媒、硬化剤(架橋剤、重合開始剤、重合促進剤等を含む)等を含有してもよい。
電離放射線硬化性樹脂は、電離放射線の照射により架橋重合反応を生じ、3次元の高分子構造に変化する樹脂である。電離放射線は、電磁波及び荷電粒子線のうち、分子を重合又は架橋し得るエネルギー量子を有するものであり、紫外線(UV)及び電子線(EB)の他、X線、γ線等の電磁波、α線、イオン線等の荷電粒子線も包含するが、通常、紫外線(UV)又は電子線(EB)が使用される。電離放射線硬化性樹脂の中でも、電子線硬化性樹脂は、無溶剤化が可能であり、光重合用開始剤を必要とせず、安定な硬化特性が得られる。
電離放射線硬化性樹脂としては、例えば、電離放射線の照射により架橋可能な(メタ)アクリロイル基等の重合性不飽和結合、エポキシ基等を分子中に有するモノマー、オリゴマー、或いはプレポリマー等の1種以上を含有する組成物を使用することができる。
以下に説明する製造方法には、原稿画像を作製する工程、版下画像を作製する工程、版を作製する工程、模様形成層を形成する工程を含んでいる。
これで、デジタルデータとして原稿画像が得られる。
アドビシステムズ社製のグラフィックデザイン描画ソフトウエア「Photoshot」を用い、TIFF形式で8bitの画像濃淡階調(256階調)で2540dpiの解像度の濃淡画像データを作成した。この濃淡画像データを凹凸模様画像データともいう。
図6に示したようなエンボス版彫刻用の金属ロール20を準備した。金属ロール20は、軸方向両端部に回転駆動軸(shaft)21を有する中空の鉄製の円筒の表面に銅層をメッキ形成したものである。砥石で金属ロール20の表面を研磨して粗面化し、彫刻用レーザ光の鏡面反射による彫刻効率の低下を防止する処理をした。
図6に模式的に示したように、レーザ光直接彫刻機を用い、工程(2)で用意した金属ロール20の表面を工程(1)で作成した凹凸模様画像データに基づき彫刻する。これによりその表面に図1のような化粧材表面の凹凸模様と同一平面視形状で且つ逆凹凸(化粧材の凸に対応する部分がエンボス版面上では凹となる関係)の凹凸形状を形成した。
従ってエンボス版における凹凸模様が備えるべき形状は、上記した化粧材における凹凸模様の凹凸関係が反転した態様であり、同様に考えることができる。
その際に、例えば、凹凸模様画像データ上で版深50μmに対応する画像濃度の位置座標においては、合計10回の走査のうち、最初の5回分のみレーザ光を照射(ON)し、残り5回分についてはレーザ光は非照射(OFF)となるよう制御する。
かかるレーザ光の走査を完了させ、金属ロール20の表面に所望の凹凸形状を形成した。
彫刻液を洗浄した後、電解研磨を行い、金属ロール20の表面に付着した金属の残渣を除去した。
工程(4)の後、該金属ロール表面にメッキにより厚さ10μmのクロム層を形成した。
基材としてポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂からなる樹脂シートを用いる。この基材を加熱軟化させ、その表面にエンボス版を押圧して該樹脂シート表面にエンボス版表面の凹凸模樣を賦形する。そして樹脂シートを冷却して固化させて樹脂シート上の凹凸模様を固定する。その後に凹凸模様が賦形された樹脂シートをエンボス版から離型する。
ここで、各種エンボス加工法について、さらに説明すると例えば次の(A)〜(E)のような方法がある。
(B)エンボス版を押圧する時の熱圧で表面シートとなる樹脂シート(基材)とベースシートとする樹脂シート(第2の基材)とを熱融着することにより、エンボス加工とラミネートとを同時に行うダブリングエンボス法によりエンボス加工する。
(C)表面シートとする樹脂シート(基材)を、Tダイから溶融押出しをし、冷却ローラを兼ねるシリンダ状のエンボス版上に接触させて表面シートの成膜と同時にエンボス加工する。このとき、さらに表面シートの裏面側に挿入したベースシートとする樹脂シート(第2の基材)を熱融着させてダブリングエンボスを成膜と同時に行う。
(D)特開昭57−87318号公報、特開平7−32476号公報等に開示の如く、シリンダ状のエンボス版の表面に電離放射線硬化性樹脂の未硬化液状物を塗工する。さらにその上に、樹脂シート等からなるベースシートを重ねた状態で電離放射線を照射して未硬化液状物を硬化させて硬化物とする。その際、該硬化物をベースシートと接着させた後、エンボス版から離型して、ベースシートと該ベースシート上の硬化物とからなる基材とすることで、基材にエンボス加工する。
(E)チタン紙等の紙にメラミン樹脂等の熱硬化性樹脂の未硬化物を含浸した含浸紙を、コア紙、木材合板上等の裏打材上に載置して、これら載置した複数層を熱プレス成形することによって各層を積層一体化して熱硬化性樹脂化粧材を作製する。そのとき、含浸紙表面側にエンボス版を挿入することによって、熱硬化性樹脂を含浸硬化させて化粧材とする際にその表面に熱プレスと同時にエンボス加工する。
凸線条群領域C〜Fはいずれも15mm×15mmの領域であり、この部分における凸線条が占める面積の割合(凸線条比率)を測定した。凸線条群領域Dは凸線条群領域Cに対してx方向に15mm間隙を有するように設定され、凸線条群領域Eは凸線条群領域Dに対してx方向に15mm間隙を有するように設定され、凸線条群領域Fは凸線条群領域Dに対してy方向に15mm間隙を有するように設定されている。
ここで凸線条比率の求め方は上記の通りである。
11 基材
12 模様形成層
13 凸線条
14 凸線条群領域
Claims (6)
- 表面に凹凸模様が形成されてなる化粧材であって、
基材、及び前記基材の一方の面に具備された凹凸を有する模様形成層を有し、
前記模様形成層は、複数の凸線条が配置されてなり、
少なくとも2つの凸線条が含まれた一辺が15mmの正方形で囲まれた領域を凸線条群領域とし、該凸線条群領域の面積に対する、平面視における前記凸線条が占める面積を凸線条比率としたとき、
離隔した複数の前記凸線条群領域において、前記凸線条比率が異なる前記凸線条群領域があるように前記凸線条が配置される、化粧材。 - 前記複数の凸線条は互いに平行に形成されていないものを含む、請求項1に記載の化粧材。
- 前記複数の凸線条は平面視で閉空間の縁に沿って配置される部位を含む、請求項1又は2に記載の化粧材。
- さらに絵柄層が積層されてなる、請求項1乃至3のいずれかに記載の化粧材。
- 前記絵柄層の絵柄模様が石目調である、請求項4に記載の化粧材。
- 前記石目調が花崗岩板切断面調である、請求項5に記載の化粧材。
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JPH11268500A (ja) * | 1998-03-19 | 1999-10-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 万線状凹凸模様を有する化粧材 |
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